JP2014131931A - 乗客コンベア乗降口部床装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】乗客コンベア乗降口部の下方空間部に通じる開口部を塞ぐ蓋体部を兼ねた乗客コンベア乗降口部床装置において、開口部において乗降口踏み板となる表面床板部、この表面床板部と共に開口部に設けられ、この開口部を塞ぐ無蓋箱状支持体部、及びこの無蓋箱状支持部体部の内底面に裾野部が溶接、又は接着されると共に上面部が表面床板部の裏面に溶接、又は接着され、表面床板部と無蓋箱状支持体部間に介在して表面床板を補強する断面略矩形波状の補強体部を備え、表面床板部、無蓋箱状支持体部、及び補強体部によって床ユニットを構成したものである。
【選択図】図3
Description
乗客コンベア乗降口部床装置の床板は、その機械室開口部の蓋としての役割と同時に、乗客が通る通路としての役割も担っている部品である。このため、機械室内部の保守時には、作業の妨げにならないようにする必要があり、又乗客通行時の安全のためその撓みを抑制する必要がある。そこで多くの床板は、保守作業者が持ち運びできる大きさ、重さになるよう何枚かに分割されており、又設置された状態では様々な床板の支持方法により撓みを抑制している。
一般的な床板の構造として、例えば特許文献1のような構造が知られている。
又メンテナンス時の作業性を向上させる床板支持構造として、例えば特許文献2のような構造が開示されている。
又乗客利用時の撓みを抑制する床板構造として、例えば特許文献3のような構造が開示されている。
又、乗客利用時の床板の撓みを抑制する床板構造として、特許文献3のように、床板端部に支持部品を接合し、複数の床板を並べて設置する際に支持部品が互いの床板下部に嵌合し荷重を分散させることで撓みを抑制する構造があるが、嵌合させるために床板に別部品を接合する必要があり、非経済的である。
又、隣接する床ユニットにおいて、一方の床ユニットに荷重が作用した際にも、別途嵌合用の部品を接合することなく、床ユニット間に生じる段差を抑制することができる。
なお、各図間において、同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
以下、図1〜図3にもとづいて実施の形態1における乗客コンベア乗降部床装置を説明する。
図1はこの発明の実施の形態1における乗客コンベア乗降部床装置を実施した一般的な乗客コンベア乗降口部1付近を上方から見た斜視図、図2は乗客コンベア乗降部床装置の一部を分解して示した斜視図、図3は乗客コンベア乗降部床装置の側面図である。
床ユニット2は、乗客コンベア乗降口部1の下方空間部(機械室3)に通じる開口部11を塞ぐ蓋体部を兼ねており、床枠部12に取り付け、取り外し自在に嵌め込めまれる。
この床ユニット2は、図2、図3に示すように乗降口踏み板となる表面床板部8、無蓋箱状支持体部6、及びこの無蓋箱状支持体部6と表面床板部8間に介在して表面床板8を補強する複数の断面略矩形波状の補強体部7等で構成されている。
又、表面床板部8、無蓋箱状支持体部6、及び補強体部7は、板金部材をそれぞれ板金加工することにより所定の形状に製作されたものである。
又、断面略矩形波状の補強体部7は、長手方向に延在した上面部7bが乗客コンベア巾方向に向くようにして表面床板部8の裏面に溶接、又は接着されている。
なお、補強体部7の断面形状は、凸型に限らず、状況に応じてZ字型あるいはコの字型等に変更することによっても実施可能である。
なお又、補強体部7の断面寸法及びその使用本数は、床ユニット2に要求される剛性に応じて適宜決定されればよく、この実施の形態1の場合、すべての補強体部7を同じ断面形状とすることで部品種類も削減でき、製造の効率化を図っている。
又、無蓋箱状支持体部6は、床ユニット2の開口部11への取り付け時、床枠部12に対し、取り付け取り外し自在に載置される。
なお、表面床板部8は、無蓋箱状支持体部6より一回り大きく、無蓋箱状支持体部6及び補強体部7の全てを覆い隠せる寸法である。
以上のように、この実施の形態1の構造によれば、汎用プレス機を用いた板金部品のみで軽量で剛性が高く、かつ補強体部7が機械室3内部に落下する恐れのない床ユニット2を製作することができる。
図4〜図7にもとづいて実施の形態2における乗客コンベア乗降部床装置を説明する。
図4はこの発明の実施の形態2における乗客コンベア乗降部床装置を一部分解し、上方から見た斜視図、図5はこの発明の実施の形態2における乗客コンベア乗降部床装置の側面図、図6はこの発明の実施の形態2における乗客コンベア乗降部床装置を下方(矢印A方向)から見た斜視図、図7はこの発明の実施の形態2における乗客コンベア乗降部床装置の床ユニット(第1床ユニット2Aと第2床ユニット2B)の接合状態を下方(矢印B方向)から見た斜視図である。
この実施の形態2における乗客コンベア乗降部床装置においては、同じ構造の2枚の床ユニット2が採用され、図7に示すように、第1床ユニット2Aと第2床ユニット2Bとは、乗客コンベア進行方向に連ねた状態で配置(連設)されている。
第1床ユニット2Aは、実施の形態1と同様に板金部材を板金加工することにより構成され、上から順に、表面床板部8、補強体部700(複数の断面略矩形波状の補強体部70と一対の断面Z形状の補強体部71)、及び第1無蓋箱状支持体部60の順に配置されている。
なお、第2床ユニット2Bも、第1床ユニット2Aと同じ構造のものであるため、符号60c、60d、70a、70b、71a、71b、160、160c、170、170b、171b、171bbなどの構造説明は、省略する。
又断面Z形状の補強体部71は、外向きに延在する延在部71bbを有し、第1無蓋箱状支持体部60の側壁部60aは、外向きに曲成した外向き延在部60bを有している。そして、外向き延在部60bと、延在部71bbと、表面床板部8とは重合状態で組み立てられる。
このように、凹凸状切欠部(凹状切欠部60e、凸状切欠部60f、凹状切欠部160e、凸状切欠部160f)が、互いに噛み合うことによって、第1床ユニット2Aの凸状切欠部60fが、第2床ユニット2Bの凹状切欠部160eと噛合すると共に表面床板部8下に潜り込み、又第2床ユニット2Bの凸状切欠部160fが、第1床ユニット2Aの凹状切欠部60eと噛合すると共に表面床板部8下に潜り込み、一方の凸状切欠部が他方の表面床板部8下に潜り込んだ状態で嵌合することになるので、一方の床ユニット2に荷重が作用して撓んだ際にも、その撓みに追従して他方の床ユニット2が撓むことになるので、隣接する床ユニット間で撓みによる段差を生じることがない効果が生じる。
2A:第1床ユニット、 2B:第2床ユニット、3:下方空間(機械室)、
4:手摺、5:踏み段、 6:無蓋箱状支持体部、
6a:乗客コンベア進行方向の側壁部、6b:内向き延在部、
6c:乗客コンベア巾方向の側壁部、6d:無蓋箱状支持体部の内底面、
60:第1無蓋箱状支持体部、60a:乗客コンベア進行方向の側壁部、
60b:外向き延在部、60c:乗客コンベア巾方向の側壁部、
60d:無蓋箱状支持体部の内底面、60e:凹状切欠部、60f:凸状切欠部、
60g:外向き延在部の乗客コンベア巾方向両端部、160:第2無蓋箱状支持体部、
160b:外向き延在部、160c:乗客コンベア巾方向の側壁部、
160e:凹状切欠部、160f:凸状切欠部、
160g:外向き延在部の乗客コンベア巾方向両端部、
7、70、170:断面略矩形波状の補強体部、
71、171:断面Z形状の補強体部、700:補強体部(70、71)、
7a、70a、71a:補強体部の裾野部、
7b、70b、71b、170b、171b:補強体部の上面部、
71bb、171bb:外向き延在部、 8:表面床板部、
8a:表面床板部の端縁部、8b:表面床板部の裏面。
Claims (7)
- 乗客コンベア乗降口部の下方空間部に通じる開口部を塞ぐ蓋体部を兼ねた乗客コンベアの乗降口部床装置において、
上記開口部において乗降口踏み板となる表面床板部、
この表面床板部と共に上記開口部に設けられ、この開口部を塞ぐ無蓋箱状支持体部、及びこの無蓋箱状支持部体部の内底面に裾野部が溶接、又は接着されると共に上面部が上記表面床板部の裏面に溶接、又は接着され、上記表面床板部と上記無蓋箱状支持体部間に介在して上記表面床板部を補強する断面略矩形波状の補強体部を備え、
上記表面床板部、上記無蓋箱状支持体部、及び上記補強体部によって床ユニットを構成したことを特徴とする乗客コンベア乗降口部床装置。 - 上記乗客コンベア乗降口部の床部は、複数の上記床ユニットを上記乗客コンベアの進行方向に連設することによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア乗降口部床装置。
- 上記補強体部は、上記上面部を、上記乗客コンベアの巾方向に延在させて構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベア乗降口部床装置。
- 上記無蓋箱状支持体部は、上記乗客コンベアの進行方向の側壁部を外向き又は内向きに曲成して延在部を形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベア乗降口部床装置。
- 互いに隣り合う上記無蓋箱状支持体部の外向き延在部には、互いに噛み合う凹凸状切欠き部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の乗客コンベア乗降口部床装置。
- 上記表面床板部は、上記凹凸状切欠き部の噛合時に、互いに隣り合う上記表面床板部の端縁が隙間なく突合する外形寸法に設定したことを特徴とする請求項5に記載の乗客コンベア乗降口部床装置。
- 上記乗客コンベアの進行方向の両側に位置する上記補強体部は、板金加工による断面略Z形状の板状部材で形成し、上記無蓋箱状支持体部の外向き延在部と重合する延在部を有することを特徴とする請求項5に記載の乗客コンベア乗降口部床装置。
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