JP2014124306A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】右打ちや止め打ちなどの操作を簡易かつ迅速に可能として遊技者の負担を軽減し、また、通常遊技に復帰する際には無駄球の消費を抑える。
【解決手段】遊技球発射装置、発射ハンドルと、発射制御部と、を有する遊技機であって、前記発射ハンドルは発射ハンドルの基部となるハンドルベースと、該ハンドルベースに回動可能に取り付けられたハンドルリングと、を有し、前記ハンドルベースには、前記ハンドルベースの全体またはその一部分を、その取り付け角度の変更させる動作、引っ張り動作、押し込み動作、握り込む動作又はスライドさせる動作によるスイッチング操作に、前記発射ハンドルの操作量にかかわらず右打ちまたは止め打ちなどをするように遊技球発射装置を制御する機能を割り当てたハンドルベース操作機構が備えられている。
【選択図】図64

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
従来、パチンコ機等の遊技機としては、例えば、特許文献1記載の遊技機が知られている。
特許文献1記載の遊技機には、遊技領域に遊技球を発射する遊技球発射装置と、遊技球の発射強度を調整するための操作を行う発射ハンドルと、発射ハンドルの操作量に応じて遊技球発射装置の発射強度を制御する発射制御部とを有して構成されている。
発射ハンドルは、発射ハンドルの基部となるハンドルベースと、ハンドルベースの前面に回動可能に取り付けられたハンドルリングと、ハンドルリングの角度位置を検出する可変抵抗器とを有して構成されている。遊技者がハンドルリングを回動操作した場合に、遊技球発射装置により、その回動操作位置に応じた発射強度で遊技球が遊技盤に発射される。
ハンドルリングには、非発射状態となる基準角度位置の方向に常時付勢するコイルバネが取り付けられている。ハンドルリングから遊技者が手を離した場合に、コイルバネによりハンドルリングが自動的に基準角度位置に戻るようになっている。また、ハンドルリングには、回動操作が遊技者によるものか否かを判定するため、ハンドルリングに対する人体の接触を検出するタッチセンサが設けられている。タッチセンサにより接触を検出した場合は、発射制御部により遊技球の発射が許可される。
特開2009−18000号公報
遊技者が例えばいわゆる天釘など遊技盤面の一定位置を狙って遊技球を発射させようとする場合は、遊技者はハンドルリングを基準角度位置に戻そうとするコイルバネの付勢力に抗してハンドルリングを回動操作し、遊技球が遊技盤面の狙った位置まで到達したときの角度位置にハンドルリングを保持して遊技球の発射強度を維持してやる必要があるが、この回動操作による遊技球の発射強度の調整は微妙な操作が必要となる。
また、遊技機によっては大当たり発生時に大入賞口に効率的に遊技球を入賞させるためハンドルリングを目一杯時計回りにひねってやることで、遊技球の発射強度を最大とするいわゆる右打ち操作が必要となる機種がある。
さらに、遊技者は所定の遊技状態になった際に遊技球の無駄な消費を防ぐために、ハンドルリングを初期位置に戻したり発射停止スイッチを押したりすることでいわゆる止め打ち操作をすることがある。
例えば、始動入賞口(スタートチャッカー)に遊技球が入るとルーレットによる大当たり抽選の演出が行われるが、ルーレットの回転中に始動入賞口に遊技球がさらに入るとこれが大当たり抽選の演出待ちの保留球となり保留ランプが点灯する。しかしながら、この保留球は一般には4つまでとなっており、それ以上の遊技球が始動入賞口に入ったとしても、遊技球の払い出しは行われるものの大当たり抽選の権利は得られないため、保留球が4つとなった際などには遊技者はハンドルリングを反時計回りに回動操作して初期位置に戻すか発射ハンドルの基部に設けられた発射停止スイッチを押すことで遊技球を発射しないように操作するいわゆる止め打ち操作をすることも多い。
このように右打ちや止め打ちの操作をした場合、再び遊技球が遊技盤面の狙った位置まで到達するようにハンドルリングの角度位置を調整するためには、数個から十個程度の遊技球を用いた試し打ちが必要となるが、かかる遊技球は入賞口に入ることが少なくその意味では無駄球となるといった問題があった。なお、発射停止スイッチを押すことで止め打ち操作する場合にも、発射強度が微妙に狂うことが多くその再調整のためには試し打ちが必要となるため無駄球を消費する問題は残存していた。
本発明は、上記例示したような従来の技術の有する未解決の課題等に着目してなされたものであって、天釘など遊技盤面の一定位置を狙って遊技球を発射するためにハンドルリングの角度位置を所望の角度に保持したまま、容易かつ迅速に右打ちや止め打ちなどの操作をすることができ、右打ちや止め打ちなどの操作が不要となった場合には、再び遊技盤面の一定位置を狙った遊技球の発射操作に容易に復帰することが可能な遊技機を提供することを目的としている。
上記問題を解決するため本発明は、
遊技領域に遊技球を発射する遊技球発射装置と、遊技球の発射強度を調整するための回動操作を行う発射ハンドルと、該発射ハンドルの操作量に応じて前記遊技球発射装置の発射強度を制御する発射制御部と、を有する遊技機であって、
前記発射ハンドルは発射ハンドルの基部となるハンドルベースと、該ハンドルベースに回動可能に取り付けられたハンドルリングと、を有し、
前記ハンドルベースには、前記ハンドルベースの全体またはその一部分を、その取り付け角度の変更させる動作、引っ張り動作、押し込み動作、握り込む動作又はスライドさせる動作によるスイッチング操作に、前記発射ハンドルの操作量にかかわらず技球発射装置の発射強度を所定値に制御する機能、例えば、遊技球を機盤面の右側端まで到達するように遊技球発射装置を制御する機能、又は、遊技球の発射を中断するように遊技球発射装置を制御する機能などを割り当てたハンドルベース操作機構が備えられている、ことを特徴とする遊技機を提供する。
本発明によれば、遊技盤面の一定位置を狙って遊技球を発射している最中に一時的に右打ちや止め打ちの操作などが必要となった場合、ハンドルリングの角度位置を所望の角度に保持したまま、容易かつ迅速に右打ちや止め打ちの操作をすることができ、右打ちや止め打ちの操作などが不要となった場合には、再び遊技盤面の一定位置を狙った遊技球の発射操作に容易に復帰することが可能となり、遊技球の無駄な消費を抑えるとともに操作性向上による遊技者の負担軽減が図ることができるといった効果が得られる。
パチンコ機10の正面図である。 本体枠13と前扉枠14を見開きにしてパチンコ機10を展開した状態を示す斜視図である。 本体枠13と裏パックユニット15を見開きにしてパチンコ機10を展開した状態を示す斜視図である。 前扉枠14の背面図である。 本体枠13の正面図である。 本体枠13の背面図である。 遊技盤81を後方よりみた斜視図である。 遊技盤81から主制御装置ユニット160を取り外した状態を示す背面図である。 主制御装置ユニット160の斜視図である。 裏パックユニット15の正面図である。 裏パックユニット15の分解斜視図である。 遊技盤81の正面図である。 制御系300の構成を示すブロック図である。 遊技球発射ハンドル41の構成を示す図である。 遊技球発射ハンドル41の分解斜視図である。 図14(b)中のA−A’線に沿った断面図である。 前方からみた前カバー450の分解斜視図である。 後方からみた前カバー450の分解斜視図である。 前カバー450を取り外した状態の遊技球発射ハンドル41の正面図である。 ハンドルベース460の構成を示す図である。 互いに咬み合わされた主動ギヤ700、従動ギヤ720および付勢ギヤ740を示す斜視図である。 収納容器461内部(正面側)の概略構成を示す斜視図である。 主動ギヤ700の構成を示す図である。 従動ギヤ720の構成を示す図である。 付勢ギヤ740の構成を示す図である。 遊技球発射ハンドル41の動作を説明するための図である。 各ギヤ700、720、740の動作を説明するための図である。 遊技球発射ハンドル41の正面図である。 図28中のB−B’線に沿った断面図である。 図28中のC−C’線に沿った断面図である。 前方からみた前カバー450の分解斜視図である。 後方からみた前カバー450の分解斜視図である。 遊技球発射ハンドル41の動作を説明するための図である。 発射制御部243bの発射制御処理を示すフローチャートである。 遊技球発射ハンドル41の前後方向の垂直断面図である。 遊技球発射ハンドル42の構成を示す図である。 遊技球発射ハンドル42の分解斜視図である。 遊技球発射ハンドル42の断面図である。 前方からみた前カバー1450の分解斜視図である。 後方からみた前カバー1450の分解斜視図である。 ボタンカバー1550の斜視図、背面図および断面図である。 内蓋部1530の斜視図である。 ボタン1570の背面図および縦方向の中心線に沿った断面図である。 前カバーベース1500の正面図および背面図である。 前カバー1450を取り外した状態の遊技球発射ハンドル42の正面図である。 ガイド支柱1631a周辺の正面図である。 図45に示す状態からさらにハンドルリング1430を取り外した遊技球発射ハンドル42の正面図である。 互いに咬み合わされた主動ギヤ1700および付勢ギヤ1740を示す斜視図である。 収納容器1401内部(正面側)の概略構成を示す斜視図である。 主動ギヤ1700の構成を示す図である。 付勢ギヤ1740の構成を示す図である。 遊技球発射ハンドル42の動作を説明するための図である。 第1の基本形態の変形例を示す遊技球発射ハンドル41の水平断面図である。 遊技球発射ハンドル2041の分解斜視図である。 ハンドルリング430を正面側から見た斜視図(a)および裏面側から見た斜視図(b)である。 前カバー450を取り外した状態の遊技球発射ハンドル2041の正面図である。 ハンドルベース460およびその付属品を正面側から見た斜視図(a)および裏面側から見た斜視図(b)である。 ハンドルベース460およびその付属品の正面図である。 収納容器461からハンドルホルダー2015を離隔した分解斜視図である。 ハンドルガイドボス2021の斜視図である。 収納容器461を二分割した一方みの斜視図である。 遊技球発射ハンドル2041の側面図である。 遊技球発射ハンドル2041の収納容器461がその取り付け角度を変更する様子を示した図である。 遊技球発射ハンドル2041の変形例の断面図である。 ハンドルベース操作機構に遊技球の右打ちまたは止め打ちを行わせる機能を付与した場合の制御フローを示した図である。
[第1の基本形態]
以下、本発明を適用する遊技機である一般的なパチンコ機の基本構造について説明した後、本発明の遊技機の特徴的部分であるハンドルベース操作機構の形態について説明する。
図1ないし図13は、本発明の特徴的部分である発射ハンドルを適用する一般的な遊技機を示した図である。本形態は、遊技機の特徴的部分である発射ハンドルをパチンコ機に適用するものである。
まず、パチンコ機10の構成を説明する。
図1は、パチンコ機10の正面図である。
図2は、本体枠13と前扉枠14を見開きにしてパチンコ機10を展開した状態を示す斜視図である。なお、図2では、便宜上、パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
図3は、本体枠13と裏パックユニット15を見開きにしてパチンコ機10を展開した状態を示す斜視図である。
パチンコ機10は、図1ないし図3に示すように、パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部12とを有して構成されている。外枠11は、木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
外枠11の側方には、図1に示すように、球貸装置(例えば、CRユニット)Yが設けられている。球貸装置Yの前面側には、カード挿入口Hが設けられ、カード挿入口Hへのカードの挿入によりカードに記憶された金額に相当する数の遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
遊技機主部12は、図2および図3に示すように、本体枠13と、本体枠13の前方に配置される前扉枠14と、本体枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを有して構成されている。遊技機主部12のうち本体枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動軸側とし右側を回動旋回側として本体枠13が前方へ回動可能とされている。
本体枠13には、図2に示すように、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動軸側とし右側を回動旋回側として前方へ回動可能とされている。また、本体枠13には、図3に示すように、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動軸側とし右側を回動旋回側として後方へ回動可能とされている。
次に、前扉枠14の構成を説明する。なお、以下の説明では、図1ないし図3を参照するとともに、前扉枠14の背面の構成については図4を参照する。
図4は、前扉枠14の背面図である。
前扉枠14は、図1および図2に示すように、本体枠13の前面側全体を覆うようにして設けられている。前扉枠14には、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部21が形成されている。窓部21は、略楕円形状をなし、透明性を有するガラス22が嵌め込まれている。
窓部21の周囲には、図1に示すように、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓部21の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部23が設けられている。環状電飾部23では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部23の中央であってパチンコ機10の最上部には、所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部24が設けられている。さらにその左右側方には、賞球払出中に点灯する賞球ランプ部25が設けられている。また、左右の賞球ランプ部25に近接した位置には、遊技状態に応じた効果音等が出力されるスピーカ部26が設けられている。
前扉枠14における窓部21の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部31と下側膨出部32とが上下に並設されている。上側膨出部31内側には、上方に開口した上皿33が設けられている。下側膨出部32内側には、同じく上方に開口した下皿34が設けられている。上皿33は、払出装置(後述:224)より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置(後述:110)側へ導くための機能を有する。また、下皿34は、上皿33内で余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
上記のように、パチンコ機10では、前扉枠14に対して窓部21、上皿33および下皿34が一体化されている。従来のパチンコ機においては、少なくとも窓部と下皿とがそれぞれ別ユニットとして設けられており、窓部が下皿に対して独立して回動可能となっていたため、パチンコ機の前面部には、上記各ユニット間に境界が生じていた。この場合、当該境界から不正用治具等を挿入して行う不正行為が想定される。また、かかる不正行為を抑制すべく各ユニット間の境界に対して不正抑制構造を設けることもできるが、そうすると構成の複雑化を招いてしまう。さらに、パチンコ機の前面部において境界が生じるのは、デザイン上好ましくない。これに対し、上記の通り、前扉枠14に対して窓部21、上皿33および下皿34が一体化されているので、窓部21と下皿34との間に境界が生じることはなく、上記不都合が抑制される。
上側膨出部31には、球貸操作装置36が設けられている。球貸操作装置36には、球貸しボタン37と、返却ボタン38と、度数表示部39とが設けられている。球貸装置Yにカード等を挿入した状態で、球貸操作装置36によって球貸し操作、カード返却操作およびカード度数の確認を行うことができる。すなわち、球貸しボタン37は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタン38は、球貸装置Yに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部39は、カード等の残額情報を表示するものである。
上側膨出部31には、さらに、遊技者が操作可能な操作ボタン35が設けられている。操作ボタン35は、例えば、演出図柄表示装置(後述:91)で行われる変動表示の演出内容を変更したり、リーチ時の演出内容を変更したりする場合に、遊技者により操作される。
下側膨出部32の右方には、手前側へ突出するようにして本発明の特徴的部分である遊技球発射ハンドル41が設けられている。遊技球発射ハンドル41が操作されることにより、遊技球発射装置(後述:110)から遊技球が発射される。
前扉枠14の背面には、図2および図4に示すように、通路形成ユニット50が取り付けられている。通路形成ユニット50は、合成樹脂により成形されている。通路形成ユニット50には、上皿33に通じる前扉側上皿通路51と、下皿34に通じる前扉側下皿通路52とが形成されている。通路形成ユニット50において、その上側隅部には、後方に突出し上方に開放された受口部53が形成されている。受口部53を仕切壁54によって左右に仕切ることにより、前扉側上皿通路51と前扉側下皿通路52の入口部分とが形成されている。前扉側上皿通路51および前扉側下皿通路52は、上流側が遊技球分配部(後述:225)に通じており、前扉側上皿通路51に入った遊技球は上皿33に導かれ、前扉側下皿通路52に入った遊技球は下皿34に導かれる。
通路形成ユニット50には、図4に示すように、前扉側下皿通路52を通る遊技球を検知するように満タン検知センサ59が設けられている。満タン検知センサ59は、磁気検知タイプの近接センサで構成されており、検知範囲内を遊技球が通過する際の磁界の変化を検知して電気信号として出力する。なお、満タン検知センサ59は、磁気検知タイプの近接センサに限定されることはなく、遊技球を検知することができるのであれば任意であり、例えば、フォトセンサやリミットセンサ等を用いてもよい。
満タン検知センサ59は、払出制御装置(後述:242)に対して電気信号を出力する。具体的には、遊技球を検知していない状態では、LOWレベル信号を出力し、遊技球を検知している状態では、HIGHレベル信号を出力する。なお、これに限定されることはなく、遊技球を検知していない状態では、HIGHレベル信号を出力し、遊技球を検知している状態では、LOWレベル信号を出力する構成としてもよい。また、遊技球を検知している状態においてのみ電気信号を出力する構成としてもよい。
払出制御装置(後述:242)では、満タン検知センサ59の検知結果に基づいて下皿34が満タン状態であるか否かを判定する。具体的には、満タン検知センサ59における遊技球の検知状態があらかじめ定められた期間が経過するまで継続された場合は、下皿34が満タン状態であると判定する。払出制御装置(後述:242)において下皿34が満タン状態であると判定された場合、払出装置(後述:224)による遊技球の払出が停止される。これにより、下皿34が満タン状態となり、前扉側下皿通路52において満タン検知センサ59の位置まで遊技球が連なった場合は、それ以上の遊技球の払出が停止される。かかる払出の停止は、下皿34の満タン状態が解除され満タン検知センサ59で遊技球が検知されなくなることに基づいて解除される。また、払出制御装置(後述:242)において下皿34が満タン状態であると判定された場合、それに対応した報知処理が実行される。
前扉枠14の背面における回動軸側(図4の右側)には、その上端部および下端部に突起軸61、62が設けられている。これら突起軸61、62は、本体枠13に対する組付機構を構成する。また、前扉枠14の背面における回動旋回側(図4の左側)には、図2に示すように、後方に延びる鉤金具63が上下方向に複数並設されている。これら鉤金具63は、本体枠13に対する施錠機構を構成する。
次に、本体枠13の構成を説明する。
図5は、本体枠13の正面図である。
本体枠13は、図5に示すように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース71を主体に構成されている。
樹脂ベース71の前面における回動軸側(図5の左側)には、その上端部および下端部に支持金具72、73が取り付けられている。支持金具72、73には軸孔(不図示)が形成されており、それら軸孔に前扉枠14の突起軸61、62が挿入されることにより、本体枠13に対して前扉枠14が回動可能に支持されている。
樹脂ベース71の前面における回動旋回側(図5の右側)には、前扉枠14の背面に設けられた鉤金具63を挿入するための挿入孔74がそれぞれ設けられている。パチンコ機10では、本体枠13や前扉枠14を施錠状態とするための施錠装置(後述:131)が本体枠13の背面側に隠れて配置される構成となっている。したがって、鉤金具63が挿入孔74を介して施錠装置に係止されることにより、前扉枠14が本体枠13に対して開放不能に施錠される。
樹脂ベース71の右下隅部には、施錠装置(後述:131)の解錠操作を行うためのシリンダ錠75が設置されている。シリンダ錠75は、施錠装置に一体化されている。シリンダ錠75の鍵穴に差し込んだキーを右に回すと、本体枠13に対する前扉枠14の施錠が解かれるようになっている。これに対し、シリンダ錠75の鍵穴に差し込んだキーを左に回すと、外枠11に対する本体枠13の施錠が解かれるようになっている。
樹脂ベース71の上部には、図2および図5に示すように、前扉枠14が開放されているか否か(または閉鎖されているか否か)を検知する前扉枠開放スイッチ78が設けられている。前扉枠開放スイッチ78は、樹脂ベース71の前面から出没可能なピンを有する。本体枠13に対して前扉枠14を閉じた状態では、ピンが押し込まれて前扉枠14の閉鎖が検知され、本体枠13に対して前扉枠14を開いた状態では、ピンが突出位置に戻って前扉枠14の開放が検知されるようになっている。
なお、前扉枠開放スイッチ78は、前扉枠14が開放状態の場合に主制御装置(後述:162)に対して前扉枠開放信号を出力し、前扉枠14が閉鎖状態の場合は、前扉枠開放信号の出力を停止する。具体的には、前扉枠14が開放している状態では、LOWレベル信号を出力し、前扉枠14が閉鎖している状態では、HIGHレベル信号を出力する。なお、これに限定されることはなく、前扉枠14が開放している状態では、HIGHレベル信号を出力し、前扉枠14が閉鎖している状態では、LOWレベル信号を出力する構成としてもよい。また、前扉枠14が開放している状態においてのみ電気信号を出力する構成としてもよい。
樹脂ベース71の中央部には、略楕円形状の窓孔76が形成されている。樹脂ベース71には、図2に示すように、遊技盤81が着脱可能に取り付けられている。遊技盤81は、合板よりなり、遊技盤81の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース71の窓孔76を通じて本体枠13の前面側に露出した状態となっている。
遊技球発射装置110は、図5に示すように、樹脂ベース71における窓孔76の下方に取り付けられている。遊技球発射装置110は、電磁式のソレノイド111と、発射レール112と、球送り機構113と、遊技球発射ハンドル41の接触を検知するタッチセンサ(不図示)と、発射停止スイッチ(後述:620)とからなり、ソレノイド111への電気的な信号の入力によりソレノイド111の出力軸が伸縮方向に移動し、球送り機構113によって発射レール112上に置かれた遊技球を遊技領域に向けて打ち出す。
発射レール112と遊技盤81に取り付けられたレール101、102との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方には、前扉枠14の通路形成ユニット50に形成されたファール球通路55(図2および図4)が設けられている。したがって、仮に遊技球発射装置110から発射された遊技球が遊技領域の上部に到達せずに、レール101、102によって構成される誘導レールを逆戻りする場合は、そのファール球がファール球通路55内に入る。ファール球通路55は、前扉側下皿通路52に通じており、ファール球通路55に入った遊技球は下皿34に排出される。
樹脂ベース71において発射レール112の左方には、樹脂ベース71を前後方向に貫通させて通路形成部121が設けられている。通路形成部121には、本体側上皿通路122(図6)と本体側下皿通路123(図6)とが形成されている。本体側上皿通路122および本体側下皿通路123の上流側は、遊技球分配部225に通じている。また、通路形成部121の下方には、前扉枠14に取り付けられた通路形成ユニット50の受口部53が入り込んでいる。本体側上皿通路122の下方には、前扉側上皿通路51が配置され、本体側下皿通路123の下方には、前扉側下皿通路52が配置されている。
樹脂ベース71において通路形成部121の下方には、本体側上皿通路122および本体側下皿通路123を開閉する開閉部材124が取り付けられている。開閉部材124は、その下端に設けられた支軸125により前後方向に回動可能に支持されており、さらに本体側上皿通路122および本体側下皿通路123を閉鎖する前方位置に付勢する付勢部材(不図示)が設けられている。したがって、前扉枠14を本体枠13に対して開いた状態では、開閉部材124が図示の如く起き上がり、本体側上皿通路122および本体側下皿通路123を閉鎖する。これにより、本体側上皿通路122または本体側下皿通路123に遊技球が貯留されている状態で前扉枠14を開放した場合、その貯留球がこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できる。これに対し、前扉枠14を閉じた状態では、前扉枠14の通路形成ユニット50に設けられた受口部53により付勢力に抗して開閉部材124が押し開けられる。この状態では、本体側上皿通路122と前扉側上皿通路51とが連通し、さらに本体側下皿通路123と前扉側下皿通路52とが連通している。
次に、本体枠13の背面の構成を説明する。
図6は、本体枠13の背面図である。
樹脂ベース71の背面における回動旋回側(図6の左側)には、施錠装置131が設けられている。施錠装置131は、シリンダ錠75におけるキー操作に対して連動し、本体枠13および前扉枠14の解錠を行う。
樹脂ベース71の背面における回動軸側(図6の右側)には、軸受け金具132が取り付けられている。軸受け金具132には、上下に離間させて軸受け部133が形成されており、これら軸受け部133により本体枠13に対して裏パックユニット15が回動可能に取り付けられている。
樹脂ベース71の背面には、裏パックユニット15を本体枠13に締結するための被締結孔134が設けられている。樹脂ベース71の背面には、さらに、係止金具135が複数設けられており、これら係止金具135によって、樹脂ベース71に対して遊技盤81が取り付けられている。
次に、遊技盤81の背面の構成を説明する。
図7は、遊技盤81を後方よりみた斜視図である。
図8は、遊技盤81から主制御装置ユニット160を取り外した状態を示す背面図である。
遊技盤81の中央に配置される可変表示ユニット86には、図7に示すように、センターフレーム(後述:92)を背後から覆う合成樹脂製のフレームカバー141が後方に突出させて設けられている。そして、フレームカバー141に対して後側から演出図柄表示装置(後述:91)が取り付けられるとともに、演出図柄表示装置を駆動するための表示制御装置(後述:302)が取り付けられている。演出図柄表示装置および表示制御装置は、前後方向に重ねて配置され(演出図柄表示装置が前、表示制御装置が後)、さらにその後方に音声ランプ制御装置ユニット142が搭載されている。音声ランプ制御装置ユニット142は、音声ランプ制御装置143と、取付台144とを有して構成されている。取付台144には、音声ランプ制御装置143が装着されている。
音声ランプ制御装置143は、主制御装置(後述:162)の制御により、音声やランプ表示、および表示制御装置(後述:302)の制御を行う音声ランプ制御基板を有して構成されている。音声ランプ制御基板は、透明樹脂材料等よりなる基板ボックス145に収容されている。
遊技盤81の背面には、図8に示すように、可変表示ユニット86の下方に集合板ユニット150が設けられている。集合板ユニット150には、各種入賞口に入賞した遊技球を回収するための遊技球回収機構や、各種入賞口への遊技球の入賞を検知するための入賞検知機構が設けられている。
遊技球回収機構について説明すると、集合板ユニット150には、各種入賞口の遊技盤開口部に対応してかつ下流側で1カ所に集合する回収通路151が形成されている。したがって、各種入賞口に入賞した遊技球はいずれも、回収通路151を通じて遊技盤81の下方に集合する。遊技盤81の下方には、排出通路(後述:231)が設けられている。回収通路151を通じて遊技盤81の下方に集合した遊技球は、排出通路内に導出される。なお、アウト口(後述:87)も同様に排出通路に通じており、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球も、アウト口を通じて排出通路内に導出される。
入賞検知機構について説明すると、集合板ユニット150には、遊技盤81表側の各種入賞口と対応する位置にそれぞれ入賞口センサ152a〜152cが設けられている。また、可変入賞装置(後述:83)と対応する位置にカウントセンサ153が設けられ、始動入賞口(後述:84a)に対応する位置に始動入賞口センサ154aが設けられ、始動入賞口(後述:84b)に対応する位置に始動入賞口センサ154bが設けられている。また、集合板ユニット150外における可変表示ユニット86の右側には、スルーゲート(後述:85)を通過する遊技球を検知するゲートセンサ155が設けられている。これら球検知センサとしてのセンサ152〜155により遊技球の入賞がそれぞれ検知される。これらセンサ152〜155は、主制御装置(後述:162)に対して電気信号を出力する。具体的には、遊技球を検知していない状態では、HIGHレベル信号を出力し、遊技球を検知している状態では、LOWレベル信号を出力する。なお、これに限定されることはなく、遊技球を検知していない状態では、LOWレベル信号を出力し、遊技球を検知している状態では、HIGHレベル信号を出力する構成としてもよい。また、遊技球を検知している状態においてのみ電気信号を出力する構成としてもよい。
遊技盤81の背面には、図7に示すように、集合板ユニット150を後側から覆うようにして主制御装置ユニット160が搭載されている。
次に、主制御装置ユニット160の構成を説明する。
図9は、主制御装置ユニット160の斜視図である。
主制御装置ユニット160は、図9に示すように、合成樹脂製の取付台161を有して構成されている。取付台161には、主制御装置162が搭載されている。主制御装置162は、遊技の主制御を行う主制御基板を有して構成されている。主制御基板は、透明樹脂材料等よりなる基板ボックス163に収容されている。
基板ボックス163は、略直方体形状のボックスベース(表ケース体)と、このボックスベースの開口部を覆うボックスカバー(裏ケース体)とを有して構成されている。ボックスベースとボックスカバーとは、封印手段としての封印部164によって開封不能に連結されている。これにより、基板ボックス163が封印されている。
封印部164は、基板ボックス163の長辺部に5つ設けられ、そのうち少なくとも1つが用いられて封印処理が行われる。封印部164は、ボックスベースとボックスカバーとを開封不能に結合する構成であれば任意の構成が適用できるが、封印部164を構成する長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開封不能に結合されるようになっている。封印部164による封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また、万一不正開封が行われてもそのような事態を早期にかつ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、5つの封印部164のうち、少なくとも1つの長孔に係止爪を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主制御基板の不具合発生の際や主制御基板の検査の際など、基板ボックス163を開封する場合は、係止爪が挿入された封印部と他の封印部との連結部分を切断する。これにより、基板ボックス163のボックスベースとボックスカバーとが分離され、内部の主制御基板を取り出すことができる。その後、再度封印処理する場合は、他の封印部の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス163の開封を行った旨の履歴を基板ボックス163に残しておけば、基板ボックス163を見ることで不正な開封が行われた旨が容易に発見することができる。
基板ボックス163の一方の短辺部には、その側方に突出するようにして複数の結合片165が設けられている。これら結合片165は、取付台161に形成された複数の被結合片166と1対1で対応しており、結合片165と被結合片166とにより基板ボックス163と取付台161との間で封印処理が行われる。
次に、裏パックユニット15の構成を説明する。
図10は、裏パックユニット15の正面図である。
図11は、裏パックユニット15の分解斜視図である。
裏パックユニット15は、図10および図11に示すように、裏パック201を有して構成されている。
裏パック201は、透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部202等が取り付けられるベース部211と、パチンコ機10の後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部212とを有して構成されている。
保護カバー部212は、左右側面および上面が閉鎖されかつ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット86を囲むのに十分な大きさを有する。
ベース部211には、その右上部に外部端子板213が設けられている。外部端子板213には、各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を介して遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。
ベース部211には、外部端子板213よりも外側に、本体枠13が開放されているか否か(または閉鎖されているか否か)を検知する本体枠開放スイッチ217が設けられている。外枠11に対して本体枠13を閉じた状態では、本体枠開放スイッチ217の金属接点が閉じて本体枠13の閉鎖が検知され、外枠11に対して本体枠13を開いた状態では、金属接点が開いて本体枠13の開放が検知されるようになっている。
なお、本体枠開放スイッチ217は、本体枠13が開放状態の場合に主制御装置162に対して本体枠開放信号を出力し、本体枠13が閉鎖状態の場合は、本体枠開放信号の出力を停止する。具体的には、本体枠13が開放している状態では、LOWレベル信号を出力し、本体枠13が閉鎖している状態では、HIGHレベル信号を出力する。なお、これに限定されることはなく、本体枠13が開放している状態では、HIGHレベル信号を出力し、本体枠13が閉鎖している状態では、LOWレベル信号を出力する構成としてもよい。また、本体枠13が開放している状態においてのみ電気信号を出力する構成としてもよい。
ベース部211には、さらに、パチンコ機10の後方からみて右端部に上下一対の掛止ピン214が設けられている。掛止ピン214を本体枠13に設けられた軸受け部133に挿通させることで、裏パックユニット15が本体枠13に対して回動可能に支持されている。また、ベース部211には、本体枠13に設けられた被締結孔134に対して締結するための締結具215が設けられている。締結具215を被締結孔134に嵌め込むことで本体枠13に対して裏パックユニット15が固定されている。
ベース部211には、さらに、保護カバー部212を迂回するようにして払出機構部202が設けられている。すなわち、裏パック201の最上部には、上方に開口したタンク221が設けられている。タンク221には、遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク221の下方には、下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール222が連結されている。タンクレール222の下流側には、上下方向に延びるケースレール223が連結されている。ケースレール223の最下流部には、払出装置224が設けられている。
ケースレール223には、図10に示すように、ケースレール223内の通路を通じてタンク221から払出装置224まで連なった遊技球を検知するように球無検知センサ223aが設けられている。球無検知センサ223aは、磁気検知タイプの近接センサで構成されており、検知範囲内を遊技球が通過する際の磁界の変化を検知して電気信号として出力する。なお、球無検知センサ223aは、磁気検知タイプの近接センサに限定されることはなく、遊技球を検知することができるのであれば任意であり、例えば、フォトセンサやリミットセンサ等を用いてもよい。
球無検知センサ223aは、払出制御装置242に対して電気信号を出力する。具体的には、遊技球を検知していない状態では、LOWレベル信号を出力し、遊技球を検知している状態では、HIGHレベル信号を出力する。なお、これに限定されることはなく、遊技球を検知していない状態では、HIGHレベル信号を出力し、遊技球を検知している状態では、LOWレベル信号を出力する構成としてもよい。また、遊技球を検知している状態においてのみ電気信号を出力する構成としてもよい。
払出制御装置242では、球無検知センサ223aの検知結果に基づいてタンク221が球無状態であるか否かを判定する。具体的には、あらかじめ定められた期間が経過するまで球無検知センサ223aにおける遊技球の非検知状態が継続された場合は、タンク221が球無状態であると判定する。払出制御装置242においてタンク221が球無状態であると判定された場合、払出装置224による遊技球の払出が停止される。これにより、タンク221が球無状態であるにもかかわらず、払出装置224が動作し続けることが防止される。かかる払出動作の停止は、タンク221の球無状態が解除され球無検知センサ223aで遊技球が検知されることにより解除される。また、払出制御装置242においてタンク221が球無状態であると判定された場合、それに対応した報知処理が実行される。なお、タンク221において球詰まりが発生し、払出装置224側へ遊技球が流れていかない場合も球無状態であると判定される。
また、ケースレール223には、図10および図11に示すように、球抜きスイッチ223bが設けられている。例えば、タンク221に貯留されている遊技球のパチンコ機10外への排出に際して、ケースレール223にある遊技球も全て排出する場合に球抜きスイッチ223bが押され、ケースレール223およびその下流側に貯留されている遊技球の排出が可能となる。なお、球抜きスイッチ223bの設置箇所は、ケースレール223に限定されることはなく、例えば、払出制御装置242に設置してもよい。
払出装置224では、遊技球の払出が実行される。払い出された遊技球は、出口側の通路に設けられた払出球検知センサ258により検知される。そして、払出装置224の下流側に設けられた払出通路(不図示)を通じて、ベース部211に設けられた遊技球分配部225に供給される。
遊技球分配部225は、払出装置224より払い出された遊技球を上皿33、下皿34および排出通路231のいずれかに振り分けるための機能を有して構成されている。そして、内側の開口部226が本体側上皿通路122(図6)および前扉側上皿通路51を通じて上皿33に通じ、中央の開口部227が本体側下皿通路123(図6)および前扉側下皿通路52を通じて下皿34に通じ、外側の開口部228が排出通路231に通じるように形成されている。
払出機構部202には、裏パック基板229が設置されている。裏パック基板229には、例えば、交流24ボルトの主電源が供給され、電源スイッチ229aの切換操作により電源ONまたは電源OFFとされるようになっている。
ベース部211の下端部には、その下端部を前後に挟むようにして排出通路盤203および制御装置集合ユニット204が取り付けられている。
排出通路盤203は、制御装置集合ユニット204と対向する面に後方に開放された排出通路231が形成されている。排出通路231の開放部は、制御装置集合ユニット204によって塞がれている。排出通路231は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されている。回収通路151等から排出通路231に導出された遊技球は、排出通路231を通ることでパチンコ機10外部に排出される。
制御装置集合ユニット204は、横長形状をなす取付台241を有して構成されている。取付台241には、払出制御装置242と、電源および発射制御装置243と、球貸用接続端子板249とが搭載されている。払出制御装置242、電源および発射制御装置243および球貸用接続端子板249は、払出制御装置242および球貸用接続端子板249がパチンコ機10の後方となり、電源および発射制御装置243がパチンコ機10の前方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置242は、払出装置224を制御する払出制御基板を有して構成されている。払出制御基板は、無色透明の基板ボックス244内に収容されている。なお、払出制御装置242から払出装置224への払出指令の信号は、裏パック基板229により中継される。また、払出制御装置242には、状態復帰スイッチ245が設けられている。例えば、払出装置224における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ245が押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。また、払出制御基板には、7セグメント表示器242aが搭載されている。本体枠13を外枠11に対して開放することで、基板ボックス244を通じて7セグメント表示器242aの表示内容が視認可能となっている。
電源および発射制御装置243は、各種制御装置等で必要とする所定の電力を生成するとともに、遊技球発射ハンドル41の操作に伴う遊技球の発射制御を行う電源および発射制御基板を有して構成されている。電源および発射制御基板は、基板ボックス246内に収容されている。
電源および発射制御装置243には、RAM(Random Access Memory)消去スイッチ247が設けられている。パチンコ機10は、各種データの記憶保持機能を有し、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には、停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば、遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると、遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチ247を押下しながら電源を投入すると、RAMのデータが初期化されるようになっている。
球貸用接続端子板249は、球貸装置Y、払出制御装置242および球貸操作装置36に電気的に接続され、主として遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御装置242に出力するものである。
次に、遊技盤81の構成を説明する。
図12は、遊技盤81の正面図である。
遊技盤81は、図12に示すように、正面視略正方形状に切削加工した木製のベース板81aに、遊技球案内用の多数の釘88、風車、レール101、102、一般入賞口82、可変入賞装置83、始動入賞口84a、始動入賞口84bおよび可変表示ユニット86等を組み付けて構成されている。そして、遊技盤81の周縁部が本体枠13の裏面側に取り付けられる。一般入賞口82、可変入賞装置83、始動入賞口84a、始動入賞口84bおよび可変表示ユニット86は、ルータ加工によってベース板81aに形成された貫通孔に設けられ、遊技盤81の前面側から木ねじ等により固定されている。遊技盤81の前面中央部は、窓部21を通じて前扉枠14の前面側から視認することができる。
遊技盤81の前面には、帯状の金属板を略円弧状に屈曲加工して形成した内レール101が設けられている。内レール101の外側には、同様に、帯状の金属板を略円弧状に屈曲加工して形成した外レール102が設けられている。内レール101と外レール102とは、遊技球が通過可能な間隔をあけて配置されている。内レール101の右下の先端部と、外レール102の右上の先端部との間には、円弧を内面側に設けて形成された樹脂製の円弧部材103が設けられている。円弧部材103は、ベース板81aに打ち込んで固定されている。レール101、102および円弧部材103により遊技盤81の前面外周が囲まれ、ベース板81aおよびガラス22により前後が囲まれることにより、遊技盤81の前面には、遊技球の挙動により遊技が行われる遊技領域が形成される。遊技領域は、遊技盤81の前面であってレール101、102および円弧部材103により区画して形成される略円形状の領域である。
レール101、102は、遊技球発射装置110から発射された遊技球を遊技盤81の上部に案内するためのものである。内レール101の先端部には、戻り球防止部材104が取り付けられ、一旦、遊技盤81の上部に案内された遊技球が、レール101、102によって構成される誘導レールを逆戻りするといった不具合を防止することができる。外レール102の先端部には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置に返しゴム105が取り付けられ、所定以上の勢いで発射された遊技球が返しゴム105に当たって、勢いが減衰されつつ遊技領域の中央部に跳ね返される。
遊技領域の右上部には、特別図柄表示装置93が設けられている。特別図柄表示装置93は、主制御装置162の制御により表示が行われるものであり、主に、演出図柄の変動中およびその結果、並びにパチンコ機10の遊技状態が表示される。特別図柄表示装置93には、発光手段である複数のLED93aと、7セグメント表示器93bとが設けられている。
LED93aは、パチンコ機10の現在の遊技状態を点灯状態により示したり、演出図柄が変動中であるか否かを点灯状態により示したり、停止図柄が大当たり図柄か外れ図柄であるかを点灯状態により示したり、保留球数を点灯状態により示したりするものである。なお、LED93aは、それぞれのLEDの発光色(例えば、赤色、緑色、青色)が異なるように構成され、その発光色の組み合わせにより、少ないLEDでパチンコ機10の各種遊技状態を報知することができる。
7セグメント表示器93bは、大当たり中のラウンド数やエラー表示を行うものである。
遊技領域の中央部には、可変表示ユニット86が設けられている。可変表示ユニット86には、LCD(Liquid Crystal Display)で構成される演出図柄表示装置91と、LEDで構成される普通図柄表示装置94とが設けられている。可変表示ユニット86には、演出図柄表示装置91の外周を囲むようにして、センターフレーム92が設けられている。
演出図柄表示装置91は、始動入賞口84aへの入賞または始動入賞口84bへの入賞を契機として演出図柄を変動表示する。演出図柄表示装置91には、左、中および右の3つの図柄列が横方向に並んで表示される。各図柄列は、複数の演出図柄によって構成され、これら演出図柄が図柄列ごとに縦スクロールすることにより変動表示が行われる。なお、演出図柄表示装置91は、LCDに代えて、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクス表示装置、モータの回転により可変表示するドラムで構成してもよい。
演出図柄表示装置91で演出図柄が変動中に始動入賞口84aに遊技球が入賞した場合、その入賞回数は、最大4回まで保留される。保留球数は、特別図柄表示装置93で表示されるとともに保留ランプ95aでも点灯表示される。保留ランプ95aは、最大保留数分の4つ設けられ、演出図柄表示装置91の左下方に設けられている。
演出図柄表示装置91で演出図柄が変動中に始動入賞口84bに遊技球が入賞した場合、その入賞回数は、最大4回まで保留される。保留球数は、特別図柄表示装置93で表示されるとともに保留ランプ95bでも点灯表示される。保留ランプ95bは、最大保留数分の4つ設けられ、演出図柄表示装置91の右下方に設けられている。
普通図柄表示装置94は、スルーゲート85の通過を契機として普通図柄を変動表示する。普通図柄表示装置94は、普通図柄の表示部94aと、保留ランプ96とを有して構成されている。普通図柄表示装置94には、表示部94aにおいて、「○」の普通図柄と、「×」の普通図柄とが交互に点灯することにより変動表示が行われる。
普通図柄表示装置94で普通図柄が変動中に遊技球がスルーゲート85を通過した場合、その通過回数は、最大4回まで保留される。保留球数は、特別図柄表示装置93で表示されるとともに保留ランプ96でも点灯表示される。保留ランプ96は、最大保留数分の4つ設けられ、演出図柄表示装置91の上方に左右対称に設けられている。
可変表示ユニット86の下方には、遊技球が入賞可能な始動入賞口84aが設けられている。始動入賞口84aに遊技球が入賞すると、始動入賞口センサ154aがオンになり、これを契機として主制御装置162で大当たり抽選が行われる。また、始動入賞口84aに遊技球が入賞すると、5個の遊技球が賞球として払い出される。
始動入賞口84aの下方には、遊技球が入賞可能な始動入賞口84bが設けられている。始動入賞口84bの両側には、可動片(電動チューリップ)が設けられている。普通図柄が所定図柄(例えば、「○」の図柄)で停止表示された場合は、可動片が所定時間だけ開放され、始動入賞口84bに入賞しやすくなる。始動入賞口84bに遊技球が入賞すると、始動入賞口センサ154bがオンになり、これを契機として主制御装置162で大当たり抽選が行われる。また、始動入賞口84bに遊技球が入賞すると、5個の遊技球が賞球として払い出される。
始動入賞口84bの下方には、可変入賞装置83が設けられている。可変入賞装置83の略中央部には、横長矩形状の大入賞口83aが設けられている。大当たり抽選の結果、大当たりとなると、所定時間(変動時間)が経過した後に、大当たりであることを示すようにLED93aを点灯させるとともに、演出図柄表示装置91で大当たり図柄を停止表示することにより、大当たりの発生が報知される。その後、大当たりが発生する。大当たりとなると、通常時には閉鎖されている大入賞口83aが、所定条件が成立する(例えば、29[s]経過し、または遊技球が9個入賞する)まで開放される。大入賞口83aに遊技球が入賞すると、15個の遊技球が賞球として払い出される。
大入賞口83aは、所定条件が成立すると閉鎖され、その閉鎖後、再度、所定条件が成立するまで大入賞口83aが開放される。大入賞口83aの開閉動作は、最高で例えば15回(15ラウンド)繰り返し可能にされている。したがって、大当たり中は、遊技者に対して通常時より多量の賞球が払い出される。
可変入賞装置83は、具体的には、大入賞口83aを覆う横長矩形状の開閉板と、その開閉板の下辺を軸として前方側に開閉駆動するためのソレノイドとを有して構成されている。大入賞口83aは、通常時は、遊技球が入賞できないかまたは入賞しがたい閉状態になっている。これに対し、大当たり時は、ソレノイドを駆動して開閉板を前面下側に傾倒し、遊技球が大入賞口83aに入賞しやすい開状態を一時的に形成し、その開状態と閉状態との状態を交互に繰り返すように動作する。
また、始動入賞口84aの左右両側には、遊技球が入賞可能な一般入賞口82が複数設けられている。一般入賞口82に遊技球が入賞すると、5個から15個の遊技球が賞球として払い出される。
さらに、遊技領域の最下部には、アウト口87が設けられている。いずれの入賞口82、83a、84a、84bにも入賞しなかった遊技球は、アウト口87を通って排出通路231へと導出される。
遊技盤81の下側における左右の隅部には、証紙や識別ラベル等を貼着するための貼着スペースK1、K2が設けられ、貼着スペースK1に貼られた証紙等は、前扉枠14の小窓を通じて視認することができる。
次に、パチンコ機10の制御系の構成を説明する。
図13は、制御系300の構成を示すブロック図である。
制御系300は、図13に示すように、主制御装置162と、払出制御装置242と、音声ランプ制御装置143と、演出図柄表示装置91の表示制御を行う表示制御装置302と、電源および発射制御装置243とを有して構成されている。
主制御装置162は、DIP(Dual Inline Package)等のワンチップ型のマイクロプロセッサであるMPU(Micro Processing Unit)310と、主制御装置162の外部からデータを入力する入力ポート316と、主制御装置162の外部にデータを出力する出力ポート318とを有して構成されている。MPU310、入力ポート316および出力ポート318は、バス320を介して相互に接続されている。
MPU310は、MPU310により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM(Read Only Memory)312と、制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を記憶するためのワークエリアとして機能するRAM314と、割込回路、タイマ回路、データ送受信回路等の各種回路とを有して構成されている。
RAM314は、MPU310の内部レジスタの内容やMPU310により実行される制御プログラムの戻り先番地等が記憶されるスタックエリアと、各種のフラグ、カウンタおよびI/O等の値が記憶される作業エリア(作業領域)とを有して構成されている。RAM314は、パチンコ機10の電源遮断後においても電源および発射制御装置243からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM314に記憶されるデータは、すべてバックアップされる。
電源遮断時(停電発生による電源遮断時を含む。以下、同様)には、I/O等の値がRAM314に記憶される。一方、電源投入時(停電解消による電源投入時を含む。以下、同様)には、RAM314に記憶される情報に基づいて、パチンコ機10の状態が電源遮断前の状態に復帰される。RAM314への書き込みは、メイン処理によって電源遮断時に実行され、RAM314に書き込まれた各値の復帰は、電源投入時の立ち上げ処理において実行される。なお、MPU310のNMI(Non Maskable Interrupt)端子には、電源遮断時に、停電監視回路243cから停電信号SG1が入力されるように構成されており、MPU310では、停電信号SG1が入力されると、停電時処理としてNMI割込処理が実行される。
入力ポート316には、入賞口センサ152a〜152cと、カウントセンサ153と、始動入賞口センサ154aと、始動入賞口センサ154bと、ゲートセンサ155と、発射制御部243bと、RAM消去スイッチ回路243dと、払出制御装置242と等が接続されている。
出力ポート318には、払出制御装置242と、音声ランプ制御装置143と、特別図柄表示装置93と、普通図柄表示装置94と、外部端子板213と、発射制御部243bと、可変入賞装置83のソレノイドと等が接続されている。MPU310は、出力ポート318を介して、遊技の演出制御を行うための各種のコマンドを音声ランプ制御装置143に、遊技球の払出制御を行うための各種のコマンドを払出制御装置242にそれぞれ送信する。なお、音声ランプ制御装置143との通信は、主制御装置162から音声ランプ制御装置143への一方向となっている。これに対し、払出制御装置242との通信は、双方向となっている。
払出制御装置242には、主制御装置162と、払出装置224と、球貸用接続端子板249と、球無検知センサ223aとが接続されている。さらに、球貸用接続端子板249には、球貸装置Yが接続されている。
音声ランプ制御装置143には、主制御装置162と、音声出力装置362と、ランプ表示装置364と、表示制御装置302と、操作ボタン35とが接続されている。さらに、表示制御装置302には、演出図柄表示装置91が接続されている。
電源および発射制御装置243は、パチンコ機10の各部に電源を供給する電源部243aと、遊技球の発射制御を行う発射制御部243bと、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路243cと、RAM消去スイッチ247が接続されるRAM消去スイッチ回路243dとを有して構成されている。
電源部243aは、例えば、トランスを介して遊技ホールにおける商用電源(外部電源)に接続されている。そして、トランスから供給される外部電力に基づいて、各制御装置162、242、143、302等に対して各々に必要な動作電圧を供給する。その概要としては、電源部243aは、トランスから供給される交流24ボルトの電源を取り込み、各種スイッチや、ソレノイド、モータ等を駆動するための12ボルトの電圧、ロジック用の5ボルトの電圧、RAMバックアップ用のバックアップ電圧等を生成し、これら12ボルトの電圧、5ボルトの電圧およびバックアップ電圧を各制御装置162、242、143、302等に対して供給する。
発射制御部243bには、遊技球発射装置110が接続されている。発射制御部243bは、主制御装置162により遊技球の発射が指示された場合に、遊技球発射ハンドル41の回動量に応じた発射強度で遊技球が発射されるように遊技球発射装置110を制御する。具体的には、遊技者が遊技球発射ハンドル41に触れていることをタッチセンサにより検知し、発射を停止させるための発射停止スイッチ(後述:620)が操作されていない場合に、遊技球発射ハンドル41の回動量に対応してソレノイド111が励磁され、遊技球発射ハンドル41の回動量に応じた発射強度で遊技球が発射される。
停電監視回路243cは、電源遮断時に停電信号SG1を出力する回路である。停電監視回路243cは、電源部243aから出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源遮断)の発生と判定し、主制御装置162および払出制御装置242に停電信号SG1を出力する。停電信号SG1の出力によって、主制御装置162および払出制御装置242は、停電の発生を認識し、NMI割込処理を実行する。なお、電源部243aは、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、NMI割込処理の実行に充分な時間の間、制御系300の駆動電圧である5ボルトの電圧の出力を正常値に維持するように構成されている。したがって、主制御装置162および払出制御装置242は、NMI割込処理を正常に実行し完了することができる。
RAM消去スイッチ回路243dは、RAM消去スイッチ247が押下された場合に、主制御装置162および払出制御装置242に、バックアップデータをクリアするためのRAM消去信号SG2を出力する回路である。主制御装置162および払出制御装置242は、電源投入時にRAM消去信号SG2を入力すると、それぞれのバックアップデータをクリアする。
図14は、遊技球発射ハンドル41の構成を示す図である。図14(a)は、遊技球発射ハンドル41の底面図である。図14(b)は、遊技球発射ハンドル41の正面図である。
図15は、遊技球発射ハンドル41の分解斜視図である。
遊技球発射ハンドル41は、その正面がパチンコ機10の前面に向けて配置されている。遊技球発射ハンドル41は、図14(a)、図14(b)および図15に示すように、ハンドルベース460と、ハンドルリング430と、前カバー450とを有して構成されている。
ハンドルベース460は、収納容器461と、収納容器461の背面に固定された支持部462とを有して構成されている。支持部462の背面側は、パチンコ機10に固定される。
また、ハンドルベース460には、発射停止スイッチ操作部440が取り付けられている。発射停止スイッチ操作部440は、ハンドルベース460の内部に設けられた発射停止スイッチ(後述:620)のON/OFFを切り換えるためのレバーである。遊技者は、発射停止スイッチ操作部440を押下することにより、ハンドルリング430の角度位置にかかわらず、遊技球の発射を停止することができる。
ハンドルリング430は、収納容器461の前面に回動可能に取り付けられる。遊技者は、ハンドルリング430を右回り方向R(図14(b))に回動操作することにより、遊技球の発射強度を増大させることが可能である。ハンドルリング430には、遊技者が指を掛けるための3つの指掛け部430a、430b、430cが設けられている。
前カバー450は、ハンドルリング430の前面に取り付けられている。前カバー450は、前方に凸な半球状となっている。
次に、前カバー450の構成を説明する。
図16は、図14(b)中のA−A’線に沿った断面図である。
図17は、前方からみた前カバー450の分解斜視図である。
図18は、後方からみた前カバー450の分解斜視図である。
前カバー450は、図16ないし図18に示すように、前カバーベース500と、ボタン520と、ボタンカバー540とを有して構成されている。
ボタン520の背面上部には、揺動アーム522の回動旋回側の先端が取り付けられている。揺動アーム522は、ねじによりボタン520に固定されている。これに対し、前カバーベース500の前面上部には、軸受け部504が形成されている。揺動アーム522の軸522aは、軸受け部504で支持されている。これにより、ボタン520は、前カバーベース500に対して、上端部を軸として前後方向に揺動可能となり、遊技者は、ボタン520を後方に押下することができる。また、ボタン520が前方に凸な半球状となっているので、ボタン520に対する下方への加重によりボタン520に後方への力が作用し、後方に押下することができる。
このように、ボタン520は、ハンドルリング430よりも遊技者からみて手前に配置されているので、遊技者は、手のひらでボタン520を押下することができる。したがって、ボタン520の操作が容易となる。また、ボタン520は、遊技者がハンドルリング430を一定の角度位置まで回動操作した状態で遊技球発射ハンドル41に付加される力の方向(上前方から下後方への方向)に揺動可能に取り付けられているので、遊技者が手で押さえる力を効果的に利用してボタン520を操作することができる。したがって、ボタン520の操作がさらに容易となる。
ボタン520に好適に力が付加されるハンドルリング430の角度位置としては、例えば、指掛け部430b、430cの指が接触する面(接触面)の法線方向のうち接触面の方向とは反対の方向(以下、指掛け部430b、430cの接触面対向方向という。)と、揺動アーム522から真下に向かう方向(以下、ボタン520の揺動径方向外側の方向という。)とが一致する位置が考えられる。すなわち、指掛け部430b、430cの接触面対向方向と、ボタン520の揺動径方向外側の方向とが一致した場合に、ボタン520に対して上前方から下後方への方向に力が付加されやすいので、遊技者が手で押さえる力を効果的に利用してボタン520を操作することができる。なお、遊技領域の右側に遊技球を発射する場合に、指掛け部430aの指が接触する面(接触面)の法線方向のうち接触面の方向とは反対の方向(以下、指掛け部430aの接触面対向方向という。)と、ボタン520の揺動径方向外側とが一致するように、ハンドルリング430の角度位置を調整してもよい。この場合も、ボタン520に対して上前方から下後方への方向に力が付加されやすいので、遊技者が手で押さえる力を効果的に利用してボタン520を操作することができる。
前カバーベース500の下部には、前後方向に貫通する開口部502が形成されている。そして、ボタン520の開口部502に対向する位置には、突起部524が形成されている。
これに対し、前カバーベース500の背面には、一端部が開口部502に、他端部がハンドルリング430の内側前面436にそれぞれ臨むようにして係止部材506が取り付けられている。係止部材506は、2本のねじにより前カバーベース500に固定されている。係止部材506は、ボタン520の押下時に一端部が突起部524と接触して他端部がハンドルリング430の内側前面436を後方に押圧することによりハンドルリング430を係止する。これにより、前カバーベース500、開口部502、突起部524および係止部材506を設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができる。
また、係止部材506は、突起部524との非接触時に他端部がハンドルリング430の内側前面436に接触しない位置に復帰させる付勢力を発生する板バネ状となっている。これにより、突起部524との非接触時は、ハンドルリング430の回動操作が係止部材506により阻害される可能性を低減することができる。
ボタンカバー540は、前カバーベース500およびボタン520を覆う前方に凸な半球状となっている。ボタンカバー540の中央には、ボタン520の前面を露出させる開口部542が形成されている。
ボタンカバー540の側面上部および側面下部には、爪部材508a、508bを係合する係合孔544a、544bがそれぞれ形成されている。また、前カバーベース500の係合孔544aに対向する位置には、爪部材508aを貫通する貫通孔510aが、係止部材506の係合孔544bに対向する位置には、爪部材508bを貫通する貫通孔510bがそれぞれ形成されている。
ボタンカバー540は、前カバーベース500およびボタン520を覆い、爪部材508a、508bが貫通孔510a、510bを貫通し係合孔544a、544bに係合することにより前カバーベース500に取り付けられている。爪部材508a、508bは、ねじにより前カバーベース500に固定されている。
次に、ハンドルリング430の構成を説明する。
図19は、前カバー450を取り外した状態の遊技球発射ハンドル41の正面図である。
図19には、ハンドルリング430が示されている。ハンドルリング430は、収納容器461の前面を覆う円盤形状となっている。また、ハンドルリング430は、周縁に設けられたガイド孔431a、431bと、中央に設けられた軸孔433と、軸孔433の周囲に設けられたねじ孔432a、432bと、バネ止め突起434とを有して構成されている。図19では、孔431a、431b、433にハッチングが付されている。2つのガイド孔431a、431bは、それぞれハンドルリング430の外縁に沿った円弧状を有しており、軸孔433を挟んで対向する位置にそれぞれ形成されている。
また、図19では、支柱631a、631b、631c、634が黒く塗りつぶされて示されている。支柱631a、631b、631c、634はいずれも、収納容器461の背面から前面に向かって延びている。ガイド孔431aには、ガイド支柱631aが挿入されている。同様に、ガイド孔431bには、ガイド支柱631b、631cと、バネ止め支柱634とが挿入されている。ガイド支柱631a、631b、631cは、ハンドルリング430の回動に伴ってガイド孔431a、431bのなかを案内される。ハンドルリング430の回動可能な範囲は、ガイド孔431a、431bのなかを各ガイド支柱631a、631b、631cが相対的に移動可能な範囲に制限される。図19の例では、各ガイド孔431a、431bが略半周に渡る円弧状となっているので、回動範囲は、略半周に渡る。
また、バネ止め支柱634とバネ止め突起434との間にはコイルバネHSが架けられている。コイルバネHSは、バネ止め支柱634から軸孔433に向かって延び、軸孔433の周りを右回り方向Rに複数回まわってバネ止め突起434へ至る金属線で形成されている。コイルバネHSは、ハンドルリング430を左回り方向Lに付勢する。したがって、遊技者がハンドルリング430から手を離すと、ハンドルリング430は、左回り方向Lに回動し、図19に示す角度位置で止まる。この角度位置では、ガイド孔431aの右回り方向Rの端部にガイド支柱631aが接触しており、また、ガイド孔431bの右回り方向Rの端部にガイド支柱631cが接触している。
次に、ハンドルベース460の構成を説明する。
図20は、ハンドルベース460の構成を示す図である。図20(a)は、図19に示す状態からさらにハンドルリング430を取り外した遊技球発射ハンドル41の正面図である。図20(b)は、ストッパ支柱ST周辺の拡大正面図である。
図20(a)には、収納容器461が示されている。収納容器461は、前面からみた形状が円形状であり、内部が背面方向に窪んだ器形状となっている。収納容器461は、ガイド支柱631a〜631cと、バネ止め支柱634、766と、ストッパ支柱ST(以下、単に「ストッパ」ともいう。)と、付勢ギヤ軸支柱750(以下、単に「付勢ギヤ軸750」ともいう。)とを有して構成されている。支柱631a〜631c、634、766、ST、750はいずれも、収納容器461の背面から前面に向かって延びている。
付勢ギヤ軸750には、付勢ギヤ740が回転可能に取り付けられている。付勢ギヤ740とバネ止め支柱766との間には、付勢バネ760が架けられている。付勢ギヤ740は、付勢バネ760により左回り方向Lに付勢される。また、付勢ギヤ740の側面には、図20(b)に示すように、突出部DSTが設けられている。付勢ギヤ740が左回り方向Lに回転する場合は、突出部DSTがストッパSTに接触する角度位置まで付勢ギヤ740が回転可能である。
また、抵抗軸730には、従動ギヤ720が固定されている。抵抗軸730は、その角度位置に応じて可変抵抗器(後述:VR)の抵抗値を変化させる回転軸である。付勢ギヤ740と従動ギヤ720とは、図示する正しい咬み合い位置(2つのギヤ間の相対的な角度位置)で咬み合っている。
収納容器461の中央には、主動ギヤ700が取り付けられている。主動ギヤ700は、収納容器461の軸受け部(後述:710)に回転可能に取り付けられている。主動ギヤ700は、ハンドルリング430が固定される固定部700fと、固定部700fの背面側に設けられたギヤ部700gとを有して構成されている。ギヤ部700gと従動ギヤ720とは、図示する正しい咬み合い位置で咬み合っている。
なお、固定部700fには、2つのねじ孔702a、702bが形成されている。ねじ孔702a、702bには、ねじ孔432a、432bがそれぞれ対向し、これらの孔を貫通するねじ(不図示)によりハンドルリング430が固定部700fに固定される。
なお、3つのギヤ700、720、740と、これらのギヤを支持する支持部(例えば、付勢ギヤ軸750、抵抗軸730、主動ギヤ700を支持する軸受け部(後述:710))と、付勢バネ760と、ストッパSTとは、ギヤ機構800を構成する。
また、収納容器461には、発射停止スイッチ620が固定されている。発射停止スイッチ620は、発射停止スイッチ操作部440により操作される。
次に、主動ギヤ700、従動ギヤ720および付勢ギヤ740を咬み合わせた構成を説明する。
図21は、互いに咬み合わされた主動ギヤ700、従動ギヤ720および付勢ギヤ740を示す斜視図である。
主動ギヤ700は、図21に示すように、固定部700fの中央から前面に向かって突出する支持軸700hを有して構成されている。支持軸700hは、軸孔433に挿入されている。
また、図21には、可変抵抗器VRが示されている。可変抵抗器VRは、支持部462の内部に固定されている。可変抵抗器VRは、抵抗軸730を有して構成されている。抵抗軸730は、収納容器461を貫通して前面に向かって延びている。
また、可変抵抗器VRは、発射制御部243bに接続されている。発射制御部243bによる発射制御は、可変抵抗器VRの抵抗値に応じて調整される。
なお、本基本形態では、主動ギヤ700の回転軸R700と、従動ギヤ720の回転軸R720とは平行である。また、従動ギヤ720の回転軸R720と付勢ギヤ740の回転軸R740とも平行である。いずれの回転軸R700、R720、R740も、背面から前面に向かう方向と平行である。また、ギヤ700、720、740の歯(歯溝)は、回転軸と平行に延びている。
次に、収納容器461の構成を説明する。
図22は、収納容器461内部(正面側)の概略構成を示す斜視図である。図22は、図21の斜視図と同じ方向からみたものである。
図22には、軸受け部710と、ストッパSTと、抵抗軸730と、付勢ギヤ軸750と、バネ止め支柱766とが示されている。他の構成要素(例えば、図19のガイド支柱631a)は図示が省略されている。なお、収納容器461の側面に設けられた切り欠き461vは、発射停止スイッチ操作部440の端部を収納容器461の外に出すためのものである。
軸受け部710は、収納容器461の背面から前面に向かって延びる中空の円筒形状となっている。後述するように、軸受け部710の内側に形成される孔710hには、主動ギヤ700が回転可能に挿入されている。また、軸受け部710の内側には、収納容器461の背面から前面に向かって延びる溝710aが形成されている。
次に、主動ギヤ700の構成を説明する。
図23は、主動ギヤ700の構成を示す図である。図23(a)は、後方からみた主動ギヤ700の斜視図である。図23(b)は、主動ギヤ700の背面図である。
主動ギヤ700は、図23に示すように、固定部700fの中央から背面に向かって延びる突出軸700jを有して構成されている。突出軸700jは、軸受け部710に挿入されている。また、突出軸700jの端部の側面には、突起部700jtが設けられている。突起部700jtは、背面からみた場合に突出軸700jの中心(回転軸R700)から外に向かう所定の方向D1に突出している。突起部700jtは、突出軸700jを軸受け部710に挿入する際に、溝710aを通される。
ギヤ部700gの歯は、突出軸700jの周囲の略半周に渡る仮想的な円弧700a上に形成されており、固定部700fの背面から収納容器461の背面に向かって延びている。円弧700aは、主動ギヤ700(すなわち、ハンドルリング430)の回転範囲に対応している。換言すれば、円弧700aは、ハンドルリング430の回転により従動ギヤ720と咬み合い得る範囲と同じである。
また、ギヤ部700gは、歯高の低い低歯部700gn1、700gn2と、歯高の高い高歯部700gwとを有して構成されている。ここで、歯高とは、1つの歯の高さを意味している。図23(a)の例では、歯は、回転軸R700と平行に延びているので、歯高は、回転軸R700に沿った長さ、すなわち、背面から前面に向かう方向の長さを表している。
本例では、各低歯部700gn1、700gn2の歯高は同じである。また、高歯部700gwの歯(図23(a)、(b)の例では、2本の歯)は、他の歯よりも背面側に突出している。これらの歯部は、円弧700a上に、低歯部700gn1、高歯部700gw、低歯部700gn2の順番に配置されている。なお、低歯部700gn2の歯のうちの、円弧700aの端に設けられた所定の3つの歯700pは、主動ギヤ700の組み付け時に従動ギヤ720の歯溝に挿入される。
次に、従動ギヤ720の構成を説明する。
図24は、従動ギヤ720の構成を示す図である。図24(a)は、前方からみた従動ギヤ720の斜視図である。図24(b)は、従動ギヤ720の正面図である。
従動ギヤ720は、図24に示すように、円筒形のギヤである。従動ギヤ720の中央には、貫通軸孔720hが形成されている。貫通軸孔720hは、抵抗軸730に嵌合している。なお、貫通軸孔720hと抵抗軸730との断面は略同じ形状となっており、その形状は、円形状の一部が直線の弦で切り落とされた形状である。したがって、従動ギヤ720を抵抗軸730に組み付けた場合に、従動ギヤ720と抵抗軸730との間の相対的な角度位置は一意に決まる。そして、従動ギヤ720が回転した場合に、抵抗軸730が滑ることが防止される。なお、断面の形状としては、図24に示す形状に限らず、他の任意の形状を採用することができる。例えば、2等辺三角形を採用してもよい。ただし、従動ギヤ720と抵抗軸730との間の相対的な角度位置が一意に決まるような形状であることが好ましい。換言すれば、回転対称の角度が360度のみであるような形状が好ましい。また、抵抗軸730を貫通軸孔720hに圧入する場合は、断面の形状として円を採用してもよい。
従動ギヤ720の全周には、歯が設けられている。一部の歯溝の背面側の端部は、ツバ720fによって埋められている。残りの歯溝720p(図24の例では、2つの歯溝)には、ツバが設けられていない。主動ギヤ700が従動ギヤ720と咬み合わされる際には、これらのツバ無し歯溝720pに高歯部700gwの歯が挿入される。
なお、一部の所定の歯720c(図24(a)、(b)の例では、2つの歯)の前面側の端部には、面取り加工が施されている。これは、主動ギヤ700が咬み合わされる際に、これらの歯720cに隣接する3つの所定の歯溝720qに、主動ギヤ700の歯を滑らかに挿入するためである。
次に、付勢ギヤ740の構成を説明する。
図25は、付勢ギヤ740の構成を示す図である。図25(a)、図25(b)は、付勢ギヤ740の斜視図である。図25(c)は、付勢ギヤ740の正面図である。図25(b)は、図25(a)とは反対側の角度位置を示している。
付勢ギヤ740は、図25に示すように、円筒形のギヤであり、中空円筒状の内周部740iと、内周部740iの外周を囲む外周部740oと、外周部740oの周囲に略半周に渡って設けられた複数の歯740tとを有して構成されている。内周部740iの内には、付勢ギヤ軸750に嵌合する貫通軸孔740hが形成されている。内周部740iと外周部740oとの間には、付勢バネ760が納められるバネ溝740sが形成されている。また、外周部740oの前面側には、付勢バネ760を掛けるためのバネ止め溝740aが形成されている。なお、付勢バネ760は、バネ止め支柱766からバネ溝740sに向かって延び、バネ溝740sの内部で内周部740iの周りを右回り方向Rに複数回まわってバネ止め溝740aへ至る金属線で形成されている。
また、外周部740oの側面には、突出部DSTが設けられている。突出部DSTは、付勢ギヤ740が回転した際に、ハンドルリング430の初期位置でストッパSTに接触するように形成されている。
〔動作〕
次に、本発射ハンドルの動作を説明する。
図26は、遊技球発射ハンドル41の動作を説明するための図である。図26(a)は、ボタン520を押下する前の状態を示している。図26(b)は、ボタン520を押下した状態を示している。
ハンドルリング430には、コイルバネHSにより、ハンドルリング430の回動操作位置を基準角度位置に復帰させる付勢力が付加されるので、遊技者がハンドルリング430を回動操作する場合は、コイルバネHSの付勢力に抗してハンドルリング430を一定の回動操作位置まで回動操作し、その回動操作位置に保持する必要がある。ハンドルリング430が回動すると、発射制御部243bにより、ハンドルリング430の回動量に応じて遊技球の発射強度が制御され、遊技球発射装置110により、遊技領域に遊技球が発射される。
このとき、遊技者が手のひらでボタン520を押下すると、図26(a)、(b)に示すように、前カバーベース500の開口部502とは対称の位置を軸としてボタン520が揺動し、突起部524が係止部材506の一端部に接触し、係止部材506の一端部を押圧する。係止部材506の一端部が押圧されると、係止部材506の他端部がハンドルリング430の内側前面436を後方に押圧することによりハンドルリング430が係止する。
図27は、各ギヤ700、720、740の動作を説明するための図である。図27には、互いに咬み合わされた主動ギヤ700、従動ギヤ720および付勢ギヤ740の正面図が示されている。
遊技者がハンドルリング430を右回り方向Rに回動操作すると、ハンドルリング430に固定された主動ギヤ700が右回り方向Rに回転する。これにより、従動ギヤ720が左回り方向Lに回転し、抵抗軸730も左回り方向Lに回転するので、可変抵抗器VRの抵抗値が所定の方向に変化する(例えば、抵抗値が減少する。この代わりに、抵抗値が増大してもよい。)。可変抵抗器VRは、発射制御部243bに接続されており、この抵抗値の変化により、遊技球の発射強度が増大される。また、付勢ギヤ740は、右回り方向Rに回転する。
逆に、遊技者がハンドルリング430を左回り方向Lに回動操作すると、主動ギヤ700が左回り方向Lに回転する。これにより、従動ギヤ720が右回り方向Rに回転し、抵抗軸730も右回り方向Rに回転するので、可変抵抗器VRの抵抗値が逆方向に変化する。この抵抗値の変化により、遊技球の発射強度が低減される。また、付勢ギヤ740は、左回り方向Lに回転する。
ここで、発射強度を微調整するために、遊技者がハンドルリング430を少しだけ回転させる場合がある。このように主動ギヤ700の回転角度が小さい場合は、主動ギヤ700と従動ギヤ720との咬み合いの遊び(バックラッシュ)に起因して、従動ギヤ720が動かない可能性がある。ところが、本基本形態では、従動ギヤ720に付勢ギヤ740が咬み合わされている。付勢ギヤ740は付勢バネ760により左回り方向Lに付勢されているので、従動ギヤ720は、右回り方向Rに付勢される。その結果、ハンドルリング430の回転角度が小さい場合であっても、従動ギヤ720は、主動ギヤ700の回転に追従して回転することができる。したがって、従動ギヤ720の角度位置の細かい調整が容易となり、その結果、遊技球発射ハンドル41による発射強度の細かい調整が容易となる。
〔効果〕
遊技者のなかには、ハンドルベースとハンドルリングとの間のわずかな隙間に、コイン等をねじ込んでハンドルリングを所望の回動操作位置に固定した上、ハンドルリングに軽く手を添えて遊技を行っている者が見受けられる。しかし、遊技は、遊技者本人の技量により行われるべきであり、このように誰が打っても同じ結果になるようなやり方は不正行為として認められない。そこで、近年では、ハンドルベースとハンドルリングとの間の隙間にコイン等の挿入を防止するため、隙間をなくした発射ハンドルも開発されている。
しかし、コイン等によりハンドルリングを固定できないとなると、遊技盤面の一定位置を狙って遊技球を発射させようとする場合は、遊技者は、コイルバネの付勢力に抗してハンドルリングを一定の角度位置まで回動操作し、その角度位置に保持する必要がある。コイルバネの付勢力により常に基準角度位置に戻ろうとするハンドルリングを把持し、一定の角度位置に保持する保持操作は意外に疲れるものであり、長時間遊技を行う遊技者にとって相当な負担を伴う。
また、ハンドルベースとハンドルリングとの間の隙間にコイン等を強引にねじ込む行為が繰り返して行われると、一般的に樹脂成型品である各部材が変形したり削り取られて多数の傷が生じたりするばかりでなく、ハンドルリングの角度位置を検出する角度位置検出器に無理な力が作用して損傷を与え、回動操作に応じた発射強度で遊技球の発射ができなくなる場合があるという問題があった。
これに対し、本発射ハンドルでは、パチンコ機10の前面に取り付けられるハンドルベース460と、ハンドルベース460の前面に回動可能に取り付けられ、発射強度を調整するための操作を行うハンドルリング430と、ハンドルリング430の回動操作位置を基準角度位置に復帰させる付勢力をハンドルリング430に付加するコイルバネHSと、ハンドルリング430の前面に押下可能に取り付けられ、ハンドルリング430の復帰を規制するための操作を行うボタン520と、ボタン520の押下に伴って、ハンドルリング430が基準角度位置に復帰することを規制する係止部材506とを備える。
これにより、遊技者がボタン520を押下すると、係止部材506により、ハンドルリング430が基準角度位置に復帰することが規制されるので、発射強度の固定が容易で、長時間遊技を行っても疲れにくく、遊技者の負担を低減することができる。また、コイン等を挟んで回動操作位置を固定する場合は、その遊技者が遊技を終了し固定状態を放置したまま立ち去ると、そのまま次の遊技者が同様の遊技を実現することができるのに対し、ボタン520の押下により回動操作位置を固定するので、その遊技者が遊技を終了した後は、ハンドルリング430の回動操作位置が基準角度位置に復帰し、次の遊技者が同様の遊技を実現することが困難となる。したがって、遊技者の技量による遊技を実現することができる。さらに、コイン等をねじ込む必要がなくなるので、遊技球発射ハンドル41への損傷を抑制することができる。
さらに、本発射ハンドルでは、ボタン520は、ハンドルリング430よりも遊技者からみて手前に配置した。
これにより、遊技者は、手のひらでボタン520を押下することができるので、ボタン520の操作が容易となる。
さらに、本発射ハンドルでは、ボタン520は、下方への加重により操作可能となっている。
これにより、遊技者が遊技球発射ハンドル41に手を添えた状態で遊技球発射ハンドル41に付加される力が下方への加重となり、ボタン520が前方に凸な半球状となっているので、ボタン520に対する下方への加重によりボタン520に後方への力が作用し、後方に押下することができる。したがって、下方への加重によりボタン520を操作することができるので、ボタン520の操作がさらに容易となる。
さらに、本発射ハンドルでは、ボタン520は、上端部を軸として前後方向に揺動可能に取り付けられている。
これにより、ボタン520を後方に押下することができるので、遊技者が遊技球発射ハンドル41に手を添えた状態で遊技球発射ハンドル41に付加される力を効果的に利用してボタン520を操作することができる。したがって、ボタン520の操作がさらに容易となる。
さらに、本発射ハンドルでは、ボタン520は、遊技者がハンドルリング430を一定の角度位置まで回動操作した状態で遊技球発射ハンドル41に付加される力の方向に揺動可能に取り付けられている。
これにより、遊技者が手で押さえる力を効果的に利用してボタン520を操作することができるので、ボタン520の操作がさらに容易となる。
さらに、本発射ハンドルでは、ボタン520は、開口部502に対向する位置に形成された突起部524を有し、ハンドルリング430の軸方向に押下可能となるように、前カバーベース500の開口部502とは対称の位置を軸として前カバーベース500の前面に揺動可能に取り付けられ、係止部材506は、一端部が開口部502に、他端部がハンドルリング430の内側前面436にそれぞれ臨むようにして前カバーベース500の背面に取り付けられ、ボタン520の押下時に一端部が突起部524と接触して他端部がハンドルリング430の内側前面436を後方に押圧することによりハンドルリング430を係止する。
これにより、前カバーベース500、開口部502、突起部524および係止部材506を設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができる。
さらに、本発射ハンドルでは、係止部材506は、突起部524との非接触時に他端部がハンドルリング430の内側前面436に接触しない位置に復帰させる付勢力を発生する板バネ状となっている。
これにより、突起部524との非接触時は、ハンドルリング430の回動操作が係止部材506により阻害される可能性を低減することができる。
〔第2の基本形態〕
次に、第2の基本形態を図面を参照しながら説明する。図28ないし図33は、遊技機の発射ハンドルの第2の基本形態を示す図である。
本基本形態は、第1の基本形態に対して、係止部材506に代えて、ハンドルリング430の内周面を径方向外側に押圧することによりハンドルリング430を係止する係止レバーを備える点が異なる。なお、以下、第1の基本形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
次に、前カバー450の構成を説明する。
図28は、遊技球発射ハンドル41の正面図である。
図29は、図28中のB−B’線に沿った断面図である。
図30は、図28中のC−C’線に沿った断面図である。
図31は、前方からみた前カバー450の分解斜視図である。
図32は、後方からみた前カバー450の分解斜視図である。
前カバー450は、図28ないし図32に示すように、前カバーベース500と、ボタン520と、ボタンカバー540とを有して構成されている。
ボタン520の背面上部には、揺動アーム522の回動旋回側の先端が取り付けられている。揺動アーム522は、ねじによりボタン520に固定されている。これに対し、前カバーベース500の前面上部には、軸受け部504が形成されている。揺動アーム522の軸522aは、軸受け部504で支持されている。これにより、ボタン520は、前カバーベース500に対して、上端部を軸として前後方向に揺動可能となり、遊技者は、ボタン520を後方に押下することができる。また、ボタン520が前方に凸な半球状となっているので、ボタン520に対する下方への加重によりボタン520に後方への力が作用し、後方に押下することができる。
このように、ボタン520は、ハンドルリング430よりも遊技者からみて手前に配置されているので、遊技者は、手のひらでボタン520を押下することができる。したがって、ボタン520の操作が容易となる。また、ボタン520は、遊技者がハンドルリング430を一定の角度位置まで回動操作した状態で遊技球発射ハンドル41に付加される力の方向に揺動可能に取り付けられているので、遊技者が手で押さえる力を効果的に利用してボタン520を操作することができる。したがって、ボタン520の操作がさらに容易となる。
ボタン520に好適に力が付加されるハンドルリング430の角度位置としては、例えば、指掛け部430b、430cの接触面対向方向と、ボタン520の揺動径方向外側の方向とが一致する位置が考えられる。すなわち、指掛け部430b、430cの接触面対向方向と、ボタン520の揺動径方向外側の方向とが一致した場合に、ボタン520に対して上前方から下後方への方向に力が付加されやすいので、遊技者が手で押さえる力を効果的に利用してボタン520を操作することができる。なお、遊技領域の右側に遊技球を発射する場合に、指掛け部430aの接触面対向方向と、ボタン520の揺動径方向外側とが一致するように、ハンドルリング430の角度位置を調整してもよい。この場合も、ボタン520に対して上前方から下後方への方向に力が付加されやすいので、遊技者が手で押さえる力を効果的に利用してボタン520を操作することができる。
前カバーベース500の下部には、前後方向に貫通する開口部512が形成されている。そして、ボタン520の開口部512に対向する位置には、突起部524が形成されている。
これに対し、前カバーベース500の背面には、一端部が開口部512に、他端部がハンドルリング430の内周面438にそれぞれ臨むようにして係止レバー514が回動可能に取り付けられている。係止レバー514の軸514aは、ハンドルリング430の軸方向と直交する方向に延び、前カバーベース500の背面に形成された軸受け部516で支持されている。係止レバー514は、ボタン520の押下時に一端部が突起部524と接触して他端部がハンドルリング430の内周面438を径方向外側に押圧することによりハンドルリング430を係止する。これにより、前カバーベース500、開口部512、突起部524および係止レバー514を設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができる。
また、係止レバー514は、突起部524と接触する一端部と軸514aとの距離が、ハンドルリング430の内周面438と接触する他端部と軸514aとの距離よりも大きいので、ボタン520を小さな力で押下しても、第1の基本形態に比して、ハンドルリング430に対する大きな係止力を生じる。これにより、ハンドルリング430の係止が容易となる。
また、係止レバー514には、突起部524との非接触時に他端部がハンドルリング430の内周面438に接触しない位置に復帰させる付勢力を発生するコイルバネ518が取り付けられている。これにより、突起部524との非接触時は、ハンドルリング430の回動操作が係止レバー514により阻害される可能性を低減することができる。
ボタンカバー540は、前カバーベース500およびボタン520を覆う前方に凸な半球状となっている。ボタンカバー540の中央には、ボタン520の前面を露出させる開口部542が形成されている。
ボタンカバー540の側面上部および側面下部には、爪部材508a、508bを係合する係合孔544a、544bがそれぞれ形成されている。また、前カバーベース500の係合孔544aに対向する位置には、爪部材508aを貫通する貫通孔510aが、前カバーベース500の係合孔544bに対向する位置には、爪部材508bを貫通する貫通孔510cがそれぞれ形成されている。
ボタンカバー540は、前カバーベース500およびボタン520を覆い、爪部材508a、508bが貫通孔510a、510cを貫通し係合孔544a、544bに係合することにより前カバーベース500に取り付けられている。爪部材508a、508bは、ねじにより前カバーベース500に固定されている。
〔動作〕
次に、本基本形態の動作を説明する。
図33は、遊技球発射ハンドル41の動作を説明するための図である。図33(a)は、ボタン520を押下する前の状態を示している。図33(b)は、ボタン520を押下した状態を示している。
ハンドルリング430には、コイルバネHSにより、ハンドルリング430の回動操作位置を基準角度位置に復帰させる付勢力が付加されるので、遊技者がハンドルリング430を回動操作する場合は、コイルバネHSの付勢力に抗してハンドルリング430を一定の回動操作位置まで回動操作し、その回動操作位置に保持する必要がある。ハンドルリング430が回動すると、発射制御部243bにより、ハンドルリング430の回動量に応じて遊技球の発射強度が制御され、遊技球発射装置110により、遊技領域に遊技球が発射される。
このとき、遊技者が手のひらでボタン520を押下すると、図33(a)、(b)に示すように、前カバーベース500の開口部512とは対称の位置を軸としてボタン520が揺動し、突起部524が係止レバー514の一端部に接触し、係止レバー514の一端部を押圧する。係止レバー514の一端部が押圧されると、係止レバー514が回動し、係止レバー514の他端部がハンドルリング430の内周面438を径方向外側に押圧することによりハンドルリング430が係止する。
〔効果〕
このようにして、係止レバー514は、一端部が前カバーベース500の開口部512に、他端部がハンドルリング430の内周面438にそれぞれ臨むようにして前カバーベース500の背面に回動可能に取り付けられ、ボタン520の押下時に一端部が突起部524と接触して他端部がハンドルリング430の内周面438を径方向外側に押圧することによりハンドルリング430を係止する。
これにより、前カバーベース500、開口部512、突起部524および係止レバー514を設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができる。
さらに、本基本形態では、係止レバー514は、突起部524と接触する一端部と軸514aとの距離が、ハンドルリング430の内周面438と接触する他端部と軸514aとの距離よりも大きい。
これにより、ボタン520を小さな力で押下しても、第1の基本形態に比して、ハンドルリング430に対する大きな係止力を生じるので、ハンドルリング430の係止が容易となる。
さらに、本基本形態では、係止レバー514には、突起部524との非接触時に他端部がハンドルリング430の内周面438に接触しない位置に復帰させる付勢力を発生するコイルバネ518が取り付けられている。
これにより、突起部524との非接触時は、ハンドルリング430の回動操作が係止レバー514により阻害される可能性を低減することができる。
〔第3の基本形態〕
次に、第3の基本形態を図面を参照しながら説明する。図34は、遊技機の発射ハンドルの第3の基本形態を示す図である。
本基本形態は、第1の基本形態に対して、ボタン520にタッチセンサを設け、ハンドルリング430およびボタン520のタッチセンサがオフになっている場合は、遊技球の発射を停止する点が異なる。なお、以下、第1の基本形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
まず、ボタン520の構成を説明する。
ボタン520には、ハンドルリング430と同様に、タッチセンサが設けられている。具体的には、ボタン520の表面には、導電性の硬質メッキが施されており、このメッキが施された金属部分と検出回路(不図示)とがリード線により電気的に接続されている。そのため、ボタン520に遊技者が触れてボタン520の静電容量が変化すると、その変化が検出回路により検出される。検出回路は、発射制御部243bに接続されているので、発射制御部243bでは、検出回路からの検出信号に基づいて、遊技者がボタン520に触れているか否かを判定することができる。
次に、発射制御部243bの構成を説明する。
図34は、発射制御部243bの発射制御処理を示すフローチャートである。
発射制御部243bは、ロジック回路を有して構成されている。ロジック回路は、遊技球発射装置110の発射制御を行う発射制御処理を所定周期(例えば、4[ms])で繰り返し実行するように構成されている。なお、発射制御部243bは、ロジック回路に限らず、CPU(Central Processing Unit)、ROMおよびRAM等で構成することもできる。
発射制御処理は、発射制御部243bにおいて実行されると、図34に示すように、ステップS100に移行する。
ステップS100では、発射停止スイッチ620がオフになっているか否かを判定し、発射停止スイッチ620がオフになっていると判定した場合(YES)は、ステップS102に移行する。
ステップS102では、ハンドルリング430のタッチセンサがオンになっているか否かを判定し、ハンドルリング430のタッチセンサがオンになっていると判定した場合(YES)は、ステップS104に移行する。
ステップS104では、ボタン520のタッチセンサがオンになっているか否かを判定し、ボタン520のタッチセンサがオンになっていると判定した場合(YES)は、ステップS106に移行して、遊技球の発射を許可することを示す発射許可信号を主制御装置162に送信する。ここで、発射許可信号は、発射条件(ステップS100〜S104の条件)が成立している間はオンになる信号である。
次いで、ステップS108に移行して、発射許可信号の応答として、遊技球の発射を指示することを示す発射信号を主制御装置162から受信したか否かを判定し、発射信号を受信したと判定した場合(YES)は、ステップS110に移行する。ここで、発射信号は、所定間隔(例えば、0.3[s]間隔)でオンとオフを繰り返す信号である。発射制御部243bは、発射信号がオンになっている間はソレノイド111がオンになるように遊技球発射装置110を制御するので、所定間隔(例えば、0.6[s]間隔)で遊技球が発射される。
ステップS110では、ハンドルリング430の回動量に応じた発射強度で遊技球を発射するように遊技球発射装置110の発射制御を行い、一連の処理を終了し、ステップS100に移行する。
一方、ステップS108で、発射信号を受信しないと判定した場合(NO)は、一連の処理を終了し、ステップS100に移行する。
一方、ステップS104で、ボタン520のタッチセンサがオフになっていると判定した場合(NO)、ステップS102で、ハンドルリング430のタッチセンサがオフになっていると判定した場合(NO)、およびステップS100で、発射停止スイッチ620がオンになっていると判定した場合(NO)はいずれも、ステップS108に移行する。
〔動作〕
次に、本基本形態の動作を説明する。
遊技者が手のひらでハンドルリング430およびボタン520に触れると、両方のタッチセンサがオンになる。そして、ハンドルリング430を回動操作すると、発射停止スイッチ620がオフになる。発射制御部243bでは、発射停止スイッチ620がオフでかつ両方のタッチセンサがオンになると、ステップS106を経て、主制御装置162に発射許可信号が送信される。
主制御装置162では、遊技可能な状態で発射許可信号を受信すると、発射制御部243bに発射信号が送信される。なお、発射許可信号を受信しない場合、発射制御部243bに発射信号が送信されることはない。
発射制御部243bでは、発射信号を受信すると、ステップS110を経て、ハンドルリング430の回動量に応じて遊技球の発射強度が制御され、遊技球発射装置110により、遊技領域に遊技球が発射される。
〔効果〕
このようにして、本基本形態では、ボタン520に対する人体の接触を検出するタッチセンサと、遊技領域に遊技球を発射する遊技球発射装置110と、ハンドルリング430の回動量に応じて遊技球の発射強度を制御する発射制御部243bとを備え、発射制御部243bは、ボタン520のタッチセンサで接触を検出しない場合は、遊技球の発射を許可しない。
これにより、コイン等を挟んでボタン520の操作位置を固定し、ボタン520に接触しないで遊技を行うことを防止することができるので、遊技者の技量による遊技を実現することができる。
さらに、本基本形態では、ハンドルリング430に対する人体の接触を検出するタッチセンサを備え、発射制御部243bは、ハンドルリング430のタッチセンサまたはボタン520のタッチセンサで接触を検出しない場合は、遊技球の発射を許可しない。
これにより、コイン等を挟んでハンドルリング430またはボタン520の操作位置を固定し、ハンドルリング430またはボタン520に接触しないで遊技を行うことを防止することができるので、遊技者の技量による遊技を実現することができる。また、ハンドルリング430およびボタン520に接触する必要があるので、ハンドルリング430およびボタン520に接触するという姿勢で遊技者に遊技を行わせることができ、遊技者の姿勢の自由度を規制(姿勢正しく)することができる。したがって、従来に比して、パチンコホール等において、通行人や隣接する他の遊技者に迷惑を及ぼす可能性を低減することができる。
〔第4の基本形態〕
次に、第4の基本形態を図面を参照しながら説明する。図35は、遊技機の発射ハンドルの第4の基本形態を示す図である。
本基本形態は、第2の基本形態に対して、ボタン520と係止レバー514とを一体に構成した点が異なる。なお、以下、第2の基本形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
まず、遊技球発射ハンドル41の構成を説明する。
図35は、遊技球発射ハンドル41の前後方向の垂直断面図である。
遊技球発射ハンドル41は、図35に示すように、ボタン520および係止レバー514に代えて、ボタン520と係止レバー514とを一体に構成したボタン型レバー528を有して構成されている。
ボタン型レバー528は、ハンドルリング430の軸方向と直交する方向を軸方向とする軸528aを有して構成されている。軸528aは、前カバーベース500に形成された軸受け(不図示)で回動可能に支持されている。
ボタン型レバー528は、さらに、軸528aから前方に延出し、ボタン520に相当する部材として形成された押圧操作部528bを有して構成されている。
ボタン型レバー528は、さらに、軸528aから後方に延出し、押圧操作部528bの押圧時に回動し先端がハンドルリング430の内周面438を径方向外側に押圧することによりハンドルリング430を係止する係止アーム528cを有して構成されている。
これにより、ボタン520および係止レバー514を設けず、ボタン型レバー528を設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができる。
係止アーム528cの係止面528dは、初期位置でハンドルリング430の内周面438に接触している。軸528aには、例えば、ボタン型レバー528を初期位置に復帰させる付勢力を発生するコイルバネを取り付けてもよい。このような構成であれば、押圧操作部528bを押圧すると、係止アーム528cの係止面528dとハンドルリング430の内周面438との摩擦力が上昇し、ハンドルリング430が係止する。
これにより、ボタン型レバー528がほとんど変位しないので、ボタン型レバー528とボタンカバー540との間の隙間ができにくく、その隙間にコイン等がねじ込まれることを抑制することができる。さらに、ボタン型レバー528とボタンカバー540との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性を低減することができる。
ボタン型レバー528は、さらに、金属等の剛体で構成されている。
これにより、ボタン型レバー528がさらに変位しにくくなるので、ボタン型レバー528とボタンカバー540との間の隙間にコイン等がねじ込まれることをさらに抑制することができる。さらに、ボタン型レバー528とボタンカバー540との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性をさらに低減することができる。
ボタン型レバー528は、自重により初期位置に配置される。この初期位置においては、ハンドルリング430の内周面438と係止アーム528cの係止面528dとが接触しているため、常にハンドルリング430の回動に対しての摩擦力が発生することとなる。このとき、ボタン型レバー528の軸528aに対しての前側部分を押圧操作部528bとし、後側部分を係止面528dとしていることによって、軸528aの前後両側に延びる部分がともに逆方向に回転する成分を生じさせ、ボタン型レバー528の自重による回転力を少なくしている。これにより、ハンドルリング430の内周面438と係止アーム528cの係止面528dとに生じる垂直抗力(接触力)を少なくすることができ、ハンドルリング430の回動に対して常に生じる摩擦力を少なくして遊技の始めや途中における回動操作時の抵抗感を少なくすることができる。
また、本基本形態においては、初期位置においてハンドルリング430の内周面438と係止アーム528cの係止面528dとが接触し、遊技者の押圧操作に対して生じる摩擦力によりハンドルリング430を係止する。このため、ボタン型レバー528をまったく変位させることなくハンドルリング430を係止することができ、ボタン型レバー528を初期位置に復帰させる付勢力を発生させる必要がない。よって、部品構成を簡素とすることができ、コストの上昇を抑制することができる。
〔第5の基本形態〕
次に、第5の基本形態を図面を参照しながら説明する。図36ないし図52は、遊技機の発射ハンドルの第5の基本形態を示す図である。
本基本形態は、第1の基本形態に対して、係止部材506に代えて、ハンドルリングの内周面を径方向外側に押圧することによりハンドルリングを係止する係止レバーを備える点が異なる。なお、以下、第1の基本形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
本基本形態において、パチンコ機10には、遊技球発射ハンドル41に代えて遊技球発射ハンドル42が設けられている。遊技球発射ハンドル42が操作されることにより、遊技球発射装置110から遊技球が発射される。
まず、遊技球発射ハンドル42の構成を説明する。
図36は、遊技球発射ハンドル42の構成を示す図である。図36(a)は、遊技球発射ハンドル42の底面図である。図36(b)は、遊技球発射ハンドル42の正面図である。
図37は、遊技球発射ハンドル42の分解斜視図である。
遊技球発射ハンドル42は、図36および図37に示すように、ハンドルベース1400と、ハンドルリング1430と、前カバー1450とを有して構成されている。
ハンドルベース1400は、収納容器1401と、収納容器1401の背面に固定された支持部1402とを有して構成されている。支持部1402の背面側は、パチンコ機10に固定される。
また、ハンドルベース1400には、発射停止スイッチ操作部1410が取り付けられている。発射停止スイッチ操作部1410は、ハンドルベース1400の内部に設けられた発射停止スイッチ(後述:1620)のON/OFFを切り換えるためのレバーである。遊技者は、発射停止スイッチ操作部1410を押下することにより、ハンドルリング1430の角度位置にかかわらず、遊技球の発射を停止させることができる。
ハンドルリング1430は、収納容器1401の前面に回動可能に取り付けられる。遊技者は、ハンドルリング1430を右回り方向R(図36(b))に回動操作することにより、遊技球の発射強度を増大させることが可能である。ハンドルリング1430には、遊技者が指を掛けるための3つの指掛け部1430a、1430b、1430cが設けられている。
前カバー1450は、ハンドルリング1430の前面に取り付けられている。前カバー1450は、前方に凸な半球状となっている。
次に、前カバー1450の構成を説明する。
図38は、遊技球発射ハンドル42の断面図である。図38(a)は、図36(b)中のD−D’線に沿った断面図である。図38(b)は、図36(b)中のE−E’線に沿った断面図である。
図39は、前方からみた前カバー1450の分解斜視図である。
図40は、後方からみた前カバー1450の分解斜視図である。
前カバー1450は、図38ないし図40に示すように、前カバーベース1500と、内蓋部1530と、ボタンカバー1550と、ボタン1570とを有して構成されている。
ボタンカバー1550は、前カバーベース1500、内蓋部1530およびボタン1570を覆う前方に凸な半球状となっている。ボタンカバー1550の中央には、内蓋部1530およびボタン1570を嵌合する開口部1551が形成されている。そして、ボタンカバー1550の背面側から内蓋部1530を開口部1551に臨ませるとともにボタンカバー1550の前面側からボタン1570を開口部1551に臨ませ、内蓋部1530およびボタン1570が開口部1551を挟んで前後方向に揺動可能となるようにボタン1570が内蓋部1530に取り付けられている。これにより、内蓋部1530およびボタン1570は、前カバーベース1500の上端部を軸として前後方向に揺動可能となり、遊技者は、ボタン1570を後方に押下することができる。また、ボタン1570が前方に凸な半球状となっているので、ボタン1570に対する下方への加重によりボタン1570に後方への力が作用し、後方に押下することができる。さらに、内蓋部1530およびボタン1570の2重構造とし、内蓋部1530およびボタン1570が開口部1551を挟んで揺動するので、第2の基本形態のように、内蓋部1530がなくボタン1570だけが揺動する構成に比して、ボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性を低減することができる。
このように、ボタン1570は、ハンドルリング1430よりも遊技者からみて手前に配置されているので、遊技者は、手のひらでボタン1570を押下することができる。したがって、ボタン1570の操作が容易となる。また、ボタン1570は、遊技者がハンドルリング1430を一定の角度位置まで回動操作した状態で遊技球発射ハンドル42に付加される力の方向に揺動可能に取り付けられているので、遊技者が手で押さえる力を効果的に利用してボタン1570を操作することができる。したがって、ボタン1570の操作がさらに容易となる。
ボタン1570に好適に力が付加されるハンドルリング1430の角度位置としては、例えば、指掛け部1430b、1430cの指が接触する面(接触面)の法線方向のうち接触面の方向とは反対の方向(以下、指掛け部1430b、1430cの接触面対向方向という。)と、軸1531から真下に向かう方向(以下、ボタン1570の揺動径方向外側の方向という。)とが一致する位置が考えられる。すなわち、指掛け部1430b、1430cの接触面対向方向と、ボタン1570の揺動径方向外側の方向とが一致した場合に、ボタン1570に対して上前方から下後方への方向に力が付加されやすいので、遊技者が手で押さえる力を効果的に利用してボタン1570を操作することができる。なお、遊技領域の右側に遊技球を発射する場合に、指掛け部1430aの指が接触する面(接触面)の法線方向のうち接触面の方向とは反対の方向と、ボタン1570の揺動径方向外側とが一致するように、ハンドルリング1430の角度位置を調整してもよい。この場合も、ボタン1570に対して上前方から下後方への方向に力が付加されやすいので、遊技者が手で押さえる力を効果的に利用してボタン1570を操作することができる。
前カバーベース1500には、ハンドルリング1430を係止する係止レバー1501が取り付けられている。前カバーベース1500は、ハンドルリング1430の前面側に取り付けられている。
次に、内蓋部1530、ボタンカバー1550およびボタン1570の構成を詳細に説明する。
図41は、ボタンカバー1550の斜視図、背面図および断面図である。図41(a)は、前方からみたボタンカバー1550の斜視図である。図41(b)は、ボタンカバー1550の背面図および縦方向の中心線に沿った断面図である。
図42は、内蓋部1530の斜視図である。図42(a)は、前方からみた内蓋部1530の斜視図である。図42(b)は、後方からみた内蓋部1530の斜視図である。
図43は、ボタン1570の背面図および縦方向の中心線に沿った断面図である。
内蓋部1530の上部には、図42に示すように、軸1531を水平方向に支持する軸支持部1532が上方に突出して形成されている。軸支持部1532には、軸1531が挿入されている。これに対し、ボタンカバー1550の背面上部には、図41に示すように、軸受け部1552が形成されている。軸1531の両端は、軸受け部1552で支持されている。このように、軸1531は、内蓋部1530の周縁上部に設けられているので、内蓋部1530の中央部に設ける場合に比して、ボタン1570の上部とボタンカバー1550との間の隙間ができにくく、その隙間にコイン等がねじ込まれることを抑制することができる。また、ボタン1570の上部とボタンカバー1550との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性を低減することができる。
軸1531は、金属からなる。ボタン1570は、遊技者により操作されるものであるところ、内蓋部1530にはボタン1570の操作が直接伝達されるので、遊技者がボタン1570を勢いよく押下すると、軸1531に強い負荷がかかる場合が想定される。これに対し、本基本形態では、軸1531が金属からなるので、軸1531の耐久性を向上することができる。
内蓋部1530は、開口部1551よりも大径となっている。これにより、内蓋部1530が開口部1551から飛び出にくくなるので、内蓋部1530およびボタン1570が揺動してもボタンカバー1550から飛び出す可能性を低減することができる。
内蓋部1530の周縁には、内蓋部1530の径方向外側に突出する2つの爪1533a、1533bが形成されている。爪1533aは内蓋部1530の左下部に、爪1533bは内蓋部1530の右下部にそれぞれ形成されている。これに対し、ボタンカバー1550の背面の爪1533aに対向する位置には、爪1533aの円周方向の移動を拘束する爪拘束部1553aが形成されている。また、ボタンカバー1550の背面の爪1533bに対向する位置には、爪1533bの円周方向の移動を拘束する爪拘束部1553bが形成されている。ボタンカバー1550に内蓋部1530を取り付けると、爪拘束部1553a、1553bに爪1533a、1533bが嵌り合うので、内蓋部1530は、円周方向の移動が拘束される。これにより、軸1531に生じるねじれ力を低減することができる。したがって、軸1531への負荷を低減することができるので、軸1531の耐久性を向上することができる。また、ボタン1570が回動すると、ハンドルリング1430を一定の角度位置まで回動操作するも、その角度位置で維持することが難しい。これに対し、本基本形態では、内蓋部1530の円周方向の移動が拘束されるので、ボタン1570が回動しにくく、ハンドルリング1430の回動操作位置を維持しやすくなる。
内蓋部1530の中央には、ハンドルリング1430の回動軸に沿って伸長する支持軸(後述:1700h)をボタン1570の押下時に前方に逃がす逃げ孔1534が形成されている。内蓋部1530に逃げ孔1534がない構成では、ボタン1570を押下すると、内蓋部1530に支持軸が接触し、内蓋部1530およびボタン1570の揺動動作が阻害される場合が想定される。これに対し、本基本形態では、ボタン1570を押下すると、内蓋部1530の逃げ孔1534を通じて支持軸が逃がされるので、内蓋部1530およびボタン1570の揺動動作が阻害される可能性を低減することができる。
内蓋部1530には、内蓋部1530およびボタン1570をねじ止めするためのねじを貫通させる3つのねじ貫通孔1535a、1535b、1535cが形成されている。ねじ貫通孔1535aは逃げ孔1534の上方に、ねじ貫通孔1535bは逃げ孔1534の左下方に、ねじ貫通孔1535cは逃げ孔1534の右下方にそれぞれ形成されている。すなわち、ねじ貫通孔1535a、1535b、1535cは、ハンドルリング1430の回動中心軸を中心とした円弧に沿って等間隔に配置されている。これに対し、ボタン1570の背面のねじ貫通孔1535aに対向する位置には、図43に示すように、雌ねじが軸心に沿って形成されたねじ孔柱1571aが設けられている。また、ボタン1570の背面のねじ貫通孔1535bに対向する位置には、雌ねじが軸心に沿って形成されたねじ孔柱1571bが設けられている。また、ボタン1570の背面のねじ貫通孔1535cに対向する位置には、雌ねじが軸心に沿って形成されたねじ孔柱1571cが設けられている。これにより、ハンドルリング1430の回動中心軸の周りにねじ貫通孔1535a、1535b、1535cがほぼ均等に配置されるので、均等に分散された締結力でボタン1570を内蓋部1530にねじ止めすることができる。
ねじ孔柱1571a、1571b、1571cは、ボタン1570の下方に向かうにつれて高くなっている。すなわち、ねじ孔柱1571b、1571cは、ねじ孔柱1571aよりも高くなっている。これにより、ボタン1570が斜め上方に向くので、遊技者がボタン1570を押下しやすくなる。
ボタン1570の背面には、後方に突出する鍔部1572が形成されている。鍔部1572は、ねじ孔柱1571a、1571b、1571cの根元に結合し、背面からみて円環状に形成されている。これにより、第2の基本形態のように、ねじ孔柱1571a、1571b、1571cをボタン1570の背面から直接立ち上げる構成に比して、ねじ孔柱1571a、1571b、1571cが鍔部1572で補強されるので、ねじ孔柱1571a、1571b、1571cの耐久性を向上することができる。
内蓋部1530の前面には、ねじ貫通孔1535a、1535b、1535cに各ねじ孔柱1571a、1571b、1571cを位置決めするための位置決め段部1536が形成されている。位置決め段部1536は、前方に隆起し、各ねじ貫通孔1535a、1535b、1535cの周囲にねじ孔柱1571a、1571b、1571cの外径分だけ間隔をあけて形成されている。これにより、内蓋部1530とボタン1570との位置合わせが容易となるので、内蓋部1530およびボタン1570が組み付けやすくなる。
内蓋部1530およびボタン1570は、各ねじ貫通孔1535a、1535b、1535cにねじを貫通させ、対応する各ねじ孔柱1571a、1571b、1571cにねじ止めすることにより固定される。
ボタン1570は、中心よりも下方に頂点を有する前方に凸な半球状となっている。これにより、ボタン1570の上部の表面積が大きくなるので、遊技者の押圧力を効率的に受けることができる。
ボタン1570の背面には、ボタン1570の周縁に沿って後方に突出する鍔部1573が形成されている。これにより、ボタン1570の内側に誤って指を挿入しても鍔部1573によりその進入が阻止され、ボタン1570の内側に指を挿入することが困難となるので、ボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性をさらに低減することができる。
鍔部1573は、後方に向かうにつれてボタン1570の中心側に傾斜している。これにより、ボタン1570の手前側ほどボタン1570の内側に指を挿入することが困難となるので、ボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性をさらに低減することができる。
鍔部1573は、軸1531に対応する位置よりも下方にのみ形成されている。ボタン1570の全周にわたって鍔部1573が形成される構成では、ボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間ができやすく、ボタン1570を押下した状態で固定するために、その隙間にコイン等がねじ込まれることが想定される。これに対し、本基本形態では、ボタン1570において軸1531に対応する位置よりも上方には鍔部1573が形成されていないので、ボタン1570の上部とボタンカバー1550との間の隙間ができにくく、その隙間にコイン等がねじ込まれることをさらに抑制することができる。また、ボタン1570の上部とボタンカバー1550との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性をさらに低減することができる。
これに対し、ボタンカバー1550の前面には、開口部1551の周縁に沿って前方に突出する鍔部1556が形成されている。鍔部1556は、開口部1551の全周にわたって形成されている。
鍔部1556の外周には、前方に突出する鍔部1557が形成されている。鍔部1556と鍔部1557との間には、鍔部1573を嵌合可能な溝1558が形成されている。鍔部1573は、ボタン1570の押下時に溝1558に嵌合される。これにより、ボタン1570の内側に誤って指を挿入しても鍔部1573、1557によりその進入が阻止され、ボタン1570の内側に指を挿入することが困難となるので、ボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性をさらに低減することができる。また、鍔部1556、1557で鍔部1573が係止されるので、ボタン1570の径方向の移動を拘束することができる。さらに、鍔部1573が溝1558に嵌合し、ボタン1570とボタンカバー1550との位置合わせが容易となるので、ボタン1570およびボタンカバー1550が組み付けやすくなる。
鍔部1556は、前方に向かうにつれてボタンカバー1550の中心側に傾斜している。鍔部1556が水平に立ち上がっている構成では、ボタン1570を押下すると、鍔部1556が鍔部1573に接触し、内蓋部1530およびボタン1570の揺動動作が阻害される場合が想定される。これに対し、本基本形態では、ボタン1570を押下すると、鍔部1556が先つぼみとなっているので、鍔部1573が鍔部1556の外周にスムースに案内され、内蓋部1530およびボタン1570の揺動動作が阻害される可能性を低減することができる。
鍔部1556は、軸1531に対応する位置よりも下方にのみ形成されている。開口部1551の全周にわたって鍔部1556が形成される構成では、ボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間ができやすく、ボタン1570を押下した状態で固定するために、その隙間にコイン等がねじ込まれることが想定される。これに対し、本基本形態では、ボタンカバー1550において軸1531に対応する位置よりも上方には鍔部1556が形成されていないので、ボタン1570の上部とボタンカバー1550との間の隙間ができにくく、その隙間にコイン等がねじ込まれることをさらに抑制することができる。また、ボタン1570の上部とボタンカバー1550との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性をさらに低減することができる。
一方、鍔部1573の外周には、鍔部1557を嵌合可能な溝1574が形成されている。鍔部1557は、ボタン1570の押下時に溝1574に嵌合される。これにより、鍔部1557が溝1574に嵌合し、ボタン1570とボタンカバー1550との位置合わせが容易となるので、ボタン1570およびボタンカバー1550がさらに組み付けやすくなる。
また、ボタン1570の周縁部は、開口部1551の外側に当接するようになっている。これにより、遊技者がボタン1570を勢いよく押下した場合に、内蓋部1530を介して係止レバー1501に大きな力が付加される可能性を低減することができる。したがって、係止レバー1501への衝撃を低減することができるので、係止レバー1501の寿命を向上することができる。
また、ボタンカバー1550の背面には、係止レバー1501の軸(後述:1501a)の移動を拘束する軸拘束部1554が形成されている。これにより、係止レバー1501を安定的に揺動させることができる。
ボタンカバー1550は、下部が上部よりも前方に突出している。これにより、ボタン1570が斜め上方に向くので、遊技者がボタン1570を押下しやすくなる。
ボタンカバー1550、内蓋部1530およびボタン1570は、アクリル等の透明部材からなる。これにより、ボタンカバー1550、内蓋部1530またはボタン1570にコイン等が混入しても発見が容易となる。
次に、前カバーベース1500の構成を詳細に説明する。
図44は、前カバーベース1500の正面図および背面図である。図44(a)は、前カバーベース1500の正面図である。図44(b)は、前カバーベース1500の背面図である。
係止レバー1501は、図44に示すように、軸1501aと、ハンドルリング1430の内周面(後述:1438)を係止するブレーキ部1501bと、ボタン1570の操作を受ける操作受け部1501cとを有して構成されている。ブレーキ部1501bは、てこの原理における作用点となり、軸1501aから後方に延出して形成されている。操作受け部1501cは、てこの原理における力点となり、軸1501aから左下方に延出して形成されている。
前カバーベース1500の中央には、ハンドルリング1430の回動軸に沿って伸長する支持軸(後述:1700h)を貫通させる軸孔1503が形成されている。前カバーベース1500の前面右上部には、軸1501aを支持する軸受け部1502が形成されている。軸受け部1502の左下方には、軸受け部1502に隣接して貫通孔1504が、前カバーベース1500の下部には貫通孔1505がそれぞれ形成されている。貫通孔1504、1505は、前カバーベース1500を前後方向に貫通している。貫通孔1504は、前カバーベース1500の背面側から軸1501aを軸受け部1502に案内するための孔である。貫通孔1505は、操作受け部1501cの前面を露出させるための孔である。
係止レバー1501は、軸1501aを軸受け部1502で支持する一方、前カバーベース1500の背面側から操作受け部1501cを貫通孔1505に臨ませ、コイルバネ1506により操作受け部1501cを前方に付勢することにより、前カバーベース1500に組み付けられる。これにより、係止レバー1501を一旦前カバーベース1500に組み付けると、軸1501aが前カバーベース1500の前面側で支持されるとともに、操作受け部1501cが前方に付勢されるので、係止レバー1501は、前カバーベース1500の背面に固定され、前カバーベース1500から脱落しにくい。したがって、遊技球発射ハンドル42の組み立てが容易となる。
係止レバー1501は、ボタン1570の操作を操作受け部1501cで受けて操作受け部1501cが後方に揺動することにより、ブレーキ部1501bがハンドルリング1430に当接してハンドルリング1430の内周面(後述:1438)を係止する。これにより、前カバーベース1500の前面側で軸1501aを支持するので、第2の基本形態のように、前カバーベース1500の背面側で軸1501aを支持する構成に比して、軸1501aから、ブレーキ部1501bがハンドルリング1430に当接する位置までの距離が大きくなる。すなわち、てこの原理において支点から作用点までの距離が大きくなる。したがって、ボタン1570を少し操作するだけでハンドルリング1430の係止が開始されるので、ボタン1570の操作に対するハンドルリング1430の係止が敏感になる。
係止レバー1501は、さらに、軸1501aから延出し軸孔1503の手前まで伸長する直線部1501dと、直線部1501dの端部から角丸に延出し軸孔1503の周縁に沿って屈曲する曲線部1501eとを有して構成されている。そして、曲線部1501eは、操作受け部1501cに角丸に接続している。すなわち、係止レバー1501は、後方からみた、軸1501aと操作受け部1501cとの間の形状が角のない曲線形となっている。軸1501aと操作受け部1501cとの間の形状が角のある構成では、係止レバー1501の揺動により生じる力が角に集中して負荷される。これに対し、本基本形態では、軸1501aと操作受け部1501cとの間の形状が角のない曲線形となっているので、係止レバー1501の揺動により生じる力が分散して負荷される。したがって、係止レバー1501に局所的な負荷がかかりにくいので、係止レバー1501の寿命を向上することができる。
係止レバー1501は、厚さ方向の断面がコの字形状となっている。これにより、係止レバー1501の厚さ方向の断面を中実とする構成に比して、係止レバー1501を軽量化することができる。
また、ブレーキ部1501bにおけるハンドルリング1430に当接する方向の厚さが、係止レバー1501のうちブレーキ部1501b以外の部分のそれよりも厚くなっている。これにより、ブレーキ部1501bは、ハンドルリング1430に当接して摩耗しやすいところ、ブレーキ部1501bにおけるハンドルリング1430に当接する方向の厚さが厚くなっているので、ブレーキ部1501bの耐摩耗性を向上することができる。
係止レバー1501は、ハンドルリング1430の回動中心軸から軸1501aまでを結ぶ直線と、ハンドルリング1430の回動中心軸から操作受け部1501cまでを結ぶ直線とがなす角度が鈍角(例えば、120°)となっている。これにより、第2の基本形態のように、その角度が直角である構成に比して、係止レバー1501の揺動により係止レバー1501に生じるねじれ力を低減することができる。したがって、係止レバー1501への負荷を低減することができるので、係止レバー1501の耐久性を向上することができる。また、支点となる軸1501aから、力点となる操作受け部1501cまでの距離が大きくなるので、ボタン1570を小さな力で操作しても、ハンドルリング1430に対する大きな係止力を生じる。したがって、ハンドルリング1430の係止が容易となる。
係止レバー1501は、軸1501aと操作受け部1501cとの距離が、軸1501aとブレーキ部1501bとの距離よりも大きくなっている。これにより、ボタン1570を小さな力で操作しても、ハンドルリング1430に対する大きな係止力を生じるので、ハンドルリング1430の係止がさらに容易となる。
操作受け部1501cは、内蓋部1530に対向する面が平坦で、かつ、貫通孔1505の前面側の開口面よりも前方に突出している。これにより、操作受け部1501cでボタン1570の操作を受けやすくなる。
内蓋部1530の背面下部には、操作受け部1501cの平坦面に向けて突出する突起部1537が形成されている(図42(b))。これにより、ボタン1570を押下すると、操作受け部1501cの平坦面に対して突起部1537が点接触するので、ボタン1570に付加される押圧力を効率的に係止レバー1501に伝達することができる。
前カバーベース1500の下部には、コイルバネ1506のバネ部を取り付けるバネ取り付け部1507が形成されている。バネ取り付け部1507の左方には、バネ取り付け部1507に隣接して貫通孔1505が形成されている。また、前カバーベース1500の背面であってバネ取り付け部1507の右方には、コイルバネ1506の一端側の足1506aを係止するバネ止め部1508が形成されている。貫通孔1505がない構成では、コイルバネ1506のバネ部をバネ取り付け部1507に取り付ける際にコイルバネ1506の他端側の足1506bが前カバーベース1500と接触してしまうので、コイルバネ1506の一端側の足1506aと他端側の足1506bを付勢力に抗して特定の状態(例えば、水平状態)に保持しながらコイルバネ1506のバネ部をバネ取り付け部1507に取り付ける必要がある。これに対し、本基本形態では、貫通孔1505を通じてコイルバネ1506の他端側の足1506bを通過させながらコイルバネ1506のバネ部をバネ取り付け部1507に取り付け、コイルバネ1506の一端側の足1506aをバネ止め部1508で係止すればよい。したがって、コイルバネ1506を付勢力に抗して特定の状態に保持する必要がないので、コイルバネ1506の取付が容易となる。
貫通孔1505は、操作受け部1501cを露出させている。すなわち、貫通孔1505は、コイルバネ1506の他端側の足1506bを通過させるものだけでなく、操作受け部1501cを露出させるものとして共用されている。これにより、コイルバネ1506の他端側の足1506bを通過させるために貫通孔1505をわざわざ設ける必要がないので、構成が簡素となるとともに強度の低下を防止することができる。
操作受け部1501cの背面には、操作受け部1501cを左右方向に貫通する溝1501fが形成されている。コイルバネ1506は、コイルバネ1506の他端側の足1506bが操作受け部1501cを跨いで溝1501fで係止され、操作受け部1501cを前方に付勢する。これにより、コイルバネ1506の他端側の足1506bにより操作受け部1501cの両側が付勢されるので、第2の基本形態のように、操作受け部1501cの片側のみを付勢する構成に比して、操作受け部1501cをバランスよく付勢することができる。また、コイルバネ1506の他端側の足1506bが溝1501fで係止されるので、コイルバネ1506が操作受け部1501cから脱落しにくい。したがって、遊技球発射ハンドル42の組み立てがさらに容易となる。さらに、突起部1537との非接触時は、コイルバネ1506により操作受け部1501cが初期位置に復帰するので、ハンドルリング1430の回動操作が係止レバー1501により阻害される可能性を低減することができる。
一方、軸受け部1502の軸1501aを挿入する側1502aは、軸受け部1502から離れるにつれて後方に傾斜する形状となっている。これにより、前カバーベース1500の背面側から軸1501aを滑らせるようにして軸受け部1502に挿入することができるので、軸1501aを軸受け部1502に挿入しやすくなる。
一方、前カバーベース1500の背面であって軸受け部1502の左方には、ハンドルリング1430の回動中心軸方向に伸長するガイド支柱(後述:1631b)をねじ止めするためのねじ孔1509bが形成されている。前カバーベース1500の背面であって軸受け部1502の右方には、ハンドルリング1430の回動中心軸方向に伸長するガイド支柱(後述:1631c)をねじ止めするためのねじ孔1509cが形成されている。前カバーベース1500の背面左下部には、ハンドルリング1430の回動中心軸方向に伸長するガイド支柱(後述:1631a)をねじ止めするためのねじ孔1509aが形成されている。ねじ孔1509aは、ハンドルリング1430の回動中心軸からねじ孔1509bおよびねじ孔1509cまでをそれぞれ結ぶ直線がなす優角の側の円弧に沿ってねじ孔1509bおよびねじ孔1509cから等距離に配置されている。
また、前カバーベース1500の左上部、右部および左下部には、ボタンカバー1550を前カバーベース1500にねじ止めするためのねじを貫通させる3つのねじ貫通孔1510a、1510b、1510cが形成されている。ねじ貫通孔1510a、1510b、1510cは、ハンドルリング1430の回動中心軸を中心とした円弧に沿って等間隔に配置されている。これに対し、ボタンカバー1550の背面のねじ貫通孔1510aに対向する位置には、雌ねじが軸心に沿って形成されたねじ孔柱1555aが設けられている(図41(b))。また、ボタンカバー1550の背面のねじ貫通孔1510bに対向する位置には、雌ねじが軸心に沿って形成されたねじ孔柱1555bが設けられている(図41(b))。また、ボタンカバー1550の背面のねじ貫通孔1510cに対向する位置には、雌ねじが軸心に沿って形成されたねじ孔柱1555cが設けられている(図41(b))。これにより、ハンドルリング1430の回動中心軸の周りにねじ貫通孔1510a、1510b、1510cがほぼ均等に配置されるので、均等に分散された締結力でボタンカバー1550を前カバーベース1500にねじ止めすることができる。また、ボタンカバー1550を前カバーベース1500にねじ止めするので、第2の基本形態における爪部材508a、508bのように、ボタンカバー1550を前カバーベース1500に固定するための部材を設けなくてもすみ、部品点数を低減することができるとともに構造を単純化することができる。
ボタンカバー1550および前カバーベース1500は、各ねじ貫通孔1510a、1510b、1510cにねじを貫通させ、対応する各ねじ孔柱1555a、1555b、1555cにねじ止めすることにより固定される。
次に、ハンドルリング1430の構成を説明する。
図45は、前カバー1450を取り外した状態の遊技球発射ハンドル42の正面図である。
ハンドルリング1430は、図45に示すように、収納容器1401の前面を覆う円盤形状となっている。また、ハンドルリング1430は、周縁に形成されたガイド孔1431a、1431bと、中央に形成された軸孔1433と、軸孔1433の周囲に形成されたねじ孔1432a、1432bと、バネ止め突起1434とを有して構成されている。ガイド孔1431a、1431bは、ハンドルリング1430の外縁に沿った円弧状となっており、軸孔1433を挟んで対向する位置にそれぞれ形成されている。
収納容器1401には、ガイド支柱1631a、ガイド支柱1631bおよびガイド支柱1631cが形成されている。ガイド支柱1631a、1631b、1631cはいずれも、収納容器1401の背面から前面に向かって延びている。ガイド支柱1631b、1631cは、近接して配置されている。ガイド孔1431aには、ガイド支柱1631aが挿入されている。ガイド支柱1631aは、ハンドルリング1430の回動に伴ってガイド孔1431aのなかを案内される。これに対し、ガイド孔1431bには、ガイド支柱1631b、1631cが挿入されている。ガイド支柱1631b、1631cは、ハンドルリング1430の回動に伴ってガイド孔1431bのなかを案内される。ハンドルリング1430の回動可能な範囲は、ガイド孔1431a、1431bのなかを各ガイド支柱1631a、1631b、1631cが相対的に移動可能な範囲に制限される。図45の例では、各ガイド孔1431a、1431bが略半周に渡る円弧状となっているので、回動範囲は、略半周に渡る。基準角度位置(図45に示す角度位置)では、ガイド孔1431aの右回り方向Rの端部にガイド支柱1631aが接触し、ガイド孔1431bの右回り方向Rの端部にガイド支柱1631cが接触する。これに対し、最大回動角度位置(ハンドルリング1430を右回り方向Rに最大に回動させたときの角度位置)では、ガイド孔1431aの左回り方向Lの端部にガイド支柱1631aが接触し、ガイド孔1431bの左回り方向Lの端部にガイド支柱1631bが接触する。
ガイド支柱1631bとガイド支柱1631cとの間には、ブレーキ部1501bが挿入されている。これにより、ハンドルリング1430または前カバーベース1500において係止レバー1501の配置を阻害する部材を少なくすることができるので、ハンドルリング1430の回動中心軸から軸1501aまでを結ぶ直線と、ハンドルリング1430の回動中心軸から操作受け部1501cまでを結ぶ直線とがなす角度が鈍角となるように係止レバー1501を配置することができる。
一方、指掛け部1430a〜1430cは、前方に突出している。これにより、仮にボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間にコイン等が挟まれても、その状態で遊技者がハンドルリング1430を回動操作すると、指掛け部1430a〜1430cがコイン等に接触し、コイン等が脱落することが期待できる。したがって、ボタン1570の操作位置が固定される可能性を低減することができる。
指掛け部1430a〜1430cは、ボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間の延長線上まで突出している。これにより、仮にボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間にコイン等が挟まれても、その状態で遊技者がハンドルリング1430を回動操作すると、指掛け部1430a〜1430cがコイン等に接触し、コイン等が脱落することがさらに期待できる。したがって、ボタン1570の操作位置が固定される可能性をさらに低減することができる。
指掛け部1430a〜1430cは、ボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間に挟まれたコイン等に接触するようにボタンカバー1550との距離が設定されている。例えば、ボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間に挟まれたコイン等が所定長(例えば、1[Cm])突出する場合は、指掛け部1430a〜1430cとボタンカバー1550との距離を所定長以下に設定すればよい。これにより、仮にボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間にコイン等が挟まれても、その状態で遊技者がハンドルリング1430を回動操作すると、指掛け部1430a〜1430cがコイン等に接触し、コイン等が脱落することがさらに期待できる。したがって、ボタン1570の操作位置が固定される可能性をさらに低減することができる。
また、ボタン1570とボタンカバー1550とが接する面は、ハンドルリング1430の側に傾斜している(図38)。これにより、指掛け部1430a〜1430cがコイン等に接触し、コイン等が脱落することがさらに期待できる。したがって、ボタン1570の操作位置が固定される可能性をさらに低減することができる。
一方、バネ止め突起1434には、コイルバネ1435の一端側の足1435aが係止されている。これに対し、ガイド支柱1631aの左回り方向Lの側には、バネ止め部1440が形成されている。そして、バネ止め部1440には、コイルバネ1435の他端側の足1435bが係止されている。コイルバネ1435は、バネ止め部1440から軸孔1433に向かって延び、軸孔1433の周りを右回り方向Rに複数回まわってバネ止め突起1434へ至る金属線で形成されている。コイルバネ1435は、ハンドルリング1430を左回り方向Lに付勢する。そのため、遊技者がハンドルリング1430から手を離すと、ハンドルリング1430は、左回り方向Lに回動し、基準角度位置で止まる。これにより、第1の基本形態のように、ガイド支柱1631bとガイド支柱1631cとの間のバネ止め支柱634によりコイルバネ1435の他端側の足1435bを係止する構成に比して、コイルバネ1435の他端側の足1435bを係止するバネ止め部1440をガイド支柱1631aに形成することによりバネ止め支柱634が不要となる。その代わりに、ガイド支柱1631bとガイド支柱1631cとの間にブレーキ部1501bを挿入することができる。したがって、ハンドルリング1430の回動を阻害する部品が少なくなるので、ハンドルリング1430の回動範囲を大きくすることができる。また、ガイド孔1431bおよびガイド孔1431aの回動方向の長さを大きくすることによりハンドルリング1430の回動範囲を大きくすることもできるが、この構成では、ガイド孔1431bとガイド孔1431aとの間隔(肉厚)が小さくなり、ハンドルリング1430の強度が不足するという問題がある。これに対し、本基本形態では、ガイド孔1431bとガイド孔1431aとの間隔を小さくせずにすむので、ハンドルリング1430の強度を維持しながら回動範囲を大きくすることができる。
図46は、ガイド支柱1631a周辺の正面図である。
バネ止め部1440は、図46に示すように、ハンドルリング1430の回動方向でかつコイルバネ1435の付勢方向と直交する平坦面1440aを有し、コイルバネ1435の他端側の足1435bを平坦面1440aで係止する。これにより、コイルバネ1435の他端側の足1435bをしっかりと係止することができる。したがって、ハンドルリング1430に前カバーベース1500を組み付けやすくなるので、遊技球発射ハンドル42の組み立てがさらに容易となる。
バネ止め部1440は、ハンドルリング1430の回動径方向内側の端部1440bがコイルバネ1435の付勢方向に傾斜している。バネ止め部1440の端部が角のある構成では、コイルバネ1435の他端側の足1435bをバネ止め部1440に係止した場合に、コイルバネ1435の他端側の足1435bのうちバネ止め部1440の端部に当たる部分にコイルバネの付勢力が集中して負荷される。これに対し、本基本形態では、端部1440bがコイルバネの付勢方向に傾斜しているので、コイルバネ1435の他端側の足1435bのうち端部1440bに当たる部分およびその周辺にコイルバネ1435の付勢力が分散して負荷される。したがって、コイルバネ1435の他端側の足1435bに局所的な負荷がかかりにくいので、コイルバネ1435の寿命を向上することができる。
バネ止め部1440は、ガイド孔1431a、1431bの前面側の開口面よりも前方に形成され、コイルバネ1435の他端側の足1435bをハンドルリング1430の回動中心軸方向に係止する段部1440cを有する。これにより、コイルバネ1435の他端側の足1435bがハンドルリング1430の回動を阻害する可能性を低減することができるので、ハンドルリング1430の回動範囲を大きくすることができる。
前カバーベース1500の背面には、コイルバネ1435の他端側の足1435bの移動を拘束するバネ止め部1511aが形成されている。バネ止め部1511aは、平坦面1440aと対向して配置されている。これにより、ハンドルリング1430または前カバーベース1500において係止レバー1501の配置を阻害する部材を少なくすることができるので、ハンドルリング1430の回動中心軸から軸1501aまでを結ぶ直線と、ハンドルリング1430の回動中心軸から操作受け部1501cまでを結ぶ直線とがなす角度が鈍角となるように係止レバー1501を配置することができる。また、ハンドルリング1430に前カバーベース1500を組み付けるだけで、コイルバネ1435の他端側の足1435bをバネ止め部1511aで拘束することができる。したがって、遊技球発射ハンドル42の組み立てがさらに容易となる。さらに、コイルバネ1435の他端側の足1435bの移動を拘束するのにガイド支柱1631aを利用することができるので、バネ止め部1511aを断面コの字形状とする構成に比して、構造を単純化することができ、省スペース化を図ることができる。
前カバーベース1500の背面には、コイルバネ1435の他端側の足1435bの移動を拘束するバネ止め部1511bが形成されている。バネ止め部1511bは、バネ止め部1511aと対向しかつバネ止め部1440に隣接して配置されている。ハンドルリング1430に前カバーベース1500を組み付ける際に、コイルバネ1435の他端側の足1435bがガイド支柱1631aの側に入り込んでしまうと、ガイド支柱1631aとねじ孔1509aとの間にコイルバネ1435の他端側の足1435bが挟まってしまい、遊技球発射ハンドル42の組み立ての障害となる。これに対し、本基本形態では、コイルバネ1435の他端側の足1435bがガイド支柱1631aの側に移動するのをバネ止め部1511bで拘束することができるので、コイルバネ1435の他端側の足1435bがガイド支柱1631aの側に入り込んでしまう可能性を低減することができる。したがって、遊技球発射ハンドル42の組み立てがさらに容易となる。
コイルバネ1435の他端側の足1435bは、ハンドルリング1430の回動方向でかつコイルバネ1435の収縮方向に回動して付勢力を保った状態でバネ止め部1440に係止されている。これにより、コイルバネ1435が固定された状態でハンドルリング1430に取り付けられるので、ハンドルリング1430に前カバーベース1500を組み付けるだけで、コイルバネ1435の他端側の足1435bをバネ止め部1511aで拘束することができる。したがって、遊技球発射ハンドル42の組み立てがさらに容易となる。また、基準角度位置において付勢力が付加されるので、ハンドルリング1430の回動操作位置を基準角度位置に確実に復帰させることができる。
次に、ハンドルベース1400の構成を説明する。
図47は、図45に示す状態からさらにハンドルリング1430を取り外した遊技球発射ハンドル42の正面図である。
図47には、収納容器1401が示されている。収納容器1401は、前面からみた形状が円形状であり、内部が背面方向に窪んだ器形状となっている。収納容器1401は、ガイド支柱1631a〜1631cと、バネ止め支柱1766と、付勢ギヤ軸支柱1750(以下、単に「付勢ギヤ軸1750」ともいう。)とを有して構成されている。支柱1631a〜1631c、1766、1750はいずれも、収納容器1401の背面から前面に向かって延びている。
付勢ギヤ軸1750には、付勢ギヤ1740が回転可能に取り付けられている。また、付勢ギヤ1740の側面には、突出部DSTが設けられている。付勢ギヤ1740が右回り方向Rに回転する場合は、突出部DSTがストッパ(不図示)に接触する角度位置まで付勢ギヤ1740が回転可能である。
収納容器1401の中央には、主動ギヤ1700が取り付けられている。主動ギヤ1700は、収納容器1401の軸受け部(後述:1710)に回転可能に取り付けられている。主動ギヤ1700は、ハンドルリング1430が固定される固定部1700fと、固定部1700fの背面側に設けられたギヤ部1700gとを有して構成されている。ギヤ部1700gと付勢ギヤ1740とは、図示する正しい咬み合い位置で咬み合っている。
なお、固定部1700fには、2つのねじ孔1702a、1702bが形成されている。ねじ孔1702a、1702bには、ねじ孔1432a、1432bがそれぞれ対向し、これらの孔を貫通するねじ(不図示)によりハンドルリング1430が固定部1700fに固定される。
付勢ギヤ1740とバネ止め支柱1766との間には、付勢バネ1760が架けられている。付勢ギヤ1740は、付勢バネ1760により右回り方向Rに付勢される。付勢ギヤ1740には、主動ギヤ1700が咬み合わされ、主動ギヤ1700には、ハンドルリング1430が固定されているので、ハンドルリング1430は、付勢バネ1760により左回り方向Lに付勢される。付勢バネ1760だけでハンドルリング1430を付勢する構成では、同じ付勢力を維持するために付勢バネ1760の付勢力を強くしなければならないので、主動ギヤ1700および付勢ギヤ1740が摩耗しやすい。また、コイルバネ1435だけでハンドルリング1430を付勢する構成では、付勢ギヤ1740の歯が主動ギヤ1700の歯に常には接触しないので、主動ギヤ1700と付勢ギヤ1740との間のバックラッシュによりハンドルリング1430の微調整が困難となる。これに対し、本基本形態では、コイルバネ1435および付勢ギヤ1740によりハンドルリング1430を左回り方向Lに付勢するので、主動ギヤ1700および付勢ギヤ1740の耐摩耗性を向上することができるとともに、ハンドルリング1430の微調整が容易となる。
なお、2つのギヤ1700、1740と、これらのギヤを支持する支持部(例えば、付勢ギヤ軸1750、主動ギヤ1700を支持する軸受け部(後述:1710))と、付勢バネ1760とは、ギヤ機構1800を構成する。第1の基本形態におけるギヤ機構800と比較すると、ギヤ機構1800には、従動ギヤ720が設けられていないので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができる。
また、収納容器1401には、発射停止スイッチ1620が固定されている。発射停止スイッチ1620は、発射停止スイッチ操作部1410により操作される。
次に、主動ギヤ1700および付勢ギヤ1740を咬み合わせた構成を説明する。
図48は、互いに咬み合わされた主動ギヤ1700および付勢ギヤ1740を示す斜視図である。
主動ギヤ1700は、図48に示すように、固定部1700fの中央から前面に向かって突出する支持軸1700hを有して構成されている。支持軸1700hは、軸孔1433に挿入されている。
また、図48には、可変抵抗器VRが示されている。可変抵抗器VRは、支持部1402の内部に固定されている。可変抵抗器VRは、付勢ギヤ軸1750を有して構成されている。付勢ギヤ軸1750は、収納容器1401を貫通して前面に向かって延びている。
また、可変抵抗器VRは、発射制御部243bに接続されている。発射制御部243bによる発射制御は、可変抵抗器VRの抵抗値に応じて調整される。
なお、本基本形態では、主動ギヤ1700の回転軸R1700と、付勢ギヤ1740の回転軸R1740とは平行である。いずれの回転軸R1700、R1740も、背面から前面に向かう方向と平行である。また、ギヤ1700、1740の歯(歯溝)は、回転軸と平行に延びている。
次に、収納容器1401の構成を説明する。
図49は、収納容器1401内部(正面側)の概略構成を示す斜視図である。図49は、図48の斜視図と同じ方向からみたものである。
図49には、軸受け部1710と、付勢ギヤ軸1750と、バネ止め支柱1766とが示されている。他の構成要素(例えば、図45のガイド支柱1631a)は図示が省略されている。なお、収納容器1401の側面に設けられた切り欠き1401vは、発射停止スイッチ操作部1410の端部を収納容器1401の外に出すためのものである。
軸受け部1710は、収納容器1401の背面から前面に向かって延びる中空の円筒形状となっている。後述するように、軸受け部1710の内側に形成される孔1710hには、主動ギヤ1700が回転可能に挿入されている。また、軸受け部1710の内側には、収納容器1401の背面から前面に向かって延びる溝1710aが形成されている。
次に、主動ギヤ1700の構成を説明する。
図50は、主動ギヤ1700の構成を示す図である。図50(a)は、後方からみた主動ギヤ1700の斜視図である。図50(b)は、主動ギヤ1700の背面図である。
主動ギヤ1700は、図50に示すように、固定部1700fの中央から背面に向かって延びる突出軸1700jを有して構成されている。突出軸1700jは、軸受け部1710に挿入されている。また、突出軸1700jの端部の側面には、突起部1700jtが設けられている。突起部1700jtは、背面からみた場合に突出軸1700jの中心(回転軸R1700)から外に向かう所定の方向D1に突出している。突起部1700jtは、突出軸1700jを軸受け部1710に挿入する際に、溝1710aを通される。
ギヤ部1700gの歯は、突出軸1700jの周囲の略半周に渡る仮想的な円弧1700a上に形成されており、固定部1700fの背面から収納容器1401の背面に向かって延びている。円弧1700aは、主動ギヤ1700(すなわち、ハンドルリング1430)の回転範囲に対応している。換言すれば、円弧1700aは、ハンドルリング1430の回転により付勢ギヤ1740と咬み合い得る範囲と同じである。
また、ギヤ部1700gは、歯高の低い低歯部1700gn1、1700gn2と、歯高の高い高歯部1700gwとを有して構成されている。ここで、歯高とは、1つの歯の高さを意味している。図50(a)の例では、歯は、回転軸R1700と平行に延びているので、歯高は、回転軸R1700に沿った長さ、すなわち、背面から前面に向かう方向の長さを表している。
本基本形態では、各低歯部1700gn1、1700gn2の歯高は同じである。また、高歯部1700gwの歯(図50(a)、(b)の例では、2本の歯)は、他の歯よりも背面側に突出している。これらの歯部は、円弧1700a上に、低歯部1700gn1、高歯部1700gw、低歯部1700gn2の順番に配置されている。なお、低歯部1700gn2は、主動ギヤ1700の組み付け時に付勢ギヤ1740の歯溝に挿入される。
次に、付勢ギヤ1740の構成を説明する。
図51は、付勢ギヤ1740の構成を示す図である。図51(a)は、前方からみた付勢ギヤ1740の斜視図である。図51(b)は、付勢ギヤ1740の正面図である。
付勢ギヤ1740は、図51に示すように、円筒形のギヤである。付勢ギヤ1740の中央には、貫通軸孔1740hが形成されている。貫通軸孔1740hは、付勢ギヤ軸1750に嵌合している。なお、貫通軸孔1740hと付勢ギヤ軸1750との断面は略同じ形状となっており、その形状は、円形状の一部が直線の弦で切り落とされた形状である。したがって、付勢ギヤ1740を付勢ギヤ軸1750に組み付けた場合に、付勢ギヤ1740と付勢ギヤ軸1750との間の相対的な角度位置は一意に決まる。そして、付勢ギヤ1740が回転した場合に、付勢ギヤ軸1750が滑ることが防止される。なお、断面の形状としては、図51に示す形状に限らず、他の任意の形状を採用することができる。例えば、2等辺三角形を採用してもよい。ただし、付勢ギヤ1740と付勢ギヤ軸1750との間の相対的な角度位置が一意に決まるような形状であることが好ましい。換言すれば、回転対称の角度が360度のみであるような形状が好ましい。また、付勢ギヤ軸1750を貫通軸孔1740hに圧入する場合は、断面の形状として円を採用してもよい。
付勢ギヤ1740の全周には、歯が設けられている。一部の歯溝の背面側の端部は、ツバ1740fによって埋められている。残りの歯溝1740p(図51の例では、2つの歯溝)には、ツバが設けられていない。主動ギヤ1700が付勢ギヤ1740と咬み合わされる際には、これらのツバ無し歯溝1740pに高歯部1700gwの歯が挿入される。
なお、付勢ギヤ1740の歯の前面側の端部には、面取り加工が施されている。これは、主動ギヤ1700が咬み合わされる際に、主動ギヤ1700の歯を滑らかに挿入するためである。
突出部DSTには、付勢バネ1760を掛けるためのバネ止め溝1740aが形成されている。なお、付勢バネ1760は、バネ止め支柱1766から付勢ギヤ軸1750に向かって延び、付勢ギヤ軸1750の周りを左回り方向Lに複数回まわってバネ止め溝1740aへ至る金属線で形成されている。
〔動作〕
次に、本基本形態の動作を説明する。
図52は、遊技球発射ハンドル42の動作を説明するための図である。図52(a)は、ボタン1570を押下する前の状態を示している。図52(b)は、ボタン1570を押下した状態を示している。
ハンドルリング1430には、コイルバネ1435により、ハンドルリング1430の回動操作位置を基準角度位置に復帰させる付勢力が付加されるので、遊技者がハンドルリング1430を回動操作する場合は、コイルバネ1435の付勢力に抗してハンドルリング1430を一定の回動操作位置まで回動操作し、その回動操作位置に保持する必要がある。ハンドルリング1430が回動すると、発射制御部243bにより、ハンドルリング1430の回動量に応じて遊技球の発射強度が制御され、遊技球発射装置110により、遊技領域に遊技球が発射される。
このとき、遊技者が手のひらでボタン1570を押下すると、図52に示すように、前カバーベース1500の上端部を軸として内蓋部1530およびボタン1570が揺動し、突起部1537が操作受け部1501cに接触し、操作受け部1501cを押圧する。操作受け部1501cが押圧されると、係止レバー1501が回動し、ブレーキ部1501bがハンドルリング1430の内周面1438を径方向外側に押圧することによりハンドルリング1430が係止する。
〔効果〕
このようにして、本基本形態では、係止レバー1501は、軸1501aを軸受け部1502で支持する一方、前カバーベース1500の背面側から操作受け部1501cを貫通孔1505に臨ませ、コイルバネ1506により操作受け部1501cを前方に付勢することにより、前カバーベース1500に組み付けられる。
これにより、係止レバー1501を一旦前カバーベース1500に組み付けると、軸1501aが前カバーベース1500の前面側で支持されるとともに、操作受け部1501cが前方に付勢されるので、係止レバー1501は、前カバーベース1500の背面に固定され、前カバーベース1500から脱落しにくい。したがって、遊技球発射ハンドル42の組み立てが容易となる。
さらに、本基本形態では、ハンドルリング1430の回動操作位置を基準角度位置に復帰させる付勢力をハンドルリング1430に付加するコイルバネ1435を備え、ハンドルリング1430は、コイルバネ1435の一端側の足1435aを係止するバネ止め突起1434を備え、前カバーベース1500は、コイルバネ1435の他端側の足1435bの移動を拘束するバネ止め部1511a、1511bを備える。
これにより、第1の基本形態のように、ガイド支柱1631bとガイド支柱1631cとの間のバネ止め支柱634によりコイルバネ1435の他端側の足1435bを係止する構成に比して、コイルバネ1435の他端側の足1435bの移動をバネ止め部1511a、1511bで拘束することによりバネ止め支柱634が不要となる。その代わりに、ガイド支柱1631bとガイド支柱1631cとの間にブレーキ部1501bを挿入することができる。したがって、ハンドルリング1430の回動を阻害する部品が少なくなるので、ハンドルリング1430の回動範囲を大きくすることができる。
また、ガイド孔1431bおよびガイド孔1431aの回動方向の長さを大きくすることによりハンドルリング1430の回動範囲を大きくすることもできるが、この構成では、ガイド孔1431bとガイド孔1431aとの間隔が小さくなり、ハンドルリング1430の強度が不足するという問題がある。これに対し、本基本形態では、ガイド孔1431bとガイド孔1431aとの間隔を小さくせずにすむので、ハンドルリング1430の強度を維持しながら回動範囲を大きくすることができる。
さらに、本基本形態では、ボタンカバー1550の背面側から内蓋部1530を開口部1551に臨ませるとともにボタンカバー1550の前面側からボタン1570を開口部1551に臨ませ、内蓋部1530およびボタン1570が開口部1551を挟んで前後方向に揺動可能となるようにボタン1570が内蓋部1530に取り付けられている。
これにより、内蓋部1530およびボタン1570の2重構造とし、内蓋部1530およびボタン1570が開口部1551を挟んで揺動するので、第2の基本形態のように、内蓋部1530がなくボタン1570だけが揺動する構成に比して、ボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性を低減することができる。
〔他の基本形態〕
なお、第1の基本形態においては、ボタンカバー540に開口部542を形成し、ボタン520の前面を開口部542から露出させるようにしてボタンカバー540をボタン520に取り付けて構成したが、これに限らず、図53に示すように構成することもできる。
図53は、第1の基本形態の変形例を示す遊技球発射ハンドル41の水平断面図である。
ボタン520は、図53に示すように、ボタンカバー540の内側に嵌合している。ボタンカバー540の内周面には、後方に突出する爪部540aが形成されている。これに対し、ボタン520の外周面には、爪部540aを受ける爪受け部520aが径方向外側に形成されている。そして、ボタン520とボタンカバー540とは、爪部540aを爪受け部520aで受けることにより取り付けられている。これにより、ボタン520は、基準位置で前方への移動が拘束されるので、簡素な構成で前方への移動を拘束することができる。
ボタン520の前面は、平坦となっている。そして、ボタン520の前面には、ボタン前カバー526が取り付けられている。ボタン前カバー526は、ねじによりボタン520に固定されている。ボタン前カバー526は、ボタン520の前面全体を覆い前方に凸な半球状となっている。また、ボタン前カバー526の背面は、ボタン520の前面よりも大径となっている。
ボタン前カバー526が存在しない場合、ボタン520の外周面とボタンカバー540の内周面との間の隙間W1にコイン等がねじ込まれると、ボタン520の操作位置が固定され、ボタン520を押下しないで遊技が行われることが想定される。これに対し、図53の構成では、ボタン前カバー526がボタン520の前面全体を覆いかつボタン520よりも大径となっているので、隙間W1にコイン等がねじ込まれることを抑制することができる。
また、図53の構成では、ボタン前カバー526の背面とボタンカバー540の前面との間に隙間W2が形成されるが、隙間W2にコイン等がねじ込まれても、ボタン前カバー526が前方に押圧されるだけなので、ボタン520の操作位置が固定される可能性を低減することができる。また、隙間W2にコイン等がねじ込まれても、ボタン520の側面にコイン等が当接するので、遊技球発射ハンドル41のなかにコイン等が埋没する可能性を低減することができる。
また、ボタン前カバー526の背面は、さらにボタンカバー540の開口部よりも大径となっている。
ボタン前カバー526の背面がボタンカバー540の開口部よりも小径または同程度の口径である場合、遊技者は、手のひらをボタン前カバー526に押しつけて遊技球発射ハンドル41を操作するので、隙間W2に指の肉が挟まれることが想定される。これに対し、図53の構成では、ボタン前カバー526の背面がボタンカバー540の開口部よりも大径となっているので、隙間W2に指の肉が挟まれる可能性を低減することができる。
また、隙間W2は、爪受け部520aの背面と前カバーベース500の前面との間の隙間W3よりも大きく設定されている。これにより、ボタン520を最大限に押下しても、隙間W2が残るので、隙間W2に指の肉が挟まれる可能性をさらに低減することができる。
また、第1の基本形態において、ボタン520は、上端部を軸として前後方向に揺動可能に取り付けて構成したが、これに限らず、次の構成を採用することができる。
第1の構成は、遊技球発射ハンドル41(図14の前面)を上向きに取り付ける構成である。ボタン520は、上下方向に揺動可能に取り付ける。このとき、軸522aは、ボタン520の後端部が考えられるが、これに限らず、ボタン520の前端部、左端部、右端部それ以外の箇所であってもよい。ただし、ハンドルリング430の回動範囲において、指掛け部430b、430cの接触面対向方向と、ボタン520の揺動径方向外側の方向とがいずれかの角度位置で一致するように、軸522aの位置を設定することが好ましい。
これにより、ボタン520を下方に押下することができるので、遊技者が遊技球発射ハンドル41に手を添えた状態で遊技球発射ハンドル41に付加される力を効果的に利用してボタン520を操作することができる。したがって、ボタン520の操作が容易となる。
第2の構成は、第1の基本形態と同様に、遊技球発射ハンドル41(図14の前面)を前向きに取り付ける構成である。ボタン520は、前後方向に揺動可能に取り付ける。このとき、軸522aは、ボタン520の下端部、左端部、右端部それ以外の箇所であってもよい。ただし、ハンドルリング430の回動範囲において、指掛け部430b、430cの接触面対向方向と、ボタン520の揺動径方向外側の方向とがいずれかの角度位置で一致するように、軸522aの位置を設定することが好ましい。
これにより、ボタン520を後方に押下することができるので、遊技者が遊技球発射ハンドル41に手を添えた状態で遊技球発射ハンドル41に付加される力を効果的に利用してボタン520を操作することができる。したがって、ボタン520の操作が容易となる。
また、第1の基本形態においては、ボタン520の上端部に軸522aを設けて構成したが、これに限らず、軸522aは、ボタン520の上端部よりもさらに遊技球発射ハンドル41の内側に設けて構成することもできる。
これにより、支点となる軸522aから、力点となるボタン520の前面までの距離が大きくなるので、ボタン520を小さな力で押下しても、第1の基本形態に比して、ハンドルリング430に対する大きな係止力を生じる。したがって、ハンドルリング430の係止が容易となる。
また、第1の基本形態においては、ボタン520を押下することによりハンドルリング430の復帰を規制するように構成したが、これに限らず、次の構成を採用することができる。
第1の構成は、遊技者がボタン520を牽引することによりハンドルリング430の復帰を規制する構成である。牽引しやすいようにボタン520に取っ手を設けてもよい。
これにより、遊技者がボタン520を牽引すると、係止部材506により、ハンドルリング430が基準角度位置に復帰することが規制されるので、発射強度の固定が容易で、長時間遊技を行っても疲れにくく、遊技者の負担を低減することができる。
第2の構成は、遊技球発射ハンドル41を傾倒可能に構成し、遊技者が遊技球発射ハンドル41を傾倒させることによりハンドルリング430の復帰を規制する構成である。この場合、遊技者が遊技球発射ハンドル41から手を離した場合に、ハンドルリング430が初期位置に復帰するように、遊技球発射ハンドル41を初期位置(例えば、遊技球発射ハンドル41が正面を向く位置)に復帰させる付勢力を付加することが好ましい。
これにより、遊技者が遊技球発射ハンドル41を傾倒させると、係止部材506により、ハンドルリング430が基準角度位置に復帰することが規制されるので、発射強度の固定が容易で、長時間遊技を行っても疲れにくく、遊技者の負担を低減することができる。また、遊技者が遊技球発射ハンドル41に手を添えた状態で遊技球発射ハンドル41に付加される力が下方への加重となり、遊技球発射ハンドル41を操作することができるので、遊技球発射ハンドル41の操作が容易となる。
また、第1の基本形態において、係止部材506は、突起部524との非接触時に他端部がハンドルリング430の内側前面436に接触しない位置に復帰させる付勢力を発生させるため板バネ状に構成したが、これに限らず、板バネ状に構成しなくてもよい。この場合、例えば、係止部材506の自重により、突起部524との非接触時に他端部がハンドルリング430の内側前面436に接触しない位置に復帰するように係止部材506を取り付ければよい。
また、第1の基本形態においては、ハンドルリング430を回動操作してもボタン520の角度位置が変化しなかったが、これに限らず、ハンドルリング430の回動と一体にまたは連動してボタン520も回動する構成とすることができる。ボタン520の角度位置が常に一定の場合、ハンドルリング430の回動操作位置によってボタン520に付加される力の方向が変化するが、ハンドルリング430と一体にまたは連動して回動することにより、ボタン520に付加される力の方向の変化を小さくすることができる。したがって、遊技者が手で押さえる力を効果的に利用してボタン520を操作することができるので、ボタン520の操作がさらに容易となる。
また、第1の基本形態においては、ボタン520の質感について特に説明しなかったが、ボタン520は、長時間操作することもあり、遊技者にとって心地よい質感であることが好ましい。例えば、パウダービーズ(登録商標)を表面に付着させることにより質感をよくすることが考えられる。
また、第1の基本形態においては、ハンドルリング430の復帰を規制するための操作を行うものをボタン520として構成したが、これに限らず、例えば、ハンドル、ダイヤル、スイッチ、スライダ、レバー、ペダル、コントローラまたはタッチパネルとして構成することができる。レバーで構成する場合、遊技者の肘をかける肘掛け部を設け、レバーの一端部を肘掛け部に接続して構成することが考えられる。これにより、遊技者は、肘掛け部に肘をかけるだけでハンドルリング430の回動操作位置を固定することができるので、遊技者の負担を低減することができる。ペダルで構成する場合、遊技者は、ペダルを踏むだけでハンドルリング430の回動操作位置を固定することができるので、遊技者の負担を低減することができる。
また、第1の基本形態においては、発射強度を調整するための操作を行うものをハンドルリング430として構成したが、これに限らず、例えば、ボタン、スイッチ、スライダ、レバー、ペダル、コントローラまたはタッチパネルとして構成することができる。
また、第1の基本形態において、主動ギヤ700と従動ギヤ720との構成としては、上記構成に限らず、他の種々の構成を採用することができる。例えば、主動ギヤに、歯溝の一部分を埋める制止部を設け、従動ギヤに、制止部と接触すべき部分が欠けている第1種歯と、制止部と接触すべき部分に欠けのない第2種歯とを設けてもよい。ここで、第2種歯は、誤った咬み合い位置で主動ギヤと従動ギヤとが咬み合わされた場合にのみ、制止部と接触して各ギヤの回転を制止するように構成されている。
いずれの場合も、制止部の位置は、歯溝の端部であってもよく、歯溝の途中であってもよい。ただし、歯溝の途中に設けられた制止部は、型抜きや掘削等による歯溝の形成に支障をきたす場合が多い。したがって、歯溝の端部に制止部を設ければ、容易にギヤを製造することができる。また、第1種歯は、途中の一部分が欠けていてもよく、また、制止部の手前まで延びる連続な歯のみで形成されていてもよい。ただし、歯の途中に設けられた切り欠きは、型抜きや掘削等による歯の形成に支障をきたす場合が多い。したがって、第1種歯を制止部の手前まで延びる連続な歯のみで形成すれば、容易にギヤを製造することができる。第2種歯についても、同様に、制止部と接触する位置まで延びる連続な歯のみで形成することが好ましい。
また、第1の基本形態において、付勢ギヤ740が付勢される方向は、左回り方向Lに限らず右回り方向Rであってもよい。また、付勢ギヤ740の構成としては、図25の構成に限らず、任意の構成を採用することができる。例えば、歯が外周部740oの全周に渡って設けられていてもよい。この場合は、突出部DSTを外周部740oの上面や下面に設ければよい。
また、第1の基本形態においては、ストッパSTと突出部DSTとを省略してもよい。この場合は、従動ギヤ720を組み込む際には、別途、付勢ギヤ740に力を加えることにより、付勢ギヤ740の角度位置を所定の角度位置に保持することが好ましい。また、付勢バネ760の構成として、付勢ギヤ740の角度位置が所定の角度位置である場合は、付勢バネ760が延びきることにより、付勢ギヤ740に付勢力が付加されないような構成を採用してもよい。これにより、ストッパSTがなくても、付勢ギヤ740の角度位置を付勢バネ760により所定の角度位置に保持することができる。なお、この場合も、付勢ギヤ740が右回り方向Rに回転した場合は、付勢ギヤ740に付勢力が付加される。
また、第1の基本形態においては、付勢ギヤ740を省略してもよい。この場合は、従動ギヤ720の角度位置を任意の位置に設定可能である。ただし、従動ギヤ720の角度位置が所定の角度位置に保持された状態で主動ギヤ700が装着される。すなわち、所定の正しい咬み合い位置で、主動ギヤ700と従動ギヤ720とが咬み合わされる。
ただし、遊技球発射ハンドル41の発射強度の細かい制御を容易にするためには、従動ギヤ720を一方向に付勢することが好ましい。例えば、従動ギヤ720に付勢部を設けてもよい。
また、第1の基本形態において、主動支持部(例えば、図22の軸受け部710)に主動ギヤ700を所定の角度位置で嵌合するための第1嵌合部と第2嵌合部との構成としては、溝710aと突起部700jtとを用いる構成に限らず、種々の構成を採用することができる。例えば、主動ギヤ700の突出軸700jに溝を設け、軸受け部710の孔710hの内側に、その溝を通る突起部を設けてもよい。一般には、主動ギヤ700の角度位置が所定の正主動角度位置である場合にのみ、第1嵌合部と第2嵌合部とが嵌合することにより、主動ギヤ700と主動支持部とが嵌合できるような任意の構成を採用することができる。
また、このような第1嵌合部と第2嵌合部とを省略してもよい。この場合は、所定の角度位置で主動ギヤ700を組み込むために、その角度位置を確認するための印を主動ギヤ700に設けることが好ましい。
また、第1の基本形態において、遊技球発射ハンドル41の構成としては、上記構成に限らず、他の種々の構成を採用することができる。例えば、各ギヤの大きさやピッチや歯数等のギヤ機構の構成としては、他の任意の構成を採用することができる。第1の基本形態では、従動ギヤ720のツバ無し歯溝720pの数が2であったが、円ピッチがより小さい場合は、ツバ無し歯溝の数が3以上に設定されてもよい。
また、第1の基本形態においては、主動ギヤ700、従動ギヤ720および付勢ギヤ740のそれぞれとして、平歯車を採用しているが、他の種類の歯車を採用することもできる。例えば、はすば歯車を採用してもよい。
また、第1の基本形態においては、従動ギヤ720が、角度位置に応じて可変抵抗器VRの抵抗値を変化させる抵抗軸730に設けられたギヤであるが、従動ギヤ720としては、他の種々のギヤを採用することができる。例えば、機械的に発射強度を調整するための軸に設けられたギヤを採用してもよい。バネにより付勢された打撃用ハンマ(不図示)を用いて遊技球を発射させる遊技機においては、バネの一端部の固定位置を変化させることにより、発射強度を調整することができる。この場合は、バネの固定位置を機械的に変化させるための軸に、従動ギヤ720を設けてもよい。一般には、従動ギヤ720としては、角度位置に応じて遊技球の発射強度を調整するための任意のギヤを採用することができる。
また、第2の基本形態において、係止レバー514には、突起部524との非接触時に他端部がハンドルリング430の内周面438に接触しない位置に復帰させる付勢力を発生するコイルバネ518を取り付けたが、これに限らず、コイルバネ518を取り付けなくてもよい。この場合、例えば、係止レバー514の自重により、突起部524との非接触時に他端部がハンドルリング430の内周面438に接触しない位置に復帰するように係止レバー514を取り付ければよい。
また、第2の基本形態においては、第1の基本形態に適用したが、これに限らず、第1の基本形態の変形例にも同様に適用することができる。第2の基本形態の変形例についても同様である。
また、第3の基本形態においては、ハンドルリング430およびボタン520の両方にタッチセンサを設けて構成したが、これに限らず、ハンドルリング430およびボタン520の一方にのみタッチセンサを設けて構成することもできる。
また、第3の基本形態において、発射制御部243bは、ハンドルリング430のタッチセンサまたはボタン520のタッチセンサで接触を検出しない場合は、遊技球の発射を許可しないように構成したが、これに限らず、ハンドルリング430のタッチセンサおよびボタン520のタッチセンサで接触を検出しない場合は、遊技球の発射を許可しないように構成することもできる。
このような構成であれば、ボタン520およびハンドルリング430に接触していないと、両方のタッチセンサにより、ボタン520およびハンドルリング430に対する人体の接触が検出されない。両方のタッチセンサで接触を検出しない場合は、発射制御部243bにより、遊技球の発射が許可されない。
これにより、コイン等を挟んでハンドルリング430およびボタン520の操作位置を固定し、ハンドルリング430およびボタン520に接触しないで遊技を行うことを防止することができるので、遊技者の技量による遊技を実現することができる。また、ハンドルリング430またはボタン520に接触すれば足りるので、ハンドルリング430またはボタン520に接触するという姿勢で遊技者に遊技を行わせることができ、遊技者の姿勢の自由度を高めることができる。
この場合、検出回路を1つだけ設け、ハンドルリング430の金属部分とボタン520の金属部分とをハーネス等で接続することにより構成することができる。これにより、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができる。
また、第3の基本形態においては、第1の基本形態に適用したが、これに限らず、第1の基本形態の変形例、並びに第2の基本形態およびその変形例にも同様に適用することができる。第3の基本形態の変形例についても同様である。
また、第4の基本形態においては、ボタン型レバー528は、ハンドルリング430の内周面438を径方向外側に押圧することによりハンドルリング430を係止する構成としたが、本構成に限るものでない。ハンドルリング430の内周面438でなく、前面や背面など別部位を押圧するものであってもよいし、その押圧方向も径方向内側や軸方向に沿った前方または後方に押圧するものであってもよい。
また、第4の基本形態において、ボタン型レバー528は、回動動作する構成に限るものでなく、スライド移動等、第4の基本形態とは別の動作をするものであってもよいが、回動動作する構成とした上でハンドルリング430の回動に対して生じる摩擦力を少なくすることが好ましい。例えば、ボタン型レバー528の重心位置に軸528aを配置して自重による回転力がまったく生じないようにしてもよい。この場合は、摩擦力をゼロにしつつ、ボタン型レバー528の可動範囲を少なくすることができるので、上記した可動動作に伴う不具合を低減できる。
また、第4の基本形態において、ボタン型レバー528は、初期位置においてハンドルリング430の内周面438と係止アーム528cの係止面528dとの間にわずかな隙間が生じるように、例えば、第4の基本形態に対して、ボタン型レバー528の軸528aの形成位置をさらに前側にしてもよい。この場合は、初期位置における摩擦力をなくすことができる。
また、第4の基本形態において、ボタン型レバー528は、必ずしも一部品で構成する必要はなく、複数部品を組み合せて構成し、遊技者の押圧操作力を複数の部材を介してハンドルリング430に伝達する構成としてもよい。
また、第4の基本形態においては、係止アーム528cの係止面528dを、初期位置でハンドルリング430の内周面438に接触させて構成したが、これに限らず、初期位置でハンドルリング430の内周面438に極めて接近させまたはある程度離間させて構成することもできる。
また、第4の基本形態においては、ボタン型レバー528を金属等の剛体で構成したが、これに限らず、剛体で構成しなくてもよい。例えば、ABS樹脂等で構成することができる。
また、第4の基本形態においては、第2の基本形態に適用したが、これに限らず、第2の基本形態の変形例、並びに第1および第3の基本形態並びにその変形例にも同様に適用することができる。第4の基本形態の変形例についても同様である。
また、第5の基本形態においては、コイルバネ1506が片側から操作受け部1501cを前方に付勢するように構成したが、これに限らず、2つのコイルバネを用い、第1コイルバネが片側(例えば、右側)から操作受け部1501cを前方に付勢するとともに、第2コイルバネが逆の片側(例えば、左側)から操作受け部1501cを前方に付勢するように構成することもできる。
これにより、第1コイルバネおよび第2コイルバネにより操作受け部1501cの両側が付勢されるので、第2の基本形態のように、操作受け部1501cの片側のみを付勢する構成に比して、操作受け部1501cをバランスよく付勢することができる。
また、第5の基本形態においては、軸受け部1502の軸受け溝の深さについて特に説明しなかったが、係止レバー1501が屈曲していることに起因してねじれ力が発生することを考慮し、軸受け部1502の軸受け溝のうち係止レバー1501の揺動により付加されるねじれ力が大きい軸(図44(a)では、軸1501aのうち下方の軸)(以下、大ねじれ力軸という。)を支持するもの(図44(a)では、下方の軸受け溝)(以下、大ねじれ力軸受け溝という。)を他方の軸受け溝よりも深くすることもできる。
これにより、大ねじれ力軸受け溝により、大ねじれ力軸に付加されるねじれ力を緩和して受けることができる。したがって、係止レバー1501への負荷を低減することができるので、係止レバー1501の耐久性を向上することができる。
また、第5の基本形態においては、軸1501aの太さについて特に説明しなかったが、係止レバー1501が屈曲していることに起因してねじれ力が発生することを考慮し、軸1501aの一方および他方のうち大ねじれ力軸を他方の軸よりも太くすることもできる。
これにより、大ねじれ力軸の耐久性を向上することができる。したがって、係止レバー1501への負荷を両軸ともほぼ均等にすることができるので、係止レバー1501の寿命を向上することができる。
また、第5の基本形態においては、ブレーキ部1501bの軸回りの傾きについて特に説明しなかったが、係止レバー1501が屈曲していることに起因してねじれ力が発生することを考慮し、ブレーキ部1501bは、ハンドルリング1430に対してブレーキ部1501bの当接面が対向するように、係止レバー1501の揺動により生じるねじれの方向とは逆向きの傾きを有していてもよい。
これにより、ブレーキ部1501bがハンドルリング1430に面接触するので、ハンドルリング1430に対する大きな係止力を生じる。したがって、ハンドルリング1430の係止が容易となる。
また、第5の基本形態において、操作受け部1501bおよび貫通孔1505は、貫通孔1510cの右方に配置したが、これに限らず、ねじ孔1509aの左方に配置することもできる。この場合、コイルバネ1506は、操作受け部1501bの左方から操作受け部1501bを付勢する。
これにより、ブレーキ部1501bは、ガイド支柱1631bとガイド支柱1631cとの間に挿入され、操作受け部1501cは、ガイド支柱1631bおよびガイド支柱1631cから等距離に配置されたガイド支柱1631aに対応する位置に隣接して配置されているので、ハンドルリング1430の回動中心軸から軸1501aまでを結ぶ直線と、ハンドルリング1430の回動中心軸から操作受け部1501cまでを結ぶ直線とがなす角度を180°に近くすることができ、係止レバー1501の揺動により係止レバー1501に生じるねじれ力を低減することができる。したがって、係止レバー1501への負荷を低減することができるので、係止レバー1501の耐久性を向上することができる。
また、第5の基本形態においては、ハンドルリング1430の内周面1438およびブレーキ部1501bの係止面がいずれも平坦面となっていたが、これに限らず、ハンドルリング1430の内周面1438およびブレーキ部1501bの係止面に、互いに係合する凹凸を形成することもできる。具体的には、次の2つの構成を採用することができる。
第1の構成として、ハンドルリング1430の内周面1438には、ハンドルリング1430の回動方向に沿って、ハンドルリング1430の回動径方向内側に突出する複数の歯を形成する。そして、ブレーキ部1501bの係止面には、ハンドルリング1430の歯に咬合する歯を形成する。これにより、ブレーキ部1501bによりハンドルリング1430を強固に係止することができるので、ハンドルリング1430の係止が容易となる。
第2の構成として、ハンドルリング1430の回動中心軸と直交する面には、ハンドルリング1430の回動方向に沿って、ハンドルリング1430から前方に突出する複数の歯を形成する。そして、ブレーキ部1501bがハンドルリング1430の回動中心軸と直交する面に当接するように係止レバー1501を構成し、ブレーキ部1501bの係止面には、ハンドルリング1430の歯に咬合する歯を形成する。これにより、ブレーキ部1501bによりハンドルリング1430を強固に係止することができるので、ハンドルリング1430の係止が容易となる。
また、第5の基本形態において、軸1531は、内蓋部1530の周縁上部に設けたが、これに限らず、ボタン1570の周縁またはこれよりも外側に対応する位置に設けることもできる。
これにより、ボタン1570の上部とボタンカバー1550との間の隙間ができにくく、その隙間にコイン等がねじ込まれることをさらに抑制することができる。また、ボタン1570の上部とボタンカバー1550との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性をさらに低減することができる。
また、第5の基本形態においては、ボタン1570、内蓋部1530および係止レバー1501その他ハンドルリング1430を係止するための部材を設けたが、これに限らず、それら部材等を設けなくてもよい。すなわち、従来の発射ハンドルに対し、第5の基本形態のうち次の構成を適用することもできる。ハンドルリング1430の回動操作位置を基準角度位置に復帰させる付勢力をハンドルリング1430に付加するコイルバネ1435を備え、ハンドルリング1430は、コイルバネ1435の一端側の足1435aを係止するバネ止め突起1434を備え、前カバーベース1500は、コイルバネ1435の他端側の足1435bの移動を拘束するバネ止め部1511a、1511bを備える構成である。
また、第5の基本形態においては、ボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間に挿入されたコイン等を除去する異物除去手段として指掛け部1430a〜1430cを設けたが、これに限らず、異物除去手段として次の構成を採用することができる。
第1の構成は、ボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間の近辺に、振動を発生させる振動発生手段(例えば、バイブレータ)を設ける。振動発生手段は、当該隙間の近辺であればどこに設けてもよく、例えば、ボタンカバー1550の裏面に設けてもよいし、ボタン1570の裏面に設けてもよい。また、振動発生手段は、ハンドルリング1430を所定角度位置(例えば、遊技盤面の左上に遊技球が発射されるような、ハンドルリング1430を固定させるのに好適な発射強度となる角度位置)回動操作した場合に振動を発生させるものであってもよいし、ハンドルリング1430の角度位置にかかわらず常に振動を発生させるものであってもよい。これにより、仮にボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間にコイン等が挟まれても、振動発生手段によりコイン等を振動させ、コイン等が脱落することが期待できる。したがって、ボタン1570の操作位置が固定される可能性を低減することができる。
第2の構成は、ボタン1570およびボタンカバー1550の熱膨張率と、コイン等の熱膨張率とが異なる点に着目し、ボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間の近辺に、熱を発生させる熱発生手段(例えば、ヒータ、マイクロ波発生器)を設ける。熱発生手段は、当該隙間の近辺であればどこに設けてもよく、例えば、ボタンカバー1550の裏面に設けてもよいし、ボタン1570の裏面に設けてもよい。また、熱発生手段は、ハンドルリング1430を所定角度位置(例えば、遊技盤面の左上に遊技球が発射されるような、ハンドルリング1430を固定させるのに好適な発射強度となる角度位置)回動操作した場合に熱を発生させるものであってもよいし、ハンドルリング1430の角度位置にかかわらず常に熱を発生させるものであってもよい。これにより、仮にボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間にコイン等が挟まれても、通常コイン等の熱膨張率の方が大きいので、熱発生手段によりコイン等が加熱されれば、コイン等が膨張し、コイン等が脱落することが期待できる。したがって、ボタン1570の操作位置が固定される可能性を低減することができる。
第3の構成は、ボタンカバー1550およびボタン1570の一方がハンドルリング1430の回動に伴って回動する構成とし、ボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間を通過する阻害部をボタンカバー1550およびボタン1570の一方に設ける。阻害部の形状は、突起状であってもよいし、波状であってもよいし、円弧状であってもよい。これにより、仮にボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間にコイン等が挟まれても、その状態で遊技者がハンドルリング1430を回動操作すると、阻害部がコイン等に接触し、コイン等が脱落することが期待できる。したがって、ボタン1570の操作位置が固定される可能性を低減することができる。
第4の構成は、ボタンカバー1550およびボタン1570の一方がハンドルリング1430の回動に伴って回動する構成とし、ボタンカバー1550およびボタン1570の一方であってボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間に臨む面の軌跡を非円形(例えば、三角形その他の多角形、円弧の一部を直線で切った形状)とする。これにより、仮にボタン1570とボタンカバー1550との間の隙間にコイン等が挟まれても、その状態で遊技者がハンドルリング1430を回動操作すると、上記隙間に臨む面がコイン等に接触し、コイン等が脱落することが期待できる。したがって、ボタン1570の操作位置が固定される可能性を低減することができる。
また、第1ないし第5の基本形態において、発射制御部243bは、電源および発射制御装置243に設けて構成したが、これに限らず、払出制御装置242に設けまたは接続して構成することもできる。
また、第1ないし第5の基本形態において、始動入賞口84aへの入賞は、最大4回まで保留するように設定したが、これに限らず、3回以下、または、5回以上の回数(例えば、8回)まで保留するように設定することもできる。また、特別図柄表示装置93で保留球数が示されるので、保留ランプ95aにより点灯表示を行わなくてもよい。
また、第1ないし第5の基本形態において、始動入賞口84bへの入賞は、最大4回まで保留するように設定したが、これに限らず、3回以下、または、5回以上の回数(例えば、8回)まで保留するように設定することもできる。また、特別図柄表示装置93で保留球数が示されるので、保留ランプ95bにより点灯表示を行わなくてもよい。
また、第1ないし第5の基本形態において、スルーゲート85の通過は、最大4回まで保留するように設定したが、これに限らず、3回以下、または、5回以上の回数(例えば、8回)まで保留するように設定することもできる。また、特別図柄表示装置93で保留球数が示されるので、保留ランプ96を設けなくてもよいし、保留ランプ96により点灯表示を行わなくてもよい。
また、第1ないし第5の基本形態において、普通図柄の変動表示は、表示部94aでランプの点灯と非点灯を切り換えることにより行うように構成したが、これに限らず、特別図柄表示装置93または演出図柄表示装置91を使用して行うように構成することもできる。同様に、保留ランプ96の点灯に対応する点灯表示を演出図柄表示装置91で行ってもよい。
また、第1ないし第5の基本形態においては、大当たりとなると、通常時には閉鎖されている大入賞口83aが所定時間開放され、大入賞口83aに遊技球が入賞すると、15個の遊技球が賞球として払い出されるように構成したが、大当たりはこれに限定されるものではない。大入賞口83aとは別に開閉される大入賞口を遊技領域に設け、大当たりになると、大入賞口83aが所定時間開放され、大入賞口83aに遊技球が入賞すると、大入賞口83aとは別に設けられた大入賞口が所定時間、所定回数開放される遊技状態を大当たりとして構成することもできる。
また、第1ないし第5の基本形態においては、主制御装置162、払出制御装置242、音声ランプ制御装置143、表示制御装置302および演出図柄表示装置91が電気信号によりデータの送受信を行うように構成したが、これに限らず、光通信によりデータの送受信を行うように構成することもできる。また、有線通信に限定されることはなく、電波や赤外線を用いた無線通信によりデータの送受信を行うように構成することもできる。
また、第1ないし第5の基本形態においては、音声ランプ制御装置143が表示制御装置302を制御するように構成したが、これに代えて、表示制御装置302が音声ランプ制御装置143を制御するように構成することもできる。また、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302に代えて、音声ランプ制御装置143および表示制御装置302の両機能を有する単一の制御装置を設けてもよい。
また、第1ないし第5の基本形態においては、主制御装置162が音声ランプ制御装置143にコマンドを送信することにより、主制御装置162が音声ランプ制御装置143を介して表示制御装置302を間接的に制御するように構成したが、主制御装置162が表示制御装置302にコマンドを直接送信することにより、主制御装置162が表示制御装置302を直接制御するように構成することもできる。
また、第1ないし第5の基本形態においては、他のタイプのパチンコ機等にも本発射ハンドルを適用することができる。例えば、特別装置の特定領域に遊技球が入賞すると電動役物が所定回数開放するパチンコ機、特別装置の特定領域に遊技球が入賞すると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球その他の種類のパチンコ機等にも、本発明を適用することができる。また、球貸装置Yを通じた遊技球の貸球が行われないパチンコ機等に本発射ハンドルを適用することもできる。
また、スロットマシン等の他の遊技機にも本発明を適用することができる可能性がある。スロットマシンは、例えば、コインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。したがって、スロットマシンの基本概念としては、「複数の識別情報で構成される識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する表示装置を備え、始動用操作手段(例えば、操作レバー)の操作を契機として識別情報の変動表示が開始され、停止用操作手段(例えば、ストップボタン)の操作を契機として、または、所定時間経過することにより、識別情報の変動表示が停止して確定表示され、その停止時の識別情報の組合せが特定のものである場合は、遊技者に所定の遊技価値を付与する特賞状態を発生させるスロットマシン」となる。この場合、遊技媒体は、コイン、メダルが代表例として用いられるが、この遊技媒体を発射する機能を有し、またその発射強度を維持したいことがあるすべての遊技機に本発射ハンドルを適用することができる。
また、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機にも、本発射ハンドルを適用することができる。パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の基本概念としては、「複数の識別情報で構成される識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する表示装置を備え、投入用操作手段(例えば、ボタン)の操作に基づく所定量の遊技球の投入の後、始動用操作手段(例えば、操作レバー)の操作を契機として識別情報の変動表示が開始され、停止用操作手段(例えば、ストップボタン)の操作を契機として、または、所定時間経過することにより、識別情報の変動表示が停止して確定表示され、その停止時の識別情報の組合せが特定のものである場合は、遊技者に所定の遊技価値を付与する特賞状態を発生させる遊技機」となる。この場合、遊技者には、下部の受皿に多量の遊技球が払い出される。
また、第1の基本形態の変形例は、第1の基本形態の他の変形例、第2の基本形態およびその変形例、第3の基本形態およびその変形例、第4の基本形態およびその変形例、並びに第5の基本形態およびその変形例にも同様に適用することができる。
また、第2の基本形態の変形例は、第2の基本形態の他の変形例、第1の基本形態およびその変形例、第3の基本形態およびその変形例、第4の基本形態およびその変形例、並びに第5の基本形態およびその変形例にも同様に適用することができる。
また、第3の基本形態の変形例は、第3の基本形態の他の変形例、第1の基本形態およびその変形例、第2の基本形態およびその変形例、第4の基本形態およびその変形例、並びに第5の基本形態およびその変形例にも同様に適用することができる。
また、第4の基本形態の変形例は、第4の基本形態の他の変形例、第1の基本形態およびその変形例、第2の基本形態およびその変形例、第3の基本形態およびその変形例、並びに第5の基本形態およびその変形例にも同様に適用することができる。
また、第5の基本形態の変形例は、第5の基本形態の他の変形例、第1の基本形態およびその変形例、第2の基本形態およびその変形例、第3の基本形態およびその変形例、並びに第4の基本形態およびその変形例にも同様に適用することができる。
以上に説明した基本形態およびその変形例の遊技機では、遊技球発射ハンドル41の前カバー450のボタン520を遊技者が手のひらで押下することにより、一定の回転角度まで回動操作したハンドルリング430を一時的に固定し、ハンドルリングが基準角度位置に復帰することを規制することで遊技者の負担を低減することを目的とするものである。
しかしながら遊技者によっては前カバー450のボタン520の押下操作を未だに負担と感じる場合もあり、より一層遊技者の負担を軽減するための工夫が求められている。また天釘など遊技盤面の一定位置を狙った発射強度で遊技球を発射している途中に一時的に右打ちや止め打ちをした際に、再び遊技盤面の一定位置を狙った遊技球の発射操作に容易に復帰したいといったニーズもある。
そのため次に説明する実施例群では、上述した遊技球発射ハンドルを更に改良し、遊技球の発射強度を容易に維持することができより遊技者の負担を低減することを可能としたハンドルベース操作機構を備えた遊技機の遊技球発射ハンドルおよび遊技盤面の一定位置を狙った発射強度で遊技球を発射している途中に一時的に右打ちや止め打ちをした場合にも、再び遊技盤面の一定位置を狙った遊技球の発射操作に容易に復帰することを可能としたハンドルベース操作機構を備えた本発明の遊技機の遊技球発射ハンドルについて説明する。なお上記で既に説明した箇所については共通する符号を用いることで重複した説明は省略する。
以下、ハンドルベース操作機構のうち、まず、遊技者の手の重みを利用することでハンドルリングの固定等により遊技球の発射強度を所望の強さに容易に維持するためのハンドルベース操作機構の実施の形態について説明し、その後、このハンドルベース操作機構による機能に代えて、またはこのハンドルベース操作機構による機能に追加する機能として、一時的に右打ちや止め打ちをした場合にも、再び遊技盤面の一定位置を狙った遊技球の発射操作に容易に復帰することを可能とするためのハンドルベース操作機構の実施の形態について説明する。
[実施の形態]
図54は、遊技球発射ハンドル2041の分解斜視図である。
遊技球発射ハンドル2041は、図54に示すように、ハンドルベース460と、ハンドルリング430と、前カバー450とを有して構成されている。
ハンドルベース460は、収納容器461と、収納容器461の背面側に収納容器461との取り付け角度を変更可能に組み付けられた支持部462とを有している。この支持部462は左右に分割する2つの部材を組み合わせることで楕円筒状をなすように形成されている。そしてこの支持部462の後端側は、図示しないパチンコ機10に固定される。
図55にハンドルリングを正面側から見た斜視図(a)および裏面側から見た斜視図(b)を、図56に前カバー450を取り外した状態の遊技球発射ハンドル2041の正面図を示した。
ハンドルリング430は収納容器461の前面を部分的に覆う円盤形状となっており、収納容器461の前面に回動可能に取り付けられている。このハンドルリング430は、遊技者がハンドルリング430を時計回り方向に回動操作することにより、遊技球の発射強度を増大させるようになっている。
ハンドルリング430は、周縁に設けられたガイド孔431a、431bと、中央に設けられた軸孔433と、軸孔433の周囲に設けられたねじ孔432a、432bとを有して構成されている。2つのガイド孔431a、431bは、それぞれハンドルリング430の外縁に沿った円弧状を有しており、軸孔433を挟んで対向する位置にそれぞれ形成されている。
また、図56では、支柱631a、631b、631cが黒く塗りつぶされて示されている。支柱631a、631b、631cはいずれも、収納容器461の背面から前面に向かって延びている。ガイド孔431aには、ガイド支柱631aが挿入されている。同様に、ガイド孔431bには、ガイド支柱631bおよび631cが挿入されている。ガイド支柱631a、631b、631cは、ハンドルリング430の回動に伴ってガイド孔431a、431bのなかを案内される。ハンドルリング430の回動可能な範囲は、ガイド孔431a、431bのなかを各ガイド支柱631a、631b、631cが相対的に移動可能な範囲に制限される。図56の例では、各ガイド孔431a、431bが略半周に渡る円弧状となっているので、回動範囲は略半周に渡る。
また図55に示したように、ハンドルリング430にはその裏面側にハンドルリング430の軸孔433を貫いて伸張する突出軸700jを有する主動ギヤ700が取り付けられている。この主動ギヤ700は図23に示したものとほぼ同じものであるためその説明は省略する。この主動ギヤ700は、収納容器461の軸受け部(後述:710)に回転可能に取り付けられる。主動ギヤ700は、ハンドルリング430が固定される固定部700fと、固定部700fの背面側に設けられたギヤ部700gとを有して構成されている。
なお、固定部700fには、2つのねじ孔702a、702bが形成されている。ねじ孔702a、702bには、ねじ孔432a、432bがそれぞれ対向し、これらの孔を貫通するねじ(不図示)によりハンドルリング430に主動ギヤ700の固定部700fが固定される。
図54に示した前カバー450は、ハンドルリング430の前面に取り付けられている。前カバー450は、前方に凸な半球状となっている。この前カバー430はハンドルベースの収納容器461とハンドルリング430を回動自在に挟み込むようにして組み合わされて、ガイド支柱631a、631b、631cの先端部分を土台とし軸方向に貫通するネジ(不図示)によってネジ止めされる。すなわちハンドルリング430が回動する際にも、収納容器461と前カバー450は回動することはない。
図57は、ハンドルベースおよびその付属品を正面側から見た斜視図(a)および裏面側から見た斜視図(b)である。
図58は、ハンドルベースおよびその付属品の正面図である。
次に、ハンドルベース460等の構成を説明する。ハンドルベース460は、図54に示したように、収納容器461と、収納容器461との取り付け角度を変更可能に組み付けられた支持部462とを有して構成されている。
図57に示したように、収納容器461の外形は、前面からみた形状が円形状であり、内部が背面方向に窪んだお椀形状となっている。収納容器461はその外形を形成する円形枠状の外周壁2011と外周縁と3mm程度の間隔を空けて収納容器内に立設する内周壁2013とを有している。この内周壁2013の下部には後述するハンドルホルダー2015を取り付けるための切り欠き部が形成されている。
また図58に示したように、収納容器461の内周壁2013の内側には、ガイド支柱631a〜631cと、バネ止め支柱766と、ストッパ壁ST(以下、単に「ストッパ」ともいう。)と、付勢ギヤ軸支柱750(以下、単に「付勢ギヤ軸750」ともいう。)とを有して構成されている。支柱631a〜631c、766、750はいずれも、収納容器461の背面から前面に向かって延びている。また収納容器461の中央には、ハンドルリング430の軸孔433を貫いて伸張する主動ギヤ700の突出軸700jが挿入される軸受け部710が収納容器461の背面から前面に向かって延びて形成されている。
付勢ギヤ軸750には、付勢ギヤ740が回転可能に取り付けられている。付勢ギヤ740とバネ止め支柱766との間には、付勢バネ760が架けられている。付勢ギヤ740は、付勢バネ760により時計回り方向Rに付勢される。また、付勢ギヤ740の底部の側面からは、付勢バネ760を掛け止めるとともに付勢ギヤ740の回動範囲を規制するための突出部DSTが設けられている。付勢ギヤ740が回転する範囲は、突出部DSTの先端がストッパSTに接触する角度位置から突出部DSTの後端が他のストッパSTと当接するまでの約180°だけ回転することができる。
この付勢ギヤ740の回転軸は、その角度位置に応じて抵抗値を変化させる可変抵抗器VRの回転軸となっており、収納容器461の軸受け710に取り付けられたハンドルリング430の主動ギヤ700と収納容器461の付勢ギヤ740とは、図示する正しい咬み合い位置で咬み合っている。そのため、ハンドルリング430も付勢ギヤ740の付勢バネ760により半時計回り方向Lに付勢され、遊技者が手を離すことでハンドルリング430は自然に反時計回りに回転して基準位置まで戻ることになる。
また、ハンドルベース460の収納容器461の内部には、発射停止スイッチ620が固定されている。発射停止スイッチ620は、収納容器461の外周壁2011から突起して設けられた発射停止スイッチ操作部440を押操作することによりそのスイッチが押し込まれ、ハンドルリング430が回動操作されている場合にも遊技球の発射を停止させることができるようになっている。
可変抵抗器VRは、収納容器461の裏面側に突起するように取り付けられており、付勢ギヤ軸750が収納容器461を貫通して前面に向かって延びている。可変抵抗器VRは、発射制御部243bに接続されおり、発射制御部243bによる発射制御は可変抵抗器VRの抵抗値に応じて調整される。
収納容器461からハンドルホルダーを離隔した分解斜視図を図59に示した。
図59に示したように、収納容器460の下部の切り欠き部には、ハンドルリング430の外周側の裏面に押し付けられることでハンドルリングの回動を阻害するブレーキとなるハンドルホルダー2015が取り付けられている。このハンドルホルダー2015は所定の弾性がある樹脂材によって一体形成されており、ブレーキ部2015a、撓み部2015b、押軸部2015cとから構成されて全体として湾曲板状の略十字型をなしている。
ブレーキ部2015aはハンドルリング430の裏面に押し付けられる部分で、切り欠き部に差し込まれるようにして取り付けられている。撓み部2015bは左右に細長く伸びて内周壁に沿うように弧状に形成された腕状の部分であり、その先端が内周壁に固定されている。押軸部2015cはブレーキ部2015aの基部となる部分でありその後端は収納容器461を貫通して収納容器裏面側に数ミリメートル程度突起している。すなわち、収納容器461裏面側に突起する押軸部2015cを押し込むことで撓み部2015bが若干撓み、ブレーキ部2015aがハンドルリング430の裏面に押し付けられハンドルリングの回動を阻害する一方、押軸部2015cの押し込みが解除されると撓み部2015bの弾性力によって押軸部2015cが元の位置まで戻され、ブレーキ部2015aによるハンドルリング430の回動の阻害も解除されるため、ハンドルリング430は通常通り付勢バネ760により時計回り方向Rに付勢されて基準位置まで戻る。
図60にハンドルガイドボスを斜視図で示した。
図57及び図60に示したように、ハンドルベース460の収納容器461の裏面側には、後述する支持部462内に収容されるハンドルガイドボス2021が収納容器461の中央部から伸張するように固定されている。このハンドルガイドボス2021は後述する支持部462へのハンドルベースの取り付け角度を変更可能にするための機構の一部であり、収納容器461裏面に固定するための台座となるガイド台座部2021aと、ハンドルベース460の軸方向に伸張するガイド柱部2021bと、ガイド柱部2021bに直行して左右に伸張するボス軸部2021cと、ガイド柱部2021bの先端上縁側に形成されたバネガイド2023と、バネガイド2023の下側に伸びるケーブルガイド枠2027等から構成されている。
ガイド台座部2021aは収納容器461裏面にネジ固定されることでハンドルガイドボス2021を収納容器461の裏面に立設するように支持している。基端をガイド台座部2021bに支えられて立設するガイド柱部2021bには、その先端に後述する復帰用バネ2031を沿わせて掛け渡すためのバネガイド2023が形成されており、また、発射停止スイッチ620、可変抵抗器VR、遊技者の手がハンドルリング430に触れていることを検出するタッチセンサ2025のそれぞれから伸びるケーブル(図示せず)をまとめてガイドするためのケーブルガイド枠2027が下方に向かって形成されている。ボス軸部2021cはガイド柱部2021bの中間部位から左右に伸張しており、これが後述する支持部462に対し、収納容器461およびこれに組み付けられたハンドルリング430および前カバー450等の取り付け角度を変更するための回動軸となる。
図61に収納容器461の支持部462を二分割した一方みの斜視図を、図62に、遊技球発射ハンドル2041の側面図を示した。なお二分割した他方の支持部462はほぼ図61と対称の構造をしている。
図54、図61及び図62に示したように、遊技機の前面パネルに固定され収納容器461の台座をなす支持部462は、左右に二分割された半筒を組み合わせることでハンドルガイドボス2021を囲む楕円筒形をしており、その収納容器461側の末端部はその下側2/3程度が傾斜して形成されている(傾斜部462a)。そして左右に分割された半筒の内面には対向する位置にハンドルガイドボス2021のボス軸部2021cの先端の軸受けとなる凹孔2029がそれぞれ形成されている。また支持部462の付け根側の下方には復帰用バネ2031の環状の先端を掛け止めるためのフック部2033が形成されている。なお半筒にはタッチセンサ2025の本体が挟み込まれるようにして固定される。
以上に説明した支持部462と収納容器461との組み付けは、収納容器462の裏面に取り付けたハンドルガイドボス2021のボス軸部2021cの先端を支持部462の凹孔2029に差し込むように二分割した半筒を組み合わせてネジ固定し、そして復帰用バネ2031を引き伸ばしてハンドルガイドボス2021のバネガイド2023に沿わせて上側から掛け渡し、その状態で環状の先端を支持部462のフック部2033に掛け止めることで行われる。
そのため遊技球発射ハンドル2041に遊技者の手がかかっていない場合には、復帰用バネ2031の付勢力によってハンドルガイドボス2021のバネガイド2023が下側に引き付けられ、ハンドルベース460の収納容器461(とハンドルリング430および前カバー450)が首を上げるように遊技機正面を向く。一方、遊技球発射ハンドル2041に遊技者の手がかかり上側から手の重みが加えられると復帰用バネ2031が引き伸ばされ、収納容器461はハンドルガイドボス2021のボス軸部2021cを軸として支持部462に対して10度程度首をもたげるようにその取り付け角度を変更する(図63参照)。
収納容器461が首をもたげるように屈折するとその裏面から突起するハンドルホルダー2015の押軸部2015cの後端が支持部462の傾斜した末端部に当たって押し込まれ、これによりハンドルホルダー2015のブレーキ部2015aがハンドルリング430の裏面に押し付けられハンドルリングの回動を阻害するため、ハンドルリング430を所望の角度で固定することができる(ハンドルベース操作機構)。
したがって遊技者は遊技球発射ハンドル2041に手を添えてハンドルリング430を捻ることで遊技球の発射強度を調整し、盤面の所望の位置に遊技球が発射されるようになった際に、手の重みを遊技球発射ハンドル2041に預けることで、ハンドルベース460の収納容器461等を若干傾け、これによりハンドルリング430をハンドルホルダー2015のブレーキ部2015aにより固定し、遊技球の発射強度を一定に維持することができる。なお遊技者が遊技球発射ハンドル2041に添えた手を持ち上げるようにして遊技球発射ハンドル2041に預けた重みを抜いてやると、復帰用バネ2031の弾性力によって収納容器461等の傾きが解消され正面を向くようになる。このときハンドルリング430からはブレーキ部2015aが離隔してその固定が解除されるため、ハンドルリング430は付勢バネ760によって基準位置に戻る方向に付勢されることになる。
この実施例のハンドルベース操作機構では、遊技者が手の重みを遊技球発射ハンドル2041に預けることでハンドルベース460の収納容器461等が首をもたげるように下向きに若干傾き、これによりハンドルリング430がハンドルホルダー2015のブレーキ部2015aにより固定されるようにしたが、もちろん、当初収納容器461等が首を持ち上げるように上向きに若干傾いており(仰角10°程度)、これに遊技者が手の重みを預けることでハンドルリング430がブレーキ部2015aにより固定された状態で真っ直ぐ正面を向くようにしたハンドルベース操作機構としてやってもよい。この場合、ハンドルホルダー2015を含む収納容器461や前カバー450は上記と同様のものであるが、支持部462の傾斜部462aはその収納容器461側の末端部の上側2/3程度が傾斜して形成されている。またハンドルガイドボス2021のバネガイド2023がケーブルガイド枠2027の外周に形成されている。そして復帰用バネ2031はそのバネガイド2023に下側から掛け渡し、その状態で環状の先端を支持部462の内面上側に設けたフック部2033に掛け止めることで行われる。
またこの実施例では、ハンドルホルダー2015のブレーキ部2015aをハンドルリング430の裏面に押し付けることでハンドルリング430を所望の角度で固定して遊技球発射装置の発射強度を機械的に維持するようになっているが、これ以外にも例えば、収納容器461裏面側に突起する押軸部2015cに相当する位置に押操作される小型のスイッチ(発射強度固定スイッチ)を設けてやることで上記と同様に遊技球の発射強度を一定に維持することができる。
すなわち上記と同様に、遊技者の手の重みにより収納容器461等がその取り付け角度を変更することで、発射強度固定スイッチが押されるようにしてやる。この発射強度固定スイッチは発射制御部243bに電気的に接続されおり、発射制御部243bはスイッチが押されている間は発射強度固定スイッチが押された瞬間の可変抵抗器VRの抵抗値における発射強度に固定するように電気的に制御するハンドルベース操作機構としてやることで、電気的に遊技球発射装置の発射強度を一定に維持することができる。
本実施例や既述の実施例のように機械的または電気的に遊技球の発射強度の維持・固定を行う場合、遊技球の発射強度の維持は、遊技球発射装置の発射強度が遊技球が遊技領域に届く範囲でのみ可能となっていることが好ましい。そのため機械的に発射強度を維持させる場合には、例えば、ハンドルリング430の裏面に段差を形成し、遊技球が遊技領域に届く発射強度がある回動範囲でのみブレーキ部2015aがハンドルリング430の裏面に押し付け可能とするようにしてやればよい。なお電気的に発射強度を固定する場合には、ハンドルリング430の回転角度が、発射制御部243bにおいて遊技球が遊技領域に届く発射強度があると判断したときにのみ発射強度固定スイッチからの信号を有効なものとするように制御してやってもよい。
図64に遊技球発射ハンドル2041の変形例を断面図で示した。
上記の遊技球発射ハンドル2041では収納容器461が支持部462に対して屈曲するため、収納容器461の裏面の下側と支持部462の先端部下側との間に隙間ができており、遊技者がこの隙間に手の肉を挟み怪我をするおそれがある。そのためこの変形例では収納容器461の裏面側と支持部462全体を覆う柔軟で伸縮性に富んだゴムカバー2035が密着するように被せられている。ハッチングで表したこのゴムカバー2035は、収納容器461が支持部462に対して屈曲する前の状態で、収納容器461の裏面の下側と支持部462の先端部下側との間にできた隙間を引き伸ばされた状態で覆っており、収納容器461が支持部462に対して屈曲した際にはその引き伸ばしが解消されるようになっている。そのため収納容器461の裏面の下側と支持部462の先端部下側との間にできた隙間にゴムカバー2035が挟まれることはない。なお当初収納容器461等が首を持ち上げるように上向きに若干傾いており、これに遊技者が手の重みを預けることで真っ直ぐ正面を向くようにしたハンドルベース操作機構においても同様にゴムカバーを設けることで、手の肉が挟まれることを防止することができる。
さらに図面は省略するが、その他の実施形態として、遊技球発射ハンドル2041自体は屈曲することなく従来の遊技球発射ハンドルと同様の構造であるが、これが取り付けられる遊技機本体側にハンドルベース操作機構を設たものがある。
例えば遊技球発射ハンドル2041がネジ止めされて取り付けられる遊技機本体側の台座が、遊技球発射ハンドル全体が上下方向に数ミリメートル程度スライドしてスイッチの入り切りを行うスライドスイッチ(発射強度固定スイッチ)とすることでも、上記の遊技球発射ハンドル2041と同様に、遊技者の負担を低減しつつ遊技球の発射強度を一定に維持することができる。すなわち、このスライドスイッチは発射制御部243bに電気的に接続されており、ハンドルベース操作機構が、スライドスイッチの入り切りによって発射制御部243bを電気的に制御することで、遊技球の発射強度を一定に維持することができる。
具体的な動作としては、遊技者の手が添えられていない状態では遊技球発射ハンドル2041は上側位置(スライドスイッチが上位置)にある。遊技者が遊技球発射ハンドル2041に軽く手を添えてハンドルリング430を捻ることで遊技球の発射強度を調整し、盤面の所望の位置に遊技球が発射されるようになった際に、手の重みを遊技球発射ハンドル2041に預けることで、遊技球発射ハンドル2041が下側に若干スライドして下側位置(スライドスイッチが下位置)に移動する。この発射制御部243bは、スライドスイッチが下位置にある間はスライドスイッチが押し下げられた瞬間の可変抵抗器VRの抵抗値における発射強度に固定するように電気的に制御する。
なおハンドルベース操作機構は、遊技球発射ハンドル2041の押し下げ操作により、ハンドルリングの回転が機械的に阻害されて固定され、遊技球の発射強度を機械的に固定されるようにしてやってもよい。
また、遊技球発射ハンドル2041自体が屈曲することなく遊技機本体側の台座への取り付け状態が上下動する上記スライドスイッチとする代わりに、遊技者が手の重みを預けることで、遊技球発射ハンドル2041をその根元から下向きに若干傾斜させたり、または上向きに若干傾斜した遊技球発射ハンドル2041を水平方向を向くように根元からその取り付け角度を変更するようにしてたハンドルベース操作機構としてやってもよい。すなわち例えば、上記のハンドルベース操作機構の基本構造の応用により、遊技球発射ハンドル2041がその遊技機本体との取り付け位置においてその取り付け角度を変更するようにしてやることにより、上記の押軸部2015cまたは発射強度固定スイッチに相当する突起を押し込むようにすることで、機械的または電気的に遊技球の発射強度を維持できるようにしてやってもよい。このようにしてやれば、上記のように収納容器461が支持部462に対して屈曲することによる手の肉の挟み込みによる怪我の心配もない。
その他にも、遊技機本体に固定された支持部462に対して、収納容器461およびハンドルリング430等が上下方向にスライド移動することで、電気的または機械的に遊技球の発射強度を維持・固定するハンドルベース操作機構とすることによっても上記と同様の効果を奏することができる。
以上に説明したハンドルベース操作機構は、遊技者の手の重みを預けることによる遊技球発射ハンドル2041の押し下げ操作により、ハンドルリング430の回転を機械的に阻害して固定し、または、発射強度固定スイッチが押されることを利用して遊技球発射装置を電気的に制御することで、遊技者が発射強度を容易に維持して操作性を向上させることができるとともに、遊技者の操作負担を軽減するものである。
そして本発明は、このハンドルベース操作機構による機能に代えて、またはこのハンドルベース操作機構による機能に追加する機能として、一時的に右打ちや止め打ちをした場合にも、再び遊技盤面の一定位置を狙った遊技球の発射操作に容易に復帰することを可能とするためのハンドルベース操作機構に関する技術である。
図65は、ハンドルベース操作機構に遊技者の手の重みにより収納容器461等がその取り付け角度を変更し、スイッチ(発射強度固定スイッチ)が押されることで遊技球の発射強度を一定に維持する機能を付与する代わりに、このスイッチからの入力信号に基づき遊技球の右打ちまたは止め打ちを行わせる機能を付与した場合の制御フローを示した図である。
このフロー図に示したように発射制御部243bは発射ハンドルに遊技者の手が触れているか否かをタッチセンサからの信号に基づき判断し、手が触れていないと判断した場合にはハンドルリングの回動操作の有無にかかわらず遊技球の発射は行わないように制御する。一方、手が触れていると判断した場合には、ハンドルリング430が回動操作されているか否かを判断し、回動操作されていないと判断した場合には遊技球の発射は行わないように制御する。一方、ハンドルリングが回動操作されていると判断した場合には、ハンドルベース操作機構により右打ち(または止め打ち)操作がなされているか否かを判断し、右打ち(または止め打ち)操作がなされていないと判断した場合には、ハンドルリングが回動操作量に応じて遊技球を発射するように遊技球発射装置を制御する。一方、右打ち(または止め打ち)操作がなされていると判断した場合には、ハンドルリングの操作量にかかわらず遊技球を右打ち(または止め打ち)するように遊技球発射装置を制御する。
なお、ハンドルベース460の収納容器461(とハンドルリング430および前カバー450)が首をもたげるようにその取り付け角度を変更する機構は上記と同様であるが、上記の実施例で用いられていたハンドルリング430の外周側の裏面に押し付けられることでハンドルリングの回動を阻害するブレーキとなるハンドルホルダー2015は設けられておらず、収納容器461等の取り付け角度を変更によってはハンドルリングの回動は阻害されない。
実際の遊技においては、遊技者は大当たり発生前の通常の遊技状態においては、ハンドルリング430を基準角度位置に戻そうとするコイルバネの付勢力に抗して回動操作し、いわゆる天釘など遊技盤面の一定位置を狙って遊技球を発射させる。このとき発射制御部243bは、ハンドルリング430の回動操作量に対応してその抵抗値を変化させる可変抵抗器VRの抵抗値に応じて遊技球発射装置110による遊技球の発射強度を制御する。
そして大当たり発生時に右打ちが必要となった場合に、遊技者が手の重みをハンドルベース460に預けることで、ハンドルベース460の収納容器461(とハンドルリング430および前カバー450)が首をもたげるようにその取り付け角度を変更し、これに伴いスイッチ(右打ちスイッチ)が押し込まれる。右打ちスイッチが押されるとその信号が発射制御部243bに入力され、これにより発射制御部243bは発射ハンドルのハンドルリングの操作量にかかわらず遊技球を機盤面の右側端まで到達するように遊技球発射装置を制御する。
右打ちの必要がなくなった場合には、遊技者はハンドルベースに預けていた手の重みを抜くことで、復帰用バネ2031の弾性力により首をもたげていた収納容器461等が元の取り付け角度に戻り、これに伴い右打ちスイッチの押し込みも解除される。右打ちスイッチの押し込みも解除されると発射制御部243bに入力されていた信号がなくなるため、発射制御部243bは、ハンドルリングの回動操作量に応じて遊技球発射装置110による遊技球の発射強度を制御するようになる。
このようなスイッチの押し込みによる遊技球発射装置の制御は右打ち操作だけではなく、そのままいわゆる止め打ち操作に置き換えることができる。すなわち収納容器461等が首をもたげるようにその取り付け角度を変更することでスイッチ(止め打ちスイッチ)が押し込まれ、その信号が発射制御部243bに入力されることにより、ハンドルリング(発射ハンドル)の操作量にかかわらず遊技球の発射を一時的に中断させるように制御することで容易に止め打ちを行わせることができる。
なおこのようにこのハンドルベース操作機構によれば、スイッチに右打ちまたは止め打ちをするための機能が割り当てられ容易に右打ちまたは止め打ちを行うことができるが、この場合、収納容器461(とハンドルリング430および前カバー450)が首をもたげるようにその取り付け角度を変更させる操作により遊技球の発射強度を維持・固定させることができない。そのため、発射強度の維持・固定は従来の遊技機におけるハンドルリングの操作と同様に、遊技者がハンドルリングを基準角度位置に戻そうとするコイルバネの付勢力に抗して回動操作したハンドルリングをハンドルベースとともに握り込むことによってハンドルリングの角度位置を保持してやることが必要となる。
しなしながら実際には、収納容器461等が首をもたげるようにその取り付け角度を変更させる操作によって、ハンドルリング430を固定するとともに、機械的または電気的に遊技球の発射強度の維持・固定を行わせ、それ以外の操作により右打ちまたは止め打ちを行わせることが好ましい。なぜなら、遊技時間は大当たり発生前の通常遊技状態が一番長く、そのため遊技者の手の重さを預け収納容器461等が首をもたげるようにその取り付け角度を変更させる操作によりハンドルリングを固定し遊技球の発射強度の維持・固定してやることが、遊技者の肉体的な負担軽減に最も貢献することができると考えられるためである。(ただし上述したように、遊技球の発射強度の維持・固定をそれ以外の操作、すなわちハンドルベースの全体またはハンドルリングを含むハンドルベースの一部分を、引っ張る動作、押し込む動作、又はスライドさせる動作による操作によって行うことを禁止するものではない。)
例えばハンドルベース操作機構に、右打ちを行わせるための操作はハンドルベース全体(またはその一部分)を引っ張る動作により行い、止め打ちを行わせるための操作はハンドルベース全体(またはその一部分)を押しこむ動作により行う、または、右打ちを行わせるための操作はハンドルベース全体を右方向にスライドさせる動作により行い、止め打ちを行わせるための操作はハンドルベース全体を左方向にスライドさせる動作により行うようにするなどの機能を付与することで、遊技の操作性の向上や遊技者の負担の更なる低減等を図ることができる。
または、収納容器461等が首を下側にもたげるようにその取り付け角度を変更することでハンドルリングが固定されて機械的または電気的に遊技球の発射強度が維持・固定され、収納容器461等が首を右横側に傾けることで強制的に右打ち(または止め打ち)が行われ、収納容器461等が首を左横側に傾けることで強制的に止め打ち(または右打ち)が行わるようにしてやることもできる。この場合、収納容器461等が首を下側にもたげるようにその取り付け角度を変更した状態からさらに納容器461等が首を右横側または左横側に傾くことができるようにしてやれば、ハンドルリングの回動操作量を維持したまま、簡易かつ迅速に右打ちまたは止め打ちを行うことができ、また、右打ちまたは止め打ち操作が不要になった場合には再び迅速にハンドルリングの回動操作量に応じた発射強度で遊技球を発射することができる。
なお右打ちまたは止め打ちを行わせるための機構は、ハンドルベースのスライドやハンドルベースの取り付け角度の変更により、ハンドルベースの台座部分に設けたスイッチが押されその信号が発射制御部に入力されることで、手がハンドルに触れておりかつハンドルリングが回動操作されていることを条件に、ハンドルリングの回動操作量にかかわらず強制的に右打ちまたは止め打ちを行うものなどが考えられる。
このような工夫をした本ハンドルベース操作機構は、特に、大当たり中で大入賞口が開いているときには右打ちを、大当たり中でも大入賞口が閉じているときには止め打ちを行うなどの動作を繰り返し行い、大当たり終了後には再び天釘を狙って遊技球を発射するような場面においては、非常に有用なものとなる。
もちろんその他にも本ハンドルベース操作機構による様々な動作により右打ちや止め打ち行わせることができ、また、右打ち操作または止め打ち操作いずれか一方のみを本ハンドルベース操作機構に割り当てることも当然に可能である。
なお、「課題を解決するための手段」の欄に記載した発明のほかに、以下の発明を採用することもできる。以下、必要に応じて作用、効果および用語の定義を示しつつ説明する。なお、発明Aに対しては、発明B、C、D、E、F、G、H、I、Jを適用することもできる。発明Bに対しては、発明C、D、E、F、G、H、I、Jを適用することもできる。発明Cに対しては、発明D、E、F、G、H、I、Jを適用することもできる。発明Dに対しては、発明E、F、G、H、I、Jを適用することもできる。発明Eに対しては、発明F、G、H、I、Jを適用することもできる。発明Fに対しては、発明G、H、I、Jを適用することもできる。発明Gに対しては、発明H、I、Jを適用することもできる。発明Hに対しては、発明I、Jを適用することもできる。発明Iに対しては、発明Jを適用することもできる。
〔発明A1〕
発明A1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、
遊技球の発射強度を調整可能な遊技機(または遊技機の発射ハンドル)であって、
前記発射強度を調整するための操作を行う第1操作手段と、
前記第1操作手段の操作位置を基準位置に復帰させる復帰力を前記第1操作手段に付加する復帰力付加手段と、
前記第1操作手段の復帰を規制するための操作を行う第2操作手段と、
前記第2操作手段の操作に基づいて、前記第1操作手段が前記基準位置に復帰することを規制する復帰規制手段とを備えることを特徴とする。
遊技者のなかには、ハンドルベースとハンドルリングとの間のわずかな隙間に、コイン等をねじ込んでハンドルリングを所望の回動操作位置に固定した上、ハンドルリングに軽く手を添えて遊技を行っている者が見受けられる。しかし、遊技は、遊技者本人の技量により行われるべきであり、このように誰が打っても同じ結果になるようなやり方は不正行為として認められない。そこで、近年では、ハンドルベースとハンドルリングとの間の隙間にコイン等の挿入を防止するため、隙間をなくした発射ハンドルも開発されている。
しかし、コイン等によりハンドルリングを固定できないとなると、遊技盤面の一定位置を狙って遊技球を発射させようとする場合は、遊技者は、コイルバネの付勢力に抗してハンドルリングを一定の角度位置まで回動操作し、その角度位置に保持する必要がある。コイルバネの付勢力により常に基準角度位置に戻ろうとするハンドルリングを把持し、一定の角度位置に保持する保持操作は意外に疲れるものであり、長時間遊技を行う遊技者にとって相当な負担を伴う。
また、ハンドルベースとハンドルリングとの間の隙間にコイン等を強引にねじ込む行為が繰り返して行われると、一般的に樹脂成型品である各部材が変形したり削り取られて多数の傷が生じたりするばかりでなく、ハンドルリングの角度位置を検出する角度位置検出器に無理な力が作用して損傷を与え、回動操作に応じた発射強度で遊技球の発射ができなくなる場合があるという問題があった。
これに対し、本発明の構成であれば、復帰力付加手段により、第1操作手段の操作位置を基準位置に復帰させる復帰力が第1操作手段に付加されるので、遊技者が第1操作手段を操作する場合は、復帰力付加手段の復帰力に抗して第1操作手段を一定の操作位置まで操作し、その操作位置に保持する必要がある。このとき、遊技者が第2操作手段を操作すると、復帰規制手段により、第2操作手段の操作に基づいて、第1操作手段が基準位置に復帰することが規制される。
これにより、遊技者が第2操作手段を操作すると、復帰規制手段により、第1操作手段が基準位置に復帰することが規制されるので、発射強度の固定が容易で、長時間遊技を行っても疲れにくく、遊技者の負担を低減することができるという効果が得られる。
また、コイン等を挟んで操作位置を固定する場合は、その遊技者が遊技を終了し固定状態を放置したまま立ち去ると、そのまま次の遊技者が同様の遊技を実現することができるのに対し、第2操作手段の操作により操作位置を固定するので、その遊技者が遊技を終了した後は、第1操作手段の操作位置が基準位置に復帰し、次の遊技者が同様の遊技を実現することが困難となる。したがって、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
さらに、コイン等をねじ込む必要がなくなるので、発射ハンドルへの損傷を抑制することができるという効果が得られる。
さらに、第2操作手段を設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができるという効果が得られる。
ここで、第1操作手段の操作としては、例えば、第1操作手段を回動操作すること、第1操作手段を押下または押圧すること、第1操作手段をスライドすること、第1操作手段をレバー操作することが含まれる。すなわち、第1操作手段は、例えば、ハンドル、ダイヤル、ボタン、スイッチ、スライダ、レバー、ペダル、コントローラまたはタッチパネルとして構成することができる。以下、発明C2の遊技機、並びに発明D4、E1、F1、G1、H1およびI1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において同じである。
また、第1操作手段の操作としては、例えば、第1操作手段を回動操作等するだけでなく、第1操作手段に接触すること、第1操作手段に接近することが含まれる。第1操作手段への接近は、例えば、赤外センサで検出してもよいし、人体と第1操作手段との間の静電容量の変化を静電センサで検出してもよい。以下、発明C2の遊技機、並びに発明D4、E1、F1、G1、H1およびI1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において同じである。
また、第2操作手段の操作としては、例えば、第2操作手段を回動操作すること、第2操作手段を押下または押圧すること、第2操作手段をスライドすること、第2操作手段をレバー操作することが含まれる。すなわち、第2操作手段は、例えば、ハンドル、ダイヤル、ボタン、スイッチ、スライダ、レバー、ペダル、コントローラまたはタッチパネルとして構成することができる。以下、発明C2の遊技機、並びに発明D4、E1、F2、F4、H1およびI1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において同じである。
また、第2操作手段の操作としては、例えば、第2操作手段を押下等するだけでなく、第2操作手段に接触すること、第2操作手段に接近することが含まれる。第2操作手段への接近は、例えば、赤外センサで検出してもよいし、人体と第2操作手段との間の静電容量の変化を静電センサで検出してもよい。以下、発明C2の遊技機、並びに発明D4、E1、F2、F4、H1およびI1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において同じである。
また、復帰力付加手段は、例えば、バネ、ゴムその他の弾性体により復帰力を付加する構成であってもよいし、モータ、ソレノイドその他電子的に駆動する機器により復帰力を付加する構成であってもよい。前者の場合は、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができる。以下、発明B1、D1、D4、E1、G1、H1およびI1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)、並びに発明C2の遊技機において同じである。
また、復帰規制手段は、例えば、基準位置への復帰を機械的に規制する構成であってもよいし、電子的または磁気的に規制する構成であってもよい。前者の場合は、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができる。後者の場合は、例えば、第2操作手段に接触検出手段を設け、接触検出手段で接触を検出した場合は、基準位置への復帰を規制する構成を採用することができる。以下、発明C2の遊技機、並びに発明D4、F2、F4、G1、H1およびI1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において同じである。
また、第2操作手段および復帰規制手段は、機械的に構成する場合、別体として構成してもよいし、一体に構成してもよい。以下、発明C2の遊技機、並びに発明D4、F2、F4、G1、H1およびI1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において同じである。
また、本発明が遊技機である場合は、各手段等の構成要素が必ずしも発射ハンドルに設けられていなくてもよい。例えば、第2操作手段または復帰規制手段等を発射ハンドルに近接した位置(例えば、上皿)に設けてもよい。以下、発明B1、D1、D4、E1、F1、F4、G1、H1およびI1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において同じである。
また、第1操作手段は、例えば、第1および第2の基本形態におけるハンドルリング430に該当し、復帰力付加手段は、コイルバネHSに該当し、第2操作手段は、ボタン520に該当し、復帰規制手段は、係止部材506または係止レバー514に該当する。
〔発明A2〕
さらに、発明A2の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明A1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2操作手段は、前記第1操作手段よりも遊技者からみて手前に配置したことを特徴とする。
このような構成であれば、例えば、遊技者が手のひらや第1操作手段の操作に用いない指で第2操作手段を操作することができる。
これにより、第2操作手段の操作が容易となるという効果が得られる。
ここで、第1操作手段は、例えば、第1および第2の基本形態におけるハンドルリング430に該当し、第2操作手段は、ボタン520に該当する。
〔発明A3〕
さらに、発明A3の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明A1およびA2のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2操作手段は、下方への加重により操作可能となっていることを特徴とする。
このような構成であれば、発射ハンドルを遊技者の手元付近に設置すれば、遊技者が発射ハンドルに手を添えた状態で発射ハンドルに付加される力が下方への加重となり、第2操作手段を操作することができる。
これにより、第2操作手段の操作が容易となるという効果が得られる。
ここで、第2操作手段は、例えば、第1および第2の基本形態におけるボタン520に該当する。
〔発明A4〕
さらに、発明A4の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明A1ないしA3のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2操作手段は、前後方向に揺動可能に取り付けられていることを特徴とする。
このような構成であれば、発射ハンドルを前方に向けて設置すれば、遊技者は、第2操作手段を後方に押下することができるので、遊技者が発射ハンドルに手を添えた状態で発射ハンドルに付加される力を効果的に利用して第2操作手段を操作することができる。
これにより、第2操作手段の操作が容易となるという効果が得られる。
〔発明A5〕
さらに、発明A5の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明A1ないしA3のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2操作手段は、上下方向に揺動可能に取り付けられていることを特徴とする。
このような構成であれば、発射ハンドルを上方に向けて設置すれば、遊技者は、第2操作手段を下方に押下することができるので、遊技者が発射ハンドルに手を添えた状態で発射ハンドルに付加される力を効果的に利用して第2操作手段を操作することができる。
これにより、第2操作手段の操作が容易となるという効果が得られる。
〔発明A6〕
さらに、発明A6の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明A1ないしA3のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2操作手段は、遊技者が前記第1操作手段を所定の操作位置まで操作した状態で当該発射ハンドルに付加される力の方向に揺動可能に取り付けられていることを特徴とする。
このような構成であれば、遊技者が第1操作手段を所定の操作位置まで操作した状態で発射ハンドルに付加される力を効果的に利用して第2操作手段を操作することができる。
これにより、第2操作手段の操作が容易となるという効果が得られる。
ここで、遊技者が第1操作手段を所定の操作位置まで操作した状態で発射ハンドルに付加される力の方向に揺動可能に取り付ける構成としては、例えば、発射ハンドルをあらかじめ所定の角度位置に傾けておく構成や、第1操作手段の構成として回動操作する構成を採用した場合は、第1操作手段の回動と連動して第2操作手段も回動する構成を採用することができる。
また、遊技者が第1操作手段を所定の操作位置まで操作した状態で発射ハンドルに付加される力の方向としては、例えば、第1操作手段に指掛け部を設けた構成の場合、指掛け部の指が接触する面(接触面)の法線方向のうち接触面に向かう方向が考えられる。
また、第1操作手段は、例えば、第1および第2の基本形態におけるハンドルリング430に該当し、第2操作手段は、ボタン520に該当する。
〔発明A7〕
さらに、発明A7の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明A4ないしA6のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2操作手段が揺動する軸を前記第2操作手段よりも当該発射ハンドルの内側に設けたことを特徴とする。
このような構成であれば、支点となる軸から、力点となる第2操作手段の操作部までの距離が大きくなるので、第2操作手段を小さな力で押下しても、第1操作手段に対する大きな規制力を生じる。
これにより、第1操作手段の規制が容易となるという効果が得られる。
〔発明A8〕
さらに、発明A8の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明A1ないしA6のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2操作手段に対する人体の接触を検出する第1接触検出手段を備え、
前記遊技機は、
遊技領域に遊技球を発射する発射手段と、
前記第1操作手段の操作量に応じて前記発射手段の発射強度を制御する発射制御手段とを備え、
前記発射制御手段は、前記第1接触検出手段で接触を検出しない場合は、遊技球の発射を許可しないことを特徴とする。
このような構成であれば、第2操作手段に接触していないと、第1接触検出手段により、第2操作手段に対する人体の接触が検出されない。第1接触検出手段で接触を検出しない場合は、発射制御手段により、遊技球の発射が許可されない。これに対し、発射制御手段により遊技球の発射が許可され、第1操作手段が操作されると、発射制御手段により、第1操作手段の操作量に応じて発射手段の発射強度が制御され、発射手段により、遊技領域に遊技球が発射される。
これにより、コイン等を挟んで第2操作手段の操作位置を固定し、第2操作手段に接触しないで遊技を行うことを防止することができるので、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
ここで、第1接触検出手段で接触を検出することは、遊技球の発射を許可する一条件とすることができ、必ずしも遊技球の発射を許可することを要しない。すなわち、第1接触検出手段で接触を検出することのほか、他の条件が成立した場合に、遊技球の発射を許可することができる。以下、発明B10の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において同じである。
また、第1操作手段は、例えば、第3の基本形態におけるハンドルリング430に該当し、第2操作手段は、ボタン520に該当し、第1接触検出手段は、ボタン520のタッチセンサに該当し、発射手段は、遊技球発射装置110に該当し、発射制御手段は、発射制御部243bに該当する。
〔発明A9〕
さらに、発明A9の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明A8の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段に対する人体の接触を検出する第2接触検出手段を備え、
前記発射制御手段は、前記第1接触検出手段または前記第2接触検出手段で接触を検出しない場合は、遊技球の発射を許可しないことを特徴とする。
このような構成であれば、第2操作手段または第1操作手段に接触していないと、第1接触検出手段により、第2操作手段に対する人体の接触が検出されないか、第2接触検出手段により、第1操作手段に対する人体の接触が検出されない。第1接触検出手段または第2接触検出手段で接触を検出しない場合は、発射制御手段により、遊技球の発射が許可されない。
これにより、コイン等を挟んで第1操作手段または第2操作手段の操作位置を固定し、第1操作手段または第2操作手段に接触しないで遊技を行うことを防止することができるので、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
また、第1操作手段および第2操作手段に接触する必要があるので、第1操作手段および第2操作手段に接触するという姿勢で遊技者に遊技を行わせることができ、遊技者の姿勢の自由度を規制(姿勢正しく)することができるという効果が得られる。
ここで、第1接触検出手段および第2接触検出手段で接触を検出することは、遊技球の発射を許可する一条件とすることができ、必ずしも遊技球の発射を許可することを要しない。すなわち、第1接触検出手段および第2接触検出手段で接触を検出することのほか、他の条件が成立した場合に、遊技球の発射を許可することができる。以下、発明B11の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)、および発明C1の遊技機において同じである。
また、第1操作手段は、例えば、第3の基本形態におけるハンドルリング430に該当し、第1接触検出手段は、ボタン520のタッチセンサに該当し、第2接触検出手段は、ハンドルリング430のタッチセンサに該当し、発射制御手段は、発射制御部243bに該当する。
〔発明A10〕
さらに、発明A10の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明A8の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段に対する人体の接触を検出する第2接触検出手段を備え、
前記発射制御手段は、前記第1接触検出手段および前記第2接触検出手段で接触を検出しない場合は、遊技球の発射を許可しないことを特徴とする。
このような構成であれば、第2操作手段および第1操作手段に接触していないと、第1接触検出手段および第2接触検出手段により、第2操作手段および第1操作手段に対する人体の接触が検出されない。第1接触検出手段および第2接触検出手段で接触を検出しない場合は、発射制御手段により、遊技球の発射が許可されない。
これにより、コイン等を挟んで第1操作手段および第2操作手段の操作位置を固定し、第1操作手段および第2操作手段に接触しないで遊技を行うことを防止することができるので、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
また、第1操作手段または第2操作手段に接触すれば足りるので、第1操作手段または第2操作手段に接触するという姿勢で遊技者に遊技を行わせることができ、遊技者の姿勢の自由度を高めることができるという効果が得られる。
ここで、第1接触検出手段または第2接触検出手段で接触を検出することは、遊技球の発射を許可する一条件とすることができ、必ずしも遊技球の発射を許可することを要しない。すなわち、第1接触検出手段または第2接触検出手段で接触を検出することのほか、他の条件が成立した場合に、遊技球の発射を許可することができる。以下、発明B12の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において同じである。
〔発明B1〕
一方、発明B1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、
遊技領域に遊技球を発射する発射手段と、発射ハンドルと、前記発射ハンドルの操作量に応じて前記発射手段の発射強度を制御する発射制御手段とを備える遊技機に適用される前記発射ハンドルであって、
前記遊技機の前面に取り付けられるハンドルベースと、
前記ハンドルベースの前面側に回動可能に取り付けられ、前記発射強度を調整するための操作を行う回動操作手段と、
前記回動操作手段の回動操作位置を基準角度位置に復帰させる復帰力を前記回動操作手段に付加する復帰力付加手段と、
前記回動操作手段の前面側に押圧可能に取り付けられ、前記回動操作手段の復帰を規制するための操作を行う押圧操作手段と、
前記押圧操作手段の押圧に伴って、前記回動操作手段が前記基準角度位置に復帰することを規制する復帰規制手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、復帰力付加手段により、回動操作手段の回動操作位置を基準角度位置に復帰させる復帰力が回動操作手段に付加されるので、遊技者が回動操作手段を回動操作する場合は、復帰力付加手段の復帰力に抗して回動操作手段を一定の回動操作位置まで回動操作し、その回動操作位置に保持する必要がある。回動操作手段が回動すると、発射制御手段により、回動操作手段の回動量に応じて発射手段の発射強度が制御され、発射手段により、遊技領域に遊技球が発射される。このとき、遊技者が押圧操作手段を押下すると、復帰規制手段により、押圧操作手段の押圧に伴って、回動操作手段が基準角度位置に復帰することが規制される。
これにより、遊技者が押圧操作手段を押下すると、復帰規制手段により、回動操作手段が基準角度位置に復帰することが規制されるので、発射強度の固定が容易で、長時間遊技を行っても疲れにくく、遊技者の負担を低減することができるという効果が得られる。
また、コイン等を挟んで回動操作位置を固定する場合は、その遊技者が遊技を終了し固定状態を放置したまま立ち去ると、そのまま次の遊技者が同様の遊技を実現することができるのに対し、押圧操作手段の押圧により回動操作位置を固定するので、その遊技者が遊技を終了した後は、回動操作手段の回動操作位置が基準角度位置に復帰し、次の遊技者が同様の遊技を実現することが困難となる。したがって、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
さらに、コイン等をねじ込む必要がなくなるので、発射ハンドルへの損傷を抑制することができるという効果が得られる。
さらに、押圧操作手段を設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができるという効果が得られる。
ここで、復帰規制手段は、例えば、基準角度位置への復帰を機械的に規制する構成であってもよいし、電子的または磁気的に規制する構成であってもよい。前者の場合は、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができる。後者の場合は、例えば、押圧操作手段に接触検出手段を設け、接触検出手段で接触を検出した場合は、基準角度位置への復帰を規制する構成を採用することができる。
また、押圧操作手段および復帰規制手段は、機械的に構成する場合、別体として構成してもよいし、一体に構成してもよい。
また、発射手段は、例えば、第1および第2の基本形態における遊技球発射装置110に該当し、発射制御手段は、発射制御部243bに該当し、回動操作手段は、ハンドルリング430に該当し、復帰力付加手段は、コイルバネHSに該当し、押圧操作手段は、ボタン520に該当し、復帰規制手段は、係止部材506または係止レバー514に該当する。
〔発明B2〕
さらに、発明B2の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明B1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記回動操作手段と前記押圧操作手段との間に取り付けられ、周縁の一部に開口部を有する前カバーベースを備え、
前記押圧操作手段は、前記開口部に対向する位置に形成された突起部を備え、前記回動操作手段の軸方向に押圧可能となるように、前記前カバーベースの前記開口部とは対称の位置を軸として前記前カバーベースの前面に揺動可能に取り付けられ、
前記復帰規制手段は、一端部が前記開口部に、他端部が前記回動操作手段の前面にそれぞれ臨むようにして前記前カバーベースの背面に取り付けられ、前記押圧操作手段の押圧時に前記一端部が前記突起部と接触して前記他端部が前記回動操作手段の前面を後方に押圧することにより前記回動操作手段を係止する係止部材を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、遊技者が押圧操作手段を押下すると、前カバーベースの開口部とは対称の位置を軸として押圧操作手段が揺動し、突起部が係止部材の一端部に接触し、係止部材の一端部を押圧する。係止部材の一端部が押圧されると、係止部材の他端部が回動操作手段の前面を後方に押圧することにより回動操作手段が係止する。
これにより、前カバーベース、開口部、突起部および係止部材を設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができるという効果が得られる。
ここで、回動操作手段は、例えば、第1の基本形態におけるハンドルリング430に該当し、押圧操作手段は、ボタン520に該当し、復帰規制手段は、係止部材506に該当する。
〔発明B3〕
さらに、発明B3の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明B2の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記係止部材は、前記突起部との非接触時に前記他端部が前記回動操作手段の前面に接触しない位置に復帰させる復帰力を有することを特徴とする。
このような構成であれば、突起部との非接触時は、復帰力により係止部材の他端部が回動操作手段の前面に接触しない位置に係止部材が復帰する。
これにより、突起部との非接触時は、係止部材の他端部が回動操作手段の前面に接触しないので、回動操作手段の回動操作が係止部材により阻害される可能性を低減することができるという効果が得られる。
ここで、回動操作手段は、例えば、第1の基本形態におけるハンドルリング430に該当する。
〔発明B4〕
さらに、発明B4の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明B1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記回動操作手段と前記押圧操作手段との間に取り付けられ、周縁の一部に開口部を有する前カバーベースを備え、
前記押圧操作手段は、前記開口部に対向する位置に形成された突起部を備え、前記回動操作手段の軸方向に押圧可能となるように、前記前カバーベースの前記開口部とは対称の位置を軸として前記前カバーベースの前面に揺動可能に取り付けられ、
前記復帰規制手段は、一端部が前記開口部に、他端部が前記回動操作手段の内周面にそれぞれ臨むようにして前記前カバーベースの背面に回動可能に取り付けられ、前記押圧操作手段の押圧時に前記一端部が前記突起部と接触して回動し前記他端部が前記回動操作手段の内周面を径方向外側に押圧することにより前記回動操作手段を係止する係止レバーを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、遊技者が押圧操作手段を押下すると、前カバーベースの開口部とは対称の位置を軸として押圧操作手段が揺動し、突起部が係止レバーの一端部に接触し、係止レバーの一端部を押圧する。係止レバーの一端部が押圧されると、係止レバーが回動し、係止レバーの他端部が回動操作手段の内周面を径方向外側に押圧することにより回動操作手段が係止する。
これにより、前カバーベース、開口部、突起部および係止レバーを設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができるという効果が得られる。
ここで、回動操作手段は、例えば、第2の基本形態におけるハンドルリング430に該当し、押圧操作手段は、ボタン520に該当し、復帰規制手段は、係止レバー514に該当する。
〔発明B5〕
さらに、発明B5の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明B4の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記係止レバーは、前記突起部との非接触時に前記他端部が前記回動操作手段の内周面に接触しない位置に復帰させる復帰力を有することを特徴とする。
このような構成であれば、突起部との非接触時は、復帰力により係止レバーの他端部が回動操作手段の内周面に接触しない位置に係止レバーが復帰する。
これにより、突起部との非接触時は、係止レバーの他端部が回動操作手段の内周面に接触しないので、回動操作手段の回動操作が係止レバーにより阻害される可能性を低減することができるという効果が得られる。
ここで、回動操作手段は、例えば、第2の基本形態におけるハンドルリング430に該当する。
〔発明B6〕
さらに、発明B6の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明B1ないしB5のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記押圧操作手段を内側に嵌合する第1カバーと、
前記押圧操作手段の前面全体を覆う第2カバーとを備え、
前記第2カバーの背面は、前記押圧操作手段の前面よりも大径となっていることを特徴とする。
第2カバーが存在しない場合、押圧操作手段の外周面と第1カバーの内周面との間の隙間にコイン等がねじ込まれると、押圧操作手段の操作位置が固定され、押圧操作手段を押下しないで遊技が行われることが想定される。
これに対し、本発明の構成であれば、第2カバーが押圧操作手段の前面全体を覆いかつ押圧操作手段よりも大径となっているので、押圧操作手段の外周面と第1カバーの内周面との間の隙間にコイン等がねじ込まれることを抑制することができる。
また、本発明の構成であれば、第2カバーの背面と第1カバーの前面との間の隙間にコイン等がねじ込まれても、第2カバーが前方に押圧されるだけなので、押圧操作手段の操作位置が固定される可能性を低減することができる。また、第2カバーの背面と第1カバーの前面との間の隙間にコイン等がねじ込まれても、押圧操作手段の側面にコイン等が当接するので、発射ハンドルのなかにコイン等が埋没する可能性を低減することができる。
ここで、第1カバーは、例えば、ボタンカバー540に該当し、第2カバーは、ボタン前カバー526に該当し、押圧操作手段は、ボタン520に該当する。
〔発明B7〕
さらに、発明B7の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明B6の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2カバーの背面は、さらに前記第1カバーの開口部よりも大径となっていることを特徴とする。
第2カバーの背面が第1カバーの開口部よりも小径または同程度の口径である場合、遊技者は、手のひらを第2カバーに押しつけて発射ハンドルを操作するので、第2カバーの背面と第1カバーの前面との間の隙間に指の肉が挟まれることが想定される。
これに対し、本発明の構成であれば、第2カバーの背面が第1カバーの開口部よりも大径となっているので、第2カバーの背面と第1カバーの前面との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性を低減することができる。
ここで、第1カバーは、例えば、ボタンカバー540に該当し、第2カバーは、ボタン前カバー526に該当する。
〔発明B8〕
さらに、発明B8の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明B6およびB7のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2カバーの背面と前記第1カバーの前面との間の隙間は、前記押圧操作手段の可動範囲よりも大きく設定されていることを特徴とする。
このような構成であれば、押圧操作手段を最大限に押下しても、第2カバーの背面と第1カバーの前面との間に隙間が残るので、第2カバーの背面と第1カバーの前面との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性をさらに低減することができる。
ここで、第1カバーは、例えば、ボタンカバー540に該当し、第2カバーは、ボタン前カバー526に該当し、押圧操作手段は、ボタン520に該当する。
〔発明B9〕
さらに、発明B9の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明B6ないしB8のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1カバーの内周面には、後方に突出する爪部が形成され、前記押圧操作手段の外周面には、前記爪部を受ける爪受け部が径方向外側に形成され、
前記押圧操作手段と前記第1カバーとは、前記爪部を前記爪受け部で受けることにより取り付けられていることを特徴とする。
このような構成であれば、押圧操作手段は、基準位置で前方への移動が拘束されるので、簡素な構成で前方への移動を拘束することができる。
〔発明B10〕
さらに、発明B10の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明B1ないしB9のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記押圧操作手段に対する人体の接触を検出する第1接触検出手段を備え、
前記発射制御手段は、前記第1接触検出手段で接触を検出しない場合は、遊技球の発射を許可しないことを特徴とする。
このような構成であれば、押圧操作手段に接触していないと、第1接触検出手段により、押圧操作手段に対する人体の接触が検出されない。第1接触検出手段で接触を検出しない場合は、発射制御手段により、遊技球の発射が許可されない。
これにより、コイン等を挟んで押圧操作手段の操作位置を固定し、押圧操作手段に接触しないで遊技を行うことを防止することができるので、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
ここで、押圧操作手段は、例えば、第3の基本形態におけるボタン520に該当し、第1接触検出手段は、ボタン520のタッチセンサに該当し、発射制御手段は、発射制御部243bに該当する。
〔発明B11〕
さらに、発明B11の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明B10の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記回動操作手段に対する人体の接触を検出する第2接触検出手段を備え、
前記発射制御手段は、前記第1接触検出手段または前記第2接触検出手段で接触を検出しない場合は、遊技球の発射を許可しないことを特徴とする。
このような構成であれば、押圧操作手段または回動操作手段に接触していないと、第1接触検出手段により、押圧操作手段に対する人体の接触が検出されないか、第2接触検出手段により、回動操作手段に対する人体の接触が検出されない。第1接触検出手段または第2接触検出手段で接触を検出しない場合は、発射制御手段により、遊技球の発射が許可されない。
これにより、コイン等を挟んで回動操作手段または押圧操作手段の操作位置を固定し、回動操作手段または押圧操作手段に接触しないで遊技を行うことを防止することができるので、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
また、回動操作手段および押圧操作手段に接触する必要があるので、回動操作手段および押圧操作手段に接触するという姿勢で遊技者に遊技を行わせることができ、遊技者の姿勢の自由度を規制(姿勢正しく)することができるという効果が得られる。
ここで、回動操作手段は、例えば、第3の基本形態におけるハンドルリング430に該当し、第1接触検出手段は、ボタン520のタッチセンサに該当し、第2接触検出手段は、ハンドルリング430のタッチセンサに該当し、発射制御手段は、発射制御部243bに該当する。
〔発明B12〕
さらに、発明B12の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明B10の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記回動操作手段に対する人体の接触を検出する第2接触検出手段を備え、
前記発射制御手段は、前記第1接触検出手段および前記第2接触検出手段で接触を検出しない場合は、遊技球の発射を許可しないことを特徴とする。
このような構成であれば、押圧操作手段および回動操作手段に接触していないと、第1接触検出手段および第2接触検出手段により、押圧操作手段および回動操作手段に対する人体の接触が検出されない。第1接触検出手段および第2接触検出手段で接触を検出しない場合は、発射制御手段により、遊技球の発射が許可されない。
これにより、コイン等を挟んで回動操作手段および押圧操作手段の操作位置を固定し、回動操作手段および押圧操作手段に接触しないで遊技を行うことを防止することができるので、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
また、回動操作手段または押圧操作手段に接触すれば足りるので、回動操作手段または押圧操作手段に接触するという姿勢で遊技者に遊技を行わせることができ、遊技者の姿勢の自由度を高めることができるという効果が得られる。
〔発明C1〕
一方、発明C1の遊技機は、
遊技球の発射を制御する発射制御手段を備える遊技機であって、
第1箇所に対する人体の接触を検出する第1接触検出手段と、
前記第1箇所とは異なる第2箇所に対する人体の接触を検出する第2接触検出手段とを備え、
前記発射制御手段は、前記第1接触検出手段または前記第2接触検出手段で接触を検出しない場合は、遊技球の発射を許可しないことを特徴とする。
特許文献1の遊技機にあっては、遊技者がハンドルリングに接触し、発射停止スイッチがオンになっていなければ、遊技球を発射することができる。そのため、遊技者の体の一部がハンドルリングに接触さえしていればよいので、遊技者は、比較的自由な姿勢で遊技を行うことができる。遊技者の姿勢の自由度が高いと、パチンコホール等において、通行人や隣接する他の遊技者に迷惑を及ぼす可能性がある。
これに対し、本発明の構成であれば、第1箇所または第2箇所に接触していないと、第1接触検出手段により、第1箇所に対する人体の接触が検出されないか、第2接触検出手段により、第2箇所に対する人体の接触が検出されない。第1接触検出手段または第2接触検出手段で接触を検出しない場合は、発射制御手段により、遊技球の発射が許可されない。
これにより、第1箇所および第2箇所に接触する必要があるので、第1箇所および第2箇所に接触するという姿勢で遊技者に遊技を行わせることができ、遊技者の姿勢の自由度を規制(姿勢正しく)することができる。したがって、従来に比して、パチンコホール等において、通行人や隣接する他の遊技者に迷惑を及ぼす可能性を低減することができるという効果が得られる。
ここで、発射制御手段は、例えば、第3の基本形態における発射制御部243bに該当し、第1接触検出手段は、ボタン520のタッチセンサに該当し、第2接触検出手段は、ハンドルリング430のタッチセンサに該当する。
〔発明C2〕
さらに、発明C2の遊技機は、発明C1の遊技機において、
遊技球の発射強度を調整可能な遊技機の発射ハンドルを備え、
前記発射ハンドルは、
前記発射強度を調整するための操作を行う第1操作手段と、
前記第1操作手段の操作位置を基準位置に復帰させる復帰力を前記第1操作手段に付加する復帰力付加手段と、
前記第1操作手段の復帰を規制するための操作を行う第2操作手段と、
前記第2操作手段の操作に基づいて、前記第1操作手段が前記基準位置に復帰することを規制する復帰規制手段とを備え、
前記第1接触検出手段は、前記第2操作手段に対する人体の接触を検出し、
前記第2接触検出手段は、前記第1操作手段に対する人体の接触を検出することを特徴とする。
このような構成であれば、復帰力付加手段により、第1操作手段の操作位置を基準位置に復帰させる復帰力が第1操作手段に付加されるので、遊技者が第1操作手段を操作する場合は、復帰力付加手段の復帰力に抗して第1操作手段を一定の操作位置まで操作し、その操作位置に保持する必要がある。このとき、遊技者が第2操作手段を操作すると、復帰規制手段により、第2操作手段の操作に基づいて、第1操作手段が基準位置に復帰することが規制される。
これにより、遊技者が第2操作手段を操作すると、復帰規制手段により、第1操作手段が基準位置に復帰することが規制されるので、発射強度の固定が容易で、長時間遊技を行っても疲れにくく、遊技者の負担を低減することができるという効果が得られる。
また、コイン等を挟んで操作位置を固定する場合は、その遊技者が遊技を終了し固定状態を放置したまま立ち去ると、そのまま次の遊技者が同様の遊技を実現することができるのに対し、第2操作手段の操作により操作位置を固定するので、その遊技者が遊技を終了した後は、第1操作手段の操作位置が基準位置に復帰し、次の遊技者が同様の遊技を実現することが困難となる。したがって、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
一方、第2操作手段または第1操作手段に接触していないと、第1接触検出手段により、第2操作手段に対する人体の接触が検出されないか、第2接触検出手段により、第1操作手段に対する人体の接触が検出されない。第1接触検出手段または第2接触検出手段で接触を検出しない場合は、発射制御手段により、遊技球の発射が許可されない。
これにより、コイン等を挟んで第1操作手段または第2操作手段の操作位置を固定し、第1操作手段または第2操作手段に接触しないで遊技を行うことを防止することができるので、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
また、第1操作手段および第2操作手段に接触する必要があるので、第1操作手段および第2操作手段に接触するという姿勢で遊技者に遊技を行わせることができ、遊技者の姿勢の自由度を規制(姿勢正しく)することができるという効果が得られる。
ここで、第1操作手段は、例えば、第3の基本形態におけるハンドルリング430に該当し、復帰力付加手段は、コイルバネHSに該当し、第2操作手段は、ボタン520に該当し、復帰規制手段は、係止部材506に該当し、第1接触検出手段は、ボタン520のタッチセンサに該当し、第2接触検出手段は、ハンドルリング430のタッチセンサに該当する。
〔発明D1〕
一方、発明D1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、
遊技領域に遊技球を発射する発射手段と、発射ハンドルと、前記発射ハンドルの操作量に応じて前記発射手段の発射強度を制御する発射制御手段とを備える遊技機に適用される前記発射ハンドルであって、
前記遊技機の前面に取り付けられるハンドルベースと、
前記ハンドルベースの前面側に回動可能に取り付けられ、前記発射強度を調整するための操作を行う回動操作手段と、
前記回動操作手段の回動操作位置を基準角度位置に復帰させる復帰力を前記回動操作手段に付加する復帰力付加手段と、
押圧操作手段とを備え、
前記押圧操作手段は、
前記回動操作手段の軸方向と直交する方向を軸方向として前記回動操作手段の前面側に回動可能に取り付けられる軸と、
前記軸から前方に延出し、前記回動操作手段の復帰を規制するための操作を行う押圧操作部と、
前記軸から後方に延出し、前記押圧操作部の押圧時に先端部が前記回動操作手段の内周面を径方向外側に押圧することにより前記回動操作手段を係止する係止アームとを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、復帰力付加手段により、回動操作手段の回動操作位置を基準角度位置に復帰させる復帰力が回動操作手段に付加されるので、遊技者が回動操作手段を回動操作する場合は、復帰力付加手段の復帰力に抗して回動操作手段を一定の回動操作位置まで回動操作し、その回動操作位置に保持する必要がある。回動操作手段が回動すると、発射制御手段により、回動操作手段の回動量に応じて発射手段の発射強度が制御され、発射手段により、遊技領域に遊技球が発射される。このとき、遊技者が押圧操作部を押圧すると、押圧操作部および係止アームが軸回りに回動する方向に力が伝達され、係止アームの先端部が回動操作手段の内周面を径方向外側に押圧することにより回動操作手段が係止する。
これにより、遊技者が押圧操作部を押圧すると、係止アームにより回動操作手段が係止されるので、発射強度の固定が容易で、長時間遊技を行っても疲れにくく、遊技者の負担を低減することができるという効果が得られる。
また、コイン等を挟んで回動操作位置を固定する場合は、その遊技者が遊技を終了し固定状態を放置したまま立ち去ると、そのまま次の遊技者が同様の遊技を実現することができるのに対し、押圧操作部の押圧により回動操作位置を固定するので、その遊技者が遊技を終了した後は、回動操作手段の回動操作位置が基準角度位置に復帰し、次の遊技者が同様の遊技を実現することが困難となる。したがって、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
さらに、コイン等をねじ込む必要がなくなるので、発射ハンドルへの損傷を抑制することができるという効果が得られる。
さらに、押圧操作手段を設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができるという効果が得られる。
ここで、発射手段は、例えば、第4の基本形態における遊技球発射装置110に該当し、発射制御手段は、発射制御部243bに該当し、回動操作手段は、ハンドルリング430に該当し、復帰力付加手段は、コイルバネHSに該当し、押圧操作手段は、ボタン型レバー528に該当する。
〔発明D2〕
さらに、発明D2の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明D1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記係止アームの係止面を、初期位置で前記回動操作手段の内周面に接触させまたは極めて接近させたことを特徴とする。
このような構成であれば、押圧操作部を押圧すると、係止アームの係止面と回動操作手段の内周面との摩擦力が上昇し、回動操作手段が係止する。
これにより、押圧操作手段がほとんど変位しないので、押圧操作手段とそのカバー等との間の隙間ができにくく、その隙間にコイン等がねじ込まれることを抑制することができるという効果が得られる。
また、押圧操作手段とカバー等との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性を低減することができるという効果が得られる。
ここで、回動操作手段は、例えば、第4の基本形態におけるハンドルリング430に該当する。
〔発明D3〕
さらに、発明D3の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明D1およびD2のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記押圧操作手段は、剛体で構成したことを特徴とする。
このような構成であれば、押圧操作手段が剛体で構成されているので、押圧操作手段がさらに変位しにくい。
これにより、押圧操作手段がさらに変位しにくくなるので、押圧操作手段とカバー等との間の隙間にコイン等がねじ込まれることをさらに抑制することができるという効果が得られる。
また、押圧操作手段とカバー等との間の隙間に指の肉が挟まれる可能性をさらに低減することができるという効果が得られる。
ここで、押圧操作手段は、例えば、第4の基本形態におけるボタン型レバー528に該当する。
〔発明D4〕
さらに、発明D4の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、
遊技球の発射強度を調整可能な遊技機(または遊技機の発射ハンドル)であって、
前記発射強度を調整するための操作を行う第1操作手段と、
前記第1操作手段の操作位置を基準位置に復帰させる復帰力を前記第1操作手段に付加する復帰力付加手段と、
前記第1操作手段の復帰を規制するための操作を行う第2操作手段と、
前記第2操作手段の操作に基づいて、前記第1操作手段が前記基準位置に復帰することを規制する復帰規制手段とを備え、
前記第2操作手段は、遊技者により押下される押圧操作部を備え、
前記復帰規制手段は、前記押圧操作部と前記第1操作手段との間に介在するとともに前記第1操作手段に接触可能に配置される操作力伝達部を備え、前記押圧操作部に対する押圧操作力に基づいて前記操作力伝達部と前記第1操作手段との間に垂直抗力を生じさせることにより前記第1操作手段が前記基準位置に復帰することを規制することを特徴とする。
〔発明D5〕
さらに、発明D5の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明D4の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記押圧操作部と前記操作力伝達部とが設けられるとともに自重により初期位置に配置される操作部材を備えることを特徴とする。
ここで、操作部材は、操作力伝達部のすべてと押圧操作部とが設けられた単一の部材であってもよいし、操作力伝達部の一部と押圧操作部とが設けられた1の操作部材と操作力伝達部の残り部分が設けられた別の操作部材との組み合わせであってもよい。
また、「自重により初期位置に配置される」とは、弾性体や電子的に駆動する機器、磁力等、重力以外の力を用いて初期位置に配置するための手段を設けることなく、操作部材自体の自重により初期位置に配置されることをいう。「初期位置」とは、遊技者の操作がない状態で操作部材が配置される位置をいう。
〔発明E1〕
一方、発明E1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、
遊技球の発射強度を調整可能な遊技機(または遊技機の発射ハンドル)であって、
前記発射強度を調整するための操作を行う第1操作手段と、
前記第1操作手段の操作位置を基準位置に復帰させる復帰力を前記第1操作手段に付加する第1復帰力付加手段と、
前記第1操作手段の復帰を規制するための操作を行う第2操作手段と、
前記第1操作手段と前記第2操作手段との間に配置されるベースと、
前記第2操作手段の操作に基づいて、前記第1操作手段が前記基準位置に復帰することを規制する復帰規制レバーと、
前記復帰規制レバーに復帰力を付加する第2復帰力付加手段とを備え、
前記復帰規制レバーは、
軸と、
前記軸から一方の側に延出し、前記第1操作手段を規制する規制部と、
前記軸から他方の側に延出し、前記第2操作手段の操作を受ける操作受け部とを備え、
前記ベースは、
前記第2操作手段の側に設けられ、前記復帰規制レバーの軸を支持する軸受け部と、
前記第1操作手段から前記第2操作手段の方向に貫通し、前記復帰規制レバーを前記ベースに組み付ける場合に前記復帰規制レバーの軸を前記第1操作手段の側から前記軸受け部に案内するための第1貫通孔と、
前記第1操作手段から前記第2操作手段の方向に貫通し、前記操作受け部と前記第2操作手段との間に形成された第2貫通孔とを備え、
前記復帰規制レバーは、前記復帰規制レバーの軸を前記軸受け部で支持する一方、前記第1操作手段の側から前記操作受け部を前記第2貫通孔に臨ませ、前記第2復帰力付加手段により前記操作受け部を前記第2操作手段の側に復帰させる復帰力を付加することにより、前記ベースに組み付けられ、
前記復帰規制レバーは、前記第2操作手段の操作を前記操作受け部で受けて前記操作受け部が前記第1操作手段の側に揺動することにより、前記規制部が前記第1操作手段を規制することを特徴とする。
このような構成であれば、復帰力付加手段により、第1操作手段の操作位置を基準位置に復帰させる復帰力が第1操作手段に付加されるので、遊技者が第1操作手段を操作する場合は、復帰力付加手段の復帰力に抗して第1操作手段を一定の操作位置まで操作し、その操作位置に保持する必要がある。このとき、遊技者が第2操作手段を操作すると、第2操作手段の操作を操作受け部で受けて操作受け部が第1操作手段の側に揺動することにより、復帰規制レバーは、軸回りに回動し、規制部が第1操作手段を規制する。
これにより、遊技者が第2操作手段を操作すると、復帰規制レバーにより、第1操作手段が基準位置に復帰することが規制されるので、発射強度の固定が容易で、長時間遊技を行っても疲れにくく、遊技者の負担を低減することができるという効果が得られる。
また、コイン等を挟んで操作位置を固定する場合は、その遊技者が遊技を終了し固定状態を放置したまま立ち去ると、そのまま次の遊技者が同様の遊技を実現することができるのに対し、第2操作手段の操作により操作位置を固定するので、その遊技者が遊技を終了した後は、第1操作手段の操作位置が基準位置に復帰し、次の遊技者が同様の遊技を実現することが困難となる。したがって、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
さらに、コイン等をねじ込む必要がなくなるので、発射ハンドルへの損傷を抑制することができるという効果が得られる。
さらに、第2操作手段を設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができるという効果が得られる。
また、復帰規制レバーをベースに組み付ける場合は、第1貫通孔を通じて、復帰規制レバーの軸を第1操作手段の側から軸受け部に案内し、復帰規制レバーの軸を軸受け部で支持する。一方、第1操作手段の側から操作受け部を第2貫通孔に臨ませ、第2復帰力付加手段により操作受け部を第2操作手段の側に復帰させる復帰力を付加する。
これにより、復帰規制レバーを一旦ベースに組み付けると、復帰規制レバーの軸がベースの第2操作手段の側で支持されるとともに、操作受け部が第2操作手段の側に付勢されるので、復帰規制レバーは、ベースの第1操作手段の側に固定され、ベースから脱落しにくい。したがって、発射ハンドルの組み立てが容易となるという効果が得られる。
ここで、第1操作手段は、例えば、第5の基本形態におけるハンドルリング1430に該当し、第1復帰力付加手段は、コイルバネ1435に該当し、第2操作手段は、内蓋部1530およびボタン1570に該当し、ベースは、前カバーベース1500に該当し、第2復帰力付加手段は、コイルバネ1506に該当する。
また、復帰規制レバーは、例えば、第5の基本形態における係止レバー1501に該当し、規制部は、ブレーキ部1501bに該当し、操作受け部は、操作受け部1501cに該当し、軸受け部は、軸受け部1502に該当し、第1貫通孔は、貫通孔1504に該当し、第2貫通孔は、貫通孔1505に該当する。
〔発明E2〕
さらに、発明E2の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記規制部は、前記第2操作手段の操作を前記操作受け部で受けて前記操作受け部が前記第1操作手段の側に揺動することにより、前記第1操作手段に当接して前記第1操作手段を係止することを特徴とする。
このような構成であれば、遊技者が第2操作手段を操作すると、第2操作手段の操作を操作受け部で受けて操作受け部が第1操作手段の側に揺動することにより、復帰規制レバーは、軸回りに回動し、規制部が第1操作手段に当接して第1操作手段が係止される。
これにより、ベースの第2操作手段の側で復帰規制レバーの軸を支持するので、ベースの第1操作手段の側で復帰規制レバーの軸を支持する構成に比して、復帰規制レバーの軸から規制部が第1操作手段に当接する位置までの距離が大きくなる。すなわち、てこの原理において支点から作用点までの距離が大きくなる。したがって、第2操作手段を少し操作するだけで第1操作手段の係止が開始されるので、第2操作手段の操作に対する第1操作手段の係止が敏感になるという効果が得られる。
〔発明E3〕
さらに、発明E3の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1およびE2のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段は、前記発射強度を調整するための操作を回動操作により行うものであり、
前記復帰規制レバーは、前記第1操作手段の回動中心軸から前記復帰規制レバーの軸までを結ぶ直線と、前記第1操作手段の回動中心軸から前記操作受け部までを結ぶ直線とがなす角度が鈍角となっていることを特徴とする。
これにより、第1操作手段の回動中心軸から復帰規制レバーの軸までを結ぶ直線と、第1操作手段の回動中心軸から操作受け部までを結ぶ直線とがなす角度が鋭角である構成に比して、復帰規制レバーの揺動により復帰規制レバーに生じるねじれ力を低減することができる。したがって、復帰規制レバーへの負荷を低減することができるので、復帰規制レバーの耐久性を向上することができるという効果が得られる。
また、支点となる復帰規制レバーの軸から、力点となる操作受け部までの距離が大きくなるので、第2操作手段を小さな力で操作しても、第1操作手段に対する大きな規制力を生じる。したがって、第1操作手段の規制が容易となるという効果が得られる。
〔発明E4〕
さらに、発明E4の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E3の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段は、
前記第1操作手段の回動中心軸の周りに前記第1操作手段の回動軌跡に沿って形成された第1ガイド孔と、
前記第1操作手段の回動中心軸の周りに前記第1操作手段の回動軌跡に沿って形成され、前記第1ガイド孔に対向する第2ガイド孔とを備え、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1操作手段の回動に伴って前記第1ガイド孔のなかを案内される第1支柱と、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1支柱に近接して配置され、前記第1操作手段の回動に伴って前記第1ガイド孔のなかを案内される第2支柱と、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1操作手段の回動に伴って前記第2ガイド孔のなかを案内される第3支柱とを備え、
前記規制部は、前記第1支柱と前記第2支柱との間に挿入されていることを特徴とする。
このような構成であれば、遊技者が第1操作手段を回動操作すると、第1操作手段の回動に伴って、第1支柱および第2支柱並びにこれらの間に挿入される規制部が第1ガイド孔のなかを案内されるとともに、第3支柱が第2ガイド孔のなかを案内される。
これにより、第1支柱と第2支柱との間に規制部が挿入されているので、第1操作手段またはベースにおいて復帰規制レバーの配置を阻害する部材を少なくすることができる。したがって、第1操作手段の回動中心軸から復帰規制レバーの軸までを結ぶ直線と、第1操作手段の回動中心軸から操作受け部までを結ぶ直線とがなす角度が鈍角となるように復帰規制レバーを配置することができるという効果が得られる。
ここで、第1ガイド孔は、例えば、第5の基本形態におけるガイド孔1431bに該当し、第2ガイド孔は、ガイド孔1431aに該当し、第1支柱は、ガイド支柱1631bに該当し、第2支柱は、ガイド支柱1631cに該当し、第3支柱は、ガイド支柱1631aに該当する。
〔発明E5〕
さらに、発明E5の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E3およびE4のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1復帰力付加手段は、コイルバネであり、
前記第1操作手段は、前記コイルバネの一端部を係止する第1バネ止め部を備え、
前記ベースは、前記第1操作手段の側に設けられ、前記コイルバネの他端部の移動を拘束する第2バネ止め部を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、コイルバネの一端部は、第1操作手段の第1バネ止め部で係止され、コイルバネの他端部は、ベースの第2バネ止め部で移動が拘束されるので、遊技者が第1操作手段を回動操作すると、コイルバネが収縮され、コイルバネにより、第1操作手段の回動操作位置を基準角度位置に復帰させる付勢力が第1操作手段に付加される。
これにより、コイルバネの他端部の移動がベースの第2バネ止め部で拘束されるので、第1操作手段またはベースにおいて復帰規制レバーの配置を阻害する部材を少なくすることができる。したがって、第1操作手段の回動中心軸から復帰規制レバーの軸までを結ぶ直線と、第1操作手段の回動中心軸から操作受け部までを結ぶ直線とがなす角度が鈍角となるように復帰規制レバーを配置することができるという効果が得られる。
ここで、第1バネ止め部は、例えば、第5の基本形態におけるバネ止め突起1434に該当し、第2バネ止め部は、バネ止め部1511a、1511bに該当する。
〔発明E6〕
さらに、発明E6の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1ないしE5のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段から前記第2操作手段の方向にみた、前記復帰規制レバーの軸と前記操作受け部との間の形状を角のない曲線形としたことを特徴とする。
復帰規制レバーの軸と操作受け部との間の形状が角のある構成では、復帰規制レバーの揺動により生じる力が角に集中して負荷される。
これに対し、本発明の構成であれば、復帰規制レバーの軸と操作受け部との間の形状が角のない曲線形となっているので、復帰規制レバーの揺動により生じる力が分散して負荷される。したがって、復帰規制レバーに局所的な負荷がかかりにくいので、復帰規制レバーの寿命を向上することができるという効果が得られる。
〔発明E7〕
さらに、発明E7の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1ないしE6のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記操作受け部は、前記第2操作手段に対向する面が平坦で、かつ、前記第2貫通孔の前記第2操作手段の側の開口面よりも前記第2操作手段の側に突出していることを特徴とする。
これにより、操作受け部で第2操作手段の操作を受けやすくなるという効果が得られる。
〔発明E8〕
さらに、発明E8の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E7の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2操作手段は、前記第1操作手段の復帰を規制するための操作を押下により行うものであり、
前記第2操作手段は、前記第1操作手段の側に設けられ、前記操作受け部の平坦面に向けて突出する突起部を備えることを特徴とする。
これにより、遊技者が第2操作手段を押下すると、操作受け部の平坦面に対して第2操作手段の突起部が点接触するので、第2操作手段に付加される押圧力を効率的に復帰規制レバーに伝達することができるという効果が得られる。
ここで、突起部は、例えば、第5の基本形態における突起部1537に該当する。
〔発明E9〕
さらに、発明E9の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1ないしE8のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2復帰力付加手段は、コイルバネであり、
前記操作受け部は、前記第1操作手段の側に形成され、前記コイルバネの一端部の伸長方向に貫通する溝を備え、
前記コイルバネは、前記コイルバネの一端部が前記操作受け部を跨いで前記溝で係止され、前記操作受け部を前記第2操作手段の側に付勢することを特徴とする。
このような構成であれば、コイルバネの一端部が操作受け部を跨いで操作受け部の溝で係止され、コイルバネにより、操作受け部が第2操作手段の側に付勢される。
これにより、コイルバネの一端部により操作受け部の両側が付勢されるので、操作受け部の片側のみを付勢する構成に比して、操作受け部をバランスよく付勢することができるという効果が得られる。
また、コイルバネの一端部が操作受け部の溝で係止されるので、コイルバネが操作受け部から脱落しにくい。したがって、発射ハンドルの組み立てがさらに容易となるという効果が得られる。
ここで、溝は、例えば、第5の基本形態における溝1501fに該当する。
〔発明E10〕
さらに、発明E10の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1ないしE8のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2復帰力付加手段は、コイルバネであり、
前記ベースは、
前記コイルバネのバネ部を取り付けるバネ取り付け部と、
前記コイルバネの一端部を係止するバネ止め部と、
前記コイルバネのバネ部を前記バネ取り付け部に取り付ける場合に前記コイルバネの他端部を通過させるための第3貫通孔とを備えることを特徴とする。
第3貫通孔がない構成では、コイルバネのバネ部をバネ取り付け部に取り付ける際にコイルバネの端部がベースと接触してしまうので、コイルバネの一端部と他端部を付勢力に抗して特定の状態(例えば、水平状態)に保持しながらコイルバネのバネ部をバネ取り付け部に取り付ける必要がある。
これに対し、本発明の構成であれば、第3貫通孔を通じてコイルバネの他端部を通過させながらコイルバネのバネ部をバネ取り付け部に取り付け、コイルバネの一端部をバネ止め部で係止すればよい。したがって、コイルバネを付勢力に抗して特定の状態に保持する必要がないので、コイルバネの取付が容易となるという効果が得られる。
ここで、バネ取り付け部は、例えば、第5の基本形態におけるバネ取り付け部1507に該当し、バネ止め部は、バネ止め部1508に該当し、第3貫通孔は、貫通孔1505に該当する。
〔発明E11〕
さらに、発明E11の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1ないしE10のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記復帰規制レバーは、前記復帰規制レバーの軸と前記操作受け部との距離が、前記復帰規制レバーの軸と前記規制部との距離よりも大きくなっていることを特徴とする。
これにより、第2操作手段を小さな力で操作しても、第1操作手段に対する大きな規制力を生じるので、第1操作手段の規制が容易となるという効果が得られる。
〔発明E12〕
さらに、発明E12の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1ないしE11のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記復帰規制レバーは、厚さ方向の断面がコの字形状となっていることを特徴とする。
これにより、復帰規制レバーの厚さ方向の断面を中実とする構成に比して、復帰規制レバーを軽量化することができるという効果が得られる。
〔発明E13〕
さらに、発明E13の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E12の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記規制部は、前記第2操作手段の操作を前記操作受け部で受けて前記操作受け部が前記第1操作手段の側に揺動することにより、前記第1操作手段に当接して前記第1操作手段を係止し、
前記規制部における前記第1操作手段に当接する方向の厚さが、前記復帰規制レバーのうち前記規制部以外の部分のそれよりも厚くなっていることを特徴とする。
これにより、規制部は、第1操作手段に当接して摩耗しやすいところ、規制部における第1操作手段に当接する方向の厚さが厚くなっているので、規制部の耐摩耗性を向上することができるという効果が得られる。
〔発明E14〕
さらに、発明E14の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1ないしE13のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記軸受け部の前記復帰規制レバーの軸を挿入する側が、前記軸受け部から離れるにつれて前記第1操作手段の側に傾斜する形状となっていることを特徴とする。
これにより、第1操作手段の側から復帰規制レバーの軸を滑らせるようにして軸受け部に挿入することができるので、復帰規制レバーの軸を軸受け部に挿入しやすくなるという効果が得られる。
〔発明E15〕
さらに、発明E15の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1ないしE14のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段は、前記発射強度を調整するための操作を回動操作により行うものであり、
前記第1操作手段は、
前記第1操作手段の回動中心軸の周りに前記第1操作手段の回動軌跡に沿って形成された第1ガイド孔と、
前記第1操作手段の回動中心軸の周りに前記第1操作手段の回動軌跡に沿って形成され、前記第1ガイド孔に対向する第2ガイド孔とを備え、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1操作手段の回動に伴って前記第1ガイド孔のなかを案内される第1支柱と、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1支柱に近接して配置され、前記第1操作手段の回動に伴って前記第1ガイド孔のなかを案内される第2支柱と、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1操作手段の回動中心軸から前記第1支柱および前記第2支柱までをそれぞれ結ぶ直線がなす優角の側の円弧に沿って前記第1支柱および前記第2支柱から等距離に配置され、前記第1操作手段の回動に伴って前記第2ガイド孔のなかを案内される第3支柱とを備え、
前記規制部は、前記第1支柱と前記第2支柱との間に挿入され、
前記ベースは、
前記第3支柱に対応する位置と前記第2貫通孔との間に形成され、前記第2操作手段を当該ベースにねじ止めするための第1ねじ孔と、
前記第1支柱に対応する位置および前記第2支柱に対応する位置のうち前記第1ねじ孔
に近い方に隣接し、前記第2操作手段を当該ベースにねじ止めするための第2ねじ孔と、
前記第1操作手段の回動中心軸から前記第1ねじ孔および前記第2ねじ孔までをそれぞれ結ぶ直線がなす優角の側の円弧に沿って前記第1ねじ孔および前記第2ねじ孔から等距離に形成され、前記第2操作手段を当該ベースにねじ止めするための第3ねじ孔とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、遊技者が第1操作手段を回動操作すると、第1操作手段の回動に伴って、第1支柱および第2支柱並びにこれらの間に挿入される規制部が第1ガイド孔のなかを案内されるとともに、第3支柱が第2ガイド孔のなかを案内される。
これにより、第1支柱と第2支柱との間に規制部が挿入されているので、第1操作手段またはベースにおいて復帰規制レバーの配置を阻害する部材を少なくすることができる。そのため、第1操作手段の回動中心軸から復帰規制レバーの軸までを結ぶ直線と、第1操作手段の回動中心軸から操作受け部までを結ぶ直線とがなす角度が鈍角となるように復帰規制レバーを配置することができるので、その角度が鋭角である構成に比して、復帰規制レバーの揺動により復帰規制レバーに生じるねじれ力を低減することができる。したがって、復帰規制レバーへの負荷を低減することができるので、復帰規制レバーの耐久性を向上することができるという効果が得られる。
また、第1操作手段の回動中心軸の周りに第1ねじ孔、第2ねじ孔および第3ねじ孔がほぼ均等に配置されるので、均等に分散された締結力で第2操作手段をベースにねじ止めすることができるという効果が得られる。
また、第2操作手段をベースにねじ止めするので、第2操作手段をベースに固定するための爪等を設けなくてもすみ、部品点数を低減することができるとともに構造を単純化することができるという効果が得られる。
ここで、第1ガイド孔は、例えば、第5の基本形態におけるガイド孔1431bに該当し、第2ガイド孔は、ガイド孔1431aに該当し、第1支柱は、ガイド支柱1631bに該当し、第2支柱は、ガイド支柱1631cに該当し、第3支柱は、ガイド支柱1631aに該当する。
〔発明E16〕
さらに、発明E16の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1ないしE15のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2復帰力付加手段は、第1コイルバネおよび第2コイルバネであり、
前記第1コイルバネが前記軸受け部の片側から前記操作受け部を前記第2操作手段の側に付勢するとともに、前記第2コイルバネが前記軸受け部の逆の片側から前記操作受け部を前記第2操作手段の側に付勢することを特徴とする。
このような構成であれば、操作受け部は、第1コイルバネにより軸受け部の片側から、第2コイルバネにより軸受け部の逆の片側から第2操作手段の側に付勢される。
これにより、第1コイルバネおよび第2コイルバネにより操作受け部の両側が付勢されるので、操作受け部の片側のみを付勢する構成に比して、操作受け部をバランスよく付勢することができるという効果が得られる。
〔発明E17〕
さらに、発明E17の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1ないしE16のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記軸受け部は、
前記復帰規制レバーの軸の一方を支持する第1軸受け溝と、
前記復帰規制レバーの軸の他方を支持する第2軸受け溝とを備え、
前記第1軸受け溝および前記第2軸受け溝のうち前記復帰規制レバーの揺動により付加されるねじれ力が大きい前記復帰規制レバーの軸を支持するものは、他方の軸受け溝よりも深くなっていることを特徴とする。
これにより、第1軸受け溝および第2軸受け溝のうち復帰規制レバーの揺動により付加されるねじれ力が大きい復帰規制レバーの軸(大ねじれ力軸)を支持するもの(大ねじれ力軸受け溝)が他方の軸受け溝よりも深くなっているので、大ねじれ力軸受け溝により、大ねじれ力軸に付加されるねじれ力を緩和して受けることができる。したがって、復帰規制レバーへの負荷を低減することができるので、復帰規制レバーの耐久性を向上することができるという効果が得られる。
〔発明E18〕
さらに、発明E18の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1ないしE17のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記復帰規制レバーの軸の一方および他方のうち前記復帰規制レバーの揺動により付加されるねじれ力が大きいものは、他方の軸よりも太くなっていることを特徴とする。
これにより、復帰規制レバーの軸の一方および他方のうち復帰規制レバーの揺動により付加されるねじれ力が大きいもの(大ねじれ力軸)が他方の軸よりも太くなっているので、大ねじれ力軸の耐久性を向上することができる。したがって、復帰規制レバーへの負荷を両軸ともほぼ均等にすることができるので、復帰規制レバーの寿命を向上することができるという効果が得られる。
〔発明E19〕
さらに、発明E19の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1ないしE18のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記規制部は、前記第2操作手段の操作を前記操作受け部で受けて前記操作受け部が前記第1操作手段の側に揺動することにより、前記第1操作手段に当接して前記第1操作手段を係止し、
前記規制部は、前記第1操作手段に対して当該規制部の当接面が対向するように、前記復帰規制レバーの揺動により生じるねじれの方向とは逆向きの傾きを有していることを特徴とする。
このような構成であれば、復帰規制レバーの揺動によりねじれ力が生じても、規制部は、第1操作手段に対して規制部の当接面が対向して当接するので、規制部が第1操作手段に面接触し、第1操作手段に対する大きな規制力を生じる。
これにより、第1操作手段の規制が容易となるという効果が得られる。
〔発明E20〕
さらに、発明E20の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1ないしE19のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段は、前記発射強度を調整するための操作を回動操作により行うものであり、
前記第1操作手段は、
前記第1操作手段の回動中心軸の周りに前記第1操作手段の回動軌跡に沿って形成された第1ガイド孔と、
前記第1操作手段の回動中心軸の周りに前記第1操作手段の回動軌跡に沿って形成され、前記第1ガイド孔に対向する第2ガイド孔とを備え、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1操作手段の回動に伴って前記第1ガイド孔のなかを案内される第1支柱と、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1支柱に近接して配置され、前記第1操作手段の回動に伴って前記第1ガイド孔のなかを案内される第2支柱と、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1操作手段の回動中心軸から前記第1支柱および前記第2支柱までをそれぞれ結ぶ直線がなす優角の側の円弧に沿って前記第1支柱および前記第2支柱から等距離に配置され、前記第1操作手段の回動に伴って前記第2ガイド孔のなかを案内される第3支柱とを備え、
前記規制部は、前記第1支柱と前記第2支柱との間に挿入され、
前記操作受け部は、前記第3支柱に対応する位置に隣接して配置されていることを特徴とする。
このような構成であれば、遊技者が第1操作手段を回動操作すると、第1操作手段の回動に伴って、第1支柱および第2支柱並びにこれらの間に挿入される規制部が第1ガイド孔のなかを案内されるとともに、第3支柱が第2ガイド孔のなかを案内される。
これにより、規制部は、第1支柱と第2支柱との間に挿入され、操作受け部は、第1支柱および第2支柱から等距離に配置された第3支柱に対応する位置に隣接して配置されているので、第1操作手段の回動中心軸から復帰規制レバーの軸までを結ぶ直線と、第1操作手段の回動中心軸から操作受け部までを結ぶ直線とがなす角度を180°に近くすることができ、復帰規制レバーの揺動により復帰規制レバーに生じるねじれ力を低減することができる。したがって、復帰規制レバーへの負荷を低減することができるので、復帰規制レバーの耐久性を向上することができるという効果が得られる。
〔発明E21〕
さらに、発明E21の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E1ないしE20のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記規制部は、前記第2操作手段の操作を前記操作受け部で受けて前記操作受け部が前記第1操作手段の側に揺動することにより、前記第1操作手段に当接して前記第1操作手段を係止し、
前記第1操作手段の当接部および前記規制部の当接部には、互いに係合する凹凸が形成されていることを特徴とする。
このような構成であれば、遊技者が第2操作手段を操作すると、第2操作手段の操作を操作受け部で受けて操作受け部が第1操作手段の側に揺動することにより、復帰規制レバーは、軸回りに回動し、規制部が第1操作手段に当接する。このとき、第1操作手段の当接部および規制部の当接部に形成されている凹凸が係合することにより第1操作手段が係止される。
これにより、規制部により第1操作手段を強固に係止することができるので、第1操作手段の規制が容易となるという効果が得られる。
〔発明E22〕
さらに、発明E22の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E21の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段は、前記発射強度を調整するための操作を回動操作により行うものであり、
前記第1操作手段は、当該第1操作手段の回動方向に沿って当該第1操作手段の内周面に形成され、当該第1操作手段の回動径方向内側に突出する複数の歯を備え、
前記規制部は、前記第1操作手段の歯に咬合する歯を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、遊技者が第2操作手段を操作すると、復帰規制レバーは、軸回りに回動し、規制部が第1操作手段の内周面に当接する。このとき、規制部の歯が、第1操作手段の回動径方向内側に突出する歯に咬合することにより第1操作手段が係止される。
これにより、規制部により第1操作手段をさらに強固に係止することができるので、第1操作手段の規制がさらに容易となるという効果が得られる。
〔発明E23〕
さらに、発明E23の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明E21の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段は、前記発射強度を調整するための操作を回動操作により行うものであり、
前記第1操作手段は、当該第1操作手段の回動方向に沿って当該第1操作手段の回動中心軸と直交する面に形成され、当該第1操作手段から前記第2操作手段の方向に突出する複数の歯を備え、
前記規制部は、前記第1操作手段の歯に咬合する歯を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、遊技者が第2操作手段を操作すると、復帰規制レバーは、軸回りに回動し、規制部が第1操作手段の回動中心軸と直交する面に当接する。このとき、規制部の歯が、第1操作手段の第2操作手段の方向に突出する歯に咬合することにより第1操作手段が係止される。
これにより、規制部により第1操作手段をさらに強固に係止することができるので、第1操作手段の規制がさらに容易となるという効果が得られる。
〔発明F1〕
一方、発明F1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、
遊技球の発射強度を調整可能な遊技機(または遊技機の発射ハンドル)であって、
前記発射強度を調整するための操作を行う第1操作手段と、
前記第1操作手段の操作位置を基準位置に復帰させる付勢力を前記第1操作手段に付加するコイルバネと、
前記コイルバネの一端部の片側を係止する第1バネ止め部とを備え、
前記第1操作手段は、前記コイルバネの他端部を係止する第2バネ止め部を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、コイルバネの一端部は、第1バネ止め部で片側が係止され、コイルバネの他端部は、第2バネ止め部で係止されるので、遊技者が第1操作手段を操作すると、コイルバネにより、第1操作手段の操作位置を基準位置に復帰させる付勢力が第1操作手段に付加される。そのため、遊技者が第1操作手段を操作する場合は、コイルバネの付勢力に抗して第1操作手段を一定の操作位置まで操作し、その操作位置に保持する必要がある。
これにより、コイルバネの一端部の両側を係止する構成に対し、コイルバネの一端部の片側を係止することにより、コイルバネの一端部のもう片側を係止する部材が不要となる。したがって、第1操作手段の動作を阻害する部材が少なくなるので、第1操作手段の動作範囲を大きくすることができるという効果が得られる。
ここで、第1操作手段は、例えば、第5の基本形態におけるハンドルリング1430に該当し、第1バネ止め部は、バネ止め部1511a、1511bに該当し、第2バネ止め部は、バネ止め突起1434に該当する。
〔発明F2〕
さらに、発明F2の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明F1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段の復帰を規制するための操作を行う第2操作手段と、
前記第2操作手段の操作に基づいて、前記第1操作手段が前記基準位置に復帰することを規制する復帰規制手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、コイルバネにより、第1操作手段の操作位置を基準位置に復帰させる付勢力が第1操作手段に付加されるので、遊技者が第1操作手段を操作する場合は、コイルバネの付勢力に抗して第1操作手段を一定の操作位置まで操作し、その操作位置に保持する必要がある。このとき、遊技者が第2操作手段を操作すると、復帰規制手段により、第2操作手段の操作に基づいて、第1操作手段が基準位置に復帰することが規制される。
これにより、遊技者が第2操作手段を操作すると、復帰規制手段により、第1操作手段が基準位置に復帰することが規制されるので、発射強度の固定が容易で、長時間遊技を行っても疲れにくく、遊技者の負担を低減することができるという効果が得られる。
また、コイン等を挟んで操作位置を固定する場合は、その遊技者が遊技を終了し固定状態を放置したまま立ち去ると、そのまま次の遊技者が同様の遊技を実現することができるのに対し、第2操作手段の操作により操作位置を固定するので、その遊技者が遊技を終了した後は、第1操作手段の操作位置が基準位置に復帰し、次の遊技者が同様の遊技を実現することが困難となる。したがって、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
さらに、コイン等をねじ込む必要がなくなるので、発射ハンドルへの損傷を抑制することができるという効果が得られる。
さらに、第2操作手段を設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができるという効果が得られる。
ここで、第2操作手段は、例えば、第5の基本形態における内蓋部1530およびボタン1570に該当し、復帰規制手段は、係止レバー1501に該当する。
〔発明F3〕
さらに、発明F3の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明F1およびF2のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段は、前記発射強度を調整するための操作を回動操作により行うものであり、
前記第1操作手段は、
前記第1操作手段の回動中心軸の周りに前記第1操作手段の回動軌跡に沿って形成された第1ガイド孔と、
前記第1操作手段の回動中心軸の周りに前記第1操作手段の回動軌跡に沿って形成され、前記第1ガイド孔に対向する第2ガイド孔とを備え、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1操作手段の回動に伴って前記第1ガイド孔のなかを案内される第1支柱と、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1支柱に近接して配置され、前記第1操作手段の回動に伴って前記第1ガイド孔のなかを案内される第2支柱と、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1操作手段の回動に伴って前記第2ガイド孔のなかを案内される第3支柱とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、遊技者が第1操作手段を回動操作すると、第1操作手段の回動に伴って、第1支柱および第2支柱が第1ガイド孔のなかを案内されるとともに、第3支柱が第2ガイド孔のなかを案内される。
また、第1ガイド孔および第2ガイド孔の回動方向の長さを大きくすることにより第1操作手段の回動範囲を大きくすることもできるが、この構成では、第1ガイド孔と第2ガイド孔との間隔が小さくなり、第1操作手段の強度が不足するという問題がある。
これに対し、本発明の構成であれば、第1操作手段の強度を維持しながら回動範囲を大きくすることができるという効果が得られる。
ここで、第1ガイド孔は、例えば、第5の基本形態におけるガイド孔1431bに該当し、第2ガイド孔は、ガイド孔1431aに該当し、第1支柱は、ガイド支柱1631bに該当し、第2支柱は、ガイド支柱1631cに該当し、第3支柱は、ガイド支柱1631aに該当する。
〔発明F4〕
さらに、発明F4の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、
遊技球の発射強度を調整可能な遊技機(または遊技機の発射ハンドル)であって、
前記発射強度を調整するための操作を回動操作により行う第1操作手段と、
前記第1操作手段の回動操作位置を基準角度位置に復帰させる付勢力を前記第1操作手段に付加するコイルバネと、
前記第1操作手段の復帰を規制するための操作を行う第2操作手段と、
前記第1操作手段と前記第2操作手段との間に配置されるベースと、
前記第2操作手段の操作に基づいて、前記第1操作手段が前記基準角度位置に復帰することを規制する復帰規制手段とを備え、
前記第1操作手段は、
前記第1操作手段の回動中心軸の周りに前記第1操作手段の回動軌跡に沿って形成された第1ガイド孔と、
前記第1操作手段の回動中心軸の周りに前記第1操作手段の回動軌跡に沿って形成され、前記第1ガイド孔に対向する第2ガイド孔と、
前記コイルバネの一端部を係止する第1バネ止め部とを備え、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1操作手段の回動に伴って前記第1ガイド孔のなかを案内される第1支柱と、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1支柱に近接して配置され、前記第1操作手段の回動に伴って前記第1ガイド孔のなかを案内される第2支柱と、
前記第1操作手段の回動中心軸方向に延び、前記第1操作手段の回動に伴って前記第2ガイド孔のなかを案内される第3支柱とを備え、
前記ベースは、前記第1操作手段の側に設けられ、前記コイルバネの他端部の移動を拘束する第2バネ止め部を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、コイルバネにより、第1操作手段の回動操作位置を基準角度位置に復帰させる付勢力が第1操作手段に付加されるので、遊技者が第1操作手段を回動操作する場合は、コイルバネの付勢力に抗して第1操作手段を一定の回動操作位置まで回動操作し、その回動操作位置に保持する必要がある。このとき、遊技者が第2操作手段を操作すると、復帰規制手段により、第2操作手段の操作に基づいて、第1操作手段が基準角度位置に復帰することが規制される。
これにより、遊技者が第2操作手段を操作すると、復帰規制手段により、第1操作手段が基準角度位置に復帰することが規制されるので、発射強度の固定が容易で、長時間遊技を行っても疲れにくく、遊技者の負担を低減することができるという効果が得られる。
また、コイン等を挟んで回動操作位置を固定する場合は、その遊技者が遊技を終了し固定状態を放置したまま立ち去ると、そのまま次の遊技者が同様の遊技を実現することができるのに対し、第2操作手段の操作により回動操作位置を固定するので、その遊技者が遊技を終了した後は、第1操作手段の回動操作位置が基準角度位置に復帰し、次の遊技者が同様の遊技を実現することが困難となる。したがって、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
さらに、コイン等をねじ込む必要がなくなるので、発射ハンドルへの損傷を抑制することができるという効果が得られる。
さらに、第2操作手段を設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができるという効果が得られる。
また、コイルバネの一端部は、第1操作手段の第1バネ止め部で係止され、コイルバネの他端部は、ベースの第2バネ止め部で移動が拘束されるので、遊技者が第1操作手段を回動操作すると、コイルバネが収縮され、コイルバネにより、第1操作手段の回動操作位置を基準角度位置に復帰させる付勢力が第1操作手段に付加される。また、遊技者が第1操作手段を回動操作すると、第1操作手段の回動に伴って、第1支柱および第2支柱が第1ガイド孔のなかを案内されるとともに、第3支柱が第2ガイド孔のなかを案内される。
これにより、コイルバネの他端部を第1支柱と第2支柱との間で支柱等により係止する構成に比して、コイルバネの他端部の移動をベースの第2バネ止め部で拘束することにより、コイルバネの他端部を係止する支柱等が不要となる。したがって、第1操作手段の回動を阻害する部品が少なくなるので、第1操作手段の回動範囲を大きくすることができるという効果が得られる。
また、第1ガイド孔および第2ガイド孔の回動方向の長さを大きくすることにより第1操作手段の回動範囲を大きくすることもできるが、この構成では、第1ガイド孔と第2ガイド孔との間隔が小さくなり、第1操作手段の強度が不足するという問題がある。
これに対し、本発明の構成であれば、第1操作手段の強度を維持しながら回動範囲を大きくすることができるという効果が得られる。
ここで、第1操作手段は、例えば、第5の基本形態におけるハンドルリング1430に該当し、第2操作手段は、内蓋部1530およびボタン1570に該当し、ベースは、前カバーベース1500に該当する。
また、復帰規制手段は、例えば、第5の基本形態における係止レバー1501に該当し、第1バネ止め部は、バネ止め突起1434に該当し、第2バネ止め部は、バネ止め部1511a、1511bに該当する。
また、第1ガイド孔は、例えば、第5の基本形態におけるガイド孔1431bに該当し、第2ガイド孔は、ガイド孔1431aに該当し、第1支柱は、ガイド支柱1631bに該当し、第2支柱は、ガイド支柱1631cに該当し、第3支柱は、ガイド支柱1631aに該当する。
〔発明F5〕
さらに、発明F5の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明F4の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記復帰規制手段は、
軸と、
前記軸から一方の側に延出し、前記第1操作手段を規制する規制部と、
前記軸から他方の側に延出し、前記第2操作手段の操作を受ける操作受け部とを備え、
前記ベースは、前記復帰規制手段の軸を支持する軸受け部を備え、
前記規制部は、前記第1支柱と前記第2支柱との間に挿入され、前記第2操作手段の操作を前記操作受け部で受けて前記操作受け部が前記第1操作手段の側に揺動することにより、前記第1操作手段に当接して前記第1操作手段を係止することを特徴とする。
このような構成であれば、遊技者が第1操作手段を回動操作すると、第1操作手段の回動に伴って、第1支柱および第2支柱並びにこれらの間に挿入される規制部が第1ガイド孔のなかを案内されるとともに、第3支柱が第2ガイド孔のなかを案内される。また、遊技者が第2操作手段を操作すると、第2操作手段の操作を操作受け部で受けて操作受け部が第1操作手段の側に揺動することにより、復帰規制手段は、軸回りに回動し、規制部が第1操作手段に当接して第1操作手段が係止される。
これにより、第1支柱と第2支柱との間に規制部が挿入されているので、第1操作手段またはベースにおいて復帰規制手段の配置を阻害する部材を少なくすることができる。そのため、第1操作手段の回動中心軸から復帰規制手段の軸までを結ぶ直線と、第1操作手段の回動中心軸から操作受け部までを結ぶ直線とがなす角度が鈍角となるように復帰規制手段を配置することができるので、その角度が鋭角である構成に比して、復帰規制手段の揺動により復帰規制手段に生じるねじれ力を低減することができる。したがって、復帰規制手段への負荷を低減することができるので、復帰規制手段の耐久性を向上することができるという効果が得られる。
ここで、規制部は、例えば、第5の基本形態におけるブレーキ部1501bに該当し、操作受け部は、操作受け部1501cに該当し、軸受け部は、軸受け部1502に該当する。
〔発明F6〕
さらに、発明F6の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明F4およびF5のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記コイルバネの他端部は、前記第1操作手段の回動方向でかつ当該コイルバネの収縮方向に回動して付勢力を保った状態で前記第3支柱に係止されていることを特徴とする。
これにより、コイルバネが固定された状態で第1操作手段に取り付けられるので、第1操作手段にベースを組み付けるだけで、コイルバネの他端部をベースの第2バネ止め部で拘束することができる。したがって、発射ハンドルの組み立てが容易となるという効果が得られる。
また、基準角度位置において付勢力が付加されるので、第1操作手段の回動操作位置を基準角度位置に確実に復帰させることができるという効果が得られる。
〔発明F7〕
さらに、発明F7の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明F4ないしF6のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記コイルバネの他端部は、前記第3支柱に係止され、
前記第2バネ止め部は、前記第3支柱に係止されている前記コイルバネの他端部に対応する位置に設けられていることを特徴とする。
これにより、コイルバネの他端部を第3支柱に係止し、第1操作手段にベースを組み付けるだけで、コイルバネの他端部をベースの第2バネ止め部で拘束することができる。したがって、発射ハンドルの組み立てが容易となるという効果が得られる。
〔発明F8〕
さらに、発明F8の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明F7の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第3支柱は、前記コイルバネの他端部を係止する第3バネ止め部を備え、
前記第2バネ止め部は、前記第3バネ止め部と対向し、前記コイルバネの他端部の移動を拘束する第1拘束部を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、コイルバネの他端部は、第3支柱の第3バネ止め部と第2バネ止め部の第1拘束部との間で移動が拘束される。
これにより、コイルバネの他端部の移動を拘束するのに第3支柱を利用することができるので、第2バネ止め部を断面コの字形状とする構成に比して、構造を単純化することができ、省スペース化を図ることができるという効果が得られる。
ここで、第3バネ止め部は、例えば、第5の基本形態におけるバネ止め部1440に該当し、第1拘束部は、バネ止め部1511aに該当する。
〔発明F9〕
さらに、発明F9の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明F8の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2バネ止め部は、前記第1拘束部と対向しかつ前記第3バネ止め部に隣接し、前記コイルバネの他端部の移動を拘束する第2拘束部を備えることを特徴とする。
第1操作手段にベースを組み付ける際に、コイルバネの他端部が第3支柱の側に入り込んでしまうと、第3支柱を軸方向に受ける支柱受け部が存在する場合、第3支柱と支柱受け部との間にコイルバネの他端部が挟まってしまい、発射ハンドルの組み立ての障害となる。
これに対し、本発明の構成であれば、コイルバネの他端部が第3支柱の側に移動するのを第2拘束部で拘束することができるので、コイルバネの他端部が第3支柱の側に入り込んでしまう可能性を低減することができる。したがって、発射ハンドルの組み立てが容易となるという効果が得られる。
ここで、第2拘束部は、例えば、第5の基本形態におけるバネ止め部1511bに該当する。
〔発明F10〕
さらに、発明F10の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明F8およびF9のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第3バネ止め部は、前記第1操作手段の回動方向でかつ当該コイルバネの付勢方向と直交する平坦面を備え、前記コイルバネの他端部を前記平坦面で係止することを特徴とする。
これにより、コイルバネの他端部が第3バネ止め部の平坦面で係止されるので、コイルバネの他端部をしっかりと係止することができる。したがって、第1操作手段にベースを組み付けやすくなるので、発射ハンドルの組み立てが容易となるという効果が得られる。
〔発明F11〕
さらに、発明F11の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明F8ないしF10のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第3バネ止め部は、前記第1操作手段の回動径方向内側の端部が、前記コイルバネの付勢方向に傾斜していることを特徴とする。
第3バネ止め部の端部が角のある構成では、コイルバネの他端部を第3バネ止め部に係止した場合に、コイルバネの他端部のうち第3バネ止め部の端部に当たる部分にコイルバネの付勢力が集中して負荷される。
これに対し、本発明の構成であれば、第3バネ止め部の端部がコイルバネの付勢方向に傾斜しているので、コイルバネの他端部のうち第3バネ止め部の端部に当たる部分およびその周辺にコイルバネの付勢力が分散して負荷される。したがって、コイルバネの他端部に局所的な負荷がかかりにくいので、コイルバネの寿命を向上することができるという効果が得られる。
〔発明F12〕
さらに、発明F12の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明F8ないしF11のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第3バネ止め部は、前記第1ガイド孔および前記第2ガイド孔の前記第2操作手段の側の開口面よりも前記第2操作手段の側に形成され、前記コイルバネの他端部を前記第1操作手段の回動中心軸方向に係止する段部を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、コイルバネの他端部は、第3バネ止め部の段部により第1ガイド孔および第2ガイド孔の開口面よりも第1操作手段の側に移動することが拘束される。
これにより、コイルバネの他端部が第1操作手段の回動を阻害する可能性を低減することができるので、第1操作手段の回動範囲を大きくすることができるという効果が得られる。
ここで、段部は、例えば、第5の基本形態における段部1440cに該当する。
〔発明G1〕
一方、発明G1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、
遊技球の発射強度を調整可能な遊技機(または遊技機の発射ハンドル)であって、
前記発射強度を調整するための操作を行う第1操作手段と、
前記第1操作手段の操作位置を基準位置に復帰させる復帰力を前記第1操作手段に付加する復帰力付加手段と、
前記第1操作手段の復帰を規制するための操作を行う第2操作手段と、
前記第1操作手段と前記第2操作手段との間に配置され、前記第2操作手段を取り付けるカバーと、
前記第2操作手段の操作に基づいて、前記第1操作手段が前記基準位置に復帰することを規制する復帰規制手段とを備え、
前記第2操作手段は、
前記カバーの内側に配置される内蓋部と、
前記カバーの外側に配置される押圧操作部とを備え、
前記内蓋部は、軸を備え、
前記カバーは、
前記内蓋部および前記押圧操作部の少なくとも一方を嵌合する開口部と、
前記開口部の前記第1操作手段の側に設けられ、前記内蓋部の軸を支持する軸受け部とを備え、
前記第1操作手段の側から前記内蓋部を前記開口部に臨ませるとともに前記第1操作手段の側とは反対側から前記押圧操作部を前記開口部に臨ませ、前記内蓋部および前記押圧操作部が前記開口部を挟んで所定距離揺動可能となるように前記押圧操作部が前記内蓋部に取り付けられていることを特徴とする。
このような構成であれば、復帰力付加手段により、第1操作手段の操作位置を基準位置に復帰させる復帰力が第1操作手段に付加されるので、遊技者が第1操作手段を操作する場合は、復帰力付加手段の復帰力に抗して第1操作手段を一定の操作位置まで操作し、その操作位置に保持する必要がある。このとき、遊技者が押圧操作部を押圧すると、内蓋部の軸回りに、内蓋部および押圧操作部が開口部を挟んで所定距離揺動する。そして、復帰規制手段により、第2操作手段の操作に基づいて、第1操作手段が基準位置に復帰することが規制される。
これにより、遊技者が第2操作手段を操作すると、復帰規制手段により、第1操作手段が基準位置に復帰することが規制されるので、発射強度の固定が容易で、長時間遊技を行っても疲れにくく、遊技者の負担を低減することができるという効果が得られる。
また、コイン等を挟んで操作位置を固定する場合は、その遊技者が遊技を終了し固定状態を放置したまま立ち去ると、そのまま次の遊技者が同様の遊技を実現することができるのに対し、第2操作手段の操作により操作位置を固定するので、その遊技者が遊技を終了した後は、第1操作手段の操作位置が基準位置に復帰し、次の遊技者が同様の遊技を実現することが困難となる。したがって、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
さらに、コイン等をねじ込む必要がなくなるので、発射ハンドルへの損傷を抑制することができるという効果が得られる。
さらに、第2操作手段を設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができるという効果が得られる。
さらに、第2操作手段を内蓋部および押圧操作部の2重構造とし、内蓋部の軸回りに、内蓋部および押圧操作部が開口部を挟んで所定距離揺動するので、内蓋部がなく押圧操作部だけが揺動する構成に比して、押圧操作部とカバーとの間の隙間に指の肉が挟まれる可能性を低減することができるという効果が得られる。
ここで、第1操作手段は、例えば、第5の基本形態におけるハンドルリング1430に該当し、復帰力付加手段は、コイルバネ1435に該当し、第2操作手段は、内蓋部1530およびボタン1570に該当し、カバーは、ボタンカバー1550に該当し、復帰規制手段は、係止レバー1501に該当する。
また、内蓋部は、例えば、第5の基本形態における内蓋部1530に該当し、押圧操作部は、ボタン1570に該当し、開口部は、開口部1551に該当し、軸受け部は、軸受け部1552に該当する。
〔発明G2〕
さらに、発明G2の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記内蓋部の円周方向の移動を拘束する拘束部を備えることを特徴とする。
これにより、内蓋部の円周方向の移動が拘束されるので、内蓋部の軸に生じるねじれ力を低減することができる。したがって、内蓋部の軸への負荷を低減することができるので、内蓋部の軸の耐久性を向上することができるという効果が得られる。
また、第1操作手段が回動操作するものである場合、押圧操作部が回動(円周方向に移動)すると、第1操作手段を一定の角度位置まで回動操作するも、その角度位置で維持することが難しい。
これに対し、本発明の構成であれば、内蓋部の円周方向の移動が拘束されるので、押圧操作部が回動しにくく、第1操作手段の回動操作位置を維持しやすくなるという効果が得られる。
ここで、拘束部は、例えば、第5の基本形態における爪拘束部1553a、1553bに該当する。
〔発明G3〕
さらに、発明G3の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1およびG2のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記押圧操作部は、当該押圧操作部の周縁に沿って前記内蓋部の側に形成され、前記内蓋部の側に突出する鍔部を備えることを特徴とする。
これにより、押圧操作部の内側に誤って指を挿入しても鍔部によりその進入が阻止され、押圧操作部の内側に指を挿入することが困難となるので、押圧操作部とカバーとの間の隙間に指の肉が挟まれる可能性をさらに低減することができるという効果が得られる。
ここで、鍔部は、例えば、第5の基本形態における鍔部1573に該当する。
〔発明G4〕
さらに、発明G4の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G3の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記鍔部は、前記押圧操作部から離れるにつれて前記押圧操作部の中心側に傾斜していることを特徴とする。
これにより、押圧操作部の手前側ほど押圧操作部の内側に指を挿入することが困難となるので、押圧操作部とカバーとの間の隙間に指の肉が挟まれる可能性をさらに低減することができるという効果が得られる。
〔発明G5〕
さらに、発明G5の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G3およびG4のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記鍔部は、前記内蓋部の軸に対応する位置よりも、前記押圧操作部の揺動端部の側にのみ形成されていることを特徴とする。
押圧操作部の全周にわたって鍔部が形成される構成では、押圧操作部とカバーとの間の隙間ができやすく、押圧操作部を押圧した状態で固定するために、その隙間にコイン等がねじ込まれることが想定される。
これに対し、本発明の構成であれば、押圧操作部において内蓋部の軸に対応する位置よりも揺動端部の側とは反対側には鍔部が形成されていないので、押圧操作部(揺動端部の側とは反対側)とカバーとの間の隙間ができにくく、その隙間にコイン等がねじ込まれることを抑制することができるという効果が得られる。
また、押圧操作部(揺動端部の側とは反対側)とカバーとの間の隙間に指の肉が挟まれる可能性を低減することができるという効果が得られる。
〔発明G6〕
さらに、発明G6の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1ないしG5のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記内蓋部は、前記開口部よりも大きな形状となっていることを特徴とする。
これにより、内蓋部が開口部から飛び出にくくなるので、内蓋部および押圧操作部が揺動してもカバーから飛び出す可能性を低減することができるという効果が得られる。
〔発明G7〕
さらに、発明G7の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1ないしG6のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記内蓋部の軸は、前記内蓋部の周縁部の外側に設けられていることを特徴とする。
これにより、押圧操作部(揺動端部の側とは反対側)とカバーとの間の隙間ができにくく、その隙間にコイン等がねじ込まれることを抑制することができるという効果が得られる。
また、押圧操作部(揺動端部の側とは反対側)とカバーとの間の隙間に指の肉が挟まれる可能性を低減することができるという効果が得られる。
〔発明G8〕
さらに、発明G8の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1ないしG7のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記内蓋部は、前記内蓋部および前記押圧操作部をねじ止めするためのねじを貫通させる複数のねじ貫通孔を備え、
前記押圧操作部は、前記各ねじ貫通孔の位置に対応し、雌ねじが軸心に沿って形成された複数のねじ孔柱を備え、
前記ねじ孔柱は、前記内蓋部の軸に対応する位置から前記押圧操作部の揺動端部に向かうにつれて高くなっていることを特徴とする。
このような構成であれば、ねじ孔柱が、内蓋部の軸に対応する位置から押圧操作部の揺動端部に向かうにつれて高くなっているので、押圧操作部の揺動端部の側の押圧面が突出する。
これにより、内蓋部の軸を上向きに配置すれば、押圧操作部が斜め上方に向くので、遊技者が押圧操作部を押圧しやすくなるという効果が得られる。
ここで、ねじ貫通孔は、例えば、第5の基本形態におけるねじ貫通孔1535a、1535b、1535cに該当し、ねじ孔柱は、ねじ孔柱1571a、1571b、1571cに該当する。
〔発明G9〕
さらに、発明G9の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G8の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記押圧操作部は、前記ねじ孔柱の根元に結合し、前記ねじ孔柱の軸方向に突出する鍔部を備えることを特徴とする。
これにより、ねじ孔柱を押圧操作部から直接立ち上げる構成に比して、ねじ孔柱が鍔部で補強されるので、ねじ孔柱の耐久性を向上することができるという効果が得られる。
ここで、鍔部は、例えば、第5の基本形態における鍔部1572に該当する。
〔発明G10〕
さらに、発明G10の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G8およびG9のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記内蓋部は、前記ねじ貫通孔の周囲に形成され、前記押圧操作部の側に隆起し、前記ねじ貫通孔に前記ねじ孔柱を位置決めするための位置決め段部を備えることを特徴とする。
これにより、内蓋部と押圧操作部との位置合わせが容易となるので、内蓋部および押圧操作部が組み付けやすくなるという効果が得られる。
ここで、位置決め段部は、例えば、第5の基本形態における位置決め段部1536に該当する。
〔発明G11〕
さらに、発明G11の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1ないしG10のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記押圧操作部は、当該押圧操作部の周縁に沿って前記内蓋部の側に形成され、前記内蓋部の側に突出する第1鍔部を備え、
前記カバーは、前記開口部の周縁に沿って前記押圧操作部の側に形成され、前記押圧操作部の側に突出し、前記第1鍔部の外側に形成される第2鍔部を備えることを特徴とする。
これにより、押圧操作部の内側に誤って指を挿入しても第1鍔部または第2鍔部によりその進入が阻止され、押圧操作部の内側に指を挿入することが困難となるので、押圧操作部とカバーとの間の隙間に指の肉が挟まれる可能性をさらに低減することができるという効果が得られる。
ここで、第1鍔部は、例えば、第5の基本形態における鍔部1573に該当し、第2鍔部は、鍔部1557に該当する。
〔発明G12〕
さらに、発明G12の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1ないしG11のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記内蓋部の軸は、金属からなることを特徴とする。
押圧操作部は、遊技者により操作されるものであるところ、内蓋部には押圧操作部の操作が直接伝達されるので、遊技者が押圧操作部を勢いよく押圧すると、内蓋部の軸に強い負荷がかかる場合が想定される。
これに対し、本発明の構成であれば、内蓋部の軸が金属からなるので、内蓋部の軸の耐久性を向上することができるという効果が得られる。
〔発明G13〕
さらに、発明G13の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1ないしG12のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記押圧操作部の周縁部が前記カバーの前記開口部の外側に当接することを特徴とする。
このような構成であれば、押圧操作部の周縁部がカバーの開口部の外側に当接し、押圧操作部のカバー内への進入が阻止される。そのため、内蓋部も、第1操作手段の側に一定以上揺動することが阻止される。
これにより、遊技者が押圧操作部を勢いよく押圧した場合に、内蓋部を介して復帰規制手段に大きな力が付加される可能性を低減することができる。したがって、復帰規制手段への衝撃を低減することができるので、復帰規制手段の寿命を向上することができるという効果が得られる。
〔発明G14〕
さらに、発明G14の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1ないしG13のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段は、前記発射強度を調整するための操作を回動操作により行うものであり、
前記内蓋部は、前記押圧操作部の押圧時に前記第1操作手段の回動軸を前記押圧操作部の側に逃がす逃げ孔を備えることを特徴とする。
内蓋部に逃げ孔がない構成では、押圧操作部を押圧すると、第1操作手段の回動軸が内蓋部に接触し、内蓋部および押圧操作部の揺動動作が阻害される場合が想定される。
これに対し、本発明の構成であれば、押圧操作部を押圧すると、内蓋部の逃げ孔を通じて第1操作手段の回動軸が逃がされるので、内蓋部および押圧操作部の揺動動作が阻害される可能性を低減することができるという効果が得られる。
ここで、逃げ孔は、例えば、第5の基本形態における逃げ孔1534に該当する。
〔発明G15〕
さらに、発明G15の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1ないしG14のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段と前記第2操作手段との間に配置されるベースを備え、
前記復帰規制手段は、
軸と、
前記軸から一方の側に延出し、前記第1操作手段を規制する規制部と、
前記軸から他方の側に延出し、前記第1操作手段の側に揺動した前記内蓋部が当接する操作受け部とを備え、
前記ベースは、前記復帰規制手段の軸を支持する第2軸受け部を備え、
前記カバーは、前記復帰規制手段の軸の移動を拘束する軸拘束部を備えることを特徴とする。
このような構成であれば、押圧操作部を押圧すると、内蓋部および押圧操作部が第1操作手段の側に揺動し、内蓋部が操作受け部に当接する。そして、内蓋部の押圧力を操作受け部で受けて操作受け部が第1操作手段の側に揺動するが、復帰規制手段の軸は、軸拘束部によりその移動が拘束されるので、操作受け部が揺動しても復帰規制手段の軸が移動しない。
これにより、軸拘束部により復帰規制手段の軸の移動が規制されるので、復帰規制手段を安定的に揺動させることができるという効果が得られる。
ここで、ベースは、例えば、第5の基本形態における前カバーベース1500に該当し、規制部は、ブレーキ部1501bに該当し、操作受け部は、操作受け部1501cに該当し、第2軸受け部は、軸受け部1502に該当し、軸拘束部は、軸拘束部1554に該当する。
〔発明G16〕
さらに、発明G16の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1ないしG15のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記カバーは、前記押圧操作部の揺動端部の側が前記内蓋部の軸の側よりも前記第2操作手段の側に突出していることを特徴とする。
このような構成であれば、カバーが、押圧操作部の揺動端部の側が内蓋部の軸の側よりも第2操作手段の側に突出しているので、押圧操作部の揺動端部の側の押圧面が突出する。
これにより、内蓋部の軸を上向きに配置すれば、押圧操作部が斜め上方に向くので、遊技者が押圧操作部を押圧しやすくなるという効果が得られる。
〔発明G17〕
さらに、発明G17の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1ないしG16のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記押圧操作部は、前記第1操作手段の側とは反対側に凸な半球状であり、前記押圧操作部の中心よりも前記押圧操作部の揺動端部の側に頂点を有することを特徴とする。
これにより、内蓋部の軸を上向きに配置すれば、押圧操作部の上部の表面積が大きくなるので、遊技者の押圧力を効率的に受けることができるという効果が得られる。
〔発明G18〕
さらに、発明G18の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1ないしG17のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記内蓋部、前記押圧操作部および前記カバーの少なくとも1つは、透明部材からなることを特徴とする。
これにより、内蓋部、押圧操作部またはカバーにコイン等が混入しても発見が容易となるという効果が得られる。
〔発明G19〕
さらに、発明G19の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1ないしG18のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記内蓋部の軸は、前記押圧操作部の周縁またはこれよりも外側に対応する位置に設けられていることを特徴とする。
これにより、押圧操作部(揺動端部の側とは反対側)とカバーとの間の隙間ができにくく、その隙間にコイン等がねじ込まれることを抑制することができるという効果が得られる。
また、押圧操作部(揺動端部の側とは反対側)とカバーとの間の隙間に指の肉が挟まれる可能性を低減することができるという効果が得られる。
〔発明G20〕
さらに、発明G20の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G1ないしG19のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段は、前記発射強度を調整するための操作を回動操作により行うものであり、
前記第1操作手段は、遊技者が指を掛けるための指掛け部を備え、
前記指掛け部は、前記第2操作手段の側に突出していることを特徴とする。
これにより、仮に押圧操作部とカバーとの間の隙間にコイン等が挟まれても、その状態で遊技者が第1操作手段を回動操作すると、第2操作手段の側に指掛け部が突出しているので、指掛け部がコイン等に接触し、コイン等が脱落することが期待できる。したがって、押圧操作部の操作位置が固定される可能性を低減することができるという効果が得られる。
ここで、指掛け部は、例えば、第5の基本形態における指掛け部1430a〜1430cに該当する。
〔発明G21〕
さらに、発明G21の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G20の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記指掛け部は、前記押圧操作部と前記カバーとの間の隙間の延長線上まで突出していることを特徴とする。
これにより、仮に押圧操作部とカバーとの間の隙間にコイン等が挟まれても、その状態で遊技者が第1操作手段を回動操作すると、第2操作手段の側に、押圧操作部とカバーとの間の隙間の延長線上まで指掛け部が突出しているので、指掛け部がコイン等に接触し、コイン等が脱落することがさらに期待できる。例えば、押圧操作部とカバーとの間の隙間が垂直面である場合は、少なくとも押圧操作部とカバーとの間に対応する位置まで指掛け部を突出させればよい。したがって、押圧操作部の操作位置が固定される可能性をさらに低減することができるという効果が得られる。
〔発明G22〕
さらに、発明G22の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G20およびG21のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記指掛け部は、前記押圧操作部と前記カバーとの間の隙間に挟まれた異物に接触するように前記カバーとの距離が設定されていることを特徴とする。
これにより、仮に押圧操作部とカバーとの間の隙間にコイン等が挟まれても、その状態で遊技者が第1操作手段を回動操作すると、押圧操作部とカバーとの間の隙間に挟まれた異物に接触するように指掛け部とカバーとの距離が設定されているので、指掛け部がコイン等に接触し、コイン等が脱落することがさらに期待できる。例えば、押圧操作部とカバーとの間の隙間に挟まれた異物が所定長突出する場合は、指掛け部とカバーとの距離を所定長以下に設定すればよい。したがって、押圧操作部の操作位置が固定される可能性をさらに低減することができるという効果が得られる。
〔発明G23〕
さらに、発明G23の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明G20ないしG22のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記押圧操作部と前記カバーとが接する面が前記第1操作手段の側に傾斜していることを特徴とする。
これにより、押圧操作部とカバーとが接する面が第1操作手段の側に傾斜しているので、指掛け部がコイン等に接触し、コイン等が脱落することがさらに期待できる。したがって、押圧操作部の操作位置が固定される可能性をさらに低減することができるという効果が得られる。
〔発明H1〕
一方、発明H1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、
遊技球の発射強度を調整可能な遊技機(または遊技機の発射ハンドル)であって、
前記発射強度を調整するための操作を行う第1操作手段と、
前記第1操作手段の操作位置を基準位置に復帰させる復帰力を前記第1操作手段に付加する復帰力付加手段と、
前記第1操作手段の復帰を規制するための操作を行う第2操作手段と、
前記第1操作手段と前記第2操作手段との間に配置され、前記第2操作手段を取り付けるカバーと、
前記第2操作手段の操作に基づいて、前記第1操作手段が前記基準位置に復帰することを規制する復帰規制手段と、
前記第2操作手段と前記カバーとの間の隙間に挿入された異物を除去する異物除去手段とを備えることを特徴とする。
このような構成であれば、復帰力付加手段により、第1操作手段の操作位置を基準位置に復帰させる復帰力が第1操作手段に付加されるので、遊技者が第1操作手段を操作する場合は、復帰力付加手段の復帰力に抗して第1操作手段を一定の操作位置まで操作し、その操作位置に保持する必要がある。このとき、遊技者が第2操作手段を操作すると、復帰規制手段により、第2操作手段の操作に基づいて、第1操作手段が基準位置に復帰することが規制される。
これにより、遊技者が第2操作手段を操作すると、復帰規制手段により、第1操作手段が基準位置に復帰することが規制されるので、発射強度の固定が容易で、長時間遊技を行っても疲れにくく、遊技者の負担を低減することができるという効果が得られる。
また、異物を挟んで操作位置を固定する場合は、その遊技者が遊技を終了し固定状態を放置したまま立ち去ると、そのまま次の遊技者が同様の遊技を実現することができるのに対し、第2操作手段の操作により操作位置を固定するので、その遊技者が遊技を終了した後は、第1操作手段の操作位置が基準位置に復帰し、次の遊技者が同様の遊技を実現することが困難となる。したがって、遊技者の技量による遊技を実現することができるという効果が得られる。
さらに、異物をねじ込む必要がなくなるので、発射ハンドルへの損傷を抑制することができるという効果が得られる。
さらに、第2操作手段を設けるだけでよいので、構成が簡素となり、コストの上昇を抑制することができるという効果が得られる。
さらに、第2操作手段とカバーとの間の隙間に異物が挟まれても、異物除去手段により異物が除去されるので、第2操作手段の操作位置が固定される可能性を低減することができるという効果が得られる。
ここで、第1操作手段は、例えば、第5の基本形態におけるハンドルリング1430に該当し、復帰力付加手段は、コイルバネ1435に該当し、第2操作手段は、内蓋部1530およびボタン1570に該当し、カバーは、ボタンカバー1550に該当する。
また、復帰規制手段は、例えば、第5の基本形態における係止レバー1501に該当し、異物除去手段は、指掛け部1430a〜1430cに該当する。
〔発明H2〕
さらに、発明H2の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明H1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第1操作手段は、前記発射強度を調整するための操作を回動操作により行うものであり、
前記第1操作手段は、遊技者が指を掛けるための指掛け部を前記異物除去手段として備え、
前記指掛け部は、前記第2操作手段の側に突出していることを特徴とする。
これにより、仮に第2操作手段とカバーとの間の隙間に異物が挟まれても、その状態で遊技者が第1操作手段を回動操作すると、第2操作手段の側に指掛け部が突出しているので、指掛け部が異物に接触し、異物が脱落することが期待できる。したがって、第2操作手段の操作位置が固定される可能性をさらに低減することができるという効果が得られる。
ここで、指掛け部は、例えば、第5の基本形態における指掛け部1430a〜1430cに該当する。
〔発明H3〕
さらに、発明H3の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明H2の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記指掛け部は、前記第2操作手段と前記カバーとの間の隙間の延長線上まで突出していることを特徴とする。
これにより、仮に第2操作手段とカバーとの間の隙間に異物が挟まれても、その状態で遊技者が第1操作手段を回動操作すると、第2操作手段の側に、第2操作手段とカバーとの間の隙間の延長線上まで指掛け部が突出しているので、指掛け部が異物に接触し、異物が脱落することがさらに期待できる。例えば、第2操作手段とカバーとの間の隙間が垂直面である場合は、少なくとも第2操作手段とカバーとの間に対応する位置まで指掛け部を突出させればよい。したがって、第2操作手段の操作位置が固定される可能性をさらに低減することができるという効果が得られる。
〔発明H4〕
さらに、発明H4の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明H2およびH3のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記指掛け部は、前記第2操作手段と前記カバーとの間の隙間に挟まれた異物に接触するように前記カバーとの距離が設定されていることを特徴とする。
これにより、仮に第2操作手段とカバーとの間の隙間に異物が挟まれても、その状態で遊技者が第1操作手段を回動操作すると、第2操作手段とカバーとの間の隙間に挟まれた異物に接触するように指掛け部とカバーとの距離が設定されているので、指掛け部が異物に接触し、異物が脱落することがさらに期待できる。例えば、第2操作手段とカバーとの間の隙間に挟まれた異物が所定長突出する場合は、指掛け部とカバーとの距離を所定長以下に設定すればよい。したがって、第2操作手段の操作位置が固定される可能性をさらに低減することができるという効果が得られる。
〔発明H5〕
さらに、発明H5の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明H2ないしH4のいずれか1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記第2操作手段と前記カバーとが接する面が前記第1操作手段の側に傾斜していることを特徴とする。
これにより、第2操作手段とカバーとが接する面が第1操作手段の側に傾斜しているので、指掛け部が異物に接触し、異物が脱落することがさらに期待できる。したがって、第2操作手段の操作位置が固定される可能性をさらに低減することができるという効果が得られる。
〔発明I1〕
一方、発明I1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、
遊技領域に遊技球を発射する遊技球発射装置と、遊技球の発射強度を調整するための回動操作を行う発射ハンドルと、該発射ハンドルの操作量に応じて前記遊技球発射装置の発射強度を制御する発射制御部と、を有する遊技機(または遊技機の発射ハンドル)であって、
前記発射ハンドルは発射ハンドルの基部となるハンドルベースと、該ハンドルベースに回動可能に取り付けられたハンドルリングと、を有し、
前記ハンドルベースには、前記ハンドルベースの全体または前記ハンドルリングを含むハンドルベースの一部分を、その取り付け角度の変更させる動作、引っ張り動作、押し込み動作、又はスライドさせる動作による操作に、遊技に関連する機能を割り当てたハンドルベース操作機構が備えられている、ことを特徴とする。
このように、ハンドルベースの全体またはハンドルリングを含むハンドルベースの一部分における、その取り付け角度の変更させる動作、引っ張り動作、押し込み動作、又はスライドさせる動作に、遊技に関連する機能を変化または維持させるための割り当てを行うことで、遊技機に今までにない遊技機の操作機能を付与することができ、新たな遊技の演出の操作なども可能とし、遊技機の操作性を向上させたり、または遊技者の遊技動作の負担の軽減を図ることが可能となる。
〔発明I2〕
さらに、発明I2の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明I1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記ハンドルベース操作機構は、発射ハンドルの回動操作を行う手の重みによる押し下げ操作により、前記遊技球発射装置の発射強度を発射ハンドル押し下げ操作時の発射強度に維持させるものである、ことを特徴とする。
このように、発射ハンドルの回動操作を行う手の重みによる押し下げ操作により、遊技球発射装置の発射強度を発射ハンドル押し下げ操作時の発射強度に維持させることができるようにすることで、遊技者は手の重みを発射ハンドルに預けるだけで遊技球の発射強度を維持することができ、遊技者のハンドル操作の負担を軽減しつつ、遊技者は遊技球発射装置を所望の発射強度に維持することができる。
〔発明I3〕
さらに、発明I3の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明I2の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記ハンドルベース操作機構は、前記ハンドルリングを機械的に固定することで発射ハンドルの操作量を保持して遊技球発射装置の発射強度を維持するブレーキである、ことを特徴とする。
このように、ハンドルベース操作機構を、ハンドルリングを機械的に固定するブレーキとすることで、遊技者の操作により簡易かつ確実に遊技球発射装置の発射強度を維持することができ、また遊技者のアナログ的な加減を伴う操作をも可能とすることができる。
〔発明I4〕
さらに、発明I3の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明I2の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記ハンドルベース操作機構は、前記発射制御部を電気的に制御することで前記遊技球発射装置の発射強度を維持するスイッチである、ことを特徴とする。
このように、ハンドルベース操作機構を、発射制御部を電気的に制御することで遊技球発射装置の発射強度を維持するスイッチとすることで、機械的構造によらずに電気的に遊技球の発射強度を維持することができる。
〔発明I5〕
さらに、発明I5の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、発明I2、I3、I4の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)において、
前記ハンドルベース操作機構による遊技球の発射強度の維持は、遊技球発射装置の発射強度が遊技球が遊技領域に届く範囲でのみ可能となっている、ことを特徴とする。
このように、ハンドルベース操作機構による遊技球の発射強度の維持を、遊技球発射装置の発射強度が遊技球が遊技領域に届く範囲でのみ可能とすることで、遊技に適切でない遊技球の発射強度における遊技操作の維持・固定を防ぐことができる。
〔発明J1〕
一方、発明J1の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、
遊技領域に遊技球を発射する遊技球発射装置と、遊技球の発射強度を調整するための回動操作を行う発射ハンドルと、該発射ハンドルの操作量に応じて前記遊技球発射装置の発射強度を制御する発射制御部と、を有する遊技機であって、
前記発射ハンドルは発射ハンドルの基部となるハンドルベースと、該ハンドルベースに回動可能に取り付けられたハンドルリングと、を有し、
前記ハンドルベースには、前記ハンドルベースの全体またはその一部分を、その取り付け角度の変更させる動作、引っ張り動作、押し込み動作、握り込む動作又はスライドさせる動作によるスイッチング操作に、前記発射ハンドルの操作量にかかわらず遊技球を機盤面の右側端まで到達するように遊技球発射装置を制御する機能を割り当てたハンドルベース操作機構が備えられている、ことを特徴とする遊技機。
〔発明J2〕
さらに、発明J2の遊技機(または遊技機の発射ハンドル)は、遊技領域に遊技球を発射する遊技球発射装置と、遊技球の発射強度を調整するための回動操作を行う発射ハンドルと、該発射ハンドルの操作量に応じて前記遊技球発射装置の発射強度を制御する発射制御部と、を有する遊技機であって、
前記発射ハンドルは発射ハンドルの基部となるハンドルベースと、該ハンドルベースに回動可能に取り付けられたハンドルリングと、を有し、
前記ハンドルベースには、前記ハンドルベースの全体またはの一部分を、その取り付け角度の変更させる動作、引っ張り動作、押し込み動作、握り込む動作又はスライドさせる動作によるスイッチング操作に、前記発射ハンドルの操作量にかかわらず遊技球の発射を中断するように遊技球発射装置を制御する機能を割り当てたハンドルベース操作機構が備えられている、ことを特徴とする遊技機。
このように、ハンドルベースの全体またはその一部分を、その取り付け角度の変更させる動作、引っ張り動作、押し込み動作、握り込む動作又はスライドさせる動作に基づきスイッチが押される(または解除される)ようにし、このスイッチからの信号を元に発射制御部が発射ハンドルの操作量にかかわらず遊技球を右打ちまたは止め打ちするよう制御するハンドルベース操作機構を用いることで、遊技盤面の一定位置を狙って遊技球を発射している最中に一時的に右打ちや止め打ちの操作が必要となった場合、ハンドルリングの角度位置を所望の角度に保持したまま、容易かつ迅速に右打ちや止め打ちの操作をすることができ、右打ちや止め打ちの操作が不要となった場合には、再び遊技盤面の一定位置を狙った遊技球の発射操作に容易に復帰することが可能となり、遊技球の無駄な消費を抑えることや遊技者の肉体的負担を軽減することができる。
10…パチンコ機、 11…外枠、 12…遊技機主部、 13…本体枠、 14…前扉枠、 15…裏パックユニット、 21…窓部、 22…ガラス、 23…環状電飾部、24…エラー表示ランプ部、 25…賞球ランプ部、 26…スピーカ部、 31…上側膨出部、 32…下側膨出部、 33…上皿、 34…下皿、 35…操作ボタン、 36…球貸操作装置、 37…球貸しボタン、 38…返却ボタン、 39…度数表示部、 41、42…遊技球発射ハンドル、 50…通路形成ユニット、 51…前扉側上皿通路、 52…前扉側下皿通路、 53…受口部、 54…仕切壁、 55…ファール球通路、 59…満タン検知センサ、 61、62…突起軸、 63…鉤金具、 71…樹脂ベース、 72…支持金具、 74…挿入孔、 75…シリンダ錠、 76…窓孔、78…前扉枠開放スイッチ、 81…遊技盤、 81a…ベース板、 82…一般入賞口、 83…可変入賞装置、 83a…大入賞口、 84a、84b…始動入賞口、 85…スルーゲート、 86…可変表示ユニット、 87…アウト口、 88…釘、 91…演出図柄表示装置、 92…センターフレーム、 93…特別図柄表示装置、 93a…LED、 93b、242a…7セグメント表示器、 94…普通図柄表示装置、 94a…表示部、 95、96…保留ランプ、 101…内レール、 102…外レール、 103…円弧部材、 104…戻り球防止部材、 105…返しゴム、 110…遊技球発射装置、 111…ソレノイド、 112…発射レール、 113…球送り機構、 121…通路形成部、 122…本体側上皿通路、 123…本体側下皿通路、 124…開閉部材、125…支軸、 131…施錠装置、 132…軸受け金具、 133、504、516、710…軸受け部、 134…被締結孔、 135…係止金具、 141…フレームカバー、 142…音声ランプ制御装置ユニット、 143…音声ランプ制御装置、 144、161、241…取付台、 145、163、244…基板ボックス、 150…集合板ユニット、 151…回収通路、 152a〜152c…入賞口センサ、 153…カウントセンサ、 154a、154b…始動入賞口センサ、 155…ゲートセンサ、160…主制御装置ユニット、 162…主制御装置、 164…封印部、 165…結合片、 166…被結合片、 201…裏パック、 202…払出機構部、 203…排出通路盤、 204…制御装置集合ユニット、 211…ベース部、 212…保護カバー部、213…外部端子板、 214…掛止ピン、 215…締結具、 217…本体枠開放スイッチ、 221…タンク、 222…タンクレール、 223…ケースレール、 223a…球無検知センサ、 223b…球抜きスイッチ、 224…払出装置、 225…遊技球分配部、 226、227、228、502、512、542…開口部、 229…裏パック基板、 229a…電源スイッチ、 231…排出通路、 242…払出制御装置、 243…電源および発射制御装置、 243a…電源部、 243b…発射制御部、 243c…停電監視回路、 243d…RAM消去スイッチ回路、 245…状態復帰スイッチ、 247…RAM消去スイッチ、 249…球貸用接続端子板、 258…払出球検知センサ、 300…制御系、 302…表示制御装置、 310…MPU、312…ROM、 314…RAM、 316…入力ポート、 318…出力ポート、 320…バス、 362…音声出力装置、 364…ランプ表示装置、 430…ハンドルリング、 430a、430b、430c…指掛け部、 431a、431b…ガイド孔、 432a、432b、702a、702b…ねじ孔、 433…軸孔、 434…突起、 436…内側前面、 438…内周面、 440…発射停止スイッチ操作部、 450…前カバー、 460…ハンドルベース、 461…収納容器、 461v…切り欠き、 462…支持部、 500…前カバーベース、 506…係止部材、 508a、508b…爪部材、 510a、510b、510c…貫通孔、 514…係止レバー、 514a、522a、528a…軸、 518、HS…コイルバネ、 520…ボタン、520a…爪受け部、 522…揺動アーム、 524、700jt…突起部、 526…ボタン前カバー、 528…ボタン型レバー、 528b…押圧操作部、 528c…係止アーム、 528d…係止面、 540…ボタンカバー、 540a…爪部、 544a、544b…係合孔、 620…発射停止スイッチ、 631a、631b、631c…ガイド支柱、 634、766…バネ止め支柱、 700…主動ギヤ、 700a…円弧、 700f…固定部、 700g…ギヤ部、 700gn1、700gn2…低歯部、 700gw…高歯部、 700h…支持軸、 700j…突出軸、 700p、720c、740t…歯、 710a…溝、 710h…孔、 720…従動ギヤ、 720f…ツバ、 720h、740h…貫通軸孔、 720p、720q…歯溝、 730…抵抗軸、 740…付勢ギヤ、 740a…バネ止め溝、 740i…内周部、 740o…外周部、 740s…バネ溝、 750…付勢ギヤ軸、 760…付勢バネ、800…ギヤ機構、 DST…突出部、 H…カード挿入口、1400…ハンドルベース、 1401…収納容器、 1401v…切り欠き、 1402…支持部、 1410…発射停止スイッチ操作部、 1430…ハンドルリング、 1430a、1430b、1430c…指掛け部、 1431a、1431b…ガイド孔、1432a、1432b…ねじ孔、 1433…軸孔、 1434…突起、 1435…コイルバネ、 1435a…コイルバネの一端側の足、 1435b…コイルバネの他端側の足、 1438…内周面、 1440…バネ止め部、 1440a…平坦面、 1440b…端部、 1440c…段部、 1450…前カバー、 1500…前カバーベース、 1501…係止レバー、 1501a…軸、 1501b…ブレーキ部、 1501c…操作受け部、 1501d…直線部、 1501e…曲線部、 1501f…溝1502…軸受け部、 1503…軸孔、 1504、1505…貫通孔、 1506…コイルバネ、 1506a…コイルバネの一端側の足、 1506b…コイルバネの他端側の足、 1507…バネ取り付け部、 1508…バネ止め部、 1509a、1509b、1509c…ねじ孔、 1510a、1510b、1510c…貫通孔、 1511a、1511b…バネ止め部部、 1530…内蓋部、 1531…軸、 1532…軸支持部、 1533a、1533b…爪、 1534…逃げ孔、 1535a、1535b、1535c…貫通孔、 1536…位置決め段部、 1537…突起部、 1550…ボタンカバー、 1551…開口部、 1552…軸受け部、 1553a、1553b…爪拘束部、 1554…軸拘束部、 1555a、1555b、1555c…ねじ孔柱、1556、1557…鍔部、 1558…溝、 1570…ボタン、 1571a、1571b、1571c…ねじ孔柱、 1572、1573…鍔部、 1574…溝、 1620…発射停止スイッチ、 1631a、1631b、1631c…ガイド支柱、 1700…主動ギヤ、 1700a…円弧、 1700f…固定部、 1700g…ギヤ部、1700gn1、1700gn2…低歯部、 1700gw…高歯部、 1700h…支持軸、 1700j…突出軸、 1700jt…突起部、 R1700…回転軸、 1702a、1702b…ねじ孔、 1710…軸受け部、 1710a…溝、 1710h…孔、 1740…付勢ギヤ、 1740a…バネ止め溝、 1740f…ツバ、 1740h…貫通軸孔、 1740p…歯溝、 R1740…回転軸、 1750…付勢ギヤ軸、 1760…付勢バネ、 1766…バネ止め支柱、 1800…ギヤ機構、2011…外周壁、2013…内周壁、2015…ハンドルホルダー、2015a…ブレーキ部、2015b…撓み部、2015c…押軸部、2021…ハンドルガイドボス、2021a…ガイド台座部、2021b…ガイド柱部、2021c…ボス軸部、2023…バネガイド、2025タッチセンサ、2027…ケーブルガイド枠、2029…凹孔、2031…復帰用バネ、2033…フック部、2035…ゴムカバー、K1、K2…貼着スペース、 R700、R720、R740…回転軸、 ST…ストッパ、 VR…可変抵抗器、 W1、W2、W3…隙間、 Y…球貸装置

Claims (2)

  1. 遊技領域に遊技球を発射する遊技球発射装置と、遊技球の発射強度を調整するための回動操作を行う発射ハンドルと、該発射ハンドルの操作量に応じて前記遊技球発射装置の発射強度を制御する発射制御部と、を有する遊技機であって、
    前記発射ハンドルは発射ハンドルの基部となるハンドルベースと、該ハンドルベースに回動可能に取り付けられたハンドルリングと、を有し、
    前記ハンドルベースには、前記ハンドルベースの全体またはその一部分を、その取り付け角度の変更させる動作、引っ張り動作、押し込み動作、握り込む動作又はスライドさせる動作によるスイッチング操作に、前記発射ハンドルの操作量にかかわらず技球発射装置の発射強度を所定値に制御する機能を割り当てたハンドルベース操作機構が備えられている、ことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技領域に遊技球を発射する遊技球発射装置と、遊技球の発射強度を調整するための回動操作を行う発射ハンドルと、該発射ハンドルの操作量に応じて前記遊技球発射装置の発射強度を制御する発射制御部と、を有する遊技機であって、
    前記発射ハンドルは発射ハンドルの基部となるハンドルベースと、該ハンドルベースに回動可能に取り付けられたハンドルリングと、を有し、
    前記ハンドルベースには、前記ハンドルベースの全体またはその一部分を、その取り付け角度の変更させる動作、引っ張り動作、押し込み動作、握り込む動作又はスライドさせる動作によるスイッチング操作に、前記発射ハンドルの操作量にかかわらず遊技球を機盤面の右側端まで到達するように遊技球発射装置を制御する機能を割り当てたハンドルベース操作機構が備えられている、ことを特徴とする遊技機。
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