JP2014153292A - 電力計測システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電力計測システムにおいて、分電盤内などの回路への変流器の取り付けの誤りを判別可能とし、監視装置などに誤って表示される電力値にユーザが違和感を持つことを防止する。
【解決手段】電力計測システムSは、電圧検出部32と、回路に取り付けられた変流器2からの出力に基づいて電流の信号を検出する電流検出部31と、回路の電力値を演算する電力演算部33と、電力演算部33の演算結果を表示する表示部42とを備える。また、電力演算部33で演算され、複数回路中における一の変流器2が取り付けられた回路の電力値と、他の変流器2が取り付けられた回路の電力値とに基づいて、一の変流器2と他の変流器2とが同一回路を測定していることを判定する判定演算部41を備える。この構成により、回路への変流器2の取り付けの誤りを判別可能とし、監視装置などに誤って表示される電力値にユーザが違和感を持つことを防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、変流器(CT:Current Transformer)を用いて分電盤内などにおける回路の電力を計測する電力計測システムに関する。
従来より、住宅内やビルディングなどの施設に設けられた分電盤内における回路の電力を計測する際、測定範囲拡大のために変流器が用いられる。一般的に、この変流器の受け側回路には電力計測器が接続され、この電力計測器は、変流器と接続される回路に負担抵抗を挿入して、この負担抵抗の両端の電圧を検出することで電流値を計測して電力演算を行う。
分電盤内における回路の電力計測には、従来、大きな電流が流れる主幹回路のみを計測する場合が殆どであったが、近年の消費電力の「見える化」の実現などのため、主幹回路から分岐された分電盤内の末端回路である複数の分岐回路の電力も計測する必要がある。この分岐回路には、主幹回路からの電流が分流されているため、例えば数十A程度の電流が流れる。電力の「見える化」では、分電盤内の分岐回路ごとの電力の情報を、LAN経由でモニタを備えた監視装置(パソコン)などに表示することができる。
分岐回路の電流計測においては、従来より使用されている比較的大型の変流器ではなく、出力電流が数十mA程度である小型の変流器(小型CT)が用いられる。この小型CTでは鉄心コアや巻き線を小型化することができる。それゆえ、小型CTは、分電盤内の比較的電流の低い分岐回路等の電流計測用として、従来の変流器では形状の制約上用いることができない箇所に用いることが可能となる。このように、分電盤内の設置スペースに応じて、種類の異なる変流器を使い分ける必要がある。
ところで、変流器の器体の一面に、コネクタに設けられた押釦の押操作に応じて発光する発光部を設けて、変流器と電力計測器に接続されるコネクタとの対応関係を目視で確認し、誤接続の防止を図る電力計測ユニットが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、絶対値変換手段により変流器の結合方向が任意でも常に正しい電力を求めることを可能とした三相電力測定器、及び三相電力電力量計並びにその結線状態判別方法も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2011−33462号公報 特開2001−124806号公報
しかしながら、上述したような電力の「見える化」を図るために、分電盤内の複数の分岐回路それぞれに複数(例えば40個)の小型CTが取り付けられる場合、計測回路数が非常に多くなり、回路設定や変流器の取り付けなどの施工が非常に複雑になる。その結果、変流器の取り付け位置の誤りや変流器の取付け方向の誤りなどが発生することが想定される。
そして、一般的に、分電盤の施工完了時に行われるテストでは、全ての分岐回路に接続された照明器具や空調機器などの負荷に電流を流し、計測される全ての電力値の正誤判定が行われることはない。このため、変流器を誤って取り付けていた場合でも、ユーザが負荷を実際に使用する段階になって初めて電力表示に不具合が現れることが想定される。例えば、変流器の回路への取り付け方向が逆向きの場合、監視装置(パソコンなど)の表示画面には、負荷の使用中にも関わらず「現在の使用電力:−100W」などと表示され、ユーザがその表示されている使用電力に違和感を持つこととなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、分電盤内などの回路への変流器の取り付けの誤りを判別可能とし、監視装置などに誤って表示される電力値に対してユーザが違和感を持つことがないようにした電力計測システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、回路から電圧の信号を検出する電圧検出部と、前記回路に取り付けられた変流器からの出力に基づいて電流の信号を検出する電流検出部と、前記電圧検出部及び電流検出部で検出される電圧及び電流の各信号に基づいて前記回路の電力値を演算する電力演算部と、前記電力演算部の演算に基づく結果を表示する表示部と、を備える電力計測システムにおいて、前記電力演算部で演算され、複数回路中における一の変流器が取り付けられた回路の電力値と、複数回路中における他の変流器が取り付けられた回路の電力値とに基づいて、当該一の変流器と当該他の変流器とが同一回路を測定していることを判定する判定部を備えることを特徴とするものである。
この電力計測システムにおいて、前記判定部は、前記一の変流器が取り付けられた回路の平均電力値又は積算電力値と、前記他の変流器が取り付けられた回路の平均電力値又は積算電力値との差分が所定範囲内であり、且つ当該所定範囲内となることが所定割合以上となる場合において、同一回路を測定していると判定することが好ましい。
この電力計測システムにおいて、前記判定部は、前記一の変流器が取り付けられた回路の平均電力値又は積算電力値を、時間軸を軸として反転させた値と、前記他の変流器が取り付けられた回路の平均電力値又は積算電力値との差分が所定範囲内であり、且つ当該所定範囲内となることが所定割合以上となる場合において、同一回路を測定していると判定することが好ましい。
この電力計測システムにおいて、前記差分が所定範囲内とは、回路に取り付けられる変流器の確度の2倍以内の範囲であることが好ましい。
この電力計測システムにおいて、前記表示部は、前記判定部において検出した判定結果、及び当該判定結果に基づく対応の少なくとも一方をさらに表示することが好ましい。
この電力計測システムにおいて、前記判定部における検出結果、及び当該判定結果に基づく対応の少なくとも一方を発報する発報部をさらに備えることが好ましい。
この電力計測システムにおいて、前記表示部に表示される複数回路中における一の変流器が取り付けられた回路の名称と、他の変流器が取り付けられた回路の名称とが同一又は類似となることを検出する名称検出部をさらに備え、前記同一又は類似となる場合には、前記表示部に名称の再設定を促す表示を行うことが好ましい。
本発明に係る電力計測システムによれば、変流器が取り付けられた回路の電力値に基づいて、一の変流器と他の変流器とが同一回路を測定していることを判定する。このため、本発明では、回路への変流器の取り付けの誤りを判別可能とし、監視装置などに誤って表示される電力値に対してユーザが違和感を持つことを低減できる。
本発明の実施の形態1に係る電力計測システムの全体構成図である。 同上電力計測システムに備わる電力計測器及び監視装置の機能ブロック図である。 (a)〜(c)同上監視装置に備わる判定演算部の判定アルゴリズムを説明するための図である。 同上監視装置に備わる表示部への表示の一例を示す図である。 前記実施の形態1の変形例1に係る電力計測システムの全体構成図である。 同上監視装置に備わる判定演算部の判定アルゴリズムを説明するための図である。 (a)本発明の実施の形態2に係る電力計測システムに備わる表示部の表示の一例を示す図、(b)同上電力計測システムの動作手順を示すフローチャートである。 同上電力計測システムに備わる電力計測器及び監視装置の機能ブロック図である。 本発明の参考例に係る電力計測システムの全体構成図である。 同上電力計測システムに備わる表示部の表示の一例を示す図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る電力計測システムについて図面を参照して説明する。図1に示すように、電力計測システムSは、分電盤1、変流器2、電力計測器3、監視装置4、負荷5、及びブレーカ6a〜6cを備える。この電力計測システムSは、例えば一般住宅内やオフィスビル内において、分電盤1から電力供給を受ける照明器具やパソコンなどの様々な負荷5の消費電力を監視して、電力の「見える化」を実現している。
分電盤1は、外部からビル内や宅内に供給される商用電源を、単相3線式などの電線7を介して一次側に受ける主幹回路と、主幹回路の2次側から分岐した電路に介装される複数の分岐回路とを備える。各分岐回路には照明器具やパソコンのほか、空調機器やIH機器などの様々な負荷5が接続される。また、ブレーカ6aは、主幹回路の電線7に接続された主幹ブレーカであり、ブレーカ6bは、主幹回路から分岐した複数の分岐回路に配設された分岐ブレーカである。
変流器2は、各回路の電流を一定の割合で小さくして専用ケーブルである信号線8を介して電力計測器3に供給する。本実施の形態1において、変流器2は、比較的小さな電流の流れる各分岐回路を流れる分岐電流を分岐回路毎に定期的に計測するために設置され、分岐回路の電線の所定位置に取り付けられ、電力計測器3と信号線8にて接続される。なお、変流器2は、分岐回路の電線7に開口式などで簡単に取り付けられ、信号線8として専用ケーブルを用いることで誤結線を未然に防止する。
電力計測器3は、変流器2と接続され、これら変流器2と接続される回路に挿入する負担抵抗を備え、変流器2が設置された回路の電力を計測する。電力計測器3は、通信線を介して監視装置4に電力演算結果を出力する。この電力計測器3は、例えば分電盤1内の所定箇所に設置されている。
監視装置4は、モニタを有する専用のパソコンなどであり、各分岐回路の電力情報を管理し表示する監視ユニットである。監視装置4は、電力計測器3とRS−485通信などでネットワーク接続され、各負荷5の電力使用に関するデータ収集を行い、データ解析のためグラフなどの表示を行う。また、本実施の形態1において、監視装置4は、変流器2の取り付けの誤りを検出をする機能も有している。そして、監視装置4は、例えば一時間ごとや一日ごとの電力使用に関するデータを自動記録し、電力計測器3と接続されたネットワーク経由によるエネルギーの一括管理を行い、効率のよい電力使用量の「見える化」を実現する。
負荷5は、分岐回路に接続された照明器具やパソコンのほか、空調機器やIH機器などの様々な電気機器である。
次に、本実施の形態1に係る電力計測システムSに備わる電力計測器3の機能構成に関して図2を参照して説明する。電力計測器3は、変流器2の信号から電流を検出する電流検出部31、回路の電圧の信号を検出する電圧検出部32、及び電流検出部31における電流及び電圧検出部32における電圧の各信号に基づいて電力演算する電力演算部33を備える。
電流検出部31は、変流器2と接続される回路に挿入された負担抵抗や、所定周波数帯の信号を通過させるフィルタを通過した電流信号に所定値を加算する加算回路などを備える。電圧検出部32は、ブレーカ6cなどを介して電線7と端子で接続され、電圧降圧回路、所定周波数帯の電圧信号を通過させるフィルタを通過した信号に対して電圧波形が例えば0〜5Vの範囲となるように適切なバイアスをかける加算回路などを備えている。
電力演算部33は、電流検出部31で計測された電流、及び電圧検出部32で検出される電圧に基づいて、変流器2が取付けられた電線7に接続された負荷5に供給される積算電力量や平均電力値などを演算するマイコンである。この電力演算部33は、A/D変換部331,332、乗算部333、及び伝送回路部334を備える。
A/D変換部331は、電圧検出部32から受信するアナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換部332は、電流検出部31から受信するアナログ信号をデジタル信号に変換する。乗算部333は、A/D変換部331及び332から出力される信号を乗算する回路であり、すなわち電力を算出する。伝送回路部334は、例えば、RS485などに準拠した2線式シリアル通信回路を有し、接続される通信線を介して相互に通信可能な監視装置4に電力演算値を送信する。
次に、本実施の形態1に係る電力計測システムSに備わる監視装置4の機能構成に関して図2を参照して説明する。監視装置4は、判定演算部41、電力値や電力使用量など電力に関する各種データを表示する表示部42、及び発報部43を備えている。
判定演算部41は、電力計測器3から受信する電力演算値に基づいて各変流器2の取り付けの不具合を演算処理に基づいて判定するものであり、当該演算処理は監視装置4に予めインストールされる専用プログラムの機能において実現される。なお、本実施の形態1において、判定演算部41は、図1に示す変流器2A,2Bのように、一の変流器2Aが測定する回路と他の変流器2Bが測定する回路とが同一回路を測定している場合を想定している。
具体的には、判定演算部41は、電力演算部33で演算され、複数回路中における一の変流器2Aが取り付けられた回路の平均電力値又は積算電力値と、他の変流器2Bが取り付けられた回路の平均電力値又は積算電力値との差分が所定範囲内か判定する。そして、判定演算部41は、当該差分が所定範囲となる割合が所定割合以上となる場合において、同一回路を測定していると判定するアルゴリズムを用いる。
ここで、差分が所定範囲とは、例えば回路に取り付けられた変流器2の確度誤差(仕様上の誤差の最大値)の2倍以内の範囲である。これは、複数の変流器2が同一対象の負荷5/電源の電線7に取り付けられた場合、電力計測器3の演算結果である電力値の誤差は、変流器2の確度誤差の2倍以上は異ならないということに基づくものである。例えば、図3(a)に示すように、確度誤差2.5%の変流器2A,2Bを用いた場合、同一回路を測定した時の変流器2A,2Bの違いによる電力値の誤差は高々5%以内の範囲に収まることとなる。
次に、判定演算部41の演算アルゴリズムに関して図3(b),(c)を参照して説明する。図3(b)は変流器2Aが取り付けられた回路の電力値の推移、図3(b)は変流器2Bが取り付けられた回路の電力値の推移を示している。判定演算部41は、所定のサンプリング周期(例えば1秒毎)ごとに電力値f(t)、f(t)を取得する。次に、判定演算部41は、例えば、下記の式(1)に基づいて同時点でのf(t)及びf(t)の差分が変流器2A,2Bの確度誤差の2倍以内(例えば5%以内)となるか否かを判定する。
{(f(t)−f(t))/f(t)}×100≦5(%)・・・(1)
判定演算部41は、この演算を所定期間(例えば1日)に亘って継続し、(I)差分の9割以上が5%以内となる場合や、(II)差分の平均値が5%以内となる場合には、変流器2A,2Bは同一回路を計測している不具合状態であると判定する。
また、判定演算部41は、変流器2を用いて電力計測する回路総数がN個の場合に、最初に、回路1と回路2〜Nの全てとを比較判定し、次に回路2と回路3〜Nとを比較、次に回路3と回路4〜N、,,最後に回路(N−1)と回路Nとを比較判定する。そして、判定演算部41が全ての回路の比較判定が終了すると、全回路ともに同一回路を測定していない正常な接続状態、又は同一回路を測定している不具合が発生している状態かを判定できる。
表示部42は、監視装置4であるパソコンの液晶モニタなどで実現され、図4に示すように、各回路の名称、各回路の平均電力(W)、積算電力(Wh)などが表示される。また、判定演算部41において検出した判定結果、及び当該判定結果に基づく対応などが表示される。判定結果としては、例えば「回路2と回路3とは同一回路(同一負荷)を測定している可能性があります」と表示する。その他、判定結果としては、例えば「回路1と回路2が同一回路を対象にしています虞があります」、「回路1と回路2における変流器の接続状態を確認してください」、「サポートセンターの連絡先は***−****です。お手数ですがご連絡お願いします」などと表示される。このように、ユーザがとり得るべき対応が監視装置4の表示部42に明示されるため、ユーザが感じる違和感をより低減できる。
発報部43は、判定演算部41が検出した判定結果や、判定結果に基づく対応を表す旨の内容を発声・音で発報する。発報内容としては、例えば「回路2と回路3とは同一回路(同一負荷)を測定している可能性があります」と発報する。このため、ユーザがとり得るべき対応が監視装置4の発声・音で発報されるため、より幅広いユーザを対象にできる。
以上のように、本実施の形態1に係る電力計測システムSにおいては、判定演算部41が所定の演算アルゴリズムに基づいて変流器2の取り付けの誤りを判定でき、変流器2の取り付け状態に不具合があることを視認や検査をすることなく自動的に検出できる。
また、表示部42にその判定結果を表示することで、変流器2の取り付けを誤った場合でも、監視装置4に誤った電力値が表示されることで持たれるユーザの違和感を低減できる。さらに、電力計測システムSの稼動後においても、表示部42の表示内容に基づいて、ユーザが工事資格のある専門家に変流器2の検査依頼ができ、変流器2の取り付け状態が正しくなるまでの期間において、適切な対応が取れるようになる。
(第1の変形例)
本実施の形態1の第1の変形例について、図5を参照して説明する。本変形例1では、図5に示すように、変流器2Bを間違って変流器2Aが取り付けられた配線の隣の配線に取り付けた場合を想定している。
この場合、図6に示すように、変流器2Aが取り付けられた回路の電力値の推移と、変流器2Bが取り付けられた回路の電流値の推移は、時間軸を軸として略対称となる。従って、本変形例1において、判定演算部41は、最初に、変流器2Aが取り付けられた回路の平均電力値又は積算電力値を、時間軸を軸として反転させる。そして、判定演算部41は、この反転させた値と、変流器2Bが取り付けられた回路の平均電力値又は積算電力値との差分が所定範囲内(例えば変流器2A,2Bの確度誤差の2倍以内)となるか否かを判定する。また、判定演算部41は、当該所定範囲内となることが所定割合以上となる場合において、同一回路を測定していると判定する。
従って、本変形例1においても、上記実施の形態1と同様に、判定演算部41において回路への変流器2の取り付け位置の誤りを判別でき、変流器2の取り付けに不具合があることを、視認や検査をすることなく自動的に検出できる。
(第2の変形例)
本実施の形態1の第2の変形例について説明する。本変形例2では、変流器2の分電盤1内での施工状態は正しいが、一の変流器2が取り付けられた回路の電力値と、他の変流器2が取り付けられた回路の電力値とが偶然に同等傾向にある回路同士を「同一回路」と誤判定しないようにしたものである。
具体的には、判定演算部41は、複数回路中における一の変流器2が取り付けられた回路の平均電力値又は積算電力値と、他の変流器2が取り付けられた回路の平均電力値又は積算電力値との差分が所定範囲内かを判定する。次に、判定演算部41は、当該所定範囲となる割合が所定割合以上となるか否かを判定するが、この期間を、より長期間(例えば2日〜一週間)とする。このことで、一の変流器2が取り付けられた回路の電力値と、他の変流器2が取り付けられた回路の電力値とが偶然に同等傾向にある回路同士を「同一回路」と誤判定することを、より適切に防止できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る電力計測システムについて、図7を参照して説明する。なお、上記実施の形態1と同様の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する(以下同じ)。
本実施の形態2では、各回路への変流器2の取り付け位置や取り付け方向、変流器2と電力計測器3との間のコネクタ接続も正しく、変流器2の施工誤りはない場合であるが、施工時や使用時に表示部42を介して設定される回路の名称が誤入力される場合がある。例えば、図7(a)に示すように、表示部42において名称設定を「回路3」とすべきところを「回路2(42a)」と誤入力するケースが想定される。この場合、誤入力状態を放置することにより、(I)回路2の平均電力は150Wか300Wのいずれかが正しいか不明、(II)回路3の計測もれという不具合が生じる。また、回路名称の入力誤りを再度正しく訂正するためには、分電盤1を再度開けて変流器2の施工状態をチェックする必要があり、必要以上の手間を要することとなる。
従って、本実施の形態2では、図8に示すように、監視装置4が表示部42に表示される複数回路中における一の変流器2が取り付けられた回路の名称と、他の変流器2が取り付けられた回路の名称とが同一又は類似となることを検出する名称検出部44を備える。なお、名称検出部44の機能は、監視装置4に予めインストールされる専用プログラムにおいて実現可能である。
次に、本実施の形態2に係る電力計測システムSの動作手順に関し、図7(b)を参照して説明する。最初に、名称検出部44は、回路の名称入力がなされる毎に(S71)、文字列が完全一致するなど、既に入力済みの名称と一致するか否かを検証する(S72)。そして、名称検出部44は、既に入力済みの回路名称と一致する場合には(S72でYes)、名称再設定を促す処理、例えば、表示部42に「同一名称が設定されています」や「名称設定をやり直してください」と表示する(S73)。一方、名称検出部44は、既に入力済みの回路名称と一致しない場合には(S72でNo)、その次の処理を実行する(S74)。
以上のように、本実施の形態2に係る電力計測システムSにおいては、変流器2が取り付けられる各回路の名称が誤入力されたことをユーザにいち早く知らせることで変流器2に関する設定の不具合を判別可能とし、より正しく電力値を管理できるようになる。
(参考例)
本発明に係る電力計測システムの参考例について、図9及び図10を参照して説明する。本参考例では、図9に示すように、施工時において、変流器2Aの電線に対する取付け方向(電源側と負荷側)を誤った場合を想定している。
この場合、図10に示すように、表示部42において本来は正値で表示されるべき平均電力値及び積算電力値が負値(本図では−100Wと表示)となって表示される虞がある。或いは表示部42において本来は負値で表示されるべき平均電力値及び積算電力値が正値となって表示される虞がある。従って、監視装置4の表示部42において「正/負」変換スイッチ45を設け、ユーザがカーソル選択した電力値(本図では−100W)を、絶対値をそのままにして正値⇔負値に互換表示(本図では100W若しくは+100Wと互換表示)する機能を有する。また、この場合、表示部42において「回路1の変流器が逆向きに取り付けされている可能性があります」などの警告表示もできる。なお、「正/負」変換スイッチ45は、電力計測器3側に設けられた表示部において設けることもできるし、また、物理的な押ボタンや静電容量式スイッチとして設けることも考え得る。
この構成により、本参考例では、「正/負」変換スイッチ45のスイッチ操作を行うだけで、変流器2Aの取り付けが正しく施工されるまでの一定期間、新たな施工作業を要することなく、表示される誤った電力値に対するユーザの違和感を少なくできる。
また、例えば、分電盤1の分岐回路に発電装置が接続されているような場合には、「正/負」変換スイッチ45を操作するだけで、分電盤1側に電流が流れてくる発電時における電力値をプラス表示にユーザ設定できる。このため、表示部42に表示される電力値の正/負が、売電/買電又は充電/放電に対応した表示とでき、表示部42に表示される電力値に対するユーザの違和感を軽減できる。
なお、本発明は、上記実施の形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、監視装置4が備えている判定演算部41の機能を電力計測器3側に備えることもできる。
また、本発明の目的を達成するために、本発明は、電力計測システムに含まれる特徴的な構成手段をステップとする電力計測方法としたり、それらの特徴的なステップを含むプログラムとして実現することもできる。そして、そのプログラムは、ROM等に格納しておくだけでなく、USBメモリ等の記録媒体や通信ネットワークを介して流通させることもできる。
S 電力計測システム
1 分電盤
2 変流器
3 電力計測器
4 監視装置
5 負荷
6a,6b,6c ブレーカ
7 電線
8 信号線
31 電流検出部
32 電圧検出部
33 電力演算部
41 判定演算部(判定部)
42 表示部
43 発報部
44 名称検出部
45 正/負変換スイッチ

Claims (7)

  1. 回路から電圧の信号を検出する電圧検出部と、前記回路に取り付けられた変流器からの出力に基づいて電流の信号を検出する電流検出部と、前記電圧検出部及び電流検出部で検出される電圧及び電流の各信号に基づいて前記回路の電力値を演算する電力演算部と、前記電力演算部の演算に基づく結果を表示する表示部と、を備える電力計測システムにおいて、
    前記電力演算部で演算され、複数回路中における一の変流器が取り付けられた回路の電力値と、複数回路中における他の変流器が取り付けられた回路の電力値とに基づいて、当該一の変流器と当該他の変流器とが同一回路を測定していることを判定する判定部を備える、ことを特徴とする電力計測システム。
  2. 前記判定部は、前記一の変流器が取り付けられた回路の平均電力値又は積算電力値と、前記他の変流器が取り付けられた回路の平均電力値又は積算電力値との差分が所定範囲内であり、且つ当該所定範囲内となることが所定割合以上となる場合において、同一回路を測定していると判定する、ことを特徴とする請求項1記載の電力計測システム。
  3. 前記判定部は、前記一の変流器が取り付けられた回路の平均電力値又は積算電力値を、時間軸を軸として反転させた値と、前記他の変流器が取り付けられた回路の平均電力値又は積算電力値との差分が所定範囲内であり、且つ当該所定範囲内となることが所定割合以上となる場合において、同一回路を測定していると判定する、ことを特徴とする請求項1記載の電力計測システム。
  4. 前記差分が所定範囲内とは、回路に取り付けられる変流器の確度の2倍以内の範囲である、ことを特徴とする請求項2又は3記載の電力計測システム。
  5. 前記表示部は、前記判定部において検出した判定結果、及び当該判定結果に基づく対応の少なくとも一方をさらに表示する、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電力計測システム。
  6. 前記判定部における検出結果、及び当該判定結果に基づく対応の少なくとも一方を発報する発報部をさらに備える、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電力計測システム。
  7. 前記表示部に表示される複数回路中における一の変流器が取り付けられた回路の名称と、他の変流器が取り付けられた回路の名称とが同一又は類似となることを検出する名称検出部をさらに備え、前記同一又は類似となる場合には、前記表示部に名称の再設定を促す表示を行う、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電力計測システム。
JP2013025172A 2013-02-13 2013-02-13 電力計測システム Active JP6124055B2 (ja)

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