JP2014127843A - Acoustic generator, acoustic generating device, and electronic apparatus - Google Patents
Acoustic generator, acoustic generating device, and electronic apparatus Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014127843A JP2014127843A JP2012283047A JP2012283047A JP2014127843A JP 2014127843 A JP2014127843 A JP 2014127843A JP 2012283047 A JP2012283047 A JP 2012283047A JP 2012283047 A JP2012283047 A JP 2012283047A JP 2014127843 A JP2014127843 A JP 2014127843A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- screw
- substrate
- exciter
- sound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
Description
開示の実施形態は、音響発生器、音響発生装置および電子機器に関する。 Embodiments of the disclosure relate to a sound generator, a sound generation device, and an electronic apparatus.
従来、圧電素子を用いた音響発生器が知られている(たとえば、特許文献1参照)。かかる音響発生器は、振動板に取り付けた圧電素子に電圧を印加して振動させることによって振動板を振動させ、かかる振動の共振を積極的に利用することで音響を出力するものである。 Conventionally, an acoustic generator using a piezoelectric element is known (see, for example, Patent Document 1). Such an acoustic generator is configured to vibrate a diaphragm by applying a voltage to a piezoelectric element attached to the diaphragm to vibrate, and to output sound by actively utilizing resonance of the vibration.
また、かかる音響発生器は、振動板に樹脂フィルムなどの薄膜を用いることができるため、一般的な電磁式スピーカなどに比べて薄型かつ軽量に構成することが可能である。 In addition, since such a sound generator can use a thin film such as a resin film for the diaphragm, it can be made thinner and lighter than a general electromagnetic speaker.
なお、振動板に薄膜を用いる場合、薄膜は、優れた音響変換効率を得られるように、たとえば一対の枠部材によって厚み方向から挟持されることによって均一に張力をかけられた状態で支持されることが求められる。 In addition, when using a thin film for a diaphragm, the thin film is supported in a state in which a uniform tension is applied, for example, by being sandwiched from a thickness direction by a pair of frame members so as to obtain excellent acoustic conversion efficiency. Is required.
しかしながら、上記した従来の音響発生器は、均一に張力がかけられた振動板の共振を積極的に利用するが故に、音圧の周波数特性においてピーク(周囲よりも音圧が高い部分)およびディップ(周囲よりも音圧が低い部分)が生じやすく、良質な音質を得にくいという問題があった。 However, the conventional acoustic generator described above actively uses the resonance of the diaphragm that is uniformly tensioned, and therefore, in the frequency characteristics of the sound pressure, the peak (the portion where the sound pressure is higher than the surroundings) and the dip There is a problem that high quality sound quality is difficult to obtain due to the fact that the sound pressure is lower than the surrounding area.
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、良好な音圧の周波数特性を得ることができる音響発生器、音響発生装置および電子機器を提供することを目的とする。 One embodiment of the present invention has been made in view of the above, and an object thereof is to provide an acoustic generator, an acoustic generator, and an electronic apparatus that can obtain a favorable frequency characteristic of sound pressure.
実施形態の一態様に係る音響発生器は、励振器と、振動体と、枠体とを備えている。前記励振器は、電気信号が入力されて振動する。前記振動体は、前記励振器が取り付けられており、前記励振器の振動によって前記励振器とともに振動する。前記枠体は、前記振動体の外周部に設けられ、前記振動体を略扁平に支持する。また、前記枠体は、孔部を有しており、該孔部に対応する孔を有する基板が前記孔および前記孔部に挿入されたピンまたはねじで主面に固定されている。 The sound generator according to one aspect of the embodiment includes an exciter, a vibrating body, and a frame. The exciter vibrates upon receiving an electrical signal. The vibrator is attached with the exciter, and vibrates together with the exciter by vibration of the exciter. The frame body is provided on an outer peripheral portion of the vibrating body and supports the vibrating body substantially flat. Moreover, the said frame has a hole part, and the board | substrate which has a hole corresponding to this hole part is being fixed to the main surface with the pin or screw inserted in the said hole and the said hole part.
実施形態の一態様によれば、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。 According to one aspect of the embodiment, a favorable sound pressure frequency characteristic can be obtained.
以下、添付図面を参照して、本願の開示する音響発生器、音響発生装置および電子機器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。 Hereinafter, embodiments of a sound generator, a sound generator, and an electronic device disclosed in the present application will be described in detail with reference to the accompanying drawings. In addition, this invention is not limited by embodiment shown below.
まず、実施形態に係る音響発生器1の説明に先立って、基本的な音響発生器1Bの概略構成について、図1A〜図1Cを用いて説明する。図1Aは、音響発生器1Bの概略構成を示す模式的な平面図であり、図1Bは、図1AのA−A’線断面図(その1)であり、図1Cは、図1AのA−A’線断面図(その2)である。
First, prior to the description of the
なお、説明を分かりやすくするために、図1A〜図1Cには、鉛直上向きを正方向とし、鉛直下向きを負方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、後述の説明に用いる他の図面でも示す場合がある。 For easy understanding, FIGS. 1A to 1C illustrate a three-dimensional orthogonal coordinate system including a Z-axis in which a vertical upward direction is a positive direction and a vertical downward direction is a negative direction. Such an orthogonal coordinate system may also be shown in other drawings used in the following description.
また、図1Aにおいては、樹脂層7(後述)の図示を省略している。また、説明を分かりやすくするために、図1Bおよび図1Cは、音響発生器1Bを厚み方向(Z軸方向)に大きく誇張して示している。 Moreover, in FIG. 1A, illustration of the resin layer 7 (described later) is omitted. For easy understanding, FIG. 1B and FIG. 1C show the sound generator 1B greatly exaggerated in the thickness direction (Z-axis direction).
図1Aに示すように、音響発生器1Bは、枠体2と、振動板3と、圧電素子5と、リード線6a、6bとを備える。なお、図1Aに示すように、以下の説明では、圧電素子5が1個である場合を例示するが、圧電素子5の個数を限定するものではない。
As shown in FIG. 1A, the sound generator 1B includes a
また、図1Bに一例として示すように、枠体2は、振動板3の周縁部で振動板3を支持
する支持体として機能する。振動板3は、板状やフィルム状の形状を有しており、その周縁部が枠体2に固定され、枠体2の枠内において均一に張力をかけられた状態で略扁平に支持される。
Further, as illustrated in FIG. 1B as an example, the
また、図1Cに示す一例では、枠体2は、矩形の枠状で同一形状を有する2枚の枠部材によって構成されており、振動板3の周縁部を挟み込んで振動板3を支持する支持体として機能する。振動板3は、板状やフィルム状の形状を有しており、その周縁部が枠体2に挟み込まれて固定され、枠体2の枠内において均一に張力をかけられた状態で略扁平に支持される。
In the example shown in FIG. 1C, the
この場合、2枚の枠部材で振動板3を挟むことで、振動板3の張りを安定させることができるので、音響発生器1’の周波数特性を長期間変動しない耐久性のあるものとすることができるからさらに良い。
In this case, since the tension of the
なお、振動板3のうち枠体2の内周よりも内側の部分、すなわち、振動板3のうち枠体2に挟み込まれておらず自由に振動することができる部分を振動体3aとする。すなわち、振動体3aは、枠体2の枠内において略矩形状をなす部分である。
A portion of the
また、振動板3は、樹脂や金属等の種々の材料を用いて形成することができる。たとえば、厚さ10〜200μm程度のポリエチレン、ポリイミド等の樹脂フィルムで振動板3を構成することができる。
The
また、枠体2の厚みや材質などについても、特に限定されるものではなく、金属や樹脂など種々の材料を用いて形成することができる。たとえば、機械的強度および耐食性に優れるという理由から、厚さ100〜1000μm程度のステンレス製のものなどを枠体2として好適に用いることができる。
Further, the thickness and material of the
なお、図1Aには、その内側の領域の形状が略矩形状である枠体2を示しているが、平行四辺形、台形および正n角形といった多角形であっても、または、楕円形状であってもよい。本実施形態では、図1Aに示すように、略矩形状であるものとする。
1A shows the
圧電素子5は、振動体3aの表面に貼り付けられるなどして設けられ、電圧の印加を受けて振動することによって振動体3aを励振する励振器である。
The
かかる圧電素子5は、図1Bまたは図1Cに示すように、たとえば、4層のセラミックスからなる圧電体層5a、5b、5c、5dと、3層の内部電極層5eが交互に積層された積層体と、かかる積層体の上面および下面に形成された表面電極層5f、5gと、内部電極層5eが露出した側面に形成された外部電極5h、5jとを備える。また、外部電極5h、5jには、リード線6a、6bが接続される。リード線6a、6bは、外部から電気信号を入力する導線である。
As shown in FIG. 1B or FIG. 1C, the
なお、圧電素子5は板状であり、上面側および下面側の主面が長方形状または正方形状といった多角形をなしている。また、圧電体層5a、5b、5c、5dは、図1Bまたは図1Cに矢印で示すように分極されている。すなわち、ある瞬間に加えられる電界の向きに対する分極の向きが厚み方向(図のZ軸方向)における一方側と他方側とで逆転するように分極されている。
The
そして、リード線6a、6bを介して圧電素子5に電圧が印加されると、たとえば、ある瞬間において、振動体3aに接着された側の圧電体層5c、5dは縮み、圧電素子5の上面側の圧電体層5a、5bは延びるように変形する。よって、圧電素子5に交流信号を
与えることにより、圧電素子5が屈曲振動し、振動体3aに屈曲振動を与えることができる。
When a voltage is applied to the
また、圧電素子5は、その主面が、振動体3aの主面と、エポキシ系樹脂等の接着剤により接合されている。
In addition, the main surface of the
なお、圧電体層5a、5b、5cおよび5dを構成する材料には、PZT(lead zirconate titanate)、Bi層状化合物、タングステンブロンズ構造化合物等の非鉛系圧電
体材料等、従来から用いられている圧電セラミックスを用いることができる。
The materials constituting the
また、内部電極層5eの材料としては、種々の金属材料を用いることができる。たとえば、銀とパラジウムとからなる金属成分と、圧電体層5a、5b、5c、5dを構成するセラミック成分とを含有した場合、圧電体層5a、5b、5c、5dと内部電極層5eとの熱膨張差による応力を低減することができるので、積層不良のない圧電素子5を得ることができる。
Various metal materials can be used as the material of the
また、リード線6a、6bは、種々の金属材料を用いて形成することができる。たとえば、銅またはアルミニウムなどの金属箔を樹脂フィルムで挟んだフレキシブル配線を用いてリード線6a、6bを構成すると、圧電素子5の低背化を図ることができる。
The
また、図1Bまたは図1Cに示すように、音響発生器1Bは、枠体2の枠内において圧電素子5および振動体3aの表面に被せるように配置されて、振動体3aおよび圧電素子5と一体化された樹脂層7をさらに備える。
Moreover, as shown in FIG. 1B or FIG. 1C, the sound generator 1B is arranged so as to cover the surfaces of the
樹脂層7は、たとえば、アクリル系樹脂を用いてヤング率が1MPa〜1GPaの範囲程度となるように形成されることが好ましい。なお、かかる樹脂層7に圧電素子5を埋設することで適度なダンパー効果を誘発させることができるので、共振現象を抑制して、音圧の周波数特性におけるピークやディップを小さく抑えることができる。
The
また、図1Bまたは図1Cには、樹脂層7が、枠体2と同じ高さとなるように形成された状態を示しているが、圧電素子5が埋設されていればよく、たとえば、樹脂層7が枠体2の高さよりも高くなるように形成されてもよい。
1B or 1C shows a state in which the
このように、振動体3a、圧電素子5および樹脂層7は一体化されており、一体的に振動するいわば複合振動体を構成している。
As described above, the vibrating
なお、図1Bまたは図1Cでは、圧電素子5として、バイモルフ型の積層型圧電素子を例に挙げたが、これに限られるものではなく、たとえば、伸縮する圧電素子5を振動体3aに貼り付けたユニモルフ型であっても構わない。
In FIG. 1B or 1C, the bimorph multilayer piezoelectric element is taken as an example of the
ところで、図1A〜図1Cに示したように、振動体3aは、枠体2の枠内において均一に張力をかけられた状態で略扁平に支持されている。このような場合、圧電素子5の振動に誘導された共振に起因するピークディップや歪みが生じるために、特定の周波数において音圧が急激に変化し、音圧の周波数特性が平坦化しづらい。
By the way, as shown in FIGS. 1A to 1C, the vibrating
かかる点を、図2に図示する。図2は、音圧の周波数特性の一例を示す図である。図1Aの説明で既に述べたように、振動体3aは、枠体2の枠内において均一に張力をかけられた状態で略扁平に支持されている。
This point is illustrated in FIG. FIG. 2 is a diagram illustrating an example of frequency characteristics of sound pressure. As already described in the description of FIG. 1A, the vibrating
しかしながら、このような場合、振動体3aの共振によって特定の周波数にピークが集
中して縮退するため、図2に示すように、周波数領域全体にわたって急峻なピークやディップが散在して生じやすい。
However, in such a case, since the peak concentrates on a specific frequency due to resonance of the vibrating
一例として、図2において破線の閉曲線PDで囲んで示した部分に着目する。このようなピークが生じる場合、周波数によって音圧にばらつきが生じることとなるため、良好な音質を得にくくなる。 As an example, attention is paid to a portion surrounded by a broken closed curve PD in FIG. When such a peak occurs, the sound pressure varies depending on the frequency, making it difficult to obtain good sound quality.
こうした場合、図2に示すように、ピークPの高さを下げ(図中の矢印201参照)、かつ、ピーク幅を広げ(図中の矢印202参照)、ピークPやディップ(図示略)を小さくするような方策をとることが有効である。
In such a case, as shown in FIG. 2, the height of the peak P is lowered (see the
ここで、枠体2に着目する。枠体2は、上述のように、振動体3aへ均一に張力をかけつつ支持する支持体であるが、振動体3aが振動する際には、その振動体3aの共振に誘導されてやはり枠体2自体も振動している。また、枠体2は、振動体3aに対して反射波を返している。したがって、枠体2は、上述の、一体的に振動する複合振動体の構成要素の一つとみなすことができる。
Here, focus on the
そこで、本実施形態では、枠体2に対して、ピンまたはねじで固定された基板2aを設けることによって、かかる基板2aの周囲で振動波を乱すことで、枠体2から振動体3aへ返る反射波を乱すこととした。そして、これにより、共振周波数を部分的に揃わなくさせることで共振モードの縮退を解いて分散させ、ピークPの高さを下げるとともに、ピーク幅を広げることとした。
Therefore, in the present embodiment, by providing the
以下、実施形態に係る音響発生器1および1Aについて、具体的に図3A〜図7Dを用いて順次説明する。まず、図3A(a)は、実施形態に係る音響発生器1の構成の一例を示す模式的な平面図(その1)である。また、図3C(a)は、実施形態に係る音響発生器1Aの構成の一例を示す模式的な平面図(その2)である。
Hereinafter, the
なお、図3Aおよび図3Bの模式的な平面図を含め、以下に示す各図面では、説明の便宜上、図1Aと同様に樹脂層7の図示を省略する場合がある。また、各図面では、枠体2を構成する2枚の枠部材のうち、1枚分のみを示している。また、図3Aおよび図3Cでは、枠体2の中心線CL1を示している。
In addition, in each drawing shown below including the schematic plan view of FIG. 3A and FIG. 3B, illustration of the
まず、図3Aに示す実施形態に係る音響発生器1の構成の一例について説明する。
First, an example of the configuration of the
音響発生器1は、図3Aに示すように、図1A〜図1Cに示した音響発生器1Bに加えて、枠体2に基板2aを備えている。基板2aは、図3(a)に示すように、枠体2の上面、すなわち、XY平面に平行な枠体2の主面上に設けられている。また、図3Aには、リード線6aおよび6bが設けられている場合を例示しており、リード線6aおよび6bは、基板2a上に固定されてはいない。基板2aは、たとえば、ガラスエポキシ基板などを好適に用いることができる。
As shown in FIG. 3A, the
図3Aに示すように、基板2aは孔2aaを、枠体2は孔部H1をそれぞれ有しており、基板2aは、基板2aの孔2aaおよび枠体2の孔部H1に挿入されたピン8で枠体2に固定されている。なお、枠体2は、孔部H1が基板2aの孔2aaに対応するように設けられている。
As shown in FIG. 3A, the
すなわち、基板2aは、図3A(b)に示すように、基板2aの孔2aaを介して枠体2の孔部H1に平行ピン8aを挿入することによって固定さている。また、平行ピン8aは、軸方向に垂直な方向の断面形状が円形状で直径が等しいものである。
That is, the
また、枠体2の孔部H1は、枠体2のZ方向の途中まで設けられていても、また、枠体2をZ方向に貫通して設けられていてもよく、基板2aを枠体2に固定する際の安定性等によって適宜選択される。
Moreover, the hole H1 of the
かかる本実施形態の音響発生器1において、ピン8で枠体2に固定された基板2aによる効果について説明する。基板2aは、枠体2にピン8で固定されることで、かかる基板2aの周囲で振動波を乱すことで、枠体2から振動体3aへ返る反射波を乱すことができる。とりわけ、基板2aを固定しているピン8の周囲で振動波を乱すことができる。
In the
このように、基板2aは、音響発生器1の発生させる音声が伝播する側である枠体2の主面側に設けられることで、音声信号に誘導された振動波が基板2aを振動させやすくなり、基板2aの周囲では伝播される振動波が乱れやすくなる。
As described above, the
したがって、共振周波数を部分的に揃わなくさせることができるので、共振点の音圧のピークPをばらつかせ、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。 Accordingly, since the resonance frequencies can be partially unbalanced, the sound pressure peak P at the resonance point can be varied to obtain a good sound pressure frequency characteristic.
また、基板2aは、上述のようにガラスエポキシ基板を用いた場合、ヤング率の異なる素材が分散した構造であることから、基板2aの周囲の振動波を激しく乱すことができる。したがって、共振周波数を部分的に揃わなくさせるうえでより効果的である。
Further, when the glass epoxy substrate is used as described above, the
また、基板2aは、図3A(b)に示すように、枠体2に平行ピン8aで固定されているが、これに限らない。基板2aは、たとえば、図3A(c)に示すようなテーパーピン8bで枠体2に固定することができる。テーパーピン8bは、軸方向に垂直な方向の断面形状が円形状で軸方向にテーパーが付いているものである。
Moreover, as shown to FIG. 3A (b), although the board |
また、基板2aは、たとえば、図3A(d)に示すようなテーパーピン8cで枠体2に固定することができる。テーパーピン8cは、軸方向に垂直な方向の断面形状が円形状で軸方向にテーパーが付いているとともに頭部を有するものである。
Moreover, the board |
このように、テーパーピン8bまたは8cは、基板2aの孔2aaよりも大きなテーパー部を有しており、基板2aは、かかる大きなテーパー部で枠体2に固定されるため、枠体2から外れにくくなる。
Thus, the
また、基板2aは、図3Bに示すように、基板2aの孔2aaおよび枠体2の孔部H1に挿入されたねじ9で枠体2に固定することができる。ねじ9は、図3Bに示すように、ボルト9a1とナット9a2からなる。ねじ9は、ボルト9a1が基板2aの孔2aaおよび枠体2の孔部H1に挿入され、孔部H1から突出した部分のボルト9a1がナット9a2によって基板2aを枠体2に固定している。
Moreover, the board |
基板2aは、ねじ9で枠体2に固定されることで、かかる基板2aの周囲で振動波を乱すことで、枠体2から振動体3aへ返る反射波を乱すことができる。とりわけ、基板2aを固定しているねじ9の周囲で振動波を乱すことができる。
The
このように、基板2aは、音響発生器1の発生させる音声が伝播する側である枠体2の主面側に設けられることで、音声信号に誘導された振動波が基板2aを振動させやすくなり、基板2aの周囲では伝播される振動波が乱れやすくなる。
As described above, the
また、ねじ9は、ボルト9a1とナット9a2からなり、基板2aを枠体2に固定しているので、枠体2に基板2aを安定的に固定することができる。
Further, the
枠体2の孔部H1は、少なくとも1つ以上設けられが、基板2aを枠体2に安定的に固定するために、2つ以上設けることが好ましい。なお、基板2aの孔は、枠体2に設けられる孔部H1の個数に応じて設けられる。
At least one hole H1 of the
ピン8およびねじ9は、たとえば、鉄鋼、ステンレス鋼、アルミ合金または黄銅等の金属材料からなり、また、たとえば、樹脂材料またはセラミック材料等からなる。一方、枠体2は、金属や樹脂などの種々の材料を用いて形成されている。ピン8およびねじ9は、枠体2とは異なる材質を用いることが好ましい。
The pin 8 and the
たとえば、枠体2が樹脂材料から形成される場合には、ピン8およびねじ9は金属材料が用いられる。また、枠体2が樹脂材料から形成される場合には、ピン8よびねじ9は樹脂材料またはセラミック材料が用いられる。すなわち、枠体2とピン8またはねじ9とは材質が異なるような組み合わせにすることが好ましい。
For example, when the
このように、枠体2とピン8またはねじ9との材質が異なる場合には、枠体2の表面を伝播する振動波を枠体2とピン8またはねじ9の周辺で激しく乱すことができる。したがって、共振周波数を部分的に揃わなくさせるうえでより効果的である。これによって、共振点の音圧のピークPをばらつかせ、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。
As described above, when the
次に、図3Cに示す実施形態に係る音響発生器1Aの構成の一例について説明する。
Next, an example of the configuration of the
図3Cに示すように、音響発生器1Aは、図3Aに示した音響発生器1に加えて、枠体2に基板2aを備えているとともに、かかる基板2a上に端子2bを備えている。図3Cに示すように、基板2aは孔2aaを、枠体2は孔部H2をそれぞれ有している。さらに、孔部H2は、内部にねじ10と螺合するねじ溝H2aが設けられている。そして、基板2aは、基板2aの孔2aaおよび枠体2の孔部H2に挿入されたねじ10で枠体2に固定される。
As shown in FIG. 3C, in addition to the
すなわち、基板2aは、枠体2の孔部H2の内部のねじ溝H2aを介してねじ10で枠体2にねじ留めされている。また、図3C(b)に示すように、ねじ10aは、頭部を有しておらず、ねじ全体(全長)に渡ってねじ溝が切られている。ねじ10aは、孔部H2に挿入してねじ留めするために、一方端に十文字形状、一文字形状または六角穴等の切り込みが設けられている。
That is, the
また、基板2aは、孔2aaの内部にねじ溝を設けても、設けなくてもよい。基板2aの孔2aaにねじ溝を設けない場合には、基板2aは、たとえば、孔2aaの径とねじ10の径とをほぼ同じ径にしてねじ10で枠体2に固定される。あるいは、基板2aは、接着剤等を介して枠体2に固定されてねじ10でねじ留めされる。これによって、基板2aは、XY平面での動きが抑制された状態で枠体2にねじ10で固定される。
The
また、端子2bは、外部からの接続点となるいわゆる電極ターミナルであり、基板2aに少なくとも1つ以上設けられる。また、端子2bは、リード線6aおよび6bによって圧電素子5と接続される。なお、図3Cには、基板2aに2個の端子2bが設けられている場合を例示しているが、基板2aの1個あたりの端子2bの個数を限定するものではない。
Further, the
ここで、端子2bは、たとえば、金属材料からなり、接着剤を介して基板2a上に設けられている。また、端子2bは、たとえば、接続点となる部分が金属材料で、基板2aと接する部分が絶縁体でそれぞれ構成されて、接着剤等を介して基板2a上に設けられてい
てもよい。
Here, the
基板2aは、図3Dに示すように、ねじ10aが基板2aの孔2aaを介して枠体2の孔部H2に挿入される。そして、ねじ10aは、ねじ溝H2aに螺合して枠体2に基板2aをねじ留めする。したがって、基板2aは、ねじ10aがねじ溝H2aに螺合することによって枠体2に固定される。また、孔部H2は、枠体2のZ方向の途中まで設けられていても、また、枠体2をZ方向に貫通して設けられていてもよい。
As shown in FIG. 3D, the
このように、本実施形態に係る音響発生器1Aでは、枠体2にねじ10で固定された基板2aの効果とともに、外部からリード線6aおよび6bへの接続点となる端子2bを基板2a上に設けることによって、かかる端子2bの周囲で枠体2を伝播する振動波を乱すことができる。そして、これによって、共振周波数を部分的に揃わなくさせることでピークPの高さを下げるとともに、ピーク幅を広げることができる。
As described above, in the
したがって、このような基板2a上に端子2bを設けることによって、枠体2にねじ10で固定された基板2aおよび端子2bによる効果を相乗的に得ることができる。すなわち、より効果的に共振点の音圧のピークPをばらつかせ、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。
Therefore, by providing the terminal 2b on such a
また、端子2bへ電気信号が入力された場合、端子2bの周囲は部分的に温度上昇するため、熱膨張を起こして振動波は乱れやすい。これにより、枠体2から振動体3aへ返る反射波を乱すことができる。
Further, when an electrical signal is input to the terminal 2b, the temperature around the terminal 2b partially rises, so that thermal expansion occurs and the vibration wave is likely to be disturbed. Thereby, the reflected wave returning from the
そして、その結果、共振周波数を部分的に揃わなくさせることができるので、共振点の音圧のピークPをばらつかせ、音圧の周波数特性を平坦化させることができる。すなわち、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。 As a result, the resonance frequencies can be partially unbalanced, so that the sound pressure peak P at the resonance point can be varied and the frequency characteristics of the sound pressure can be flattened. That is, it is possible to obtain a favorable frequency characteristic of sound pressure.
また、端子2bは、音響発生器1の発生させる音声が伝播する側である枠体2の主面側の基板2aに設けられることで、音声信号に誘導された振動波が端子2bを振動させやすくなる。
Further, the
したがって、端子2bの周囲では、伝播される振動波が乱されやすくなり、これにともなって共振周波数を部分的に揃わなくさせることができる。すなわち、共振点の音圧のピークPをばらつかせ、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。
Therefore, the propagating vibration wave is likely to be disturbed around the
さらに、本実施形態に係る音響発生器1Aでは、孔部H2は内部にねじ10と螺合するねじ溝H2aが設けられており、このように基板2aが孔部H2のねじ溝H2aを介して枠体2にねじ留めされている場合には、枠体2の表面を伝播する振動波を孔部H2aのねじ溝H2aの周囲で激しく乱すことができる。したがって、共振周波数を部分的に揃わなくさせるうえでより効果的である。これによって、共振点の音圧のピークPをばらつかせ、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。
Furthermore, in the
また、ねじ10は、図3Cおよび図3Dに示すようなねじ10aに限定されない。ねじ10は、たとえば、図4(a)に示すようなねじ10bであってもよく。ねじ10bは、ねじ部10b2の径よりも大きな径を有する頭部10b1を備えている。なお、頭部10b1は、ねじの軸方向の断面形状が四角形状である。
Further, the
また、ねじ10は、たとえば、図4(b)に示すようなねじ10cであってもよく。ねじ10cは、ねじ部10c2の径よりも大きな径を有する頭部10c1を備えている。なお、頭部10c1は、ねじの軸方向の断面形状が半円形状である。頭部10b1(10c
1)は、ねじの軸方向の断面形状が四角形状または半円形状等に限定されない。基板2aは、たとえば、ねじ10の頭部の形状に合うようなレンチ等を用いて枠体2にねじ留めされる。
Further, the
In 1), the cross-sectional shape of the screw in the axial direction is not limited to a square shape or a semicircular shape. The
また、ねじ10は、たとえば、図4(c)に示すようなねじ10dであってもよく。ねじ10dは、軸方向に垂直な方向の断面形状が円形状で軸方向にテーパーが付いているとともに、ねじ部10d2の径よりも大きな径を有する頭部10d1を有するものである。
Further, the
このように、ねじ10b(10c)においては、頭部10b1(10c1)とねじ部10b2(10c2)とでは径が異なるため、ねじの軸方向に大きさの違いがある。このように、大きさが違う部分、すなわち、ねじの軸方向で径が変化する部分で振動波およびその反射波をさらに乱すことができるので、共振周波数を部分的に揃わなくさせるうえではより効果的である。また、ねじ10dも同様な効果を有しており、共振周波数を部分的に揃わなくさせるうえではより効果的である。
As described above, in the
また、ねじ10は、ねじ頭部とねじ部との径が異なっていればよく、たとえば、平面視して、頭部の外形が四角形状または六角形状等であってもよい。このような場合には、基板2aは、たとえば、頭部の形状に合うようなレンチ等を用いて枠体2にねじ留めされる。
Further, the
ねじ10は、図5に示すように、頭部を回転させて締付けるために頭部10b1(10c1、10d1)に切り込み11を有していてもよい。なお、切り込み11は、溝形状または穴形状等で形成される。
As shown in FIG. 5, the
ねじ10は、たとえば、図5(a)に示すように、十文字形状11aの切り込み11を有しており、ねじ留めする場合には、たとえば、プラスのドライバーが用いられる。
For example, as shown in FIG. 5A, the
また、ねじ10は、たとえば、図5(b)に示すように、一文字形状11bのきり込み11bを有していてもよく、ねじ留めする場合には、たとえば、マイナスのドライバーが用いられる。
Moreover, the
さらに、ねじ10は、たとえば、図5(c)に示すように、十文字形状で一方が長くなった形状の切り込み11cを有していてもよく、ねじ留めする場合には、たとえば、プラスまたはマイナスのドライバーが用いられる。
Furthermore, as shown in FIG. 5C, for example, the
このように、ねじ10は、頭部10b1(10c1、10d1)に切り込み11を有しているので、頭部10b(10c1、10d1)において、切り込み11が設けられている部分と切り込み11が設けられていない部分とで振動波およびその反射波をさらに乱すことができるので、共振周波数を部分的に揃わなくさせるうえではより効果的である。
Thus, since the
また、上述したねじ10aは、上部に切り込み11を設けることができるので、これによって、共振周波数を部分的に揃わなくさせるという同様な効果を奏する。
Further, since the above-described
ねじ10は、たとえば、頭部に四角穴または六角穴等の穴形状で切り込み11を設けてもよい。
For example, the
また、図5では、ねじの頭部の形状は、平面視して円形状で示しているが、形状はこれに限定されず、平面視して四角形状または六角形状等であってもよい。 In FIG. 5, the shape of the screw head is circular when viewed in plan, but the shape is not limited thereto, and may be rectangular or hexagonal when viewed in plan.
また、実施の形態に係る音響発生器1において、音響発生器1Aと同様に、基板2aに
端子2bを設けて、リード線6aおよび6bによって端子2bと圧電素子5とを接続する構成にしてもよい。
Further, in the
上述してきたように、実施形態に係る音響発生器1および1Aは、励振器(圧電素子)と、振動体と、枠体とを備える。上記励振器は、電気信号が入力されて振動する。上記振動体は、上記励振器が取り付けられており、かかる励振器の振動によってこの励振器とともに振動する。上記枠体は、上記振動体の外周部に設けられ、かかる振動体を略扁平に支持する。上記枠体は、孔部を有しており、かかる孔部に対応する孔を有する基板が孔および孔部に挿入されたピンまたはねじで主面に固定されている。
As described above, the
次に、図7A〜図7Dを用いて、基板2aまたはピン8およびねじ9、10の変形例について順次説明する。図7A〜図7Dは、基板2aまたはピン8およびねじ9、10の変形例を示す模式的な平面図(その1)〜(その4)である。以下に示す各図面では、説明の便宜上、ピン8またはねじ9、10の総称としてねじ10を用いて説明する。なお、ピン8およびねじ9であっても、以下の説明で示すようにねじ10と同様な効果を奏する。
Next, modified examples of the
まず、図7Aに示すように、ねじ10が、枠体2の辺と平面視で非平行となるように設けられてもよい。具体的には、2つのねじ10を結ぶ線CL4と、枠体2の辺の中心線CL2とが、平面視で非平行となるような場合である。
First, as illustrated in FIG. 7A, the
かかる場合、振動体3aの振動に誘発されて枠体2が振動しても、ねじ10が枠体2と非平行であることからねじ10の領域でさらに共振周波数がずれることとなる。したがって、ねじ10の周囲を伝播する枠体2の振動波をさらに乱すことができるので、枠体2から振動体3aへの反射波もまたさらに乱すことができる。
In such a case, even if the
すなわち、共振周波数を部分的に揃わなくさせ、共振点の音圧のピークPをばらつかせて、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。 That is, it is possible to obtain a favorable frequency characteristic of sound pressure by making the resonance frequencies partially ununiform and by varying the sound pressure peak P at the resonance point.
次に、図7B示すように、基板2aは、枠体2の枠外または枠内にはみ出すように設けられてもよい。かかる場合、振動体3aの振動に誘発されて枠体2が振動しても、基板2aのはみ出した部分は共振周波数がずれるため、端子2bの周囲を伝播する枠体2の振動波をさらに乱すことができる。その結果、枠体2から振動体3aへの反射波もさらに乱すことができる。
Next, as illustrated in FIG. 7B, the
すなわち、共振周波数を部分的に揃わなくさせ、共振点の音圧のピークPをばらつかせて、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。 That is, it is possible to obtain a favorable frequency characteristic of sound pressure by making the resonance frequencies partially ununiform and by varying the sound pressure peak P at the resonance point.
また、図7Cに示すように、基板2aは、枠体2の辺と平面視で非平行となるように設けられてもよい。具体的には、枠体2の辺の中心線CL2と、基板2aの中心線CL3とが、平面視で非平行となるような場合である。
Further, as shown in FIG. 7C, the
かかる場合、振動体3aの振動に誘発されて枠体2が振動しても、基板2aが枠体2と非平行であることから基板2aの領域でさらに共振周波数がずれることとなる。したがって、端子2bの周囲を伝播する枠体2の振動波をさらに乱すことができるので、枠体2から振動体3aへの反射波もまたさらに乱すことができる。
In such a case, even if the
すなわち、共振周波数を部分的に揃わなくさせ、共振点の音圧のピークPをばらつかせて、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。 That is, it is possible to obtain a favorable frequency characteristic of sound pressure by making the resonance frequencies partially ununiform and by varying the sound pressure peak P at the resonance point.
また、このように非平行であることで、複合振動体としての形状に非対称性をもたせる
ことができる。すなわち、反射波の対称性を低下させ、共振周波数を部分的に揃わなくさせることができる。
Further, by being non-parallel in this way, it is possible to give asymmetry to the shape of the composite vibrator. That is, the symmetry of the reflected wave can be reduced, and the resonance frequencies can be partially not aligned.
また、図7Dに示すように、ねじ10が、枠体2の辺と平面視で非平行となるように設けられるとともに、基板2aは、枠体2の辺と平面視で非平行となるように設けられてもよい。具体的には、2つのねじ10を結ぶ線CL4と、枠体2の辺の中心線CL2とが、平面視で非平行となり、基板2aの中心線CL3と、枠体2の辺の中心線CL2とが、平面視で非平行となるような場合である。
7D, the
この場合もまた図7Aおよび図7Cの場合と同様の理由により、共振周波数を部分的に揃わなくさせ、共振点の音圧のピークPをばらつかせて、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。 Also in this case, for the same reason as in FIG. 7A and FIG. 7C, the resonance frequency is partially unbalanced, and the sound pressure peak P at the resonance point is varied to obtain a favorable sound pressure frequency characteristic. be able to.
次に、これまで説明してきた実施形態に係る音響発生器1(1A)を搭載した音響発生装置および電子機器について、図6Aおよび図6Bを用いて説明する。図6Aは、実施形態に係る音響発生装置20の構成を示す図であり、図6Bは、実施形態に係る電子機器50の構成を示す図である。なお、両図には、説明に必要となる構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
Next, an acoustic generator and electronic apparatus equipped with the acoustic generator 1 (1A) according to the embodiment described so far will be described with reference to FIGS. 6A and 6B. FIG. 6A is a diagram illustrating a configuration of the
音響発生装置20は、いわゆるスピーカのような発音装置であり、図6Aに示すように、たとえば、音響発生器1(1A)と、音響発生器1(1A)を収容する筐体30を備える。筐体30は、音響発生器1(1A)の発する音響を内部で共鳴させるとともに、筐体30に形成された図示せぬ開口から音響を外部へ放射する。このような筐体30を有することにより、たとえば低周波数帯域における音圧を高めることができる。
The
また、音響発生器1(1A)は、種々の電子機器50に搭載することができる。たとえば、次に示す図6Bでは、電子機器50が、携帯電話やタブレット端末のような携帯端末装置であるものとする。
The acoustic generator 1 (1A) can be mounted on various
図6Bに示すように、電子機器50は、電子回路60を備える。電子回路60は、たとえば、コントローラ50aと、送受信部50bと、キー入力部50cと、マイク入力部50dとから構成される。電子回路60は、音響発生器1(1A)に接続されており、音響発生器1(1A)へ音声信号を出力する機能を有している。音響発生器1(1A)は電子回路60から入力された音声信号に基づいて音響を発生させる。
As shown in FIG. 6B, the
また、電子機器50は、表示部50eと、アンテナ50fと、音響発生器1(1A)とを備える。また、電子機器50は、これら各デバイスを収容する筐体40を備える。
The
なお、図6Bでは、1つの筐体40にコントローラ50aをはじめとする各デバイスがすべて収容されている状態をあらわしているが、各デバイスの収容形態を限定するものではない。本実施形態では、少なくとも電子回路60と音響発生器1(1A)とが、1つの筐体40に収容されていればよい。
6B shows a state in which each device including the
コントローラ50aは、電子機器50の制御部である。送受信部50bは、コントローラ50aの制御に基づき、アンテナ50fを介してデータの送受信などを行う。
The
キー入力部50cは、電子機器50の入力デバイスであり、操作者によるキー入力操作を受け付ける。マイク入力部50dは、同じく電子機器50の入力デバイスであり、操作者による音声入力操作などを受け付ける。
The
表示部50eは、電子機器50の表示出力デバイスであり、コントローラ50aの制御に基づき、表示情報の出力を行う。
The
そして、音響発生器1(1A)は、電子機器50における音響出力デバイスとして動作する。なお、音響発生器1は、電子回路60のコントローラ50aに接続されており、コントローラ50aによって制御された電圧の印加を受けて音響を発することとなる。
The acoustic generator 1 (1A) operates as an acoustic output device in the
ところで、図6Bでは、電子機器50が携帯用端末装置であるものとして説明を行ったが、電子機器50の種別を問うものではなく、音響を発する機能を有する様々な民生機器に適用されてよい。たとえば、薄型テレビやカーオーディオ機器は無論のこと、「話す」といった音響を発する機能を有する製品、例を挙げれば、掃除機や洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどといった種々の製品に用いられてよい。
In FIG. 6B, the
上述してきたように、実施形態に係る音響発生器は、励振器(圧電素子)と、振動体と、枠体とを備える。上記励振器は、電気信号が入力されて振動する。上記振動体は、上記励振器が取り付けられており、かかる励振器の振動によってこの励振器とともに振動する。上記枠体は、上記振動体の外周部に設けられ、かかる振動体を略扁平に支持する。上記枠体は、孔部を有しており、かかる孔部に対応する孔を有する基板が孔および孔部に挿入されたピンまたはねじで主面に固定されている。 As described above, the sound generator according to the embodiment includes an exciter (piezoelectric element), a vibrating body, and a frame. The exciter vibrates when an electric signal is input thereto. The vibrator is provided with the exciter, and vibrates with the exciter by the vibration of the exciter. The frame body is provided on an outer peripheral portion of the vibrating body and supports the vibrating body substantially flat. The frame has a hole, and a substrate having a hole corresponding to the hole is fixed to the main surface with a pin or a screw inserted into the hole and the hole.
したがって、実施形態に係る音響発生器によれば、良好な音圧の周波数特性を得ることができる。 Therefore, according to the sound generator according to the embodiment, it is possible to obtain a favorable frequency characteristic of sound pressure.
なお、上述した実施形態では、枠体の枠内において圧電素子および振動体を覆ってしまうように樹脂層を形成する場合を例に挙げたが、かかる樹脂層を必ずしも形成しなくともよい。 In the embodiment described above, the case where the resin layer is formed so as to cover the piezoelectric element and the vibrating body in the frame of the frame body is described as an example. However, such a resin layer may not necessarily be formed.
また、上述した実施形態では、樹脂フィルムなどの薄膜で振動板を構成する場合を例に挙げたが、これに限られるものではなく、たとえば、板状の部材で構成することとしてもよい。 Further, in the above-described embodiment, the case where the diaphragm is configured by a thin film such as a resin film has been described as an example. However, the present invention is not limited thereto, and may be configured by a plate-like member, for example.
また、上述した実施形態では、励振器が圧電素子である場合を例に挙げて説明したが、励振器としては、圧電素子に限定されるものではなく、電気信号が入力されて振動する機能を有しているものであればよい。 In the above-described embodiment, the case where the exciter is a piezoelectric element has been described as an example. However, the exciter is not limited to the piezoelectric element, and has a function of vibrating when an electric signal is input. What is necessary is just to have.
たとえば、スピーカを振動させる励振器としてよく知られた、動電型の励振器や、静電型の励振器や、電磁型の励振器であっても構わない。 For example, an electrodynamic exciter, an electrostatic exciter, or an electromagnetic exciter well known as an exciter for vibrating a speaker may be used.
なお、動電型の励振器は、永久磁石の磁極の間に配置されたコイルに電流を流してコイルを振動させるようなものであり、静電型の励振器は、向き合わせた2つの金属板にバイアスと電気信号とを流して金属板を振動させるようなものであり、電磁型の励振器は、電気信号をコイルに流して薄い鉄板を振動させるようなものである。 The electrodynamic exciter is such that an electric current is passed through a coil disposed between the magnetic poles of a permanent magnet to vibrate the coil. A bias and an electric signal are passed through the plate to vibrate the metal plate, and an electromagnetic exciter is an electric signal that is passed through the coil to vibrate a thin iron plate.
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。 Further effects and modifications can be easily derived by those skilled in the art. Thus, the broader aspects of the present invention are not limited to the specific details and representative embodiments shown and described above. Accordingly, various modifications can be made without departing from the spirit or scope of the general inventive concept as defined by the appended claims and their equivalents.
1、1A、1B 音響発生器
2 枠体
2a 基板
2aa 孔
2b 端子
3 振動板
3a 振動体
5 励振器(圧電素子)
5a、5b、5c、5d 圧電体層
5e 内部電極層
5f、5g 表面電極層
5h、5j 外部電極
6a、6b リード線
7 樹脂層
8 ピン
9 ねじ(ボルト、ナット)
10 ねじ
11 切り込み
20 音響発生装置
30、40 筐体
50 電子機器
50a コントローラ
50b 送受信部
50c キー入力部
50d マイク入力部
50e 表示部
50f アンテナ
60 電子回路
P ピーク
H1、H2 孔部
H2a ねじ溝
1, 1A,
5a, 5b, 5c,
DESCRIPTION OF
Claims (8)
該枠体は、孔部を有しており、該孔部に対応する孔を有する基板が前記孔および前記孔部に挿入されたピンまたはねじで主面に固定されていることを特徴とする音響発生器。 An exciter that vibrates when an electric signal is inputted thereto, the exciter is attached, a vibrating body that vibrates with the exciter by vibration of the exciter, and provided on an outer periphery of the vibrating body, the vibrating body And a frame that supports the substantially flat,
The frame has a hole, and a substrate having a hole corresponding to the hole is fixed to the main surface with the hole and a pin or a screw inserted into the hole. Sound generator.
前記基板は、前記導線への接続点となる端子が上面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の音響発生器。 A conductor connected to the exciter and for inputting an electrical signal to the exciter;
The acoustic generator according to claim 1, wherein the substrate is provided with a terminal on the upper surface, which is a connection point to the conducting wire.
該音響発生器を収容する筐体と
を備えることを特徴とする音響発生装置。 The sound generator according to any one of claims 1 to 6,
A sound generation device comprising: a housing that houses the sound generator.
該音響発生器に接続された電子回路と、
該電子回路および前記音響発生器を収容する筐体と
を備え、
前記音響発生器から音響を発生させる機能を有すること
を特徴とする電子機器。
The sound generator according to any one of claims 1 to 6,
An electronic circuit connected to the acoustic generator;
A housing for housing the electronic circuit and the acoustic generator;
An electronic device having a function of generating sound from the sound generator.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012283047A JP2014127843A (en) | 2012-12-26 | 2012-12-26 | Acoustic generator, acoustic generating device, and electronic apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012283047A JP2014127843A (en) | 2012-12-26 | 2012-12-26 | Acoustic generator, acoustic generating device, and electronic apparatus |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014127843A true JP2014127843A (en) | 2014-07-07 |
Family
ID=51407037
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012283047A Pending JP2014127843A (en) | 2012-12-26 | 2012-12-26 | Acoustic generator, acoustic generating device, and electronic apparatus |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014127843A (en) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017017426A (en) * | 2015-06-29 | 2017-01-19 | 京セラ株式会社 | Acoustic generator, acoustic generation device including the same, and electronic device |
CN106444995A (en) * | 2016-11-15 | 2017-02-22 | 深圳天珑无线科技有限公司 | Display terminal capable of generating sound from front side, and loudspeaking assembly |
CN107580784A (en) * | 2015-10-14 | 2018-01-12 | 克拉瑞迪音频有限公司 | Laminated glass and laminating propylene acid loudspeaker box |
CN112104958A (en) * | 2019-06-17 | 2020-12-18 | 海信视像科技股份有限公司 | Display device and electromagnetic actuator |
-
2012
- 2012-12-26 JP JP2012283047A patent/JP2014127843A/en active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017017426A (en) * | 2015-06-29 | 2017-01-19 | 京セラ株式会社 | Acoustic generator, acoustic generation device including the same, and electronic device |
CN107580784A (en) * | 2015-10-14 | 2018-01-12 | 克拉瑞迪音频有限公司 | Laminated glass and laminating propylene acid loudspeaker box |
CN107580784B (en) * | 2015-10-14 | 2019-12-13 | 克拉瑞迪音频有限公司 | Laminated glass and laminated acrylic loudspeaker cabinet |
CN106444995A (en) * | 2016-11-15 | 2017-02-22 | 深圳天珑无线科技有限公司 | Display terminal capable of generating sound from front side, and loudspeaking assembly |
CN112104958A (en) * | 2019-06-17 | 2020-12-18 | 海信视像科技股份有限公司 | Display device and electromagnetic actuator |
US11564023B2 (en) | 2019-06-17 | 2023-01-24 | Hisense Visual Technology Co., Ltd. | Display apparatus and electromagnetic actuator |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101518987B1 (en) | Acoustic generator, acoustic generation device, and electronic device | |
JP5677639B2 (en) | SOUND GENERATOR, SOUND GENERATOR, AND ELECTRONIC DEVICE | |
JP5908994B2 (en) | SOUND GENERATOR, SOUND GENERATOR, AND ELECTRONIC DEVICE | |
JP6053794B2 (en) | SOUND GENERATOR, SOUND GENERATOR, AND ELECTRONIC DEVICE | |
JP5627824B1 (en) | SOUND GENERATOR, SOUND GENERATOR, AND ELECTRONIC DEVICE | |
WO2014097862A1 (en) | Acoustic generator, acoustic generation device, and electronic device | |
JP2014127843A (en) | Acoustic generator, acoustic generating device, and electronic apparatus | |
JP2014127767A (en) | Acoustic generator, acoustic generating device, and electronic apparatus | |
JP5602978B2 (en) | SOUND GENERATOR, SOUND GENERATOR, AND ELECTRONIC DEVICE | |
JP2014123812A (en) | Sound generator, sound generating system, and electronic apparatus | |
JP5934386B2 (en) | SOUND GENERATOR, SOUND GENERATOR, AND ELECTRONIC DEVICE | |
JP2014068157A (en) | Sound generator, sound generation device and electronic apparatus | |
JP5952426B2 (en) | SOUND GENERATOR, SOUND GENERATOR, AND ELECTRONIC DEVICE | |
JP6034182B2 (en) | SOUND GENERATOR, SOUND GENERATOR, AND ELECTRONIC DEVICE | |
JP6027827B2 (en) | SOUND GENERATOR, SOUND GENERATOR, AND ELECTRONIC DEVICE | |
WO2014103427A1 (en) | Sound generator, sound generating apparatus, and electronic apparatus | |
JP2014120943A (en) | Acoustic generator, acoustic generation device, and electronic apparatus | |
WO2014091813A1 (en) | Acoustic generator, acoustic generation device, and electronic device | |
WO2014104018A1 (en) | Sound generator, sound generating apparatus, and electronic apparatus | |
JP2014131119A (en) | Acoustic generator, acoustic generating device, and electronic apparatus |