JP2014147102A - 動画像復号装置、動画像復号方法、及び動画像復号プログラム、並びに、受信装置、受信方法、及び受信プログラム - Google Patents

動画像復号装置、動画像復号方法、及び動画像復号プログラム、並びに、受信装置、受信方法、及び受信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】復号対象ブロックと周辺ブロックの間で相関が低い場合、復号対象ブロックの本
来の動きとは無関係な予測動きベクトルが導出される。
【解決手段】動きベクトル復号部550は、復号対象予測ブロックの動きベクトルを、周
辺ブロックから選択される候補ブロックの内の何れかの候補ブロックの動きベクトルに基
づき導出する。動き補償予測部530は、導出された動きベクトルを用いた動き補償予測
を行う。動きベクトル復号部550は、第1のブロックの動きベクトル数と第2のブロッ
クの動きベクトル数が同一であり、かつ第1のブロックの動きベクトルが参照する参照ピ
クチャを示す参照インデックスと第2のブロックの動きベクトルが参照する参照ピクチャ
を示す参照インデックスが同一であるか否かによって、第2のブロックを候補ブロックと
するか否かを判定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、動き補償予測を用いた映像復号技術に関し、特に動き補償予測で利用する動
きベクトルの導出技術に関する。
映像圧縮符号化では、一般に、ピクチャ間の時間方向の相関性を利用して圧縮効率を上
げるために動き補償予測が利用される。動き補償予測では、動きベクトルで示される動き
の方向と量を考慮して参照ピクチャから予測値を得る。動き補償予測で得られた予測値と
符号化対象ピクチャの画素値との差分値を符号化することで冗長度を取り除き、圧縮効率
を高めることができる。
最新の映像圧縮符号化であるMPEG−4AVCなどでは、1つのピクチャを、ピクチ
ャ内符号化するIピクチャ、単方向の動き補償予測が可能なPピクチャ、単方向または双
方向の動き補償予測が可能なBピクチャとして符号化する。
ある符号化対象ブロックの動きベクトルを符号化する場合、最初に周辺ブロックから予
測動きベクトルを導出する。そして、符号化対象ブロックの動きベクトルと予測動きベク
トルとの差分動きベクトルを算出し、差分動きベクトルをエントロピー符号化する。ここ
で、周辺ブロックから予測動きベクトルを導出するのは、符号化対象ブロックの動きベク
トルが周辺ブロックの動きベクトルと相関性を持つと考えられるためである。エントロピ
ー符号化ではこの相関性を利用して差分動きベクトルの絶対値が小さいほど動きベクトル
の圧縮効率が高くなるように圧縮する。
特許文献1に符号化対象ブロックの周辺ブロック用いた動きベクトルの予測方法が開示
されている。
特開2004−96705号公報
上記の従来の動きベクトル符号化方法では、予測動きベクトルを前方、後方などの予測
方向毎に導出しているため、符号化対象ブロックの動きとは異なる時間相関性を有するオ
ブジェクトの動きが周辺ブロック内に存在する場合、符号化対象ブロック内のオブジェク
トの本来の動きとは無関係な予測動きベクトルが導出され、動きベクトルの圧縮効率が向
上しないことがあった。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、符号化側での動きベ
クトルの圧縮効率を向上させつつ、復号側での動きベクトル導出の正確性を向上させるこ
とができる動きベクトル符号化技術及び動きベクトル復号技術を提供することにある。
動画像の各ピクチャを分割したブロック単位で動き補償予測を用いて符号化された符号列を復号する動画像復号装置であって、復号対象予測ブロックの動きベクトルを、前記復号対象予測ブロックの周辺ブロックから選択される候補ブロックの内の何れかの候補ブロックの動きベクトルに基づき導出する動き情報導出部と、前記動き情報導出部により導出された動きベクトルを用いた動き補償予測により前記復号対象予測ブロックの予測信号を生成する動き補償予測部とを備え、前記動き情報導出部は、第1のブロックの動きベクトル数と第2のブロックの動きベクトル数が2である場合、前記第1のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であり、かつ前記第1のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であるか否かによって、前記第2のブロックを候補ブロックとするか否かを判定することを特徴とする動画像復号装置を提供する。
動画像の各ピクチャを分割したブロック単位で動き補償予測を用いて符号化された符号列を復号する動画像復号方法であって、復号対象予測ブロックの動きベクトルを、前記復号対象予測ブロックの周辺ブロックから選択される候補ブロックの内の何れかの候補ブロックの動きベクトルに基づき導出する動き情報導出ステップと、前記動き情報導出部により導出された動きベクトルを用いた動き補償予測により前記復号対象予測ブロックの予測信号を生成する動き補償予測ステップとを有し、前記動き情報導出ステップにおいて、第1のブロックの動きベクトル数と第2のブロックの動きベクトル数が2である場合、前記第1のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であり、かつ前記第1のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であるか否かによって、前記第2のブロックを候補ブロックとするか否かを判定することを特徴とする動画像復号方法を提供する。
動画像の各ピクチャを分割したブロック単位で動き補償予測を用いて符号化された符号列を復号する動画像復号プログラムであって、復号対象予測ブロックの動きベクトルを、前記復号対象予測ブロックの周辺ブロックから選択される候補ブロックの内の何れかの候補ブロックの動きベクトルに基づき導出する動き情報導出ステップと、前記動き情報導出部により導出された動きベクトルを用いた動き補償予測により前記復号対象予測ブロックの予測信号を生成する動き補償予測ステップとをコンピュータに実行させ、前記動き情報導出ステップにおいて、第1のブロックの動きベクトル数と第2のブロックの動きベクトル数が2である場合、前記第1のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であり、かつ前記第1のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であるか否かによって、前記第2のブロックを候補ブロックとするか否かを判定することを特徴とする動画像復号プログラムを提供する。
動画像の各ピクチャを分割したブロック単位で動き補償予測を用いて符号化された符号列を復号する受信装置であって、パケット化された符号化データをネットワークを介して受信する受信部と、受信された符号化データをバッファするメモリと、前記符号化データをパケット処理して符号化ストリームを生成するパケット処理部と、前記符号化ストリームにおける復号対象予測ブロックの動きベクトルを、前記復号対象予測ブロックの周辺ブロックから選択される候補ブロックの内の何れかの候補ブロックの動きベクトルに基づき導出する動き情報導出部と、前記動き情報導出部により導出された動きベクトルを用いた動き補償予測により前記復号対象予測ブロックの予測信号を生成する動き補償予測部とを備え、前記動き情報導出部は、第1のブロックの動きベクトル数と第2のブロックの動きベクトル数が2である場合、前記第1のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であり、かつ前記第1のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であるか否かによって、前記第2のブロックを候補ブロックとするか否かを判定することを特徴とする受信装置を提供する。
動画像の各ピクチャを分割したブロック単位で動き補償予測を用いて符号化された符号列を復号する受信方法であって、パケット化された符号化データをネットワークを介して受信する受信ステップと、受信された符号化データをバッファするステップと、前記符号化データをパケット処理して符号化ストリームを生成するパケット処理ステップと、前記符号化ストリームにおける復号対象予測ブロックの動きベクトルを、前記復号対象予測ブロックの周辺ブロックから選択される候補ブロックの内の何れかの候補ブロックの動きベクトルに基づき導出する動き情報導出ステップと、前記動き情報導出部により導出された動きベクトルを用いた動き補償予測により前記復号対象予測ブロックの予測信号を生成する動き補償予測ステップとを有し、前記動き情報導出ステップにおいて、第1のブロックの動きベクトル数と第2のブロックの動きベクトル数が2である場合、前記第1のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であり、かつ前記第1のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であるか否かによって、前記第2のブロックを候補ブロックとするか否かを判定することを特徴とする受信方法を提供する。
動画像の各ピクチャを分割したブロック単位で動き補償予測を用いて符号化された符号列を復号する受信プログラムであって、パケット化された符号化データをネットワークを介して受信する受信ステップと、受信された符号化データをバッファするステップと、前記符号化データをパケット処理して符号化ストリームを生成するパケット処理ステップと、前記符号化ストリームにおける復号対象予測ブロックの動きベクトルを、前記復号対象予測ブロックの周辺ブロックから選択される候補ブロックの内の何れかの候補ブロックの動きベクトルに基づき導出する動き情報導出ステップと、前記動き情報導出部により導出された動きベクトルを用いた動き補償予測により前記復号対象予測ブロックの予測信号を生成する動き補償予測ステップとをコンピュータに実行させ、前記動き情報導出ステップにおいて、第1のブロックの動きベクトル数と第2のブロックの動きベクトル数が2である場合、前記第1のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であり、かつ前記第1のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であるか否かによって、前記第2のブロックを候補ブロックとするか否かを判定することを特徴とする受信プログラムを提供する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒
体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効で
ある。
本発明によれば、周辺ブロックの動きベクトルを考慮することにより、符号化側での動
きベクトルの圧縮効率を向上させつつ、動きベクトル導出の正確性を向上させることがで
きる。
符号化対象ブロックと周辺ブロックの関係を説明する図である。 従来の動きベクトル予測方法を説明するフローチャートである。 従来の動きベクトル予測方法の具体例を説明する図である。 第1の実施の形態の動画像符号化装置の構成を示す図である。 図4の動きベクトル数取得部および動きベクトル符号化部の詳細な構成を説明する図である。 第1の実施の形態の予測動きベクトルの導出方法の詳細を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態の動画像復号装置の構成を示す図である。 図7の動きベクトル数取得部および動きベクトル復号部の詳細な構成を説明する図である。 第2の実施の形態の動画像符号化装置の構成を示す図である。 第2の実施の形態の予測動きベクトルの導出方法の詳細を説明するフローチャートである。 マクロブロック境界と予測ブロックの関係を説明する図である。 第2の実施の形態の動画像復号装置の構成を示す図である。 従来の動きベクトル予測方法の別の具体例を説明する図である。 第3の実施の形態の予測動きベクトルの導出方法の詳細を説明するフローチャートである。
まず、本発明の実施の形態の前提となる技術を説明する。
現在、MPEG(Moving Picture Experts Group)などの符号化方式に準拠した装置お
よびシステムが普及している。そのような符号化方式では、時間軸上に連続する複数の画
像をデジタル信号の情報として取り扱う。その際、効率の高い情報の放送、伝送または蓄
積などを目的とし、時間方向の冗長性を利用した動き補償予測、および空間方向の冗長性
を利用した離散コサイン変換などの直交変換を用いて圧縮符号化する。
1995年にはMPEG−2ビデオ(ISO/IEC 13818−2)符号化方式が
、汎用の映像圧縮符号化方式として制定され、DVD(Digital Versatile Disk)および
D−VHS(登録商標)規格のデジタルVTRによる磁気テープなどの蓄積メディア、な
らびにデジタル放送などのアプリケーションとして広く用いられている。
さらに、2003年に、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)のジ
ョイント技術委員会(ISO/IEC)と、国際電気通信連合電気通信標準化部門(IT
U−T)の共同作業によってMPEG−4 AVC/H.264と呼ばれる符号化方式(I
SO/IECでは14496−10、ITU−TではH.264の規格番号がつけられて
いる。以下、これをMPEG−4AVCと呼ぶ)が国際標準として制定された。
これらの符号化方式では、動き補償予測が利用される。動き補償予測では、動きベクト
ルで示される動きの方向と量を考慮して参照ピクチャから予測値を得る。動き補償予測で
得られた予測値と符号化対象ピクチャの画素値との差分値を符号化することで冗長度を取
り除き、圧縮効率を高めることができる。
動き補償予測の利用方法によって、ピクチャは3つのタイプに分けられる。動き補償予
測を利用しないIピクチャ、単方向の動き補償予測が可能なPピクチャ、単方向または双
方向の動き補償予測が可能なBピクチャである。
MPEG−2のPピクチャでは、表示順序で直前のIピクチャまたはPピクチャを参照
ピクチャとしてマクロブロック単位で動き補償予測を行う。これに対して、MPEG−4
AVCでは、複数の符号化済みピクチャを参照ピクチャとして用いることができ、この中
から予測ブロック(説明は後述)毎に最適なものを選択して動き補償予測を行うことがで
きる。なお、表示順序で先行するピクチャに加えて、表示順序で後続のピクチャも参照す
ることができる。
また、MPEG−2のBピクチャでは、表示順序で前方1枚の参照ピクチャを利用して
の動き補償予測、後方1枚の参照ピクチャを利用しての動き補償予測、またはその2枚の
参照ピクチャを平均しての動き補償予測のいずれかを行うことができる。これに対して、
MPEG−4AVCでは、表示順序で前方1枚、後方1枚という制約にとらわれず、前方
や後方に関係なく任意の参照ピクチャを動き補償予測のために利用することができる。さ
らに、Bピクチャを参照ピクチャとして参照することもできる。
このように、MPEG−4AVCでは任意の符号化済みピクチャを参照することが可能
なため、復号したピクチャを参照フレームメモリに格納して管理する。
MPEG−4AVCでは、参照フレームメモリに格納されているピクチャをあらかじめ
定められた方法で並べて参照ピクチャリストを作成し、その符号化ストリームにそのイン
デックスを記述することにより、参照ピクチャを指定している。ここで、「参照ピクチャ
リスト」とは、動き補償予測で利用する参照フレーム内の参照ピクチャを並び替えること
のできるリストである。参照ピクチャリストを用いて参照ピクチャを利用頻度に応じて並
び替えることで符号化効率を向上させることができる。
また、参照ピクチャリストはスライス毎に付加されるスライスヘッダ内で参照ピクチャ
リスト変更情報を送ることにより、上述したリストを並び替えることも可能である。
MPEG−4AVCの動き補償予測では、予測ブロック単位で、参照ピクチャリストに
登録された符号化済みのピクチャを参照ピクチャとし、動きベクトルで示される動きの方
向と量を考慮して参照ピクチャから予測値を算出する。
参照ピクチャリストは2方向用意されている。一般的に、符号化対象ピクチャの時間的
に前方向の符号化済みピクチャを登録する参照ピクチャリストL0と、一般的に、符号化
対象ピクチャの時間的に後方向の符号化済みピクチャを登録する参照ピクチャリストL1
である。Pピクチャでは参照ピクチャリストL0が利用され、Bピクチャでは参照ピクチ
ャリストL0及び参照ピクチャリストL1が利用される。
参照ピクチャリストL0による動き補償予測の方向を方向0、参照ピクチャリストL1
による動き補償予測の方向を方向1とする。
予測ブロックについて説明すると、ピクチャはまず、水平16画素×垂直16画素のマ
クロブロック(以下、MB)単位に分割され、MBは更に、水平16画素×垂直16画素
、水平16画素×垂直8画素、水平8画素×垂直16画素、水平8画素×垂直8画素、水
平8画素×垂直4画素、水平4画素×垂直8画素、水平4画素×垂直4画素のいずれかの
予測ブロックに分割される。
Pピクチャの予測ブロックには、動き方向と動き量を示す動きベクトルと、参照ピクチ
ャリストの参照ピクチャを示す参照インデックスとが1つずつ割り当てられる。Bピクチ
ャの予測ブロックには、動き方向と動き量を示す動きベクトルと、参照ピクチャリストの
参照ピクチャを示す参照インデックスとが1つまたは2つずつ割り当てられる。
動きベクトルと参照インデックスが1つずつ割り当てられた予測ブロック(以下、単方
向予測)では、その動きベクトルと参照インデックスが指し示す参照ピクチャの画素値が
予測値となる。一方、動きベクトルと参照インデックスが2つずつ割り当てられた予測ブ
ロック(以下、双方向予測)では、それぞれの動きベクトルと参照インデックスが指し示
す参照ピクチャの画素値の平均値が予測値となる。
次に、従来の予測動きベクトル導出方法として、特許文献1やMPEG−4AVCの予
測動きベクトルの導出方法を図1及び図2を参照して説明する。以降、特に断らない限り
、ブロックは予測ブロックのことを示すものとする。
図1(A)のように、符号化対象ブロックXの周辺ブロックであるブロックA、ブロッ
クB、およびブロックCを決定する(ステップS5000)。ここで、ブロックAの方向
0の参照インデックスをrefIdxL0A、方向0の動きベクトルをmvL0Aと定義
し、方向1の参照インデックスをrefIdxL1A、方向1の動きベクトルをmvL1
Aと定義する。以下同様に、ブロックBのrefIdxL0B、mvL0B、refId
xL1B、mvL1B、ブロックCのrefIdxL0C、mvL0C、refIdxL
1C、mvL1Cを定義する。
符号化対象ブロックXにおいて方向0の動き補償予測が行われているかどうかを検査す
る(ステップS5010)。
方向0の動き補償予測が行われていない場合(ステップS5010のNO)、符号化対
象ブロックXの方向0の参照インデックスrefIdxL0Xを−1、動きベクトルmv
L0Xを(0,0)とする(ステップS5030)。
方向0の動き補償予測が行われている場合(ステップS5010のYES)、3つの周
辺ブロックA、B、Cの方向0の参照インデックスrefIdxL0A、refIdxL
0B、refIdxL0Cの内、いずれか一つだけが符号化対象ブロックXの参照インデ
ックスであるrefIdxL0Xと同じであるかどうかを検査し(ステップS5020)
、符号化対象ブロックXと参照インデックスが一致する周辺ブロックが一つだけ存在する
場合(ステップS5020のYES)、その周辺ブロックNの動きベクトルmvL0Nを
符号化対象ブロックXの予測動きベクトルmvpL0Xとする(ステップS5040)。
符号化対象ブロックXと参照インデックスが一致する周辺ブロックが存在しないか、2
つ以上存在する場合(ステップS5020のNO)、式1に示すように、周辺ブロックA
、B、Cの方向0の動きベクトルmvL0A、mvL0B、mvL0Cの各成分の中央値
を予測動きベクトルmvpL0Xとする(ステップS5050)。
mvpL0X(x)=Median[mvL0A(x),mvL0B(x),mvL0
C(x)]
mvpL0X(y)=Median[mvL0A(y),mvL0B(y),mvL0
C(y)] (式1)
符号化対象ブロックXにおいて方向1の動き補償予測についても方向0と同様の処理を
行う(ステップS5110〜ステップS5150)。
以上述べた従来方法の課題を説明する。従来の動きベクトル予測方法ではメディアンフ
ィルタを利用することによって予測動きベクトルが突発的な値を取るのを回避している。
しかし、メディアンフィルタでは最も効率的な動きベクトルを予測値として利用できない
という課題がある。
そのため、従来の動きベクトル予測方法ではメディアンフィルタの前段に、予測方向毎
に符号化対象ブロックの参照インデックスと同じ参照インデックスを持つ周辺ブロックが
一つだけ存在する場合には、その周辺ブロックの動きベクトルを優先して予測動きベクト
ルとする仕組みが導入されている。
一般的に、動きベクトルはオブジェクトの動きに依存するため、オブジェクトの動きは
時間方向の相関性を有している。ところが、従来の動きベクトル予測方法では、符号化対
象ブロックと周辺ブロックの参照インデックスが一致するかどうかの検証を予測方向毎に
独立して行うため、符号化対象ブロックの動きとは異なる時間相関性を有するオブジェク
トの動きが周辺ブロック内に存在する場合、符号化対象ブロックの本来の動きを正しく予
測できない課題があった。
図3を参照して、このような従来の動きベクトル予測方法の課題を具体例により説明す
る。
符号化対象ピクチャの符号化対象ブロックXに対する周辺のブロックA、ブロックB、
ブロックCの位置関係は図示される通りである。符号化対象ブロックXとブロックBには
同じオブジェクトが存在するため、符号化対象ブロックXとブロックBについては、前方
参照ピクチャP0と後方参照ピクチャP1を用いた双方向予測が用いられる。他方、ブロ
ックCを含むオブジェクトは前方参照ピクチャP0との相関が強く、単方向予測が用いら
れ、ブロックAを含むオブジェクトは後方参照ピクチャP1との相関が強く、単方向予測
が用いられる。
符号化対象ブロックXは、参照ピクチャP0に対して動きベクトルが(−8,8)とな
る動き補償予測を行い、参照ピクチャP1に対して動きベクトルが(8,−8)となる動
き補償予測を行う。ブロックAは、参照ピクチャP1に対して動きベクトルが(0,0)
となる動き補償予測を行う。ブロックBは、参照ピクチャP0に対して動きベクトルが(
−8,8)となる動き補償予測を行い、参照ピクチャP1に対して動きベクトルが(8,
−8)となる動き補償予測を行う。ブロックCは、参照ピクチャP0に対して動きベクト
ルが(0,0)となる動き補償予測を行う。
ここで、方向0の参照インデックスの'0'は参照ピクチャP0を示し、方向1の参照イ
ンデックスの'0'は参照ピクチャP1を示すとする。
符号化対象ブロックXの方向0の参照インデックスrefIdxL0Xは0、動きベク
トルmvL0Xは(−8,8)、方向1の参照インデックスrefIdxL1Xは0、動
きベクトルmvL1Bは(8,−8)である。
周辺ブロックAの方向0の参照インデックスrefIdxL0Aは−1、動きベクトル
mvL0Aは(0,0)、方向1の参照インデックスrefIdxL1Aは0、動きベク
トルmvL1Aは(0,0)である。
周辺ブロックBの方向0の参照インデックスrefIdxL0Bは0、動きベクトルm
vL0Bは(−8,8)、方向1の参照インデックスrefIdxL1Bは0、動きベク
トルmvL1Bは(8,−8)である。
周辺ブロックCの方向0の参照インデックスrefIdxL0Cは0、動きベクトルm
vL0Cは(0,0)、方向1の参照インデックスrefIdxL1Cは−1、動きベク
トルmvL1Cは(0,0)である。
ここで、refIdxL0Aが−1、mvL0Aが(0,0)、refIdxL1Cが
−1、mvL1Cが(0,0)となるのはブロックAとブロックCが単方向予測のためで
ある。
上述の従来の動きベクトル予測方法では、符号化対象ブロックXの方向0については、
符号化対象ブロックXの参照インデックスrefIdxL0Xに等しい値をもつ参照イン
デックスは、ブロックBの参照インデックスrefIdxL0BとブロックCの参照イン
デックスrefIdxL0Cの2つが存在することから、予測動きベクトルmvpL0X
は、式2のように周辺ブロックA、B、Cの方向0の動きベクトルmvL0A、mvL0
B、mvL0Cの各成分の中央値を計算することにより、(0,0)となる。
mvpL0X=(Median[0,−8,0],Median[0,8,0])=(
0,0) (式2)
このとき、差分動きベクトルdmvL0Xは、式3のように符号化対象ブロックXの動
きベクトルmvL0Xと予測動きベクトルmvpL0Xの差分を計算することにより、(
−8,8)となる。
dmvL0X=mvL0X−mvpL0X=(−8−0,8−0)=(−8,8)
(式3)
同様に、符号化対象ブロックXの方向1については、符号化対象ブロックXの参照イン
デックスrefIdxL1Xに等しい値をもつ参照インデックスは、ブロックAの参照イ
ンデックスrefIdxL1AとブロックBの参照インデックスrefIdxL1Bの2
つが存在することから、予測動きベクトルmvpL1Xは、式4のように周辺ブロックA
、B、Cの方向1の動きベクトルmvL1A、mvL1B、mvL1Cの各成分の中央値
を計算することにより、(0,0)となる。
mvpL1X=(Median[0,8,0],Median[0,−8,0])=(
0,0) (式4)
このとき、差分動きベクトルdmvL1X、式5のように符号化対象ブロックXの動き
ベクトルmvL1Xと予測動きベクトルmvpL1Xの差分を計算することにより、(8
,−8)となる。
dmvL1X=mvL1X−mvpL1X=(8−0,−8−0)=(8,−8)
(式5)
以上のように、本来は、双方向予測された符号化対象ブロックXは、同じように双方向
予測された唯一の周辺ブロックBと高い相関を持つが、予測方向毎に独立して参照インデ
ックスの同一性を判断した場合、周辺ブロックB以外にも同じ参照インデックスをもつ周
辺ブロックが存在する。そのため、従来の動きベクトル予測方法では、予測方向毎に予測
動きベクトルをすべての周辺ブロックの中間値によって求めることになってしまい、正確
な予測動きベクトルが得られず、符号化対象ブロックの動きベクトルの冗長度を削減した
符号化ができない。
以上述べた前提技術および従来技術を踏まえて、以下、本発明の第1の実施の形態を詳
細に説明する。
図4は、第1の実施の形態の動きベクトル予測方法を用いた動画像符号化装置の構成を
示す図である。動画像符号化装置は、減算部100、予測誤差符号化部110、符号列生
成部120、予測誤差復号部130、加算部140、動き補償予測方法決定部150、フ
レームメモリ160、動きベクトル符号化部170、動き情報記憶部180、および動き
ベクトル数取得部190を含む。
まず、動画像符号化装置による動画像符号化処理の流れについて説明する。
符号化はマクロブロックを単位として行う。入力ピクチャ10はマクロブロック単位に
分割され、減算部100及び動き補償予測方法決定部150に供給される。
動き補償予測方法決定部150は、符号化対象マクロブロックとフレームメモリ160
より供給される参照ピクチャから、ブロックマッチングなどの手法によって各参照ピクチ
ャについて動きベクトルを検出し、検出した動きベクトルの中からレート歪み最適化法な
どによって最適な動き補償予測方法を決定して予測ピクチャを生成する。
動き補償予測方法決定部150は、決定した動き補償予測方法から生成された予測ピク
チャを減算部100及び加算部140に供給する。また、動き補償予測方法決定部150
は、決定した動き補償予測方法に対応する参照インデックスと動きベクトルを動き情報記
憶部180に送る。
ここで、動き補償予測方法の決定とは、マクロブロック内の予測ブロックの分割方法、
分割された予測ブロックの予測方法(単方向予測/双方向予測)、各予測方向の参照ピク
チャ(参照インデックス)を決めることである。
減算部100は、符号化対象マクロブロックと動き補償予測方法決定部150から供給
される予測ピクチャの差分により予測誤差を求め、予測誤差符号化部110に供給する。
予測誤差符号化部110は、減算部100から供給される予測誤差に対して直交変換や
量子化などの処理を行って予測誤差符号データに変換し、符号列生成部120及び予測誤
差復号部130に供給する。
予測誤差復号部130は、予測誤差符号化部110から供給される予測誤差符号データ
に対して逆量子化や逆直交変換などの処理を行って予測誤差に変換し、予測誤差を加算部
140に供給する。
加算部140は、予測誤差復号部130から供給される予測誤差と動き補償予測方法決
定部150から供給される予測ピクチャを加算することにより復号ピクチャを求め、フレ
ームメモリ160に供給する。
フレームメモリ160は、加算部140から供給される復号ピクチャを参照ピクチャと
して保持し、動き補償予測方法決定部150に供給する。
動き情報記憶部180は、動き補償予測方法決定部150から供給される動きベクトル
と参照インデックスを記憶し、その動きベクトルを動きベクトル符号化部170に供給す
る。動き情報記憶部180は、入力ピクチャの全てのマクロブロックに関する動きベクト
ルと参照インデックスを記憶しており、符号化対象マクロブロックの周辺マクロブロック
の動きベクトルと参照インデックスを動きベクトル符号化部170に供給する。
なお、第1の実施の形態では動き情報記憶部180は、入力ピクチャの全てのマクロブ
ロックに関する動きベクトルと参照インデックスを記憶するとしたが、動き情報記憶部1
80の目的は、符号化対象マクロブロックの周辺ブロックの動きベクトルと参照インデッ
クスを動きベクトル符号化部170に供給することであり、それを実現することができれ
ば入力ピクチャの全てのマクロブロックに関する動きベクトルと参照インデックスを記憶
する必要はなく、必要とされる分だけ記憶すればよい。
動きベクトル符号化部170は、動き情報記憶部180から供給される符号化対象マク
ロブロックの動きベクトルと参照インデックス、周辺マクロブロックの動きベクトルと参
照インデックス、及び動きベクトル数取得部190から供給される符号化対象マクロブロ
ックと周辺マクロブロックの動きベクトル数から予測動きベクトルを求め、符号化対象マ
クロブロックの動きベクトルと予測動きベクトルから差分動きベクトルを求めて差分動き
ベクトル符号データに変換し、符号列生成部120に供給する。詳細な動きベクトルの予
測方法については後述する。
符号列生成部120は、予測誤差符号化部110から供給される予測誤差符号データ、
および動きベクトル符号化部170から供給される差分動きベクトル符号データをその他
の制御情報などと共に出力符号列に変換して出力する。
動きベクトル数取得部190は、動き情報記憶部180からマクロブロック毎の動きベ
クトル数を取得し、符号化対象マクロブロックと周辺マクロブロックの動きベクトル数を
動きベクトル符号化部170に供給する。
なお、動きベクトル数の取得に関しては、動き情報記憶部180からマクロブロック毎
の動きベクトル数を取得する方法以外にも、動き補償予測方法決定部150により決定さ
れた動き補償予測方法を示す情報などから取得することも可能である。
図5は、図4の動きベクトル数取得部190および動きベクトル符号化部170の詳細
な構成を説明する図である。
動きベクトル数取得部190は、符号化対象ブロック動きベクトル数取得部210、周
辺ブロック動きベクトル数取得部220、および周辺ブロック特定部230を含む。
動きベクトル符号化部170は、予測動きベクトル導出部240、差分動きベクトル算
出部250、および差分動きベクトル符号化部260を含む。
符号化対象ブロック動きベクトル数取得部210は、動き情報記憶部180から符号化
対象ブロックの動きベクトルの数を取得する。周辺ブロック特定部230は、動き情報記
憶部180を参照して、符号化対象ブロックの周辺にあって符号化済みの複数の周辺ブロ
ックを特定する。周辺ブロック動きベクトル数取得部220は、特定された各周辺ブロッ
クの動きベクトルの数を動き情報記憶部180から取得する。
予測動きベクトル導出部240は、周辺ブロック特定部230から複数の周辺ブロック
の参照インデックスと動きベクトルの情報を受け取り、符号化対象ブロック動きベクトル
数取得部210から符号化対象ブロックの動きベクトル数を、周辺ブロック動きベクトル
数取得部220から周辺ブロックの動きベクトル数を受け取る。
予測動きベクトル導出部240は、複数の周辺ブロックの内、符号化対象ブロックの動
きベクトル数と同一の動きベクトル数を有する周辺ブロックがただ一つ存在する場合、そ
の周辺ブロックを予測候補ブロックとして特定し、その予測候補ブロックの動きベクトル
を予測動きベクトルMVPとして差分動きベクトル算出部250に供給する。
差分動きベクトル算出部250は、動き情報記憶部180から読み出した符号化対象ブ
ロックの動きベクトルMVと、予測動きベクトル導出部240から受け取った予測動きベ
クトルMVPとの差分により差分動きベクトルMVDを算出し、差分動きベクトル符号化
部260に供給する。
差分動きベクトル符号化部は、差分動きベクトルMVDを符号化し、符号列生成部12
0に供給する。
次に、図1、図2、および図6を参照して、第1の実施の形態の予測動きベクトルの導
出方法の詳細を説明する。予測動きベクトルの導出は、符号化対象マクロブロック中の予
測ブロック単位に処理を行う。第1の実施の形態の予測動きベクトルの導出方法では、前
段で第1の予測動きベクトル導出処理を行った後、後段で第2の予測動きベクトル導出処
理を行う。第2の予測動きベクトル導出処理は、図1で説明した従来の予測動きベクトル
の導出方法と同じである。
前段の第1の予測動きベクトル導出処理を説明する。
最初に、周辺ブロック特定部230は、図1(A)のように符号化対象ブロックXの周
辺ブロックであるブロックA、ブロックB、およびブロックCを決定する(ステップS1
000)。
次に、周辺ブロック動きベクトル数取得部220は、周辺ブロックであるブロックAの
動きベクトル数、ブロックBの動きベクトル数、ブロックCの動きベクトル数を取得し、
予測動きベクトル導出部240は、周辺ブロックA、B、Cの内、符号化対象ブロックX
の動きベクトル数と同一の動きベクトル数を有する周辺ブロックNがただ一つ存在するか
どうかを検査する(ステップS1100)。
符号化対象ブロックXと動きベクトル数が同じ周辺ブロックNがただ一つ存在する場合
(ステップS1100のYES)、予測動きベクトル導出部240は、その周辺ブロック
を予測候補ブロックとして特定し、符号化対象ブロックXの動きベクトル数が2であるか
どうかを検査する(ステップS1200)。
ただ一つの周辺ブロックNが符号化対象ブロックXと動きベクトル数が同じで、且つ符
号化対象ブロックXの動きベクトル数が2である場合(ステップS1200のYES)、
式6のように、双方向(前方L0および後方L1)共に周辺ブロックNの動きベクトルを
符号化対象ブロックXの予測動きベクトルとする(ステップS1300)。
mvpL0X=mvL0N
mvpL1X=mvL1N (式6)
ただ一つの周辺ブロックNが符号化対象ブロックXと動きベクトル数が同じで、且つ符
号化対象ブロックXの動きベクトル数が2でない場合(ステップ1200のNO)、式7
のように、ブロックNの単予測方向Z(前方L0または後方L1)の動きベクトルを符号
化対象ブロックXの予測動きベクトルとする(ステップS1400)。なお、単予測方向
Zは動きベクトルが存在する方向である。
mvpLZX=mvLZN (式7)
いずれの周辺ブロックも符号化対象ブロックXと動きベクトル数が同じでないか、2つ
以上の周辺ブロックが符号化対象ブロックXと動きベクトル数が同じである場合(S10
00のNO)、第2の予測動きベクトル導出処理として、従来のステップ5000以降の
処理を行う。
上記の説明では、周辺ブロックであるブロックA、ブロックB、およびブロックCは、
図1(A)に示した位置にあったが、周辺ブロックは図1(A)に示した位置に限定する
ものではなく、符号化済みのブロックであれば任意の位置でよい。また、周辺ブロックは
3つである必要はなく、2つ以上であればよい。さらに、周辺ブロックは空間的に符号化
対象ブロックと隣接している同じピクチャ内にあるブロックのみならず、時間的に符号化
対象ブロックと隣接している直前に符号化した参照ピクチャの符号化対象ブロックと同一
位置のブロックまたはそれに隣接するブロックでもよい。
第1の実施の形態では、第2の予測動きベクトル導出処理として、ステップ5000以
降の処理を行うとしたが、ステップ5000以降の処理に限定するものではない。たとえ
ば、2つ以上の周辺ブロックが符号化対象ブロックXと動きベクトル数が同じである場合
、符号化対象ブロックXと動きベクトル数が同じである複数の周辺ブロックのいずれか一
つのブロックの動きベクトルを予測動きベクトルとしてもよく、符号化対象ブロックXと
動きベクトル数が同じである複数の周辺ブロックの動きベクトルの加重平均を求めて、予
測動きベクトルとしてもよい。また、いずれの周辺ブロックも符号化対象ブロックXと動
きベクトル数が同じでない場合も、同様に、いずれか一つの周辺ブロックの動きベクトル
を予測動きベクトルとしてもよく、複数の周辺ブロックの動きベクトルの加重平均を求め
て、予測動きベクトルとしてもよい。
次に、第1の実施の形態の予測動きベクトル導出方法による効果を説明する。
図3で説明した具体例に第1の実施の形態の予測動きベクトル導出方法を適用したとす
る。符号化対象ブロックXの動きベクトル数2と同じ動きベクトル数を持つただ一つの周
辺ブロックはブロックBであることから、符号化対象ブロックXの予測動きベクトルmv
pL0X、mvpL1Xは式8からそれぞれ(−8,8)、(8,−8)となる。
mvpL0X=mvL0B=(−8,8)
mvpL1X=mvL1B=(8,−8) (式8)
このとき、差分動きベクトルdmvL0X、dmvL1Xは式9からそれぞれ(0,0
)、(0,0)となる。
dmvpL0X=mvL0X−mvpL0X=(−8,8)−(−8,8)=(0,0

dmvpL1X=mvL0X−mvpL0X=(8,−8)−(8,−8)=(0,0
) (式9)
以上のように、第1の実施の形態の予測動きベクトルの導出方法によれば、符号化対象
ブロックの動きベクトル数と同じ動きベクトル数を有する周辺ブロックの動きベクトルを
予測動きベクトルにすることによって、符号化対象ブロックの動きとは異なる時間相関性
を有するオブジェクトの動きが周辺ブロックに存在する場合でも、本来の動きに則した予
測動きベクトルを導出し、符号化対象ブロックの動きベクトルの冗長度を削減して符号化
することができる。
図7は、第1の実施の形態の動きベクトル予測方法を用いた動画像復号装置の構成を示
す図である。動画像復号装置は、符号列解析部500、予測誤差復号部510、加算部5
20、動き補償予測部530、フレームメモリ540、動きベクトル復号部550、動き
情報記憶部560、および動きベクトル数取得部570を含む。
まず、動画像復号装置による動画像復号処理の流れについて説明する。
復号化はマクロブロックを単位として行う。入力符号列10は符号列解析部500に供
給される。
符号列解析部500は、入力符号列10から予測誤差符号化データ、差分動きベクトル
、参照インデックス、およびマクロブロックタイプを復号して取得する。符号列解析部5
00は、予測ブロック単位で、予測誤差符号化データを予測誤差復号部510に、差分動
きベクトルと参照インデックスを動きベクトル復号部550に、マクロブロックタイプを
動きベクトル数取得部570に供給する。
例えば、マクロブロック内が4つの予測ブロックで構成される場合には、以降の処理を
マクロブロック内で4回繰り返すことになる。
予測誤差復号部510は、符号列解析部500から供給される予測誤差符号化データを
逆量子化や逆直交変換などの処理を行って予測誤差に変換し、予測誤差を加算部520に
供給する。
動きベクトル復号部550は、符号列解析部500から供給される復号対象マクロブロ
ックの差分動きベクトルと参照インデックス、動きベクトル数取得部570から供給され
る復号対象マクロブロックと周辺マクロブロックの動きベクトル数、動き情報記憶部56
0から供給される周辺マクロブロックの動きベクトルと参照インデックスを用いて予測動
きベクトルを求め、復号対象マクロブロックの差分動きベクトルと予測動きベクトルから
動きベクトルを復号し、復号した動きベクトルおよび参照インデックスを動き補償予測部
530に供給すると共に動き情報記憶部560に供給する。詳細な動きベクトルの復号方
法については後述する。
動き情報記憶部560は、動きベクトル復号部550から供給される動きベクトルと参
照インデックスを記憶し、必要に応じて記憶した動きベクトルおよび参照インデックスを
動きベクトル復号部550に供給する。
動きベクトル数取得部570は、符号列解析部500から供給されるマクロブロックタ
イプからマクロブロック毎の動きベクトル数を取得し、復号対象マクロブロックと周辺マ
クロブロックの動きベクトル数を動きベクトル復号部550に供給する。
なお、動きベクトル数の取得に関しては、マクロブロックタイプから取得する以外にも
、差分動きベクトルの数や参照インデックスの数から判断することも可能である。
動き補償予測部530は、動きベクトル復号部550より供給される動きベクトルと参
照インデックス、およびフレームメモリ540から供給される参照ピクチャを用いて予測
値を生成し、加算部520に供給する。
加算部520は、予測誤差復号部510から供給される予測誤差と動き補償予測部53
0から供給される予測値を加算して復号値を生成し、フレームメモリ540に供給すると
共に、画像出力60として出力する。
フレームメモリ540は加算部520から供給される復号ピクチャを記憶し、必要に応
じて記憶した復号ピクチャを参照ピクチャとして動き補償予測部530に供給する。
図8は、図7の動きベクトル数取得部570および動きベクトル復号部550の詳細な
構成を説明する図である。
動きベクトル数取得部570は、復号対象ブロック動きベクトル数取得部610、周辺
ブロック動きベクトル数取得部620、および周辺ブロック特定部630を含む。
動きベクトル復号部550は、予測動きベクトル導出部640および動きベクトル算出
部650を含む。
復号対象ブロック動きベクトル数取得部610は、符号列解析部500から復号対象ブ
ロックの動きベクトルの数を取得する。周辺ブロック特定部230は、動き情報記憶部5
60を参照して、復号対象ブロックの周辺にあって復号済みの複数の周辺ブロックを特定
する。周辺ブロック動きベクトル数取得部620は、特定された各周辺ブロックの動きベ
クトルの数を動き情報記憶部560から取得する。
予測動きベクトル導出部640は、周辺ブロック特定部630から複数の周辺ブロック
の参照インデックスと動きベクトルの情報を受け取り、復号対象ブロック動きベクトル数
取得部610から復号対象ブロックの動きベクトル数を、周辺ブロック動きベクトル数取
得部620から周辺ブロックの動きベクトル数を受け取る。
予測動きベクトル導出部640は、複数の周辺ブロックの内、復号対象ブロックの動き
ベクトル数と同一の動きベクトル数を有する周辺ブロックがただ一つ存在する場合、その
周辺ブロックを予測候補ブロックとして特定し、その予測候補ブロックの動きベクトルを
予測動きベクトルMVPとして動きベクトル算出部650に供給する。
動きベクトル算出部650は、符号列解析部500から受け取った復号対象ブロックの
差分動きベクトルMVDと、予測動きベクトル導出部640から受け取った予測動きベク
トルMVPとを加算することにより動きベクトルMVを算出し、動き補償予測部530に
供給する。
第1の実施の形態の動画像復号装置による予測動きベクトルの導出方法は、「符号化対
象ブロック」を「復号対象ブロック」と読み替えれば、第1の実施の形態の動画像符号化
装置による予測動きベクトルの導出方法と同じであるから詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図9は、第2の実施の形態の動きベクトル予測方法を用いた動画像符号化装置の構成を
示す図である。動画像符号化装置は、減算部100、予測誤差符号化部110、符号列生
成部120、予測誤差復号部130、加算部140、動き補償予測方法決定部150、フ
レームメモリ160、動きベクトル符号化部170、動き情報記憶部180、動きベクト
ル数取得部190、およびマクロブロック境界判定部200を含む。
第2の実施の形態の減算部100、予測誤差符号化部110、符号列生成部120、予
測誤差復号部130、加算部140、動き補償予測方法決定部150、フレームメモリ1
60、動き情報記憶部180、および動きベクトル数取得部190は、第1の実施の形態
の同符号を付した構成と同じである。第1の実施の形態とは異なる動きベクトル符号化部
170およびマクロブロック境界判定部200について、図9と図10を参照して説明す
る。
マクロブロック境界判定部200は、符号化対象ブロックがマクロブロック境界に接す
るかどうかを判定し、符号化対象ブロックがマクロブロック境界に接する場合はマクロブ
ロック境界フラグを1にし、符号化対象ブロックがマクロブロック境界に接しない場合は
マクロブロック境界フラグを0にして、マクロブロック境界フラグを動きベクトル符号化
部170に供給する。
マクロブロック境界に接するかどうかは、例えば予測ブロック番号を用いて行うことが
できる。予測ブロック番号については後述する。
動きベクトル符号化部170は、動き情報記憶部180から供給される符号化対象マク
ロブロックの動きベクトルと参照インデックス、周辺マクロブロックの動きベクトルと参
照インデックス、動きベクトル数取得部190から供給される動きベクトル数、及びマク
ロブロック境界判定部200から供給されるマクロブロック境界フラグから予測動きベク
トルを求め、符号化対象マクロブロックの動きベクトルと予測動きベクトルから差分動き
ベクトルを求めて差分動きベクトル符号データに変換し、符号列生成部120に供給する
第2の実施の形態の詳細な動きベクトルの予測方法について、図1、図10を用いて説
明する。
最初に、周辺ブロック特定部230は、図1(B)のように、符号化対象ブロックXの
周辺ブロックであるブロックA、ブロックB、ブロックC、およびブロックDを決定する
(ステップS2000)。
次に、マクロブロック境界判定部200は、マクロブロック境界フラグの値を検査する
(ステップS2100)。
マクロブロック境界フラグが1であれば(ステップS2100のYES)、周辺ブロッ
ク動きベクトル数取得部220は、周辺ブロックであるブロックA、ブロックB、ブロッ
クC、およびブロックDの動きベクトル数を取得し、予測動きベクトル導出部240は、
周辺ブロックA、B、C、Dの内、符号化対象ブロックXの動きベクトル数と同一の動き
ベクトル数を有する周辺ブロックNがただ一つ存在するかどうかを検査する(ステップS
2200)。ステップS2200以降は、第1の実施の形態のステップS1200以降の
処理を行う。
マクロブロック境界フラグが0であれば(ステップS2100のNO)、第2の予測動
きベクトル導出処理として、第1の実施の形態で説明したようにステップS5000以降
の処理を行う。
図11を用いて第2の実施の形態の動きベクトルの予測方法の効果を説明する。
最初に、予測ブロック番号について説明する。図11(A)はマクロブロック内が8x
8の4つの予測ブロックに分割された場合の予測ブロック番号を示している。
図11(B)のようにマクロブロック境界に接しない予測ブロック番号が3のブロック
Eがある。ブロックEがマクロブロック内の他のブロックと同一オブジェクトを含み、同
じ動きを示す場合、ブロックEは図11(C)、図11(D)、または図11(E)のよ
うに1つのブロックXとして符号化される可能性が高い。そのため、ブロックEが独立の
予測ブロックとして存在する場合は、ブロックEとマクロブロック内の他のブロックが同
一オブジェクトを含んで同じ動きを示す可能性は低い。したがって、このような場合は、
あえて動きベクトル数による判定を行わないで、第2の予測動きベクトル導出処理に進む
ことが望ましく、これにより、突発的な動きベクトルを排除することができる。
なお、ブロックEのようにマクロブロック境界に接しない予測ブロックについては、周
辺ブロックが同じマクロブロック内に存在するから、マクロブロック境界に接しないとい
う条件は、「周辺ブロックが同じマクロブロック内にある」という条件に言い換えること
もできる。
本実施形態の予測動きベクトルの導出方法によれば、符号化対象ブロックがマクロブロ
ック境界に接する場合に、符号化対象ブロックの動きベクトル数と周辺ブロックの動きベ
クトル数を考慮し、符号化対象ブロックがマクロブロック境界に接しない場合に、符号化
対象ブロックの動きベクトル数と周辺ブロックの動きベクトル数を考慮しないことによっ
て、予測動きベクトルの誤検出を低減し、本来の動きに則した予測動きベクトルを導出す
ることができる。
図12は、第2の実施の形態の動きベクトル予測方法を用いた動画像復号装置の構成を
示す図である。動画像復号装置は、符号列解析部500、予測誤差復号部510、加算部
520、動き補償予測部530、フレームメモリ540、動きベクトル復号部550、動
き情報記憶部560、動きベクトル数取得部570、およびマクロブロック境界判定部5
80を含む。
第2の実施の形態の予測誤差復号部510、加算部520、動き補償予測部530、フ
レームメモリ540、動き情報記憶部560、および動きベクトル数取得部570は、第
1の実施形態の同符号を付した構成と同じである。第1の実施の形態とは異なる符号列解
析部500、動きベクトル復号部550、およびマクロブロック境界判定部580につい
て説明する。
符号列解析部500は、入力符号列10から予測誤差符号化データ、差分動きベクトル
、参照インデックス、およびマクロブロックタイプを復号して取得する。符号列解析部5
00は、予測ブロック単位で、予測誤差符号化データを予測誤差復号部510に、差分動
きベクトルと参照インデックスを動きベクトル復号部550に、マクロブロックタイプを
動きベクトル数取得部570に、予測ブロック番号をマクロブロック境界判定部580に
供給する。
マクロブロック境界判定部580は、符号列解析部500から供給される予測ブロック
番号から復号対象ブロックがマクロブロック境界に接するかどうかを判定し、復号対象ブ
ロックがマクロブロック境界に接する場合はマクロブロック境界フラグを1にし、復号対
象ブロックがマクロブロック境界に接しない場合はマクロブロック境界フラグを0にして
、マクロブロック境界フラグを動きベクトル復号部550に供給する。
動きベクトル復号部550は、符号列解析部500から供給される復号対象マクロブロ
ックの差分動きベクトルと参照インデックス、動きベクトル数取得部570から供給され
る復号対象マクロブロックと周辺マクロブロックの動きベクトル数、マクロブロック境界
判定部580から供給されるマクロブロック境界フラグ、動き情報記憶部560から供給
される周辺ブロックの動きベクトルと参照インデックスを用いて予測動きベクトルを求め
、復号対象マクロブロックの差分動きベクトルと予測動きベクトルから動きベクトルを復
号し、復号した動きベクトルおよび参照インデックスを動き補償予測部530に供給する
と共に動き情報記憶部560に供給する。
第2の実施の形態の動画像復号装置による予測動きベクトルの導出方法は、「符号化対
象ブロック」を「復号対象ブロック」と読み替えれば、第2の実施の形態の動画像符号化
装置による予測動きベクトルの導出方法と同じであるから詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する前に、図13を参照して、従来の動きベク
トル予測方法の課題を別の具体例により説明する。
符号化対象ブロックXに対する周辺のブロックA、ブロックB、ブロックCの位置関係
は図示される通りである。この例では、符号化対象ピクチャに対して、2枚の前方参照ピ
クチャP0、P1と1枚の後方参照ピクチャP2が用いられる。符号化対象ブロックXと
ブロックBには同じオブジェクトが存在するため、符号化対象ブロックXとブロックBに
ついては、前方参照ピクチャP1と後方参照ピクチャP2を用いた双方向予測が用いられ
る。他方、ブロックAを含むオブジェクトは前方参照ピクチャP0、後方参照ピクチャP
2の双方向予測が用いられ、ブロックCを含むオブジェクトは前方参照ピクチャP1の単
方向予測が用いられる。
符号化対象ブロックXは、参照ピクチャP1に対して動きベクトルが(−8,8)とな
る動き補償予測を行い、参照ピクチャP2に対して動きベクトルが(8,−8)となる動
き補償予測を行う。ブロックAは、参照ピクチャP0に対して動きベクトルが(0,0)
となる動き補償予測を行い、参照ピクチャP2に対して動きベクトルが(0,0)となる
動き補償予測を行う。ブロックBは、参照ピクチャP1に対して動きベクトルが(−8,
8)となる動き補償予測を行い、参照ピクチャP2に対して動きベクトルが(8,−8)
となる動き補償予測を行う。ブロックCは、参照ピクチャP1に対して動きベクトルが(
0,0)となる動き補償予測を行う。
ここで、方向0の参照インデックスの'0'は参照ピクチャP1を示し、方向0の参照イ
ンデックスの'1'は参照ピクチャP0を示し、方向1の参照インデックスの'0'は参照ピ
クチャP2を示すとする。
符号化対象ブロックXの方向0の参照インデックスrefIdxL0Xは0、動きベク
トルmvL0Xは(−8,8)、方向1の参照インデックスrefIdxL1Xは0、動
きベクトルmvL1Bは(8,−8)である。
周辺ブロックAの方向0の参照インデックスrefIdxL0Aは1、動きベクトル動
きベクトルmvL0Aは(0,0)、方向1の参照インデックスrefIdxL1Aは0
、mvL1Aは(0,0)である。
周辺ブロックBの方向0の参照インデックスrefIdxL0Bは0、動きベクトルm
vL0Bは(−8,8)、方向1の参照インデックスrefIdxL1Bは0、動きベク
トルmvL1Bは(8,−8)である。
周辺ブロックCの方向0の参照インデックスrefIdxL0Cは0、動きベクトルm
vL0Cは(0,0)、方向1の参照インデックスrefIdxL1Cは−1、動きベク
トルmvL1Cは(0,0)である。
従来の動きベクトル予測方法では、符号化対象ブロックXの方向0については、符号化
対象ブロックXの参照インデックスrefIdxL0Xに等しい値をもつ参照インデック
スは、ブロックBの参照インデックスrefIdxL0BとブロックCの参照インデック
スrefIdxL0Cの2つが存在することから、予測動きベクトルmvpL0Xは、式
10のように周辺ブロックA、B、Cの方向0の動きベクトルmvL0A、mvL0B、
mvL0Cの各成分の中央値を計算することにより、(0,0)となる。
mvpL0X=(Median[0,−8,0],Median[0,8,0])=(
0,0) (式10)
このとき、差分動きベクトルであるdmvL0Xは、式11のように符号化対象ブロッ
クXの動きベクトルmvL0Xと予測動きベクトルmvpL0Xの差分を計算することに
より、(−8,8)となる。
dmvL0X=mvL0X−mvpL0X=(−8−0,8−0)=(−8,8)
(式11)
同様に、符号化対象ブロックXの方向1については、符号化対象ブロックXの参照イン
デックスrefIdxL1Xに等しい値をもつ参照インデックスは、ブロックAの参照イ
ンデックスrefIdxL1AとブロックBの参照インデックスrefIdxL1Bの2
つが存在することから、予測動きベクトルmvpL1Xは、式12のように周辺ブロック
A、B、Cの方向1の動きベクトルmvL1A、mvL1B、mvL1Cの各成分の中央
値を計算することにより、(0,0)となる。
mvpL1X=(Median[0,8,0],Median[0,−8,0])=(
0,0) (式12)
このとき、差分動きベクトルdmvL1X、式12のように符号化対象ブロックXの動
きベクトルmvL1Xと予測動きベクトルmvpL1Xの差分を計算することにより、(
8,−8)となる。
dmvL1X=mvL1X−mvpL1X=(8−0,−8−0)=(8,−8)
(式13)
以上のように、本来は、双方向予測された符号化対象ブロックXは、同じように双方向
予測された唯一の周辺ブロックBと高い相関を持つが、予測方向毎に独立して参照インデ
ックスの同一性を判断した場合、周辺ブロックB以外にも同じ参照インデックスをもつ周
辺ブロックが存在する。そのため、従来の動きベクトル予測方法では、予測方向毎に予測
動きベクトルをすべての周辺ブロックの中間値によって求めることになってしまい、正確
な予測動きベクトルが得られず、符号化対象ブロックの動きベクトルの冗長度を削減した
符号化ができない。
また、この場合、本発明の第1または第2の実施の形態の動きベクトル予測方法を用い
て符号化対象ブロックと周辺ブロックの動きベクトル数の同一性を評価したとしても、符
号化対象ブロックの動きベクトル数2に等しい周辺ブロックとしてブロックAとブロック
Bの2つがあるため、やはり、第2の動きベクトル予測処理が実行されることになり、従
来の動きベクトル予測方法と同じ結果となり、符号化対象ブロックの動きベクトルの冗長
度を削減した符号化はできない。
このようなさらなる課題に対処すべく、本発明の第3の実施の形態では、符号化対象ブ
ロックと周辺ブロックの間で動きベクトル数が同一であるだけでなく、参照ピクチャが同
一であることも評価に入れた動きベクトル予測方法を用いる。
以下、本発明の第3の実施の形態を詳細に説明する。
第3の実施の形態の動きベクトル予測方法を用いた動画像符号化装置および動画像復号
装置の構成は第1の実施の形態の動画像符号化装置および動画像復号装置と同じである。
第1の実施の形態とは動作が異なる動きベクトル符号化部170および動きベクトル復号
部550について図14を用いて説明する。ただし、動きベクトル復号部550の場合は
、以下の説明で「符号化対象ブロック」を「復号対象ブロック」に読み替える。
第1の実施の形態と異なるステップS1200以降の処理について説明する。
符号化対象ブロックXと動きベクトル数が同じ周辺ブロックNがただ一つ存在する場合
に、予測動きベクトル導出部240は、符号化対象ブロックXの動きベクトル数が2であ
るかどうかを検査する(ステップS1200)。
符号化対象ブロックXの動きベクトル数が2である場合(ステップS1200のYES
)、予測動きベクトル導出部240は、符号化対象ブロックXのL0方向の参照インデッ
クスrefIdxL0Xが周辺ブロックNのL0方向の参照インデックスrefIdxL
0Nに等しく、且つ符号化対象ブロックXのL1方向の参照インデックスrefIdxL
1Xが周辺ブロックNのL1方向の参照インデックスrefIdxL1Nに等しいかどう
かを検査する(ステップS3000)。
ステップS3000の条件が満たされる場合、第1の実施の形態と同様に、ステップS
1300の処理を行い、双方向(前方L0および後方L1)共に周辺ブロックNの動きベ
クトルを符号化対象ブロックXの予測動きベクトルとする。ステップS3000の条件が
満たされない場合、従来の動きベクトル予測方法であるステップS5000以降の処理を
行う。
符号化対象ブロックXの動きベクトル数が2でない場合(ステップ1200のNO)、
予測動きベクトル導出部240は、符号化対象ブロックXの単予測方向Z(前方L0また
は後方L1)の参照インデックスrefIdxLZXが、周辺ブロックNのLZ方向の参
照インデックスrefIdxLZNに等しいかどうかを検査する(ステップS3100)
ステップS3100の条件が満たされる場合、第1の実施の形態と同様に、ステップS
1400の処理を行い、ブロックNの単予測方向Zの動きベクトルを符号化対象ブロック
Xの予測動きベクトルとする。ステップS3100の条件が満たされない場合、従来の動
きベクトル予測方法であるステップS5000以降の処理を行う。
第3の実施の形態の予測動きベクトル導出方法による効果を説明する。
図13で説明した具体例に第3の実施の形態の予測動きベクトル導出方法を適用したと
する。符号化対象ブロックXの動きベクトル数2と同じ動きベクトル数を持つ周辺ブロッ
クとしてブロックAとブロックBの2つが存在するが、双方向ともに参照インデックスが
同じ周辺ブロックはブロックBだけであることから、符号化対象ブロックXの予測動きベ
クトルmvpL0X、mvpL1Xは式14からそれぞれ(−8,8)、(8,−8)と
なる。
mvpL0X=mvL0B=(−8,8)
mvpL1X=mvL1B=(8,−8) (式14)
このとき、差分動きベクトルdmvL0X、dmvL1Xは式15からそれぞれ(0,
0)、(0,0)となる。
dmvpL0X=mvL0X−mvpL0X=(−8,8)−(−8,8)=(0,0

dmvpL1X=mvL0X−mvpL0X=(8,−8)−(8,−8)=(0,0
) (式15)
以上のように、第3の実施の形態の予測動きベクトルの導出方法によれば、符号化対象
ブロックの動きベクトル数と同じ動きベクトル数を持つ周辺ブロックが複数ある場合でも
、各予測方向の参照インデックスが同じであるかどうか、すなわち符号化対象ブロックと
周辺ブロックの参照ピクチャが一致するかどうかを考慮することによって、本来の動きに
則した予測動きベクトルを導出し、符号化対象ブロックの動きベクトルの冗長度を削減し
て符号化することができる。
いずれの実施の形態でも、周辺ブロックの数や位置は任意である。ブルーレイ(商標)
ディスクなどの一般的な記録媒体では、前方L0の参照ピクチャは多く、後方L1の参照
ピクチャは少なく符号化する。そのような場合は、例えば、前方L0の場合は4ブロック
を特定し、後方L1の場合は2ブロックを特定するなど、予測方向によって周辺ブロック
数を変えてもよい。
また、いずれの実施の形態の予測動きベクトルの導出方法においても、前段の第1の予
測動きベクトル導出処理と、後段の第2の予測動きベクトル導出処理(従来の予測動きベ
クトルの導出方法)とで周辺ブロックの特定方法を変えることで、予測動きベクトルの導
出精度や処理量に応じて適応的に周辺ブロックの特定方法を選択することができる。
以上述べた実施の形態の動画像符号化装置が出力する動画像の符号化ストリームは、実
施の形態で用いられた符号化方法に応じて復号することができるように特定のデータフォ
ーマットを有しており、動画像符号化装置に対応する動画像復号装置がこの特定のデータ
フォーマットの符号化ストリームを復号することができる。
動画像符号化装置と動画像復号装置の間で符号化ストリームをやりとりするために、有
線または無線のネットワークが用いられる場合、符号化ストリームを通信路の伝送形態に
適したデータ形式に変換して伝送してもよい。その場合、動画像符号化装置が出力する符
号化ストリームを通信路の伝送形態に適したデータ形式の符号化データに変換してネット
ワークに送信する動画像送信装置と、ネットワークから符号化データを受信して符号化ス
トリームに復元して動画像復号装置に供給する動画像受信装置とが設けられる。
動画像送信装置は、動画像符号化装置が出力する符号化ストリームをバッファするメモ
リと、符号化ストリームをパケット化するパケット処理部と、パケット化された符号化デ
ータをネットワークを介して送信する送信部とを含む。動画像受信装置は、パケット化さ
れた符号化データをネットワークを介して受信する受信部と、受信された符号化データを
バッファするメモリと、符号化データをパケット処理して符号化ストリームを生成し、動
画像復号装置に提供するパケット処理部とを含む。
以上の符号化及び復号に関する処理は、ハードウェアを用いた伝送、蓄積、受信装置と
して実現することができるのは勿論のこと、ROM(リード・オンリ・メモリ)やフラッ
シュメモリ等に記憶されているファームウェアや、コンピュータ等のソフトウェアによっ
ても実現することができる。そのファームウェアプログラム、ソフトウェアプログラムを
コンピュータ等で読み取り可能な記録媒体に記録して提供することも、有線あるいは無線
のネットワークを通してサーバから提供することも、地上波あるいは衛星ディジタル放送
のデータ放送として提供することも可能である。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構
成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例
も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
100 減算部、 110 予測誤差符号化部、 120 符号列生成部、 130
予測誤差復号部、 140 加算部、 150 補償予測方法決定部、 160 フレー
ムメモリ、 170 動きベクトル符号化部、 180 動き情報記憶部、 190 動
きベクトル数取得部、 200 マクロブロック境界判定部、 210 符号化対象ブロ
ック動きベクトル数取得部、 220 周辺ブロック動きベクトル数取得部、 230
周辺ブロック特定部、 240 予測動きベクトル導出部、 250 差分動きベクトル
算出部、 260 差分動きベクトル符号化部、 500 符号列解析部、 510 予
測誤差復号部、 520 加算部、 530 動き補償予測部、 540 フレームメモ
リ、 550 動きベクトル復号部、 560 動き情報記憶部、 570 動きベクト
ル数取得部、 580 マクロブロック境界判定部、 610 復号対象ブロック動きベ
クトル数取得部、 620 周辺ブロック動きベクトル数取得部、 630 周辺ブロッ
ク特定部、 640 予測動きベクトル導出部、 650 動きベクトル算出部。

Claims (6)

  1. 動画像の各ピクチャを分割したブロック単位で動き補償予測を用いて符号化された符号列を復号する動画像復号装置であって、
    復号対象予測ブロックの動きベクトルを、前記復号対象予測ブロックの周辺ブロックから選択される候補ブロックの内の何れかの候補ブロックの動きベクトルに基づき導出する動き情報導出部と、
    前記動き情報導出部により導出された動きベクトルを用いた動き補償予測により前記復号対象予測ブロックの予測信号を生成する動き補償予測部と
    を備え、
    前記動き情報導出部は、第1のブロックの動きベクトル数と第2のブロックの動きベクトル数が2である場合、前記第1のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であり、かつ前記第1のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であるか否かによって、前記第2のブロックを候補ブロックとするか否かを判定することを特徴とする動画像復号装置。
  2. 動画像の各ピクチャを分割したブロック単位で動き補償予測を用いて符号化された符号列を復号する動画像復号方法であって、
    復号対象予測ブロックの動きベクトルを、前記復号対象予測ブロックの周辺ブロックから選択される候補ブロックの内の何れかの候補ブロックの動きベクトルに基づき導出する動き情報導出ステップと、
    前記動き情報導出部により導出された動きベクトルを用いた動き補償予測により前記復号対象予測ブロックの予測信号を生成する動き補償予測ステップと
    を有し、
    前記動き情報導出ステップにおいて、第1のブロックの動きベクトル数と第2のブロックの動きベクトル数が2である場合、前記第1のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であり、かつ前記第1のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であるか否かによって、前記第2のブロックを候補ブロックとするか否かを判定することを特徴とする動画像復号方法。
  3. 動画像の各ピクチャを分割したブロック単位で動き補償予測を用いて符号化された符号列を復号する動画像復号プログラムであって、
    復号対象予測ブロックの動きベクトルを、前記復号対象予測ブロックの周辺ブロックから選択される候補ブロックの内の何れかの候補ブロックの動きベクトルに基づき導出する動き情報導出ステップと、
    前記動き情報導出部により導出された動きベクトルを用いた動き補償予測により前記復号対象予測ブロックの予測信号を生成する動き補償予測ステップと
    をコンピュータに実行させ、
    前記動き情報導出ステップにおいて、第1のブロックの動きベクトル数と第2のブロックの動きベクトル数が2である場合、前記第1のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であり、かつ前記第1のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であるか否かによって、前記第2のブロックを候補ブロックとするか否かを判定することを特徴とする動画像復号プログラム。
  4. 動画像の各ピクチャを分割したブロック単位で動き補償予測を用いて符号化された符号列を復号する受信装置であって、
    パケット化された符号化データをネットワークを介して受信する受信部と、
    受信された符号化データをバッファするメモリと、
    前記符号化データをパケット処理して符号化ストリームを生成するパケット処理部と、
    前記符号化ストリームにおける復号対象予測ブロックの動きベクトルを、前記復号対象予測ブロックの周辺ブロックから選択される候補ブロックの内の何れかの候補ブロックの動きベクトルに基づき導出する動き情報導出部と、
    前記動き情報導出部により導出された動きベクトルを用いた動き補償予測により前記復号対象予測ブロックの予測信号を生成する動き補償予測部と
    を備え、
    前記動き情報導出部は、第1のブロックの動きベクトル数と第2のブロックの動きベクトル数が2である場合、前記第1のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であり、かつ前記第1のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であるか否かによって、前記第2のブロックを候補ブロックとするか否かを判定することを特徴とする受信装置。
  5. 動画像の各ピクチャを分割したブロック単位で動き補償予測を用いて符号化された符号列を復号する受信方法であって、
    パケット化された符号化データをネットワークを介して受信する受信ステップと、
    受信された符号化データをバッファするステップと、
    前記符号化データをパケット処理して符号化ストリームを生成するパケット処理ステップと、
    前記符号化ストリームにおける復号対象予測ブロックの動きベクトルを、前記復号対象予測ブロックの周辺ブロックから選択される候補ブロックの内の何れかの候補ブロックの動きベクトルに基づき導出する動き情報導出ステップと、
    前記動き情報導出部により導出された動きベクトルを用いた動き補償予測により前記復号対象予測ブロックの予測信号を生成する動き補償予測ステップと
    を有し、
    前記動き情報導出ステップにおいて、第1のブロックの動きベクトル数と第2のブロックの動きベクトル数が2である場合、前記第1のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であり、かつ前記第1のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であるか否かによって、前記第2のブロックを候補ブロックとするか否かを判定することを特徴とする受信方法。
  6. 動画像の各ピクチャを分割したブロック単位で動き補償予測を用いて符号化された符号列を復号する受信プログラムであって、
    パケット化された符号化データをネットワークを介して受信する受信ステップと、
    受信された符号化データをバッファするステップと、
    前記符号化データをパケット処理して符号化ストリームを生成するパケット処理ステップと、
    前記符号化ストリームにおける復号対象予測ブロックの動きベクトルを、前記復号対象予測ブロックの周辺ブロックから選択される候補ブロックの内の何れかの候補ブロックの動きベクトルに基づき導出する動き情報導出ステップと、
    前記動き情報導出部により導出された動きベクトルを用いた動き補償予測により前記復号対象予測ブロックの予測信号を生成する動き補償予測ステップと
    をコンピュータに実行させ、
    前記動き情報導出ステップにおいて、第1のブロックの動きベクトル数と第2のブロックの動きベクトル数が2である場合、前記第1のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第1の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であり、かつ前記第1のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスと前記第2のブロックの第2の動きベクトルが参照する参照ピクチャを示す参照インデックスが同一であるか否かによって、前記第2のブロックを候補ブロックとするか否かを判定することを特徴とする受信プログラム。
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