JP2014165635A - 光通信システム、光通信装置および光通信制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光通信装置の制御や利得が異なるアンプモジュールの切り替えを行う技術を提供する。
【解決手段】光通信システムは、第1の光通信装置から第2の光通信装置へ複数の波長の光信号を多重して送信する光通信システムにおいて、第1の光通信装置は、第2の光通信装置を制御するための制御コマンドを予め設定された波長の組み合わせに変換するコマンド変換手段と、コマンド変換手段で変換された波長の組み合わせの光信号を第2の光通信装置に送信する送信手段とを有し、第2の光通信装置は、第1の光通信装置から受信する光信号に含まれる波長を検出する波長検出手段と、波長検出手段が検出した波長の組み合わせに対応する制御コマンドに変換するコマンド解析手段と、コマンド解析手段により解析された制御コマンドに基づく制御を実行する制御手段とを有する。
【選択図】図6
【解決手段】光通信システムは、第1の光通信装置から第2の光通信装置へ複数の波長の光信号を多重して送信する光通信システムにおいて、第1の光通信装置は、第2の光通信装置を制御するための制御コマンドを予め設定された波長の組み合わせに変換するコマンド変換手段と、コマンド変換手段で変換された波長の組み合わせの光信号を第2の光通信装置に送信する送信手段とを有し、第2の光通信装置は、第1の光通信装置から受信する光信号に含まれる波長を検出する波長検出手段と、波長検出手段が検出した波長の組み合わせに対応する制御コマンドに変換するコマンド解析手段と、コマンド解析手段により解析された制御コマンドに基づく制御を実行する制御手段とを有する。
【選択図】図6
Description
本発明は、光通信システム、光通信装置および光通信制御方法に関する。
近年、光通信システムとして、異なる波長の光信号を多重して通信を行うWDM(Wavelength Division Multiplexing)システムが普及している。WDMシステムは、複数のチャネルの光信号を波長多重するので、高速で大容量の通信を実現できる。WDMシステムで用いられる光通信装置(WDM装置)は、伝送区間の伝送損失に合わせて最適なレベルの光信号を送信することが求められる(例えば、特許文献1参照)。伝送区間の伝送損失に対して過大または過小なレベルの光信号は、S/N(Signal/Noise)比が劣化する原因になる。例えば、WDM装置のアンプモジュールの出力レベルが大きいほどS/N比が劣化するため、伝送損失が小さい短距離の伝送区間では、利得の小さいアンプモジュールが使用されている。逆に、伝送損失が大きい長距離の伝送区間では、利得の大きいアンプモジュールが使用されている。
システム事業者は、利得が異なる複数のアンプモジュールを準備して、WDM装置を設置する時に伝送路の条件に合わせて適切な利得のアンプモジュールを選択することが行われている。このため、システム事業者は、WDM装置を設置する時に伝送路の条件を実測してからアンプモジュールの製造を手配したり、予備品として複数の利得のアンプモジュールの在庫を抱えている。また、システム事業者は、使用するアンプモジュールの利得を決めるために、伝送路の損失値(ロス値)を計測する。伝送路のロス値は、実際の伝送路に測定器を接続して測定されるので、測定に手間や時間がかかるという問題がある。
本件開示の光通信システム、光通信装置および利得制御方法は、光通信装置の制御や利得が異なるアンプモジュールの切り替えを行う技術を提供することを目的とする。
一つの観点によれば、光通信システムは、第1の光通信装置から第2の光通信装置へ複数の波長の光信号を多重して送信する光通信システムにおいて、第1の光通信装置は、第2の光通信装置を制御するための制御コマンドを予め設定された波長の組み合わせに変換するコマンド変換手段と、コマンド変換手段で変換された波長の組み合わせの光信号を第2の光通信装置に送信する送信手段とを有し、第2の光通信装置は、第1の光通信装置から受信する光信号に含まれる波長を検出する波長検出手段と、波長検出手段が検出した波長の組み合わせに対応する制御コマンドに変換するコマンド解析手段と、コマンド解析手段により解析された制御コマンドに基づく制御を実行する制御手段とを有することを特徴とする。
一つの観点によれば、光通信装置は、下位側光通信装置から波長多重された光信号を受信し、受信した光信号に含まれる波長を検出する波長検出手段と、波長検出手段が検出した波長の組み合わせに対応する予め設定された制御コマンドに変換するコマンド解析手段と、コマンド解析手段により解析された制御コマンドに基づく制御を実行する制御手段とを有することを特徴とする。
一つの観点によれば、光通信制御方法は、第1の光通信装置から第2の光通信装置へ複数の波長の光信号を多重して送信する光通信システムにおける光通信制御方法であって、第1の光通信装置は、第2の光通信装置を制御するための制御コマンドを予め設定された波長の組み合わせに変換し、変換された波長の組み合わせに基づく光信号を第2の光通信装置に送信し、第2の光通信装置は、第1の光通信装置から受信する光信号に含まれる波長を検出し、検出した波長の組み合わせに対応する制御コマンドに変換し、変換された制御コマンドに基づく制御を実行することを特徴とする。
本件開示の光通信システム、光通信装置および光通信制御方法は、光通信装置の制御や利得が異なるアンプモジュールの切り替えを行うことができる。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。
図1は、光通信システムの一実施形態を示す。本実施形態では、光通信システムとして、WDMシステム100について説明する。
図1において、WDMシステム100は、WDM装置101a、WDM装置101b、WDM装置101c、WDM装置101d、WDM装置101eおよびWDM装置101fがリング状の光伝送路102で接続されている。ここで、以降の説明において、WDM装置101aからWDM装置101fまでの装置に共通の事項を説明する場合は符号末尾のアルファベットを省略してWDM装置101と表記する。また、特定のWDM装置101を示す場合はアルファベットを付加して例えばWDM装置101aのように表記する。
WDMシステム100は、波長が異なる複数の光信号を多重して通信を行うシステムである。図1の例において、WDM装置101aに接続される送信器151は、波長λ1の光信号を光伝送路102送信する。波長λ1の光信号は、WDM装置101b、WDM装置101cおよびWDM装置101dを介してWDM装置101eまで送信され、WDM装置101eに接続される受信器153で受信される。また、WDM装置101aに接続される送信器152は、波長λ2の光信号を光伝送路102送信する。波長λ2の光信号は、WDM装置101b、WDM装置101c、WDM装置101dおよびWDM装置101eを介してWDM装置101fまで送信され、WDM装置101fに接続される受信器154で受信される。
このように、WDMシステム100は、異なる波長の複数の光信号を多重して通信を行うことができる。
ここで、図1において、オペレータは、WDM装置101aに接続される制御端末161から制御コマンドを入力して、WDM装置101aからWDM装置101fまでの6台のWDM装置101を制御する。本実施形態では、WDM装置101aは、制御端末161から入力される制御コマンドを予め決められた波長の組み合わせに変換し、変換後の波長の組み合わせに対応する波長の光信号を送信する。尚、WDM装置101が送信する光信号は、無変調の光信号で、受信側で信号の有無が判別できればよい。
図2は、WDMの波長スペクトルと波長の組み合わせの一例を示す。図2(a)は、WDMシステム100の波長スペクトルの一例を示し、図2(b)は、波長の組み合わせによる制御コマンドの一例を示す。図2(a)において、WDMシステム100は、例えば波長λ1から波長λ8までの8つの異なる波長の光信号を多重して通信を行う。図2(b)において、WDM装置101は、例えばλ1の光信号とλ2の光信号の波長の組み合わせを用いて制御コマンドを送信する。
図3は、波長の組み合わせの一例を示す。例えば、図3(a)において、波長λ1と波長λ2の組み合わせは、WDM装置101をリセットするためのresetコマンドである。また、波長λ1と波長λ3の組み合わせは、WDM装置101の動作を停止させるためのshutdownコマンドである。同様に、波長λ1と波長λ4の組み合わせは、WDM装置101に増幅率が異なる複数のアンプモジュール301が搭載される場合に、複数のアンプモジュール301のうちAMPaに切り替える場合の制御コマンドである。また、波長λ1と波長λ5の組み合わせは、WDM装置101の複数のアンプモジュール301のうちAMPbに切り替える場合の制御コマンドである。さらに、波長λ7と波長λ8の組み合わせは、制御コマンドが割り当てられておらず、予備として確保されている。図3(b)は、制御コマンドを実行する装置を示す識別子を波長の組み合わせで表す場合の一例を示している。尚、WDMシステム100内のWDM装置101は、装置を示す唯一の番号やコードなどの識別子が割り当てられている。そして、WDM装置101は、制御コマンドを送信する時に、当該制御コマンドを実行する対象となる宛先のWDM装置101を示す識別子を制御コマンドと共に送信する。例えば、図3(b)において、WDM装置101aを示す識別子は、波長λ31と波長λ32の組み合わせの光信号に変換される。同様に、WDM装置101bを示す識別子は、波長λ31と波長λ30の組み合わせの光信号に変換される。
ここで、図3(a)および図3(b)では、2種類の波長の光信号を組み合わせる例を示したが、組み合わせる波長の数は3種類以上であってもよいし、波長λ1、波長λ2のように連続する波長でなくてもよい。例えば、波長λ1と波長λ3と波長λ7の3種類の波長の組み合わせを制御コマンドに割り当ててもよい。
図4は、増幅率が固定のアンプを有するWDM装置901の一例を示す。WDM装置901は、可変減衰器201と、波長分波器202と、光分岐挿入器203と、波長合波器204と、アンプモジュール205と、トランスポンダ部206と、送受信制御処理部902とを有する。
可変減衰器201は、例えばVOA(Variable Optical Attenuator)が用いられ、受信する光信号の減衰量を変えることができる。
波長分波器202は、例えばAWG(Arrayed Wavegude Grating)が用いられ、波長多重された光信号を波長毎に分波する。図4の例では、波長分波器202は、波長λ1から波長λ32までの32種類の波長の光信号に分離して光分岐挿入器203に出力する。
光分岐挿入器203は、波長分波器202から入力する波長λ1から波長λ32までの32種類の波長の光信号を波長合波器204に出力するか、トランスポンダ部206に出力するかを切り替える。また、光分岐挿入器203は、波長分波器202から入力する波長λ1から波長λ32までの32種類の波長の光信号またはトランスポンダ部206から入力する波長λ1から波長λ32までの32種類の波長の光信号を波長合波器204に出力する。
波長合波器204は、光分岐挿入器203から出力される波長λ1から波長λ32までの32種類の波長の光信号を合成(合波と称する)してアンプモジュール205に出力する。
アンプモジュール205は、製造時に予め決められた固定の増幅率(利得)Gの増幅器である。
トランスポンダ部206は、波長λ1から波長λ32までの32種類の波長の光信号を送受信する複数の光送受信回路(トランスポンダと称する)を有する。例えば図4において、トランスポンダ206aは波長λ1の光信号を送受信し、トランスポンダ206bは波長λ2の光信号を送受信する。同様に、トランスポンダ206cは波長λ31、トランスポンダ254は波長λ32、の光信号をそれぞれ送受信する。そして、トランスポンダ部206は、波長毎に送受信データをユーザ側の装置との間で入出力する。
送受信制御処理部902は、WDM装置901の送受信動作を制御する処理を行う。例えば、送受信制御処理部902は、LAN(Local Area Network)で制御端末161に接続され、オペレータが制御端末161に入力する制御コマンドにより、WDM装置901の各部の設定や制御を行う。例えば、可変減衰器201の減衰量の設定、光分岐挿入器203から出力する波長の選択や入力する波長の選択などを行う。
図4に示したWDM装置901において、アンプモジュール205は、伝送路の伝送損失に合わせて最適な増幅率が選択される。アンプモジュール205の増幅率が適切ではない場合、光信号のSignal/Noise比(S/N比)が劣化するため、伝送損失の小さい伝送区間には増幅率の低いアンプモジュール205を使用して、S/N比の劣化を抑えている。また、伝送損失の大きな伝送区間には長距離伝送を行うために増幅率の高いアンプモジュール205が使用される。
ここで、伝送損失は、伝送路の長さや種類などの伝送路条件に応じて設定通りにならないことが多く、WDM装置901を設置して計測することが行われている。
ところが、アンプモジュール205の増幅率Gは固定なので、システム管理者は、増幅率Gが異なるアンプモジュール205を予備品として在庫を抱えておくか、伝送路条件が確定してからアンプモジュール205の製造を手配するなどの対応を取っている。
尚、WDM装置901のアンプモジュール205の増幅率を決めるために、保守者は、実際の伝送路に測定器を接続して、伝送路情報(伝送損失値)を計測するので、測定に手間や時間がかかるという問題がある。
そこで、本実施形態に係るWDMシステム100は、様々な増幅率の複数のアンプモジュール205を搭載して、対向するWDM装置101から適切な増幅率のアンプモジュール205の選択できるようになっている。
図5は、本実施形態に係るWDM装置101の一例を示す。尚、図5において、図4と同符号のものは、図4と同一又は同様のものを示す。
図5において、図4と異なる部分として、トランスポンダ部206と光分岐挿入器203との間に光カプラ257が配置されている。また、光カプラ257は、トランスポンダ部206から光分岐挿入器203への送信経路(add)に波長毎に配置されている。そして、専用送信部256は、送受信制御処理部255から指定された波長λ1から波長λ32までの光信号を光カプラ257に出力する。送受信制御処理部255は、図4に示した送受信制御処理部902の機能を含み、制御端末161の指令に基づいて、WDM装置101の各部の動作を制御する。図4に示した送受信制御処理部902と異なる部分は、制御端末161から指示される制御コマンドを波長λ1から波長λ32までの光信号のいずれかの組み合わせに変換し、変換された組み合わせの波長の光信号を専用送信部256から出力する。専用送信部256から出力される光信号は、光カプラ257でトランスポンダ部206から出力される光信号に合成され、光分岐挿入器203に入る。光分岐挿入器203は、送受信制御処理部255の制御により、波長合成器204に出力され、光カプラ251およびアンプモジュール205を経由して対向装置に送信される。
ここで、送受信制御処理部255は、制御コマンドを実行する宛先の装置を示す番号やコードなどの識別子を制御コマンドと同様に波長の組み合わせに変換して、制御コマンドと共に送信する。例えば制御コマンドを実行する宛先の装置の識別子が波長λ31と波長λ32との組み合わせに対応し、制御コマンド(リセットコマンド)が波長λ1と波長λ2の組み合わせに対応する場合、送受信制御処理部255は、次のように制御コマンドを送信する。例えば、送受信制御処理部255は、波長λ31と波長λ32との組み合わせの光信号を送信後に波長λ1と波長λ2の組み合わせの光信号を送信する。或いは、送受信制御処理部255は、波長λ1、波長λ2、波長λ31および波長λ32の4つの波長の光信号を同時に送信する。これにより、リセットコマンドは、波長λ31と波長λ32との組み合わせが示す識別子に対応するWDM装置101で実行され、中継する他の識別子のWDM装置101では実行されない。
このようにして、WDM装置101は、制御端末161から指令される制御コマンドを送信側の対向する装置に送信することができる。
一方、WDM装置101は、対向する装置から受信する光信号を可変減衰器201を介して受信する。受信した光信号は、波長分波器202で波長λ1から波長λ32までの光信号に分離され、光分岐挿入器203に出力される。送受信制御処理部255は、光分岐挿入器203を制御して、トランスポンダ部206側に分岐する波長の光信号を選択する。分岐する光信号が無い場合(中継する場合)、光分岐挿入器203は、波長分波器202から受信する波長λ1から波長λ32までの光信号を波長合成器204に出力する。波長合成器204は、光分岐挿入器203が出力する異なる波長の光信号を合成して光カプラ251に出力する。光カプラ251は、波長合成器204が出力する光信号をアンプモジュール205と波長検出部252の両方に出力する。
波長検出部252は、光カプラ251から入力する光信号に含まれる波長を検出する。例えば波長検出部252は、波長合成器204が出力する光信号に波長λ1と波長λ2の2つの波長の光信号が含まれていることをコード解析部253に出力する。
コード解析部253は、コードテーブル254を参照して、波長検出部252が検出した波長の組み合わせに対応する制御コマンドを解析する。例えば、波長λ1と波長λ2の組み合わせに対応する制御コマンドがWDM装置101をリセットする制御コマンドであった場合、コード解析部253は、リセットコマンドを受信したことを送受信制御処理部255に通知する。
送受信制御処理部255は、WDM装置101の送信動作および受信動作を制御する。例えば、送受信制御処理部255は、光分岐挿入器203で分岐または挿入する波長を設定したり、可変減衰器201の減衰量を制御する。また、送受信制御処理部255は、コード解析部253が解析した制御コマンドに応じた処理を実行する。尚、送受信に関係する制御コマンドは、送受信制御処理部255で処理を行い、WDM装置101全体の動作を制御する制御コマンドの場合は、メイン制御部258に制御コマンドを転送して、メイン制御部258が制御コマンドを実行する。例えば、可変減衰器201の減衰量を制御する制御コマンドの場合は、送受信制御処理部255が可変減衰器201の減衰量を制御する。そして、リセットコマンドの場合は、送受信制御処理部255は、メイン制御部258にリセットコマンドを転送して、メイン制御部258がWDM装置101をリセットする。尚、制御コマンドは、上記のリセットコマンド以外のコマンドでも構わず、例えばWDM装置101の動作を停止するシャットダウンコマンドなどでもよい。いずれの場合でも、コード解析部253は、波長の組み合わせに対応する制御コマンドをコードテーブル254を参照して、解析する。尚、コードテーブル254には、自装置を示す番号やコードに対応する波長の組み合わせも予め記憶されている。例えば、自装置は、波長λ31と波長λ32の組み合わせで表すことが記憶されている。これにより、下位側の装置から受信した光信号の波長の組み合わせにより、送受信制御処理部255は、自装置宛の制御コマンドであるか否かを判別できる。尚、波長λ1から波長λ32までのうち、波長λ1から波長λ16までを制御コマンド用、波長λ17から波長λ32までを装置の識別子用、のように決めておいてもよい。これにより、先ず、波長λ17から波長λ32までの波長の組み合わせで自装置宛の制御コマンドであるか否かを判別し、自装置宛ではない場合、制御コマンドの解析処理を省略できるので、処理時間を短縮することができる。
ここで、図5に示したWDM装置101は、上位側の同様の機能を有する装置に制御コマンドを送信する回路と、下位側の同様の機能を有する装置から制御コマンドを受信する回路と、の両方を搭載しているが、いずれか一方の回路を搭載してもよい。例えば、図1に示したWDM装置101aに制御コマンドを送信する回路を搭載し、WDM装置101bに制御コマンドを受信する回路を搭載してもよい。この場合、WDM装置101aに接続される制御端末161から入力される制御コマンドは、予め決められた波長の組み合わせの光信号に変換されてWDM装置101bに送信され、WDM装置101bで制御コマンドが実行される。
また、図5に示したWDM装置101において、専用送信部256から送信される制御コマンドを示す光信号は、光カプラ251を介して波長検出部252で受信される。しかし、先に説明したように、制御コマンドには、宛先の装置を示す番号やコードが付加されており、送受信制御処理部255は、自装置宛ではない制御コマンドであることがわかるので、この制御コマンドを実行しない。
このようにして、本実施形態に係るWDM装置101は、WDMシステム100で使用される複数の波長の光信号を利用して、波長の組み合わせで制御コマンドや宛先の装置を表して送信する。これにより、本実施形態に係るWDMシステム100は、WDM通信で用いられる波長の光信号とは別に専用の信号を設けることなく、光伝送路103により接続されたWDM装置101を制御することができる。
図6は、アンプモジュール切り替え機能を有するWDM装置101の一例を示す。尚、図6において、図5と同符号のものは、図5と同一又は同様のものを示す。
図6において、図5に示したアンプモジュール205の代わりに、アンプモジュール301a、アンプモジュール301b、アンプモジュール301xなどの複数の増幅器が配置されている。ここで、以降の説明において、アンプモジュール301aからアンプモジュール301xまでの各増幅器に共通の事項を説明する場合は符号末尾のアルファベットを省略してアンプモジュール301と表記する。また、特定のアンプモジュール301を示す場合はアルファベットを付加して例えばアンプモジュール301aのように表記する。
ここで、複数のアンプモジュール301は、それぞれ増幅率が異なる。例えば、アンプモジュール301aの増幅率はGa、アンプモジュール301bの増幅率はGb、アンプモジュール301xの増幅率はGxである。そして、アンプモジュール301a、アンプモジュール301b、アンプモジュール301xの順番に増幅率が大きくなっていく。尚、図6では、アンプモジュール301a、アンプモジュール301b、アンプモジュール301xの3台のアンプモジュール301を描いてあるが、増幅率が異なる複数のアンプモジュール301であれば同様に適用できる。
複数のアンプモジュール301は、光スイッチ302と合成回路303との間に配置され、送受信制御処理部255は、光スイッチ302により、使用するアンプモジュール301を選択する。また、光スイッチ302は、送受信制御処理部255により制御される。そして、複数のアンプモジュール301がそれぞれ出力する複数の光信号は、合成回路303で合成され、光伝送路102に出力される。尚、合成回路303の代わりに、光スイッチ302と同様の光スイッチを配置して、光伝送路102に出力するアンプモジュール301を選択できるようにしてもよい。この場合、送受信制御処理部255は、光スイッチ302で選択したアンプモジュール301が出力する光信号を光伝送路102に出力するように制御する。
図3(b)は、波長の組み合わせによる制御コマンドの一例を示す。尚、図3(a)と同じ波長の組み合わせは、同じ制御コマンドに対応する。図3(b)において、波長λ1と波長λ4の組み合わせは、光スイッチ302をアンプモジュール301a側に切り替える制御コマンドである。同様に、波長λ1と波長λ5の組み合わせは、光スイッチ302をアンプモジュール301b側に切り替える制御コマンドである。
このようにして、本実施形態に係るWDMシステム100は、様々な増幅率の複数のアンプモジュール301を搭載し、下位側のWDM装置101から送信される波長の組み合わせによる制御コマンドにより適切な増幅率のアンプモジュール301を選択できる。
これにより、増幅率Gが異なる様々な種類のアンプモジュール205を予備品として用意したり、伝送路条件が確定してからアンプモジュール205の製造を手配するなどの課題を解決できる。
尚、保守者は、光伝送路102の伝送損失を実測して、実測された伝送損失に基づいて最適な増幅率のアンプモジュール301を選択する制御コマンドを対象とするWDM装置101に送信する。例えば、図1において、先ず、保守者は、WDM装置101aとWDM装置101bとの間の光伝送路102の伝送損失を実測する。そして、WDM装置101aに接続された制御端末161からWDM装置101bに波長の組み合わせによる制御コマンドを送信して、WDM装置101bのアンプモジュール301を選択する。次に、保守者は、WDM装置101bとWDM装置101cとの間の光伝送路102の伝送損失を実測する。そして、WDM装置101aに接続された制御端末161からWDM装置101cに波長の組み合わせによる制御コマンドを送信して、WDM装置101cのアンプモジュール301を選択する。同様に、WDM装置101d、WDM装置101eのアンプモジュール301も選択する。このようにして、保守者は、順番にWDM装置101のアンプモジュール301の選択を行い、最終的に全ネットワークの接続が可能となる。
以上、説明したように、本実施形態に係るWDMシステム100は、波長の組み合わせによって制御コマンドを送信し、対向する装置の制御を行うことができる。また、本実施形態に係るWDMシステム100は、波長の組み合わせによる制御コマンドを利用して、増幅率が異なる複数のアンプモジュール301の切り替えを行うことができる。これにより、伝送区間の伝送損失に合わせて最適な増幅率のアンプモジュール301を選択できる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
100・・・WDMシステム;101,901・・・WDM装置;102・・・光伝送路;151・・・送信器;152・・・送信器;153・・・受信器;154・・・受信器;161・・・制御端末;201・・・可変減衰器;202・・・波長分波器;203・・・光分岐挿入器;204・・・波長合波器;205,301・・・アンプモジュール;206・・・トランスポンダ部;207,255・・・送受信制御処理部;251,252,253,254・・・トランスポンダ;256・・・専用送信機;257・・・光カプラ;258・・・メイン制御部;302・・・光スイッチ;303・・・合成回路
Claims (6)
- 第1の光通信装置から第2の光通信装置へ複数の波長の光信号を多重して送信する光通信システムにおいて、
前記第1の光通信装置は、
前記第2の光通信装置を制御するための制御コマンドを予め設定された波長の組み合わせに変換するコマンド変換手段と、
前記コマンド変換手段で変換された前記波長の組み合わせの光信号を前記第2の光通信装置に送信する送信手段と
を有し、
前記第2の光通信装置は、
前記第1の光通信装置から受信する光信号に含まれる波長を検出する波長検出手段と、
前記波長検出手段が検出した前記波長の組み合わせに対応する前記制御コマンドに変換するコマンド解析手段と、
前記コマンド解析手段により解析された前記制御コマンドに基づく制御を実行する制御手段と
を有する
ことを特徴とする光通信システム。 - 請求項1記載の光通信システムにおいて、
前記第2の光通信装置は、
増幅率の異なる複数の光増幅器と、
前記複数の光増幅器を切り替える光スイッチと
を更に有し、
前記制御手段は、前記第1の光通信装置から受信する前記波長の組み合わせに基づいて前記光スイッチにより前記光増幅器を選択する
ことを特徴とする光通信システム。 - 下位側光通信装置から波長多重された光信号を受信し、受信した光信号に含まれる波長を検出する波長検出手段と、
前記波長検出手段が検出した前記波長の組み合わせに対応する予め設定された制御コマンドに変換するコマンド解析手段と、
前記コマンド解析手段により解析された前記制御コマンドに基づく制御を実行する制御手段と
を有する
ことを特徴とする光通信装置。 - 請求項3記載の光通信装置において、
増幅率の異なる複数の光増幅器と、
前記複数の光増幅器を切り替える光スイッチと
を更に有し、
前記制御手段は、前記下位側光通信装置から受信する前記波長の組み合わせに基づいて前記光スイッチを制御して、前記光増幅器を選択する
ことを特徴とする光通信装置。 - 第1の光通信装置から第2の光通信装置へ複数の波長の光信号を多重して送信する光通信システムにおける光通信制御方法であって、
前記第1の光通信装置は、前記第2の光通信装置を制御するための制御コマンドを予め設定された波長の組み合わせに変換し、変換された前記波長の組み合わせに基づく光信号を前記第2の光通信装置に送信し、
前記第2の光通信装置は、前記第1の光通信装置から受信する光信号に含まれる波長を検出し、検出した前記波長の組み合わせに対応する前記制御コマンドに変換し、変換された前記制御コマンドに基づく制御を実行する
ことを特徴とする光通信制御方法。 - 請求項5記載の光通信制御方法において、
前記第2の光通信装置は、前記波長の組み合わせに対応する前記制御コマンドに基づいて増幅率の異なる複数の光増幅器のいずれかを光スイッチにより切り替える
ことを特徴とする光通信制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013034522A JP2014165635A (ja) | 2013-02-25 | 2013-02-25 | 光通信システム、光通信装置および光通信制御方法 |
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