JP2014123904A - 中央装置及び移動局 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信システムにおいて、移動体が無線環境不良区間に位置する場合の中央装置及び移動局の間の受信データの欠落を抑制する。
【解決手段】通信エリアの無線環境情報と移動体の移動経路上の位置情報とを対応付けた対応情報を記憶し、移動体位置情報及び対応情報に基づき、移動体が無線環境不良区間に位置すると判定した場合に、中央装置または移動局は、通信データのうち優先度の高いデータを選択し、選択された優先度の高いデータに高い冗長度を付与して送出する。
【選択図】図2

Description

この発明は、移動体に搭載された移動局、及び移動局と複数の基地局を介して通信する中央装置に関するものである。
従来の列車無線システムなどの無線通信システムでは、移動局を搭載する移動体(列車)の移動経路である線路に沿って漏えい同軸ケーブル(LCX:Leaky CoaXial Cable)を敷設し、無線環境の安定を図っていた。
ところが、線路付近に設置される他の設備などにより、漏えい同軸ケーブルを適切に敷設できない場合、その区間の無線環境が不良となり、受信データの欠落が発生するという問題点があった。
列車を走行させ、受信時のビット誤り数及び受信電界強度と位置情報とを対応付けた対応情報を記憶させておくことにより、無線環境不良区間を、予め明確にさせることができる。
例えば、特許文献1では、伝送品質及び位置情報を対応させた対応情報と移動体の現在位置とに基づいて、移動局の送信電力制御を行うようにしている。
特開2010−154234号公報(第4−5頁、図1)
特許文献1は、移動局の送信電力を制御しているだけなので、中央装置から移動局への方向の受信データの欠落に対処することはできないという問題点があった。また、移動局の送信電力は、法令等により制限されるものであるため、移動局から中央装置への方向の受信データの欠落にも対処できない場合があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、列車無線システムなどの無線通信システムにおいて、移動体が無線環境不良区間に位置する場合の中央装置及び移動局の間の受信データの欠落を抑制することを目的とする。
この発明に係る中央装置は、移動体の移動経路に沿って通信エリアが得られるように配置された基地局を介して、前記移動体に搭載された移動局に下り通信データを送出するものであり、前記移動体の位置を特定する移動体位置情報を取得及び生成する位置情報部と、前記通信エリアの無線環境情報と前記移動経路上の位置情報とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部と、前記位置情報部の生成する前記移動体位置情報及び前記記憶部の記憶する前記対応情報に基づき前記移動体が前記無線環境の悪い無線環境不良区間に存在すると判定した場合、前記下り通信データのうち優先度の高い高優先度データを選択し、該高優先度データに高い冗長度を付与し、前記位置情報部の生成する前記移動体位置情報及び前記記憶部の記憶する前記対応情報に基づき前記移動体が前記無線環境不良区間に存在しないと判定した場合、前記下り通信データのうち前記高優先度データ及び優先度の低い低優先度データを選択し、該高優先度データ及び該低優先度データに低い冗長度を付与する制御部とを備えるものである。
また、この発明に係る移動局は、移動体に搭載され、前記移動体の移動経路に沿って通信エリアが得られるように配置された基地局を介して中央装置に上り通信データを送出するものであり、前記移動体の位置を特定する移動体位置情報を取得及び生成する位置情報部と、前記通信エリアの無線環境情報と前記移動経路上の位置情報とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部と、前記位置情報部の生成する前記移動体位置情報及び前記記憶部の記憶する前記対応情報に基づき前記移動体が前記無線環境の悪い無線環境不良区間に存在すると判定した場合、前記上り通信データのうち優先度の高い高優先度データを選択し、該高優先度データに高い冗長度を付与し、前記位置情報部の生成する前記移動体位置情報及び前記記憶部の記憶する前記対応情報に基づき前記移動体が前記無線環境不良区間に存在しないと判定した場合、前記上り通信データのうち前記高優先度データ及び優先度の低い低優先度データを選択し、該高優先度データ及び前記低優先度データに低い冗長度を付与する制御部とを備えるものである。
この発明は、列車無線システムなどの無線通信システムにおいて、移動体が無線環境不良区間に位置する場合に、中央装置または移動局は、優先度の高いデータを選択し、選択された優先度の高いデータに高い冗長度を付与して送出するようにしたので、移動体が無線環境不良区間に位置する場合の中央装置及び移動局の間の受信データの欠落を抑制することができるという効果がある。
本発明の実施の形態1に係る列車無線システムの構成を示すシステム構成図である。 本発明の実施の形態1に係る中央装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る移動局の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る送信データの送信信号フォーマットを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る受信データの受信信号フォーマットを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る送信データの送信信号フォーマットを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る受信データの受信信号フォーマットを示す図である。 本発明の実施の形態2に係る送信データの送信信号フォーマットを示す図である。 本発明の実施の形態2に係る受信データの受信信号フォーマットを示す図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における列車無線システムの構成を示した図である。図1の列車無線システムにおいて、中央装置101は、複数の基地局102、複数の基地局102に接続されたLCX103、及び列車等の移動体110に搭載された移動局120と共に無線通信ネットワークを構成しており、中央装置101は、複数の基地局102及びLCX103を介して、移動局120と、無線通信を行う。
複数の基地局102は、中央装置101、及び移動局120の移動経路に沿って配置されたLCX103と接続する。複数の基地局102は、それぞれ無線ゾーン(通信エリア、図示せず)を有しており、隣接する基地局との無線ゾーン境界付近には、電波干渉区間130が発生する。また、線路付近に設置される他の設備などにより、LCX103を適切に敷設できない区間131が発生する。電波干渉区間130及びLCX103を適切に敷設できない区間131は、中央装置101と移動局120との間の通信にビット誤りが発生する無線環境不良区間となる。その他の区間は、中央装置101と移動局120との間の通信にビット誤りが発生しにくい無線環境良好区間となる。
図2は、本発明の実施の形態1における中央装置101の構成を示した図である。中央装置101は、移動体110の位置と無線環境データ(受信電界強度及びビット誤り数等)とを関連付けた対応情報を蓄積する走行データ蓄積部201(記憶部)、外部から移動体110の位置情報を取得する位置情報部202、移動体110の位置情報を管理すると共に、走行データ蓄積部201の蓄積する対応情報により、移動局120への送信データの優先制御及び送信データの誤り訂正符号切替を制御する運行情報管理制御部203、中央装置101の外部の複数の装置(図示せず)から移動局120への送信データを受信する送信データ部204、データの優先度に応じて送信データを選択する優先情報送信選択部205、誤り訂正符号化手段により送信データを符号化する誤り訂正符号化部206、移動局120からの受信データを蓄積する受信データ部207、受信データを選択する優先情報受信選択部208、複数の誤り訂正復号を制御する誤り訂正復号化部209、及び基地局102との送受信データの入出を行う基地局インターフェイス部210を含んで構成される。(制御部は、運行情報管理制御部203、優先情報送信選択部205、及び誤り訂正符号化部206から形成される。)
図3は、本発明の実施の形態1における移動局120の構成を示した図である。移動局120は、移動体110の位置と受信電界強度及びビット誤り数とを関連付けた対応情報を蓄積する走行データ蓄積部301(記憶部)、外部から移動体110の位置情報を取得する位置情報部302、走行データ蓄積部301の蓄積する対応情報により、中央装置101への送信データの優先制御及び送信データの誤り訂正符号切替を制御する制御管理部303、中央装置101への送信データを蓄積する送信データ部304、データの優先度に応じて送信データを選択する優先情報送信選択部305、複数の誤り訂正符号化手段により送信データを符号化する誤り訂正符号化部306、中央装置101へデータを送信する送信部307、中央装置101からのデータを受信する受信部308、複数の誤り訂正復号を制御する誤り訂正復号化部309、受信データを選択する優先情報受信選択部310、及び中央装置101からの受信データを蓄積する受信データ部311を含んで構成される。(制御部は、制御管理部303、優先情報送信選択部305、及び誤り訂正符号化部306から形成される。)
次に、動作について説明する。まず、中央装置101から、移動局120へ下り通信データを送信する場合について説明する。
中央装置101の送信データ部204は、外部の複数の装置(図示せず)から移動局120へ送信する送信データ(下り通信データ)を受信し、送信データの先頭に、送信データの優先度を特定する優先度情報及び送信データのデータ長情報を含むヘッダを付与する。送信データの優先度は、該送信データの送信元である中央装置101に接続されている外部の装置に応じて決定される。例えば、列車運行に関わる指令に使用される運転指令電話装置からの送信データは、優先度の高いデータとし、列車内の旅客向けの通信に使用される旅客データ装置からの送信データは、優先度の低いデータとする。
移動局120を搭載する、列車等の移動体110には、それぞれの移動体110を特定する編成番号が付与されており、移動体110の編成番号及び位置情報は、外部装置(図示せず)により管理されている。移動体110の編成番号及び位置情報は、該外部装置から、位置情報部202に入力される。位置情報部202は、移動体110の編成番号及び位置情報を、走行データ蓄積部201に送出する。
走行データ蓄積部201は、事前の走行試験等で取得した、各区間の位置と無線環境データとを関連付けた対応情報を蓄積している。走行データ蓄積部201は、位置情報部の送出した移動体110の位置情報、及び自身の蓄積する対応情報から、移動体110の位置の無線環境データを取り出し、移動体110の編成番号及び移動体110の位置の無線環境データを、運行情報管理制御部203に送出する。このようにすることにより、運行情報管理制御部203は、それぞれの移動体110の位置の無線環境データを把握することができる。なお、移動体110の編成番号及び位置情報に加え、移動体110の速度情報が、外部装置から、位置情報部202に入力されるようにして、位置情報部202は、移動体110の編成番号及び位置情報に加え、移動体110の速度情報を、走行データ蓄積部202に送出し、走行データ蓄積部201は、位置情報部202の送出した移動体110の位置情報、速度情報、及び自身の蓄積する対応情報から、所定の時間経過後の移動体110の位置の無線環境データを取り出すようにしてもよい。この場合、移動体110が、無線環境不良区間と無線環境良好区間との境界付近に位置している場合に対応することが可能である。
<中央装置101から無線環境良好区間に位置する移動局120にデータを送信する場合>
中央装置101から、無線環境良好区間に位置する移動局120(例えば図1では移動局120a)にデータを送信する場合の送信信号フォーマットを、図4に示す。図4(1)において、送信信号フォーマット410は、送信データ部204の送出するデータの送信信号フォーマットである。高優先度データ401は、優先度の高いデータであり、送信データ部204により、高優先度であることを特定する優先度情報及び送信データのデータ長情報を含むヘッダ(図示せず)が付与される。同様に、低優先度データ402は、優先度の低いデータであり、送信データ部204により、低優先度であることを特定する優先度情報及び送信データのデータ長情報を含むヘッダ(図示せず)が付与される。送信データ部204は、高優先度データ401及び低優先度データ402に、データ送信に必要な同期ワード403を付加し、優先情報送信選択部205に送出する。
運行情報管理制御部203は、走行データ蓄積部201の送出する移動体110aの位置の無線環境データに基づき、移動体110aに搭載された移動局120aが、無線環境不良区間に位置せず、無線環境良好区間に位置すると判定する。移動局120aが、無線環境良好区間に位置する場合、ビット誤りが発生しにくいため、中央装置101が、移動局120aへ送信するデータに低い冗長度を付与して送信することにより、移動局120aは、データを正常に受信することが可能である。本実施の形態1では、中央装置101は、弱い誤り訂正符号化手段を用いて送信データを符号化することにより、移動局120aへ送信するデータに低い冗長度を付与する。
弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化する場合は、強い誤り訂正符号化手段を用いて符号化する場合と比較して、少ないビット数で符号化できる。このため、高優先度データと低優先度データとの両方を符号化したデータ量は、中央装置101から、移動局120への通信回線容量を超過しないので、運行情報管理制御部203は、優先情報送信選択部205に、高優先度データ及び低優先度データを選択するように指示し、誤り訂正符号化部206に、送信データを弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化するように指示する。また、運行情報管理制御部203は、基地局インターフェイス部210に、移動体110aの位置情報を送出し、送信データを移動体110aの位置する区間の基地局に送出するよう指示する。
図4(2)において、送信信号フォーマット420は、優先情報送信選択部205の送出するデータの送信信号フォーマットである。優先情報送信選択部205は、運行情報管理制御部203の指示に基づき、送信データ部204の送出した同期ワード403、高優先度データ401、及び低優先度データ402を、誤り訂正符号化部206に送出する。なお、運行情報管理制御部203は、移動体110aに搭載された移動局120aが、無線環境不良区間に位置せず、無線環境良好区間に位置すると判定した結果を送出するようにし、優先情報送信選択部205が、判定結果に基づいて、高優先度データ401及び低優先度データ402を選択すると判断するようにしてもよい。
図4(3)において、送信信号フォーマット430は、誤り訂正符号化部206の送出するデータの送信信号フォーマットである。誤り訂正符号化部206は、運行情報管理制御部203の指示に基づき、優先情報送信選択部205の送出した高優先度データ401及び低優先度データ402を、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化し、同期ワード403、高優先度データ401、及び低優先度データ402に、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404及び低優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット405を付加して、基地局インターフェイス部210へ送出する。なお、運行情報管理制御部203は、移動体110aに搭載された移動局120aが、無線環境不良区間に位置せず、無線環境良好区間に位置すると判定した結果を送出するようにし、誤り訂正符号化部206が、判定結果に基づいて、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化すると判断するようにしてもよい。
基地局インターフェイス部210は、運行情報管理制御部203の送出する移動体110aの位置情報に基づいて、基地局102aが移動体110aの位置する区間の基地局であると特定し、誤り訂正符号化部206の送出する同期ワード403、高優先度データ401、低優先度データ402、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404、及び低優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット405を、基地局102aに送出する。なお、運行情報管理制御部203が、移動体110aの位置する区間の基地局を特定し、基地局を特定する情報を基地局インターフェイス部210に送出するようにしてもよい。
基地局102aは、基地局インターフェイス部210の送出する同期ワード403、高優先度データ401、低優先度データ402、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404、及び低優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット405を、移動局120aに送出する。
無線環境良好区間に位置する移動局120が、中央装置101から、データを受信する場合の受信信号フォーマットを、図5に示す。図5(1)において、受信信号フォーマット440は、受信部308の受信するデータの受信信号フォーマットであり、誤り訂正符号化部206の送出する送信信号フォーマット430と同じものである。受信部308は、同期ワード403を取り除き、高優先度データ401、低優先度データ402、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404、及び低優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット405を、誤り訂正復号化部309へ送出する。
図5(2)において、受信信号フォーマット450は、誤り訂正復号化部309の受信するデータの受信信号フォーマットである。誤り訂正復号化部309は、自身の保持する複数の誤り訂正復号を用いて、順次受信データを復号化し、正常に復号されたデータを中央装置101の送信したデータとする。本実施の形態1では、誤り訂正復号化部309は、弱い誤り訂正復号化手段及び強い誤り訂正復号化手段を保持しており、図5(2)の受信データでは、弱い誤り訂正復号化手段を用いて復号化した場合、誤り訂正符号及び誤り訂正復号の組み合わせが一致する。さらに、移動局120aは、無線環境良好区間に位置しており、ビット誤りが発生しにくいため、高優先度データ401及び低優先度データ402は、正常に復号化される。誤り訂正復号化部309は、正常に復号化された高優先度データ401及び低優先度データ402を、優先情報受信選択部310に送出する。
図5(3)において、受信信号フォーマット460は、優先情報受信選択部310の受信するデータの受信信号フォーマットである。優先情報受信選択部310は、送信データ部204により付与されたヘッダに含まれるデータ長情報に基づいて、高優先度データ401と低優先度データ402とを分離し、受信データ部311に送出する。
図5(4)において、受信信号フォーマット470は、受信データ部311の受信するデータの受信信号フォーマットである。受信データ部311は、高優先度データ401と低優先度データ402とから、送信データ部204により付与されたヘッダを削除して、送信先となる外部装置(図示せず)に送出する。ここで、外部装置の例として、列車運行に関わる指令に使用される運転指令電話装置、及び列車内の旅客向けの通信に使用される旅客データ装置が挙げられる。
このように、中央装置101から無線環境良好区間に位置する移動局120にデータを送信する場合、移動局120は、中央装置101の送信した高優先度データ401と低優先度データ402とを、欠落することなく正常に受信することが可能である。
<中央装置101から無線環境不良区間に位置する移動局120にデータを送信する場合>
中央装置101から、無線環境不良区間に位置する移動局120(例えば図1では移動局120b及び移動局120c)にデータを送信する場合の送信信号フォーマットを、図6に示す。図6(1)において、送信信号フォーマット480は、送信データ部204の送出する送信信号フォーマットであり、中央装置101から、無線環境良好区間に位置する移動局120(例えば図1では移動局120a)にデータを送信する場合と同じものである。高優先度データ401は、優先度の高いデータであり、送信データ部204により、高優先度であることを特定する優先度情報及び送信データのデータ長情報を含むヘッダ(図示せず)が付与される。同様に、低優先度データ402は、優先度の低いデータであり、送信データ部204により、低優先度であることを特定する優先度情報及び送信データのデータ長情報を含むヘッダ(図示せず)が付与される。送信データ部204は、高優先度データ401及び低優先度データ402に、データ送信に必要な同期ワード403を付加し、優先情報送信選択部205に送出する。
運行情報管理制御部203は、走行データ蓄積部201の送出する移動体110b(または移動体110c、以下同様)の位置の無線環境データに基づき、移動体110bに搭載された移動局120b(または移動体120c、以下同様)が、無線環境不良区間に位置すると判定する。移動局120bが、無線環境不良区間に位置する場合、ビット誤りが発生するが、中央装置101が、移動局120bへ送信するデータに高い冗長度を付与して送信することにより、移動局120bは、データを正常に受信することが可能である。本実施の形態1では、中央装置101は、強い誤り訂正符号化手段を用いて移動局120bへ送信するデータを符号化することにより、高い冗長度を付与する。
強い誤り訂正符号化手段を用いて符号化する場合は、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化する場合と比較して、多くのビット数が必要となる。このため、高優先度データと低優先度データとの両方を符号化したデータ量は、中央装置101から、移動局120への通信回線容量を超過するので、運行情報管理制御部203は、優先情報送信選択部205に、低優先度データを破棄するように指示し、誤り訂正符号化部206に、送信データを強い誤り訂正符号化手段を用いて符号化するように指示する。また、運行情報管理制御部203は、基地局インターフェイス部210に、移動体110bの位置情報を送出し、送信データを移動体110bの位置する区間の基地局に送出するよう指示する。
図6(2)において、送信信号フォーマット490は、優先情報送信選択部205の送出するデータの送信信号フォーマットである。優先情報送信選択部205は、運行情報管理制御部203の指示に基づき、送信データ部204の送出した同期ワード403、高優先度データ401、及び低優先度データ402のうち、送信データ部204により低優先度であることを特定する優先度情報を含むヘッダを付与された低優先度データ402を破棄し、同期ワード403及び高優先度データ401を、誤り訂正符号化部206に送出する。なお、運行情報管理制御部203は、移動体110bに搭載された移動局120bが、無線環境不良区間に位置すると判定した結果を送出するようにし、優先情報送信選択部205が、判定結果に基づいて、低優先度データ402を破棄すると判断するようにしてもよい。
図6(3)において、送信信号フォーマット500は、誤り訂正符号化部206の送出する送信信号フォーマットである。誤り訂正符号化部206は、運行情報管理制御部203の指示に基づき、優先情報送信選択部205の送出した高優先度データ401を、強い誤り訂正符号化手段を用いて符号化し、同期ワード403及び高優先度データ401に、高優先度データ用強い誤り訂正符号化ビット406を付加して、基地局インターフェイス部210へ送出する。なお、運行情報管理制御部203は、移動体110bに搭載された移動局120bが、無線環境不良区間に位置すると判定した結果を送出するようにし、誤り訂正符号化部206が、判定結果に基づいて、強い誤り訂正符号化手段を用いて符号化すると判断するようにしてもよい。
基地局インターフェイス部210は、運行情報管理制御部203の送出する移動体110bの位置情報に基づいて、基地局102a(または基地局102b)が移動体110bの位置する区間の基地局であると特定し、誤り訂正符号化部206の送出する同期ワード403、高優先度データ401、及び高優先度データ用強い誤り訂正符号化ビット406を、基地局102a(または基地局102b)に送出する。なお、運行情報管理制御部203が、移動体110bの位置する区間の基地局を特定し、基地局を特定する情報を基地局インターフェイス部210に送出するようにしてもよい。
基地局102a(または基地局102b)は、基地局インターフェイス部210の送出する同期ワード403、高優先度データ401、及び高優先度データ用強い誤り訂正符号化ビット406を、移動局120bに送出する。
無線環境不良区間に位置する移動局120が、中央装置101から、データを受信する場合の受信信号フォーマットを、図7に示す。図7(1)において、受信信号フォーマット510は、受信部308の受信するデータの受信信号フォーマットであり、誤り訂正符号化部206の送出する送信信号フォーマット500と同じものである。受信部308は、同期ワード403を取り除き、高優先度データ401及び高優先度データ用強い誤り訂正符号化ビット406を、誤り訂正復号化部309へ送出する。
図7(2)において、受信信号フォーマット520は、誤り訂正復号化部309の受信するデータの受信信号フォーマットである。誤り訂正復号化部309は、自身の保持する複数の誤り訂正復号化手段を用いて、順次受信データを復号化し、正常に復号されたデータを中央装置101の送信したデータとする。本実施の形態1では、誤り訂正復号化部309は、弱い誤り訂正復号化手段及び強い誤り訂正復号化手段を保持しており、図7(2)の受信データでは、強い誤り訂正復号化手段を用いて復号化した場合、誤り訂正符号及び誤り訂正復号の組み合わせが一致する。さらに、移動局120bは、無線環境不良区間に位置しており、ビット誤りが発生しているが、強い誤り訂正符号化手段により符号化されているため、高優先度データ401は、正常に復号化される。誤り訂正復号化部309は、正常に復号化された高優先度データ401を、優先情報受信選択部310に送出する。
図7(3)において、受信信号フォーマット530は、優先情報受信選択部310の受信するデータの受信信号フォーマットである。優先情報受信選択部310は、高優先度データ401を受信データ部311に送出する。
図7(4)において、受信信号フォーマット540は、受信データ部311の受信するデータの受信信号フォーマットである。受信データ部311は、高優先度データ401から、送信データ部204により付与されたヘッダを削除して、送信先となる外部装置(図示せず)に送出する。
このように、中央装置101から無線環境不良区間に位置する移動局120にデータを送信する場合、移動局120は、中央装置101の送信した高優先度データ401を、欠落することなく正常に受信することが可能である。
次に、移動局120から、中央装置101へ上り通信データを送信する場合について説明する。
移動局120の送信データ部304は、外部の複数の装置(図示せず)から中央装置101へ送信する送信データ(上り通信データ)を受信し、送信データの先頭に、送信データの優先度を特定する優先度情報及び送信データのデータ長情報を含むヘッダを付与する。送信データの優先度は、該送信データの送信元である移動局120に接続されている外部の装置に応じて決定される。例えば、列車運行に関わる指令に使用される運転指令電話装置からの送信データは、優先度の高いデータとし、列車内の旅客向けの通信に使用される旅客データ装置からの送信データは、優先度の低いデータとする。
移動局120を搭載する、列車等の移動体110の位置情報は、該位置情報を取得する外部装置(図示せず)から、位置情報部302に入力される。位置情報部302は、移動体110の位置情報を、走行データ蓄積部301に送出する。
走行データ蓄積部301は、事前の走行試験等で取得した、各区間の位置と無線環境データとを関連付けた対応情報を蓄積している。走行データ蓄積部301は、位置情報部202の送出した移動体110の位置情報、及び自身の蓄積する対応情報から、移動体110の位置の無線環境データを取り出し、移動体110の位置の無線環境データを、制御管理部303に送出する。このようにすることにより、制御管理部303は、移動体110の位置の無線環境データを把握することができる。なお、移動体110の位置情報に加え、移動体110の速度情報が、外部装置から、位置情報部302に入力されるようにして、位置情報部302は、移動体110の位置情報に加え、移動体110の速度情報を、走行データ蓄積部202に送出し、走行データ蓄積部301は、位置情報部302の送出した移動体110の位置情報、速度情報、及び自身の蓄積する対応情報から、所定の時間経過後の移動体110の位置の無線環境データを、取り出すようにしてもよい。この場合、移動体110が、無線環境不良区間と無線環境良好区間との境界付近に位置している場合に対応することが可能である。
<無線環境良好区間に位置する移動局120から中央装置101にデータを送信する場合>
無線環境良好区間に位置する移動局120(例えば図1では移動局120a)から、中央装置101にデータを送信する場合の送信信号フォーマットは、図4に示す中央装置101から、無線環境良好区間に位置する移動局120(例えば図1では移動局120a)にデータを送信する場合の送信信号フォーマットと同じものである。高優先度データ401は、優先度の高いデータであり、送信データ部304により、高優先度であることを特定する優先度情報及び送信データのデータ長情報を含むヘッダ(図示せず)が付与される。同様に、低優先度データ402は、優先度の低いデータであり、送信データ部304により、低優先度であることを特定する優先度情報及び送信データのデータ長情報を含むヘッダ(図示せず)が付与される。送信データ部304は、高優先度データ401及び低優先度データ402に、データ送信に必要な同期ワード403を付加し、優先情報送信選択部305に送出する。
制御管理部303は、走行データ蓄積部301の送出する移動体110aの位置の無線環境データに基づき、移動体110aに搭載された移動局120aが、無線環境不良区間に位置せず、無線環境良好区間に位置すると判定する。移動局120aが、無線環境良好区間に位置する場合、ビット誤りが発生しにくいため、移動局120aが、中央装置101へ送信するデータに低い冗長度を付与して送信することにより、中央装置101は、データを正常に受信することが可能である。本実施の形態1では、移動局120aは、弱い誤り訂正符号化手段を用いて送信データを符号化することにより、中央装置101へ送信するデータに低い冗長度を付与する。
弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化する場合は、強い誤り訂正符号化手段を用いて符号化する場合と比較して、少ないビット数で符号化できる。このため、高優先度データと低優先度データとの両方を符号化したデータ量は、移動局120から、中央装置101への通信回線容量を超過しないので、制御管理部303は、優先情報送信選択部305に、高優先度データ及び低優先度データを選択するように指示し、誤り訂正符号化部306に、送信データを弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化するように指示する。
図4(2)において、送信信号フォーマット420は、優先情報送信選択部305の送出するデータの送信信号フォーマットである。優先情報送信選択部305は、制御管理部303の指示に基づき、送信データ部304の送出した同期ワード403、高優先度データ401、及び低優先度データ402を、誤り訂正符号化部306に送出する。なお、制御管理部303は、移動体110aに搭載された移動局120aが、無線環境不良区間に位置せず、無線環境良好区間に位置すると判定した結果を送出するようにし、優先情報送信選択部305が、判定結果に基づいて、高優先度データ401及び低優先度データ402を選択すると判断するようにしてもよい。
図4(3)において、送信信号フォーマット430は、誤り訂正符号化部306の送出するデータの送信信号フォーマットである。誤り訂正符号化部306は、制御管理部303の指示に基づき、優先情報送信選択部305の送出した高優先度データ401及び低優先度データ402を、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化し、同期ワード403、高優先度データ401、及び低優先度データ402に、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404及び低優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット405を付加して、送信部307へ送出する。なお、制御管理部303は、移動体110aに搭載された移動局120aが、無線環境不良区間に位置せず、無線環境良好区間に位置すると判定した結果を送出するようにし、誤り訂正符号化部306が、判定結果に基づいて、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化すると判断するようにしてもよい。
送信部307は、誤り訂正符号化部306の送出する同期ワード403、高優先度データ401、低優先度データ402、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404、及び低優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット405を、中央装置101に送出する。
中央装置101が、無線環境良好区間に位置する移動局120から、データを受信する場合の受信信号フォーマットは、図5に示される無線環境良好区間に位置する移動局120が、中央装置101から、データを受信する場合の受信信号フォーマットと同じものである。図5(1)において、受信信号フォーマット440は、基地局102の受信するデータの受信信号フォーマットであり、誤り訂正符号化部306の送出する送信信号フォーマット430と同じものである。基地局102は、同期ワード403を取り除き、高優先度データ401、低優先度データ402、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404、及び低優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット405を、基地局インターフェイス部210を介して、誤り訂正復号化部209へ送出する。
図5(2)において、受信信号フォーマット450は、誤り訂正復号化部209の受信するデータの受信信号フォーマットである。誤り訂正復号化部209は、自身の保持する複数の誤り訂正復号化手段を用いて、順次受信データを復号化し、正常に復号されたデータを移動局120aの送信したデータとする。本実施の形態1では、誤り訂正復号化部209は、弱い誤り訂正復号化手段及び強い誤り訂正復号化手段を保持しており、図5(2)の受信データでは、弱い誤り訂正復号化手段を用いて復号化した場合、誤り訂正符号及び誤り訂正復号の組み合わせが一致する。さらに、移動局120aは、無線環境良好区間に位置しており、ビット誤りが発生しにくいため、高優先度データ401及び低優先度データ402は、正常に復号化される。誤り訂正復号化部209は、正常に復号化された高優先度データ401及び低優先度データ402を、優先情報受信選択部208に送出する。
図5(3)において、受信信号フォーマット450は、優先情報受信選択部208の受信するデータの受信信号フォーマットである。優先情報受信選択部208は、送信データ部304により付与されたヘッダに含まれるデータ長情報に基づいて、高優先度データ401と低優先度データ402とを分離し、受信データ部207に送出する。
図5(4)において、受信信号フォーマット460は、受信データ部207の受信するデータの受信信号フォーマットである。受信データ部207は、高優先度データ401と低優先度データ402とから、送信データ部304により付与されたヘッダを削除して、送信先となる外部装置(図示せず)に送出する。ここで、外部装置の例として、列車運行に関わる指令に使用される運転指令電話装置、及び列車内の旅客向けの通信に使用される旅客データ装置が挙げられる。
このように、無線環境良好区間に位置する移動局120から中央装置101にデータを送信する場合、中央装置101は、移動局120の送信した高優先度データ401と低優先度データ402とを、欠落することなく正常に受信することが可能である。
<無線環境不良区間に位置する移動局120から中央装置101にデータを送信する場合>
無線環境不良区間に位置する移動局120(例えば図1では移動局120b及び移動局120c)から、中央装置101にデータを送信する場合の送信信号フォーマットは、図6に示す中央装置101から、無線環境不良区間に位置する移動局120(例えば図1では移動局120b及び移動局120c)にデータを送信する場合の送信信号フォーマットと同じものである。図6(1)において、送信信号フォーマット480は、送信データ部304の送出する送信信号フォーマットである。高優先度データ401は、優先度の高いデータであり、送信データ部204により、高優先度であることを特定する優先度情報及び送信データのデータ長情報を含むヘッダ(図示せず)が付与される。同様に、低優先度データ402は、優先度の低いデータであり、送信データ部204により、低優先度であることを特定する優先度情報及び送信データのデータ長情報を含むヘッダ(図示せず)が付与される。送信データ部304は、高優先度データ401及び低優先度データ402に、データ送信に必要な同期ワード403を付加し、優先情報送信選択部305に送出する。
制御管理部303は、走行データ蓄積部301の送出する移動体110b(または移動体110c、以下同様)の位置の無線環境データに基づき、移動体110bに搭載された移動局120b(または移動体120c、以下同様)が、無線環境不良区間に位置すると判定する。移動局120bが、無線環境不良区間に位置する場合、ビット誤りが発生するが、移動局120bが、中央装置101へ送信するデータに高い冗長度を付与して送信することにより、中央装置101は、データを正常に受信することが可能である。本実施の形態1では、移動局120bは、強い誤り訂正符号化手段を用いて中央装置101へ送信するデータを符号化することにより、高い冗長度を付与する。
強い誤り訂正符号化手段を用いて符号化する場合は、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化する場合と比較して、多くのビット数が必要となる。このため、高優先度データと低優先度データとの両方を符号化したデータ量は、移動局120から、中央装置101への通信回線容量を超過するので、制御管理部303は、優先情報送信選択部305に、低優先度データを破棄するように指示し、誤り訂正符号化部306に、送信データを強い誤り訂正符号化手段を用いて符号化するように指示する。
図6(2)において、送信信号フォーマット490は、優先情報送信選択部305の送出するデータの送信信号フォーマットである。優先情報送信選択部305は、制御管理部303の指示に基づき、送信データ部304の送出した同期ワード403、高優先度データ401、及び低優先度データ402のうち、送信データ部304により低優先度であることを特定する優先度情報を含むヘッダを付与された低優先度データ402を破棄し、高優先度データ401を、誤り訂正符号化部306に送出する。なお、制御管理部303は、移動体110bに搭載された移動局120bが、無線環境不良区間に位置すると判定した結果を送出するようにし、優先情報送信選択部305が、判定結果に基づいて、低優先度データ402を破棄すると判断するようにしてもよい。
図6(3)において、送信信号フォーマット500は、誤り訂正符号化部306の送出する送信信号フォーマットである。誤り訂正符号化部306は、制御管理部303の指示に基づき、優先情報送信選択部305の送出した高優先度データ401を、強い誤り訂正符号化手段を用いて符号化し、同期ワード403及び高優先度データ401に、高優先度データ用強い誤り訂正符号化ビット406を付加して、送信部307へ送出する。なお、制御管理部303は、移動体110bに搭載された移動局120bが、無線環境不良区間に位置すると判定した結果を送出するようにし、誤り訂正符号化部306が、判定結果に基づいて、強い誤り訂正符号化手段を用いて符号化すると判断するようにしてもよい。
送信部307は、誤り訂正符号化部306の送出する同期ワード403、高優先度データ401、及び高優先度データ用強い誤り訂正符号化ビット406を、中央装置101に送出する。
中央装置101が、無線環境不良区間に位置する移動局120から、データを受信する場合の受信信号フォーマットは、図7に示す無線環境不良区間に位置する移動局120が、中央装置101から、データを受信する場合の受信信号フォーマットと同じものである。図7(1)において、受信信号フォーマット510は、基地局102の受信するデータの受信信号フォーマットであり、誤り訂正符号化部306の送出する送信信号フォーマット430と同じものである。基地局102は、同期ワード403を取り除き、高優先度データ401及び高優先度データ用強い誤り訂正符号化ビット406を、基地局インターフェイス部210を介して、誤り訂正復号化部209へ送出する。
図7(2)において、受信信号フォーマット520は、誤り訂正復号化部209の受信するデータの受信信号フォーマットである。誤り訂正復号化部209は、自身の保持する複数の誤り訂正復号化手段を用いて、順次受信データを復号化し、正常に復号されたデータを移動局120bの送信したデータとする。本実施の形態1では、誤り訂正復号化部209は、弱い誤り訂正復号化手段及び強い誤り訂正復号化手段を保持しており、図7(2)の受信データでは、強い誤り訂正復号化手段を用いて復号化した場合、誤り訂正符号及び誤り訂正復号の組み合わせが一致する。さらに、移動局120bは、無線環境不良区間に位置しており、ビット誤りが発生しているが、強い誤り訂正符号化手段により符号化されているため、高優先度データ401は、正常に復号化される。誤り訂正復号化部209は、正常に復号化された高優先度データ401を、優先情報受信選択部208に送出する。
図7(3)において、受信信号フォーマット530は、優先情報受信選択部208の受信するデータの受信信号フォーマットである。優先情報受信選択部208は、高優先度データ401を受信データ部207に送出する。
図7(4)において、受信信号フォーマット540は、受信データ部207の受信するデータの受信信号フォーマットである。受信データ部207は、高優先度データ401から、送信データ部304により付与されたヘッダを削除して、送信先となる外部装置(図示せず)に送出する。
このように、無線環境不良区間に位置する移動局120から中央装置101にデータを送信する場合、中央装置101は、移動局120の送信した高優先度データ401を、欠落することなく正常に受信することが可能である。
以上説明した通り、本実施の形態1では、移動局120が無線環境不良区間に位置する場合、中央装置101は、低優先度データを破棄し、強い誤り訂正符号化手段を用いて高優先度データを符号化することにより、高い冗長度を付与して、移動局120へデータを送信するようにしたので、移動局120は、移動局120が無線環境不良区間に位置していても、中央装置101の送信したデータを、欠落することなく正常に受信することができる。
また、移動局120が無線環境不良区間に位置する場合、移動局120は、低優先度データを破棄し、強い誤り訂正符号化手段を用いて高優先度データを符号化することにより、高い冗長度を付与して、中央装置101へデータを送信するようにしたので、中央装置101は、移動局120が無線環境不良区間に位置していても、移動局120の送信したデータを、欠落することなく正常に受信することができる。
なお、中央装置101から無線環境不良区間に位置する移動局120にデータを送信する場合、及び無線環境不良区間に位置する移動局120から中央装置101にデータを送信する場合において、送信データが低優先度データのみであったときは、該低優先度データを、強い誤り訂正符号化手段を用いて符号化することにより、高い冗長度を付与して、データを送信するようにしてもよい。この場合、中央装置101及び移動局120の間の通信回線容量を、有効に使用できるという効果がある。
実施の形態2.
実施の形態2では、中央装置101(及び移動局120)は、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化されたデータを複製することにより、高い冗長度を付与する動作について説明する。中央装置101及び移動局の構成は、実施の形態1と同様であり、改めて説明しない。
まず、中央装置101から、移動局120へ下り通信データを送信する場合について説明する。
送信データ部204の動作は、実施の形態1と同様であり、改めて説明しない。
位置情報部202及び走行データ蓄積部201の動作は、実施の形態1と同様であり、改めて説明しない。
<中央装置101から無線環境良好区間に位置する移動局120にデータを送信する場合>
中央装置101から、無線環境良好区間に位置する移動局120(例えば図1では移動局120a)にデータを送信する場合の送信信号フォーマットは、図4に示されるものであり、実施の形態1と同様である。
運行情報管理制御部203は、走行データ蓄積部201の送出する移動体110aの位置の無線環境データに基づき、移動体110aに搭載された移動局120aが、無線環境良好区間に位置すると判定する。移動局120aが、無線環境不良区間に位置する場合、ビット誤りが発生しにくいため、中央装置101が、移動局120aへ送信するデータに低い冗長度を付与して送信することにより、移動局120aは、データを正常に受信することが可能である。本実施の形態2では、中央装置101は、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化されたデータを複製せずに送出することにより、低い冗長度を付与する。
弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化されたデータを複製しない場合、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化されたデータを複製する場合と比較して、送出されるデータは小さくなる。このため、高優先度データと低優先度データとの両方を符号化したデータ量は、中央装置101から、移動局120への通信回線容量を超過しないので、運行情報管理制御部203は、優先情報送信選択部205に、高優先度データ及び低優先度データを選択するとともに、それらのデータを複製しないように指示する。また、運行情報管理制御部203は、基地局インターフェイス部210に、移動体110aの位置情報を送出し、送信データを移動体110aの位置する区間の基地局に送出するよう指示する。
図4(2)において、送信信号フォーマット420は、優先情報送信選択部305の送出するデータの送信信号フォーマットである。優先情報送信選択部305は、制御管理部303の指示に基づき、送信データ部304の送出した同期ワード403、高優先度データ401、及び低優先度データ402を、複製せずに、誤り訂正符号化部306に送出する。なお、制御管理部303は、移動体110aに搭載された移動局120aが、無線環境不良区間に位置せず、無線環境良好区間に位置すると判定した結果を送出するようにし、優先情報送信選択部305が、判定結果に基づいて、高優先度データ401及び低優先度データ402を複製しないと判断するようにしてもよい。
図4(3)において、送信信号フォーマット430は、誤り訂正符号化部206の送出するデータの送信信号フォーマットである。誤り訂正符号化部206は、優先情報送信選択部205の送出した高優先度データ401及び低優先度データ402を、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化し、同期ワード403、高優先度データ401、及び低優先度データ402に、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404及び低優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット405を付加して、基地局インターフェイス部210へ送出する。
基地局インターフェイス部210及び基地局102aの動作は、実施の形態1と同様であり、改めて説明しない。
無線環境良好区間に位置する移動局120が、中央装置101から、データを受信する場合の受信信号フォーマットは、図5に示されるものであり、実施の形態1と同様である。受信部308の動作は、実施の形態1と同様であり、改めて説明しない。
図5(2)において、受信信号フォーマット450は、誤り訂正復号化部209の受信するデータの受信信号フォーマットである。本実施の形態2では、誤り訂正復号化部209は、弱い誤り訂正復号化手段を保持しており、弱い誤り訂正復号化手段を用いて復号化する。移動局120aは、無線環境良好区間に位置しており、ビット誤りが発生しにくいため、高優先度データ401及び低優先度データ402は、正常に復号化される。誤り訂正復号化部209は、正常に復号化された高優先度データ401及び低優先度データ402を、優先情報受信選択部208に送出する。
優先情報受信選択部208及び受信データ部207の動作は、実施の形態1と同様であり、改めて説明しない。
このように、無線環境良好区間に位置する移動局120から中央装置101にデータを送信する場合、中央装置101は、移動局120の送信した高優先度データ401と低優先度データ402とを、欠落することなく正常に受信することが可能である。
<中央装置101から無線環境不良区間に位置する移動局120にデータを送信する場合>
中央装置101から、無線環境不良区間に位置する移動局120(例えば図1では移動局120b及び移動局120c)にデータを送信する場合の送信信号フォーマットを、図8に示す。図8(1)において、送信信号フォーマット550は、送信データ部204の送出する送信信号フォーマットであり、中央装置101から、無線環境良好区間に位置する移動局120(例えば図1では移動局120a)にデータを送信する場合と同じものである。送信データ部204の動作は、実施の形態1と同様であり、改めて説明しない。
運行情報管理制御部203は、走行データ蓄積部201の送出する移動体110b(または移動体110c、以下同様)の位置の無線環境データに基づき、移動体110bに搭載された移動局120b(または移動体120c、以下同様)が、無線環境不良区間に位置すると判定する。移動局120bが、無線環境不良区間に位置する場合、ビット誤りが発生するが、中央装置101が、移動局120bへ送信するデータに高い冗長度を付与して送信することにより、移動局120bは、データを正常に受信することが可能である。本実施の形態2では、中央装置101は、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化されたデータを複製することにより、高い冗長度を付与する。
弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化されたデータを複製する場合は、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化されたデータを複製しない場合と比較して、多くのビット数が必要となる。このため、高優先度データと低優先度データとの両方を符号化して複製したデータ量は、中央装置101から、移動局120への通信回線容量を超過するので、運行情報管理制御部203は、優先情報送信選択部205に、低優先度データを破棄するとともに高優先度データを複製するように指示する。また、運行情報管理制御部203は、基地局インターフェイス部210に、移動体110bの位置情報を送出し、送信データを移動体110bの位置する区間の基地局に送出するよう指示する。
図8(2)において、送信信号フォーマット560は、優先情報送信選択部205の送出するデータの送信信号フォーマットである。優先情報送信選択部205は、運行情報管理制御部203の指示に基づき、送信データ部204の送出した同期ワード403、高優先度データ401、及び低優先度データ402のうち、送信データ部204により低優先度であることを特定する優先度情報を含むヘッダを付与された低優先度データ402を破棄し、高優先度データ401を複製して、誤り訂正符号化部206に送出する。高優先度データ407a、407bは、高優先度データ401を複製したものである。なお、運行情報管理制御部203は、移動体110bに搭載された移動局120bが、無線環境不良区間に位置すると判定した結果を送出するようにし、優先情報送信選択部205が、判定結果に基づいて、低優先度データ402を破棄すると判断するようにしてもよい。また、複製回数は、図8の例に限定されるものではない。
図8(3)において、送信信号フォーマット570は、誤り訂正符号化部206の送出する送信信号フォーマットである。誤り訂正符号化部206は、優先情報送信選択部205の送出した高優先度データ401、407a、及び407bを、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化し、同期ワード403及び高優先度データ401に、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404、408a、及び408bを付加して、基地局インターフェイス部210へ送出する。なお、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404を複製して、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット408a、及び408bとしてもよい。この場合、符号化回数を減らすことができる。
基地局インターフェイス部210は、運行情報管理制御部203の送出する移動体110bの位置情報に基づいて、基地局102a(または基地局102b)が移動体110bの位置する区間の基地局であると特定し、誤り訂正符号化部206の送出する同期ワード403、高優先度データ401、407a、及び407b、並びに高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404、408a、及び408bを、基地局102a(または基地局102b)に送出する。なお、運行情報管理制御部203が、移動体110bの位置する区間の基地局を特定し、基地局を特定する情報を基地局インターフェイス部210に送出するようにしてもよい。
基地局102a(または基地局102b)は、基地局インターフェイス部210の送出する同期ワード403、高優先度データ401、407a、及び407b、並びに高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404、408a、及び408bを、移動局120aに送出する。
無線環境不良区間に位置する移動局120が、中央装置101から、データを受信する場合の受信信号フォーマットを、図9に示す。図9(1)において、受信信号フォーマット580は、受信部308の受信するデータの受信信号フォーマットであり、誤り訂正符号化部206の送出する送信信号フォーマット570と同じものである。受信部308は、同期ワード403を取り除き、高優先度データ401、407a、及び407b、並びに高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404、408a、及び408bを、誤り訂正復号化部309へ送出する。
図9(2)において、受信信号フォーマット590は、誤り訂正復号化部309の受信するデータの受信信号フォーマットである。本実施の形態2では、誤り訂正復号化部309は、弱い誤り訂正復号を保持しており、弱い誤り訂正復号化手段を用いて復号化する。移動局120bは、無線環境不良区間に位置しており、ビット誤りが発生するため、弱い誤り訂正符号化手段により符号化されたデータを正常に復号化できない可能性があるが、送信データを複製しているため、高優先度データ401、407a、及び407bのいずれかは、正常に復号化される。誤り訂正復号化部309は、弱い誤り訂正復号化手段を用いて復号化された高優先度データ401、407a、及び407bのうち、正常に復号化されたものを、優先情報受信選択部310に送出する。図9(2)では、いずれも正常に復号化されたものとしている。
図9(3)において、受信信号フォーマット600は、優先情報受信選択部310の受信するデータの受信信号フォーマットである。優先情報受信選択部310は、高優先度データ401、407a、及び407bを多数決判定し、正常に受信されたと思われるデータを受信データ部311に送出する。
図9(4)において、受信信号フォーマット610は、受信データ部311の受信するデータの受信信号フォーマットである。受信データ部311は、高優先度データ401から、送信データ部204により付与されたヘッダを削除して、送信先となる外部装置(図示せず)に送出する。
このように、中央装置101から無線環境不良区間に位置する移動局120にデータを送信する場合、移動局120は、中央装置101の送信した高優先度データ401を、欠落することなく正常に受信することが可能である。
次に、移動局120から、中央装置101へ上り通信データを送信する場合について説明する。
送信データ部304の動作は、実施の形態1と同様であり、改めて説明しない。
位置情報部302及び走行データ蓄積部301の動作は、実施の形態1と同様であり、改めて説明しない。
<無線環境良好区間に位置する移動局120から中央装置101にデータを送信する場合>
無線環境良好区間に位置する移動局120(例えば図1では移動局120a)から、中央装置101にデータを送信する場合の送信信号フォーマットは、図4に示す中央装置101から、無線環境良好区間に位置する移動局120(例えば図1では移動局120a)にデータを送信する場合の送信信号フォーマットと同じものである。
制御管理部303は、走行データ蓄積部301の送出する移動体110aの位置の無線環境データに基づき、移動体110aに搭載された移動局120aが、無線環境不良区間に位置せず、無線環境良好区間に位置すると判定する。移動局120aが、無線環境良好区間に位置する場合、ビット誤りが発生しにくいため、移動局120aが、中央装置101へ送信するデータに低い冗長度を付与して送信することにより、中央装置101は、データを正常に受信することが可能である。本実施の形態2では、移動局120aは、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化された送信データを複製せずに送出することにより、中央装置101へ送信するデータに低い冗長度を付与する。
弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化されたデータを複製しない場合、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化されたデータを複製する場合と比較して、送出されるデータは小さくなる。このため、高優先度データと低優先度データとの両方を符号化したデータ量は、移動局120から、中央装置101への通信回線容量を超過しないので、制御管理部303は、優先情報送信選択部305に、高優先度データ及び低優先度データを選択するとともに、それらのデータを複製しないように指示する。
図4(2)において、送信信号フォーマット420は、優先情報送信選択部305の送出するデータの送信信号フォーマットである。優先情報送信選択部305は、制御管理部303の指示に基づき、送信データ部304の送出した同期ワード403、高優先度データ401、及び低優先度データ402を、複製せずに、誤り訂正符号化部306に送出する。なお、制御管理部303は、移動体110aに搭載された移動局120aが、無線環境不良区間に位置せず、無線環境良好区間に位置すると判定した結果を送出するようにし、優先情報送信選択部305が、判定結果に基づいて、高優先度データ401及び低優先度データ402を複製しないと判断するようにしてもよい。
図4(3)において、送信信号フォーマット430は、誤り訂正符号化部306の送出するデータの送信信号フォーマットである。誤り訂正符号化部306は、優先情報送信選択部305の送出した高優先度データ401及び低優先度データ402を、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化し、同期ワード403、高優先度データ401、及び低優先度データ402に、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404及び低優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット405を付加して、送信部307へ送出する。
送信部307の動作は、実施の形態1と同様であり、改めて説明しない。
中央装置101が、無線環境良好区間に位置する移動局120から、データを受信する場合の受信信号フォーマットは、図5に示される無線環境良好区間に位置する移動局120が、中央装置101から、データを受信する場合の受信信号フォーマットと同じものである。基地局102の動作は、実施の形態1と同様であり、改めて説明しない。
図5(2)において、受信信号フォーマット450は、誤り訂正復号化部209の受信するデータの受信信号フォーマットである。本実施の形態2では、誤り訂正復号化部209は、弱い誤り訂正復号化手段を保持しており、弱い誤り訂正復号化手段を用いて復号化する。移動局120aは、無線環境良好区間に位置しており、ビット誤りが発生しにくいため、高優先度データ401及び低優先度データ402は、正常に復号化される。誤り訂正復号化部209は、正常に復号化された高優先度データ401及び低優先度データ402を、優先情報受信選択部208に送出する。
優先情報受信選択部208及び受信データ部207は、実施の形態1と同様であり、改めて説明しない。
このように、無線環境良好区間に位置する移動局120から中央装置101にデータを送信する場合、中央装置101は、移動局120の送信した高優先度データ401と低優先度データ402とを、欠落することなく正常に受信することが可能である。
<無線環境不良区間に位置する移動局120から中央装置101にデータを送信する場合>
無線環境不良区間に位置する移動局120(例えば図1では移動局120b及び移動局120c)から、中央装置101にデータを送信する場合の送信信号フォーマットは、図8に示す中央装置101から、無線環境不良区間に位置する移動局120(例えば図1では移動局120b及び移動局120c)にデータを送信する場合の送信信号フォーマットと同じものである。図8(1)において、送信信号フォーマット550は、送信データ部304の送出する送信信号フォーマットである。送信データ部304の動作は、実施の形態1と同様であり、改めて説明しない。
制御管理部303は、走行データ蓄積部301の送出する移動体110b(または移動体110c、以下同様)の位置の無線環境データに基づき、移動体110bに搭載された移動局120b(または移動体120c、以下同様)が、無線環境不良区間に位置すると判定する。移動局120bが、無線環境不良区間に位置する場合、ビット誤りが発生するが、移動局120bが、中央装置101へ送信するデータに高い冗長度を付与して送信することにより、中央装置101は、データを正常に受信することが可能である。本実施の形態2では、移動局120bは、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化されたデータを複製することにより、高い冗長度を付与する。
弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化されたデータを複製する場合は、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化されたデータを複製しない場合と比較して、多くのビット数が必要となる。このため、高優先度データと低優先度データとの両方を符号化して複製したデータ量は、移動局120から、中央装置101への通信回線容量を超過するので、制御管理部303は、優先情報送信選択部305に、低優先度データを破棄するとともに高優先度データを複製するように指示する。
図8(2)において、送信信号フォーマット560は、優先情報送信選択部305の送出するデータの送信信号フォーマットである。優先情報送信選択部305は、制御管理部303の指示に基づき、送信データ部304の送出した同期ワード403、高優先度データ401、及び低優先度データ402のうち、送信データ部304により低優先度であることを特定する優先度情報を含むヘッダを付与された低優先度データ402を破棄し、高優先度データ401を複製して、誤り訂正符号化部306に送出する。高優先度データ407a、407bは、高優先度データ401を複製したものである。なお、制御管理部303は、移動体110bに搭載された移動局120bが、無線環境不良区間に位置すると判定した結果を送出するようにし、優先情報送信選択部305が、判定結果に基づいて、低優先度データ402を破棄すると判断するようにしてもよい。また、複製回数は、図8の例に限定されるものではない。
図8(3)において、送信信号フォーマット570は、誤り訂正符号化部306の送出する送信信号フォーマットである。誤り訂正符号化部306は、優先情報送信選択部305の送出した高優先度データ401、407a、及び407bを、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化し、同期ワード403及び高優先度データ401に、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404、408a、及び408bを付加して、送信部307へ送出する。なお、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404を複製して、高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット408a、及び408bとしてもよい。この場合、符号化回数を減らすことができる。
送信部307は、誤り訂正符号化部306の送出する同期ワード403、高優先度データ401、407a、及び407b、並びに高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404、408a、及び408bを、中央装置101に送出する。
中央装置101が、無線環境不良区間に位置する移動局120から、データを受信する場合の受信信号フォーマットを、図9に示す。図9(1)において、受信信号フォーマット580は、受信部308の受信するデータの受信信号フォーマットであり、誤り訂正符号化部306の送出する送信信号フォーマット570と同じものである。基地局102は、同期ワード403を取り除き、高優先度データ401、407a、及び407b、並びに高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット404、408a、及び408bを、基地局インターフェイス部210を介して、誤り訂正復号化部209へ送出する。
図9(2)において、受信信号フォーマット590は、誤り訂正復号化部209の受信するデータの受信信号フォーマットである。本実施の形態2では、誤り訂正復号化部309は、弱い誤り訂正復号化手段を保持しており、弱い誤り訂正復号化手段を用いて復号化する。移動局120bは、無線環境不良区間に位置しており、ビット誤りが発生するため、弱い誤り訂正符号化手段により符号化されたデータを正常に復号化できない可能性があるが、送信データを複製しているため、高優先度データ401、407a、及び407bのいずれかは、正常に復号化される。誤り訂正復号化部209は、弱い誤り訂正復号化手段を用いて復号化された高優先度データ401、407a、及び407bのうち、正常に復号化されたものを、優先情報受信選択部208に送出する。図9(2)では、いずれも正常に復号化されたものとしている。
図9(3)において、受信信号フォーマット600は、優先情報受信選択部208の受信するデータの受信信号フォーマットである。優先情報受信選択部208は、高優先度データ401、407a、及び407bを多数決判定し、正常に受信されたと思われるデータを受信データ部207に送出する。
図9(4)において、受信信号フォーマット610は、受信データ部207の受信するデータの受信信号フォーマットである。受信データ部207は、高優先度データ401から、送信データ部304により付与されたヘッダを削除して、送信先となる外部装置(図示せず)に送出する。
このように、無線環境不良区間に位置する移動局120から中央装置101にデータを送信する場合、中央装置101は、移動局120の送信した高優先度データ401を、欠落することなく正常に受信することが可能である。
以上説明した通り、本実施の形態2では、移動局120が無線環境不良区間に位置する場合、中央装置101は、低優先度データを破棄し、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化された高優先度データを複製することにより、高い冗長度を付与して、移動局120へデータを送信するようにしたので、実施の形態1の効果に加え、システムとして保持する誤り訂正符号及び誤り訂正復号の数を減らすことができるという効果がある。
なお、中央装置101から無線環境不良区間に位置する移動局120にデータを送信する場合、及び無線環境不良区間に位置する移動局120から中央装置101にデータを送信する場合において、送信データが低優先度データのみであったときは、該低優先度データを、弱い誤り訂正符号化手段を用いて符号化し、符号化されたデータを複製することにより、高い冗長度を付与して、データを送信するようにしてもよい。この場合、中央装置101及び移動局120の間の通信回線容量を、有効に使用できるという効果がある。
また、実施の形態1及び2では、中央装置101の送信データ部204(及び移動局120の送信データ部304)は、送信データの優先度に応じて、送信データの先頭に、送信データの優先度を特定する優先度情報及び送信データのデータ長情報を含むヘッダを付与し、中央装置101の優先情報送信選択部205(及び移動局120の優先情報送信選択部305)は、送信データの先頭に付与されたヘッダにより、データの優先度を判別しているが、中央装置101(及び移動局120)の送信信号フォーマットにおいて、データ格納範囲を固定長とし、中央装置101の送信データ部204(及び移動局120の送信データ部304)は、データ格納範囲の所定の範囲にのみ高優先度データを格納するようにし、中央装置101の優先情報送信選択部205(及び移動局120の優先情報送信選択部305)は、データ格納部分の所定の範囲に格納されているデータを高優先度データと判別するようにしてもよい。この場合、中央装置101の送信データ部204(及び移動局120の送信データ部304)は、ヘッダを付与する必要がないため、送信データ量を削減することが可能となる。また、中央装置101の受信データ部207(及び移動局120の受信データ部311)は、ヘッダを削除する必要がない。
101 中央装置
102 基地局
103 LCX
110 移動体
120 移動局
130 電波干渉区間
131 LCX103を適切に敷設できない区間
201 走行データ蓄積部
202 位置情報部
203 運行情報管理制御部
204 送信データ部
205 優先情報送信選択部
206 誤り訂正符号化部
207 受信データ部
208 優先情報受信選択部
209 誤り訂正復号化部
210 基地局インターフェイス部
301 走行データ蓄積部
302 位置情報部
303 制御管理部
304 送信データ部
305 優先情報送信選択部
306 誤り訂正符号化部
307 送信部
308 受信部
309 誤り訂正復号化部
310 優先情報受信選択部
311 受信データ部
401、407 高優先度データ
402 低優先度データ
403 同期ワード
404、408 高優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット
405 低優先度データ用弱い誤り訂正符号化ビット
406 高優先度データ用強い誤り訂正符号化ビット
410、420、430、480、490、500、550、560、570 送信信号フォーマット
440、450、460、470、510、520、530、540、580、590、600、610 受信信号フォーマット

Claims (10)

  1. 移動体の移動経路に沿って通信エリアが得られるように配置された基地局を介して、前記移動体に搭載された移動局に下り通信データを送出する中央装置において、
    前記移動体の位置を特定する移動体位置情報を取得及び生成する位置情報部と、
    前記通信エリアの無線環境情報と前記移動経路上の位置情報とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部と、
    前記位置情報部の生成する前記移動体位置情報及び前記記憶部の記憶する前記対応情報に基づき前記移動体が前記無線環境の悪い無線環境不良区間に存在すると判定した場合、
    前記下り通信データのうち優先度の高い高優先度データを選択し、該高優先度データに高い冗長度を付与し、
    前記位置情報部の生成する前記移動体位置情報及び前記記憶部の記憶する前記対応情報に基づき前記移動体が前記無線環境不良区間に存在しないと判定した場合、
    前記下り通信データのうち前記高優先度データ及び優先度の低い低優先度データを選択し、該高優先度データ及び該低優先度データに低い冗長度を付与する制御部とを備えたことを特徴とする中央装置。
  2. 前記制御部は、
    誤り訂正能力の高い誤り訂正符号化手段で符号化することにより高い冗長度を付与し、
    誤り訂正能力の低い誤り訂正符号化手段で符号化することにより低い冗長度を付与することを特徴とする請求項1記載の中央装置。
  3. 前記制御部は、
    誤り訂正符号化手段で符号化したデータを所定の数複製することにより高い冗長度を付与することを特徴とする請求項1記載の中央装置。
  4. 移動体に搭載され、前記移動体の移動経路に沿って通信エリアが得られるように配置された基地局を介して中央装置に上り通信データを送出する移動局において、
    前記移動体の位置を特定する移動体位置情報を取得及び生成する位置情報部と、
    前記通信エリアの無線環境情報と前記移動経路上の位置情報とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部と、
    前記位置情報部の生成する前記移動体位置情報及び前記記憶部の記憶する前記対応情報に基づき前記移動体が前記無線環境の悪い無線環境不良区間に存在すると判定した場合、
    前記上り通信データのうち優先度の高い高優先度データを選択し、
    該高優先度データに高い冗長度を付与し、
    前記位置情報部の生成する前記移動体位置情報及び前記記憶部の記憶する前記対応情報に基づき前記移動体が前記無線環境不良区間に存在しないと判定した場合、
    前記上り通信データのうち前記高優先度データ及び優先度の低い低優先度データを選択し、該高優先度データ及び前記低優先度データに低い冗長度を付与する制御部とを備えたことを特徴とする移動局。
  5. 前記制御部は、
    誤り訂正能力の高い誤り訂正符号化手段で符号化することにより高い冗長度を付与し、
    誤り訂正能力の低い誤り訂正符号化手段で符号化することにより低い冗長度を付与することを特徴とする請求項4記載の移動局。
  6. 前記制御部は、
    誤り訂正符号化手段で符号化したデータを所定の数複製することにより高い冗長度を付与することを特徴とする請求項4記載の移動局。
  7. 移動体に搭載され、前記移動体の移動経路に沿って通信エリアが得られるように配置された基地局を介して中央装置から送出された下り通信データを受信する移動局において、
    入力されたデータを複数の誤り訂正復号化手段のそれぞれにより復号化し、復号化に成功したデータを、前記下り通信データとする誤り訂正復号化部を備えたことを特徴とする移動局。
  8. 移動体に搭載され、前記移動体の移動経路に沿って通信エリアが得られるように配置された基地局を介して中央装置から送出された下り通信データを受信する移動局において、
    入力された所定の数のデータを誤り訂正復号化手段により復号化し、該所定の数の復号化されたデータを多数決判定し、前記下り通信データとする誤り訂正復号化部を備えたことを特徴とする移動局。
  9. 移動体の移動経路に沿って通信エリアが得られるように配置された基地局を介して、前記移動体に搭載された移動局から送出された上り通信データを受信する中央装置において、
    入力されたデータを複数の誤り訂正復号化手段のそれぞれにより復号化し、復号化に成功したデータを、前記上り通信データとする誤り訂正復号化部を備えたことを特徴とする中央装置。
  10. 移動体の移動経路に沿って通信エリアが得られるように配置された基地局を介して、前記移動体に搭載された移動局から送出された上り通信データを受信する中央装置において、
    入力された所定の数のデータを誤り訂正復号化手段により復号化し、該所定の数の復号化されたデータを多数決判定し、前記上り通信データとする誤り訂正復号化部を備えたことを特徴とする中央装置。
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