JP2014119015A - セラミック管複合体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のセラミック管2、及び該複数のセラミック管間に配置され、該複数のセラミック管と接続される接続管3を有し、該セラミック管と接続管との接続部分が樹脂4で被覆されたセラミック管複合体であって、前記接続管は金属からなり、かつ、接続管の両端部において前記セラミック管と積層する積層部5を有する、セラミック管複合体。
【選択図】図1
Description
一方、材料的に脆いという欠点を用い合わせているため、長尺の単一セラミック管を精度よく製造することは困難である。そのため、輸送配管を製造するためには、配管を安定的に繋ぐ必要があった。
また、特許文献2では、組み立てが容易であり、組み立て後も形状が安定する複合体として、表面上に平坦部と凹部が列状に存在する複数の管部材と、該管部材を覆う被覆体とを有する管状複合体が提案されている。
複数のセラミック管、及び該複数のセラミック管間に配置され、該複数のセラミック管と接続される接続管、を有し、該セラミック管と接続管との接続部分が樹脂で被覆されたセラミック管複合体であって、
前記接続管は金属からなり、かつ、接続管の両端部において前記セラミック管と積層する積層部を有する、セラミック管複合体。
また、セラミック管の外部に枠体を有し、前記係合部の先端が該枠体と接続されることが好ましい。
またセラミック管は、管状であればその形状、大きさも特段限定されないが、材料が脆いため、長すぎるセラミック管は製造が困難であり、また、製造できたとしても、精度が十分でない場合が多い。そのため、本実施態様で用いるセラミック管は、通常10cm以上、好ましくは20cm以上、より好ましくは25cm以上のものであり、また、通常100cm以下、好ましくは80cm以下、より好ましくは75cm以下である。また、管径についても特段限定されず、通常1cm以上、好ましくは2cm以上、また、通常10cm以下、好ましくは5cm以下である。なお、セラミック管は、通常断面形状が円状または略円状であるが、矩形状であってもよく、多角形状であってもよく、矩形状や多角形状である場合には、その管径は最大径を意味するものとする。
接続管の材料は、金属であれば特段限定されないが、配管として用いられる場合には、輸送する液体やスラリーの性質に応じて、耐摩耗性、耐腐食性、耐薬品性、耐熱性などの特性を有する材料を適宜選択すれば良い。そのうち、強度、耐久性、使用性の観点からは、ステンレス鋼が好ましい。
積層部は接続管の端部に存在すれば良く、接続管の両側にセラミック管を接続する場合には、接続管の両側に積層部を設ける。積層部において外径が小さくなった差分とセラミ
ック管の厚みが同様である場合、接続管の外径とセラミック管の外径が同じ大きさとなるため、後述する樹脂による被覆が容易となる。
係合部は、樹脂との間で係合可能なように接続部の外周部に凹凸があればよく、大きさ、形状、数は特段限定されない。例えば半円状の凸部及び凹部、三角形状の凸部及び凹部、矩形状の凸部及び凹部、その他多角形状の凸部及び凹部であってもよい。
また、セラミック管複合体の長手方向における被覆幅は、接続管における積層部全体に到達していることが好ましく、積層部全体を超える幅であることが好ましい。
また、枠体に前記説明した接続管の係合部を接続することが好ましい。このように接続管の係合部を枠体と接続することで、セラミック管複合体がたわむことなく、安定な長尺直管のセラミック管を提供することができる。
ゼオライト膜は分離膜として知られているものであれば限定なく使用することが可能で
ある。例えば、WO2010/098473号公報や、特開2012−67090号公報に記載のゼオライト膜を設けることが好ましい。
図1〜4は、本発明の実施態様に係るセラミック管複合体の一例を示す概念図である。
図1におけるセラミック管複合体10は、セラミック管2が接続管3を介して複数接続された構成を有する。セラミック管2は、例えばアルミナ粉末を造粒し、成形し、焼成することで得られる。焼成は、例えば350℃以上、好ましくは400℃以上、より好ましくは480℃以上で行い、例えば900℃以下、好ましくは850℃以下、より好ましくは800℃以下、さらに好ましくは700℃以下で行うことができる。
積層部5は、一方の積層部が1cmであり、この部分でセラミック管2と積層する。積層部5の外周部はセラミック管2の管厚と同様の厚みで凹状となっており、接続管3において積層部5の外周部と継手部分とは同じ外径となる。そのため、セラミック管2と接続管3の接続部に対し樹脂被覆を実施し易い。
樹脂被覆部4は、例えばCFRP(炭素繊維強化樹脂)であり、セラミック管2と接続管3を固定し、その接続をより強固なものとする。そのため、用いる樹脂の強度は高いことが好ましく、CFRPのような繊維により強度を上げた樹脂を用いることが好ましい。また、熱収縮樹脂を用いることで、加熱により樹脂被覆部4がセラミック管2及び接続管3に強固に被覆されるため、好ましい。
また、セラミック管複合体10は、セラミック管の外側に枠体1を有する。枠体1により、屋外の使用において用いる際の耐候性が向上する。
係合部6は樹脂被覆部4と係合できれば良く、樹脂被覆部4を貫通しても良い。
例えば図3においては、係合部6は樹脂被覆部4を貫通し、枠体1と結合する。このような態様により、セラミック管複合体10が長尺となった際であっても撓むことなく、精度の高い長尺セラミック管複合体10を得ることができる。係合部6と枠体1の結合は、図3(b)に示すように、例えば4箇所とすることができる。
1 枠体
2 セラミック管
3 SUS接続管
4 樹脂被覆部
5 積層部
6 係合部
7 テーパ形状
Claims (5)
- 複数のセラミック管、及び該複数のセラミック管間に配置され、該複数のセラミック管と接続される接続管、を有し、該セラミック管と接続管との接続部分が樹脂で被覆されたセラミック管複合体であって、
前記接続管は金属からなり、かつ、接続管の両端部において前記セラミック管と積層する積層部を有する、セラミック管複合体。 - 前記接続管は、その外周部に前記樹脂と係合する係合部を有する請求項1に記載のセラミック管複合体。
- セラミック管の外部に枠体を有し、前記係合部の先端が該枠体と接続される、請求項2に記載のセラミック管複合体。
- 前記接続管は、積層部の端部にテーパ形状を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載のセラミック管複合体。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載のセラミック管複合体のセラミック管上に、ゼオライト結晶からなるゼオライト膜を有する、ゼオライト膜−セラミック管複合体。
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Patent Citations (5)
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