JP2014107650A - リンクアグリゲーション故障検出装置およびリンクアグリゲーション故障検出プログラム - Google Patents

リンクアグリゲーション故障検出装置およびリンクアグリゲーション故障検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通信ネットワークのリンクアグリゲーションの設定箇所を推定し、リンクアグリゲーションの故障を検出する、リンクアグリゲーション故障検出装置およびリンクアグリゲーション故障検出プログラムを提供する。
【解決手段】リンクアグリゲーション故障検出装置1は、監視対象となる装置100のすべてのリンクについてのトラフィック量情報を取得し、装置100に接続されるすべてのリンクの中から2つのリンク(リンクペア)をフルメッシュで抽出し、2つのリンクそれぞれのトラフィック量の差分に基づくLAG推定スコアを計算する。そして、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、LAG推定スコアが所定の閾値以下のリンクペアを抽出し、リンクアグリゲーションの設定が推定される箇所を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信ネットワークのリンクアグリゲーション(LAG:Link Aggregation)設定箇所を推定し、リンクアグリゲーション故障を検出する、リンクアグリゲーション故障検出装置およびリンクアグリゲーション故障検出プログラムに関する。
IP(Internet Protocol)ネットワークにおいて、2装置間を接続する場合、2装置をリンク1本でのみ接続する方式に加え、2装置間を複数のリンクでつなぎ、複数のリンクにトラフィックを分配し、2装置間の通信帯域を拡大するリンクアグリゲーション(LAG)という手法が一般的に用いられている(非特許文献1参照)。
例えば、図5に示すように、装置100(100A)と装置100(100B)との間で、10Gbit/s伝送が可能なリンク201,202,203,204の4本を用い、装置100(100A)側でこの4本のリンクにリンクアグリゲーション(LAG)を設定すると、装置100(100A)は、リンク201,202,203,204にトラフィックを分配して流すことが可能となる。
ここで、リンクアグリゲーション(LAG)において各リンクにトラフィックを分配するため、パケットに含まれる送信元IPアドレスや送信先IPアドレス、ポート番号、MACアドレス等のヘッダ情報にハッシュ関数を適用し、ハッシュ値から出力先のリンクを決定する方式等が用いられる。なお、このハッシュを利用した方式に基づき、本発明は、装置100(100A)と装置100(100B)間のリンクアグリゲーション(LAG)が設定された複数のリンクそれぞれに、トラフィックが等配分されることを前提とする。
上記の方式により、図5に示す装置100(100A)から装置100(100B)向けの通信では、10Gbit/s×4=40Gbit/sの帯域で使用することができるようになる。装置100(100B)にも同様の設定を行うと、装置100(100A),装置100(100B)間では双方で40Gbit/sの通信が可能となる。
また、例えば、リンク204が障害等で故障した場合、装置100(100A)がリンク204の故障を検知できたときは、リンク204へ送信していたパケットを、残りのリンク201,202,203を用いて各リンクの上限帯域を超過しない範囲で送信することができる。なお、装置100(100A)がリンク204の故障を検知できないとき、装置100(100A)は、故障したリンク204へパケットを送信し続けることになる。
一方、リンク毎の入力帯域や出力帯域、流通トラフィック量の監視は、SNMP(Simple Network Management Protocol)等を用いて一般的に行われている。例えば、各装置100が備えるMIB(Management Information Base)に格納された、前記したリンク毎の入力帯域や出力帯域、流通トラフィック量等の情報を、SNMPマネージャによりリンクのインタフェース毎に収集することができる(非特許文献2,3参照)。
"IEEE P802.3av Task Force",[online],[平成24年11月6日検索],インターネット<URL:http://www.ieee802.org/3/av/> " Management Information Base for Network Management of TCP/IP-based internets:MIB-II",[online],March 1991,IETF RFC1213,[平成24年11月6日検索],インターネット<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc1213.txt> "An Architecture for Describing Simple Network Management Protocol (SNMP) Management Frameworks",[online],[平成24年11月6日検索],インターネット<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc3411.txt>
このリンクアグリゲーション(LAG)を構成するリンク群の中で、いずれかのリンクが故障した場合は、SNMP trap等の警報の発出や、Syslog等のログ情報の出力により、その故障状況を把握することが可能である。しかしながら、これらの情報が出力されず、かつ、装置100が自動で当該異常リンクのトラフィックを別リンクに迂回させた場合は、ping等による導通試験でも当該異常リンクを通らないこととなり、リンク故障を検出できない。
また、トラフィック分配機構の異常や設定誤り等の原因によりトラフィックが各リンクへ等配分されない状況については、各リンク単体ではトラフィックが導通しており、リンク故障の際のような警報やログは出力されない。加えて、各リンクのトラフィック量が異なる一方で、周期性がどのリンクでも変わらない場合には、目視等で本障害を認識することは難しい。例えば、図6(a)に示すように、トラフィック分配機構の異常等により、リンク204のトラフィック量が、他のリンクのトラフィック量よりも減少している場合においても、図6(b)に示すように、各リンクのパケットの疎通が確保されており、トラフィック量の周期性が変わらないときは、異常を検出することが難しい。なお、リンクアグリゲーション(LAG)が設定されている各リンクにおいて、トラフィックが等配分されないことを、以下、「トラフィック等分トラブル」と称して説明する。
このような背景を鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、通信ネットワークのリンクアグリゲーション(LAG)の設定箇所を推定し、リンクアグリゲーションの故障を検出することができる、リンクアグリゲーション故障検出装置およびリンクアグリゲーション故障検出プログラムを提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、ネットワークに収容される2つの装置間を複数のリンクで接続することより通信帯域を拡大し、前記複数のリンクそれぞれのトラフィック量を等配分するリンクアグリゲーション(LAG)の故障を検出するリンクアグリゲーション故障検出装置であって、前記複数のリンクのうちから選択された2つのリンクにリンクアグリゲーションが設定されているか否かを判定するための所定の閾値が記憶される記憶部と、前記装置に接続されるすべてのリンクの所定の時刻T2におけるトラフィック量を取得するトラフィック情報取得部と、前記装置に接続されるすべてのリンクについて、フルメッシュで2つのリンクを抽出し、前記抽出した2つのリンクの前記トラフィック量の差分に基づき、前記差分が小さい程小さな値が算出されリンクアグリゲーションが設定されている可能性を高いことを示すLAG推定スコアを、前記抽出した2つのリンクを示すリンクペアのすべてについて計算するLAG推定スコア計算部と、前記リンクペアそれぞれのLAG推定スコアが、前記記憶部に記憶された所定の閾値以下か否かを判定し、前記リンクペアそれぞれと当該リンクペアの判定結果とを対応付けた前記時刻T2におけるLAG推定結果情報を生成し、当該LAG推定結果情報に含まれるリンクペアのうち、前記LAG推定スコアが前記所定の閾値以下のリンクペアを抽出し、前記抽出した所定の閾値以下のリンクペアを構成するリンク群を、リンクアグリゲーションが設定されている箇所と推定するLAG推定部と、を備えることを特徴とするリンクアグリゲーション故障検出装置とした。
このように、リンクアグリゲーション故障検出装置は、所定の時刻T2における2つのリンク(リンクペア)のトラフィック量の差分に基づきLAG推定スコアを計算し、そのLAG推定スコアが所定の閾値以下のリンクペアを抽出することにより、時刻T2においてリンクアグリゲーションが設定されている箇所を推定することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、前記記憶部には、リンクアグリゲーションが前記装置のリンクに設定された時点においてリンクアグリゲーションを設定したリンクペアを示すLAG設定情報、または、前記時刻T2より前の所定の時刻T1における前記LAG推定結果情報が、さらに記憶されており、前記時刻T2におけるLAG推定結果情報に含まれる前記LAG推定スコアが前記所定の閾値以下のリンクペアと、前記LAG設定情報に示されるリンクペア、または、前記時刻T1におけるLAG推定結果情報に含まれる前記LAG推定スコアが前記所定の閾値以下のリンクペアと、を比較し、リンクアグリゲーションが設定されたと推定されるリンクペアの組み合わせに差異がある場合に、当該差異があることを示す異常判定結果情報を生成して出力する異常判定部を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載のリンクアグリゲーション故障検出装置とした。
このように、リンクアグリゲーション故障検出装置は、時刻T2におけるLAG推定スコアが所定の閾値以下のリンクペアと、LAG設定情報に示されるリンクペア、または、時刻T2より前の所定の時刻T1におけるLAG推定スコアが所定の閾値以下のリンクペアと、を比較し、リンクアグリゲーションが設定されたと推定されるリンクペアの組み合わせに差異がある場合に、リンクアグリゲーションの構成状況に変化があり、トラフィック等分トラブルが発生したものとして異常判定結果情報を出力することができる。
また、請求項3に記載の発明は、ネットワークに収容される2つの装置間を複数のリンクで接続することより通信帯域を拡大し、前記複数のリンクそれぞれのトラフィック量を等配分するリンクアグリゲーション(LAG)の故障を検出するため、前記複数のリンクのうちから選択された2つのリンクにリンクアグリゲーションが設定されているか否かを判定するための所定の閾値が記憶された記憶手段を備えているコンピュータに、前記装置に接続されるすべてのリンクの所定の時刻T2におけるトラフィック量を取得する手順と、前記装置に接続されるすべてのリンクについて、フルメッシュで2つのリンクを抽出し、前記抽出した2つのリンクの前記トラフィック量の差分に基づき、前記差分が小さい程小さな値が算出されリンクアグリゲーションが設定されている可能性を高いことを示すLAG推定スコアを、前記抽出した2つのリンクを示すリンクペアのすべてについて計算する手順と、前記リンクペアそれぞれのLAG推定スコアが、前記記憶手段に記憶された所定の閾値以下か否かを判定し、前記リンクペアそれぞれと当該リンクペアの判定結果とを対応付けた前記時刻T2におけるLAG推定結果情報を生成し、当該LAG推定結果情報に含まれるリンクペアのうち、前記LAG推定スコアが前記所定の閾値以下のリンクペアを抽出し、前記抽出した所定の閾値以下のリンクペアを構成するリンク群を、リンクアグリゲーションが設定されている箇所と推定する手順と、を実行させるためのリンクアグリゲーション故障検出プログラムとした。
このように、リンクアグリゲーション故障検出プログラムによれば、一般的なコンピュータに、所定の時刻T2における2つのリンク(リンクペア)のトラフィック量の差分に基づきLAG推定スコアを計算し、そのLAG推定スコアが所定の閾値以下のリンクペアを抽出することにより、時刻T2においてリンクアグリゲーションが設定されている箇所を推定する手順を実行させることができる。
本発明によれば、通信ネットワークのリンクアグリゲーション(LAG)の設定箇所を推定し、リンクアグリゲーションの故障を検出する、リンクアグリゲーション故障検出装置およびリンクアグリゲーション故障検出プログラムを提供することができる。
本実施形態に係るリンクアグリゲーション故障検出装置を含むシステムの全体構成を示す図である。 本実施形態に係るリンクアグリゲーション故障検出装置による、リンクアグリゲーション異常検出処理を説明するための図である。 本実施形態に係るリンクアグリゲーション故障検出装置の構成例を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係るリンクアグリゲーション故障検出装置による、リンクアグリゲーション推定処理およびリンクアグリゲーション異常検出処理の流れを示すフローチャートである。 リンクアグリゲーションが設定された従来の通信システムを説明するための図である。 従来の通信システムにおけるリンクアグリゲーション故障検出の課題を説明するための図である。
次に、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)におけるリンクアグリゲーション故障検出装置1等について説明する。
<概要>
まず、本実施形態に係るリンクアグリゲーション故障検出装置1が実行する処理の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係るリンクアグリゲーション故障検出装置1を含むシステムの全体構成を示す図である。
図1に示すように、リンクアグリゲーション故障検出装置1(1A,1B)は、図5に示した従来の通信システムにおける1つの装置100(100A,100B)毎に通信可能に接続されて構成される。なお、本実施形態においては、リンクアグリゲーション故障検出装置1を、各装置100とは別装置として説明するが、リンクアグリゲーション故障検出装置1が備える各機能(詳細は後記)を、各装置100内に備えるようにしてもよい。
また、装置100は、通信ネットワーク内において、少なくともパケットの送受信を実行する機能を備えたネットワーク装置である。この装置100は、例えば、SNMP等により、自身のリンク毎のトラフィック量等の情報を収集し外部装置(リンクアグリゲーション故障検出装置1等)に出力する機能も備える。
リンクアグリゲーション故障検出装置1は、監視対象となる装置100のすべてのリンクについての送信トラフィック量や受信トラフィック量等のトラフィック量に関する情報を取得し、リンクアグリゲーション(LAG)が設定されたリンク群の推定処理(以下、「リンクアグリゲーション推定処理」と称す。)を実行する。また、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、リンクアグリゲーションの設定情報(後記する「LAG設定情報132」)、または、所定の時刻(時刻T1:時刻T2より前の過去の時点)のリンクアグリゲーションの推定結果と、所定の時刻(時刻T2:例えば、現在の時点)のリンクアグリゲーションの推定結果とを比較し、リンクアグリゲーションの構成状況に変化があった場合に、リンクアグリゲーションのトラフィック等分トラブルが発生したものとして、警報を出力する(以下、「リンクアグリゲーション異常検出処理」と称す。)。
(リンクアグリゲーション推定処理)
リンクアグリゲーション故障検出装置1は、リンクアグリゲーション推定処理を、以下のロジックに基づき実行する。
リンクアグリゲーション(LAG)を設定したリンク群では、トラフィックは各リンクに等配分される。このため、リンクアグリゲーションを設定したリンク群の任意の2つのリンク、リンクL1,L2においては、リンクL1,L2の送信トラフィック量の差分を用いた下記のLAG推定スコアが所定の閾値Thresh_out以下となる。
送信トラフィックによるLAG推定スコア:
Score_out=(abs(L1_out−L2_out) / min[avg(L1_out),avg(L2_out)]) …(式1)
ここで、L1_outは、リンクL1の送信トラフィック量を表し、L2_outは、リンクL2の送信トラフィック量を表す。分母は、リンクL1若しくはリンクL2の送信トラフィック量平均値のうちの小さい方を表し、分子は、リンクL1,L2の送信トラフィック量の差分の絶対値を表している。
リンクL1,L2の送信トラフィック量の差分が、リンクL1,L2において流れているトラフィック量平均値のスケールと比して増大する場合に本スコアも増加する。一方、リンクL1,L2の送信トラフィック量の差分が小さい場合、リンクアグリゲーションが設定されている可能性が高く、リンクアグリゲーション(LAG)が正常に設定された状態である場合には、本LAG推定スコア≒0となる。
リンクアグリゲーション故障検出装置1は、ある時刻T1において、装置100に接続されるすべてのリンクについてフルメッシュで2つのリンクの組(以下、「リンクペア」と呼ぶことがある。)を抽出してLAG推定スコア(Score_out)を計算し、その計算結果が所定の閾値Thresh_out以下か否かを判定する。そして、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、その判定結果から所定の閾値Thresh_out以下となるリンクペア(Gr_LAG_t1)を抽出することにより、ネットワーク中にリンクアグリゲーションとして推定される箇所を検出する。
例えば、図1に示すように、リンクアグリゲーション故障検出装置1(1A)は、時刻T1において、装置100(100A)に接続されるすべてのリンク(リンク201,202,203,204,211)を対象としてフルメッシュでリンクペアを抽出し、LAG推定スコア(Score_out)を計算する。この場合、リンク201〜204間では、送信トラフィック量が変わらないため、LAG推定スコア(Score_out)≒0であり、閾値Thresh_out以下となる。一方、リンク211対リンク201〜204では、送信トラフィック量が異なるため、LAG推定スコア(Score_out)が閾値Thresh_outを超える結果となる。よって、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、リンク201〜204のリンク群をリンクアグリゲーションが設定された箇所と推定する。
なお、LAG推定スコアを計算する場合に、ある1時点の時刻T1のトラフィックデータを用いる他に、時刻T1+Δt1の間等のトラフィック量平均値を用いるようにしてもよい。
また、受信トラフィックを用いたLAG推定スコアを、前記した(式1)と同様に、以下の(式2)のように定義することができる。
受信トラフィックによるLAG推定スコア:
Score_in=(abs(L1_in−L2_in) / min[avg(L1_in),avg(L2_in)]) …(式2)
ここで、L1_inは、リンクL1の受信トラフィック量を表し、L2_inは、リンクL2の受信トラフィック量を表す。
リンクアグリゲーション故障検出装置1は、この受信トラフィックによるLAG推定スコア(Score_in)を計算し、所定の閾値Thresh_in以下となるリンクペアGr_LAG_t1を抽出することにより、送信トラフィックによる処理と同様に、装置100に接続されるリンク群のうち、リンクアグリゲーションの設定が推定される箇所を検出することができる。
また、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、送信トラフィックによるLAG推定スコア(Score_out)と、受信トラフィックによるLAG推定スコア(Score_in)との合計値Score_both=Score_out+Score_inを計算し、その合計値Score_bothが所定の閾値Thresh_both以下となるリンクペアGr_LAG_t1を抽出することにより、装置100に接続されるリンク群のうち、リンクアグリゲーションの設定が推定される箇所を検出するようにしてもよい。
なお、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、同一の装置100における、送信トラフィックを用いたLAG推定の結果(後記するLAG推定結果情報134)、受信トラフィックを用いたLAG推定の結果、送信および受信の両トラフィックを用いたLAG推定の結果、のそれぞれまたはいずれかの組み合わせにおいて、リンクアグリゲーションが設定されていると推定されるリンクペアが異なる場合には、異常として警報を出力するようにしてもよい。
(リンクアグリゲーション異常検出処理)
次に、リンクアグリゲーション異常検出処理について説明する。
リンクアグリゲーション故障検出装置1は、所定の時刻T2(時刻T1より後の時刻)において前記したリンクアグリゲーション推定処理を実行する。このとき、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、装置100に接続されるすべてのリンクについてフルメッシュで、LAG推定スコア(Score_out、Score_in、Score_bothの少なくともいずれか1つ)を計算し、これらのLAG推定スコアに対応する所定の閾値以下のリンクペア(Gr_LAG_t2)を抽出する。そして、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、その時刻T2でのLAG推定の結果(Gr_LAG_t2)と、LAG判定の基準データ(Gr_LAG_ref)とに含まれるリンクペアを比較し、リンクアグリゲーションと判定されたリンクペアの組み合わせに差異がある場合には、リンクアグリゲーションの構成状況に変化があったとして警報を出力する。
なお、このLAG判定の基準データ(Gr_LAG_ref)としては、ネットワーク管理用にネットワーク管理装置(不図示)の設備DB等に別途保存されたLAGの設定情報(LAG設定情報132:リンクアグリゲーションを設定したリンクペアの組み合わせの情報)や、時刻T1でのLAG推定の結果(Gr_LAG_t1)を用いることができる。
図2は、本実施形態に係るリンクアグリゲーション故障検出装置1による、リンクアグリゲーション異常検出処理を説明するための図である。
図2(a)に示すように、例えば、LAG判定の基準データ(Gr_LAG_ref)として、リンク201〜204がリンクアグリゲーションの設定が推定された箇所であるとする。この場合において、時刻T2でのLAG推定の結果(Gr_LAG_t2)が、図2(b)に示すように、リンク201〜203がリンクアグリゲーションの設定が推定された箇所である場合に、リンクアグリゲーションとして設定が推定された箇所に差異があり、リンクアグリゲーションの構成状況に変化があったとして警報を出力する。
このようにすることにより、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、通信ネットワークにおいてリンクアグリゲーション(LAG)の設定箇所を推定することが可能となる。また、これまで検出が難しかったリンクアグリゲーション(LAG)におけるトラフィック等分トラブルを検出することができる。
<リンクアグリゲーション故障検出装置>
図3は、本実施形態に係るリンクアグリゲーション故障検出装置1の構成例を示す機能ブロック図である。
リンクアグリゲーション故障検出装置1は、監視対象となる装置100等に接続されたすべてのリンクについてのトラフィック量に関する情報を取得し、リンクアグリゲーションが設定されたリンクを推定する。また、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、ある時点でのLAG推定の結果と、LAG判定の基準データ(Gr_LAG_ref)とに含まれるリンクペアを比較し、リンクアグリゲーションの設定が推定されたリンクペアの組み合わせに差異がある場合には、リンクアグリゲーションの構成状況に変化があったとして警報を出力する。つまり、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、リンクアグリゲーションにおいてトラフィック等分トラブルが発生したものとして、警報を出力する。
このリンクアグリゲーション故障検出装置1は、入出力部11と、制御部12と、記憶部13(記憶手段)とを備える。
入出力部11は、監視対象となる装置100やネットワーク管理装置(不図示)等との間の情報の入出力を行う。また、この入出力部11は、通信回線を介して情報の送受信を行う通信インタフェースと、不図示のキーボード等の入力手段やモニタ等の出力手段等との間で入出力を行う入出力インタフェースとから構成される。
制御部12は、リンクアグリゲーション故障検出装置1全体の制御を司り、入力処理部121と、トラフィック情報取得部122と、LAG推定スコア計算部123と、LAG推定部124と、異常判定部125と、出力処理部126とを含んで構成される。
入力処理部121は、入出力部11を介して、監視対象となる装置100等から、情報の入力を受け付ける。
具体的には、入力処理部121は、リンクアグリゲーション(LAG)の推定箇所を検出するために用いるLAG推定スコアの所定の閾値(Thresh_out,Thresh_in,Thresh_both)の情報を取得し、記憶部13(記憶手段)内に閾値情報131として記憶する。また、入力処理部121は、ネットワーク管理装置(不図示)等から、監視対象の装置100のLAGの設定情報(LAG設定情報132)を取得し、記憶部13に記憶する。さらに、入力処理部121は、監視対象となる装置100のリンク毎のトラフィック量に関する情報(以下、「トラフィック量情報」という。)等を、当該監視対象となる装置100、または、ネットワーク管理装置(不図示)等から取得し、その情報をトラフィック情報取得部122に引き渡す等の処理を実行する。
トラフィック情報取得部122は、監視対象となる装置100のリンク毎のトラフィック量情報等を取得し、LAG推定スコア計算部123に引き渡す。このトラフィック量情報には、リンク毎の、送信トラフィック量や、受信トラフィック量、送信トラフィック量平均値、受信トラフィック量平均値の情報が含まれる。また、送信トラフィック量および受信トラフィック量の情報には、そのトラフィック量を検出した時刻情報が付されている。
なお、トラフィック情報取得部122は、LAG推定スコア計算部123が、送信トラフィックによるLAG推定スコア(Score_out)を計算する場合は、各リンクの送信トラフィック量および送信トラフィック量平均値の情報をLAG推定スコア計算部123に引き渡し、LAG推定スコア計算部123が、受信トラフィックによるLAG推定スコア(Score_in)を計算する場合は、各リンクの受信トラフィック量および受信トラフィック量平均値の情報をLAG推定スコア計算部123に引き渡す。また、トラフィック情報取得部122は、LAG推定スコア計算部123が、送信トラフィックによるLAG推定スコア(Score_out)と受信トラフィックによるLAG推定スコア(Score_in)との合計値(Score_both)を計算する場合は、各リンクの送信トラフィック量、受信トラフィック量、送信トラフィック量平均値および受信トラフィック量平均値の情報をLAG推定スコア計算部123に引き渡す。
ここで、トラフィック情報取得部122は、監視対象となる装置100やネットワーク管理装置(不図示)等から、送信トラフィック量平均値および受信トラフィック量平均値の情報を取得せず、監視対象となる装置100のリンク毎の送信トラフィック量や受信トラフィック量の情報を所定の時間間隔で取得すること等により、送信トラフィック量平均値や受信トラフィック量平均値を、リンクアグリゲーション故障検出装置1自身が計算するようにしてもよい。
LAG推定スコア計算部123は、トラフィック情報取得部122から、トラフィック量情報を取得し、LAG推定スコアを計算する。
具体的には、LAG推定スコア計算部123は、送信トラフィック量の情報を取得した場合には、前記した(式1)に基づき、監視対象となる装置100のすべてのリンクについて、フルメッシュで2つのリンク(リンクペア)を抽出し、LAG推定スコア(Score_out)を計算する。また、LAG推定スコア計算部123は、受信トラフィック量の情報を取得した場合には、前記した(式2)に基づき、同様に、各リンクペアのLAG推定スコア(Score_in)を計算する。
さらに、LAG推定スコア計算部123は、トラフィック情報取得部122から、送信トラフィック量および受信トラフィック量の両方の情報を取得した場合には、それぞれの情報に基づいて各リンクペアのLAG推定スコア(Score_out,Score_in)を計算した上で、その合計値となるLAG推定スコア(Score_both)を計算する。
このLAG推定スコア計算部123は、計算したLAG推定スコア(Score_out,Score_in,Score_both)をリンクペアそれぞれに対応づけたLAG推定スコア情報133を生成し、記憶部13に記憶する。
LAG推定部124は、LAG推定スコア計算部123が生成したLAG推定スコア情報133に示される各リンクペアのLAG推定スコア(Score_out,Score_in,Score_both)について、記憶部13内の閾値情報131に記憶された対応する所定の閾値(Thresh_out,Thresh_in,Thresh_both)を参照し、そのLAG推定スコアが所定の閾値以下か否かを判定する。そして、LAG推定部124は、各リンクペアと当該リンクペアのLAG推定スコアの判定結果とを対応付けたLAG推定結果情報134を生成する。続いて、LAG推定部124は、その判定結果から所定の閾値以下となるリンクペアを抽出することにより、リンクアグリゲーションとして推定されるリンク群(後記する「LAG推定箇所」)を検出する。LAG推定部124は、このLAG推定箇所を含むLAG推定結果情報134を、記憶部13に記憶した上で、出力処理部126を介して出力する。
異常判定部125は、所定の時刻(時刻T2:例えば、現在の時点)におけるリンクアグリゲーションの推定結果を示すLAG推定結果情報134に含まれるLAG推定スコアが閾値以下のリンクペア(Gr_LAG_t2)と、LAG判定の基準データにおいて、リンクアグリゲーションの設定が推定されるリンクペア(Gr_LAG_ref)と、を比較し、リンクアグリゲーションとされたリンクペアの組み合わせに差異がある場合には、その差異がある旨を示す異常判定結果情報135を生成する。そして、異常判定部125は、その異常判定結果情報135を、記憶部13に記憶した上で、出力処理部126を介して出力する。
なお、このLAG判定の基準データ(Gr_LAG_ref)として、例えば、LAG設定情報132に示されるリンクアグリゲーションが設定されたリンクペアの情報や、時刻T1でのリンクアグリゲーションの推定結果を示すLAG推定結果情報134に含まれるLAG推定スコアが閾値以下のリンクペア(Gr_LAG_t1)の情報が用いられる。
出力処理部126は、入出力部11を介して、前記したLAG推定結果情報134や、異常判定結果情報135等を出力する。
記憶部13(記憶手段)は、RAM(Random Access Memory)や、HDD(Hard Dick Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され、前記した、閾値情報131、LAG設定情報132、LAG推定スコア情報133、LAG推定結果情報134および異常判定結果情報135が記憶される。
なお、このリンクアグリゲーション故障検出装置1をプログラム実行処理により実現する場合、記憶部13には、リンクアグリゲーション故障検出装置1の制御部12の機能を実現するためのプログラム(リンクアグリゲーション故障検出プログラム)が格納される。そして、制御部12は、記憶部13に記憶されたプログラムを、不図示のCPUが、RAM等に展開し実行することで実現される。
<処理の流れ>
次に、本実施形態に係るリンクアグリゲーション故障検出装置1の処理の流れについて説明する。
図4は、本実施形態に係るリンクアグリゲーション故障検出装置1による、リンクアグリゲーション推定処理およびリンクアグリゲーション異常検出処理の流れを示すフローチャートである。
なお、ここでは、リンクアグリゲーション故障検出装置1の記憶部13に、閾値情報131およびLAG設定情報132がすでに記憶されているものとする。また、リンクアグリゲーション故障検出装置1が、監視対象となる装置100の送信トラフィック量に基づき、リンクアグリゲーション推定処理およびリンクアグリゲーション異常検出処理を実行するものとして説明する。
まず、ステップS1〜S7のリンクアグリゲーション推定処理について説明する。
リンクアグリゲーション故障検出装置1(トラフィック情報取得部122)は、監視対象となる装置100等から、その装置100に接続されるすべてのリンクについてのトラフィック量情報を取得する(ステップS1)。
具体的には、トラフィック情報取得部122は、監視対象となる装置100のリンク毎の送信トラフィック量および送信トラフィック量平均値を、入出力部11および入力処理部121を介して取得する。
次に、リンクアグリゲーション故障検出装置1のLAG推定スコア計算部123は、監視対象となる装置100のすべてのリンクの中から、2つのリンク(リンクペア)を抽出し、前記した(式1)に基づき、LAG推定スコア(Score_out)を計算する(ステップS2)。そして、LAG推定スコア計算部123は、計算したLAG推定スコア(Score_out)をそれぞれのリンクペアに対応付けたLAG推定スコア情報133を生成し、記憶部13に記憶する。
続いて、LAG推定スコア計算部123は、すべてのリンクペアについて、LAG推定スコア(Score_out)の計算が終了したか否かを判定する(ステップS3)。そして、LAG推定スコア計算部123は、まだ、LAG推定スコア(Score_out)の計算をしていないリンクペアがある場合には(ステップS2→No)、ステップS2に戻る。一方、すべてのリンクペアについて、LAG推定スコア(Score_out)の計算が終了している場合には(ステップS3→Yes)、次にステップS4に進む。
ステップS4において、リンクアグリゲーション故障検出装置1のLAG推定部124は、LAG推定スコア計算部123が生成したLAG推定スコア情報133に示される各リンクペアのLAG推定スコア(Score_out)について、記憶部13内の閾値情報131に記憶された所定の閾値(Thresh_out)を参照し、そのLAG推定スコア(Score_out)が所定の閾値以下か否かを判定する(ステップS4)。そして、LAG推定部124は、各リンクペアと当該リンクペアのLAG推定スコア(Score_out)の判定結果とを対応付けたLAG推定結果情報134を生成する。なお、このLAG推定結果情報134は、そのリンクのトラフィック量を検出した所定の時刻(時刻T2)の情報を含んで生成される。
続いて、LAG推定部124は、LAG推定結果情報134に含まれるリンクペアのうち、LAG推定スコア(Score_out)が閾値Thresh_out以下のリンクペアを抽出する(ステップS5)。
次に、LAG推定部124は、ステップS5で抽出したすべてのリンクペアの中から、3以上のリンクにおいてリンクアグリゲーション(LAG)が設定されている箇所を推定する(ステップS6)。
具体的には、LAG推定部124は、ステップS5で抽出したリンクペアを構成するN個のリンクのうちから、3つのリンクを選択し、その3つのリンクの組み合わせとなるすべてのリンクペアが、閾値Thresh_out以下のリンクペアとして抽出されているか否かを判定し、抽出されている場合に、その3つのリンクにリンクアグリゲーションが設定されていると推定する。図1に示すリンク群を例に説明すると、リンク201,202,203の3つのリンクが選択された場合に、その3つのリンクの組み合わせとなるリンクペア201-202,201-203,202-203のすべてにおいてLAG推定スコア(Score_out)が閾値Thresh_out以下となる場合は、3リンク(リンク201,202,203)にリンクアグリゲーションが設定されていると推定する。
続いて、LAG推定部124は、ステップS5で抽出したリンクペアを構成するN個のリンクのうちから、4つのリンクを選択し、その4つのリンクの組み合わせとなるすべてのリンクペアが、閾値Thresh_out以下のリンクペアとして抽出されているか否かを判定し、抽出されている場合に、その4つのリンクにリンクアグリゲーションが設定されていると推定する。、図1に示すリンク群を例に説明すると、リンク201,202,203,204の4つのリンクが選択された場合に、その4つのリンクの組み合わせとなるリンクペア201-202,201-203,201-204,202-203,202-204,203-204のすべてにおいて閾値Thresh_out以下となる場合は、4リンク(リンク201,202,203,204)にリンクアグリゲーションが設定されていると推定する。
LAG推定部124は、この処理をその装置100が備えるリンク数(N個)のリンクを選択する処理まで、繰り返す。
そして、LAG推定部124は、リンクアグリゲーションが設定されていると推定されたリンク群のうち最大個数のリンク群を、LAG推定箇所として検出し、記憶部13のLAG推定結果情報134に付加して記憶した上で、ネットワーク管理装置(不図示)等に出力する(ステップS7)。図1に示すリンク群においては、リンクアグリゲーションが設定されていると推定された最大個数である4つのリンクからなるリンク群(リンク201,202,203,204)をLAG推定箇所として検出し、LAG推定結果情報134に付加し出力する。
なお、上記のLAG推定箇所の検出処理において、LAG推定部124は、選択されたリンクの組み合わせであるリンクペアすべてにおいて、LAG推定スコアが所定の閾値以下である場合に、そのリンク群にリンクアグリゲーションが設定されていると推定した。これに関し、LAG推定部124は、選択されたリンクの組み合わせであるリンクペアのうち、一部のリンクペアのLAG推定スコアが所定の閾値以下でない、つまり、一部のリンクペアについてリンクアグリゲーションが設定されていると推定されない場合であっても、そのリンク群全体としてリンクアグリゲーションが設定されているか否かを以下のように判定するようにしてもよい。
例として、ステップS5で抽出したリンクペアを構成するN個のリンクのうちから、3つのリンク(リンク201,202,203)を選択した場合に、リンクペア201-202,201-203のLAG推定スコアが所定の閾値以下である一方で、リンクペア202-203のLAG推定スコアが所定の閾値を超えるものとして説明する。
LAG推定部124は、LAG推定箇所の検出処理におけるリンクアグリゲーションの設定箇所の判定ロジックとして、例えば、次のロジックに基づく処理を実行するようにしてもよい。
(1)リンクペア201-202は、リンクアグリゲーションが実際に設定されているが、リンクペア201-203は、ノイズ的挙動によって偶然LAG推定スコアが所定の閾値以下となった可能性がある。このような状況の場合、リンクペア201-202,201-203,202-203を構成するリンク群(リンク201,202,203)については、リンクアグリゲーションが設定されているものとは推定しない。
(2)リンクペア202-203は、ノイズ的挙動によって偶然LAG推定スコアが所定の閾値を超えた可能性がある。このような状況の場合、リンクペア201-202,201-203,202-203を構成するリンク群(リンク201,202,203)については、リンクアグリゲーションが設定されているものと推定する。
LAG推定部124は、上記のように、選択されたリンクの組み合わせであるリンクペアのうち、一部のリンクペアのLAG推定スコアが所定の閾値以下でない場合に、そのリンク群全体としてリンクアグリゲーションが設定されているか否かを上記のロジック等に基づき判定し、その判定結果と上記ロジック等により判定した旨とを、出力処理部126を介して、ネットワーク管理装置(不図示)等に出力するようにしてもよい。
図4に戻り、リンクアグリゲーション推定処理の後、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、ステップS8〜S10に示すリンクアグリゲーション異常検出処理を実行する。
リンクアグリゲーション故障検出装置1の異常判定部125は、LAG推定部124が生成した、所定の時刻(時刻T2)におけるリンクアグリゲーションの推定結果を示すLAG推定結果情報134に含まれるLAG推定スコアが閾値以下のリンクペア(Gr_LAG_t2)と、LAG判定の基準データ(Gr_LAG_ref)においてリンクアグリゲーションの設定が推定されるリンクペアとを比較する(ステップS8)。具体的には、異常判定部125は、時刻T2における閾値以下のリンクペア(Gr_LAG_t2)と、記憶部13に記憶されたLAG設定情報132に示されるリンクアグリゲーションが設定されたリンクペアの情報、または、過去の時点(時刻T1)におけるリンクアグリゲーションの推定結果を示すLAG推定結果情報134に含まれるLAG推定スコアが閾値以下のリンクペア(Gr_LAG_t1)とを比較する。
ここで異常判定部125は、リンクアグリゲーションとされたリンクペアの組み合わせを比較した結果、差異がない場合には(ステップS9→No)、処理を終える。一方、異常判定部125は、リンクアグリゲーションとされたリンクペアの組み合わせを比較した結果、差異がある場合には(ステップS9→Yes)、リンクアグリゲーションの構成状況に変化があった旨を示す異常判定結果情報135を生成し、ネットワーク管理装置(不図示)等に警報として出力し(ステップS10)、処理を終える。このとき、異常判定部125は、その差異となるリンクペアの情報を含めて異常判定結果情報135を生成し、ネットワーク管理装置(不図示)に出力するようにしてもよい。さらに、異常判定部125は、時刻T1におけるLAG推定スコア情報133と時刻T2におけるLAG推定スコア情報133とを記憶部13から抽出し、異常判定結果情報135に含めてネットワーク管理装置(不図示)等に出力するようにしてもよい。
このようにすることにより、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、リンクアグリゲーション(LAG)の構成状況に変化があり、トラフィック等分トラブルが発生したものとして異常判定結果情報135を、出力することができる。
なお、以上の説明においては、リンクアグリゲーション故障検出装置1が、監視対象となる装置100の送信トラフィック量に基づき、リンクアグリゲーション推定処理およびリンクアグリゲーション異常検出処理を実行するものとして説明した。これに加えて、前記したように、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、監視対象となる装置100の受信トラフィック量に基づき、LAG推定スコア(Score_in)および所定の閾値(Thresh_in)を用いて、リンクアグリゲーション推定処理等を実行してもよいし、送信トラフィック量と受信トラフィック量の両方に基づき、LAG推定スコア(Score_both)および所定の閾値(Thresh_both)を用いて、リンクアグリゲーション推定処理等を実行してもよい。
また、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、LAG判定の基準データ(Gr_LAG_ref)となる時刻T1におけるリンクアグリゲーション推定処理において、LAG推定スコアを計算する場合に、ある1時点の時刻T1のトラフィックデータを用いる他に、長時間(T1+Δt1_long)の送信トラフィック量または受信トラフィック量のデータを用いることにより、トラフィックの短期的な崩れ傾向を除去して精度を上げることができる。一方、リンクアグリゲーション異常検出処理を実行する場合に、時刻T2において、短時間(T2+Δt2_short)の送信トラフィック量または受信トラフィック量のデータを用いることにより、トラフィックの瞬間的な崩れ特性を捉えることが可能となる。
なお、本実施形態において、リンクアグリゲーション故障検出装置1(1A,1B)は、図1に示すように、監視対象となる各装置100(100A,100B)それぞれに対応して設けられるものとした。しかしながら、本発明は、この構成に限定されず、前記したように、リンクアグリゲーション故障検出装置1が備える機能を、各装置100が備えるようにしてもよい。
また、装置100毎にリンクアグリゲーション故障検出装置1を設けず、通信ネットワーク内において1つのリンクアグリゲーション故障検出装置1を設け、各装置100からのリンク毎のトラフィック量情報やリンク帯域の情報等を取得して、リンクアグリゲーション推定処理およびリンクアグリゲーション異常検出処理を実行するようにしてもよい。
この場合、リンクアグリゲーション故障検出装置1は、装置100間の接続情報を保持し、リンクで直接接続された対向となる装置100を抽出し、その対向となる装置100の一方における送信トラフィック量に基づくリンクアグリゲーションの推定と、対向となる他方における受信トラフィック量に基づくリンクアグリゲーションの推定とに、差異がある場合に、リンクアグリゲーションが異常であるとして、ネットワーク管理装置(不図示)等に警報を出力するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るリンクアグリゲーション故障検出装置1およびリンクアグリゲーション故障検出プログラムによれば、通信ネットワークの各装置100におけるリンクアグリゲーション(LAG)の設定箇所を推定し、リンクアグリゲーション(LAG)のトラフィック等分トラブルを検出することができる。
1 リンクアグリゲーション故障検出装置
11 入出力部
12 制御部
13 記憶部(記憶手段)
100 装置
121 入力処理部
122 トラフィック情報取得部
123 LAG推定スコア計算部
124 LAG推定部
125 異常判定部
126 出力処理部
131 閾値情報
132 LAG設定情報
133 LAG推定スコア情報
134 LAG推定結果情報
135 異常判定結果情報

Claims (3)

  1. ネットワークに収容される2つの装置間を複数のリンクで接続することより通信帯域を拡大し、前記複数のリンクそれぞれのトラフィック量を等配分するリンクアグリゲーション(LAG)の故障を検出するリンクアグリゲーション故障検出装置であって、
    前記複数のリンクのうちから選択された2つのリンクにリンクアグリゲーションが設定されているか否かを判定するための所定の閾値が記憶される記憶部と、
    前記装置に接続されるすべてのリンクの所定の時刻T2におけるトラフィック量を取得するトラフィック情報取得部と、
    前記装置に接続されるすべてのリンクについて、フルメッシュで2つのリンクを抽出し、前記抽出した2つのリンクの前記トラフィック量の差分に基づき、前記差分が小さい程小さな値が算出されリンクアグリゲーションが設定されている可能性を高いことを示すLAG推定スコアを、前記抽出した2つのリンクを示すリンクペアのすべてについて計算するLAG推定スコア計算部と、
    前記リンクペアそれぞれのLAG推定スコアが、前記記憶部に記憶された所定の閾値以下か否かを判定し、前記リンクペアそれぞれと当該リンクペアの判定結果とを対応付けた前記時刻T2におけるLAG推定結果情報を生成し、当該LAG推定結果情報に含まれるリンクペアのうち、前記LAG推定スコアが前記所定の閾値以下のリンクペアを抽出し、前記抽出した所定の閾値以下のリンクペアを構成するリンク群を、リンクアグリゲーションが設定されている箇所と推定するLAG推定部と、
    を備えることを特徴とするリンクアグリゲーション故障検出装置。
  2. 前記記憶部には、リンクアグリゲーションが前記装置のリンクに設定された時点においてリンクアグリゲーションを設定したリンクペアを示すLAG設定情報、または、前記時刻T2より前の所定の時刻T1における前記LAG推定結果情報が、さらに記憶されており、
    前記時刻T2におけるLAG推定結果情報に含まれる前記LAG推定スコアが前記所定の閾値以下のリンクペアと、前記LAG設定情報に示されるリンクペア、または、前記時刻T1におけるLAG推定結果情報に含まれる前記LAG推定スコアが前記所定の閾値以下のリンクペアと、を比較し、リンクアグリゲーションが設定されたと推定されるリンクペアの組み合わせに差異がある場合に、当該差異があることを示す異常判定結果情報を生成して出力する異常判定部を、さらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載のリンクアグリゲーション故障検出装置。
  3. ネットワークに収容される2つの装置間を複数のリンクで接続することより通信帯域を拡大し、前記複数のリンクそれぞれのトラフィック量を等配分するリンクアグリゲーション(LAG)の故障を検出するため、前記複数のリンクのうちから選択された2つのリンクにリンクアグリゲーションが設定されているか否かを判定するための所定の閾値が記憶された記憶手段を備えているコンピュータに、
    前記装置に接続されるすべてのリンクの所定の時刻T2におけるトラフィック量を取得する手順と、
    前記装置に接続されるすべてのリンクについて、フルメッシュで2つのリンクを抽出し、前記抽出した2つのリンクの前記トラフィック量の差分に基づき、前記差分が小さい程小さな値が算出されリンクアグリゲーションが設定されている可能性を高いことを示すLAG推定スコアを、前記抽出した2つのリンクを示すリンクペアのすべてについて計算する手順と、
    前記リンクペアそれぞれのLAG推定スコアが、前記記憶手段に記憶された所定の閾値以下か否かを判定し、前記リンクペアそれぞれと当該リンクペアの判定結果とを対応付けた前記時刻T2におけるLAG推定結果情報を生成し、当該LAG推定結果情報に含まれるリンクペアのうち、前記LAG推定スコアが前記所定の閾値以下のリンクペアを抽出し、前記抽出した所定の閾値以下のリンクペアを構成するリンク群を、リンクアグリゲーションが設定されている箇所と推定する手順と、
    を実行させるためのリンクアグリゲーション故障検出プログラム。
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