JP2014142755A - 情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、コンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】タッチパネルの正確な操作が困難な環境下であっても、誤操作の可能性の低い情報処理装置を提供する。
【解決手段】タッチパネル102を備えた情報処理装置は、タッチパネル102の振動を検出する振動センサ107と、タッチパネル102から入力される処理指示に応じて処理を実行するとともに、振動センサ107が振動を検出中に、実行結果が取り消せない特定の処理指示が入力されると該処理の実行を保留するUI操作実行保留部203と、UI操作実行保留部203が保留した特定の処理指示に応じた処理を実行をユーザに確認し、ユーザから実行の指示があれば当該処理を実行するUI操作確認実行部204と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、タッチパネルを入力装置として備える情報処理装置に関する。
グラフィカル・ユーザ・インタフェース(以下、「GUI」という。)を採用した情報処理装置では、ディスプレイと入力部とが一体に構成されたタッチパネルを入力装置に用いることが多くなっている。特に、カーナビゲーションシステムやスマートフォンなどの情報処理装置においては、タッチパネルを用いたタッチ操作による入力が主流である。タッチパネルのディスプレイに表示されるGUIオブジェクトをタッチ操作することで、GUIオブジェクトに関連づけされた処理が実行される。
ユーザは、車載が前提のカーナビゲーションシステムはもとより、携帯性のあるスマートフォンを、自動車などの車両に乗車中に操作することがある。走行中の車両内は、車両の揺れにより振動が発生しやすい環境にある。そのために走行中の車両内では、タッチパネルの正確なタッチ操作が難しく、ユーザの意図しない操作が行われることがある。
特許文献1には、車両の振動(揺れ)を検出して、その振動量に応じてGUIオブジェクトであるボタンオブジェクトの表示の大きさを変える発明が開示される。振動量が大きいときにボタンオブジェクトを拡大表示することで、ユーザによる誤操作を防止して、タッチパネルの操作性を向上させる。
特開2007−190947号公報
通常、タッチパネルのディスプレイには、複数のGUIオブジェクトが表示される。そのために、GUIオブジェクトを拡大表示しても、誤操作の可能性は残る。
また、GUIオブジェクトには、一度操作したら、取り消すことができない処理に関連づけされたものがある。例えば、処理を取り消して元の画面に戻るための「戻る」ボタンオブジェクトが用意されていない画面への遷移を行うためのGUIオブジェクトを操作すると、元の画面に戻ることができなくなる。また、電子メールの送受信においては、メール作成中に誤操作により送信処理のためのGUIオブジェクトをタッチすることで、作成途中の電子メールが送信されてしまうことがある。また、インターネットを介した商取引においては、誤操作により課金処理や商品の売買が行われてしまい、別途、取り引きを取り消すための処理を行う必要がある。このような誤操作は、利便性の低下を招く。
本発明は、以上のような問題に鑑み、例えば走行中の車両内のようなタッチパネルの正確な操作が困難な環境下であっても、誤操作の可能性の低い情報処理装置を提供することを主たる課題とする。
上記の課題を解決する本発明は、タッチパネルを備えた情報処理装置であって、前記タッチパネルの振動を検出する振動検出手段と、前記タッチパネルから入力される処理指示に応じた処理を実行するとともに、前記振動検出手段が振動を検出中に、実行結果を取り消せない特定の処理指示が入力されると該処理の実行を保留する実行手段と、前記実行手段が保留した旨を報知するとともに、前記特定の処理指示に応じた処理を実行する指示が入力された場合に当該処理を前記実行手段に実行させる確認手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、タッチパネルの正確な操作が困難な環境下であっても、誤操作の可能性を低下させることができる。
情報処理装置のハードウェア構成図。 情報処理装置の機能ブロック図。 GUIの例示図。 (a)〜(d)は、GUIによりタッチ入力を行う場合の従来の表示の遷移例示図。 振動検出中にUI操作を受け付けた場合の処理手順を表すフローチャート。 (a)〜(e)は、GUIによりタッチ入力を行う場合の表示の遷移例示図。 (a)〜(d)は、個々の処理をユーザに確認する際のGUIの例示図。 振動検出中にUI操作を受け付けた場合の処理手順を表すフローチャート。 (a)〜(c)は、GUIによりタッチ入力を行う場合の表示の遷移例示図。 振動検出中にUI操作を受け付けた場合の処理手順を表すフローチャート。 (a)〜(d)は、GUIによりタッチ入力を行う場合の表示の遷移例示図。 情報処理装置のハードウェア構成図。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、タッチパネルを搭載した第1実施形態の情報処理装置のGUIに関する部分のハードウェア構成図である。
情報処理装置100は、スマートフォンやタブレットPCなどのコンピュータにより実現可能であり、タッチパネル102の他に、コントローラ部101、ハードディスク103、及び振動センサ107を備える。コントローラ部101は、CPU(Central Processing Unit)104、ROM(Read Only Memory)105、及びRAM(Random Access Memory)106を備える。
CPU104は、ROM105に記憶されるコンピュータプログラムやデータを読み出し、RAM106を作業領域に用いて実行することで、情報処理装置100全体の動作を制御する。CPU104で実行されるコンピュータプログラムやデータは、コンピュータ読み取り可能な外部記録媒体であるハードディスク103にも記憶されており、CPU104は、ハードディスク103からもコンピュータプログラムやデータを読み出して実行する。通常は、ROM105に情報処理装置100の基本動作を制御するためのコンピュータプログラムが記憶され、ハードディスク103には、アプリケーションソフトが記憶される。
CPU104のこのような処理により、タッチパネル102の表示部であるディスプレイには、GUIオブジェクトなどが表示される。GUIオブジェクトをユーザが操作することで、CPU104は、該GUIオブジェクトに関連付けられた処理を実行する。
なお、ハードディスク103は、SSD(Solid State Drive)などの他の大容量記憶装置であってもよい。
タッチパネル102は、ディスプレイと入力装置とが一体に構成された入出力装置である。ディスプレイにはGUIオブジェクトが表示される。ディスプレイにはタッチセンサが設けられており、ユーザのタッチ位置が検出可能である。タッチ位置は、ディスプレイ上の座標として検出される。検出されたタッチ位置と、ディスプレイ上のGUIオブジェクトの表示位置とから、タッチされたGUIオブジェクトが特定される。特定されたGUIオブジェクトが、ユーザにより選択された操作対象のGUIオブジェクトになる。ディスプレイに表示されるGUIオブジェクトには、パネルオブジェクト、ボタンオブジェクト、テキストフィールドなどがある。
タッチパネル102は、ユーザによる入力操作によってコントローラ部101に所定の処理を命じる処理指示を入力する。例えば、ユーザがディスプレイに表示されたGUIオブジェクトであるボタンオブジェクトを1回タッチ操作した場合、タッチパネル102は、そのボタンオブジェクトをユーザに選択されたGUIオブジェクトとして特定する。タッチパネル102は、特定したボタンオブジェクトを識別するためのオブジェクトIDと、1回のタッチ操作があったことを表す情報とを含む処理指示を、コントローラ部101に入力する。コントローラ部101は、送られてきた処理指示から、当該ボタンオブジェクトが1回タッチ操作されたことに関連付けられた処理を実行する。
なお、タッチパネル102のディスプレイを軽くタッチする操作を「タップ」、ディスプレイに触れた状態で指をそのまま滑らせる操作を「スワイプ」という。また、GUIオブジェクトに対するこれらの操作を、以降、「UI操作」という。
振動センサ107は、情報処理装置100本体の振動を検出する。振動センサ107には、例えば圧電素子を用いることができる。振動センサ107で検出した振動は、電気信号としてコントローラ部101に送られる。コントローラ部101では、振動センサ107から送られてきた電気信号から、情報処理装置100本体の変位量、速度、加速度などのパラメータで表される振動量を生成する。振動量により、振動センサ107が振動を検出中であるか否かがわかる。
本実施形態では、タッチパネル102が情報処理装置100の本体と一体に構成された場合について説明するが、タッチパネル102が情報処理装置100から分離した状態で用いられることもある。この場合、振動センサ107は、タッチパネル102の振動検出のために設けられる。タッチパネル102の振動が、ユーザによる誤操作の原因となるためである。
図2は、情報処理装置100に実現される機能を表す機能ブロック図である。コントローラ部101のCPU104がプログラムを実行することにより、情報処理装置100内に、振動判定部201、UI操作記録部202、UI操作実行保留部203、及びUI操作確認実行部204が実現される。
振動判定部201は、振動センサ107の検出結果から生成される振動量により、振動センサ107が情報処理装置100の振動を検出中であるか否かを判定する。タッチパネル102が情報処理装置100から分離している場合には、タッチパネル102の振動を検出中であるか否かを判定する。以下、振動判定部201が、振動センサ107が振動を検出中であると判定した場合を、単に、「振動検出中」という。
振動とは、例えば、ユーザが大きな揺れと感じるような1周期あたりの最大の変位量が一定量以上である状態、ユーザが急激な揺れと感じるような時間軸に対する最大振幅の変位量が一定量以上である状態などである。なお、変位量が大きい揺れであっても、1周期が長い場合は、ユーザの入力に影響を与えないとして、振動の判定から除外してもよい。
UI操作記録部202は、振動検出中にタッチパネル102から入力される処理指示を、操作履歴としてRAM106やハードディスク103に記録する。UI操作記録部202は、例えば、振動検出中にユーザがボタンオブジェクトをタップした場合、該ボタンオブジェクトを識別するためのオブジェクトIDと「タップ」というUI操作を、操作履歴として記録する。UI操作記録部202は、操作順がわかるように処理指示を記録する。例えば、操作順、逆順、或いは操作した時間を記録する。
UI操作実行保留部203は、UI操作されたGUIオブジェクトに関連付けられる処理を実行するが、振動検出中は、特定のGUIオブジェクトに対するUI操作に応じた処理の実行を保留する。UI操作実行保留部203は、実行を保留する場合に、UI操作確認実行部204に対してその旨を通知する。以下、特定のGUIオブジェクトに対するUI操作による処理指示を「特定のUI操作」という。
「特定のUI操作」の対象となる特定のGUIオブジェクトは、例えば、一度実行すると取り消せない、もしくは取り消しが困難な処理を実行するためのGUIオブジェクトである。このような処理は、具体的には、メールの送信処理やインターネットを介した商取引などの通信を伴う処理である。また、ファイルの削除、ファイルの上書き、アプリケーションのアンインストール、情報処理装置100の設定変更などの、実行すると情報が消えて再現できない、もしくは再現が困難な処理である。さらに、例えば、ウィザード方式により画面遷移を伴って処理を進めるアプリケーションにおいて、元の画面に戻るためのボタンオブジェクトが無い場合もあり、そのように戻ることができない画面への遷移を実行する処理などである。
そのためにUI操作実行保留部203は、「特定のUI操作」の対象となるGUIオブジェクトを識別するオブジェクトIDを予め記憶する。UI操作実行保留部203は、GUIオブジェクトに対するUI操作が行われた場合、該GUIオブジェクトのオブジェクトIDが、記憶している特定のGUIオブジェクトのオブジェクトIDと一致するか否かを判断する。UI操作実行保留部203は、オブジェクトIDの一致の判断結果と、振動判定部201による振動検出中の判定結果とにより、UI操作されたGUIオブジェクトに関連付けられる処理を実行するか、或いは保留するかを決める。
UI操作実行保留部203は、UI操作されたGUIオブジェクトのオブジェクトIDが、特定のGUIオブジェクトのオブジェクトIDに一致し、かつ振動検出中の場合に、該GUIオブジェクトに関連付けられた処理の実行を保留する。UI操作実行保留部203は、UI操作されたGUIオブジェクトのオブジェクトIDが特定のGUIオブジェクトのオブジェクトIDとは相違する、あるいは振動検出中ではない場合に、該GUIオブジェクトに関連付けられた処理を実行する。
UI操作確認実行部204は、振動検出中の処理指示に応じた処理が有効なものであるか否かをユーザに確認する。そのために、UI操作確認実行部204は、振動が検出されなくなった後に、処理が有効なものであるか否かをユーザに報知し、実行するか否かを確認するための確認画面をタッチパネル102のディスプレイに表示する。確認画面には、振動検出中に実行された処理のすべてについて確認を行う全体確認画面と、個々の処理についての実行結果の確認を行う個別確認画面とがある。
振動検出中であっても、UI操作に応じた処理は、「特定のUI操作」でない限り、通常と同様にUI操作実行保留部203により実行される。そのために、ユーザがUI操作に応じた処理の実行を承認した場合、UI操作確認実行部204は、既に実行されている処理を承認することになる。逆に、ユーザが処理の実行を承認しない場合、UI操作確認実行部204は、UI操作記録部202で記録された操作履歴を読み込み、ユーザに個々のUI操作に応じた処理の実行を一つずつ確認する。
UI操作確認実行部204は、「特定のUI操作」があり、UI操作実行保留部203から実行を保留した旨の通知を受け取ると、保留したUI操作がある旨を報知し、その操作による処理を実行するか否かユーザに確認する。また、UI操作確認実行部204は、「特定のUI操作」の入力前に操作履歴に記録されたすべてのUI操作による処理の実行結果が有効なものであるか否かをユーザに確認する。そのためにUI操作確認実行部204は、全体確認画面をタッチパネル102のディスプレイに表示する。
ユーザが「特定のUI操作」に応じた処理の実行を承認した場合、UI操作確認実行部204は、UI操作されたGUIオブジェクトに関連付けられる処理を実行する。
逆に、ユーザが「特定のUI操作」に応じた処理の実行を承認しない場合、UI操作確認実行部204は、UI操作記録部202で記録された操作履歴を読み込み、ユーザに個々のUI操作に応じた処理を実行するか否か一つずつ確認する。この場合、UI操作実行保留部203で実行が保留された「特定のUI操作」に応じた処理は取り消される。
UI操作確認実行部204は、ユーザに操作履歴に記録された個々のUI操作に応じた処理の実行を一つずつ確認する場合、操作履歴に記録された順、或いはその逆の順に確認を行う。操作履歴に記録された順、つまり古い順に行う確認処理をリドゥ(redo)方向の確認処理と呼ぶ。その逆、つまり最後に行われたUI操作から遡って行う確認処理をアンドゥ(undo)方向の確認処理と呼ぶ。これらの処理の詳細は後述する。
なお、本実施形態では、UI操作実行保留部203及びUI操作確認実行部204において、UI操作に応じた処理を実行することになるが、いずれか一方でのみ処理を実行するように構成してもよい。
UI操作実行保留部203でのみ処理を実行する場合、UI操作確認実行部204は、ユーザに対して処理の確認を行い、その確認結果をUI操作実行保留部203に通知する。通知結果に応じて、UI操作実行保留部203は、処理を実行する。
UI操作確認実行部204でのみ処理を実行する場合、UI操作実行保留部203は、「特定のUI操作」が有る場合にUI操作確認実行部204にその旨を通知する。通知結果に応じて、UI操作確認実行部204は、処理を実行する。
また、UI操作に応じた処理を実行するUI操作実行部を別に設けてもよい。UI操作実行部は、UI操作に応じた処理を、UI操作実行保留部203及びUI操作確認実行部204からの通知に応じて実行することになる。
図3は、タッチパネル102のディスプレイに表示される、アプリケーションのGUIの例示図である。本実施形態では、文字の入力と電子メールの送信を行うアプリケーションのGUIを例として説明するが、これに限るものでは無い。
アプリケーションのGUIは、入力された文字列を表示するテキストエリア1001、電子メールの送信を行うための送信ボタンオブジェクト1002、文字列の入力を行うボタンオブジェクト群1003を備える。文字入力は、携帯電話で広く用いられている文字入力と同様のUI操作により行われる。
例えば、平仮名の「あ段」の文字が表示されている「あ」ボタンオブジェクトのタップ回数に応じて、「あ段」、「い段」、「う段」、「え段」、「お段」の平仮名がテキストエリア1001に表示、入力される。送信ボタンオブジェクト1002には、テキストエリア1001に表示されている文字列を、指定されたメールアドレス宛てに送信する処理が関連付けられる。送信ボタンオブジェクト1002をタップすることで、電子メールが送信される。
図4(a)〜(d)は、図3に示すアプリケーションのGUIによりタッチ入力を行う場合の従来の表示の遷移例示図である。図4(a)〜(d)では、テキストエリア1001に文字列「きの」まで入力された状態から、「あ」ボタンオブジェクトを2回タップして、送信ボタンオブジェクト1002をタップする場合を示す。
図4(a)は、テキストエリア1001に文字列「きの」まで入力された状態から1回「あ」ボタンオブジェクトがタップされた状態を表す。図4(b)は、図4(a)の後に、更に1回「あ」ボタンオブジェクトがタップされた状態を表す。図4(c)は、図4(b)の後に、送信ボタンオブジェクト1002がタップされた状態を表す。図4(d)は、電子メールの送信処理が実行されて、電子メールを送信した旨のメッセージ(「送信しました」)が、メッセージボックス1004に表示された状態を表す。
なお、図4(a)〜(d)は、本来、「きの」に続けて「う」の文字を入力するために「あ」ボタンオブジェクトを3回連続でタップすべきところを、振動のためにユーザが誤って送信ボタンオブジェクト1002をタップした誤操作の例である。
図5は、本実施形態の情報処理装置100が、振動検出中にユーザのUI操作を受け付けた場合の処理手順を表すフローチャートである。
情報処理装置100では、振動センサ107の検出結果により振動判定部201が、振動検出中の判定を行う(S701)。振動判定部201が振動検出中と判定した場合、タッチパネル102がUI操作による入力を確認する(S701:Y、S702)。UI操作による入力がある場合、UI操作による処理指示がタッチパネル102からコントローラ部101に送られる。コントローラ部101では、振動検出中であるので、UI操作記録部202が、送られてきたUI操作の処理指示を操作履歴として記録する(S702:Y、S703)。なお、UI操作による入力がない場合、ステップS701に戻り、振動判定部201が、振動検出中の判定を行う(S702:N、S701)
UI操作実行保留部203は、UI操作が「特定のUI操作」であるか否かを判断する(S704)。「特定のUI操作」ではない場合、UI操作実行保留部203は、UI操作されたGUIオブジェクトに関連付けられる処理を実行する(S704:N、S705)。処理の実行後、ステップS701に戻り、振動判定部201が、振動検出中の判定を行う。
「特定のUI操作」である場合、UI操作実行保留部203は、UI操作されたGUIオブジェクトに関連付けられる処理の実行を保留して、その旨をUI操作確認実行部204に通知する(S704:Y、S706)。
UI操作確認実行部204は、UI操作実行保留部203から処理の保留の通知があると、タッチパネル102のディスプレイに全体確認画面を表示する(S707)。全体確認画面は、ユーザの入力を受け付けるGUIオブジェクトであり、操作履歴に記録しているすべてのUI操作による処理の実行を承認するか否かについてのユーザの指示を受け付ける。
UI操作確認実行部204は、全体確認画面によるユーザの指示により、操作履歴に記録されたUI操作に応じた処理の実行が承認されたか否かを確認する(S708)。承認された場合にUI操作確認実行部204は、UI操作実行保留部203で保留されたUI操作に応じた処理を実行して、操作履歴を消去する(S708:Y、S716、S715)。この場合、UI操作確認実行部204は、「特定のUI操作」された特定のGUIオブジェクトに関連付けられる処理を実行する。
承認されない場合、UI操作確認実行部204は、操作履歴に含まれる個々のUI操作に応じた処理を実行するか否かユーザに確認するために、操作履歴を読み込む(S708:N、S709)。UI操作確認実行部204は、まず、操作履歴に記録されるUI操作に応じた処理を取り消し、GUIの状態を振動検出前の状態に戻す(S710)。操作履歴に記録されているUI操作による処理の結果を、最後に記録されたUI操作から順に遡って取り消していくことで振動検出前の状態に戻すことができる。
UI操作確認実行部204は、操作履歴に最初に記録されているUI操作から、一つずつ実行の可否をユーザに確認するための個別確認画面を、ディスプレイに表示する(S711)。個別確認画面は、ユーザの入力を受け付けるGUIオブジェクトであり、操作履歴に記録されたUI操作による処理の実行を承認するか否かについてのユーザの指示を、個々のUI操作について受け付ける。
ユーザが個別確認画面からUI操作を承認する旨の指示を行うと、UI操作確認実行部204は、この指示を受け付けて、当該UI操作されたGUIオブジェクトに関連付けられた処理を実行する(S712:Y、S713)。UI操作確認実行部204は、処理の実行後、操作履歴に、ユーザにより確認されていないUI操作があれば、ステップS711に戻って個別確認画面をディスプレイに表示する(S714:Y、S711)。操作履歴にユーザにより確認されていないUI操作が無ければ、UI操作確認実行部204は、操作履歴を消去する(S714:N、S715)。
ユーザが個別確認画面からUI操作を取り消す旨の指示を行うと、UI操作確認実行部204は操作履歴を消去して(S712:N、S715)、処理を終了する。
以上のようにUI操作確認実行部204は、個別確認画面により、「特定のUI操作」の入力前に操作履歴に記録されたUI操作に応じた処理の実行結果を一つずつユーザに確認することができる。また、取り消しの指示のあった処理以降に記録された処理指示に応じた処理の実行結果を取り消すことができる。
なお、振動検出中でない場合、UI操作確認実行部204は、操作履歴の有無を確認し、操作履歴が有ればステップS707以降の処理を行う(S701:N、S717:Y、S707)。操作履歴が無ければ、ステップS701に戻り、コントローラ部101は、振動検出中であるか否かを判定する(S717:N、S701)。そのために、「特定のUI操作」がない場合であっても、ユーザは、振動検出中のUI操作に応じた処理の実行結果を確認することができる。
以上の処理は、UI操作確認実行部204にてリドゥ方向の確認処理を行う例である。
図6(a)〜(e)は、図3に示すGUIにより振動検出中にタッチ入力を行う場合の本実施形態の表示の遷移例示図である。図6(a)〜(e)では、「きの」まで入力した状態において振動が検出され、振動検出中に「あ」ボタンオブジェクトを2回タップした後、送信ボタンオブジェクト1002をタップした際のGUIの様子を示している。本来、「あ」ボタンオブジェクトを3回タップして「う」を入力する予定であるので、これは誤入力である。送信ボタンオブジェクト1002のUI操作は、「特定のUI操作」の一例である。
図6(a)は、テキストエリア1001に文字列「きの」まで入力した状態を表す。図6(b)は、図6(a)の後に、1回「あ」ボタンオブジェクトがタップされた状態を表す。図6(c)は、図6(b)の後に、更に1回「あ」ボタンオブジェクトがタップされた状態を表す。図6(d)は、図6(c)の後に、送信ボタンオブジェクト1002がタップされた状態を表す。図6(e)は、振動検出中にユーザが行ったUI操作による処理結果をユーザに確認させるための全体確認画面の一例であるメッセージボックス1005が表示された状態を表す。
図6(a)〜(e)は、図5のフローチャートのステップS701〜S707までの処理でディスプレイに表示されるGUIである。図5のフローチャートとの関係は、以下のようになる。
図6(a)の段階では、振動が検出されず通常の入力状態である。図6(b)のUI操作の際に振動が検出される(S701)。振動検出中に「あ」ボタンオブジェクトがタップされると、UI操作記録部202は、「あ」ボタンオブジェクトのオブジェクトIDと「タップ」を操作履歴として記録する(S702:Y、S703)。「あ」ボタンオブジェクトへのUI操作は、「特定のUI操作」ではない。そのためにUI操作実行保留部203は、「あ」ボタンオブジェクトに関連付けられた処理を実行する(S704:N、S705、S701)。その結果、テキストエリア1001に「あ」が表示される(図6(b))。
情報処理装置100は、2回目の「あ」ボタンオブジェクトのタップでも同様の処理を行い、その結果、テキストエリア1001に「あ」に替わって「い」が表示される(図6(c))。
次に、送信ボタンオブジェクト1002がタップされると(図6(d))、UI操作記録部202が操作履歴に記録後、UI操作実行保留部203が「特定のUI操作」であると判断する(S702:Y、S703、S704:Y)。そのために、UI操作実行保留部203は、送信ボタンオブジェクト1002に関連付けられた処理であるメール送信処理の実行を保留して、その旨をUI操作確認実行部204に通知する(S706)。UI操作確認実行部204は、この通知を受け付けてメッセージボックス1005を表示することにより、ユーザに報知する(S707、図6(e))。
このように、送信ボタンオブジェクト1002が振動検出中にタップされているために、電子メールの送信が保留される。また、メッセージボックス1005により、振動検出中に行われたすべてのUI操作を承認するか否かが確認される。
メッセージボックス1005の内容に応じてユーザが操作を行うことにより、UI操作に応じた処理の実行又は取り消しが行われる。ユーザは、振動検出中に行ったすべてのUI操作を承認する場合、メッセージボックス1005上を左から右にスワイプする(図5のS708:Y)。この操作もUI操作である。左から右へのスワイプにより、UI操作確認実行部204は、保留していた送信ボタンオブジェクト1002に関連付けられた処理を実行する(図5のS716)。つまり、振動検出中に入力されたUI操作である、「あ」ボタンオブジェクトへの2回のタッチと送信ボタンオブジェクト1002へのタッチに応じた処理が実行され、本文が文字列「きのい」の電子メールが送信される。
ユーザは、振動検出中に行ったすべてのUI操作を取り消す場合に、メッセージボックス1005上を右から左にスワイプする(図5のS708:N)。ここで、操作履歴を消去して振動検出中の処理をすべて元に戻し、図6(a)の状態に戻してもよいが、本実施形態では、上述の通り、図5のフローチャートのステップS709〜S715の処理を行う。
振動検出中に行ったすべてのUI操作を取り消す場合には、振動検出前のGUIの状態までUI操作の処理を戻す。この例では、図6(d)の状態から、図6(a)に示すように振動検出前までに入力された文字列「きの」がテキストエリア1001に表示された状態まで戻す(S710)。
図7(a)〜(d)は、操作履歴に基づいて個々のUI操作に応じた処理をユーザに確認する際にディスプレイに表示されるGUIの例示図である。図5では、ステップS710〜S715までの処理において表示される。
図7(a)は、振動検出中の最初のUI操作である「あ」ボタンオブジェクトのタッチについての実行確認を行うメッセージボックス1006を表示した状態を表す。メッセージボックス1006は、個別確認画面の一例である。メッセージボックス1006は、確認対象となるUI操作されたGUIオブジェクトを指示し、そのGUIオブジェクトに関連付けられた処理を実行するか否かを問うメッセージを表示する。本実施形態では、確認対象となるGUIオブジェクトに関連付けられた処理を実行する場合は右から左にスワイプを行い、実行しない場合は左から右にスワイプさせるメッセージを表示する。
本実施形態では、ユーザが、メッセージボックス1006上を右から左にスワイプすることでUI操作による処理の実行を承認することを入力する。逆にユーザがメッセージボックス1006上を左から右にスワイプすることで、UI操作による処理の実行を承認しないことを入力する。
図7(b)、(c)も、図7(a)と同様に、振動検出中にUI操作されたGUIオブジェクトを指示し、そのGUIオブジェクトに関連付けられた処理を実行するか否かを問うメッセージボックス1006を表示する。
図7(d)は、図7(c)の状態で、ユーザがUI操作を承認しなかった場合の表示例示図である。
図7(a)〜(c)と図5のフローチャートとの関係は、以下のようになる。
UI操作確認実行部204は、リドゥ方向の確認処理のために、UI操作記録部202で記録した操作履歴を読み込み(ステップS709)、操作履歴を用いてGUIを図6(a)の状態に戻す(ステップS710)。本実施形態の場合、操作履歴として「あ」ボタンオブジェクトのオブジェクトIDと「タップ」操作の情報が2回、送信ボタンオブジェクト1002のオブジェクトIDと「タップ」操作の情報が1回記録されている。操作履歴の各UI操作に応じた処理を取り消すことにより図6(a)の状態に戻す。その上で図7(a)に示すように、最初の「あ」ボタンオブジェクトのタップに関して、実行するか否かについてのユーザ入力を受け付けるメッセージボックス1006を表示する(ステップS711)。
メッセージボックス1006上で右から左へのスワイプが入力としてあると、「あ」ボタンオブジェクトボタンのタップが承認され、UI操作確認実行部204は、「あ」ボタンオブジェクトに関連付けされた処理を実行する(S712:Y、S713)。その結果、テキストエリア1001には、「きのあ」が表示される。
UI操作確認実行部204は、操作履歴に次のUI操作の履歴があるかを確認する(S714)。操作履歴には、2回目の「あ」ボタンオブジェクトのタップが記録されているため、UI操作確認実行部204は、図7(b)に示すように、2回目の「あ」ボタンオブジェクトのタップに関するメッセージボックス1006を表示する(S711)。メッセージボックス1006上で右から左へのスワイプが入力としてあると、2回目の「あ」ボタンオブジェクトボタンのタップが承認され、UI操作確認実行部204は、「あ」ボタンオブジェクトに関連付けされた処理を実行する(S712:Y、S713)。その結果、テキストエリア1001には、「きのい」が表示される。
UI操作確認実行部204は、引き続き、操作履歴の次のUI操作を確認する(S714)。操作履歴には、送信ボタンオブジェクト1002のタップが記録されているため、UI操作確認実行部204は、図7(c)に示すように、送信ボタンオブジェクト1002のタップに関するメッセージボックス1006を表示する(S711)。送信処理の実行について、ユーザがメッセージボックス1006上で拒否を意味する左から右へのスワイプを行うと(S712:N)、送信ボタンオブジェクト1002に関連付けされた送信処理は実行されない。これにより、図7(d)に示すように2回の「あ」ボタンオブジェクトがタップされた状態が確定する。
この後、UI操作確認実行部204は、操作履歴を消去する(S715)。
このようにして、振動検出中に行われたUI操作についてリドゥ方向で実行を確認する処理が終了する。
本実施形態では、ユーザが本来入力する予定の文字列が「きのう」であるために、振動検出中に行われたUI操作の確認の後に、「あ」ボタンオブジェクトがタップされることで、正しく「きのう」が入力される。
なお、送信ボタンオブジェクト1002の確認において、ユーザが承認した場合には、「きのい」が本文の電子メールが送信される。これにより操作履歴に次のUI操作が無くなるため、操作履歴を消去して振動検出中に行われたUI操作についてリドゥ方向で実行を確認する処理が終了する。
図6(a)〜(e)及び図7(a)〜(d)では、「特定のUI操作」が振動検出中に行われる場合の例を示す。しかし、振動検出中に「特定のUI操作」が行われない場合もある。この場合は、振動が収まったタイミングで、振動検出中のすべてのUI操作に対する実行確認を行うことになる。図5のフローチャートでは、ステップS701、S717、S707以降の処理に相当する。
例えば、図6(a)〜(e)における2回の「あ」ボタンオブジェクトのタップ後に振動が収まった場合には、振動判定部201がステップS701で振動が収まったと判断する。操作履歴には、1回目、2回目の「あ」ボタンオブジェクトのタップの操作記録があるため、前述のように振動検出中の全操作の実行を確認する処理に移行する(S701:N、S717:Y、S707)。
このように、第1実施形態では、振動検出中に行われたUI操作を操作履歴として記録する。振動が収まった後にユーザが操作履歴を確認することで、記録されたUI操作の実行の可否を決める。また、振動が収まる前であっても、「特定のUI操作」があれば、実行を保留して、その時点でユーザに操作履歴を確認させる。そのために、振動検出中にユーザにより誤操作があった場合でも、誤操作による処理の実行を防止して、ユーザの利便性を向上させることができる。
[第2実施形態]
第1実施形態ではリドゥ方向に確認処理を行うが、第2実施形態では、アンドゥ方向に確認処理を行う。情報処理装置100の構成は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図8は、情報処理装置100が、振動検出中にユーザのUI操作を受け付けた場合のアンドゥ方向の確認処理の処理手順を表すフローチャートである。図8のステップS701〜S709の処理は、第1実施形態の図5のステップS701〜S709の処理と同様の処理である。そのために、この部分の処理の説明は省略する。
UI操作確認実行部204は、ステップS709で読み込んだ操作履歴のうち一つのUI操作についての実行の可否をユーザに確認するための個別確認画面を、タッチパネル102のディスプレイに表示する(S1201)。この処理では、アンドゥ方向の確認処理を行うため、最後に行ったUI操作による処理から遡る順に一つずつUI操作の実行確認を行う。
ユーザが個別確認画面からUI操作を承認する旨の指示を行うと、UI操作確認実行部204は、この指示を受け付けて、当該UI操作されたGUIオブジェクトに関連付けられた処理を実行する(S1202:Y、S1205)。UI操作確認実行部204は、処理の実行後、操作履歴を消去する(S715)。
ユーザが個別確認画面からUI操作を取り消す旨の指示を行うと、UI操作確認実行部204は、操作履歴のアンドゥ方向(より古い操作)に次のUI操作が記録されているか否かを確認する(S1202:N、S1203)。記録されている場合、UI操作確認実行部204は、確認した次のUI操作に応じた処理を取り消して、画面表示を一つ前の状態に戻す(S1203:Y、S1204)。その後、次のUI操作に対して、ステップS1201以降の処理を、操作履歴にユーザが未確認のUI操作が無くなるまで繰り返す。操作履歴に次のUI操作が記録されていない場合、UI操作確認実行部204は、操作履歴を消去する(S1203:N、S715)。
図9(a)〜(c)は、図3に示すアプリケーションのGUIにより振動検出中にタッチ入力を行う場合の第2実施形態の表示の遷移例示図である。図9(a)〜(c)と、図8のフローチャートとの関係は、以下のようになる。
図9(a)は、操作履歴で最後に記録された送信ボタンオブジェクト1002の操作を確認するための個別確認画面である、メッセージボックス1006が表示された状態を表す(S1201)。図9(a)は、図6(e)に表示したメッセージボックス1005上をユーザが右から左へスワイプを行うことで表示される(S708:N)。
送信ボタンオブジェクト1002のタップは、ユーザの意図した操作ではないため、ユーザは、UI操作を取り消す旨を示すメッセージボックス1006上の左から右へのスワイプを行う。これによりUI操作確認実行部204は、UI操作に応じた処理を取り消し、操作履歴の一つ前のUI操作の有無を確認する(S1202:N、S1203)。操作履歴には、一つ前のUI操作として、2回行われた「あ」ボタンオブジェクトのタップのうちの2回目のUI操作が記憶される。そのために、UI操作確認実行部204は、2回目の「あ」ボタンオブジェクトのタップについての確認を行う(S1203:Y、S1204、S1201)。
図9(b)は、操作履歴で最後から2つ目に記録された2回目の「あ」ボタンオブジェクトの操作を確認するための個別確認画面であるメッセージボックス1006が表示された状態を表す(S1201)。図9(b)では、2回目の「あ」ボタンオブジェクトのタップに関連付けられた処理を取り消して、テキストエリア1001の表示が「きのい」から「きのあ」に戻してある。
2回目の「あ」ボタンオブジェクトのタップは、ユーザの意図した操作であるため、ユーザは、UI操作の承認する旨を示すメッセージボックス1006上の右から左へのスワイプを行う(1202:Y)。これによりUI操作確認実行部204は、2回目の「あ」ボタンオブジェクトのタップに応じた処理を実行する(S1205)。テキストエリア1001の表示が「きのあ」から「きのい」に変更される。図9(c)は、この状態を表す。
2回目の「あ」ボタンオブジェクトに対する処理の実行が確定したので、操作履歴に記載されたそれ以前のUI操作についても実行した状態として確定する。そのために、1回目の「あ」ボタンオブジェクトへのUI操作に対する確認処理は行わない。操作履歴に記録されたUI操作について処理が確定したため、操作履歴は消去される(ステップS715)。
このように、第2実施形態では、アンドゥ方向に確認処理を行うことを除いて、第1実施形態と同じ構成、処理である。そのために、第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第3実施形態]
第1、第2実施形態では、振動検出中に「特定のUI操作」が検知された場合、処理を保留してユーザに処理を実行するか否かの確認を行っている。例えば、送信ボタンオブジェクト1002がタップされた場合、電子メールの送信を行う前にユーザに「電子メールを送信するか否か」の確認の処理を行っている。
第3実施形態では、振動検出中に「特定のUI操作」が検知された場合でも、そのUI操作自体が一定の実行条件を満たすことで処理を保留せずに実行する。一定の実行条件とは、例えばボタンオブジェクトの長押しである。また、複数回のタップやその際の時間間隔を実行条件としてもよい。
第3実施形態においても、第1、第2実施形態の情報処理装置100と同様の構成の情報処理装置100により処理が可能である。ただし、UI操作実行保留部203が、実行条件をRAM106に記憶しており、振動検出中に「特定のUI操作」があれば、実行条件を満たしているか否かを確認する。
図10は、第3実施形態の振動検出中にUI操作を受け付けた場合の情報処理装置100の処理手順を表すフローチャートである。第1実施形態の処理手順である図5のフローチャートとは、ステップS801、S802の処理が追加されたことで相違し、他の処理については同じである。そのために、同じ処理については説明を省略し、ステップS801、S802の処理について説明する。
UI操作実行保留部203は、「特定のUI操作」があった場合に、このUI操作が、振動検出中であっても「特定のUI操作」に応じた処理を実行するための実行条件に合致しているか否かを判断する(S704:Y、S801)。実行条件に合致している場合、UI操作実行保留部203は、UI操作されたGUIオブジェクトに関連付けられる処理を実行する(S801:Y、S802)。処理の終了後、UI操作確認実行部204は、操作履歴を消去する(S715)。実行条件が合致しない場合、UI操作実行保留部203はUI操作による処理を保留する(S801:N、S706)。以降の処理は、第1実施形態と同様である(図5のステップS706以降の処理)。
図11(a)〜(d)は、図3に示すGUIにより、振動検出中にGUIによりタッチ入力を行う場合の第3実施形態の表示の遷移例示図である。
図11(a)は、「きの」の入力後に「あ」ボタンオブジェクトが1回タップされた状態を表す。テキストエリア1001には、「きのあ」が表示される。図11(b)は、図11(a)の状態後に、「あ」ボタンオブジェクトが再度1回タップされた状態を表す。テキストエリア1001には「きのい」が表示される。図11(c)は、図11(b)の状態後に送信ボタンオブジェクト1002がタップされた状態を表す。図11(d)は、実行条件が満たされて電子メールの送信が行われた状態を表す。
コントローラ部101は、振動判定部201にて振動検出中と判断した場合に、「特定のUI操作」とその実行条件に基づいて、振動検出中の実行条件を表示する。これにより、「特定のUI操作」に関して振動検出中にどのような入力を行えば処理を実行可能かを、ユーザに報知できる。図11(a)〜(c)の例では、「特定のUI操作」に対する実行条件である「長押し2秒以上」をユーザに伝えるために、送信ボタンオブジェクト1002に対して「長押し2秒」というメッセージボックス1007を表示している。
そのために、情報処理装置100は、図11(c)で送信ボタンオブジェクト1002が2秒以上長押しされることで、振動検出中であっても電子メールを送信する(図10のS801:Y、S802)。送信ボタンオブジェクト1002が2秒以上長押しされない場合には、電子メールの送信が保留される(図10のS801:Y、S706)。
以上のように、実行条件を満たす場合は「特定のUI操作」されたGUIオブジェクトに関連付けられた処理を、保留せずに実行する。振動検出中であっても、ユーザが正確に入力しやすいUI操作を実行条件とすることによって、「特定のUI操作」を必ずしも保留しないで実行することができ、ユーザの利便性が向上する。
[第4実施形態]
第1〜第3実施形態では、振動判定部201が振動センサ107からの振動量に基づいて、振動検出中の判断を行っている。第4実施形態では、これに加えて、情報処理装置100の位置の時間変化から、情報処理装置100が移動中であることを検出する構成とする。コントローラ部101の振動判定部201は、移動中であることから振動検出中であると判定する。
図12は、第4実施形態の情報処理装置300のハードウェア構成図である。情報処理装置300は、第1〜第3実施形態の情報処理装置100の構成に、位置センサの一例であるGPS(Global Positioning System)受信センサ108を追加した構成である。
コントローラ部101の振動判定部201は、振動センサ107が一定量以上の振動量を検出し、GPS受信センサ108から一定時間毎に取得する現在位置の変化量が一定量以上である場合に振動検出中であると判定する。振動の検出に位置情報を加えること以外に、第1〜第3実施形態との差異は無い。そのために、第1〜第3実施形態の情報処理装置100と同様の処理により、振動によるユーザを誤操作を防止できる。
これにより、特に情報処理装置300を保持して移動中するユーザの揺れによる誤操作を防止することができる。
以上の実施形態によれば、振動検出中に実行結果を取り消せない特定の処理指示が入力されると、その処理の実行を保留してユーザに実行を確認する。そのために、タッチパネルの正確な操作が困難な環境下であっても、誤操作の可能性を低下させることができる。
[その他の実施形態]
第1〜第4実施形態では、電子メールの送信ボタンオブジェクト1002を「特定のUI操作」とする例を示した。また、インターネットを介した商取引の指示、ファイルの削除、上書き、アプリケーションのアンインストール、前画面に戻ることが不可能な画面への遷移など、実行すると復元が困難な処理を行うUI操作を「特定のUI操作」の例として挙げた。
一般的に、アプリケーションのGUIにおいて「OK」ボタンオブジェクト、「キャンセル」ボタンオブジェクトを持つダイアログを表示させ、前の段階で行ったUI操作についてユーザの意思を確認することが行われている。
「OK」ボタンオブジェクトが操作された場合は、前の段階で行ったUI操作に関連付けられた処理を実行し、「キャンセル」ボタンオブジェクトが操作された場合は実行を取りやめる。このようなユーザの意思を確認する処理は、重要な処理の実行確認である。
そのため、前の段階で行ったUI操作に関連付けられた処理が復元困難なものか否かにかかわらず、「OK」、「キャンセル」ボタンオブジェクトを持つダイアログに対するUI操作を、「特定のUI操作」としてもよい。
この場合、「特定のUI操作」として、固有のGUIオブジェクトを指すオブジェクトIDとしてもよく、また、「OK」、「キャンセル」ボタンオブジェクトを表示させるGUIオブジェクトのオブジェクトIDとしてもよい。
「特定のUI操作」として、操作対象のGUIオブジェクトのオブジェクトIDの他に、その処理指示を記録してもよい。GUIオブジェクトに対する複数の処理指示(タップ、スワイプ)に対して異なる処理が関連付けられている場合に、オブジェクトID及び処理指示から、「特定のUI操作」であるか否かを判断することができる。
第1〜第4実施形態では、UI操作確認実行部204がGUIオブジェクトとして全体確認画面、個別確認画面を表示する。ユーザは、振動検出中に全体確認画面、個別確認画面から実行の可否を入力することになる。そのために、振動検出中であっても、ユーザが正確に実行の可否を入力可能な方法がよい。
第1〜第4実施形態では、スワイプにより実行の可否を入力する例を示した。スワイプは、時間を要してタッチ位置を移動する操作であるために、振動に対する耐性が強い。
タップは、瞬間的にディスプレイをタッチする操作であるために、振動検出中にユーザの指がディスプレイ付近にある場合に、揺れにより瞬間的に意図しない操作を行うことがある。そのために、タップは振動に対する耐性が弱く、実行の可否の入力に向いていない。
ただし、単発のタップではなく、複数回のタップにより実行の可否を入力する場合には、振動に対する耐性が強くなる。例えば、タップの回数や、タップの時間間隔をかえることで、実行の可否を入力することができる。
また、ディスプレイ上のタップやスワイプではなく、音声UIを用いて実行の可否を入力するようにしてもよい。例えば、全体確認画面、個別確認画面上のメッセージを音声出力し、それに対してユーザからの可否の入力を音声入力として受け付けるようにしてもよい。

Claims (9)

  1. タッチパネルを備えた情報処理装置であって、
    前記タッチパネルの振動を検出する振動検出手段と、
    前記タッチパネルから入力される処理指示に応じた処理を実行するとともに、前記振動検出手段が振動を検出中に、実行結果を取り消せない特定の処理指示が入力されると該処理の実行を保留する実行手段と、
    前記実行手段が保留した旨を報知し、前記特定の処理指示に応じた処理を実行する指示が入力された場合に当該処理を前記実行手段に実行させる確認手段と、を備えることを特徴とする、
    情報処理装置。
  2. 前記振動検出手段が振動を検出中に入力された前記処理指示を記録する記録手段を備えており、
    前記確認手段は、ユーザから前記特定の処理指示に応じた処理の実行を取り消す指示があれば、前記特定の処理の入力前に前記記録手段に記録された前記処理指示に応じた処理の実行結果をユーザに確認し、取り消しの指示のある処理の実行結果を取り消すことを特徴とする、
    請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記記録手段は、前記処理指示を入力された順に記録し、
    前記確認手段は、前記記録手段が記録した順に従って前記処理指示に応じた処理の実行結果をユーザに確認させ、取り消しの指示のあった処理以降に記録された処理指示に応じた処理の実行結果を取り消すことを特徴とする、
    請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記実行手段は、前記特定の処理指示が一定の実行条件を満たして入力されていれば、該処理を保留せずに実行することを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の情報処理装置。
  5. 前記振動検出手段は、前記タッチパネルの振動量を検出する振動センサ及び位置を検出する位置センサを備え、前記位置の時間変化と前記振動量とから前記タッチパネルの振動を検出することを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の情報処理装置。
  6. 前記確認手段は、前記ユーザからの実行の指示あるいは実行を取り消す指示を、音声による受け付けることを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれか1項記載の情報処理装置。
  7. タッチパネルを備えた情報処理装置により実行される方法であって、
    前記タッチパネルの振動を検出するステップと、
    前記タッチパネルを用いて入力される処理指示に応じて処理を実行するステップと、
    振動の検出中に、実行結果を取り消せない特定の処理指示が入力されると該処理の実行を保留するステップと、
    保留した前記特定の処理指示に応じた処理を実行するか否かをユーザに確認するステップと、
    ユーザから実行の指示があれば、前記特定の処理指示に応じた処理を実行するステップと、
    ユーザから実行を取り消す指示があれば、前記特定の処理の入力前に、振動の検出中に実行された前記処理指示に応じた処理の実行結果をユーザに確認させ、取り消しの指示のある処理の実行結果を取り消すステップと、を含むことを特徴とする、
    情報処理方法。
  8. タッチパネルを備えたコンピュータを、
    前記タッチパネルの振動を検出する振動検出手段、
    前記タッチパネルから入力される処理指示に応じた処理を実行するとともに、前記振動検出手段が振動を検出中に、実行結果を取り消せない特定の処理指示が入力されると該処理の実行を保留する実行手段、
    前記実行手段が保留した前記特定の処理指示に応じた処理の実行をユーザに確認し、ユーザから実行の指示があれば当該処理を実行する確認手段、
    として機能させるためのコンピュータプログラム。
  9. 請求項8記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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