JP2014134305A - ヒートポンプ式加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転コストの増大を抑えつつ、低温時における被加熱流体の凍結を防止するヒートポンプ式加熱装置、を提供する。
【解決手段】ヒートポンプ式給湯機10は、室外に設置され、ヒートポンプサイクルを構成する冷凍回路21から導かれる冷媒と、水との間で熱交換を行なうことによって、水を加熱する水熱交換器32と、水熱交換器32を覆うように設けられる蓄熱材41と、蓄熱材41と接触して設けられ、冷媒が流れる蓄熱用冷媒配管66とを備える。蓄熱材41は、水熱交換器32と非接触の状態で設けられ、蓄熱用冷媒配管66を流れる冷媒からの放熱により熱を蓄える。
【選択図】図1

Description

この発明は、一般的には、ヒートポンプ式加熱装置に関し、より特定的には、凍結防止機能を備えたヒートポンプ式加熱装置に関する。
従来のヒートポンプ式加熱装置に関して、たとえば、特開2005−241092号公報には、ポンプを廃して消費電力を低減するとともに、水回路での放熱ロスを抑制することによって、機器効率を向上し、運転効率を高めることを目的とした、ヒートポンプ給湯装置が開示されている(特許文献1)。
特許文献1に開示されたヒートポンプ給湯装置においては、ヒートポンプサイクルの経路上に、高温側熱交換器、中温側熱交換器および低温側熱交換器から構成される放熱器が設けられている。高温側熱交換器、中温側熱交換器および低温側熱交換器には、それぞれ、互いに異なる融点を有する高温側潜熱蓄熱材、中温側潜熱蓄熱材および低温側潜熱蓄熱材が接触して設けられている。高温の冷媒が高温側熱交換器、中温側熱交換器および低温側熱交換器を順に通過すると、高温側潜熱蓄熱材、中温側潜熱蓄熱材および低温側潜熱蓄熱材が蓄熱する。給水原から供給された水が、低温側熱交換器、中温側熱交換器および高温側熱交換器を順に通過すると、低温側潜熱蓄熱材、中温側潜熱蓄熱材および高温側潜熱蓄熱材に蓄熱された熱を吸熱して、徐々に高温の湯となる。
また、特開2005−326078号公報には、ポンプを廃して消費電力を低減するとともに、水回路での放熱ロスを抑制することによって、機器効率が高く、かつ利便性を向上することを目的とした、ヒートポンプ給湯装置が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示されたヒートポンプ給湯装置は、特許文献1に開示されたヒートポンプ給湯装置の構成に加えて、蓄熱材で蓄熱した熱を吸熱する利用側吸熱手段と、利用側吸熱手段で吸熱した熱を放熱する利用側放熱手段とをさらに備える。
また、特開2007−120799号公報には、外気温が低下して凍結温度下になった場合であっても、凍結防止用の電気ヒータを備えることなく、切り換え弁と貯湯タンク下部との間の配管の凍結を防止することを目的とした、貯湯式給湯機が開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示された貯湯式給湯機においては、外気温が低下して外気温検出部が予め設定された温度以下を検知した場合に、タンク側風呂追い焚き循環ポンプの運転を行なうことによって、温水を切り換え弁と貯湯タンク下部との間に接続する。
また、特開2005−249264号公報には、低外気温での運転時の消費電力を低減することを目的とした、貯湯式給湯装置が開示されている(特許文献4)。特許文献4に開示された貯湯式給湯装置においては、蒸発器と、蒸発器の下方の排水口との間に、凍結防止熱交換器が設けられている。凍結防止熱交換器とタンクの出湯管とが、開閉弁を介してドレン熱交入管により接続され、凍結防止熱交換器とタンクの入水管とが、ドレン熱交出管により接続されている。
また、特開2001−66001号公報には、冷暖房システムに使用される熱交換器の排気熱を利用して圧縮機の負荷を低減させ、結果的に消費電力を節約することを目的とした、排熱利用式冷暖房システムが開示されている(特許文献5)。特許文献5に開示された排熱利用式冷暖房システムにおいては、圧縮機に、熱交換器(室外側)から排出される排熱を吸収蓄熱して高温高圧となった熱媒体(冷媒)を投入する。
また、特開2012−172944号公報には、沸き上げ運転終了直前の貯湯タンク下部の中温水を中温蓄熱材を通過させることで蓄熱し、この熱で凍結予防運転時の低温水を加熱する、ヒートポンプ式給湯機が開示されている(特許文献6)。
また、特開2012−112536号公報には、蓄熱容器内で蓄熱溶液を安定して保持し、取扱性を高めることを目的とした、蓄熱装置およびこれを備える空気調和機が開示されている(特許文献7)。特許文献7に開示された蓄熱装置においては、蓄熱容器内に、蓄熱溶液層、蒸発防止層および空気層が順に形成されている。
特開2005−241092号公報 特開2005−326078号公報 特開2007−120799号公報 特開2005−249264号公報 特開2001−66001号公報 特開2012−172944号公報 特開2012−112536号公報
上述の特許文献に開示されるように、ヒートポンプサイクルを利用して水を加熱するヒートポンプ式給湯機が知られている。ヒートポンプ式給湯機においては、寒冷地等において、室外に設置された熱交換器内で水が凍結することを防ぐため、凍結防止用のシステムを設ける必要がある。
このような凍結防止用のシステムとしては、まず、熱交換器内にヒータを設け、低温時にヒータにより配管内の水を加温する方法が考えられる。しかしながら、この場合、ヒータへの通電により電気費用が増大したり、発火源となり得るヒータに対して安全装置を装備する必要が生じたりする。
また、別のシステムとして、低温時に、ポンプを駆動させることによって、温水を配管内で循環させる方法が考えられる。しかしながら、この場合、低温の水がタンク上部に溜まるため、給湯時に必要温度の湯が得られない懸念がある。低温の水は利用されずに捨てられるため、ユーザの不満の一因となっている。また、ヒートポンプサイクルの運転により水の凍結を防ぐことは可能であるが、この場合、電気費用の増大を招く。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、運転コストの増大を抑えつつ、低温時における被加熱流体の凍結を防止するヒートポンプ式加熱装置を提供することである。
この発明に従ったヒートポンプ式加熱装置は、室外に設置され、ヒートポンプサイクルを構成する冷凍回路から導かれる冷媒と、被加熱流体との間で熱交換を行なうことによって、被加熱流体を加熱する熱交換器と、熱交換器を覆うように設けられる蓄熱材と、蓄熱材と接触して設けられ、冷媒が流れる蓄熱用冷媒配管とを備える。蓄熱材は、熱交換器と非接触の状態で設けられ、蓄熱用冷媒配管を流れる冷媒からの放熱により熱を蓄える。
このように構成されたヒートポンプ式加熱装置によれば、熱交換器が、蓄熱用冷媒配管を流れる冷媒からの放熱により熱を蓄える蓄熱材によって覆われるため、熱交換器の保温性を高めることができる。この際、蓄熱材は、熱交換器と非接触の状態で設けられるため、熱交換器における被加熱流体の加熱効率が損なわれることを抑制できる。したがって、本発明によれば、運転コストを増大を抑えつつ、熱交換器内の被加熱流体が凍結することを防止できる。
また好ましくは、蓄熱用冷媒配管は、熱交換器よりも冷凍回路における冷媒流れの下流側に配置される。このように構成されたヒートポンプ式加熱装置によれば、蓄熱材は、熱交換器内で被加熱流体との熱交換を終えた冷媒から熱を受けるため、熱交換器における被加熱流体の加熱効率が損なわれることを抑制できる。
また好ましくは、蓄熱用冷媒配管は、蓄熱材内部を進行方向を変えながら延びる。このように構成されたヒートポンプ式加熱装置によれば、蓄熱用冷媒配管を流れる冷媒から蓄熱材への放熱により、蓄熱材に熱をより効率的に蓄えることができる。
また好ましくは、ヒートポンプ式加熱装置は、熱交換器に接続され、熱交換器に冷媒を供給するための供給用冷媒配管と、供給用冷媒配管と蓄熱材との間に介挿される断熱材とをさらに備える。このように構成されたヒートポンプ式加熱装置によれば、熱交換器内で被加熱流体との熱交換を行なう前の冷媒から蓄熱材への放熱を抑えることにより、熱交換器における被加熱流体の加熱効率が損なわれることを抑制できる。
また好ましくは、熱交換器は、冷媒が流れる冷媒配管と、被加熱流体が流れ、冷媒と被加熱流体との間で熱交換可能なように冷媒配管に対して設けられる被加熱流体配管とを含む。ヒートポンプ式加熱装置は、冷媒配管および被加熱流体配管を取り囲むように設けられ、内部空間を有するケース体を備える。蓄熱材は、その内部空間に配置される。
このように構成されたヒートポンプ式加熱装置によれば、蓄熱材が、熱交換器を構成する冷媒配管および被加熱流体配管を覆うように、かつ、熱交換器を構成する冷媒配管および被加熱流体配管と非接触となるように設けられる。
また好ましくは、ヒートポンプ式加熱装置は、冷媒配管および被加熱流体配管を取り囲むように設けられ、熱交換器とケース体との間に配置されるカバー体をさらに備える。カバー体とケース体との間に空気層が形成される。このように構成されたヒートポンプ式加熱装置によれば、カバー体とケース体との間に形成される空気層によって、熱交換器の保温性をさらに高めることができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、運転コストの増大を抑えつつ、低温時における被加熱流体の凍結を防止するヒートポンプ式加熱装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1におけるヒートポンプ式給湯機の回路構成を示す図である。 図1中の水熱交換器における冷媒配管および水配管を示す斜視図である。 図2中のIII−III線上に沿った冷媒配管および水配管を示す断面図である。 この発明の実施の形態2におけるヒートポンプ式給湯機の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態3におけるヒートポンプ式給湯機の回路構成を示す図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1におけるヒートポンプ式給湯機の回路構成を示す図である。
図1を参照して、本実施の形態におけるヒートポンプ式給湯機10は、その回路構成として、ヒートポンプサイクルを構成し、冷媒が循環する冷凍回路21と、被加熱流体としての水(本実施の形態では、水道水)が流通する給湯回路31とを有する。給湯回路31を流通する水は、冷凍回路21を循環する冷媒との熱交換によって加熱される。
冷凍回路21は、環状の循環路をなす。冷凍回路21を循環する冷媒としては、たとえば、HC(ハイドロカーボン)やHFC(ハイドロフルオロカーボン)などが利用されている。
冷凍回路21の経路上には、空気熱交換器(冷媒−空気熱交換器)25、水熱交換器(冷媒−水熱交換器)32、圧縮機22および膨張弁24が設けられている。空気熱交換器25、水熱交換器32、圧縮機22および膨張弁24は、室外に設置された筐体(室外機)内に収容されている。図1中には、給湯時の冷媒の流れ方向および水の流れ方向が矢印によって示されている。
空気熱交換器25は、冷凍回路21を循環する冷媒と、室外空気との間で熱交換を行なう。空気熱交換器25と向かい合って、空気熱交換器25に室外空気を供給するためのファン27が設けられている。一例として、ファン27はプロペラファンである。空気熱交換器25には、外気温を測定するためのセンサ81が併設されている。
冷凍回路21の経路上において、圧縮機22は、空気熱交換器25と水熱交換器32との間に配置されている。圧縮機22は、空気熱交換器25から送られる冷媒を圧縮する。冷凍回路21の経路上において、膨張弁24は、水熱交換器32と空気熱交換器25との間に配置されている。膨張弁24は、空気熱交換器25および水熱交換器32を挟んで、圧縮機22の反対側に配置されている。膨張弁24は、水熱交換器32から送られる冷媒を減圧する減圧装置として設けられている。
水熱交換器32は、冷凍回路21を流れる冷媒と、給湯回路31を流れる水との間で熱交換を行なう。水熱交換器32は、冷凍回路21を流れる冷媒から給湯回路31を流れる水への熱伝達によって、水を加熱する。
給湯回路31の経路上には、水熱交換器32が設けられている。給湯回路31の一端(給湯回路31における水流れの上流端)には、給湯回路31に水を供給するための水接続口(低温側)35が設けられ、給湯回路31の他端(給湯回路31における水流れの下流端)には、給湯回路31から水を排出するための水接続口(高温側)34が設けられている。水接続口(低温側)35および水接続口(高温側)34は、水(湯)を貯留可能な図示しない貯留タンクに接続されている。代表的な例として、水接続口(低温側)35は、貯留タンクの下部に接続され、水接続口(高温側)34は、貯留タンクの上部に接続されている。
給湯回路31の経路上には、ポンプ36が設けられている。本実施の形態では、ポンプ36が、水接続口(低温側)35と水熱交換器32との間に設けられている。ポンプ36の駆動に伴って、貯留タンク内の水が水接続口(低温側)35を通じて給湯回路31に導入され、水接続口(高温側)34に向けて流通する。
図2は、図1中の水熱交換器における冷媒配管および水配管を示す斜視図である。図3は、図2中のIII−III線上に沿った冷媒配管および水配管を示す断面図である。
図2および図3を参照して、水熱交換器32は、冷媒が流れる冷媒配管61と、水が流れる水配管71とから構成されている。冷媒配管61を流れる冷媒と水配管71を流れる水との間で熱交換が可能なように、冷媒配管61と水配管71とは互いに接触して設けられている。
水熱交換器32において、冷媒配管61および水配管71は、それぞれ冷凍回路21および給湯回路31を構成している。冷媒配管61は、螺旋状に周回するように配索されている。水配管71は、冷媒配管61と接触しながら螺旋状に周回するように配索されている。水配管71と冷媒配管61とは、積層されている。水配管71と冷媒配管61とは、交互に積み重なるように設けられている。
なお、水配管71および冷媒配管61の構造は、上記に限られず、たとえば、水配管71および冷媒配管61が互いに接触しながら往復を繰り返す構造であってもよい。また、水熱交換器32の方式は、水配管71および冷媒配管61を互いに接触させる接触式に限られず、たとえば、水配管71および冷媒配管61が複数枚のフィンを貫くフィンアンドチューブ式であってもよい。
図1から図3を参照して、本実施の形態におけるヒートポンプ式給湯機10は、蓄熱材41をさらに有する。
蓄熱材41は、水熱交換器32を覆うように設けられている。蓄熱材41は、水熱交換器32を完全に覆うように設けられている。蓄熱材41は、水熱交換器32を外気から遮蔽するように設けられている。蓄熱材41は、水熱交換器32を、上下、左右、前後の六方向から取り囲むように設けられている。蓄熱材41は、水熱交換器32と非接触の状態で設けられている。
蓄熱材41は、相変化により蓄熱または放熱する潜熱蓄熱物質から形成されている。一例を挙げれば、蓄熱材41は、ポリエチレングリコール(Polyethylene Glycol)から形成されている。
蓄熱材41が設けられる形態についてさらに具体的に説明すると、蓄熱材41は、水熱交換器32を構成する冷媒配管61および水配管71を覆うように設けられている。蓄熱材41は、水熱交換器32を構成する冷媒配管61および水配管71と非接触の状態で設けられている。蓄熱材41は、水熱交換器32において互いに接触して設けられた冷媒配管61および水配管71と非接触の状態で設けられている。
ヒートポンプ式給湯機10は、ケース体としての蓄熱槽42を有する。蓄熱槽42は、水熱交換器32を構成する冷媒配管61および水配管71を取り囲むように設けられている。蓄熱槽42は、水熱交換器32を構成する冷媒配管61および水配管71を収容する空間45を形成している。蓄熱槽42は、断熱材から形成されている。蓄熱槽42は、金属から形成されてもよい。
蓄熱槽42は、内部空間を形成し、その内部空間に蓄熱材41が配置されている。蓄熱槽42は、内壁43および外壁44を有する。内壁43は、冷媒配管61および水配管71を取り囲むように設けられている。内壁43は、空間45を区画形成している。外壁44は、内壁43に対して空間45の反対側であって、内壁43から距離を隔てて設けられている。内壁43と外壁44との間に、蓄熱材41を配置するための内部空間が形成されている。
ヒートポンプ式給湯機10は、冷媒が流れる蓄熱用冷媒配管66をさらに有する。蓄熱用冷媒配管66は、冷凍回路21を構成している。蓄熱用冷媒配管66は、蓄熱材41と接触して設けられている。
蓄熱用冷媒配管66は、水熱交換器32よりも冷凍回路21における冷媒流れの下流側に設けられている。蓄熱用冷媒配管66は、水熱交換器32を構成する冷媒配管61の出口側に連なっている。蓄熱用冷媒配管66は、蓄熱槽42の内部空間で進行方向を変えながら蓄熱材41と接触して延びている。蓄熱用冷媒配管66は、蓄熱槽42の内部空間でジグザグ状に延びている。蓄熱用冷媒配管66は、蓄熱槽42の内部空間で蓄熱材41との接触面積を積極的に増大させるような形態により設けられている。
ヒートポンプ式給湯機10の給湯運転時における冷媒流れについて説明すると、まず、圧縮機22にて冷媒が断熱圧縮される。圧縮されるに従って冷媒の圧力と温度とが上昇し、高温高圧の過熱蒸気になって、冷媒は圧縮機22から吐出される。圧縮機22から流出した冷媒は、水熱交換器32に流入する。冷媒は、水熱交換器32において給湯回路31を流れる水に放熱し、冷却されることによって、凝縮(液化)する。水熱交換器32において加熱された水は、湯となって水接続口(高温側)34に向かう。水熱交換器32から流出した冷媒は、膨張弁24に向かう。
膨張弁24において、過冷却液状態の冷媒は絞り膨張され、温度と圧力とが低下して、低温低圧の気液混合状態の湿り蒸気となる。膨張弁24から流出した冷媒は、空気熱交換器25に向かう。膨張弁24から送られた気液混合状態の冷媒は、空気熱交換器25において室外空気から吸熱することによって、蒸発する。その後、気相の冷媒は、圧縮機22において再び断熱圧縮される。
冷媒はこのようなサイクルに従って、圧縮、凝縮、絞り膨張、蒸発の状態変化を連続的に繰り返す。
本実施の形態では、水熱交換器32から流出した冷媒が蓄熱用冷媒配管66を流れる間、冷媒から蓄熱材41への放熱によって蓄熱材41が蓄熱する。この際、蓄熱材41は、水熱交換器32を構成する冷媒配管61および水配管71を覆うように設けられているため、水熱交換器32の保温性が高められる。これにより、外気温が極低温である場合であっても、水熱交換器32が配置される空間45を、水が凍結しない温度に保つことができる。
このような構成においては、水配管71が局所的に加熱されるわけではなく、水熱交換器32が配置される空間45の全体が一定温度以上に保たれる。この際、蓄熱材41の厚みを、ヒートポンプ式給湯機10が設置される温度環境に応じて調整することにより、最適な保温性能を得ることができる。
また、本実施の形態では、蓄熱材41が、水熱交換器32を構成する冷媒配管61および水配管71と非接触の状態で設けられている。このような構成によれば、水熱交換器32において、冷媒配管61を流れる冷媒から蓄熱材41への放熱が抑制される。さらに本実施の形態では、蓄熱用冷媒配管66が、水熱交換器32よりも冷凍回路21における冷媒流れの下流側に設けられている。このような構成により、水熱交換器32内で水との熱交換を行なう前の冷媒から蓄熱材41への放熱が抑制される。したがって、蓄熱材41による保温機能が設けられたにもかかわらず、水熱交換器32において、水の加熱効率を高く維持することができる。
以上に説明した、この発明の実施の形態1におけるヒートポンプ式給湯機10の構造についてまとめて説明すると、本実施の形態におけるヒートポンプ式加熱装置としてのヒートポンプ式給湯機10は、室外に設置され、ヒートポンプサイクルを構成する冷凍回路21から導かれる冷媒と、被加熱流体としての水との間で熱交換を行なうことによって、水を加熱する熱交換器としての水熱交換器32と、水熱交換器32を覆うように設けられる蓄熱材41と、蓄熱材41と接触して設けられ、冷媒が流れる蓄熱用冷媒配管66とを備える。蓄熱材41は、水熱交換器32と非接触の状態で設けられ、蓄熱用冷媒配管66を流れる冷媒からの放熱により熱を蓄える。
このように構成された、この発明の実施の形態1におけるヒートポンプ式給湯機10によれば、ヒートポンプサイクルの運転時に蓄熱用冷媒配管66を流れる冷媒から放熱された熱を蓄熱材41に蓄えることによって、外気温が極低温となった時に蓄熱材41からの放熱を開始する。これにより、蓄熱材41により覆われた水熱交換器32の保温性が高められ、水熱交換器32内における水の凍結を防ぐことができる。本実施の形態では、ヒータを用いることがなく、また本来廃棄していた熱量を利用するため、ヒートポンプ式給湯機10の運転コストの増大を抑えることができる。
(実施の形態2)
図4は、この発明の実施の形態2におけるヒートポンプ式給湯機の回路構成を示す図である。本実施の形態におけるヒートポンプ式給湯機は、実施の形態1におけるヒートポンプ式給湯機10と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については、その説明を繰り返さない。
図4を参照して、ヒートポンプ式給湯機は、供給用冷媒配管67を有する。供給用冷媒配管67は、水熱交換器32に冷媒を供給するための配管であって、水熱交換器32に接続されている。供給用冷媒配管67は、水熱交換器32を構成する冷媒配管61の入口側に連なっている。供給用冷媒配管67は、冷凍回路21の経路上の圧縮機22と水熱交換器32との間において、蓄熱槽42の内部空間を延びている。
本実施の形態におけるヒートポンプ式給湯機においては、供給用冷媒配管67と蓄熱材41との間に断熱材68が介挿されている。断熱材68は、供給用冷媒配管67の外周上を覆うように設けられている。供給用冷媒配管67は、蓄熱材41と非接触の状態で設けられている。断熱材68は、断熱性に優れた材料から形成されている。断熱材68は、たとえば、ポリスチレンフォームから形成されている。なお、断熱材68に替えて、供給用冷媒配管67の周りに空気層が設けられてもよい。
このような構成によれば、水熱交換器32内で水との熱交換を行なう前の冷媒から蓄熱材41への放熱が抑制される。これにより、水熱交換器32において、水の加熱効率をさらに高く維持することができる。
このように構成された、この発明の実施の形態2におけるヒートポンプ式給湯機によれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
(実施の形態3)
図5は、この発明の実施の形態3におけるヒートポンプ式給湯機の回路構成を示す図である。本実施の形態におけるヒートポンプ式給湯機は、実施の形態1におけるヒートポンプ式給湯機10と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については、その説明を繰り返さない。
図5を参照して、本実施の形態におけるヒートポンプ式給湯機は、カバー体としての水熱交換器ケース46をさらに有する。水熱交換器ケース46は、水熱交換器32を構成する冷媒配管61および水配管71を取り囲むように設けられている。水熱交換器ケース46は、水熱交換器32を構成する冷媒配管61および水配管71を収容する空間48を形成している。水熱交換器ケース46は、水熱交換器32と蓄熱槽42との間に配置されている。水熱交換器ケース46は、蓄熱槽42の内壁43の内側で水熱交換器32を取り囲んでいる。水熱交換器ケース46と蓄熱槽42との間には、空気層47が形成されている。
このような構成によれば、水熱交換器ケース46と蓄熱槽42との間に形成される空気層47によって、水熱交換器32の保温性をさらに高めることができる。
このように構成された、この発明の実施の形態3におけるヒートポンプ式給湯機によれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、主に、ヒートポンプ式給湯機に適用される。
10 ヒートポンプ式給湯機、21 冷凍回路、22 圧縮機、24 膨張弁、25 空気熱交換器、27 ファン、31 給湯回路、32 水熱交換器、36 ポンプ、41 蓄熱材、42 蓄熱槽、43 内壁、44 外壁、45,48 空間、46 水熱交換器ケース、47 空気層、61 冷媒配管、66 蓄熱用冷媒配管、67 供給用冷媒配管、68 断熱材、71 水配管、81 センサ。

Claims (5)

  1. 室外に設置され、ヒートポンプサイクルを構成する冷凍回路から導かれる冷媒と、被加熱流体との間で熱交換を行なうことによって、被加熱流体を加熱する熱交換器と、
    前記熱交換器を覆うように設けられる蓄熱材と、
    前記蓄熱材と接触して設けられ、冷媒が流れる蓄熱用冷媒配管とを備え、
    前記蓄熱材は、前記熱交換器と非接触の状態で設けられ、前記蓄熱用冷媒配管を流れる冷媒からの放熱により熱を蓄える、ヒートポンプ式加熱装置。
  2. 前記蓄熱用冷媒配管は、前記熱交換器よりも前記冷凍回路における冷媒流れの下流側に配置される、請求項1に記載のヒートポンプ式加熱装置。
  3. 前記熱交換器に接続され、前記熱交換器に冷媒を供給するための供給用冷媒配管と、
    前記供給用冷媒配管と前記蓄熱材との間に介挿される断熱材とをさらに備える、請求項1または2に記載のヒートポンプ式加熱装置。
  4. 前記熱交換器は、冷媒が流れる冷媒配管と、被加熱流体が流れ、冷媒と被加熱流体との間で熱交換可能なように前記冷媒配管に対して設けられる被加熱流体配管とを含み、さらに、
    前記冷媒配管および前記被加熱流体配管を取り囲むように設けられ、内部空間を有するケース体を備え、
    前記蓄熱材は、前記内部空間に配置される、請求項1から3のいずれか1項に記載のヒートポンプ式加熱装置。
  5. 前記冷媒配管および前記被加熱流体配管を取り囲むように設けられ、前記熱交換器と前記ケース体との間に配置されるカバー体をさらに備え、
    前記カバー体と前記ケース体との間に空気層が形成される、請求項4に記載のヒートポンプ式加熱装置。
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