JP2014129967A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力需要のピークの平坦化による発電コストの低減と空気調和装置のコストの低減とを図ることが可能な空気調和装置を提供する。
【解決手段】空気調和装置(10)において、蓄熱用熱交換器(30)の冷媒の容積をV1とし、室外熱交換器(25)の冷媒の容積をV2としたときに、V1/V2≦0.3の関係を満たすように構成し、蓄熱用熱交換器(30)を小さくすることによって蓄熱ユニット(70)の小型化を図る。
【選択図】図2

Description

本発明は、蓄熱タンクを有する蓄熱ユニットを備えた空気調和装置に関するものである。
従来より、室外ユニットと室内ユニットと蓄熱ユニットを備えた空気調和装置が知られている(特許文献1を参照。)。これらの空気調和装置の中には、室外ユニットに圧縮機と室外熱交換器とが収容され、室内ユニットに膨張弁と室内熱交換器とが収容され、蓄熱ユニットに蓄熱タンクと蓄熱用熱交換器とが収容されるものがある。
この空気調和装置では、圧縮機と室外熱交換器と室内熱交換器と蓄熱用熱交換器とが接続されて冷凍サイクルの冷媒回路が構成される。また、蓄熱タンクには蓄熱媒体が収容され、蓄熱用熱交換器は冷媒と蓄熱媒体とを熱交換するように構成される。この空気調和装置は、蓄熱運転と利用運転とに切換可能に構成されている。
空気調和装置の蓄熱運転では、室外熱交換器が冷媒回路の凝縮器として機能し且つ蓄熱用熱交換器が冷媒回路の蒸発器として機能する。蓄熱用熱交換器が蒸発器として機能することにより、冷媒が蓄熱媒体から吸熱して蓄熱媒体が冷却される。このときに、冷媒の冷熱が蓄熱媒体に蓄えられる。
一方、空気調和装置の利用運転では、室外熱交換器が凝縮器として機能し、蓄熱用熱交換器が冷却器として機能し且つ室内熱交換器が蒸発器と機能する。蓄熱用熱交換器が冷却器として機能することにより、蓄熱運転時に蓄えた冷熱を利用して冷媒を冷却する。そして、この冷却された冷媒が膨張弁で膨脹して室内熱交換器へ供給されることによって室内の冷房に利用される。
このような空気調和装置では、夜間電力を利用して蓄熱運転を行い、冷媒の冷熱を蓄熱媒体に蓄え、その蓄えた冷熱を昼間の冷房運転に利用することにより、昼間の冷房運転の消費電力を抑えるように構成されている。
特開平1−174864号公報
ところで、空気調和装置の利用運転を昼間の消費電力のピーク時間帯に限定して行うことにより、電力需要のピークの平坦化による発電コストの低減と空気調和装置のコストの低減とを図ることが考えられる。しかしながら、従来の空気調和装置は、昼間の冷房運転の全時間に亘って利用運転が可能となるように設計されているため、利用運転を昼間の消費電力のピーク時間帯に限定して行うことに適しているとは言い難かった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電力需要のピークの平坦化による発電コストの低減と空気調和装置のコストの低減とを図ることが可能な空気調和装置を提供することにある。
第1の発明は、圧縮機(24)及び室外熱交換器(25)が収容された室外ユニット(20)と、室内熱交換器(62)が収容された室内ユニット(60)と、蓄熱媒体を貯留する蓄熱タンク(72)及び蓄熱用熱交換器(30)が収容された蓄熱ユニット(70)とを備え、前記圧縮機(24)と前記室外熱交換器(25)と前記室内熱交換器(62)と前記蓄熱用熱交換器(30)とが接続されて冷凍サイクルの冷媒回路(15)が構成され、前記蓄熱用熱交換器(30)は、前記蓄熱タンク(72)の蓄熱媒体と前記冷媒回路(15)の冷媒とを熱交換するように構成され、前記蓄熱用熱交換器(30)により冷媒が蓄熱媒体を冷却する蓄熱運転と、前記蓄熱用熱交換器(30)により前記蓄熱運転時に蓄熱媒体に蓄えられた冷熱で冷媒を冷却する利用運転とに切換可能に構成された空気調和装置である。そして、この空気調和装置において、前記蓄熱用熱交換器(30)の冷媒の容積をV1とし、前記室外熱交換器(25)の冷媒の容積をV2としたときに、V1/V2≦0.3の関係を満たしている。
第1の発明では、蓄熱用熱交換器(30)の冷媒の容積が室外熱交換器(25)の冷媒の容積よりも小さい。
第2の発明は、第1の発明において、前記蓄熱タンク(72)及び前記蓄熱用熱交換器(30)が接続された循環回路(71)を備え、前記蓄熱用熱交換器(30)は、前記冷媒回路(15)に連通する第1流路(31)と前記循環回路(71)に連通する第2流路(32)とを備え、前記第1流路(31)の冷媒と前記第2流路(32)の蓄熱媒体とが熱交換するように構成されている。
第2の発明では、蓄熱用熱交換器(30)が第1流路(31)と第2流路(32)とを備えている。この蓄熱用熱交換器(30)では、第1流路(31)の冷媒と第2流路(32)の蓄熱媒体とが熱交換する。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記蓄熱媒体は、臭化テトラnブチルアンモニウム水溶液及びその包接水和物である。
第3の発明では、蓄熱媒体が臭化テトラnブチルアンモニウム水溶液及びその包接水和物で構成される。
第4の発明は、第1から第3の何れか1つの発明において、前記利用運転が室外ユニット(20)と室内ユニット(60)と蓄熱ユニット(70)との消費電力量を合計した総合消費電力量がピークとなる時間帯に限定して行われるように制御する制御部(100)を備えている。
第4の発明では、各ユニット(20,60,70)の消費電力値の合計値がピークとなる時間帯に空気調和装置の利用運転が行われる。
本発明によれば、空気調和装置において、前記蓄熱用熱交換器(30)の冷媒の容積をV1とし、前記室外熱交換器(25)の冷媒の容積をV2としたときに、V1/V2≦0.3の関係を満たすようにしたので、従来よりも蓄熱用熱交換器(30)の容積を小さくすることができる。これにより、蓄熱用熱交換器(30)を収容する蓄熱ユニット(70)の小型化を図ることができ、本発明の空気調和装置を用いることにより、電力需要のピークの平坦化による発電コストの低減と空気調和装置のコストの低減とを図ることができる。
また、前記第2の発明によれば、蓄熱用熱交換器(30)において、冷媒回路(15)に連通する第1流路(31)と循環回路(71)に連通する第2流路(32)とを備え、第1流路(31)の冷媒と第2流路(32)の蓄熱媒体とを熱交換させるように構成した。この蓄熱用熱交換器(30)では、互いに強制対流する冷媒と蓄熱媒体とが熱交換するので、タンクの内部に伝熱管を配置してタンク内の蓄熱媒体と伝熱管の冷媒とを熱交換する、いわゆるスタティック型の熱交換器に比べて熱通過係数を高くすることができる。これにより、蓄熱用熱交換器(30)の小型化を図ることができる。
また、前記第3の発明によれば、臭化テトラnブチルアンモニウム水溶液及びその包接水和物を蓄熱媒体として用いるようにしたので、蓄熱媒体が氷の場合に比べて、相変化時の温度を高くすることができる。これにより、蓄熱媒体が氷の場合に比べて、冷媒回路(15)の蒸発温度を高くすることにより、空気調和装置の蓄熱運転時の消費電力量を小さくすることができる。
また、前記第4の発明によれば、利用運転が室外ユニット(20)と室内ユニット(60)と蓄熱ユニット(70)との消費電力量を合計した総合消費電力量がピークとなる時間帯に限定して行われるようにしたので、そのピークの部分の総合消費電力量の一部を削減することができる。これにより、電力需要のピークの平坦化による発電コストの低減を図ることができる。
図1は、実施形態1の空気調和装置の室外ユニット及び蓄熱ユニットの外形図である。 図2は、実施形態1に係る空気調和装置の概略の構成を示す配管系統図である。 図3は、実施形態1の空気調和装置の蓄熱ユニットの内部の概略図である。 図4は、実施形態1に係る空気調和装置の概略の構成を示す配管系統図であり、蓄熱運転時の冷媒及び蓄熱媒体の流れを表したものである。 図5は、実施形態1に係る空気調和装置の概略の構成を示す配管系統図であり、利用冷房運転時の冷媒及び蓄熱媒体の流れを表したものである。 図6は、実施形態1に係る空気調和装置の概略の構成を示す配管系統図であり、通常冷房運転時の冷媒及び蓄熱媒体の流れを表したものである。 図7は、実施形態1に係る空気調和装置の概略の構成を示す配管系統図であり、暖房運転時の冷媒及び蓄熱媒体の流れを表したものである。 図8は、実施形態2の空気調和システムを示す概略構成図である。 図9は、実施形態2の制御装置の構成を示すブロック図である。 図10は、一時間毎の各空気調和装置の消費電力を示す棒グラフであって、(A)は南側に設置された空気調和装置の消費電力を示し、(B)は東側に設置された空気調和装置の消費電力を示し、(C)は西側に設置された空気調和装置の消費電力を示し、(D)は北側に設置された空気調和装置の消費電力を示す。 図11は、一時間毎の各空気調和装置の消費電力を示す一覧表である。 図12は、空気調和装置が利用冷房運転を行う場合の一時間毎の各空気調和装置の消費電力を示す棒グラフであって、(A)は南側に設置された空気調和装置の消費電力を示し、(B)は東側に設置された空気調和装置の消費電力を示し、(C)は西側に設置された空気調和装置の消費電力を示し、(D)は北側に設置された空気調和装置の消費電力を示す。 図13は、空気調和システムの全ての空気調和装置の消費電力の一時間毎の合計を示す棒グラフであって、(A)は空気調和装置が利用冷房運転を行わない場合を示し、(B)は全ての空気調和装置が同じ時間帯に利用冷房運転を行う場合を示し、(C)は各空気調和装置が制御装置の定めた利用時間帯に利用冷房運転を行う場合を示す。 図14は、空気調和システムの全ての空気調和装置の消費電力の一時間毎の合計を示す一覧表である。
以下、本発明の実施形態1を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
本発明の実施形態1は、夜間電力を利用して蓄熱運転を行い、その蓄熱運転により冷媒の冷熱を蓄熱媒体に蓄え、その蓄えた冷熱を昼間の冷房運転に利用することにより、昼間の冷房運転の消費電力の一部を削減することができるように構成された空気調和装置(10)である。この空気調和装置(10)は、例えばビル用の空調に用いられる、いわゆるビル用マルチ式に構成される。
この空気調和装置(10)は、室外ユニット(20)と複数の室内ユニット(60)と蓄熱ユニット(70)とコントローラ(100)とを備えている。室外ユニット(20)と蓄熱ユニット(70)とが隣接して、例えばビル等の屋上に設置されている。図1に示すように、蓄熱ユニット(70)は、室外ユニット(20)よりも小さい。具体的には、蓄熱ユニット(70)の高さは、室外ユニット(20)の高さよりも低く、蓄熱ユニット(70)の設置面積は、室外ユニット(20)の設置面積よりも狭くなっている。その理由については詳しく後述する。
図2に示すように、室外ユニット(20)には、室外回路(21)と室外ファン(26)とが収容されている。室内ユニット(60)には、室内回路(61)と室内ファン(64)とが収容されている。蓄熱ユニット(70)には、冷媒側回路(40)と蓄熱媒体側回路(71)とが収容されている。そして、室外ユニット(20)の室外回路(21)と蓄熱ユニット(70)の冷媒側回路(40)と室内ユニット(60)の室内回路(61)とが接続されて冷凍サイクルの冷媒回路(15)が構成される。
具体的には、室外回路(21)の液端(51)と蓄熱ユニット(70)の冷媒側回路(40)の第1液端(52)とが接続され、室外回路(21)のガス端(53)と冷媒側回路(40)の第1ガス端(54)とが接続されている。蓄熱ユニット(70)の冷媒側回路(40)の第2液端(55)が液管(11)の一端に接続され、蓄熱ユニット(70)の冷媒側回路(40)の第2ガス端(56)がガス管(12)の一端に接続されている。液管(11)の他端は分岐して各室内回路(61)の液側端部に接続され、ガス管(12)の他端は分岐して各室内回路(61)のガス側端部に接続されている。
〈室外ユニット〉
室外ユニット(20)は、圧縮機(24)と四方切換弁(27)と室外熱交換器(25)と室外膨張弁(28)とを備え、これらが室外回路(21)に接続されている。圧縮機(24)は、図示しないインバータの出力周波数を調節することで、圧縮機(24)のモータの回転数(運転周波数)が可変に構成される。本実施形態1の圧縮機(24)では、モータの回転数を変更することによって圧縮機(24)の運転容量が変更される。
この圧縮機(24)は、従来の圧縮機よりも低回転数側で圧縮機効率が最大になるように構成されている。本実施形態1の圧縮機(24)では、圧縮機(24)のモータのモータ効率を低回転数側で最も効率がよくなるように設定することによって圧縮機(24)の圧縮機効率が低回転数側で最大になるように構成されている。
室外熱交換器(25)は、例えばフィン・アンド・チューブ式の熱交換器で構成される。室外熱交換器(25)の近傍に室外ファン(26)が設置される。室外熱交換器(25)では、室外ファン(26)が搬送する室外空気と冷媒とが熱交換する。
四方切換弁(27)は、第1から第4までのポートを有している。四方切換弁(27)では、第1ポートが圧縮機(24)の吐出側に繋がり、第2ポートが室外回路(21)のガス端(53)に繋がり、第3ポートが圧縮機(24)の吸入側に繋がり、第4ポートが室外熱交換器(25)のガス側端部に繋がっている。四方切換弁(27)は、第1ポートと第4ポートとが連通し且つ第2ポートと第3ポートとが連通する第1状態(図1の実線で示す状態)と、第1ポートと第2ポートとが連通し且つ第3ポートと第4ポートとが連通する第2状態(図1の破線で示す状態)とに切換可能に構成される。
室外膨張弁(28)は、室外熱交換器(25)の液側端部と室外回路(21)の液端(51)との間に接続されている。この室外膨張弁(28)は、開度が調節可能な電子膨張弁で構成される。
〈室内ユニット〉
室内ユニット(60)の室内回路(61)には、ガス側端部から液側端部に向かって順に、室内熱交換器(62)と、室内膨張弁(63)とが接続されている。室内熱交換器(62)は、例えばフィン・アンド・チューブ式の熱交換器で構成される。室内熱交換器(62)の近傍に室内ファン(64)が設置される。室内熱交換器(62)では、室内ファン(64)が搬送する室内空気と冷媒とが熱交換する。室内膨張弁(63)は、例えば開度が調節可能な電子膨張弁で構成される。
〈蓄熱ユニット〉
蓄熱ユニット(70)は、図3に示すように、蓄熱タンク(72)と蓄熱用熱交換器(30)と第1開閉弁(44)と第2開閉弁(45)とポンプ(73)とを備えている。
蓄熱タンク(72)は、略円筒状に形成されている。この蓄熱タンク(72)は、蓄熱ユニット(70)の略直方体状のケーシング(77)に収容されている。この蓄熱タンク(72)には、冷媒の冷熱を蓄えるための蓄熱媒体が貯蔵される。この蓄熱媒体については後述する。この蓄熱タンク(72)は、その上部に蓄熱媒体の流出口(80)が形成されて、下部に蓄熱媒体の流入口(81)が形成されている。また、この蓄熱タンク(72)の内容積は、従来の蓄熱タンクよりも小容量に設計されている。その理由については詳しく後述する。
蓄熱用熱交換器(30)は、ケーシング(77)の内面と蓄熱タンク(72)の内周面との間の狭いスペースに配置されている。この蓄熱用熱交換器(30)は、内管及び外管とを有する二重管式の熱交換器で構成されている。この蓄熱用熱交換器(30)の外管と内管との環状空間に第1流路(31)が形成され、内管の内側に第2流路(32)が形成されている。
この蓄熱用熱交換器(30)は、複数回蛇行しながら上下方向へ延びている。後述するが、第1流路(31)を冷媒が流れて第2流路(32)を蓄熱媒体が流れるように構成されている。このように、本実施形態1の蓄熱用熱交換器(30)では、互いに強制対流する冷媒と蓄熱媒体とが熱交換を行うため、タンク内に伝熱管を配置した、いわゆるスタティック型の熱交換器に比べて熱通過係数が高い。これにより、スタティック型の熱交換器に比べて熱交換器の大きさが1/4程度小さくなっている。尚、蓄熱用熱交換器(30)の冷媒の容積をV1とし、前記室外熱交換器(25)の冷媒の容積をV2としたときに、V1/V2≦0.3の関係を満たしている。
また、蓄熱用熱交換器(30)を二重管式の熱交換器で構成し、この二重管式の熱交換器の内管の内側に蓄熱媒体を流すようにしたので、蓄熱媒体がスラリー状で流れたとしても、例えばプレート式の熱交換器に比べて、蓄熱用熱交換器(30)の第2流路(32)が詰まりにくくなる。つまり、二重管式の熱交換器の流路断面積が円形状に対して、プレート式の熱交換器の流路断面積が細長い矩形状であり、スラリー状の蓄熱媒体は、二重管式の熱交換器の方が流れやすい。
ポンプ(73)は、ケーシング(77)の下部側に配置され、第1開閉弁(44)及び第2開閉弁(45)は、ケーシング(77)の上部側に配置されている。
蓄熱ユニット(70)の冷媒側回路(40)は、液配管(41)とガス配管(42)とバイパス配管(43)とを備えている(図2を参照)。液配管(41)は、その一端が第1液端(52)を構成して他端が第2液端(55)を構成する。この液配管(41)は、第1液端(52)から第2液端(55)へ向かって順に蓄熱用熱交換器(30)の第1流路(31)と第1開閉弁(44)とが接続されている。バイパス配管(43)は、蓄熱用熱交換器(30)と第1開閉弁(44)との間から分岐してガス配管(42)に接続されている。このバイパス配管(43)には第2開閉弁(45)が接続されている。
蓄熱ユニット(70)の蓄熱媒体側回路(71)は、流出管(74)と流入管(75)とを備えている。流出管(74)は、蓄熱タンク(72)の流出口(80)と蓄熱用熱交換器(30)の第2流路(32)の入口とを接続している。流入管(75)は、蓄熱用熱交換器(30)の第2流路(32)の出口と蓄熱タンク(72)の流入口(81)とを接続している。尚、流出管(74)にはポンプ(73)が接続されている。このポンプ(73)を駆動させることにより、蓄熱タンク(72)の蓄熱媒体が蓄熱媒体側回路(71)内を循環する。
本実施形態1の蓄熱媒体は、臭化テトラnブチルアンモニウム(TBAB)水溶液及びその包接水和物である。臭化テトラnブチルアンモニウム水溶液は、0℃よりも高い所定の温度(例えば約10℃)の状態において、臭化テトラnブチルアンモニウムを中心とした水との包接水和物を含むスラリー状になる。このため、蓄熱媒体側回路(71)では、包接水和物を含む蓄熱媒体を循環させることができる。これにより、蓄熱用熱交換器(30)では、包接水和物の潜熱を利用して冷媒を冷却することができる。
〈コントローラ〉
空気調和装置(10)は、圧縮機(24)、ポンプ(73)、四方切換弁(27)、及び各弁(27,28,44,45,63)を制御するためのコントローラ(100)を有している。コントローラ(100)は、蓄熱運転、利用冷房運転、通常冷房運転、及び暖房運転を開始させる信号に応じて、これらの機器を制御する。コントローラ(100)は、第1制御部(101)と、第2制御部(102)と、設定部(103)とを有している。本実施形態1では、蓄熱運転が夜間電力を利用して行われる。また、利用冷房運転が、空気調和装置(10)の昼間の消費電力のピーク時間帯の2時間に限定して行われる。この2時間の利用冷房運転により、ピーク消費電力の約20%が削減される。尚、この2時間は例示である。ここで、空気調和装置(10)の消費電力量は、室外ユニット(20)と室内ユニット(60)と蓄熱ユニット(70)との消費電力を合計した総合消費電力量である。
コントローラ(100)の第1制御部(101)は、上述した4つの運転を切り換えるように、四方切換弁(27)、第1開閉弁(44)、及び第2開閉弁(45)を制御する。コントローラ(100)の第2制御部(102)は、蓄熱運転時に圧縮機(24)を低容量で運転するように制御する。コントローラ(100)の設定部(103)は、空気調和装置(10)の昼間の消費電力のピーク時間帯の2時間を所定時刻に設定するものである。この設定部(103)は、屋外の気象条件、空気調和装置(10)の過去の消費電力量の経時データ等に基いて、ピーク時間帯の2時間の開始時刻と終了時刻とを設定する。この設定部(103)の設定動作に基いて、第1制御部(101)が通常冷房運転から利用冷房運転へ切り換える。このコントローラ(100)が、本発明の制御部を構成する。
−運転動作−
実施形態1に係る空気調和装置(10)は、蓄熱運転と、利用冷房運転と、通常冷房運転と、暖房運転とを切り換えて行うように構成される。尚、利用冷房運転が、本発明の利用運転を構成する。以下、各運転について説明する。
〈蓄熱運転〉
蓄熱運転は、上述したように夜間電力を利用して行われる。この蓄熱運転では、冷媒回路(15)の冷媒によって蓄熱媒体が冷却され、この蓄熱媒体にいわゆる冷熱が付与される。蓄熱運転では、第1制御部(101)によって、四方切換弁(27)が第1状態に設定され、第1開閉弁(44)が閉鎖され、第2開閉弁(45)が開放され、室外膨張弁(28)が所定開度に調節される。また、蓄熱運転では、第1制御部(101)によって、圧縮機(24)、室外ファン(26)、及びポンプ(73)が運転される。この蓄熱運転では、室外熱交換器(25)が凝縮器として機能し、蓄熱用熱交換器(30)が蒸発器として機能する。そして、第2制御部(102)によって、蓄熱運転の全時間において、圧縮機(24)が低容量側で運転される。本実施形態1では、圧縮機(24)が、最大圧縮機効率となる回転数で運転される。
図4に示すように、蓄熱ユニット(70)のポンプ(73)が運転されると、タンク(72)内の蓄熱媒体が流出管(74)を流れ、蓄熱用熱交換器(30)の第2流路(32)を流れる。一方、冷媒回路(15)では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(25)を流れる。室外熱交換器(25)では、冷媒が室外空気へ放熱して凝縮する。室外熱交換器(25)で凝縮した冷媒は、室外膨張弁(28)で減圧された後、蓄熱用熱交換器(30)の第1流路(31)を流れる。ここで、蓄熱用熱交換器(30)では、蓄熱媒体が第2流路(32)を通じて上側から下側へ流れている。一方、冷媒は第1流路(31)を通じて下側から上側へ流れる。蓄熱用熱交換器(30)は、蓄熱媒体と冷媒とが互いに逆方向へ流れる、いわゆる向流型で構成されている。
そして、第1流路(31)を流れる冷媒が、第2流路(32)の蓄熱媒体から吸熱して蒸発する。ここで、冷媒は蒸発しながら下側から上側へ向かって流れるので、冷媒が蒸発しながら上側から下側へ流れる場合に比べて、流動抵抗が低減する。この結果、第2流路(32)を流れる蓄熱媒体は、冷媒によって順次冷却される。第2流路(32)で冷却された蓄熱媒体は、流入管(75)よりタンク(72)内に流入し、貯留される。また、蓄熱用熱交換器(30)の第1流路(31)で蒸発した冷媒は、バイパス配管(43)を経由して圧縮機(24)に吸入される。
〈利用冷房運転〉
利用冷房運転では、蓄熱媒体によって冷媒が冷却されながら、室内の冷房が行われる。利用冷房運転では、第1制御部(101)によって、四方切換弁(27)が第1状態に設定され、第1開閉弁(44)が開放され、第2開閉弁(45)が閉鎖され、室外膨張弁(28)が全開状態となる。また、利用冷房運転では、第1制御部(101)によって、圧縮機(24)、室外ファン(26)、及びポンプ(73)が運転される。また、室内ユニット(60)では、室内膨張弁(63)の開度が調節され、室内ファン(64)が運転される。この蓄熱運転では、室外熱交換器(25)が凝縮器として機能し、蓄熱用熱交換器(30)が冷却器として機能し、室内熱交換器(62)が蒸発器として機能する。
図5に示すように、蓄熱ユニット(70)のポンプ(73)が運転されると、タンク(72)内の蓄熱媒体が流出管(74)を流出し、蓄熱用熱交換器(30)の第2流路(32)を流れる。一方、冷媒回路(15)では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(25)を流れる。室外熱交換器(25)では、冷媒が室外空気へ放熱して凝縮する。室外熱交換器(25)で凝縮した冷媒は、室外膨張弁(28)をそのまま通過し、第1流路(31)を流れる。蓄熱用熱交換器(30)では、蓄熱媒体が第2流路(32)を順次流れている。このため、第1流路(31)を流れる高圧冷媒が、蓄熱媒体によって順次冷却される。この場合も、蓄熱運転と同様に、蓄熱媒体が第2流路(32)を通じて上側から下側へ流れ、冷媒は第1流路(31)を通じて下側から上側へ流れる。第2流路(32)で冷媒を冷却した蓄熱媒体は、流入管(75)よりタンク(72)内に流入し、貯留される。蓄熱用熱交換器(30)の第1流路(31)で過冷却された冷媒は、液配管(41)、液管(11)を経由して各室内ユニット(60)へ送られる。
室内ユニット(60)に流入した冷媒は、室内膨張弁(63)で減圧された後、室内熱交換器(62)を流れる。室内熱交換器(62)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発する。この結果、室内の冷房が行われる。室内熱交換器(62)で蒸発した冷媒は、ガス管(12)を経由して室外ユニット(20)へ送られ、圧縮機(24)に吸入される。
〈通常冷房運転〉
通常冷房運転では、蓄熱媒体で冷媒を冷却せずに、室内の冷房が行われる。通常冷房運転では、第1制御部(101)によって、四方切換弁(27)が第1状態に設定され、第1開閉弁(44)が開放され、第2開閉弁(45)が閉鎖され、室外膨張弁(28)が全開状態となる。また、通常冷房運転では、第1制御部(101)によって、圧縮機(24)、室外ファン(26)が運転される一方、ポンプ(73)は停止状態となる。また、室内ユニット(60)では、室内膨張弁(63)の開度が調節され、室内ファン(64)が運転される。
図6に示すように、蓄熱ユニット(70)では、ポンプ(73)が停止状態となる。このため、蓄熱媒体側回路(71)では、蓄熱媒体が循環することはなく、蓄熱用熱交換器(30)を蓄熱媒体が流れることもない。一方、冷媒回路(15)では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が、室外熱交換器(25)を流れる。室外熱交換器(25)では、冷媒が室外空気へ放熱して凝縮する。室外熱交換器(25)で凝縮した冷媒は、室外膨張弁(28)をそのまま通過し、第1流路(31)を流れる。蓄熱用熱交換器(30)では、上述のように蓄熱媒体が第2流路(32)を流れていない。このため、第1流路(31)を流れる高圧冷媒は、蓄熱媒体によって実質的に冷却されず、第1流路(31)を通過する。第1流路(31)を通過した冷媒は、液配管(41)、液管(11)を経由して各室内ユニット(60)へ送られる。
室内ユニット(60)に流入した冷媒は、室内膨張弁(63)で減圧された後、室内熱交換器(62)を流れる。室内熱交換器(62)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発する。この結果、室内の冷房が行われる。室内熱交換器(62)で蒸発した冷媒は、ガス管(12)、ガス配管(42)を経由して室外ユニット(20)へ送られ、圧縮機(24)に吸入される。
〈暖房運転〉
暖房運転では、室内の暖房が行われる。暖房運転では、第1制御部(101)によって、四方切換弁(27)が第2状態に設定され、第1開閉弁(44)が開放され、第2開閉弁(45)が閉鎖され、室外膨張弁(28)の開度が調節される。また、暖房運転では、第1制御部(101)によって、圧縮機(24)、室外ファン(26)が運転される一方、ポンプ(73)は停止状態となる。また、室内ユニット(60)では、室内膨張弁(63)が全開状態となり、室内ファン(64)が運転される。
図7に示すように、蓄熱ユニット(70)では、ポンプ(73)が停止状態となる。このため、蓄熱媒体側回路(71)では、蓄熱媒体が循環することはなく、蓄熱用熱交換器(30)を蓄熱媒体が流れることもない。一方、冷媒回路(15)では、圧縮機(24)で圧縮された冷媒が、ガス配管(42)とガス管(12)とを経由して各室内ユニット(60)へ送られる。室内ユニット(60)に流入した冷媒は、室内熱交換器(62)を流れる。室内熱交換器(62)では、冷媒が室内空気へ放熱して凝縮する。この結果、室内の暖房が行われる。室内熱交換器(62)で凝縮した冷媒は、室内膨張弁(63)をそのまま通過し、液管(11)、液配管(41)を経由して蓄熱用熱交換器(30)へ送られる。
蓄熱用熱交換器(30)に流入した冷媒は、蓄熱用熱交換器(30)の第1流路(31)を流れる。蓄熱用熱交換器(30)では、上述のように蓄熱媒体が第2流路(32)を流れていない。このため、第1流路(31)を流れる高圧冷媒は、蓄熱媒体と実質的に熱交換せず、第1流路(31)を通過する。第1流路(31)を通過した冷媒は、室外膨張弁(28)で減圧された後、室外熱交換器(25)を流れる。室外熱交換器(25)では、冷媒が室外空気から吸熱して蒸発する。室外熱交換器(25)で蒸発した冷媒は、圧縮機(24)に吸入される。
−実施形態1の効果−
実施形態1によれば、空気調和装置(10)において、蓄熱用熱交換器(30)の冷媒の容積をV1とし、室外熱交換器(25)の冷媒の容積をV2としたときに、V1/V2≦0.3の関係を満たすようにしたので、従来よりも蓄熱用熱交換器(30)の容積を小さくすることができる。これにより、蓄熱用熱交換器(30)を収容する蓄熱ユニット(70)の小型化を図ることができ、本発明の空気調和装置(10)を用いることにより、電力需要のピークの平坦化による発電コストの低減と空気調和装置(10)のコストの低減とを図ることができる。
また、実施形態1によれば、蓄熱用熱交換器(30)において、冷媒回路(15)に連通する第1流路(31)と蓄熱媒体側回路(71)に連通する第2流路(32)とを備え、第1流路(31)の冷媒と第2流路(32)の蓄熱媒体とを熱交換させるように構成した。この蓄熱用熱交換器(30)では、互いに強制対流する冷媒と蓄熱媒体とが熱交換するので、タンクの内部に伝熱管を配置してタンク内の蓄熱媒体と伝熱管の冷媒とを熱交換する、いわゆるスタティック型の熱交換器に比べて熱通過係数を高くすることができる。これにより、蓄熱用熱交換器(30)の小型化を図ることができる。
また、実施形態1によれば、臭化テトラnブチルアンモニウム水溶液及びその包接水和物を蓄熱媒体として用いるようにしたので、蓄熱媒体が氷の場合に比べて、相変化時の温度を高くすることができる。これにより、蓄熱媒体が氷の場合に比べて、冷媒回路(15)の蒸発温度を高くすることにより、空気調和装置(10)の蓄熱運転時の消費電力量を小さくすることができる。
また、実施形態1によれば、利用冷房運転が室外ユニット(20)と室内ユニット(60)と蓄熱ユニット(70)との消費電力量を合計した総合消費電力量がピークとなる時間帯に限定して行われるようにしたので、そのピークの部分の総合消費電力量の一部を削減することができる。これにより、電力需要のピークの平坦化による発電コストの低減を図ることができる。
《発明の実施形態2》
本実施形態は、複数の空気調和装置(10)と一つの制御装置(110)とを備えた空気調和システム(200)である。
−空気調和システムの構成−
図8に示すように、空気調和システム(200)は、複数の空気調和装置(10)と、全ての空気調和装置(10)の運転を制御するための一つの制御装置(110)とを備えている。複数の空気調和装置(10)は、一つのビルディングに設置されている。制御装置(110)は、インターネット等の通信回線(120)を介して、制御対象となる一群の空気調和装置(10)の全てと通信可能に接続されている。
各空気調和装置(10)は、蓄熱ユニット(70)を一つずつ備えている。各空気調和装置(10)は、蓄熱ユニット(70)の蓄熱媒体を冷却する蓄熱運転と、蓄熱ユニット(70)が蓄える冷熱を利用して室内を冷房する利用冷房運転と、蓄熱ユニット(70)が蓄える冷熱を利用せずに室内を冷房する通常冷房運転と、室内を暖房する暖房運転とを選択的に実行する。空気調和装置(10)の構成と運転動作については、実施形態1と同じであるため説明は省略する。
図9に示すように、制御装置(110)は、受信部(111)と、記憶部(112)と、予測部(113)と、設定部(114)と、指令部(115)とを備えている。受信部(111)、記憶部(112)、予測部(113)、設定部(114)、及び指令部(115)は、それぞれ下記の動作を行うように構成されている。
受信部(111)は、通信回線(120)を介して気象予測データを受信する。受信部(111)が受信する気象予測データには、一日の各時間帯の気温および日射量の予測値が少なくとも含まれている。
記憶部(112)は、過去の各空気調和装置(10)の運転状態を示す運転実績データを、空気調和システム(200)を構成する空気調和装置(10)のそれぞれについて個別に記憶する。例えば、記憶部(112)は、前年の各日について、その日の各時間帯における各空気調和装置(10)の消費電力と、その日の各時間帯における気温及び日射量とを、運転実績データとして記憶する。
予測部(113)は、一日の各時間帯毎の空気調和装置(10)の消費電力を、空気調和システム(200)を構成する空気調和装置(10)のそれぞれについて個別に予測する。設定部(114)は、各空気調和装置(10)が利用冷房運転を行う時間帯である利用時間帯を、空気調和システム(200)を構成する空気調和装置(10)のそれぞれについて個別に設定する。指令部(115)は、空気調和システム(200)を構成する空気調和装置(10)のそれぞれに対し、通信回線(120)を介して指令信号を個別に出力する。なお、予測部(113)、設定部(114)、及び指令部(115)が行う動作については、後ほど詳しく説明する。
−制御装置の動作−
制御装置(110)の予測部(113)、設定部(114)、及び指令部(115)が行う動作について説明する。
なお、この説明では、ビルディングの部屋の用途がオフィスであり、ビルディングの東側と西側と南側と北側のそれぞれに空気調和装置(10)が5台ずつ設置されていると仮定する。つまり、空気調和システム(200)に20台の空気調和装置(10)が設けられていると仮定する。また、各空気調和装置(10)の蓄熱ユニット(70)は、空気調和装置(10)の消費電力を一時間当たり2kWの割合で二時間に亘って削減できるだけの冷熱を蓄えられるように、そのタンク(72)の容量が設定されていると仮定する。また、設定部(114)の上限電力が180kWに設定されていると仮定する。なお、以下に示す空気調和装置(10)の消費電力は、いずれも単なる一例である。
〈予測部の動作〉
予測部(113)は、一日の一時間毎の空気調和装置(10)の消費電力を、空気調和システム(200)を構成する空気調和装置(10)のそれぞれについて個別に予測する。その際、予測部(113)は、受信部(111)が受信した気象予測データと、記憶部(112)が記憶する運転実績データとに基づいて、各空気調和装置(10)の消費電力を予測する。
受信部(111)が受信する気象予測データには、一日における所定時間毎(例えば、一時間毎)の気温および日射量の予測値が含まれる。通常、部屋の冷房負荷は、気温が高いほど高くなり、日射量が多いほど高くなる。また、日射量が多い晴天時には、ビルディングの南側に位置する部屋と北側に位置する部屋の冷房負荷の差が大きくなる。一方、日射量の少ない曇天時には、どの方角に位置する部屋の冷房負荷も概ね等しくなる。また、部屋の冷房負荷が高いほど、その部屋を冷房する空気調和装置(10)の消費電力が多くなる。そこで、予測部(113)は、各空気調和装置(10)の一時間毎の消費電力を予測する際に、所定時間毎の気温および日射量の予測値を含む気象予測データを考慮する。
記憶部(112)が記憶する運転実績データには、例えば、前年の各日の各時間帯における各空気調和装置(10)の消費電力と、その日の各時間帯における気温及び日射量とが含まれる。例えば、ある日の部屋の冷房負荷を予測する際には、前年の同時期に空気調和装置(10)が発揮していた冷房能力が参考になる。また、ビルディングの部屋の用途がオフィスであるため、平日には空気調和装置(10)の運転時間が長く、休日は空気調和装置(10)の運転時間が短くなる。従って、過去の各曜日毎の空気調和装置(10)の運転状態も、ある日の部屋の冷房負荷を予測する際に参考となる。また、部屋の冷房負荷が高いほど、その部屋を冷房する空気調和装置(10)の消費電力が多くなる。そこで、予測部(113)は、各空気調和装置(10)の一時間毎の消費電力を予測する際に、記憶部(112)が記憶する運転実績データを考慮する。
予測部(113)において得られた一時間毎の空気調和装置(10)の消費電力の予測値の一例を、図10及び図11に示す。図10(A)に示すように、南側に設置された空気調和装置(10)については、11時から12時までの時間帯と13時から15時までの時間帯とに部屋の冷房負荷が最大になるため、この時間帯に空気調和装置(10)の消費電力が最大値(10kW)となる。図10(B)に示すように、東側に設置された空気調和装置(10)については、10時から12時までの時間帯と13時から14時までの時間帯とに部屋の冷房負荷が最大になるため、この時間帯に空気調和装置(10)の消費電力が最大値(10kW)となる。図10(C)に示すように、西側に設置された空気調和装置(10)については、13時から16時までの時間帯に部屋の冷房負荷が最大になるため、この時間帯に空気調和装置(10)の消費電力が最大値(10kW)となる。図10(D)に示すように、北側に設置された空気調和装置(10)については、11時から12時までの時間帯と13時から15時までの時間帯とに部屋の冷房負荷が最大になるため、この時間帯に空気調和装置(10)の消費電力が最大値(9kW)となる。なお、この例では、ビルディングの部屋の用途がオフィスであるため、オフィスが昼休みとなる12時から13時の時間帯には、各空気調和装置(10)の消費電力が低くなる。
このように、予測部(113)は、一時間毎の空気調和装置(10)の消費電力の予測値を、空気調和システム(200)を構成する空気調和装置(10)のそれぞれについて個別に算出する。そして、予測部(113)は、算出した予測値を設定部(114)へ出力する。
〈設定部の動作〉
設定部(114)は、予測部(113)が予測した各空気調和装置(10)の消費電力に基づいて、各空気調和装置(10)が利用冷房運転を行う時間帯である利用時間帯を、空気調和システム(200)を構成する空気調和装置(10)のそれぞれについて個別に設定する。その際、設定部(114)は、空気調和システム(200)を構成する空気調和装置(10)の消費電力の合計が所定の上限電力以下に保たれるように、各空気調和装置(10)の利用時間帯を設定する。
ここでは、設定部(114)が各空気調和装置(10)の利用時間帯を設定する動作について、予測部(113)が各空気調和装置(10)について図10及び図11に示すような消費電力の予測値を算出した場合を例に説明する。
上述したように、ビルディングには、その東側と西側と南側と北側のそれぞれに空気調和装置(10)が5台ずつ設置されている。このため、仮に各空気調和装置(10)が利用冷房運転を行わずに通常冷房運転だけを行ったとすると、空気調和システム(200)を構成する20台の空気調和装置(10)の消費電力の合計は、図13(A)及び図14に示すようになる。つまり、全ての空気調和装置(10)の消費電力の合計は、13時から14時までの時間帯において最大値(195kW)となる。
また、図10に示すように、各空気調和装置(10)の消費電力は、3時間に亘って最大値となる。ところが、各空気調和装置(10)の蓄熱ユニット(70)が蓄えられる冷熱の量は、空気調和装置(10)の消費電力を一時間当たり2kWの割合で二時間に亘って削減できるだけの量しかない。このため、仮に全ての空気調和装置(10)が11時から12時までの時間帯と12時から13時までの時間帯とにおいて利用冷房運転を行ったとすると、空気調和システム(200)を構成する20台の空気調和装置(10)の消費電力の合計は、図13(B)及び図14に示すようになる。
つまり、全ての空気調和装置(10)の消費電力の合計は、各空気調和装置(10)が利用冷房運転を行う11時から12時までの時間帯と12時から13時までの時間帯とにおいて減少するが、14時から15時の時間帯は減少しない。そして、14時から15時の時間帯において、全ての空気調和装置(10)の消費電力の合計は、最大値(192.5kW)となる。つまり、この場合には、空気調和装置(10)が利用冷房運転を行ったにも拘わらず、全ての空気調和装置(10)の消費電力の合計は、空気調和装置(10)が利用冷房運転を行わなかった場合と殆ど同じになる。
そこで、設定部(114)は、一時間毎の各空気調和装置(10)の消費電力の予測値に基づいて、空気調和システム(200)を構成する空気調和装置(10)のそれぞれについて、利用時間帯を個別に設定する。例えば、設定部(114)は、図12に示すように、各空気調和装置(10)の利用時間帯を設定する。
図12(A)に示すように、南側に設置された5台の空気調和装置(10)について、制御部は、13時から15時までの時間帯を利用時間帯に設定する。この場合、南側に設置された各空気調和装置(10)の消費電力の予測値は、13時から15時までの時間帯において、10kWから8kWに減少する。
図12(B)に示すように、東側に設置された5台の空気調和装置(10)について、制御部は、10時から12時までの時間帯を利用時間帯に設定する。この場合、東側に設置された各空気調和装置(10)の消費電力の予測値は、10時から12時までの時間帯において、10kWから8kWに減少する。
図12(C)に示すように、西側に設置された5台の空気調和装置(10)について、制御部は、14時から16時までの時間帯を利用時間帯に設定する。この場合、西側に設置された各空気調和装置(10)の消費電力の予測値は、14時から16時までの時間帯において、10kWから8kWに減少する。
図12(D)に示すように、北側に設置された5台の空気調和装置(10)について、制御部は、11時から12時までの時間帯と、13時から14時までの時間帯とを利用時間帯に設定する。この場合、西側に設置された各空気調和装置(10)の消費電力の予測値は、11時から12時までの時間帯と、13時から14時までの時間帯とにおいて、9kWから7kWに減少する。
各空気調和装置(10)が図12に示す利用時間帯に利用冷房運転を行ったとすると、空気調和システム(200)を構成する20台の空気調和装置(10)の消費電力の合計は、図13(C)及び図14に示すようになる。つまり、全ての空気調和装置(10)の消費電力の合計は、11時から16時の時間帯において殆ど一定となり、12時から13時までの時間帯において最大値(177.5kW)となる。従って、各空気調和装置(10)が図12に示す利用時間帯に利用冷房運転を行えば、全ての空気調和装置(10)の消費電力の合計の最大値は、上限電力(本実施形態では180kW)以下となる。そこで、設定部(114)は、図12に示すように設定した各空気調和装置(10)の利用時間帯を、指令部(115)へ出力する。
指令部(115)は、設定部(114)によって設定された利用時間帯を含む指令信号を、各空気調和装置(10)に対して出力する。つまり、指令部(115)は、各空気調和装置(10)に対して、その空気調和装置(10)について設定部(114)が設定した利用時間帯を含む指令信号を出力する。
南側に設置された各空気調和装置(10)に対して指令部(115)が出力する指令信号には、13時から15時までの時間帯を利用時間帯とする旨の情報が含まれる。東側に設置された各空気調和装置(10)に対して指令部(115)が出力する指令信号には、10時から12時までの時間帯を利用時間帯とする旨の情報が含まれる。西側に設置された各空気調和装置(10)に対して指令部(115)が出力する指令信号には、14時から16時までの時間帯を利用時間帯とする旨の情報が含まれる。北側に設置された各空気調和装置(10)に対して指令部(115)が出力する指令信号には、11時から12時までの時間帯および13時から14時までの時間帯を利用時間帯とする旨の情報が含まれる。
指令部(115)から出力された指令信号は、各空気調和装置(10)のコントローラ(100)へ入力される。そして、各コントローラ(100)は、そのコントローラ(100)の設けられた空気調和装置(10)が指令信号に含まれる利用時間帯に利用冷房運転を行うように、空気調和装置(10)の運転を制御する。8時から22時の時間帯において、南側に設置された各空気調和装置(10)は、13時から15時までの時間帯に利用冷房運転を行い、残りの時間帯に通常冷房運転を行う。また、8時から22時の時間帯において、東側に設置された各空気調和装置(10)は、10時から12時までの時間帯に利用冷房運転を行い、残りの時間帯に通常冷房運転を行う。また、8時から22時の時間帯において、西側に設置された各空気調和装置(10)は、14時から16時までの時間帯に利用冷房運転を行い、残りの時間帯に通常冷房運転を行う。また、8時から22時の時間帯において、北側に設置された各空気調和装置(10)は、11時から12時までの時間帯および13時から14時の時間帯に利用冷房運転を行い、残りの時間帯に通常冷房運転を行う。
そして、各空気調和装置(10)がそれぞれについて設定された利用時間帯に利用冷房運転を行うことによって、空気調和システム(200)を構成する20台の空気調和装置(10)の実際の消費電力の合計が、上限電力である180kW以下に抑えられる。
−実施形態2の効果−
本実施形態2の制御装置(110)において、設定部(114)は、各空気調和装置(10)の消費電力の予測値を考慮して、全ての空気調和装置(10)の消費電力の合計が所定の上限電力以下に保たれるように、空気調和装置(10)毎に利用時間帯を個別に設定する。
ここで、本実施形態2の各空気調和装置(10)の蓄熱ユニット(70)は、各空気調和装置(10)の消費電力が最大となる時間帯の一部だけで利用冷房運転を行える程度の冷熱しか蓄えられない。この場合、各空気調和装置(10)が同時に利用冷房運転を行うと、各空気調和装置(10)の消費電力が最大となっているにも拘わらず全ての空気調和装置(10)が通常冷房運転を行う時間帯ができてしまう。このため、各空気調和装置(10)が利用冷房運転を行ったにも拘わらず、各空気調和装置(10)の合計の消費電力の最大値は、各空気調和装置(10)が利用冷房運転を行わない場合よりも僅かしか低くならない(図13(A)及び(B)を参照)。
これに対し、本実施形態2の制御装置(110)の設定部(114)は、空気調和装置(10)毎に利用時間帯を個別に設定する。このため、各空気調和装置(10)が利用冷房運転を行う時間帯を分散させることができ、各空気調和装置(10)の利用時間帯を適切に設定すれば、全ての空気調和装置(10)の消費電力の合計を所定の上限電力以下に保つことが可能となる(図13(C)を参照)。従って、本実施形態2によれば、各空気調和装置(10)の蓄熱ユニット(70)が冷房負荷の高い時間帯の一部でしか利用冷房運転を行えないものである場合であっても、各空気調和装置(10)の利用時間帯を適切に設定することによって、全ての空気調和装置(10)の消費電力の合計の最大値を低下させることが可能となる。
以上説明したように、本発明は、蓄熱タンクを有する蓄熱ユニットを備えた空気調和装置について有用である。
10 空気調和装置
15 冷媒回路
21 室外回路
24 圧縮機
25 室外熱交換器
27 四方切換弁
30 蓄熱用熱交換器
60 室内ユニット
61 室内回路
62 室内熱交換器
70 蓄熱ユニット
71 蓄熱回路
72 蓄熱タンク
73 ポンプ
100 コントローラ

Claims (4)

  1. 圧縮機(24)及び室外熱交換器(25)が収容された室外ユニット(20)と、室内熱交換器(62)が収容された室内ユニット(60)と、蓄熱媒体を貯留する蓄熱タンク(72)及び蓄熱用熱交換器(30)が収容された蓄熱ユニット(70)とを備え、
    前記圧縮機(24)と前記室外熱交換器(25)と前記室内熱交換器(62)と前記蓄熱用熱交換器(30)とが接続されて冷凍サイクルの冷媒回路(15)が構成され、前記蓄熱用熱交換器(30)は、前記蓄熱タンク(72)の蓄熱媒体と前記冷媒回路(15)の冷媒とを熱交換するように構成され、
    前記蓄熱用熱交換器(30)により冷媒が蓄熱媒体を冷却する蓄熱運転と、前記蓄熱用熱交換器(30)により前記蓄熱運転時に蓄熱媒体に蓄えられた冷熱で冷媒を冷却する利用運転とに切換可能に構成された空気調和装置であって、
    前記蓄熱用熱交換器(30)の冷媒の容積をV1とし、前記室外熱交換器(25)の冷媒の容積をV2としたときに、V1/V2≦0.3の関係を満たしていることを特徴とする空気調和装置。
  2. 請求項1において、
    前記蓄熱タンク(72)及び前記蓄熱用熱交換器(30)が接続された循環回路(71)を備え、
    前記蓄熱用熱交換器(30)は、前記冷媒回路(15)に連通する第1流路(31)と前記循環回路(71)に連通する第2流路(32)とを備え、前記第1流路(31)の冷媒と前記第2流路(32)の蓄熱媒体とが熱交換するように構成されていることを特徴とする空気調和装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記蓄熱媒体は、臭化テトラnブチルアンモニウム水溶液及びその包接水和物であることを特徴とする空気調和装置。
  4. 請求項1から3の何れか1つにおいて、
    前記利用運転が室外ユニット(20)と室内ユニット(60)と蓄熱ユニット(70)との消費電力量を合計した総合消費電力量がピークとなる時間帯に限定して行われるように制御する制御部(100)を備えていることを特徴とする空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019035531A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 株式会社大林組 空調システム選定装置、空調システム選定方法、プログラム及び記録媒体

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