JP2014113061A - シガレットフィルタの検査システム及びその検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】端面に周辺部との識別が視覚的に可能なセンタ領域を有するシガレットフィルタを検査対象とし、シガレットフィルタの全数に対し、そのセンタ領域が非円形のセンタホール等であっても、センタ領域の成形に係る品質検査を容易に自動化できる検査システム及び検査方法を提供する。
【解決手段】本発明の検査方法を実行する検査システムは、シガレットフィルタとしてのフィルタロッド(FR)の搬送ライン(12)に配置され、フィルタロッド(FR)の端面を撮像するカメラ装置(18)と、カメラ装置(18)にて撮像した画像を取込む画像検査装置(22)を有し、画像検査装置(22)はフィルタロッド(FR)のセンタ領域の品質検査に先立ち、取込み画像を回転補正し、センタ領域の輪郭が特定の姿勢となる補正画像に補正する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の検査方法を実行する検査システムは、シガレットフィルタとしてのフィルタロッド(FR)の搬送ライン(12)に配置され、フィルタロッド(FR)の端面を撮像するカメラ装置(18)と、カメラ装置(18)にて撮像した画像を取込む画像検査装置(22)を有し、画像検査装置(22)はフィルタロッド(FR)のセンタ領域の品質検査に先立ち、取込み画像を回転補正し、センタ領域の輪郭が特定の姿勢となる補正画像に補正する。
【選択図】図1
Description
本発明は、端面に周辺領域との識別が視覚的に可能なセンタ領域を有したシガレットフィルタの検査システム及びその検査方法に関する。
センタ領域として非円形のセンタホールを備えたシガレットフィルタが開発され、このようなシガレットフィルタは既に市販のフィルタシガレットに採用されている。センタホールはシガレットフィルタの吸口端面にて開口し、その非円形の輪郭形状により、フィルタシガレットの識別性を高める一方、新たな喫煙フィーリングを提供する。
ところで、上述のシガレットフィルタの品質検査は通常、シガレットフィルタの製造ラインから抜き取ったシガレットフィルタに対し、検査員の目視検査によって実施されている。
しかしながら、抜き取り検査では、不適合なシガレットフィルタがフィルタシガレットの製造に供されてしまう懸念がある。また、検査員の目視検査自体にも、個々の検査員による検査精度のばらつきや検査漏れを回避できない懸念もある、しかも、検査精度のばらつきは、センタホールの輪郭形状が複雑であればある程、増大する傾向にある。
しかしながら、抜き取り検査では、不適合なシガレットフィルタがフィルタシガレットの製造に供されてしまう懸念がある。また、検査員の目視検査自体にも、個々の検査員による検査精度のばらつきや検査漏れを回避できない懸念もある、しかも、検査精度のばらつきは、センタホールの輪郭形状が複雑であればある程、増大する傾向にある。
このようなことからシガレットフィルタ、即ち、そのセンタ領域の品質検査を自動化し、その全数検査を可能にすることが望まれている
例えば、特許文献1に開示されたシガレット検査装置は、フィルタ端面を撮像するカメラを備え、このカメラにて撮像した画道に基づき、フィルタ端面の汚れや染みを検査する。
例えば、特許文献1に開示されたシガレット検査装置は、フィルタ端面を撮像するカメラを備え、このカメラにて撮像した画道に基づき、フィルタ端面の汚れや染みを検査する。
特許文献1のシガレット検査装置は、正常なフィル端面の地色(白色)と汚れや染みの色(着色)とを対比することで、汚れや染みの有無を検査するものであるから、上述したセンタホールの成形に係る品質の検査にそのまま適用することはできない。
しかも、シガレットフィルタは製造後の搬送過程にて、その軸線回りに回転し易いことから、カメラにてフィルタ端面のセンタホールを撮像しても、センタホールの撮像画像は、シガレットフィルタの軸線回りに不規則に回転した状態にあり、画像処理によるセンタホールの品質検査は容易ではない。
しかも、シガレットフィルタは製造後の搬送過程にて、その軸線回りに回転し易いことから、カメラにてフィルタ端面のセンタホールを撮像しても、センタホールの撮像画像は、シガレットフィルタの軸線回りに不規則に回転した状態にあり、画像処理によるセンタホールの品質検査は容易ではない。
本発明は上述の事情に基づいてなされ、その目的とすることはシガレットフィルタの全数に対してセンタ領域の成形に係る品質検査を自動化することができるシガレットフィルタの検査システム及びその検査方法を提供することにある。
上述の目的は本発明のシガレットフィルタの検査システムによって達成され、この検査システムは、端面に周辺領域との識別が視覚的に可能なセンタ領域を有したシガレットフィルタを検査対象とし、
シガレットフィルタをその軸線と直交する方向に搬送する搬送ラインに配置され、シガレットフィルタが搬送ラインに規定された検査位置を通過するとき、シガレットフィルタの端面を撮像するカメラ装置と、
カメラ装置にて撮像した端面の画像を取込み、この取込み画像に基づいてセンタ領域を検査する画像検査装置と
を備え、
画像検査装置は、
取込み画像中のセンタ領域の輪郭を特定の姿勢にすべく取込み画像を回転させた補正画像に補正する画像補正手段と、
補正画像に基づき、センタ領域の成形に係る品質を検査する画像検査手段と
を含む(請求項1)。
シガレットフィルタをその軸線と直交する方向に搬送する搬送ラインに配置され、シガレットフィルタが搬送ラインに規定された検査位置を通過するとき、シガレットフィルタの端面を撮像するカメラ装置と、
カメラ装置にて撮像した端面の画像を取込み、この取込み画像に基づいてセンタ領域を検査する画像検査装置と
を備え、
画像検査装置は、
取込み画像中のセンタ領域の輪郭を特定の姿勢にすべく取込み画像を回転させた補正画像に補正する画像補正手段と、
補正画像に基づき、センタ領域の成形に係る品質を検査する画像検査手段と
を含む(請求項1)。
上述の検査システムによれば、画像検査手段でのセンタ領域の品質検査に先立ち、画像補正手段にて取込み画像を補正画像に補正しているので、取込み画像でのセンタ領域の輪郭が特定の姿勢でなくとも、画像検査手段はセンタ領域の輪郭に対し、特定の姿勢にてその品質検査を実行可能となる。
本発明は、上述の検査システムに対応した検査方法(請求項8)をも提供し、この検査方法及び検査システムの詳細は、添付図面を参照する後述の実施形態の説明から明らかとなる。
本発明のセンタホール付きシガレットフィルタの検査システム及び検査方法(請求項1,8)は、カメラ装置によりシガレットフィルタの端面を撮像した画像を画像検査装置にて取込み、この取込み画像を先ずセンタ領域の輪郭が特定の姿勢となる補正画像に補正してから、補正画像に対してセンタ領域の成形に係る品質検査を実行するようにしているので、個々の品質検査が容易にとなり、この結果、シガレットフィルタの全数検査を自動化することができる。
図1を参照すれば、シガレットロッドの製造機が概略的に示され、この製造機は本発明の一実施例に係る検査システムを備えている。
製造機はフィルタロッドFRの製造装置10を備え、この製造装置10は検査対象のシガレットフィルタとしてフィルタロッドFRを製造し、このフィルタロッドFRを搬送ライン12に向けて送出する。
製造機はフィルタロッドFRの製造装置10を備え、この製造装置10は検査対象のシガレットフィルタとしてフィルタロッドFRを製造し、このフィルタロッドFRを搬送ライン12に向けて送出する。
フィルタロッドFRは例えばアセテート繊維の束を卷取紙によってロッド形状に包み込むことによって得られ、1本当たりのシガレットにチップペーパを介して接続されるデュアルフィルタの一部を形成する。具体的には、デュアルフィルタはシガレット側ららタンデムに並ぶチャコールフィルタプラグ及びプレーンフィルタプラグからなり、フィルタロッドFRはプレーンフィルタプラグの整数倍の長さを有する。なお、チャコールフィルタプラグはプレーンフィルタプラグとは異なり、その内部に分布された活性炭の粒子を有する。
図2に示されるように、本発明のフィルタロッドFRはその中心にセンタ領域としてのセンタホールCHを有する。このセンタホールCHはアセテート繊維の束をマンドレルにより熱成形して得られ、フィルタロッドFRと同軸にして配置されている。このようなセンタホールCHはフィルタロッドFRを貫通し、フィルタロッドFRの両端面にてそれぞれ開口する。それ故、このようなセンタホールCHは、フィルタロッドFRの端面にて、その周辺領域との識別が視覚的に可能である。
センタホールCHは例えば、星形、三日月、動物や植物の輪郭又は文字等の非円形の横断面を有することができる。本実施例の場合、図2から明らかなようにセンタホールCHは星形の横断面を有している。
センタホールCHは例えば、星形、三日月、動物や植物の輪郭又は文字等の非円形の横断面を有することができる。本実施例の場合、図2から明らかなようにセンタホールCHは星形の横断面を有している。
搬送ライン12は複数の回転可能な溝付きドラムを連ねたドラム列を含み、図1中、ドラム列はその始端のキャッチャドラム14のみで示されている。キャッチャドラム14はその外周面に多数の溝(図示しない)を有し、製造装置10に隣接して配置されている。キャッチャドラム14はその頂部に規定された受取り位置RPを有し、製造装置10から送出されたフィルタロッドFRを受取り位置RPにて1つの溝に受け取る一方、この溝に保持する。
それ故、受け取られたフィルタロッドFRはキャッチャドラム14の回転に伴い、キャッチャドラム14の外周に沿って搬送される。この後、キャッチャドラム14上のフィルタロッドFRは、ドラム列内にて順次下流側に隣接する溝付きドラムに乗り移りながら搬送ライン12に沿って搬送される。
なお、実際のキャッチャドラム14はその軸線Aが製造装置10からのフィルタロッドFRの送出方向Bに沿う姿勢で配置されているが、図1では作図上の都合から、その軸線Aが送出方向Bと交差する姿勢で示されている。また、図1でみて、キャッチャドラム14は時計方向Cに回転するものとする。
搬送ライン12はその終端に例えば搬送コンベア16を更に含み、この搬送コンベア16はドラム列からフィルタロッドFRを受け取り、受け取ったフィルタロッドFRをフィルタシガレットの製造機に向けて搬送する。なお、図1は作図上の都合から、ドラム列を代表するキャッチャドラム14と搬送コンベア16とを互いに直結した状態で示している。
前述の検査システムは、フィルタロッドFRがドラム列に沿って搬送される過程にて、フィルタロッドFRにおけるセンタホールCHの成形に係る品質を検査方法に従って検査し、以下、検査システム及び検査方法の詳細を説明する。
検査システムはフィルタロッドFRの検査位置IPを含み、この検査位置IPはドラム列中の1つの溝付きドラム、例えば、キャッチャドラム14に規定されている。例えば、図1に示されているように本実施例の場合、検査位置IPはキャッチャドラム14の下部に位置付けられている。
検査システムはフィルタロッドFRの検査位置IPを含み、この検査位置IPはドラム列中の1つの溝付きドラム、例えば、キャッチャドラム14に規定されている。例えば、図1に示されているように本実施例の場合、検査位置IPはキャッチャドラム14の下部に位置付けられている。
検査システムはカメラ装置18を更に含み、このカメラ装置18は検査位置IPに配置された例えばCCDカメラ20(以下、単にカメラと称する)を有する。このカメラ20は、キャッチャドラム14上のフィルタロッドFRが検査位置IPを通過するとき、フィルタロッドFRの一方の端面をセンタホールCHとともに撮像する。
このようなフィルタロッドFRの撮像を可能にため、カメラ20は画像検査装置22に電気的に接続されている一方、画像検査装置22は検出センサ24にタイミングセンサ26を介して電気的に接続されている。
このようなフィルタロッドFRの撮像を可能にため、カメラ20は画像検査装置22に電気的に接続されている一方、画像検査装置22は検出センサ24にタイミングセンサ26を介して電気的に接続されている。
検出センサ24は、フィルタロッドFRの受取り位置RPと検査位置IPとの間にてキャッチャドラム14の近傍に配置されている。フィルタロッドFRが検出センサ24を通過するとき、検出センサ24はフィルタロッドFRを検出し、検出信号をタイミングセンサ26に出力する。一方、タイミングセンサ26は検出信号から所定の時間が経過した後、即ち、検出されたフィルタロッドFRが検査位置IPを通過するタイミングにてタイミング信号を出力する。
このタイミング信号は画像検査装置22を経てカメラ20に送信され、カメラ20はタイミング信号を受け取った時点で撮像動作を実行し、フィルタロッドFRの端面をセンタホールCHとともに撮像する。
更に、カメラ20による鮮明な画像を得るため、図3に示されているようにカメラ20は検査位置IPにてフィルタロッドFRの端面に正確に正対し且つフィルタロッドFRの端面とカメラ20との間の距離Dを一定に維持した状態でキャッチャドラム14の近傍に固定して配置されている。
更に、カメラ20による鮮明な画像を得るため、図3に示されているようにカメラ20は検査位置IPにてフィルタロッドFRの端面に正確に正対し且つフィルタロッドFRの端面とカメラ20との間の距離Dを一定に維持した状態でキャッチャドラム14の近傍に固定して配置されている。
カメラ20は撮像した画像を画像検査装置22に送信し、画像検査装置22はカメラ20からの画像に基づき、センタホールCHの品質を検査する。一方、画像検査装置22は画像を表示装置28に表示可能であるともに、データとして収集装置30に保存可能である。
このような画像検査装置22はマイクロコンピュータを内蔵し、例えば、図4に示された検査手順を示すフローチャートに従い、センタホールCHの品質を検査する。以下、品質検査に関して詳述する。
このような画像検査装置22はマイクロコンピュータを内蔵し、例えば、図4に示された検査手順を示すフローチャートに従い、センタホールCHの品質を検査する。以下、品質検査に関して詳述する。
画像検査装置22は先ず、カメラ20にて得た画像を取込み(ステップS1)、この取込み画像Eには図5(a)に示されるようにフィルタロッドFRにおける端面の端面輪郭FやセンタホールCHのホール輪郭Gが含まれる。
フィルタロッドFRが製造装置10からキャッチャドラム14の溝に保持されるまでの間にて、フィルタロッドFRは自身の軸線回りに回転することも考えられることから、取込み画像Eのホール輪郭Gはその星形の向きが一定になることはない。
フィルタロッドFRが製造装置10からキャッチャドラム14の溝に保持されるまでの間にて、フィルタロッドFRは自身の軸線回りに回転することも考えられることから、取込み画像Eのホール輪郭Gはその星形の向きが一定になることはない。
具体的には、取込み画像Eのホール輪郭Gは表示装置28の画面でみて、基準座標Zに対して任意の方向に回転した状態にあって、その星形を形成する5つの三角形のうちの何れの三角形も、その二等分線が基準座標Zの縦軸Yに合致していない。
それ故、画像検査装置22は、図5(a)に示された取込み画像Eに対し、この取込み画像Eを基準座標Zにマッチングさせるマッチング処理を実行する(ステップS2)。このマッチング処理では、先ず、ホール輪郭Gの重心が算出され、この重心を基準座標Zの中心に一致させるべく取込み画像Eが移動される。
更に、取込み画像Eは基準座標Zの中心として例えば時計方向に回転され(画像補正手段及び画像補正プロセス)、図5(b)に示される補正画像Hとなる。この補正画像Hでのホール輪郭Gは基準座標Z上にて特定の姿勢となり、ここでの特定の姿勢では例えば、その星形を形成する5つ三角形のうちの1つの三角形がその2等分線を基準座標Zの縦軸Yに合致させた状態に位置付けられる。
この後、画像検査装置22は、補正画像Hのホール輪郭Gに対し、その品質を検査する画像検査を実行し(画像検査手段及び画像検査プロセス)、本実施例の場合、画像検査は1次〜3次検査(検査部及び検査手順)を含む。
具体的には、画像検査装置22は先ず1次検査を実行する(ステップS3)。ここでの1次検査は例えば輪郭の一致度検査及びサイズの一致度検査を含む。このような1次検査を実行するにあたり、画像検査装置22にはフィルタロッドFRにおける端面の基準画像予め登録されており、この基準画像はフィルタロッドFRの正規な輪郭FNと正規姿勢にあるセンタホールCHの基準輪郭GNとを含む。
具体的には、画像検査装置22は先ず1次検査を実行する(ステップS3)。ここでの1次検査は例えば輪郭の一致度検査及びサイズの一致度検査を含む。このような1次検査を実行するにあたり、画像検査装置22にはフィルタロッドFRにおける端面の基準画像予め登録されており、この基準画像はフィルタロッドFRの正規な輪郭FNと正規姿勢にあるセンタホールCHの基準輪郭GNとを含む。
それ故、輪郭の一致検査ではパターンマッチング処理に基づき、基準輪郭GNに対するホール輪郭Gの一致度が求められる一方(図6(a)参照)、サイズの一致検査では基準輪郭GNの面積に対するホール輪郭Gの面積の一致度がそれぞれ求められる。ここでのパターンマッチング処理は、基準座標Zの中心に基準輪郭GN及びホール輪郭Gの重心をそれぞれ合致させた状態で実行されることは言うまでもない。
この後、輪郭及び面積の一致度がそれらの許容レベル以上であるか否か、すなわち、適合しているか否かがそれぞれ判別され(ステップS4)、これらの判別結果の少なくとも1つが偽(No)である場合、画像検査装置22は現検査対象のフィルタロッドFRが不適合であるとして、そのフィルタロッドFRに対する排除信号を出力する(ステップS5)。
上述した1次検査は、ホール輪郭Gが基準輪郭に正確に一致するか否かを好適に判別する。例えば、ホール輪郭Gにアセテート繊維の毛羽立ちが発生していても、この毛羽立ちは、基準輪郭GNに対するホール輪郭Gの輪郭及び面積の一致度を低下させることから、毛羽立ちを有するホール輪郭Gを不適合として判別可能となる。
なお、上述の1次検査では必ずしも、基準輪郭GNの全体に対してホール輪郭Gの輪郭及び面積に係る一致度を求める必要はなく、基準輪郭GNの一部に対してホール輪郭Gの一致度を求めるようにしてもよい。また、ホール輪郭G以外の補正画像Hの面積をも同時に求め、そして、この面積と基準画像での対応する基準面積とを比較すれば、フィルタロッドFRにおける端面の汚れや染みの存在を検出することも可能である。
ステップS4の判別結果が真(Yes)である場合、画像検査装置22は2次検査を実行する(ステップS6)。この2次検査では先ず前述した端面輪郭Fの中心Iが算出される(図7参照)。そして、この中心Iとホール輪郭Gの重心J(基準座標Zの中心)との間の偏差が求められ、この偏差が許容レベル内にあるか否か、即ち、端面輪郭F内でのホール輪郭Gの配置が適合しているか否かが判別される(ステップS7)。ここでの判別結果が偽である場合、前述のステップS5が実行される。
なお、ステップS6では、端面輪郭Fの直径を中心Iとともに求めるようにしてもよく、この場合、次のステップS7にて端面輪郭Fの直径が適合しているか否かの判別も可能となる。
なお、ステップS6では、端面輪郭Fの直径を中心Iとともに求めるようにしてもよく、この場合、次のステップS7にて端面輪郭Fの直径が適合しているか否かの判別も可能となる。
一方、ステップS7の判別結果が真である場合、画像検査装置22は3次検査を実行する(ステップS8)。
この3次検査ではホール輪郭Gの細部の形状が検査される。例えば、ホール輪郭Gの重心とホール輪郭Gを形成する5つの三角形の頂点(ホール輪郭Gの外接円)との間の距離K(図8(a))、ホール輪郭Gの重心と前記三角形の底辺の角(ホール輪郭Gの内接円)との距離L(図8(b))、ホール輪郭Gから所定の距離だけ離れ位置での前記三角形の幅M(図8(c))、隣接する三角形の頂点間の離間角α(図8(d))等がそれぞれ求められる。
この3次検査ではホール輪郭Gの細部の形状が検査される。例えば、ホール輪郭Gの重心とホール輪郭Gを形成する5つの三角形の頂点(ホール輪郭Gの外接円)との間の距離K(図8(a))、ホール輪郭Gの重心と前記三角形の底辺の角(ホール輪郭Gの内接円)との距離L(図8(b))、ホール輪郭Gから所定の距離だけ離れ位置での前記三角形の幅M(図8(c))、隣接する三角形の頂点間の離間角α(図8(d))等がそれぞれ求められる。
そして、距離K,L,幅M及び離間角αに対して、これらが許容レベル内にあるか否か、つまり、K,L,M,αが適合しているか否かが判別される(ステップS9)。ここの判別結果の何れかが偽の場合、前述のステップS5が実行され、これに対して、ステップS9の判別結果が真の場合、検査が完了したか否かが判別される(ステップS10)。
ステップS10の判別結果が偽の場合、ステップS1からのステップがこの後、検査位置IPを順次通過するフィルタロッドFRのセンタホールCHの検査のために繰り返して実行され、これに対し、ステップS10の判別結果が真の場合、画像検査装置22は検査を完了する。この結果、シガレットロッドFRに対する全数検査が自動化される。
一方、図1に示されているように画像検査装置22は制御装置32に電気的に接続され、前述した排除信号を制御装置32に送信する。制御装置32は排除装置34に電気的に接続され、この排除装置34は例えばキャッチャドラム14に内蔵されている。排除装置34はエア噴出ノズル34nを有し、このエア噴出ノズル34nからキャッチャドラム14に規定された排除位置EPに向けて圧縮空気を噴出可能である。
制御装置32は、画像検査装置22から排除信号を受け取った後、所定のタイミング、つまり、検査位置IPでの検査の結果、不適合と判別されたフィルタロッドFRが排除位置EPに到達するタイミングで排除装置34に作動信号を送信する。
排除装置34は作動信号を受け取ると、排除位置EPに到達した不適合のフィルタロッドFRに対してエア噴出ノズル34nから圧縮空気を噴出し、不適合のフィルタロッドFRをキャッチャドラム14、即ち、搬送ライン12上から排除する。排除されたフィルタロッドFRはキャッチャドラム14の直下に配置された回収ボックス36に回収される。
排除装置34は作動信号を受け取ると、排除位置EPに到達した不適合のフィルタロッドFRに対してエア噴出ノズル34nから圧縮空気を噴出し、不適合のフィルタロッドFRをキャッチャドラム14、即ち、搬送ライン12上から排除する。排除されたフィルタロッドFRはキャッチャドラム14の直下に配置された回収ボックス36に回収される。
一方、制御装置32は、画像検査装置22からの排除信号を分析し、この分析結果をフィルタロッドFRの製造装置10にフィードバックすることも可能である。この場合、製造装置10は分析結果に基づき、フィルタロッドFRのセンタホールCHの成形に寄与する構成要素を調整し、不適合のフィルタロッドFRが製造される要因を解消する。
本発明は上述の一実施例の検査システムや検査方法に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、センタホールCHは前述したように星形に限らず、例えば図9に示すように英文字のC形であってもよい。この場合、センタホールCHの特定の姿勢とはその文字本来の姿勢に設定される。
また、画像検査装置22は必ずしも1個に限らず、複数備えられていてもよい。この場合、カメラ20は撮像した画像を複数の画像検査装置22に対して順番に送信し、これら画像検査装置22はセンタホールCHの検査を並列的に実行することができる。
また、画像検査装置22は必ずしも1個に限らず、複数備えられていてもよい。この場合、カメラ20は撮像した画像を複数の画像検査装置22に対して順番に送信し、これら画像検査装置22はセンタホールCHの検査を並列的に実行することができる。
更に、検査位置IPや排除位置EPはキャッチャドラム14に限らず、前述のドラム列を構成する他の溝付きドラムのみならず、フィルタシガレットの製造機内でのフィルタロッドFRやこのフィルタプラグFRを切断した得たプレーンフィルタプラグ等の搬送ラインにも規定することができる。
例えば、フィルタシガレットの製造機がフィルタロッドFRのホッパを備え、フィルタロッドFRがホッパから取出しドラム(溝付きドラム)により1本ずつ取り出される場合、この取出しドラムに検査位置IPを規定することができる。
例えば、フィルタシガレットの製造機がフィルタロッドFRのホッパを備え、フィルタロッドFRがホッパから取出しドラム(溝付きドラム)により1本ずつ取り出される場合、この取出しドラムに検査位置IPを規定することができる。
また、検査位置IP及び排除位置EPは必ずしも同一の溝付きドラムに規定される必要はない。
更に、センタ領域はセンタホールCHに限らず、種々の形態が考えられる。例えば、フィルタロッドが二重の同心構造をなし、周辺領域(白のアセテート繊維)とは異なる色を有した非円形のセンタ領域を有し、このセンタ領域が異なる材質のフィルタ材料や香料で形成されている場合にも、本発明の検査システム及び検査方法は同様に適用可能である。
更に、センタ領域はセンタホールCHに限らず、種々の形態が考えられる。例えば、フィルタロッドが二重の同心構造をなし、周辺領域(白のアセテート繊維)とは異なる色を有した非円形のセンタ領域を有し、このセンタ領域が異なる材質のフィルタ材料や香料で形成されている場合にも、本発明の検査システム及び検査方法は同様に適用可能である。
12 搬送ライン
14 キャッチャドラム
18 カメラ装置
20 CCDカメラ
22 画像検査装置
E 取込み画像
F 端面輪郭
FR フィルタロッド
G ホール輪郭
H 補正画像
IP 検査位置
EP 排除位置
Z 基準座標
14 キャッチャドラム
18 カメラ装置
20 CCDカメラ
22 画像検査装置
E 取込み画像
F 端面輪郭
FR フィルタロッド
G ホール輪郭
H 補正画像
IP 検査位置
EP 排除位置
Z 基準座標
Claims (14)
- 端面に周辺領域との識別が視覚的に可能なセンタ領域を有したシガレットフィルタの検査システムであって、
前記シガレットフィルタをその軸線と直交する方向に搬送する搬送ラインに配置され、前記シガレットフィルタが前記搬送ラインに規定された検査位置を通過するとき、前記シガレットフィルタの前記端面を撮像するカメラ装置と、
前記カメラ装置にて撮像した前記端面の画像を取込み、この取込み画像に基づいて前記センタ領域を検査する画像検査装置と
を備え、
前記画像検査装置は、
前記取込み画像中の前記センタ領域の輪郭を特定の姿勢にすべく前記取込み画像を回転させた補正画像に補正する画像補正手段と、
前記補正画像に基づき、前記センタ領域の成形に係る品質を検査する画像検査手段と
を含むことを特徴とするシガレットフィルタの検査システム。 - 前記画像検査手段は、前記品質の1つとして前記センタ領域の輪郭及びサイズが正規の範囲にあるか否かを検査する第1検査部を有することを特徴とする請求項1に記載のシガレットフィルタの検査システム。
- 前記画像検査手段は、前記品質の1つとして前記センタ領域の位置が前記端面内にて正規の範囲にあるか否かを検査する第2検査部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のシガレットフィルタの検査システム。
- 前記画像検査手段は、前記品質の1つとして前記センタ領域の輪郭に特有の細部の形状及び大きさが正規の範囲にあるか否かを検査する第3検査部を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のシガレットフィルタの検査システム。
- 前記検査部は、前記品質が正規の範囲から外れた不適合のシガレットフィルタのための排除信号を出力することを特徴とすることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載のシガレットフィルタの検査システム。
- 前記検査位置の下流にて前記搬送ラインに配置され、前記排除信号に基づき、前記搬送ラインから不適合のシガレットフィルタを排除する排除装置を更に備えていることを特徴とする請求項5に記載のシガレットフィルタの検査システム。
- 前記センタ領域は非円形のセンタホールであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のシガレットフィルタの検査システム。
- 端面に周辺領域との識別が視覚的に可能なセンタ領域を有したシガレットフィルタの検査方法であって、
前記シガレットフィルタをその軸線と直交する方向に搬送ラインに沿って搬送する過程にて、前記シガレットフィルタが検査位置を通過するとき、前記シガレットフィルタの端面を撮像する撮像工程と、
前記撮像工程にて撮像した前記端面の画像を取込み、この取込み画像に基づいて前記センタ領域を検査する画像検査工程と
を備え、
前記画像検査工程は、
前記取込み画像中の前記センタ領域の輪郭が特定の姿勢となる補正画像にすべく前記取込み画像を回転させる画像補正プロセスと、
前記補正画像に基づき、前記センタ領域の成形に係る品質を検査する画像検査プロセスと
を含むことを特徴とするシガレットフィルタの検査方法。 - 前記画像検査プロセスは、前記品質の1つとして前記センタ領域の輪郭及びサイズが正規の範囲にあるか否かを検査する第1検査手順を有することを特徴とする請求項8に記載のシガレットフィルタの検査方法。
- 前記画像検査プロセスは、前記品質の1つとして前記センタ領域の位置が前記端面内にて正規の範囲にあるか否かを検査する第2検査手順を有することを特徴とする請求項8又は9に記載のシガレットフィルタの検査方法。
- 前記画像検査プロセス手段は、前記品質の1つとして前記センタ領域の輪郭に特有の細部の形状及び大きさが正規の範囲にあるか否かを検査する第3検査手順を有することを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載のシガレットフィルタの検査方法。
- 前記検査手順は、前記品質が正規の範囲から外れた不適合のシガレットフィルタのための排除信号を出力することを特徴とすることを特徴とする請求項9〜11の何れかに記載のシガレットフィルタの検査方法。
- 前記検査位置の下流にて、前記排除信号に基づき、前記搬送ラインから不適合のシガレットフィルタを排除する排除工程を更に備えていることを特徴とする請求項12に記載のシガレットフィルタの検査方法。
- 前記センタ領域は非円形のセンタホールであることを特徴とする請求項9〜13の何れかに記載のシガレットフィルタの検査方法。
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JP2012267169A JP2014113061A (ja) | 2012-12-06 | 2012-12-06 | シガレットフィルタの検査システム及びその検査方法 |
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JP2016127835A (ja) * | 2015-01-09 | 2016-07-14 | ハウニ・マシイネンバウ・アクチエンゲゼルシヤフト | タバコ加工産業の機械内で横軸方向に移送される棒状の物品の端面の検査をするための装置及び方法 |
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2012
- 2012-12-06 JP JP2012267169A patent/JP2014113061A/ja active Pending
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