JP2014138685A - 陰茎保持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】長時間の装着が可能であり様々な目的で陰茎を安定して保持することのできる陰茎保持具を提供する。
【解決手段】陰茎保持具10は、線状部材を折り曲げた形状の保持具本体11であって、人体への装着時に陰茎が通過する枠である陰茎包囲枠部12と、陰茎包囲枠部12から後方に延在する後方延在部14と、を有し、陰茎包囲枠部12は、人体への装着時に、陰嚢の近傍に位置する陰嚢近傍部121と、陰茎の近傍に位置する陰茎近傍部123と、陰茎上方の人体前面に接触する先端鉛直部124と、を有し、陰茎近傍部123は、陰茎の両脇において人体前面に押し付けられる陰茎両脇押し付け部123aを有する保持具本体11と、後方延在部14を人体の後側から上方に牽引する後方牽引部材17と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】陰茎保持具10は、線状部材を折り曲げた形状の保持具本体11であって、人体への装着時に陰茎が通過する枠である陰茎包囲枠部12と、陰茎包囲枠部12から後方に延在する後方延在部14と、を有し、陰茎包囲枠部12は、人体への装着時に、陰嚢の近傍に位置する陰嚢近傍部121と、陰茎の近傍に位置する陰茎近傍部123と、陰茎上方の人体前面に接触する先端鉛直部124と、を有し、陰茎近傍部123は、陰茎の両脇において人体前面に押し付けられる陰茎両脇押し付け部123aを有する保持具本体11と、後方延在部14を人体の後側から上方に牽引する後方牽引部材17と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、男性の陰茎を保持するための陰茎保持具に関する。
パンツ型のオムツの装着時に装着者の陰茎の動きが大きいと、オムツから尿が漏れるといった問題がある。また、下記特許文献1に示すような陰茎に直接被せるタイプの筒形の男性用オムツや、下記特許文献2に示すような陰茎に被せるタイプの受尿器具等を装着しているときに、装着者の陰茎が動くと、オムツや器具が陰茎から外れて尿が漏れてしまうおそれがある。
このため、陰茎の動きをできるだけ少なくするように陰茎を保持する陰茎保持具が提供されており、例えば、下記特許文献3,4に開示された特許文献が知られている。特許文献3に開示された保持具は、陰茎の根元部の保持を目的とするものであり、特許文献4に開示された保持具は、亀頭部を除く陰茎全体の保持を目的としている。
しかし、上記特許文献3に開示された陰茎保持具は、陰茎の根元上部を紐で強く押さえ付ける構造であるため、装着者は陰茎の根元を強く縛られた感覚になり、長時間の装着は困難である。また、上記特許文献4に開示された陰茎保持具は、陰茎をオムツに対して固定するためのものであるため、オムツ以外のものを装着する場合には、使用が困難である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、長時間の装着が可能であり様々な目的で陰茎根元部を安定して保持することのできる陰茎保持具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る陰茎保持具は、陰茎根元部が動き回らないように保持するための陰茎保持具において、線状部材を折り曲げた形状の保持具本体であって、人体への装着時に陰茎が通過する枠である陰茎包囲枠部と、前記陰茎包囲枠部から後方に延在する後方延在部と、を有し、前記陰茎包囲枠部は、人体への装着時に、陰嚢の近傍に位置する陰嚢近傍部と、陰茎の近傍に位置する陰茎近傍部と、陰茎上方の人体前面に接触する先端鉛直部と、を有し、前記陰茎近傍部は、陰茎の両脇において人体前面に押し付けられる陰茎両脇押し付け部を有する保持具本体と、前記後方延在部に一端が固定され、人体への装着時に他端が人体又は人体に装着された部材に固定されることで、前記後方延在部を人体の後側から上方に牽引する後方牽引部材と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る陰茎保持具によれば、陰茎根元部を安定して保持することができると共に、長期間の装着が可能である。
(第一実施形態)
まず、図1〜図6を参照しながら本発明の第一実施形態について詳細に説明する。図1は、第一実施形態に係る陰茎保持具の斜視図である。なお、図1では、前方牽引紐及び後方牽引紐を外した状態を示している。図2は、第一実施形態に係る保持具本体の斜視図である。図3は、第一実施形態に係る保持具本体の平面図である。
まず、図1〜図6を参照しながら本発明の第一実施形態について詳細に説明する。図1は、第一実施形態に係る陰茎保持具の斜視図である。なお、図1では、前方牽引紐及び後方牽引紐を外した状態を示している。図2は、第一実施形態に係る保持具本体の斜視図である。図3は、第一実施形態に係る保持具本体の平面図である。
図4は、第一実施形態に係る保持具本体の展開平面図である。図5は、第一実施形態に係る保持具本体の側面図である。図6は、第一実施形態に係る陰茎保持具の布筒カバーを外した状態の人体装着図である。
第一実施形態に係る陰茎保持具10は、保持具本体11と、保持具本体11を人体の前方から上方に牽引する前方牽引紐16と、保持具本体11を人体の後方から上方に牽引する後方牽引紐17と、保持具本体11を構成するワイヤーを覆う布筒カバー18と、保持具本体11に固定される、陰茎3を通すため穴が形成された陰茎挿通布幕19とを備えている。
保持具本体11は、直径3mmのステンレス製のワイヤー(線状部材)を折り曲げて形成した部材であり、人体1への装着時に、陰茎3の周囲に位置する陰茎包囲枠部12と、保持具本体11から後方に向けて延在する後方延在部14とを備えている。
陰茎包囲枠部12は、ワイヤーを周回させて枠形状に形成された部分であり、装着時に陰嚢4近傍に位置する陰嚢近傍部121と、装着時に陰茎3近傍に位置する陰茎近傍部123と、陰茎近傍部123の先端側上方に位置する先端鉛直部124とを備えている。
図4の展開図及び図5の側面図に示すように、保持具本体11のA−G部である陰茎包囲枠部12と、G−J部である後方延在部14とを備える。また、陰茎包囲枠部12のA−B部が先端鉛直部124、B−D部が陰茎近傍部123、D−G部が陰嚢近傍部121である。
陰嚢近傍部121は、陰茎包囲枠部12の後端(図4において左側)に位置する最大幅が5〜6cmの部分である。図4の展開図に示すように、陰嚢近傍部121において、保持具本体11を形成するワイヤーは、棒状の後方延在部14の先端Gから両側に分かれて拡がり、5〜6cmの間隔で平行に延在する。その後、両側で延在するワイヤーは、陰茎近傍部123との接続部Dにおいて3〜4cmの間隔になるように近づいている。
また、図5の側面図に示すように、陰嚢近傍部121において、ワイヤーは、後方延在部14の延長線上で接続部Gから前方に水平に延在(F−G部)した後、上方に向けて円弧状に折れ曲がりながら延在(E−F部)し、その後、後方に向けて水平に延在(D−E部)している。この鉛直に延在する部分(E−F部)は、前側に凸の略円弧形状となっている。
このような構成の陰嚢近傍部121は、側方から見たときに全体として略J字形状をし、上記先端鉛直部124よりも大きく前方にせり出して膨らんでいるため、人体への装着時には、陰嚢4は陰嚢近傍部121を通過して保持具本体11の前方に飛び出すことなく、保持具本体11に囲まれながら、フリーで垂れ下がった状態となる(図6参照)。
陰嚢近傍部121の先端側に位置する陰茎近傍部123は、陰茎包囲枠部12のうち、装着時に陰茎3の両脇に位置する部分である。図5の側面図に示すように、陰茎近傍部123は、陰嚢近傍部121の上側水平延在部分(D−E部)から、鉛直上方に折れ曲がって延在(C−D部)し、続いて先端側に折れ曲がって水平に延在(B−C部)している。この鉛直延在部分(C−D部)の長さは2cm程度である。なお、陰茎近傍部123の水平延在部(B−C部)は、陰嚢近傍部121の上側水平延在部(D−E部)よりも短い。
陰茎近傍部123の鉛直延在部分(C−D部)は、側方から見たときに、後方に凸の(人体側に向けて凸の)円弧形状をしており、人体への装着時に、陰茎3の両脇において人体に押し付けられる陰茎両脇押し付け部123aである。陰茎近傍部123の幅、すなわち両側に延在するワイヤーの間隔は、鉛直延在部(C−D部)及び水平延在部(B−C部)の双方において、3〜4cmである。
よって、装着時、陰茎の両脇に位置する陰茎近傍部123のワイヤーは、陰茎3と接触しないか、若しくは僅かに接触する程度であり、陰茎近傍部123が陰茎3を強く拘束することはない。
陰茎近傍部123の先端側に位置し、保持具本体11の最先端部に位置する先端鉛直部124は、図4の展開図に示すように、先端に行くに従って徐々に幅が狭くなる略三角形状(A−B部)をしており、陰茎近傍部123との接続部分での3〜4cmの幅が先端では両側のワイヤーがつながって0になる。
なお、先端鉛直部124の形状は適宜変更可能であり、後述するように、装着時に人体に複数の線や面で接触することで体内に押し込まれ難いストッパーとして機能することができる形状であれば良い。例えば、最大幅1cm程度の細長いU字型形状等であっても良い。
また、側方から見たとき、先端鉛直部124は、垂直上方に延在している。そして、陰茎近傍部123の水平延在部(B−C部)の長さは略2cmであるので、人体から見たとき、先端鉛直部124は、陰茎両脇押し付け部123aよりも略2cm離れた位置(略2cm前方の位置)にある。
陰茎両脇押し付け部123aが人体に押し付けられる際、この先端鉛直部124が陰茎3の上方で人体の前面(恥骨の辺り)に当たると、陰茎両脇押し付け部123aがそれ以上体内に押し込まれず、先端鉛直部124は、陰茎両脇押し付け部123aの体内への押し込み深さを制限するストッパーとして機能する。
なお、先端鉛直部124と陰茎両脇押し付け部123aとの前後方向の距離、すなわち、陰茎近傍部123の上側水平延在部(B−C部)の長さは適宜変更可能である。但し、両者が近すぎると陰茎両脇押し付け部123aの人体への押し付けが弱くなって、陰茎保持機能が低下し、離れすぎると陰茎両脇押し付け部123aが体内に深く入り込んでしまって、装着者が苦痛を感じたりするため、両者の距離は、1〜3cmであるのが望ましい。
後方延在部14は、側方から見たときに、水平に延在する棒状部材(G−J部)である。図5の展開図に示すように、後方延在部14の中央部分(H−I部)には、幅4〜5cmの肛門用枠部142が形成されている。人体への装着時には、この肛門用枠部142が肛門の真下に位置することになる。
また、後方延在部14の後端部分(I−J部)には、人体への装着時に後方牽引紐17を引っ掛けるための引掛部141が形成されており、これにより後方延在部14は後方から上方に牽引される。なお、後方延在部14の形状は適宜変形可能であり、肛門用枠部142が無くても良いし、側方から見たときに湾曲しながら水平に延在する形状であっても良い。
前方牽引紐16は、保持具本体11の先端側を人体の前方から上方に牽引するための前方牽引部材であり、一端が保持具本体11の先端鉛直部124の先端に固定され、他端が人体に腰ベルトとして巻き付けられた後方牽引紐17に接続固定される。
後方牽引紐17は、保持具本体11の後端側を人体の後方から上方に牽引するための後方牽引部材であり、一端が保持具本体11の後方延在部14後端の引掛部141に引っ掛けて固定され、他端が人体に直接巻き付けられて装着固定される。
布筒カバー18は、保持具本体11のワイヤーを覆う筒状の布部材である。人体への装着時にステンレス製のワイヤーが直接人体に触れると、滑りが悪くなる等して、装着者が痛みを感じたり、装着が良好に行えないおそれがあるが、ワイヤーを布で覆うことで、ワイヤーに対して布が滑りやすいので、保持具本体11と人体とが適度に滑りながら接触し、良好な装着が可能となる。
布筒カバー18のサイズは、布筒カバー18が保持具本体11のワイヤーに対して自在に軸方向に滑ることができるように、その内径がワイヤーの外径よりも大きいのが望ましい。本実施形態では、ワイヤーの外径が3mmであるのに対して、布筒カバー18の内径は7mmと2倍程度である。
さらに、布筒カバー18の長さが、設置される部分のワイヤーの長さよりも長くするのが望ましい。例えば、長さが10cmのワイヤーの部分に15cmの布筒カバー18を設置すると、布筒カバー18は軸方向に3分の2の長さに縮めた状態で設置されることになり、ワイヤーに対してより移動自在になる。望ましくは、設置されるワイヤー部分の長さよりも1.2〜2倍程度の長さの布筒カバーを設置するのが望ましい。
本実施形態では、布筒カバー18に合皮素材を使用しているが、適宜他の素材を使用することができる。なお、本実施形態では、保持具本体11を構成するワイヤーの全体を布筒カバー18で覆っているが、ワイヤーの一部を覆うだけでも良い。但し、少なくとも人体と接触する可能性のあるワイヤー部分を覆って設置するのが望ましい。
陰茎挿通布幕19は、保持具本体11の陰茎近傍部123の包囲領域を塞ぐように設置される布製の幕であり、その中央付近には装着時に陰茎3を通すための円形の挿通穴191が形成されている。陰茎挿通布幕19は、略4cm×4cmの正方形状であり、挿通穴191の大きさは直径2cm程度である。本実施形態では、陰茎挿通布幕19の素材として伸縮率が2倍程度の水着用の素材を使用しているが、適宜他の素材を使用することができる。
装着時に、陰茎3を挿通穴191に通した状態で装着することで、陰茎3の包皮を根元側に引っ張って延ばすことができ、陰茎挿通布幕19の外側(前側)にはたるみの無い状態の陰茎が突出することになるため、装着時に陰茎3の包皮がワイヤーと絡むことを防止し、安定した装着を行うことができる。
以上、陰茎保持具10の構成について説明したが、続いて、陰茎保持具10を人体に装着する手順について説明する。図6に示すように、陰茎保持具10を装着する際には、まず装着者の腰に腰ベルトとしての後方牽引紐17を巻き付け、陰茎挿通布幕19の挿通穴191に陰茎3を挿入させた状態で、股間の下に保持具本体11を配置する。このとき、陰茎包囲枠部12の先端が前方に、後方延在部14の後端が後方に位置するように配置する。
この状態で、保持具本体11の先端である先端鉛直部124の先端(上端)に一端が結び付けられている前方牽引紐16の他端を前方から後方牽引紐17の前側部分に固定し、保持具本体11の先端を前方から上方に向けて牽引する。次に、腰に装着されている後方牽引紐17の他端を後方から後方延在部14の引掛部141に引っ掛け、保持具本体11の後端を後方から上方に向けて牽引する。
このようにして装着した状態では、陰茎挿通布幕19が設置されている陰茎近傍部123の陰茎両脇押し付け部123aのワイヤーが陰茎3の根元の両脇に位置し、人体内に押し込まれるように押し付けられている。このように、陰茎3の両脇でワイヤーが人体内に押し込まれることで、陰茎3の体内の根元部分が両側からしっかりと固定され、陰茎3を動きにくいように保持することができる。
このとき、ワイヤーは直接陰茎3に接触していないか、軽く触れている程度であるため、装着者が痛みを感じることもなく、長時間の着用が可能である。また、陰茎3の両サイドと下側の部分の皮膚は、伸縮性の高い陰嚢4の皮膚とつながっており、陰茎3の両脇に陰茎両脇押し付け部123aが押し込まれても陰嚢の皮膚が引き寄せられるため、皮膚が無理に引っ張れられることによる痛みも発生しない。
また、装着状態では、保持具本体11の先端鉛直部124が、陰茎3の上方の恥骨の辺りで人体1に対して押し付けられている。上述したように、先端鉛直部124は、略三角形状をしており、人体1の内部に押し込まれ難いため、保持具本体11の陰茎両脇押し付け部123aが人体1内へ押し込まれ過ぎないためのストッパーとして機能する。
また、装着状態では、保持具本体11がしっかりと人体1に装着されるため、各種陰茎装着用品の安定した固定場所として、保持具本体11の一部を用いることができる。例えば、上記特許文献1に開示されている陰茎を挿入する形式の男性用オムツの一部を先端鉛直部124に引っ掛けることで、男性用オムツを安定して固定することができる。
上述した陰茎近傍部123は、陰茎3の両脇に位置する細いワイヤーであるため、人体1の中に押し込まれ易いが、ワイヤーが人体1内に深く押し込まれると、装着者が痛みを感じ、特に、長時間陰茎保持具10を装着していると、耐え難い痛みとなる場合もある。本実施形態では、保持具本体11の陰茎両脇押し付け部123aよりも人体から離れる位置に、人体1内へ押し込まれ難いストッパーを設置しておくことで、装着者の不快感を大きく低減させることができる。
また、装着状態では、陰嚢4の両脇には、陰嚢近傍部121の上側水平延在部(D−E部)及び下側水平延在部(F−G)が位置しており、陰嚢4は両側に拡がらないように規制されながら、フリーで垂れ下がった状態となっている。
本実施形態では、陰嚢近傍部121が、先端鉛直部124よりも前方に飛び出すように大きく膨らんでおり、陰嚢4を押さえ付けて拘束しないため、睾丸5は比較的自由に動けるようになっている。なお、装着時には、陰嚢4が保持具本体11のワイヤーにより囲まれた状態となるため、陰茎保持具10により睾丸5を保護することもできる。
また、装着状態では、後方延在部14の肛門用枠部142が肛門の下に位置しており、装着者が排泄したとしても排泄物が後方延在部14にぶつかることなく肛門用枠部142を通過するため、装着者は、陰茎保持具10を装着したままで排泄を行うことが可能である。
(第二実施形態)
続いて、本発明の第二実施形態について詳細に説明する。第二実施形態に係る陰茎保持具20は、上記第一実施形態に係る陰茎保持具10と比較して、陰茎包囲枠部22及び後方延在部24の構成が異なる以外は同様の構成であるため、同様の構成については説明を省略し、異なる構成について詳細に説明する。
続いて、本発明の第二実施形態について詳細に説明する。第二実施形態に係る陰茎保持具20は、上記第一実施形態に係る陰茎保持具10と比較して、陰茎包囲枠部22及び後方延在部24の構成が異なる以外は同様の構成であるため、同様の構成については説明を省略し、異なる構成について詳細に説明する。
図7は、第二実施形態に係る陰茎保持具の斜視図である。なお、図7では、前方牽引紐及び後方牽引紐を外した状態を示している。図8は、第二実施形態に係る保持具本体の斜視図である。図9は、第二実施形態に係る保持具本体の平面図である。
図10は、第二実施形態に係る保持具本体の展開平面図である。図11は、第二実施形態に係る保持具本体の側面図である。図12は、第二実施形態に係る陰茎保持具の布筒カバーを外した状態の人体装着図である。
第二実施形態に係る陰茎保持具20は、保持具本体21と、保持具本体21を人体の前方から上方に牽引する前方牽引紐26と、保持具本体21を人体の後方から上方に牽引する後方牽引紐27と、保持具本体21を構成するワイヤーを覆う布筒カバー28と、保持具本体21に固定される、陰茎3を通すための穴が形成された陰茎挿通布幕29とを備えている。
図10の展開図及び図11の側面図に示すように、保持具本体21は、保持具本体21のA−G部である陰茎包囲枠部22と、G−J部である後方延在部24とを備えている。陰茎包囲枠部22のA−B部が先端鉛直部224、B−D部が陰茎近傍部223、D−G部が陰嚢近傍部221である。
陰嚢近傍部221において、ワイヤーは、後方延在部24の延長線上で接続部Gから前方斜め下方に延在(F−G部)した後、略円弧形状に折返し(E−F部)、その後、後方斜め上方に延在(D−E部)している。
陰茎近傍部223において、ワイヤーは、陰嚢近傍部221の後方斜め上方延在部(D−E部)から鉛直上方に折れ曲がって延在(C−D部)し、続いて先端側に折れ曲がって水平に延在(B−C部)している。この陰茎近傍部223の鉛直延在部分(C−D部)は、側方から見たときに、後方に凸の円弧形状をしており、人体への装着時には、陰茎3の両脇において人体に押し付けられる陰茎両脇押し付け部223aとなる。
ここで、陰茎包囲枠部22の幅は、D−G部の陰嚢近傍部221において最大幅が5〜6cmであり、B−D部の陰茎近傍部223において、最大幅が3〜4cmであり、A−B部の先端鉛直部224においても最大幅が3〜4cm程度である。
陰茎保持具20の陰嚢近傍部221の前方への膨らみは、第一実施形態よりも小さく、側方から見た場合、陰嚢近傍部221の最も前方に膨らんだ部分が先端鉛直部224と略同じ位置となっている。
このように、第二実施形態に係る陰茎保持具20は、陰嚢近傍部221の膨らみが小さく、また陰嚢近傍部221の幅(両ワイヤーの間隔)は5〜6cmと広い。このため、図12に示すように、陰茎保持具20を人体に装着した際には、睾丸5と共に陰嚢4の一部が陰嚢近傍部221の間を通過して、保持具本体21の前方に突出した状態となる。
また、第二実施形態においては、後方延在部24は、第一実施形態のような肛門用枠部を備えておらず、ワイヤーが二本隣接して直線状に延在する棒状部材である。後方延在部24の後端部分には、人体への装着時に後方牽引紐27を引っ掛けるための引掛部241が形成されている。
このような構成の陰茎保持具20は、第一実施形態と同様の作用効果を奏するが、装着時には、陰茎3と共に睾丸5も陰茎包囲枠部22を通過して前方に突出すため、陰嚢4の両側面が陰嚢近傍部221の両側で延在するワイヤーによって拘束されることになる。よって、睾丸5をある程度拘束したい装着者には、第二実施形態に係る陰茎保持具20が適している。
(第三実施形態)
続いて、本発明の第三実施形態について詳細に説明する。第三実施形態に係る陰茎保持具30は、上記第二実施形態に係る陰茎保持具20と比較して、陰茎包囲枠部32及び陰茎挿通布幕39の構成が異なる以外は同様の構成であるため、同様の構成については説明を省略し、異なる構成について詳細に説明する。
続いて、本発明の第三実施形態について詳細に説明する。第三実施形態に係る陰茎保持具30は、上記第二実施形態に係る陰茎保持具20と比較して、陰茎包囲枠部32及び陰茎挿通布幕39の構成が異なる以外は同様の構成であるため、同様の構成については説明を省略し、異なる構成について詳細に説明する。
図13は、第三実施形態に係る陰茎保持具の斜視図である。なお、図13では、前方牽引紐及び後方牽引紐を外した状態を示している。図14は、第三実施形態に係る保持具本体の斜視図である。図15は、第三実施形態に係る保持具本体の平面図である。
図16は、第三実施形態に係る保持具本体の展開平面図である。図17は、第三実施形態に係る保持具本体の側面図である。図18は、第三実施形態に係る陰茎保持具の布筒カバーを外した状態の人体装着図である。
第三実施形態に係る陰茎保持具30は、保持具本体31と、保持具本体31を人体の前方から上方に牽引する前方牽引紐36と、保持具本体31を人体の後方から上方に牽引する後方牽引紐37と、保持具本体31を構成するワイヤーを覆う布筒カバー38と、保持具本体31に固定される、陰茎3を通すための穴が形成された陰茎挿通布幕39とを備えている。
図16の展開図及び図17の側面図に示すように、保持具本体31は、保持具本体31のA−G部である陰茎包囲枠部32と、G−J部である後方延在部34とを備えている。陰茎包囲枠部32のA−B部が先端鉛直部324、B−D部が陰茎近傍部323、D−G部が陰嚢近傍部321である。
陰嚢近傍部321において、保持具本体31を形成するワイヤーは、後方延在部34との接続部Gから鉛直上方に折れ曲がって延在(D−G部)している。
陰茎近傍部323において、ワイヤーは、D−G部の延長線上で陰茎近傍部323の鉛直延在部分(C−D部)を形成した後、前方側に折れ曲がって水平に延在し、陰茎近傍部323の水平延在部(B−C部)を形成する。この陰茎近傍部323の鉛直延在部分(C−D部)が、人体への装着時に、陰茎3の両脇において人体に押し付けられる陰茎両脇押し付け部323aである。
ここで、陰茎包囲枠部32の幅は、D−G部の陰嚢近傍部321及びB−D部の陰茎近傍部323において最大幅が3〜4cmであり、A−B部の先端鉛直部324においても陰茎近傍部323との接続部Bにおいて最大幅が3〜4cmとなる。
このように、第三実施形態では、陰嚢近傍部321が前方に膨らんでおらず、陰茎近傍部323の真下に位置すると共に、陰嚢近傍部321の幅が3〜4cm程度と第一実施形態及び第二実施形態と比べて狭くなっている。
また、本実施形態において、陰茎挿通布幕39は、陰茎両脇押し付け部323aの部分(C−D部)だけでなく、陰嚢近傍部321の鉛直延在部分(D−G部)に渡ってワイヤーで囲まれた部分を塞ぐように設置されている。なお、挿通穴391は陰茎両脇押し付け部323aの部分に形成されている。
このため、図18に示すように、陰茎保持具30を人体に装着した際には、睾丸5が陰嚢近傍部321の間を通過することなく、陰茎挿通布幕39及び陰嚢近傍部321によって陰嚢4が人体側に強く押し付けられ、睾丸5は陰嚢近傍部321の両側に押し出された状態で固定された状態となる。
このような構成の陰茎保持具30は、第一実施形態と同様の作用効果を奏するが、陰嚢4及び睾丸5を強く固定することができるため、睾丸5も安定して固定したい用途に適している。
以上、本発明の第一〜第三実施形態について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、陰茎保持具のサイズは適宜変更可能であり、装着者の体型等に合わせて適宜変更すれば良い。
また、上記実施形態では、保持具本体の後方牽引部材を直接人体に装着し、前方牽引部材を人体に装着された後方牽引部材に固定することで、保持具本体を人体に対して装着しているが、前方牽引部材を直接人体に巻き付けて装着し、後方牽引部材をこの前方牽引部材に固定するようにしても良いし、前方牽引部材及び後方牽引部材の双方を直接人体に装着しても良いし、前方牽引部材及び後方牽引部材の双方を人体に装着された他の部材に固定するようにしても良い。
また、上記実施形態では、保持具本体を形成するワイヤー(線状部材)の素材をステンレスとしたが、アルミ等の他の金属を用いても良いし、合成樹脂製のワイヤー(線状部材)を採用しても良い。合成樹脂製の線状部材の場合には、直線状の線状部材を後から折り曲げて製造するのではなく、熱可塑性樹脂から射出成形により線状部材が折り曲げられた形状の保持具本体を直接製造すれば良い。
また、ワイヤーの素材として、装着時の紐による牽引では、しなう程度以上の大きな形状変化はしない強度を有するが、それ以上の強い力を加えれば変形も可能な素材を採用し、保持具本体を装着者の体型に合わせて形状変更することが可能な構成としても良い。
また、上記実施形態では、前方牽引部材と後方牽引部材の双方を備え、保持具本体を前方及び後方の双方から上方に牽引しているが、後方牽引部材だけを設置し、後方のみから保持具本体を上方に牽引するように構成しても良い。この場合でも、保持具本体をある程度しっかりと固定し、陰茎を安定して保持することができる。なお、前方牽引部材及び後方牽引部材は伸縮性のある素材である方が長時間安定的に保持しやすい。
1 人体
3 陰茎
4 陰嚢
5 睾丸
10,20,30 陰茎保持具
11,21,31 保持具本体
12,22,32 陰茎包囲枠部
121,221,321 陰嚢近傍部
123,223,323 陰茎近傍部
123a,223a,323a 陰茎両脇押し付け部
124,224,324 先端鉛直部
14,24,34 後方延在部
141,241,341 引掛部
16,26,36 前方牽引紐
17,27,37 後方牽引紐
18,28,38 布筒カバー
19,29,39 陰茎挿通布幕
3 陰茎
4 陰嚢
5 睾丸
10,20,30 陰茎保持具
11,21,31 保持具本体
12,22,32 陰茎包囲枠部
121,221,321 陰嚢近傍部
123,223,323 陰茎近傍部
123a,223a,323a 陰茎両脇押し付け部
124,224,324 先端鉛直部
14,24,34 後方延在部
141,241,341 引掛部
16,26,36 前方牽引紐
17,27,37 後方牽引紐
18,28,38 布筒カバー
19,29,39 陰茎挿通布幕
上記課題を解決するための本発明に係る陰茎保持具は、陰茎根元部が動き回らないように保持するための陰茎保持具において、線状部材を折り曲げた形状の保持具本体11であって、人体への装着時に陰茎が通過する枠である陰茎包囲枠部12と、前記陰茎包囲枠部12から後方に延在する後方延在部14と、を有し、前記陰茎包囲枠部12は、人体への装着時に、前記後方延在部14の先端側において陰嚢の近傍に位置する陰嚢近傍部121と、前記陰嚢近傍部121の先端側において陰茎の近傍に位置する陰茎近傍部123と、前記陰茎近傍部123の先端側上方に位置して陰茎上方の人体前面に接触する先端鉛直部124と、を有して全体として前記線状部材を周回させて枠形状に形成された部分であり、前記陰茎近傍部123は、鉛直延在部分であって陰茎の両脇において人体に押し付けられる陰茎両脇押し付け部123aを有する保持具本体11と、前記後方延在部14に一端が固定され、人体への装着時に他端が人体又は人体に装着された部材に固定されることで、前記後方延在部14を人体の後側から上方に牽引する後方牽引部材17と、を備えることを特徴とする。
保持具本体11は、直径3mmのステンレス製のワイヤー(線状部材)を折り曲げて形成した部材であり、人体1への装着時に、陰茎3の周囲に位置する陰茎包囲枠部12と、陰茎包囲枠部12から後方に向けて延在する後方延在部14とを備えている。
また、保持具本体11は、図4の展開図及び図5の側面図に示すように、保持具本体11のA−G部である陰茎包囲枠部12と、G−J部である後方延在部14とを備える。また、陰茎包囲枠部12のA−B部が先端鉛直部124、B−D部が陰茎近傍部123、D−G部が陰嚢近傍部121である。
Claims (8)
- 陰茎根元部が動き回らないように保持するための陰茎保持具において、
線状部材を折り曲げた形状の保持具本体であって、
人体への装着時に陰茎が通過する枠である陰茎包囲枠部と、前記陰茎包囲枠部から後方に延在する後方延在部と、を有し、
前記陰茎包囲枠部は、人体への装着時に、陰嚢の近傍に位置する陰嚢近傍部と、陰茎の近傍に位置する陰茎近傍部と、陰茎上方の人体前面に接触する先端鉛直部と、を有し、前記陰茎近傍部は、陰茎の両脇において人体前面に押し付けられる陰茎両脇押し付け部を有する保持具本体と、
前記後方延在部に一端が固定され、人体への装着時に他端が人体又は人体に装着された部材に固定されることで、前記後方延在部を人体の後側から上方に牽引する後方牽引部材と、
を備えることを特徴とする陰茎保持具。 - 装着時に前記線状部材の人体に接触する部分を覆って設置され、線状部材に対して相対的に移動可能である筒状の布筒カバーをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の陰茎保持具。
- 前記陰茎包囲枠部は、側方から見たときに、前記先端鉛直部が前記陰茎近傍部の前記陰茎両脇押し付け部から1〜3cm前方に位置するよう形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の陰茎保持具。
- 前記陰茎包囲枠部の前記先端鉛直部に一端が固定され、人体への装着時に他端が人体又は人体に装着された部材に固定されることで、前記陰茎包囲枠部を人体の前方から上方に牽引する前方牽引部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の陰茎保持具。
- 前記保持具本体は、前記陰茎包囲枠部の前記陰茎近傍部に固定され、装着時に陰茎が通過する領域を覆う布幕であって、陰茎を通すための挿通穴が形成された陰茎挿通布幕をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の陰茎保持具。
- 前記保持具本体の前記陰嚢近傍部は、人体への装着時、睾丸が前記陰嚢近傍部を通過しないように、側方から見たときに、前記先端鉛直部よりも前方側に大きく膨らんでおり、睾丸がフリーな状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の陰茎保持具。
- 前記保持具本体の前記陰嚢近傍部は、人体への装着時、睾丸が前記陰嚢近傍部を通過するように、側方から見たときに、前記先端鉛直部近傍まで膨らんでおり、睾丸が前記保持具本体により緩く拘束されていることを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の陰茎保持具。
- 前記保持具本体の前記陰嚢近傍部は、人体への装着時、睾丸を含む陰嚢が前記陰嚢近傍部により人体側へ押し付けられるように、側方から見たときに、前後方向において前記陰茎近傍部の前記両脇押し付け部と略同じ場所に位置することを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の陰茎保持具。
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KR20160058382A (ko) * | 2014-11-15 | 2016-05-25 | 채득기 | 남성 성기 거치대 |
KR20220143445A (ko) * | 2021-04-16 | 2022-10-25 | 이소희 | 남성 장애우용 성보조기구 |
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JP2003088541A (ja) * | 2001-09-18 | 2003-03-25 | Yosaburo Takahashi | ペニス保持具 |
JP2004357887A (ja) * | 2003-06-04 | 2004-12-24 | Mitsuru Koga | 勃起助勢具 |
JP2007044457A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-22 | Bunichi Iwamoto | 男性器の包皮を陰茎の根本にたぐり寄せて固定する装置、兼、陰茎を牽引する装置 |
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KR101645254B1 (ko) | 2014-11-15 | 2016-08-12 | 채득기 | 남성 성기 거치대 |
KR20220143445A (ko) * | 2021-04-16 | 2022-10-25 | 이소희 | 남성 장애우용 성보조기구 |
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