JP2014150955A - 音楽知育玩具 - Google Patents
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Abstract
【課題】左右の手と音の高低の対応関係を分かり易く教えることができる音楽用の知育玩具を提供する。
【解決手段】音楽知育玩具は、高音部記号7が表示された右手用リストバンド1と、低音部記号8が表示された左手用リストバンド2と、を備えている。各リストバンド1,2の音部記号7,8は、当該リストバンド1,2が腕に装着されたときに手の甲側に露出する部分に表示されている。そして、この音楽知育玩具は、右手用リストバンド1に着脱可能な右手用キャラクター3と、左手用リストバンド2に着脱可能な左手用キャラクター4と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】音楽知育玩具は、高音部記号7が表示された右手用リストバンド1と、低音部記号8が表示された左手用リストバンド2と、を備えている。各リストバンド1,2の音部記号7,8は、当該リストバンド1,2が腕に装着されたときに手の甲側に露出する部分に表示されている。そして、この音楽知育玩具は、右手用リストバンド1に着脱可能な右手用キャラクター3と、左手用リストバンド2に着脱可能な左手用キャラクター4と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば幼児向けの音楽教室で用いられる知育玩具の構成に関する。
従来から、幼児向けの音楽教室では、楽譜の読み方などを、学習者(幼児)に対していかに分かり易く、楽しく教えるかについて様々な工夫がなされている。その一環として、音楽の学習のための教材ないし知育玩具が各種考案され、利用されている。
例えば特許文献1は、幼児及び児童の音楽教育に用いることを目的とした音符トランプを開示している。この音符トランプの表側表示面には、音部記号(具体的にはト音記号又はヘ音記号)と音符が、五線譜上に表示されている。特許文献1は、この音符トランプによって各種ゲームなどを行うことにより、楽しみながら迅速な読譜を習得できるとしている。
また、音楽教育とは全く関係ない分野であるが、特許文献2は幼児用の玩具を開示している。特許文献2が開示するのは手首に付けて遊ぶ玩具であり、ぬいぐるみの中に鈴を入れてバンドに縫い付けた構成となっている。
特許文献1は、音符トランプを用いて「ばばぬき」「スピード」「7ならべ」等のゲームで遊べる程度の能力を学習者が有していることが前提となっている。しかし、学習者が幼児の場合、このようなトランプゲームで遊ぶ能力は期待できない。また、特許文献1の音符トランプで遊ぶためには、学習者がある程度の読譜能力を有している必要がある。ところが、学習者が幼児の場合、このような基礎的な読譜能力を期待できない。このように、特許文献1の音符トランプは、幼児を対象とした教材としては必ずしも好適であるとは言えない。
そこで、幼児を対象とした音楽教室では、ごく基礎的な読譜を教えるための教材ないし知育玩具が求められている。特に、幼児にピアノなどの鍵盤楽器を教える場合、左右の手と譜表の対応関係を教えることが学習の第一歩となる。即ち、ピアノなどの鍵盤楽器においては、高音部譜表と低音部譜表を上下に並べた、いわゆる大譜表によって楽譜を表す。一般論としては、高音部譜表に示された音符を右手で、低音部譜表に示された音符を左手で演奏する。従って、右手が高い音に対応し、左手が低い音に対応することを教えることが、読譜の学習の第一歩となる。
ところが、これが案外難しく、読譜の学習の第一歩をなかなか踏み出せないという問題がある。
というのも、幼児にとっては、高音部譜表及び低音部譜表と、左右の手と、の対応関係を理解することは必ずしも容易ではない。大譜表において、高音部譜表と低音部譜表は上下に並んで配置されており、左右の手と直接的に対応した形態では表示されていないからである。また、学習を始めたばかりの幼児にとっては、高音部記号(ト音記号)と低音部記号(ヘ音記号)に馴染みが無く、当該記号から音の高低をイメージすることは容易ではない。そもそも、幼児では「右」と「左」をうまく識別できない場合があるため、左右の手と、音の高低と、の対応関係を教えることが一層困難になる。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、左右の手と音の高低の対応関係を分かり易く教えることができる音楽用の知育玩具を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の音楽知育玩具が提供される。即ち、この音楽知育玩具は、高音部記号が表示された右手用リストバンドと、低音部記号が表示された左手用リストバンドと、を備える。
このリストバンドを左右の手に装着することにより、音部記号と、左右の手と、の対応関係を分かり易く学習できる。
上記の音楽知育玩具は、前記右手用リストバンドに着脱可能な右手用キャラクターと、前記左手用リストバンドに着脱可能な左手用キャラクターと、を備えることが好ましい。
即ち、音部記号を識別できない幼児の場合であっても、親しみ易いキャラクターを左右のリストバンドにそれぞれ装着することで、左右の手をキャラクターに結びつけて覚えることができる。これにより、読譜の学習に繋げていくことができる。
上記の音楽知育玩具において、前記キャラクターと前記リストバンドは、面ファスナーによって着脱可能に構成されていることが好ましい。
即ち、面ファスナーは軽量かつ柔軟であるため安全であるとともに、キャラクターを着脱する際に大きな力が不要であるため幼児にも取り扱いが容易である。従って、幼児用の知育玩具において、リストバンドにキャラクターを取り付けるための手段としては面ファスナーが特に好適である。
上記の音楽知育玩具の前記リストバンドにおいては、細長く形成された前記面ファスナーが5つ並べて配置されるとともに、当該面ファスナーに重畳して前記音部記号が表示されていることが好ましい。
即ち、リストバンドの表面に面ファスナーをそのまま配置した場合、デザインが損なわれる場合がある。そこで上記のように、細長く形成した面ファスナーを5つ並べて配置することにより、「五線譜」の線に見立てることができる。「五線譜」に重畳させて音部記号を表示すれば、デザイン上の違和感なく面ファスナーを配置できる。
上記の音楽知育玩具においては、前記キャラクターを前記リストバンドに取り付けた際に、当該リストバンドに表示されている音部記号が隠れることが好ましい。
このように、リストバンドの音部記号がわざと隠れるように構成したことにより、学習者である幼児に好奇心を持たせ、興味を引き付けることができる。
上記の音楽知育玩具において、各リストバンドは、前記キャラクターを収容可能な収容部を備えることが好ましい。
これにより、キャラクターが必要ない場合には収容しておくことができる。また、キャラクターをリストバンドに収容することにより、当該キャラクターを学習者である幼児から隠した状態にすることができるので、リストバンドからキャラクターを取り出して見せるにより、幼児の興味を引き、学習効果を高めることができる。
上記の音楽知育玩具は、以下のように構成されることが好ましい。即ち、この音楽知育玩具は、高音発音体と、低音発音体と、を備える。前記高音発音体は、前記右手用キャラクターに設けられ、所定の音を発する。前記低音発音体は、前記左手用キャラクターに設けられ、前記高音発音体に比べて低い音を発する。
2つのキャラクターの一方に高音発音体を、他方に低音発音体を設けることで、キャラクターと、音の高さと、の関係をわかり易く示すことができる。従って、当該キャラクターをリストバンドに装着することで、左右の手と、音の高さと、の関係を直感的に学習できる。
上記の音楽知育玩具は、以下のように構成することもできる。即ち、この音楽知育玩具は、高音発音体と、低音発音体と、を備える。前記高音発音体は、前記右手用リストバンドに設けられ、所定の音を発する。前記低音発音体は、前記左手用リストバンドに設けられ、前記高音発音体に比べて低い音を発する。
これにより、右手が高い音に対応し、左手が低い音に対応していることを、音を使って分かり易く学習できる。
上記の楽知育玩具において、前記高音発音体及び低音発音体は鈴であることが好ましい。
即ち、鈴であれば、リストバンドを振るだけで音を鳴らすことができるし、安価であり、音を出すための電池等も不要である。
上記の音楽知育玩具において、前記鈴は、前記リストバンド又は前記キャラクターの外側に、ぶら下げて設けられることが好ましい。
このように、鈴を外側にぶら下げて設けることにより、当該鈴を十分な音量で、かつ良い音質で鳴らすことができる。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本実施形態の知育玩具を示す平面図である。本実施形態の知育玩具は、幼児向けの音楽教室において、学習者(幼児)の手首に装着し、左右の手と、音の高低と、の関係を教えるために利用されることを想定している。
本実施形態の知育玩具は、右手用リストバンド1、左手用リストバンド2、右手用キャラクター3、左手用キャラクター4から構成されている。
リストバンド1,2は、やわらかく、ある程度の伸縮性を有する布によって帯状に形成されている。リストバンド1,2を布製としたことにより、軽く、付け心地がよいため、学習者である幼児が手首に付けても負担にならない。従って、学習者(幼児)は、本実施形態のリストバンド1,2を手首に装着したままの状態で、ピアノなどの演奏を行うことができる。
リストバンド1,2の長手方向の両端部には、マジックテープ(登録商標)などの面ファスナー5,6が縫い付けられている。なお、一方の面ファスナー5はリストバンドの裏面に縫い付けられているので、図1では点線で図示している。リストバンド1,2を学習者の手首に巻き付けた状態で面ファスナー5,6同士を合わせることにより、当該リストバンド1,2を学習者の手首に固定できる。
なお、音楽教室の教師が自らの手首にリストバンド1,2を装着して、学習者(幼児)に手本を見せるというシチュエーションも考えられる。そこで本実施形態のリストバンド1,2において、リストバンドの長手方向での面ファスナー6の幅を、他方の面ファスナー5よりも大きくしている。即ち、本実施形態のリストバンド1,2は、手首に装着する際の調整代(ちょうせいシロ)を大きくとっている。これにより、大人(音楽教室の教師)から幼児(学習者)まで、リストバンド1,2を手首に装着できるようになっている。
キャラクター3,4は、ぬいぐるみ、人形、又はオブジェ等である。なお、本実施形態のキャラクター3,4は、布製のぬいぐるみであり、中に綿(わた)が詰められた構成としている。これにより、キャラクター3,4がやわらかく、手触りが良いので、学習者である幼児に親しみを感じてもらい易くなっている。また、キャラクター3,4を布製のぬいぐるみとしたので、硬い部分や尖った部分がなく、幼児向けの知育玩具としての安全性にも優れる。
左右のキャラクター3,4は、それぞれを幼児が区別し易いように、互いに明確に異なったキャラクターであることが好ましい。キャラクター3,4としては、実在する動物や人物、あるいはその他の道具や乗り物などを模したものであってもよいし、空想上のキャラクターであってもよく、幼児が親しみを感じ易いものであれば良い。ただし、本願の知育玩具が音楽教育に利用されることを鑑みれば、鳴き声を発する動物であって、かつ当該動物の鳴き声を幼児がイメージし易いキャラクターであることが好ましい。なお、本実施形態において、右手用キャラクター3は「にわとり」、左手用キャラクター4は「かえる」としている。鶏と蛙は幼児にも馴染みがあるし、それぞれの鳴き声をイメージし易いと考えられたためである。
続いて、本実施形態の知育玩具の特徴的な構成と、当該知育玩具を用いた音楽教育方法について説明する。
図1に示すように、右手用リストバンド1には高音部記号(ト音記号)7が、左手用リストバンド2には低音部記号(ヘ音記号)8が、それぞれ表示されている。各音部記号7,8は、リストバンド1,2を手首に付けたときに手の甲側に露出する位置に表示されている。また、各音部記号7,8は、当該記号の左右と、リストバンド1,2の長手方向と、を略一致させて表示されている。
音部記号7,8がこのように表示されているので、学習者がリストバンド1,2を手首に装着してピアノを弾く姿勢(手を伸ばした姿勢)をとったときに、当該学習者から見て音部記号7,8がちょうど正しい向きで表示されることになる(図2の状態)。従って、本実施形態のリストバンド1,2を学習者(幼児)の手首に装着して、ピアノの学習を行うことにより、学習者は、リストバンド1,2に表示された音部記号7,8を確認しながらピアノを弾くことができる。
音部記号7,8を表示する方法は特に限定されない。例えば本実施形態では、音部記号7,8の形に布を切り抜いて、リストバンド1,2の表面に貼り付けることにより、当該音部記号7,8を表示している。この他にも、例えば、リストバンド1,2の表面に、音部記号7,8を印刷しても良い。
本実施形態の知育玩具を利用した音楽教育方法では、学習者の右手に右手用リストバンド1を、左手に左手用リストバンド2を装着する。これにより、学習者に対して、高音部譜表が右手に対応し、低音部譜表が左手に対応していることを、分かり易く示すことができる。また前述のように、学習者は、音部記号7,8を確認しながらピアノを弾くことができる。これにより、左右の手と、音の高低との関係を、学習者が容易に把握できる。
しかし、学習者が幼児である場合、音部記号に馴染んでいない場合がある。このような場合、音部記号7,8を表示したリストバンド1,2を手首に装着しただけでは、学習者の十分な理解が得られない。そこで、このような学習者に対しては、本実施形態の知育玩具が備えるキャラクター3,4を活用する。
以下、キャラクター3,4を利用した音楽教育方法について詳しく説明する。
右手用キャラクター3は、右手用リストバンド1に対して着脱可能に構成されている。また、左手用キャラクター4は、左手用リストバンド2に対して着脱可能に構成されている。キャラクター3,4をリストバンド1,2に対して着脱可能にするための構成は特に限定されないが、本実施形態では面ファスナーを利用している。即ち、キャラクター3,4の適宜の位置には、面ファスナーが縫い付けられている(図示は省略)。また、リストバンド1,2には、前記キャラクターの面ファスナーに対応して、面ファスナー9が設けられている。
面ファスナー9は、リストバンド1,2を手首に付けたときに手の甲側に露出する位置に設けられている。従って、キャラクター3,4を取り付けたリストバンド1,2を学習者が手首に装着して、ピアノを弾く姿勢(手を伸ばした姿勢)をとることで、キャラクター3,4が学習者から良く見える位置となる(図3の状態)。これにより、学習者が、左右のキャラクター3,4を識別し易くなっている。
ところで前述のように、本実施形態の右手用キャラクター3は「にわとり」、左手用キャラクター4は「かえる」としている。ここで、一般的には、鶏は高い鳴き声で鳴くイメージがあり、蛙は低い鳴き声で鳴くイメージがあるものと考えられる。即ち、右手用キャラクター3は、学習者に高い音をイメージさせ、左手用キャラクター4は、学習者に低い音をイメージさせる。
そこで、図3のように、右手用キャラクター3(にわとり)を右手用リストバンド1に、左手用キャラクター4(かえる)を左手用リストバンド2に、それぞれ取り付ける。これによれば、学習者(幼児)は、右手が高い音に対応し、左手が低い音に対応することを、容易にイメージできる。
このように、学習者(幼児)が音部記号7,8に馴染みが無い場合であっても、幼児にとって親しみ易いキャラクター3,4を左右のリストバンド1,2に取り付けることで、右手が高い音に対応し、左手が低い音に対応することを、学習者に対して分かり易く示すことができる。これにより、譜読みの学習に繋げていくことができる。
なお、以上の説明では、右手用キャラクター3(にわとり)が高い声で鳴き、左手用キャラクター4(かえる)が低い声で鳴くイメージがあるものとしたが、これは幼児がそのようなイメージを持ち易いというだけのことであり、必ずしも実際の鳴き声の高低と一致している必要はない。キャラクター3,4として空想上の動物を模したキャラクターを採用した場合などはなおさらである。また、鳴き声を発しない動物や、人物、道具、あるいは乗り物を模したキャラクターであっても良く、要は「高い音」をイメージし易いキャラクターを右手用キャラクター3とし、「低い音」をイメージし易いキャラクターを左手用キャラクター4とすれば良い。
本実施形態のリストバンド1,2は、図1に示すように、キャラクター3,4を取り付けるための面ファスナー9と、音部記号7,8とを、同じ位置に重ねて配置している。より具体的には、本実施形態では、リストバンド1,2に面ファスナー9を縫い付けて(又は貼り付けて)、その上に、音部記号7,8の形に切り抜いた布を貼り付けている。従って、本実施形態のキャラクター3,4は、音部記号7,8の上から取り付けられることになる。
この構成によれば、キャラクター3,4をリストバンド1,2に取り付けた状態では、音部記号7,8がキャラクター3,4に隠れて見えない状態となる(図3の状態)。音楽教室の教師は、リストバンド1,2からキャラクター3,4を取り外すことにより、その下に隠れていた音部記号7,8を学習者(幼児)に提示できる。幼児にとってみれば、キャラクター3,4の下から、思いがけなく音部記号7,8が現れたことになり、興味を引かれる。これにより、左右の手と、キャラクター3,4と、音部記号7,8と、の関係を、幼児に対して興味深く示すことができ、学習効果の向上を期待できる。
ところで、上記の構成によれば、面ファスナー9は、リストバンド1,2の最も目立つ位置に配置されることになる。このため、面ファスナー9をそのままリストバンド1,2に配置すると、リストバンド1,2の見栄えが悪くなってしまう。そこで本実施形態では、図1に示すように、細長く短冊状に形成した面ファスナー9を、間隔を空けて5本並べてリストバンド1,2に配置した構成としている。
即ち、細長い5本の面ファスナー9は、「五線譜」の線をイメージしているのである。そして、本実施形態では、上記のように配置された5本の面ファスナー9の上に、音部記号7,8の形に切り抜いた布を貼り付けている。これにより、音部記号7,8が、「五線譜(面ファスナー9)」に重畳して表示されたかたちとなっているので、デザイン上の違和感が無い。このように、本実施形態の構成によれば、キャラクター3,4を取り付けるための面ファスナー9を、リストバンド1,2の見栄えを損なわずに配置できる。
また、本実施形態では、キャラクター3,4に鈴(発音体)を設けている。具体的には、右手用キャラクター3には高音鈴(高音発音体)10が、左手用キャラクター4には低音鈴(低音発音体)11が、それぞれ設けられている。鈴10,11は、例えば手芸用として市販されている一般的な鈴を利用できる。低音鈴11は、高音鈴10に比べて低い音が鳴るものを採用する。
右手用キャラクター3を右手用リストバンド1に取り付け、当該右手用リストバンド1を装着した右手を振れば、高音鈴10によって高い音が鳴る。一方、左手用キャラクター4を左手用リストバンド2に取り付け、当該左手用リストバンド2を装着した左手を振れば、低音鈴11によって低い音が鳴る。従って、学習者は、鈴の音の高低と、左右の手と、の対応関係を把握できる。これにより、右手が高い音に対応し、左手が低い音に対応することを、学習者に対して分かり易く示すことができる。
なお、本実施形態では、キャラクター3,4にそれぞれリボン12を縫い付けており、当該リボン12からぶら下げるようにして鈴10,11を取り付けている。これにより、鈴10,11は、キャラクター3,4の外側でぶら下がった状態となっている。このように、鈴10,11をキャラクター3,4の外側に設けたので、例えばキャラクター3,4の内側に鈴10,11を配置する場合に比べて、音が篭らず、響き易くなる。また、鈴10,11をぶら下げて配置したので、キャラクター3,4を少し振るだけで、鈴10,11を大きく搖らすことができる。以上の構成により、鈴10,11を、十分な音量で、かつ良好な音色で鳴らすことができるので、学習者の興味を一層引き付けることができる。
また、本実施形態のリストバンド1,2には、ポケット(収容部)13が形成されている。ポケット13の開口部は、ジッパー(登録商標)などの線ファスナー14によって開閉可能に構成されている。右手用リストバンド1のポケット13には、右手用キャラクター3を収容できる。また、左手用リストバンド2のポケット13には、左手用キャラクター4を収容できる。
これによれば、ある程度学習が進んで、学習者が音部記号7,8を識別できるようになり、キャラクター3,4を必要としなくなったときに、当該キャラクター3,4をリストバンド1,2に収容しておくことができる。このように、本実施形態の知育玩具は、キャラクター3,4をリストバンド1,2に対して着脱可能かつ収容可能としたので、学習の進み具合に応じて、使用形態を柔軟に変更できる。
また、それほど学習が進んでいない場合であっても、キャラクター3,4をリストバンド1,2に収容することで、当該キャラクター3,4を学習者(幼児)から隠すことができる。これにより、幼児の興味を引き、図4に示すように、リストバンドからキャラクターを取り出して見せることで、幼児を喜ばせることができる。このとき、例えば、リストバンドの中に何のキャラクターが入っているかをクイズ形式で幼児に問い掛けることにより、左右の手とキャラクター3,4の対応関係を幼児に考えさせ、印象付けることができる。また、キャラクター3,4をリストバンド1,2に収容した状態で、当該リストバンド1,2を振れば、中の鈴10,11の音を聞くことができる。従って、例えば、上記のようにクイズ形式で問い掛ける際に、鈴10,11の音をヒントにすることで、幼児により一層興味を持たせ、左右の手と、音の高低と、の対応関係を印象付けることができる。
なお、ある程度学習が進めば、学習者は、鈴10,11の音が無くとも、左右の手と、音の高低と、の関係を把握できるようになる。このようになってくると、リストバンド1,2を装着してピアノを弾くときに、鈴10,11の音が鳴ってしまうとかえって邪魔になる。このような場合は、キャラクター3,4をリストバンド1,2から取り外して、ポケット13からも取り出した状態としておけば良い。これによれば、リストバンド1,2を振っても鈴10,11は鳴らないので、リストバンド1,2を装着したままピアノを弾いても鈴の音が邪魔になるということがない。このように、本実施形態では、着脱可能なキャラクター3,4に鈴10,11を配置した構成としたので、学習の進み具合に応じて、鈴10,11の有無を変更でき、柔軟な対応が可能である。
以上で説明したように、本実施形態の音楽知育玩具は、高音部記号7が表示された右手用リストバンド1と、低音部記号8が表示された左手用リストバンド2と、を備えている。各リストバンド1,2の音部記号7,8は、当該リストバンド1,2が腕に装着されたときに手の甲側に露出する部分に表示されている。
このリストバンド1,2を左右の手に装着することにより、音部記号7,8と、左右の手と、の対応関係を分かり易く学習できる。
そして、本実施形態の音楽知育玩具は、右手用リストバンド1に着脱可能な右手用キャラクター3と、左手用リストバンド2に着脱可能な左手用キャラクター4と、を備えている。
即ち、音部記号を識別できない幼児の場合であっても、親しみ易いキャラクター3,4を左右のリストバンド1,2にそれぞれ装着することで、左右の手をキャラクターに結びつけて覚えることができる。これにより、読譜の学習に繋げていくことができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
リストバンド1,2は、左右で色分けしていれば、左右の識別が容易になるため更に好適である。例えば、右手用リストバンド1を赤色、左手用リストバンド2を青色とする。もちろんこれに限らず、他の色を採用しても良い。また、例えば、左右のリストバンド1,2に、互いに異なる模様を付しても良い。
リストバンドとキャラクターを着脱可能にする手段としては、面ファスナーの他にも、例えば磁石、スナップボタンなど、適宜の構成を利用できる。
上記実施形態において、鈴10,11は、キャラクター3,4に取り付ける構成としたが、これに代え、或いはこれに加えて、リストバンド1,2に鈴を設けても良い。
上記実施形態において、鈴10,11は、外側にぶら下げて設けるものとしたが、これに限らない。例えば、キャラクター3,4やリストバンド1,2の内側に、鈴10,11を縫い付ける構成でも良い。この場合、鈴の音が小さくなり、音質も悪くなると考えられるが、鈴10,11が外部に露出しないため、当該鈴10,11が何かに引っ掛かって取れたりすることを防止できるので、耐久性の面で優れる。
上記実施形態において、発音体は鈴であるとしたが、左右で異なる高さの音を発することができれば何でもよく、例えば電子ブザーなどを採用することもできる。ただし、鈴であれば、リストバンドを振るだけで音が出るし、電池も不要であるため好適である。
1 右手用リストバンド
2 左手用リストバンド
3 右手用キャラクター
4 左手用キャラクター
7 高音部記号
8 低音部記号
13 収容部
2 左手用リストバンド
3 右手用キャラクター
4 左手用キャラクター
7 高音部記号
8 低音部記号
13 収容部
Claims (10)
- 高音部記号が表示された右手用リストバンドと、
低音部記号が表示された左手用リストバンドと、
を備えることを特徴とする音楽知育玩具。 - 請求項1に記載の音楽知育玩具であって、
前記右手用リストバンドに着脱可能な右手用キャラクターと、
前記左手用リストバンドに着脱可能な左手用キャラクターと、
を備えることを特徴とする音楽知育玩具。 - 請求項2に記載の音楽知育玩具であって、
前記キャラクターと前記リストバンドは、面ファスナーによって着脱可能に構成されていることを特徴とする音楽知育玩具。 - 請求項3に記載の音楽知育玩具であって、
前記リストバンドにおいて、細長く形成された前記面ファスナーが5つ並べて配置されるとともに、当該面ファスナーに重畳して前記音部記号が表示されていることを特徴とする音楽知育玩具。 - 請求項2から4までの何れか一項に記載の音楽知育玩具であって、
前記キャラクターを前記リストバンドに取り付けた際に、当該リストバンドに表示されている音部記号が隠れることを特徴とする音楽知育玩具。 - 請求項2から5までの何れか一項に記載の音楽知育玩具であって、
各リストバンドは、前記キャラクターを収容可能な収容部を備えることを特徴とする音楽知育玩具。 - 請求項2から6までの何れか一項に記載の音楽知育玩具であって、
前記右手用キャラクターに設けられ、所定の音を発する高音発音体と、
前記左手用キャラクターに設けられ、前記高音発音体に比べて低い音を発する低音発音体と、
を備えることを特徴とする音楽知育玩具。 - 請求項1から7までの何れか一項に記載の音楽知育玩具であって、
前記右手用リストバンドに設けられ、所定の音を発する高音発音体と、
前記左手用リストバンドに設けられ、前記高音発音体に比べて低い音を発する低音発音体と、
を備えることを特徴とする音楽知育玩具。 - 請求項7又は8に記載の音楽知育玩具であって、
前記高音発音体及び低音発音体は鈴であることを特徴とする音楽知育玩具。 - 請求項9に記載の音楽知育玩具であって、
前記鈴は、前記リストバンド又は前記キャラクターの外側に、ぶら下げて設けられることを特徴とする音楽知育玩具。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109675327A (zh) * | 2018-12-27 | 2019-04-26 | 广州络家实业有限公司 | 一种用于学前音乐教育的积木玩具 |
CN113559522A (zh) * | 2020-07-15 | 2021-10-29 | 株式会社万代 | 演出输出玩具 |
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2013
- 2013-02-07 JP JP2013022662A patent/JP2014150955A/ja active Pending
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CN113559522A (zh) * | 2020-07-15 | 2021-10-29 | 株式会社万代 | 演出输出玩具 |
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