JP2014129781A - ラジアルピストン式油圧機械及び風力発電装置 - Google Patents

ラジアルピストン式油圧機械及び風力発電装置 Download PDF

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勝彦 武田
Osamu Uehara
修 上原
Ryuji Horioka
竜治 堀岡
Masanori Nishimura
正則 西村
Mitsuyuki Yoshihara
光行 吉原
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Abstract

【課題】シリンダブロックの強度を低下させることなく、シリンダブロックの解体、組立及びシリンダブロックに内蔵された部品の保守点検を容易にする。
【解決手段】油圧機械40(油圧ポンプ22又は油圧モータ28)を構成するシリンダブロック48を上側部位67aと下側部位67bとに分割形成する。下側部位67bはエンドプレート60に一体に形成されるか、又は結合されている。上側部位67aはエンドプレート60にボルト84で螺着される。エンドプレート60にアーム80a、80bが設けられ、下側部位67bにアーム82a、82bが設けられている。アーム80a、80b、82a、82bは油圧式サポート機構86で支持されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、油圧ポンプ又は油圧モータ等に適用可能なラジアルピストン式油圧機械、及び該ラジアルピストン式油圧機械を備えた風力発電装置に関する。
近年、地球環境の保全の観点から、太陽光、風力等の自然エネルギを利用した発電装置が普及してきている。例えば、風力発電装置では、風のエネルギをロータの回転エネルギに変換し、ロータの回転エネルギを発電機によって電力に変換する。従来、風力発電装置では、ロータの回転数が発電機の定格回転数に比べて小さいため、ロータと発電機との間に機械式(ギア式)の増速機を設けていた。
これに対し、発電効率の向上を目的として、風力発電装置の大型化が進められ、増速機の重量及びコストが増加する傾向にある。このため、機械式の増速機に替えて、油圧ポンプ及び油圧モータを組み合わせた油圧トランスミッションを採用した風力発電装置が注目を浴びている。通常、この油圧トランスミッションは、ロータの回転により駆動される油圧ポンプと、発電機に連結された油圧モータと、油圧ポンプ及び油圧モータの間で、圧油圧モータを循環させる圧油配管とを有している。例えば、特許文献1には、風力によって駆動するロータの回転エネルギを、油圧トランスミッションを介して発電機に伝達するようにした風力発電装置が開示されている。
一方、複数のシリンダが放射状に並んだラジアルピストン式油圧機械が知られている。例えば、特許文献2には、動力伝達装置に用いられるラジアルピストン式の油圧ポンプが開示されている。この油圧ポンプは、内周面にカム面を有するアウターレースと、このアウターレースに対向して放射状に配置された複数のシリンダを有するインナーレースとを備えている。インナーレースの複数のシリンダは、内部で摺動するピストンを有し、各々のピストンは、カム面と当接するボールが取り付けられている。
また、特許文献3には、風力発電装置のドライブトレインとして機能するラジアルピストン式油圧機械が開示されている。このラジアルピストン式油圧機械は、シリンダ内を往復運動するピストンと、ピストンに取り付けられたローラと、ローラに当接するカム面を有するカムとを備えている。また、特許文献4には、風力発電装置に適用されたラジアルピストン式油圧機械において、油圧ポンプ又は油圧モータの複数のシリンダを内蔵するシリンダブロックを一体型とした構成、及び該シリンダブロックを周方向で複数に細分割した構成が開示されている。
国際公開第2010/033035号公報 特開2010−19192号公報 米国特許公開第2010/0040470号 国際公開第2012/073277号公報
ラジアルピストン式油圧機械においては、シリンダブロックの内側に設けられた複数のシリンダやカム等の部品を保守点検する必要がある。即ち、シリンダブロックの内部には、ロータのハブと連結した回転シャフトがあり、この回転シャフトを支承する軸受の交換や、各シリンダのピストン、及び回転シャフトの回転運動をピストンの往復運動に変換させるカム等の保守点検が必要となる。しかし、シリンダブロックが一体型の場合、これら部品の保守点検が困難となる。
シリンダブロックを複数に分割した場合、これら部品の保守点検は容易になる。しかし、シリンダブロックの再組立時、各セグメントの相対位置を厳格に調整する作業が必要になる。そのため、再組立時に、シム等の調整部品を使わざるを得ず、再組立作業が面倒になる。また、風力発電装置のドライブトレイン用の油圧機械では、風が吹いている時にシリンダブロックの交換をしようとすれば、風による荷重を受けているので、工場で組み立てるのとは状況が全く異なる。即ち、風の影響で一度取り外したシリンダブロックを組み付けようとしても、ナセル内に入らないといった事態が起こり得る。特許文献4に開示された分割型のシリンダブロックは、組立作業を容易にする目的もあるが、前述のように、分割することで、逆に再組立作業が極めて面倒になる。
さらに、カム面からピストンが受ける力は、必ずしもシリンダの軸線方向とは限らず、カム面の方向に応じてカムの回転方向に向いたサイドフォースが発生する。このサイドフォースによって、シリンダブロックのカムに近い領域がカムの回転方向へ押されると共に、シリンダブロックのカムと離れた領域がカム回転方向とは逆方向へ押される。その結果、シリンダブロックに捩じりモーメントが発生する。シリンダブロックを分割型にすると、この捩じりモーメントに対するシリンダブロックの強度が低下するという問題がある。
本発明の少なくとも一実施形態は、ラジアルピストン式油圧機械において、シリンダブロックの強度を低下させることなく、シリンダブロックの解体、組立及びシリンダブロックに内蔵された部品の保守点検を容易にすることを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の幾つかの実施形態に係るラジアルピストン式油圧機械は、油圧機械本体の半径方向に沿って配置された複数のピストンと、油圧機械の半径方向に沿って往復運動可能に複数のピストンをそれぞれ案内するための複数のシリンダが設けられた環状のシリンダブロックとを備え、環状のシリンダブロックは、分割線に沿って上側部と下側部とに分割可能に構成されたものである。
なお、一実施形態において、環状のシリンダブロックの内側には、回転部位が配置される。また、複数のシリンダは、シリンダブロックの周方向及び軸方向に配置される。
このように、シリンダブロックを分割線に沿って上側部と下側部とに分割可能に構成したことで、シリンダブロックの解体が容易になり、内蔵部品の保守点検や交換が容易になる。また、シリンダブロックを上側部と下側部に分割しただけであるので、再組立はさほど面倒ではなくなり、かつ前記サイドフォースに対する強度低下を抑制できる。
なお、ピストンは油圧機械の半径方向に沿って往復運動するようにシリンダに配置されるが、「沿って」の用語は、油圧機械の半径方向に、幾何学的な意味で厳密に平行である状態を指すものではなく、油圧機械の半径方向にある程度の角度(例えば30°以内の角度)をなす状態を含む意味で用いている。
幾つかの実施形態では、ラジアルピストン式油圧機械は、環状のシリンダブロックの少なくとも一方の端部に設けられる少なくとも一枚のエンドプレートをさらに備え、少なくとも上側部はエンドプレートに対して着脱自在に構成される。このように、エンドプレートを備えることで、シリンダブロック全体の強度を向上できると共に、上側部の取付けが容易になる。
油圧機械が油圧ポンプである場合、シリンダブロックを含む油圧機械の静止部位には、回転部位から回転トルクが加えられる。一実施形態では、油圧機械の静止部位がこの回転トルクによって供回りすることがないように油圧機械の静止部位を支持するための支持手段として、エンドプレートを静止部材(例えば、風力発電装置に設けられた場合には、ナセルのケーシングを構成する部材)に支持するための第1サポート部が設けられる。これによって、回転部位から加えられる回転トルクに抗して、シリンダブロックを静止かつ固定させることができる。
一実施形態では、前記第1サポート部は、エンドプレートがシリンダブロックの中心軸を中心に回転するのを規制しつつ、エンドプレートが中心軸と直交する方向における変位を許容するものであってもよい。シリンダブロックの内側には、回転シャフトやカム等の回転部位が配置され、かつこれらの外周面にこれらを支承する軸受が設けられている。第1サポート部を前記構成とすることで、油圧機械の回転部位の回転運動とピストンの往復運動との間の運動モードの変換を確実に行いつつ、油圧機械の回転部位から静止部位に伝わる回転トルク以外の力の成分に起因した油圧機械(エンドプレート)の変位を吸収できる。
一実施形態では、油圧機械は、シリンダブロックのうち下側部を静止部材に支持するための第2サポート部をさらに備える。これによって、回転部位から加えられる回転トルクに抗して、シリンダブロックを静止させ固定させることができる。
前記構成に加えて、第2サポート部は、シリンダブロックの下側部がシリンダブロックの中心軸を中心に回転するのを規制しつつ、該下側部が中心軸と直交する方向における変位を許容するものであってもよい。これによって、回転部位の回転運動とピストンの往復運動との間の運動モードの変換を確実に行いつつ、油圧機械の回転部位から静止部位に伝わる回転トルク以外の力の成分に起因した油圧機械(シリンダブロック)の変位を吸収できる。
一実施形態では、シリンダブロック内における複数のシリンダは、油圧機械の軸方向に配置されるm個(ただしmは2以上の整数)の仮想シリンダによって形成される仮想シリンダ列を軸方向に対して傾斜させた配列に従って配置され、シリンダブロックの上側部と下側部との間に形成される分割線は、この配列に沿って油圧機械の軸方向に対して傾斜している。これによって、この分割線がシリンダボアやシリンダブロックに形成された圧油路と交差することがなくなる。
なお、油圧機械の軸方向に複数のシリンダ列を備えた油圧ポンプの場合、高圧油の吐出を時系列的に均等化するため、ピストンの往復運動には位相差を設けることがある。これを目的として、カム面の形状に位相差を設けることが考えられるが、こうすると、カム面の形状が複雑となり、カム面の加工が高コストとなる。これに対し、上述のように仮想シリンダ列を軸方向に対して傾斜させた配列に従ってシリンダを配置することで、カム面の形状に位相差を設ける必要がなくなり、カム面の加工が容易になる。
幾つかの実施形態では、分割線に沿ってシリンダブロックの上半部及び下半部にフランジを設け、これらのフランジ同士を締結する。これによって、シリンダブロックの上側部と下側部とを強固に結合できる。
本発明の一実施形態において、シリンダブロックの上側部と下側部とは、油圧機械の半径方向又は軸方向における下側部への上側部の位置合わせが可能に構成される。例えば、位置合わせピンを用いた位置合わせを行う。これによって、上側部と下側部との相互の位置合わせを容易かつ正確に行うことができる。
本発明の一実施形態において、上側部と少なくとも一枚のエンドプレートとは、油圧機械の半径方向又は軸方向における下側部への上側部の位置合わせが可能に構成される。例えば、上側部と下側部との当接面に嵌め合い構造を形成する。これによって、上側部とエンドプレート、ひいては上側部と下側部との位置合わせを容易かつ正確に行うことができる。
本発明の一実施形態において、シリンダブロックに、複数のピストンと複数のシリンダによってそれぞれ形成される複数の油圧室に連通する複数の内部油路を設け、少なくとも一枚のエンドプレートの内部に、複数の内部油路に連通する集合油路を設け、複数の内部油路を、分割線を避けて油圧機械の軸方向に沿って集合油路まで延在させる。これによって、複数の油圧室に圧油を供給し、又は複数の油圧室から圧油を排出する油路の形成を容易かつ低コストに行うことができる。
また、本発明の幾つかの実施形態に係る風力発電装置は、少なくとも一本のブレードと、少なくとも一本のブレードが取付けられるハブと、ハブの回転によって駆動されるように構成された油圧ポンプと、油圧ポンプで生成された圧油によって駆動されるように構成された油圧モータと、油圧モータによって駆動される発電機とを備えている。そして、前記構成のラジアルピストン式油圧機械を有している。即ち、油圧ポンプ及び油圧モータの少なくとも一方は、ラジアルピストン式の油圧機械であり、このラジアルピストン式の油圧機械は、油圧機械の半径方向に沿って配置された複数のピストンと、油圧機械の半径方向に沿って往復運動可能に複数のピストンをそれぞれ案内するための複数のシリンダが設けられたシリンダブロックとを含み、シリンダブロックは、分割線に沿って上側部と下側部とに分割可能に構成されている。
このように、シリンダブロックを分割線に沿って上側部と下側部とに分割可能に構成したことで、シリンダブロックの解体が容易になり、内蔵部品の保守点検や交換が容易になる。また、シリンダブロックを上側部と下側部に分割しただけであるので、再組立はさほど面倒ではなくなり、かつ前記サイドフォースに対する強度低下を抑制できる。
幾つかの実施形態では、前記風力発電装置は、シリンダブロックの下側部を静止部材に支持するためのサポート部をさらに備え、サポート部は、下側部がシリンダブロックの中心軸を中心に回転するのを規制しつつ、該下側部が該中心軸と直交する方向における変位を許容するものである。これによって、回転部位から加えられる回転トルクに抗して、シリンダブロックを静止かつ固定させることができると共に、回転部位の回転運動とピストンの往復運動との間の運動モードの変換を確実に行いつつ、油圧機械の回転部位から静止部位に伝わる回転トルク以外の力の成分に起因した油圧機械(シリンダブロック)の変位を吸収できる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、ラジアルピストン式油圧機械、及びこのラジアルピストン式油圧機械を備えた風力発電装置において、シリンダブロックを、分割線に沿って上側部と下側部とに分割可能に構成することで、シリンダブロックの解体が容易になり、内蔵部品の保守点検や交換が容易になる。また、シリンダブロックを上側部と下側部に分割しただけであるので、再組立はさほど面倒ではなくなり、かつサイドフォースに対する強度低下を抑制できる。
本発明のラジアルピストン式油圧機械が適用される風力発電装置の概要図である。 本発明の第1実施形態に係る油圧機械の縦断面図である。 前記油圧機械の作動油路の構成を示す模式図である。 前記油圧機械を構成するシリンダブロックの斜視図である。 回転トルクの付加時における前記油圧機械の動作説明図である。 直交方向荷重の付加時における前記油圧機械の動作説明図である。 本発明の第2実施形態に係るシリンダブロックの正面図である。 本発明の第3実施形態に係るシリンダブロックの横断面図である。 本発明の第4実施形態に係るシリンダブロックの正面図である。 本発明の第5実施形態に係るシリンダブロックの斜視図である。 図10中のX−X線に沿う上側部位組立後の断面図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
本発明の第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1において、風力発電装置10は、少なくとも1本、典型的には2本以上のブレード14と、ブレード14が放射状に連結されたハブ16とで構成されるロータ12を備えている。なお、ハブ16は、ハブカバー18によって覆われていてもよい。ロータ12には、回転シャフト20を介して油圧ポンプ22が連結されている。油圧ポンプ22には、高圧油路24及び低圧油路26を介して油圧モータ28が接続されている。具体的には、油圧ポンプ22の出口が高圧油路24を介して油圧モータ28の入口に接続され、油圧モータ28の出口が低圧油路26を介して油圧ポンプ22の入口に接続されている。
油圧ポンプ22は、回転シャフト20によって駆動されて作動油を昇圧し、高圧の作動油(圧油)を生成する。油圧ポンプ22で生成された高圧油は、高圧油路24を介して油圧モータ28に送られ、この高圧油によって油圧モータ28が駆動される。油圧モータ28で仕事をした後の低圧の作動油は、低圧油路26を介して油圧モータ28に戻される。
油圧モータ28には発電機30が連結されている。一実施形態では、発電機30は、油圧モータ28によって駆動される同期発電機であり、図示しない電力系統に接続されている。
なお、回転シャフト20の少なくとも一部はナセル32で覆われている。油圧ポンプ22、油圧モータ28及び発電機30は、タワー34の上端に設けられたナセル32の内部に配置されている。本実施形態及び以下に説明する実施形態において、油圧ポンプ22及び油圧モータ28の少なくとも一方は、以下で説明するラジアルピストン式油圧機械である。
図2は、油圧ポンプ22又は油圧モータ28を構成するラジアルピストン式の油圧機械40を示す。油圧機械40は、油圧機械40の半径方向に沿って形成された複数のシリンダボア42と、複数のシリンダボア42に夫々摺動自在に設けられた複数のピストン44と、複数のシリンダボア42が設けられたシリンダブロック48とを備えている。複数のシリンダボア42は、シリンダブロック48の周方向及び軸方向(矢印g方向)に等間隔に配置されている。各々のピストン44は、シリンダボア42の内部で油圧機械40の半径方向に沿って往復運動する。ピストン44の往復運動によってピストン44とシリンダボア42とによって形成される油圧室rの容積が周期的に変化する。
シリンダブロック48の内部中央に回転シャフト50が配置されている。回転シャフト50は、回転シャフト20と一体に設けられているか、又は回転シャフト20と連動して回転運動を行うものである。
油圧室rの周期的な容積変化を伴うピストン44の往復運動は、機械要素52の回転運動との間で運動モードが変換されるようになっている。例えば、油圧機械40が油圧ポンプ22である場合、油圧機械40の回転シャフト50と共に回転する機械要素52の回転運動がピストン44の往復運動に変換される。これによって、油圧室rの周期的な容積変化が起こり、油圧室rで高圧の作動油が生成され、この高圧油で油圧モータ28が駆動される。
油圧機械40が油圧モータ28である場合、油圧ポンプ22から高圧の作動油が導入され、この高圧油の導入によってピストン44の往復運動が起る。ピストン44の往復運動が機械要素52の回転運動に変換される結果、機械要素52と共に油圧機械40の回転シャフト50が回転する。こうして、機械要素52の働きにより、油圧機械40の回転シャフト50の回転エネルギ(機械的エネルギ)と作動油の流体エネルギとの間でエネルギ変換が行われ、油圧機械40が油圧ポンプ22又は油圧モータ28として所期の役割を果たすようになっている。
図2に示すように、本実施形態では、機械要素52は、回転シャフト50と共に回転するように構成され、ピストン44に設けられた当接部46と当接するカム面を有するカムである。この場合、当接部46に対するカム(機械要素52)の相対的な回転運動を作り出すために、カム(機械要素52)とシリンダブロック48との間に、少なくとも1つの軸受54aを設けてもよい。なお、本実施形態では、当接部46は、ピストン44に取り付けられたローラである。他の実施形態では、機械要素52は、回転シャフト50と共に回転するように構成され、コンロッドを介してピストン44に連結された少なくとも一つのクランクピンを有するクランクシャフトである。
シリンダブロック48には、複数の油圧室rに連通する少なくとも1本の内部油路56(56a、56b)が形成されている。一実施形態では、複数の内部油路56(56a、56b)が油圧機械40の軸方向に沿って設けられている。また、シリンダブロック48の一方の端面に環状板部材であるエンドプレート60が設けられている、そして、複数の内部油路56(56a、56b)に連通する環状集合油路58(58a、58b)がエンドプレート60の内部に形成されている。一実施形態では、エンドプレート60と機械要素52との間に軸受54bが設けられており、エンドプレート60は、機械要素52の回転運動の影響を受けずに静止状態を維持可能になっている。
環状集合油路58(58a、58b)は、夫々外部配管62(62a、62b)に接続されている。こうして、各油圧室rは、内部油路56(56a、56b)及び環状集合油路58(58a、58b)を介して、外部配管62(62a、62b)に連通している。
幾つかの実施形態では、シリンダブロック48は、シリンダボア42を形成する複数のシリンダスリーブ64と、複数のシリンダスリーブ64が夫々挿入される複数のスリーブ孔66aを有するシリンダブロック本体66とを含む。
シリンダブロック48に求められる役割として、ピストン44を摺動自在に案内するための摺動部としてのシリンダボア42の形成と、シリンダボア42を保持するための構造体の形成とが挙げられる。前述のように、シリンダスリーブ64とシリンダブロック本体66とを別に設ければ、シリンダブロック48に求められる役割(シリンダボア42の形成及び構造体の形成)を、夫々シリンダスリーブ64とシリンダブロック本体66とに分担させることができる。そのため、シリンダスリーブ64及びシリンダブロック本体66の夫々の役割に応じた好適な設計が可能になり、シリンダブロック48の全体としての軽量化を実現できる。
図3において、内部油路56(56a、56b)の夫々に、内部油路56(56a、56b)と各シリンダスリーブ64の油圧室rとに夫々分枝油路70a、70bが接続されている。分枝油路70a、70bには、夫々開閉弁72a、72bが設けられている。内部油路56a、56bのうち、一方が油圧室rに作動油を供給する給油路となり、他方が油圧室rから作動油を排出する排油路となる。リングカム52には、周方向に山部(ローブ)74aと谷部74bとが交互に形成されている。
開閉弁72a、72bは、リングカム52の周方向の回転運動と同期して開閉するように制御される。即ち、リングカム52のカム面に当接したローラ46が下死点から上死点に向かう行程では、排油路に設けられた開閉弁が開かれ、給油路に設けられた開閉弁が閉じられる。また、ローラ46が上死点から下死点に向かう行程では、給油路に設けられた開閉弁が開かれ、排油路に設けられた開閉弁が閉じられる。開閉弁72a、72bは、例えば、電磁弁やバネ式開閉弁を用いることができる。バネ式開閉弁は、弁体をシート面に向けて付勢するためのバネが設けられ、油圧室rの油圧と該バネの弾性力と油圧室rの油圧とのバランスによって弁体を閉ポジションと開ポジションとの間で移動可能な構成を有する。
なお、図3に示す例示的な実施形態では、リングカム52のカム面には、周方向に山部(ローブ)74aと谷部74bとが交互に形成されている。
図4は、シリンダブロック48を示す。シリンダブロック48は、半円筒形の上側部位67aと半円筒形の下側部位67bとに分割形成されている。上側部位67a及び下側部位67bには、前述の複数のスリーブ孔66aが穿設されている。幾つかの実施形態では、下側部位67bは、エンドプレート60と一体に形成されるか、あるいは溶接等の手段で結合されている。エンドプレート60は、円板形状の円環部68と、円環部68の左右両側部位の外周から水平方向へ突出した一対のアーム80a及び80bとで構成されている。円環部68は、中央部に、回転シャフト50及びカム52が挿入される中央孔60aが形成されている。
エンドプレート60の上側部には、周方向に複数のボルト結合用の通し孔68aが形成されている。また、通し孔68aに対向する上側部位67aの端面に図示しないボルト孔が形成されている。また、エンドプレート60から離れた側の軸方向端で、下側部位67bの上面と同一高さで一対のアーム82a及び82bが水平方向外方へ突設されている。
シリンダブロック48を組み立てるときは、上側部位67aの下面を下側部位67bの上面に合わせ、ボルト84を通し孔68aから通した後で、ボルト84を上側部位67aの端面に形成された図示しないボルト孔に螺合する。このとき、上側部位67aの平面状の下面Aと、下側部位67bの平面状の上面Bとが当接して水平方向の分割線を形成する。シリンダブロック48の内側に設けられた部品の交換や保守点検等を行う時は、ボルト84を外し、上側部位67aをエンドプレート60から取り外す。
エンドプレート60のアーム80a及び80b、及び下側部位67bのアーム82a及び82bは、油圧式サポート機構86を介して、ナセル32のナセル台板に支持されている。これによって、油圧機械40はナセル32のナセル台板に支持される。油圧式サポート機構86は、回転シャフト50の軸線に直交する方向(以下「直交方向」と言う。)における油圧機械40の変位を許容しつつ、回転シャフト50から油圧機械40に加えられる回転トルクを受け止め、回転トルクに抗して、シリンダブロック48を静止かつ固定させる。
油圧機械40は、回転シャフト20と共に回転する回転部位(回転シャフト50及びカム52)が、静止部位であるシリンダブロック48に対して、軸受54a及び54bを介して回転可能になっている。油圧機械40が油圧ポンプ22である場合、カム52の回転に対し、カム52のカム面に摺接するピストン44の往復運動が起り、油圧ポンプ22における作動油の昇圧が可能になる。そのため、油圧ポンプ22を正常に機能させるためには、回転シャフト20から油圧ポンプ22の回転部位を介して、確実にピストン44の往復運動に変換させる必要がある。
油圧機械40が油圧モータ28である場合、油圧ポンプ22からシリンダボア42に高圧油が送られる。この高圧油によってピストン44が往復運動し、ピストン44がカム52に付与する押圧力が、カム52を介して回転シャフト50に伝達され、回転シャフト50を回転させる。そのため、油圧モータ28を正常に機能させるためには、ピストン44の押圧力を確実に回転シャフト20を回転させる回転トルクに変換させる必要がある。
風力発電装置10の回転シャフト20は、ブレード14から受ける風荷重を受けて撓もうとする。このとき、仮に、シリンダブロック48をナセル32にリジッドに固定すると、回転シャフト20の動きがシリンダブロック48及びナセル32によって拘束されるため、回転シャフト20の撓みに起因した荷重が軸受54a及び54bに集中的に付加されることになる。
図5及び図6に、油圧式サポート機構86の構成を示す。ここでは、アーム80a及び80bに設けられた油圧式サポート機構86を例にとって説明する。油圧式サポート機構86は、アーム80aを挟んでその上下に設けられた第1油室r1及び第2油室r2と、アーム80bを挟んでその上下に設けられた第3油室r3及び第4油室r4と、第1油室r1と第4油室r4とを接続する配管88と、第2油室r2と第3油室r3とを接続する配管90とで構成されている。これらの油室及び配管は非圧縮性流体である作動油で満たされている。各油室は、アーム80a及び80bの上下方向位置によって容積が変化するようになっている。各油室は、ナセル32のナセル台板92a及び92bに固定されている。
図5に示すように、回転シャフト20から伝達された回転トルク(図中矢印a方向)がシリンダブロック48に付加されると、アーム80aから第1油室r1に、矢印b方向の荷重が付加されると共に、アーム80bから第4油室r4に、矢印c方向の荷重が付加される。これによって、第1油室r1及び第4油室r4の作動油はいずれも加圧される。そして、逆に、アーム80aは、加圧された第1油室r1の作動油から矢印b方向と逆方向の反力を受け、アーム80bは、加圧された第4油室r4の作動油から矢印c方向と逆方向の反力を受ける。これらの反力によって、シリンダブロック48の回転トルク方向の変位は止められる。
図6に示すように、回転シャフト20の撓み等によって、シリンダブロック48を直交方向へ変位させる力(図中矢印d方向)が付加されると、アーム80aから第1油室r1の作動油に矢印e方向の荷重が付加されると共に、アーム80bから第3油室r3の作動油に矢印f方向の荷重が付加される。これによって、第1油室r1の作動油は、アーム70aの上方への移動量に応じた分だけ押し出され、配管88を介して第4油室r4に流れ込む。同様に、第3油室r3の作動油は、アーム80bの上方への移動量に応じた分だけ押し出され、配管90を介して第2油室r2に流れ込む。
このように、油圧機械40の軸方向に直交する方向へ変位させる力が付加された時、配管88、90を介して連通する油室間で作動油が移動し、アーム80a、80bは力の方向へ移動するので、油圧機械40に付加された矢印d方向の力に抗する反力は発生しない。そのため、油圧機械40に付加された矢印d方向の力に起因したシリンダブロック48の変位は許容される。
なお、図6では、油圧機械40に対して上下方向(矢印d方向)の変位が許容される様子を示したが、油圧機械40は左右方向の変位も許容される。油圧機械40の左右方向の変位が許容されるためには、例えば、アーム80a、80bと油圧式サポート機構86との接触面の摩擦係数を小さくすればよい。かかる構成により、油圧機械40では、直交方向の変位を許容しつつ、回転シャフト20から付加される回転トルクをピストン44の往復運動に効率良く変換できる。
また、各油室r1〜r4を、ラバー等の弾性部材で構成することで、油圧室r室の容積を可変とすることができる。この場合、回転シャフト20から油圧機械40に付加される回転トルクをアーム80a、80bを介して各油室で受ける時、各油室はダンパとして機能する。そのため、油圧機械40の変位を減衰させることができる。
本実施形態によれば、シリンダブロック48を上側部位67aと下側部位67bとに分割したので、シリンダブロック48の内部に設けられた部品の保守点検や交換が容易になる。また、保守点検後の組立も、上側部位67aをエンドプレート60及び下側部位67bに装着するだけで済む。また、シリンダブロック48は上側部位67aと下側部位67bとに分割されているだけであるので、組立後のシリンダブロック48のサイドフォースに対する強度低下を抑制できる。さらに、エンドプレート60を設けることでシリンダブロック48の強度を向上できると共に、上側部位67aをボルト74によってエンドプレート60に取り付けるようにしたので、上側部位67aの取付けが容易になる。
また、油圧機械40を油圧式サポート機構86を介してナセル32のナセル台板92a及び92bに支持させるようにしたので、回転シャフト20とピストン44との間の運動モードの変換を効率良く行うことができる。同時に、油圧機械40に付加される直交方向の力に起因した油圧機械40の静止部位の変位を許容できるため、回転シャフト20の撓み等によって発生する軸受54a及び54bへの集中荷重を軽減できる。さらに、エンドプレート60の内部に環状集合油路58(58a、58b)を設けているので、複数の油圧室rに対して作動油を給排する油路の形成が容易かつ低コストとなる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2実施形態を図7に基づいて説明する。本実施形態においても、シリンダブロック48は、上側部位67aと下側部位67bとに分割されている。上側部位67a及び下側部位67bの周方向及び軸方向に多数のスリーブ孔66aが穿設されている。本実施形態では、シリンダブロック48の軸方向(図中矢印g方向)に、4個のシリンダスリーブ64が設けられている。ただし、本実施形態では4個であるが、他の実施形態ではm個(2個以上)であればよい。4個のシリンダスリーブ64によって形成されるシリンダ列Rは、軸方向に対して傾いている。そのため、上側部位67aの下面Aと下側部位67bの上面Bとで形成される分割線Cは、シリンダ列Rと交差しないように、シリンダ列Rと平行に形成されている。
なお、シリンダブロック48における複数のシリンダスリーブ64の配列(シリンダ列Rで構成されるシリンダ配列)は、油圧機械40の軸方向に配置されるm個(ただしmは2以上の整数)の仮想シリンダによって形成される仮想シリンダ列Rを油圧機械40の軸方向に対して傾斜させた配列に従って行われる。
油圧機械40が油圧ポンプ22である場合、高圧油路24からの高圧油の吐出を時系列的に均等化することで、回転シャフト50の回転を円滑に行うことができる。そのため、ピストン44の往復運動に、軸方向で位相差をもうけることが望ましい。これを目的として、カム52のカム面に位相差を設けることが考えられるが、これではカム面の形状が複雑となり、カム面の加工が高コストとなる。そこで、本実施形態のように、シリンダ列Rを軸方向に対して傾斜させることで、カム面の形状に位相差を設けなくても、高圧油の吐出を均等化できる。そのため、カム面の加工が容易かつ低コストになる。
なお、油圧機械40が油圧モータ28である場合でも、同様の作用効果を得ることができる。即ち、シリンダ列Rを軸方向に対して傾斜させることで、ピストン44から回転シャフト50に付加する力を時系列的に均等化できる。そのため、回転シャフト50を円滑に回転でき、ひいては回転シャフト50に連結された発電機30の出力軸を円滑に回転できる。そのため、本実施形態は油圧モータ28にも適用可能である。
(実施形態3)
次に、本発明の第3実施形態を図8により説明する。本実施形態は、上側部位67a及び下側部位67bのこれらが互いに当接する部位に、夫々フランジ100a及び100bが一体に形成されている。フランジ100a及び100bには、上側部位67aと下側部位67bとが正確に位置合わせされたとき対応する位置に、ピン孔102a及び102bが穿設されている。また、フランジ100a、100bには、シリンダブロック48の軸方向に、適宜間隔で複数のネジ孔106が形成されている。その他の構成は、前記第1実施形態と同一である。
本実施形態では、ピン孔102a、102bにピン104を挿入することで、上側部位67aと下側部位67bとの位置合わせを正確にかつ容易に行うことができる。また、ネジ孔106にボルト107を螺合させ、ナット108をボルト107に螺着させることで、上側部位67aと下側部位67bとを強固に結合できる。
(実施形態4)
次に、本発明の第4実施形態を図9により説明する。本実施形態は、上側部位67aの下面Aに、少なくとも一つの凸部110が設けられ、下側部位67bの上面Bに、少なくとも一つの凹部112が設けられている。凸部110と凹部112とは、上側部位67aと下側部位67bとが正確に位置合わせされたとき、互いに嵌合する位置に形成され、かつ互いに補完的に嵌合する大きさ及び形状を有している。その他の構成は、前記第1実施形態と同一である。
本実施形態では、凸部110と凹部112とを互いに嵌合させることで、上側部位67aと下側部位67bとの位置合わせを正確かつ容易に行うことができる。
(実施形態5)
次に、本発明の第5実施形態を図10及び図11により説明する。本実施形態は、図8に示すように、上側部位67aに対向するエンドプレート60の円環部68の一方の面に、半円環状の凹溝114が刻設されている。一方、図11に示すように、円環部68に対向する上側部位67aの端面に、半円環状の突起116が形成されている。凹溝114と突起116とは、四角形断面を有し、上側部位67aとエンドプレート60とが正確に位置合わせされたとき、互いに嵌合する位置に形成され、かつ互いに補完的に嵌合する大きさ及び形状を有している。その他の構成は、前記第1実施形態と同一である。
本実施形態では、上側部位67aをエンドプレート60及び下側部位67bに組み立てる時に、凹溝114と突起116とを嵌合させる。図11は、組立後の図10におけるX−X線に沿う断面図である。本実施形態によれば、上側部位67aとエンドプレート60との位置合わせを正確かつ容易に行うことができる。これによって、上側部位67aのエンドプレート60及び下側部位67bに対する組付けが容易になる。
本発明の幾つかの実施形態によれば、シリンダブロックの強度を低下させることなく、シリンダブロックの解体、組立及び内蔵部品の保守点検が容易なラジアルピストン式油圧機械を実現できる。
10 風力発電装置
12 ロータ
14 ブレード
16 ハブ
18 ハブカバー
20,50 回転シャフト
22 油圧ポンプ
24 高圧油路
26 低圧油路
28 油圧モータ
30 発電機
32 ナセル
34 タワー
40 油圧機械
42 シリンダボア
44 ピストン
46 当接部
48 シリンダブロック
52 機械要素(カム)
54a、54b 軸受
56,56a、56b 内部油路
58,58a、58b 環状集合油路
60 エンドプレート
62,62a、62b 外部配管
64 シリンダスリーブ
66 シリンダブロック本体
66a スリーブ孔
67a 上側部位
67b 下側部位
68 円環部
68a 通し孔
70a、70b 分枝油路
72a、72b 開閉弁
74a 山部(ローブ)
74b 谷部
80a、80b、82a、82b アーム
84、107 ボルト
86 油圧式サポート機構
88、90 配管
92a、92b ナセル台板
110a、110b フランジ
112a、112b ピン孔
104 ピン
106 ネジ孔
108 ナット
110 凸部
112 凹部
114 凹溝
116 突起
R シリンダ列
仮想シリンダ列
r 油圧室
r1 第1油室
r2 第2油室
r3 第3油室
r4 第4油室

Claims (13)

  1. ラジアルピストン式の油圧機械であって、
    前記油圧機械の半径方向に沿って配置された複数のピストンと、
    前記半径方向に沿って往復運動可能に前記複数のピストンをそれぞれ案内するための複数のシリンダが設けられた環状のシリンダブロックとを備え、
    前記環状のシリンダブロックは、分割線に沿って上側部と下側部とに分割可能に構成されたことを特徴とするラジアルピストン式油圧機械。
  2. 前記環状のシリンダブロックの少なくとも一方の端部に設けられる少なくとも一枚のエンドプレートをさらに備え、
    少なくとも前記上側部は、前記少なくとも一枚のエンドプレートに対して着脱自在であることを特徴とする請求項1に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  3. 前記少なくとも一枚のエンドプレートを静止部材に支持するための第1サポート部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  4. 前記第1サポート部は、前記エンドプレートが前記シリンダブロックの中心軸を中心に回転するのを規制しつつ、該エンドプレートが該中心軸と直交する方向における変位を許容するものであることを特徴とする請求項3に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  5. 前記シリンダブロックのうち前記下側部を静止部材に支持するための第2サポート部をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  6. 前記第2サポート部は、前記下側部が前記シリンダブロックの中心軸を中心に回転するのを規制しつつ、該下側部が該中心軸と直交する方向における変位を許容するものであることを特徴とする請求項5に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  7. 前記シリンダブロック内における前記複数のシリンダは、前記油圧機械の軸方向に配置されるm個(ただしmは2以上の整数)の仮想シリンダによって形成される仮想シリンダ列を前記軸方向に対して傾斜させた配列に従って配置され、
    前記分割線は、前記配列に沿って前記軸方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  8. 前記分割線に沿って前記上半部及び前記下半部に設けられたフランジ同士が締結されたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  9. 前記上側部と前記下側部とは、前記半径方向又は前記油圧機械の軸方向における前記下側部への前記上側部の位置合わせが可能に構成されたことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  10. 前記上側部と前記少なくとも一枚のエンドプレートとは、前記半径方向又は前記油圧機械の軸方向における前記下側部への前記上側部の位置合わせが可能に構成されたことを特徴とする請求項2又は3に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  11. 前記シリンダブロックには、前記複数のピストンと前記複数のシリンダによってそれぞれ形成される複数の油圧室に連通する複数の内部油路が設けられており、
    前記少なくとも一枚のエンドプレートの内部には、前記複数の内部油路に連通する集合油路が設けられており、
    前記複数の内部油路は、前記分割線を避けて前記油圧機械の軸方向に沿って前記集合油路まで延在していることを特徴とする請求項2又は3に記載のラジアルピストン式油圧機械。
  12. 少なくとも一本のブレードと、
    前記少なくとも一本のブレードが取付けられるハブと、
    前記ハブの回転によって駆動されるように構成された油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプで生成された圧油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
    前記油圧モータによって駆動される発電機とを備える風力発電装置であって、
    前記油圧ポンプ及び前記油圧モータの少なくとも一方は、ラジアルピストン式の油圧機械であり、
    前記ラジアルピストン式の油圧機械は、前記油圧機械の半径方向に沿って配置された複数のピストンと、前記半径方向に沿って往復運動可能に前記複数のピストンをそれぞれ案内するための複数のシリンダが設けられたシリンダブロックとを含み、
    前記シリンダブロックは、分割線に沿って上側部と下側部とに分割可能に構成されたことを特徴とする風力発電装置。
  13. 前記シリンダブロックの下側部を静止部材に支持するためのサポート部をさらに備え、
    前記サポート部は、前記下側部が前記シリンダブロックの中心軸を中心に回転するのを規制しつつ、該下側部が該中心軸と直交する方向における変位を許容するものであることを特徴とする請求項12に記載のラジアルピストン式油圧機械。
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