JP2014137255A - 個人線量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】個人線量計において、良好な装着状態を形成できるようにする。また、個人線量計を外部の衝撃から保護する。
【解決手段】本体12に対してアタッチメント機構14が着脱可能に取付られる。その取付状態では、右端部16が右取付部材30によって取り囲まれ、左端部18が左取付部材32によって取り囲まれる。これによって、本体12に対してアタッチメント機構14を強固に結合させることが可能である。押圧バー46は弾性を有する2つのアームによって保持されており、押圧バー46と前面12Bとの間に布等が挟み込まれる。クリップ部材34によって前方からの衝撃を緩和できる。
【選択図】図1

Description

本発明は個人線量計に関し、特に、被曝管理のために使用される携帯型の個人線量計に関する。
個人線量計は、放射性物質又は放射線を取り扱う施設で作業に従事する作業者の被曝管理のために、あるいは、一般人の被曝管理のために利用される測定器である。通常、個人線量計は、放射線センサ、電子回路及びバッテリを有する。放射線センサは、放射線(例えばガンマ線)を測定するものである。電子回路において、放射線センサからの出力信号に基づいて、線量、線量当量、積算線量、積算線量当量等が演算され、その演算結果が表示器に表示される。個人線量計は、一般に、作業者等の胸ポケットの内部に又は外側に配置される。個人線量計がベルトに装着される場合もある。紐を利用して首から個人線量計がぶら下げられることもある。
個人線量計の装着のために、クリップ部材やアタッチメント部材が用いられる。かかる部材は、布やベルトを挟み込むものである。従来における典型的な個人線量計においては、クリップ機構が、開閉運動(シーソー運動)するクリップ片と、クリップ片に対して弾性力を及ぼす金属バネと、を有する。例えば、クリップ片の端部と個人線量計表面との間に布が差し込まれ、クリップ片の端部によって布が本体表面側に押圧される。個人線量計の装着状態では、通常、ポケット上辺から個人線量計の頭部が露出する。そのような頭部の中に放射線センサが配置されている。特許文献1,2には従来の個人線量計の例が示されている。
特開2002−131435号公報 特開平8−313634号公報
個人線量計は、動きを伴う作業者等の被曝を継続的に監視するものであるから、その装着機構として、良好な装着状態を維持できるものが求められる。これに関し、装着機構として細い装着片を利用する場合、胸ポケットに装着した個人線量計において傾斜や揺動が生じやすいという面を指摘できる。
また、個人線量計に対して外部の部材が衝突することもある。その際の衝撃力からできる限り個人線量計本体を保護する必要がある。特に、個人線量計の前面側が外界に向いてるのが通常であり、そのような姿勢において、個人線量計の前面側に与えられる衝撃力を緩和することが求められる。
本発明の目的は、個人線量計において良好な装着状態を得られるようにすることにある。あるいは、本発明の目的は、外部の衝撃から個人線量計を保護することにある。あるいは、本発明の目的は、個人線量計の部品点数を削減し、これによってコスト低減及び良好な組立性を実現することにある。
本発明に係る個人線量計は、右端部及び左端部を有し、放射線センサを収容した本体ケースと、前記本体ケースに設けられるアタッチメント機構と、を含み、前記アタッチメント機構は、前記右端部の上端部分に引っ掛けられる右上フック部分と、前記右端部の下端部分に引っ掛けられる右下フック部分と、を有する右取付部材と、前記左端部の上端部分に引っ掛けられる左上フック部分と、前記左端部の下端部分に引っ掛けられる左下フック部分と、を有する左取付部材と、前記本体ケースの前面側又は後面側を通って前記右取付部材と前記左取付部材とを連結する部材であって、前記本体ケースの前面又は後面との間で布等を挟むための押圧バーを有するクリップ部材と、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、右取付部材が本体ケースの右端部を抱え込み、左取付部材が本体ケースの左端部を抱え込む。これらによって、アタッチメント機構が本体ケースに対して強固に取り付けられる。本体ケースに上下方向、左右方向あるいは前後方向の力が働いても、アタッチメント機構が不用意に外れることはない。また、アタッチメント機構それ自体が取り付け形態を有しているから、ねじ等による固定を不要又は最小限にすることができる。もちろん、接着剤等の手段を利用して固定することも可能である。各取付部は望ましくは閉ループのような形態を有するが、上下のフック作用を生じさせることができる限りにおいて、非閉ループの形態を有するものとして構成してもよい。
上記構成においては、本体ケースが有するエッジ全体の内で主要部又は一部分がアタッチメント部材で取り囲まれ、あるいは、エッジに沿ってアタッチメント部材が配置されるから、アタッチメント部材が外部部材の衝突からケース本体を保護する作用を発揮する。特に、押圧バー及びそれを支持する構造がケース本体前面側に設けられる場合、その前面側をアタッチメント機構によって効果的に保護することができる。
また、上記構成によれば、ケース本体の前面又は後面を横切るように押圧バーが設けられているので、胸ポケットの布地等を押圧バーによって確実に挟み込むことができ、その挟み込み状態を安定的に維持できる。押圧部位が狭い局所部位である場合、個人線量計の傾斜、揺動、位置ずれ等が生じやすいが、押圧バーによれば押圧部位を左右方向に伸長したものとして容易に構成することができるから、装着された個人線量計の姿勢を安定化できる。
望ましくは、前記クリップ部材は、前記右取付部材から前記押圧バーまで伸びた部分であって、前記押圧バーを前記本体ケース側に付勢する右アームと、前記左取付部材から前記押圧バーまで伸びた部分であって、前記押圧バーを前記本体ケース側に付勢する左アームと、を含む。この構成によれば、右アーム及び左アームが有する弾性作用によって、押圧バーを本体ケース側へ押し付けることができる。望ましくは押圧バーの両端部に対して2つの弾性力が並列的に同時に及ぶから、押圧バーによる狭持作用を高められる。よって、複数の金属バネ等を設ける必要がなくなり、部品点数を削減できる。もっとも、そのようなバネを併用することは可能である。
望ましくは、前記右アームは前記右取付部材の上部から下方へ伸びており、前記左アームは前記左取付部材の上部から下方へ伸びており、前記押圧バーは前記本体の前面側における中間高さよりも下側に設けられ、前記ケース本体の前面における前記押圧バーよりも上側の部分が開放されている。この構成によれば、押圧バーが前面側に設けられる場合においても、センサの前方に押圧バーが位置することによる放射線の減弱による問題を回避できる。また布の深刺し状態が形成されるので、個人線量計の踊り、脱落等を効果的に防止できる。
望ましくは、前記右アーム及び前記左アームはそれぞれ側面方向から見てS字形状を有し、前記S字形状は上部から下部にかけて連なっている根元部分、山部分、谷部分及び反り上がり部分を含む。各アームがS字形状を有するので、その形状によって自然な弾性作用を発揮させることができ、また、曲線的な柔らかい印象を与えることができるから見栄えを良好にでき、心理的な抵抗感を緩和できる。特に、各アームの山部分が前方へ隆起している構成によれば、2つの山部分をして、前方から衝突してくる部材を受け、それらに衝撃緩和作用を発揮させることができる。
望ましくは、前記押圧バーは前記本体ケースに対して傾斜し、前記押圧バーの背面と前記本体ケースの前面との間に生じる隙間が上方から下方へ増大する形態を有する。この構成によれば、隙間に対してその下側から指先を入れやすいので、操作性を良好にできる。同時に、隙間に布等の被装着物を差し込み易い。
望ましくは、前記右取付部材は、前記右上フック部分と、前記右下フック部分と、前記本体ケースの前面側において前記右上フック部分と前記右下フック部分とに連なる右前部分と、を有する右取付部材本体と、前記本体ケースの背面側において前記右上フック部分の後側端部と前記右下フック部分の後側端部との間を繋ぐ右連結部品と、前記左上フック部分と、前記左下フック部分と、前記本体ケースの前面側において前記左上フック部分と前記左下フック部分とに連なる左前部分と、を有する左取付部材本体と、前記本体ケースの背面側において前記左上フック部分の後側端部と前記左下フック部分の後側端部との間を繋ぐ左連結部品と、を含む。この構成によれば、各取付部材が本体ケースの各端部を完全に囲むループ状形態を有し、それによって各端部の周囲を全体的に囲い込むことができる。各取付部材を外す場合には連結部品を取り外せばよい。
望ましくは、前記本体ケースは前側ケースと後側ケースとで構成され、前記前側ケースに対して前記後側ケースを固定する複数のネジ止め構造が設けられ、前記右連結部品及び前記左連結部品が前記複数のネジ止め構造を覆う。この構成によれば見栄えを良好にできる。望ましくは、前記本体ケースに対して前記アタッチメント機構が着脱可能に設けられる。複数種類のアタッチメント機構を用意しておき、希望する装着部位や装着方法に合わせて、最適なアタッチメント機構を選択的に利用することも可能である。例えば、押圧バーが本体ケースの背面側に設けられるようにし、本体ケースの背面側において布地を挟み込むようにしてもよい。この構成では本体ケースは胸ポケットの前側に設けられることになる。
本発明によれば、個人線量計において良好な装着状態を形成できる。あるいは、外部の衝撃から個人線量計を保護できる。あるいは、個人線量計の部品点数を削減し、コスト低減及び良好な組立性を得られる。
本発明に係る個人線量計の好適な実施形態を示す第1の斜視図である。 図1に示した個人線量計の第2の斜視図である。 図1に示した個人線量計の背面図である。 図1に示した個人線量計を構成する本体及びアタッチメント機構を示す斜視図である。 図1に示した個人線量計の側面図である。 図1に示した個人線量計の正面図である。 図6におけるA−A矢視断面を示す断面図である。 図6におけるB−B矢視断面を示す断面図である。 個人線量計においてフロントケースを取り外した状態を示す図である。 図9に示すC−C矢視断面を示す断面図である。 保持構造の拡大断面図である。 シール構造を示す図である。 シール構造における作用を説明するための図である。 パッキン及び突条列を示す斜視図である。 パッキン及びシール溝を示す斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)基本構成の説明
図1には、本発明に係る個人線量計の好適な実施形態が示されており、図1はその斜視図である。個人線量計10は、放射線または放射性物質を取り扱う施設において作業する作業者に装着されるものである。もちろん、個人線量計が一般人に装着されてもよい。個人線量計は、個人の被曝管理において用いられるものであり、線量、線量当量、積算線量、積算線量当量等を測定し、それを表示する機能を備えている。本実施形態において、個人線量計は以下に説明するように、胸ポケットに装着されるものである。ただし、他の部位に装着されてもよい。
図1において、個人線量計10は、大別して、本体12と、アタッチメント機構14と、を有する。本体12は、およそ直方体形状を有しており、本体12を基準として見た場合において、その右側には右端部16が設けられており、その左側には左端部18が設けられている。各端部16,18は図1において水平方向外側に突出した部分である。また、各端部16,18は図1において上下方向に伸長しており、側面方向から見て長楕円のような形態を有している。
本体12は、後に説明するように本体ケースを有し、その本体ケース内には放射線センサとしての半導体センサが設けられている。半導体センサは本体12内における上部に配置されており、半導体センサにより検出される放射線(ガンマ線)が符号20で示されている。本体ケースの内部には、さらに基板、バッテリ、電子回路、ブザー等の電子部品が設けられている。本体12の上面12Aは前方へやや傾斜しており、上面12Aには表示器26が設けられている。その表示器26は例えば液晶表示器である。上面12AにはさらにLED28が設けられている。
本体12の前面12Bにおいて中間レベルよりもやや上側にはブザーのための開口24が形成されている。ちなみに、左端部18の側面上にはスイッチ部29が設けられている。スイッチ部29は本実施形態において2つのプッシュスイッチにより構成されている。すなわち、本実施形態においては、個人線量計10における操作部が本体側面に設けられている。なお、上述したように、本体12の上面12Aが傾斜しているので表示器26の視認性が高められている。
次に、アタッチメント機構14について説明する。アタッチメント機構14は本体12に対して着脱自在に取り付けられるものである。具体的には、アタッチメント機構14は、右取付部材30、左取付部材32およびクリップ部材34により構成されている。右取付部材30は、右端部16に取り付けられる部材であり、具体的には右端部16の周囲を無限軌道体のように取り囲む部材として構成されている。同様に、左取付部材32は、左端部18を取り囲む形態を有している。クリップ部材34は、図1に示される例において、右取付部材30と左取付部材32との間にそれらを連結するように設けられた部材である。図示の例においては、本体12の前面側にクリップ部材34が設けられている。図1において、符号36は胸ポケットを表しており、その前側の布地36Aがクリップ部材34と本体12の前面12Bとの間において挟み込まれる。クリップ部材34は、後に詳述するように、そのような挟み込みを行う押圧バー46を備えており、その押圧バーに対して弾性力を与えるための2つのアームを有している。図1に示されるように、押圧バー46は左右方向すなわち水平方向に伸長しており、布地36Aを比較的に長い距離をもってあるいは広がった面積をもって押さえ込むことが可能である。
図2には個人線量計を別方向から見た斜視図が示されている。上述した右端部16においてその上部には挿通孔38が形成されている。この挿通孔38はストラップが引っ掛けられるスリットである。右端部16の下部には、円形の開口が形成され、そこにはキャップ36が挿入配置されている。このキャップ36は電池すなわちバッテリを収容する収容室の開口を閉じる部材である。キャップ36を一方方向に回転させることにより、キャップ36を開口に取り付けることが可能であり、キャップ36を他方方向に回転させることにより、キャップ36を開口から取り外すことが可能である。本実施形態においてはバッテリが本体内部の底部に水平方向に横倒しで設けられる。
図3には個人線量計の背面が示されている。符号40は赤外線を用いて通信を行うための発光受光素子を示している。背面はおよそ平坦な面を構成している。ちなみに、上述した押圧バーが本体の背面側に設けられるようにアタッチメント機構を取り付けることも可能である。そのような場合において、押圧バーと背面との間に布地が挟み込まれ、本体は胸ポケットの前側に装着されることになる。
図4には、本体12からアタッチメント機構14を取り外した状態が斜視図として示されている。まず、本体12について再び説明すると、本体12は上述したように、右端部16及び左端部18を有している。それらの端部16,18は本体12から見て外側へ突出した形態を有し、その側周囲面には取付溝43,45が形成されている。そのような取付溝43,45に対して上述した右取付部材30及び左取付部材32が嵌め込まれる。右端部16は、上端部分16Aと下端部分16Bとを有している。同じく左端部18は、上端部分18Aと下端部分18Bを有している。
次に、(A)に示すアタッチメント機構14について詳述する。上述したように、アタッチメント機構14は、右取付部材30、左取付部材32及びクリップ部材34により構成されている。右取付部材30は、右取付部材本体47と連結部品48とからなるものである。右取付部材本体47は、右端部16における上端部分16Aに上側から引っ掛けられるフック部分30Aを有しており、また、右端部16における下端部分16Bに下側から引っ掛けられるフック部分30Bを有している。本体12を基準とした前面側において、フック部分30Aとフック部分30Bとが連なっており、その部分が前側部分を構成している。
同様に、左取付部材32は、左取付部材本体49と連結部品50とにより構成されている。左取付部材本体49は、右端部18における上端部分18Aに上側から引っ掛けられるフック部分32Aを有しており、また左端部18における下端部分18Bに下側から引っ掛けられるフック部分32Bを有している。本体12を基準としてその前側において、フック部分32Aとフック部分32Bとが前側部分によって連結されている。それらの後側の端部が上述した連結部品50によって連結される。
上述した取付溝43内には、帯状かつループ状の形態を有する右取付部材30が設けられる。同様に取付溝45には帯状かつループ状の形態を有する左取付部材32が設けられる。このような取付溝43,45への取付部材30,32の嵌合により、アタッチメント機構14が本体12に対してしっかりと取り付けられる。アタッチメント機構14に対して上下方向、左右方向、前後方向に力が加わったとしてもアタッチメント機構14が本体12から容易に外れることはない。上述したように、各取付部材30,32が各端部16,18を完全に抱え込んでいるからである。
クリップ部材34は、右取付部材30及び左取付部材32の前面側において、それらを連結する部分である。クリップ部材34は具体的には右アーム42、左アーム44、及び押圧バー46を有している。右アーム42及び左アーム44は側面から見てS字型の形状を有している。右アーム42の根元部分が右取付部材30に対して一体化されており、右アーム42はその取付部分から下方に伸長し押圧バー46の一端と一体化されている。同じく左アーム44は左取付部材32に対して一体化されており、また押圧バー46の他端に対して一体化されている。
右アーム42は、右取付部材30につながる根元部分42Aと、そこから前方側へ立ち上がった山状の形態を有する山部分42Bと、その先に設けられて本体12側へ立ち下がった谷部分42Cと、その先において前方側へ反り上がった反り上がり部分42Dと、を有している。同様に左アーム44は、根元部分44A、山部分44B、谷部分44C及び反り上がり部分44Dを有している。このような各アーム42,44の形態により押圧バー46が保持されており、且つ、押圧バー46に対して本体12側への弾性付勢力が及ぼされている。押圧バー46においては、その両端部において弾性力を平行に受けることになる。
押圧バー46は、本体12の前面側における中間レベルよりもやや下方に設けられるものであり、水平方向に伸長した部材として構成されている。押圧バー46は、上下にやや幅広のハンドルを構成するものであり、押圧バーの下側から指先を入れてそれを上方に若干持ち上げることが可能であり、また布地が下から差し込まれる場合、押圧バー46の背面側のくさび形の隙間によってその布地が受け入れられる。各アーム42,44の背面側にはスリットが構成されており、そのスリットに布地が差し込まれる。ちなみに、クリップ部材34は例えば樹脂により構成されている。
右取付部材本体47と連結部品48は、図4に示す例において、2つのノブ52A,52Bによって連結されている。同様に、左取付部材本体49と連結部品50は、2つのノブ54A,54Bによって連結されている。ちなみに、連結方法としてはこのような嵌め込み方式の他、それと共にあるいはそれに代えて接着方式を採用することができ、あるいはネジ止め等を利用するようにしてもよい。
図5には、個人線量計の側面図が示されている。本体12の上面12Aは図示されるように、水平面に対して角度θだけ傾斜している。これにより、表示部の視認性が向上している。アタッチメント機構において、押圧バー46は側面から見てS字形状をもったアームの下端部に連結されている。各アームは上方から下方にかけて前後方向の幅が徐々に薄くされており、逆に言えば、アームの根元部分においては肉厚の構造が採用されている。これによって、弾性作用を確実に発揮させることが可能となっている。押圧バー46の背面側には下方に開いた隙間46Aが形成されている。そのような隙間46Aの中に布地が差し込まれる。また、隙間46内に指先を下側から引っ掛けて押圧バー46を本体12から離れる方向に運動させることにより、個人線量計の脱着を行うことが可能である。押圧バー46の背面側には水平方向に伸長した突出部46Aが設けられ、その突出部46Aが本体12の前面12Bに接触している。突出部46Aは押圧バー46よりも柔らかい例えばゴム状の部材により構成されている。これによって布地を確実に挟持することが可能であり、また摩擦力が高められているので、個人線量計の装着姿勢を安定的に維持することが可能である。
なお、上述したように、各端部は側面から見て上下方向に伸長した長楕円のような形態を有し、その上端部分は半円形状を有し、その下端部分も半円形状を有している。そのような端部の周囲を取り囲むように取付部材が設けられている。ちなみに、各アームの取付部分は図5に示されるように本体12の前側やや上方の位置に設定されている。いずれにおいても半導体センサの前面側には押圧バーは存在しておらず、すなわち押圧バーによる放射線の減弱といった問題を回避することが可能である。すなわち本体12における前面側の中間レベルよりも上方が開放されている。具体的には、各アームの背面側に形成されたスリットの上端レベルよりも更に上側に半導体センサの中心高さレベルが設定されている。
図6には個人線量計の正面図が示されている。図6に示すA−A矢視断面が図7に示されており、図6に示すB−B矢視断面が図8に示されている。
図7に示すように、左取付部材32は左取付端部本体49と連結部品50とにより構成される。左取付部材32の内側は左端部であり、それは具体的にはリアケース52の一部分とフロントケース54の一部分とにより構成される。リアケース52とフロントケース54はねじ56,58によって連結されている。ねじ56,58の頭部は孔61,63の底面に位置しており、すなわち背面レベルから下がった位置にねじ56,58が設けられている。孔61,63の開口面は連結部品50によって覆われており、また連結部品50の上下端部に設けられたノブ54A,54Bが孔61,63内に進入している。よって、ねじ56,58が連結部品50によって隠されているので、見栄えを良好にすることができ、また孔61,63がノブ54A,54Bの挿入端部分を受け入れるスペースとして利用されているので、ノブ54A,54Bのために別の孔を形成する必要がない。
図8において、リアケース52とフロントケース54とにより本体ケースが構成されており、その本体ケース内部には基板58が設けられている。基板58は後に詳述する保持構造によって弾性的に保持されている。基板58上には電子回路が搭載され、またセンサユニット56が配置されている。センサユニット56はアルミケース及びその内部に配置された半導体センサを有するものである。符号20は放射線の進入方向を表している。電子部品の中には、例えば半導体センサのように衝撃に弱いものがある。特に、半導体センサに衝撃が及ぶと誤計数の恐れが生じる。そこで、本実施形態においては以下に説明するように基板58を保持する3つの保持構造において弾性作用が発揮されている。
個人線量計は、屋内で用いられる他、屋外でも用いられる。したがって、リアケース52とフロントケース54との間におけるシール性を十分なものとする必要がある。このため、本実施形態においてはそのようなシール性を高めるための特別な構造が採用されており、それについては後に説明する。
図4に示した連結部品48,50は取付部材本体47,49における上側フック部分の後端部と下側フック部分の後端部との間を繋ぐ部材として構成されていたが、そのような部材を一体的に形成することももちろん可能である。例えばクリップ部材34の配置を確実に行える限りにおいて、取付部材を弾性作用を有する部材によって構成することも可能である。
上述したアタッチメント機構によれば本体両側面に形成された2つの端部をそれぞれ抱え込んで保持することが可能であるので、アタッチメント機構14それ自体をしっかりと本体12に取付られるという利点を得られる。また、本体12が有するエッジにおける主要部分がアタッチメント機構によって覆われており、あるいはそのようなエッジ部分に沿ってアタッチメント機構14が設けられているので、本体12に対する様々な方向からの衝撃力をアタッチメント機構14によって緩和できるという利点が得られる。特に、本体12の前側にフック部材を設ける態様によれば、本体12の前側に2つの隆起したアームが設けられ、また反り上がった押圧バーが設けられることになるので、前方部材に個人線量計が衝突したような場合においても、その衝撃力を2つのアームの弾性作用等によって受け止めて、それを緩和し、本体を保護できるという利点が得られる。例えば、本体12がその前面を下に向けて落下したような場合においても、2つのアームが有する弾性作用により、その衝撃力を大幅に緩和できるという利点が得られる。これによって、半導体センサ等を保護することが可能である。
また、押圧バーは水平方向に広がった形態を有しており、すなわち布地を比較的長い経路あるいは広い面積をもって押さえ込むことができるから、2つのスリットによる布地の挟み込み作用と相まって、個人線量計の装着状態を安定的に維持できるという利点を得られる。さらに、本実施形態においては、2つの取付部材に対して一体形成された2つのアームによって弾性作用が発揮されているので、金属バネ等を設ける必要がないという利点が得られる。押圧バーの両端において、ほぼ均等な弾性付勢力が与えられるから、押圧バーを装置本体側に確実に付勢させることが可能であり、片ぎきといった問題も生じない。
以上の通りであり、上記アタッチメント機構によれば極めて実用性の高い個人線量計を提供することが可能である。
(2)保持構造の説明
図9にはフロントケースを取り外した状態にある個人線量計が示されている。本体ケース内、具体的にはリアケース52内には基板58が設けられている。基板58上には電子回路が搭載されており、またセンサユニット56が設けられている。そのセンサユニット56はフロントアルミケース及びリアアルミケースを有し、それらで包み込まれる空間内に半導体センサ60が設けられている。基板58をリアケース52及びフロントケースの間に固定するために、本実施形態においては3つの保持構造が設けられている。それぞれの保持構造はゴム脚66,68,70を有している。ゴム脚66は基板58におけるセンター位置の上方に設けられており、ゴム脚68は基板58における下方一方側に設けられており、ゴム脚70は基板58における下方他方側に設けられている。すなわち3点によって基板58が保持されている。図9において、C−C矢視断面が以下に説明する図10の断面図である。なお、符号69はバッテリ収容室を表しており、それに連通する空間として開口部67が構成されている。そこにはキャップホルダが配置される。なお、図9においてアタッチメント機構については図示省略されている。
図10に示す断面図において、リアケース52及びフロントケース54の間に基板が配置されている。図10に示す例では1つの保持構造が示され、それはゴム脚66を有している。ゴム脚66はスペーサとして及び防振部材としてのブッシュとして機能するものであり、それは1ピース部材である。符号72で示す部分の拡大図が後に説明する図11である。
リアケース52の開口縁とフロントケース54の開口縁とによって、シール部が構成されている。具体的には、シール部は、フロントケース54側に設けられたシール溝62と、そこに配置されたパッキン64と、リアケース52側に形成された押圧体と、を有する。それらについては後に詳述する。ちなみに、符号74で示す部分の拡大図が図12及び図13に相当している。
図11において、下側のリアケース52と上側のフロントケース54との間に図11において水平状態をもって基板58が設けられている。ちなみに、図11において上下方向が個人線量計の使用状態における前後方向である。
基板58は保持構造76によって、本体ケース内において保持されている。保持構造76はその機能からみて第1保持部78と第2保持部80とにより構成されるものである。第1保持部78は基板58の第1面(フロント面)58A側における保持を行うものであり、第2保持部80は基板58における第2面(リア面)58B側における保持を行うものである。第1保持部78は、支柱92と、その支柱92の端部に形成された突出部82と、突出部82の周囲面を成す当接面92Aと、を含むものである。第2保持部80は、リアケース52から起立形成された突出部86と、そのリアケース内面52Aにおける突出部86周囲の当接面と、を有するものである。
第1保持部78及び第2保持部80に跨って、弾性部材、具体的にはゴムで構成されたゴム脚66が設けられている。ゴム脚66は、基板58の第1面58Aと当接面92Aとの間においてスペーサとして機能をするとともに位置決め作用を発揮するヘッド66Aと、それに連なり基板58の貫通孔58Cに嵌め込まれるネック66Bと、それに連なり基板58の第2面58Bとリアケース52の内面52Aとの間においてスペーサとして機能し、また位置決め作用を発揮するボディ66Cと、を有するものである。
より詳しく説明する。フロントケース54の内面から起立してリアケース52側に伸長した支柱92が設けられている。支柱92は円筒形状を有し、その端面からリアケース52側に突出した円筒部分として突出部82が構成されている。突出部82の端面は基板58における第1面58Aに近接している。すなわち、その端面レベルと第1面58Aのレベルとは実質的に同じかまたは近い関係にある。支柱92における突出部82の周囲が上述したように当接面92Aであり、その当接面92Aにはヘッド66Aの端面が当接されている。
ヘッド66Aはフロントケース54側にかけて若干ながら先細の形態を有し、ヘッド66Aは貫通孔58Cを突き抜けるサイズ及び形態を有している。ヘッド66Aには井戸状の開口部84が形成されており、その内部には上記の突出部82が差し込まれている。突出部82の端面と開口部84の底面との間には若干の隙間が生じている。
以上のように、ヘッド66Aが当接面92Aと第1面58Aとの間に配置されているので、フロントケース54からの衝撃がヘッド66Aで緩和される。開口部84の底面が第1面58Aのレベルに合致しており、第1面58Aの近傍まで硬い突出部82の端面が迫っているので、ヘッド66Aにおいてスペーサあるいは防振作用が発揮されつつも、フロントケース54に対する基板58の横方向及び縦方向の変位が一定範囲内に制限される。この結果、基板58及びそれに搭載された部品が周囲の部材に衝突してしまう問題を効果的に回避することが可能である。以上が第1保持部78の作用である。
基板58には円形開口としての貫通孔58Cが形成され、そこにはヘッド66Aが第2面58B側から差し込まれる。すると、図1に示されるように、ヘッド66Aが第1面58A側に飛び出し、その結果、ネック66Bが有する環状溝が貫通孔58Cに嵌まり込むことになる。これにより、ゴム脚66が基板58と一体化される。ゴム脚66は絶縁部材で構成されているため、基板58の絶縁性も確保される。基板58に対してゴム脚66を取り付ける場合において、上記のような嵌め込み方式が利用されているので、すなわちねじ止め等は不要であるので、部品点数を削減し、また組立性を向上できる。これについては、フロントケース54及びリアケース52に対するゴム脚66の固定についても同様に指摘できる事項である。
ボディ66Cは第2面58Bと内面52Aにおける当接面との間に設けられた部分であり、それはスペーサ機能、防振機能、及び位置決め機能を発揮する。ボディ66Cの水平断面サイズはヘッド66Aの水平断面サイズよりも若干ながら大きくなっている。ボディ66Cの上下方向の厚みはヘッド66Aの上下方向の厚みよりもかなり大きくなっている。
ボディ66Cは図11において下方に向いた開口部90を有しており、その内部には硬い突出部86が差し込まれている。突出部86はその中心に井戸状の孔88を有している。開口部90はその底面すなわち図11において上側の面に向かって徐々に奥細となった形態を有し、それに合わせて突出部86は上方に向かって先細となった形態を有している。突出部86は円柱あるいは円錐状の形態を有している。突出部86の端面は第2面58Bからある程度隔てられており、開口部90の底面と第2面58Bとの間に一定の厚みが存在している。
よって、ボディ66Cによれば、リアケース52から基板58へ伝わる振動を効果的に緩和することができ、また絶縁性を確保することも可能である。ネック66Bが貫通孔58Cに嵌合している状態において、開口部90の中にリアケース52の一部をなす突出部86が差し込まれているので、図11において水平方向の位置決め作用を得ることができる。また、突出部86が先細の形態を有し、開口部90が奥細の形態を有しているから、開口部90への突出部86の差し込みは容易である。ボディ66Cにおいては第2面58Bと突出部86の端面あるいは開口部90の側面との間に一定の厚さが存在しており、そこにおける弾性変形を考慮すると、リアケース52に対して基板58における横変位及び縦変位がある程度許容されているといえる。したがって、そのような自由度があるので、フロントケース54とリアケース52との間における位置ずれやそれぞれのケースにおける成型上の誤差等があっても基板58を2つのケースの内側に確実に固定することが可能である。以上が第2保持部80の作用である。ちなみにフロントケース54における上部(図11において右端部)は隔壁54Bであり、それは表示ユニットを収容する溝部の底壁を構成している。隔壁54Bにはシール溝62が形成されており、その内部にはパッキン64が嵌め込まれている。
以上の通りであり、本実施形態における保持構造によれば、ゴム脚を利用することによって、基板に及ぶ衝撃力を緩和することが可能である。特に、一方側のケースに対して基板における横変位及び縦変位がある程度制限されているので、基板それ自体あるいは基板上の部品が周囲部材に衝突することを回避することが可能である。さらに、基板の第2面側においては、厚みをもったボディが存在し、それによって基板におけるある程度の横変位及び縦変位が許容されているので、2つのケース間における位置ずれや成型誤差等があってもそれをボディによって吸収することが可能である。しかも、ゴム脚全体として厚みをもったボディが存在しているため、ゴム脚全体としての弾性作用を十分に発揮させることが可能である。組み立て時においては、ヘッドを貫通孔に差し込むだけで基板とゴム脚を一体化させることができ、しかも突出部と開口部との嵌め込みにより、各ケースとの係合関係を成立させることができるから、部品点数の削減及び組立作業性の向上といった利点を得ることが可能である。
(3)シール構造の説明
図12には、本実施形態に係るシール構造が示されている。特に、リアケース52とフロントケース54のそれぞれ開口縁が拡大図として示されている。フロントケース54には矩形溝としてのシール溝62が形成されている。このシール溝62は後に示すように3次元形状を有しており、閉ループ状の溝である。シール溝62内にはパッキン64が配置される。このパッキン64はシール部材であり、例えばゴム等の弾性部材により構成される。パッキン64はシール溝62の3次元形状と同じ3次元形状を有し、また閉ループ状の形態を有している。パッキン64における第1面、具体的にはシール溝62の底面に当接される面64Bは山状の形態を有している。これは、パッキン64が潰された場合において、第1面64Bとシール溝62の底面との間における密着性を高めるためである。パッキン64の押圧側の面すなわち第2面64Aは平坦面を構成している。そのような平坦面64Aに対して押圧体65による押圧作用が及ぶ。
リアケース52には押圧体65が形成されている。その押圧体65は内面52A状に形成されており、具体的には、内面52Aから立ち上がったオフセット部分と、そのオフセット部分の端面に形成された2つの突条94,96と、を有する。このような突条列はパッキン64に対する押し潰し作用を高めるためのものである。突条94は外側の突条であり、突条96は内側の突条である。このように外側から内側にかけて多重の突条列が構成されている。図12に示す例において、各突条94,96の断面は半円形状を有しているが、長楕円形状その他の形状を採用するようにしてもよい。
図13には、シール構造における作用が示されている。上述したように、シール溝62内にはパッキン64が収容され、フロントケース54に対してはリアケース52を接合させると、押圧体65がシール溝62内に進入し、特に2つの突条94,96がパッキン64の第2面を溝の奥側へ強く押し込むことになる。
このような状態においては、パッキン64の第1面が有する形状と相まって、シール溝62内において、パッキン64が強く押しつぶされ、すなわちシール溝62の内面に対してパッキン64が密着し、しかも押圧体とパッキン64との間においても完全に密着状態が形成されるので、シール性を極めて高めることができる。例えば、外側の突条94とパッキン64との間においてシール性が不完全な部分があったとしても、その内側にある突条96によってシール性を確保することが可能である。その逆においても同様である。製作上の都合から2つの突条94,96を設けることが望ましい。各突条94,96はシール溝62の方向に沿って伸長した突起である。押圧体65はシール溝62が有する3次元形状と同じ3次元形状を有し、また閉ループ形態を有している。
図14の(A)にはフロントケース54が示され、(B)には3次元形状を有するパッキン64が示され、(C)にはリアケース52が示されている。
(A)に示されるようにフロントケース54はキャップホルダ104を有する。具体的にはキャップホルダ104はフロントケース54の一部として一体形成されている。キャップホルダ104の内部は変形の空洞となっており、そこにはキャップが嵌め込まれる。後に説明するように、フロントケース54には表示器収容部が一体形成されている。
(C)に示すリアケース52において、上記のキャップホルダ104に対応して半円形状をもった凹部104Aが生じている。また、上記の表示器収容部の突出部分を受け入れるための凹部100が生じている。
押圧体65としての突条列は図示されるように3次元形状を有しており、その突条列は、上記の凹部100内における部分65Aと、上記の凹部104A内における部分65Bと、を有している。そのような部分65A、65Bは2つのケースの接合方向と平行になる部分を有している。これに対して、本実施形態においては、上述したように突条列としての押圧体65が形成されており、またパッキン64の面形状が操作されているため、シール部の全体にわたってシール性を高めることが可能である。ちなみに、パッキン64において、上述した部分65Aに嵌め込まれる部分が64Aで示されており、上述した部分65Bに嵌め込まれる部分が64Bで示されている。部分65Aは下回り矩形部分と称することができ、部分65Bは下回り半円形部分と称することができる。
図15には、異なる方向から見た個人線量計が分解斜視図として示されている。(A)にはリアケース52が示され、(B)にはパッキン64が示され、(C)にはフロントケース54が示されている。図15において、矢印で示す方向は生体側から前方の方向である。(C)に示すように、フロントケース54の開口縁に沿ってシール溝62が3次元形状で形成されている。フロントケース54は表示器収容部102を備えており、その一部がリアケース52側に矩形状の形態をもって突出している。また、フロントケース54は筒状のキャップホルダ104を備えている。シール溝62はそのような各突出部分の上側を回り込むように形成されている。ちなみに符号106はバッテリの収容室を表している。
(B)に示すパッキン64において、表示器収容部に対応する上回り矩形部分が符号64Aで示されている。また、キャップホルダ104に対応する部分が上回り半円形部分64Bで示されている。シール溝62内にパッキン64を嵌め込んだ状態において2つのケース52,54を接合させると、リアケース52側に形成された2つの突条がシール溝62内に入り込み、これによってパッキン64を強く押圧することになる。その結果、パッキン64において2つのケースの接合方向に平行な部分があったとしても、そこでのシール性の低下を効果的に防止することができる。すなわち、一方の突条部において、シール性が不十分となった場合においても、他方の突条部においてシール性を確保することが可能である。
上記実施形態においては、フロントケースからリアケース側に突出している部分の縁を越えるようにシール経路が設定されている。これによって、そのような突出部分を別ピースで構成する場合におけるシール構造の複雑化が回避されている。また、部品点数が削減されている。特に、キャップホルダにおいては、着脱部品としてのキャップの周囲において確実なシールを行う必要があり、そのような部分について割れ構造を採用するとシール性が低下しやすいが、上記構成によれば、キャップホルダが分割されておらずその外側を回り込むようにシール経路が設定されているため、キャップホルダの内部について独自のシール部材を配置することができ、ケース間におけるシール性の低下といった問題は生じなくなる。しかも、そのような突出部分の表面を回り込むようにシール経路を設定したとしても上述したように2つの突条等の作用によってシール経路全体としてシール性を保持できる。
ちなみに3次元形状をもったパッキンの製造にあたっては金型等を利用することができる。上述した実施形態においては、シール溝の中にパッキンを配置した上で2つのケースが連結される。その場合においては、4つのねじを利用するだけで2つのケースを連結することができる。しかもそれらのねじ山は上述したようにアタッチメント部材の一部において隠されるのであり、外から見た場合における見栄えを良好にできる。
上記実施形態において、シール部材を押圧する構造としては上記以外の構成を採用することもできる。例えば、1つの突条だけを設けるようにしてもよい。そのような構成によっても、シール部材を局所的に押圧して、その変形を大きくできるから、シール性を高めることが可能である。また、3つ以上の突条を設けるようにしてもよい。ただし、あまり多くの突条を設けると面的な押圧作用に等しくなってしまうため、上述したように二重の突条を設けるのが望ましい。ちなみに、3次元のループ経路において、各コーナー部分については若干ながら丸みをもって成型するのが望ましい。
10 個人線量計、12 本体、14 アタッチメント機構、16 右端部、18 左端部、30 右取付部材、32 左取付部材、34 クリップ部材、42 右アーム、44 左アーム、46 押圧バー、52 リアケース、54 フロントケース、62 シール溝、64 パッキン、65 押圧体(突条列)66 ゴム脚、66A ヘッド、66B ネック、66C ボディ、76 保持構造、78 第1保持部、80 第2保持部。

Claims (8)

  1. 右端部及び左端部を有し、放射線センサを収容した本体ケースと、
    前記本体ケースに設けられるアタッチメント機構と、
    を含み、
    前記アタッチメント機構は、
    前記右端部の上端部分に引っ掛けられる右上フック部分と、前記右端部の下端部分に引っ掛けられる右下フック部分と、を有する右取付部材と、
    前記左端部の上端部分に引っ掛けられる左上フック部分と、前記左端部の下端部分に引っ掛けられる左下フック部分と、を有する左取付部材と、
    前記本体ケースの前面側又は後面側を通って前記右取付部材と前記左取付部材とを連結する部材であって、前記本体ケースの前面又は後面との間で布等を挟むための押圧バーを有するクリップ部材と、
    を含むことを特徴とする個人線量計。
  2. 請求項1記載の個人線量計において、
    前記クリップ部材は、
    前記右取付部材から前記押圧バーまで伸びた部分であって、前記押圧バーを前記本体ケース側に付勢する右アームと、
    前記左取付部材から前記押圧バーまで伸びた部分であって、前記押圧バーを前記本体ケース側に付勢する左アームと、
    を含むことを特徴とする個人線量計。
  3. 請求項2記載の個人線量計において、
    前記右アームは前記右取付部材の上部から下方へ伸びており、
    前記左アームは前記左取付部材の上部から下方へ伸びており、
    前記押圧バーは前記本体の前面側における中間高さよりも下側に設けられ、
    前記ケース本体の前面における前記押圧バーよりも上側の部分が開放された、
    ことを特徴とする個人背線量計。
  4. 請求項3記載の個人線量計において、
    前記右アーム及び前記左アームはそれぞれ側面方向から見てS字形状を有し、
    前記S字形状は上部から下部にかけて連なっている根元部分、山部分、谷部分及び反り上がり部分を含む、
    ことを特徴とする個人線量計。
  5. 請求項4記載の個人線量計において、
    前記押圧バーは前記本体ケースに対して傾斜し、
    前記押圧バーの背面と前記本体ケースの前面との間に生じる隙間が上方から下方へ増大する形態を有する、
    ことを特徴とする個人線量計。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の個人線量計において、
    前記右取付部材は、
    前記右上フック部分と、前記右下フック部分と、前記本体ケースの前面側において前記右上フック部分と前記右下フック部分とに連なる右前部分と、を有する右取付部材本体と、
    前記本体ケースの背面側において前記右上フック部分の後側端部と前記右下フック部分の後側端部との間を繋ぐ右連結部品と、
    前記左上フック部分と、前記左下フック部分と、前記本体ケースの前面側において前記左上フック部分と前記左下フック部分とに連なる左前部分と、を有する左取付部材本体と、
    前記本体ケースの背面側において前記左上フック部分の後側端部と前記左下フック部分の後側端部との間を繋ぐ左連結部品と、
    を含むことを特徴とする個人線量計。
  7. 請求項6記載の個人線量計において、
    前記本体ケースは前側ケースと後側ケースとで構成され、
    前記前側ケースに対して前記後側ケースを固定する複数のネジ止め構造が設けられ、
    前記右連結部品及び前記左連結部品が前記複数のネジ止め構造を覆う、
    ことを特徴とする個人線量計。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の個人線量計において、
    前記本体ケースに対して前記アタッチメント機構が着脱可能に設けられた、
    ことを特徴とする個人線量計。
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