JP2014109441A - 電界センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】電界センサの配置スペースを小型化すること。
【解決手段】電磁波を検出するためのヘッド部20であって、電磁波の強度に応じた検出信号Saに基づき連続光L1を変調し、変調光L2を出力する光変調器22と、変調光L2を反射し、バイアス制御信号光L3を透過する光合分波器24と、光合分波器24を透過したバイアス制御信号光L3に基づきバイアス信号Sbを出力する光電変換器25と、光変調器22に連続光L1を導入するための光ファイバF21と、光変調器22から光合分波器24に変調光L2を伝送するための光ファイバF22と、光合分波器24にバイアス制御信号光L3を導入し、光合分波器24において反射される変調光L2を伝送するための光ファイバF23とを備え、光ファイバF22,F23は光合分波器24の一端24aに接続され、光電変換器25は光合分波器24の他端24bに接続される。
【選択図】図2
【解決手段】電磁波を検出するためのヘッド部20であって、電磁波の強度に応じた検出信号Saに基づき連続光L1を変調し、変調光L2を出力する光変調器22と、変調光L2を反射し、バイアス制御信号光L3を透過する光合分波器24と、光合分波器24を透過したバイアス制御信号光L3に基づきバイアス信号Sbを出力する光電変換器25と、光変調器22に連続光L1を導入するための光ファイバF21と、光変調器22から光合分波器24に変調光L2を伝送するための光ファイバF22と、光合分波器24にバイアス制御信号光L3を導入し、光合分波器24において反射される変調光L2を伝送するための光ファイバF23とを備え、光ファイバF22,F23は光合分波器24の一端24aに接続され、光電変換器25は光合分波器24の他端24bに接続される。
【選択図】図2
Description
本発明は、電界センサに関する。
電波暗室に設置された被測定装置から放射される微弱な電磁波を測定するための電界計測装置がある。例えば、特許文献1に記載の電界計測装置では、電波暗室にアンテナ及びセンサヘッド(ヘッド部)が設置され、測定室にコントローラ部及び測定器が設置され、ヘッド部とコントローラ部とが光ファイバによって接続されている。また、この電界計測装置では、ヘッド部は、光変調器、WDMモジュール及び光電変換器といった光学部品を備え、各光学部品間は光ファイバにより接続されている。
ところで、外部からのノイズの影響及び伝送損失を低減するために、ヘッド部はアンテナの近傍に配置される。ヘッド部をアンテナにさらに近づけて配置するために、ヘッド部の小型化が望まれている。
特許文献1に記載の電界計測装置のヘッド部では、コントローラ部から出力された連続光を光変調器の一端から入力し、光変調器の他端からコントローラ部に変調光を出力している。このように、この電界計測装置では、連続光はコントローラ部から供給され、連続光を変調した変調光はコントローラ部に出力される。したがって、ヘッド部において光の進行方向を逆方向に変更する必要があるので、光変調器の一端側または他端側のいずれかにおいて、光ファイバは曲げて配置される。
しかしながら、光ファイバは、曲げることのできる最小の半径である許容曲げ半径を有するので、配置スペースを低減するためには、光ファイバを許容曲げ半径で曲げることにより光ファイバを折り返す必要がある。その結果、ヘッド部は光ファイバの許容曲げ寸法分のスペースを有する必要があり、ヘッド部の配置スペースを十分に小型化することができない。
そこで本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、配置スペースの小型化が可能な構造を有する電界センサ(ヘッド部)を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一側面に係る電界センサは、電磁波を検出するための電界センサであって、電磁波の強度に応じた検出信号に基づいて、連続光を変調し、変調光を出力する光変調器と、変調光を反射するとともに、光変調器のバイアス制御用のバイアス制御信号光を透過する光合分波器と、光合分波器を透過したバイアス制御信号光を受信し、バイアス制御信号光に基づいてバイアス信号を出力する光電変換器と、光変調器に連続光を導入するための第1光ファイバと、光変調器から光合分波器に変調光を伝送するための第2光ファイバと、光合分波器にバイアス制御信号光を導入するとともに、光合分波器において反射される変調光を伝送するための第3光ファイバと、を備える。第2光ファイバ及び第3光ファイバは、光合分波器の一端に接続され、光電変換器は、光合分波器の他端に光学的に接続される。
このような電界センサでは、第2光ファイバ及び第3光ファイバは光合分波器の一端に接続され、光電変換器は光合分波器の他端に接続されている。この電界センサでは、第1光ファイバによって導入された連続光が、光変調器によって変調され、変調光として第2光ファイバを介して光合分波器に出力される。そして、光合分波器によって変調光が反射され、反射された変調光が第3光ファイバによって伝送される。このように、光合分波器によって、変調光の進行方向が逆方向に変更されるので、第1光ファイバ、第2光ファイバ及び第3光ファイバの折り返しは不要となる。その結果、光ファイバのための配置スペースを低減することができ、電界センサの小型化が可能となる。そして、電界センサを小型化することにより、アンテナのさらに近傍に電界センサを配置することが可能となる。なお、本明細書において、光ファイバの許容曲げ半径による曲げを、単に「折り返し」と表現する場合がある。
電界センサは、光変調器及び光合分波器を収容する筐体をさらに備えてもよい。筐体は第1の面を有してもよく、第1光ファイバは、光変調器から第1の面に向かって伸びていてもよく、第3光ファイバは、光合分波器から第1の面に向かって伸びていてもよい。
この場合、第1光ファイバは大きく曲げられることはなく、光変調器から第1の面に向かって伸びることができる。また、第2光ファイバ及び第3光ファイバが光合分波器の一端に接続されているので、光合分波器の一端が第1の面に対向するように光合分波器が配置される場合には、第2光ファイバ及び第3光ファイバは大きく曲げられることはなく、光合分波器の一端から第1の面に向かって伸びることができる。その結果、光ファイバのための配置スペースをさらに低減することができ、電界センサのさらなる小型化が可能となる。
この場合、第1光ファイバは大きく曲げられることはなく、光変調器から第1の面に向かって伸びることができる。また、第2光ファイバ及び第3光ファイバが光合分波器の一端に接続されているので、光合分波器の一端が第1の面に対向するように光合分波器が配置される場合には、第2光ファイバ及び第3光ファイバは大きく曲げられることはなく、光合分波器の一端から第1の面に向かって伸びることができる。その結果、光ファイバのための配置スペースをさらに低減することができ、電界センサのさらなる小型化が可能となる。
電界センサは、変調光を抑圧するためのフィルタ部をさらに備えてもよく、フィルタ部は、光合分波器と光電変換器との間に設けられてもよい。変調光の一部が光合分波器を透過することがある。このような場合に、透過した変調光をフィルタ部によって抑圧することができ、透過した変調光が、光電変換器から出力されるバイアス信号に影響を及ぼすのを抑制できる。このため、光変調器のバイアス制御の精度を向上することが可能となる。
本発明によれば、電界センサの配置スペースの小型化が可能である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る電界計測装置を概略的に示す図である。図1に示されるように、電界計測装置1は、被測定装置(不図示)から放射される電磁波を測定するための装置であって、アンテナ10と、ヘッド部20(電界センサ)と、コントローラ部40と、測定器60と、光ファイバF1と、光ファイバF2と、を備え得る。アンテナ10及びヘッド部20は電波暗室2に配置され、コントローラ部40及び測定器60は測定室3に配置される。また、被測定装置は電波暗室2に設置される。
電波暗室2は、被測定装置から放射される電磁波を検出するためのエリアであって、例えば外部からの電磁波が遮断された部屋である。電波暗室2は、オープンサイトなどであってもよい。また、本実施形態ではアンテナの設置場所が電波暗室の例で説明するが、本発明はこれに限定されることはなく、アンテナで受信した電磁波を検出するものであれば、例えば衛星用のパラボラアンテナで屋外で受信する場合や、ROF(Radio on fiber)システムなどアンテナを利用する電界計測装置全般に用いることができる。測定室3は、電波暗室2において検出された電磁波を計測するためのエリアであって、被測定装置から放射される電磁波によって計測に障害が生じないエリアである。測定室3は、例えば電波暗室2の外部、被測定装置から十分離れた場所、または、被測定装置から放射される電磁波の漏出を遮断した空間などである。
アンテナ10は、被測定装置から放射される電磁波を受信する。アンテナ10は、受信した電磁波の電界強度に応じた電気信号である検出信号Saをヘッド部20に出力する。
ヘッド部20は、電磁波を検出するための電界センサであって、アンプ21と、光変調器22と、バイアス制御回路23と、光合分波器24と、光電変換器25と、バッテリー26と、光コネクタ31と、光コネクタ32と、光ファイバF21(第1光ファイバ)と、光ファイバF22(第2光ファイバ)と、光ファイバF23(第3光ファイバ)と、光ファイバF24と、を備え得る。
アンプ21は、アンテナ10から出力される検出信号Saを増幅する回路であって、バッテリー26から電力供給を受けて駆動する。アンプ21は、増幅した検出信号Saを変調信号Smdとして光変調器22に出力する。
光変調器22は、アンプ21から出力される変調信号Smdを光信号に変換するデバイスであって、例えばマッハツェンダ型の光変調器である。光変調器22は、例えばニオブ酸リチウム(LiNbO3)などの電気光学効果を奏する誘電体材料から構成されている。光変調器22は、光ファイバF1及び光ファイバF21を介してコントローラ部40から出力される連続光L1を入力する。また、光変調器22は、アンプ21から出力される変調信号Smdで連続光L1を変調し、変調した光である変調光L2を光ファイバF22、光合分波器24、光ファイバF23及び第2光ファイバF2を介してコントローラ部40に出力する。この変調光L2は、変調信号Smdを変換した光変調信号光である。
また、光変調器22には、バイアス制御回路23によって出力されるバイアス電圧Vbが印加され、バイアス電圧Vbによって光変調器22の動作点(バイアス点)が定められる。なお、本実施形態では、光変調器22は、Xカットの基板を有するが、これに限定されない。光変調器22は、例えばZカットの基板を有してもよい。
バイアス制御回路23は、光電変換器25によって出力されるバイアス信号Sbを受信し、バイアス信号Sbに応じたバイアス電圧Vbを光変調器22に出力する。
光合分波器24は、互いに異なる波長を有する光を合波、または、互いに異なる波長を有する光に分波する光学素子であって、例えばWDM(Wavelength Division Multiplexing)カプラである。光合分波器24は、光変調器22から出力される変調光L2を入力して、光ファイバF23に出力し、光ファイバF23から出力されるバイアス制御信号光L3を入力して、光ファイバF24を介して光電変換器25に出力する。光合分波器24の詳細は後述する。
光電変換器25は、光信号を電気信号に変換するためのデバイスであって、例えばフォトダイオードである。光電変換器25は、光合分波器24によって出力されるバイアス制御信号光L3を電気信号に変換し、バイアス信号Sbとしてバイアス制御回路23に出力する。
バッテリー26は、DC電源であって、アンプ21及びバイアス制御回路23のそれぞれに電力を供給する。
光ファイバF21は、光コネクタ31と光変調器22の入力端とを接続する。光ファイバF21は、光コネクタ31を介して光ファイバF1によってヘッド部20に導入される連続光L1を伝送し、光変調器22に出力する。光ファイバF22は、光変調器22の出力端と光合分波器24とを接続する。光ファイバF22は、光変調器22から出力される変調光L2を入力して伝送し、光合分波器24に出力する。
光ファイバF23は、光合分波器24と光コネクタ32とを接続する。光ファイバF23は、光合分波器24から出力される変調光L2を入力して伝送し、光コネクタ32を介して光ファイバF2に出力する。光ファイバF24は、光合分波器24と光電変換器25の入力端とを接続する。光ファイバF24は、光合分波器24から出力されるバイアス制御信号光L3を入力して伝送し、光電変換器25に出力する。
光ファイバF21は、例えば偏波保持ファイバ(Polarization Maintaining Fiber:PMF)であり、光ファイバF22、光ファイバF23及び光ファイバF24は、例えばシングルモードファイバ(Single Mode Fiber:SMF)である。光ファイバF21、光ファイバF22、光ファイバF23及び光ファイバF24は、例えば30mm程度の許容曲げ半径を有する。
コントローラ部40は、第1光源41と、制御回路42と、第2光源43と、光合分波器44と、光分岐器45と、第1光受信部46と、アンプ47と、第2光受信部48と、電源スイッチ49と、光コネクタ51と、光コネクタ52と、光ファイバF41と、光ファイバF42と、光ファイバF43と、光ファイバF44と、光ファイバF45と、光ファイバF46と、を備え得る。
第1光源41は、連続光L1を出力する光源であって、例えばレーザダイオードである。連続光L1は、一定のレベルの連続光であって、第1波長を有する。第1波長は例えば1.55μmである。第1光源41は、光ファイバF41及び光ファイバF1を介して、ヘッド部20に連続光L1を出力する。
制御回路42は、光変調器22の動作点を制御する回路である。制御回路42は、バイアス制御回路23を制御するためのバイアス制御信号を生成する。制御回路42は、第2光受信部48によって検出される光強度の平均値が一定の値となるように、バイアス制御信号の電圧値を調整する。そして、制御回路42は、バイアス制御信号を駆動信号Sdとして第2光源43に出力する。また、制御回路42は、第1光源41を駆動する。
第2光源43は、バイアス制御用の光信号を含むバイアス制御信号光L3を出力する光源であって、例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)である。バイアス制御信号光L3は、連続光L1の第1波長と異なる波長の第2波長を有する。第2波長は例えば1.31μmである。第2光源43は、制御回路42から出力される駆動信号Sdに応じてバイアス制御信号光L3を生成し、光ファイバF46、光合分波器44、光ファイバF42及び光ファイバF2を介してヘッド部20にバイアス制御信号光L3を出力する。なお、変調光L2への影響を少なくするため、バイアス制御信号光L3の光強度は、変調光L2の光強度の100分の1程度としている。
光合分波器44は、互いに異なる波長を有する複数の光を合波し、合波された光を互いに異なる波長を有する複数の光に分波するデバイスであって、例えばWDMカプラである。光合分波器44は、第2光源43によって出力されるバイアス制御信号光L3を光ファイバF42に出力し、光ファイバF42から出力される変調光L2を入力し、光ファイバF43を介して光分岐器45に出力する。
光分岐器45は、所定の波長の光を一定の比率で分岐するデバイスであって、例えば分岐カプラである。光分岐器45は、光合分波器44から出力される変調光L2を信号光L21と信号光L22とに分岐する。また、光分岐器45は、信号光L21を光ファイバF44を介して第1光受信部46に出力し、信号光L22を光ファイバF45を介して第2光受信部48に出力する。
第1光受信部46は、光信号を電気信号に変換するためのデバイスであって、例えばフォトダイオードである。第1光受信部46は、光分岐器45から出力される信号光L21に含まれる光信号を電気信号に変換し、変換した電気信号を測定信号Smとしてアンプ47に出力する。アンプ47は、第1光受信部46から出力される測定信号Smを増幅し、増幅した測定信号Smを測定信号Smxとして測定器60に出力する。
第2光受信部48は、光信号を電気信号に変換するためのデバイスであって、例えばフォトダイオードである。第2光受信部48は、光分岐器45から出力される信号光L22の光強度を電気信号に変換し、電気信号を制御回路42に出力する。
光ファイバF41は、光コネクタ51と第1光源41の出力端とを接続する。光ファイバF41は、第1光源41によって出力される連続光L1を伝送し、光コネクタ51を介して光ファイバF1に出力する。光ファイバF42は、光コネクタ52と光合分波器44の一端とを接続する。光ファイバF42は、光ファイバF2から光コネクタ52を介して入力する変調光L2を伝送し、光合分波器44に出力するとともに、光合分波器44から出力されるバイアス制御信号光L3を伝送し、光コネクタ52を介して光ファイバF2に出力する。
光ファイバF43は、光合分波器44の他端と光分岐器45の一端とを接続する。光ファイバF43は、光合分波器44から出力される変調光L2を入力して伝送し、光分岐器45に出力する。光ファイバF44は、光分岐器45の他端と第1光受信部46の入力端とを接続する。光ファイバF44は、光分岐器45から出力される信号光L21を入力して伝送し、第1光受信部46に出力する。
光ファイバF45は、光分岐器45の他端と第2光受信部48の入力端とを接続する。光分岐器45から出力される信号光L22を入力して伝送し、第2光受信部48に出力する。光ファイバF46は、第2光源43の出力端と光合分波器44の一端とを接続する。光ファイバF46は、第2光源43によって出力されるバイアス制御信号光L3を伝送し、光合分波器44に出力する。
光ファイバF41は、例えば偏波保持ファイバであり、光ファイバF42、光ファイバF43、光ファイバF44、光ファイバF45及び光ファイバF46は、例えばシングルモードファイバである。光ファイバF41、光ファイバF42、光ファイバF43、光ファイバF44、光ファイバF45及び光ファイバF46は、例えば30mm程度の許容曲げ半径を有する。
測定器60は、アンプ47によって出力される測定信号Smxに基づいて、アンテナ10で受信した電磁波の強度等を測定する。
光ファイバF1は、コントローラ部40の第1光源41とヘッド部20の光変調器22とを接続する光ファイバであって、例えば偏波保持ファイバである。光ファイバF1は、コントローラ部40からヘッド部20に連続光L1を伝送する。第2光ファイバF2は、ヘッド部20の光合分波器24とコントローラ部40の光合分波器44とを接続する光ファイバであって、例えばシングルモードファイバである。光ファイバF2は、ヘッド部20からコントローラ部40に変調光L2を伝送するとともに、コントローラ部40からヘッド部20にバイアス制御信号光L3を伝送する。
次に、光合分波器24の詳細について説明する。図2は、光合分波器24を概略的に示す断面図である。図2に示されるように、光合分波器24は、一方向に伸びており、一端24a及び他端24bを有する。この一端24a及び他端24bは、光合分波器24の一方向における両端である。また、光合分波器24は、第1ポート241と、第2ポート242と、第3ポート243と、フィルタ244と、を備えている。
フィルタ244は、所定の波長を有する光を透過し、他の波長を有する光を反射する分波フィルタであって、バイアス制御信号光L3を透過し、変調光L2を反射する。
第1ポート241はコモンポートであって、光合分波器24の一端24aに設けられている。第1ポート241には、光ファイバF23が接続されている。第2ポート242は透過ポートであって、光合分波器24の他端24bに設けられている。第2ポート242には、光ファイバF24が接続されている。第3ポート243は反射ポートであって、光合分波器24の一端24aに設けられている。第3ポート243には、光ファイバF22が接続されている。
このような光合分波器24では、第1ポート241には、光ファイバF23からバイアス制御信号光L3が入力される。そして、第1ポート241に入力したバイアス制御信号光L3は、フィルタ244を透過して、第2ポート242から光ファイバF24に出力される。また、第3ポート243には、光ファイバF22から変調光L2が入力される。そして、第3ポート243に入力した変調光L2は、フィルタ244に反射され、第1ポート241から光ファイバF23に出力される。なお、光合分波器24は、一端24a及び他端24bにそれぞれコリメートレンズ(不図示)を備え得る。
図3は、図2の光合分波器24を用いた場合のヘッド部20における各光学部品の配置例を示す図である。図3に示されるように、ヘッド部20は筐体30をさらに備えてもよい。筐体30は、光変調器22、光合分波器24、光電変換器25、光ファイバF21、光ファイバF22及び光ファイバF23を収容する。また、筐体30は、第1の面30aと、第1の面30aの反対側の第2の面30bと、を有する。
この配置例では、光コネクタ31及び光コネクタ32は、第1の面30aに設けられている。また、光コネクタ31、光変調器22、光合分波器24及び光電変換器25はその順に、第1の面30aから第2の面30bに向かう第1方向A1に沿って配置されている。また、光変調器22の入力端が第1の面30aに対向し、光変調器22の出力端が第2の面30bに対向するように、光変調器22は配置されている。また、光合分波器24の一端24aが第1の面30aに対向し、光合分波器24の他端24bが第2の面30bに対向するように、光合分波器24は配置されている。さらに、光電変換器25の入力端が第1の面30aに対向するように、光電変換器25は配置されている。
このように、光コネクタ31と光変調器22の入力端とが第1方向A1に沿って対向しているので、光ファイバF21は第1方向A1に沿って直線的に配置される。また、光変調器22の出力端と光合分波器24の第3ポート243とが第1方向A1に沿って対向しているので、光ファイバF22は第1方向A1に沿って直線的に配置される。
さらに、光合分波器24の第1ポート241が光コネクタ32に対向しているので、光ファイバF23は緩やかに湾曲されて配置される。また、光合分波器24の他端24bと光電変換器25の入力端とが第1方向A1に沿って対向しているので、光ファイバF24は第1方向A1に沿って直線的に配置される。なお、この配置例では、光ファイバF24が用いられるが、光合分波器24を透過したバイアス制御信号光L3は、光電変換器25に直接入力されてもよい。
図4の(a)は比較例の光合分波器240を概略的に示す断面図、図4の(b)は比較例のヘッド部200における各光学部品の配置例を示す図である。図4の(a)に示されるように、光合分波器240は、フィルタ244に代えてフィルタ246を備える点において、光合分波器24と相違している。すなわち、フィルタ246は、変調光L2を透過し、バイアス制御信号光L3を反射する分波フィルタである。
図4の(b)に示されるように、ヘッド部200は、光合分波器24に代えて光合分波器240を備える点、筐体30に代えて筐体300を備える点、及び、各部品の配置において、ヘッド部20と相違している。
光合分波器240を用いてヘッド部200を構成する場合、光合分波器240の第1ポート241には光ファイバF23が接続され、光合分波器240の第2ポート242には光ファイバF22が接続され、光合分波器240の第3ポート243には光ファイバF24が接続される。
この配置例では、光コネクタ31及び光コネクタ32は、第1の面300aに設けられている。また、光コネクタ31及び光変調器22はその順に、第1の面300aから第2の面300bに向かう第1方向A1に沿って配置されている。また、光コネクタ32及び光合分波器240はその順に第1方向A1に沿って配置されている。また、光変調器22の入力端が第1の面300aに対向し、光変調器22の出力端が第2の面300bに対向するように、光変調器22は配置されている。また、光合分波器240の一端24aが第1の面300aに対向し、光合分波器240の他端24bが第2の面300bに対向するように、光合分波器240は配置されている。さらに、光電変換器25の入力端が第1の面300aに対向するように、光電変換器25は配置されている。
光コネクタ31と光変調器22の入力端とが第1方向A1に沿って対向しているので、光ファイバF21は第1方向A1に沿って直線的に配置される。また、光コネクタ32と光合分波器240の第1ポート241が第1方向A1に沿って対向しているので、光ファイバF23は第1方向A1に沿って直線的に配置される。
しかしながら、光変調器22の出力端と光合分波器240の他端24bとは、ともに第2の面300bに対向しているので、光ファイバF22は、光ファイバF22の許容曲げ半径で折り返して配置される。また、光合分波器240の一端24aと光電変換器25の入力端とは、ともに第1の面300aに対向しているので、光ファイバF24は、光ファイバF24の許容曲げ半径で折り返して配置される。
以上のように、電界計測装置1のヘッド部20,200では、連続光L1はコントローラ部40から供給され、連続光L1を変調した変調光L2はコントローラ部40に出力される。このため、連続光L1及び変調光L2の光路(光ファイバF21、光変調器22、光ファイバF22、光合分波器24,240及び光ファイバF23)において、連続光L1または変調光L2の進行方向を逆方向に変更する必要がある。また、光変調器22は、連続光L1が入力端から入力され、変調光L2が出力端から出力される透過型の光変調器である。したがって、光ファイバF21、光ファイバF22、光合分波器24,240及び光ファイバF23のいずれかにおいて光の進行方向を逆方向に変更することになる。
比較例のヘッド部200では、光合分波器240は、変調光L2を透過する。このため、光ファイバF21、光ファイバF22及び光ファイバF23のいずれかを折り返す必要がある。ここで、一般的なシングルモードファイバでは、許容曲げ半径は30mm程度である。このため、光ファイバF21、光ファイバF22または光ファイバF23を折り返すためには、筐体300は、60mm以上の幅を有する必要がある。このように、ヘッド部200では、光ファイバを折り返すための配置スペースが必要となるので、ヘッド部200の小型化は困難である。
一方、ヘッド部20では、光合分波器24を備えている。この光合分波器24は、変調光L2を反射するとともに、バイアス制御信号光L3を透過するフィルタ244を備えている。また、第1ポート241に光ファイバF23が接続され、第2ポート242に光ファイバF24が接続され、第3ポート243に光ファイバF22が接続されている。すなわち、光ファイバF22及び光ファイバF23は光合分波器24の一端24aに接続され、光ファイバF24は光合分波器24の他端24bに接続されている。
このように、ヘッド部20では、光合分波器24によって変調光L2の進行方向が逆方向に変更されるので、光ファイバF21、光ファイバF22及び光ファイバF23の折り返しは不要となる。そして、光変調器22の入力端が第1の面30aに対向するように光変調器22が配置されることによって、光ファイバF21は大きく曲げられることはなく、光変調器22の入力端から第1の面30aに向かって伸びることができる。また、光ファイバF22及び光ファイバF23が光合分波器24の一端24aに接続されているので、光合分波器24の一端24aが第1の面30aに対向するように光合分波器24が配置されることにより、光ファイバF22及び光ファイバF23は大きく曲げられることはなく、光合分波器24の一端24aから第1の面30aに向かって伸びることができる。その結果、光ファイバのためのスペースを低減することができ、ヘッド部20の小型化が可能となる。そして、ヘッド部20を小型化することにより、アンテナ10のさらに近傍にヘッド部20を配置することが可能となる。
また、光合分波器24と光電変換器25とを一体的に構成してもよい。この場合、光ファイバF24が不要となり、ヘッド部20のさらなる小型化が可能となる。
ところで、電界計測装置1では、変調光L2への影響を少なくするため、バイアス制御信号光L3の光強度を変調光L2の光強度の100分の1程度としている。このため、バイアス制御信号光L3は、強度の大きい変調光L2の反射光及び散乱光による影響を受けるおそれがある。図4の(a)に示される光合分波器240のフィルタ246においては、フィルタ246で抑圧できない変調光L2の成分及び散乱光が発生するが、この抑圧できない変調光L2の成分及び散乱光のほとんどは反射光成分である。また、光電変換器25に接続される光ファイバF24は、変調光L2がフィルタ246を透過した側にある。このため、フィルタ246で抑圧できない変調光L2の成分及び散乱光による光ファイバF24への結合は小さくなり、バイアス制御信号光L3への影響を抑えることができる。
一方、図2に示される光合分波器24のフィルタ244においては、フィルタ244で抑圧できない変調光L2の成分及び散乱光が発生するが、この抑圧できない変調光L2の成分及び散乱光のほとんどは透過光成分である。また、光電変換器25に接続される光ファイバF24は、バイアス制御信号光L3がフィルタ244を透過した側にある。このため、フィルタ244で抑圧できない変調光L2の成分及び散乱光による光ファイバF24への結合は大きくなり、バイアス制御信号光L3に影響を与えるおそれがある。
この影響を低減するために、図5に示されるように、ヘッド部20は、変調光L2をカットするためのフィルタ部27をさらに備えてもよい。このフィルタ部27は、光合分波器24の他端24bと光電変換器25との間に設けられている。フィルタ部27は、開口部27aと開口部27bとを有する。開口部27aには、光合分波器24の他端24bが挿入され、互いに固定される。また、開口部27bには、光電変換器25の入力端が挿入され、互いに固定される。また、フィルタ部27は、抑圧フィルタ271を備えている。抑圧フィルタ271は、第1波長を有する光(変調光L2)を抑圧するためのフィルタである。なお、ここでは光合分波器24及び光電変換器25を、フィルタ部27の開口部27a及び開口部27bにそれぞれ挿入することで接続したが、これに限定されない。例えば、レーザ溶接、半田または接着剤などにより接続されてもよい。
このように、ヘッド部20は、光合分波器24と光電変換器25との間に設けられたフィルタ部27をさらに備えることにより、光合分波器24のフィルタ244における散乱光によるバイアス制御への影響を低減することができる。
また、フィルタ部27は、開口部27a及び開口部27bを有し、光合分波器24及び光電変換器25の間に取り付けられる。光合分波器24においてフィルタ244を透過した光は、光ファイバF23からコリメートレンズ(不図示)を通した平行光であって、図2のようなコリメータ結合がされることなく、そのまま光電変換器25に入力される。図5のような構成では、図2のようにコリメータ結合した場合と比較してバイアス制御信号光L3の角度及び位置の変動の影響を抑制することができる。なお、コリメータ結合とはファイバF23からコリメートレンズを通した平行光が、フィルタ244を透過した後に再びコリメートレンズにより集光され、光ファイバF24へ結合されることをいう。
したがって、フィルタ部27は上述のような機械的な精度で取り付けられてもよい。一方、ヘッド部200では、光合分波器240と光電変換器25とを接続する光ファイバF24にフィルタ部(入射部及び出射部にそれぞれ光ファイバを有する)をファイバ融着する必要があり、コスト及び工数が掛かる。
なお、本発明に係る電界センサは上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、ヘッド部20において、光コネクタ31及び光コネクタ32は、第1の面30aに設けられているがこれに限定されない。光コネクタ31及び光コネクタ32は、ヘッド部20の筐体30の外部において光ファイバF1または光ファイバF2の折り返しが生じないような位置に設けられていればよく、筐体30の他の面に設けられてもよい。
また、上記実施形態では、光コネクタ31、光変調器22、光合分波器24及び光電変換器25は、第1方向A1に沿って配置されているが、これに限定されない。光コネクタ31、光変調器22、光合分波器24及び光電変換器25は、光ファイバF21、光ファイバF22、光ファイバF23及び光ファイバF24の許容曲げ半径による折り返しが生じないように配置されていればよく、光ファイバF21、光ファイバF22、光ファイバF23及び光ファイバF24の曲げが抑えられるよう配置されるのがよい。
また、上記実施形態では、バッテリー26はヘッド部20の内部に設けられているが、ヘッド部20の外部に設けられてもよい。
本実施形態によれば、光ファイバの折り返しをなくすことができ、配置スペースの小型化が可能な電界センサを提供できる。
10…アンテナ、20…ヘッド部(電界センサ)、22…光変調器、24…光合分波器、24a…一端、24b…他端、25…光電変換器、27…フィルタ部、30…筐体、30a…第1の面、F21…光ファイバ(第1光ファイバ)、F22…光ファイバ(第2光ファイバ)、F23…光ファイバ(第3光ファイバ)、L1…連続光、L2…変調光、L3…バイアス制御信号光、Sb…バイアス信号、Sa…検出信号。
Claims (3)
- 電磁波を検出するための電界センサであって、
前記電磁波の強度に応じた検出信号に基づいて、連続光を変調し、変調光を出力する光変調器と、
前記変調光を反射するとともに、前記光変調器のバイアス制御用のバイアス制御信号光を透過する光合分波器と、
前記光合分波器を透過した前記バイアス制御信号光を受信し、前記バイアス制御信号光に基づいてバイアス信号を出力する光電変換器と、
前記光変調器に前記連続光を導入するための第1光ファイバと、
前記光変調器から前記光合分波器に前記変調光を伝送するための第2光ファイバと、
前記光合分波器に前記バイアス制御信号光を導入するとともに、前記光合分波器において反射される前記変調光を伝送するための第3光ファイバと、
を備え、
前記第2光ファイバ及び前記第3光ファイバは、前記光合分波器の一端に接続され、
前記光電変換器は、前記光合分波器の他端に光学的に接続されることを特徴とする電界センサ。 - 前記光変調器及び前記光合分波器を収容する筐体をさらに備え、
前記筐体は第1の面を有し、
前記第1光ファイバは、前記光変調器から前記第1の面に向かって伸び、
前記第3光ファイバは、前記光合分波器から前記第1の面に向かって伸びることを特徴とする請求項1に記載の電界センサ。 - 前記変調光を抑圧するためのフィルタ部をさらに備え、
前記フィルタ部は、前記光合分波器と前記光電変換器との間に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電界センサ。
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- 2012-11-30 JP JP2012262415A patent/JP2014109441A/ja active Pending
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