JP2014129032A - Seat belt retractor - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、緊急時にウエビングの引き出しを防止するシートベルト用リトラクタに関するものである。 The present invention relates to a seatbelt retractor for preventing webbing from being pulled out in an emergency.
従来より、緊急時にウエビングの引き出しを防止するシートベルト用リトラクタに関して種々提案されている。
例えば、略板状の背板と、背板の幅方向両端のそれぞれから一体に延出される一対の脚板とによって構成されたフレームを備える。また、一対の脚板には、それぞれ円形状の配置孔が形成され、スプールが一対の脚板間に回転可能に支持されている。また、スプール上方には、クランク状に屈曲された略板状のステーが設けられている。
Conventionally, various seat belt retractors for preventing webbing from being pulled out in an emergency have been proposed.
For example, it includes a frame constituted by a substantially plate-like back plate and a pair of leg plates that are integrally extended from both ends in the width direction of the back plate. Each of the pair of leg plates is formed with a circular arrangement hole, and the spool is rotatably supported between the pair of leg plates. A substantially plate-like stay bent in a crank shape is provided above the spool.
そして、ステーは、略水平に配置された本体部と、本体部の背板側端から下方へ延出されて背板に固定される固定部と、本体部の背板とは反対側端から上方へ延出されて一端部がボルト等によって車両に固定される取付部とから構成されている。また、ステーの本体部の中央部には、ウエビングが挿通される略矩形状の挿通孔が貫通形成され、樹脂により形成された略矩形環状のプロテクタが当該挿通孔に取り付けられたウエビング巻取装置がある(例えば、特許文献1参照。)。 The stay includes a main body portion arranged substantially horizontally, a fixing portion that extends downward from the back plate side end of the main body portion and is fixed to the back plate, and an end opposite to the back plate of the main body portion. The mounting portion extends upward and has one end fixed to the vehicle with a bolt or the like. Also, a webbing take-up device in which a substantially rectangular insertion hole through which the webbing is inserted is formed through the central portion of the stay body, and a substantially rectangular annular protector formed of resin is attached to the insertion hole. (For example, refer to Patent Document 1).
しかしながら、前記した特許文献1に記載されたウエビング巻取装置では、ステーの本体部に形成された略矩形状の挿通孔に略矩形環状のプロテクタを取り付ける必要があるため、部品点数が増加すると共に、このプロテクタの取付作業が煩雑であるという問題がある。また、プロテクタを挿通孔に容易に組み付けることができると共に、当該プロテクタをステータに確実に保持させるために、プロテクタは所定以上の厚さが必要になる。そのため、プロテクタの挿通孔からスプール側へ突出する部分の厚さが大きくなり、ウエビングの最大巻き径に制約が生じる虞がある。
However, in the webbing take-up device described in
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、部品点数を削減できると共に、挿通孔に挿通されたウエビングを傷つけることなく摺動案内することができるシートベルト用リトラクタを提供することを目的とする。 Therefore, the present invention has been made to solve the above-described problems, and can reduce the number of parts and can perform sliding guidance without damaging the webbing inserted through the insertion hole. The purpose is to provide.
前記目的を達成するため請求項1に係るシートベルト用リトラクタは、ウエビングを巻回収納する巻取ドラムと、前記巻取ドラムが挿通されて回転可能に取り付けられる相対向する一対の側壁部と、該一対の側壁部を連結する少なくとも1つの連結壁部とを有するハウジングと、前記ハウジングに設けられて、前記ウエビングが挿通される挿通孔が形成された挿通部と、を備え、前記挿通部は、前記挿通孔の内周部から連続して前記ウエビングの引き出し方向又は巻き取り方向に突出されると共に、突出する先端部の前記ウエビングが摺接可能な内周側角部に断面略円弧状の丸面取り部が設けられた突出部と、前記挿通孔の前記突出部が突出する突出側周縁部に対して反対側の周縁部に形成された断面略円弧状の曲面部と、を有することを特徴とする。
In order to achieve the above object, a seatbelt retractor according to
また、請求項2に係るシートベルト用リトラクタは、請求項1に記載のシートベルト用リトラクタにおいて、前記突出部及び前記曲面部は、前記挿通孔の全周に渡って形成されていることを特徴とする。
The seatbelt retractor according to
また、請求項3に係るシートベルト用リトラクタは、請求項1又は請求項2に記載のシートベルト用リトラクタにおいて、前記突出部は、前記ウエビングの引き出し方向に沿って突出されていることを特徴とする。
The seatbelt retractor according to
また、請求項4に係るシートベルト用リトラクタは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタにおいて、前記曲面部は、前記挿通孔が形成された周縁部の厚さよりも大きい曲率半径の断面略円弧状に形成されていることを特徴とする。
The seatbelt retractor according to claim 4 is the seatbelt retractor according to any one of
また、請求項5に係るシートベルト用リトラクタは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタにおいて、前記丸面取り部と前記曲面部とは、前記挿通孔の内周部において直接又は前記挿通孔の内周部を介して連続して形成されていることを特徴とする。
The seatbelt retractor according to
また、請求項6に係るシートベルト用リトラクタは、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタにおいて、前記挿通部は、前記ハウジングに取り付けられたブラケットに設けられていることを特徴とする。
The seat belt retractor according to
更に、請求項7に係るシートベルト用リトラクタは、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のシートベルト用リトラクタにおいて、前記挿通部は、前記連結壁部に設けられていることを特徴とする。
Furthermore, the seat belt retractor according to
請求項1に係るシートベルト用リトラクタでは、挿通孔の内周部から連続してウエビングの引き出し方向又は巻き取り方向に突出された突出部の先端部に形成された丸面取り部と、挿通孔の突出部が突出する突出側周縁部に対して反対側の周縁部に形成された曲面部とによって、当該挿通孔に挿通されたウエビングを傷つけることなく、摺動案内することができる。これにより、挿通孔に樹脂製のプロテクタを装着する必要がなく、部品点数の削減化を図ることができる。また、挿通孔に樹脂製のプロテクタを装着する必要がないため、挿通孔が形成される挿通部の省スペース化を図ることができる。
In the seatbelt retractor according to
また、請求項2に係るシートベルト用リトラクタでは、突出部及び曲面部が挿通孔の全周に渡って形成されるため、挿通孔に挿通されたウエビングを確実にスムーズに摺動案内して、当該ウエビングの傷付きを効果的に防止することができる。また、突出部が挿通孔の全周に渡って形成されるため、突出部によって挿通孔の周辺を補強して当該挿通孔の周辺の強度を容易に確保することができ、挿通部の薄型化を図り、引いては、シートベルト用リトラクタの軽量化を図ることができる。
Further, in the seat belt retractor according to
また、請求項3に係るシートベルト用リトラクタでは、突出部は、ウエビングの引き出し方向に沿って突出されているため、挿通孔の周縁部から巻取ドラム側へ突出する部分が無くなる。これにより、ハウジング内に配置された巻取ドラムに巻回されるウエビングの最大巻き径を容易に確保することができ、引いては、シートベルト用リトラクタの小型化を図ることができる。 In the seatbelt retractor according to the third aspect, since the protruding portion protrudes along the webbing pull-out direction, there is no portion protruding from the peripheral portion of the insertion hole toward the winding drum. Thereby, the maximum winding diameter of the webbing wound around the winding drum arranged in the housing can be easily secured, and the seat belt retractor can be reduced in size.
また、請求項4に係るシートベルト用リトラクタでは、曲面部を挿通孔が形成された周縁部の厚さよりも大きい曲率半径の断面略円弧状に形成することによって、挿通孔の周縁部で折り曲げられるウエビングの折曲部の曲率半径を大きくすることができる。これにより、挿通孔の周縁部において、ウエビングの摺動抵抗を下げることができると共に、ウエビングをスムーズに摺動案内して、ウエビングの傷付きを効果的に防止することができる。 In the seatbelt retractor according to the fourth aspect, the curved surface portion is bent at the peripheral edge portion of the insertion hole by forming the curved surface portion into a substantially circular arc shape having a radius of curvature larger than the thickness of the peripheral edge portion where the insertion hole is formed. The curvature radius of the bent part of the webbing can be increased. Accordingly, the sliding resistance of the webbing can be lowered at the peripheral edge portion of the insertion hole, and the webbing can be smoothly slid and effectively prevented from being damaged.
また、請求項5に係るシートベルト用リトラクタでは、丸面取り部と曲面部とが連続的に形成されるため、ウエビングを摺動案内するスムーズな摺動面を形成することができ、ウエビングの摺動性を更に向上させることができると共に、ウエビングの傷付きを更に効果的に防止することができる。 In the seatbelt retractor according to the fifth aspect, since the round chamfered portion and the curved surface portion are continuously formed, it is possible to form a smooth sliding surface that slides and guides the webbing. The mobility can be further improved, and the webbing can be more effectively prevented from being damaged.
また、請求項6に係るシートベルト用リトラクタでは、挿通部はハウジングに取り付けられたブラケットに設けられているため、挿通部をハウジングに配置する自由度を増すことができる。 In the seatbelt retractor according to the sixth aspect, since the insertion portion is provided in the bracket attached to the housing, the degree of freedom of arranging the insertion portion in the housing can be increased.
更に、請求項7に係るシートベルト用リトラクタでは、挿通部は、ハウジングの連結壁部に設けられているため、挿通部を簡易な構成で、当該ハウジングに容易に配置することができる。 Further, in the seat belt retractor according to the seventh aspect, since the insertion portion is provided in the connecting wall portion of the housing, the insertion portion can be easily arranged in the housing with a simple configuration.
以下、本発明に係るシートベルト用リトラクタについて具体化した第1実施形態及び第2実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。 DETAILED DESCRIPTION Hereinafter, a seat belt retractor according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings based on a first embodiment and a second embodiment.
[概略構成]
先ず、第1実施形態に係るシートベルト用リトラクタ1の概略構成について図1乃至図3に基づき説明する。
図1は第1実施形態に係るシートベルト用リトラクタ1の外観斜視図である。図2はシートベルト用リトラクタ1の分解斜視図である。図3は図1のX1−X1矢視の全断面図である。
[Schematic configuration]
First, a schematic configuration of the
FIG. 1 is an external perspective view of a
図1乃至図3に示すように、シートベルト用リトラクタ1は、車両のウエビング3を巻き取るための装置であって、ハウジングユニット5と、巻取ドラムユニット6と、巻取バネユニット7と、メカニズムカバーユニット8とから構成されている。
メカニズムカバーユニット8は、巻取ドラムユニット6を構成するクラッチユニット9の外側を覆った状態でハウジングユニット5の外側に、一体に形成された各ナイラッチ8Aによって固設され、クラッチユニット9と協働してウエビング3の急激な引き出しや車両の急激な加速度の変化に反応してウエビング3の引き出しを停止するロック機構10を構成する。
As shown in FIGS. 1 to 3, the
The
また、巻取バネユニット7は、ハウジングユニット5の外側にバネケース11に一体形成された各ナイラッチ11Aによって固設される。この巻取バネユニット7の各ナイラッチ11Aは、メカニズムカバーユニット8の各ナイラッチ8Aと同じ構成である。
そして、終端部に抜け止めピン12が固定されたウエビング3が巻装される巻取ドラムユニット6は、ハウジングユニット5に固設された巻取バネユニット7とメカニズムカバーユニット8との間に回転自在に支持される。
Further, the take-up
The winding
[ハウジングユニットの概略構成]
次に、ハウジングユニット5の概略構成について図1乃至図4に基づいて説明する。図4はブラケット16の縦断面図である。
図1乃至図3に示すように、ハウジングユニット5は、平面視コの字状のハウジング15と、クランク状に屈曲された略板状のブラケット16とから構成されている。このハウジング15とブラケット16は、スチール材等で形成され、電着塗装や焼き付け塗装等によって表面が保護されている。
[Schematic configuration of housing unit]
Next, a schematic configuration of the
As shown in FIGS. 1 to 3, the
また、ハウジング15は、車体に固定される背板部18と、その背板部18の両側縁部から相対向する一対の側壁部21、22が延出されて平面視コの字状に形成され、これら側壁部21、22は連結部材23によって互いに連結されている。また、背板部18の中央部には、正面視矩形状の開口部19が形成され、軽量化及びウエビング3の取り付け作業の効率化等が図られている。
The
図1乃至図4に示すように、挿通部の一例としてのブラケット16は、背板部18の上端縁部に対して略直角になるように巻取ドラムユニット6の上方に配置された本体部16Aと、本体部16Aの背板部18側の端縁部から背板部18に沿って略直角下方へ延出された正面視略逆台形状の固定部16Bと、本体部16Aの背板部18に対して反対側の端縁部から略直角上方へ延出された取付部16Cとから構成されている。
As shown in FIGS. 1 to 4, the
固定部16Bは、下端縁部が一対のリベット17によって背板部18の上端縁部の外側面に取り付けられる。取付部16Cは、上方一端部に、車両の締結片(不図示)に取り付ける際に、ボルトが挿通されるボルト挿通孔20が形成されている。また、本体部16Aは、背板部18の幅方向に長い平面視略横長四角形に形成され、中央部には、ウエビング3が挿通される長手方向に沿って長い平面視略横長四角形の挿通孔24が形成されている。
The fixed
従って、挿通孔24は、長手方向が巻取ドラムユニット6の回転軸方向に対して平行になるように配置される。また、挿通孔24は、取付部16C側の上方から見た場合には、巻取ドラムユニット6の回転軸に対して背板部18側に配置され、巻取ドラムユニット6から引き出されたウエビング3は、挿通孔24に挿通されて取付部16C側の上方へ引き出される(図6参照)。
Therefore, the
また、図3及び図4に示すように、挿通孔24のウエビング3が引き出される方向(以下、「ウエビング引出方向」という。)側の周縁部(図4中、上方向側の周縁部である。)には、ウエビング引出方向へ所定高さ(例えば、高さ約2.0mmである。)突出する突出部25が、バーリング加工等によって全周に渡って形成されている。また、突出部25は、突出する先端部のウエビング3が摺接可能な内周側角部に、断面略円弧状の丸面取り部25Aが形成されている。
Further, as shown in FIGS. 3 and 4, the peripheral portion (the peripheral portion on the upper side in FIG. 4) on the side in which the
また、挿通孔24のウエビング3が巻き取られる方向(以下、「ウエビング巻取方向」という。)側の内周側角部(図4中、下方向側の内周側角部である。)、つまり、挿通孔24の突出部25が突出する突出側周縁部に対して反対側の周縁部には、挿通孔24の周縁部の板厚(例えば、板厚約1.5mmである。)よりも大きい曲率半径(例えば、曲率半径約2.0mmである。)の断面円弧状に形成された曲面部26が、全周に渡って形成されている。これにより、後述のように、ブラケット16の挿通孔24に挿通されたウエビング3の引き出し及び巻き取りをスムーズに行うことができる(図3及び図6参照)。
Further, the inner peripheral side corner of the
図2及び図3に示すように、メカニズムカバーユニット8が取り付けられる側壁部21のほぼ中央部には、円形状の貫通孔28が形成され、更に、この貫通孔28の内周面には全周に渡って山形状の係合歯28Aが形成されている。この係合歯28Aは、巻取ドラムユニット6の外周面から出没自在に配置されたパウル29が係合することによって、ウエビング引出方向の巻取ドラムユニット6の回転が停止されるように構成されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, a circular through
ここで、巻取ドラムユニット6は、図2及び図3に示すように、ウエビング3がスリット30Aに挿通されて巻回される巻取ドラム30と、ハウジング15の側壁部21に形成された貫通孔28の係合歯28Aに係合するパウル29と、クラッチユニット9と、ベアリングキャップ71とから構成されている。巻取ドラム30の巻取バネユニット7側の軸方向外側端面の中心位置には、スプリング側シャフト51が立設されている。また、巻取ドラム30のメカニズムカバーユニット8側の軸方向外側端面の中心位置には、メカニズム側シャフト68が立設されている。
Here, as shown in FIGS. 2 and 3, the winding
また、図2に示すように、側壁部21には、貫通孔28の背板部18側の周縁部に、巻取ドラム30に対して内側方向へ断面略半円形状に窪む補強溝31が、貫通孔28と同心となるように円弧状に形成されている。また、側壁部21には、上端縁部の両隅と、貫通孔28の中心軸28Bのほぼ真下の下端縁部との3箇所に、メカニズムカバーユニット8の各ナイラッチ8Aが、嵌入される断面円形の各取付貫通孔32が形成されている。
In addition, as shown in FIG. 2, the
また、各取付貫通孔32の巻取ドラム30に対して外側方向の周縁部には、巻取ドラム30に対して外側方向へ所定高さ(例えば、高さ約1.5mm等で、板厚にほぼ等しい高さである。)突出して、リブ部の一例として機能する円筒状の取付リブ部32Aがバーリング加工等によって全周に渡って形成されている。
Further, the peripheral edge of each mounting through-
また、図2及び図3に示すように、側壁部21の貫通孔28の下方には、貫通孔28の中心軸28Bのほぼ真下から背板部18側の部分に、略四角形の開口部33が形成されている。この開口部33には、メカニズムカバーユニット8のセンサカバー35(図5参照)が、閉じられた状態で嵌入される。また、メカニズムカバーユニット8の各ナイラッチ8Aが、各取付貫通孔32に嵌入されて、取り付けられる。
As shown in FIGS. 2 and 3, below the through
図2及び図3に示すように、巻取バネユニット7が取り付けられる側壁部22の中央部には、ウエビング引出方向側が貫通孔28の中心軸28Bを中心とする略半円弧状に開設された半円弧状部36と、この半円弧状部36に連続して側壁部22の下端縁部側へ略U字状に開設された拡大部37とから構成された貫通孔38が形成されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the webbing pull-out direction side is formed in a substantially semicircular arc shape centering on the
また、図2に示すように、側壁部22には、半円弧状部36と拡大部37の背板部18側の周縁部に、巻取ドラムユニット6の軸方向内側へ略半円形状に窪む補強溝41が形成されている。この補強溝41は、半円弧状部36の周縁部に沿って、当該半円弧状部36と同心の円弧状に形成されると共に、拡大部37の周縁部に沿って、背板部18側へ近づくように少し傾斜しつつ下方へ延出されている。
Further, as shown in FIG. 2, the
また、側壁部22には、上端縁部の両隅と、補強溝41の下方の下端縁部との3箇所に、巻取バネユニット7のバネケース11に設けられた各ナイラッチ11Aが、嵌入される断面円形の各取付貫通孔42が形成されている。各取付貫通孔42の直径は、各取付貫通孔32の直径と同じ径である。また、各取付貫通孔42の巻取ドラム30に対して外側方向の周縁部には、巻取ドラム30に対して外側方向へ所定高さ(例えば、高さ約1.5mm等で、板厚にほぼ等しい高さである。)突出する円筒状の取付リブ部42A(図2中、2箇所の取付リブ部42Aを示している。)がバーリング加工等によって全周に渡って形成されている。各取付リブ部42Aは、各取付リブ部32Aと同じ形状である。そして、巻取バネユニット7のバネケース11に設けられた各ナイラッチ11Aが、各取付貫通孔42に嵌入されて、取り付けられる。
Further, the
[巻取バネユニットの概略構成]
次に、巻取バネユニット7の概略構成について図2及び図3に基づいて説明する。
図2及び図3に示すように、巻取バネユニット7は、合成樹脂製のバネケース11と、このバネケース11の内側周縁部の底面から立設されたリブ46に外側端が固定される不図示の渦巻バネと、渦巻バネの内側端が連結されてバネ力が付勢される合成樹脂製のバネシャフト47と、バネケース11に取り付けられて渦巻バネを覆う合成樹脂製のスプリングシート48とから構成されている。
[Schematic configuration of winding spring unit]
Next, a schematic configuration of the winding
As shown in FIGS. 2 and 3, the take-up
バネシャフト47は、バネケース11の底面部の略中心位置に立設されたピン49が、底面部の貫通孔47Aに挿入されて底面部側が回転可能に支持されている。また、バネシャフト47のスプリングシート48側の端部は、スプリングシート48の中央部に設けられた略円筒状のボス部48Aの基端部の周囲に形成された円形状の段差部に回転可能に支持されている。
In the
また、巻取ドラム30のスプリング側シャフト51は、基端部がスプリングシート48の中央部に設けられた略円筒状のボス部48Aに嵌挿されて回転可能に支持されると共に、断面H字状に形成された先端部が、バネシャフト47の断面H字状に形成された筒内に嵌挿されて、当該バネシャフト47に対して相対回転不能に連結されている。これにより、バネシャフト47を介して渦巻バネの付勢力が、巻取ドラムユニット6にウエビング3の巻取方向へ回動するように常時付勢する構造とされている。
Further, the
また、スプリングシート48のリブ52の半径方向外側には、円筒状の位置決めボス54が立設されている。これにより、側壁部22の半円弧状部36の連結部材23側の周縁部に形成された位置決孔56に位置決めボス54を嵌入しつつ、各ナイラッチ11Aを各取付貫通孔42に嵌入することによって、巻取バネユニット7が側壁部22の外側に固定される。
A
[メカニズムカバーユニットの概略構成]
次に、メカニズムカバーユニット8の概略構成について図2、図3及び図5に基づいて説明する。図5はメカニズムカバーユニット8の分解斜視図である。
図2、図3及び図5に示すように、メカニズムカバーユニット8は、ハウジング15の側壁部21の外側に各ナイラッチ8Aによってクラッチユニット9を覆うように取り付けられる合成樹脂製のメカニズムカバー58と、メカニズムカバー58のセンサー収容部59に収容される緊急ロック起動装置としての車両加速度センサ61とから構成されている。
[Schematic structure of mechanism cover unit]
Next, a schematic configuration of the
As shown in FIGS. 2, 3, and 5, the
メカニズムカバー58は、クラッチユニット9に対向する内側面に、側壁部21の貫通孔28の中心軸28Bに対して同軸に円環状のリブ部62が立設され、このリブ部62の内周面には、クラッチユニット9を構成するロックアーム63の係合爪65が係合するロックギヤ66が形成されている。このロックギヤ66は、クラッチユニット9がウエビング引出方向へ回転したときのみ、ロックアーム63の係合爪65と係合するように構成されている。
The
また、円環状のリブ部62内の中央部には、略円筒状の支持ボス67が立設されている。この支持ボス67には、巻取ドラム30のメカニズム側シャフト68の先端部が、ベアリングキャップ71を介して摺動回転可能に嵌入されて軸支される。
また、センサー収容部59は、略四角形の凹形状に形成されて、両側壁部の奥側に一対の係止孔72が形成されている。
Further, a substantially
Moreover, the
そして、車両加速度センサ61の左右両側に設けられた一対の係止爪73を各係止孔72に嵌入して係止後、センサカバー35の係止爪75をセンサー収容部59の上端部に設けられた係止孔76に嵌入して係止することによって、メカニズムカバーユニット8が構成される。また、円環状のリブ部62の下方にセンサー収容部59に連通する開口部77が形成される。
After a pair of locking
図5に示すように、車両加速度センサ61は、上面に開放される略箱形で底面部にすり鉢状の載置部が形成された樹脂製のセンサーホルダ82と、スチール等の金属で球状体に形成されてセンサーホルダ82の載置部上に移動可能に載置された慣性質量体83と、慣性質量体83の上側に配置されてセンサーホルダ82に揺動可能に支持される樹脂製のセンサーレバー85とから構成されている。
As shown in FIG. 5, the
そして、車両の衝突や急ブレーキ等によって車体の揺れや傾きなどによる急激な加速度が所定加速度(例えば、約0.4Gである。)を超えた場合には、慣性質量体83がセンサーホルダ82の載置部上を移動して、センサーレバー85が慣性質量体83によって上方へ押動される。これにより、センサーレバー85のロック爪85Aが、メカニズムカバー58の開口部77から突出して、メカニズムカバー58内に収納されたクラッチユニット9のクラッチギヤ86(図2、図3参照)に係合される。
When the sudden acceleration due to the shake or inclination of the vehicle body exceeds a predetermined acceleration (for example, about 0.4 G) due to a vehicle collision, sudden braking, or the like, the
これにより、図2及び図3に示すように、クラッチユニット9の回転が阻止されて、巻取ドラム30の外周面から出没自在に配置されたパウル29が半径方向外側へ突出する。そして、突出したパウル29が側壁部21の貫通孔28の内周面に形成された係合歯28Aに係合することによって、ウエビング引出方向の巻取ドラムユニット6の回転が停止されるように構成されている。
As a result, as shown in FIGS. 2 and 3, the rotation of the
そして、メカニズムカバーユニット8は、側壁部21の開口部33にセンサカバー35を嵌入すると共に、支持ボス67に巻取ドラム30のメカニズム側シャフト68を嵌入しつつ、各ナイラッチ8Aを各取付貫通孔32に嵌入することによって、側壁部21の外側に固定される。
The
[ブラケット16の挿通孔24の作用]
次に、上記のように構成されたシートベルト用リトラクタ1のブラケット16に設けられた挿通孔24の作用について図3及び図6に基づいて説明する。図6はウエビング3がブラケット16の挿通孔24に挿通された状態を説明する断面図である。
[Operation of the
Next, the effect | action of the
図3に示すように、挿通孔24の長手方向(図3中、左右方向である。)の幅は、ウエビング3の幅とほぼ同じ長さに形成されている。そして、ウエビング3が、挿通孔24の長手方向に振れた状態、つまり、ウエビング3の幅方向に振れた状態(例えば、ウエビング3がメカニズムカバーユニット8側へ振れた状態である。)で、巻取ドラム30から引き出された場合、又は、巻取ドラム30に巻き取られた場合には、ウエビング3の振れた方向側の側縁部が、挿通孔24の周縁部にウエビング引出方向に沿って突出するように形成された突出部25の先端部の内周面上を摺動する。
As shown in FIG. 3, the width of the
ここで、挿通孔24の周縁部に突出するように形成された突出部25の先端部のウエビング3が摺接可能な内周側角部には、断面略円弧状の丸面取り部25Aが形成されている。このため、ウエビング3が、ウエビング3の幅方向に振れた状態で、巻取ドラム30から引き出された場合、又は、巻取ドラム30に巻き取られた場合には、ウエビング3の振れた方向側の側縁部は、突出部25の丸面取り部25A上をスムーズに摺動する。
Here, a round chamfered
また、図6に示すように、挿通孔24の背板部18側に位置する側縁部は、巻取ドラム30に巻回されたウエビング3の最大巻き径時における外周面の、背板部18側の上方に位置するように形成されている。また、挿通孔24の背板部18に対して反対側に位置する側縁部は、つまり、挿通孔24の巻取ドラム30側に位置する側縁部は、巻取ドラム30の外周面よりも背板部18側の位置の上方に位置するように形成されている。
Further, as shown in FIG. 6, the side edge portion of the
そして、ウエビング3が、巻取ドラム30の外周面のほぼ接線方向(図6中、上方向である。)に沿って、巻取ドラム30から引き出された場合、又は、巻取ドラム30に巻き取られた場合には、巻取ドラム30に巻回されたウエビング3の巻き径が、最大巻き径よりも小さくなるにつれて、ウエビング3は、挿通孔24の巻取ドラム30側に位置する当該巻取ドラム30の回転軸方向に沿った側縁部の内周面上を摺動する。
Then, when the
また、ウエビング3が、挿通孔24の短手方向(図6中、左右方向である。)に振れた状態、つまり、ウエビング3の厚さ方向に振れた状態(例えば、ウエビング3が背板部18側へ振れた状態である。)で、巻取ドラム30から引き出された場合、又は、巻取ドラム30に巻き取られた場合には、ウエビング3は、挿通孔24の巻取ドラム30の回転軸方向に沿った両側縁部のうち、ウエビング3が振れた方向側の側縁部の内周面上を摺動する。
Further, the
ここで、挿通孔24の周縁部に突出するように形成された突出部25の先端部のウエビング3が摺接可能な内周側角部には、断面略円弧状の丸面取り部25Aが形成されている。また、挿通孔24の突出部25が突出する突出側周縁部に対して反対側の周縁部には、挿通孔24の周縁部の板厚よりも大きい曲率半径の断面円弧状に形成された曲面部26が形成されている。このため、ウエビング3は、巻取ドラム30から引き出された場合、又は、巻取ドラム30に巻き取られた場合には、挿通孔24の巻取ドラム30の回転軸方向に沿った側縁部に突設された突出部25の丸面取り部25A及び曲面部26上をスムーズに摺動する。
Here, a round chamfered
以上詳細に説明した通り、第1実施形態に係るシートベルト用リトラクタ1では、挿通孔24の内周部から連続してウエビング引出方向に突出された突出部25の先端部に形成された丸面取り部25Aと、挿通孔24の突出部25が突出する突出側周縁部に対して反対側の周縁部に形成された曲面部26とによって、当該挿通孔24に挿通されたウエビング3を傷つけることなく、摺動案内することができる。これにより、挿通孔24に樹脂製のプロテクタを装着する必要がなく、部品点数の削減化を図ることができる。また、挿通孔24に樹脂製のプロテクタを装着する必要がないため、挿通孔24が形成される本体部16Aの小型化を図り、ブラケット16の軽量化を図ることができる。
As described above in detail, in the
また、突出部25及び曲面部26が挿通孔24の全周に渡って形成されるため、挿通孔24に挿通されたウエビング3を確実にスムーズに摺動案内して、当該ウエビング3の傷付きを効果的に防止することができる。また、突出部25が挿通孔24の全周に渡って形成されるため、突出部25によって挿通孔24の周辺を補強して、ブラケット16の挿通孔24の周辺の強度を容易に確保することができ、ブラケット16の薄型化を図り、引いては、シートベルト用リトラクタ1の軽量化を図ることができる。更に、挿通孔24は、ブラケット16の本体部16Aに設けられているため、挿通孔24をハウジング15に配置する自由度を増すことができる。
Further, since the protruding
また、突出部25は、ウエビング3の引き出し方向に沿って突出されているため、挿通孔24の周縁部から巻取ドラム30側へ突出する部分が無くなる。これにより、ハウジング15内に配置された巻取ドラム30に巻回されるウエビング3の最大巻き径を容易に確保することができ、引いては、シートベルト用リトラクタ1の小型化を図ることができる。
Moreover, since the
また、曲面部26を挿通孔24が形成された周縁部の厚さよりも大きい曲率半径の断面略円弧状に形成することによって、挿通孔24の周縁部で折り曲げられるウエビング3の折曲部の曲率半径を大きくすることができる。これにより、挿通孔24の周縁部において、ウエビング3の摺動抵抗を下げることができると共に、ウエビング3をスムーズに摺動案内して、ウエビング3の傷付きを効果的に防止することができる。
Further, the curvature of the bent portion of the
また、曲面部26により挿通孔24の周縁部で折り曲げられるウエビング3の折曲部の曲率半径を大きくすることができるため、巻取ドラム30に巻回されたウエビング3の最大巻き径時から最小巻き径時までにおいて、挿通孔24の周縁部で折り曲げられるウエビング3の折り曲げ角度が変化しても、挿通孔24の周縁部におけるウエビング3のスムーズな摺動性を確保することができる。
Moreover, since the curvature radius of the bending part of the
次に、第2実施形態に係るシートベルト用リトラクタ91について図7及び図8に基づいて説明する。尚、以下の説明において、上記図1乃至図6に示す第1実施形態に係るシートベルト用リトラクタ1の構成等と同一符号は、第1実施形態に係るシートベルト用リトラクタ1の構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
Next, the
この第2実施形態に係るシートベルト用リトラクタ91の概略構成は、第1実施形態に係るシートベルト用リトラクタ1とほぼ同じ構成である。
但し、第2実施形態に係るシートベルト用リトラクタ91は、ハウジング15に替えてハウジング92が設けられて、ブラケット16に替えてブラケット93がハウジング92に取り付けられている点で異なっている。このハウジング92とブラケット93は、スチール材等で形成され、電着塗装や焼き付け塗装等によって表面が保護されている。
The schematic configuration of the
However, the
図7及び図8に示すように、ハウジング92は、ハウジング15の構成とほぼ同じ構成であるが、各側壁部21、22は、ハウジング15の背板部18に替えて、ウエビング引出方向側の端縁部が、天板部95によって全幅に渡って連結されている。つまり、ハウジング92は、ウエビング巻取方向側(図7中、下側である。)に開放された正面視コの字状に形成されている。また、各側壁部21、22は、連結部材23に替えて、四角枠状に形成された一対の連結部材96、97によって、両側縁部がそれぞれ連結されている。
As shown in FIGS. 7 and 8, the
そして、天板部95の巻取ドラム30の回転軸に対向する略中央部には、ウエビング3が挿通される巻取ドラム30の回転軸方向に沿って長い平面視略横長四角形の挿通孔24が形成されている。この挿通孔24のウエビング引出方向側の周縁部(図8中、上方向側の周縁部である。)には、ウエビング引出方向へ所定高さ(例えば、高さ約2.0mmである。)突出する突出部25が、バーリング加工等によって全周に渡って形成されている。また、突出部25は、突出する先端部のウエビング3が摺接可能な内周側角部に、断面略円弧状の丸面取り部25Aが形成されている。
An
また、挿通孔24のウエビング巻取方向側の内周側角部(図8中、下方向側の内周側角部である。)、つまり、挿通孔24の突出部25が突出する突出側周縁部に対して反対側の周縁部には、挿通孔24の周縁部の板厚(例えば、板厚約1.5mmである。)よりも大きい曲率半径(例えば、曲率半径約2.0mmである。)の断面円弧状に形成された曲面部26が、全周に渡って形成されている。
Further, the inner peripheral corner of the
図7及び図8に示すように、略平板状のブラケット93は、巻取ドラム30の回転軸方向の幅が、天板部95の巻取ドラム30の回転軸方向の幅とほぼ同じ幅で、巻取ドラム30の回転軸に対して直交する方向に長い平面視略横長四角形に形成された平板部93Aと、平板部93Aの長手方向両側縁部から直角上側方向に所定高さ(例えば、高さ約5mmである。)折り曲げ形成された各補強用折曲部93B、93Cが設けられている。
As shown in FIGS. 7 and 8, the substantially
このブラケット93は、平板部93Aの長手方向一端側が、天板部95に形成された挿通孔24の長手方向の側縁部の近傍に位置するように、一対のリベット98によって天板部95の外側面に取り付けられている。また、ブラケット93は、平板部93Aの挿通孔24に対して反対側の長手方向他端側に、車両の締結片(不図示)に取り付ける際に、ボルトが挿通されるボルト挿通孔99が形成されている。
The
[天板部95の挿通孔24の作用]
次に、上記のように構成されたシートベルト用リトラクタ91の天板部95に設けられた挿通孔24の作用について図7及び図8に基づいて説明する。
[Operation of
Next, the effect | action of the
図7に示すように、挿通孔24の長手方向の幅は、ウエビング3の幅とほぼ同じ長さに形成されている。そして、ウエビング3が、挿通孔24の長手方向に振れた状態、つまり、ウエビング3の幅方向に振れた状態(例えば、ウエビング3が巻取バネユニット7側へ振れた状態である。)で、巻取ドラム30から引き出された場合、又は、巻取ドラム30に巻き取られた場合には、ウエビング3の振れた方向側の側縁部が、挿通孔24の周縁部にウエビング引出方向に沿って突出するように形成された突出部25の先端部の内周面上を摺動する。
As shown in FIG. 7, the width of the
ここで、挿通孔24の周縁部に突出するように形成された突出部25の先端部のウエビング3が摺接可能な内周側角部には、断面略円弧状の丸面取り部25Aが形成されている。このため、ウエビング3が、ウエビング3の幅方向に振れた状態で、巻取ドラム30から引き出された場合、又は、巻取ドラム30に巻き取られた場合には、ウエビング3の振れた方向側の側縁部は、突出部25の丸面取り部25A上をスムーズに摺動する。
Here, a round chamfered
また、図8に示すように、挿通孔24の巻取ドラム30側の周縁部は、巻取ドラム30に巻回されたウエビング3の最大巻き径時における外周面の近傍に位置するように設けられている。また、挿通孔24は、巻取ドラム30の回転軸の半径方向上方に位置すると共に、当該巻取ドラム30の回転軸方向に沿って形成されている。
Further, as shown in FIG. 8, the peripheral edge of the
従って、ウエビング3が、図8中、上下方向に沿って、巻取ドラム30から引き出された場合、又は、巻取ドラム30に巻き取られた場合には、ウエビング3は、挿通孔24のブラケット93側に位置する側縁部の巻取ドラム30側に形成された曲面部26上を摺動する。また、巻取ドラム30に巻回されたウエビング3の巻き径が、最大巻き径よりも小さくなるにつれて、挿通孔24のブラケット93側の側縁部で屈曲される折り曲げ角度は、略直角から略180度まで徐々に大きくなる。
Therefore, when the
また、ウエビング3が、挿通孔24のブラケット93側方向(図8中、右方向である。)に振れた状態、つまり、ウエビング3の厚さ方向に振れた状態で、巻取ドラム30から引き出された場合、又は、巻取ドラム30に巻き取られた場合には、ウエビング3は、挿通孔24のブラケット93側の側縁部の内周面上を摺動する。
Further, the
ここで、挿通孔24の周縁部に突出するように形成された突出部25の先端部のウエビング3が摺接可能な内周側角部には、断面略円弧状の丸面取り部25Aが形成されている。また、挿通孔24の突出部25が突出する突出側周縁部に対して反対側の周縁部には、挿通孔24の周縁部の板厚よりも大きい曲率半径の断面円弧状に形成された曲面部26が形成されている。このため、ウエビング3は、巻取ドラム30から引き出された場合、又は、巻取ドラム30に巻き取られた場合には、挿通孔24の巻取ドラム30の回転軸方向に沿った側縁部に突設された突出部25の丸面取り部25A及び曲面部26上をスムーズに摺動する。
Here, a round chamfered
以上詳細に説明した通り、第2実施形態に係るシートベルト用リトラクタ91では、挿通孔24の内周部から連続してウエビング引出方向に突出された突出部25の先端部に形成された丸面取り部25Aと、挿通孔24の突出部25が突出する突出側周縁部に対して反対側の周縁部に形成された曲面部26とによって、当該挿通孔24に挿通されたウエビング3を傷つけることなく、摺動案内することができる。これにより、挿通孔24に樹脂製のプロテクタを装着する必要がなく、部品点数の削減化を図ることができる。
As described above in detail, in the
また、突出部25及び曲面部26が挿通孔24の全周に渡って形成されるため、挿通孔24の強度を容易に確保することができ、ハウジング92の薄型化を図り、引いては、シートベルト用リトラクタ1の軽量化を図ることができる。更に、挿通孔24は、ハウジング92の天板部95に設けられているため、挿通孔24を簡易な構成で、当該ハウジング92に容易に配置することができる。
In addition, since the protruding
また、突出部25は、ウエビング3の引き出し方向に沿って突出されているため、挿通孔24の周縁部から巻取ドラム30側へ突出する部分が無くなる。これにより、ハウジング92内に配置された巻取ドラム30に巻回されるウエビング3の最大巻き径を容易に確保することができ、引いては、シートベルト用リトラクタ91の小型化を図ることができる。
Moreover, since the
また、曲面部26を挿通孔24が形成された周縁部の厚さよりも大きい曲率半径の断面略円弧状に形成することによって、挿通孔24の周縁部で折り曲げられるウエビング3の折曲部の曲率半径を大きくすることができる。これにより、挿通孔24の周縁部において、ウエビング3の摺動抵抗を下げることができると共に、ウエビング3をスムーズに摺動案内して、ウエビング3の傷付きを効果的に防止することができる。
Further, the curvature of the bent portion of the
また、曲面部26により挿通孔24の周縁部で折り曲げられるウエビング3の折曲部の曲率半径を大きくすることができるため、巻取ドラム30に巻回されたウエビング3の最大巻き径時から最小巻き径時までにおいて、挿通孔24の周縁部で折り曲げられるウエビング3の折り曲げ角度が変化しても、挿通孔24の周縁部におけるウエビング3のスムーズな摺動性を確保することができる。
Moreover, since the curvature radius of the bending part of the
尚、本発明は前記第1実施形態及び第2実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。 The present invention is not limited to the first and second embodiments, and various improvements and modifications can be made without departing from the scope of the present invention. For example, the following may be used.
(A)例えば、シートベルト用リトラクタ91は、挿通孔24を天板部95の中央部から、巻取ドラム30に巻回されたウエビング3の最大巻き径時における外周面のウエビング引き出し側へ移動した位置、つまり、図8中、右方向へ移動した位置に設けるようにしてもよい。これにより、巻取ドラム30に巻回されたウエビング3の巻き径が、最大巻き径時において、ウエビング3が、挿通孔24のブラケット93側の側縁部で屈曲される折り曲げ角度を略直角よりも大きくすることができ、当該挿通孔24に挿通されたウエビング3を傷つけることなく、更にスムーズに摺動案内することができる。
(A) For example, the
(B)また、例えば、挿通孔24のウエビング巻取方向側の周縁部(例えば、図4中、下側方向の周縁部である。)に、ウエビング巻取方向へ所定高さ突出する突出部25を、バーリング加工等によって全周に渡って形成してもよい。また、突出部25は、突出する先端部のウエビング3が摺接可能な内周側角部に、断面略円弧状の丸面取り部25Aを形成するようにしてもよい。
(B) Further, for example, a protruding portion that protrudes at a predetermined height in the webbing winding direction at the peripheral portion of the
更に、挿通孔24のウエビング引出方向側の内周側角部(例えば、図4中、上方向側の内周角部である。)、つまり、挿通孔24の突出部25が突出する突出側周縁部に対して反対側の周縁部に、挿通孔24の周縁部の板厚(例えば、板厚約1.5mmである。)よりも大きい曲率半径(例えば、曲率半径約2.0mmである。)の断面円弧状に形成された曲面部26を全周に渡って形成してもよい。
Furthermore, the inner peripheral corner of the
これにより、挿通孔24の内周部から連続してウエビング巻取方向に突出された突出部25の先端部に形成された丸面取り部25Aと、挿通孔24の突出部25が突出する突出側周縁部に対して反対側の周縁部に形成された曲面部26とによって、当該挿通孔24に挿通されたウエビング3を傷つけることなく、摺動案内することができる。従って、挿通孔24に樹脂製のプロテクタを装着する必要がなく、部品点数の削減化を図ることができる。また、上記シートベルト用リトラクタ1と同様の効果を奏することができる。
Accordingly, the round chamfered
(C)また、例えば、挿通孔24の長手方向の両側縁部に形成された突出部25の任意の位置にウエビング引出方向に沿ったスリットや幅の狭い切欠部を形成するようにしてもよい。これにより、突出部25の突出高さを高くすることが可能となり、ウエビング3をよりスムーズに摺動案内することが可能となる。
(C) Further, for example, a slit along the webbing pull-out direction or a narrow notch may be formed at an arbitrary position of the protruding
(D)また、例えば、突出部25や曲面部26を、挿通孔24の全周ではなく、挿通孔24の少なくともウエビング3が摺動する部分にのみ設けるようにしてもよい。これにより、挿通孔24のプレス成形等による成形性を向上させることができると共に、突出部25の突出する部分を最小限にして、シートベルト用リトラクタ91の小型化を図ることができる。
(D) Further, for example, the protruding
(E)また、例えば、突出部25を、挿通孔24のウエビング挿通方向両側に突出させて設けるようにしてもよい。突出されたそれぞれの突出部25の先端部に丸面取り部25Aを形成することで、当該挿通孔24に挿通されたウエビング3を傷つけることなく、摺動案内することができる。これにより、挿通孔24に樹脂製のプロテクタを装着する必要がなく、部品点数の削減化を図ることができる。
(E) Further, for example, the
1、91 シートベルト用リトラクタ
3 ウエビング
5 ハウジングユニット
6 巻取ドラムユニット
7 巻取バネユニット
8 メカニズムカバーユニット
15、92 ハウジング
16、93 ブラケット
18 背板部
21、22 側壁部
24 挿通孔
25 突出部
25A 丸面取り部
26 曲面部
30 巻取ドラム
95 天板部
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記巻取ドラムが挿通されて回転可能に取り付けられる相対向する一対の側壁部と、該一対の側壁部を連結する少なくとも1つの連結壁部とを有するハウジングと、
前記ハウジングに設けられて、前記ウエビングが挿通される挿通孔が形成された挿通部と、
を備え、
前記挿通部は、
前記挿通孔の内周部から連続して前記ウエビングの引き出し方向又は巻き取り方向に突出されると共に、突出する先端部の前記ウエビングが摺接可能な内周側角部に断面略円弧状の丸面取り部が設けられた突出部と、
前記挿通孔の前記突出部が突出する突出側周縁部に対して反対側の周縁部に形成された断面略円弧状の曲面部と、
を有することを特徴とするシートベルト用リトラクタ。 A winding drum for winding and storing the webbing;
A housing having a pair of opposing side wall portions through which the winding drum is inserted and rotatably mounted, and at least one connecting wall portion connecting the pair of side wall portions;
An insertion portion provided in the housing and having an insertion hole through which the webbing is inserted; and
With
The insertion part is
A circle having a substantially arc-shaped cross section is projected from the inner peripheral portion of the insertion hole continuously in the pulling-out direction or the winding-up direction of the webbing, and at the inner peripheral side corner where the webbing of the protruding tip portion can be slidably contacted. A protrusion provided with a chamfer,
A curved surface portion having a substantially arc-shaped cross section formed on the peripheral edge portion on the opposite side to the protruding peripheral edge portion from which the protruding portion of the insertion hole protrudes;
A retractor for a seat belt, comprising:
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