JP2014163268A - 表面温度検出システム、軸受装置、回転機械及び表面温度検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表面の温度を精度高く検出することが可能な表面温度検出システム、軸受装置、回転機械及び表面温度検出方法を提供する。
【解決手段】温度検出対象となる表面を有する部材の内部に設けられた主温度センサ、及び、部材の内部に設けられて、主温度センサから互いに異なる方向に離間した少なくとも3つの副温度センサを有する温度計測部と、主温度センサ及び副温度センサが計測する温度が入力され、これら温度に基づいて部材の表面の温度を演算する表面温度演算装置とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】温度検出対象となる表面を有する部材の内部に設けられた主温度センサ、及び、部材の内部に設けられて、主温度センサから互いに異なる方向に離間した少なくとも3つの副温度センサを有する温度計測部と、主温度センサ及び副温度センサが計測する温度が入力され、これら温度に基づいて部材の表面の温度を演算する表面温度演算装置とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、表面温度検出システム、該表面温度検出システムを用いた軸受装置、回転機械、及び、表面温度検出方法に関する。
蒸気タービンやコンプレッサ等の高速回転する回転軸を支持するジャーナル軸受やスラスト軸受等の軸受装置は、回転軸を支持する軸受パッドのパッド面に異物等が付着した際に回転軸を損傷させないように軟質の低摩擦材が用いられている。このような軟質の低摩擦材としては、例えば、ホワイトメタルや樹脂材料を用いたものが使用されている。特に、樹脂材は、ホワイトメタルと比較して耐熱温度が高いため、近年では多くの軸受パッドに用いられている。
このような軸受装置では、回転軸と軸受パッドのパッド面との間には潤滑油が介在しており、この潤滑油によって摺動性を改善したり、摩擦熱を除去したりしている。しかし、潤滑油が切れたり、回転軸とパッド面との間に異物が混入したりするなどして潤滑油を介さずに回転軸とパッド面とが接触すると、パッド面の温度が急上昇して異常高温となってしまう。そのため軸受装置では、軸受パッドに埋め込まれた熱センサによってパッド面の温度を測定し、パッド面が異常温度となっていないかを監視している。
例えば特許文献1には、軸受パッドの内部にパッド面からの深さを互いに異ならせた複数の温度センサを埋め込み、これら温度センサが計測する温度の勾配に基づいてパッド面の温度を演算するすべり軸受監視装置が開示されている。
ところで、特許文献1に記載の技術では、パッド面からの深さ、即ち、回転軸の径方向の位置のみが異なる同一基準直線状に温度センサを配置しているため、熱流束ベクトルの径方向成分を考慮した表面温度を演算することができる。しかしながら、軸受パッド内の熱流束ベクトルは、径方向成分のみならず、軸方向成分、周方向成分も含んでいるため、より表面温度を精度高く演算するためには、熱流束ベクトルの径方向成分、軸方向成分及び周方向成分を考慮して表面温度を演算しなければならない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、表面の温度を精度高く検出することが可能な表面温度検出システム、軸受装置、回転機械及び表面温度検出方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用している。
即ち、本発明に係る温度検出システムは、温度検出対象となる表面を有する部材の内部に設けられた主温度センサ、及び、前記部材の内部に設けられて、前記主温度センサから互いに異なる方向に離間した少なくとも3つの副温度センサを有する温度計測部と、前記主温度センサ及び前記副温度センサが計測する温度が入力され、これら温度に基づいて前記部材の表面の温度を演算する表面温度演算装置と、を備えることを特徴とする。
即ち、本発明に係る温度検出システムは、温度検出対象となる表面を有する部材の内部に設けられた主温度センサ、及び、前記部材の内部に設けられて、前記主温度センサから互いに異なる方向に離間した少なくとも3つの副温度センサを有する温度計測部と、前記主温度センサ及び前記副温度センサが計測する温度が入力され、これら温度に基づいて前記部材の表面の温度を演算する表面温度演算装置と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る表面温度検出方法は、温度検出対象となる表面を有する部材の内部に設けられた主温度センサ、及び、前記部材の内部に設けられて、前記主温度センサから互いに異なる方向に離間した少なくとも3つの副温度センサを有する温度計測部を用いた表面温度検出方法であって、前記主温度センサ及び前記副温度センサが計測する温度に基づいて、前記部材の表面の温度を演算すること特徴とする。
このような特徴の温度検出システム及び方法によれば、主温度センサに加えて、該主温度センサから異なる方向に離間した3つの副温度センサの計測温度を表面温度演算の基礎とすることができる。これによって、熱流束ベクトルの三次元方向成分を考慮した表面温度の演算を行うことが可能となる。
また、本発明に係る表面温度検出システムにおいて、前記表面温度演算装置は、前記温度計測部から入力される温度に基づいて、前記主温度センサと3つの前記副温度センサとによって囲まれる閉領域に等温平面を作成する等温平面演算部と、該等温平面に直交するとともに前記主温度センサを通過する基準直線を作成する基準直線演算部と、前記基準直線と前記表面との交点における前記主温度センサから距離である交点距離を演算する交点距離演算部と、前記基準直線上における前記主温度センサと前記等温平面との間の温度勾配を演算する温度勾配演算部と、前記距離及び前記温度勾配に基づいて、前記交点における交点温度を演算する交点温度演算部と、を有することが好ましい。
さらに、本発明に係る表面温度検出方法は、前記温度計測部から入力される温度に基づいて、前記主温度センサと3つの前記副温度センサとによって囲まれる閉領域に等温平面を作成する等温平面演算ステップと、該等温平面に直交するとともに前記主温度センサを通過する基準直線を作成する基準直線演算ステップと、前記基準直線と前記表面との交点における前記主温度センサから距離を演算する距離演算ステップと、前記基準直線上における前記主温度センサと前記等温平面との間の温度勾配を演算する温度勾配演算ステップと、前記距離及び前記温度勾配に基づいて、前記交点における交点温度を演算する交点温度演算ステップと、を有することが好ましい。
これによって、部材の表面の基準直線との交点における温度を精度高く得ることができる。
また、本発明に係る表面温度検出システムにおいて、前記等温平面演算部は、複数の前記閉領域における前記等温平面をそれぞれ作成し、前記基準直線演算部は、各前記閉領域における前記等温平面に対応する前記基準直線をそれぞれ作成し、前記交点距離演算部は、これら基準直線と前記表面までの前記主温度センサからの各前記距離を演算し、前記温度勾配演算部は、各前記基準直線とこれら基準直線に対応する前記等温平面との間の前記温度勾配を演算し、前記交点温度演算部は、これら距離及び温度勾配に基づいて、各前記交点における交点温度をそれぞれ演算し、前記表面温度演算装置が、複数の前記交点における前記交点温度に基づいて、前記表面の任意の箇所における表面温度を演算する表面温度演算部をさらに有していてもよい。
さらに、本発明に係る表面温度検出方法において、前記等温平面演算ステップでは、複数の前記閉領域における前記等温平面をそれぞれ作成し、前記基準直線演算ステップでは、各前記閉領域における前記等温平面に対応する前記基準直線をそれぞれ作成し、前記交点距離演算ステップでは、これら基準直線と前記表面までの前記主温度センサからの各前記距離を演算し、前記温度勾配演算ステップは、各前記基準直線とこれら基準直線に対応する前記等温平面との間の前記温度勾配を演算し、前記交点温度演算ステップでは、これら距離及び温度勾配に基づいて、各前記交点における交点温度をそれぞれ演算し、前記表面温度演算ステップが、複数の前記交点における前記交点温度に基づいて、前記表面の任意の箇所における表面温度を演算する表面温度演算ステップをさらに有していてもよい。
これによって、部材の表面の任意の箇所における表面温度を精度高く得ることができる。
そして、本発明に係る軸受装置は、回転軸を外周側から支持する軸受パッドと、上記いずれかの表面温度検出システムを備え、前記部材が軸受パッドであって、前記表面が該軸受パッドにおける回転軸と摺接するパッド面であることを特徴とする。
また、本発明に係る回転機械は、上記の軸受装置を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る回転機械は、上記の軸受装置を備えることを特徴とする。
このような特徴の軸受装置及び回転機械によれば、上記同様熱流束ベクトルの三次元方向成分を考慮した表面温度の演算を行うことが可能となる。
本発明の表面温度検出システム、軸受装置、回転機械及び表面温度検出方法によれば、主温度センサとともに該主温度センサから離間して配置された3つの副温度センサによって温度を検出することで、熱流束ベクトルの三次元方向成分を考慮した表面温度の演算を行うことができる。これによって、表面の温度を精度高く検出することが可能となる。
以下、本発明の第一実施形態に係る蒸気タービン20(回転機械)について、図1を参照して説明する。ここで、蒸気タービンとは、蒸気のエネルギーを回転動力として取り出す外燃機関であって、発電所における発電機等に連結して用いられるものである。
図1に示すように、蒸気タービン20は、タービンケーシング30と、該タービンケーシング30を貫通するように軸線Oに沿って延びる回転軸50と、タービンケーシング30に保持された静翼60と、回転軸50に設けられた動翼70と、回転軸50を軸線O回りに回転可能に支持する軸受部80とを備えている。
なお、軸受部80は、ジャーナル軸受81(以下、単に軸受装置81と称する)及びスラスト軸受82を備えている。
なお、軸受部80は、ジャーナル軸受81(以下、単に軸受装置81と称する)及びスラスト軸受82を備えている。
このような蒸気タービン20では、タービンケーシング30内に導入される蒸気Sが静翼60及び動翼70の間の流路を通過する。この際、蒸気Sが動翼60を回転させることで該動翼60に伴って回転軸50が回転し、該回転軸50に接続された発電機等の機械に動力(回転エネルギー)が伝達される。
次に、軸受装置81について、図2から図7を参照して説明する。
図2に示すように、軸受装置81は、軸受ケーシング1と、支持部2と、軸受パッド3(部材)と、表面温度検出システム10とを備えている。
なお、以下では、回転軸50の軸方向z、径方向r、周方向tを、単に軸方向z、径方向r、周方向tと称する。
図2に示すように、軸受装置81は、軸受ケーシング1と、支持部2と、軸受パッド3(部材)と、表面温度検出システム10とを備えている。
なお、以下では、回転軸50の軸方向z、径方向r、周方向tを、単に軸方向z、径方向r、周方向tと称する。
軸受ケーシング1は、軸線Oを中心とした円筒状をなしており、回転軸50と同軸に、かつ、回転軸50を外周側から取り囲むように配置されている。この軸受ケーシング1の内周面は、回転軸50の外周面と間隔をあけて配置されている。
支持部2は、軸受ケーシング1の内周面に周方向tに間隔をあけて複数(本実施形態では4つ)設けられている。この支持部2は、回転軸50の軸線Oの径方向r外側の端部が軸受ケーシング1の内周面に固定されている。一方、支持部2の径方向r内側の先端は、球面形状に形成されている。支持部2は、この球面形状によって軸受パッド3を支持している。なお、支持部2の先端は球面状に限られず、軸方向zに延在する円筒面形状であってもよい。即ち、支持部2は軸受パッド3を点支持していてもよいし、ライン支持していてもよい。
軸受パッド3は、回転軸50と軸受ケーシング1との間に設けられており、回転軸50を外周側から取り囲むようにして周方向tに間隔をあけて複数(本実施形態では4つ)設けられている。この軸受パッド3は、回転軸50の外周面の曲率に沿って湾曲する湾曲板状をなしており、軸方向z視では円弧状をなしている。軸受パッド3の径方向r内側を向く面であるパッド面4(表面)の曲率半径は、回転軸50の外周面の曲率半径よりやや大きく形成されている。また、この軸受パッド3の径方向r外側を向く背面5は、上記支持部2の球面形状をなす先端によって支持されている。これによって、軸受パッド3は、支持部2の先端の球面形状に従って揺動可能とされている。
このような軸受パッド3は、図3に示すように、裏金6と表面層7とを有している。
裏金6は、例えば銅等の熱伝導率の高い金属から形成されており、軸受パッド3における径方向r外側の部分を構成している。この裏金6の径方向r外側を向く面が軸受パッド3に支持される背面5とされている。
表面層7は、裏金6の径方向r内側を向く面に周方向tにわたって層状に形成されており、例えばホワイトメタル、樹脂等の軸受材料で形成されている。この表面層7は、裏金6に接合されており、これによって回転軸50の外周面に沿う形状をなしている。また、この表面層7における径方向r内側を向く回転軸50と摺接する面が、上記パッド面4とされている。このパッド面4には、図示しない潤滑油供給部から潤滑油が供給され、これによってパッド面4は当該潤滑油を介して回転軸50の外周面を摺接支持する。
裏金6は、例えば銅等の熱伝導率の高い金属から形成されており、軸受パッド3における径方向r外側の部分を構成している。この裏金6の径方向r外側を向く面が軸受パッド3に支持される背面5とされている。
表面層7は、裏金6の径方向r内側を向く面に周方向tにわたって層状に形成されており、例えばホワイトメタル、樹脂等の軸受材料で形成されている。この表面層7は、裏金6に接合されており、これによって回転軸50の外周面に沿う形状をなしている。また、この表面層7における径方向r内側を向く回転軸50と摺接する面が、上記パッド面4とされている。このパッド面4には、図示しない潤滑油供給部から潤滑油が供給され、これによってパッド面4は当該潤滑油を介して回転軸50の外周面を摺接支持する。
次に、表面温度検出システム10について説明する。この表面温度検出システム10は、温度検出対象となる軸受パッド3のパッド面4の表面温度を検出するために用いられ、温度計測部11、表面温度演算装置100及び表示部110とを備えている。
温度計測部11は、軸受パッド3の内部の数点(本実施形態では4点)の温度を計測する。この温度計測部11は、計測部本体12と、主温度センサ13と、副温度センサ14とを有している。
計測部本体12は、例えば軸受パッド3のパッド面4と同一の材料から形成された棒状をなしている。この計測部本体12は、軸受パッド3の背面5からパッド面4側に向かって形成された孔部内に密着するように挿入されており、その先端、即ち、径方向r内側の端部は、表面層7内に至るように配置されている。
計測部本体12は、例えば軸受パッド3のパッド面4と同一の材料から形成された棒状をなしている。この計測部本体12は、軸受パッド3の背面5からパッド面4側に向かって形成された孔部内に密着するように挿入されており、その先端、即ち、径方向r内側の端部は、表面層7内に至るように配置されている。
主温度センサ13は、計測部本体12の内部に埋設されている。より詳細には、主温度センサ13は、計測部本体12の表面層7内に位置する部分の内部に埋め込まれている。この主温度センサ13は、例えば熱電対等の温度計測可能なセンサであって、主温度センサ13の配置箇所の点温度を計測する。
副温度センサ14は、主温度センサ13同様、計測部本体12の内部に埋設されている。この副温度センサ14としては、例えば熱電対等の温度計測可能なセンサが用いられ、該副温度センサ14の配置箇所の点温度を計測する。
このような副温度センサ14は、複数設けられており、本実施形態では3つの副温度センサ14が設けられている。詳しくは、図4に示すように、3つの副温度センサ14は、主温度センサ13の配置箇所からそれぞれ異なる方向に離間した箇所に配置されている。
本実施形態では、3つの副温度センサ14のうち第一の副温度センサ14aは主温度センサ13から径方向rに離間した箇所、より詳細には、主温度センサ13からパッド面4側に離間した箇所に配置されている。また、第二の副温度センサ14bは、主温度センサ13から周方向tに離間した箇所に配置されている。またさらに、第三の副温度センサ14cは、主温度センサ13から軸方向zに離間した箇所に配置されている。
本実施形態では、3つの副温度センサ14のうち第一の副温度センサ14aは主温度センサ13から径方向rに離間した箇所、より詳細には、主温度センサ13からパッド面4側に離間した箇所に配置されている。また、第二の副温度センサ14bは、主温度センサ13から周方向tに離間した箇所に配置されている。またさらに、第三の副温度センサ14cは、主温度センサ13から軸方向zに離間した箇所に配置されている。
本実施形態では、このように各副温度センサ14は、主温度センサ13を基準として互いに直交する三軸方向、即ち三次元方向に離間して配置されている。
以下では、主温度センサ13と第一の副温度センサ14aとを通過する軸を第一軸15a、主温度センサ13と第二の副温度センサ14bとを通過する軸を第二軸15b、主温度センサ13と第三の副温度センサ14cとを通過する軸を第三軸15cと称する。
このように主温度センサ13と副温度センサ14とが配置されることによって、これら主温度センサ13、副温度センサ14によって囲まれる領域は、四面体状をなす閉領域とされる。
以下では、主温度センサ13と第一の副温度センサ14aとを通過する軸を第一軸15a、主温度センサ13と第二の副温度センサ14bとを通過する軸を第二軸15b、主温度センサ13と第三の副温度センサ14cとを通過する軸を第三軸15cと称する。
このように主温度センサ13と副温度センサ14とが配置されることによって、これら主温度センサ13、副温度センサ14によって囲まれる領域は、四面体状をなす閉領域とされる。
次に表面温度演算装置100について図4を参照して説明する。この表面温度演算装置100は、主温度センサ13及び副温度センサ14から入力される温度に基づいて、パッド面4の表面温度を演算する装置である。本実施形態の表面温度演算装置100は、等温平面演算部101、基準直線演算部102、形状データ記憶部103、交点距離演算部104、温度勾配演算部105及び交点温度演算部106を有している。
等温平面演算部101は、温度計測部11から入力される温度に基づいて、主温度センサ13と3つの副温度センサ14とによって囲まれる閉領域に等温平面Fを演算する。ここで、等温平面Fとは、図6に示すように、閉領域内における同一温度の点の集合である。この等温平面Fは、第一軸15a、第二軸15b、第三軸15c上における同一温度の点を含む平面として演算される。
基準直線演算部102は、図8に示すように、等温平面Fに直交するとともに主温度センサ13を通過する基準直線Lを演算する。
形状データ記憶部103は、軸受パッド3の形状データとして例えば三次元CADデータ等の三次元データとして記憶している。
交点距離演算部104は、図8に示すように、基準直線Lとパッド面4との交点Xにおける主温度センサ13から距離である交点距離Dを演算する。
形状データ記憶部103は、軸受パッド3の形状データとして例えば三次元CADデータ等の三次元データとして記憶している。
交点距離演算部104は、図8に示すように、基準直線Lとパッド面4との交点Xにおける主温度センサ13から距離である交点距離Dを演算する。
温度勾配演算部105は、基準直線L上における主温度センサ13と等温平面Fとの間の温度勾配を演算する。
交点温度演算部106は、交点距離演算部104が演算した交点距離D、及び、温度勾配演算部105が演算した温度勾配に基づいて、当該交点Xにおける交点温度を演算する。
そして、表示部110は、表面温度演算装置100から出力された交点Xの交点温度を該交点Xの位置とともに表示する。
交点温度演算部106は、交点距離演算部104が演算した交点距離D、及び、温度勾配演算部105が演算した温度勾配に基づいて、当該交点Xにおける交点温度を演算する。
そして、表示部110は、表面温度演算装置100から出力された交点Xの交点温度を該交点Xの位置とともに表示する。
次に以上のような構成の表面温度検出システム10を有する軸受装置81を用いた軸受パッド3の表面温度の検出方法について図5のフローチャートを参照して説明する。
蒸気タービン20の運転時には、回転軸50が回転することで、該回転軸50は軸受パッド3に対して潤滑油を介して摺接する。この回転軸50の摩擦熱によって、軸受パッド3のパッド面4の温度が上昇する。表面温度検出システム10は、このように温度が上昇するパッド面4の温度を検出し、これに基づいてパッド面4の温度が異常であるか否かの判断がなされる。
蒸気タービン20の運転時には、回転軸50が回転することで、該回転軸50は軸受パッド3に対して潤滑油を介して摺接する。この回転軸50の摩擦熱によって、軸受パッド3のパッド面4の温度が上昇する。表面温度検出システム10は、このように温度が上昇するパッド面4の温度を検出し、これに基づいてパッド面4の温度が異常であるか否かの判断がなされる。
即ち、温度計測部11による軸受パッド3内部の温度計測が開始されると、主温度センサ13及び副温度センサ14がそれぞれ計測する温度情報が、表面温度演算装置100の等温平面演算部101に入力される。ここでは、図6に示すように、主温度センサ13の温度が60℃、第一の副温度センサ14aの温度が90℃、第二の副温度センサ14bの温度が80℃、第三の副温度センサ14cの温度が70℃であるとの温度情報が等温平面演算部101に入力されたとする。
すると、等温平面演算部101は、主温度センサ13及び副温度センサ14によって囲まれる閉領域に等温平面Fを作成するために以下の処理を行う(S1:等温平面演算ステップ)。
すると、等温平面演算部101は、主温度センサ13及び副温度センサ14によって囲まれる閉領域に等温平面Fを作成するために以下の処理を行う(S1:等温平面演算ステップ)。
即ち、等温平面演算部101は、まず第一軸15a、第二軸15b、第三軸15c上における特定温度の点位置を演算する。
この特定温度は、すべて副温度センサ14の温度を超えない値とされ、本実施形態では、図6に示すように、第一の副温度センサ14aの温度である90℃、第二の副温度センサ14bの温度である80℃、第三の副温度センサ14cの温度である70℃をそれぞれ超えない例えば70℃に設定される。
この特定温度は、すべて副温度センサ14の温度を超えない値とされ、本実施形態では、図6に示すように、第一の副温度センサ14aの温度である90℃、第二の副温度センサ14bの温度である80℃、第三の副温度センサ14cの温度である70℃をそれぞれ超えない例えば70℃に設定される。
また、第一軸15a、第二軸15b、第三軸15c上における点位置の演算は、これら第一軸15a、第二軸15b、第三軸15c上で温度が距離に対して線形に変化することを前提に演算される。即ち、第一軸15a上における第一の副温度センサ14aの温度が90℃の場合には、主温度センサ13から第一の副温度センサ14aに向かってこれら主温度センサ13と第一の副温度センサ14aとの距離の3分の1だけ移動した箇所が70℃の点位置となる。第二軸15b上における主温度センサ13の温度が60℃、第二の副温度センサ14bの温度が80℃である場合には、第二軸15b上における主温度センサ13と副温度センサ14との間の中央の箇所が70℃の点位置となる。さらに本例では第三の副温度センサ14cが70℃であるため、第三軸15c上における当該第三の副温度センサ14cの配置箇所が70℃の点位置となる。
そして、等温平面演算部101は、特定温度である70℃の点位置を通過する平面を演算し、当該平面を等温平面Fとして出力する。なお、等温平面演算部101は、3つの特定温度の点位置同士を結ぶことで形成される三角形の平面を等温平面Fとして演算してもよい。
次いで、基準直線演算部102が、等温平面演算部101から出力される等温平面Fに基づいて、当該等温平面Fに直交し、かつ、主温度センサ13の配置箇所を通過する基準直線Lを演算する(S2:基準直線演算ステップ)。即ち、基準直線演算部102は、まず等温平面Fを表す数式等に基づいて当該等温平面Fに直交する直線の傾きを演算する。そして、当該傾きを有する直線のうち、主温度センサ13の配置箇所を通過する直線を基準直線Lとして取得する(図8参照)。
その後、交点距離演算部104が、基準直線Lとパッド面4との交点Xにおける主温度センサ13から距離である交点距離Dを演算する(S3:交点距離演算ステップ)。即ち、交点距離演算部104は、上述したように軸受パッド3の形状データに基づいて基準直線Lとパッド面4との交点Xを演算し、当該交点Xと主温度センサ13の配置箇所の距離である交点距離Dを演算する。
次いで、温度勾配演算部105が、基準直線L上における主温度センサ13と等温平面Fとの間の温度勾配を演算する(S4:温度勾配演算ステップ)。即ち、温度勾配演算部105は、上述したように主温度センサ13と等温平面Fとの温度差を演算するとともに、主温度センサ13と等温平面Fとの距離を演算する。そして、温度勾配演算部105は、当該距離と上記温度差とに基づいて主温度センサ13と等温平面Fとの間の温度勾配を演算する。なお、この温度勾配は、主温度センサ13と等温平面Fとの間で一定との仮定の下、演算される。
そして、その後、交点温度演算部106が、それぞれ演算された交点距離D及び温度勾配に基づいて当該交点Xにおける交点温度を演算する(S5:交点温度演算ステップ)。即ち、交点温度演算部106は、上述したように、主温度センサ13と等温平面Fとの間の温度勾配が基準直線L上では一定との前提の下で、温度勾配と交点距離Dとの積を演算することで交点温度を取得する。
交点温度演算部106によって取得された交点温度は、外部に出力されて表示部110に表示される。
交点温度演算部106によって取得された交点温度は、外部に出力されて表示部110に表示される。
以上のように、本実施形態によれば、主温度センサ13に加えて、該主温度センサ13から異なる方向に離間した3つの副温度センサ14の計測温度を表面温度演算の基礎とすることができる。これによって、熱流束ベクトルの三次元方向成分を考慮した表面温度の演算、即ち、パッド面4の温度の演算を行うことが可能となる。
即ち、3つの副温度センサ14は、主温度センサ13から径方向rに離間した第一の副温度センサ14aに加えて、周方向tに離間した第二の副温度センサ14b、軸方向zに離間した第三の副温度センサ14cを備えているため、熱流束ベクトルの径方向r成分、周方向t成分及び軸方向z成分を考慮してパッド面4の温度を演算することができる。これによって、パッド面4の温度を精度高く取得することが可能となる。
即ち、3つの副温度センサ14は、主温度センサ13から径方向rに離間した第一の副温度センサ14aに加えて、周方向tに離間した第二の副温度センサ14b、軸方向zに離間した第三の副温度センサ14cを備えているため、熱流束ベクトルの径方向r成分、周方向t成分及び軸方向z成分を考慮してパッド面4の温度を演算することができる。これによって、パッド面4の温度を精度高く取得することが可能となる。
さらに、主温度センサ13と3つの温度センサによって囲まれる閉領域に等温平面Fを作成し、当該等温平面Fに直交する基準直線Lとパッド面4との交点Xにおける交点温度を、主温度センサ13から交点Xまでの距離及び主温度センサ−等温平面間の温度勾配によって演算することで、精度高く表面温度を取得することができる。
次に本発明の第二実施形態について図9から図14を参照して説明する。第二実施形態では第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第二実施形態の表面温度検出システム10は、計測部本体12及び表面温度演算装置100の構成について第一実施形態と相違する。
第二実施形態の表面温度検出システム10は、計測部本体12及び表面温度演算装置100の構成について第一実施形態と相違する。
図8に示すように、第二実施形態の温度計測部11は、第四の副温度センサ14d及び第五の副温度センサ14eをさらに有しており、計5個の副温度センサ14を備える点で第一実施形態と相違する。
即ち、第四の副温度センサ14dは、主温度センサ13から第二の副温度センサ14bと反対側に周方向tに離間して配置されている。即ち、第四の副温度センサ14dは、第二の副温度センサ14bとともに主温度センサ13を挟み込むように、該主温度センサ13から周方向tに離間して配置されている。主温度センサ13から第四の副温度センサ14dに向かって延びる軸は第四軸15dとされている。
また、第五の副温度センサ14eは、主温度センサ13から第三の副温度センサ14cと反対側に軸方向zに離間して配置されている。即ち、第五の副温度センサ14eは、第三の副温度センサ14cとともに主温度センサ13を挟み込むように、該主温度センサ13から軸方向zに離間して配置されている。主温度センサ13から第五の副温度センサ14eに向かって延びる軸は第五軸15eとされている。
即ち、第四の副温度センサ14dは、主温度センサ13から第二の副温度センサ14bと反対側に周方向tに離間して配置されている。即ち、第四の副温度センサ14dは、第二の副温度センサ14bとともに主温度センサ13を挟み込むように、該主温度センサ13から周方向tに離間して配置されている。主温度センサ13から第四の副温度センサ14dに向かって延びる軸は第四軸15dとされている。
また、第五の副温度センサ14eは、主温度センサ13から第三の副温度センサ14cと反対側に軸方向zに離間して配置されている。即ち、第五の副温度センサ14eは、第三の副温度センサ14cとともに主温度センサ13を挟み込むように、該主温度センサ13から軸方向zに離間して配置されている。主温度センサ13から第五の副温度センサ14eに向かって延びる軸は第五軸15eとされている。
第二実施形態の表面温度演算装置100は、図10に示すように、等温平面演算部101、基準直線演算部102、交点距離演算部104、温度勾配演算部105及び交点温度演算部に106よって、複数の交点Xにおける交点温度が取得される点で第一実施形態と相違する。また、第二実施形態の表面温度演算装置100は、図10に示すように、表面温度演算部107をさらに有している点で第一実施形態と相違する。
表面温度演算部107は、複数の交点Xにおける交点温度に基づいて、表面の任意の箇所における表面温度を演算する。より具体的には、複数の交点温度に基づいて、パッド面4の温度分布を演算し、当該温度分布から任意の点の温度を取得する。
次に第二実施形態の表面温度検出システム10を用いた表面温度検出方法について図11のフローチャートを参照して説明する。
温度計測部11による温度計測が始まると、主温度センサ13及び5つの副温度センサ14から温度情報が表面温度演算装置100の等温平面演算部101に入力される。
これにより、等温平面演算部101は、各閉領域の等温平面Fを演算する(S11:等温平面演算ステップ)。即ち、本実施形態では、図12に示すように、主温度センサ13と5つの副温度センサ14とによって、主温度センサ13と3つの副温度センサ14によって囲まれた4つの閉領域が形成され、これら閉領域それぞれに計4つの等温平面Fが形成される(図12参照)。
温度計測部11による温度計測が始まると、主温度センサ13及び5つの副温度センサ14から温度情報が表面温度演算装置100の等温平面演算部101に入力される。
これにより、等温平面演算部101は、各閉領域の等温平面Fを演算する(S11:等温平面演算ステップ)。即ち、本実施形態では、図12に示すように、主温度センサ13と5つの副温度センサ14とによって、主温度センサ13と3つの副温度センサ14によって囲まれた4つの閉領域が形成され、これら閉領域それぞれに計4つの等温平面Fが形成される(図12参照)。
次に、基準直線演算部102は、4つの等温平面Fそれぞれについて基準直線Lを演算する(S12:基準直線演算ステップ)。
その後、交点距離演算部104は、計4つの基準直線Lのそれぞれについて、主温度センサ13から基準直線Lのパッド面4における交点Xまでの距離を演算する(S13:交点距離演算ステップ)。
次いで、温度勾配演算部105は、4つの等温平面Fそれぞれと主温度センサ13との間での温度勾配を演算する(S14:温度勾配演算ステップ)。
その後、交点温度演算部106は、4つの基準直線Lとこれら基準直線Lにそれぞれ対応する4つの温度勾配に基づいて、4つの交点Xにおける交点温度を演算する(S15:交点温度演算ステップ)。
これによって、図13に示すように、パッド面4の4つの交点温度を取得することができる。
その後、交点距離演算部104は、計4つの基準直線Lのそれぞれについて、主温度センサ13から基準直線Lのパッド面4における交点Xまでの距離を演算する(S13:交点距離演算ステップ)。
次いで、温度勾配演算部105は、4つの等温平面Fそれぞれと主温度センサ13との間での温度勾配を演算する(S14:温度勾配演算ステップ)。
その後、交点温度演算部106は、4つの基準直線Lとこれら基準直線Lにそれぞれ対応する4つの温度勾配に基づいて、4つの交点Xにおける交点温度を演算する(S15:交点温度演算ステップ)。
これによって、図13に示すように、パッド面4の4つの交点温度を取得することができる。
そして、表面温度演算部107は、複数の交点Xにおける交点温度に基づいて、表面の任意の箇所における表面温度を演算する(S16:表面温度演算ステップ)。
即ち、例えば図13に示すように、4つの交点温度が80℃、90℃、110℃、120℃の場合、これら交点Xの間で距離に対して温度が線形に変化すると仮定すると、4つの交点Xによって囲まれる領域等温線Qを引くことができる。表面温度演算部107は、このようにパッド面4での温度が線形に変化することを前提として、4つの交点Xによって囲まれる領域の任意の点位置における表面温度を演算する。
即ち、例えば図13に示すように、4つの交点温度が80℃、90℃、110℃、120℃の場合、これら交点Xの間で距離に対して温度が線形に変化すると仮定すると、4つの交点Xによって囲まれる領域等温線Qを引くことができる。表面温度演算部107は、このようにパッド面4での温度が線形に変化することを前提として、4つの交点Xによって囲まれる領域の任意の点位置における表面温度を演算する。
このように本実施形態によれば、複数の交点Xにおける交点温度を演算し、これら交点温度に基づいてパッド面4の温度分布を演算することで、パッド面4の任意の箇所における表面温度を取得することができる。したがって、パッド面4の所望の位置における表面温度を容易かつ高精度に把握することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば第一実施形態及び第二実施形態では、副温度センサ14を主温度センサ13に対して周方向t、径方向r、軸方向zに離間した配置としたが、これに限定されることはなく、複数の副温度センサ14が主温度センサ13から異なる方向に離間していればよい。これによっても、実施形態同様、熱流束の三次元方向成分を考慮したパッド面4の温度を演算することができる。
例えば第一実施形態及び第二実施形態では、副温度センサ14を主温度センサ13に対して周方向t、径方向r、軸方向zに離間した配置としたが、これに限定されることはなく、複数の副温度センサ14が主温度センサ13から異なる方向に離間していればよい。これによっても、実施形態同様、熱流束の三次元方向成分を考慮したパッド面4の温度を演算することができる。
また、第二実施形態では、副温度センサ14を5個用いた例について説明したが、4つの副温度センサ14を用いてもよいし、6つ以上の副温度センサ14を用いてもよい。6つ以上の副温度センサ14を用いた場合には、より多くの交点温度を取得することができるため、表面温度演算ステップにより任意の箇所での表面温度をより精度高く取得することができる。
また、実施形態では軸受装置81としてジャーナル軸受に適用した例について説明したが、スラスト軸受に適用してもよい。また、軸受装置81を、ティルティングパッド軸受、スリーブ軸受のいずれに適用してもよい。
さらに、実施形態では表面温度検出システム10を用いた軸受装置81を蒸気タービンに対して適用した例について説明したが、ガスタービンやポンプ、ファン等の他の回転機械に適用してもよい。また、表面温度検出システム10を軸受装置81のみならず、表面の温度検出を要する他の装置に適用してもよい。
1 軸受ケーシング
2 支持部
3 軸受パッド
4 パッド面
5 背面
6 裏金
7 表面層
10 表面温度検出システム
11 温度計測部
12 計測部本体
13 主温度センサ
14 副温度センサ
14a 第一の副温度センサ
14b 第二の副温度センサ
14c 第三の副温度センサ
14d 第四の副温度センサ
14e 第五の副温度センサ
15a 第一軸
15b 第二軸
15c 第三軸
15d 第四軸
15e 第五軸
20 蒸気タービン
30 ケーシング
50 回転軸
60 静翼
70 動翼
80 軸受部
81 ジャーナル軸受(軸受装置)
82 スラスト軸受
100 表面温度演算装置
101 等温平面演算部
102 基準直線演算部
103 形状データ記憶部
104 交点距離演算部
105 温度勾配演算部
106 交点温度演算部
107 表面温度演算部
110 表示部
O 軸線
S 蒸気
F 等温平面
L 基準直線
X 交点
D 交点距離
Q 等温線
t 周方向
r 径方向
z 軸方向
2 支持部
3 軸受パッド
4 パッド面
5 背面
6 裏金
7 表面層
10 表面温度検出システム
11 温度計測部
12 計測部本体
13 主温度センサ
14 副温度センサ
14a 第一の副温度センサ
14b 第二の副温度センサ
14c 第三の副温度センサ
14d 第四の副温度センサ
14e 第五の副温度センサ
15a 第一軸
15b 第二軸
15c 第三軸
15d 第四軸
15e 第五軸
20 蒸気タービン
30 ケーシング
50 回転軸
60 静翼
70 動翼
80 軸受部
81 ジャーナル軸受(軸受装置)
82 スラスト軸受
100 表面温度演算装置
101 等温平面演算部
102 基準直線演算部
103 形状データ記憶部
104 交点距離演算部
105 温度勾配演算部
106 交点温度演算部
107 表面温度演算部
110 表示部
O 軸線
S 蒸気
F 等温平面
L 基準直線
X 交点
D 交点距離
Q 等温線
t 周方向
r 径方向
z 軸方向
Claims (8)
- 温度検出対象となる表面を有する部材の内部に設けられた主温度センサ、及び、前記部材の内部に設けられて、前記主温度センサから互いに異なる方向に離間した少なくとも3つの副温度センサを有する温度計測部と、
前記主温度センサ及び前記副温度センサが計測する温度が入力され、これら温度に基づいて前記部材の表面の温度を演算する表面温度演算装置と、
を備えることを特徴とする表面温度検出システム。 - 前記表面温度演算装置は、
前記温度計測部から入力される温度に基づいて、前記主温度センサと3つの前記副温度センサとによって囲まれる閉領域に等温平面を作成する等温平面演算部と、
該等温平面に直交するとともに前記主温度センサを通過する基準直線を作成する基準直線演算部と、
前記基準直線と前記表面との交点における前記主温度センサから距離である交点距離を演算する交点距離演算部と、
前記基準直線上における前記主温度センサと前記等温平面との間の温度勾配を演算する温度勾配演算部と、
前記距離及び前記温度勾配に基づいて、前記交点における交点温度を演算する交点温度演算部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の表面温度検出システム。 - 前記等温平面演算部は、複数の前記閉領域における前記等温平面をそれぞれ作成し、
前記基準直線演算部は、各前記閉領域における前記等温平面に対応する前記基準直線をそれぞれ作成し、
前記交点距離演算部は、これら基準直線と前記表面までの前記主温度センサからの各前記交点距離を演算し、
前記温度勾配演算部は、各前記基準直線とこれら基準直線に対応する前記等温平面との間の前記温度勾配を演算し、
前記交点温度演算部は、これら交点距離及び温度勾配に基づいて、各前記交点における交点温度をそれぞれ演算し、
前記表面温度演算装置が、
複数の前記交点における前記交点温度に基づいて、前記表面の任意の箇所における表面温度を演算する表面温度演算部をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の表面温度検出システム。 - 回転軸を外周側から支持する軸受パッドと、
請求項1から3のいずれかの表面温度検出システムを備え、
前記部材が軸受パッドであって、
前記表面が該軸受パッドにおける回転軸と摺接するパッド面であることを特徴とする軸受装置。 - 請求項4に記載の軸受装置を備えることを特徴とする回転機械。
- 温度検出対象となる表面を有する部材の内部に設けられた主温度センサ、及び、前記部材の内部に設けられて、前記主温度センサから互いに異なる方向に離間した少なくとも3つの副温度センサを有する温度計測部を用いた表面温度検出方法であって、
前記主温度センサ及び前記副温度センサが計測する温度に基づいて、前記部材の表面の温度を演算すること特徴とする表面温度検出方法。 - 前記温度計測部から入力される温度に基づいて、前記主温度センサと3つの前記副温度センサとによって囲まれる閉領域に等温平面を作成する等温平面演算ステップと、
該等温平面に直交するとともに前記主温度センサを通過する基準直線を作成する基準直線演算ステップと、
前記基準直線と前記表面との交点における前記主温度センサから距離である交点距離を演算する距離演算ステップと、
前記基準直線上における前記主温度センサと前記等温平面との間の温度勾配を演算する温度勾配演算ステップと、
前記交点距離及び前記温度勾配に基づいて、前記交点における交点温度を演算する交点温度演算ステップと、
を有することを特徴とする請求項6に記載の表面温度検出方法。 - 前記等温平面演算ステップでは、複数の前記閉領域における前記等温平面をそれぞれ作成し、
前記基準直線演算ステップでは、各前記閉領域における前記等温平面に対応する前記基準直線をそれぞれ作成し、
前記交点距離演算ステップでは、これら基準直線と前記表面までの前記主温度センサからの各前記交点距離を演算し、
前記温度勾配演算ステップは、各前記基準直線とこれら基準直線に対応する前記等温平面との間の前記温度勾配を演算し、
前記交点温度演算ステップでは、これら交点距離及び温度勾配に基づいて、各前記交点における交点温度をそれぞれ演算し、
前記表面温度演算ステップが、
複数の前記交点における前記交点温度に基づいて、前記表面の任意の箇所における表面温度を演算する表面温度演算ステップをさらに有することを特徴とする請求項7に記載の表面温度検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013033811A JP2014163268A (ja) | 2013-02-22 | 2013-02-22 | 表面温度検出システム、軸受装置、回転機械及び表面温度検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013033811A JP2014163268A (ja) | 2013-02-22 | 2013-02-22 | 表面温度検出システム、軸受装置、回転機械及び表面温度検出方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2014163268A true JP2014163268A (ja) | 2014-09-08 |
Family
ID=51614119
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013033811A Pending JP2014163268A (ja) | 2013-02-22 | 2013-02-22 | 表面温度検出システム、軸受装置、回転機械及び表面温度検出方法 |
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JP (1) | JP2014163268A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110088200A (zh) * | 2016-12-19 | 2019-08-02 | 三菱工程塑料株式会社 | 聚碳酸酯树脂组合物和成形品 |
CN114659677A (zh) * | 2022-05-25 | 2022-06-24 | 中国飞机强度研究所 | 空天飞机测试实验用圆箔式热流传感器及其设计方法 |
-
2013
- 2013-02-22 JP JP2013033811A patent/JP2014163268A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110088200A (zh) * | 2016-12-19 | 2019-08-02 | 三菱工程塑料株式会社 | 聚碳酸酯树脂组合物和成形品 |
CN110088200B (zh) * | 2016-12-19 | 2021-07-20 | 三菱工程塑料株式会社 | 聚碳酸酯树脂组合物和成形品 |
CN114659677A (zh) * | 2022-05-25 | 2022-06-24 | 中国飞机强度研究所 | 空天飞机测试实验用圆箔式热流传感器及其设计方法 |
CN114659677B (zh) * | 2022-05-25 | 2022-08-23 | 中国飞机强度研究所 | 空天飞机测试实验用圆箔式热流传感器及其设计方法 |
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