JP2014109201A - 遠心式送風機 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない風量で高い静圧が求められる場合に、ケーシングの空気流路内の空気が吸込口へ逆流するのを効果的に抑制するとともに、ケーシングの吸込口とは反対側へ周り込む空気も十分に減少させて送風効率を高める。
【解決手段】ケーシング20の側壁25には、羽根車10へ向けて突出するケーシング側第1環状凸部31が形成され、ケーシングの側壁26には、羽根車10へ向けて突出するケーシング側第2環状凸部33が形成されている。羽根車10には、ケーシング20の側壁25に向けて突出する羽根車側環状凸部12bが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、乾燥機、集塵機、選別機などの通風用、機器の冷却用、その他、一般の送風用に用いられる遠心式送風機に関するものである。
従来から、遠心式送風機は、例えば特許文献1、2に開示されているように、羽根車と羽根車を収容するケーシングとを備えており、ケーシングの側壁に形成された空気吸込口から吸い込んだ空気をケーシング内の空気流路に流して静圧を高めてから吐出させるように構成されている。
特許文献1の遠心式送風機の羽根車は、モーターの駆動力が伝達される主板と、主板の側面に固定された複数枚の羽根とを有している。羽根におけるケーシングの吸込口側の縁部には切欠部が設けられている。一方、ケーシングの吸込口側の側壁の内面には、羽根の凹部に挿入される環状凸部が吸込口を囲むように形成されている。
また、特許文献2の遠心式送風機の羽根車は、主板の他に、主板と反対側の側面に設けられる環状側板も備えており、主板と環状側板との間に複数枚の羽根を設けている。ケーシングの吸込口の周縁部は、羽根車の環状側板の内方へ挿入されるように湾曲形成されている。さらに、ケーシングにおける吸込口とは反対側の側壁には、羽根車の外周部が挿入される凹部が形成されている。
特許第5005181号公報 特許第4492743号公報
ところで、各種送風機においては、少ない風量で高い静圧が求められる場合がある。この場合は、ケーシングの空気流路内における静圧が高まって、空気流路の空気がケーシングの側壁と羽根車との間に漏れやすくなるので、そのような空気漏れを防止する構造が必要になる。
特許文献1では、ケーシングの吸込口側の環状凸部を羽根の凹部に挿入することで、羽根車からケーシングの空気流路に一旦吹き出した空気が羽根車とケーシングの側壁との間から吸込口に逆流するのを抑制するようにしているが、羽根車の空気吸込口側には側板が無く、開放されているので、静圧が高まった場合には、逆流を効果的に抑制することが困難であると考えられる。
また、特許文献1では、ケーシングの空気流路の空気が、ケーシングの吸込口と反対側の側壁と、羽根車の主板との隙間に入り込んでしまい、このことによっても効率の低下が懸念される。
そこで、特許文献2のように、ケーシングの吸込口の周縁部を羽根車の環状側板の内方へ挿入することにより、ケーシングの空気流路の空気が吸込口へ逆流するのを抑制するとともに、ケーシングの吸込口とは反対側の側壁に羽根車の外周部を挿入する凹部を設けることにより、ケーシングの空気流路の空気が、ケーシングの吸込口と反対側の側壁と羽根車の主板との隙間に入り込みにくくすることが考えられる。
しかしながら、より高い静圧を求めた場合には、特許文献2の構成でも十分でない場合がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、少ない風量で高い静圧が求められる場合に、ケーシングの空気流路内の空気が吸込口へ逆流するのを効果的に抑制するとともに、ケーシングの吸込口とは反対側へ周り込む空気も十分に減少させて送風効率を高めることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ケーシングの両側壁に環状凸部を設けるとともに、羽根車の回転中心線方向両側に第1板及び第2板を設け、第1板にも環状凸部を設けるようにした。
第1の発明は、羽根車と、
上記羽根車を収容するケーシングとを備え、
上記羽根車を回転駆動して上記ケーシングの側壁の空気吸込口から吸い込んだ空気を、該ケーシング内で上記羽根車の周囲を囲むように形成された空気流路に流出させて該ケーシングから吐出するように構成された遠心式送風機において、
上記羽根車は、回転中心線と直交する方向に延びる第1板と、該第1板に対し回転中心線方向に離れて配置され、該回転中心線と直交する方向に延びる第2板と、上記第1板と上記第2板との間に配置される羽根とを備え、上記第1板側から該第1板と上記第2板との間に空気を吸い込むように構成されており、
上記ケーシングにおける上記羽根車の第1板と対向する第1側壁には、上記羽根車へ向けて突出するとともに、回転中心線周りに環状に延びるケーシング側第1環状凸部が形成され、
上記ケーシングにおける上記羽根車の第2板と対向する第2側壁には、上記羽根車へ向けて突出するとともに、回転中心線周りに環状に延びるケーシング側第2環状凸部が形成され、
上記羽根車の第1板には、上記ケーシングの第1側壁に向けて突出するとともに、回転中心線周りに環状に延びる羽根車側環状凸部が形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、羽根車が回転してケーシングの空気吸込口から吸い込まれた空気は羽根車の第1板側から第1板と第2板との間に吸い込まれてからケーシングの空気流路に流出してケーシングから吐出する。空気流路内の空気は、静圧によって羽根車の第1板とケーシングの第1側壁との間や、羽根車の第2板とケーシングの第2側壁との間に流入しようとする。羽根車の第1板とケーシングの第1側壁との間に流入しようとする空気は、ケーシング側第1環状凸部と羽根車側第1環状凸部とが回転中心線方向に突出しているので、両環状凸部によって羽根車の回転中心方向への流れが阻止される。
また、羽根車の第2板とケーシングの第2側壁との間に流入しようとする空気は、ケーシング側第2環状凸部が回転中心線方向に突出しているので、このケーシング側第2環状凸部によって羽根車の回転中心方向への流れが阻止される。
第2の発明は、第1の発明において、
上記ケーシングの第1側壁には、上記ケーシング側第1環状凸部の内側に、上記羽根車へ向けて突出して回転中心線周りに環状に延びるケーシング側第1小径環状凸部が形成され、
上記ケーシングの第2側壁には、上記ケーシング側第2環状凸部の内側に、上記羽根車へ向けて突出して回転中心線周りに環状に延びるケーシング側第2小径環状凸部が形成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、ケーシングの第1側壁及び第2側壁にそれぞれ多重の環状凸部が形成されることになるので、空気流路内の空気が羽根車の回転中心方向へ流れるのをより効果的に阻止することが可能になる。
第3の発明は、第2の発明において、
上記ケーシング側第1環状凸部と、上記ケーシング側第1小径環状凸部との間に、上記羽根車側環状凸部が挿入されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、ケーシング側第1環状凸部と、ケーシング側第1小径環状凸部との間に羽根車側環状凸部を挿入しているので、羽根車の第1板とケーシングの第1側壁との間に流入しようとする空気が空気吸込口へ流れるのをより効果的に阻止することが可能になる。
第1の発明によれば、羽根車に羽根車側環状凸部を形成し、ケーシングの第1側壁と第2側壁とにケーシング側環状凸部を形成したので、少ない風量で高い静圧が求められる場合に、ケーシング内の空気が空気吸込口へ逆流するのを効果的に抑制することができるとともに、空気吸込口とは反対側へ周り込む空気も十分に減少させて送風効率を高めることができる。
第2の発明によれば、ケーシングの第1側壁及び第2側壁に多重の環状凸部を形成したので、空気流路内の空気が羽根車の回転中心方向へ流れるのをより効果的に阻止することができる。
第3の発明によれば、ケーシング側第1環状凸部とケーシング側第1小径環状凸部との間に羽根車側環状凸部を挿入するようにしたので、空気流路内の空気が空気吸込口へ向けてより一層流れにくくなり、送風効率を高めることができる。
実施形態に係る遠心式送風機を空気吸込口側から見た側面図である。 図1のII−II線断面図である。 羽根車の側面図である。 ケーシングの吸込側部材を内側から見た図である。 本発明に係る遠心式送風機と比較例との静圧を比較したグラフである。 本発明に係る遠心式送風機と比較例との効率を相対比較したグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る遠心式送風機1を空気の吸い込み側から見た側面図である。この遠心式送風機1は、例えば乾燥機、集塵機、選別機などの通風用、機器の冷却用、その他、一般の送風用に用いられるものであり、少ない風量で高い静圧が要求される用途に使用される。
図2にも示すように、遠心式送風機1は、羽根車10と、羽根車10を収容するケーシング20とを備えている。羽根車10は、図2に仮想線で示す電動機Aによって同図に示す水平な回転中心線X周りに回転駆動される。尚、遠心式送風機1は、電動機Aを備える構成としてもよいし、電動機Aを備えない構成としてもよい。また、遠心式送風機1は、図2に示すように羽根車10の回転中心線Xが水平に向く状態で使用することもできるが、回転中心線Xが傾斜した状態や、鉛直に向く状態で使用することもできる。
羽根車10は、電動機A側に配置される主板(第2板)11と、空気の吸い込み側に配置される側板(第1板)12と、複数の羽根13と、ボス14とを備えている。主板11は、羽根車10の回転中心線Xに直交する方向に延びる平板状に形成されており、例えば鋼板等を用いて構成することができる。図3に示すように、主板11の外形は円形であり、図2に示すように、主板11の中心部には、貫通孔11aが形成されている。この貫通孔11aには、ボス14が嵌っている。
ボス14は、略円筒状に形成されている。ボス14の中心部には、電動機Aの出力軸(図示せず)が挿入される中心孔14aが形成されている。ボス14の本体部分には、径方向に貫通して中心孔14aに達するねじ孔14bが形成されている。このねじ孔14bにロック用のねじ(図示せず)をねじ込むことで電動機Aの出力軸をボス14に締結することができるようになっている。
尚、電動機Aの出力軸と羽根車10との固定方法は上記した方法に限られるものではなく、例えば、図示しないが、ボルトと、ボス14の端面に当接する座金とを用い、ボルトを、電動機Aの出力軸の先端面に開口するねじ孔に螺合させて座金を出力軸の先端面に押し付けることによって羽根車10を出力軸に締結固定するようにしてもよい。
ボス14の主板11側にはフランジ部14cが形成されている。フランジ部14cは、主板11の貫通孔11a周縁部に沿って延びており、リベット等の締結部材Bによって主板11に締結されている。
側板12は、主板11に対し回転中心線X方向に所定寸法だけ離れて配置されている。側板12は、回転中心線Xに直交する方向に延びる平板状に形成されており、例えば鋼板等を用いて構成することができる。主板11と側板12とは略平行である。
側板12の外形は主板11と同じ形状である。側板12の中心部には、空気流入口12aが形成されている。空気流入口12aは、主板11の貫通孔11aやボス14の外径よりも大きな円形とされている。側板12における空気流入口12aの周縁部には、ケーシング20の空気吸込口24が形成された側壁(第1側壁)25に向けて突出するとともに、回転中心線X周りに環状に延びる羽根車側環状凸部12bが形成されている。この羽根車側環状凸部12bは、プレス成形法を用いて側板12に一体成形されている。羽根車側環状凸部12bの突出方向基端側は、滑らかに湾曲しており、その基端側において先端へ行くほど回転中心線Xに近づくように形成されている。一方、羽根車側環状凸部12bの突出方向先端部は、回転中心線Xと略平行に延びている。
羽根13は、回転中心線Xの周方向に所定の間隔をあけて配置されており、例えば鋼板等を用いて構成することができる。各羽根13は、主板11と側板12とを所定寸法だけ離した状態で同心状に連結する連結部材としての機能も有している。すなわち、羽根13は、主板11における側板12側の内面から側板12における主板11側の内面まで延びている。羽根13の主板11側の縁部には、主板側かしめ部13aが形成され、また、羽根13の側板12側の縁部には、側板側かしめ部13bが形成されている。主板側かしめ部13aは、主板11を貫通して主板11にかしめられる。側板側かしめ部13bは、側板12を貫通して側板12にかしめられる。これにより、主板11と側板12とが羽根13を介して一体化する。
尚、羽根13の固定方法は上記した方法に限られるものではなく、例えば、スポット溶接等の溶接を用いた固定方法や、リベット等の締結部材を用いた固定方法であってもよい。
羽根13は、主板11の外縁部から回転中心線Xに接近する方向に延びており、緩やかに湾曲している。羽根13の回転中心線X側の縁部は、ボス14のフランジ部14c近傍に達しているが、このフランジ部14cとの間には隙間を確保している。また、羽根13の回転中心線X側の縁部は、側板12の空気流入口12aよりも回転中心線Xに接近するまで延びており、図3に示すように羽根車10を側板12側から見たとき、羽根13の回転中心線X側が側板12の空気流入口12aよりも内側に見える。
ケーシング20は、空気吸込口24が形成された吸込側の側壁25と、電動機A側の側壁(第2側壁)26と、羽根車10の外周を囲むように形成された周壁部27と、空気吐出部28とを備えている。吸込側の側壁25と、電動機A側の側壁26とは、互いに平行である。また、周壁部27は、図4に示すノーズ部27aが羽根車10に最も接近し、ノーズ部27aから周方向に離れるに従って羽根車10の外周部から徐々に離れていくように形成されており、下流側は空気吐出部28に連続している。周壁部27と羽根車10との間に、羽根車10の周囲を囲むように空気流路Rが形成されている。
ケーシング20における羽根車10の側板12と対向する吸込側の側壁25には、羽根車10へ向けて突出するとともに、回転中心線X周りに環状に延びるケーシング側第1環状凸部31(図4にも示す)が形成されている。このケーシング側第1環状凸部31は、羽根車10の羽根車側環状凸部12bよりも大径である。また、ケーシング20の吸込側の側壁25には、羽根車10へ向けて突出するとともに、回転中心線X周りに環状に延びるケーシング側第1小径環状凸部32が形成されている。ケーシング側第1小径環状凸部32は、羽根車10の羽根車側環状凸部12bよりも小径である。さらに、ケーシング20の吸込側の側壁25の外面には、空気吸込口24の周囲に環状の凹部25aが形成されている。吸込側の側壁25の外面は、凹部25aよりも外周側が略平坦に形成されている。
ケーシング側第1環状凸部31及びケーシング側第1小径環状凸部32の突出高さは、同じに設定されており、具体的には、羽根車10を組み付けた状態で、ケーシング側第1環状凸部31と、ケーシング側第1小径環状凸部32との間に、羽根車側環状凸部12bが挿入された状態となるように高さが設定されている。また、ケーシング側第1環状凸部31と、羽根車側環状凸部12bとの径方向の離間距離は、ケーシング側第1小径環状凸部32と、羽根車側環状凸部12bとの径方向の離間距離よりも長く設定されている。
ケーシング20における羽根車10の主板11と対向する電動機A側の側壁26には、羽根車10へ向けて突出するとともに、回転中心線X周りに環状に延びるケーシング側第2環状凸部33が形成されている。このケーシング側第2環状凸部33は、ケーシング側第1環状凸部31と同じ形状である。また、ケーシング20の電動機A側の側壁26には、羽根車10へ向けて突出するとともに、回転中心線X周りに環状に延びるケーシング側第2小径環状凸部34が形成されている。ケーシング側第2小径環状凸部34は、ケーシング側第1小径環状凸部32と同じ形状である。さらに、ケーシング20の電動機A側の側壁26には、空気吸込口24と同じ形状の開口部29が形成されている。この開口部29に電動機Aの出力軸を挿入することができるようになっている。
ケーシング20の電動機A側の側壁26の外面には、開口部29の周囲に環状の凹部26aが形成されている。電動機A側の側壁26の外面は、凹部26aよりも外周側が略平坦に形成されている。
ケーシング20は、回転中心線X方向の略中央部において、吸込側部材21と、電動機側部材22とに2分割されている。吸込側部材21は、吸込側の側壁25と、吸込側の周壁部27と、吸込側の空気吐出部28とが一体成形されている。電動機側部材22は、電動機A側の側壁25と、電動機A側の周壁部27と、電動機A側の空気吐出部28とが一体成形されている。
尚、吸込側部材21の空気吸込口24と、電動機側部材22の開口部29とは同じであり、また、吸込側部材21のケーシング側第1環状凸部31及びケーシング側第1小径環状凸部32は、それぞれ、電動機側部材22のケーシング側第2環状凸部33及びケーシング側第2小径環状凸部34と同じであるので、ケーシング20は左右関係なく使用することができる。
羽根車10は、電動機Aの出力軸によって所定位置に保持されて回転駆動される。羽根車10が回転すると、ケーシング20の空気吸込口24からケーシング20内に吸い込まれた空気が、羽根車10の側板12の空気流入口12aから主板11と側板12との間に流入する。このとき、空気流入口12aの周縁部には、羽根車側環状凸部12bが湾曲形成されているので、空気の流入がスムーズになる。
主板11と側板12との間の空気は、羽根13の間を通ってケーシング20の空気流路Rに流出して集合する。空気流路Rにおいてノーズ部27aから周方向に離れるに従って静圧が高まっていき、静圧が高まった空気は空気吐出部28から吐出される。
空気流路R内の空気は、静圧が高まると、羽根車10の側板12と、ケーシング20の吸込側の側壁25との間から空気吸込口24へ向けて流れようとする。このとき、ケーシング20の吸込側の側壁25には、ケーシング側第1環状凸部31が形成されているので、ケーシング側第1環状凸部31が空気吸込口24へ向かう空気の流れを阻止する。また、羽根車10の側板12には、羽根車側環状凸部12bが形成されているので、羽根車側環状凸部12bも空気吸込口24へ向かう空気の流れを阻止する。さらに、ケーシング20の吸込側の側壁25には、ケーシング側第1小径環状凸部32が形成されているので、ケーシング側第1小径環状凸部32も空気吸込口24へ向かう空気の流れを阻止する。
また、羽根車側環状凸部12bがケーシング側第1環状凸部31及びケーシング側第1小径環状凸部32の間に挿入されているので、空気吸込口24へ向かう空気の流れが効果的に阻止される。
また、空気流路R内の空気は、羽根車10の主板11と、ケーシング20の電動機A側の側壁26との間へ流れようとする。このとき、ケーシング20の電動機A側の側壁26には、ケーシング側第2環状凸部33が形成されているので、ケーシング側第2環状凸部33がその空気の流れを阻止する。さらに、ケーシング20の電動機A側の側壁26には、ケーシング側第2小径環状凸部34が形成されているので、ケーシング側第2小径環状凸部34も空気の流れを阻止する。
次に、図5及び図6に基づいて、本発明に係る遠心式送風機1と、比較例としての遠心式送風機との性能の相違について説明する。比較例は、羽根車側環状凸部、ケーシング側第1環状凸部、ケーシング側第1小径環状凸部、ケーシング側第2環状凸部、ケーシング側第2小径環状凸部が省略されている点で本発明に係る遠心式送風機1とは異なっており、他の部分は同じである。
図5は横軸が風量であり、縦軸が静圧である。本発明に係る遠心式送風機1は、風量が約3m/min以上になると、15m/minまで比較例に比べて高い静圧が得られることが分かる。
また、図6は、横軸が風量であり、縦軸が効率である。最高効率付近において、比較例を100%としたとき、本発明に係る遠心式送風機1は比較例に比べて約2%程度、高い効率が得られることが分かる。
以上説明したように、この実施形態に係る遠心式送風機1によれば、羽根車10の側板12に羽根車側環状凸部12bを形成し、ケーシング20の側壁25と側壁26とにケーシング側環状凸部31,33を形成したので、少ない風量で高い静圧が求められる場合に、ケーシング20内の空気が空気吸込口24へ逆流するのを効果的に抑制することができるとともに、空気吸込口24とは反対側の電動機A側へ周り込む空気も十分に減少させて送風効率を高めることができる。
また、ケーシング20の側壁25及び側壁26に多重の環状凸部31,32,33,34を形成したので、空気流路R内の空気が羽根車10の回転中心方向へ流れるのをより効果的に阻止することができる。
また、ケーシング側第1環状凸部31とケーシング側第1小径環状凸部32との間に羽根車側環状凸部12bを挿入するようにしたので、空気流路R内の空気が羽根車10の回転中心方向へ向けてより一層流れにくくなり、送風効率を高めることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る遠心式送風機は、例えば、乾燥機、集塵機、選別機などの通風用、機器の冷却用、その他、一般の送風用に用いることができる。
1 遠心式送風機
10 羽根車
11 主板(第2板)
12 側板(第1板)
13 羽根
20 ケーシング
24 空気吸込口
25 吸込側の側壁(第1側壁)
26 電動機側の側壁(第2側壁)
31 ケーシング側第1環状凸部
32 ケーシング側第1小径環状凸部
33 ケーシング側第2環状凸部
34 ケーシング側第2小径環状凸部
R 空気流路
X 回転中心線

Claims (3)

  1. 羽根車と、
    上記羽根車を収容するケーシングとを備え、
    上記羽根車を回転駆動して上記ケーシングの側壁の空気吸込口から吸い込んだ空気を、該ケーシング内で上記羽根車の周囲を囲むように形成された空気流路に流出させて該ケーシングから吐出するように構成された遠心式送風機において、
    上記羽根車は、回転中心線と直交する方向に延びる第1板と、該第1板に対し回転中心線方向に離れて配置され、該回転中心線と直交する方向に延びる第2板と、上記第1板と上記第2板との間に配置される羽根とを備え、上記第1板側から該第1板と上記第2板との間に空気を吸い込むように構成されており、
    上記ケーシングにおける上記羽根車の第1板と対向する第1側壁には、上記羽根車へ向けて突出するとともに、回転中心線周りに環状に延びるケーシング側第1環状凸部が形成され、
    上記ケーシングにおける上記羽根車の第2板と対向する第2側壁には、上記羽根車へ向けて突出するとともに、回転中心線周りに環状に延びるケーシング側第2環状凸部が形成され、
    上記羽根車の第1板には、上記ケーシングの第1側壁に向けて突出するとともに、回転中心線周りに環状に延びる羽根車側環状凸部が形成されていることを特徴とする遠心式送風機。
  2. 請求項1に記載の遠心式送風機において、
    上記ケーシングの第1側壁には、上記ケーシング側第1環状凸部の内側に、上記羽根車へ向けて突出して回転中心線周りに環状に延びるケーシング側第1小径環状凸部が形成され、
    上記ケーシングの第2側壁には、上記ケーシング側第2環状凸部の内側に、上記羽根車へ向けて突出して回転中心線周りに環状に延びるケーシング側第2小径環状凸部が形成されていることを特徴とする遠心式送風機。
  3. 請求項2に記載の遠心式送風機において、
    上記ケーシング側第1環状凸部と、上記ケーシング側第1小径環状凸部との間に、上記羽根車側環状凸部が挿入されていることを特徴とする遠心式送風機。
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