JP2014156008A - Method for producing film-pasted molded part - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、フィルムが成形品に一体的に貼り合わされてなるフィルム付き成形品を製造する方法に関する。 The present invention relates to a method for producing a molded article with a film in which a film is integrally bonded to a molded article.
物品の表面を装飾する方法として、フィルムインサート成形法がある。フィルムインサート成形法とは、基体シート上に図柄層などを形成したインサートフィルムを射出成形用金型内に供給し、次に三次元形状の成形品を成形すると同時にインサートフィルムを成形品に一体的に貼り付ける方法である(例えば、特許文献1を参照。)。
また、物品の表面を装飾する他の方法として、インモールド成形法がある。インモールド成形法とは、基体シート上に、剥離層、図柄層、接着層などからなる転写層を形成した転写材を射出成形用金型内に供給し、次に三次元形状の成形品を成形すると同時に成形品表面に転写材を接着させた後、基体シートを剥離することで、成形品に装飾を行う方法である。
As a method for decorating the surface of an article, there is a film insert molding method. In the film insert molding method, an insert film having a pattern layer or the like formed on a base sheet is supplied into an injection mold, and then a three-dimensional molded product is molded, and at the same time, the insert film is integrated with the molded product. (For example, refer to Patent Document 1).
Another method for decorating the surface of an article is an in-mold molding method. The in-mold molding method is a method in which a transfer material in which a transfer layer comprising a release layer, a design layer, an adhesive layer, etc. is formed on a base sheet is supplied into an injection mold, and then a three-dimensional molded product is formed. At the same time as molding, a transfer material is adhered to the surface of the molded product, and then the base sheet is peeled off to decorate the molded product.
インサート成形方法では、加熱された溶融樹脂が冷却されることで、固化された成形樹脂になる。このときに、インサートフィルムは溶融樹脂と一体になった状態でともに加熱され次に冷却される。このような温度変化が生じる場合に、成形品とインサートフィルムの熱膨張率の相違に起因して、完成した成形品全体に反りが発生することがある。 In the insert molding method, the heated molten resin is cooled to become a solidified molded resin. At this time, the insert film is heated together with the molten resin and then cooled. When such a temperature change occurs, the entire finished product may be warped due to the difference in thermal expansion coefficient between the product and the insert film.
本発明の課題は、フィルムが成形品に一体的に貼り合わされてなるフィルム付き成形品を製造するにあたって、フィルム付き成形品の反りを減らすことにある。 An object of the present invention is to reduce the warpage of a molded product with a film in manufacturing a molded product with a film in which a film is integrally bonded to a molded product.
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。 Hereinafter, a plurality of modes will be described as means for solving the problems. These aspects can be arbitrarily combined as necessary.
本発明の一見地に係るフィルム付き成形品の製造方法は、下記の工程を備えている。
◎基材フィルムを射出樹脂と接着させない状態で射出成形を行うことで、成形樹脂を作成すると共に基材フィルムに形状を付与する工程。
◎形状が付与された基材フィルムを成形樹脂から剥離する工程。
◎形状が付与された基材フィルムを成形樹脂に貼る工程。
この製造方法では、基材フィルムは、成形樹脂を製造するのと同時に形状が付与され、その後に成形樹脂から剥離されて、さらに成形樹脂に貼られる。したがって、従来のフィルムインサート成形法とは違って、成形樹脂と基材フィルムの熱膨張率の相違に起因するフィルム付き成形品の反りが発生しにくい。
また、基材フィルムは、成形樹脂の表面形状に沿った形状が付与されるので、貼り合わせ工程において成形樹脂との隙間が小さくなり、その結果基材フィルムにしわや気泡が発生しにくい。
なお、基材フィルムを射出樹脂と接着させない状態とは、射出成形後に基材フィルムを成形樹脂から剥離できる状態を意味する。
The manufacturing method of a molded article with a film according to an aspect of the present invention includes the following steps.
A process of creating a molding resin and imparting a shape to the base film by performing injection molding in a state where the base film is not adhered to the injection resin.
◎ A step of peeling a base film provided with a shape from a molded resin.
◎ A step of attaching a base film with a shape to a molding resin.
In this manufacturing method, the base film is given a shape at the same time as the molding resin is manufactured, and is then peeled off from the molding resin and further pasted on the molding resin. Therefore, unlike the conventional film insert molding method, warpage of the molded product with a film due to the difference in thermal expansion coefficient between the molding resin and the base film is unlikely to occur.
Moreover, since the shape along the surface shape of the molding resin is imparted to the base film, a gap with the molding resin is reduced in the bonding step, and as a result, wrinkles and bubbles are hardly generated in the base film.
In addition, the state which does not adhere a base film with injection resin means the state which can peel a base film from molding resin after injection molding.
基材フィルムに形状を付与する工程では、加飾層を用いて成形樹脂に加飾も行ってもよい。 In the step of imparting a shape to the base film, a decorative layer may be used to decorate the molded resin.
加飾層が設けられたキャリアフィルムを用意し、
キャリアフィルムは、基材フィルムに形状を付与する工程では基材フィルムに接触するが基材フィルムに接着されず、
成形樹脂から剥離する工程の後でかつ基材フィルムを成形樹脂に貼る工程の前に、キャリアフィルムを成形樹脂から剥離する工程をさらに備えていてもよい。
Prepare a carrier film with a decorative layer,
The carrier film is in contact with the base film in the step of imparting a shape to the base film, but is not adhered to the base film,
A step of peeling the carrier film from the molding resin may be further provided after the step of peeling from the molding resin and before the step of attaching the base film to the molding resin.
加飾層は、基材フィルムに剥離可能に固定されていてもよい。 The decorative layer may be fixed to the base film so as to be peelable.
本発明に係るフィルム付き成形品の製造方法では、従来のフィルムインサート成形法とは違って、成形樹脂と基材フィルムの熱膨張率の相違に起因する反りがフィルム付き成形品に発生しにくい。 In the method for producing a molded article with a film according to the present invention, unlike the conventional film insert molding method, warping due to the difference in thermal expansion coefficient between the molding resin and the base film is less likely to occur in the molded article with a film.
以下、図面を参照しながら、フィルム付き成形品の製造方法を説明する。 Hereinafter, the manufacturing method of the molded article with a film is demonstrated, referring drawings.
1.実施形態の概要(第1実施形態及び第2実施形態)
最初に、実施形態の概要について説明する。
図1は、第1実施形態及び第2実施形態に係るフィルム付き成形品の製造方法の模式図である。
1. Outline of Embodiment (First Embodiment and Second Embodiment)
First, an outline of the embodiment will be described.
Drawing 1 is a mimetic diagram of a manufacturing method of a molded article with a film concerning a 1st embodiment and a 2nd embodiment.
(1)フィルム準備・導入工程
第1実施形態では、符号Aに示すように、射出成形用金型1内に基材フィルム3と加飾フィルム15とが別々に導入される。第2実施形態では、符号Bに示すように、先に基材フィルム3と加飾フィルム15が例えば粘着材を介して貼り合わされ、その状態で射出成形用金型1に導入される。
(1) Film Preparation / Introduction Step In the first embodiment, as shown by reference numeral A, the
(2)射出成形・基材フィルム形状付与工程
射出成形用金型1を用いて射出成形を行うことで、成形後成形品23が得られる。成形後成形品23は、成形樹脂体25と、形状を付与された基材フィルム3とから構成されている。
(2) Injection Molding / Base Film Shape Providing Step By performing injection molding using the
(3)基材フィルム剥離工程
形状を付与された基材フィルム3が、成形樹脂体25から剥離される。そして、キャリアフィルム17が、成形樹脂体25から剥離される。
(3) Base film peeling step The
(4)基材フィルム貼り付け工程
基材フィルム3を成形樹脂体25に対して接着剤を用いて貼り付けられる。それにより、フィルム付き成形品27が得られる。なお、最後に、保護シート11が剥がされる。
(4) Base Film Affixing Step The
2.第1実施形態
図2〜図10を用いて、フィルム付き成形品27の製造方法を説明する。図2〜6、8〜10は、第1実施形態のフィルム付き成形品の製造方法の断面図である。図7は、第1実施形態の樹脂成形後の物品の模式断面図である。
2. 1st Embodiment The manufacturing method of the molded
(1)射出成形用金型
射出成形用金型1は、図2に示すように、可動型5と固定型7とからなる。射出成形用金型1では、可動型5と固定型7との間にフィルムを挟み込み、キャビティへ溶融樹脂を射出して成形すると同時に、フィルムの所定の箇所を成形品に接着することができる。
可動型5は、キャビティ形成用凹部5aと、真空吸引口5bとを有する。固定型7は、射出ゲート(図示せず)を有する。なお、キャビティ形成用凹部、真空吸引口などを固定型に設け、射出ゲートを固定型のパーティング面に設ける構造でもよい。
(1)
The
(2)フィルム
フィルム付き成形品27を製造するために、基材フィルム3と、加飾フィルム15が用いられる。
基材フィルム3は、基材フィルム本体9と、保護シート11とからなる。
基材フィルム本体9の材料は、耐熱性に優れたPET(ポリエチレンテレフタレート)である。ただし、基材フィルム本体9は、PET、PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)、若しくはPC(ポリカーボネート樹脂)、又はそれらの積層フィルム又は共重合フィルムであってもよい。また、基材フィルム本体9には、表面にハードコート層が設けられていてもよい。
(2) Film In order to manufacture the molded
The
The material of the
基材フィルム本体9の材料は、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、オレフィン樹脂、ウレタン樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂であってもよい。
なお、例えば、基材フィルム本体9がPMMA/PC/PMMAからなる場合は、基材フィルム本体9と剥離層(後述)との間の粘着材層を省略できる。
基材フィルム本体9には裏面印刷が施されていてもよい。
基材フィルム本体9の厚さは、75〜200μmであることが好ましい。
保護シート11は、基材フィルム本体9に剥離可能に貼られている。
The material of the
For example, when the base film
The
The thickness of the
The
加飾フィルム15は、転写箔であり、キャリアフィルム17と、加飾層19(転写層)とからなる。加飾層19は、キャリアフィルム17に対して、基材フィルム3と反対側の面に形成されている。
キャリアフィルム17は、基材フィルム本体9と同等の材料から構成される。
The
The
加飾層19は、剥離層31、図柄層32、接着層33がキャリアフィルム17上に順次積層されたものである(図7を参照。)。
剥離層31は、図柄を転写した後、キャリアフィルム17が剥離されることにより最も外側に位置する層であり、図柄の保護層として機能するようになっている。
The
The
剥離層31の材料は、後述する第2実施形態のように粘着材層が設けられているのが基材フィルム本体9と加飾フィルム15との間の場合は、シリコーン系樹脂、メラミン系樹脂が好ましい。ただし、剥離層31の材料は、アクリル系樹脂、硝化綿系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、オレフィン系樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂のいずれかであってもよい。
剥離層31の膜厚は0.5〜50μmが好ましい。
In the case where the adhesive layer is provided between the
The film thickness of the
キャリアフィルム17と剥離層31との剥離を円滑にするために、キャリアフィルム17に表面処理された離型層を設けてもよい。
In order to facilitate the peeling between the
図柄層32は、文字、記号、模様、塗りパターン等を表現する層である。図柄層32は、剥離層31と接着層33の間に封止されている。図柄層32の材料は、アクリル系樹脂、硝化綿系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂のいずれかである。
The
図柄層32は、公知のグラビア印刷によって剥離層31上に印刷することができる。グラビア印刷は、製版の微細な凹部内にインクを保持し、圧胴の圧力でインクを剥離層31に転移させて印刷するものであり、使用するインクは基本的に溶剤系であり、剥離層31のように濡れ性が悪いプラスチックフィルムに対しても付着性が優れているという利点がある。また、プラスチックフィルムの表面はインクを吸収することがなく、かつ極めて平滑であるため、剥離層31と相性のよいインクを用いてグラビア印刷を利用すると、緻密な図柄を作成することができる。
The
なお、剥離層31上に図柄層32を形成する方法としては上記のグラビア印刷に限らず、例えば、オフセット印刷、スクリーン印刷、塗装、ディッピングのように剥離層31に図柄層を付着させることができれば、任意の印刷方法を適用することができる。
The method for forming the
また、図柄層32は、真空蒸着やめっき等の方法によって例えば、アルミニウム、クロム、銅、ニッケル、インジウム、錫、酸化珪素等の金属膜層で構成してもよい。
なお、図柄層32の膜厚は十分な意匠性を得るために0.5μm〜50μmの範囲で設定することが好ましい。金属膜層で構成する場合には、50Å〜1200Åが好ましい。
Further, the
In addition, it is preferable to set the film thickness of the
接着層33は、図柄層32を成形品表面に接合するための層である。接着層33の材料は、アクリル系樹脂、硝化綿系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、オレフィン系樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂のいずれかである。
接着層33の厚みは0.5〜50μmが好ましい。
The
The thickness of the
(3)溶融樹脂
射出成形用金型1に供給され成形樹脂21(図7を参照)となる溶融樹脂の材料は、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、AN樹脂等の汎用樹脂である。溶融樹脂の材料は、ポリフェニレンオキシド・ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等の汎用エンジニアリング樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリフェニレンオキシド系樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミド樹脂、液晶ポリエステル樹脂、ポリアリル系耐熱樹脂等のスーパーエンジニアリング樹脂であってもよい。なお、ガラス繊維や無機フィラーなどの補強材を添加した複合樹脂を用いてもよい。
(3) Molten resin The molten resin that is supplied to the
(4)製造方法
射出成形用金型1を用いたフィルム付き成形品27の製造方法を説明する。
(4) Manufacturing method The manufacturing method of the molded
図2に示すように、最初に、基材フィルム3が、射出成形用金型1の可動型5のキャビティ形成用凹部5aに導入される。
図3に示すように、次に、加飾フィルム15が射出成形用金型1に導入される。
As shown in FIG. 2, first, the
As shown in FIG. 3, the
図4に示すように、さらに、可動型5の真空吸引口5bからキャビティ形成用凹部5aと基材フィルム3との間の空間が真空吸引され、それにより加飾フィルム15がキャビティ形成用凹部5a側に吸引される。これにより、加飾フィルム15が、基材フィルム3に密着した状態になるように変形する。
なお、キャビティ形成用凹部5aの上方に配置された加熱手段が基材フィルム3と加飾フィルム15を加熱する。金型の温度は40〜120℃あることが好ましい。
As shown in FIG. 4, the space between the
In addition, the heating means arrange | positioned above the cavity formation recessed
図5に示すように、次に、射出成形用金型1を型閉めし、射出成形用金型1内に基材フィルム3及び加飾フィルム15を挟み込んだままキャビティに射出ゲート(図示せず)から溶融樹脂を射出し、それにより基材フィルム3及び加飾フィルム15を成形樹脂21を重なった状態にする。その後、冷却によって成形樹脂21が固化される。このときに樹脂収縮が生じているが、基材フィルム3は、成形樹脂21とは接着されていない状態(ある程度は相対的に移動できる状態)のまま、成形樹脂21の表面形状に沿った形状が付与される。
Next, as shown in FIG. 5, the
なお、以上に述べた射出成形工程では、基材フィルム3は、成形樹脂21(具体的には、キャリアフィルム17)に対して接触はしているが、接着されない。
また、成形条件は、従来のインモールド成形法と同じでもよい。
In the injection molding process described above, the
Further, the molding conditions may be the same as those in the conventional in-mold molding method.
図6に示すように、次に、射出成形用金型1を型開きし、基材フィルム3及び加飾フィルム15と成形樹脂21が重なった状態になっている成形後成形品23が取り出される。成形後成形品23は、成形樹脂21に、基材フィルム3及び加飾フィルム15が被さった状態である。
Next, as shown in FIG. 6, the
図7に示すように、成形後成形品23において、基材フィルム3は成形樹脂21(具体的には、キャリアフィルム17)に対して接着されていないので、基材フィルム3は成形樹脂21(具体的には、キャリアフィルム17)から剥離可能である。
As shown in FIG. 7, in the molded
図8に示すように、次に、基材フィルム3が成形樹脂体25から剥離される。具体的には、基材フィルム本体9がキャリアフィルム17から離れる。成形樹脂体25は、成形樹脂21に加飾フィルム15が一体成形された状態である。
なお、前述のように、剥がされた基材フィルム3には、すでに形状が付与されている。つまり、基材フィルム3は、成形樹脂21の成形に用いられる射出成形用金型1において後に貼り付けの対象である成形樹脂21を用いて、予備成形されたことになる。
Next, as shown in FIG. 8, the
As described above, the peeled
図9に示すように、次に、成形樹脂体25のキャリアフィルム17が、他の部分から剥離される。具体的には、キャリアフィルム17が、加飾層19の剥離層31から離れる。言い換えると、キャリアフィルム17は、基材フィルム3を成形樹脂21から剥離する工程の後でかつ基材フィルム3を成形樹脂21に貼る工程の前に、成形樹脂21から剥離される。
Next, as shown in FIG. 9, the
図10に示すように、次に、基材フィルム3が、成形樹脂体25に貼り付けられる。具体的には、基材フィルム3の基材フィルム本体9が、接着剤(図示せず)を介して、加飾層19の剥離層31に貼り付けられる。
Next, as shown in FIG. 10, the
以上に述べたように、基材フィルム3は射出成形と同時に形状が付与され、その後に成形樹脂21から剥離されて、最後に成形樹脂21に貼り合わせられる。したがって、従来のフィルムインサート成形法とは違って、基材フィルムと成形樹脂の熱膨張率の相違に起因するフィルム付き成形品の反りが発生しにくい。
また、基材フィルム3は、成形樹脂21の表面形状に沿った形状が付与されるので、貼り合わせ工程において成形樹脂21との隙間が小さくなり、その結果基材フィルム3にしわや気泡が発生しにくい。
As described above, the
Moreover, since the shape along the surface shape of the
なお、最後に、保護シート11が剥離される。その結果、フィルム付き成形品27が得られる。
Finally, the
3.第2実施形態
前記実施形態では基材フィルムと加飾フィルムは別体であったが、両者は一体に形成されていてもよい。図11〜図13を用いて、そのような第2実施形態を説明する。なお、前記実施形態と同じ点については説明を省略する。
3. 2nd Embodiment In the said embodiment, although the base film and the decorating film were separate bodies, both may be formed integrally. Such 2nd Embodiment is described using FIGS. 11-13. In addition, description is abbreviate | omitted about the same point as the said embodiment.
図11に示すように、この実施形態では、加飾フィルム15が基材フィルム3に貼り合わされてなる一体フィルム30が用いられる。
一体フィルム30において、基材フィルム3は、加飾フィルム15に対して剥離可能なように固定されている。例えば、基材フィルム3がPETフィルムからなる場合は、基材フィルム3と加飾フィルム15との間に粘着材層が設けられてもよい。
As shown in FIG. 11, in this embodiment, an
In the
図12に示すように、最初に、一体フィルム30が、射出成形用金型1の可動型5のキャビティ形成用凹部5aに導入される。
As shown in FIG. 12, first, the
図13に示すように、さらに、可動型5の真空吸引口5bからキャビティ形成用凹部5aと一体フィルム30との間の空間が真空吸引され、一体フィルム30がキャビティ形成用凹部5a側に引き寄せられる。
以下の射出成形の動作の説明は省略する。
As shown in FIG. 13, the space between the
The description of the following injection molding operation is omitted.
この実施形態でも、基材フィルム3は射出成形と同時に形状が付与され、その後に成形樹脂から剥離されて、最後に成形樹脂に貼り合わせられる。したがって、従来のフィルムインサート成形法とは違って、基材フィルムと成形樹脂の熱膨張率の相違に起因するフィルム付き成形品の反りが発生しにくい。
また、基材フィルム3は、成形樹脂の表面形状に沿った形状が付与されるので、貼り合わせ工程において成形樹脂との隙間が小さくなり、その結果基材フィルム3にしわや気泡が発生しにくい。
Also in this embodiment, the
Moreover, since the shape along the surface shape of the molding resin is imparted to the
4.第3実施形態
前記実施形態では基材フィルムと加飾フィルムの両方が用いられていたが、基材フィルムに加飾層が一体に形成されたフィルムが用いられてもよい。図14を用いて、そのような第3実施形態を説明する。
4). 3rd Embodiment In the said embodiment, although both the base film and the decorating film were used, the film in which the decorating layer was integrally formed in the base film may be used. Such a third embodiment will be described with reference to FIG.
この実施形態では、基材フィルム3は加飾層19を含んでいる。ただし、成形後成形品23において基材フィルム本体9は加飾層19に接着されていないので、基材フィルム3は加飾層19から剥離可能である。
形状が付与された基材フィルム3は、加飾層19が形成された成形樹脂21に貼り合わされる。
In this embodiment, the
The
この実施形態の変形例として、射出成形時に加飾層が成形樹脂に接着されず、基材フィルムと共に加飾層が成形樹脂から剥がされるようにしてもよい。その場合は、その後に、形状が付与されておりしかも加飾層が形成された基材フィルムが、成形樹脂に貼り合わされる。 As a modification of this embodiment, the decorative layer may not be bonded to the molding resin during injection molding, and the decorative layer may be peeled off from the molding resin together with the base film. In that case, after that, the base film to which the shape is given and the decorative layer is formed is bonded to the molding resin.
5.第4実施形態
前記実施形態では加飾層が成形樹脂に一体成形されておりそのため成形同時加飾が行われていたが、射出成形時に加飾を行わなくてもよい。図15を用いて、そのような第4実施形態を説明する。
5. 4th Embodiment In the said embodiment, although the decorating layer was integrally molded by the molding resin and the molding simultaneous decorating was performed, it is not necessary to decorate at the time of injection molding. Such 4th Embodiment is described using FIG.
この実施形態では、基材フィルム3に加飾層は形成されていない。したがって、基材フィルム本体9は剥離層31に接している。成形後成形品23においては、基材フィルム本体9は剥離層31から剥離可能である。
In this embodiment, the decorative layer is not formed on the
6.実施形態の共通事項
上記第1〜第4実施形態は、下記の構成及び機能を共通に有している。
フィルム付き成形品27(フィルム付き成形品の一例)の製造方法は、下記の工程を備えている。
◎基材フィルム3(基材フィルムの一例)を射出樹脂と接着させない状態で射出成形を行うことで、成形樹脂21(成形樹脂の一例)を作成すると共に基材フィルム3に形状を付与する工程(例えば、図5)。
◎形状が付与された基材フィルム3を成形樹脂21から剥離する工程(例えば、図6)。
◎基材フィルム3を成形樹脂21に貼る工程(例えば、図10)。
6). Common Items of Embodiments The first to fourth embodiments have the following configurations and functions in common.
The manufacturing method of the molded
◎ Process for forming a molding resin 21 (an example of a molding resin) and imparting a shape to the
A step of peeling the
A step of attaching the
この製造方法では、基材フィルム3は成形樹脂21を製造するのと同時に形状が付与され、その後に成形樹脂21から剥離されて、さらに成形樹脂21に貼り合わせられる。したがって、従来のフィルムインサート成形法とは違って、成形樹脂と基材フィルムの熱膨張率の相違に起因するフィルム付き成形品の反りが発生しにくい。
また、基材フィルム3は、成形樹脂21の表面形状に沿って形状が付与されるので、貼り合わせ工程において成形樹脂21との隙間が小さくなり、その結果基材フィルム3にしわや気泡が発生しにくい。
In this manufacturing method, the
Further, since the
7.第5実施形態
図16〜図18を用いて、本実施形態におけるフィルム付き成形品127を製造する方法を説明する。
7). 5th Embodiment The method to manufacture the molded
射出成形用金型101は、図16に示すように、可動型105と固定型107とからなる。射出成形用金型101では、可動型105と固定型107との間にフィルムを挟み込み、キャビティへ溶融樹脂を射出して成形すると同時に、フィルムから加飾層を成形品に転写することができる。
可動型105は、キャビティ形成用凹部105aと、真空吸引口(図示せず)とを有する。固定型107は、射出ゲート107aを有する。
The
The
フィルム付き成形品127を製造するために、転写フィルム108が用いられる。
転写フィルム108は、基材フィルム(図示せず)と、図柄層131(図17を参照。)とから構成されている。基材フィルム及び転写層の材料は前記実施形態と同様である。
最初に、転写フィルム108が、射出成形用金型101の可動型105のキャビティ形成用凹部105aに導入される。次に、可動型105の真空吸引口(図示せず)からキャビティ形成用凹部105aと転写フィルム103との間の空間が真空吸引され、それにより転写フィルム108がキャビティ形成用凹部105a側に引き寄せられる。
In order to manufacture the molded
The
First, the
図16に示すように、次に、射出成形用金型1を型閉めし、射出成形用金型1内に転写フィルム103を挟み込んだままキャビティに射出ゲート107aから溶融樹脂を射出し、それにより転写フィルム108が成形樹脂121と一体化させられる。その後、冷却によって成形樹脂121が固化される。
次に、射出成形用金型101を型開きし、成形樹脂121が取り出される。そして、転写フィルム108を成形樹脂121から剥がす。その結果、図17に示すように、成形樹脂121の表面には、図柄層131が転写されている。
Next, as shown in FIG. 16, the
Next, the
さらに、図18に示すように透明のフィルム109が接着層133を介して成形樹脂121に貼り合わせられる。これにより、フィルム付き成形品127が得られる。
Further, as shown in FIG. 18, a
この実施形態では、図柄層131は成形樹脂121の表面に埋め込まれた状態で一体になっており、そのために成形樹脂121の表面は平滑度が高くなっている。したがって、フィルム109を成形樹脂121に貼り合わせたときに、従来とは異なり、図柄層131に起因した製品表面の凹凸が生じにくい。
In this embodiment, the
従来であれば、加飾製品の製造方法として、加飾したフィルムを成形品の表面に貼り合わせることが行われていた。しかし、フィルムの印刷柄は例えばスクリーン印刷によって形成されており、そのため3〜15μmの凹凸を有しており、それが製品外観の凹凸になるという問題があった。そのような問題を解決するためには、粘着材層の厚みを大きくすることが考えられるが、凹凸の問題を完全には解決できなかった。さらに、立体形状の成形品のように成形品とフィルムの位置合わせ精度が劣る場合には、位置ずれも大きくなっていた。 Conventionally, as a method for producing a decorated product, a decorated film is bonded to the surface of a molded product. However, the printed pattern of the film is formed by, for example, screen printing, and therefore has a 3 to 15 μm unevenness, which has a problem that it becomes an uneven appearance of the product. In order to solve such a problem, it is conceivable to increase the thickness of the adhesive layer, but the problem of unevenness could not be solved completely. Further, when the alignment accuracy between the molded product and the film is inferior like a three-dimensional molded product, the positional deviation is also large.
上記の問題に対して、上述の実施形態では、加飾は樹脂成形品にインモールド成形法で行っているので、成形樹脂の表面は印刷による凹凸がない平坦な状態になる。また、成形同時加飾時に、図柄の位置合わせを精度良くできる。 In the above-described embodiment, the decoration is performed on the resin molded product by the in-mold molding method, so that the surface of the molded resin is in a flat state without unevenness due to printing. In addition, the pattern can be accurately aligned during the simultaneous decoration.
8.他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
8). Other Embodiments Although one embodiment of the present invention has been described above, the present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention. In particular, a plurality of embodiments and modifications described in this specification can be arbitrarily combined as necessary.
本発明は、フィルムが成形品に一体的に貼り合わされてなるフィルム付き成形品を製造する方法に広く適用できる。 The present invention can be widely applied to a method of manufacturing a molded article with a film in which a film is integrally bonded to a molded article.
1 :射出成形用金型
3 :基材フィルム
5 :可動型
5a :キャビティ形成用凹部
5b :真空吸引口
7 :固定型
9 :基材フィルム本体
11 :保護シート
15 :加飾フィルム
17 :キャリアフィルム
19 :加飾層
21 :成形樹脂
23 :成形後成形品
25 :成形樹脂体
27 :フィルム付き成形品
30 :一体フィルム
31 :剥離層
32 :図柄層
33 :接着層
1: injection mold 3: base film 5:
Claims (4)
形状が付与された前記基材フィルムを前記成形樹脂から剥離する工程と、
形状が付与された前記基材フィルムを前記成形樹脂に接着する工程と、
を備えたフィルム付き成形品の製造方法。 By performing injection molding in a state where the base film is not adhered to the injection resin, a step of producing a molding resin and imparting a shape to the base film;
Peeling the base film provided with the shape from the molding resin;
Adhering the base film to which the shape is applied to the molding resin;
A method for producing a molded article with a film.
前記キャリアフィルムは、前記基材フィルムに形状を付与する工程では前記基材フィルムに接触するが前記基材フィルムに接着されず、
前記成形樹脂から剥離する工程の後でかつ前記基材フィルムを前記成形樹脂に貼る工程の前に、前記キャリアフィルムを前記成形樹脂から剥離する工程をさらに備えている、請求項2に記載のフィルム付き成形品の製造方法。 Prepare a carrier film provided with the decorative layer,
The carrier film is in contact with the base film in the step of imparting a shape to the base film, but is not adhered to the base film,
The film according to claim 2, further comprising a step of peeling the carrier film from the molding resin after the step of peeling from the molding resin and before the step of attaching the base film to the molding resin. A manufacturing method of a molded product with an attachment.
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