JP2014167989A - ロッド型ファイバレーザ増幅器 - Google Patents

ロッド型ファイバレーザ増幅器 Download PDF

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【課題】ロッド型ファイバレーザ媒質の短縮化が図られ、小型で低コストのロッド型ファイバレーザ増幅器を提供する。
【解決手段】ロッド型ファイバレーザ増幅器は、クラッド内の応力分布が均等であるロッド型ファイバレーザ媒質と、ロッド型ファイバレーザ媒質の光入射側に設置された偏光選択素子206aと、光出射側に設置された偏光選択素子206bと、偏光選択素子206aからロッド型ファイバレーザ媒質を経由して偏光選択素子206bに至る第1光路と、偏光選択素子206bから偏光選択素子206aに至る第2光路と、第1光路の途中に設置された偏光回転素子212とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、低屈曲性のロッド型ファイバレーザ媒質を用いた増幅器に関する。
屈曲性のある光ファイバをレーザ媒質として使用する一般的なファイバレーザでは、コア径と、コアとクラッドとの屈折率差で決まる許容開口数により集光性が選択される。集光性は、コア径と許容屈折率との積で決まり、この値が小さくなるほど集光性は高くなる。集光性が理論限界となる所謂シングルモードレーザの場合、コア径は最大でも20μm程度が限界となる。この場合、許容開口数は0.06であり、コアとクラッドとの屈折率差は約0.001と極めて小さい。理論的には更に許容開口数を小さくすることで、シングルモードを維持しながらコア径を拡大することも可能であるが、現在の技術レベルでは0.001レベル以下で屈折率差を精確に制御することは困難である。このため、ファイバ材料自体の屈折率差によってシングルモードを選択する構成では、コア径は最大でも20μm程度が上限となる。
また、光ファイバ中を安定して伝播させることが可能な光強度は、誘起される非線形効果によって制限される。即ち、ファイバレーザによって発生することが可能なレーザ出力の上限は、光ファイバの材料とコア径によって制限される。このため、特に尖頭出力の高いパルスレーザ光の発生は通常のファイバレーザでは困難である。
コア径に起因するこれらの課題に対する解決策として、フォトニック結晶ファイバが提案されている。フォトニック結晶ファイバは、コアの周囲に規則的に空孔を設けることによって、クラッド部の等価屈折率を制御する光ファイバであり、空孔の大きさ、配列によりクラッド部の等価的な屈折率を任意に設計することができる。フォトニック結晶ファイバの採用によって、コアとクラッド間の屈折率差を精密に制御することが可能になり、コア径50μmを越えるシングルモードファイバが実現している。
一方、フォトニック結晶ファイバは屈曲の状態によってクラッド部の等価屈折率が容易に変化するため、一定の形状を維持することが望ましい。このため、外径を1mm以上とすることによって故意に屈曲性を低下させたロッド型ファイバレーザ媒質が提案されている。
このようなフォトニックファイバを使用した高出力光ファイバパルスレーザ装置の構成が既に開示されている(例えば、特許文献1)。また、ロッド型ファイバレーザ媒質の高耐光強度性および高非線形性という特長を生かし、パルス幅1ns、パルスエネルギー4.3mJ、尖頭出力4.5MWという、ファイバレーザにおいてはほぼ理論限界のパルスエネルギー出力が達成されている(例えば、非特許文献1)。
通常、ロッド型ファイバレーザ増幅器において100W以上の高出力を得るためには、光軸方向の長さが800mm以上のロッド型ファイバレーザ媒質が必要とされる(例えば非特許文献1)。ただし、ロッド型ファイバレーザ媒質は故意に屈曲性を低下させているため、従来の光ファイバとは異なり曲げることができない。そのため、ロッド型ファイバレーザ増幅器を構成した場合には非常に大型なものとなる。また、母材には脆性材料であるシリカガラスが使用されているため保持方法には工夫が必要となる。さらに、ロッド型ファイバ媒質は、通常のファイバと比較すると非常に高価なものである。なお、価格は、ロッド型ファイバ媒質の光軸方向の長さにほぼ比例する。
特表2009−537979号公報([0022]、図1)
Proc. of SPIE, Vol.6453, 645318, p.1-5, Fig.2, Fig.3, (2007)
このようにロッド型ファイバレーザ媒質を用いてロッド型ファイバレーザ増幅器を構成した場合、ロッド型ファイバレーザ媒質の光軸方向の長さが800mm以上もあり、さらには屈曲性に乏しいため曲げることができず、非常に大型な増幅器になる。また、母材には脆性材料であるシリカガラスを使用しているため、保持方法を工夫しなければロッド型ファイバレーザ媒質が容易に破損してしまうという課題がある。
また、光軸方向の長さが800mm以上もあるロッド型ファイバレーザ媒質は非常に高価であるため、増幅器の低コスト化が非常に困難である。
本発明の目的は、ロッド型ファイバレーザ媒質の短縮化が図られ、小型で低コストのロッド型ファイバレーザ増幅器を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るロッド型ファイバレーザ増幅器は、活性媒質がドープされたコアおよび、該コアの周囲に配置されたクラッドを有し、クラッド内の応力分布が均等であるロッド型ファイバレーザ媒質と、
ロッド型ファイバレーザ媒質の光入射側に設置された第1偏光選択素子と、
ロッド型ファイバレーザ媒質の光出射側に設置された第2偏光選択素子と、
第1偏光選択素子からロッド型ファイバレーザ媒質を経由して第2偏光選択素子に至る第1光路と、
第2偏光選択素子から第1偏光選択素子に至る第2光路と、
第1光路の途中に設置された偏光回転素子とを備え、
レーザビームが、第1光路に沿って進行しながらロッド型ファイバレーザ媒質による第1の増幅作用を受け、かつ偏光回転素子によって偏光方向が回転し、続いて、第2偏光選択素子から第2光路に沿って進行して第1偏光選択素子を介して第1光路に再び入射し、第1光路に沿って進行しながらロッド型ファイバレーザ媒質による第2の増幅作用を受けるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、偏光を利用した光学素子を使用することによって、レーザビームをロッド型ファイバレーザ媒質に2回通過させることが可能になり、こうした2回の増幅作用によってレーザビームの出力が大幅に向上する。その結果、ロッド型ファイバレーザ媒質の短縮化が可能になり、装置全体の小型化、低コスト化が図られる。
本発明に係るロッド型ファイバレーザ媒質の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1によるロッド型ファイバレーザ増幅器を示す構成図である。 一般的なロッド型ファイバレーザ媒質の概略断面図である。 本発明の実施の形態2によるロッド型ファイバレーザ増幅器を示す構成図である。 本発明に係るロッド型ファイバレーザ媒質の他の例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3によるロッド型ファイバレーザ増幅器を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は、本発明に係るロッド型ファイバレーザ媒質の一例を示す斜視図である。ロッド型ファイバレーザ媒質100は、イッテルビウム(Yb: ytterbium)などの活性媒質がドープされたコアおよび該コアの周囲に配置されたクラッドを有する活性ファイバ101と、活性ファイバ101の両端に接合されたエンドキャップ102a,102bなどで構成される。
本実施形態では、活性ファイバ101として、コア直径100μm、クラッド直径285μmのフォトニック結晶ファイバを使用している。活性ファイバ101の母材にはシリカガラスを使用しており、長さは400mm、外直径は1.7mmである。なお図示してはいないが、コアの周囲に規則的に配した空孔によるフォトニック結晶効果により、コアの許容開口数は0.02に設定されている。
また、一般のロッド型ファイバレーザ媒質にはクラッドに応力付与部が形成されているが、本実施形態で用いたロッド型ファイバレーザ媒質100においては、クラッドに応力付与部は形成されておらず、クラッド内の応力分布が均等であるものを使用している。
エンドキャップ102a,102bには、外直径8mm、長さ8mmの石英ブロックを使用しており、それぞれ活性ファイバ101の両端に溶着されている。また、エンドキャップ102a,102bの活性ファイバ101と対向する端面には、励起光の波長である975nmと、増幅されるレーザビームの波長である1064nmの両者に対して低反射となる反射防止コーティングが施されている。
図2は、本発明の実施の形態1によるロッド型ファイバレーザ増幅器を示す構成図である。このロッド型ファイバレーザ増幅器は、図1に示したロッド型ファイバレーザ媒質100を使用しており、さらに偏光選択素子206a、90度偏光方向回転素子212、偏光選択素子206bなどを備える。
偏光選択素子206a,206bは、例えば、偏光ビームスプリッタなどで構成され、誘電体多層膜に入射するP偏光を通過し、S偏光を反射することにより、光軸に対して直交する2つの直線偏光を分離/合成する機能を有する。偏光選択素子206aは、ロッド型ファイバレーザ媒質100の光入射側に設置され、偏光選択素子206bは、ロッド型ファイバレーザ媒質100の光出射側に設置される。
2つの偏光選択素子206a,206bを使用することによって、偏光選択素子206aからロッド型ファイバレーザ媒質100を経由して偏光選択素子206bに至る第1光路および、偏光選択素子206bから偏光選択素子206aに至る第2光路が設定される。
90度偏光方向回転素子212は、例えば、1/2波長板、ファラデー素子などで構成され、レーザビームの直線偏光を光軸回りに90°回転させる機能を有する。90度偏光方向回転素子212は、第1光路の途中に設置することができ、図2では偏光選択素子206bの前方に設置した例を示している。
ロッド型ファイバレーザ媒質100を励起するための励起ビーム210aは、励起ビーム発生装置208から供給される。波長975nmの励起ビーム210aは、光ファイバ等で伝送され、レンズ209によりコリメートされ、45度入射用の波長選択ミラー211に入射する。波長選択ミラー211は、波長975nm以下の波長の励起ビームのみを全反射し、波長975nm以上の波長のレーザビームを全透過させる機能を有する。従って、励起ビーム210aは、波長選択ミラー211によって反射され、ロッド型ファイバレーザ媒質100の光入射側に設置されたレンズ207aによって集光され、ロッド型ファイバレーザ媒質100のクラッドに結合することにより、ロッド型ファイバレーザ媒質100のコアに含まれる活性媒質が励起状態となる。
一方、ロッド型ファイバレーザ増幅器で増幅されるレーザビームは、レーザビーム発生装置201から供給される。レーザビーム発生装置201は、例えば、紙面に平行でレーザビーム進行方向に対して垂直な偏光方向203aを有する、波長1064nmの直線偏光レーザビーム202aを発生する。レーザビーム202aは、ロッド型ファイバレーザ増幅器に効率よく導入できるように、全反射ミラー204a,204bなどを用いて進行方向が調整される。
レーザビーム発生装置201とロッド型ファイバレーザ増幅器との間には、戻り光抑制素子205を設置することが好ましい。戻り光抑制素子205は、偏光素子、ファラデー素子等を利用した光アイソレータなどで構成され、ロッド型レーザ媒質100から放出される自然放出増幅光または端面からの反射光がレーザビーム発生装置201へ戻ることを抑制し、直線偏光レーザビーム202aの出力安定性、パルス安定性などが悪化することを防止する。
戻り光抑制素子205を通過したレーザビーム202aは、偏光選択素子206aへ入射する。偏光選択素子206aは、紙面に垂直な偏光方向を有するレーザビームに対しては全透過し、紙面に平行な偏光方向を有するレーザビームに対しては全反射となるように設定される。レーザビーム202aは、紙面に平行な偏光方向203aを有することから、偏光選択素子206aを通過して第1光路に沿って進行し、続いて波長選択ミラー211を通過してレンズ207aによって集光され、ロッド型ファイバレーザ媒質100に入射し、例えば、入射開口数0.02以下でコアと結合する。
コアと結合したレーザビーム202aは、ロッド型ファイバレーザ媒質100を通過する際に増幅される。増幅されたレーザビーム202aは、レンズ207bによりコリメートされ、さらに90度偏光方向回転素子212によって紙面に垂直な偏光方向203bへ変換され、続いて偏光選択素子206bへ入射する。
偏光選択素子206bは、紙面に垂直な偏光方向を有するレーザビームに対しては全反射し、紙面に平行な偏光方向を有するレーザビームに対しては全透過となるように設定される。90度偏光方向回転素子212を通過したレーザビームは、紙面に垂直な偏光方向203bを有することから、偏光選択素子206bによって90度反射して、レーザビーム202bとなって第2光路に沿って進行する。第2光路では、全反射ミラー213a,213bおよびレンズ207cなどを用いてレーザビーム202bの進行方向が調整され、再び偏光選択素子206aに入射する。
レーザビーム202bは、紙面に垂直な偏光方向を有することから、偏光選択素子206aによって90度反射して、再び第1光路に沿って進行し、続いて波長選択ミラー211を通過してレンズ207aによって集光され、ロッド型ファイバレーザ媒質100に入射し、例えば、入射開口数0.02以下でコアと結合する。このとき第2光路に設置された全反射ミラー213a,213bは、レーザビーム202bの光軸方向を調整するために用いられ、レンズ207cは、レーザビーム202bの入射開口数を調整するために用いられる。
コアと結合したレーザビーム202bは、ロッド型ファイバレーザ媒質100を通過する際に2回目の増幅作用を受ける。増幅されたレーザビーム202bは、レンズ207bによりコリメートされ、さらに90度偏光方向回転素子212によって紙面に平行な偏光方向203cへ変換され、レーザビーム202cとなって再び偏光選択素子206bへ入射する。
レーザビーム202cは、紙面に平行な偏光方向203cを有することから、偏光選択素子206bを通過して外部に出力される。
図3は、一般的なロッド型ファイバレーザ媒質の概略断面図である。一般的なロッド型ファイバレーザ媒質は、クラッド301とコア302がフォトニック結晶効果を用いて形成されており、クラッド301には応力付与部303(斜線部)が具備されている。
応力付与部303は、コア302に対して非軸対称な応力を加えるために形成されており、意図的に大きな複屈折を持つように設計されている。図3に示すように、応力が付与されている方向を低速軸と呼び、低速軸に対して垂直な方向を高速軸と呼ぶ。一般的なロッド型ファイバレーザ媒質においては、レーザビームの偏光方向を低速軸に一致させてロッド型ファイバレーザ媒質にレーザビームを入射させると、直線偏光を維持したままロッド型ファイバレーザ媒質よりレーザビームが出射される。
しかし、入射するレーザビームの偏光方向と低速軸がずれていると、出射するレーザビームは直線偏光ではなくなる。これは、レーザビームの偏光方向を高速軸と一致させてレーザビームを入射した場合においても同様であることを実験により確認した。このような状況では、図2に示すファイバレーザ増幅器を構成することは困難である。
しかしながら、本発明者らは、レーザビームの進行方向の長さが400mm以下であるような短いロッド型ファイバレーザ媒質を用いた場合には、応力付与部303を形成しなかったとしても偏光方向が維持されるという驚くべき事実を見出した。
本実施形態によれば、1つのロッド型ファイバレーザ媒質100で2回の増幅作用を実現できるため、レーザビームの進行方向に対する長さが400mm以下のロッド型ファイバレーザ媒質100を使用することができる。その結果、ロッド型ファイバレーザ増幅器の小型化および低コスト化を実現でき、さらにはロッド型ファイバレーザ媒質の保持方法も格段に容易になるという、従来にない顕著な効果を奏するものである。
なお本実施形態では、レーザビーム発生装置1から発生するレーザビーム202aは、連続波(CW)ビームでもパルスビームでもよい。
また本実施形態では、偏光選択素子206a,206bおよび波長選択ミラー211として45度入射方式の光学素子を使用した場合を例示したが、任意の入射角度の偏光選択素子、波長選択ミラーを用いても同様の効果が得られる。
また本実施形態では、ロッド型ファイバレーザ媒質100として、活性ファイバ101の両端にエンドキャップ102a,102bが接合された構成を示したが、ロッド型ファイバレーザ媒質の構成はこれに限るものではなく、例えば、寄生発振を防止するために、活性ファイバ101の両端を斜めにカットした構成であっても同様な効果が得られる。
また本実施形態では、ロッド型ファイバレーザ媒質100の活性媒質としてYbをドープした構成を示したが、活性媒質の種類はこれに限るものではなく、所望する波長に応じて適切な活性媒質、例えば、Yb,Er,Er:Yb,Tm,Nd等も使用できる。
また本実施形態では、ロッド型ファイバレーザ媒質100の母材としてシリカガラスを使用した構成を示したが、母材の種類はこれに限るものではなく、各種のガラス、光学材料も使用できる。
また本実施形態では、活性ファイバ101として、長さ400mmのフォトニック結晶ファイバを用いた構成を示したが、例えば、長さ100mm、200mm、300mmなどのフォトニック結晶ファイバも使用できる。
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2によるロッド型ファイバレーザ増幅器を示す構成図である。図4中、図1および図2と同一符号は、同一部分もしくは相当部分を示している。
本実施形態は、実施の形態1と同様な構成を有するが、レンズ207bの後方かつ90度偏光方向回転素子212の前方に、0度入射用の波長選択ミラー214を追加している点で相違する。
この波長選択ミラー214は、波長975nm以下の波長の励起ビームのみを全反射し、波長975nm以上の波長のレーザビームを全透過させる機能を有する。こうした構成によりロッド型ファイバレーザ媒質100に入射した励起ビーム210aのうち、完全には吸収されずに通過してきた励起ビームの透過成分210bが波長選択ミラー214により反射され、再びロッド型ファイバレーザ媒質100のクラッドへ結合することが可能になる。これにより励起ビーム210aの吸収率を向上させることができるため、ロッド型ファイバレーザ増幅器のさらなる高効率化が可能となる。
実施の形態3.
図5は、本発明に係るロッド型ファイバレーザ媒質の他の例を示す斜視図である。図6は、本発明の実施の形態3によるロッド型ファイバレーザ増幅器を示す構成図である。図5および図6中、図1および図2と同一符号は、同一部分もしくは相当部分を示している。
本実施形態のロッド型ファイバレーザ媒質150は、イッテルビウム(Yb)などの活性媒質がドープされたコアおよび該コアの周囲に配置されたクラッドを有する活性ファイバ101と、活性ファイバ101の一端に接合されたエンドキャップ102aなどで構成される。活性ファイバ101の他端は、出射端面151として垂直にカットされ、さらに波長975nm以下の波長の励起ビームのみを全反射し、波長975nm以上の波長のレーザビームを全透過させる波長選択コーティングが施される。
従って、本実施形態のロッド型ファイバレーザ増幅器は、実施の形態1と同様な構成を有するが、活性ファイバ101の出射端面151に、上記の波長選択コーティングが施されている点で相違する。
こうした構成によりロッド型ファイバレーザ媒質100に入射した励起ビーム210aのうち、完全には吸収されずに通過してきた励起ビームの透過成分210bが波長選択コーティングにより反射され、再びロッド型ファイバレーザ媒質100のクラッドへ結合することが可能になる。これにより励起ビーム210aの吸収率を向上させることができるため、ロッド型ファイバレーザ増幅器のさらなる高効率化が可能となる。また、実施の形態2と比較して波長選択ミラー214を必要としないので低コスト化につながり、また励起ビーム210のロッド型ファイバレーザ媒質100への再結合が格段に容易になるという効果を奏する。
100 ロッド型ファイバレーザ媒質、 101 活性ファイバ、
102a〜b エンドキャップ、 150 ロッド型ファイバレーザ媒質、
151 出射端面、 202a〜c レーザビーム、 203a〜c 偏光方向、
206a〜b 偏光選択素子、 207a〜c レンズ、 210 励起ビーム、
212 偏光回転素子、 213a〜b 全反射ミラー、
214 0度入射用波長選択ミラー、
301 クラッド、 302 コア、 303 応力付与部。

Claims (5)

  1. 活性媒質がドープされたコアおよび、該コアの周囲に配置されたクラッドを有し、クラッド内の応力分布が均等であるロッド型ファイバレーザ媒質と、
    ロッド型ファイバレーザ媒質の光入射側に設置された第1偏光選択素子と、
    ロッド型ファイバレーザ媒質の光出射側に設置された第2偏光選択素子と、
    第1偏光選択素子からロッド型ファイバレーザ媒質を経由して第2偏光選択素子に至る第1光路と、
    第2偏光選択素子から第1偏光選択素子に至る第2光路と、
    第1光路の途中に設置された偏光回転素子とを備え、
    レーザビームが、第1光路に沿って進行しながらロッド型ファイバレーザ媒質による第1の増幅作用を受け、かつ偏光回転素子によって偏光方向が回転し、続いて、第2偏光選択素子から第2光路に沿って進行して第1偏光選択素子を介して第1光路に再び入射し、第1光路に沿って進行しながらロッド型ファイバレーザ媒質による第2の増幅作用を受けるようにしたことを特徴とするロッド型ファイバレーザ増幅器。
  2. ロッド型ファイバレーザ媒質は、レーザビームの進行方向に沿った長さが400mm以下であり、コアの周囲に規則的に配した空孔を有するフォトニック結晶ファイバであることを特徴とする請求項1記載のロッド型ファイバレーザ増幅器。
  3. ロッド型ファイバレーザ媒質の光入射側および光出射側、ならびに第2光路の途中に、レンズがそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項1記載のロッド型ファイバレーザ増幅器。
  4. ロッド型ファイバレーザ媒質の光入射側から励起光を供給するための励起光光学系と、
    ロッド型ファイバレーザ媒質の光出射側に設置され、ロッド型ファイバレーザ媒質によって増幅されたレーザビームを透過し、かつ、ロッド型ファイバレーザ媒質を出射した励起光をロッド型ファイバレーザ媒質に向けて反射するための0度入射用波長選択ミラーと、をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のロッド型ファイバレーザ増幅器。
  5. 前記0度入射用波長選択ミラーは、ロッド型ファイバレーザ媒質の光出射側の垂直端面に施された波長選択コーティングで構成されることを特徴とする請求項4記載のロッド型ファイバレーザ増幅器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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