JP2014154557A - プラズマ触媒化学反応装置 - Google Patents

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ジン フーン チョ
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エー. ムーア キャメロン
j collins George
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Abstract

【課題】プラズマ触媒化学反応装置を提供する。
【解決手段】少なくとも1つの電極であって、該少なくとも1つの電極は、該少なくとも1つの電極の少なくとも一部分に配置されたナノ多孔性誘電性層を備え、該ナノ多孔性誘電性層は、複数の細孔を備え、該複数の細孔のうちの少なくとも一部分は、内部に埋め込まれた触媒を備える、少なくとも1つの電極を備える、プラズマデバイス。上記触媒は、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、オスミウム、イリジウム、白金、金、ニッケル、銅、コバルト、鉄、ならびに酸化物およびバイメタル、その組み合わせからなる群より選択され得る。
【選択図】図5

Description

(背景)
(技術分野)
本開示は、生物学的材料または他の材料の表面処理、除去または沈着のための、プラズマデバイスおよびプロセスに関する。より特定すると、本開示は、化学反応性の、プラズマにより発生される種を、プラズマデバイスにおいて、選択された成分に特異的な励起状態種(例えば、エネルギーを有する光子)と一緒に発生させて方向付けるための装置および方法に関する。
(関連技術の背景)
濃密媒体(例えば、大気圧またはその付近で液体および気体)中での電気放電は、適切な条件下で、プラズマ形成をもたらし得る。プラズマは、多量の化学種(例えば、イオン、ラジカル、電子、励起状態(例えば、準安定)種、分子フラグメント、および光子など)を生じさせる独特の能力を有する。プラズマ種は、プラズマ電子温度および電子密度を調整することによって、種々の内部エネルギー状態または外部運動エネルギー分布において、発生し得る。さらに、プラズマの空間特性、時間特性および温度特性を調節することによって、そのプラズマ種および付随する光子流により照射される材料に、特殊な変化が生じる。プラズマはまた、プラズマにより照射される生物学的材料および他の材料において、光化学反応経路および光触媒反応経路を開始させるために充分なエネルギーを有する光子(真空紫外光子が挙げられる)を発生させることが可能である。
本発明は、例えば、以下を提供する:
(項目1)
少なくとも1つの電極であって、該少なくとも1つの電極は、該少なくとも1つの電極の少なくとも一部分に配置されたナノ多孔性誘電性層を備え、該ナノ多孔性誘電性層は、複数の細孔を備え、該複数の細孔のうちの少なくとも一部分は、内部に埋め込まれた触媒を備える、少なくとも1つの電極
を備える、プラズマデバイス。
(項目2)
上記ナノ多孔性誘電性層は、酸化物、窒化物、天然酸化物および天然窒化物からなる群より選択される、上記項目に記載のプラズマデバイス。
(項目3)
金属合金が、アルミニウム合金およびチタン合金からなる群より選択される、上記項目のいずれかに記載のプラズマデバイス。
(項目4)
上記触媒は、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、オスミウム、イリジウム、白金、金、ニッケル、銅、コバルト、鉄、ならびに酸化物およびバイメタル、その組み合わせからなる群より選択される、上記項目のいずれかに記載のプラズマデバイス。
(項目5)
実質的に円柱形の管状形状を有する外側電極であって、該外側電極を通る管腔を規定する、外側電極;および
該管腔内に同軸状に配置された内側電極であって、該内側電極は、実質的に円柱形の管状形状を有する、内側電極
をさらに備える、上記項目のいずれかに記載のプラズマデバイス。
(項目6)
少なくとも1つの電極を有するプラズマデバイスであって、該少なくとも1つの電極は、該少なくとも1つの電極の少なくとも一部分に配置されたナノ多孔性誘電性層を備え、該ナノ多孔性誘電性層は、複数の細孔を備え、該複数の細孔のうちの少なくとも一部分は、内部に埋め込まれた触媒を備える、プラズマデバイス;
該プラズマデバイスに接続されており、該プラズマデバイスに電離性媒体を供給するように構成された電離性媒体源;ならびに
内側電極および外側電極に接続されており、該プラズマデバイスにおいて該電離性媒体に点火してプラズマ流を形成するように構成された電源
を備える、プラズマシステム。
(項目7)
上記ナノ多孔性誘電性層は、酸化物、窒化物、天然酸化物および天然窒化物からなる群より選択される、上記項目のいずれかに記載のプラズマシステム。
(項目8)
金属合金が、アルミニウム合金およびチタン合金からなる群より選択される、上記項目のいずれかに記載のプラズマシステム。
(項目9)
上記触媒は、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、オスミウム、イリジウム、白金、金、ニッケル、銅、コバルト、鉄、ならびに酸化物およびバイメタル、その組み合わせからなる群より選択される、上記項目のいずれかに記載のプラズマシステム。
(項目10)
実質的に円柱形の管状形状を有する外側電極であって、該外側電極を通る管腔を規定する、外側電極;および
該管腔内に同軸状に配置された内側電極であって、該内側電極は、実質的に円柱形の管状形状を有する、内側電極
をさらに備える、上記項目のいずれかに記載のプラズマシステム。
(項目11)
複数の細孔を備えるナノ多孔性誘電性層を、電極の少なくとも一部分に形成する工程;および
該複数の細孔のうちの少なくとも一部分に触媒を埋め込む工程
を包含する、方法。
(項目12)
上記ナノ多孔性誘電性層を形成する工程が、上記電極の少なくとも一部分を電解研磨することをさらに包含する、上記項目に記載の方法。
(項目13)
上記ナノ多孔性誘電性層を形成する工程が、上記電極の電解研磨された部分をアノード処理することによって、該電解研磨された部分に中間誘電性層を形成することをさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目14)
上記ナノ多孔性誘電性層を形成する工程が、上記中間誘電性層を上記電解研磨された部分から除去して、上記電極上に複数の隆起部を形成することをさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目15)
上記ナノ多孔性誘電性層を形成する工程が、上記複数の細孔を備える上記ナノ多孔性誘電性層を上記複数の隆起部上に形成することをさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目16)
上記ナノ多孔性誘電性層を形成する工程が、上記複数の細孔の、上記複数の隆起部に接触する部分を除去することをさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目17)
上記ナノ多孔性誘電性層を形成する工程が、上記複数の細孔を広げることをさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目18)
上記ナノ多孔性誘電性層を形成する工程が、上記ナノ多孔性誘電性層を、上記触媒の塩の溶液に浸漬することをさらに包含する、上記項目のいずれかに記載の方法。
(摘要)
プラズマデバイスが開示される。このデバイスは、少なくとも1つの電極の少なくとも一部分に配置されたナノ多孔性誘電性層を備える少なくとも1つの電極を備え、このナノ多孔性誘電性層は、複数の細孔を備え、この複数の細孔のうちの少なくとも一部分は、内部に埋め込まれた触媒を備える。
プラズマは、産業、科学および医薬の必要性に対して、特に、低温での加工片表面加工に対して代替の解決策を提供する、広い応用性を有する。プラズマは、加工片に送達され得、これによって、そのプラズマが衝突する材料の特性に、複数の変化を起こし得る。プラズマは、放射線(例えば、紫外)、イオン、光子、電子、および他の励起状態(例えば、準安定)種の大きなフラックスを生じさせるという、独特の能力を有し、これらのフラックスは、高い空間選択性、材料選択性、および時間制御で、材料特性変化を行うために適切である。選択的プラズマはまた、加工片の異なる上層を除去し得るが、その加工片の別の下層に対しては影響をほとんどまたは全く有さず、あるいは特定の組織型を混合組織領域から選択的に除去するために、または異なる組織型の隣接器官に対する影響を最小にしながら組織を選択的に除去するため(例えば、細胞外マトリックスの除去)に、使用され得る。
独特の化学種の1つの適切な用途は、非平衡反応または選択的化学反応を加工片またはその内部で駆動して、1つの特定の型の材料のみの選択的除去に備えることである。このような選択的プロセスは特に、生物学的組織処理(例えば、混合組織または多層組織)において求められ、このプロセスは、下にある組織および隣接組織に対して異なる選択性を有して、組織を低温で切断および除去することを可能にする。これは、細胞外マトリックス、生体膜、脂肪と筋肉組織との混合物の除去、および表面層の挫滅組織切除のために特に有用である。
プラズマ種は、表面材料の気化、ガス化または溶解(例えば、気体および液体ベースのエッチング)により、化学結合を切断することによって、または表面に末端を有する種を置換することもしくは置き換えることによって(例えば、表面官能基化)、組織表面の化学的性質を変更することが可能である。適切な技術、材料の選択および条件を用いて、近くにある異なる型の組織に影響を与えることなく、1つの型の組織を完全に選択的に除去することができる。プラズマの条件およびパラメータ(S−パラメータ、V、I、およびΘなどが挙げられる)を制御することにより、特定のプラズマ種のセットの選択が可能になり、これにより次に、材料の除去または改変のために選択される化学経路の選択、および所望の組織型の除去の選択性の選択が可能になる。本開示は、広範な条件下(調整された幾何学形状、種々のプラズマフィードストック媒体、電極の数および位置、ならびに電気的励起パラメータ(例えば、電圧、電流、位相、周波数、パルス条件など)が挙げられる)でプラズマを発生させるためのシステムおよび方法を提供する。これらの条件は全て、プラズマ照射される加工片に対するプラズマの選択性に影響を与える。
プラズマ放電を点火して維持する電気エネルギーの供給は、電離性媒体および他のプラズマフィードストックに容量結合または誘導結合された、実質的に伝導性の電極を通して送達される。本開示はまた、プラズマ動作の所望の局面(例えば、より高い電子温度、フィードストックに対するより大きい触媒効果、およびより高い量の二次放出)を改善および増強する特殊な電極構造を利用する、方法および装置を提供する。具体的には、本開示は、制御された化学反応物質の放出と、触媒材料の保持との両方のための多孔性媒体を提供する。
プラズマは、加工片での反応を駆動する電子、ラジカル、準安定種および光子を含み、この加工片に送達される、エネルギーを有する電子を含む。プラズマの条件およびパラメータを制御することにより、特定の粒子のセットの選択が可能になり、これにより次に、材料の除去または改変のための化学経路の選択、および所望の組織型の除去の選択性の選択が可能になる。本開示はまた、大気圧またはその付近で作動する、プラズマを発生させるためのシステムおよび方法を提供する。これらのプラズマは、他のプラズマ種と協力して材料表面での反応を駆動する、電子を含む。材料表面に送達される電子は、種々のプロセス(結合の切断が挙げられる)を開始し得、これにより、その後の反応における気化が可能になる。電子により駆動される反応は、付随するフラックスと相乗作用して、単独で作用する反応のいずれよりも大きい材料除去速度を達成する。
本開示の1つの実施形態によれば、プラズマデバイスが開示される。このデバイスは、少なくとも1つの電極の少なくとも一部分に配置されたナノ多孔性誘電性層を備える少なくとも1つの電極を備え、このナノ多孔性誘電性層は、複数の細孔を備え、この複数の細孔のうちの少なくとも一部分は、内部に埋め込まれた触媒を備える。
上記実施形態の1つの局面によれば、誘電性層は、酸化物、窒化物、天然酸化物および天然窒化物からなる群より選択される。
上記実施形態の1つの局面によれば、金属合金は、アルミニウム合金およびチタン合金からなる群より選択される。
上記実施形態の1つの局面によれば、上記触媒は、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、オスミウム、イリジウム、白金、金、ニッケル、銅、コバルト、鉄、ならびに酸化物およびバイメタル、その組み合わせからなる群より選択される。
上記実施形態の1つの局面によれば、上記プラズマデバイスは:実質的に円柱形の管状形状を有する外側電極であって、この外側電極を通る管腔を規定する、外側電極;およびこの管腔内に同軸状に配置された内側電極であって、実質的に円柱形の管状形状を有する、内側電極をさらに備える。
本開示の1つの実施形態によれば、プラズマシステムが開示される。このプラズマシステムは:少なくとも1つの電極を有するプラズマデバイスであって、この少なくとも1つの電極は、この少なくとも1つの電極の少なくとも一部分に配置されたナノ多孔性誘電性層を備え、このナノ多孔性誘電性層は、複数の細孔を備え、この複数の細孔のうちの少なくとも一部分は、内部に埋め込まれた触媒を備える、プラズマデバイス;このプラズマデバイスに接続されており、このプラズマデバイスに電離性媒体を供給するように構成された電離性媒体源;ならびに内側電極および外側電極に接続された電源であって、このプラズマデバイスにおいてこの電離性媒体に点火してプラズマ流を形成するように構成された電源を備える。
上記実施形態の1つの局面によれば、誘電性層は、酸化物、窒化物、天然酸化物および天然窒化物からなる群より選択される。
上記実施形態の1つの局面によれば、金属合金は、アルミニウム合金およびチタン合金からなる群より選択される。
上記実施形態の1つの局面によれば、上記触媒は、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、オスミウム、イリジウム、白金、金、ニッケル、銅、コバルト、鉄、ならびに酸化物およびバイメタル、その組み合わせからなる群より選択される。
上記実施形態の1つの局面によれば、上記プラズマデバイスは:実質的に円柱形の管状形状を有する外側電極であって、この外側電極を通る管腔を規定する、外側電極;およびこの管腔内に同軸状に配置された内側電極であって、実質的に円柱形の管状形状を有する、内側電極をさらに備える。
本開示の1つの実施形態によれば、方法が開示される。この方法は:複数の細孔を備えるナノ多孔性誘電性層を電極の少なくとも一部分に形成する工程;およびこの複数の細孔のうちの少なくとも一部分に触媒を埋め込む工程を包含する。
上記実施形態の1つの局面によれば、このナノ多孔性誘電性層を形成する工程は、この電極の少なくとも一部分を電解研磨することをさらに包含する。
上記実施形態の1つの局面によれば、このナノ多孔性誘電性層を形成する工程は、この電極の電解研磨された部分をアノード処理することによって、この電解研磨された部分に中間誘電性層を形成することをさらに包含する。
上記実施形態の1つの局面によれば、このナノ多孔性誘電性層を形成する工程は、この中間誘電性層をこの電解研磨された部分から除去して、この電極上に複数の隆起部を形成することをさらに包含する。
上記実施形態の1つの局面によれば、このナノ多孔性誘電性層を形成する工程は、複数の細孔を備えるナノ多孔性誘電性層を複数の隆起部上に形成することをさらに包含する。
上記実施形態の1つの局面によれば、このナノ多孔性誘電性層を形成する工程は、複数の細孔の、複数の隆起部に接触する部分を除去することをさらに包含する。
上記実施形態の1つの局面によれば、このナノ多孔性誘電性層を形成する工程は、複数の細孔を広げることをさらに包含する。
上記実施形態の1つの局面によれば、このナノ多孔性誘電性層を形成する工程は、ナノ多孔性誘電性層を触媒の塩の溶液に浸漬することをさらに包含する。
添付の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示の例示的な実施形態を図示し、そして上に与えられた本開示の一般的説明、および以下に与えられる実施形態の詳細な説明と一緒に、本開示の原理を説明する役に立つ。
図1は、本開示によるプラズマシステムの概略図である。 図2は、本開示によるプラズマデバイスの斜視断面斜視図である。 図3は、図2のプラズマデバイスの側面断面図である。 図4A〜図4Dは、図2のプラズマデバイスの電極表面の一部分の拡大断面図である。 図4E〜図4Hは、図2のプラズマデバイスの電極表面の一部分の拡大断面図である。 図5は、図2のプラズマデバイスの電極上に多孔性コーティングを形成する方法を図示する流れ図を示す。 図6Aは、本開示による触媒を埋め込まれた金属酸化物層の断面図の走査型電子顕微鏡画像である。 図6Bは、本開示による触媒を埋め込まれた金属酸化物層の上面図の走査型電子顕微鏡画像である。 図7は、本開示によりプラズマ処理された組織の断面図の写真である。 図8は、本開示によりプラズマ処理された組織の質量損失を図示する棒グラフである。 図9は、本開示による埋め込まれたニッケル触媒の存在下および非存在下でプラズマにより生成されたプラズマ種の放出スペクトルを図示する棒グラフである。
(詳細な説明)
プラズマは、直流(DC)電流または交流(AC)電流のいずれかとして、連続モードまたはパルス化モードのいずれかで、約0.1ヘルツ(Hz)から約100ギガヘルツ(GHz)の周波数(無線周波数(「RF」、約0.1MHz〜約100MHz)およびマイクロ波(「MW」、約0.1GHz〜約100GHz)の帯域を含む)で、適切なジェネレータ、電極、およびアンテナを使用して送達される、電気エネルギーを使用して発生させられる。励起周波数、加工片、および回路に電気エネルギーを送達するために使用される電気回路の選択は、プラズマの多くの特性および要求に影響を与える。プラズマ化学発生の性能、気体または液体のフィードストック送達システム、および電気励起回路の設計は、相互に関係している。なぜなら、作動電圧、周波数および電流のレベル、ならびに位相の選択は、電子の温度と電子密度とに影響を与えるからである。さらに、電気励起およびプラズマデバイスハードウェアの選択もまた、ホストプラズマガスまたは液体媒体への新たな成分の導入に、所定のプラズマシステムがどのように動的に応答するかを決定する。電気駆動の(例えば、電圧、電流、または励起周波数に対する動的整合ネットワークまたは調節を介しての)対応する動的調節は、電気回路からプラズマへの制御された電力移動を維持するために使用され得る。
最初に図1を参照すると、プラズマシステム10が開示されている。システム10は、電源14と、電離性媒体源16と、前駆体または予備電離源18とに接続された、プラズマデバイス12を備える。電源14は、電力または整合インピーダンスをプラズマデバイス12に送達するための任意の適切な構成要素を備える。より具体的には、電源14は、電力を生成して電離性媒体に点火して持続させ、プラズマ流32を発生させることが可能な、任意の無線周波数ジェネレータまたは他の適切な電源であり得る。プラズマデバイス12は、組織へのプラズマの印加のための電気外科ペンシルとして利用され得、そして電源14は、デバイス12に約0.1MHz〜約2,450MHz、別の実施形態においては約1MHz〜約160MHzの周波数の電力を供給するように適合された、電気外科ジェネレータであり得る。プラズマはまた、連続的またはパルス化された直流(DC)電気エネルギー、連続的またはパルス化されたRF電気エネルギー、あるいはこれらの組み合わせを使用することによって、点火され得る。
前駆体源18は、デバイス12への導入前に前駆体フィードストックをエアロゾル化するように構成された、通気瓶または噴霧器を備え得る。ある実施形態において、前駆体源18はまた、約1フェムトリットル〜約1ナノリットルの体積の、前躯体フィードストックの予め決定された精製された液滴体積を発生させることが可能な、マイクロ液滴またはインジェクタシステムを備え得る。前駆体源18はまた、微小流体デバイス、圧電ポンプ、または超音波気化器を備え得る。
システム10は、デバイス12を通って加工片「W」(例えば、組織)へのプラズマの流れを提供する。プラズマフィードストック(これは、電離性媒体および前駆体フィードストックを含む)は、それぞれ電離性媒体源16および前駆体源18によって、プラズマデバイス12に供給される。作動中に、この前駆体フィードストックおよびこの電離性媒体は、プラズマデバイス12に提供され、このプラズマデバイスで、プラズマフィードストックが点火されて、特定の励起種および準安定種由来のイオン、ラジカル、光子を含むプラズマ流32を形成し、これらは、加工片「W」の内部またはその表面で所望の化学反応を駆動するための内部エネルギーを有する。これらのフィードストックは、図1に示され、以下により詳細に記載されるように、プラズマ流の点火点より上流またはその中間の位置で(例えば、点火点で)混合され得る。
電離性媒体源16は、電離性フィードストック気体混合物をプラズマデバイス12に提供する。電離性媒体源16は、プラズマデバイス12に接続されており、そして貯蔵タンクおよびポンプを備える(明示的には図示しない)。電離性媒体は、液体であっても気体であってもよく、例えば、アルゴン、ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノン、ラドン、二酸化炭素、窒素、水素、酸素など、およびこれらの混合物など、または液体であり得る。これらおよび他の気体は、最初は液体の形態であり得、これが、適用中にガス化される。
前駆体源18は、前駆体フィードストックをプラズマデバイス12に提供する。前駆体フィードストックは、固体、気体または液体のいずれの形態であってもよく、そして任意の状態(例えば、固体、液体(例えば、粒子、ナノ粒子または液滴)、気体、およびこれらの組み合わせ)の電離性媒体と混合され得る。前駆体源18は、ヒータを備え得ることにより、この前駆体フィードストックが液体である場合、この前駆体フィードストックを、電離性媒体との混合前に加熱して気体状態にし得る。
1つの実施形態において、これらの前駆体は、電源14からの電気エネルギーにより点火される場合、または電離性媒体16から形成された粒子(電子、光子、もしくは制限された選択的化学反応性を有する他のエネルギー保有種)と衝突を起こす場合に、反応性種(例えば、イオン、電子、励起状態(例えば、準安定)種、および分子フラグメント(例えば、ラジカル)など)を形成することが可能な任意の化学種であり得る。より具体的には、これらの前駆体は、種々の反応性官能基を有する化合物(例えば、ハロゲン化アシル、アルコール、アルデヒド、アルカン、アルケン、アミド、アミン、ブチル、カルボン酸、シアネート、イソシアネート、エステル、エーテル、エチル、ハロゲン化物、ハロアルカン、ヒドロキシル、ケトン、メチル、ニトレート、ニトロ、ニトリル、ニトリト、ニトロソ、過酸化物、ヒドロペルオキシド、酸素、水素、窒素、およびこれらの組み合わせ)を含み得る。ある実施形態において、これらの化学前駆体は、水;ハロゲノアルカン(例えば、ジクロロメタン、トリクロロメタン、四塩化炭素、ジフルオロメタン、トリフルオロメタン、および四フッ化炭素など);過酸化物(例えば、過酸化水素、アセトンペルオキシド、および過酸化ベンゾイルなど);アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール);アルカリ性物質(例えば、NaOH、KOH、アミン);アルキル;ならびにアルケンなどであり得る。このような化学前駆体は、実質的に純粋な形態で、または混合された形態で、または可溶性形態で、適用され得る。
これらの前駆体およびその官能基、ならびにナノ粒子は、加工片「W」の表面種(例えば、分子)と反応するために、表面に送達され得る。換言すれば、これらの官能基は、加工片「W」に存在する化学表面末端を修飾するかまたは置き換えるために、使用され得る。これらの官能基は、それらの高い反応性、およびプラズマにより付与される反応性に起因して、これらの表面種と容易に反応する。さらに、これらの官能基はまた、プラズマ体積を加工片に送達する前に、このプラズマ体積内で反応する。
プラズマ中で生成されるいくつかの官能基は、その場で反応して物質を合成し得、この物質がその後、表面上に沈着物を形成し得る。この沈着物は、治癒を刺激するため、細菌を殺傷するため、および親水性または吸湿性を増大させて電極または他の組織への組織の固着を最小にするために使用され得る。さらに、特定の官能基の沈着はまた、予め決定された気/液拡散を達成する(例えば、気体の透過を可能にするが、液体の交換を防止する)ために、表面を結合させるかもしくは結合を刺激するために、または物理的な保護層として塗布するために、表面を封入することを可能にし得る。
電離性媒体源16および前駆体源18は、それぞれ配管13aおよび13bを介して、プラズマデバイス12に接続され得る。配管13aおよび13bは、1つの配管に(例えば、Y継手を介して)合わせられて、電離性媒体と前駆体フィードストックとの混合物をデバイス12に、このデバイスの近位端で送達し得る。このことは、プラズマフィードストック(例えば、前駆体フィードストック、ナノ粒子および電離性気体)が、プラズマデバイス12内でのこの混合物の点火前に同時に、プラズマデバイス12に送達されることを可能にする。
別の実施形態において、電離性媒体源16および前駆体源18は、配管13aおよび13bを介して別々の接続部でプラズマデバイス12に接続され得、その結果、フィードストックの混合は、プラズマデバイス12内で点火点より上流で起こる。換言すれば、これらのプラズマフィードストックは、点火点より近位(それぞれの源16および18とプラズマデバイス12との間の任意の地点であり得る)で混合され、その後、プラズマフィードストックが点火されて、加工片「W」に対する各特定の表面処理のための、プラズマ流種のフラックス(例えば、粒子/cmsec)の所望の混合物が生成される。
さらなる実施形態において、これらのプラズマフィードストックは、プラズマ流32に直接入る流れの中間(例えば、点火点またはプラズマ流の下流)で混合され得る。より具体的には、配管13aおよび13bは、デバイス12に点火点で接続され得、その結果、前駆体フィードストックおよび電離性媒体は、これらが混合されると同時に点火される。電離性媒体は、点火点より近位でデバイス12に供給され得、一方で、前駆体フィードストックは、この電離性媒体と点火点で混合されることもまた、想定される。
さらなる例示的な実施形態において、この電離性媒体は、混合されない状態で点火され得、そしてこれらの前駆体は、点火されたプラズマ流32内に直接混合され得る。混合前に、これらのプラズマフィードストックは、個々に点火され得る。このプラズマフィードストックは、デバイス12を通る媒体の流れを作製するために予め決定された圧力で供給され、この媒体の流れは、プラズマフィードストックの反応を補助してプラズマ流32を生成する。本開示によるプラズマ流32は、大気圧またはその付近で、通常の大気条件下で発生する。
図2および図3を参照すると、デバイス12は、外側電極123内に同軸状に配置された内側電極122を備える。図2に示されるように、外側電極123は、実質的に円柱形の管状形状を有し、この外側電極を通る管腔125を有する。内側電極122は、実質的に円柱形の形状(例えば、棒形状)を有し、閉じた遠位部分124を有する。電極122および123は、プラズマの点火に適切な伝導性材料(例えば、金属および金属−セラミック複合材料)から形成され得る。1つの実施形態において、電極122および123は、天然の酸化物化合物または窒化物化合物が配置された、伝導性金属から形成され得る。
デバイス12はまた、内側電極122と外側電極123との間に配置された電極スペーサ127を備える。電極スペーサ127は、内側電極122と外側電極123との間に任意の地点に配置されて、内側電極122と外側電極123との間の同軸の構成を提供し得る。電極スペーサ127は、中心開口部140(この中心開口部を通しての内側電極122の挿入のために適合されている)、および1つまたは1つより多くの流れ開口部142(中心開口部140の周囲に円周状に配置されており、電離性媒体および前駆体の流れがデバイス12を通って流れることを可能にする)を備える。ある実施形態において、電極スペーサ127は、セラミックなどの誘電性材料から形成されて、内側電極122と外側電極123との間の容量結合を提供し得る。
電極スペーサ127は、電極122および123に摩擦ばめされて、内側電極122を外側電極123内に固定し得る。別の実施形態において、電極スペーサ127は、外側電極123に固定され得るが、内側電極122を覆ってスライド可能に配置される。この構成は、電極122と123との間の所望の空間的関係を達成するために、内側電極122の遠位部分124の、外側電極123に対する長手軸方向の調節を提供する(例えば、内側電極122の遠位部分124の露出を制御する)。
ある実施形態において、内側電極122の遠位部分124は、外側電極123の遠位端を超えて延び得る。別の実施形態において、内側電極122の遠位部分124は、管腔125内に引き込まれ得、その結果、遠位部分124は、外側電極123によって完全に囲まれる。さらなる実施形態において、内側電極122の遠位部分124は、外側電極123の遠位端と同一面内にあり得る。
電極122および123のうちの一方は、活性電極であり得、そして他方は、中性(例えば、無関係)または戻り電極であり得、絶縁変換器(図示せず)を通してのRFエネルギーカップリングを容易にし得る。この変換器は、ジェネレータ14内に配置されており、加工片「W」との電気的絶縁を提供する。電極122および123の各々は、プラズマ発生を駆動する電源14に接続されており、その結果、電源14からのエネルギーは、デバイス12を通って流れるプラズマフィードストックに点火するために使用され得る。より具体的には、電離性媒体および前駆体は、開口部142および管腔125を通って(例えば、電極スペーサ127および内側電極122と外側電極123との間を通って)、デバイス12を通って流れる。電極122および123がエネルギーを与えられると、これらのプラズマフィードストックは点火されてプラズマ流32を形成し、このプラズマ流が、デバイス12の遠位端から加工片「W」上に放出される。
図3に示されるように、内側電極122および外側電極123は、絶縁材料または半導体材料から形成されたコーティング150を備え得、このコーティングは、内側の導体までのフィルム(例えば、原子層沈着物)として、または誘電性のスリーブもしくは層として、沈着される。このコーティングは、内側電極122の外側表面および外側電極123の内側表面に配置される。換言すれば、内側電極122および外側電極123の、管腔125に面する表面が、コーティング150を備える。1つの実施形態において、このコーティングは、内側電極122および外側電極123の表面全体(例えば、それぞれの外側表面および内側表面)を覆い得る。別の実施形態において、このコーティングは、電極122および123の一部分のみを覆い得る。
このコーティングは、ナノ多孔性の天然酸化物であり得るか、内側電極および外側電極を形成している金属の天然窒化物であり得るか、または沈着された層もしくはイオン注入によって形成された層であり得る。ある実施形態において、内側電極122および外側電極123は、アルミニウム合金から形成され、そしてこのコーティングは、酸化アルミニウム(Al)または窒化アルミニウム(AlN)である。別の例示的な実施形態において、内側電極122および外側電極123は、チタン合金から形成され、そしてこのコーティングは、酸化チタン(TiO)または窒化チタン(TiN)である。ある実施形態において、このコーティングはまた、非天然の金属酸化物または金属窒化物(例えば、酸化亜鉛(ZnO)および酸化マグネシウム(MgO))であってもよい。このコーティングはまた、組織の固着を減少させて、組織が電極に固着することを防止するために使用され得る。
内側電極122および外側電極123、ならびにコーティング150はまた、不均質な系として構成され得る。内側電極122および外側電極123は、任意の適切な電極基板材料(例えば、伝導性金属または半導体)から形成され得、そしてこのコーティングは、これらの電極に、種々のコーティングプロセスによって配置され得る。このコーティングは、内側電極122および外側電極123に、酸化環境への曝露、アノード処理、電気化学的プロセス、イオン注入、または沈着(例えば、スパッタリング、化学蒸着、原子層沈着など)によって形成され得る。
別の実施形態において、電極122および123上のコーティングは、各電極上で異なり得、そして別の目的を果たし得る。一方のコーティング150(例えば、電極122上)は、増大した二次電子放出を促進するように選択され得、一方で、他方の電極(例えば、電極123)上のコーティングは、特定の化学反応を促進するように(例えば、触媒として働くように)選択され得る。
ある実施形態において、このコーティングは、内側電極122と外側電極123との間の容量結合を提供する。得られる容量回路素子構造は、内側電極122および外側電極123の表面において、正味負のバイアス電位を提供し、この電位は、プラズマ流からのイオンおよび他の種を引き付ける。次いで、これらの種は、このコーティング150に衝撃を加え、そしてエネルギーを有する電子を放出する。
イオンおよび/または光子の衝撃に応答して、高い二次電子放出特性γを有する材料は、コーティング150を形成するために適切である。このような材料としては、絶縁体および/または半導体が挙げられる。これらの材料は、比較的高いγを有し、ここでγは、入射衝撃粒子1個あたりで放出される電子の数を表す。従って、金属は一般に、低いγ(例えば、0.1未満)を有し、一方で、絶縁材料および半導体材料(例えば、金属酸化物)は、高いγ(約1〜約10、いくつかの絶縁体については、20の値を超える)を有する。従って、コーティング150は、二次放出電子の源として働く。
二次電子放出γは、式(1):
(1) γ=Γsecondary/Γion
によって記載され得る。
式(1)において、γは、二次電子放出の収率または係数であり、Γsecondaryは、電子流量であり、そしてΓionは、イオン流量である。二次放出は、イオンの衝突の衝撃が二次電子放出のために充分なエネルギーを有する場合、プラズマ種(例えば、イオン)のコーティング150への衝撃に起因して起こり、従ってγモードの放電を起こす。一般に、電子の発生が気体中(αモードの放電)ではなく電極表面で起こる場合に(すなわちγ>1)、放電はγモードであるといわれる。換言すれば、コーティング150に衝突する各イオンごとに、所定数の二次電子が放出される。従って、γはまた、Γsecondary(例えば、電子流量)とΓion(例えば、イオン流量)との比と考えられ得る。
これらのイオンは、コーティング150の表面と衝突し、次に、二次電子放出がγ放電を起こすために十分なエネルギーを提供する。コーティング材料がγ放電を起こす能力は、数種のパラメータにより変わり、その最大の影響は、上で議論されたような、高いγを有する材料の選択に起因する。この特性は、コーティング150が、二次放出電子の源として、または選択された化学反応経路を増強するための触媒材料として、働くことを可能にする。
経時的に、コーティング150は、プラズマ動作中に薄くなり得るか、または除去され得る。コーティング150を二次放出電子の源を絶えず提供するために維持する目的で、コーティング150は、プラズマ動作中に絶えず補充され得る。このことは、内側電極122および外側電極123上の本来のコーティングを再生する種を追加することによって、達成され得る。1つの実施形態において、前駆体源18は、酸化物または窒化物のコーティングを補充するために、酸素ガスまたは窒素ガスをデバイス12に提供し得る。
二次電子放出は、シース層132および133を、それぞれ内側電極122および外側電極123の周囲に形成する。シース層132および133は、動作範囲RおよびRを有し、これらの動作範囲は、内側電極122および外側電極123の周囲に位置する、エネルギーを有する電子のシース層132および133の厚さを表す。換言すれば、範囲RおよびRは、気相での解離反応を駆動する、比較的高いエネルギーを有する電子の密度が大いに増大した領域を示す。電極122および/または123上のコーティング150は、エネルギーを有する二次電子の動作範囲RおよびRを増大または増強し得る。具体的には、コーティング150の厚さの変化を使用して、動作範囲RおよびRを調節し得る。ギャップ距離Δは、エネルギーを有する二次電子の濃度が比較的低いゾーンを示す。上で議論されたように電極をコーティングすることによって、ギャップ距離Δが減少する。いくつかの実施形態において、距離Δは0まで減少させられ得、そして/または動作範囲RおよびRは重なり得、これによって、中空陰極効果を生じさせ得る。
シース層132および133の形成はまた、電離性媒体および前駆体の供給によって制御される。電離性媒体および前駆体は、コーティング150の表面からの二次放出中に放出される、エネルギーを有する電子に対して、比較的透過性であるように選択される。上記のように、プラズマは、大気圧で発生する。このような圧力で増大するエントロピーに起因して、発生する電子は、比較的短い時間および空間で多数の衝突を起こして、シース層132および133を形成する。
図4A〜図4Hを参照すると、コーティング150はまた、ナノ構造を有する複数の細孔160を備え得、これらの細孔は、予め決定された(例えば、単方向の)様式または無作為な様式で配列され得、そしてこれらの細孔内に配置された、1種または1種より多くの触媒材料162(図4H)を含むように処理され得る。触媒材料162は、プラズマ流32内での化学反応の開始に適切である。
図5は、図4A〜4Gと合わせて、上面142を有する基板140(例えば、内側電極122および外側電極123の表面)にコーティング150を形成する方法を図示する。上で議論されたように、基板140は、伝導性金属(例えば、アルミニウムおよびチタンなど)から形成され得る。ステップ200において、基板140は、図4Aに示されるような粗い縁部を上面142から除去するために、任意の適切な技術(例えば、摩耗研磨)により研磨される。基板140はその後、電解研磨されて、図4Bに示されるように、ナノ規模のレベルで表面142を滑らかにされ得る。
1つの実施形態において、電解研磨は、基板140を、約1pH〜約7pH、ある実施形態においては、約1pH〜約4pHのpHを有する酸性溶液に、約0℃〜約50℃、ある実施形態においては、約0℃〜約5℃の温度で、約0.1分間〜約100分間、ある実施形態においては、約0.1分間〜約10分間の時間にわたって、約1V〜約300V、ある実施形態においては、約10V〜約30VのDC電圧をこの溶液に供給しながら、浸漬することによって達成され得る。この溶液は、水溶液であってもよく、溶媒としてアルコールが使用されてもよい。電解研磨のために適切な酸の例としては、過塩素酸、硝酸、硫酸、およびこれらの組み合わせが挙げられる。電解研磨のために適切なアルコールの例としては、エタノール、メタノール、2−プロパノール、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
ステップ202において、研磨された基板140は、アノード処理される。この処理は、基板140を、約1pH〜約7pH、ある実施形態においては、約1pH〜約3pHのpHを有する酸性溶液に、約0℃〜約100℃、ある実施形態においては、約5℃〜約20℃の温度で、約1分間〜約3,000分間、ある実施形態においては、約120分間〜約300分間の時間にわたって、約2V〜約500V、ある実施形態においては、約20V〜約50Vの電圧をこの溶液に供給しながら、浸漬することによって達成され得る。アノード処理のために適切な酸の例としては、シュウ酸、クロム酸、硫酸、リン酸、スルホサリチル酸、およびこれらの組み合わせが挙げられる。アノード処理は、図4Cに示されるように、基板140の上面層を除去し、そして金属酸化物形成体144を上面142上に形成して、中間金属酸化物層を形成する。上面層の除去はまた、凹状の隆起部146を上面142に作製する。
ステップ204において、図4Dに示されるように、金属酸化物形成体144が除去され、その結果、隆起部146が露出する。このことは、基板140を、約1pH〜約7pH、ある実施形態においては、約1pH〜約3pHのpHを有する酸性溶液に、約0℃〜約100℃、ある実施形態においては、約40℃〜約80℃の温度で、約1分間〜約3000分間、ある実施形態においては、約120分間〜約300分間の時間にわたって、浸漬することによって達成され得る。固有の金属酸化物形成体144を除去するために適切な酸の例としては、シュウ酸、クロム酸、硫酸、リン酸、スルホサリチル酸、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
ステップ206において、隆起部146を有する基板140は、2回目のアノード処理を行われる。これは、基板140を、約1pH〜約7pH、ある実施形態においては、約1pH〜約3pHのpHを有する酸性溶液に、約0℃〜約100℃、ある実施形態においては、約5℃〜約20℃の温度で、約1分間〜約3000分間、ある実施形態においては、約120分間〜約300分間の時間にわたって、約1V〜約5000V、ある実施形態においては、約20V〜約500Vの電圧をこの溶液に供給しながら、浸漬することによって達成され得る。2回目のアノード処理は、図4Eに示されるように、金属酸化物形成体144を再構築し、これらの再構築された金属酸化物形成体は、ステップ202において形成された形成体144(図4C)より均一である。
ステップ208において、図4Fに示されるように、細孔148が、金属酸化物形成体144の各々の中に形成される。換言すれば、金属酸化物形成体144の各々の、隆起部146に接触している底部の金属酸化物部分が除去され、その結果、隆起部146が露出する。これは、基板140を、約1pH〜約7pH、ある実施形態においては、約1pH〜約3pHのpHを有する酸性溶液に、約0℃〜約100℃、ある実施形態においては、約5℃〜約20℃の温度で、約1分間〜約1000分間、ある実施形態においては、約120分間〜約300分間の時間にわたって、約200V〜約5V、ある実施形態においては、約20V〜約50Vの電圧をこの溶液に供給しながら、浸漬することによって達成され得る。この細孔形成プロセスは、2回目のアノード処理(例えば、ステップ206)と同じ溶液中で、電圧を約500Vから約1Vまで、ある実施形態においては、約50Vから約5Vまで、約0.01V/s〜約20V/s、ある実施形態においては、約0.1V/s〜約2V/sの速度で低下させながら、実施され得る。この電圧の低下により、金属酸化物形成体144の下部が除去されて、隆起部146の一部分が露出する。
ステップ210において、細孔148がその基部において、すなわち、金属酸化物形成体144が基板140の隆起部146に接触する地点で、広げられる。これは、基板140を、約1pH〜約7pH、ある実施形態においては、約1pH〜約3pHのpHを有する酸性溶液に、約0℃〜約100℃、ある実施形態においては、約20℃〜約40℃の温度で、約0分間〜約500分間、ある実施形態においては、約30分間〜約120分間の時間にわたって、浸漬することによって達成され得る。このプロセスは、細孔148の基部を広げて、図4Gに示されるような、逆きのこ形の形状を形成する。
ステップ212において、触媒材料162が、広げられた細孔148に埋め込まれる。基板140は、約4pH〜約10pH、ある実施形態においては、約6pH〜約8pHのpHを有する溶液に、約0℃〜約100℃、ある実施形態においては、約20℃〜約40℃の温度で、約0.5分間〜約300分間、ある実施形態においては、約1分間〜約60分間の時間にわたって、約0.5V〜約100V、ある実施形態においては、約5V〜約40Vの電圧を、約5Hz〜約2000Hz、ある実施形態においては、約50Hz〜約200Hzの周波数でパルス化させてこの溶液に供給しながら、浸漬される。このプロセスにより、触媒材料162(すなわち、金属ニッケル)が、広げられた細孔148内に堆積する。触媒として働き得る適切な金属の例としては、貴金属(例えば、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、オスミウム、イリジウム、白金、金);金属触媒(例えば、ニッケル、銅、コバルト、鉄);金属酸化物触媒(例えば、酸化鉄、酸化ルテニウム);光触媒(例えば、酸化チタン、銅−鉄を充填された酸化チタンおよび酸化ケイ素、共触媒である酸化ニッケルを含むタンタル酸ナトリウム);バイメタル触媒(例えば、白金−ルテニウム、白金−金);およびこれらの組み合わせが挙げられる。触媒材料162は、塩または有機化合物として提供され得、その例としては、金属ハロゲン化物(例えば、塩化ニッケル、塩化白金、およびこれらの組み合わせ)が挙げられる。
以下の実施例は、本開示の実施形態を説明するために与えられる。これらの実施例は、説明的であることのみを意図され、本開示の範囲を限定することは意図されない。また、割合および百分率は、他に示されない限り、重量基準である。本明細書中で使用される場合、「室温」とは、約20℃〜約30℃の温度をいう。
実施例1 − ナノ多孔性アルミナへの触媒の埋め込み
アルミニウムの管状基板を電解研磨して、その表面を滑らかにした。この基板を、過塩素酸(85体積%)およびエタノールの酸性溶液(1:7の体積比)に、約5℃の温度で、約3分間にわたって、約20V DCの電圧をこの溶液に供給しながら浸漬させた。
次いで、この研磨した基板を、0.3Mのシュウ酸の酸性溶液に、約5℃の温度で約4時間にわたって、約40Vの電圧をこの溶液に供給しながら浸漬することによって、この基板をアノード処理し、この基板上に金属酸化物層を形成した。次いで、この基板を酸性の85重量%の酸化クロム(Cr)およびリン酸(HPO)の溶液に、約60℃の温度で約3時間にわたって浸漬することによって、この金属酸化物層を除去して、その表面に隆起部を形成した。次いで、この基板を0.3Mのシュウ酸の酸性溶液に、約5℃の温度で約4時間にわたって、約40Vの電圧をこの溶液に供給しながら浸漬することによって、この基板に2回目のアノード処理を行って、多孔性金属酸化物層を形成した。
この基板を、0.3Mのシュウ酸の酸性溶液に、約5℃の温度で約300秒間にわたって、約10Vの電圧をこの溶液に供給しながら浸漬することによって、この金属酸化物層内に細孔を形成した。この細孔形成プロセスを、2回目のアノード処理と同じ溶液中で、電圧を約40Vから約10Vまで、約−0.1V/sの速度で低下させながら行った。
次いで、基板140を5重量%のHPOの酸性溶液に、約60℃の温度で約40分間にわたって浸漬することによって、これらの細孔を広げた。次いで、この基板を、300g/LのNiSO・6HOの溶液に、約35℃の温度で約3分間にわたって、約18Vの電圧をおよそ170Hzでパルス化させてこの溶液に供給しながら、浸漬することによって、ニッケルをこれらの細孔内に埋め込んだ。
図6Aおよび図6Bは、基板の表面に埋め込まれた酸化ニッケル層の、走査型電子顕微鏡を使用して撮影した断面図および上面図を図示する。図6Aおよび図6Bに示されるように、ニッケルは、多孔性酸化物層の開口部に位置した。このことは、触媒作用を補助し、そしてアーク形成を防ぐ。
実施例2 − 組織の除去
図7は、酸化アルミニウムでコーティングされたアルミニウム電極を通して印加される場合のプラズマと、酸化アルミニウムでコーティングされて実施例1に議論されるように細孔内にニッケルが埋め込まれたアルミニウム電極を通して印加される場合のプラズマとの、エキソビボのニワトリ筋肉組織に対する影響を図示する。埋め込まれたニッケル触媒の存在は、2倍の深さの組織の除去をもたらした。除去された組織の相対的な質量損失を、図8の棒グラフにより図示する。埋め込まれたニッケル触媒の存在下で発生したプラズマはまた、2倍多くの質量除去をもたらした。
図9は、埋め込まれたニッケル触媒の存在下および非存在下でプラズマにより生成された、プラズマ種の放出スペクトルの比較棒グラフを図示する。埋め込まれたニッケル触媒の存在下で発生したプラズマは、2倍多くのヒドロキシルラジカルをもたらした。組織の除去の深さおよび質量の増大は、埋め込まれたニッケル触媒の存在に起因するヒドロキシルラジカルの生成の類似の増大に起因するかもしれない。
本開示の例示的な実施形態が、添付の図面を参照しながら本明細書中に記載されたが、本開示はこれらの正確な実施形態に限定されないこと、ならびに種々の他の変更および改変が、本開示の範囲または趣旨から逸脱することなく、本開示において当業者によりなされ得ることが、理解されるべきである。特に、上で議論されたように、このことは、プラズマ種の相対的な割合を、加工片表面またはその反応性プラズマの体積に対して望ましい特定のプロセスに関する要件に合うように、調整することを可能にする。
10 プラズマシステム
12 プラズマデバイス
14 電源
16 電離性媒体源
18 前駆体源
122 内側電極
123 外側電極

Claims (18)

  1. 少なくとも1つの電極であって、該少なくとも1つの電極は、該少なくとも1つの電極の少なくとも一部分に配置されたナノ多孔性誘電性層を備え、該ナノ多孔性誘電性層は、複数の細孔を備え、該複数の細孔のうちの少なくとも一部分は、内部に埋め込まれた触媒を備える、少なくとも1つの電極
    を備える、プラズマデバイス。
  2. 前記ナノ多孔性誘電性層は、酸化物、窒化物、天然酸化物および天然窒化物からなる群より選択される、請求項1に記載のプラズマデバイス。
  3. 金属合金が、アルミニウム合金およびチタン合金からなる群より選択される、請求項1に記載のプラズマデバイス。
  4. 前記触媒は、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、オスミウム、イリジウム、白金、金、ニッケル、銅、コバルト、鉄、ならびに酸化物およびバイメタル、その組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載のプラズマデバイス。
  5. 実質的に円柱形の管状形状を有する外側電極であって、該外側電極を通る管腔を規定する、外側電極;および
    該管腔内に同軸状に配置された内側電極であって、該内側電極は、実質的に円柱形の管状形状を有する、内側電極
    をさらに備える、請求項1に記載のプラズマデバイス。
  6. 少なくとも1つの電極を有するプラズマデバイスであって、該少なくとも1つの電極は、該少なくとも1つの電極の少なくとも一部分に配置されたナノ多孔性誘電性層を備え、該ナノ多孔性誘電性層は、複数の細孔を備え、該複数の細孔のうちの少なくとも一部分は、内部に埋め込まれた触媒を備える、プラズマデバイス;
    該プラズマデバイスに接続されており、該プラズマデバイスに電離性媒体を供給するように構成された電離性媒体源;ならびに
    内側電極および外側電極に接続されており、該プラズマデバイスにおいて該電離性媒体に点火してプラズマ流を形成するように構成された電源
    を備える、プラズマシステム。
  7. 前記ナノ多孔性誘電性層は、酸化物、窒化物、天然酸化物および天然窒化物からなる群より選択される、請求項6に記載のプラズマシステム。
  8. 金属合金が、アルミニウム合金およびチタン合金からなる群より選択される、請求項6に記載のプラズマシステム。
  9. 前記触媒は、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、オスミウム、イリジウム、白金、金、ニッケル、銅、コバルト、鉄、ならびに酸化物およびバイメタル、その組み合わせからなる群より選択される、請求項6に記載のプラズマシステム。
  10. 実質的に円柱形の管状形状を有する外側電極であって、該外側電極を通る管腔を規定する、外側電極;および
    該管腔内に同軸状に配置された内側電極であって、該内側電極は、実質的に円柱形の管状形状を有する、内側電極
    をさらに備える、請求項6に記載のプラズマシステム。
  11. 複数の細孔を備えるナノ多孔性誘電性層を、電極の少なくとも一部分に形成する工程;および
    該複数の細孔のうちの少なくとも一部分に触媒を埋め込む工程
    を包含する、方法。
  12. 前記ナノ多孔性誘電性層を形成する工程が、前記電極の少なくとも一部分を電解研磨することをさらに包含する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記ナノ多孔性誘電性層を形成する工程が、前記電極の電解研磨された部分をアノード処理することによって、該電解研磨された部分に中間誘電性層を形成することをさらに包含する、請求項12に記載の方法。
  14. 前記ナノ多孔性誘電性層を形成する工程が、前記中間誘電性層を前記電解研磨された部分から除去して、前記電極上に複数の隆起部を形成することをさらに包含する、請求項13に記載の方法。
  15. 前記ナノ多孔性誘電性層を形成する工程が、前記複数の細孔を備える前記ナノ多孔性誘電性層を前記複数の隆起部上に形成することをさらに包含する、請求項14に記載の方法。
  16. 前記ナノ多孔性誘電性層を形成する工程が、前記複数の細孔の、前記複数の隆起部に接触する部分を除去することをさらに包含する、請求項15に記載の方法。
  17. 前記ナノ多孔性誘電性層を形成する工程が、前記複数の細孔を広げることをさらに包含する、請求項16に記載の方法。
  18. 前記ナノ多孔性誘電性層を形成する工程が、前記ナノ多孔性誘電性層を、前記触媒の塩の溶液に浸漬することをさらに包含する、請求項11に記載の方法。
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