JP2014120917A - 動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像符号化プログラム - Google Patents

動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像符号化プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014120917A
JP2014120917A JP2012274506A JP2012274506A JP2014120917A JP 2014120917 A JP2014120917 A JP 2014120917A JP 2012274506 A JP2012274506 A JP 2012274506A JP 2012274506 A JP2012274506 A JP 2012274506A JP 2014120917 A JP2014120917 A JP 2014120917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
range
macroblock
overlapping
moving image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012274506A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nagaoka
寛史 長岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2012274506A priority Critical patent/JP2014120917A/ja
Publication of JP2014120917A publication Critical patent/JP2014120917A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

【課題】複数の撮影カメラで撮影した撮影画像の符号化の演算量を削減する。
【解決手段】動画像符号化装置20Aは、複数の撮影カメラの中から選択された選択カメラに隣接する隣接カメラにより撮影された動画像を構成するフレーム画像を分割したマクロブロックのうち、撮影範囲重複カメラと撮影範囲が一部で重複する範囲内のマクロブロックについては、探索範囲が狭くなるように補正する。探索範囲は、撮影範囲重複カメラにおける重複範囲内の対応するマクロブロックについて既に検出された動きベクトルに基づいて補正する。
【選択図】図1

Description

開示の技術は動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像符号化プログラムに関する。
高速ネットワーク網の普及や、パーソナルコンピュータ、携帯電話等に搭載されるプロセッサの処理能力の向上によって、テレビ電話やテレビ電話会議等、遠距離にいる人物と動画像通信によるコミュニケーションをとることが可能となっている。
また、動画像通信において、通信相手があたかもそばにいるようなリアリティを追求するには、通信相手との視線一致、高解像度及び実寸大の画像表示、高フレームレート及び低遅延での通信といった要素が非常に重要となる。
また、通信相手をカメラにより撮影した撮影画像から通信相手の位置や視線を検出し、検出した通信相手の位置や視線に基づいて自分を撮影している複数のカメラの中から選択されたカメラの撮影画像を符号化して通信相手に転送する技術がある。この技術によれば、人物の移動による視線方向のずれを解消することができ、あたかも窓を介して会話をしているような臨場感が得られる。
特開2004−193962号公報
しかしながら、上記技術は、転送データ量を削減するために動画像データを圧縮符号化して送信する際、通信相手の位置が変化してから撮影するカメラを切り替えて撮影画像の符号化を行う。このため、符号化に要する時間分、動画像データの通信が遅延してしまう。
動画像データの通信の遅延を抑制するためには、現在選択されているカメラ及びこれに隣接するカメラの映像を符号化した複数の動画像データを相手側に転送しておいて、視点が切り替わった際に映像を切り替えることが考えられる。これにより、臨場感のある視点切り替え動作を実現することができるが、複数の視点の映像を符号化するため符号化に要する演算量が増加する。
開示の技術は、一つの側面として、複数の撮影カメラで撮影した撮影画像の符号化の演算量を削減することが目的である。
開示の技術は、動きベクトル検出部は、複数の撮影カメラにより撮影対象を各々撮影した動画像を構成するフレーム画像を分割したマクロブロックの各々について、動きベクトルを検出する。動きベクトルは、前記マクロブロックの位置と、参照フレーム画像に対して前記マクロブロックの位置に応じて設定した探索範囲からブロックマッチングにより探索した探索マクロブロックの位置と、に基づいて、検出する。
補正部は、複数の撮影カメラの中から選択された選択カメラに隣接する隣接カメラにより撮影されたフレーム画像のマクロブロックのうち、撮影範囲重複カメラと撮影範囲が一部で重複する範囲内のマクロブロックについては、探索範囲が狭くなるように補正する。探索範囲は、撮影範囲重複カメラにおける重複範囲内の対応するマクロブロックについて既に検出された動きベクトルに基づいて補正する。符号化部は、前記動きベクトルと、前記マクロブロックと前記動きベクトルにより動き補償された前記探索マクロブロックとの残差情報と、を符号化する。
開示の技術は、一つの側面として、複数の撮影カメラで撮影した撮影画像の符号化の演算量を削減することができる、という効果を有する。
動画像通信システムの構成図である。 動画像通信システムをテレビ電話に適用した場合のイメージ図である。 ステレオ法について説明するための図である。 動画像符号化装置の構成図である。 選択カメラ及び隣接カメラについて説明するための図である。 撮影カメラの位置関係を示す図である。 動画像通信システムをテレビ電話に適用した場合のイメージ図である。 動画像符号化装置として機能するコンピュータのブロック図である。 動画像符号化処理の流れを示すフローチャートである。 入力画像取り込み処理の流れを示すフローチャートである。 符号化処理の流れを示すフローチャートである。 重複範囲内のマクロブロックの符号化について説明するための図である。 重複範囲内のマクロブロックの符号化について説明するための図である。 重複範囲内のマクロブロックの符号化について説明するための図である。
以下、図面を参照して開示の技術の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1には、本実施形態に係る動画像通信システム10が示されている。動画像通信システム10は、動画像通信装置12A、動画像通信装置12Bがネットワーク14を介して接続された構成である。
動画像通信装置12Aは、選択カメラ位置特定部16A、検出カメラ18A1、18A2、動画像符号化装置20A、複数(本実施形態では一例として12個)の撮影カメラCam0A〜Cam11A、復号化装置22A、及びディスプレイ24Aを備えている。
動画像通信装置12Bも動画像通信装置12Aと同様の構成であり、選択カメラ位置特定部16B、検出カメラ18B1、18B2、動画像符号化装置20B、撮影カメラCam0B〜Cam11B、復号化装置22B、及びディスプレイ24Bを備えている。
本実施形態では、動画像通信システム10が、一例としてテレビ電話システムに適用された場合について説明する。なお、動画像通信システム10は、テレビ電話システムに限らず、テレビ会議システム等の動画像を通信するシステムであれば適用可能である。
図2には、動画像通信システム10をテレビ電話システムに適用した場合の一例を示した。同図の例では、部屋Aに在室している人物26Aと、部屋Bに在室している人物26Bとが、部屋Aとの壁面に設けられたディスプレイ24A、部屋Bの壁面に設けられたディスプレイ24Bに各々表示される相手の画像を参照しながら会話することが可能である。なお、図2では、便宜上、部屋Aと部屋Bとが隣り合わせであるように記載したが、実際は離れた位置に存在する。
部屋Aの壁面には、12台の撮影カメラCam0A〜Cam11Aが格子状に取り付けられており、各撮影カメラは部屋Aの人物26Aを撮影する。また、部屋Bの壁面にも、12台の撮影カメラCam0B〜Cam11Bが、部屋Aの壁面に設けられた撮影カメラCam0A〜Cam11Aと同じ配置で取り付けられている。撮影カメラCam0B〜Cam11Bは、部屋Bの人物26Bを撮影する。
部屋Aには、人物26Aの位置を検出するための検出カメラ18A1、18A2が設けられている。検出カメラ18A1、18A2は、異なる方向から部屋Aの人物26Aを撮影する位置に設けられている。
同様に、部屋Bには、人物26Bの位置を検出するための検出カメラ18B1、18B2が設けられている。検出カメラ18B1、18B2は、異なる方向から部屋Bの人物26Bを撮影する位置に設けられている。
選択カメラ位置特定部16Aは、検出カメラ18A1、18A2により撮影された人物26Aの撮影画像に基づいて人物26Aの例えば顔の三次元位置を算出する。そして、算出した人物26Aの顔の位置に最も近い位置の撮影カメラに対応した部屋Bに設けられた撮影カメラの位置を選択カメラ位置として特定して動画像符号化装置20Bに送信する。例えば、算出した人物26Aの顔の位置に最も近い位置の撮影カメラが撮影カメラCam5Aの場合、撮影カメラCam5Aと対応する位置の部屋Bの壁面に設けられた撮影カメラの位置を選択カメラ位置として特定して動画像通信装置12Bに送信する。
具体的には、選択カメラ位置特定部16Aは、ステレオ法を用いて人物26Aの顔の三次元位置を算出する。以下、ステレオ法について簡単に説明する。
図3に示すように、カメラの視点Aから撮影した3次元空間における撮影対象点Pは、視点Aと点Pを結んだ直線LAと撮影面DAとが交わる点iとして観測される。同様に、カメラの視点Bから撮影した3次元空間における撮影対象点Pは、視点Bと点Pを結んだ直線LBと撮影面DBとが交わる点jとして観測される。従って、撮影対象点Pは二つの撮影面DA、DBの中の点i、jとして各々観測され、視点Aと点iを結んだ直線LAと、視点Bと点jを結んだ直線LBとは点Pで交わる。すなわち、視点A,Bの位置関係が既知の場合、撮影対象点Pに対する二つの撮影面DA,DB上の位置を特定することにより、3次元空間における撮影対象点Pの三次元位置は一意に定まる。
従って、まず検出カメラ18A1、18A2により撮影された撮影画像の各々から、人物26Aの顔の特徴点の位置を所謂SIFT(Scale Invariant Feature Transform)やSIFTを高速化したSURF(Speed Up Robust Features)等の方法を用いて各々算出する。次に、各撮影画像における人物26Aの顔の位置から、人物26Aの顔の三次元位置を算出する。そして、算出した人物26Aの顔の位置から最も近い撮影カメラを特定し、特定した撮影カメラに対応する部屋Bに設けられた撮影カメラの位置を選択カメラ位置として動画像通信装置12Bに送信する。
動画像通信装置12Bの選択カメラ位置特定部16Bも同様に、検出カメラ18B1、18B2により撮影された人物26Bの撮影画像に基づいて人物26Bの顔の三次元位置を算出する。そして、算出した人物26Bの顔の位置に最も近い位置の撮影カメラに対応した部屋Aに設けられた撮影カメラの位置を選択カメラ位置として特定して動画像符号化装置20Aに送信する。
従って、例えば図2に示すように、部屋Bの人物26Bが撮影カメラCam6Bに最も近い場合、選択カメラ位置特定部16Bは、撮影カメラCam6Bに対応した撮影カメラCam6Aを選択カメラ位置として特定して動画像通信装置12Aに送信する。なお、撮影カメラCam6Bは図2では図示を省略している。
動画像符号化装置20Aは、動きベクトル検出部20A1、補正部20A2、及び符号化部20A3を含む。動画像符号化装置20Aは、複数の撮影カメラCam0A〜Cam11Aのうち、部屋Bの人物26Bの位置に基づいて選択された選択カメラ及び選択カメラに隣接する隣接カメラにより撮影された人物26Aの動画像を各々符号化する。また、動画像符号化装置20Aは、選択カメラ及び選択カメラに隣接する隣接カメラの各符号化データを動画像通信装置12Bに送信する。符号化方法は、例えばMPEG-2やH.264 (非MVC)等のフレーム間予測を用いて符号化する方法を用いることができる。
図4には、動画像符号化装置20Aの具体的な構成を示した。動画像符号化装置20Aは、全体制御部30、入力画像取り込み部32、符号化部34、ストリーム出力部36、メモリコントローラ38、及びSDRAM40を備えている。
入力画像取り込み部32は、カメラ選択部42及び選択カメラセレクタ44X、隣接カメラAセレクタ44A〜隣接カメラHセレクタ44H、選択カメラ画像入力部46X、及び隣接カメラA画像入力部46A〜隣接カメラH画像入力部46Hを備えている。
符号化部34は、選択カメラ画像符号化部52X及び隣接カメラA符号化部52A〜隣接カメラH符号化部52Hを備えている。
図4に示すように、全体制御部30は、動画像符号化装置20Bから送信された選択カメラ位置をカメラ選択部42に出力する。また、全体制御部30は、ユーザーにより動画像通信の開始が指示されると、撮影画像の取り込み開始をカメラ選択部42に指示する。
カメラ選択部42は、全体制御部30から入力された選択カメラ位置に対応する撮影カメラを選択カメラとして選択するように選択カメラセレクタ44Xに対して指示する。選択カメラセレクタ44Xには撮影カメラCam0A〜Cam11Aが接続されている。
選択カメラセレクタ44Xは、撮影カメラCam0A〜Cam11Aのうちカメラ選択部42により指示された選択カメラ位置に対応した撮影カメラを選択して、選択した撮影カメラの撮影画像を選択カメラ画像入力部46Xに出力する。
また、カメラ選択部42は、選択カメラ位置に対応した撮影カメラに隣接する撮影カメラを隣接カメラとして、互いに異なる隣接カメラを選択するように隣接カメラAセレクタ44A〜隣接カメラHセレクタ44Hに対して各々指示する。隣接カメラAセレクタ44A〜隣接カメラHセレクタ44Hの各々には、撮影カメラCam0A〜Cam11Aが接続されている。
また、カメラ選択部42は、全体制御部30から選択カメラを切り替えるよう指示されると、選択カメラセレクタ44X、隣接カメラAセレクタ44A〜隣接カメラHセレクタ44Hに対して、対応するカメラを各々選択するよう指示する。
なお、例えば図2に示すように撮影カメラを格子状に設けた場合には、図5に示すように、選択カメラの上下、左右、斜めに位置する8個の撮影カメラを隣接カメラA〜Hとして設定することができる。この場合、カメラ選択部42は、選択カメラに隣接する互いに異なる撮影カメラを選択するように隣接カメラAセレクタ44A〜隣接カメラHセレクタ44Hに対して各々指示する。以下では、選択カメラの上下、左右、斜めに隣接する8個の撮影カメラを隣接カメラA〜Hとして設定する場合について説明する。
隣接カメラAセレクタ44Aは、撮影カメラCam0A〜Cam11Aのうちカメラ選択部42により指示された隣接カメラAに対応した撮影カメラを選択して、選択した撮影カメラの撮影画像を隣接カメラA画像入力部46Aに出力する。隣接カメラBセレクタ44B〜隣接カメラHセレクタ44Hについても同様である。
例えば図6に示すように選択カメラが撮影カメラCam6Aの場合、隣接カメラA〜Hは撮影カメラCam2A、Cam10A、Cam5A、Cam7A、Cam1A、Cam3A、Cam9A、Cam11Aである。
そして、図7に示すように、部屋Bの人物26Bが移動し、選択カメラが撮影カメラCam6AからCam5Aに切り替わると、隣接カメラA〜Hも各々切り替わる。具体的には、隣接カメラA〜Hは、撮影カメラCam1A、Cam9A、Cam4A、Cam6A、Cam0A、Cam2A、Cam8A、Cam10Aに各々切り替わる(図6参照)。
選択カメラ画像入力部46Xは、入力された撮影画像に予め定めたフィルタ処理等を施して、メモリコントローラ38に出力する。隣接カメラA画像入力部46A〜隣接カメラH画像入力部46Hも同様である。
メモリコントローラ38は、選択カメラ画像入力部46X、隣接カメラA画像入力部46A〜隣接カメラH画像入力部46Hと接続されている。メモリコントローラ38は、選択カメラ画像入力部46Xから入力された撮影画像を選択カメラ原画像として、SDRAMの選択カメラ原画像記憶領域40X1に記憶させる。また、メモリコントローラ38は、隣接カメラA画像入力部46Aから入力された撮影画像を隣接カメラA原画像として、SDRAMの隣接カメラA原画像記憶領域40A1に記憶させる。隣接カメラB〜Hについても同様である。
選択カメラ画像符号化部52Xは、全体制御部30から符号化処理開始が指示されると、撮影画像をマクロブロック(MB)毎に順次符号化する。撮影画像は、選択カメラ原画像記憶領域40X1に記憶された選択カメラ原画像と選択カメラ参照画像領域40X2に記憶された参照画像とに基づいて符号化される。また、選択カメラ画像符号化部52Xは、現在符号化しているマクロブロックの位置を符号化MB位置として全体制御部30に通知する。また、隣接カメラA符号化部52A〜隣接カメラH符号化部52Hも選択カメラ画像符号化部52Xと同様に、現在符号化しているマクロブロックの位置を符号化MB位置として全体制御部30に通知する。
また、選択カメラ画像符号化部52Xは、符号化データ及び動きベクトル等を含むビットストリームデータを生成してSDRAM40の選択カメラストリーム記憶領域40X3に記憶させる。
隣接カメラA符号化部52A〜隣接カメラH符号化部52Hも選択カメラ画像符号化部52Xと同様に、対応する原画像領域に記憶された選択カメラ原画像と、対応する参照画像領域に記憶された参照画像と、に基づいて、撮影画像を符号化する。そして、ビットストリームデータを生成してSDRAM40の対応するストリーム記憶領域に記憶させる。
また、選択カメラ画像符号化部52Xは、詳細は後述するが、検出した動きベクトルをSDRAM40の選択カメラ動きベクトル記憶領域40X4に記憶させる。隣接カメラA符号化部52A〜隣接カメラH符号化部52Hも選択カメラ画像符号化部52Xと同様に、検出した動きベクトルをSDRAM40の対応する動きベクトル記憶領域に記憶させる。
符号化方法は、例えばMPEG-2やMPEG-4、H.264等のフレーム間予測を用いて符号化する方法を用いる。また、本実施形態では、GOP(Group Of Pictures)構造として、IPPP構造を用いる。すなわち、単独で復号可能なIピクチャと、過去のフレーム画像を参照画像として差分を符号化したPピクチャを用いた構造とする。このように、過去のフレーム画像だけでなく未来のフレーム画像も参照画像として用いて符号化するBピクチャを用いないため、符号化に要する時間を短縮することができる。
従って、SDRAMの各参照画像領域には、対応する原画像領域に記憶されたフレーム画像の一つ前のフレーム画像が記憶される。
ストリーム出力部36は、SDRAM40の選択カメラストリーム記憶領域40X3、隣接カメラAストリーム記憶領域40X3〜隣接カメラHストリーム記憶領域40H3からビットストリームデータを順次読み出し、動画像通信装置12Bに送信する。
復号化装置22Aは、動画像通信装置12Bから送信されたビットストリームデータを復号して、ディスプレイ24Aに表示する。
動画像符号化装置20Aは、例えば図8に示すコンピュータ70で実現することができる。コンピュータ70はCPU72、メモリ74、及び不揮発性の記憶部76を備え、これらはバス78を介して互いに接続されている。
また、記憶部76はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等によって実現できる。記録媒体としての記憶部76には、コンピュータ70を動画像符号化装置20Aとして機能させるための動画像符号化プログラム80が記憶されている。CPU72は、動画像符号化プログラム80を記憶部76から読み出してメモリ74に展開し、動画像符号化プログラム80が有するプロセスを順次実行する。
動画像符号化プログラム80は、入力画像取り込みプロセス82、符号化プロセス84、及びストリーム出力プロセス86を有する。
CPU72は、入力画像取り込みプロセス82を実行することで、図4に示す入力画像取り込み部32として動作する。また、CPU72は、符号化プロセス84を実行することで、図4に示す符号化部34として動作する。また、CPU72は、ストリーム出力プロセス86を実行することで、図4に示すストリーム出力部36として動作する。
これにより、動画像符号化プログラム80を実行したコンピュータ70が、動画像符号化装置20Aとして機能することになる。なお、動画像符号化プログラム80は開示の技術における動画像符号化プログラムの一例である。
なお、動画像符号化装置20Aは、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
動画像通信装置12Bの構成は、動画像通信装置12Aと同様であるので説明は省略する。
次に本実施形態の作用を説明する。本実施形態に係る動画像符号化装置20Aでは、ユーザーにより動画像通信を実行するように指示されると、図9に示す動画像符号化処理を実行する。なお、本実施形態では、図5に示すように、選択カメラの上下左右斜めに隣接するカメラを隣接カメラA〜Hとして設定する場合について説明する。
ステップ100では、入力画像取り込み部32が、図10に示すような入力画像取り込み処理を実行する。
ステップ102では、符号化部34が、図11に示すような符号化処理を実行する。
ステップ104では、ストリーム出力部36が、SDRAM40の選択カメラストリーム記憶領域40X3、隣接カメラAストリーム記憶領域40A3〜隣接カメ読み出したHストリーム記憶領域40H3からビットストリームデータを順次読み出す。そして、読み出したビットストリームデータを順次動画像通信装置12Bに送信する。
ステップ106では、全体制御部30が、ユーザーにより動画像通信の終了が指示されたか否かを判断し、動画像通信の終了が指示された場合には本ルーチンを終了し、動画像通信の終了が指示されていない場合には、ステップ100へ戻って上記の処理を繰り返す。
図10のステップ200では、カメラ選択部42が、全体制御部30から入力された選択カメラ位置に対応する撮影カメラを選択するように選択カメラセレクタ44Xに対して指示する。これにより、選択カメラセレクタ44Xは、撮影カメラCam0A〜Cam11Aのうちカメラ選択部42により指示された選択カメラ位置に対応した撮影カメラを選択する。
また、カメラ選択部42は、選択カメラ位置に対応した撮影カメラに隣接する撮影カメラを隣接カメラとして、各隣接カメラを選択するように隣接カメラAセレクタ44A〜隣接カメラHセレクタ44Hに対して各々指示する。これにより、隣接カメラAセレクタ44A〜隣接カメラHセレクタ44Hは、カメラ選択部42により指示された隣接カメラに対応した撮影カメラを各々選択する。
ステップ202では、カメラ選択部42が、全体制御部30から撮影画像の取り込み開始が指示されると、各セレクタに対して撮影画像の取り込み開始を指示する。これにより、選択カメラセレクタ44Xは、選択した撮影カメラの撮影画像を選択カメラ画像入力部46Xに出力する。選択カメラ画像入力部46Xは、入力された撮影画像に予め定めたフィルタ処理等を施して、メモリコントローラ38に出力する。メモリコントローラ38は、入力された選択カメラの撮影画像をSDRAM40の選択カメラ原画像記憶領域40X1に記憶させる。また、次に本ルーチンが実行される場合、選択カメラ原画像記憶領域40X1に記憶された画像を参照画像として選択カメラ参照画像領域40X2に記憶させる。
また、隣接カメラAセレクタ44A〜隣接カメラHセレクタ44Hは、選択した撮影カメラの撮影画像を隣接カメラA画像入力部46A〜隣接カメラH画像入力部46Hに各々出力する。隣接カメラA画像入力部46A〜隣接カメラH画像入力部46Hは、入力された撮影画像に予め定めたフィルタ処理等を施して、メモリコントローラ38に出力する。メモリコントローラ38は、入力された隣接カメラA〜隣接カメラHの撮影画像をSDRAM40の対応する原画像領域に各々記憶させる。
なお、次に本ルーチンが実行される場合、各原画像記憶領域に記憶された画像は、符号化の際に参照画像として利用されるため、対応する参照画像領域に各々記憶される。
ステップ204では、各画像入力部が、1フレーム分の撮影画像の取り込みが完了したか否かを判断し、取り込みが終了した場合には本ルーチンを終了し、取り込みが終了していない場合には、撮影画像の取り込みを継続する。
次に、図11の符号化処理について説明する。この処理は、選択カメラ画像符号化部52X、隣接カメラA符号化部52A〜隣接カメラH符号化部52Hの各々において実行される。なお、符号化処理は、N×N画素(例えばN=16)のマクロブロック毎に行われる。
まず、ステップ300では、担当するカメラが選択カメラであるか否かを判断し、選択カメラである場合には、ステップ302へ移行し、選択カメラでない場合、すなわち隣接カメラである場合には、ステップ310へ移行する。
ステップ302では、処理対象のマクロブロックの動きベクトルを検出する。動きベクトルは、例えば公知のブロックマッチングを用いた方法により検出される。すなわち、処理対象のマクロブロックの位置に基づいて参照フレーム画像(直前のフレーム画像)上で探索範囲を設定し、設定した探索範囲内で処理対象のマクロブロックと最も類似するマクロブロックを探索する。そして、探索した探索マクロブロックと処理対象のマクロブロックとの位置のずれに基づいて動きベクトルを検出する。
ステップ304では、動きベクトル及び残差情報を符号化する。残差情報は、処理対象のマクロブロックと、ステップ302で検出した動きベクトルにより動き補償された探索マクロブロックと、の差分を表す情報である。
ステップ306では、ステップ302で検出した動きベクトルを、対応する動きベクトル記憶領域に出力し、記憶させる。
ステップ308では、全てのマクロブロックについて処理したか否かを判断し、全てのマクロブロックについて処理が終了していない場合はステップ300へ戻る。一方、全てのマクロブロックについて処理が終了した場合には本ルーチンを終了する。
ステップ310では、担当する撮影カメラのX方向位置(横方向位置)が選択カメラと同じであるか否かを判断し、同じである場合には、ステップ302へ移行し、同じでない場合には、ステップ312へ移行する。具体的には、図6に示すように、隣接カメラAである撮影カメラCam2A、隣接カメラBである撮影カメラCam10Aは選択カメラである撮影カメラCam6AとX方向位置が同じであり、その他の隣接カメラは選択カメラとX方向位置が異なる。
従って、選択カメラを担当する選択カメラ画像符号化部52X、隣接カメラAを担当する隣接カメラA符号化部52A、隣接カメラBを担当する隣接カメラB符号化部52Bの場合は、ステップ302へ移行する。その他の隣接カメラ、すなわち隣接カメラC〜Hを担当する隣接カメラC符号化部52C〜隣接カメラH符号化部52Hの場合は、ステップ312へ移行する。
ステップ312では、担当する撮影カメラから見て選択カメラ側に隣接する撮影カメラと撮影範囲が重複するカメラ(以下、撮影範囲重複カメラ)におけるマクロブロックアドレスが予め定めた閾値以上であるか否かを判断する。ここで、マクロブロックアドレスは、例えばフレーム画像の左上隅を0として、右方向に進み、マクロブロック1ライン分進んだら左下に移動して更に右側に進むに従って、1ずつ増加するアドレスである。
例えば、図12に示すように、選択カメラが撮影カメラCam6Aの場合、選択カメラの左側に位置する隣接カメラCである撮影カメラCam5Aの撮影範囲のうち、選択カメラ側の一部の範囲が選択カメラの撮影範囲と重複している。また、選択カメラの右側に位置する隣接カメラDである撮影カメラCam7Aの撮影範囲のうち、選択カメラ側の一部の範囲が選択カメラの撮影範囲と重複している。
後述するように、重複範囲におけるマクロブロックについて動きベクトルを検出する際は、撮影範囲重複カメラで撮影されたフレーム画像の同一位置のマクロブロックについて検出した動きベクトルに基づいて動き探索範囲を補正する。従って、処理対象のマクロブロックが撮影範囲重複カメラの撮影範囲と重複する範囲内の場合は、撮影範囲重複カメラで撮影されたフレーム画像の同一位置のマクロブロックについて既に動きベクトルが検出されている必要がある。
このため、ステップ312では、撮影範囲重複カメラにおけるマクロブロックアドレスが予め定めた閾値以上となるまで待機し、閾値以上になった場合には、ステップ314へ移行する。ここで、閾値は、撮影範囲重複カメラで撮影されたフレーム画像の同一位置のマクロブロックについて既に動きベクトルが検出されていると判断できる値に設定される。閾値は、少なくとも撮影範囲重複カメラのグローバルMBオフセットから担当カメラのグローバルMBオフセットを減算した値以上の値、例えばX方向1ライン分のマクロブロック数とすることができる。ステップ312で撮影範囲重複カメラにおけるマクロブロックアドレスが予め定めた閾値以上となるまで待機するため、図5、6に示すように、選択カメラ及び選択カメラとX方向位置が同一の隣接カメラA,Bにより撮影された画像が最初に符号化される。次に、隣接カメラA,B以外の隣接カメラにより撮影された画像が符号化される。
図12の例では、撮影カメラCam6AのグローバルMBオフセットX6から撮影カメラCam5AのグローバルMBオフセットX5を減算した値以上の値を閾値とする。すなわち、撮影カメラCam6Aについてのマクロブロックの符号化処理が開始され、重複範囲の最初のマクロブロックの符号化処理が開始された後に、撮影カメラCam5Aについてのマクロブロックの符号化を開始する。これにより、処理対象のマクロブロックを符号化する際に、撮影範囲重複カメラで撮影されたフレーム画像の同一位置のマクロブロックについて未だ動きベクトルが検出されていない状態となることを防止することができる。
ステップ314では、マクロブロックのX方向位置が、撮影範囲重複カメラと撮影範囲が重複する重複範囲内であるか否かを判断する。具体的には、自身が担当する担当カメラの右側に撮影範囲重複カメラが位置する場合には、次式を満たす場合に重複範囲内であると判断する。
X1≧XA−XB ・・・(1)
ここで、X1は処理対象のマクロブロックのX方向位置、XAは撮影範囲重複カメラのグローバルMBオフセット、XBは担当カメラのグローバルMBオフセットである。
例えば図12に示すように、選択カメラがCam6Aの場合において、その左隣の隣接カメラCである撮影カメラCam5Aを担当する隣接カメラC符号化部52Cの処理対象のマクロブロックがマクロブロックMB1の場合を例に説明する。この場合、マクロブロックMB1のX方向位置は、撮影カメラCam6AのグローバルMBオフセットX6から撮影カメラCam5AのグローバルMBオフセットX5を減算した値以上であるため、マクロブロックMB1は重複範囲内であると判断する。
一方、担当カメラの左側に撮影範囲重複カメラが位置する場合には、次式を満たす場合に重複範囲内であると判断する。
X1<XS−(XA−XB) ・・・(2)
ここで、XSは担当カメラの撮影範囲のX方向の大きさである。
そして、ステップ314で処理対象のマクロブロックのX方向位置が重複範囲内であると判断された場合は、ステップ316へ移行し、重複範囲外と判断された場合は、ステップ302へ移行する。
ステップ316では、撮影範囲重複カメラにおいて撮影されたフレーム画像の重複範囲における同一位置のマクロブロックについて検出した動きベクトルを、撮影範囲重複カメラに対応する動きベクトル記憶領域から読み出す。例えば図12、13に示すように、撮影カメラCam5Aの撮影範囲75AのマクロブロックMB15の位置は、撮影カメラCam6Aの撮影範囲76AのマクロブロックMB16と重複範囲において同一、すなわち空間上同一である。
従って、処理対象のマクロブロックがマクロブロックMB15の場合、マクロブロックMB16について検出した動きベクトルを、選択カメラ動きベクトル記憶領域40X4から読み出す。
ステップ318では、ステップ316で読み出した動きベクトルに基づいて、ブロックマッチングにより類似するマクロブロックを探索するための探索範囲を補正する。
具体的には、ステップ316で読み出した動きベクトルを隣接カメラベクトルとして、当該隣接カメラベクトルの終点を中心とし且つ通常の探索範囲よりも狭い探索範囲となるように探索範囲を補正する。ここで、通常の探索範囲とは、探索範囲の補正の対象とならないマクロブロックの動きベクトルを検出する場合の探索範囲であり、マクロブロックの位置を中心として設定される。
例えば図14に示すように、ステップ316で読み出したマクロブロックMB16の動きベクトルV16を隣接カメラベクトルとして、当該隣接カメラベクトルの終点をマクロブロックMB15の動きベクトルの探索範囲85Aの中心とする。また、探索範囲85Aは、マクロブロックMB16を中心として設定された通常の探索範囲86Aよりも狭くなるように補正する。例えば探索範囲86Aと相似形で且つ面積が小さくなるように補正する。なお、探索範囲の補正の程度は、探索範囲を様々な範囲に設定してブロックマッチングを行って動きベクトルを検出し、精度良く動きベクトルを検出できる範囲となるように設定する。
このように、撮影範囲が重複する領域のマクロブロックについては、隣接カメラベクトルに基づいて探索範囲が狭くなるように補正してブロックマッチングを行うので、符号化処理の時間を短縮することができる。
また、図11の処理では、図6に示すように、選択カメラ及び選択カメラとX方向位置が同一の隣接カメラにより撮影された画像が最初に符号化され、次に、選択カメラとX方向において隣接する隣接カメラにより撮影された画像が符号化される。すなわち、重要な位置のカメラにより撮影された画像から順に符号化されるため、隣接カメラベクトルを使用して符号化する際の遅延が増加するのを抑制することができる。
なお、本実施形態では、12個の撮影カメラを格子状に設けた場合について説明したが、撮影カメラの数及び配置の仕方はこれに限られるものではない。
また、本実施形態では、選択カメラの上下左右斜めの8個の撮影カメラを隣接カメラA〜Hとして設定した場合について説明したが、設定可能な隣接カメラの数及び位置はこれに限られるものではない。例えば、上下左右の4個の撮影カメラを隣接カメラA〜Dとして設定してもよい。
また、本実施形態では、選択カメラが相手の位置に応じて切り替えられる場合について説明したが、これに限らず、選択カメラの切り替えをユーザーが指示するようにしてもよい。
また、本実施形態では被写体が人物の場合について説明したが、これに限らず、人間以外の動物等でもよい。
また、上記では開示の技術に係る動画像符号化プログラムの一例である動画像符号化プログラム80が記憶部76に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されるものではない。開示の技術に係る画像処理プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の撮影カメラにより撮影対象を各々撮影した動画像を構成するフレーム画像を分割したマクロブロックの各々について、前記マクロブロックの位置と、参照フレーム画像に対して前記マクロブロックの位置に応じて設定した探索範囲からブロックマッチングにより探索した探索マクロブロックの位置と、に基づいて、動きベクトルを検出する動きベクトル検出部と、
前記複数の撮影カメラの中から選択された選択カメラに隣接する隣接カメラにより撮影された動画像を構成する前記フレーム画像を分割したマクロブロックのうち、撮影範囲が、前記隣接カメラの撮影範囲の一部と予め定めた方向において重複する重複範囲を有する撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内のマクロブロックについては、前記撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内の対応するマクロブロックについて既に検出された動きベクトルに基づいて、前記探索範囲が狭くなるように補正する補正部と、
前記動きベクトルと、前記マクロブロックと前記動きベクトルにより動き補償された前記探索マクロブロックとの残差情報と、を符号化する符号化部と、
を含む動画像符号化装置。
(付記2)
前記補正部は、前記探索範囲を補正するマクロブロックに対し、前記撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内の対応するマクロブロックについて既に検出された動きベクトルの終点を中心として、前記探索範囲を設定する
付記1記載の動画像符号化装置。
(付記3)
前記符号化部は、前記撮影範囲重複カメラについての前記マクロブロックの符号化処理が前記予め定めた方向に沿って開始され、前記重複範囲の最初の前記マクロブロックの符号化処理が開始された後に、前記隣接カメラについての前記マクロブロックの符号化を開始する
を備えた付記1又は付記2記載の動画像符号化装置。
(付記4)
前記動きベクトル検出部、前記補正部、及び前記符号化部は、前記選択カメラにより撮影された前記動画像、前記隣接カメラにより撮影された前記動画像の順に処理する
付記1〜3の何れかに記載の動画像符号化装置。
(付記5)
複数の撮影カメラにより撮影対象を各々撮影した動画像を構成するフレーム画像を分割したマクロブロックの各々について、前記マクロブロックの位置と、参照フレーム画像に対して前記マクロブロックの位置に応じて設定した探索範囲からブロックマッチングにより探索した探索マクロブロックの位置と、に基づいて、動きベクトルを検出し、
前記複数の撮影カメラの中から選択された選択カメラに隣接する隣接カメラにより撮影された動画像を構成する前記フレーム画像を分割したマクロブロックのうち、撮影範囲が、前記隣接カメラの撮影範囲の一部と予め定めた方向において重複する重複範囲を有する撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内のマクロブロックについては、前記撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内の対応するマクロブロックについて既に検出された動きベクトルに基づいて、前記探索範囲が狭くなるように補正し、
前記動きベクトルと、前記マクロブロックと前記動きベクトルにより動き補償された前記探索マクロブロックとの残差情報と、を符号化する
ことを含む動画像符号化方法。
(付記6)
前記探索範囲を補正するマクロブロックに対し、前記撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内の対応するマクロブロックについて既に検出された動きベクトルの終点を中心として、前記探索範囲を設定する
付記5記載の動画像符号化方法。
(付記7)
前記撮影範囲重複カメラについての前記マクロブロックの符号化処理が前記予め定めた方向に沿って開始され、前記重複範囲の最初の前記マクロブロックの符号化処理が開始された後に、前記隣接カメラについての前記マクロブロックの符号化を開始する
付記5又は付記6記載の動画像符号化方法。
(付記8)
前記動きベクトル検出、前記補正、及び前記符号化は、前記選択カメラにより撮影された前記動画像、前記隣接カメラにより撮影された前記動画像の順に処理する
付記5〜7の何れかに記載の動画像符号化方法。
(付記9)
コンピュータに、
複数の撮影カメラにより撮影対象を各々撮影した動画像を構成するフレーム画像を分割したマクロブロックの各々について、前記マクロブロックの位置と、参照フレーム画像に対して前記マクロブロックの位置に応じて設定した探索範囲からブロックマッチングにより探索した探索マクロブロックの位置と、に基づいて、動きベクトルを検出し、
前記複数の撮影カメラの中から選択された選択カメラに隣接する隣接カメラにより撮影された動画像を構成する前記フレーム画像を分割したマクロブロックのうち、撮影範囲が、前記隣接カメラの撮影範囲の一部と予め定めた方向において重複する重複範囲を有する撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内のマクロブロックについては、前記撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内の対応するマクロブロックについて既に検出された動きベクトルに基づいて、前記探索範囲が狭くなるように補正し、
前記動きベクトルと、前記マクロブロックと前記動きベクトルにより動き補償された前記探索マクロブロックとの残差情報と、を符号化する
ことを含む処理を実行させるための動画像符号化プログラム。
10 動画像通信システム
12A、12B 動画像通信装置
14 ネットワーク
16A、16B 選択カメラ位置特定部
18A1、18A2、18B1、18B2 検出カメラ
20A、20B 動画像符号化装置
22A、22B 復号化装置
24A、24B ディスプレイ
30 全体制御部
32 入力画像取り込み部
34 符号化部
36 ストリーム出力部
38 メモリコントローラ
40 SDRAM

Claims (6)

  1. 複数の撮影カメラにより撮影対象を各々撮影した動画像を構成するフレーム画像を分割したマクロブロックの各々について、前記マクロブロックの位置と、参照フレーム画像に対して前記マクロブロックの位置に応じて設定した探索範囲からブロックマッチングにより探索した探索マクロブロックの位置と、に基づいて、動きベクトルを検出する動きベクトル検出部と、
    前記複数の撮影カメラの中から選択された選択カメラに隣接する隣接カメラにより撮影された動画像を構成する前記フレーム画像を分割したマクロブロックのうち、撮影範囲が、前記隣接カメラの撮影範囲の一部と予め定めた方向において重複する重複範囲を有する撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内のマクロブロックについては、前記撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内の対応するマクロブロックについて既に検出された動きベクトルに基づいて、前記探索範囲が狭くなるように補正する補正部と、
    前記動きベクトルと、前記マクロブロックと前記動きベクトルにより動き補償された前記探索マクロブロックとの残差情報と、を符号化する符号化部と、
    を含む動画像符号化装置。
  2. 前記補正部は、前記探索範囲を補正するマクロブロックに対し、前記撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内の対応するマクロブロックについて既に検出された動きベクトルの終点を中心として、前記探索範囲を設定する
    請求項1記載の動画像符号化装置。
  3. 前記符号化部は、前記撮影範囲重複カメラについての前記マクロブロックの符号化処理が前記予め定めた方向に沿って開始され、前記重複範囲の最初の前記マクロブロックの符号化処理が開始された後に、前記隣接カメラについての前記マクロブロックの符号化を開始する
    請求項1又は請求項2記載の動画像符号化装置。
  4. 前記動きベクトル検出部、前記補正部、及び前記符号化部は、前記選択カメラにより撮影された前記動画像、前記隣接カメラにより撮影された前記動画像の順に処理する
    請求項1〜3の何れか1項に記載の動画像符号化装置。
  5. 複数の撮影カメラにより撮影対象を各々撮影した動画像を構成するフレーム画像を分割したマクロブロックの各々について、前記マクロブロックの位置と、参照フレーム画像に対して前記マクロブロックの位置に応じて設定した探索範囲からブロックマッチングにより探索した探索マクロブロックの位置と、に基づいて、動きベクトルを検出し、
    前記複数の撮影カメラの中から選択された選択カメラに隣接する隣接カメラにより撮影された動画像を構成する前記フレーム画像を分割したマクロブロックのうち、撮影範囲が、前記隣接カメラの撮影範囲の一部と予め定めた方向において重複する重複範囲を有する撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内のマクロブロックについては、前記撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内の対応するマクロブロックについて既に検出された動きベクトルに基づいて、前記探索範囲が狭くなるように補正し、
    前記動きベクトルと、前記マクロブロックと前記動きベクトルにより動き補償された前記探索マクロブロックとの残差情報と、を符号化する
    ことを含む動画像符号化方法。
  6. コンピュータに、
    複数の撮影カメラにより撮影対象を各々撮影した動画像を構成するフレーム画像を分割したマクロブロックの各々について、前記マクロブロックの位置と、参照フレーム画像に対して前記マクロブロックの位置に応じて設定した探索範囲からブロックマッチングにより探索した探索マクロブロックの位置と、に基づいて、動きベクトルを検出し、
    前記複数の撮影カメラの中から選択された選択カメラに隣接する隣接カメラにより撮影された動画像を構成する前記フレーム画像を分割したマクロブロックのうち、撮影範囲が、前記隣接カメラの撮影範囲の一部と予め定めた方向において重複する重複範囲を有する撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内のマクロブロックについては、前記撮影範囲重複カメラにおける前記重複範囲内の対応するマクロブロックについて既に検出された動きベクトルに基づいて、前記探索範囲が狭くなるように補正し、
    前記動きベクトルと、前記マクロブロックと前記動きベクトルにより動き補償された前記探索マクロブロックとの残差情報と、を符号化する
    ことを含む処理を実行させるための動画像符号化プログラム。
JP2012274506A 2012-12-17 2012-12-17 動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像符号化プログラム Pending JP2014120917A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012274506A JP2014120917A (ja) 2012-12-17 2012-12-17 動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像符号化プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012274506A JP2014120917A (ja) 2012-12-17 2012-12-17 動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像符号化プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014120917A true JP2014120917A (ja) 2014-06-30

Family

ID=51175403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012274506A Pending JP2014120917A (ja) 2012-12-17 2012-12-17 動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像符号化プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014120917A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11252586A (ja) * 1998-03-03 1999-09-17 Kdd Corp ステレオ動画像用符号化装置
JP2008211502A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Fujifilm Corp 画像符号化装置、画像復号化装置、画像符号化方法、画像復号化方法、撮像装置、撮像装置の制御方法及びプログラム
JP2012049753A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Panasonic Corp 映像圧縮装置、映像圧縮方法およびプログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11252586A (ja) * 1998-03-03 1999-09-17 Kdd Corp ステレオ動画像用符号化装置
JP2008211502A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Fujifilm Corp 画像符号化装置、画像復号化装置、画像符号化方法、画像復号化方法、撮像装置、撮像装置の制御方法及びプログラム
JP2012049753A (ja) * 2010-08-26 2012-03-08 Panasonic Corp 映像圧縮装置、映像圧縮方法およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10204658B2 (en) System and method for use in playing back panorama video content
US8983175B2 (en) Video processing method and device for depth extraction
JP6901468B2 (ja) 光照射野ベース画像を符号化及び復号する方法と装置、および対応するコンピュータプログラム製品
US9736498B2 (en) Method and apparatus of disparity vector derivation and inter-view motion vector prediction for 3D video coding
JP6042536B2 (ja) 3dビデオ符号化におけるビュー間候補導出の方法と装置
JP2008509592A (ja) 多視点映像のダイレクトモードの動き予測方法及び装置
JP2006270676A (ja) パノラマ画像生成プログラム、パノラマ画像生成装置、パノラマ画像生成方法
JP2019534620A (ja) 広視野ビデオを符号化及び復号する方法及び装置
JP2007336188A (ja) 多視点画像圧縮符号化方法、装置及びプログラム
CN108353189A (zh) 用于编码和解码基于光场的图像的方法和装置及对应计算机程序产品
KR20190054150A (ko) 무지향성 비디오들에 대한 개선된 모션 보상을 위한 방법 및 장치
JP2015525997A5 (ja)
KR20180125878A (ko) 비디오 카메라 및 클라이언트 디바이스를 포함하는 시스템 및 그에 의해 수행되는 방법
JP6057570B2 (ja) 立体パノラマ映像を生成する装置及び方法
WO2013127126A1 (zh) 一种视频图像发送方法、装置及系统
JP2019118101A (ja) ビデオコーディング方法及びその画像処理装置
WO2021031210A1 (zh) 视频处理方法和装置、存储介质和电子设备
JP4605716B2 (ja) 多視点画像圧縮符号化方法、装置及びプログラム
JP4944046B2 (ja) 映像符号化方法,復号方法,符号化装置,復号装置,それらのプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2007184741A (ja) 多視点映像符号化方法、装置及びプログラム
KR101603876B1 (ko) 파노라마의 생성 방법
JP6362473B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、記憶媒体
JP2013106337A (ja) 画像符号化方法、画像復号方法、並びにそれらの装置及びプログラム
JP2014120917A (ja) 動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像符号化プログラム
JP5907016B2 (ja) 動画像符号化装置、動画像符号化方法、動画像符号化プログラム、及び動画像通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160725

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170110