JP2014128367A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度の高い経時比較を行うことを可能とする。
【解決手段】 被検眼による収差が補正された前記被検眼からの戻り光に基づいて前記被検眼の第1眼底画像を取得する第1取得手段と、前記被検眼の第2眼底画像を取得する第2取得手段と、前記第1眼底画像と、第2眼底画像の位置合わせを行う位置合わせ手段と、前記位置合わせに基づき解析対象候補領域を設定する領域設定手段とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は眼科装置に関する。
生活習慣病や失明原因の上位を占める疾病の早期診断を目的として、眼底部の検査が広く行われている。共焦点レーザー顕微鏡の原理を利用した眼科装置である走査型レーザー検眼鏡(SLO:Scanning Laser Ophthalmoscope)は、測定光であるレーザーを眼底に対してラスタースキャンを行い、その戻り光の強度から平面画像を高分解能かつ高速に得る装置である。近年、被検眼の収差を波面センサーでリアルタイムに測定し、被検眼にて発生する測定光やその戻り光の収差を波面補正デバイスで補正する補償光学系を有する補償光学SLO(AO−SLO:adaptive Optics SLO)が開発され、高横分解能な平面画像の取得を可能にしている。さらに、取得した網膜の平面画像を用いて網膜における視細胞を抽出し、その密度や分布の解析から疾病の診断や薬剤応答の評価が試みられている。
疾病の進行や薬剤応答による視細胞の変化を評価する場合には、経時的に取得したAO−SLO像を観察する必要がある。特許文献1では、経時的に取得された眼底断層像の比較をするために、深度方向における位置合わせを行う手段について記載されている。また特許文献2では、経時的に取得された断層像及び眼底像を並置して提示し、対応関係を示す表示法について記載されている。さらに特許文献3では経時的に取得された眼底像の、先に取得された画像上で検出された病変位置を、後に取得された画像上に提示する表示法について記載されている。
特開2012−16620 眼底観察装置 特開2010−220771 眼科観察装置 特開2008−29732 眼科装置
"Retinal motion estimation in adaptive optics scanning laser ophthalmoscopy"Curtis R. Vogel et al. Optics Express, vol.14, issue 2, 487−497 (2006)
AO−SLO像における視細胞の経時比較は、集合として捉えた視細胞群の密度の変化や配置構造の乱れを比較する必要がある。このため比較する解析対象領域は、経時的に取得されたAO−SLO像間で、同一位置に置かれた同一形状の領域である必要がある。経時的に複数枚のAO−SLO像が取得された場合には、すべての撮影に含まれる領域から解析対象領域を選択するか、選択領域が一部含まれないAO−SLO像は比較対象からはずす処理をする必要がある。このとき、選択した解析対象領域に対して、比較対象となるAO−SLO像が把握できないという課題があった。このような経時比較の課題は先行技術では指摘されていなかった.
被検眼による収差が補正された前記被検眼からの戻り光に基づいて前記被検眼の第1眼底画像を取得する第1取得手段と、前記被検眼の第2眼底画像を取得する第2取得手段と、前記第1眼底画像と、第2眼底画像の位置合わせを行う位置合わせ手段と、前記位置合わせに基づき解析対象候補領域を設定する領域設定手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、経時的に取得されたAO−SLO像に関して、視細胞の密度や配置構造の乱れを比較する際に、比較対象となるAO−SLO像を把握しながら解析対象領域を選択することが可能となり、より精度の高い経時比較を行うことが可能となる。
実施例1に係る画像処理装置10の機能構成の一例を示す図。 実施例1に係る画像処理装置10の処理手順の一例を示すフローチャート。 固視灯の提示位置を操作する固視灯マップの一例を示す模式図。 撮影されたWF−SLO像、AO−SLO像群の一例を示す図。 経時比較を行うために提示されるAO−SLO像群の一例を示す図。 図2の視細胞解析の一例の詳細を示すフローチャート。 経時評価AO−SLO像群の重畳表示の一例。 重畳表示上に、重なり枚数に応じた表示を行う一例。 領域選択の一例を示す図。 領域選択後に比較対象となる経時評価AO−SLO像群が明示される一例。 視細胞密度の経時変化を示すグラフの一例。
[実施例]
(実施例1)
本実施例では、補償光学SLOにより経時的に網膜を撮影した画像を取得し、視細胞密度等の指標の変化を提示する処理について説明する。
具体的には、黄斑周辺の複数箇所を撮影する検査を、数か月おきに複数回行った画像群を取得する。ここで、一か所の撮影は、撮影時間、フレームレートで指定される複数枚の画像を取得するので、これら一か所の撮影によって得られる画像群をAO−SLO像と呼ぶ場合がある。ここでAO−SLO像は撮影範囲を変更することが可能であるため、異なる解像度のAO−SLO像を取得することが可能である。さらに、一つの被検眼に対して取得される複数箇所、異なる解像度のAO−SLO像をまとめて、被検眼に対するStudyと呼ぶ場合がある。
経時観察をするために、一つのStudyに含まれる複数のAO−SLO像から解析対象とするAO−SLO像を選択すると、このAO−SLO像と同一固視位置で異なる時期に撮影されたものが並べて提示される。同一固視位置で撮影されていても、固視微動等の影響で撮影されたAO−SLO像には位置ずれが生じているため、ずれを補正するための位置合わせを行い、その結果重なる部分から解析対象領域を選択する。各画像で視細胞解析を行い、選択領域中の解析結果を比較することで経時的な評価を行うことができる。
<画像処理装置の構成>
図1は、本実施例に係る画像処理装置10の機能構成を示したものである。
図1において、100は画像取得部であり、補償光学SLO装置により取得されたAO−SLO像を取得する。すなわち、画像取得部100は、被検眼による収差が補正された被検眼からの戻り光に基づいて被検眼の第1眼底画像を取得する第1取得手段の一例に相当する。また、被検眼の第2眼底画像を取得する第2取得手段の一例に相当する。
取得したAO−SLO像は制御部120を通じて記憶部130に記憶される。110は入力情報取得部であり、ユーザーによる入力を取得する。140は画像処理部であり、視細胞解析部141、位置合わせ部142、領域選択部143、比較部144を含む。画像処理部140は、異なる時期に撮影された各AO−SLO像の視細胞解析を行い、相互に位置合わせして重なり領域を求める。前記重なり領域中から選択した解析対象領域で、前記視細胞解析結果を比較することで、経時変化の評価を行う。150は出力部であり、算出した指標や比較結果をモニタ等に出力するほか、記憶部130に記憶されている処理結果を、不図示のデータベース等外部記憶に出力する。
<画像処理装置の処理手順>
次に、図2のフローチャートを参照して、本実施形態の画像処理装置10の処理手順を説明する。
<ステップS210>
ステップS210において、画像取得部100は、画像処理装置10に接続される補償光学SLOにより、被検眼網膜の複数の高画角(Wide Field)SLO像(以下、WF−SLO像)及びAO−SLO像を取得する。
ここで、視細胞解析を行うために、一つの被検眼に対して行う撮影方法の一例を示す。本実施例で用いた収差補正SLO装置は、固視灯の位置を変えることで、被検眼が異なる位置を凝視した状態で撮影することにより、網膜の異なる位置の撮影を行う。図3に固視灯の提示位置を操作する固視灯マップを示す。
まずは図3の固視灯マップで中心を選択した状態で固視灯を提示する。以下ではこの位置を基準位置と呼ぶ。このとき、提示される固視灯を凝視した被検眼を撮影すると、黄斑付近の撮影を行うことができる。この状態で、WF−SLO像と、解像度の異なる複数のAO−SLO像を撮影する。ここでWF−SLO像とは画像サイズが8mmx6mm、ピクセルサイズは533x400で、網膜の広い範囲を撮影することで網膜の全体イメージを取得する。なお、画像サイズおよびピクセルサイズは上記の値に限定されるものではなく、他の値としてもよい。以下についても同様である。
AO−SLO像とWF−SLO画像と対応づけることにより、画角の狭いAO−SLO像が網膜全体のどの位置にあるかが提示される。AO−SLO像としては、撮影領域のサイズが1.7mmx1.7mm、0.82mmx0.82mm、0.34mmx0.34mm、ピクセルサイズはすべて共通で400x400となる、3種類の解像度で撮影をする。なお、解像度のバリエーションは3種類以上であっても良いし、2種類であっても良い。ここで撮影領域が1.7mmx1.7mmであるAO−SLO像をL像、0.82mmx0.82mmであるAO−SLO像をM像、0.34mmx0.34mmであるAO−SLO像をS像とする。AO−SLO像の撮影時間及びフレームレートは変更することが可能であり、ここではフレームレートが毎秒32フレーム、撮影時間が2秒で、64枚の画像より構成される。なお、フレームレート等は他の値であってもよい。
次に固視位置を0.5mm Superiorの位置に移動し,移動した固視灯を凝視してもらう。その状態でM像及びS像を撮影する。同様に、0.5mm Nasal、0.5mm Inferior、0.5mm Temporalの順に固視位置を移動し、M像、S像の撮影を行う。
さらに、固視位置を1.0mm Superiorの位置に移動し,移動した固視灯を凝視してもらう。その状態でM像及びS像を撮影する。同様に、1.0mm Nasal、1.0mm Inferior、1.0mm Temporalの順に固視位置を移動し、M像、S像の撮影を行う。
このようにして撮影された、1被検眼に対するWF−SLO像、AO−SLO像群の模式図を図4に示す。図4では、WF−SLO像上に、撮影されたL,M,S像が、固視位置の情報のみに基づいて重ねて表示されている。図4に示すように、一つのWF−SLO像と、19のAO−SLO像(L像1、M像9、S像9)を一つのStudyの基準セットとする。なお、基準セットは上記のものに限定されるものではない。
さらに、上記Studyで、同一被検眼に対して異なる時期に撮影されたStudyも取得する。
取得された被検眼のWF−SLO像、AO−SLO像群は、制御部120を通じて記憶部130に保存される。
<ステップS220>
ステップS220において、入力情報取得部110は、記憶部130に保存されている複数の同一被検眼のStudyの中から、ユーザーが選択したAO−SLO像の情報を取得する。ここでAO−SLO像の情報とは、固視位置や解像度などである。ここでは解像度がS像の場合とする。そして、選択されたAO−SLO像と同一被検眼、同一固視位置、同一解像度で、他のStudyに含まれるAO−SLO像を記憶部130より取得し、制御部120を通じて記憶部130に保存するとともに、出力部150を通じてモニタ等に提示する。図5にモニタに提示された複数のAO−SLO像の模式図を示す。
AO−SLO像は最近に撮影されたAO−SLO像(selected像)が左上に配置され、そこから右方向、さらに下段の左から右方向に新しい順に配置されている。なお、配置は上記の配置に限定さるものではなく、任意の配置に変更可能である。各AO−SLO像には、撮影日時とselected S像の撮影日時からの差が提示される。図5に示された同一被検眼、同一固視位置、同一解像度の複数のAO−SLO像群を経時評価AO−SLO像群と呼ぶ場合がある。
<ステップS230>
ステップS230において、視細胞解析部141は、ステップS220で記憶部130に保存された経時評価AO−SLO像群の視細胞解析を行う。
図6に一つのAO−SLO像に対する視細胞解析の詳細を説明するためのフローチャートを示す。すべての経時評価AO−SLO像群に対して以下のステップを繰り返して、視細胞解析を行う。
<ステップS610>
ステップS610において、入力情報取得部110は、AO−SLO像を構成するフレームの中から、基準フレームを選択する。
AO−SLO像は同一箇所を2秒間撮影した64枚のフレームより構成される。しかし被検眼の固視微動のため、64枚の撮影位置にはズレがあり、フレーム中にも歪みが生じている。この64枚のフレームの中から、歪みが少なく撮影状態が良好なフレームを、ユーザーが基準フレームとして選択する。
ここでは基準フレームをユーザーが選択する場合を示したが、ソフトウェア的に選択する方法も考えられる。例えば輝度の平均値や分散を算出し、平均値や分散が大きなフレームを選択することが考えられる。さらには、周波数解析を行うことで、視細胞の存在を示すリング構造が明確となるフレームを選択することも考えられる。
こうしてAO−SLO像に対して選択された基準フレームが、制御部120を通じて記憶部130に保存される。
<ステップS620>
ステップS620において、視細胞解析部141は、ステップS610で取得されたAO−SLO像の基準フレームに基づき、視細胞解析の前処理を行う。前処理には複数の方法が考えられるが、ここでは周波数解析によるノイズ除去について示す。具体的には、基準フレームに周波数変換を行い、高周波を除去するフィルタを適応した後に逆変換する。ここでノイズとして除去する高周波のカットオフ値は、視細胞の大きさが最も小さい(視細胞の密度が最も高い)黄斑部付近で2μm程度であることが知られているため、2μmより短い周期の振動を除去する。さらに、視細胞の密度は黄斑から離れるに従って低くなることが知られているため、撮影時の固視位置から得られる黄斑からの距離に基づきカットオフ周波数を変化させる。例えば、黄斑中心部では2μm、黄斑中心から1.0mmの位置までは黄斑からの距離0.5mmに対して1μmずつ増加、黄斑から1.0mmより離れた位置では4μm(固定)となるように決め、黄斑からの距離に応じたカットオフ周波数とする。
さらに、ノイズ除去の方法として、AO−SLO像として取得された複数のフレームを用いて、その重ね合わせを行う方法がある。具体的には、各AO−SLO像の64枚のフレームを、アフィン変換などでレジストレーション処理を行った後、基準フレームに相当する領域に対して平均値処理を行う。この手法の精度は、レジストレーション処理の精度に依存する。そして上記レジストレーション処理を行った後に、上記周波数変換による高周波成分の除去処理を行う。
こうして取得された画像を前処理後画像と呼ぶ場合がある。
<ステップS630>
ステップS630において、視細胞解析部141は、ステップS620で取得された前処理後画像に対して、視細胞検出を行う。
具体的には、前処理後画像の輝度の極大値検出を行う方法がある。このとき、極大値として検出された点同士の距離が、知識として知られる視細胞の大きさよりも小さい場合には、ノイズの影響であるとして検出点同士を統合する処理を行うことで、検出のロバスト性を向上させることができる。このときに用いる視細胞の大きさとして、ステップS620と同様、解析対象となるAO−SLO像の黄斑からの距離に基づき算出することで、より精度の高い検出を行うことができる。
さらに、こうして取得された検出点のうち、指定されたある閾値以上の値をもつ点を視細胞とする。閾値としては、画像の最低輝度値を用いる方法(すべての検出点を視細胞とする)や、画像の輝度平均値を用いる方法などが考えられる。
ここでは視細胞検出の一例を示したが、検出法は上記に限定されるものではなく、様々な方法が考えられる。例えば、輝度値がある閾値以上のピクセルのみ選択し、該選択ピクセルが連結している領域の重心を求める方法がある。他には、小領域の特徴量を算出して、パターン認識の手法を用いて検出することも考えられる。具体的には、例えば11x11ピクセルの小領域に対して、ガボール特徴量を算出する。視細胞とされる検出点を中心に含む複数の小領域と、含まない複数の小領域から得られるガボール特徴量ベクトルを用いて、サポートベクターマシンによる学習を行う。新たに対象とする小領域に対してガボール特徴量を算出し、上記学習結果を用いることで、該小領域の中心が視細胞であるか否かを判断する。
さらに、上記ソフトウェアによる検出に加えて、ユーザーによりマニュアルで修正することも可能である。このとき入力情報取得部111は、ステップS630で検出した検出点に対してユーザーが修正した検出点の位置を取得する。
<ステップS640>
ステップS640において、視細胞解析部141は、ステップS630で検出された検出点に対して、ボロノイ解析を行う。
具体的には、ステップS630で検出された全検出点に対して、近傍にある検出点同士の垂直二等分線によって画像内の領域を分割することで、各検出点に属するボロノイ領域を算出する。
こうして視細胞解析を行った結果を、制御部120を通じて記憶部130に保存した後、ステップS230に戻る。
<ステップS240>
ステップS240において、位置合わせ部142は、ステップS220で記憶部130に保存された経時評価AO−SLO像群間の位置合わせを行う。すなわち、位置合わせ部142は第1眼底画像と、第2眼底画像との位置合わせを行う位置合わせ手段の一例に相当する。ここで位置合わせは、ステップS610で各AO−SLO像に対して選択された基準フレームを用いて行う。
具体的には、経時評価AO−SLO像群の選択の基準となったSelected像と、その他の各経時評価AO−SLO像群間の移動量を、位相限定相関法により算出する。なお、移動量の算出は位相限定相関法以外の方法を用いることとしてもよい。
比較したいAO−SLO像の基準フレームを、それぞれFFTにより周波数変換する。ここで周波数変換された画像をそれぞれF(u,v),G(u,v)と表すと、以下の式で示される位相限定相関係数C(u,v)を計算する。
Figure 2014128367
C(u,v)の逆FFTを求め、ピーク値を検出することにより移動量を算出することができる。そして算出した移動量を、制御部120を通じて記憶部130に保存する。
図7に、算出した移動量に基づき経時評価AO−SLO像群を重ねて表示した例を示す。図7で示した表示を、経時評価AO−SLO像群の重畳表示と呼ぶ。図7ではSelected像の枠のみ太線で示している。
ここではソフトウェアにより位置合わせをする方法の一例について述べたが、マニュアルにより位置を合わせることも可能である。具体的には、血管等の特徴を参考にマウスのクリック&ドラッグにより各AO−SLO像の位置を移動する方法である。マニュアルのみで位置合わせをすることも可能であり、また上記ソフトウェアでの位置合わせの後、マニュアルで修正することも可能である。さらに、上記ではステップS610で選択された基準フレームを用いて位置合わせを行ったが、AO−SLO像を構成するフレームより生成した合成フレームを用いてもよい。合成フレームの生成法は、非特許文献1に一例が示されている。さらに、ステップS620で取得された前処理後画像を用いて位置合わせを行ってもよい。
<ステップS250>
ステップS250において、領域選択部143は、ステップS240で求めた経時評価AO−SLO像群間の位置合わせ結果に基づき、解析対象となる領域の選択を行う。すなわち、領域選択部143は位置合わせに基づき解析対象候補領域を設定する領域設定手段の一例に相当する。
ここで解析対象領域とは、ステップS230で取得された視細胞解析結果を経時的に比較し、疾病の進行による変化を評価するための指標を算出する領域となる。このため,すべての経時評価AO−SLO像群間で比較するためには、すべての経時評価AO−SLO像群に含まれる領域であることが求められる。ここで指標の例としては、ステップS630で求められた検出点の数、検出点数を領域の面積で割った密度、ステップS640で求められた最近傍検出点までの距離、ボロノイ領域が六角形である割合などがあげられる。
図8(a)に、図7で求めた位置合わせ結果に基づき、すべての経時評価AO−SLO像群が重なりをもつ部分を太枠で示した図を示す。すなわち、太枠は位置合わせの結果すべての眼底画像の重なる領域を示している。なお、太枠は、すべての経時評価AO−SLO像群を用いて比較をする場合の、選択可能な最大領域であるため、解析対象候補領域の最小領域となる。図8(b)には、比較のために少なくとも2つの経時評価AO−SLO像が重なりをもつ領域を太枠で示した図を示す。すなわち、図8(b)は位置合わせの結果少なくとも2つの眼底画像が重なる領域を解析対象候補領域としたものであるこの領域は、解析対象候補領域の最大領域となる。さらに、図8(b)上で重なりをもつ経時評価AO−SLO像の数に応じて、領域を異なる色で示すなど明示することも可能である。こうすることで、選択したい特徴物が存在する場合に、その特徴物を含む解析領域を選択する場合に、いくつの経時評価AO−SLO像群間での比較が可能かを知ることができる。
図8(a),(b)に示したように、位置合わせの結果、重なる眼底画像の枚数に応じて解析対象候補領域が識別されて提示されるようになっている。
上記太枠で示した選択領域内から、ユーザーが解析対象領域を選択することができる。図9にユーザーによる選択領域の例を示す。図9(a)は、経時評価AO−SLO像群の重畳表示上に選択領域を示した場合であり、図9(b)は個別のAO−SLO像上に示した場合である。なお、図9(a)と図9(b)表示は表示制御部により表示部に同時に表示させることとしてもよいし、ユーザーからの指示に基づいて切り替えて表示させることとしてもよい。図9(a)では、すべての経時評価AO−SLO像群が重なりを持つ部分に領域を選択している。領域は矩形や多角形、楕円等を選択することが可能であり、ユーザーによるマウスクリックで設定できる。血管等が含まれる場合、血管の下の輝度は低くなるため、視細胞の検出精度が悪くなる。よって血管は避けて領域を選択する。すなわち、血管領域を含む領域を除外して解析対象領域を選択する。なお、血管領域を自動認識してユーザーにより血管領域を選択出来ないようにしてもよい。図9(b)では、位置合わせの精度が足りない場合に備えて、各画像に選択領域の位置をユーザーが修正することができる。このとき選択領域の大きさや形は変化しない状態で、マウスによるクリック&ドラッグにより移動することができる。なお、図9(b)を表示部に表示させるとともに、図4に示す基準セットを並べて表示することとしてもよい。また、図4のうちWF−SLO像を抜いたAO−SLO像を図9(b)および図4と並べて表示することとしてもよい。
図8(b)で、重なりをもつ経時評価AO−SLO像の数が明示される表示について説明したが、図10ではさらに、図10(a)上でマウスがポイントする位置に重なりをもつ経時評価AO−SLO像が、図10(b)上に示される。そして選択した解析対象領域を含むAO−SLO像が図10(b)上に明示される。すなわち、解析対象候補領域から、選択された解析対象領域を含み、比較対象となる眼底画像が識別されて提示される。これにより、比較対象となるAO−SLO像の数や撮影時期を認識しながら、解析対象領域を選択することが可能になる。
こうして領域選択を行った結果を、制御部120を通じて記憶部130に保存する。
<ステップS260>
ステップS260において、比較部144は、ステップS220で取得された経時評価AO−SLO像群間の比較を、ステップS230〜ステップS250で行った解析結果に基づき行う。
図11に、図9の選択領域で計測した視細胞密度の経時変化を示すグラフの例を示す。ここで比較対象となるので、ステップS230で取得された視細胞解析の結果から得られる指標であり、具体的には、視細胞数、視細胞数を領域の面積で割った密度、最近傍視細胞までの距離、ボロノイ領域の面積や六角形率などがあげられるが、これらに限定されるものではない。
<ステップS270>
ステップS270において、制御部120は、算出した指標や比較結果など記憶部130に記憶されている処理結果を、データベースに保存する。
以上の構成により、補償光学SLO装置により経時的に取得した複数のAO−SLO像を解析して経時変化を評価する場合に、眼底の同一領域を対象に評価を行うことが可能になる。
以上の構成により、補償光学SLO装置により経時的に取得した複数の経時評価AO−SLO像群を解析して比較を行う場合に、比較したいAO−SLO像の数や撮影時期を考慮しながら解析対象領域を選択することが可能になる。
(その他の実施形態)
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
10 画像処理装置
100 画像取得部
110 入力情報取得部
120 制御部
130 記憶部
140 画像処理部
141 視細胞解析部
142 位置合わせ部
143 領域選択部
144 比較部
150 出力部

Claims (8)

  1. 被検眼による収差が補正された前記被検眼からの戻り光に基づいて前記被検眼の第1眼底画像を取得する第1取得手段と、
    前記被検眼の第2眼底画像を取得する第2取得手段と、
    前記第1眼底画像と、前記第2眼底画像との位置合わせを行う位置合わせ手段と、
    前記位置合わせに基づき解析対象候補領域を設定する領域設定手段と
    を備えたことを特徴とする眼科装置。
  2. 前記解析対象候補領域が、前記位置合わせの結果少なくとも2つの眼底画像が重なる領域であることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記解析対象候補領域が、前記位置合わせの結果すべての眼底画像の重なる領域であることを特徴とする、請求項1に記載の眼科装置。
  4. 前記解析対象候補領域が、前記位置合わせの結果、重なる眼底画像の枚数に応じて識別されて提示されることを特徴とする、請求項1に記載の眼科装置。
  5. 前記解析対象候補領域から、血管領域を含む領域を除外して解析対象領域を選択することを特徴とする、請求項1に記載の眼科装置。
  6. 前記解析対象候補領域から、選択された解析対象領域を含み、比較対象となる眼底画像が識別されて提示されることを特徴とする、請求項1に記載の眼科装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の機能をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記憶した記憶媒体。
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