JP2014170989A - スロットアレイアンテナ、設計方法、及び製造方法 - Google Patents

スロットアレイアンテナ、設計方法、及び製造方法 Download PDF

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二郎 廣川
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真 安藤
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Abstract

【課題】アンテナ特性が劣化することがない、高利得、高効率、広帯域のスロットアレイアンテナを提供する。
【解決手段】スロットアレイアンテナ1は、電磁波を放射する複数の放射素子2aを備える放射素子部と、給電された電磁波を複数に分岐させて各前記放射素子に導く導波回路部と、を備え、前記導波回路部は、分岐する複数の導波路から構成される導波回路を有し、複数の前記放射素子に電磁波を導波する第1導波回路5aと、給電された電磁波を分岐して導波すると共に各分岐路が前記第1導波回路5aに結合した導波路を有する第2導波回路7aと、を有し、前記第1導波回路5aと前記第2導波回路7aとは互いに異なる平面にそれぞれ形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、導波回路を備えるスロットアレイアンテナ、設計方法、及び製造方法に関する。
近年、ミリ波帯の電波を利用した超高速無線通信技術の研究開発が進められている。一方で、ミリ波帯無線は指向性が高い、自由空間伝搬損失が大きい、等の理由から、高速通信を行うには指向性の高いアンテナが求められている。アレイアンテナはアンテナ素子を平面状に多数配列した構造を備え、放射するビームの幅が狭く、指向性の高いアンテナとして用いられる。
アレイアンテナの中で、中空導波管にスロットを一次元アレイ状に設けて形成した一次元スロットアレイアンテナは給電線路が低損失であるため、高効率、高利得のアンテナの形成が可能である。一次元スロットアレイアンテナに用いられる中空導波管は、使用する無線の帯域が高周波になればなるほど導波管の幅がより狭くなる。また、アンテナ利得を高くしようとすればそれに比例してアンテナ素子の数が増加し、アンテナ素子に電磁波を導波する導波管の回路がより複雑化する。
非特許文献1に、中空導波管を利用した1次元スロットアレイアンテナの製造方法の1例が示されている。非特許文献1は、120GHz帯無線において30dBi以上のアンテナ製造に成功している事例を示している。また、非特許文献2は、同じ構造で60GHz帯無線において30dBi以上のアンテナ製造に成功している事例を示している。
J. Hirokawa, J. D. Kim, K. SAKURAI, M. ANDO, T. TAKADA, and T. NAGATSUMA, "Designs and measurements of plate-laminated waveguide slot array antennas for 120GHz band and 350GHz band", 2011 Asia Pacific Microwave Conference, pp. 445-448, 2011. Y.Miura, J.Hirokawa, M.Ando, Y.Shibuya, G.Yoshida,"Double-layer Full-corporate-feed Hollow-waveguide Slot Array Antenna in the60GHz-Band,"IEEE Trans. Antennas Propagat., vol.59, no.8, pp.2844-2851, Aug.2011.
しかし、上記のスロットアレイアンテナに電磁波を給電する導波回路を用いると、アンテナアレイ数が大きくなるに従い、分岐用給電ネットワークの長さが長くなり、また、ネットワークが多岐化する。そして、その先に複数のキャビティ接続用給電ネットワークが接続される構造となるため、図17、図18の○で囲んだ部分等は非常に脆弱な構造である脆弱部が生じる。その結果、図19の○で囲んだ部分に示すように、上記スロットアレイアンテナの製造時に導波回路の上記脆弱部でゆがみやひずみなどが発生して点線の○部分の様に導波路が変形し、アンテナとして所望の特性が得られなくなる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、アンテナ特性が劣化することがない、高利得、高効率、広帯域のスロットアレイアンテナを提供することを目的とする。
本発明にかかるスロットアレイアンテナは、電磁波を放射する複数の放射素子を備える放射素子部と、給電された電磁波を複数に分岐させて各前記放射素子に導く導波回路部と、
を備え、前記導波回路部は、分岐する複数の導波路から構成される導波回路を有し、複数の前記放射素子に電磁波を導波する第1導波回路と、給電された電磁波を分岐して導波すると共に各分岐路が前記第1導波回路に結合した導波路を有する第2導波回路と、を有し、前記第1導波回路と前記第2導波回路とは互いに異なる平面にそれぞれ形成されている。
また、本発明では、前記導波回路部は、導体板に第1導波回路が穿設された第1導波回路板と、導体板に第2導波回路が穿設された第2導波回路板とが積層されているよう構成してもよい。
さらに、本発明では、前記導波回路部は、導体板の一端面に第1導波回路を形成し、他端面に第2導波回路を形成した一体成型であるよう構成してもよい。
本発明にかかるスロットアレイアンテナを設計する方法は、電磁波を放射する複数の放射素子を備える放射素子部を設計する工程と、導波回路の脆弱部を抽出し、分岐する複数の導波路から構成される導波回路を有し、複数の前記放射素子に電磁波を導波する第1導波回路と、給電された電磁波を分岐して導波すると共に各分岐路が前記第1導波回路に結合した導波路を有する第2導波回路と、を有し、前記第1導波回路と前記第2導波回路とは互いに異なる平面にそれぞれ形成されている導波回路部を設計する工程と、を備える。
また、本発明では、前記導波回路部を設計する工程は、導体板に第1導波回路が穿設された第1導波回路板と、導体板に第2導波回路が穿設された第2導波回路板とを積層した補強構造を備える導波回路部を設計するよう構成してもよい。
さらに、本発明では、前記導波回路部を設計する工程は、導体板に第1導波回路が穿設された第1導波回路板と、導体板に第2導波回路が穿設された第2導波回路板とが積層されている導波回路部を設計するよう構成してもよい。
本発明にかかるスロットアレイアンテナの製造方法は、前記導波回路部は、分岐する複数の導波路から構成される導波回路を有し、複数の前記放射素子に電磁波を導波する第1導波回路と、給電された電磁波を分岐して導波すると共に各分岐路が前記第1導波回路に結合した導波路を有する第2導波回路と、を有し、前記第1導波回路と前記第2導波回路とは互いに異なる平面にそれぞれ導体板に形成されている。
また、前記導波回路部は、導体板に第1導波回路が穿設された第1導波回路板と、導体板に第2導波回路が穿設された第2導波回路板とを積層して生成するようにしてもよい。
さらに、前記導波回路部は、一端面に第1導波回路を形成し、他端面に第2導波回路を形成した一体成型の導体板で生成するようにしてもよい。
アンテナ特性が劣化することがない、高利得、高効率、広帯域のスロットアレイアンテナを提供することができる。
本発明の実施の形態1のスロットアレイアンテナ1のカットモデル図である。 本発明の実施の形態1のスロットアレイアンテナ1の分解図である。 本発明の実施の形態1の第1導波回路板5を示した図である。 本発明の実施の形態1の第2導波回路板7を示した図である。 本発明の実施の形態1の電力分配の構造を示した図である。 電力分配のEベンドを示した図である。 電力分配のT分岐を示した図である。 本発明の実施の形態1のアンテナの放射特性を示したグラフである。 本発明の実施の形態2のスロットアレイアンテナ2の分解図である。 導波回路板10の一端面側の図である。 導波回路板10の他端面側の図である。 導波回路板10のEベンド、T分岐部分の立体透視図である。 本発明の実施の形態にかかるスロットアレイアンテナの設計の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態にかかるスロットアレイアンテナの製造工程を示すフローチャートである。 関連する技術のアンテナ100のカットモデル図である。 関連する技術のアンテナ100の分解図である。 関連する技術のアンテナ100の導波回路104を示した図である。 関連する技術の導波回路104の脆弱部の拡大図である。 関連する技術の導波回路104の脆弱部で導波回路が変形する様子を示した図である。
最初に本発明を想到するまでに行った検討の経緯について説明する。
スロットアレイアンテナには、電磁波を給電する導波回路が用いられる。この導波回路は、アンテナアレイ数が大きくなるに従い、分岐用給電ネットワークの長さが長くなり、また、ネットワークが多岐化する。そして、その先に複数のキャビティ接続用給電ネットワークが接続される。このスロットアレイアンテナを作成する方法として、エッチング加工した複数枚の金属板に導波回路やスロット等を穿設し、それらを積層し、拡散接合により接合することによりスロットアレイアンテナを形成する手法がある。
ここで、エッチング加工とは、化学薬品などの腐食作用や、反応性の気体(エッチングガス)やイオン、ラジカル等の反応を利用した加工の技術である。エッチング加工は、プレス等の方法に比べて生成物に残留応力が残らないという利点がある。例えば、使用する金属板表面の導波回路以外の部分に防食処理を施した後、腐食剤に浸し、導波回路部分を溶解、侵食させたり、反応ガス中に材料を曝す方法(反応性ガスエッチング)や、プラズマによりガスをイオン化・ラジカル化して導波回路部分の原子を化学的または物理的に取り去ったりするエッチング処理により、導波回路が穿設された金属板が生成される。
また、拡散接合とは、母材を密着させ、母材の融点以下の温度条件で,塑性変形をできるだけ生じない程度に加圧して、接合面間に生じる原子の拡散を利用して接合する方法である。拡散接合を用いると、エッチング処理で加工された導体板を隙間なく接合できる。仮に接合された導体板と導体板との間に隙間があると、この隙間がスロットアンテナの役目をし、意図しない電磁ノイズを放射する一方、特定の周波数帯域の電磁ノイズを受信する場合がある。従って導体板と導体板との間に隙間ができない拡散接合がスロットアレイアンテナの製造に用いられる。
エッチング加工と、拡散接合により製造したアンテナ100の構造の例を図15に示す。図15は32×32素子の放射スロットを備えるスロットアレイアンテナの放射スロットの16×16素子の部分を切り出したカットモデルである。図16も同様に放射スロットの16×16素子の部分を切り出したアンテナ100の分解図である。
このアンテナは5層構造であり、上から放射スロット板101(第1層)と、キャビティ板102(第2層)と、結合スロット板103(第3層)と、導波回路板104(第4層)を備える。導波回路板104に図では示されていない第5層の導波管入力部から給電された信号を第4層に形成された複数のキャビティに分配するための導波回路104aが形成されている(図15、図16、図17)。
この給電ネットワーク部は16個のキャビティを一つの単位として接続する複数のキャビティ接続用給電ネットワークと、この複数のキャビティ接続用給電ネットワークと導波管入力部を分岐接続するための分岐用給電ネットワークが同一平面内(同一の導体板)に形成されている。即ち銅板等の導体薄板にトーナメント状に分岐した導波回路104aが穿設されている。
図17はアンテナ100の導波回路板104を示している。例えば、図17に示す様に、120GHz帯の隣接するアンテナ素子に給電する導波路と導波路との間隔は、放射スロット間隔0.86λの2倍の1.72λ(λ:管内波長)と非常に小さい。そして、導波回路を形成する導体板は厚さが約1/4λ(約0.6mm)と、非常に薄い。
そして、該導体板は更に0.2mm厚の導体板を3枚積層して作製するため、製造過程では更に薄い導体板となる。その結果、図17のように給電ネットワークが複雑化すると図17の○で囲んだ部分に示すように導波回路の製作過程で脆弱部ができる。図18は該部分の拡大図である。この導波路の間隔、導体板の厚さは導波する電磁波の周波数帯域が高周波になればさらに小さくなる。
そして、アンテナの出力を強くする場合、スロットアレイアンテナはアンテナ素子を増加させるので、さらに導波回路に接続する給電ネットワークを増やす必要がある。そのため、スロットアレイアンテナを高利得化、高周波化するためにはそれに対応する複雑で高密度な導波回路がさらに必要となる。その結果、導波回路と導波回路との間が狭小な脆弱部がさらに増加する。
導波回路を備えるアレイアンテナを例えば、エッチング処理と拡散接合で製造する場合、化学処理工程、加熱処理工程や加圧処理工程がある。その結果、エッチング処理や、拡散接合を用いた製造時に導波回路の上記脆弱部でゆがみやひずみなどが発生し、アンテナとしての特性が劣化する。図19の○で囲んだ部分は上記の脆弱部である。図19は、該部分でゆがみが生じ、点線の○で囲んだ部分の様に導波回路が変形した様子を示している。また、エッチング処理以外の方法、例えば、切削やプレス等を用いても同様の問題を生ずる。
一方、導波回路に脆弱な構造部分が生じることを回避するため、隣接する導波路の間隔を広げようとすると、アンテナ素子の間隔も広がる。アンテナ素子の間隔を1波長分以上に広げると、放射する電磁波にグレーティングローブ現象(広角方向に正面方向と同じ強度の電磁波が出る現象)が発生し、アンテナ特性が劣化する。そのため、隣接する導波路の間隔を広げる構造を採用することは制約がある。
実施の形態1
図1を用いて本実施の形態にかかるスロットアレイアンテナ1の構成を説明する。本実施の形態は、32×32素子のアレイアンテナの例を示す。図1は拡散接合により製造されたスロットアレイアンテナの模式図である。また、図1は、図の簡略化のため32×32素子のアレイアンテナの16×16素子の部分を拡大したカットモデルである。即ち、スロットアレイアンテナ1は、このモデルと同じ物が4つ配列され、それらが第2導波回路7aで接続されている。
図2は、スロットアレイアンテナ1の分解図である。本実施の形態は、1例として7層構造のアンテナを提示している。図1、図2には明示されていないが、外部機器とのインターフェースとなる導波管入力部が第2導波回路板7に接続される。
本実施の形態にかかるスロットアレイアンテナ1は、電磁波を放射する放射素子部と、放射素子部が有する複数の放射素子に電磁波を導波する導波回路部とを備える。放射素子部は、電磁波を放射する放射スロット2aがアレイ状に配列されている放射スロット板2と、4個の放射スロット2aを同時に励起するキャビティ3aが形成されているキャビティ板3と、給電ネットワーク(第1導波回路5a)と各キャビティを結合する結合スロットが形成されている第1結合スロット板4とを備える。
導波回路部は、4×4の計16個のキャビティを接続する第1導波回路5a(キャビティ接続用回路)が形成されている第1導波回路板5と、第1導波回路板5と第2導波回路板7を結合する第2結合スロット6aが形成されている第2結合スロット板6と、第1導波回路板5に導波管入力部を接続する第2導波回路7a(分岐用給電ネットワーク)が形成されている第2導波回路板7とを備える。
次に、各部の説明をする。
放射スロット板2は、一端面側から空間に電波を放射する放射スロット2aが例えば、エッチング処理により導体板に穿設されている。放射スロット板2には、計32×32個の放射スロット2aが穿設される。そして、放射スロット2aは、図1のX軸方向、Y軸方向にそれぞれ2×2個を1つの単位としてアレイ状に32×32個配列されている。即ち、1つのキャビティ3aに対して2×2個の放射スロット2aがある。
本実施の形態では、放射スロット2aの形状は例えば矩形で、1つのキャビティ3aのXY平面の略中心に対して4つ、対称的に配置される。放射スロット板2は例えば、0.2mm厚の導体板が用いられる。
放射スロット2aの形状、配置、数は放射する電磁波の特性に合わせて適宜変更される。放射スロット板2の他端面側は、キャビティ板3の一端面側と接合される。この時、放射スロット板2とキャビティ板3との間に隙間が生じないよう接合される。接合には例えば、拡散接合が用いられる。以下の説明で用いられる各導体板は上記と同様にエッチング処理と拡散接合を用いて作成されるものとする。
キャビティ板3には、4個の放射スロット2aを同時に励起するキャビティが、4個の放射スロット2aに対して1つ、X軸方向、Y軸方向に計16×16個、導体板に穿設されている。キャビティ3aは、キャビティ内で電磁波が励振されるよう形成される。キャビティの形状、キャビティ板3の厚さは放射する電磁波の帯域などに合わせて適宜変更される。
キャビティの所望の性能を得るため、キャビティ板3は、導体板の1枚板にキャビティ3aを穿設しても良いが、導体の薄板を多層に積層して作成してもよい。本実施の形態では、エッチング処理でキャビティを生成する。そのため、より正確にキャビティ3aを生成するためにキャビティ板3は例えば、0.2mm厚の導体板を3枚積層し、0.6mm厚としている。
キャビティ板3の他端面側には第1結合スロット板4の一端面側が接合される。キャビティ板3と第1結合スロット板4とは第1結合スロット上のスロットの各中心とキャビティの各中心がZ軸方向に一致するよう接合される。この時、キャビティ板3と第1結合スロット板4との間に隙間が生じないよう接合される。
第1結合スロット板4は、一端面側から各キャビティに電磁波を放射する第1結合スロット4aが導体板に穿設されている。上記の様に第1結合スロット板4の一端面側はキャビティ板3の他端面側が接合される。第1結合スロット4aは矩形であり、第1導波回路5aの終端部5cに導波された電磁波をキャビティ3a内に放射させる。第1結合スロット4aはキャビティ3aの数と同一であり、計16×16個穿設されている。第1結合スロット板4は、例えば、0.2mm厚の導体板が用いられる。
第1結合スロット板4の他端面側には第1導波回路板5の一端面側が接合される。第1結合スロット板4と第1導波回路板5とは第1導波回路5aの終端部5cに導波された電磁波が第1結合スロットの一端面側から放射されるよう接合される。この時、第1結合スロット板4と第1導波回路板5との間に隙間が生じないよう接合される。
上記放射スロット板2と、キャビティ板3と、第1結合スロット板とを接合した部材を放射素子部とする。
図3は、32×32個の放射スロットを備えるスロットアレイアンテナ1の第1導波回路板5である。第1導波回路5aは、キャビティ接続用回路であり、第1導波回路5aの略中心から給電され各終端に導波された電磁波を、第1結合スロット4aを介して各キャビティ3aに給電させる。第1導波回路板5は、図3に示すように導体板に第1導波回路5aが16個穿設されている。
第1導波回路5aは、中心から各終端まで導波路がトーナメント状に分岐している。図3の5bは第1導波回路5aの略中心で第2結合スロット6aの位置である。図3の5cは第1導波回路5aの終端部である。該終端部5cが第1結合スロット4aの位置である。
図3の他の第1導波回路も同様に略中心に第2結合スロット4aの位置と、終端部に第1結合スロットの位置とがある。第1導波回路5aの各略終端に第1結合スロットを介して4×4の計16個のキャビティを接続するため、各終端は16個である。第1導波回路5aの中心から各終端までは等距離となるよう回路が構成される。
図17は関連する技術の導波回路104である。四角い点線で囲んだ部分はキャビティ接続用回路104bであり、これが第1導波回路5aに相当する。ハッチングを施した部分は給電された電磁波をキャビティ接続用回路104bに導波する分岐用給電ネットワークである。即ち、第1導波回路板5は、関連する技術の導波回路104aから分岐用給電ネットワークを分割して取り除いた回路構成を備える。上記の導波回路の分割形状は1例であり、上記と異なる導波回路の分割形状を用いてもよい。
関連する技術の導波回路104aは、図17に示す様に各キャビティ接続用回路同士を接続する給電用回路を備え、隣接する導波路の間隔が狭い部分が存在した。図3の破線部は、第2導波回路7aの一部を転写したものである。例えば○で囲んだ部分5dの隣接する第1導波回路5aの導波管と導波管との間の導波壁の幅は、分岐用給電ネットワークが分割された分、関連する技術に対して間隔が広くなっている。
そのため、製造過程における薬品処理、加熱処理、及び加圧処理に対して変形しにくくなっている。ここで、第1導波回路板5の導波回路にまだ脆弱部が認められた場合は、回路をさらに分割してもよい。この場合、分割した回路の分、スロットアレイアンテナ1を構成する導体板の層が増加する。第1導波回路板5は、例えば、0.2mm厚の導体板を3枚積層して0.6mm厚で作製される。
本実施の形態では、エッチング処理で第1導波回路5aを生成する。そのため、より正確に第1導波回路5aを生成するために第1導波回路板5は例えば、0.2mm厚の導体板を3枚積層し、0.6mm厚としている。これは、導波路の矩形断面の短手方向の長さに相当し、120GHz帯の電磁波の(自由空間)波長の0.5λ以下である。導波路の矩形断面の長手方向の長さは電磁波の波長の0.5〜1λである。第1導波回路板5は、1枚板の導体板で作成してもよい。
第1導波回路板5の他端面側は、第2結合スロット板6の一端面側が接合される。第1導波回路板5と第2結合スロット板6とは、第2結合スロット6aから導波された電磁波が第1導波回路5aの略中心5bに導波されるよう接合される。この時、第1導波回路板5と第2結合スロット板6との間に隙間が生じないよう接合される。上記の様に第1結合スロット板と第2結合スロット板とに第1導波回路板5が挟まれて接合されることで、内部空間に導体の矩形断面を有する導波管を備える導波回路(第1導波回路5a)が形成される。
第2結合スロット板6は、導体板に第1導波回路板5の第1導波回路5aと第2導波回路板7の第2導波回路7aを結合する第2結合スロット6aが16個穿設されている。第2結合スロット6aは、第2導波回路7aの終端部に導波された電磁波を第1導波回路5aの略中心に導波するよう配置されている。第2結合スロット板6は、例えば、0.2mm厚の導体板が用いられる。
第2結合スロット板6の他端面側と第2導波回路板7の一端面側とは、第2導波回路の終端部に導波された電磁波が第2結合スロット6aから導波されるよう接合される。この時、第2結合スロット板6と第2導波回路板7との間に隙間が生じないよう接合される。
図4は第2導波回路板7を示した図である。第2導波回路板7は、給電口7bから給電された電磁波を第1導波回路5aに給電する分岐用給電ネットワークである。第2導波回路板7は、導体板に第2導波回路7aが穿設されている。第2導波回路7aは、第2結合スロット6aを介して各第1導波回路5aに接続するため16個の各終端にトーナメント状に分岐される。図3の7cは、各終端の1つである。
第2導波回路7aの給電口7bから各終端までは等距離となるよう回路が構成される。図17のハッチングを施した部分は分岐用給電ネットワークを示している。即ち、第2導波回路板7は、関連する技術の導波回路104aから分岐用給電ネットワークが分割され、導体板に分岐用給電ネットワークを穿設してできた回路構成を備える。
第2導波回路板7は、第1導波回路板5と同様に例えば、0.2mm厚の導体板を3枚積層して0.6mm厚で作製される。その理由はキャビティ板3及び第1導波回路板5の説明と同様である。導波路の矩形断面の長手方向の長さは第1導波回路板5と同様に電磁波の波長の0.5〜1λである。第2導波回路板7は、1枚板の導体板で作成してもよい。
以上、第1導波回路板5と、第2結合スロット板6と、第2導波回路板7とを導波回路部とする。
第2導波回路7aの給電口7bに導波管入力部の導波路が接続される。第2導波回路板7の他端面側と導波管入力部の一端面側が給電用導波路の導波路から電磁波が給電されるよう接合される。この時、第2導波回路板7と導波管入力部との間に隙間が生じないよう接合される。上記の様に第2結合スロット板と導波管入力部とに第2導波回路板7が挟まれて接合されることで、内部空間に導体の矩形断面を有する導波管を備える導波回路(第2導波回路7a)が生成される。
以上の様に各形状が穿設された導体板を積層することにより、内部壁が導体である内部空間を備えるスロットアレイアンテナ1が構成される。
次に、スロットアレイアンテナ1の給電口7bから給電され、導波され、放射スロット2aから放射される電磁波の流れを説明する。
給電口7bから入射された電磁波は、導波され第2導波回路7aの略中心で分岐される。その後、導波、分岐を繰り返し、第2導波回路7aの各終端まで電磁波が導波される。各終端まで導波された電磁波は、各第2結合スロット6aを介して各第1導波回路5aの略中心に給電される。各第1導波回路5aの略中心に給電された電磁波は、第1導波回路5aに導波され、分岐を繰り返し、各終端まで導波される。
各終端まで導波された電磁波は、各第1結合スロット4aを介して各キャビティ3aに放射される。各キャビティ3a内に放射された電磁波は各キャビティ3a内で励振され、各放射スロット2aより放射される。このようにして、スロットアレイアンテナ1から電磁波が放射される。
ここで、第2導波回路7aの終端部に導波された電磁波が第2結合スロット6aを介して第1導波回路5aの略中心に導波され、電磁波が分岐される仕組みを説明する。図5(c)は、関連する技術の導波回路104aの分岐部分(電力分配器)である(図17の点線の○で囲んだ部分)。導波された電磁波は、図7(b)の様に電力分配器でH面T分岐をする。図5(a)に示す様に、本実施の形態では、該電力分配器は3層に分割され、第1導波回路板5と第2導波回路7との間に第2結合スロット板6を挟んでいる。
即ち、第1導波回路5aと、第2結合スロット6aと、第2導波回路7aと、の接合部から構成される。図5(b)は、図5(a)の分解図である。図6は図5(a)に示す電力分配器のYZ面の断面図である。図6に示すように、第2導波回路7aに導波された電磁波は(図5aのIN)は第2結合スロット6a部分のEベンド(導波回路のE面を90度曲げる構造)で第2結合スロット6aを介して第1導波回路5a内に導波される。導波された電磁波のE面は、再び第2結合スロットと第1導波回路5aとで構成されたEベンドで90度曲がる。
次に、第1導波回路5a部分がT分岐となり、2方向に分岐される(図5(a)のOUT)。図7(a)は、H面T分岐の様子を示した図である。電磁波の分岐は、図5(c)、図7(b)の導波回路の分割前のH面T分岐と同様の結果となる。上記の様に、導波回路を分割しても電磁波が導波される様子は、分割前の導波回路と比べてほぼ同様の結果となる。
図8は、本実施の形態のスロットアレイアンテナ1の特性と、関連する技術(導波回路分割前)のスロットアレイアンテナの特性との比較図である。実線部分が本実施の形態にかかるスロットアレイアンテナ1、点線部分が関連する技術のスロットアレイアンテナの特性を示している。左側の縦軸はアンテナの利得[dBi]、右側の縦軸はアンテナの反射特性[dB]、横軸は周波数[GHz]である。利得の最大値は39.4dBiで、120GHz帯の84%のアンテナ効率である。
図8に示すように、スロットアレイアンテナ1の特性は、関連する技術のアンテナの特性とほぼ一致する。即ち、導波回路を分割してもアンテナ特性が劣化していないことを示している。
効果
本実施の形態の、導波回路を分割して多層とする補強構造を備えるスロットアレイアンテナ1は、図19に示すような脆弱な構造の部分がない。そのため、製造工程における、エッチング加工等の化学処理、拡散接合等の加熱処理や加圧処理等に対して歪みや変形が生じにくくなっている。従って、本構造のアンテナを用いれば、アンテナの反射特性に影響を与えること無く、安定したアンテナの製造が可能とする。本実施の形態を用いると、特に、量産時の不良品率を低減することが可能となる。
実施の形態2
実施の形態1は、1枚の導体板に回路やスロット等を穿設し、それを多層に積層したスロットアレイアンテナ1を提示した。本実施の形態は、実施の形態1の導波回路部分を一体成型するスロットアレイアンテナ2の例を示す。
本実施の形態にかかるスロットアレイアンテナ2の、完成形は図1に示す実施の形態1のスロットアレイアンテナ1と同様である。本実施の形態も、32×32素子のアレイアンテナの例であり、図1と同様に以下32×32素子のアレイアンテナの16×16素子の部分を拡大した図を用いて説明する。本実施の形態と実施の形態1の同一の部分の説明は省略する。図9は、スロットアレイアンテナ2の分解図である。本実施の形態は、1例として5層構造のアンテナを提示している。実施の形態1に比べて2層少ない構造となっている。図1、図9には明示されていないが、外部機器とのインターフェースとなる導波管入力部が導波回路板10に接続される。
本実施の形態にかかるスロットアレイアンテナ2は、放射スロット板2と、キャビティ板3と、第1結合スロット板4と、一体成型の導体板である導波回路板10とを備える。導波回路板10は、第1導波回路層11と、第2結合スロット層12と、第2導波回路層13とを備える。第1導波回路層11は第1導波回路板5に、第2結合スロット層12は第2結合スロット板6に、第2導波回路層13は第2導波回路板7にそれぞれ相当する。即ち、導波回路板10は、実施の形態1の第1導波回路板5と、第2結合スロット板6と、第2導波回路板7とが一体となった構造を備える。
第1導波回路層11は、導体板の一端面側に第1導波回路11aの溝が形成されている。この場合、第1導波回路11aは穿設ではなく、Z軸の+方向側を開放し、Z軸の−方向側を閉じるよう導波回路の溝が形成される。第1導波回路11aの溝の深さは実施の形態1と同様に例えば、0.6mmである。第1導波回路11aの略中心に第2結合スロット12aが穿設される。第1導波回路11aの導波路は矩形断面である。矩形断面の短手方向の長さが溝の深さとなる。
第2導波回路層13は、導体板の他端面側に第2導波回路13aの溝が形成されている。この場合、第2導波回路13aは穿設ではなく、Z軸の−方向側を開放し、Z軸の+方向側を閉じるよう導波回路の溝が形成される。第2導波回路13aの略終端は、穿設された第2結合スロット12aに接続する。第2導波回路13aの溝の厚さは実施の形態1と同様に例えば、0.6mmである。第2導波回路13aの導波路は矩形断面である。第1導波回路層11と第2導波回路層13とが形成され、第2結合スロット層12がこれらに挟まれる形で生成される。第2結合スロット層12の厚さは、例えば0.2mmである。
効果
本実施の形態の、導波回路を分割して一体成型とする補強構造を備えるスロットアレイアンテナ2は、図19に示すような脆弱な構造の部分がない。また、導波回路を導体板に一体成型することにより、導波回路の剛性を高め、構造を補強すると共に導体板を接合する工程を一部省略することができる。そのため、製造工程における、エッチング加工等の化学処理、拡散接合等の加熱処理や加圧処理等に対して歪みや変形が生じにくくなっている。
また、上記の様に接合する工程の一部省略により、導波回路が変形する確率を低減することができる。従って、本構造のアンテナを用いれば、アンテナの反射特性に影響を与えること無く、安定したアンテナの製造が可能とする。本実施の形態を用いると、特に、量産時の不良品率を低減することが可能となる。
次に、このようなスロットアレイアンテナ1の設計方法について説明する。
図13は、本発明の実施の形態にかかるスロットアレイアンテナ1、2の設計の手順を示すフローチャートである。スロットアレイアンテナ1を製造するために、まず、放射する電磁波に合わせて放射素子部を設計する(S100)。放射素子部は放射スロット2a、キャビティ3aを含む部材で構成される。キャビティ3aの厚さ、形状は放射する電磁波の帯域などに合わせて設計する。
キャビティ3a内で電磁波を励振させることにより、キャビティ3a内に電磁波の強度が強い部分ができる。放射スロット2aはこの電磁波の強い部分から電磁波が放射されるよう位置、形状、数等を設計する。以上の工程により放射素子部を得る。
次に、分岐した給電ネットワーク構造を備える導波回路部を設計する(S101)。導波回路の設計において、所望の電磁波の帯域、放射強度に合わせて放射素子数を決定する。該放射素子数に合わせて導波路の分岐数を決定する。分岐数に合わせてトーナメント状に導波路を分岐する。トーナメント状のネットワーク構造は、給電口から各導波路の終端まで同位相となるよう設計する。
次に、導波回路に変形が予測される脆弱部が存在するか抽出する(S102)。脆弱部として、製造工程、例えば、エッチング処理や拡散接合処理時に導波回路の変形が予測される部分を抽出する。
次に、脆弱部がある場合、導波回路の補強対策をする(S103)。ここで、補強対策は実施の形態1の様に導波回路を分割し、積層する構成とすることができる。また、実施の形態2の様に、導波回路を分割し、導体板の両面に導波回路を生成した一体構造とすることもできる。そして、導波回路にさらに変形が予測される脆弱部が存在するか抽出し、脆弱部がある場合はステップS102に戻る。以上の工程により導波回路部を得る。
以上の工程により、補強構造を備えるスロットアレイアンテナ1、2の設計が終了する。
上記方法により、スロットアレイアンテナ1、2の設計が終了する。このように、スロットアレイアンテナ1、2の設計が終了した後、具体的な製造工程に移行する。
図14は、本発明の実施の形態にかかるスロットアレイアンテナ1、2の製造工程を示すフローチャートである。
まず、S100で設計した放射素子部を作成する(S200)。放射素子部は、キャビティ3aで励振された電磁波の電磁界が強い部分に放射スロット2aを配置し、効率良く電磁界が放射されるよう作成する。そして、キャビティ3a内に電磁波が導波されるよう第1結合スロット4aを配置する。
次に、S101からS103で設計した導波回路を備える導波回路部を作成する(S201)。分岐用給電ネットワークの略終端に第2結合スロットを合わせ、第1導波回路の略中心と第2結合スロットを合わせるよう導波回路を作成する。
次に、導波回路部と放射素子部を接合する(S202)。この場合、第1結合スロット4aと第1導波回路の略終端との位置を合わせるよう接合する。そして、導波回路と外部機器とのインターフェースとなる導波管入力部とを接合する。ここで、各部を接合する順序は各導体板の接合の都合上、上記ステップ通りでなくてもよい。
このようにして、スロットアレイアンテナ1、2を得る。
上記製造方法は以下に示す方法によっても実現できる。
(1)所望の放射スロット2aが32×32個穿設された導体板。
(2)キャビティ3aが16×16個穿設された導体板。
(3)第1結合スロット4aが16×16個穿設された導体板。
(4)第1導波回路5aが4×4個穿設された導体板。
(5)第2結合スロットが4×4個穿設された導体板。
(6)第2導波回路7aが穿設された導体板。
(7)導波管入力部を備える導体板。
上記(1)から(7)の導体板を、場所によっては複数枚複製し、(1)から又は(7)から順に積層し、接合していく事によってスロットアンテナ1を製造する。上記の各導体板は例えば、銅板のエッチング処理により製造することができる。各導体板の接合には拡散接合を用いることができる。
上記製造方法はさらに以下に示す方法によっても実現できる。
(1)所望の放射スロット2aが32×32個穿設された導体板。
(2)キャビティ3aが16×16個穿設された導体板。
(3)第1結合スロット4aが16×16個穿設された導体板。
(4)一端面に第1導波回路11aが4×4個穿設され、他端面に分岐用給電ネットワーク13aが4×4個穿設され、分岐用給電ネットワーク13aの略終端と第1導波回路11aの略中心に第2結合スロット12aが4×4個穿設された導体板。
(5)導波管入力部を備える導体板。
上記(1)から(5)の導体板を、場所によっては複数枚複製し、接合し(1)から又は(5)から順に積層し、接合していく事によってスロットアンテナ2を製造する。上記の各導体板は例えば、銅板のエッチング処理により製造ことができる。各導体板の接合には拡散接合を用いることができる。
上記のエッチング処理と拡散接合を用いたスロットアレイアンテナ1の製造方法は1例である。他の製造方法として、切削、打ち抜き、プレス、キャスト、樹脂等の成形品の表面にメッキ加工等をして導体の層を生成したもの、及び3Dプリント等を用いてスロットアレイアンテナ1を製造しても良い。上記導体板の材料は、例えば銅等の金属導体を用いることできる。
銅の他に例えば、アルミニウム、合金、及び樹脂等の成形品の表面にメッキ加工等をして導体の層を生成したものを用いてもよい。即ち、導波回路や他のアンテナ素子が形成されればどのような方法、材料を用いてもよい。また、上記実施の形態では、導体板と導体板との接合に拡散接合を用いた。該方法は1例であり、導体板が隙間なく接合可能で、かつ電磁波を導波可能な方法であればどのようなものを用いてもよい。
以上、本発明を上記実施の形態に即して説明したが、上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
1 スロットアレイアンテナ
2 放射スロット板
2a 放射スロット
3 キャビティ板
3a キャビティ
4 第1結合スロット板
4a 第1結合スロット
5 第1導波回路板
5a 第1導波回路
5b 第2結合スロット位置
5c 終端部
5d 導波壁
6 第2結合スロット板
6a 第2結合スロット
7 第2導波回路板
7a 第2導波回路
7b 給電口
7c 終端部(第1結合スロット位置)
10 導波回路板
11 第1導波回路層
11a 第1導波回路
12 第2結合スロット層
12a 第2結合スロット
13 第2導波回路層
13a 第2導波回路
101 放射スロット板
102 キャビティ板
103 結合スロット板
104 導波回路板
104a 導波回路
104b キャビティ接続用回路

Claims (9)

  1. 電磁波を放射する複数の放射素子を備える放射素子部と、
    給電された電磁波を複数に分岐させて各前記放射素子に導く導波回路部と、
    を備え、
    前記導波回路部は、分岐する複数の導波路から構成される導波回路を有し、複数の前記放射素子に電磁波を導波する第1導波回路と、給電された電磁波を分岐して導波すると共に各分岐路が前記第1導波回路に結合した導波路を有する第2導波回路と、を有し、前記第1導波回路と前記第2導波回路とは互いに異なる平面にそれぞれ形成されている、
    スロットアレイアンテナ。
  2. 前記導波回路部は、導体板に第1導波回路が穿設された第1導波回路板と、導体板に第2導波回路が穿設された第2導波回路板とが積層されている、
    請求項1に記載のスロットアレイアンテナ。
  3. 前記導波回路部は、導体板の一端面に第1導波回路を形成し、他端面に第2導波回路を形成した一体成型である、
    請求項1に記載のスロットアレイアンテナ。
  4. 電磁波を放射する複数の放射素子を備える放射素子部を設計する工程と、
    導波回路の脆弱部を抽出し、分岐する複数の導波路から構成される導波回路を有し、複数の前記放射素子に電磁波を導波する第1導波回路と、給電された電磁波を分岐して導波すると共に各分岐路が前記第1導波回路に結合した導波路を有する第2導波回路と、を有し、前記第1導波回路と前記第2導波回路とは互いに異なる平面にそれぞれ形成されている導波回路部を設計する工程と、
    を備える、スロットアレイアンテナの設計方法。
  5. 前記導波回路部を設計する工程は、導体板に第1導波回路が穿設された第1導波回路板と、導体板に第2導波回路が穿設された第2導波回路板とが積層されている導波回路部を設計する、
    請求項4に記載のスロットアレイアンテナの設計方法。
  6. 前記導波回路部を設計する工程は、導体板の一端面に第1導波回路を形成し、他端面に第2導波回路を形成した一体成型である導波回路部を設計する、
    請求項4に記載のスロットアレイアンテナの設計方法。
  7. 請求項4の各工程を用いて製造されるスロットアレイアンテナの製造方法であって、
    前記導波回路部は、分岐する複数の導波路から構成される導波回路を有し、複数の前記放射素子に電磁波を導波する第1導波回路と、給電された電磁波を分岐して導波すると共に各分岐路が前記第1導波回路に結合した導波路を有する第2導波回路と、を有し、前記第1導波回路と前記第2導波回路とは互いに異なる平面にそれぞれ導体板に形成されている、
    スロットアレイアンテナの製造方法。
  8. 請求項4又は5の各工程を用いて製造されるスロットアレイアンテナの製造方法であって、
    前記導波回路部は、導体板に第1導波回路が穿設された第1導波回路板と、導体板に第2導波回路が穿設された第2導波回路板とを積層して生成する、
    スロットアレイアンテナの製造方法。
  9. 請求項4又は6の各工程を用いて製造されるスロットアレイアンテナの製造方法であって、
    前記導波回路部は、一端面に第1導波回路を形成し、他端面に第2導波回路を形成した一体成型の導体板で生成する、
    スロットアレイアンテナの製造方法。
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