JP2014159298A - Flange-integrated hinge cap - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、高粘度液体用容器のヒンジキャップに関する。 The present invention relates to a hinge cap for a container for high viscosity liquid.
シャンプーの容器は、ボトルと、注ぎ口を有するキャップとを備えている。シャンプーが使用されるとき、この注ぎ口が下にされた後、このシャンプーの自重による垂下と使用者によるこのボトルの側壁への圧縮とによって、シャンプーが排出される。 The shampoo container includes a bottle and a cap having a spout. When the shampoo is used, after the spout has been lowered, the shampoo is drained by drooping due to the weight of the shampoo and compressing the side wall of the bottle by the user.
この容器では、シャンプーの残量が少なくなると、ボトル内におけるシャンプーの液面の位置はボトルの注ぎ口から遠ざかる。シャンプーの粘度は高いので、その注ぎ口を下にされてからシャンプーが排出されるまでの時間が長くなる。このため、シャンプーを使い切るのが、利用者にとって煩わしいこととなる。 In this container, when the remaining amount of shampoo decreases, the position of the liquid level of the shampoo in the bottle moves away from the spout of the bottle. Since the viscosity of the shampoo is high, the time from when the spout is lowered to when the shampoo is discharged becomes longer. For this reason, it is troublesome for the user to use up the shampoo.
コストを抑えるために、シャンプー用の容器に、大容量のボトルが用いられる場合がある。この容器においては、一般に、アキュームレーターと誘導管とを有するディスペンサーがキャップとして用いられる。この容器では、このディスペンサーのサドルを押し下げることにより、ボトルに投入されたシャンプーが排出される。この容器の場合、シャンプーが排出されるために、注ぎ口が下にされる必要はない。 In order to reduce the cost, a large-capacity bottle may be used as a shampoo container. In this container, a dispenser having an accumulator and a guide tube is generally used as a cap. In this container, the shampoo put into the bottle is discharged by pushing down the saddle of the dispenser. In this case, the spout need not be lowered because the shampoo is discharged.
ディスペンサーが装着されたボトルでは、シャンプーの残量が少なくなると、シャンプーに浸かっていた誘導管の吸引口が、シャンプーの外に出てしまう。この状態になると、ディスペンサーは空気を吸引するようになる。このため、シャンプーが残存しているにも関わらず、サドルを押し下げても、シャンプーが排出されなくなる。ディスペンサーを取り付けたままでは、この容器を逆立てることもできない。このため、利用者にとって、シャンプーを使い切ることは容易ではない。 In a bottle equipped with a dispenser, when the remaining amount of shampoo is low, the suction port of the guide tube that has been immersed in the shampoo comes out of the shampoo. In this state, the dispenser sucks air. For this reason, even if the shampoo remains, even if the saddle is pushed down, the shampoo is not discharged. The container cannot be turned upside down with the dispenser attached. For this reason, it is not easy for the user to use up the shampoo.
上記と同様の問題は、リンス、トリートメント、コンディショナー、ボディーソープ、ローション等の液体用の容器においても起きている。 Problems similar to those described above also occur in liquid containers such as rinses, treatments, conditioners, body soaps, and lotions.
これら高粘度の液体を容易に使いきるための様々な検討がなされている。この検討結果の例が、特開2006−240634公報及び特開2012−232784公報に開示されている。 Various studies have been made to easily use these high-viscosity liquids. Examples of the examination results are disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 2006-240634 and 2012-232784.
特開2006−240634公報では、高粘度液体用容器用のヒンジキャップが開示されている。図12は、このヒンジキャップ2を示している。このキャップ2は、胴体4と封止体6とを備えている。この封止体6は、胴体4に設けられた注ぎ口を塞いでいる。この胴体4と封止体6とは、ヒンジ8により連結されている。このキャップ2は、ボトルの口にねじ込まれる。
Japanese Patent Laid-Open No. 2006-240634 discloses a hinge cap for a container for high viscosity liquid. FIG. 12 shows the
このヒンジキャップ2では、この封止体6がヒンジ8を軸として胴体4に対して回動する。これにより、胴体4の注ぎ口が露出する。
In the
このヒンジキャップ2の上部には、フランジ10が設けられている。このフランジ10の外径は胴体4の外径よりも大きい。このため、このキャップ2を用いることにより、フランジ10を下にして容器を床面に載置することができる。ボトルが逆立てられた状態で保持されるので、ボトルの底に溜まった液体はその自重で垂下しこのキャップ2の部分に溜まっていく。このため、使用者が封止体6を外すと直ぐに、液体が注ぎ口から排出される。このキャップ2は、液体の使い切りに寄与しうる。シャンプーの容器にこのキャップ2を使用することで、あるいは、シャンプーの残量が少なくなった時点で、容器のディスペンサーをこのキャップ2に付け替えることで、利用者は容易にシャンプーを使い切ることができる。
A
特開2012−232784公報では、高粘度液体用容器用のヒンジキャップが開示されている。このキャップも、その外径が胴体の外径よりも大きいフランジを備えている。このフランジは、切欠きを備えている。この切欠きは、以下のとおり、キャップの生産性向上に寄与する。 Japanese Unexamined Patent Application Publication No. 2012-232784 discloses a hinge cap for a container for high viscosity liquid. This cap also has a flange whose outer diameter is larger than the outer diameter of the fuselage. This flange is provided with a notch. This notch contributes to the improvement of cap productivity as follows.
高粘度液体用容器で使用されるキャップは、モールドのキャビティに樹脂組成物を投入し、これを加熱及び加圧することにより成形される。図13には、封止体6が開かれた状態にある図12のキャップ2の断面が示されている。モールドのキャビティは、この図13に示された形態で構成される。
A cap used in a container for a high viscosity liquid is molded by putting a resin composition into a mold cavity and heating and pressurizing the resin composition. FIG. 13 shows a cross section of the
図示されているように、フランジ10の外径が胴体4の外径よりも大きいことが原因で、フランジ10がヒンジ8と上下方向において重複している。この重複は、モールドからのキャップ2の取り出しを阻害する。このため、このキャップ2を成形するには、キャップの取り出しを考慮したモールドを使用しなければならない。なお、このフランジ10とヒンジ8とが重複している部分はアンダーカットとも称される。
As illustrated, the
アンダーカットを有するキャップの、モールドからの取り出しが考慮され、このモールドが多数の部品で構成されることがある。このようなモールドは、高価である。しかも、部品点数が多いので、キャップ2の取り出しに時間がかかる。このような形態では、安価でしかも安定にキャップ2を生産することは難しい。この形態のキャップは、生産性に劣る。
Considering removal of the cap with the undercut from the mold, the mold may be composed of a number of parts. Such a mold is expensive. In addition, since the number of parts is large, it takes time to take out the
特開2012−232784公報で開示されたヒンジキャップでは、フランジとヒンジが重複しないように、フランジが切欠きを備えている。このため、このキャップでは、アンダーカットは発生しない。このキャップは生産性に優れる。 In the hinge cap disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2012-232784, the flange has a notch so that the flange and the hinge do not overlap. For this reason, undercut does not occur in this cap. This cap is excellent in productivity.
特開2006−240634公報で開示されたヒンジキャップ2は、外径が胴体の外径よりも大きいフランジを備えている。これにより、利用者は容易にシャンプーを使い切ることができる。しかし、上述のとおり、この形態のキャップは生産性に劣る。特開2012−232784公報で開示されたヒンジキャップでは、フランジが切欠きを備えている。これは、キャップの生産性向上に寄与する。しかし、フランジに施された切欠きは、容器の外観を損ねる。また、この切欠きは、持ち運び時や利用時に、他の物に引っかかり易い。この容器は、取り扱いが困難である。この切欠きは、シャンプーの商品価値を損ねる。
The
本発明の目的は、外観や取り扱いの容易性を損なうことのない、生産性に優れた、しかも高粘度液体を容易に使い切ることを可能とする高粘度液体容器のヒンジキャップの提供にある。 An object of the present invention is to provide a hinge cap for a high-viscosity liquid container that does not impair the appearance and ease of handling, is excellent in productivity, and can easily use up the high-viscosity liquid.
本発明に係るヒンジキャップは、その上部に注ぎ口を有する円筒状の胴体と、この注ぎ口を塞ぐ蓋と、この胴体と蓋とを回動自在に連結するヒンジとを備えている。この蓋は、上記胴体の上部に嵌め合わされる本体と、この本体から突出するフランジとを備えている。この本体とこのフランジとは嵌合結合により一体化されている。 The hinge cap according to the present invention includes a cylindrical body having a spout at an upper portion thereof, a lid that closes the spout, and a hinge that rotatably connects the body and the lid. The lid includes a main body fitted on the upper portion of the body and a flange protruding from the main body. The main body and the flange are integrated by fitting connection.
好ましくは、上記胴体の最大幅に対する上記蓋の最大幅の比は、1.01以上3.00以下である。 Preferably, the ratio of the maximum width of the lid to the maximum width of the body is 1.01 or more and 3.00 or less.
好ましくは、上記フランジが、その内周面に第一突起部を備える凹部を有しており、上記本体がその外周面に第二突起部を有しており、上記本体を上記凹部に嵌め込んだ際に、第一突起部と第二突起部が噛み合うことでフランジと本体が一体化されている。 Preferably, the flange has a recess having a first protrusion on its inner peripheral surface, the main body has a second protrusion on its outer peripheral surface, and the main body is fitted into the recess. At this time, the flange and the main body are integrated by engaging the first protrusion and the second protrusion.
上記フランジが、その外周面に第一突起部を備える凸部を有しており、上記本体がその内周面に第二突起部を有する凹部しており、上記凸部を上記凹部に嵌め込んだ際に、第一突起部と第二突起部が噛み合うことでフランジと本体が一体化されていてもよい。 The flange has a protrusion having a first protrusion on its outer peripheral surface, the body has a recess having a second protrusion on its inner peripheral surface, and the protrusion is fitted into the recess. At this time, the flange and the main body may be integrated by engaging the first protrusion and the second protrusion.
上記フランジが、その内周面に雌ネジが螺刻された凹部を有しており、上記本体の外周面に雄ネジが螺刻されており、上記本体と上記凹部とを螺合することでフランジと本体が一体化されていてもよい。 The flange has a recess in which an internal thread is threaded on its inner peripheral surface, and a male screw is threaded on the outer peripheral surface of the main body, and the main body and the concave portion are screwed together. The flange and the main body may be integrated.
上記フランジが、その外周面に雄ネジが螺刻された凸部を有しており、上記本体がその内周面に雌ネジが螺刻された凹部を有しており、上記凸部と上記凹部とを螺合することでフランジと本体が一体化されていてもよい。 The flange has a convex portion threaded with a male screw on its outer peripheral surface, and the main body has a concave portion with a female screw threaded on its inner peripheral surface. The flange and the main body may be integrated by screwing the recess.
本発明に係る高粘度液体用容器は、高粘度の液体が投入されるボトルと、このボトルの口に嵌め合わされるヒンジキャップとを備えている。このヒンジキャップは、その上部に注ぎ口を有する円筒状の胴体と、この注ぎ口を塞ぐ蓋と、この胴体と蓋とを回動自在に連結するヒンジとを備えている。この蓋は、上記胴体の上部に嵌め合わされる本体と、この本体から半径方向外向きに突出するフランジとを備えている。この本体とこのフランジは嵌合結合により一体化されている。 The container for high-viscosity liquid according to the present invention includes a bottle into which a high-viscosity liquid is charged and a hinge cap that is fitted into the mouth of the bottle. The hinge cap includes a cylindrical body having a spout at an upper portion thereof, a lid that closes the spout, and a hinge that rotatably connects the body and the lid. The lid includes a main body fitted to the upper portion of the body and a flange projecting radially outward from the main body. The main body and the flange are integrated by fitting connection.
本発明に係る高粘度液体用容器のヒンジキャップでは、蓋の本体から突出するフランジを備えている。これにより、この容器の利用者は、容易にシャンプーを使い切ることができる。また、このヒンジキャップでは、蓋の本体とフランジとが嵌合結合により一体化されている。フランジと、フランジ以外のキャップ部分は、別々に製造される。最後に一方を他方に嵌め込むことで、一体化される。このため、それぞれの製造時において、アンダーカットは形成されない。これらは、それぞれのモールドから容易に取り出すことができる。このキャップは生産性に優れる。 The hinge cap of the container for high viscosity liquid according to the present invention includes a flange protruding from the main body of the lid. Thereby, the user of this container can use up a shampoo easily. In the hinge cap, the lid body and the flange are integrated by fitting and coupling. The flange and the cap portion other than the flange are manufactured separately. Finally, it is integrated by fitting one into the other. For this reason, an undercut is not formed in each manufacture. These can be easily taken out from the respective molds. This cap is excellent in productivity.
このヒンジキャップでは、アンダーカットは形成されないので、フランジに切欠きを設ける必要がない。このキャップは、容器の外観を損ねない。しかも、切欠きがないので、この容器は、取り扱いが容易である。 In this hinge cap, since an undercut is not formed, it is not necessary to provide a notch in the flange. This cap does not impair the appearance of the container. Moreover, since there is no notch, this container is easy to handle.
容器のデザインに対する多様な要求から、キャップの蓋は、様々な形状を呈する。また、蓋の上面には、様々な模様や文字が刻印される。本発明に係るキャップでは、フランジ用のモールドを変更するだけで、これらの形状や模様を備える蓋を作成しうる。これにより、安価に様々な製品に対応したヒンジキャップが作成しうる。 Due to the various requirements for the design of the container, the cap lid takes various shapes. Various patterns and characters are engraved on the upper surface of the lid. With the cap according to the present invention, a lid having these shapes and patterns can be created simply by changing the mold for the flange. Thereby, the hinge cap corresponding to various products can be produced cheaply.
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。 Hereinafter, the present invention will be described in detail based on preferred embodiments with appropriate reference to the drawings.
図1(a)は、本発明に係るヒンジキャップ20が示された側面図であり、図1(b)はその平面図である。図2には、この図1(b)のII−II線に沿った、このキャップ20の断面が示されている。このヒンジキャップ20は、胴体22と、蓋24と、ヒンジ26とを備えている。胴体22は、円筒状である。この胴体22の上部には、注ぎ口31が設けられている。前述の高粘度液体はこの注ぎ口31を通過しうる。この胴体22の内周面には、雌ねじ32が設けられている。この雌ねじは、ボトルの口の雄ネジに対応している。このキャップ20は、ボトルにねじ込まれる。
FIG. 1A is a side view showing a
蓋24は、円板状である。この蓋24は、本体28と、フランジ30とを備えている。本体28は、その上部が閉塞された円筒状を呈している。図2に示されているように、この本体28には、その下面から突出する円筒29が設けられている。このキャップ20では、この本体28は胴体22の上部に嵌め合わされる。この本体28が胴体22に嵌め合わされたとき、この円筒29は、胴体22の注ぎ口31に挿入される。これにより、胴体22の注ぎ口31が塞がれる。
The lid | cover 24 is disk shape. The
上記フランジ30は、蓋24の本体28の上側において、この本体28から半径方向外向きに延在している。このフランジ30は、本体28から突出している。このフランジ30の外周は、円形状を呈している。このフランジ30の上面は平坦である。
The
ヒンジ26は、胴体22と蓋24とを連結している。このキャップ20では、蓋24のフランジ30に指をかけてこの蓋24を持ち上げると、この蓋24がこのヒンジ26を軸として胴体22に対して回動する。図2にこの様子が示されている。図中で、両矢印Aは、この蓋24の回動方向を示している。このキャップ20では、このヒンジ26により、蓋24と胴体22とは回動自在に連結されている。
The
このヒンジキャップ20の蓋24では、本体28とフランジ30は、嵌合結合により一体化されている。図3には、フランジ30を蓋24の本体28に嵌合する前の状態が示されている。ここでは、フランジ30が嵌合される前の蓋24を備えたキャップ20は、「フランジなしキャップ34」と称される。図3において、矢印Xで示されているのは、ヒンジキャップ20の上下方向である。
In the
図4は、本体28に嵌合される前のフランジ30を下側から見た平面図である。図3及び4に示されるように、フランジ30は、その下面に凹部36を備えている。この凹部36は、円筒形である。図4において、矢印Yで示されるのが、この円筒の周方向である。符号Oは、この円筒の中心を表す。中心Oから円筒の内周面に向かう方向は、半径方向と称される。
FIG. 4 is a plan view of the
この凹部36の内周面には、4つの第一突起部38が設けられている。各々の第一突起部38は、周方向に延在している。これらの突起部の上下方向の位置は揃っている。両矢印R1は、中心Oから第一突起部38の半径方向内側端までの距離を表す。両矢印RFは、中心Oから円筒の内周面までの半径方向距離を表す。図3において、矢印L1は、凹部36の底面48から第一突起部38の上端までの上下方向の距離である。また、この凹部36の内周面には、上下方向に延在する溝40が設けられている。この溝40は、凹部36の底面48から表面まで延びている。
Four
図5はフランジなしキャップ34を上側から見た平面図である。図3及び5に示されるように、本体28はその上面に凸部42を備えている。この凸部42は、円筒形である。図4と同様に、図5において矢印Yで示されるのが、この円筒の周方向である。符号Oは、この円筒の中心を表す。中心Oから円筒の外周面に向かう方向が、半径方向である。
FIG. 5 is a plan view of the
この凸部42の外周面には、4つの第二突起部44が設けられている。各々の第二突起部44は、周方向に延在している。これらの突起部の上下方向の位置は揃っている。両矢印R2は、中心Oから第二突起部44の半径方向外側端までの距離を表す。両矢印RBは、中心Oから円筒の外周面までの半径方向距離を表す。図3において、矢印L2は、凸部42の先端50から第二突起部44の下端までの上下方向の距離である。また、この凸部42の外周面には、上下方向に延在する第三突起部46が設けられている。この第三突起部46は、凸部42の先端50から根本まで延びている。
Four
ここで、上述の距離RBは、距離RFより小さい。換言すれば、凸部42の外径は、凹部36の内径よりも小さい。また、距離R2は距離R1よりも大きい。第三突起部46は、ちょうどこの溝40に嵌め込まれる大きさに作られている。さらに、第三突起部46の位置と溝40の位置が合うように凸部42と凹部36が重ねられたとき、凹部36の第一突起部38と凸部42の第二突起部44は、キャップ20の上方から見て、重なる位置に設けられている。また、距離L1とL2は、同じ値とされている。
Here, the above-mentioned distance RB is smaller than the distance RF. In other words, the outer diameter of the
フランジ30を本体28に嵌合するためには、第三突起部46と溝40との位置を合わせて、本体28の凸部42をフランジ30の凹部36に押し当てる。距離RFが距離RBより大きいため、凸部42は途中まで凹部36に入り込む。距離R2が距離R1より大きいため、第一突起部38が第二突起部44に当接する。ここでさらに凸部42が押しつけられると、凸部42が半径方向の内側に変形する。換言すれば凸部42が、距離R2が小さくなる方向に変形する。これにより、凸部42がさらに凹部36に押し込まれる。第二突起部44が第一突起部38を超えて押し込まれると、この凸部42の変形が復元する。この復元により、距離R2がもとの値に戻る。これにより、凸部42は凹部36からは抜けることはない。第一突起部38と第二突起部44とは噛み合わされる。距離L1とL2が同じであるので、ちょうどこのとき、凸部42の先端が凹部36の底面48に当接する。この凸部42は凹部36に対して上下方向にスライドしない。また、第三突起部46が溝40に嵌め込まれているため、凸部42は凹部36に対して周方向に回転もしない。これにより、フランジ30が本体28に嵌合される。フランジ30と本体28は一体化される。
In order to fit the
第一突起部38及び第二突起部44の数は、それぞれ4つに限らない。第一突起部38及び第二突起部44が、それぞれ周方向に沿ったリング状に構成されていてもよい。第三突起部46と溝40の数もそれぞれ1つとは限らない。これらの形状や数は、本体28及びフランジ30の大きさや形状により適宜変更される。また、本体28が凸部42を備えなくてもよい。本体28がそのままフランジ30に嵌め込まれてもよい。この場合、本体28の外周面に第二突起部44及び第三突起部46が設けられる。この本体28がフランジ30の凹部36にちょうど嵌め込まれるように、本体28の中心Oから外周面までの距離がRBとされる。
The number of the
このキャップ20は、樹脂組成物から形成される。この樹脂組成物は、基材樹脂を含む。この基材樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ナイロン、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂が例示される。汎用性及び加工性の観点から、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエチレンテレフタレートがより好ましい。なお、これらの再生材料が用いられてもよい。
The
このキャップ20の樹脂組成物は、薬品を含むことができる。この薬品としては、酸化防止剤、着色剤、加工助剤等が例示される。キャップ20の仕様等が考慮され、最適な薬品が最適な量で樹脂組成物に配合される。
The resin composition of the
以下では、本発明に係るヒンジキャップ20の製造方法が示される。
Below, the manufacturing method of the
このキャップ20では、「フランジなしキャップ34」とフランジ30とがそれぞれ別々に製造される。フランジなしキャップ34を製造するためのモールドと、フランジ30を製造するためのモールドとが用意される。
In the
フランジなしキャップ34は、樹脂組成物をフランジなしキャップ34のモールド(図示されず)内で加熱及び加圧することにより形成される。このモールドには、キャビティが設けられている。このキャビティの形状は、フランジなしキャップ34の形状と同等である。フランジなしキャップ34のキャビティに樹脂組成物が投入される。投入の時、このモールドは加熱されている。樹脂組成物は、キャビティ内で加熱及び加圧される。加熱及び加圧により、樹脂組成物が流動する。フランジなしキャップ34のモールドのキャビティ面に、樹脂組成物が押し付けられる。モールドが冷却される。これにより、樹脂組成物が固化し、フランジなしキャップ34が得られる。冷却後、フランジなしキャップ34が、モールドから取り出される。
The
フランジ30の製造方法も、上記と同じである。フランジ30は、樹脂組成物をフランジ30のモールド(図示されず)内で加熱及び加圧することにより形成される。このモールドには、キャビティが設けられている。このキャビティの形状は、フランジ30の形状と同等である。フランジ30のキャビティに樹脂組成物が投入される。投入の時、これらのモールドは加熱されている。樹脂組成物は、キャビティ内で加熱及び加圧される。加熱及び加圧により、樹脂組成物が流動する。フランジ30のモールドのキャビティ面に、樹脂組成物が押し付けられる。モールドが冷却される。これにより、樹脂組成物が固化し、フランジ30が得られる。冷却後、フランジ30が、モールドから取り出される。
The manufacturing method of the
図6(a)は、モールドから取り出された直後にあるフランジなしキャップ34の状態が示された断面図である。図6(b)は、モールドから取り出された直後にあるフランジ30の状態が示された断面図である。図示されているように、このフランジなしキャップ34は蓋の開いた状態で成形される。フランジなしキャップ34の成形に用いられるモールドのキャビティは、6(a)に示された形態で構成されている。フランジ30の成形に用いられるモールドのキャビティは、図6(b)に示された形態で構成されている。
FIG. 6A is a cross-sectional view showing a state of the
各々のモールドから取り出されたフランジなしキャップ34とフランジ30は、前述の方法で嵌合される。これにより、ヒンジキャップ20が得られる。
The
以下、本発明の作用効果が説明される。 Hereinafter, the function and effect of the present invention will be described.
図6(a)に示されるように、このフランジなしキャップ34は、本体28から突出するフランジ30を備えないため、従来のヒンジキャップのように、フランジ30とヒンジ26の上下方向の重なりが生じることはない。換言すれば、このフランジなしキャップ34では、アンダーカットが形成されない。図6(b)に示されるように、このフランジ30もアンダーカットが形成されない。このフランジなしキャップ34及びフランジ30は、モールドからの取り出し性に優れている。しかも取り出されたフランジなしキャップ34とフランジ30は、嵌合により容易に一体化される。このヒンジキャップ20は、生産性に優れる。
As shown in FIG. 6A, the
このヒンジキャップ20では、フランジなしキャップ34とフランジ30を各々のモールドから取り出す際における、過大な変形が防止される。このヒンジキャップ20では、高品質なキャップが安定生産されうる。
The
このヒンジキャップ20では、モールドからの取り出し性を考慮して、このモールドを複雑な構成とする必要がない。このヒンジキャップ20は、生産コストの低減に寄与しうる。少ない部品点数でモールドを構成することができるので、モールドのメンテナンスも容易である。
The
このヒンジキャップ20では、アンダーカットは形成されないので、フランジ30に切欠きを設ける必要がない。このヒンジキャップ20は、容器の外観を損ねない。このヒンジキャップ20を用いれば、美観に優れた容器を得ることができる。しかも、このヒンジキャップ20は切欠きがないので、これを備えた容器が他のものに引っかかることはない。このヒンジキャップ20は、容器の取り扱いの容易性を損ねない。
In this
容器のデザインに対する多様な要求から、キャップの蓋は、様々な形状を呈する。また、蓋の上面には、装飾のため及び製造者や製品を示すために、様々な模様や文字が刻印される。本発明に係るヒンジキャップ20では、フランジ30用のモールドを変更するだけで、これらの形状、模様及び文字を備えた蓋24を作成しうる。一方、キャップ20の胴体22は、ボトルの口径の大きさにより、ほぼ決まった形状を呈する。このため、フランジなしキャップ34のモールドは、様々な製品で共通に使用することができる。このヒンジキャップ20では、このキャップ20が搭載される製品毎に、フランジなしキャップ34のモールドを作成する必要はない。これにより、安価に様々な製品に対応したヒンジキャップ20が作成しうる。本発明に係るヒンジキャップ20は、容器を製品展開する際のコスト削減に貢献する。
Due to the various requirements for the design of the container, the cap lid takes various shapes. In addition, various patterns and characters are engraved on the upper surface of the lid for decoration and to indicate manufacturers and products. In the
図7に示されているのは、このキャップ20の使用状態である。このキャップ20は、販売当初からシャンプー等の容器に備えられる。あるいは、シャンプー等の残量が少なくなった時点で、ディスペンサーや通常のキャップが、このヒンジキャップ20に付け替えられる。図7に示されるように、容器52はこのキャップ20のフランジ30を下側にして床面に載置されている。
FIG. 7 shows the use state of the
このキャップ20では、フランジ30の外径が胴体22の外径よりも幅広いために、この容器52は、逆立てられた場合の静置安定性に優れる。このキャップ20によれば、容器52が逆立てられた状態が安定に保持されるので、この容器52のボトル54の底に溜まった液体はその自重で垂下しこのキャップ20の部分に溜まっていく。このため、使用者がこのキャップ20の蓋24を外すと直ぐに、液体が注ぎ口から排出される。使用者は、液体の排出に煩わしさを憶えることはない。このキャップ20は、液体の使い切りに寄与しうる。
In the
図7において、両矢印線WAは、蓋24の最大幅を表している。両矢印線WBは、胴体22の最大幅を表している。この胴体22の最大幅WBに対するこの蓋24の最大幅WAの比(WA/WB)は、1.01以上3.00以下である。この比(WA/WB)が1.01以上に設定されることにより、容器52が逆立てられた場合の静置安定性にこのヒンジキャップ20が寄与しうる。この観点から、この比(WA/WB)は1.05以上がより好ましく、1.10以上が特に好ましい。この比(WA/WB)が3.00以下に設定されることにより、容器52が逆立てられて静置された時の占有面積を小さくすることができる。この観点から、この比(WA/WB)は、2.90以下がより好ましく、2.80以下が特に好ましい。
In FIG. 7, the double arrow line WA represents the maximum width of the
図8に示されているのは、本発明の第二の実施形態に係る高粘度液体用容器のヒンジキャップ60である。このキャップ60は、胴体62と、蓋64と、ヒンジ66とを備えている。蓋64は、本体68と、フランジ70とを備えている。このキャップ60では、蓋64の本体68とフランジ70を嵌合する方法以外は、図1のキャップ20と同等の構成とされている。
FIG. 8 shows a
このヒンジキャップ60の蓋64では、本体68とフランジ70は、嵌合結合により一体化されている。図8には、フランジ70を蓋64の本体68に嵌合する前の状態が示されている。ここでは、フランジ70が嵌合される前の蓋64を備えたキャップ60は、「フランジなしキャップ72」と称される。
In the
図8に示されるように、フランジ70は、その下面に凸部74を備えている。この凸部74は、円筒形である。この凸部74の外周面には、4つの第一突起部76が設けられている。各々の第一突起部76は、周方向に延在している。これらの突起部の上下方向の位置は揃っている。図では示されないが、R1は、円筒の中心Oから第一突起部76の半径方向外側端までの距離を表す。図には示されないが、RFは、中心Oから円筒の外周面までの半径方向距離を表す。また、矢印L1は、凸部74の先端78から第一突起部76の上端までの上下方向の距離である。また、この凸部74の外周面には、上下方向に延在する第三突起部80が設けられている。この第三突起部80は、凸部74の先端78から根本まで延びている。
As shown in FIG. 8, the
図8に示されるように、本体68はその上面に凹部82を備えている。この凹部82は、円筒形である。この凹部82の内周面には、4つの第二突起部84が設けられている。各々の第二突起部84は、周方向に延在している。これらの突起部の上下方向の位置は揃っている。図では示されないが、R2は、円筒の中心Oから第二突起部84の半径方向内側端までの距離を表す。図では示されないが、RBは、中心Oから円筒の内周面までの半径方向距離を表す。図8において、矢印L2は、凹部82の底面88から第二突起部84の下端までの上下方向の距離である。また、この凹部82の外周面には、上下方向に延在する溝86が設けられている。この溝86は、凹部82の底面88から表面まで延びている。
As shown in FIG. 8, the
ここで、上述の距離RFは、距離RBより小さい。換言すれば、凸部74の外径は、凹部82の内径より小さい。また、距離R1は距離R2よりも大きい。第三突起部80は、ちょうどこの溝86に嵌め込まれる大きさに作られている。さらに、第三突起部80の位置と溝86の位置が合うように凸部74と凹部82が重ねられたとき、凸部74の第一突起部76と凹部82の第二突起部84は、キャップ60の上方から見て、重なる位置に設けられている。また、距離L1とL2は、同じ値とされている。
Here, the above-mentioned distance RF is smaller than the distance RB. In other words, the outer diameter of the
フランジ70を本体68に嵌合するためには、第三突起部80と溝86との位置を合わせて、フランジ70の凸部74を本体68の凹部82に押し当てる。距離RBが距離RFより大きいため、凸部74は途中まで凹部82に入り込む。距離R1が距離R2より大きいため、第一突起部76が第二突起部84に当接する。ここでさらに凸部74が押しつけられると、凸部74が半径方向の内側に変形する。換言すれば凸部74が、距離R1が小さくなる方向に変形する。これにより、凸部74がさらに凹部82に押し込まれる。第一突起部76が第二突起部84を超えて押し込まれると、この凸部74の変形が復元する。この復元により、距離R1がもとの値に戻る。これにより、凸部74は凹部82からは抜けることはない。第一突起部76と第二突起部84とは噛み合わされる。距離L1とL2が同じであるので、ちょうどこのとき、凸部74の先端78が凹部82の底面88に当接する。この凸部74は凹部82に対して上下方向にスライドしない。また、第三突起部80が溝86に嵌め込まれているため、凸部74は凹部82に対して周方向に回転もしない。これにより、フランジ70が本体68に嵌合される。フランジ70と本体68は一体化される。
In order to fit the
第一突起部76及び第二突起部84の数は、それぞれ4つに限らない。これらが、周方向に回っていてもよい。第三突起部80と溝86の数もそれぞれ1つとは限らない。これらの形状や数は、本体68及びフランジ70の大きさや形状により適宜変更される。
The number of the
以下、本発明の作用効果が説明される。 Hereinafter, the function and effect of the present invention will be described.
このキャップ60では、フランジなしキャップ72とフランジ70とがそれぞれ別々に製造される。フランジなしキャップ72を製造するためのモールドと、フランジ70を製造するためのモールドとが用意される。このフランジなしキャップ72は、本体68から突出するフランジ70を備えないため、アンダーカットが形成されない。このフランジ70もアンダーカットが形成されない。このフランジなしキャップ72及びフランジ70は、モールドからの取り出し性に優れている。しかも取り出されたフランジなしキャップ72とフランジ70は、嵌合により容易に一体化される。このヒンジキャップ60は、生産性に優れる。
In this
このヒンジキャップ60では、フランジなしキャップ72とフランジ70を各々のモールドから取り出す際における、過大な変形が防止される。このヒンジキャップ60では、高品質なキャップが安定生産されうる。
The
このヒンジキャップ60では、モールドからの取り出し性を考慮して、このモールドを複雑な構成とする必要がない。このヒンジキャップ60は、生産コストの低減に寄与しうる。少ない部品点数でモールドを構成することができるので、モールドのメンテナンスも容易である。
In this
このヒンジキャップ60では、アンダーカットは形成されないので、フランジ70に切欠きを設ける必要がない。このヒンジキャップ60は、容器の外観を損ねない。このヒンジキャップ60を用いれば、美観に優れた容器を得ることができる。しかも、このヒンジキャップ60は切欠きがないので、これを備えた容器が他のものに引っかかることはない。このヒンジキャップ60は、容器の取り扱いの容易性を損ねない。
In this
容器のデザインに対する多様な要求から、キャップの蓋は、様々な形状を呈する。また、蓋の上面には、装飾のため及び製造者や製品を示すために、様々な模様や文字が刻印される。本発明に係るヒンジキャップ60では、フランジ70用のモールドを変更するだけで、これらの形状、模様及び文字を備えた蓋64を作成しうる。一方で、キャップ60の胴体62は、ボトルの口径の大きさにより、ほぼ決まった形状を呈する。このため、フランジなしキャップ72のモールドは、様々な製品で共通に使用することができる。このヒンジキャップ60では、このキャップ60が搭載される製品毎に、フランジなしキャップ72のモールドを作成する必要はない。これにより、安価に様々な製品に対応したヒンジキャップ60が作成しうる。本発明に係るヒンジキャップ60は、容器を製品展開する際のコスト削減に貢献する。
Due to the various requirements for the design of the container, the cap lid takes various shapes. In addition, various patterns and characters are engraved on the upper surface of the lid for decoration and to indicate manufacturers and products. In the
このキャップ60では、フランジ70の外径が胴体62の外径よりも幅広いために、このキャップ60を備えた容器は、逆立てられた場合の静置安定性に優れる。このキャップ60によれば、容器が逆立てられた状態が安定に保持されるので、この容器のボトルの底に溜まった液体はその自重で垂下しこのキャップ60の部分に溜まっていく。このため、使用者がこのキャップ60の蓋64を外すと直ぐに、液体が注ぎ口から排出される。使用者は、液体の排出に煩わしさを憶えることはない。このキャップ60は、液体の使い切りに寄与しうる。
In this
図9に示されているのは、本発明の第三の実施形態に係る高粘度液体用容器のヒンジキャップ90である。このキャップ90は、胴体92と、蓋94と、ヒンジ96とを備えている。蓋94は、本体98と、フランジ100とを備えている。このキャップ90では、蓋94の本体98とフランジ100を嵌合する方法以外は、図1のキャップ20と同等の構成とされている。
FIG. 9 shows a
このヒンジキャップ90の蓋94では、本体98とフランジ100は、嵌合結合により一体化されている。図9には、フランジ100を蓋94の本体98に嵌合する前の状態が示されている。ここでは、フランジ100が嵌合される前の蓋94を備えたキャップ90は、「フランジなしキャップ102」と称される。
In the
図9に示されるように、フランジ100は、その下面に凹部104を備えている。この凹部104は、円筒形である。この凹部104の内周面には、雌ネジ106が螺刻されている。図9に示されるように、本体98はその上面に凸部108を備えている。この凸部108は、円筒形である。この凸部108の外周面には、雄ネジ110が螺刻されている。この凸部108と凹部104は、対応する大きさで作られている。この凸部108を凹部104にねじ込むことで、フランジ100が本体98に螺合される。フランジ100と本体98は一体化される。
As shown in FIG. 9, the
なお、本体98が凸部108を備えなくてもよい。本体98がそのままフランジ100に嵌め込まれてもよい。この場合、本体98の外周面に雄ネジ110が螺刻される。
The
以下、本発明の作用効果が説明される。 Hereinafter, the function and effect of the present invention will be described.
このキャップ90では、フランジなしキャップ102とフランジ100とがそれぞれ別々に製造される。フランジなしキャップ102を製造するためのモールドと、フランジ100を製造するためのモールドとが用意される。このフランジなしキャップ102は、本体98から突出するフランジ100を備えないため、アンダーカットが形成されない。このフランジ100もアンダーカットが形成されない。このフランジなしキャップ102及びフランジ100は、モールドからの取り出し性に優れている。しかも取り出されたフランジなしキャップ102とフランジ100は、嵌合により容易に一体化される。このヒンジキャップ90は、生産性に優れる。
In the
このヒンジキャップ90では、フランジなしキャップ102とフランジ100を各々のモールドから取り出す際における、過大な変形が防止される。このヒンジキャップ90では、高品質なキャップ90が安定生産されうる。
The
このヒンジキャップ90では、モールドからの取り出し性を考慮して、このモールドを複雑な構成とする必要がない。このヒンジキャップ90は、生産コストの低減に寄与しうる。少ない部品点数でモールドを構成することができるので、モールドのメンテナンスも容易である。
The
このヒンジキャップ90では、アンダーカットは形成されないので、フランジ100に切欠きを設ける必要がない。このヒンジキャップ90は、容器の外観を損ねない。このヒンジキャップ90を用いれば、美観に優れた容器を得ることができる。しかも、このヒンジキャップ90は切欠きがないので、これを備えた容器が他のものに引っかかることはない。このヒンジキャップ90は、容器の取り扱いの容易性を損ねない。
In this
容器のデザインに対する多様な要求から、キャップの蓋は、様々な形状を呈する。また、蓋の上面には、装飾のため及び製造者や製品を示すために、様々な模様や文字が刻印される。本発明に係るヒンジキャップ90では、フランジ100用のモールドを変更するだけで、これらの形状、模様及び文字を備えた蓋94を作成しうる。一方で、キャップ90の胴体92は、ボトルの口径の大きさにより、ほぼ決まった形状を呈する。このため、フランジなしキャップ102のモールドは、様々な製品で共通に使用することができる。このヒンジキャップ90では、このキャップ90が搭載される製品毎に、フランジなしキャップ102のモールドを作成する必要はない。これにより、安価に様々な製品に対応したヒンジキャップ90が作成しうる。本発明に係るヒンジキャップ90は、容器を製品展開する際のコスト削減に貢献する。
Due to the various requirements for the design of the container, the cap lid takes various shapes. In addition, various patterns and characters are engraved on the upper surface of the lid for decoration and to indicate manufacturers and products. In the
このキャップ90では、フランジ100の外径が胴体92の外径よりも幅広いために、このキャップ90を備えた容器は、逆立てられた場合の静置安定性に優れる。このキャップ90によれば、容器が逆立てられた状態が安定に保持されるので、この容器のボトルの底に溜まった液体はその自重で垂下しこのキャップ90の部分に溜まっていく。このため、使用者がこのキャップ90の蓋94を外すと直ぐに、液体が注ぎ口から排出される。使用者は、液体の排出に煩わしさを憶えることはない。このキャップ90は、液体の使い切りに寄与しうる。
In this
図10に示されているのは、本発明の第四の実施形態に係る高粘度液体用容器のヒンジキャップ120である。キャップ120は、胴体122と、蓋124と、ヒンジ126とを備えている。蓋124は、本体128と、フランジ130とを備えている。このキャップ120では、蓋124の本体128とフランジ130を嵌合する方法以外は、図1のキャップ20と同等の構成とされている。
FIG. 10 shows a
このヒンジキャップ120の蓋124では、本体128とフランジ130は、嵌合結合により一体化されている。図10には、フランジ130を蓋124の本体128に嵌合する前の状態が示されている。ここでは、フランジ130が嵌合される前の蓋124を備えたキャップ120は、「フランジなしキャップ132」と称される。
In the
図10に示されるように、フランジ130は、その下面に凸部134を備えている。この凸部134は、円筒形である。この凸部134の外周面には、雄ネジ138が螺刻されている。図10に示されるように、本体128はその上面に凹部136を備えている。この凹部136は、円筒形である。この凹部136の内周面には、雌ネジ140が螺刻されている。この凸部134と凹部136は、対応する大きさで作られている。この凸部134を凹部136にねじ込むことで、フランジ130が本体128に螺合される。フランジ130と本体128は一体化される。
As shown in FIG. 10, the
以下、本発明の作用効果が説明される。 Hereinafter, the function and effect of the present invention will be described.
このキャップ120では、フランジなしキャップ132とフランジ130とがそれぞれ別々に製造される。フランジなしキャップ132を製造するためのモールドと、フランジ130を製造するためのモールドとが用意される。このフランジなしキャップ132は、本体128から突出するフランジ130を備えないため、アンダーカットが形成されない。このフランジ130もアンダーカットが形成されない。このフランジなしキャップ132及びフランジ130は、モールドからの取り出し性に優れている。しかも取り出されたフランジなしキャップ132とフランジ130は、嵌合により容易に一体化される。このヒンジキャップ120は、生産性に優れる。
In the
このヒンジキャップ120では、フランジなしキャップ132とフランジ130を各々のモールドから取り出す際における、過大な変形が防止される。このヒンジキャップ120では、高品質なキャップ120が安定生産されうる。
The
このヒンジキャップ120では、モールドからの取り出し性を考慮して、このモールドを複雑な構成とする必要がない。このヒンジキャップ120は、生産コストの低減に寄与しうる。少ない部品点数でモールドを構成することができるので、モールドのメンテナンスも容易である。
In this
このヒンジキャップ120では、アンダーカットは形成されないので、フランジ130に切欠きを設ける必要がない。このヒンジキャップ120は、容器の外観を損ねない。このヒンジキャップ120を用いれば、美観に優れた容器を得ることができる。しかも、このヒンジキャップ120は切欠きがないので、これを備えた容器が他のものに引っかかることはない。このヒンジキャップ120は、容器の取り扱いの容易性を損ねない。
In this
容器のデザインに対する多様な要求から、キャップの蓋は、様々な形状を呈する。また、蓋の上面には、装飾のため及び製造者や製品を示すために、様々な模様や文字が刻印される。本発明に係るヒンジキャップ120では、フランジ130用のモールドを変更するだけで、これらの形状、模様及び文字を備えた蓋124を作成しうる。一方で、キャップ120の胴体122は、ボトルの口径の大きさにより、ほぼ決まった形状を呈する。このため、フランジなしキャップ132のモールドは、様々な製品で共通に使用することができる。このヒンジキャップ120では、このキャップ120が搭載される製品毎に、フランジなしキャップ132のモールドを作成する必要はない。これにより、安価に様々な製品に対応したヒンジキャップ120が作成しうる。本発明に係るヒンジキャップ120は、容器を製品展開する際のコスト削減に貢献する。
Due to the various requirements for the design of the container, the cap lid takes various shapes. In addition, various patterns and characters are engraved on the upper surface of the lid for decoration and to indicate manufacturers and products. In the
このキャップ120では、フランジ130の外径が胴体122の外径よりも幅広いために、このキャップ120を備えた容器は、逆立てられた場合の静置安定性に優れる。このキャップ120によれば、容器が逆立てられた状態が安定に保持されるので、この容器のボトルの底に溜まった液体はその自重で垂下しこのキャップ120の部分に溜まっていく。このため、使用者がこのキャップ120の蓋124を外すと直ぐに、液体が注ぎ口から排出される。使用者は、液体の排出に煩わしさを憶えることはない。このキャップ120は、液体の使い切りに寄与しうる。
In this
蓋の本体とフランジを嵌合する方法は、図3、図8、図9及び図10に挙げたものに限られない。例えば、図1のヒンジキャップにおいて、第一突起部と第二突起部のうち、一方の形状が、「突起」ではなく「溝」とされてもよい。この場合は、一方の「突起」がもう一方の「溝」に嵌め込まれることで、これらが噛み合わされる。これにより、本体とフランジが嵌合される。 The method of fitting the lid main body and the flange is not limited to those shown in FIGS. 3, 8, 9 and 10. For example, in the hinge cap of FIG. 1, one of the first protrusion and the second protrusion may be a “groove” instead of a “protrusion”. In this case, one “protrusion” is engaged with the other “groove” so that they are engaged with each other. Thereby, a main body and a flange are fitted.
図11に示されているのは、本発明の第五の実施形態に係る高粘度液体用容器のヒンジキャップ150である。図11(a)はこのヒンジキャップ150の平面図であり、図11(b)は、図11(a)のB−B線に沿った断面図である。このヒンジキャップ150は、胴体152と、蓋154と、ヒンジ156とを備えている。蓋154は、本体158と、フランジ160とを備えている。このキャップ150では、フランジ160の形状以外は、図1のキャップ20と同等の構成とされている。
FIG. 11 shows a
このキャップ150では、フランジ160は、本体158の上側において、この本体158から半径方向外向きに延在している。このフランジ160は、本体158から突出している。このフランジ160を下にしてこのキャップ150が平滑な面に載置されたとき、このフランジ160の上面がこの面に当接する。
In the
図11(a)に示されるとおり、このフランジ160の外周は、略六角形状を呈している。このキャップ150は、握られやすい。キャップ150が濡れていても、このキャップ150を把持する手が滑ることなく、このキャップ150がボトルに容易に取り付けられうる。
As shown in FIG. 11A, the outer periphery of the
このヒンジキャップ150の蓋154では、本体158とフランジ160は、嵌合結合により一体化されている。本体158とフランジ160を嵌合する方法は、図1に示されたヒンジキャップ20と同じである。ここでは、フランジ160が嵌合される前の蓋154を備えたキャップ150は、「フランジなしキャップ」と称される。
In the
以下、本発明の作用効果が説明される。 Hereinafter, the function and effect of the present invention will be described.
このキャップ150では、フランジなしキャップとフランジ160とがそれぞれ別々に製造される。フランジなしキャップを製造するためのモールドと、フランジ160を製造するためのモールドとが用意される。このフランジなしキャップは、本体158から突出するフランジ160を備えないため、アンダーカットが形成されない。このフランジ160もアンダーカットが形成されない。このフランジなしキャップ及びフランジ160は、モールドからの取り出し性に優れている。しかも取り出されたフランジなしキャップとフランジ160は、嵌合により容易に一体化される。このヒンジキャップ150は、生産性に優れる。
In the
このヒンジキャップ150では、フランジなしキャップとフランジ160を各々のモールドから取り出す際における、過大な変形が防止される。このヒンジキャップ150では、高品質なキャップ150が安定生産されうる。
The
このヒンジキャップ150では、モールドからの取り出し性を考慮して、このモールドを複雑な構成とする必要がない。このヒンジキャップ150は、生産コストの低減に寄与しうる。少ない部品点数でモールドを構成することができるので、モールドのメンテナンスも容易である。
The
このヒンジキャップ150では、アンダーカットは形成されないので、フランジ160に切欠きを設ける必要がない。このヒンジキャップ150は、容器の外観を損ねない。このヒンジキャップ150を用いれば、美観に優れた容器を得ることができる。しかも、このヒンジキャップ150は切欠きがないので、これを備えた容器が他のものに引っかかることはない。このヒンジキャップ150は、容器の取り扱いの容易性を損ねない。
In this
容器のデザインに対する多様な要求から、キャップの蓋は、様々な形状を呈する。また、蓋の上面には、装飾のため及び製造者や製品を示すために、様々な模様や文字が刻印される。本発明に係るヒンジキャップ150では、フランジ160用のモールドを変更するだけで、これらの形状、模様及び文字を備えた蓋154を作成しうる。一方で、キャップ150の本体158は、ボトルの口径の大きさにより、ほぼ決まった形状を呈する。このため、フランジなしキャップのモールドは、様々な製品で共通に使用することができる。このヒンジキャップ150では、このキャップ150が搭載される製品毎に、フランジなしキャップのモールドを作成する必要はない。これにより、安価に様々な製品に対応したヒンジキャップ150が作成しうる。本発明に係るヒンジキャップ150は、容器を製品展開する際のコスト削減に貢献する。
Due to the various requirements for the design of the container, the cap lid takes various shapes. In addition, various patterns and characters are engraved on the upper surface of the lid for decoration and to indicate manufacturers and products. In the
このキャップ150では、フランジ160の外径が胴体152の外径よりも幅広いために、このキャップ150を備えた容器は、逆立てられた場合の静置安定性に優れる。このキャップ150によれば、容器が逆立てられた状態が安定に保持されるので、この容器のボトルの底に溜まった液体はその自重で垂下しこのキャップ150の部分に溜まっていく。このため、使用者がこのキャップ150の蓋154を外すと直ぐに、液体が注ぎ口から排出される。使用者は、液体の排出に煩わしさを憶えることはない。このキャップ150は、液体の使い切りに寄与しうる。
In this
図11(b)において、両矢印線WCは蓋154の最大幅を表している。このキャップ150では、その最大幅WCは2つの頂点が結ばれる直線において最大となる長さで示される。両矢印線WDは、胴体152の最大幅を表している。この胴体152の最大幅WDに対するこの蓋154の最大幅WCの比(WC/WD)は、1.01以上3.00以下である。この比(WC/WD)が1.01以上に設定されることにより、このキャップ150が容器が逆立てられた場合の静置安定性に寄与しうる。この観点から、この比(WC/WD)は1.05以上がより好ましく、1.10以上が特に好ましい。この比(WC/WD)が3.00以下に設定されることにより、容器が逆立てられて静置された時の占有面積を小さくすることができる。この観点から、この比(WC/WD)は、2.90以下がより好ましく、2.80以下が特に好ましい。
In FIG. 11B, the double arrow line WC represents the maximum width of the
以上説明されたヒンジキャップは、種々のボトルにも適用されうる。 The hinge cap described above can be applied to various bottles.
2、20、60、90、120、150・・・ヒンジキャップ
4、22、62、92、122、152・・・胴体
6・・・封止体
8、26、66、96、126、156・・・ヒンジ
10、30、70、100、130、160・・・フランジ
24、64、94、124、154・・・蓋
28、68、98、128、158・・・本体
29・・・円筒
31・・・注ぎ口
32、106、140・・・雌ネジ
34、72、102、132・・・フランジなしキャップ
36、82、104、136・・・凹部
38・・・第一突起部
40、86・・・溝
42、74、108、134・・・凸部
44、84・・・第二突起部
46、80・・・第三突起部
48、88・・・底面
50、78・・・先端
52・・・容器
54・・・ボトル
110、138・・・雄ネジ
38・・・切欠き
2, 20, 60, 90, 120, 150 ...
Claims (7)
この蓋が、上記胴体の上部に嵌め合わされる本体と、この本体から突出するフランジとを備えており、
この本体とこのフランジとが嵌合結合により一体化されている、高粘度液体用容器のヒンジキャップ。 A cylindrical body having a spout at the top thereof, a lid for closing the spout, and a hinge for rotatably connecting the body and the lid;
The lid includes a main body fitted to the upper portion of the body, and a flange protruding from the main body.
A hinge cap for a high-viscosity liquid container, in which the main body and the flange are integrated by fitting.
上記本体がその外周面に第二突起部を有しており、
上記本体を上記凹部に嵌め込んだ際に、第一突起部と第二突起部が噛み合うことでフランジと本体が一体化される、請求項1又は2に記載の高粘度液体用容器のヒンジキャップ。 The flange has a recess having a first protrusion on its inner peripheral surface,
The main body has a second protrusion on its outer peripheral surface;
The hinge cap for a container for high-viscosity liquid according to claim 1 or 2, wherein the flange and the main body are integrated by engaging the first protrusion and the second protrusion when the main body is fitted into the recess. .
上記本体がその内周面に第二突起部を有する凹部しており、
上記凸部を上記凹部に嵌め込んだ際に、第一突起部と第二突起部が噛み合うことでフランジと本体が一体化される、請求項1又は2に記載の高粘度液体用容器のヒンジキャップ。 The flange has a convex portion provided with a first protrusion on its outer peripheral surface,
The main body has a recess having a second protrusion on its inner peripheral surface,
The hinge of the container for high-viscosity liquid according to claim 1 or 2, wherein the flange and the main body are integrated by engaging the first protrusion and the second protrusion when the protrusion is fitted into the recess. cap.
上記本体の外周面に雄ネジが螺刻されており、
上記本体と上記凹部とを螺合することでフランジと本体が一体化される、請求項1又は2に記載の高粘度液体用容器のヒンジキャップ。 The flange has a recess in which an internal thread is threaded on its inner peripheral surface,
A male screw is threaded on the outer peripheral surface of the main body,
The hinge cap of the container for high viscosity liquid according to claim 1 or 2, wherein the flange and the main body are integrated by screwing the main body and the concave portion.
上記本体がその内周面に雌ネジが螺刻された凹部を有しており、
上記凸部と上記凹部とを螺合することでフランジと本体が一体化される、請求項1又は2に記載の高粘度液体用容器のヒンジキャップ。 The flange has a convex portion in which a male screw is threaded on its outer peripheral surface,
The main body has a recess in which an internal thread is threaded on its inner peripheral surface,
The hinge cap of the container for high-viscosity liquid according to claim 1 or 2, wherein the flange and the main body are integrated by screwing the convex portion and the concave portion.
このヒンジキャップが、その上部に注ぎ口を有する円筒状の胴体と、この注ぎ口を塞ぐ蓋と、この胴体と蓋とを回動自在に連結するヒンジとを備えており、
この蓋が、上記胴体の上部に嵌め合わされる本体と、この本体から半径方向外向きに突出するフランジとを備えており、
この本体とこのフランジが嵌合結合により一体化されている、高粘度液体用容器。 It has a bottle into which high-viscosity liquid is charged and a hinge cap that fits into the mouth of this bottle.
The hinge cap includes a cylindrical body having a spout at an upper portion thereof, a lid that closes the spout, and a hinge that rotatably connects the body and the lid,
The lid includes a main body fitted to the upper portion of the body, and a flange projecting radially outward from the main body.
A container for a high-viscosity liquid in which the main body and the flange are integrated by fitting and coupling.
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