JP2014143584A - 送信機及び送受信機 - Google Patents

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昌弘 松野下
Hiroaki Kono
博昭 河野
Tatsuya Masuda
達也 増田
Eisuke Kobayashi
英介 小林
Yoshiaki Okochi
善晃 大河内
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Abstract

【課題】送信機等において、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現する。
【解決手段】送信機は、高周波信号を増幅する電力増幅回路(パワーアンプ)10と、電力増幅回路10の出力端に一端が接続された可変負荷(送信側可変負荷)20と、電力増幅回路10で増幅された信号を送信するアンテナ素子40と、電力増幅回路10の温度を測定する温度センサ50と、電力増幅回路10の出力側の負荷状態の変動を、温度センサ50によって測定された温度の情報に基づいて検出し、その変動を補償するように可変負荷20の特性を調整する制御部60と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は送信機及び送受信機に関し、特に、移動体通信に用いられる携帯可能な送信機及び送受信機に関する。
携帯電話、スマートフォン等の送信機及び送受信機は、使用時に人体に近づけられたり、あるいは金属板(金属製の机等)の上で使用されたりした場合、送信機又は送受信機のアンテナと人体や金属板とが容量結合することによって、負荷変動(インピーダンスの変動)が発生する。このような負荷変動はアンテナと電力増幅回路との間のインピーダンスの不整合をもたらし、VSWR特性が劣化して不要な反射波を生ずる。送信機又は送受信機において、このような不要な反射波の電力増幅回路への進入を防止するために、アンテナと電力増幅回路との間にアイソレータを挿入することが知られている。
しかし、アイソレータを挿入すると、その分、電力損失が発生し、回路の占有面積も増大する。したがって、その損失を見越して電力増幅回路の出力レベルを増大する必要がある。また、電力増幅回路の出力の増大に伴って消費電流が増加し、電力増幅回路の歪み量も増大する。
そこで、特許文献1には、送信機において、電力増幅回路の出力側の負荷状態(インピーダンス)の変動の方向およびレベルを、電力増幅回路の動作電流又は利得の少なくとも一つに基づいて検出し、その変動を補償するように可変負荷回路の負荷(可変負荷のインピーダンス)を調整することが記載されている。この構成によれば、アイソレータを用いることなく負荷(インピーダンス)の変動を抑制し、安定した送信特性を得ることができる。また、送信機としては、アイソレータを削除し、省スペース化を図ることができるという効果が得られる。
特開2000−295055号公報
ここで、アイソレータを用いることなく負荷(インピーダンス)の変動を抑制し、安定した送信特性を得るための手段としては、これら従来技術とは異なる手段も考えられる。
また、電力増幅回路の動作電流を検出するためには、電力増幅回路に本来必要な電源電圧よりもさらに電流検出器の電圧降下分だけ高い電源電圧で電力増幅回路を駆動する必要がある。このため、送信機の電力消費が大きくなり、電池なども含めた送信機全体のサイズが大きくなってしまうという課題があった。
本発明は、送信機及び送受信機において、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の送信機は、高周波信号を増幅する電力増幅回路と、前記電力増幅回路の出力端に一端が接続された可変負荷と、前記電力増幅回路で増幅された信号を送信するアンテナ素子と、前記電力増幅回路の温度を測定する温度センサと、前記電力増幅回路の出力側の負荷状態の変動を、前記温度センサによって測定された温度の情報に基づいて検出し、前記変動を補償するように前記可変負荷の特性を調整する制御部と、を備える。
この構成により、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現できる。
また、本発明の送受信機は、高周波信号を増幅する電力増幅回路と、前記電力増幅回路の出力端に一端が接続された可変負荷と、前記電力増幅回路で増幅された信号を送信するアンテナ素子と、前記アンテナ素子により受信された信号を増幅する増幅回路と、前記電力増幅回路の温度を測定する温度センサと、前記電力増幅回路の出力側の負荷状態の変動を、前記温度センサによって測定された温度の情報に基づいて検出し、前記変動を補償するように前記可変負荷の特性を調整する制御部と、を備える。
この構成により、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現できる。
また、本発明の送信機は、高周波信号を増幅する電力増幅回路と、前記電力増幅回路で増幅された信号を送信するアンテナ素子と、前記アンテナ素子の入力端に一端が接続された可変負荷と、前記電力増幅回路の温度を測定する温度センサと、前記電力増幅回路の出力側の負荷状態の変動を、前記温度センサによって測定された温度の情報に基づいて検出し、前記変動を補償するように前記可変負荷の特性を調整する制御部と、を備える。
この構成により、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現できる。
また、本発明の送受信機は、高周波信号を増幅する電力増幅回路と、前記電力増幅回路で増幅された信号を送信するアンテナ素子と、前記アンテナ素子の入力端に一端が接続された可変負荷と、前記アンテナ素子により受信された信号を増幅する増幅回路と、前記電力増幅回路の温度を測定する温度センサと、前記電力増幅回路の出力側の負荷状態の変動を、前記温度センサによって測定された温度の情報に基づいて検出し、前記変動を補償するように前記可変負荷の特性を調整する制御部と、を備える。
この構成により、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現できる。
本発明の送信機及び送受信機によれば、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現できる。
本発明の実施の形態1における送受信機のブロック図 本発明の実施の形態1における可変負荷20の例を示す図 本発明の実施の形態1における可変負荷20のキャパシタンスとインダクタンスの調整値の例を示す図 本発明の実施の形態1における電力増幅回路10の負荷−温度マップの例を示す図 本発明の実施の形態2における送受信機のブロック図 本発明の実施の形態3における送受信機のブロック図 本発明の実施の形態4における送受信機のブロック図
以下本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における送受信機のブロック図である。図1には、送受信機の具体例として、移動体通信に用いられる、携帯電話、スマートフォン等の携帯可能な送受信機を示す。図1に示すように、送受信機は、電力増幅回路(パワーアンプ)10と、可変負荷(送信側可変負荷)20と、アンテナ共用器30と、アンテナ素子40と、温度センサ50と、制御部60と、可変負荷の調整値のテーブル70と、ドライブアンプ80と、増幅回路(ローノイズアンプ)110と、を備える。
図1に示す送受信機のブロックのうち、少なくとも、電力増幅回路(パワーアンプ)10と、可変負荷(送信側可変負荷)20と、アンテナ素子40とを含む部分は、送信機として機能する。他方、少なくとも、アンテナ素子40と、増幅回路(ローノイズアンプ)110とを含む部分は、受信機として機能する。
電力増幅回路(パワーアンプ)10は、ドライブアンプ80から出力された高周波信号を増幅する。
可変負荷(送信側可変負荷)20は、電力増幅回路10の出力端に一端が接続される。可変負荷20は、少なくとも可変キャパシター又は可変インダクターを備える。可変負荷20の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスは、制御部60の制御信号によって調整される。図2に、可変負荷20の一例を示す。図2に示す可変負荷20は、可変キャパシターとインダクターとを備える。図2に示す可変負荷20は、可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスが制御部60の制御信号によって調整される。
アンテナ共用器30は、送信部(送受信機のうち送信機として機能する部分)と受信部(送受信機のうち受信機として機能する部分)とでアンテナ素子40を共用するための部品である。すなわち、送信用アンテナと受信用アンテナとを1本のアンテナ(アンテナ素子40)で共用しつつも、送信経路と受信経路とを電気的に分離し、強力な送信波が受信部に流入して受信を妨げることを防止するための部品である。なお、受信部の無い構成の場合(送信機の場合)は、アンテナ共用器30は必ずしも必要ではない。
アンテナ素子40は、電力増幅回路10で増幅された信号を送信する。また、アンテナ素子40は、送信されてきた信号を受信する。
温度センサ50は、電力増幅回路10の温度を測定する。このため、温度センサ50は、電力増幅回路10の近傍に配置されることが望ましい。
制御部60は、電力増幅回路10の出力側の負荷状態の変動を、温度センサ50によって測定された温度の情報に基づいて検出し、その変動を補償するように可変負荷20の特性を調整する。具体的には、制御部60は、可変負荷の調整値のテーブル70の情報に基づいて、温度センサ50によって測定される温度が低くなるように可変負荷20の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスを調整する。
可変負荷の調整値のテーブル70は、温度と可変負荷20の可変キャパシターのキャパシタンスの調整値又は可変インダクターのインダクタンスの調整値との関係を示す情報を記憶する。具体的には、可変負荷の調整値のテーブル70は、メモリ上に構成される(すなわち、メモリに記憶される)。メモリの例としては、RAM、ROM、不揮発性メモリなどが考えられる。RAMを用いる場合は、動作時に他のメモリ等から必要な情報を読み込むようにする。この調整値(温度と可変負荷20の可変キャパシターのキャパシタンスの調整値又は可変インダクターのインダクタンスの調整値)は、電力増幅回路10の負荷−温度特性に基づいて作成される。
可変負荷の調整値のテーブル70の一例として、図3に、可変負荷20のキャパシタンスの調整値の例を示す。可変負荷の調整値のテーブル70は、周波数帯ごと、電力増幅回路10の出力の設定値ごとに、図3に示すような調整値を記憶する。図3に示す調整値の場合、制御部60は、温度センサ50によって測定される温度から負荷変動の方向とレベルを推定し、可変負荷20を調整する。例えば、電力増幅回路10の出力側の負荷がAからBに動いて、温度センサ50によって測定された温度の情報がTを示すときは、図3に示す調整値に基づいて、キャパシタンスCをC12に、キャパシタンスCをC22に、インダクタLをL12に調整し負荷をBからAに調整する。
図3に示したような可変負荷20の調整値としては、電力増幅回路10の発熱が少なくなる、すなわち、電力増幅回路10の温度が下がるような調整値を定める。このような可変負荷の調整値は、電力増幅回路10の負荷−温度マップに基づいて、定めることができる。図4に、電力増幅回路10の負荷−温度マップの一例を示す。図4に示す負荷−温度マップは、電力増幅回路10の負荷をスミスチャート上の複数の点(複数のインピーダンス)に設定し、その複数の点のそれぞれで温度センサ50によって測定される電力増幅回路10の温度をプロットし、その温度の等高線を描いたものである。図4に示すような負荷−温度マップは、周波数帯ごと、電力増幅回路10の出力の設定値ごとに、作成する。ここで、温度が安定するまでには所定の時間が必要であるので、この温度は、所定条件で安定し、もしくは、収束する温度を測定するようにする。
このようにして定められた可変負荷の調整値のテーブル70の情報に基づいて可変負荷20の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスを調整することにより、制御部60は、温度センサ50によって測定される温度が低くなるように可変負荷20の特性を調整することができる。
なお、図4に示すような負荷−温度マップの他の作成方法としては、周波数帯ごと、電力増幅回路10の出力の設定値ごとに、電力増幅回路10の負荷をスミスチャート上の複数の点(複数のインピーダンス)に設定し、その複数の点のそれぞれで電力増幅回路10の動作電流を測定することで、測定の少なくとも一部を代用することもできる。電力増幅回路10の動作電流は、その温度とほぼ比例するからである。
ドライブアンプ80は、電力増幅回路10の前段の増幅器である。
増幅回路(ローノイズアンプ)110は、アンテナ素子40により受信された信号を増幅する。
図1に示す送受信機のブロックのうち、ドライブアンプ80と増幅回路(ローノイズアンプ)110とは、便宜上、無線制御部200に分類することができる。他方、可変負荷の調整値のテーブル70と制御部60とは、便宜上、ベースバンド制御部400に分類することができる。また、無線制御部200には、通常の送受信機と同様に、図示しないアップコンバーター、ダウンコンバータ、送信フィルター回路、受信フィルター回路、周波数シンセサイザー等の高周波部も含めることができる。ベースバンド制御部400には、通常の送受信機と同様のベースバンド処理部を含めることができる。この場合、アップコンバーター、送信フィルター回路、ベースバンド処理部の一部等は、送信機(送受信機のうち、送信機として機能する部分)に含まれる。また、ダウンコンバータ、受信フィルター回路、ベースバンド処理部の一部等は、受信機(送受信機のうち、受信機として機能する部分)に含まれる。また、アンテナ共用器30とアンテナ素子との間に図示しないアンテナスイッチを設けることもできる。
本発明の実施の形態1における送受信機によれば、電力増幅回路10の出力側の負荷状態の変動を、温度センサ50によって測定された温度の情報に基づいて検出し、電力増幅回路10の出力端に一端が接続された可変負荷20の特性を調整することにより、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現できる。
また、本発明の実施の形態1における送信機(送受信機のうち、送信機として機能する部分)によれば、電力増幅回路10の出力側の負荷状態の変動を、温度センサ50によって測定された温度の情報に基づいて検出し、電力増幅回路10の出力端に一端が接続された可変負荷20の特性を調整することにより、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現できる。
なお、本発明の実施の形態1の送受信機又は送信機において、電力増幅回路10を周波数帯ごとに複数設けることもできる。その場合は、周波数帯ごとに複数の可変負荷20を、周波数帯ごとに複数設けた電力増幅回路10の出力端に一端がそれぞれ接続されたようにすることにより、可変負荷20の特性を調整しやすくすることもできる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における送受信機は、アンテナ素子の入力端に一端が接続された可変負荷(アンテナ素子入力端可変負荷)を備え、制御部が、電力増幅回路の出力側の負荷状態の変動を、温度センサによって測定された温度の情報に基づいて検出し、その変動を補償するようにその可変負荷(アンテナ素子入力端可変負荷)の特性を調整するものである。実施の形態2において特に言及しない点については、実施の形態1と同様である。
図5は、本発明の実施の形態2における送受信機のブロック図である。図5において、送受信機は、アンテナ素子の入力端に一端が接続された可変負荷(アンテナ素子入力端可変負荷)520を備える。制御部60は、電力増幅回路10の出力側の負荷状態の変動を、温度センサ50によって測定された温度の情報に基づいて検出し、その変動を補償するように可変負荷520の特性を調整する。可変負荷520は、可変負荷20と同様に、少なくとも可変キャパシター又は可変インダクターを備える。可変負荷20と同様に、可変負荷520の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスは、制御部60の制御信号によって調整される。
本発明の実施の形態2における送受信機によれば、アンテナ素子40の入力端に一端が接続された可変負荷520を備え、制御部60が、電力増幅回路10の出力側の負荷状態の変動を、温度センサ50によって測定された温度の情報に基づいて検出し、その変動を補償するように可変負荷520の特性を調整することにより、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現できる。
また、本発明の実施の形態2における送信機(送受信機のうち、送信機として機能する部分)によれば、アンテナ素子40の入力端に一端が接続された可変負荷520を備え、制御部60が、電力増幅回路10の出力側の負荷状態の変動を、温度センサ50によって測定された温度の情報に基づいて検出し、その変動を補償するように可変負荷520の特性を調整することにより、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現できる。
なお、本発明の実施の形態2の送受信機又は送信機において、電力増幅回路10を周波数帯ごとに複数設けることもできる。その場合でも、実施の形態1のように可変負荷20を周波数帯ごとに複数設ける必要はなく、アンテナ素子40の入力端に一端が接続された可変負荷520を備えるだけでよいので、回路規模が大きくならないで済む。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について説明する。図6は、本発明の実施の形態3における送受信機のブロック図である。本発明の実施の形態1における送受信機と比較すると、実施の形態1における送受信機は、制御部60が、可変負荷の調整値のテーブル70の情報に基づいて、可変負荷20の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスを調整することにより、温度センサ50によって測定される温度が低くなるように可変負荷20の特性を調整する。これに対して、本発明の実施の形態3における送受信機は、制御部660が、可変負荷の調整値のテーブル70を用いずに、可変負荷20の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスの調整値を複数試みて、そのうち、温度が最も低くなる調整値を選択する。このようにして、温度センサ50によって測定される温度が低くなるように可変負荷20の特性を調整する。その他、実施の形態3において特に言及しない点については、実施の形態1と同様である。
本発明の実施の形態3における送受信機によれば、電力増幅回路10の出力側の負荷状態の変動を、電力増幅回路10の出力端に一端が接続された可変負荷20の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスの調整値を複数試みて、そのうち、温度センサ50によって測定される温度が最も低くなる調整値を選択するようにする。このように可変負荷20の特性を調整することにより、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現できる。
また、本発明の実施の形態3における送信機(送受信機のうち、送信機として機能する部分)によれば、電力増幅回路10の出力側の負荷状態の変動を、電力増幅回路10の出力端に一端が接続された可変負荷20の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスの調整値を複数試みて、そのうち、温度センサ50によって測定される温度が最も低くなる調整値を選択するようにする。このように可変負荷20の特性を調整することにより、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現できる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4について説明する。図7は、本発明の実施の形態4における送受信機のブロック図である。本発明の実施の形態2における送受信機と比較すると、実施の形態2における送受信機は、制御部60が、可変負荷の調整値のテーブル70の情報に基づいて、可変負荷520の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスを調整することにより、温度センサ50によって測定される温度が低くなるように可変負荷520の特性を調整する。これに対して、本発明の実施の形態4における送受信機は、制御部660が、可変負荷の調整値のテーブル70を用いずに、可変負荷520の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスの調整値を複数試みて、そのうち、温度が最も低くなる調整値を選択するようにする。このようにして、温度センサ50によって測定される温度が低くなるように可変負荷520の特性を調整する。その他、実施の形態4において特に言及しない点については、実施の形態2と同様である。
本発明の実施の形態4における送受信機によれば、アンテナ素子40の入力端に一端が接続された可変負荷520を備え、電力増幅回路10の出力側の負荷状態の変動を、可変負荷520の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスの調整値を複数試みて、そのうち、温度センサ50によって測定される温度が最も低くなる調整値を選択するようにする。このように可変負荷520の特性を調整することにより、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現できる。
また、本発明の実施の形態4における送信機(送受信機のうち、送信機として機能する部分)によれば、アンテナ素子40の入力端に一端が接続された可変負荷520を備え、電力増幅回路10の出力側の負荷状態の変動を、可変負荷520の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスの調整値を複数試みて、そのうち、温度センサ50によって測定される温度が最も低くなる調整値を選択する。このように可変負荷520の特性を調整することにより、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現できる。
なお、本発明の実施の形態1、3において、電力増幅回路10の出力の設定値にかかわらず可変負荷20の特性を調整するものとしたが、電力増幅回路10の出力の設定値が大きい場合(所定の閾値以上の設定値の場合)には、可変負荷20の特性を調整し、それよりも小さい設定値の場合は調整しないようにしてもよい。負荷変動によってアンテナと電力増幅回路との間のインピーダンスの不整合をもたらし、通信品質が低下する又は送信機及び送受信機の発熱量が大きくなる問題は、電力増幅回路10の出力の設定値が大きい場合に問題が大きく、設定値が小さい場合には問題は小さいからである。このようにすれば、可変負荷の調整値のテーブル70に必要なメモリのサイズを小さくできる。
また、本発明の実施の形態2、4において、電力増幅回路10の出力の設定値にかかわらず可変負荷520の特性を調整するものとしたが、電力増幅回路10の出力の設定値が大きい場合(所定の閾値以上の設定値の場合)には、可変負荷520の特性を調整し、それよりも小さい設定値の場合は調整しないようにしてもよい。負荷変動によってアンテナと電力増幅回路との間のインピーダンスの不整合をもたらし、通信品質が低下する又は送信機及び送受信機の発熱量が大きくなる問題は、電力増幅回路10の出力の設定値が大きい場合に問題が大きく、設定値が小さい場合には問題は小さいからである。このようにすれば、可変負荷の調整値のテーブル70に必要なメモリのサイズを小さくできる。
また、本発明の実施の形態1−4において、温度センサ50によって測定された温度が、所定の閾値以上の温度の場合は可変負荷20、520の特性を調整し、それよりも低い温度の場合は調整しないようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態1−4において、前述した制御部60、660の機能を、ソフトウエアを送信機又は送受信機に読み込ませること等により、ソフトウエアと送受信機のハードウエアとの協動により実現してもよい。また、制御部60、600の機能を達成するプログラムをサーバから送信機又は送受信機にダウンロードし、インストールするようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態1、2において、可変負荷の調整値のテーブル70のデータ(温度と可変負荷20、520の可変キャパシターのキャパシタンスの調整値又は可変インダクターのインダクタンスの調整値との関係を示す情報)をソフトウエアとともに送信機又は送受信機に読み込ませるようにしてもよい。また、可変負荷の調整値のテーブル70のデータをサーバから送信機又は送受信機にダウンロードし、インストールするようにしてもよい。
本発明にかかる送信機及び送受信機は、アイソレータを用いることなく、かつ、電力増幅回路の動作電流を検出する電流検出器を設けることなく、低消費電力化及び省スペース化を図りつつも、安定した送信特性を実現することが可能になるので、移動体通信に用いられる携帯可能な送信機及び送受信機等として有用である。
10 電力増幅回路(パワーアンプ、PA)
20 可変負荷(送信側可変負荷)
30 アンテナ共用器(Duplexer)
40 アンテナ素子
50 温度センサ(Thermistor)
60 制御部
70 可変負荷の調整値のテーブル
80 ドライブアンプ(Amp)
110 増幅回路(ローノイズアンプ、LNA)
200 無線制御部
400 ベースバンド制御部
520 可変負荷(アンテナ素子入力端可変負荷)
660 制御部

Claims (10)

  1. 高周波信号を増幅する電力増幅回路と、
    前記電力増幅回路の出力端に一端が接続された可変負荷と、
    前記電力増幅回路で増幅された信号を送信するアンテナ素子と、
    前記電力増幅回路の温度を測定する温度センサと、
    前記電力増幅回路の出力側の負荷状態の変動を、前記温度センサによって測定された温度の情報に基づいて検出し、前記変動を補償するように前記可変負荷の特性を調整する制御部と、を備える
    送信機。
  2. 前記制御部は、前記温度センサによって測定される温度が低くなるように前記可変負荷の特性を調整する
    請求項1に記載の送信機。
  3. 前記可変負荷は、少なくとも可変キャパシター又は可変インダクターを備え、
    前記制御部は、前記可変負荷の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスを調整する
    請求項1又は請求項2に記載の送信機。
  4. 前記電力増幅回路の負荷−温度特性に基づいて定められた、前記温度と前記可変負荷の可変キャパシターのキャパシタンスの調整値又は可変インダクターのインダクタンスの調整値との関係を示すテーブルを備え、
    前記制御部は、前記テーブルに基づいて、前記温度センサによって測定される温度が低くなるように前記可変負荷の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスを調整する
    請求項3に記載の送信機。
  5. 前記制御部は、前記可変負荷の可変キャパシターのキャパシタンス又は可変インダクターのインダクタンスの調整値を複数試みて、そのうち、前記温度センサによって測定される温度が最も低くなる調整値を選択することにより前記可変負荷の特性を調整する
    請求項3に記載の送信機。
  6. 前記制御部は、前記電力増幅回路の出力の設定値が所定の閾値以上の設定値の場合は、前記可変負荷の特性を調整し、前記電力増幅回路の出力の設定値が所定の閾値未満の設定値の場合は、前記可変負荷の特性を調整しない
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の送信機。
  7. 前記制御部は、前記温度センサによって測定される温度が所定の閾値以上の温度の場合は、前記可変負荷の特性を調整し、前記温度センサによって測定される温度が所定の閾値未満の温度の場合は、前記可変負荷の特性を調整しない
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の送信機。
  8. 高周波信号を増幅する電力増幅回路と、
    前記電力増幅回路の出力端に一端が接続された可変負荷と、
    前記電力増幅回路で増幅された信号を送信するアンテナ素子と、
    前記アンテナ素子により受信された信号を増幅する増幅回路と、
    前記電力増幅回路の温度を測定する温度センサと、
    前記電力増幅回路の出力側の負荷状態の変動を、前記温度センサによって測定された温度の情報に基づいて検出し、前記変動を補償するように前記可変負荷の特性を調整する制御部と、を備える
    送受信機。
  9. 高周波信号を増幅する電力増幅回路と、
    前記電力増幅回路で増幅された信号を送信するアンテナ素子と、
    前記アンテナ素子の入力端に一端が接続された可変負荷と、
    前記電力増幅回路の温度を測定する温度センサと、
    前記電力増幅回路の出力側の負荷状態の変動を、前記温度センサによって測定された温度の情報に基づいて検出し、前記変動を補償するように前記可変負荷の特性を調整する制御部と、を備える
    送信機。
  10. 高周波信号を増幅する電力増幅回路と、
    前記電力増幅回路で増幅された信号を送信するアンテナ素子と、
    前記アンテナ素子の入力端に一端が接続された可変負荷と、
    前記アンテナ素子により受信された信号を増幅する増幅回路と、
    前記電力増幅回路の温度を測定する温度センサと、
    前記電力増幅回路の出力側の負荷状態の変動を、前記温度センサによって測定された温度の情報に基づいて検出し、前記変動を補償するように前記可変負荷の特性を調整する制御部と、を備える
    送受信機。
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