JP2014107969A - 直流給電装置、電力制御装置、直流給電システム、および直流給電制御方法 - Google Patents

直流給電装置、電力制御装置、直流給電システム、および直流給電制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽光発電などによる定電流の直流電力を負荷に供給する直流給電装置において、小型かつ簡単な構成で、アークの発生を遮断して安全に負荷を解列する。
【解決手段】直流給電装置1は、定電流の直流電力を発生する直流電源10と、スイッチング素子32を有し直流電源10が発生する直流電力を供給するコンバータ30と、コンバータ30が供給する直流電力の負荷80への接続および解列を行なう開閉部60と、スイッチング素子32および開閉部60を制御する制御部5と、を備え、制御部5は、スイッチング素子32のオン状態を維持してから、開閉部60を接続状態から解列状態に切り替えるように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流給電装置、電力制御装置、直流給電システム、および直流給電制御方法に関するものである。より詳細には、本発明は、太陽電池のような直流電源が発生する定電流の直流電力を負荷に供給する直流給電装置、電力制御装置、直流給電システム、および直流給電制御方法に関するものである。
太陽電池のような直流電源が発生する直流電力は、パワーコンディショナのような電力制御装置によって交流に変換してから、電力系統に売電したり、負荷機器などに交流電力を給電したりすることができる。さらに、太陽電池のような直流電源が発生する直流電力は、直流で駆動する負荷に対しては、直流電力のまま給電することができる。
交流電力を供給する給電システムであれば、交流の負荷機器をシステムから解列する必要が生じた際、リレーを用いて電力を遮断しても、交流の場合は電流ゼロ点が存在するため、当該解列を安全に行うことができる。
一方、高圧の直流電力を供給する給電システムにおいては、交流の場合とは異なり、直流の負荷機器をシステムから解列すると、接点間にアークが発生してノイズの発生やスイッチの故障等の原因となるため、解列そのものが困難である。このような給電システムから直流の負荷を解列するためには、リレーを開状態にする際の電力に対応可能なリレーを設計する必要がある。また、システムを流れる電力が大きい場合、リレーの接点が溶着するなどの問題も生じる。したがって、高電圧・大電流の直流給電システムから直流負荷を解列する際は、アークを遮断することが望ましい。
図3は、従来の直流給電装置を含む直流給電システムの概略構成の一例を示している。図3に示すシステムの例においては、太陽電池のような直流電源110により発電される直流電力は、ノイズフィルタ120を介して、コンバータ130に供給される。このようにして供給された直流電力は、コンバータ130によって必要に応じて昇圧される等してから、インバータ140および/または開閉部160に供給される。インバータ140に供給された直流電力は、当該インバータ140によって交流電力に変換されてから、ノイズフィルタ122および系統連系保護装置150を介して、電力系統190に出力される。このようにして、太陽電池のような直流電源110により発電される直流電力は、交流電力に変換された後、所定の条件のもと、系統に売電することができる。
また、コンバータ130から開閉部160に供給された直流電力は、ノイズフィルタ124などを介して、DC負荷180に供給される。このようにして、太陽電池のような直流電源110により発電される直流電力は、DC負荷180に供給され、直流の負荷機器などに直流電力を給電する。
図3に示すような直流給電システムにおいて、DC負荷180を直流給電システムから解列する際は、消弧装置を用いることにより、アークを抑制することが考えられる。すなわち、図3に示すように、開閉部160において、リレー162,164に、マグネット166,168を、それぞれ設置する。このような構成により、リレー162,164を閉状態から開状態に切り替える際に発生するアークを、マグネット166,168に引き付けて抑制する。
他の例として、トランジスタ(MOSFET)を利用した転流回路により高速な応答を確保しつつ、トランジスタのゲート電圧をCRによる時定数回路によって制御することも考えられる。このようにして、直流給電システムから負荷を解列する際の転流電流を滑らかに低減させることにより、アークを抑える技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
図4は、従来の直流給電装置を含む直流給電システムの概略構成の他の例を示している。図4に示す直流給電システムは、開閉部160’以外は、図3に示した直流給電システムと同様の構成とすることができる。
図4に示すような直流給電システムにおいて、DC負荷180を直流給電システムから解列する際は、転流回路を用いることにより、アークを抑制することが考えられる。すなわち、図4に示すように、開閉部160’においては、リレー162,164の少なくとも一方に、トランジスタ(FET)169を設置する。
このような構成においてDC負荷180を解列する際には、まず、リレー162,164が共に閉じている状態でFET169をオン状態にしてから、FET169と並列接続してあるリレー162を開状態にする。そして、リレー162を開状態にしてから機械的に確実にオフするために数10ms程度の時間間隔を空けた後、FET169をオフ状態にする。この後、リレー164も開状態にすることができる。このような構成において、FET169を流れる電流が定格を満足するものであり、FET169の耐圧が適切であるように設計されていれば、DC負荷180を解列する際に発生するアークは安全に抑制される。また、図4に示す構成において、解列されたDC負荷180を再び接続する際は、上記の手順と逆の手順により、開状態のリレー162,164を閉状態にする。
特開2009−206066号公報
しかしながら、上述した図3に示すような構成においては、マグネットによる消弧装置を設置する必要があるため、開閉部160をはじめとする構成要素のサイズをある程度大きくせざるを得ない。このようなサイズアップは、直流給電システム全体を小型化するに際し障害になり得る。また、このような構成においては、当然、マグネットを利用した回路を設置するため、追加のコストがかかることにもなる。
図4に示すような構成においても、FETによる転流回路を設置する必要があるため、開閉部160’をはじめとする構成要素のサイズをある程度大きくせざるを得ない。また、このような構成においても、FETを利用した回路を設置するため、追加のコストがかかることになる。
本発明の目的は、太陽光発電などによる定電流の直流電力を負荷に供給する直流給電装置において、小型かつ簡単な構成で、アークの発生を遮断して安全に負荷を解列することにある。
上記目的を達成する第1の観点に係る直流給電装置の発明は、
定電流の直流電力を発生する直流電源と、
スイッチング素子を有し、前記直流電源が発生する直流電力を供給するコンバータと、
前記コンバータが供給する直流電力の負荷への接続および解列を行なう開閉部と、
前記スイッチング素子および前記開閉部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記スイッチング素子のオン状態を維持してから、前記開閉部を接続状態から解列状態に切り替えるように制御するものである。
また、前記制御部は、前記スイッチング素子のオン状態を維持して、前記コンバータが供給する直流電流が所定値以下になってから、前記開閉部を接続状態から解列状態に切り替えるように制御してもよい。
また、前記コンバータが供給する直流電流を計測する電流計をさらに備え、
前記制御部は、前記スイッチング素子のオン状態を維持して、前記電流計が計測する直流電流が前記所定値以下になってから、前記開閉部を接続状態から解列状態に切り替えるように制御してもよい。
また、前記直流電源を太陽電池としてもよい。
上記目的を達成する第2の観点に係るパワーコンディショナの発明は、
定電流の直流電力を発生する直流電源と、
スイッチング素子を有し、前記直流電源が発生する直流電力を供給するコンバータと、
前記コンバータが供給する直流電力の負荷への接続および開列を行なう開閉部と、
前記スイッチング素子および前記開閉部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記スイッチング素子のオン状態を維持してから、前記開閉部を接続状態から解列状態に切り替えるように制御するものである。
また、前記制御部は、前記スイッチング素子のオン状態を維持して、前記コンバータが供給する直流電流が所定値以下になってから、前記開閉部を接続状態から解列状態に切り替えるように制御してもよい。
また、前記コンバータが供給する直流電流を計測する電流計をさらに備え、
前記制御部は、前記スイッチング素子のオン状態を維持して、前記電流計が計測する直流電流が前記所定値以下になってから、前記開閉部を接続状態から解列状態に切り替えるように制御してもよい。
また、前記直流電源を太陽電池としてもよい。
上記目的を達成する第2の観点に係る直流給電システムの発明は、
定電流の直流電力を発生する直流電源と、
スイッチング素子を有し、前記直流電源が発生する直流電力を供給するコンバータと、
前記コンバータが供給する直流電力の負荷への接続および開列を行なう開閉部と、
前記スイッチング素子および前記開閉部を制御する制御部と、
前記コンバータが供給する直流電力を交流電力に変換するインバータと、を含み、
前記制御部は、前記スイッチング素子のオン状態を維持してから、前記開閉部を接続状態から解列状態に切り替えるように制御するものである。
また、前記インバータは、さらに、電力系統からの交流電力を直流電力に変換してもよい。
上記目的を達成する第3の観点に係る直流給電の制御方法の発明は、
直流電源が発生する定電流の直流電力を供給するコンバータのスイッチング素子のオン状態を維持するステップと、
前記スイッチング素子のオン状態が維持されてから、前記直流電力の負荷への接続状態を解列状態に切り替えるように制御するステップと、
を有するものである。
また、前記コンバータが供給する直流電流を計測するステップをさらに有し、
前記制御するステップにおいて、前記スイッチング素子のオン状態が維持され、前記コンバータが供給する前記直流電流が所定値以下になってから、当該直流電力の負荷への接続状態を解列状態に切り替えるように制御してもよい。
また、前記制御するステップの後に、前記スイッチング素子をオフ状態にするステップをさらに有してもよい。
また、前記スイッチング素子のオン状態を維持するステップの前に、前記コンバータが供給する直流電流が所定値以上であることを検出するステップをさらに有してもよい。
また、前記スイッチング素子のオン状態を維持するステップの前に、前記コンバータが供給する直流電流が前記所定値以上であることを検出したら、電力系統から解列するステップをさらに有してもよい。
本発明によれば、太陽光発電などによる定電流の直流電力を負荷に供給する直流給電装置において、小型かつ簡単な構成で、アークの発生を遮断して安全に負荷を解列することができる。
本発明の実施形態に係る直流給電システムの概略構成の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る直流給電システムにおける処理の例を説明するフローチャートである。 従来の直流給電システムの概略構成の例を示す図である。 従来の直流給電システムの概略構成の他の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る直流給電装置を含む直流給電システムの概略構成の例を示す図である。図1に示す直流給電システム1は、制御部5、直流電源10、ノイズフィルタ20,22,24、コンバータ30、インバータ40、系統連系保護装置50、開閉部60、電流計70、DC負荷80、および電力系統90を含んで構成される。以下の説明において、従来知られている要素および機能部については、適宜、説明を簡略化または省略する。
制御部5は、直流給電システム1を構成する各機能部を制御および管理する。この制御部5は、少なくとも1つのCPU等のプロセッサにより構成する。本実施形態において特徴的な制御部5による制御は、さらに後述する。この制御部5は、直流給電システム1を構成する各機能部を制御および管理するために、当該各機能部と必要に応じて制御ラインにより接続する。図1に示す直流給電システム1においては、典型的な例として、制御部5は、コンバータ30、インバータ40、開閉部60、および電流計70と、制御ラインにより接続されている。しかしながら、制御部5との制御ラインによる接続は、図1に示す例に限定されるものではなく、必要に応じて各種の機能部と接続することができる。また、制御部5は、直流給電システム1の制御に必要な各種データを記憶する任意のメモリ装置なども備えるものとする。
直流電源10は、定電流の直流電力を発生する。本実施形態において、直流電源10は、例えば太陽電池等の自然エネルギーを利用した発電を行うことができる直流電源とし、典型的には複数の太陽電池アレイで構成することができる。この場合の太陽電池アレイは、例えばシリコン系多結晶太陽電池、シリコン系単結晶太陽電池、またはCIGS等薄膜系太陽電池など、光電変換可能なものであれば任意のものを用いることができ、太陽電池の種類に制限されない。ノイズフィルタ20,22,24は、発生する放射ノイズを抑制したり、伝導ノイズエミッションを低減したりする等の機能を有する。
コンバータ30は、昇圧回路として機能するDC/DCコンバータであり、図1に示すように、ノイズフィルタ20を介して、直流電源10に接続される。コンバータ30は、直流電源10が発生する直流電力を、必要に応じて昇圧させてから出力する。このコンバータ30は、図1に示すように、例えばトランジスタ(MOSFET)によって構成されるスイッチング素子32の他、ダイオード、チョークコイル、およびコンデンサなど、昇圧に必要な要素を備えている。コンバータ30は、スイッチング素子32のスイッチングにより、直流電源10が発生する直流電力の電圧を昇圧および降圧することができる。直流電源10が太陽電池の場合、気象条件等の変化により最大電力点が常に変動するため、コンバータ30は、この最大電力点に追従するMPPT(Maximum Power Point Tracking:最大電力点追従)方式で動作する。制御部5は、コンバータ30の昇圧および降圧ならびに最大電力点追従の動作を制御することができ、特に、スイッチング素子32のスイッチングを制御することができる。
コンバータ30は、図1に示すように、インバータ40および開閉部60に接続される。したがって、コンバータ30が出力する直流電力は、インバータ40および/または開閉部60に供給される。
インバータ40は、直流電力を交流電力に変換するDC/ACインバータであり、図1に示すように、ノイズフィルタ22および系統連系保護装置50を介して、電力系統90に接続される。コンバータ30からインバータ40に供給された直流電力は、当該インバータ40によって交流電力に変換されてから、ノイズフィルタ22および系統連系保護装置50を介して、電力系統90に出力される。このようにして、太陽電池のような直流電源10により発電される直流電力は、交流電力に変換された後、所定の条件のもと、系統に売電することができる。制御部5は、インバータ40のAC/DCの変換を制御することができる。
系統連系保護装置50は、系統連系保護リレースイッチ52,54を備えている。電力系統90または直流給電システム1に異常が発生した場合などは、このリレースイッチ52,54を開状態にすることにより、直流給電システム1を系統連系から解列することができる。
開閉部60は、図1に示すように、ノイズフィルタ24、電流計70、および接点72,74を介して、DC負荷80に接続される。したがって、コンバータ30から開閉部60に供給された直流電力は、ノイズフィルタ24および電流計70を介して、DC負荷80に供給される。このようにして、太陽電池のような直流電源10により発電される直流電力は、DC負荷80に供給され、直流の負荷機器などに直流電力を給電する。
また、開閉部60は、スイッチ62,64を備えており、このスイッチ62,64を切り替えることにより、コンバータ30が供給する直流電力のDC負荷80への接続および解列を行うことができる。すなわち、本実施形態において、開閉部60の開閉を切り替える操作を行うことにより、DC負荷80を給電システム1から解列することができる。制御部5は、開閉部60の開閉の切り替えを制御することができる。
電流計70は、例えばカレントトランスなどで構成することができ、コンバータ30がDC負荷80に供給する直流電流を計測する。電流計70が計測する直流電流は、制御部5に通知されるようにするか、または、電流計70が計測する直流電流を制御部5が検出するのが好適である。
直流給電システム1において、例えば夜中のように太陽光の得られない時間帯など、太陽電池のような直流電源が発生する直流電力をDC負荷に対して供給できないこともある。このような場合、直流給電システム1は、電力系統90から買電した交流電力を、インバータ40により直流電力に変換してから、DC負荷80に供給することもできる。このため、インバータ40は、双方向AC/DCインバータとしてもよい。
次に、本実施形態に係る直流給電システム1による負荷の解列処理について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る直流給電システム1による負荷の解列処理の例を説明するフローチャートである。図2に示す処理は、主として制御部5が他の機能部または要素を制御することにより行うことができる。
以下説明する負荷の解列処理においては、直流給電システム1からDC負荷80を解列する際に、アークが発生しないようにする。ここで、直流給電システム1からDC負荷80を解列するとは、具体的には、開閉部60を接続状態から解列状態に切り替える、すなわち、スイッチ62,64を閉状態から開状態に切り替えることを意味する。
本実施形態において、直流給電システム1からDC負荷80を解列することが必要になるのは、例えば事故などにより、DC負荷80に供給される直流電力が異常に大きくなる場合などが考えられる。このような状況が発生する例としては、例えばDC負荷80に流れるはずの電流がショートした場合などが想定される。このように異常電流が流れる場合とは、直流給電システム1からDC負荷80を解列すべき一例である。その他、例えばタイマーにより直流給電システム1をシャットダウンする場合など、直流給電システム1の動作終了時、または直流給電システム1の点検またはメンテナンス時などにも、DC負荷80を解列することが必要になることは想定される。
以下、DC負荷80に供給される電流が異常と認められる程度に大きくなった場合に、直流給電システム1からDC負荷80を解列する処理を行う場合を例として説明する。図2に示す処理が開始する際に、コンバータ30は、スイッチング素子32のスイッチングにより、直流電源10が発生する直流電力の電圧を昇圧および降圧を行っているものとする。
図2に示す処理が開始すると、制御部5は、電流計70が所定値以上の電流を検出したか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11においては、DC負荷80に供給される電流が異常と認められる程度の大きさの電流値を、制御部5において予め設定して記憶しておくようにする。
ステップS11において、電流計70が所定値以上の電流を検出したら、制御部5は、系統連系保護装置50の系統連系保護リレースイッチ52,54を解列するように制御する(ステップS12)。これにより、直流給電システム1は電力系統90から解列される。ステップS12において系統連系保護リレースイッチ52,54が解列されたら、制御部5は、インバータ40の動作を停止するように制御する(ステップS13)。
ステップS13においてインバータ40が停止したら、制御部5は、スイッチング素子32のスイッチングが行われている状態を停止させ、スイッチング素子32をオン状態で維持するように制御する(ステップS14)。直流電源10が太陽電池のように定電流の直流電力を発生する場合、コンバータ30のスイッチング素子32をオン状態のまま維持することができる。定電圧源の場合とは異なり、定電流源においては流れる電流が制限されるため、昇圧回路のスイッチング素子が焼けて破壊されたりせずに、スイッチング素子のオン状態を維持することができる。
ステップS14においてスイッチング素子32のオン状態が維持されると、直流電源10からの直流電流はスイッチング素子32を流れて、コンバータ30からインバータ40側には流れなくなる。また、コンバータ30はこの時点でまだDC負荷80にも接続されているため、コンバータ30に残留するエネルギーはDC負荷80に吸収されることにより、開閉部60における電圧は比較的短時間で低くなる。そこで、本実施形態においては、制御部5は、電流計70が検出する電流が所定値以下に下がったか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15においては、開閉部60を解列しても接点間にアークが発生しない程度の大きさの電流値を、制御部5において予め設定して記憶しておくようにする。
ステップS15において電流計70が検出する電流が所定値以下に下がったと判定されたら、制御部5は、開閉部60のスイッチ62,64の少なくとも一方を接続状態から解列状態に切り替える(ステップS16)。ステップS16においては、電流計70が検出する直流電力すなわち開閉部60を流れる直流電力の電圧は充分少なくなっているため、開閉部60を解列しても接点間にアークは発生しない。ステップS16において開閉部60を接続状態から解列状態に切り替えたら、制御部5は、オン状態が維持されているスイッチング素子32を、オフ状態に切り替えることができる(ステップS17)。
このように、本実施形態において、制御部5は、スイッチング素子32のオン状態を維持してから、開閉部60を接続状態から解列状態に切り替えるように制御する。この時、制御部5は、スイッチング素子32のオン状態を維持して、コンバータ30が供給する直流電流が所定値以下になってから、開閉部60を接続状態から解列状態に切り替えるように制御するのが好適である。さらに、この場合、制御部5は、スイッチング素子32のオン状態を維持して、電流計70が計測する直流電流が所定値以下になってから、開閉部60を接続状態から解列状態に切り替えるように制御するのが好適である。
以上説明したように、本実施形態によれば、高電圧・大電流の直流リレーにおいて、特別な消弧装置や転流回路を設けることなく、直流の負荷をリレーから解列する際に発生する接点間のアークを確実に遮断することができる。本実施形態においては、コンバータを介して供給される高電圧・大電流の直流電力を遮断するに際し、昇圧回路のスイッチングをオン状態で維持している間に開列することにより、接点間のアークが発生しないようにすることができる。したがって、本実施形態によれば、アークを発生させずに直流の負荷を安全に解列可能な直流給電システムを小型化できるとともに、機器の構成を簡素化することに起因して低コスト化することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の機能部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、上述した本発明の各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせて実施することもできる。
上述した実施形態は、装置の発明として直流給電システム1の説明をしたが、本発明は、直流給電システム1のようなシステムにおける直流給電の制御方法とすることもできる。この場合、本発明は、直流電源10が発生する定電流の直流電力を供給するコンバータ30のスイッチング素子32のオン状態を維持するステップと、スイッチング素子32のオン状態が維持されてから、直流電源10が発生する直流電力の負荷80への接続状態を解列状態に切り替えるように制御するステップと、を有する方法とすることができる。また、本発明は、例えば図2において説明したような処理の流れに沿う方法の発明としても実施することができる。
さらに、上述した実施形態は、図1に示した構成の全体を直流給電システム1として説明した。しかしながら、図1に示した構成は直流給電システム1を典型例として示したものであり、本発明は、図1において説明した構成に限定されるものではない。
また、図1において説明した構成の各機能部を種々抽出することにより、本発明を実施することもできる。例えば、図1に示した構成において、DC負荷80を除いたものを、本発明に係る直流給電装置とすることができる。また、さらに系統電力90を除いたものを、本発明に係る直流給電装置としてもよい。
さらに、例えば、図1に示した構成において、直流電源10、DC負荷80、および系統電力90を除いたものを、本発明に係る例えばパワーコンディショナのような電力制御装置とすることができる。特に、本実施形態に係る制御部5は、典型的にはパワーコンディショナに内蔵される機能部とすることができる。
また、上述した実施形態では、直流電源10を太陽電池として説明したが、本発明に係る直流電源は、定電流の直流電力を発生するものであれば、例えば風力発電または水力発電による発電部としてもよい。
さらに、上述した実施形態では、電流計70が電流を計測する際の所定の閾値は、制御部5に内蔵されるメモリに記憶しておくものとして説明した。しかしながら、このようなメモリは、制御部5の外部に設けることもできるし、あるいは制御部5が直流給電システム1の外部からの通信により受信することもできる。
また、上述した実施形態において、制御部5と、各種機能部または要素との間における信号の送受信については、例えばECHONET Lite、およびZigBeeなどのような、各種プロトコルまたは規格などに準拠した各種の通信を用いることができる。
1 直流給電システム
5 制御部
10 直流電源(太陽電池)
20,22,24 ノイズフィルタ
30 コンバータ
32 スイッチング素子
40 インバータ
50 系統連系保護装置
52,54 系統連系保護リレースイッチ
60 開閉部
62,64 スイッチ
70 電流計
72,74 接点
80 DC負荷
90 電力系統

Claims (15)

  1. 定電流の直流電力を発生する直流電源と、
    スイッチング素子を有し、前記直流電源が発生する直流電力を供給するコンバータと、
    前記コンバータが供給する直流電力の負荷への接続および解列を行なう開閉部と、
    前記スイッチング素子および前記開閉部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記スイッチング素子のオン状態を維持してから、前記開閉部を接続状態から解列状態に切り替えるように制御する、直流給電装置。
  2. 前記制御部は、前記スイッチング素子のオン状態を維持して、前記コンバータが供給する直流電流が所定値以下になってから、前記開閉部を接続状態から解列状態に切り替えるように制御する、請求項1に記載の直流給電装置。
  3. 前記コンバータが供給する直流電流を計測する電流計をさらに備え、
    前記制御部は、前記スイッチング素子のオン状態を維持して、前記電流計が計測する直流電流が前記所定値以下になってから、前記開閉部を接続状態から解列状態に切り替えるように制御する、請求項2に記載の直流給電装置。
  4. 前記直流電源を太陽電池とする、請求項1に記載の直流給電装置。
  5. 定電流の直流電力を発生する直流電源と、
    スイッチング素子を有し、前記直流電源が発生する直流電力を供給するコンバータと、
    前記コンバータが供給する直流電力の負荷への接続および開列を行なう開閉部と、
    前記スイッチング素子および前記開閉部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記スイッチング素子のオン状態を維持してから、前記開閉部を接続状態から解列状態に切り替えるように制御する、パワーコンディショナ。
  6. 前記制御部は、前記スイッチング素子のオン状態を維持して、前記コンバータが供給する直流電流が所定値以下になってから、前記開閉部を接続状態から解列状態に切り替えるように制御する、請求項5に記載のパワーコンディショナ。
  7. 前記コンバータが供給する直流電流を計測する電流計をさらに備え、
    前記制御部は、前記スイッチング素子のオン状態を維持して、前記電流計が計測する直流電流が前記所定値以下になってから、前記開閉部を接続状態から解列状態に切り替えるように制御する、請求項6に記載のパワーコンディショナ。
  8. 前記直流電源を太陽電池とする、請求項5に記載のパワーコンディショナ。
  9. 定電流の直流電力を発生する直流電源と、
    スイッチング素子を有し、前記直流電源が発生する直流電力を供給するコンバータと、
    前記コンバータが供給する直流電力の負荷への接続および開列を行なう開閉部と、
    前記スイッチング素子および前記開閉部を制御する制御部と、
    前記コンバータが供給する直流電力を交流電力に変換するインバータと、を含み、
    前記制御部は、前記スイッチング素子のオン状態を維持してから、前記開閉部を接続状態から解列状態に切り替えるように制御する、直流給電システム。
  10. 前記インバータは、さらに、電力系統からの交流電力を直流電力に変換する、請求項9に記載の直流給電システム。
  11. 直流電源が発生する定電流の直流電力を供給するコンバータのスイッチング素子のオン状態を維持するステップと、
    前記スイッチング素子のオン状態が維持されてから、前記直流電力の負荷への接続状態を解列状態に切り替えるように制御するステップと、
    を有する、直流給電の制御方法。
  12. 前記コンバータが供給する直流電流を計測するステップをさらに有し、
    前記制御するステップにおいて、前記スイッチング素子のオン状態が維持され、前記コンバータが供給する前記直流電流が所定値以下になってから、当該直流電力の負荷への接続状態を解列状態に切り替えるように制御する、請求項11に記載の制御方法。
  13. 前記制御するステップの後に、前記スイッチング素子をオフ状態にするステップをさらに有する、請求項12に記載の制御方法。
  14. 前記スイッチング素子のオン状態を維持するステップの前に、前記コンバータが供給する直流電流が所定値以上であることを検出するステップをさらに有する、請求項11に記載の制御方法。
  15. 前記スイッチング素子のオン状態を維持するステップの前に、前記コンバータが供給する直流電流が前記所定値以上であることを検出したら、電力系統から解列するステップをさらに有する、請求項14に記載の制御方法。
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