JP2014159773A - 圧縮機及び空調装置 - Google Patents

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亮 太田
Takashi Izeki
崇 井関
Kuninari Araki
邦成 荒木
Biso Hirose
美早 廣瀬
Ryoichi Takato
亮一 高藤
Akihiro Murakami
晃啓 村上
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Abstract

【課題】冷媒としてジフルオロメタンを用いた空調用圧縮機の温度上昇を抑制する。
【解決手段】 摺動部を有する冷媒圧縮部を備え、冷媒であるジフルオロメタンと、前記ジフルオロメタンと相溶性のある冷凍機油とを封入した圧縮機において、前記圧縮機の表面に、熱放射率0.98以上の塗料が塗布される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヒートポンプサイクルを用いた空調用圧縮機及び空調装置に関する。
空調機器分野に使用される冷媒のR410Aは、HFC(Hydrofluorocarbons)32/HFC125(50/50重量%)の混合物であり、GWP(Global Warming Potential)=2088と高いため、GWPが低い代替冷媒を用いた空調装置の開発が急務である。
この代替冷媒としては、熱物性、低GWP、低毒性、低可燃性などの理由から、2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO1234yf(Hydrofluoroolefin)(GWP=4)、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO1234ze)(GWP=10)若しくはジフルオロメタン(HFC32)の単独冷媒又はこれらの混合冷媒が候補とされている。その他の冷媒としては、プロパン、プロピレンなどのハイドロカーボン、及びフルオロエタン(HFC161)、ジフルオロエタン(HFC152a)などの低GWPのハイドロフルオロカーボンが挙げられている。これらの冷媒候補の中で、可燃性、冷暖房能力、非共沸冷媒の温度勾配による機器効率低下、取り扱い易さ、冷媒コスト、機器の変更(開発)などを考慮すると、ジフルオロメタン(HFC32)が最も良い。
しかし、ジフルオロメタンは比熱比(定圧熱容量/定積熱容量)が大きいため、吐出温度が高くなり、これによって圧縮機の温度も高くなるという課題がある。
例えば、特許文献1には、圧縮機表面を熱放射性の大きな放熱片を含んだ塗料で被覆することが開示され、特許文献2には、密閉容器の外表面を輻射率の大きな被覆材で被覆することが開示されている。
特開平03−000994号公報 特開昭60−150487号公報
しかし、上記特許文献のものでは、圧縮機の温度上昇を十分に抑制することができない。
本発明の目的は、冷媒としてジフルオロメタンを用いた空調用圧縮機の温度上昇を抑制することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、摺動部を有する冷媒圧縮部を備え、冷媒であるジフルオロメタンと、前記ジフルオロメタンと相溶性のある冷凍機油とを封入した圧縮機において、前記圧縮機の表面に、熱放射率0.98以上の塗料が塗布されることを特徴とする。
本発明によれば、空調用圧縮機の温度上昇を抑制することができる。
塗料の熱放射性の評価を示す図である。 ルームエアコンの構成を示す概略図である。 スクロール式密閉型圧縮機を示す断面図である。
本発明の圧縮機は、摺動部を有する冷媒圧縮部を備え、冷媒であるジフルオロメタン(HFC32)と、冷凍機油とを封入したものである。ここで、冷凍機油は、ジフルオロメタンと相溶性のあるポリオールエステル油もしくはポリビニルエーテル油である。冷凍機油の粘度グレードは、圧縮機の種類により異なるが、スクロール式圧縮機においては、40℃における動粘度が46〜90mm2/sの範囲であることが好ましい。また、ロータリー式圧縮機においては、40℃における動粘度が30〜70mm2/sの範囲であることが好ましい。
圧縮機の表面に熱放射性塗料を塗布する。塗料の主成分は、熱放射率が高い微粉末と樹脂である。熱放射率が高い微粉末として、窒化ホウ素、窒化アルミ、窒化ケイ素、炭化ケイ素、アルミナ、ジルコニア、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化チタン、カーボンブラック、黒鉛、炭素繊維からなる微粉末のうち、1種以上を含有することで放熱特性が得られる。また、微粉末は熱伝導率が高いものが好ましい。特に主成分として炭化ケイ素が好ましい。この他、樹脂中に微粉末を分散させるための界面活性剤などの添加剤を配合する。
以下、本発明の実施例に係る空調用圧縮機及びこれを用いた空調装置について説明する。なお、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜5及び比較例1〜10)
鋼板に対する塗料の熱放射性を評価するため、実際の圧縮機で用いる酸洗鋼板SPHC(サイズ75×180×3.2mm)の片面に熱放射性塗料を塗布した。まず、塗料を塗布していない鋼板に熱源(抵抗1Ω)を取り付け、目標温度となるように電圧電流を調整する。次に塗布した鋼板において、同じ電流電圧を印加し、2時間後の鋼板の表面温度とサーボグラフィーにより測定し、放熱性を評価した。測定環境温度は25℃であり、塗料を塗布していない鋼板の表面温度を基準となる表面温度とし、40℃、60℃、80℃、100℃、120℃とした。塗料は炭化ケイ素を含む熱放射塗料と、通常使用されるエポキシ系黒色塗料を用いた。結果を表1と図1に示す。
比較例1〜5は塗料を塗布していない鋼板であり、熱放射率が0.53であった。比較例6〜10は通常使用されるエポキシ系黒色塗料であり、熱放射率が0.90であった。これらに対して、実施例1〜5で示す熱放射塗料を塗布した鋼板は、熱放射率が0.98であった。炭化ケイ素は六方晶、立方晶等、どの結晶構造でもよい。図1に示すように、放熱による温度の下がり具合を比較すると、エポキシ系塗料よりも熱放射性塗料の方が倍以上温度低下することがわかる。空調装置は冷暖房共に、定格で使用される場合は圧縮機の表面温度が約100℃にも達する。本発明のように熱放射率が0.98あることにより、圧縮機の表面温度が約100℃に上昇しても、塗料の放熱作用により約10℃も温度を低下させることができる。
(実施例6及び比較例11)
図2は、本実施例で用いた冷暖房兼用のルームエアコンの概略を示したものである。ルームエアコンは、室内機1と室外機2とで構成されている。
室内機1には、室内熱交換器5が内蔵されている。また、室外機2には、圧縮機3、四方弁4、室外熱交換器7及び膨張装置6(膨張部)が内蔵されている。圧縮機3は、摺動部を有する冷媒圧縮部を備えたものである。
室内を冷房する場合、圧縮機3にて断熱的に圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、吐出パイプ及び四方弁4を通って室外熱交換器7(凝縮手段として使用される)で冷却され、高圧の液冷媒となる。この冷媒は、膨張装置6(例えば、温度式膨張弁など)で膨張し、僅かにガスを含む低温低圧液となって室内熱交換器5(蒸発手段として使用される)に至り、室内の空気から熱を得て低温ガスの状態で再び四方弁4を通って圧縮機3に至る。室内を暖房する場合は、四方弁4によって冷媒の流れが逆方向に変えられ、逆作用となる。
圧縮機3としては、スクロール式圧縮機を用いた。図3は、上記のスクロール式圧縮機の概略構造を示したものである。圧縮機3は、端板9に垂直に設けられた渦巻状ラップ10を有する固定スクロール部材8と、この固定スクロール部材8と実質的に同一形状のラップ12を有する旋回スクロール部材11と、旋回スクロール部材11を支持するフレーム16と、旋回スクロール部材11を旋回運動させるクランクシャフト13と、電動モータ19と、これらを内蔵する圧力容器17とを含む。渦巻状ラップ10とラップ12とは、互いに向い合わせにして噛み合わせ、圧縮機構部を形成する。旋回スクロール部材11は、クランクシャフト13によって旋回運動させると、固定スクロール部材8と旋回スクロール部材11との間に形成される圧縮室14のうち、最も外側に位置している圧縮室14が旋回運動に伴って容積を次第に縮小しながら、固定スクロール部材8及び旋回スクロール部材11の中心部に向かって移動していく。圧縮室14が固定スクロール部材8及び旋回スクロール部材11の中心部近傍に達すると、圧縮室14が吐出口15と連通し、圧縮室14の内部の圧縮ガスが吐出パイプ18から圧縮機3の外部に吐出される。
圧縮機3においては、一定速あるいは図示していないインバータによって制御された電圧に応じた回転速度でクランクシャフト13が回転し、圧縮動作を行う。また、電動モータ19の下方には、油溜め部22が設けられており、油溜め部22の油は、圧力差によってクランクシャフト13に設けられた油孔21を通って、旋回スクロール部材11とクランクシャフト13との摺動部、滑り軸受け20等の潤滑に供される。
圧縮機3外表面の熱放射塗料の塗布方法は、まず、リン酸亜鉛系皮膜化成処理を行い、ディッピングで表面に塗布し、高温乾燥(160℃で20分間)で定着させた。膜厚は、安定した熱放射性や防錆性を得るために30から50μmの厚みとした。圧縮機の組立前に塗料を塗布しても、組立後に塗布してもよい。
ルームエアコン7.1kW機種を用いて、ジフルオロメタンを冷媒として用いた際に、圧縮機表面温度が高くなる冷房定格及び暖房定格条件において、室外機の圧縮機表面の温度を熱電対によって測定した。比較として、通常使用するエポキシ系黒色塗料を塗布した。結果を表2に示す。冷房定格条件の方が暖房定格条件より圧縮機表面温度が高くなる。比較例11の通常の塗料であるエポキシ系黒色塗料を用いた圧縮機の表面温度は冷房定格条件であると100℃を超える。これに対して、圧縮機表面に熱放射性塗料を塗布した実施例6では、表面の温度を大幅に低下させることができていることがわかった。
(実施例7及び比較例12)
次に、長期の信頼性を確認するために、圧縮機を簡易サイクルに接続して、高速高負荷条件における2160時間耐久試験を実施した。圧縮機の回転数は、6000min-1で、吸込圧力0.7MPa、吐出圧力3.6MPaとなるように運転を行った。モータの鉄心とコイルとの絶縁には、250μmの耐熱PETフィルム(B種130℃)を用い、コイルの主絶縁には、ポリエステルイミド−アミドイミドのダブルコートを施した二重被覆銅線を用いた。冷媒にはジフルオロメタンを1500g封入し、冷凍機油には冷媒と相溶性のあるポリオールエステル油を水分1000ppm含ませて500ml封入した。2160時間運転後の圧縮機を解体し、絶縁フィルムの劣化状況を調べた。PETフィルム中のオリゴマー量と引張強度変化について評価を行った。初期のPETフィルムの引張強度は180MPa、伸び率80%、オリゴマー量が0.6wt%であった。また、冷凍機油の劣化判断として、全酸価と酸捕捉剤残存量を滴定法において測定した。結果を表3に示す。
比較例12は圧縮機の外表面に通常使用されるエポキシ系黒色塗料を塗布したものであるが、圧縮機を解体した結果、PETフィルムに劣化がみられた。引張強度と伸び率も大幅に低下しており、フィルム中のオリゴマー量も減少しているため冷凍機油側に溶出してしまっていると考えられる。また、冷凍機油であるポリオールエステル油の全酸価の増加はみられなかったが、酸捕捉剤として配合したエポキシ化合物が大幅に消耗していることから圧縮機内部の温度が高かったと考えられる。これに対して、実施例7のものは、比較例と比べて引張強度と伸び率の低下も少なく、さらにフィルム中のオリゴマー量もあまり減少していなかった。また、冷凍機油の全酸価の増加はみられず、酸捕捉剤として配合したエポキシ化合物の消耗量も少ないことがわかった。
以上の実施例の結果から、本発明は、冷媒としてジフルオロメタンを用いた空調用圧縮機の温度上昇を抑制させ、モータ絶縁材料の保護やモータ磁石の減磁による性能低下を抑制できる空調用圧縮機を得ることができる。
圧縮機としては、スクロール式圧縮機の他、ロータリー式圧縮機、ツインロータリー式圧縮機、2段圧縮ロータリー式圧縮機、及びローラとベーンが一体化されたスイング式圧縮機においても同様の効果が得られることを確認した。
1:室内機、2:室外機、3:圧縮機、4:四方弁、5:室内熱交換器、6:膨張装置、7:室外熱交換器、8:固定スクロール部材、9:端板、10:渦巻状ラップ、11:旋回スクロール部材、12:ラップ、13:クランクシャフト、14:圧縮室、15:吐出口、16:フレーム、17:圧力容器、18:吐出パイプ、19:電動モータ、20:滑り軸受け、21:油孔、22:油溜め部

Claims (4)

  1. 摺動部を有する冷媒圧縮部を備え、冷媒であるジフルオロメタンと、前記ジフルオロメタンと相溶性のある冷凍機油とを封入した圧縮機において、前記圧縮機の表面に、熱放射率0.98以上の塗料が塗布されることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記塗料は炭化ケイ素の粉末を含むことを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  3. 前記塗料は30から50μmの膜厚で塗布されることを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  4. 請求項1に記載の圧縮機と、凝縮器と、膨張装置と、蒸発器とを備えた空調装置。
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