JP2014150546A - 移動通信システムにおけるショート・メッセージ送達の管理方法 - Google Patents

Abstract

【課題】移動通信システムにおけるショート・メッセージ送達を改善し、それによりエンドユーザに対するサービス品質を改善する。
【解決手段】システムのアクセス・ネットワーク（ＡＮ）を介してアクセス可能なショート・メッセージ（ＳＭ）送達ネットワークを含む移動通信システムにおけるＳＭ送達の管理方法は、ユーザ機器（ＵＥ）がショート・メッセージを受信するため到達可能でないために前記ＳＭを前記ＵＥに送達する試みが失敗した後に、前記ＵＥがＳＭを受信するため到達可能になったときに前記ＵＥの可到達性について報告するように前記ＡＮ内のエンティティに要求するステップと、前記ＵＥがＳＭを受信するため到達可能になった後に、前記ＵＥの可到達性に関する通知をホーム位置レジスタ／ホーム加入者サーバ（ＨＬＲ／ＨＳＳ）に向けて送信するステップとを含む。
【選択図】 図５

Description

本発明は一般に、移動通信ネットワークおよびシステムに関する。

移動通信ネットワークおよびシステムの詳細な記述は、文献中、特に、例えば３ＧＰＰ（第三世代パートナーシップ・プロジェクト）などの標準化団体によって発行された技術仕様書に見ることができる。

このようなシステム中では、移動局（ＭＳ）またはユーザ機器（ＵＥ）が、アクセス・ネットワーク（ＡＮ）を介して移動サービスへのアクセスを有する。アクセス・ネットワーク（ＡＮ）は一般に、無線アクセス・ネットワーク（ＲＡＮ）およびコア・ネットワーク（ＣＮ）を含む。

種々のタイプの無線アクセス技術に基づく種々のタイプのＲＡＮ、例えばＧＳＭ／ＧＰＲＳ ＲＡＮ（ＧＥＲＡＮとも呼ばれる）、ＵＭＴＳ ＲＡＮ（ＵＴＲＡＮとも呼ばれる）、ＬＴＥ ＲＡＮ（Ｅ−ＵＴＲＡＮとも呼ばれる）、ＷＬＡＮ、ＷＩＭＡＸなどがある。

種々のタイプの移動サービス、具体的にはＣＳ（回路交換）ベースのサービス、ＰＳ（パケット交換）ベースのサービス、ＩＰ（インターネット・プロトコル）ベースのサービス（ＩＭＳ（ＩＰマルチメディア・サブシステム）サービス等）などを、エンドユーザに送達することができる。したがって、コア・ネットワーク（ＣＮ）は、ＣＳ領域、ＰＳ領域（ＧＰＲＳとも呼ばれる）、発展型パケット・コア（ＥＰＣ、Ｅｖｏｌｖｅｄ Ｐａｃｋｅｔ Ｃｏｒｅ）、ＩＭＳサブシステムなど、種々の領域およびサブシステムを含む。

図１に、種々のＲＡＮならびにＣＮ領域および／またはサブシステムで構成されるアクセス・ネットワークの種々の例を示す。

ＥＰＣに関するアーキテクチャは、３ＧＰＰ ＴＳ２３．４０１中で特に指定されており、この仕様書から採用した図２中で想起される。

以下でより詳細に考察する移動サービスの一例は、ＭＳまたはＵＥとの間でのショート・メッセージ（ＳＭ）の送達である。

ショート・メッセージ送達の一例は、ＳＭＳ（ショート・メッセージ・サービス）である。

ＧＳＭ／ＵＭＴＳシステムを介したＳＭＳのサポートは、３ＧＰＰ ＴＳ２３．０４０中で特に指定されている。具体的には、サービス・センタＳＣから１つのＭＳまたはＵＥにサブミットされたショート・メッセージを転送し、送達報告、または後で送達するための特定の機構を伴う失敗報告によってショート・メッセージの送達に関する情報を提供する、ＧＳＭ／ＵＭＴＳシステムの機能が指定されている。

ＩＭＳ機能を使用した汎用ＩＰベース・アクセス・ネットワークを介したＳＭＳのサポートは、３ＧＰＰ ＴＳ２３．２０４中で特に指定されている。この仕様書から採用した図３中で、対応するアーキテクチャが想起される。ＩＰショート・メッセージ・ゲートウェイＩＰ−ＳＭ−ＧＷが、ＩＰベースのＵＥとＳＭＳ−ＳＣとの間のショート・メッセージの送達のために相互に作用するプロトコルを提供する。

３ＧＰＰ ＴＳ２３．２０４中で指定されているＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰは、ＩＭＳシグナリングに基づく。これは、アクセス・ネットワーク（例えばＥ−ＵＴＲＡＮおよびＥＰＣ）に対してトランスペアレントである。

例えばＩＭＳを介してユーザ機器（ＵＥ）に到達可能でないために、ショート・メッセージ（ＳＭ）がＩＭＳシグナリングを介してＵＥに送達されていないとき、ＨＬＲ／ＨＳＳおよびＩＰ−ＳＭ−ＧＷは、この未送達に気付いており、この情報を記憶し（３ＧＰＰ ＴＳ２３．２０４から採用した図４中で想起されるように）、ＨＬＲ／ＨＳＳは、ＳＭＳ−ＧＭＳＣ／ＳＭＳ−ＩＷ−ＭＳＣを介してショート・メッセージ・サービス・センタ（ＳＭ−ＳＣ）に通知する。

発展型パケット・システム（ＥＰＳ）におけるＣＳフォールバックの場合のＳＭＳのサポートは、３ＧＰＰ ＴＳ２３．２７２中で、１ｘＲＴＴおよびＧＳＭ／ＵＭＴＳのシナリオについて指定されている。図３−２中で、対応するアーキテクチャが想起される。ショート・メッセージは、３ＧＰＰ ＴＳ２３．０４０中で指定されているようにＳＭＳ−ＧＭＳＣからＭＳＣ／ＶＬＲに送信され、ＭＳＣ／ＶＬＲは、例えば３ＧＰＰ ＴＳ２４．０１１プロトコルに従って、Ｅ−ＵＴＲＡＮを介してこのショート・メッセージをＵＥに送信する。３ＧＰＰ ＴＳ２４．０１１プロトコルの終端装置はＭＳＣ／ＶＬＲおよびＵＥであり、したがって、ＭＭＥおよびＥ−ＵＴＲＡＮは、これに対してトランスペアレントであり、３ＧＰＰ ＴＳ２４．０１１メッセージのための中継器としての働きをするだけである。この結果、ショート・メッセージの未送達をＭＳＣ／ＶＬＲは気付いているが、Ｅ−ＵＴＲＡＮとＭＭＥはいずれも気付いていない。

このようなコンテキストで、本発明は、少なくとも以下の理由で、この標準の現状が最適でないこと、および／または改善を必要とすることを認識する。

ＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰの場合、ＳＭ送達を再試行するための唯一のトリガは、ＵＥが再びＩＭＳにおいて登録／通信したときであり、この場合、ＨＬＲ／ＨＳＳはＳＭＳ ＩＷＭＳＣに対するアラート・サービス・センタ・プロシージャを開始し、ＳＭＳ ＩＷＭＳＣはこれをＳＭ−ＳＣ（図中のＳＣ）に転送し、ＳＭ−ＳＣは再びＳＭを送信する。

しかし、ほとんどの状況では、ＵＥは、無線カバレッジが取り戻されるやいなや即座にＩＭＳシグナリング・プロシージャを開始するのではない。したがって、ＵＥが到達可能であることがすでにアクセス・ネットワークによっていくらかの時間にわたりわかっていたにもかかわらず、長い時間の後にしかＳＭを送信することができない。

同じ問題は、ＵＥ移動性の結果としてＩＰアドレスが変更されない他のアクセス技術でも生じる。一例は、移動ＩＰ ＩＥＴＦ移動性機構と結合されたＷＬＡＮ技術である。

「ＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰ」３ＧＰＰ仕様書ＴＳ．２３．２０４では、ＩＭＳを介してＳＭＳの送達が失敗したとき、ＩＰ−ＳＭ−ＧＷはまた、ＴＳ２３．０４０に記載のように、ＶＬＲ（ＣＳ領域）またはＳＧＳＮ（ＰＳ領域）を介してＳＭを送信することを試みる。しかし、主な違いは、３ＧＰＰ ＴＳ２３．０４０では、ＶＬＲおよび／またはＳＧＳＮはＳＭ送達プロシージャに参与するが、３ＧＰＰ ＴＳ２３．２０４におけるような純粋なＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰの場合は、アクセス・ネットワークはＳＭ送達プロシージャに対してトランスペアレントである、ということである。したがって、ＶＬＲおよび／またはＳＧＳＮは、送達の結果に気付いており、ＳＭの送達が失敗したときにはフラグ（ＶＬＲ中ではＭＮＲＦ、ＳＧＳＮ中ではＭＮＲＧ）をセットする。ＣＳ領域またはＰＳ領域において無線カバレッジ中でＵＥが再び検出されたとき、かつフラグがセットされている場合は、ＶＬＲまたはＳＧＳＮは、ＵＥが再び到達可能であることをＨＬＲ／ＨＳＳに通知する（ＴＳ．２９．００２ Ｒｅａｄｙ−Ｆｏｒ−ＳＭメッセージを送ることによって）。ＨＬＲ／ＨＳＳは、アラート・サービス・センタ・プロシージャをＳＭＳ ＩＷＭＳＣに対して開始し、ＳＭＳ ＩＷＭＳＣはこれをＳＭ−ＳＣ（図中のＳＣ）に転送し、ＳＭ−ＳＣは再びＳＭを送信する。

ＵＥが無線カバレッジ下に存在することをＶＬＲおよび／またはＳＧＳＮが検出するのは、常に即座とは限らないが、いずれにしてもＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰ機構の場合よりは速い。これは、ＵＥからのほとんどのＮＡＳ（非アクセス層）ＴＳ２４．００８メッセージ（例えばＩＭＳＩ Ａｔｔａｃｈ、ＧＰＲＳ Ａｔｔａｃｈ、ＬＡ／ＲＡ Ｕｐｄａｔｅ、ＣＭ Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｒｅｑｕｅｓｔ、ＰＤＰ Ｃｏｎｔｅｘｔ Ａｃｔｉｖａｔｉｏｎ Ｒｅｑｕｅｓｔ等）などや、ＧＥＲＡＮ−ＧＰＲＳの場合のＬＬＣ制御プレーン、さらにはユーザ・プレーンのメッセージなど、必ずしもＩＭＳシグナリングではないシグナリングを介してＵＥが検出されるからである。

従来の解決法は、ＩＭＳを介した送達が失敗した後でＴＳ２３．０４０に記載のようにＣＳ／ＰＳ領域ＳＭＳ送達を試みることにあるが、この解決法は、Ｅ−ＵＴＲＡＮには機能しない。というのは、ＧＥＲＡＮおよびＵＴＲＡＮとは異なり、ＥＰＳ（発展型パケット・システム。ＥＰＣ（発展型パケット・コア）を含む）およびＥ−ＵＴＲＡＮ（発展型ＵＴＲＡＮ）に対してトランスペアレントでないＳＭＳ送達機構がないからである。

ＴＳ２３．２７２中で指定されている、ＥＰＳにおけるＣＳフォールバックの場合、ＳＭ送達を再試行するための唯一のトリガは、ＭＳＣ／ＶＬＲがＵＥを検出したときである。というのは、ＭＳＣ／ＶＬＲのみが、ＳＭ送達が失敗したことを記憶しているからである。

ＭＳＣがＥ−ＵＴＲＡＮにおけるＵＥの存在を検出することは、ＧＳＭ／ＵＭＴＳまたはＥＰＳにおいて、以下のようないくつかの状況で達成される。
ａ）ＧＳＭ／ＵＭＴＳならびにＥＰＳ中で、例えばアタッチ・プロシージャ内でまたは結合ＴＡ／ＬＡ更新プロシージャにおいて行われる可能性のあるＬＡ更新プロシージャを、ＵＥが開始したとき。というのは、ＭＳＣ／ＶＬＲには、ＭＭＥとＭＳＣ／ＶＬＲとの間のＳＧｓインタフェースを介して通知されるからである。
ｂ）いずれかの入来または送出ＣＳ領域呼に対して。実際、ＥＰＳにおけるＳＭＳフォールバックでは、ＵＥは、元々Ｅ−ＵＴＲＡＮ中に留まっていた場合、いずれかの入来または送出ＣＳ呼についてＧＥＲＡＮまたはＵＴＲＡＮカバレッジに送られる。
ｃ）ロケーション・サービスや、呼独立補助サービス（Ｃａｌｌ ｉｎｄｅｐｅｎｄｅｎｔ Ｓｕｐｐｌｅｍｅｎｔａｒｙ Ｓｅｒｖｉｃｅ）など、いずれかのプロシージャに対して。

しかし、ＵＥは、ＰＳセッションのみでＥ−ＵＴＲＡＮカバレッジ中に残る場合がある（例えばウェブ閲覧、ｅメール、企業アクセスなどのために）。そして、ＵＥがその無線アクセス技術の下で到達可能であり、ＵＥが到達可能であると発展型パケット・コア（ＥＰＣ）に属する移動性管理エンティティ（ＭＭＥ）にわかっているにもかかわらず、ＵＥはＭＳＣ／ＶＬＲによって検出されないことになる。したがって、ＵＥが到達可能であることがすでにアクセス・ネットワークにわかっているにもかかわらず、ショート・メッセージは、長い時間の後にしか送信されない場合がある。

３ＧＰＰ ＴＳ２３．４０１ ３ＧＰＰ ＴＳ２３．０４０ ３ＧＰＰ ＴＳ２３．２０４ ３ＧＰＰ ＴＳ２３．２７２ ３ＧＰＰ ＴＳ２４．０１１ ３ＧＰＰ ＴＳ２９．００２ ３ＧＰＰ ＴＳ２４．００８

本発明は特に、このような問題を解決すること、および／またはこのような欠点を回避することを可能にする。より一般的には、本発明の目的は、このようなシステムにおけるショート・メッセージ送達を改善し、それによりエンドユーザに対するサービス品質を改善することである。

これらおよび他の目的は、本発明の一態様では、ＳＭ送達プロシージャに対してトランスペアレントなアクセス・ネットワークＡＮを介してアクセスされるオーバーレイＳＭ送達ネットワークを含む移動通信システムにおけるショート・メッセージＳＭ送達の管理方法によって達成され、前記方法は、
− 前記ＡＮを介してユーザ機器ＵＥアクティビティを検出できるＡＮエンティティに、ＵＥが到達可能でないためにＳＭ送達試行が失敗したことを知らせるステップと、
− 前記ＵＥについて前記ＡＮを介してＵＥアクティビティを検出すると、前記ＡＮエンティティが、前記ＵＥが再び到達可能であるときに新しいＳＭ送達試行を要求することを担うエンティティに知らせるステップとを含む。

これらおよび他の目的は、本発明の別の態様では、このような方法を実施する手段を備える移動通信システムによって達成される。

これらおよび他の目的は、本発明の別の態様では、このような方法を実施する手段を備える移動通信システム用ネットワーク・エンティティ（具体的には、ＡＮエンティティ（ＭＭＥ等）およびネットワーク・ユーザ・データベース（ＨＬＲ／ＨＳＳ等）など）によって達成される。

これらおよび他の目的は、本発明の別の態様では、少なくとも１つのこのようなネットワーク・エンティティを備える移動通信システムによって達成される。

本発明のこれらおよび他の目的は、添付の図面と共に以下の記述を読めばより明らかになるであろう。

アクセス・ネットワークの種々の例を想起する図である。 発展型パケット・コア（ＥＰＣ）に関する一般的なアーキテクチャを想起する図である。 ＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰに関する一般的なアーキテクチャを想起する図である。 ＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳに関する一般的なアーキテクチャを想起する図である。 ＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰの場合のＳＭ終端プロシージャ失敗の処理を想起する図である。 ＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳの場合のＳＭ終端プロシージャ失敗の処理を想起する図である。 ＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰの場合の、本発明による方法の一実施形態を示す図である。 ＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳの場合の、本発明による方法の一実施形態を示す図である。 本発明の一実施形態におけるＳＭＳ送達失敗通知プロシージャを示す図である。 本発明の一実施形態における移動ユーザ・アクティビティ・プロシージャを示す図である。 本発明の一実施形態による新しい機構を含むＭｅｓｓａｇｅｓ−Ｗａｉｔｉｎｇサービス要素を示す図である。 本発明の一実施形態による新しい機構を含むアラートＳＣプロシージャを示す図である。 本発明の一実施形態による新しい機構を含む、ＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰの場合の送達報告プロシージャを示すことを意図した図である。 本発明の一実施形態による新しい機構を含む、ＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳの場合の送達報告プロシージャを示すことを意図した図である。 本発明の一実施形態による新しい機構を含む、ＵＥが利用可能なときのＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰの場合のショート・メッセージ・アラート・プロシージャを示すことを意図した図である。 本発明の一実施形態による新しい機構を含む、ＵＥが利用可能なときのＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳの場合のショート・メッセージ・アラート・プロシージャを示すことを意図した図である。

以下の記述では、本発明が適用される例として、発展型パケット・コアＥＰＣを含むＡＮを介したオーバーレイＳＭＳの場合を、より特化して考察する。しかし、本発明はそのような例に限定されないことを理解されたい。

一実施形態では、本発明は、ＭＭＥがＳＭの送達失敗に気付かされ、次いでＭＭＥが、Ｅ−ＵＴＲＡＮにおけるこのＵＥの存在が例えばこのＵＥからのほとんどのＮＡＳ（非アクセス層）メッセージを介して検出されることによってＨＬＲ／ＨＳＳへの通知（Ｒｅａｄｙ−Ｆｏｒ−ＳＭメッセージなど）の送信がトリガされるように、このＵＥに対するフラグをセットすることを規定する。ＭＭＥは、通知を送信すると、このＵＥに対するＭＭＥの内部フラグをリセットする。

ＥＰＣアーキテクチャはＭＭＥとＨＬＲ／ＨＳＳとの間のインタフェース（Ｓ６ａ）を含むので、このインタフェースを再使用してＳＭ送達失敗をＭＭＥに気付かせることを提案する。

さらに、オプションとして、ＳＭ送達が成功したときにＨＬＲ／ＨＳＳがまたＭＭＥフラグをリセットするようＭＭＥに通知を送信することも可能であろうが、これはネットワーク中のシグナリングを低減しないであろう。

一実施形態では、ＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰについては、図５に示すように、以下のステップが提供される。
− ステップ１で、ＳＭは、ＴＳ２３．２０４に記載のように、ＳＭＳ−ＧＭＳＣからＩＰ−ＳＭ−ＧＷを介しＩＭＳを介してＵＥに向けて送信される。
− ステップ２で、ＵＥが到達可能でないために送達が失敗した場合、ＴＳ２３．２０４に記載のように、ＩＰ−ＳＭ−ＧＷはＳＭＳ−ＧＭＳＣに通知し、ＳＭＳ−ＧＭＳＣはＨＬＲ／ＨＳＳに通知する。
− ステップ３で、ＨＬＲ／ＨＳＳは、ＳＭＳ−ＧＭＳＣからこの通知を受け取ると、「ＳＭ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮ」メッセージと呼ばれる通知を、このＵＥに対して登録されたＭＭＥに送る。このメッセージは、ＴＳ２３．０４０およびＴＳ２３．２０４中ですでに指定されているＵＮＲＩ（ＵＥ ｎｏｔ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ ｆｏｒ ＩＰ）パラメータを含む。ＵＮＲＩは、ＳＭが送達を待機していることを示す。
− ステップ４で、ＭＭＥは、ＵＮＲＩが設定されたこの通知を受け取ると、この通知を記憶する。
− ステップ５で、ＭＭＥは、ＵＥが再びＥ−ＵＴＲＡＮを介して到達可能であることを検出する。ＭＭＥは、ＵＥからのほとんどのＮＡＳメッセージにより、ＵＥがＥ−ＵＴＲＡＮの下で到達可能であることを検出することができる。
− ステップ６で、ＭＭＥは、ＲＥＡＤＹ−ＦＯＲ−ＳＭメッセージをＨＬＲ／ＨＳＳに送る。
− ステップ７で、次いでＨＬＲ／ＨＳＳは、ＩＰ−ＳＭ−ＧＷを介してＳＭ−ＳＣに向けてＳＭアラート・プロシージャをトリガすることができる。

一実施形態では、ＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳについては、図５−２に示すように、以下のステップが提供される。
− ステップ１で、ＳＭは、ＴＳ２３．２７２およびＴＳ２３．０４０に記載のように、中継器としての働きをするＭＭＥおよびＥ−ＵＴＲＡＮを介して、ＳＭＳ−ＧＭＳＣからＭＳＣ／ＶＬＲを介してＵＥに向けて送信される。
− ステップ２で、ＵＥが到達可能でないために送達が失敗した場合、ＭＳＣ／ＶＬＲは、中継器としての働きをするＥ−ＵＴＲＡＮおよびＭＭＥを介して（かつ、もしあればＳＭＳルータを介して）、ＳＭＳ−ＧＭＳＣに通知する。ＳＭＳ−ＧＭＳＣは、ＴＳ２３．２７２およびＴＳ２３．０４０に記載のように、ＨＬＲ／ＨＳＳに通知する。
− ステップ３で、ＨＬＲ／ＨＳＳは、ＳＭＳ−ＧＭＳＣからこの通知を受け取ると、「ＳＭ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮ」メッセージと呼ばれる通知を、このＵＥに対して登録されたＭＭＥに送る。このメッセージは、ＴＳ２３．０４０中ですでに指定されているＭｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｎｏｔ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ Ｆｌａｇ（ＭＮＲＦ）パラメータを含む。ＭＮＲＦは、ＳＭが送達を待機していることを示す。
− ステップ４で、ＭＭＥは、Ｍｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｎｏｔ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ Ｆｌａｇ（ＭＮＲＦ）が設定されたこの通知を受け取ると、この通知を記憶する。
− ステップ５で、ＭＭＥは、ＵＥが再びＥ−ＵＴＲＡＮを介して到達可能であることを検出する。ＭＭＥは、ＵＥからのほとんどのＮＡＳメッセージにより、ＵＥがＥ−ＵＴＲＡＮの下で到達可能であることを検出することができる。
− ステップ６で、ＭＭＥは、ＲＥＡＤＹ−ＦＯＲ−ＳＭメッセージをＨＬＲ／ＨＳＳに送る。
− ステップ７で、次いでＨＬＲ／ＨＳＳは、ＳＭＳ−ＧＭＳＣを介してＳＭ−ＳＣに向けてＳＭアラート・プロシージャをトリガすることができる。

別の態様では、本発明は、ＵＥが再びＥ−ＵＴＲＡＮ中で利用可能になった後できるだけ早くＳＭＳ送達再試行を開始するための、ＳＭＳの送信が失敗したときのＥ−ＵＴＲＡＮの場合のＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰ、またはＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳについての新しい機構を導入する。

具体的には、本発明は、以下の機構を導入する。
１）Ｅ−ＵＴＲＡＮ経由でＩＰ−ＳＭ−ＧＷまたはＭＳＣ／ＶＬＲを介してＳＭＳを送達する試みの失敗をＭＭＥに気付かせるためにＨＬＲ／ＨＳＳによって開始される、新しいプロシージャ「ＳＭＳ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮ」。
２）ＳＭＳ−ＳＣが既存の機構を用いてＳＭＳを再送信できるように、ＵＥが到達可能になったときにＨＬＲ／ＨＳＳに通知するための、ＭＭＥにおける「ＲＥＡＤＹ−ＦＯＲ−ＳＭメッセージ」の使用。
３）２３．０４０中で指定されているパラメータＵＮＲＩ（ＵＥ−Ｎｏｔ−Ｒｅａｃｈａｂｌｅ−ｆｏｒ−ＩＰ）およびＭｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｎｏｔ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ Ｆｌａｇ（ＭＮＲＦ）が、ＨＬＲ／ＨＳＳ中のＵＮＲＩおよびＭＮＲＦのコピーとしてＭＭＥ中で導入される。

別の態様では、本発明は、ＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰ（ＥＰＣアーキテクチャは３ＧＰＰ ＴＳ２３．４０１中で特に指定されている）、およびＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳ（ＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳは３ＧＰＰ ＴＳ２３．２７２中で指定されている）のための、ＥＰＣにおける新しい機構を導入する。

本発明は、ＳＭＳがＥ−ＵＴＲＡＮにおいてＩＰ経由ＩＰ−ＳＭ−ＧＷまたはＭＳＣ／ＶＬＲを介してうまく送達されなかったときにＳＭＳ送達を再試行するための、オーバーレイＳＭＳ送達補助プロシージャとも呼ばれる新しいプロシージャを導入する。一実施形態では、これは以下の２つのプロシージャを含む。
− ＳＭＳ送達失敗通知プロシージャ
− 移動ユーザ・アクティビティ・プロシージャ

図６に、ＳＭＳ送達失敗通知プロシージャの一例を示す。

ＵＥが到達可能でないためにＳＭＳがＵＥに送達されていないことを、ＨＬＲ／ＨＳＳがＳＭＳ−ＧＭＳＣから通知された場合、ＨＬＲ／ＨＳＳは、ＴＳ２３．０４０に記載のようにＵＮＲＩまたはＭＮＲＦをセットし、ＵＮＲＩまたはＭＮＲＦ状態が変化した場合、ＨＬＲ／ＨＳＳは、ＳＭ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮ（ＵＮＲＩ＝ＴＲＵＥ、またはＭＮＲＦ＝ＴＲＵＥ）をＭＭＥに送る。ＭＭＥがこのユーザに対するＭＭコンテキストを有する場合、ＭＭＥは、ＵＮＲＩまたはＭＮＲＦをセットして、このＵＥとの次の接触が実施されたときにＨＬＲ／ＨＳＳに報告する必要があることを示す。

図７に移動ユーザ・アクティビティ・プロシージャの一例を示すが、これは以下のステップを含む。
１．ＭＭＥは、ＵＥが到達可能であることの指示、例えばＵＥからのＡｔｔａｃｈ Ｒｅｑｕｅｓｔメッセージを受け取る。
２ａ．ＭＭＥがこのＵＥのコンテキストＭＭを含み、このＵＥに対するＵＮＲＩまたは／およびＭＮＲＦがセットされている場合は、ＭＭＥは、Ｒｅａｄｙ ｆｏｒ ＳＭ（ＩＭＳＩ、ＭＳ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ）メッセージをＨＬＲ／ＨＳＳに送るものとし、このＵＥに対するＵＮＲＩまたは／およびＭＮＲＦをクリアする。
２ｂ．ＭＭＥがこのＵＥのコンテキストＭＭを保持していない場合は、ＭＭＥは、Ｕｐｄａｔｅ Ｌｏｃａｔｉｏｎメッセージ（「ＧＰＲＳアタッチ機能」の節を参照されたい）をＨＬＲ／ＨＳＳに送るものとする。
３．ＨＬＲ／ＨＳＳが、ＵＮＲＩまたは／およびＭＮＲＦが設定されたＵＥについてＲｅａｄｙ ｆｏｒ ＳＭメッセージまたはＵｐｄａｔｅ Ｌｏｃａｔｉｏｎメッセージを受け取ると、ＨＬＲ／ＨＳＳは、ＴＳ２３．０４０およびＴＳ２３．２０４に記載のようにＳＭＳアラート・プロシージャをトリガする。

本発明は、ＭＭＥによって維持されるＭＭベアラ・コンテキストにおける、以下の新しいフィールドを導入する。
ＵＮＲＩ（ＵＥ Ｎｏｔ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ ｆｏｒ ＩＰ）、およびＭｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｎｏｔ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ Ｆｌａｇ（ＭＮＲＦ）。

別の態様では、本発明は、ＳＭＳアーキテクチャにおける新しい機構を導入する（ＳＭＳアーキテクチャは３ＧＰＰ ＴＳ２３．０４０中で特に指定されている）。
１）本発明は、Ｍｅｓｓａｇｅｓ−Ｗａｉｔｉｎｇ（ＭＷ）サービス要素における新しい機構を導入する。

一実施形態では、（図８に示すように）、
− Ｍｅｓｓａｇｅｓ−Ｗａｉｔｉｎｇ情報もまた、ＩＰ−ＳＭ−ＧＷ中およびＭＭＥ中に位置するＵＥ−Ｎｏｔ−Ｒｅａｃａｂｌｅ−ｆｏｒ−ＩＰ（ＵＮＲＩ）と、ＭＳＣ／ＶＬＲ中およびＭＭＥ中に位置するＭｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｎｏｔ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ Ｆｌａｇ（ＭＮＲＦ）を含む。
− ＨＬＲ／ＨＳＳ、ＩＰ−ＳＭ−ＧＷ、およびＭＭＥ内のＵＥ−Ｎｏｔ−Ｒｅａｃａｂｌｅ−ｆｏｒ−ＩＰ（ＵＮＲＩ）は、Ａｂｓｅｎｔ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒの原因でショート・メッセージをＵＥに送達する試みが失敗したためにリストＭＷＤが１つまたは複数のリスト要素を含むときは値ＴＲＵＥをとり、そうでないときは値ＦＡＬＳＥをとるブール・パラメータである。
− ＨＬＲ／ＨＳＳ、ＭＳＣ／ＶＬＲ、およびＭＭＥ内のＭｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｎｏｔ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ Ｆｌａｇ（ＭＮＲＦ）は、Ａｂｓｅｎｔ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒの原因でショート・メッセージをＵＥに送達する試みが失敗したためにリストＭＷＤが１つまたは複数のリスト要素を含むときは値ＴＲＵＥをとり、そうでないときは値ＦＡＬＳＥをとるブール・パラメータである。
− ＭＳまたはＵＥが一時的に不在であるために、移動終端されるショート・メッセージ送達がＩＰ−ＳＭ−ＧＷまたはＭＳＣ／ＶＬＲにおいて失敗したとき、ＳＣアドレスがＭＷＤリストに挿入され（まだ存在しなければ）、ＵＮＲＩまたはＭＮＲＦがセットされ（まだセットされていなければ）、ＵＮＲＲまたはＭＮＲＲ−ＭＳＣが更新される（情報が利用可能であれば）。ＵＮＲＩまたはＭＮＲＦ状態が変化したとき、ＨＬＲ／ＨＳＳは、ＵＥに対して登録されているＭＭＥがあればそのＭＭＥに、ＳＭ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮ（ＵＮＲＩまたはＭＮＲＦ）を送るものとする。
− ＵＮＲＩまたはＭＮＲＦ状態変化（セット／クリア）時にＭＭＥがＨＬＲ／ＨＳＳからＳＭ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮ（ＵＮＲＩまたはＭＮＲＦ）を受け取ったとき、ＭＭＥは、ＵＮＲＩまたはＭＮＲＦを記憶する。

２）本発明は、新しいＭＭＥ機能を導入する。一実施形態では、本発明は以下を提供する。
− ＵＮＲＩまたは／およびＭＮＲＦを含むＳＭ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮをＭＭＥがＨＬＲ／ＨＳＳから受け取ったとき、ＭＭＥは、ＵＮＲＩまたは／およびＭＮＲＦを記憶するものとする。
− ＭＳまたはＵＥが再び到達可能になりつつあるとき、ＨＬＲ／ＨＳＳは、ＭＳまたはＵＥが到達可能であることを「Ｒｅａｄｙ Ｆｏｒ ＳＭ」によってＭＭＥを介して通知される。

３）本発明は、ＳＭアラート・プロシージャにおける新しい規定を導入し、これにより、Ｒｅａｄｙ Ｆｏｒ ＳＭメッセージがＨＬＲ／ＨＳＳに送られる。

一実施形態では、本発明は、Ｒｅａｄｙ Ｆｏｒ ＳＭ（ＭＳ ｒｅａｃｈａｂｌｅ）メッセージ（図９のステップ１１）が、ＶＬＲ、ＭＭＥ、またはＳＧＳＮからＨＬＲ／ＨＳＳにアラート情報を転送する手段を提供することを規定する。

ＳＭアラート・プロシージャは、ＭＳまたはＵＥがアクティブであることをＶＬＲ、ＭＭＥ、またはＳＧＳＮが検出したとき、例えばＭＳまたはＵＥがページング要求に応答したときに、アクティブ化される。

別の態様では、本発明は、Ｅ−ＵＴＲＡＮの場合のＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰアーキテクチャ（ＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰアーキテクチャは３ＧＰＰ ＴＳ２３．２０４中で特に指定されている）のための新しい機構、および、ＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳ（ＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳは３ＧＰＰ ＴＳ２３．２７２中で指定されている）のための新しい機構を導入する。

１）本発明は、ＨＬＲ／ＨＳＳによってサポートされる新しい機能を導入する。
一実施形態では、本発明は、以下のことを規定する。
ＵＥに対するＭＭＥがＨＬＲ／ＨＳＳ中でわかっている場合、ＨＬＲ／ＨＳＳは、ＨＳＳ中のＵＮＲＩまたはＭＮＲＦ状態が変化したときにＭＭＥに通知する。

２）本発明は、ＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰについて３ＧＰＰ ＴＳ２３．２０４中で指定され図１０に示される、かつＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳについて３ＧＰＰ ＴＳ２３．０４０中で指定され図１０−２に示される、送達報告プロシージャにおいて、新しい規定を導入する。図１０のステップ１１ａと、図１０−２のステップ３とを参照すると、一実施形態では、本発明は以下のことを規定する。
ＵＥに対するＭＭＥがＨＬＲ／ＨＳＳ中でわかっている場合、ＨＬＲ／ＨＳＳは、ＨＬＲ／ＨＳＳ中のＵＮＲＩまたはＭＮＲＦが変化したときにＳＭ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮをＭＭＥに送る。ＭＭＥは、ＳＭ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮを受け取ると、受け取ったＵＮＲＩまたはＭＮＲＦを記憶する。

３）本発明は、ＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰについて３ＧＰＰ ＴＳ２３．２０４中で指定され図４中で想起される、かつＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳについて３ＧＰＰ２３．０４０中で指定され図４−２中で想起される、ＳＭ終端プロシージャの失敗において、新しい規定を導入する。一実施形態では、図４のステップ１２および図４−２のステップ３を参照すると、本発明は以下のことを規定する。
ＳＭＳ−ＧＭＳＣは、種々の領域からの正確な結果と共に、新しいＳＭ送達報告ステータスをＨＬＲ／ＨＳＳに送る。ＨＬＲ／ＨＳＳは、対応するＭＷＤ、すなわち、未送達メッセージを記憶するＳＭＳ−ＳＣアドレスと、ＵＥが利用可能でないためにＩＰ−ＳＭ−ＧＷまたはＭＳＣ／ＶＬＲによるそのメッセージの送信が失敗したことを示す失敗理由とを記録する。ＵＥに対するＭＭＥがＨＬＲ／ＨＳＳ中でわかっている場合、ＨＳＳは、ＨＳＳ中のＵＮＲＩまたはＭＮＲＦが変化したときにＳＭ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮをＭＭＥに送る。ＭＭＥは、ＳＭ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮを受け取ると、受け取ったＵＮＲＩまたはＭＮＲＦを記憶する。

４）本発明は、ＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰについて３ＧＰＰ ＴＳ２３．２０４中で指定され図１１中で想起される、かつＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳについて３ＧＰＰ ＴＳ２３．０４０中で指定され図１１−２中で想起される、ＵＥが利用可能なときのショート・メッセージ・アラート・プロシージャにおいて、新しい規定を導入する。一実施形態では、この図のステップ１を参照すると、本発明は、以下のことを規定する。
ＳＭ終端プロシージャの失敗後いつでも、ＵＥは再びＰＳおよび／またはＣＳ領域中でＮＡＳメッセージを介してアタッチまたは通信することがあり、この場合、ＴＳ２３．０４０に記載のように、ＳＧＳＮ、ＭＭＥ、またはＭＳＣ／ＶＬＲからのＲｅａｄｙ ｆｏｒ ＳＭメッセージが、ＨＬＲ／ＨＳＳに送られる。

本発明は特に、ＴＳ２３．２０４に記載の既存の純粋なＳＭＳ ｏｖｅｒ ＩＰ解決法、またはＴＳ２３．２７２に記載の既存のＥＰＳにおけるＣＳフォールバック経由ＳＭＳの場合よりも早く、ＵＥを検出することができるという利点を有する。

本発明は、前述の例に限定されない。例えば、パラメータ（複数可）ＵＮＲＩおよび／またはＭＮＲＦ以外の新しいパラメータ（複数可）を導入することも可能であろう。これにより、パラメータ（複数可）ＵＮＲＩおよび／またはＭＮＲＦから独立して、新たに導入されたパラメータ（複数可）を管理できることになる。例えばこれにより、ＭＮＲＦと、新たに導入された対応するパラメータとを、独立して管理できることになる。

本発明の原理は、ＷＬＡＮ、ＷＩＭＡＸ、固定アクセスなど、ＵＥ移動性の結果としてＩＰアドレスが変更されない他のアクセス・ネットワークに拡張することができる。一例は、モバイルＩＰ ＩＥＴＦ移動性機構と結合されたＷＬＡＮ技術である。

この場合、この機構は、ＭＭＥとＨＬＲ／ＨＳＳとの間で上述したのと同様となり、ＡＡＡサーバがＭＭＥの役割を果たすことになる。ＨＬＲ／ＨＳＳにおいてわかっているＭＳまたはＵＥの送達失敗は、結果として、ＨＬＲ／ＨＳＳからＡＡＡサーバへのメッセージとなる。ＵＥとＡＡＡサーバとの間のアクティビティを検出することができ、アクティビティのタイプに応じて（ＵＥはＩＭＳを介して到達可能でなければならない）、ＡＡＡサーバは、ＨＬＲ／ＨＳＳに通知を送ることができる。

一態様では、本発明は、オーバーレイＳＭ送達プロシージャにとってトランスペアレントな移動または固定アクセス・ネットワークＡＮを介してアクセスされるオーバーレイ（例えばＩＰベースのまたはＥＰＳにおけるＣＳフォールバック・ベースの）ＳＭ送達ネットワークを含む移動通信システムにおけるショート・メッセージＳＭ送達の管理方法を提供する。

一実施形態では、前記方法は、
− 前記ＡＮを介してユーザ機器ＵＥアクティビティを検出できるＡＮエンティティに、ＵＥが到達可能でないためにＳＭ送達試行が失敗したことを知らせるステップと、
− 前記ＵＥについて前記ＡＮを介してＵＥアクティビティを検出すると、前記ＡＮエンティティが、前記ＵＥが再び到達可能なときに新しいＳＭ送達試行を担うエンティティに知らせるステップとを含む。

一実施形態では、前記ユーザ機器アクティビティは、前記ＵＥと前記ＡＮエンティティとの間のプロトコルに従う移動性管理アクティビティおよび／またはセッション管理アクティビティを含む。

一実施形態では、ＵＥへのＳＭ送達試行の失敗はネットワーク・ユーザ・データベースに通知され、このネットワーク・ユーザ・データベースは、前記ＡＮを介してユーザ機器ＵＥアクティビティを検出できるＡＮエンティティに、次のＵＥアクティビティを通知されるよう要求する。

別の実施形態では、本発明は、オーバーレイＳＭ送達プロシージャにとってトランスペアレントな移動または固定アクセス・ネットワークＡＮを介してアクセスされるオーバーレイＳＭ送達ネットワークを含む移動通信システムにおけるショート・メッセージＳＭ送達の管理方法を提供し、前記オーバーレイＳＭ送達ネットワークはそれぞれ、ＩＰベース、または発展型パケット・システムにおけるＣＳフォールバック・ベースであり、前記システムはそれぞれ、ＳＭＳ−ＧＭＳＣおよびＩＰ−ＳＭゲートウェイＩＰ−ＳＭ−ＧＷ、またはＳＭＳ−ＧＭＳＣおよびＭＳＣ／ＶＬＲを含み、ＵＥとショート・メッセージ・サービス・センタＳＭＳ−ＳＣとの間で相互に作用するプロトコルを提供する。

一実施形態では、前記方法は、
− ＵＥが利用可能でないためにＳＭＳがＵＥに送達されていないことをネットワーク・ユーザ・データベースがＳＭＳ−ＧＭＳＣから通知された場合に、ネットワーク・ユーザ・データベースがそれぞれＵＥ−Ｎｏｔ−Ｒｅａｃｈａｂｌｅ−ｆｏｒ−ＩＰ ＵＮＲＩまたはＭｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｎｏｔ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ Ｆｌａｇ ＭＮＲＦパラメータを値ＴＲＵＥにセットするステップと、
− ネットワーク・ユーザ・データベース中のそれぞれＵＮＲＩまたはＭＮＲＦ状態が変化した場合であって、前記ＡＮを介してＵＥアクティビティを検出できるＡＮエンティティがＵＥについてネットワーク・ユーザ・データベース中でわかっている場合に、ネットワーク・ユーザ・データベースが、対応するパラメータＭＮＲＦを含むＳＭ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮをＡＮエンティティに送るステップとを含む。

一実施形態では、前記方法は、
− ＡＮエンティティが前記対応するパラメータを含むＳＭ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮをネットワーク・ユーザ・データベースから受け取ったときに、ＡＮエンティティが前記対応するパラメータを記憶するステップを含む。

一実施形態では、前記方法は、
− ＡＮエンティティがこのユーザに対する移動性管理コンテキストを有する場合に、ＡＮエンティティが前記対応するパラメータをセットして、このＵＥとの次の接触が実施されたときにネットワーク・ユーザ・データベースに報告する必要があることを示すステップを含む。

一実施形態では、前記方法は、
− ＵＥが再び到達可能になりつつあるときに、ＡＮエンティティが、ＵＥが到達可能であることを、メッセージＲｅａｄｙ Ｆｏｒ ＳＭを用いてＡＮエンティティを介してネットワーク・ユーザ・データベースに通知するステップを含む。

一実施形態では、前記方法は、
− ネットワーク・ユーザ・データベースが、メッセージＲｅａｄｙ ｆｏｒ ＳＭを受け取ると、ＳＭＳ−ＩＷＭＳＣを介してＳＭ−ＳＣに向けてＳＭアラート・プロシージャをトリガするステップを含む。

一実施形態では、前記方法は、
− ＵＥが到達可能であることの指示をＡＮエンティティが受け取ったとき、ＡＮエンティティがこのＵＥのＭＭコンテキストを含む場合であってこのＵＥに対する前記対応するパラメータがセットされている場合に、ＡＮエンティティが、パラメータＩＭＳＩ、またはＵＥを識別する任意のパラメータと、ＭＳ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ、またはＵＥが到達可能であることを示す任意のパラメータとを含むＲｅａｄｙ ｆｏｒ ＳＭメッセージを、ネットワーク・ユーザ・データベースに送り、このＵＥに対する前記対応するパラメータをクリアするステップを含む。

一実施形態では、前記対応するパラメータはそれぞれ、ＵＥ−Ｎｏｔ−Ｒｅａｃｈａｂｌｅ−ｆｏｒ−ＩＰ ＵＮＲＩまたはＭｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｎｏｔ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ Ｆｌａｇ ＭＮＲＦパラメータに対応する。

一実施形態では、
− 前記ＡＮエンティティは、発展型パケット・コアＥＰＣを含むＡＮ中の移動性管理エンティティＭＭＥに対応する。

一実施形態では、
− 前記ネットワーク・ユーザ・データベースは、ＨＳＳ／ＨＬＲに対応する。

別の態様では、本発明はまた、ＳＭ送達プロシージャにとってトランスペアレントな移動または固定アクセス・ネットワークＡＮを介してアクセスされるオーバーレイ（ＩＰベースのまたはＥＰＳ経由ＣＳフォールバック・ベースの）ＳＭ送達ネットワークを含む移動通信システムのためのネットワーク・エンティティを提供する。

一実施形態では、前記ネットワーク・エンティティは、
− 前記ＡＮを介してユーザ機器ＵＥアクティビティを検出できるＡＮエンティティに、ＵＥが到達可能でないためにＳＭ送達試行が失敗したことを知らせる手段を備える。

一実施形態では、前記ユーザ機器アクティビティは、前記ＵＥと前記ＡＮエンティティとの間のプロトコルに従う移動性管理アクティビティおよび／またはセッション管理アクティビティを含む。

一実施形態では、前記ネットワーク・エンティティはネットワーク・ユーザ・データベースに対応し、このネットワーク・ユーザ・データベースは、ＵＥへのＳＭ送達試行の失敗を通知され、前記ＡＮを介してユーザ機器ＵＥアクティビティを検出できるＡＮエンティティに、次のＵＥアクティビティを通知されるよう要求する。

別の態様では、本発明はまた、ＳＭ送達プロシージャにとってトランスペアレントな移動または固定アクセス・ネットワークＡＮを介してアクセスされるオーバーレイＳＭ送達ネットワークを含む移動通信システムのためのネットワーク・エンティティを提供し、前記オーバーレイＳＭ送達ネットワークはそれぞれ、ＩＰベース、または発展型パケット・システムにおけるＣＳフォールバック・ベースであり、前記システムはそれぞれ、ＳＭＳ−ＧＭＳＣおよびＩＰ−ＳＭゲートウェイＩＰ−ＳＭ−ＧＷ、またはＳＭＳ−ＧＭＳＣおよびＭＳＣ−ＶＬＲを含み、ＵＥとショート・メッセージ・サービス・センタＳＭＳ−ＳＣとの間で相互に作用するプロトコルを提供する。

一実施形態では、前記ネットワーク・エンティティはネットワーク・ユーザ・データベースに対応し、このネットワーク・ユーザ・データベースは、
− ＵＥが利用可能でないためにＳＭＳがＵＥに送達されていないことをＳＭＳ−ＧＭＳＣから通知された場合に、それぞれＵＥ−Ｎｏｔ−Ｒｅａｃｈａｂｌｅ−ｆｏｒ−ＩＰ ＵＮＲＩまたはＭｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｎｏｔ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ Ｆｌａｇ ＭＮＲＦパラメータを値ＴＲＵＥにセットする手段と、
− ネットワーク・ユーザ・データベース中のそれぞれＵＮＲＩまたはＭＮＲＦ状態が変化した場合であって、前記ＡＮを介してＵＥアクティビティを検出できるＡＮエンティティがＵＥについてネットワーク・ユーザ・データベース中でわかっている場合に、対応するパラメータを含むＳＭ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮをＡＮエンティティに送る手段とを備える。

一実施形態では、前記対応するパラメータはそれぞれ、ＵＥ−Ｎｏｔ−Ｒｅａｃｈａｂｌｅ−ｆｏｒ−ＩＰ ＵＮＲＩまたはＭｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｎｏｔ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ Ｆｌａｇ ＭＮＲＦパラメータに対応する。

一実施形態では、前記ネットワーク・エンティティは、
− ＵＥが再び到達可能であることを示すメッセージＲｅａｄｙ ｆｏｒ ＳＭをＡＮエンティティから受け取ると、ＳＭＳ−ＩＷＭＳＣを介してＳＭ−ＳＣに向けてＳＭアラート・プロシージャをトリガする手段を備える。

一実施形態では、前記ネットワーク・エンティティは、加入者データベースＨＬＲ／ＨＳＳに対応する。

別の態様では、本発明はまた、ＳＭ送達プロシージャにとってトランスペアレントな固定または移動アクセス・ネットワークＡＮを介してアクセスされるオーバーレイＳＭ送達ネットワークを含む移動通信システムのための別のネットワーク・エンティティを提供する。

一実施形態では、前記ネットワーク・エンティティは、
− ＵＥが到達可能でないためにＳＭ送達試行が失敗したことに関する情報を受け取る手段と、
− 前記ＵＥについて前記ＡＮを介してＵＥアクティビティを検出すると、前記ＵＥが再び到達可能なときに新しいＳＭ送達試行を要求することを担うエンティティに知らせる手段とを備える。

一実施形態では、前記ユーザ機器アクティビティは、前記ＵＥと前記ＡＮエンティティとの間のプロトコルに従う移動性管理アクティビティおよび／またはセッション管理アクティビティを含む。

一実施形態では、ＵＥへのＳＭ送達試行の失敗がネットワーク・ユーザ・データベースに通知され、このネットワーク・ユーザ・データベースが、前記ＡＮを介してユーザ機器ＵＥアクティビティを検出できるＡＮエンティティに、次のＵＥアクティビティを通知されるよう要求する、システムにおいて、前記ネットワーク・エンティティは、前記ＡＮエンティティに対応する。

別の態様では、本発明はまた、ＳＭ送達プロシージャにとってトランスペアレントな移動または固定アクセス・ネットワークＡＮを介してアクセスされるオーバーレイＳＭ送達ネットワークを含む移動通信システムのためのネットワーク・エンティティを提供し、前記オーバーレイＳＭ送達ネットワークはそれぞれ、ＩＰベース、または発展型パケット・システムにおけるＣＳフォールバック・ベースであり、前記システムはそれぞれ、ＳＭＳ−ＧＭＳＣおよびＩＰ−ＳＭゲートウェイＩＰ−ＳＭ−ＧＷ、またはＳＭＳ−ＧＭＳＣおよびＭＳＣ／ＶＬＲを含み、ＵＥとショート・メッセージ・サービス・センタＳＭＳ−ＳＣとの間で相互に作用するプロトコルを提供する。

一実施形態では、前記ネットワーク・エンティティは、
− それぞれＵＥ−Ｎｏｔ−Ｒｅａｃｈａｂｌｅ−ｆｏｒ−ＩＰ ＵＮＲＩまたはＭｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｎｏｔ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ Ｆｌａｇ ＭＮＲＦパラメータの状態が変化したときにネットワーク・ユーザ・データベースから送られた、対応するパラメータを含むＳＭ−ＤＥＬＩＶＥＲＹ−ＦＡＩＬＵＲＥ−ＮＯＴＩＦＩＣＡＴＩＯＮを、ＡＮエンティティが受け取ったときに、前記対応するパラメータを記憶する手段を備える。

一実施形態では、前記ネットワーク・エンティティは、
− ＡＮエンティティがこのユーザに対するＭＭコンテキストを有する場合に、前記対応するパラメータをセットして、このＵＥとの次の接触が実施されたときにネットワーク・ユーザ・データベースに報告する必要があることを示す手段を備える。

一実施形態では、前記ネットワーク・エンティティは、
− ＵＥが再び到達可能になりつつあるときに、ＵＥが到達可能であることをメッセージＲｅａｄｙ Ｆｏｒ ＳＭを用いてＡＮエンティティを介してネットワーク・ユーザ・データベースに通知する手段を備える。

一実施形態では、前記ネットワーク・エンティティは、
− ＵＥが到達可能であることの指示をＡＮエンティティが受け取ったとき、ＡＮエンティティがこのＵＥのＭＭコンテキストを含む場合であってこのＵＥに対する前記対応パラメータがセットされている場合に、パラメータＩＭＳＩ、またはＵＥを識別する任意のパラメータと、ＭＳ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ、またはＵＥが到達可能であることを示す任意のパラメータとを含むＲｅａｄｙ ｆｏｒ ＳＭメッセージを、ネットワーク・ユーザ・データベースに送り、このＵＥに対する前記対応するパラメータをクリアする手段を備える。

一実施形態では、前記対応するパラメータはそれぞれ、ＵＥ−Ｎｏｔ−Ｒｅａｃｈａｂｌｅ−ｆｏｒ−ＩＰ ＵＮＲＩまたはＭｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｎｏｔ Ｒｅａｃｈａｂｌｅ Ｆｌａｇ ＭＮＲＦパラメータに対応する。

一実施形態では、前記ネットワーク・エンティティは、発展型パケット・コアＥＰＣを含むＡＮ中の移動性管理エンティティＭＭＥに対応する。

前述の手段の詳細な実装形態は当業者にとってどんな特別な問題も生じず、したがって、このような手段を、それらの機能によって当業者に対して上に開示したよりも完全に開示する必要はない。

Claims (34)

1. システムのアクセス・ネットワーク（ＡＮ）を介してアクセス可能なショート・メッセージ（ＳＭ）送達ネットワークを含む移動通信システムにおけるＳＭ送達の管理方法であって、
   ユーザ機器（ＵＥ）がショート・メッセージを受信するため到達可能でないために前記ＳＭを前記ＵＥに送達する試みが失敗した後に、前記ＵＥがＳＭを受信するため到達可能になったときに前記ＵＥの可到達性について報告するように前記ＡＮ内のエンティティに要求するステップと、
   前記ＵＥがＳＭを受信するため到達可能になった後に、前記ＵＥの可到達性に関する通知をホーム位置レジスタ／ホーム加入者サーバ（ＨＬＲ／ＨＳＳ）に向けて送信するステップとを含む、方法。
2. 前記ＳＭ送達ネットワークが、ＩＰベースのＳＭ送達ネットワークを含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記ＡＮ内の前記エンティティが、前記ＨＬＲ／ＨＳＳによって前記ＵＥの前可記到達性について報告するように要求される、請求項１に記載の方法。
4. 前記ＡＮ内の前記エンティティが前記ＵＥと関連する移動性管理（ＭＭ）コンテキストを有する場合に、前記ＨＬＲ／ＨＳＳへの前記ＵＥの可到達性について報告する必要があることを示すパラメータを前記ＡＮ内の前記エンティティがセットするステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記ＡＮ内の前記エンティティが、移動性管理エンティティ（ＭＭＥ）を含む、請求項１に記載の方法。
6. 前記ＨＬＲ／ＨＳＳが前記通知を受信したときに、サービス・センタ（ＳＣ）にアラートするためのプロシージャを前記ＨＬＲ／ＨＳＳがトリガするステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。
7. 前記ＳＭ送達ネットワークが、発展型パケット・システムベースのＳＭ送達ネットワークにおける回路交換フォールバックを含む、請求項１に記載の方法。
8. システムのアクセス・ネットワーク（ＡＮ）を介してアクセス可能なショート・メッセージ（ＳＭ）送達ネットワークを含む移動通信システムにおいて使用されるネットワーク・エンティティであって、ユーザ機器（ＵＥ）がＳＭを受信するため到達可能でないために前記ＳＭを前記ＵＥに送達する試みが失敗した後に、前記ＵＥがＳＭを受信するため到達可能になったときに前記ＵＥの可到達性について報告するように前記ＡＮ内のエンティティに要求するように構成される、ネットワーク・エンティティ。
9. ホーム位置レジスタ／ホーム加入者サーバ（ＨＬＲ／ＨＳＳ）を含む、請求項８に記載のネットワーク・エンティティ。
10. 前記ＳＭ送達ネットワークが、インターネット・プロトコル（ＩＰ）ベースのＳＭ送達ネットワークを含む、請求項８に記載のネットワーク・エンティティ。
11. 前記ＵＥがＳＭを受信するため到達可能になった後に、サービス・センタ（ＳＣ）にアラートするためのプロシージャをトリガするようにさらに構成される、請求項８に記載のネットワーク・エンティティ。
12. 前記ＳＭ送達ネットワークが、ＥＰＳベースのＳＭ送達ネットワークにおけるＣＳフォールバックを含む、請求項８に記載のネットワーク・エンティティ。
13. アクセス・ネットワーク（ＡＮ）を介してアクセス可能なショート・メッセージ（ＳＭ）送達ネットワークを含む移動通信システムの前記ＡＮにおいて使用されるネットワーク・エンティティであって、ユーザ機器（ＵＥ）がＳＭを受信するため到達可能でないために前記ＳＭを前記ＵＥに送達する試みが失敗した後に発行される要求に応答して、前記ＵＥがＳＭを受信するため到達可能になった後に前記ＵＥの可到達性について報告するように構成される、ネットワーク・エンティティ。
14. 移動性管理エンティティ（ＭＭＥ）を含む、請求項１３に記載のネットワーク・エンティティ。
15. 前記ＳＭ送達ネットワークが、ＩＰベースのＳＭ送達ネットワークを含む、請求項１３に記載のネットワーク・エンティティ。
16. 前記ネットワーク・エンティティが前記ＵＥと関連する移動性管理（ＭＭ）コンテキストを有する場合に、前記ＵＥが前記ＳＭを受信するため到達可能になった後に前記ＵＥの可到達性について報告する必要があることを示すパラメータをＨＬＲ／ＨＳＳにセットするようにさらに構成される、請求項１３に記載のネットワーク・エンティティ。
17. 前記ＳＭ送達ネットワークが、発展型パケット・システムベースのＳＭ送達ネットワークにおけるＣＳフォールバックを含む、請求項１３に記載のネットワーク・エンティティ。
18. 移動通信システムのアクセス・ネットワーク（ＡＮ）において使用されるエンティティであって、
    ユーザ機器（ＵＥ）がＩＰベースの通信に対して到達可能になったときに前記ＵＥの可到達性についてホーム加入者サーバ（ＨＳＳ）に報告する必要があることを示すメッセージを、インターネット・プロトコル（ＩＰ）ベースの通信に対して到達可能ではない前記ＵＥに関する前記システムの前記ＨＳＳから受信し、
    前記ＵＥがＩＰベースの通信に対して到達可能であることを示すメッセージを、前記ＵＥがＩＰベースの通信に対して到達可能になった後に前記ＨＳＳに送信するように構成される、エンティティ。
19. 移動性管理エンティティ（ＭＭＥ）を含む、請求項１８に記載のエンティティ。
20. 前記ＩＰベースの通信が、ＩＰベースのショート・メッセージ送達を含む、請求項１８に記載のエンティティ。
21. 前記ＵＥがＩＰベースの通信に対して到達可能になったときに前記ＵＥの可到達性について前記ＨＳＳに報告する必要があることを示すパラメータをセットするようにさらに構成される、請求項１８に記載のエンティティ。
22. 前記メッセージが前記ＨＳＳに送信される前に前記ＵＥと関連する移動性管理（ＭＭ）コンテキストを確認するようにさらに構成される、請求項１８に記載のエンティティ。
23. 非アクセス層（ＮＡＳ）メッセージによって前記ＵＥが到達可能であることの指示を受信するようにさらに構成される、請求項１８に記載のエンティティ。
24. 前記ＵＥからのアタッチ要求メッセージによって前記ＵＥが到達可能であることの指示を受信するようにさらに構成される、請求項１８に記載のエンティティ。
25. 前記メッセージが、国際移動加入者識別子（ＩＭＳＩ）情報を含む、請求項１８に記載のエンティティ。
26. 移動通信システムにおいて使用されるホーム加入者サーバ（ＨＳＳ）であって、
    ユーザ機器（ＵＥ）がＩＰベースの通信に対して到達可能になったときに前記ＵＥの可到達性について前記ＨＳＳに報告する必要があることを示す、ＩＰベースの通信に対して到達可能ではない前記ＵＥに関するメッセージを、前記システムのアクセス・ネットワーク（ＡＮ）内のエンティティに送信し、
    前記ＵＥがＩＰベースの通信に対して到達可能であることを示すメッセージを前記エンティティから受信するように構成される、ＨＳＳ。
27. 前記ＵＥがＩＰベースの通信に対して到達可能であることを前記ＨＳＳに通知するメッセージまたは前記ＵＥに関するアップデート・ロケーション・メッセージを前記ＨＳＳが受信した後に、サービス・センタ（ＳＣ）をアラートするためのプロシージャをトリガするようにさらに構成される、請求項２６に記載のＨＳＳ。
28. 移動通信システムのアクセス・ネットワーク（ＡＮ）において使用されるエンティティであって、
    ユーザ機器（ＵＥ）の到達性についての通知の要求が受信されたかどうかを判断し、
    前記ＵＥが到達可能であることを示す指示が受信されたかどうかを判断し、
    前記ＵＥと関連する移動性管理（ＭＭ）コンテキストが利用可能かどうかを判断し、
    前記指示が受信され、および前記ＵＥと関連する前記ＭＭコンテキストが利用可能である場合には、前記ＵＥの可到達性を示す通知を送信するように構成される、エンティティ。
29. 移動性管理エンティティ（ＭＭＥ）を含む、請求項２８に記載のエンティティ。
30. 前記通知が、国際移動加入者識別子（ＩＭＳＩ）情報を含む、請求項２８に記載のエンティティ。
31. 前記通知が、前記ＵＥからのアタッチ要求メッセージを含む、請求項２８に記載のエンティティ。
32. 前記通知が、前記ＵＥからの非アクセス層（ＮＡＳ）メッセージを含む、請求項２８に記載のエンティティ。
33. 前記ＵＥ到達性通知要求が受信され、および前記ＵＥと関連するＭＭコンテキストの可用性が判断された後に、前記ＵＥが到達可能であるときに前記ＵＥの可到達性についての報告をホーム加入者サーバ（ＨＳＳ）に向けて送信する必要があることを示すＵＥ到達性パラメータをセットし、
    前記ＵＥが到達可能であることを示す前記指示が受信された場合には、前記ＵＥ到達性パラメータをクリアするようにさらに構成される、請求項２８に記載のエンティティ。
34. 前記指示が受信され、および前記ＵＥと関連する前記ＭＭコンテキストが利用できないときに、前記ＵＥに関するアップデート・ロケーション・メッセージを送信するようにさらに構成される、請求項２８に記載のエンティティ。

Images