JP2014107573A - アンテナモジュール、rfモジュールおよび通信機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンテナコイル以外の部品が搭載され且つ良好なアンテナ特性を確保したアンテナモジュール、それを備えたRFモジュールおよび通信機器を構成する。
【解決手段】多層基板に、その端面にコイル開口が向くように巻回されたアンテナコイルが構成され、この多層基板の上面に表面実装部品が搭載されたモジュールであって、アンテナコイルは、複数の絶縁層にそれぞれ形成された複数の線状導体21と、これら複数の線状導体21をそれぞれ接続する、2列に配置されたアンテナコイル用層間接続導体23とでヘリカル状に構成され、表面実装部品と端子電極とを接続するビア導体は、2列のアンテナコイル用層間接続導体23の中央領域に形成されている。
【選択図】図3
【解決手段】多層基板に、その端面にコイル開口が向くように巻回されたアンテナコイルが構成され、この多層基板の上面に表面実装部品が搭載されたモジュールであって、アンテナコイルは、複数の絶縁層にそれぞれ形成された複数の線状導体21と、これら複数の線状導体21をそれぞれ接続する、2列に配置されたアンテナコイル用層間接続導体23とでヘリカル状に構成され、表面実装部品と端子電極とを接続するビア導体は、2列のアンテナコイル用層間接続導体23の中央領域に形成されている。
【選択図】図3
Description
本発明はRFID(Radio Frequency Identification)システムや近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)システムに用いられるアンテナモジュール、それを備えたRFモジュールおよび通信機器に関するものである。
NFCなど近距離無線通信にはコイルアンテナが用いられる。そしてコイルアンテナを小型化するための一手段として特許文献1に示されているように、磁性体の外周にコイル電極を巻回させる方法が提案されている。
近年は、多層基板を用いた各種部品のモジュール化が進められている。磁性体アンテナに従来のモジュール化技術を適用することを考えると、磁性体アンテナの上面にICなどのチップ部品を搭載することになる。このようなモジュール化によって省スペース化が図れるとともにチップ部品とアンテナとを接続する配線を短くすることができるため、低損失化を図ることもできる。
しかし、特許文献1に示されている磁性体アンテナの構造でモジュール化した場合、コイルアンテナから放射される磁界成分が、モジュールに搭載する部品やモジュール内の配線などと不要結合しやすく、その結果、アンテナ特性が劣化するおそれがある。
そこで、本発明は、上述の問題を解消して、モジュール化しても良好なアンテナ特性を確保できるアンテナモジュール、それを備えたRFモジュールおよび通信機器を提供することを目的とする。
本発明のアンテナモジュールは、次のように構成される。
(1)絶縁層を積層した多層基板と、前記多層基板の上面に搭載された表面実装部品と、前記多層基板の端面にコイル開口が向くように巻回されたアンテナコイルと、前記多層基板の下面に配置された端子電極と、前記表面実装部品と前記端子電極とを接続するビア導体とを備え、
前記アンテナコイルは、複数の絶縁層にそれぞれ形成された複数の線状導体と、これら複数の線状導体の端部間をそれぞれ接続するアンテナコイル用層間接続導体とでヘリカル状に構成され、
前記ビア導体は、前記線状導体の第1の端部に接続されるアンテナコイル用層間接続導体と、前記線状導体の第2の端部に接続されるアンテナコイル用層間接続導体とで挟まれる幅の中央領域に形成されている。
前記アンテナコイルは、複数の絶縁層にそれぞれ形成された複数の線状導体と、これら複数の線状導体の端部間をそれぞれ接続するアンテナコイル用層間接続導体とでヘリカル状に構成され、
前記ビア導体は、前記線状導体の第1の端部に接続されるアンテナコイル用層間接続導体と、前記線状導体の第2の端部に接続されるアンテナコイル用層間接続導体とで挟まれる幅の中央領域に形成されている。
(2)前記中央領域は、前記幅の中央から±25%の範囲であることが好ましい。
(3)前記中央領域は、前記幅の中央から±16.5%の範囲であることがさらに好ましい。
(4)前記線状導体は、前記ビア導体の形成位置の近傍で幅が細く形成されていることが好ましい。
(5)前記ビア導体の形成位置は、前記中央領域内で分散されていることが好ましい。
(6)前記ビア導体の形成位置は、前記アンテナコイルの中央よりコイル開口寄りの位置に偏位していることが好ましい。
(7)前記絶縁層は磁性体であることが好ましい。
(8)前記アンテナコイルと結合する平面導体またはブースターコイルを備えていてもよい。
(9)本発明のRFモジュールは、上記(1)〜(8)のいずれかに記載のアンテナモジュールと、前記アンテナコイルに接続されたRF通信回路とを備えることによって構成される。
(10)前記RF通信回路は例えばRFIDタグとして動作する回路である。
(11)前記RF通信回路は例えばRFリーダ/ライタとして動作する回路である。
(12)本発明の通信機器は、上記(1)〜(8)のいずれかに記載のアンテナモジュールまたは(9)〜(11)のいずれかに記載のRFモジュールとともに無線通信回路を備えることによって構成される。
コイルアンテナから放射される磁界成分が、モジュールに搭載する部品やモジュール内の配線などと不要結合し難く、その結果、アンテナ特性の劣化が抑制される。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態に係るアンテナモジュールおよびそれを含むRFモジュールの積層前の各層の平面図である。
図1は第1の実施形態に係るアンテナモジュールおよびそれを含むRFモジュールの積層前の各層の平面図である。
第1の実施形態に係るRFモジュールは、絶縁層を積層した多層基板と、この多層基板上に搭載された表面実装部品であるチップ部品とを備えている。図1において、(1)は多層基板の最上層、(9)は最下層、(2)〜(8)はその間の層である。多層基板を構成する複数の基材層は絶縁層である。これらの基材層のうち、基材層12a,12b,12c,12d,12g,12h,12iはそれぞれ誘電体(非磁性体)層、基材層11e,11fは磁性体層である。
図1に示すように、基材層12iには端子電極P1〜P8が形成されている。基材層12aにはチップ部品搭載用の電極が形成されている。この図1ではチップ部品搭載前の状態である。基材層11e,12gには線状導体21,22が形成されている。基材層11e,11fには、線状導体21−22間を接続する2列のアンテナコイル用層間接続導体(ビア導体)23が形成されている。これらの線状導体21,22およびアンテナコイル用層間接続導体23によって、多層基板の端面にコイル開口が向くようにヘリカル状に巻回されたアンテナコイルが構成されている。
基材層12b,12c,12d,12hには各種配線パターンが形成されている。また、基材層12c,12d,11e,11f,12gには、チップ部品が接続される基材層12aのチップ部品搭載用の電極と基材層12iの端子電極P1〜P8とを接続するビア導体13が形成されている。
図2は、図1に示した複数の基材層が積層されて成る多層基板10に(基材層12a上に)各種チップ備品が搭載された状態でのRFモジュールの平面図である。具体的には、RFIC、セキュアエレメントSE、水晶発振子X−tal、チップインダクタL1,L2、チップキャパシタC4,C9,C14,C15,C17,C18,C19,C20,C23,C24、およびチップ抵抗R3が搭載されている。
なお、多層基板に搭載される部品はチップ部品に限らず、表面実装可能な部品であれば同様に適用できる。
図3は、前記アンテナコイル部分の平面図である。図中の矢印は概念的に表した磁束である。この磁束によってアンテナコイルの内外の磁界分布を表している。この図から明らかなように、線状導体21(,22)およびアンテナコイル用層間接続導体23によるアンテナコイルの巻回軸に沿って磁束が通過するが、線状導体21(,22)およびアンテナコイル用層間接続導体23の近傍で磁界強度が高く、コイル開口の中心に近いほど磁界強度は低い。また、コイル巻回軸の軸方向では、アンテナコイルの中央で最も磁界強度が高く、コイル開口に近づくほど磁界強度は低くなる。
図1に表れているように、基材層12aのチップ部品搭載用の電極と基材層12iの端子電極P1〜P8とを接続するビア導体13は2列のアンテナコイル用層間接続導体23の中央領域に形成されている。この中央領域は磁界強度が低い領域であるので、線状導体21,22およびアンテナコイル用層間接続導体23によるアンテナコイルとビア導体13との干渉は少ない。
第1の実施形態によれば、アンテナコイルにより生じる磁界は、図1に示した磁性体層11e,11fを通るため、少ない巻回数で所定の大きなインダクタンス値が得られる。
また、第1の実施形態によれば、図1の基材層11e,12gに表れているように、線状導体21,22はビア導体13の形成位置の近傍で幅が細く形成されている。そのため、ビア導体13を形成することによる線状導体21,22の導体損の増加を抑制できる。
なお、基材層11fは同一構成の層が複数層形成されていてもよい、そのことで、アンテナコイル用層間接続導体の線路長を長く確保でき、コイル開口を拡大できる。
図4は前記RFモジュールの回路図である。ここで、アンテナコイルANTは前記線状導体21,22およびアンテナコイル用層間接続導体23によって構成されたアンテナコイルである。このアンテナコイルANTとキャパシタC19とでLC並列共振回路が構成されていて、その共振周波数が通信信号のキャリア周波数帯に調整されている。キャパシタC20は共振周波数微調整用のキャパシタである。インダクタL1,L2、キャパシタC14,C15,C17,C18はインピーダンス整合回路を構成している。水晶発振子X−tal、キャパシタC23,C24および抵抗R3は水晶発振回路を構成している。キャパシタC4,C9はバイパスコンデンサである。
端子電極P2〜P8のうちP8は電源端子である。これらの端子電極P2〜P8とセキュアエレメントSEとは、前記ビア導体13を介して接続されている。これらのビア導体13は磁性体層11e,11fを貫通しているので、所謂フェライトビーズと同様の効果により、セキュアエレメントSEと端子電極P2〜P8との信号線にノイズ除去用の等価的なフィルタが挿入される。
前記RFICはRF通信回路である。このRFICがタグモードに設定されている場合は、アンテナコイルで受けた近接電磁界を電力に変換するとともに、通信相手側からのコマンドを復調し、負荷変調により所定の情報を送信(応答)する。これにより、このRFモジュールはRFIDタグとして作用する。
また、RFICがリーダ/ライタモードに設定されている場合は、アンテナコイルで受けた近接電磁界を電力に変換するとともに、通信相手側からの送信信号を受信し、負荷変調により所定の情報を送信する。これによりこのRFモジュールはRFリーダ/ライタとして作用する。
《第2の実施形態》
図5は第2の実施形態に係るRFモジュールのアンテナコイル部分の平面図である。第1の実施形態と同様に、線状導体21、この線状導体21に対向する線状電極(図1中の線状電極22参照)およびアンテナコイル用層間接続導体23によってアンテナコイルが構成されている。また、最上層のチップ部品搭載用の電極と最下層の端子電極とを接続するビア導体13は2列のアンテナコイル用層間接続導体23の中央領域に形成されている。但し、第1の実施形態とは異なり、ビア導体13はアンテナコイルの巻回軸方向に千鳥状(ジグザグ状)に配置されている。このことにより、ビア導体13の形成位置は、アンテナコイルの中央領域内で分散されている。このような構造により、図1に示したようにビア導体13が一直線状に配列されている場合に比べて、線状導体21(,22)の線幅の細線化が抑制できるため、導体損をさらに低減できる。
図5は第2の実施形態に係るRFモジュールのアンテナコイル部分の平面図である。第1の実施形態と同様に、線状導体21、この線状導体21に対向する線状電極(図1中の線状電極22参照)およびアンテナコイル用層間接続導体23によってアンテナコイルが構成されている。また、最上層のチップ部品搭載用の電極と最下層の端子電極とを接続するビア導体13は2列のアンテナコイル用層間接続導体23の中央領域に形成されている。但し、第1の実施形態とは異なり、ビア導体13はアンテナコイルの巻回軸方向に千鳥状(ジグザグ状)に配置されている。このことにより、ビア導体13の形成位置は、アンテナコイルの中央領域内で分散されている。このような構造により、図1に示したようにビア導体13が一直線状に配列されている場合に比べて、線状導体21(,22)の線幅の細線化が抑制できるため、導体損をさらに低減できる。
ここで、図5を参照して、本発明に係る「中央領域」について示す。この「中央領域」は、2列のアンテナコイル用層間接続導体23で挟まれる幅Wcoの中央から±25%の範囲Wc4であることが好ましい。この範囲は2列のアンテナコイル用層間接続導体23で挟まれる幅を4区画に等分した場合の内側の2区画の範囲である。
さらには、前記「中央領域」は、2列のアンテナコイル用層間接続導体23で挟まれる幅Wcoの中央から±16.5%の範囲Wc3であることが好ましい。この範囲は2列のアンテナコイル用層間接続導体23で挟まれる幅を3区画に等分した場合の内側の1区画の範囲である。
上記の「中央領域」であれば、ビア導体13とアンテナコイルとの不要結合を充分に抑制でき、アンテナ特性の劣化が抑えられる。
《第3の実施形態》
図6は第3の実施形態に係るRFモジュールのアンテナコイル部分の平面図である。第1の実施形態と同様に、線状導体21、この線状導体に対向する線状電極(図1中の線状電極22参照)およびアンテナコイル用層間接続導体23によってアンテナコイルが構成されている。また、最上層のチップ部品搭載用の電極と最下層の端子電極とを接続するビア導体13は2列のアンテナコイル用層間接続導体23の中央領域に形成されている。但し、第1の実施形態とは異なり、ビア導体13はアンテナコイルのコイル軸の中央より一方のコイル開口寄りの位置に偏位している。このことにより、ビア導体13はアンテナコイルの磁界強度の低い位置に配置されることになるので、ビア導体13とアンテナコイルとの不要結合を更に抑制できる。
図6は第3の実施形態に係るRFモジュールのアンテナコイル部分の平面図である。第1の実施形態と同様に、線状導体21、この線状導体に対向する線状電極(図1中の線状電極22参照)およびアンテナコイル用層間接続導体23によってアンテナコイルが構成されている。また、最上層のチップ部品搭載用の電極と最下層の端子電極とを接続するビア導体13は2列のアンテナコイル用層間接続導体23の中央領域に形成されている。但し、第1の実施形態とは異なり、ビア導体13はアンテナコイルのコイル軸の中央より一方のコイル開口寄りの位置に偏位している。このことにより、ビア導体13はアンテナコイルの磁界強度の低い位置に配置されることになるので、ビア導体13とアンテナコイルとの不要結合を更に抑制できる。
図7、図8は第3の実施形態に係る別のRFモジュールのアンテナコイル部分の平面図である。第1の実施形態と同様に、線状導体21、この線状導体に対向する線状電極およびアンテナコイル用層間接続導体23によってアンテナコイルが構成されている。但し、アンテナコイル用層間接続導体23は積層体の端面に形成されている。これらのアンテナコイル用層間接続導体23は集合基板状態でのビア導体であったものが個片化されたことで形成されたもの、または個片化した後にその端面に無電解めっきや導体ペーストの印刷等によって形成されたものである。
また、図7、図8の例では、最上層のチップ部品搭載用の電極と最下層の端子電極とを接続するビア導体13は2列のアンテナコイル用層間接続導体23の中央領域で、且つアンテナコイルのコイル軸の中央より両方のコイル開口寄りの位置に偏位している。さらに
アンテナコイルのコイル開口に相当する積層体の端面にもビア導体13が形成されている。このことにより、ビア導体13はアンテナコイルの磁界強度のより低い位置に配置されることになるので、ビア導体13とアンテナコイルとの不要結合を更に抑制できる。
アンテナコイルのコイル開口に相当する積層体の端面にもビア導体13が形成されている。このことにより、ビア導体13はアンテナコイルの磁界強度のより低い位置に配置されることになるので、ビア導体13とアンテナコイルとの不要結合を更に抑制できる。
《第4の実施形態》
図9は第4の実施形態に係るアンテナモジュールの分解斜視図である。誘電体層12a,12dには線状導体21,22が形成されている。誘電体層12a,12b,12cには、線状導体21−22間を接続する2列のアンテナコイル用層間接続導体(ビア導体)23が形成されている。これらの線状導体21,22およびアンテナコイル用層間接続導体23によって、多層基板の端面にコイル開口が向くように巻回されたアンテナコイルが構成されている。誘電体層12bは誘電体層12aや12cに比べるとある程度の厚みがあり(複数層存在し)、焼結フェライトなどの磁性体材31が一体的に積層されている。この磁性体材31は線状導体21,22およびアンテナコイル用層間接続導体23によるアンテナコイルの内部に配置されるので、アンテナコイルの必要なインダクタンスを得ることができる。
図9は第4の実施形態に係るアンテナモジュールの分解斜視図である。誘電体層12a,12dには線状導体21,22が形成されている。誘電体層12a,12b,12cには、線状導体21−22間を接続する2列のアンテナコイル用層間接続導体(ビア導体)23が形成されている。これらの線状導体21,22およびアンテナコイル用層間接続導体23によって、多層基板の端面にコイル開口が向くように巻回されたアンテナコイルが構成されている。誘電体層12bは誘電体層12aや12cに比べるとある程度の厚みがあり(複数層存在し)、焼結フェライトなどの磁性体材31が一体的に積層されている。この磁性体材31は線状導体21,22およびアンテナコイル用層間接続導体23によるアンテナコイルの内部に配置されるので、アンテナコイルの必要なインダクタンスを得ることができる。
また、誘電体層上の電極形成をポリイミドや液晶ポリマー等のフレキシブル基板上やガラスエポキシ基板等のリジッドな基板上にエッチング形成する場合、フェライト基板上に電極を印刷形成するときの様に一体焼成する必要がないので、CuやAl等の導電率の高い金属を電極に使うことができる。しかも上記焼結フェライトについては、印刷する電極のことを考慮する必要が無いので、高温焼成が可能となる。
なお、焼結フェライトを挿入する代わりにフェライトペーストを印刷してもよい。
《第5の実施形態》
図10は第5の実施形態に係るRFモジュールのアンテナコイル部分の平面図である。この例では、線状導体21の第1の端部に2つのアンテナコイル用層間接続導体23が形成され、線状導体21の第2の端部に2つのアンテナコイル用層間接続導体23が形成されている。すなわち、アンテナコイル用層間接続導体23は4列形成されている。このような構造によれば、アンテナコイル用層間接続導体23部分の実質的な抵抗値を低くして低損失化できる。
図10は第5の実施形態に係るRFモジュールのアンテナコイル部分の平面図である。この例では、線状導体21の第1の端部に2つのアンテナコイル用層間接続導体23が形成され、線状導体21の第2の端部に2つのアンテナコイル用層間接続導体23が形成されている。すなわち、アンテナコイル用層間接続導体23は4列形成されている。このような構造によれば、アンテナコイル用層間接続導体23部分の実質的な抵抗値を低くして低損失化できる。
チップ部品搭載用の電極と端子電極とを接続するビア導体13は、線状導体の第1の端部に接続されるアンテナコイル用層間接続導体23と、線状導体21の第2の端部に接続されるアンテナコイル用層間接続導体23とで挟まれる幅Wcoの中央領域に形成されている。
《第6の実施形態》
第6の実施形態では、本発明に係る「アンテナコイル用層間接続導体」の形成位置範囲について示す。図11は第6の実施形態に係るRFモジュールのアンテナコイル部分の平面図である。構造自体は図10に示したものと同じである。
第6の実施形態では、本発明に係る「アンテナコイル用層間接続導体」の形成位置範囲について示す。図11は第6の実施形態に係るRFモジュールのアンテナコイル部分の平面図である。構造自体は図10に示したものと同じである。
アンテナコイル用層間接続導体23の形成位置は、多層基板10の幅Wao(線状導体21の長手方向の幅)を基準としたとき、この幅Waoの両端から33%の範囲Wa3に形成されていることが好ましい。この範囲は、多層基板10の幅Waoを3区画に等分した場合の外側の2区画の範囲である。
さらには、前記アンテナコイル用層間接続導体23の形成位置は、多層基板10の幅Waoの両端から25%の範囲Wa4に形成されていることが好ましい。この範囲は、多層基板10の幅Waoを4区画に等分した場合の外側の2区画の範囲である。
このように、アンテナコイル用層間接続導体23の形成位置を多層基板10の幅方向の端部付近に配置することで、アンテナコイルのコイル開口を大きく確保でき、アンテナの利得を高めることができる。
《第7の実施形態》
第7の実施形態では、例えば以上に示した各アンテナモジュールまたはRFモジュールのアンテナコイルを給電用コイルとして用い、この給電用コイルと結合するブースターコイルを備えた通信機器について示す。
第7の実施形態では、例えば以上に示した各アンテナモジュールまたはRFモジュールのアンテナコイルを給電用コイルとして用い、この給電用コイルと結合するブースターコイルを備えた通信機器について示す。
図12はブースターコイル301の分解斜視図である。ブースターコイル301は、絶縁体基材3、その第1面に形成された第1コイル1、第2面に形成された第2コイル2、および磁性体シート4を備えている。第1コイル1と第2コイル2はそれぞれ矩形渦巻状にパターン化された導体であり、平面視で同方向に電流が流れる状態で容量結合するようにパターン化されている。同一方向からの平面視で、一方のコイル導体に時計回りの電流が流れるとき、他方のコイル導体にも時計回りに電流が流れるように、二つのコイル導体はパターン化されている。
図13はRFモジュール201と図12に示したブースターコイル301とで構成されるアンテナ装置の等価回路図である。RFモジュール201の構成は、先に幾つかの実施形態で示したとおりである。詳細には図4に示されるような回路を構成するが、ここでは簡略化して表している。RFモジュール201はアンテナコイルのインダクタンス成分L1、抵抗成分R1、キャパシタC1およびRFIC等で構成される。キャパシタC1はアンテナコイルの共振周波数を調整するための容量(図4におけるC19,C20)である。ブースターコイル301は、第1コイル1および第2コイル2のインダクタンス成分L2,L3、第1コイル1と第2コイル2との間に生じるキャパシタンス成分C2,C3、第1コイル1および第2コイル2の抵抗成分R2,R3等で構成される。
このようにして、RFモジュールとは別体のブースターコイル301をブースターアンテナとして用いることによって、通信可能最長距離を拡張できる。
《第8の実施形態》
図14は第8の実施形態に係る通信機器401の筐体内部の構造を示す図であり、下部筐体91と上部筐体92とを分離して内部を露出させた状態での平面図である。この通信機器401は、以上に示したRFモジュールのアンテナコイルを給電用コイルとして用い、この給電用コイルと結合するブースターコイルを備えたものである。
図14は第8の実施形態に係る通信機器401の筐体内部の構造を示す図であり、下部筐体91と上部筐体92とを分離して内部を露出させた状態での平面図である。この通信機器401は、以上に示したRFモジュールのアンテナコイルを給電用コイルとして用い、この給電用コイルと結合するブースターコイルを備えたものである。
下部筐体91の内部にはプリント配線板71,81、バッテリーパック83等が収められている。プリント配線板71にはRFモジュール203が実装されている。このプリント配線板71にはUHF帯アンテナ72、カメラモジュール76等も搭載されている。また、プリント配線板81にはUHF帯アンテナ82等が搭載されている。プリント配線板71とプリント配線板81とは同軸ケーブル84を介して接続されている。
上部筐体92の内面にはブースターコイル301が形成されている。このブースターコイル301はRFモジュール203のアンテナコイル(給電コイル)と磁界結合する。
なお、以上に示した例では、誘電体(非磁性体)の樹脂シートを用いた例を示したが、樹脂シートに磁性体の粉末もしくは誘電体の粉末またはその両方を混入させたシートを用いてもよい。
また、以上に示した例では、13.56MHz帯のRFIDについて示したが、本発明はHF帯だけではなく、無線LAN等で利用されるUHF帯のシステムなどについても同様に適用できる。
ANT…アンテナコイル
P1〜P8…端子電極
SE…セキュアエレメント
X…水晶発振子
1…第1コイル
2…第2コイル
3…絶縁体基材
4…磁性体シート
10…多層基板
12a〜12d,11e,1f,12g〜12i…基材層(絶縁層)
13…ビア導体
21,22…線状導体
23…アンテナコイル用層間接続導体
31…磁性体材
71,81…プリント配線板
72…UHF帯アンテナ
76…カメラモジュール
81…プリント配線板
82…UHF帯アンテナ
83…バッテリーパック
84…同軸ケーブル
91…下部筐体
92…上部筐体
201,203…RFモジュール
301…ブースターコイル
401…通信機器
P1〜P8…端子電極
SE…セキュアエレメント
X…水晶発振子
1…第1コイル
2…第2コイル
3…絶縁体基材
4…磁性体シート
10…多層基板
12a〜12d,11e,1f,12g〜12i…基材層(絶縁層)
13…ビア導体
21,22…線状導体
23…アンテナコイル用層間接続導体
31…磁性体材
71,81…プリント配線板
72…UHF帯アンテナ
76…カメラモジュール
81…プリント配線板
82…UHF帯アンテナ
83…バッテリーパック
84…同軸ケーブル
91…下部筐体
92…上部筐体
201,203…RFモジュール
301…ブースターコイル
401…通信機器
Claims (12)
- 絶縁層を積層した多層基板と、前記多層基板の上面に搭載された表面実装部品と、前記多層基板の端面にコイル開口が向くように巻回されたアンテナコイルと、前記多層基板の下面に配置された端子電極と、前記表面実装部品と前記端子電極とを接続するビア導体とを備えたアンテナモジュールにおいて、
前記アンテナコイルは、複数の絶縁層にそれぞれ形成された複数の線状導体と、これら複数の線状導体の端部間をそれぞれ接続するアンテナコイル用層間接続導体とでヘリカル状に構成され、
前記ビア導体は、前記線状導体の第1の端部に接続されるアンテナコイル用層間接続導体と、前記線状導体の第2の端部に接続されるアンテナコイル用層間接続導体とで挟まれる幅の中央領域に形成されていることを特徴とするアンテナモジュール。 - 前記中央領域は、前記幅の中央から±25%の範囲である、請求項1に記載のアンテナモジュール。
- 前記中央領域は、前記幅の中央から±16.5%の範囲である、請求項1に記載のアンテナモジュール。
- 前記線状導体は、前記ビア導体の形成位置の近傍で幅が細く形成されている、請求項1〜3のいずれかに記載のアンテナモジュール。
- 前記ビア導体の形成位置は、前記中央領域内で分散されている、請求項1〜4のいずれかに記載のアンテナモジュール。
- 前記ビア導体の形成位置は、前記アンテナコイルの中央よりコイル開口寄りの位置に偏位している、請求項1〜5のいずれかに記載のアンテナモジュール。
- 前記絶縁層は磁性体である、請求項1〜6のいずれかに記載のアンテナモジュール。
- 前記アンテナコイルと結合する平面導体またはブースターコイルを備えた、請求項1〜7のいずれかに記載のアンテナモジュール。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のアンテナモジュールと、前記アンテナコイルに接続されたRF通信回路とを備えたRFモジュール。
- 前記RF通信回路はRFIDタグとして動作する回路である、請求項9に記載のRFモジュール。
- 前記RF通信回路はRFリーダ/ライタとして動作する回路である、請求項9に記載のRFモジュール。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のアンテナモジュールまたは請求項9〜11のいずれかに記載のRFモジュールとともに無線通信回路を備えた通信機器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012256481A JP2014107573A (ja) | 2012-11-22 | 2012-11-22 | アンテナモジュール、rfモジュールおよび通信機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2014107573A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106797073A (zh) * | 2014-12-17 | 2017-05-31 | 株式会社村田制作所 | 天线模块以及电子设备 |
CN107112636A (zh) * | 2015-04-08 | 2017-08-29 | 株式会社村田制作所 | 天线装置、卡片型信息介质、电子设备及天线装置的制造方法 |
KR101899317B1 (ko) * | 2017-02-28 | 2018-09-17 | 주식회사 이엠따블유 | 복합 안테나 모듈 및 이의 제조 방법 |
-
2012
- 2012-11-22 JP JP2012256481A patent/JP2014107573A/ja active Pending
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