JP2014155153A - 秘密情報送信装置、秘密情報送信装置のプログラム、秘密情報送信システム、及び、秘密情報送信方法 - Google Patents

秘密情報送信装置、秘密情報送信装置のプログラム、秘密情報送信システム、及び、秘密情報送信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 秘密情報が悪意の通信機器に傍受されることを抑制する秘密情報送信装置等を提供する。
【解決手段】 秘密情報を送信する秘密情報送信装置であって、他の通信機器との間で通信を行う電波強度を調整する電波強度調整モジュール19、調整された電波強度によって要求を送信したことに応じ、他の通信機器から応答を受信したか否かを判定して、他の通信機器と通信可能な最も低い電波強度を検査する応答検査モジュール20、他の通信機器と当該他の通信機器と通信するための電波強度とを対応づけて格納したネットワークテーブルを記憶するネットワークテーブル記憶部11、検査された電波強度と当該電波強度により通信可能な通信機器とを対応づけてネットワークテーブルに格納するよう当該ネットワークテーブルを更新する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、通信機器に秘密情報を提供する秘密情報送信装置、秘密情報送信装置のプログラム、秘密情報設定システム、及び、秘密情報設定方法に関する。
重要な情報を送信する技術としては、下記の特許文献1が知られている。
この特許文献1には、重要情報の送信装置や中継装置によって、受信装置が少なくともk個の分散情報を受信可能な電力で分散情報を送信することが記載されている。
特開2007−235516号公報
上述したネットワークシステムにおいて、無線通信を利用して鍵情報を設定する場合、無線通信可能範囲に鍵情報を保有した通信機器と、鍵情報を設定した通信機器とを配置する必要がある。しかしながら、双方の通信機器の距離に応じて無線通信可能範囲を大きくする必要がある。これにより、鍵情報が無線通信可能範囲に存在する悪意の第三者が所有する通信機器に傍受されるおそれが高まる。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、秘密情報が悪意の通信機器に傍受されることを抑制することができる秘密情報送信装置、秘密情報送信装置のプログラム、秘密情報設定システム、及び、秘密情報設定方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る秘密情報送信装置は、秘密情報を送信する秘密情報送信装置であって、他の通信機器との間で通信を行う通信手段と、前記通信手段が他の通信機器との間で通信を行う電波強度を調整する電波強度調整手段と、前記電波強度調整手段によって調整された電波強度によって要求を前記通信手段から送信したことに応じ、前記通信手段が他の通信機器から応答を受信したか否かを判定して、他の通信機器と通信可能な最も低い電波強度を検査する応答検査手段と、他の通信機器と当該他の通信機器と通信するための電波強度とを対応づけて格納したネットワークテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、前記応答検査手段により検査された電波強度と当該電波強度により通信可能な通信機器とを対応づけて前記ネットワークテーブルに格納するよう当該ネットワークテーブルを更新するテーブル更新手段とを有し、前記通信手段によって前記秘密情報を送信する場合に、前記ネットワークテーブルに格納された電波強度によって他の通信機器に秘密情報を送信することを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る秘密情報送信装置は、第1の態様の秘密情報送信装置であって、前記通信手段は、前記秘密情報を送信側通信機器から受信するものであり、前記電波強度調整手段は前記通信手段から送信する電波強度を低くしながら、前記応答検査手段は前記送信側通信機器から応答を受信したか否かを判定し、前記送信側通信機器と通信可能な最も低い電波強度を検査し、前記通信手段は、前記送信側通信機器と通信可能な最も低い電波強度で前記秘密情報を送信することを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る秘密情報送信装置は、上記第1又は第2の態様の秘密情報送信装置であって、前記応答検査手段は、所定の電波強度以下の電波によって通信可能な通信機器を検査し、前記テーブル更新手段は、前記応答検査手段により検査された前記通信機器と前記所定の電波強度以下の電波強度とを対応づけてネットワークテーブルに格納することを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る秘密情報送信装置は、第3の態様の秘密情報送信装置であって、前記通信手段は、前記所定の電波強度以下の電波強度によって秘密情報を送信しても、一時的に、前記所定の電波強度よりも高い電波強度で前記秘密情報を送信することを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る秘密情報送信装置は、上記第1乃至第4の何れかの態様の秘密情報送信装置であって、前記通信手段は、スパニングツリーアルゴリズムによって前記秘密情報を送信する他の通信機器を求めることを特徴とする。
本発明の第6の態様に係る秘密情報送信装置は、上記第1乃至第4の何れかの態様の秘密情報送信装置であって、前記通信手段は、セキュアな経路を優先して前記秘密情報を送信する他の通信機器を求めることを特徴とする。
本発明の第7の態様に係る秘密情報送信装置のプログラムは、秘密情報を送信する秘密情報送信装置のプログラムであって、他の通信機器との間で通信を行う電波強度を調整する電波強度調整手段と、前記電波強度調整手段によって調整された電波強度によって要求を前記通信手段から送信したことに応じ、前記通信手段が他の通信機器から応答を受信したか否かを判定して、他の通信機器と通信可能な最も低い電波強度を検査する応答検査手段と、前記応答検査手段により検査された電波強度と当該電波強度により通信可能な通信機器とを対応づけて、ネットワークテーブルに格納するよう当該ネットワークテーブルを更新するテーブル更新手段とをコンピュータに実装し、前記ネットワークテーブルに格納された電波強度によって他の通信機器に秘密情報を送信させることを特徴とする。
本発明の第8の態様に係る秘密情報送信システムは、複数の通信機器を含む通信ネットワークにおける通信機器に秘密情報を送信する秘密情報送信システムであって、前記通信機器が、他の通信機器との間で通信を行う通信手段と、前記通信手段が他の通信機器との間で通信を行う電波強度を調整する電波強度調整手段と、前記電波強度調整手段によって調整された電波強度によって要求を前記通信手段から送信したことに応じ、前記通信手段が他の通信機器から応答を受信したか否かを判定して、他の通信機器と通信可能な最も低い電波強度を検査する応答検査手段と、他の通信機器と当該他の通信機器と通信するための電波強度とを対応づけて格納したネットワークテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、前記応答検査手段により検査された電波強度と当該電波強度により通信可能な通信機器とを対応づけて前記ネットワークテーブルに格納するよう当該ネットワークテーブルを更新するテーブル更新手段とを有し、前記各通信機器が前記ネットワークテーブルに格納された電波強度によって他の通信機器に秘密情報を転送して、前記秘密情報が設定された通信機器から前記秘密情報が設定されていない通信機器に前記秘密情報を転送することを特徴とする。
本発明の第9の態様に係る秘密情報送信方法は、複数の通信機器を含む通信ネットワークにおける通信機器に秘密情報を送信する秘密情報送信方法であって、前記秘密情報の設定対象となる第1通信機器が第2通信機器に要求を送信し、前記要求を受信した第2通信機器から前記秘密情報を送信し、前記秘密情報を受信した第3通信機器によって、予め記憶しておいた他の通信機器と当該他の通信機器と通信するための電波強度とを対応づけて格納したネットワークテーブルを参照して、前記ネットワークテーブルに格納された電波強度のうち最も低い電波強度で前記秘密情報を転送して、前記第1通信機器まで前記秘密情報を転送することを特徴とする。
本発明によれば、他の通信機器と通信可能な最も低い電波強度を検査するので、秘密情報が悪意の通信機器に傍受されることを抑制することができる。
本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムの概略構成を示す図であり、(a)は優先接続の例、(b)は無線通信範囲が広い例、(c)は無線通信範囲が狭い例を示す。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおけるシステム構成を示す図である。 秘密情報送信システムにおける無線通信範囲を示す図であり、(a)は広い場合、(b)は狭い場合を示す。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)は小さい無線通信範囲を複数つないだ様子を示し、(b)は一時的に無線通信範囲を広くした様子を示す。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおけるシステム構成を示す図である。 本発明の実施形態として示す通信機器の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおける通信機器の接続状態を示す図であり、(a)は接続前状態、(b)は中間状態、(c)は接続確立状態、(d)は秘密情報の送信状態、を示す。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、情報受信機器が情報転送機器を選択する動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて通信機器に記憶されるネットワークテーブルを示す図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、情報送信機器が情報受信機器の要求に応じてネットワークテーブルを送信することを説明するシステム構成を示す図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて通信機器に記憶される電波強度表を示す図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、情報受信機器が任意の情報転送機器に問い合わせて応答を得ることを説明するシステム構成を示す図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、情報受信機器がネットワークテーブルを得て、最低電波強度表を作成するときの各通信機器の動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)は情報受信機器が情報送信機器に安全な経路を通知することを示し、(b)は情報送信機器が情報受信機器に秘密情報を通知することを示すシステム構成図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおける接続管理表を示す図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、情報受信機器が最低電波強度表を情報送信機器に通知し、情報送信機器が秘密情報を通知するときの各通信機器の動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、情報送信機器のネットワークテーブルに情報受信機器が追加されたことを示す図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、情報転送機器の電波強度を低下させるときの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、情報送信機器が情報転送機器の電波強度を低下させて、最低電波強度表を作成するときの各通信機器の動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて情報送信機器で作成された最低電波強度表を示す図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)は情報転送機器の電波強度が大であるときのリンク状態、(b)は情報転送機器の電波強度が中であるときのリンク状態、(c)は情報転送機器の電波強度が小であるときのリンク状態を示すシステム構成図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)が情報転送機器のリンクが分断されていない状態でのシステム構成図であり、(b)はリンク接続状態を示す。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおける通信機器の状態を示す図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)が情報転送機器のリンクの一部が切断された状態でのシステム構成図であり、(b)はリンク接続状態を示す。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)が情報転送機器のリンクが分断された状態でのシステム構成図であり、(b)はリンク接続状態を示す。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)が情報転送機器のリンクが分断された状態での他のシステム構成図であり、(b)はリンク接続状態を示す。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)が情報転送機器のリンクが分断されていない状態でのシステム構成図であり、(b)はリンク接続状態を示す。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)が情報転送機器のリンクが分断された状態で情報転送機器が情報送信機器となるときのシステム構成図であり、(b)はリンク接続状態を示す。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、情報転送機器のリンクが分断されることを許容するよう電波強度を低下させる動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、情報転送機器のリンクが分断されることを許容するよう電波強度を低下させる動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、情報転送機器のリンクの分断を接続させる動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、情報受信機器の問い合わせを情報送信機器に供給することを説明するシステム構成図であり、(b)はリンク接続状態である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、情報転送機器のリンクが分断された場合に情報転送機器が情報送信機器になることを説明するシステム構成図であり、(b)はリンク接続状態である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、一時的にリンクの接続を行って秘密情報を供給することを説明するシステム構成図であり、(b)はリンク接続状態である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)はシステム構成図の一例であり、(b)はリンクの状態を示す図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)は接続状態の定義、(b)はネットワークテーブル、(c)は接続状態を示す。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおけるリンクの除隊を示す図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)は通信機器の物理接続可能なリンクを示し、(b)はリンクの状態を示す図である。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)は物理接続を示すネットワークテーブル、(b)は接続状態、(c)はリンクの接続を示すネットワークテーブルである。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)はシステム構成図の一例であり、(b)はセキュアなリンク接続状態を示す。 本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムにおいて、(a)は接続状態の定義、(b)は接続状態、(c)はネットワークテーブルを示す。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施形態として示す秘密情報送信システムは、例えば図1に示すように、複数の通信機器N1〜N6を含んで構成されている。この秘密情報送信システムは、最終的に秘密鍵などの秘密情報を送信する通信機器N1が秘密情報送信装置となる。秘密情報送信システムは、図1(a)のように、秘密情報としての鍵情報を記憶した認証装置ASに通信機器N6が有線接続されている。この通信機器N6は、鍵情報を通信機器N1から受信することによって、鍵情報が設定される。
もし、鍵情報を持つ通信機器N1が直接有線接続または近傍での無線通信された状態でのみ通信機器Nに鍵情報を設定できるとすると、鍵を安全に渡すために手間がかかる。このように有線接続された状態でのみ通信機器Nに鍵情報を設定できるとすると手間がかかる。また、図1(a)のように、通信機器N6−1、N6−2のように移動したいときがある。このため、秘密情報送信システムは、図1(b)、(c)に示すように、無線接続した通信機器N1の中継ネットワークを介して、無線通信によって通信機器N6が鍵情報Kxを設定するようにする。設定対象としての通信機器N6のための鍵情報Kxの設定時に、通信機器N6の電波強度が高いと、場合によっては通信機器N6の無線通信範囲A1が家庭の住戸等の物理的な空間などで定まる領域(ここでは「家庭内ネットワーク」とする)を超えて電波が届いてしまう。このように無線通信範囲A1が広くなると、悪意の第三者が所有する通信機器に鍵情報Kxが傍受されてしまう可能性が高まる。これに対し、秘密情報送信システムは、通信機器N6の電波強度を制御して、図1(c)のA2ように通信機器N6の無線通信範囲を狭くする。
秘密情報送信システムは、例えば図2に示すような各種の通信機器を含む。秘密情報送信システムに含まれる通信機器Nは、秘密情報を送信する情報送信機器C(第2通信機器)、秘密情報を転送する情報転送機器R(第3通信機器)、秘密情報を受信する情報受信機器E(第1通信機器)が含まれる。これにより、複数の通信機器Nが通信ネットワークを構成する。情報送信機器Cは、住戸等の物理空間として定められ家庭内ネットワークNWにおいて秘密情報の送信を管理するコーディネータノードである。情報転送機器Rは、例えばルータ等によって実現されるルータノードである。情報受信機器Eは、家庭内の各種の機器や携帯端末等のエッジノードである。この情報受信機器Eが秘密情報の設定対象である。図2は、秘密情報送信システムに、一台の情報送信機器C1、3台の情報転送機器R1、R2、R3、2台の情報受信機器E1、E2が含まれる一例を示している。
図2に示した秘密情報送信システムにおいて、家庭内ネットワークNW−1の各通信機器Nの電波強度が高いと、図3(a)のように、隣家の家庭内ネットワークNW−2の情報受信機器Eが無線通信範囲に含まれてしまう。図3(a)の場合、情報転送機器Rの電波が隣家の情報受信機器Eに傍受可能となっている。その結果、家庭内ネットワークNW−1の情報転送機器Rと家庭内ネットワークNW−2の情報受信機器Eとの間でリンクL4が確立されるおそれがある。これに対し、秘密情報送信システムは、図3(b)のように情報転送機器Rの電波強度を調整して、隣家の情報受信機器Eによって電波が傍受されることを抑制する。
また、各通信機器Nは、通信相手の通信機器Nに対応した電波強度を記憶し、通信要求がある場合に電波強度を変化させることもできる。通信機器N1、N2は、通信機器N3から通信要求がない場合には、図4(a)に示すように、電波強度を弱くして狭い無線通信範囲A1、A2で通信を行う。これにより、通信機器N1、N2は隣接する通信機器Nとの間でのみ通信できる。この状態で、通信機器N3が高い電波強度とすることによって無線通信範囲A3に通信要求を送信すると、当該通信要求は通信機器N1、N2に受信される。すると、通信機器N1、N2は、電波強度を高める。これにより、通信機器N1、N2は、狭い無線通信範囲A1、A2を広い無線通信範囲のA1’、A2’に変更できる。これにより、通信機器N1、通信機器N2は通信機器N3に応答(秘密情報)を転送できる。尚、その秘密情報を送信する瞬間だけ電波強度を強め、以降は秘密情報を暗号鍵として使って通信機器N1〜N3間で暗号通信を行うならば、以降では広い無線通信範囲のA1’、A2’に変更して固定してもよい。
以上のような秘密情報送信システムにおいて、以下に具体的な構成及び動作を説明する。なお、この実施形態においては、図5に示すように、情報送信機器C1、情報転送機器R1〜R4、情報受信機器E1が存在する秘密情報送信システムを説明する。
秘密情報送信システムにおける各通信機器Nは、例えば図6に示すように構成される。なお、本実施形態では、情報送信機器C1、情報転送機器R1〜R4、情報受信機器E1が全て図6のような構成を有しているものとして説明するが、後述するように必要な構成のみを有していればよい。また、通信機器Nにおける各モジュールはプログラムによって構成されていてもよいことは勿論である。
通信機器Nは、ネットワークテーブル記憶部11、秘密情報記憶部12、事前設定部13を有する。また、通信機器Nは、メインルーチンを実行するメインルーチンモジュール14を有する。更に通信機器Nは、コーディネートモジュール15、ルータモジュール16、エッジモジュール17を有する。更に通信機器Nは、ノード探索モジュール18、電波強度調整モジュール19、応答検査モジュール20、秘密情報提供モジュール21を有する。更に、通信機器NはOS/通信ハードウェア22(通信手段を含む。)を有する。この通信機器Nはコンピュータがプログラムを実行することによって、これらのモジュール(手段)を実装する。これにより、通信機器Nは、後述するような秘密情報送信方法を実行する。
ネットワークテーブル記憶部11は、ネットワークテーブルを記憶するテーブル記憶手段として機能する。このネットワークテーブルは、他の通信機器Nと当該他の通信機器Nと通信するための電波強度とを対応づけて格納したデータである。具体的には、ネットワークテーブルには、機器の識別子、電波強度が格納される。なお、ネットワークテーブルには、後述するように優先順番や、各通信機器Nの接続先情報を格納してもよい。
秘密情報記憶部12は、セキュアな通信を行うための秘密情報を記憶している。この秘密情報は、鍵情報が含まれる。ここで、鍵情報を送信する情報送信機器C(送信側通信機器)は、秘密情報記憶部12に鍵情報が記憶されている。鍵情報の設定前の情報受信機器Eは、秘密情報記憶部12に鍵情報が記憶されていない。
事前設定部13は、通信機器Nの最大電波を強度する入力手段からなる。この事前設定部13には、建造物の面積又は体積から、当該建造物の範囲に収まる最大電波強度が入力される。
メインルーチンモジュール14は、通信機器Nとしてのメインルーチンを実行する。メインルーチンモジュール14は、メインルーチンに従って、ネットワークテーブル記憶部11、秘密情報記憶部12、事前設定部13から各種の情報を取得する。また、メインルーチンモジュール14は、メインルーチンに従って、各モジュール15〜21を呼び出して、当該モジュール15〜21を動作させる。
コーディネートモジュール15は、通信機器Nを情報送信機器Cとして機能させるための動作を行う。このコーディネートモジュール15は、情報受信機器Eの要求に応じて、当該情報受信機器Eに設定する鍵情報を送信する。なお、このコーディネートモジュール15の詳細については後述する。
ルータモジュール16は、通信機器Nを情報転送機器Rとして機能させるための動作を行う。このルータモジュール16は、情報送信機器C、情報受信機器E、又は、隣接する情報転送機器Rから通信パケットを受信する。ルータモジュール16は、受信した通信パケットを他の通信機器Nに転送する。なお、このルータモジュール16の詳細については後述する。
エッジモジュール17は、通信機器Nを情報受信機器Eとして機能させるための動作を行う。このエッジモジュール17は、鍵情報の設定を要求する。エッジモジュール17は、送信された鍵情報を秘密情報記憶部12に記憶する。エッジモジュール17は、秘密情報記憶部12に記憶された鍵情報を用いてセキュア通信を行う。なお、このエッジモジュール17の詳細については後述する。
ノード探索モジュール18は、通信機器Nと通信可能な他の通信機器N(ノード)を探索する。このとき、ノード探索モジュール18は、応答検査モジュール20を制御して、当該応答検査モジュール20によって応答があった通信機器Nを通信可能なノードと認識する。
電波強度調整モジュール19は、OS/通信ハードウェア22によって発する電波の強度を調整する。この電波強度調整モジュール19は、OS/通信ハードウェア22が他の通信機器Nとの間で通信を行う電波強度を調整する電波強度調整手段として機能する。この電波強度調整モジュール19による電波強度の調整は、応答検査モジュール20によって制御される。電波強度調整モジュール19は、他の通信機器Nと通信可能な電波強度を検査するために、次第に電波強度を弱める。また、電波強度調整モジュール19は、他の通信機器Nと通信するために、電波強度を強くする。
応答検査モジュール20は、他の通信機器Nと通信可能な最も低い電波強度を検査する応答検査手段として機能する。このとき、応答検査モジュール20は、電波強度調整モジュール19によって調整された電波強度によって要求を応答検査モジュール20から送信させる。その後、応答検査モジュール20は、要求を送信したことに応じ、OS/通信ハードウェア22が他の通信機器Nから応答を受信したか否かを判定する。
通信機器Nは、応答検査モジュール20によって取得された電波強度に応じて、ネットワークテーブル記憶部11に記憶しているネットワークテーブルを更新するテーブル更新手段を有する。このとき、通信機器Nは、応答検査モジュール20により検査された電波強度と当該電波強度により通信可能な他の通信機器Nとを対応づけてネットワークテーブルに格納する。このテーブル更新手段は、メインルーチンモジュール14によって実現される。
秘密情報提供モジュール21は、秘密情報としての鍵情報を情報受信機器Eに提供する。このとき、秘密情報提供モジュール21は、鍵情報が格納された情報受信機器E宛の通信パケットを格納してOS/通信ハードウェア22から送信させる。情報送信機器Cは、秘密情報提供モジュール21によって、自己の秘密情報記憶部12に記憶している鍵情報を送信する。
上述した機能を有する通信機器Nを複数備えた秘密情報送信システムにおいて、図7(a)のような家庭内ネットワークNWに新規な通信機器Nが参加する場合を考える。情報受信機器E1が家庭内ネットワークNWに接続する前において、図7(a)に示すように情報送信機器C1、情報転送機器R1〜R4が相互にリンクL1〜L7を確立している(接続前状態)。図7(b)に示すように新規に参加する情報受信機器E1の位置が決定されると、家庭内ネットワークNWにおける情報転送機器R1〜R4の何れかに接続する(中間状態)。情報受信機器E1は情報転送機器R1〜R4のうち情報転送機器R2と最も小さい電波強度で通信が可能であると判定する。したがって、情報受信機器E1は図7(c)に示すように、情報転送機器R2のみと接続して、リンクL8を確立する(接続確立状態)。情報受信機器E1は、情報転送機器R2と通信が確立すると、情報転送機器R2を介して、情報送信機器C1から鍵情報KE1を得ることができる。
図7に示したように、情報受信機器E1が家庭内ネットワークNWに接続して、情報受信機器E1に秘密情報を送信する動作について、図8を参照して説明する。
先ずステップS1において、情報受信機器E1は、メインルーチンモジュール14を起動する。メインルーチンモジュール14は、電波強度が最も弱い状態で通信可能な情報転送機器Rを選択する動作を開始する。
次のステップS2において、情報受信機器E1は、事前設定部13によって、家庭内ネットワークNWにおける最大電波強度を入力する。このとき、事前設定部13は、建造物の面積又は体積から、当該建造物の範囲に収まる最大電波強度を入力する。なお、この事前設定によって、家庭内ネットワークNWの範囲が決まる。
次のステップS3において、情報受信機器E1は、ノード探索モジュール18によって、建造物内における複数の情報転送機器R(ルータ群)を検出する。このとき、ノード探索モジュール18は、ステップS2にて入力した最大電波強度で要求を送信するよう応答検査モジュール20を制御する。応答検査モジュール20は、最大電波強度で要求を発信するようOS/通信ハードウェア22を制御する。この要求には、情報送信機器C1に記憶されたネットワークテーブルを取得する問い合わせが含まれている。
このネットワークテーブルは、例えば図9に示すような情報が格納されている。情報受信機器E1から送信された問い合わせは、図10に示すように、家庭内ネットワークNWの何れかの情報転送機器R1〜R4により受信される。情報転送機器R1〜R4は、当該要求を受信すると、当該要求を情報送信機器C1に転送する。情報送信機器C1は、当該要求を受信すると、自身のネットワークテーブル記憶部11に記憶している図9のネットワークテーブルを情報転送機器R1、R2を介して情報受信機器E1に送信する。情報受信機器E1は、ネットワークテーブルを参照することにより、ルータ群としての情報転送機器R1〜R4を検出できる。
次のステップS4において、情報受信機器E1は、電波強度調整モジュール19によって、電波強度表を作成する。このとき、電波強度調整モジュール19は、ステップS3で取得したネットワークテーブルに格納された情報転送機器R毎に、情報受信機器E1の電波強度を変更する。このとき、電波強度調整モジュール19は、応答検査モジュール20によって変更した電波強度で要求を送信させ、応答を検査させる。これにより、情報受信機器E1は、図11に示すような情報転送機器R1〜R4の識別子に対応させて、最低電波強度、優先順番、及び、接続状態を記述した電波強度表を作成する。ここで、優先順番は、情報送信機器C1がリンクを確立する情報転送機器Rの順番を表す。この優先順番は情報送信機器C1のネットワークテーブルから取得される。
このとき、応答検査モジュール20は、図12に示すように、先ず任意の情報転送機器Rに問い合わせる。応答検査モジュール20は、当該問い合わせに対する応答を待つ。応答が有った場合、応答検査モジュール20は、電波強度を低下させた問い合わせを送信し、応答を待つ。応答検査モジュール20は、これらの問い合わせ、応答の有無の判定、及び、電波強度の低下を繰り返す。これによって、応答検査モジュール20は、各情報転送機器Rについて、応答が得られる最低電波強度を検査できる。この電波強度表は情報受信機器E1のネットワークテーブル記憶部11に記憶される。
次のステップS5において、情報受信機器E1は、ステップS4にてネットワークテーブル記憶部11に記憶された電波強度表を参照して、最も電波強度が弱い情報転送機器R(ルータ)を選択する。図11に示す電波強度表を参照し、情報受信機器E1は、情報転送機器R2を選択する。この情報転送機器R2は、情報受信機器E1の位置に対して最も近い距離の情報転送機器Rとなる。
次のステップS6において、情報受信機器E1は、エッジモジュール17によって、ステップS5にて選択した情報転送機器R(ルータ)と通信接続を確立する。これにより、図7(c)に示すように、情報受信機器E1は情報転送機器R2との間でリンクL8を確立できる。
このような秘密情報送信システムは、図13に示すように、情報受信機器E1、情報転送機器R1〜R4、情報送信機器Cとの間で通信を行う。先ず、情報受信機器E1は、自己のネットワークテーブル記憶部11内に電波強度表が無い場合に、情報送信機器Cに問い合わせを行う。このとき、情報受信機器E1は、情報送信機器Cに対する問い合わせコマンドと情報送信機器C1の識別子C1を含む要求を送信する。情報転送機器R1〜R4は、情報受信機器E1から送信された要求を転送し、情報送信機器C1により受信される。
情報送信機器C1は、要求を受信すると、ネットワークテーブル記憶部11を参照する。情報送信機器C1は、ネットワークテーブルと情報受信機器E1の識別子E1を含む応答を送信する。この応答は、情報転送機器R1〜R4によって情報受信機器E1に転送される。
情報受信機器E1は、応答を受信すると、ネットワークテーブルをネットワークテーブル記憶部11に記憶する。情報受信機器E1は、ネットワークテーブルを参照する。情報受信機器E1は、ネットワークテーブルに含まれる情報転送機器Rに対し、識別子Rに対応づけて、電波強度(大)の問い合わせ、電波強度(中)の問い合わせ、電波強度(小)を順次送信する。情報受信機器Eは、問い合わせに対して応答があるごとに、電波強度を弱くする。情報受信機器E1は、情報転送機器R1から、電波強度(中)の問い合わせに対する応答が未到達となる。また、情報受信機器E1は、情報転送機器R2から、電波強度(小)に対しても応答を受信できる。これにより情報受信機器E1は、情報転送機器Rごとに通信可能な最低電波強度を得て、電波強度表を作成できる。情報受信機器E1は、電波強度表を参照して、最も低い電波強度で通信可能な情報転送機器R2との間でリンクを確立する。
図8に戻り、情報受信機器E1は、ステップS7において、応答検査モジュール20によって、情報送信機器C1に対して、セキュリティ上で安全な経路を通知する。このとき、情報受信機器E1は、自身のネットワークテーブル記憶部11に記憶された電波強度表と識別子C1を含む通知を送信する。このとき、情報受信機器E1は、電波強度表を参照して、情報転送機器R2に対応した電波強度(小)で通知を送信する。この通知は、図14(a)に示すように、情報転送機器R2、情報転送機器R1を介して、情報送信機器C1に到達する。
次のステップS8において、情報送信機器C1は、応答検査モジュール20によって、情報受信機器E1に対して、セキュリティ上で安全な経路で秘密情報を通知する。このとき、情報送信機器C1は、自身のネットワークテーブルを参照して、優先順番の高い情報転送機器R1に秘密情報を送信する。この秘密情報は、図14(b)に示すように、情報転送機器R1、情報転送機器R1を介して、情報受信機器E1に到達する。
ここで、秘密情報送信システムは、図15に示すような接続管理表が作成できる。図15の接続管理表は接続経路の列L1〜L8に対し、セキュリティ上暗号化が行われる安全な経路なら「1」、そうでないなら「N/A」(セキュアの列)と表している。接点の列はそれぞれノード名のペアを表す。距離の列は「1」が接続、「∞」が接続切れを示す。この接続管理表は、情報受信機器E1で作成してもよく、情報送信機器C1で作成してもよい。
このように安全な経路を情報受信機器E1から情報送信機器C1に通知し、情報送信機器C1から情報受信機器E1に秘密情報を送信するとき、図16に示すように各部が動作する。
先ず情報受信機器E1は、自身のネットワークテーブル記憶部11に格納されている電波強度表と識別子C1とを含む通知を情報転送機器R2に送信する。この通知は、情報転送機器R2、情報転送機器R1によって転送されて、情報送信機器C1に送信される。
情報送信機器C1は、情報受信機器E1から送信された電波強度表を受信すると、図17に示すように、情報受信機器E1を追加するようネットワークテーブルを更新する。なお、この例では情報受信機器E1が新たに参加したが、新たに情報転送機器Rが参加した場合には、情報転送機器R5としてネットワークテーブルが更新される。
情報送信機器C1は、秘密情報記憶部12から秘密情報を取り出し、ネットワークテーブル記憶部11に記憶されているネットワークテーブルを参照して、秘密情報を送信する。この秘密情報は、情報転送機器R1、情報転送機器R2によって転送されて、情報受信機器E1に送信される。このように、秘密情報を通知の経路はWPS(Wi-Fi Protected Setup)などの鍵情報の通知(鍵配布)の安全な配送経路として使用することができる。

以上のように、この秘密情報送信システムによれば、秘密情報を情報受信機器E1に送信する場合に、通信機器Nによって、他の通信機器Nとの間で通信を行う電波強度を調整して、他の通信機器Nと通信可能な最も低い電波強度を検査する。これにより、秘密情報送信システムによれば、各通信機器Nが、検査された最も低い電波強度で秘密情報を送信することができる。したがって、この秘密情報送信システムによれば、各通信機器Nによって狭い無線通信範囲で通信させることができ、秘密情報が悪意の通信機器に傍受されることを抑制することができる。
つぎに、上述した秘密情報送信システムにおいて、情報転送機器Rによって秘密情報を送信する電波強度を低下させることが望ましい。秘密情報送信システムにおける情報送信機器C1は、ネットワークテーブルにおける優先順番で情報転送機器Rの電波強度を段階的に低下させる。この秘密情報送信システムの動作を図18及び図19を参照して説明する。
図18に示すように、先ずステップS11において、情報送信機器C1のメインルーチンモジュール14を起動する。メインルーチンモジュール14は、情報転送機器Rの電波強度を低下させる動作を開始する。
次に、情報送信機器C1は、上述したようなステップS2〜ステップS6の動作を行う。これにより、情報送信機器C1は、最も弱い電波で通信可能な情報転送機器Rと接続を確立する。
次のステップS12において、情報送信機器C1(コーディネータノード)は、情報転送機器R(ルーターノード)の電波を低下させる。このとき、図19に示すように、先ず情報送信機器C1は、ネットワークテーブル記憶部11から優先順番を読み出す。このとき、情報送信機器C1は、ネットワークテーブルの優先順番を参照してもよく、電波強度表の優先順番を参照してもよい。
次に情報送信機器C1の応答検査モジュール20は、優先順番に従って、情報転送機器R1〜R4にポーリングを行う。先ず、情報送信機器C1は、情報転送機器R1の識別子R1を含むポーリングコマンドを情報転送機器R1に送信する。
次に、図18のステップS12のように、情報転送機器Rは、自身の電波強度を低下させる。このとき、図19のように、情報転送機器R1は、電波強度調整モジュール19によって電波強度を大から中に変更する。情報転送機器R1は、応答検査モジュール20によって、電波強度(中)で電波強度情報(中)を識別子R1と共に情報送信機器C1に送信する。次いで情報転送機器R1は、電波強度調整モジュール19によって電波強度を中から小に変更する。情報転送機器R1は、応答検査モジュール20によって、電波強度(小)で電波強度情報(小)を識別子R1と共に情報送信機器C1に送信する。情報転送機器R1は、タイムアウトとなると、情報送信機器C1に対する電波の送信を停止する。情報転送機器R1は、情報送信機器C1からの応答を待ち、タイムアウト時間内に応答がなければ電波強度を元に戻して、電波低下の処理を終了する。この場合、情報転送機器R1は、電波強度を小とした後には情報送信機器C1から応答が受信できなかった。これにより、情報転送機器R1の電波強度は中となる。
情報送信機器C1は、ポーリングコマンドを送信した後、情報転送機器R1から電波強度情報を受信したことに応じて、応答を返信する。情報送信機器C1は所定時間後にタイムアウトする。情報送信機器C1は、受信できた識別子R1と電波強度情報のうち最低の電波強度を記憶する。情報送信機器C1は、情報転送機器R2〜R4についても同様に、優先順番に従ってポーリングを行う。この情報送信機器C1から情報転送機器R2〜R4宛のポーリングコマンドは、各情報転送機器Rによって中継されて、宛先の情報転送機器Rまで転送される。これにより情報送信機器C1は情報転送機器R2〜R4と通信可能な最低の電波強度を記憶する。
次に、図18のステップS14のように、情報送信機器C1は、各情報転送機器Rに電波強度の低下を設定する。このとき、情報送信機器C1は、図19に示すように、先ず最低電波強度表を作成する。この最低電波強度表は、図20に示すように、情報転送機器Rの識別子、情報送信機器C1が接続する優先順位、ステップS13で得た最低電波強度が含まれる。
次に情報送信機器C1は、情報転送機器R1に、識別子R1を含む最低電波設定コマンドを送信する。この最低電波設定コマンドは、最低電波強度表に含まれる最低電波強度で秘密情報の送信を行うことを設定するコマンドである。情報転送機器R1に対しては、電波強度を中にする最低電波設定コマンドが送信される。
例えば図21(a)のように、情報送信機器C1の最低電波強度表において識別子R1に対して電波強度が大に設定されているとする。この場合、情報転送機器R1は、電波強度が大となっているために無線通信範囲がA1になっている。また、情報送信機器C1と情報転送機器R1とは、リンクL1が確立している。この状況において、情報受信機器E1が家庭内ネットワークNWに配置されると、情報受信機器E1は、最低の電波強度で通信可能な情報転送機器R1と接続する。
すると、情報送信機器C1は、図21(b)に示すように、情報転送機器R1よりも情報受信機器E1の方が低い電波強度(中)の無線通信範囲A2で通信確立が可能である。これにより、図18及び図19に示した動作によって、情報送信機器C1は、識別子E1に対応づけて電波強度(中)と情報受信機器E1とを含む最低電波強度表が作成できる。また、情報転送機器R1は、情報送信機器C1から送信されたポーリングコマンドに対し、電波強度(中)で電波強度情報を送信しても、情報受信機器E1を介して応答を得ることができる。その後、情報転送機器R1は、電波強度を小にして電波強度情報を送信しても、図21(c)に示すように、当該電波強度情報は情報受信機器E1には到達しない。これにより、情報転送機器R1は、電波強度を中に変更できる。したがって、情報送信機器C1は、情報受信機器E1とのリンクL2と、情報受信機器E1と情報転送機器R1との間のリンクL2とによって、情報転送機器R1と通信が可能となる。
以上のように、この秘密情報送信システムによれば、上述した秘密情報送信システムよりも、情報転送機器R1の電波強度をさらに低くなるよう変更できる。このとき、情報転送機器R1は、送信する電波強度を低くしながら応答を受信したか否かを判定し、最も低い電波強度を検査する。これにより、情報転送機器R1は、最も低い電波強度で情報送信機器C1と通信を行うことができる。
さらに、上述した秘密情報送信システムは、情報転送機器Rの接続が分断されるまで各情報転送機器Rの電波強度を低下させてもよい。この秘密情報送信システムにおける情報転送機器Rは、応答検査モジュール20によって、所定の電波強度以下の電波によって通信可能な通信機器Nを検査する。そして、応答検査モジュール20は、検査された通信機器Nと所定の電波強度以下の電波強度とを対応づけてネットワークテーブルに格納する。したがって、所定の電波強度以下では通信できない通信機器Nが隣接する通信機器Nであっても、当該通信機器Nには秘密情報は転送できないこととなる。
例えば図22(a)に示すような無線通信範囲A1に、情報送信機器C1、情報転送機器R1〜R4、情報受信機器E1が存在するとする。この無線通信範囲A1は、上述したような通信機器Nの動作によって、各通信機器Nの電波強度を低下させて形成されている。このような秘密情報送信システムにおけるリンク接続状態は、図22(b)のようになる。この接続状態は、電波が授受されておりかつ通信が許可されている接続は「1」、電波が授受されており通信が許可されてない接続は「0」、電波が授受できない接続は「∞」で示している。
通信機器N同士の接続状態は、図23のような状態1乃至状態6がある。通信機器Nの状態としては「通信が許可」、「全ノードが電波で接続」、「一部ノードが電波で接続」、「全ノードが電波で未接続」が含まれる。「通信が許可」とは、複数の通信機器Nと接続する可能性の制限に関することである。通信機器Nの各状態1〜6は、図23で示したそれぞれの状態と対応する。例えば情報送信機器C1は情報転送機器R1と情報転送機器R3に接続できる。しかし、情報送信機器C1は、ルーチング効率化やループ発生防止の理由などから、接続可能な経路に制限をかける必要がある。図22(a)の場合、情報受信機器E1の状態は、状態1の「通信が許可」及び「全ノードが電波で接続」である。
この秘密情報送信システムは、状態2、5のように一部ノードが電波で接続するような通信機器Nを許容する。すなわち、秘密情報送信システムにおいて通信機器N同士の分断を許容する。
図24(a)における情報受信機器E1の状態は状態4の「全ノードが電波で接続」となっている。このときのリンク接続状態は図24(b)のようになる。この例では、情報転送機器R1〜R4の電波強度を低下させることによって、リンクL4、L5、L7による通信ができない切断状態である。したがって図24(b)のようにリンクL4、L5、L7の物理接続状態は「∞」となる。
図24(a)の状態から、情報送信機器C1、情報転送機器R1の電波強度を低下する。これによって、図25(a)のように情報送信機器C1と情報転送機器R1とのリンクL1が切断される(同時に、情報転送機器R3と情報転送機器R1とのリンクL4を切断させる)。このような状態は、情報送信機器C1、情報転送機器R3、情報転送機器R4と、情報転送機器R1、情報転送機器R2、情報受信機器E1とで電波での接続が分断されている。このような秘密情報送信システムのリンク接続状態は図25(b)のようになる。この状態では、リンク接続状態及び物理接続状態のリンクL1、L4、L5、L7は「∞」となる。これによって、秘密情報送信システムは、情報受信機器E1の状態を、状態5(一部ノードが電波で接続)にすることができる。
秘密情報送信システムにおける接続を分断する他の例を図26に示す。この状態にするため、秘密情報送信システムでは、情報転送機器R1又は情報転送機器R2の電波強度を調整する。また、情報送信機器C1又は情報転送機器R3の電波強度を調整する。このような秘密情報送信システムのリンク接続状態は図26(b)のようになる。この状態では、リンク接続状態及び物理接続状態のリンクL2、L3、L4、L5、L7は「∞」となる。これによって、秘密情報送信システムは、情報受信機器E1の状態を、さらに分断して状態5(一部ノードが電波で接続)にすることができる。
図27(a)に示すように、図25に示したように情報転送機器Rの接続を分断している状態で、情報送信機器C1又は情報転送機器R1の電波強度を調整する。これにより、情報送信機器C1と情報転送機器R1とのリンクL1を確立できる。この状態におけるリンク接続状態は図27(b)となる。このとき、情報受信機器E1の状態は、状態4(又は状態1)、すなわち全ノードが電波で接続となる。
図27(a)のようにリンクL1が接続している状態から、図28(a)、(b)に示すように、リンクL1の物理接続状態を切断することができる。このとき、情報転送機器R1は、自身のコーディネートモジュール15を起動し、直ちに情報送信機器C2となる。このとき、情報受信機器E1は、状態2(通信が許可且つ一部ノードが電波で接続)又は状態5(一部ノードが電波で接続)となる。
このような秘密情報送信システムの動作は、図29及び図30のようになる。図30に示すように、この秘密情報送信システムにおいては、上述したように情報送信機器C1が情報受信機器E1に対してネットワークテーブルを送信する。このとき、途中の情報転送機器Rは、ネットワークテーブルをコピーして転送する。
図29に示すように、ステップS21において、各情報転送機器R1〜R4、情報受信機器E1、情報送信機器C1はメインルーチンモジュール14を起動する。
次に、情報受信機器E1は、上述したステップS2〜ステップS6の動作を行う。これにより情報受信機器E1は、最も低い電波強度で通信可能な情報転送機器Rに接続する。
次に、情報転送機器R1〜R4は、上述したステップS12〜ステップS24の動作を行う。これにより各情報転送機器R1〜R4は最も低い電波強度で他の情報転送機器Rや情報送信機器C1、情報受信機器E1と通信を行うよう設定される。これにより、秘密情報送信システムは、例えば図25に示したように、一部が分断された接続状態となる。
次のステップS22において、情報転送機器R2〜R4の何れかが情報送信機器C1側に情報受信機器E1から送信された返信情報が送信できないと判定する。例えば図25に示すように秘密情報送信システムにおける一部が分断している場合、情報転送機器R1は、情報受信機器E1から送信された返信が情報送信機器C1に送信できないと判定する。
次のステップS23において、ステップS22にて、情報転送機器R1は、コーディネートモジュール15を起動して、自身が情報送信機器C2となる。これにより、秘密情報送信システムは、図28のような状態となる。
次に、情報送信機器C2、情報転送機器R2〜R4、情報受信機器E1は、ステップS24〜ステップS26の動作を行う。これにより情報送信機器C2、各情報転送機器R2〜R4、情報受信機器E1は最も低い電波強度で他の情報転送機器Rや情報送信機器C2、情報受信機器E1と通信を行うよう設定される。
このとき、情報送信機器C2は、図30に示すように、先ずネットワークテーブル記憶部11から優先順番を読み出す。このとき、情報送信機器C2は、ネットワークテーブルの優先順番を参照してもよく、電波強度表の優先順番を参照してもよい。
次に情報送信機器C2の応答検査モジュール20は、優先順番に従って、情報転送機器R2〜R4にポーリングを行う。先ず、情報送信機器C2は、情報転送機器R2の識別子R2を含むポーリングコマンドを情報転送機器R2に送信する。また、情報送信機器C2は、情報転送機器R3、R4、情報送信機器C1、についても、同様にポーリングを行う。これにより、情報送信機器C2は、各通信機器Nについて、通信可能な最低の電波強度を記憶する。情報送信機器C2は、各通信機器Nについて最低電波強度表を作成すると、当該最低電波強度表を参照して各通信機器Nと通信可能となる。また、各情報転送機器Rは、予め情報送信機器C1から以前に送信された鍵情報をコピーしておく。これにより、情報受信機器E1が情報送信機器C1から分断されても、情報受信機器E1に接続可能な情報転送機器R1が情報送信機器C2となって、鍵情報を情報受信機器E1に送信できる。
以上のように、この秘密情報送信システムによれば、各通信機器Nの電波強度を低くしていき、システムにおける分断を許容して、より小さな無線通信範囲を設定できる。すなわち、応答検査モジュール20は、所定の電波強度以下の電波によって通信可能な通信機器Nを検査し、当該通信機器な通信機器N内でのみ通信を行うことができる。これにより、秘密情報送信システムによれば、分断状態で秘密情報を配信することができる。
つぎに、上述した秘密情報送信システムにおいて、所定の電波強度によって秘密情報を送信しても、一時的に、所定の電波強度よりも高い電波強度で秘密情報を送信してもよい。
この秘密情報送信システムにおいては、図31に示すように、先ずステップS31において、情報受信機器E1、情報転送機器R1〜R4、情報送信機器C1はメインルーチンモジュール14を起動する。
次に、情報受信機器E1は、接続できる最低の電波強度で情報転送機器Rに接続して、リンクを確立する。また、情報転送機器R1〜R4は、情報送信機器C1からのポーリングコマンドに応じて、自己の電波強度を低くして電波強度情報を情報送信機器C1に送信する。情報送信機器C1は、各情報転送機器R1〜R4についての最低電波強度表を作成する。情報送信機器C1は、作成した最低電波強度表の電波強度となるよう情報転送機器R1〜R4を設定する。
次に、情報受信機器E1は、図32(a)に示すように、情報送信機器C1に対して安全な経路を通知する。この時点では、家庭内ネットワークNWに含まれる全通信機器Nが接続可能な状態となっている。したがって、情報送信機器C1は、秘密情報の送信は行わない。なお、図32(a)のような秘密情報送信システムにおけるリンク接続状態、物理接続状態は、図32(b)のようになっている。
次に、情報送信機器C1、情報転送機器R1〜R4、情報受信機器E1は、ステップS21〜ステップS26の動作を行って、秘密情報送信システムにおいて無線通信範囲が分断されるように電波強度を低くする。例えば、図33(a)に示すように、リンクL4を分断するよう情報転送機器R1、R3の電波強度を低くする。これにより、リンクL4のリンク接続状態、物理接続状態は、図33(a)のように「∞」となる。リンクL4が切断されると、直ちに情報転送機器R1は情報送信機器C2となる。
リンクL4が切断された状態で、情報送信機器C1は、ステップS8の動作を行って、秘密情報を送信する。この秘密情報KE1は、図33(a)に示すように、情報送信機器C1から情報転送機器R3、R4に転送される。
情報送信機器C2は、ステップS32において、電波強度調整モジュール19によって一時的に電波強度を高くする。また、電波強度調整モジュール19は、電波強度を増加させた状態で、応答検査モジュール20によって他の無線通信範囲の情報転送機器Rと通信可能か否かを検査させる。このとき、応答検査モジュール20は、ステップS21〜ステップS27にて得た電波強度表を参照して、優先順番の高い情報転送機器Rに対してポーリングコマンドを送信する。このように、電波強度調整モジュール19は、徐々に電波強度を増加させ、情報送信機器C2が情報転送機器R1と通信可能となることを判定する。
図34(a)のように情報送信機器C2は、情報転送機器R1と通信可能となると、コーディネートモジュール15を停止させ、ルータモジュール16を起動する。このとき、図34(b)のように、リンクL4についての接続状態は「1」となっている。これにより、情報転送機器R3に記憶されている秘密情報KE1は、情報転送機器R1、情報転送機器R2を介して情報受信機器E1に送信される。
なお、情報転送機器R3は、秘密情報KE1を情報受信機器E1に送信した後、電波強度を低く戻してもよい。
以上のように、この秘密情報送信システムによれば、電波強度を小さくして複数の無線通信範囲に分断されていても、一時的に情報転送機器Rの電波強度を増加させて、情報送信機器Cから情報受信機器Eに秘密情報を送信することができる。これにより、秘密情報送信システムによれば、よりセキュアな通信な電波強度としても、接続性を高めることができ、接続時間を短縮できる。
上述した秘密情報送信システムにおいて、各通信機器Nは、スパニングツリーアルゴリズムによって秘密情報を送信する他の通信機器Nを求めてもよい。図35(a)に示すように通信機器Nが接続されている場合、接続状態は、図35(b)のようになる。この接続状態は、「1」が接続状態、「∞」が切断状態である。
ここで、接続状態は、電波強度、暗号化に応じた距離として定義される。セキュアではなく電波強度が大きいリンクは「∞」、セキュアではなく電波強度が小さいリンクは「1」、となる。また、図35(a)、(b)の秘密情報送信システムにおいて、ネットワークテーブルは、図36(b)のようになる。この図36(a)、(b)より、各リンクの接続状態は、図36(c)のようになる。
この秘密情報送信システムにおける通信機器Nは、上述した図8におけるステップS1〜ステップS6のように動作して、リンクを確立する情報転送機器Rと接続する。この動作において、ステップS5にてルータを選択する際に、通信機器Nは、各リンクのパスコストを計算する。このとき、通信機器Nは、各リンクにおける送受信の電波強度の和をAとし、送受信の優先度の和をBとし、パスコスト(距離)をLとした場合に、
L=A×B
という演算によって各リンクのパスコストを演算する。
例えば図38に示すように、秘密情報送信システムにおける各リンクのパスコストPC1乃至PC4を求めることができる。したがって、通信機器Nは、最も低い電波強度が小さく且つパスコストが最も小さいリンクで接続する情報転送機器Rを選択できる。
さらに通信機器Nは、図38(a)に示すように、点線で示すような物理接続していないパスを除外することが望ましい。通信機器Nは、図38(b)に示すようにパスコストが良好なリンクが存在しても、当該リンクを除外できる。
したがって、図39(a)に示すネットワークテーブルが作成され、図39(b)のようなパスコストが計算されると、図39のようにネットワークテーブルを計算することができる。これにより、図38(b)の太線で示したリンクのみを使用して秘密情報を送信することができる。
さらに、通信機器Nは、セキュアな経路を優先して秘密情報を送信する他の通信機器Nを求めてもよい。図40(a)に示すような秘密情報送信システムにおいて、情報転送機器R3と情報転送機器R4との間で暗号化通信を行っているとする。この場合、図40(b)、図41(a)、(b)に示すように、情報転送機器R3と情報転送機器R4とのリンクはセキュアリンク接続されているため、距離が「0」とされる。なお、セキュアリンク接続されていないがリンク接続されているリンクの距離は「1」となる。また、リンク接続されていないリンクの距離は「∞」となる。
したがって、リンクL1〜L8の接続状態が図41(b)に示すようになっている場合、情報転送機器R3と情報転送機器R4とのリンクL6の距離が「0」となる。
ここで、接続状態は、電波強度、暗号化に応じた距離として定義される。セキュアではなく電波強度が大きいリンクは「∞」、セキュアではなく電波強度が小さいリンクは「1」、セキュアなリンクは「0」となる。また、図35(a)、(b)の秘密情報送信システムにおいて、ネットワークテーブルは、図36(b)のようになる。この図36(a)、(b)より、各リンクの接続状態は、図36(c)のようになる。
以上のように、秘密情報送信システムによれば、上述したようにスパニングツリーアルゴリズムを利用しても、セキュアなリンクを優先して秘密情報を送信することができる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
N 通信機器
11 ネットワークテーブル記憶部
12 秘密情報記憶部
19 電波強度調整モジュール
20 応答検査モジュール

Claims (9)

  1. 秘密情報を送信する秘密情報送信装置であって、
    他の通信機器との間で通信を行う通信手段と、
    前記通信手段が他の通信機器との間で通信を行う電波強度を調整する電波強度調整手段と、
    前記電波強度調整手段によって調整された電波強度によって要求を前記通信手段から送信したことに応じ、前記通信手段が他の通信機器から応答を受信したか否かを判定して、他の通信機器と通信可能な最も低い電波強度を検査する応答検査手段と、
    他の通信機器と当該他の通信機器と通信するための電波強度とを対応づけて格納したネットワークテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
    前記応答検査手段により検査された電波強度と当該電波強度により通信可能な通信機器とを対応づけて前記ネットワークテーブルに格納するよう当該ネットワークテーブルを更新するテーブル更新手段とを有し、
    前記通信手段によって前記秘密情報を送信する場合に、前記ネットワークテーブルに格納された電波強度によって他の通信機器に秘密情報を送信すること
    を特徴とする秘密情報送信装置。
  2. 前記通信手段は、前記秘密情報を送信側通信機器から受信するものであり、
    前記電波強度調整手段は前記通信手段から送信する電波強度を低くしながら、前記応答検査手段は前記送信側通信機器から応答を受信したか否かを判定し、前記送信側通信機器と通信可能な最も低い電波強度を検査し、
    前記通信手段は、前記送信側通信機器と通信可能な最も低い電波強度で前記秘密情報を送信すること
    を特徴とする請求項1に記載の秘密情報送信装置。
  3. 前記応答検査手段は、所定の電波強度以下の電波によって通信可能な通信機器を検査し、
    前記テーブル更新手段は、前記応答検査手段により検査された前記通信機器と前記所定の電波強度以下の電波強度とを対応づけてネットワークテーブルに格納すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の秘密情報送信装置。
  4. 前記通信手段は、前記所定の電波強度以下の電波強度によって秘密情報を送信しても、一時的に、前記所定の電波強度よりも高い電波強度で前記秘密情報を送信することを特徴とする請求項3に記載の秘密情報送信装置。
  5. 前記通信手段は、スパニングツリーアルゴリズムによって前記秘密情報を送信する他の通信機器を求めることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の秘密情報送信装置。
  6. 前記通信手段は、セキュアな経路を優先して前記秘密情報を送信する他の通信機器を求めることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の秘密情報送信装置。
  7. 秘密情報を送信する秘密情報送信装置のプログラムであって、
    他の通信機器との間で通信を行う電波強度を調整する電波強度調整手段と、
    前記電波強度調整手段によって調整された電波強度によって要求を通信手段から送信したことに応じ、前記通信手段が他の通信機器から応答を受信したか否かを判定して、他の通信機器と通信可能な最も低い電波強度を検査する応答検査手段と、
    前記応答検査手段により検査された電波強度と当該電波強度により通信可能な通信機器とを対応づけて、ネットワークテーブルに格納するよう当該ネットワークテーブルを更新するテーブル更新手段とをコンピュータに実装し、
    前記ネットワークテーブルに格納された電波強度によって他の通信機器に秘密情報を送信させる
    ことを特徴とする秘密情報送信装置のプログラム。
  8. 複数の通信機器を含む通信ネットワークにおける通信機器に秘密情報を送信する秘密情報送信システムであって、
    前記通信機器が、
    他の通信機器との間で通信を行う通信手段と、
    前記通信手段が他の通信機器との間で通信を行う電波強度を調整する電波強度調整手段と、
    前記電波強度調整手段によって調整された電波強度によって要求を前記通信手段から送信したことに応じ、前記通信手段が他の通信機器から応答を受信したか否かを判定して、他の通信機器と通信可能な最も低い電波強度を検査する応答検査手段と、
    他の通信機器と当該他の通信機器と通信するための電波強度とを対応づけて格納したネットワークテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
    前記応答検査手段により検査された電波強度と当該電波強度により通信可能な通信機器とを対応づけて前記ネットワークテーブルに格納するよう当該ネットワークテーブルを更新するテーブル更新手段とを有し、
    前記各通信機器が前記ネットワークテーブルに格納された電波強度によって他の通信機器に秘密情報を転送して、前記秘密情報が設定された通信機器から前記秘密情報が設定されていない通信機器に前記秘密情報を転送すること
    を特徴とする秘密情報送信システム。
  9. 複数の通信機器を含む通信ネットワークにおける通信機器に秘密情報を送信する秘密情報送信方法であって、
    前記秘密情報の設定対象となる第1通信機器が第2通信機器に要求を送信し、
    前記要求を受信した第2通信機器から前記秘密情報を送信し、
    前記秘密情報を受信した第3通信機器によって、予め記憶しておいた他の通信機器と当該他の通信機器と通信するための電波強度とを対応づけて格納したネットワークテーブルを参照して、前記ネットワークテーブルに格納された電波強度のうち最も低い電波強度で前記秘密情報を転送して、前記第1通信機器まで前記秘密情報を転送すること
    を特徴とする秘密情報送信方法。
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