JP2014165032A - 同軸型マグネトロン - Google Patents

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Abstract

【課題】陽極部分からの放熱を促進して冷却効率を向上させ、最大発振出力を高めることができるようにする。
【解決手段】陰極1の外周に、ベーン2及び陽極円筒16により陽極共振空胴50を形成し、円筒状側面6により外部空胴60を形成し、この円筒状側面6の両端に、入力部9を有する入力側構造体14と上部構造体15が接合される構成で、陽極円筒16のベーン接合部分16aの壁を、スロット4が設けられる部分16bの壁よりも厚くする。また、このベーン接合部分16aの厚くした壁内に冷却用通路を設けたり、厚くしないベーン接合部分に管状金属を設けたりし、この通路又は管状金属内を介して冷却液を通路17から通路11へ又はその逆に流す。ベーン2の内部に冷却用通路を設けてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロ波を発振するマグネトロン、特に陽極共振空胴の外側に外部空胴を有する同軸型マグネトロンの構造に関する。
従来から、マグネトロンは、簡便な構造で効率良く大出力のマイクロ波を発振可能なことから、様々なアプリケーションや装置に利用されている。その中で、発振周波数を精密に同調させる必要があるものとして、例えば混信を避けるため、精密に周波数を変更して探知を行うレーダや、高いQ特性を持つ狭帯域の共振器に、精密に同調したマイクロ波を投入し、電子に加速電界を加えるLinac等がある。このようなアプリケーション、装置等に使用されるマグネトロンでは、周波数を機械的に可変できる機構を備える必要があり、その1つとして同軸型マグネトロンが実用化されている。
図10には、大出力が得られる同軸型マグネトロンの1例が示されており、図10のように、中心に配置された陰極(カソード)1の周囲に、陽極(アノード)として放射状に配置したベーン2及びこのベーン2を接合した陽極円筒3が設けられ、このベーン2及び陽極円筒3により陽極共振空胴50が形成される。また、この陽極円筒3にスロット4が設けられ、この陽極円筒3の周囲に円筒状側面6が配置されることで、陽極共振空胴50と同軸となる外部空胴60が形成される。上記のスロット4は、上記陽極共振空胴50と外部空胴60を高周波的に結合する役目をする。
更に、陰極1の上下に、ポールピース7a,7bが配置され、上記外部空胴60内に、チューニングピストン8が取り付けられ、入力部9に接合される入力側構造体10には、冷却液を通す冷却用通路11が設けられる。上記陽極円筒3は、入力側構造体10に接合され、この入力側構造体10と上部構造体12が円筒状側面6に接合されることで、マグネトロンが組み立てられる。
このような構成とすることにより、外部からチューニングピストン8の位置を移動させ、外部空胴60のリアクタンスを変化させることにより、マグネトロンの共振周波数、そして発振周波数を調整することができる。この結果、マグネトロンの発振周波数を精密に可変し、アプリケーション、装置等の要求する周波数に同調させることが可能となる。このマグネトロンによれば、高出力のマイクロ波を発振することができ、ピーク出力が数MW、平均出力が数kWとなる高出力を得る設計が可能である。
ところで、このような非常に高い出力のマグネトロンでは、高い発振効率が得られるとはいえ、陽極損失で発生する熱に対する冷却設計が重要となる。また、上記のベーン2は薄い金属で緻密に製作されているため、オーバーヒートを起こすと、変形して発振特性に影響を及ぼしたり、溶解変形してマグネトロンとしての機能を損なわせたりすることがあった。そのため、高出力のマグネトロンでは、水冷用液体を陽極構造体に近接して流し、冷却する設計が提案されており、図10の場合でも、陽極円筒3の近くに冷却用通路11を設けることで、マグネトロンの冷却を行っている。
下記の特許文献1(特開2004−134160号公報)には、同軸型マグネトロンではないが、冷却用液体を用いるものが示されており、この例では、ベーンが接合された陽極円筒の外壁面の周方向に沿って冷却ジャケットを設け、この冷却ジャケットに冷却液を流す構造となっている。このような構造によれば、ベーン周辺で発生した陽極損失による熱を効率よく液体と熱交換し、ベーンを含む陽極の温度を低減することが可能である。
特開2004−134160号公報 特開平10−302655号公報
しかしながら、上記特許文献2(特開平10−302655号公報)等の構造でも分かるように、図10のような同軸型のマグネトロンでは、陽極円筒3の外側に、外部空胴60を設け、チューニングピストン8を上下動する構成とされ、また陽極共振空胴50と外部空胴60を隔てている陽極円筒3は、良好な高周波的結合をスロット4にて行うことから薄くされるため、特許文献1のような冷却ジャケットの構造を採用することは不可能であり、マグネトロンの冷却を効率良く行うことができないという問題がある。
一方、陽極損失は、主としてベーン2で発生し、一部が陽極円筒3で発生するため、発熱源は陽極共振空胴50となり、その熱は陽極円筒3を通して伝達する以外の方法を選択する余地がない。この陽極部分の熱抵抗を減らし、冷却を促進するために、ベーン2や陽極円筒3等の陽極構成部品の断面積を広げることも考えられるが、この場合は、高周波特性に影響を与えることから、限界がある。例えば、陽極円筒3を厚くした場合、スロット4による外部空胴60との結合が適正な結合度とならない問題が生じる。また、不要モードの抑制に対して障害をもたらすことになる。そのため、マグネトロンで得られる最大の発振出力が、上記陽極部分の放熱限度によって制限される。
更に、上記のような事情から可能な限りの放熱を得るため、図10に示されるように入力側構造体10側の陽極円筒3の付け根に冷却用通路11を設け、冷却液を流すことで冷却することが提案されているが、この冷却でも、陽極円筒3の熱伝達能力の限界が温度上昇の支配要因となる。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、陽極部分からの放熱を促進して冷却効率を向上させ、最大発振出力を高めることができる同軸型マグネトロンを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の同軸型マグネトロンは、陰極の周囲に配置された陽極円筒にベーンを接合する陽極共振空胴と、上記陽極円筒の外周側に設けられた外部同軸空胴とを有し、これら陽極共振空胴と外部同軸空胴をスロットにより高周波的に結合すると共に、両空胴の上下を蓋状構造体により密封する同軸型マグネトロンにおいて、上記陽極円筒のベーン接合部分の壁を、上記スロットが設けられる部分の壁よりも厚くしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、上記陽極円筒のベーン接合部分の壁内に通路を設け、この通路に冷却用流体を通す構造としたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、陰極の周囲に配置された陽極円筒にベーンを接合する陽極共振空胴と、上記陽極円筒の外周側に設けられた外部同軸空胴とを有し、これら陽極共振空胴と外部同軸空胴の上下を蓋状構造体により密封する同軸型マグネトロンにおいて、上記陽極円筒のベーン接合部分に管状金属を接合し、この管状金属内に冷却用流体を通す構造としたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、上記ベーンの内部に通路を設け、このベーン内部通路と上記陽極円筒のベーン接合部分に設けた壁内通路又は管状金属内通路を連通させることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、上記外部同軸空胴に配置される円環状のチューニングピストンの内側を、上記陽極円筒の外周の凹凸に合わせた形状にしたことを特徴とする
上記の構成によれば、スロットによる陽極共振空胴と外部同軸空胴の高周波結合を阻害しない範囲で、ベーン接合部分の壁を厚くすることにより、陽極円筒からの放熱が促進され、またベーン接合部分の壁内に設けられた通路や、陽極円筒のベーン接合部分に設けられた管状金属内に冷却用流体を流すことで、陽極円筒の冷却が効率よく行われる。
更に、ベーンの内部に通路を設けた場合は、ベーン接合部分の壁内通路から、又は管状金属内からベーンの内部通路に冷却用流体を流すことで、ベーン部分及び陽極円筒の両方の冷却が効率よく行われる。
本発明の同軸型マグネトロンによれば、陽極共振空胴の外側にチューニングのための外部空胴を設ける構成であっても、不要なスロットモード共振も生じさせず、共振特性を適正に保ちながら、発熱源である陽極円筒の壁を部分的に厚くし、また陽極共振空胴及びその周辺に冷却のための液体等を通過させることにより、陽極部分からの放熱を促進すると共に冷却効率を向上させ、最大発振出力を高めることが可能になるという効果がある。
本発明の第1実施例に係る同軸型マグネトロンの構成を示す側面断面図である。 第1実施例の同軸型マグネトロンの陽極円筒部分の構成を示す斜視図である。 第2実施例の同軸型マグネトロンの構成を示す側面断面図である。 第2実施例の同軸型マグネトロンの陽極円筒部分の構成を示す斜視図である。 第3実施例の同軸型マグネトロンの構成を示す側面断面図である。 第3実施例の同軸型マグネトロンの陽極円筒部分の構成を示す斜視図である。 第4実施例の同軸型マグネトロンの構成を示す側面断面図である。 第4実施例の同軸型マグネトロンの陽極円筒部分の構成を示す斜視図である。 実施例のチューニングピストンの構成を示す斜視図である。 従来の同軸型マグネトロンの構成を示す側面断面図である。
図1及び図2には、第1実施例の同軸型マグネトロンの構成(出力、磁気回路を除く)が示されており、このマグネトロンは、図10と同様に、中心に陰極(カソード)1が配置され、その周囲に、陽極(アノード)として、放射状のベーン2及びこのベーン2を接合した陽極円筒16が設けられることで、陽極共振空胴50が形成される。上記陽極円筒16には、高周波結合のためのスロット4が設けられ、この陽極円筒16と円筒状側面6との間に、陽極共振空胴50と同軸となる外部空胴60が形成される。この陽極共振空胴50及び外部空胴60の上下に、入力部9に接続される入力側構造体(蓋状構造体)10と上部構造体(蓋状構造体)15が配置されることで、上記陰極1の上下に、ポールピース7a,7bが配置され、上記外部空胴60内には、チューニングピストン13が取り付けられる。
そして、図2にも示されるように、上記陽極円筒16では、ベーン(2)接合部分16aの壁を、スロット4が配置される部分16bの壁よりも厚くする。即ち、スロット4は、陽極共振空胴50と外部空胴60の高周波結合において、基本モードの共振を良好に確保する役目をするが、スロットモード共振という不要な共振が発生しない範囲で、ベーン接合部分16aの壁を厚くすることになる。従って、スロットモード共振が発生しない範囲で、例えばベーン接合部分16aだけでなく、スロット4から所定間隔離れた上下の端部側の壁も厚くするようにしてもよい。
この陽極円筒16は、その下部が入力側構造体10の上面に接合され、上部は上部構造体15の内面に形成された円環状溝内に接合される。また、実施例では、入力部9に接合された入力側構造体10に、冷却用通路11が配置されだけでなく、上部構造体15に冷却用通路17が設けられる。
第1実施例は、以上の構成からなり、この実施例では、陽極円筒16のベーン接合部分16aの壁を厚くすることで、その断面積を従来に比べて広げるので、熱抵抗が減少し、有効な熱伝達による放熱が行える。一方、スロット4による高周波結合は、従来のマグネトロンと同様に良好に確保することができ、ベーン接合部分16aの厚みを増しても、高周波結合に影響はなく、かつ外部空胴60の共振に対して周波数の変化はあるものの、不要な共振の発生等がなく、マグネトロン全体の共振周波数を良好に確保することが可能となる。
図3及び図4には、第2実施例の同軸型マグネトロンの構成(出力、磁気回路を除く)が示されており、このマグネトロンは、厚くしたベーン接合部分16aの壁に、冷却用通路を設けたものである。
図4に示されるように、陽極円筒16のベーン接合部分16aをスロット4の配置部分16bの壁よりも厚くし、この厚くしたベーン接合部分16aのそれぞれの壁内に、2つの冷却用の通路18を形成し、また図3に示されるように、この壁内通路18を、入力側構造体10の通路11と上部構造体15の通路17に接続し、壁内通路18に冷却液等が流せるように構成する。この壁内通路18は、2つに限らず、1つ又は3つ等を設けてもよく、その他の構成は、図1で説明したものと同様となる。
第2実施例は、以上の構成からなり、この実施例では、冷却液等を上部構造体15の通路17から陽極円筒16の壁内通路18を介して入力側構造体10の通路11に、又はその逆方向に流し、陽極を効率よく冷却することができる。これにより、従来と比較して、冷却効率は飛躍的に向上し、Xバンドマグネトロンにおいては、平均電力2.5kWの出力を発振させても、ベーン2の先端付近の温度を300℃以下に抑えることが可能となる。なお、高周波的な特性も、第1実施例と変わりはなく、良好な状態が確保される。
図5及び図6には、第3実施例の同軸型マグネトロンの構成(出力、磁気回路を除く)が示されており、このマグネトロンは、ベーン接合部分に上記壁内通路18の代わりとなる管状金属を設けたものである。
図6に示されるように、陽極円筒20においてベーン2を接合したベーン接合部分20aに、管状金属(金属管)21を接合し、図5に示されるように、この管状金属21を、入力側構造体10の通路11と上部構造体15の通路17に接続し、管状金属21内に冷却液等が流せるように構成する。この管状金属21は、1つに限らず、複数設けてもよく、その他の構成は、図1で説明したものと同様となる。
上記の管状金属21は、マグネトロンの組立工程内において、ロウ付けにより接合を行うことができるため、ベーン2及び陽極円筒20から伝達される熱が管状金属21に小さな熱抵抗で伝達されることになる。この管状金属21を、例えば無酸素銅で製作すれば、ロウ付けの容易化や熱伝導率の改善を図る上で非常に有効となる。
第3実施例は、以上の構成からなり、この実施例では、冷却液を上部構造体15の通路17から陽極円筒20の管状金属21内を介して入力側構造体10の通路11に、又はその逆方向に流し、陽極を効率よく冷却することが可能となる。
図7及び図8には、第4実施例の同軸型マグネトロンの構成(出力、磁気回路を除く)が示されており、この第4実施例は、ベーン内にも冷却用通路を設けたものである。
図8に示されるように、陽極円筒23のベーン接合部分23aをスロット4の配置部分23bの壁よりも厚くし、この厚くしたベーン接合部分23aのそれぞれの壁内に、上側通路24Paと下側通路24Pcを設け、またベーン25内に、この上側通路24Pa及び下側通路24Pcに連通する内部通路24Pbを形成する。この内部通路24Pbは、ベーン2の内部を広い範囲で循環するように設けることが好ましい。そして、図7に示されるように、上記上側通路24Paを上部構造体15の通路17、下側通路24Pcを入力側構造体10の通路11に接続し、通路24Pa〜24Pcに冷却液等が流せるように構成する。
第4実施例は、以上の構成からなり、この実施例では、冷却液を上部構造体15の通路17から通路24Pa、24Pb、24Pcを通じて入力側構造体10の通路11に、又はその逆方向に流し、陽極を効率よく冷却することが可能となる。これにより、従来と比較して、冷却効率は飛躍的に向上し、Xバンドマグネトロンにおいては、平均電力3.0kWの出力を発振させても、ベーン2の先端付近の温度を300℃以下に抑えることが可能となる。なお、高周波的な特性も、第1実施例と変わりはなく、良好な状態が確保される。なお、この第4実施例は、図6のような管状金属21を設けた場合にも適用することができる。
図9には、実施例に用いられるチューニングピストンが示されており、図9(A)は図1及び図3のマグネトロンに採用する例で、図9(B)は図5のマグネトロンに採用する例である。一般に、チューニングピストンは、ドーナツ形とされたもの又はそれを分割したものが用いられているが、図9(A)では、外部空胴60に配置されるドーナツ形のチューニングピストン13Aの内面を陽極円筒16の外面(外周面)の形状に合わせると共に、ベーン結合部分の壁16aの外面に嵌合する凹部27が形成される。
一方、図9(B)では、ドーナツ形のチューニングピストン13Bの内面を陽極円筒20の外面形状に合わせると共に、ベーン結合部分の管状金属21の外面に嵌合する凹部28が形成される。このような構成によれば、チューニングピストン13A,13Bの裏側への高周波的な漏れが低減され、漏れることによるチューニングピストン13裏側の不要な共振の影響を防止することができる。もちろん、従来からあるアブゾーバをピストン13A,13Bの裏側に配置することを併せて行ってもよい。
上記各実施例では、通路17から各通路18,21,24Pa〜24Pcを介して通路11へ又はその逆へ冷却液を流すようにしたが、従来の図10のように、上部構造体15に冷却用通路が設けられていない場合は、通路11から送った冷却液を通路11へ戻すようにしてもよい。例えば、図4の例では、ベーン接合部分の壁16aの内部を循環する循環通路を形成し、図6の例では、循環するように曲げ形成した管状金属を設け、図8の例では、ベーン接合部分23aの上側通路24Paの代わりに通路11へ戻る通路を形成し、これらの通路又は管状金属内に対して、入力側構造体10の通路11から冷却液を循環させた後、元の通路11へ戻すようにする。
上記実施例の構成によれば、冷却効率が向上することにより、高出力発生時のベーン2を主とする陽極部品のオーバーヒートによる変形や溶解を防ぐことができ、従来では得られなかった大きなマイクロ波出力を得ることができる。レーダ、Linacを始めとするマイクロ波を利用するアプリケーションや装置は、高い出力により大きな効果が得られる場合が多いが、本実施例は、高冷却、高出力の目的でマグネトロンを大きく設計することが不要となり、産業上に利する効果は大きい。また、高い周波数の同軸型マグネトロンは、空胴共振器のサイズが波長に対応して小さくなるが、その場合に、陽極部品が小型化し、熱容量の減少や熱抵抗の増加が起こり、熱的にはより不利な状況となる。しかし、本実施例によれば、効率の良い冷却効果が得られることから、高い周波数の同軸型マグネトロンにも、高出力の設計が行えるという利点がある。
レーダ、Linac等、マイクロ波を利用するアプリケーションや装置に適用でき、また高周波数、高出力の同軸型マグネトロンに適用できる。
1…陰極(カソード)、 2…ベーン、
3,16,20,23…陽極(アノード)円筒、
4…スロット、 6…円筒状側面、
7a,7b…ポールピース、
8,13,13A,13B…チューニングピストン、
10…入力側構造体(蓋状構造体)、
11,17,18,24Pa〜24Pc …冷却用通路、
12,15…上部構造体(蓋状構造体)、
16a,23a…ベーン接合部分、
16b,23b…スロットが配置される部分、
18…冷却用通路、 21…管状金属、
27,28…凹部、
50…陽極共振空胴、 60…外部空胴。

Claims (5)

  1. 陰極の周囲に配置された陽極円筒にベーンを接合する陽極共振空胴と、上記陽極円筒の外周側に設けられた外部同軸空胴とを有し、これら陽極共振空胴と外部同軸空胴をスロットにより高周波的に結合すると共に、両空胴の上下を蓋状構造体により密封する同軸型マグネトロンにおいて、
    上記陽極円筒のベーン接合部分の壁を、上記スロットが設けられる部分の壁よりも厚くしたことを特徴とする同軸型マグネトロン。
  2. 上記陽極円筒のベーン接合部分の壁内に通路を設け、この通路に冷却用流体を通す構造としたことを特徴とする請求項1記載の同軸型マグネトロン。
  3. 陰極の周囲に配置された陽極円筒にベーンを接合する陽極共振空胴と、上記陽極円筒の外周側に設けられた外部同軸空胴とを有し、これら陽極共振空胴と外部同軸空胴の上下を蓋状構造体により密封する同軸型マグネトロンにおいて、
    上記陽極円筒のベーン接合部分に管状金属を接合し、この管状金属内に冷却用流体を通す構造としたことを特徴とする同軸型マグネトロン。
  4. 上記ベーンの内部に通路を設け、このベーン内部通路と上記陽極円筒のベーン接合部分に設けた壁内通路又は管状金属内通路を連通させることを特徴とする請求項2乃至3のいずれかに記載の同軸型マグネトロン。
  5. 上記外部同軸空胴に配置される円環状のチューニングピストンの内側を、上記陽極円筒の外周の凹凸に合わせた形状にしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の同軸型マグネトロン。
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