JP2014097806A - エアゾール容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアゾール容器内が高圧状態となった際の圧力を内容物が漏れることを抑制して外部に排出する安全弁を備えたエアゾール容器を提供する。
【解決手段】開口12側に所定長さの首部13が設けられたエアゾール容器本体11と、噴射機構48とフランジ部49とを有する噴射装置47と、を有するエアゾール容器10であって、首部13の内側に密接に挿入される小径部18と、噴射装置48が取り付けられる大径部17と、首部13の上方端部に載置される段部19と、を有する内側ハウジング16が設けられ、内側ハウジング16の外側には、フランジ部49と共にエアゾール容器本体11に固定される外側ハウジング41が設けられ、外側ハウジング41にはカバー体50が設けられ、内側ハウジング16の内面側には安全弁21が設けられ、外側ハウジング41には排出路46が形成され、カバー体50には排出孔53が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、高温下において内部が高圧状態となった際に、内部の圧力を外部へ排出する安全弁を備えたエアゾール容器に関し、詳しくは、安全弁が開放されてもエアゾール容器内の内容物の噴出を抑制することができるエアゾール容器に関する。
一般に、エアゾール容器内には噴霧させる内容物とともに高圧ガスが充填されている。このようなエアゾール容器が、例えば、炎天下の車内等の高温になる場所に放置されていると、エアゾール容器内に充填された内容物等が気化膨張することでエアゾール容器内の圧力が上昇し、エアゾール容器の破損や破裂等がおこるおそれがある。このようなエアゾール容器の破損等を抑制するために、エアゾール容器内が所定の圧力に達すると内部の圧力を外部に排出させるような安全弁等が設けられたエアゾール容器が知られている。
例えば、下記特許文献1にはエアゾール容器に使用される安全弁兼用加圧充填バルブの発明が開示されている。下記特許文献1に開示された安全弁兼用加圧充填バルブでは、マウンテンキャップとそのマウンテンキャップの中央部分の窪部に嵌着したバルブハウジングと、そのバルブハウジングの内部空間部分に挿入した噴出弁機構とからなり、加圧充填時、加圧充填バルブ機構の加圧充填のための流路から容器内に向けて加圧充填をなし得るように構成されている。このようにすることで、下記特許分文献1に開示された安全弁兼用加圧充填バルブによれば、熱を受けて内部圧が高まると、バルブステムの下端部の外周の部分とバルブハウジングの下端部の内周の部分の間に介在した下部パッキングを下部パッキング閉鎖用下方向付勢ばねに抗して上昇させて、内部の加圧流体の排出のための流路を開き、その流路から加圧ガスを排出して前記容器の爆発を防止することができるとされている。
また、下記特許文献2にはエアゾール容器の爆発防止装置の発明が開示されている。下記特許文献2に開示されたエアゾール容器の爆発防止装置では、エアゾール容器のマウンテンカップに取付けられステムに形成した噴射通路の側方のステム孔を開閉して内容物を噴射するエアゾール容器であって、前記ステムの噴射通路に連通させてバルブハウジング内に貫通する排気通路を形成するとともに、この排気通路の基端に自動排出用バルブ機構を設けた構成を有している。このようにすることで、下記特許文献2に開示されたエアゾール容器の爆発防止装置によれば、エアゾール容器のステムに噴射通路に連通する排気通路を貫通させ、この排気通路の端部に自動排出用バルブ機構を設けたので、構造が簡単で組立も容易となり、確実に動作させて高圧ガスを自動排気することができるとされている。
特開平08−104383号公報 特開平10−278982号公報 特開2003−247700号公報
上記特許文献1に開示された安全弁兼用加圧充填バルブでは、容器が加熱され内部圧が高まった際に加圧ガスを排出することができるが、安全弁が容器内の内容物を噴射する噴射用のバルブに設けられているため、安全弁が開くと容器内の内容物が噴射されてしまうことになる。また、上記特許文献2に開示されたエアゾール容器の爆発防止装置でも、噴射通路と連通した排気通路に高圧状態の内容物を排気する自動排出用バルブ機構が設けられているので、この自動排出用バルブ機構が開くとエアゾール容器内の内容物が噴射されることになる。そして、このような噴出が屋内や車内等で起こると周囲が汚れてしまうおそれがある。
なお、上記特許文献3には安全弁が噴射用のバルブとは別体で構成された圧力容器用安全弁が開示されている。しかし、上記特許文献3に開示された圧力容器用安全弁では、安全弁がバルブ装置のハウジングから突出した構造を有しているため、このような構造をエアゾール容器に用いた場合、エアゾール容器の外部に安全弁が飛び出すことになり、使用者にとって非常に扱い難くなるという課題がある。
発明者等は、上述した従来技術の問題点を解決すべく種々検討を繰り返した結果、エアゾール容器に設けられる噴射用バルブと安全弁を別体で設け、且つ、安全弁をエアゾール容器内に内蔵することで上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、高温状態下に曝されて内部の圧力が上昇したときに安全弁が開放されても、内部の内容物等が噴出されることを抑制し、且つ、取り扱いやすいエアゾール容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様のエアゾール容器は、一方に開口を有し、前記開口側に所定長さの首部が設けられ、有底筒状に形成されたエアゾール容器本体と、
前記エアゾール容器本体の内容物を噴射させる噴射機構と、前記エアゾール容器本体に固定されるフランジ部と、を有する噴射装置と、
を有するエアゾール容器であって、
前記エアゾール容器本体と前記噴射装置のフランジ部との間には、筒状体で形成され、前記首部の内側に密接に挿入される小径部と、前記噴射装置が取り付けられる大径部と、前記首部の上方端部に載置される段部と、を有する内側ハウジングが設けられ、
前記内側ハウジングの外側には、前記噴射装置の前記フランジ部と共に前記エアゾール容器本体に固定される外側ハウジングが設けられ、
前記外側ハウジングには、前記外側ハウジングが覆われるカバー体が設けられ、
前記内側ハウジングの内面側には、前記エアゾール容器本体内が高圧となったときに内部の圧力を開放する安全弁が設けられ、
前記外側ハウジングには前記安全弁が開放されたときに圧力が排出される少なくとも1つの排出路が形成され、
前記カバー体には、前記排出路と外気とが連通される少なくとも1つの排出孔が形成されていることを特徴とする。
また、第2の態様のエアゾール容器は、第1の態様のエアゾール容器において、前記安全弁は、
一方に開閉部と、他方に係合部とを有する棒状体で形成された弁体と、前記内側ハウジングの内部側に、前記弁体の前記開閉部が当接される接合部と、前記接合部が形成された排気通路と、前記弁体が挿通される小径筒状体で形成された弁体保持部と、前記弁体の前記係合部に取り付けられた環状に突出した支持部を有する支持部材と、前記エアゾール容器本体の内部側に設けられた前記弁体保持部と前記支持部材の前記支持部との間に設けられたバネ体と、を有し、
前記開閉部は、前記バネ体により前記排気通路の前記接合部に圧着されることで前記排気通路が塞がれ、前記エアゾール容器の内部の前記圧力が高くなったとき、前記圧力により前記開閉部が前記接合部から離間することで前記圧力が開放されることを特徴とする。
また、第3の態様のエアゾール容器は、第2の態様のエアゾール容器において、前記接合部は、前記排気通路の内周に沿って段状に形成されており、
前記開閉部は、前記段状に形成された前記接合部の角部と当接される環状の第1弾性部材が装着された環状の溝からなる第1装着部が形成され、
前記第1装着部には、装着された前記第1弾性部材の側面側が覆われる壁部が形成されていることを特徴とする。
また、第4の態様のエアゾール容器は、第2又は3のエアゾール容器において、前記弁体保持部の前記接合部の上部及び下部には、前記排気通路と連通する上部開孔及び下部開孔が形成され、
前記下部開孔は、前記内側ハウジングに形成された前記エアゾール容器本体の内部と連通する流入路と連通され、
前記上部開孔は、前記内側ハウジングに形成された前記外側ハウジングの排気口と連通する連通部と連通され、
前記連通路は、前記外側ハウジングに形成された前記排出路と連通され、
前記排出路は、前記カバー体に形成された前記排出孔と連通されていることを特徴とする。
また、第5の態様のエアゾール容器は、第4の態様のエアゾール容器において、前記連通部は、前記エアゾール容器本体の前記首部の上方端部と前記内側ハウジングの前記段部との間に、前記内側ハウジングの一部を切り欠いて形成された前記上部開孔と連通する隙間部で構成されていることを特徴とする。
また、第6の態様のエアゾール容器は、第2又は3の態様のエアゾール容器において、前記弁体の前記係合部には凹部が形成されており、
前記支持部材には前記凹部と係合される爪部が形成されていることを特徴とする。
また、第7の態様のエアゾール容器は、第2、3又は6に記載のエアゾール容器において、前記支持部材は、前記弁体の前記係合部を移動自在に取り付けられており、且つ、前記係合部の所定の位置で固定される固定機構を有していることを特徴とする。
また、第8の態様のエアゾール容器は、第7の態様のエアゾール容器において、前記弁体の前記係合部には所定長さに渡りネジ溝が形成されており、
前記固定機構は前記ネジ溝と前記支持部材の下方側に設けられたナットで構成されており、
前記ナットを移動させ、所定の位置で前記ナットを固定させることによって前記バネ体の長さが調整されることを特徴とする。
また、第9の態様のエアゾール容器は、第1の態様のエアゾール容器において、前記内側ハウジングの前記段部の下側には、環状の第2弾性部材が装着された第2装着部が形成されており、
前記第2弾性部材は、前記エアゾール容器本体の前記首部の上方端部に設けられていることを特徴とする。
また、第10の態様のエアゾール容器は、第1又は9の態様のエアゾール容器において、前記内側ハウジングの前記小径部の外周には、環状の第3弾性部材が設けられていることを特徴とする。
第1の態様のエアゾール容器によれば、ハウジングに安全弁が設けられているので、高温条件下にさらされ、エアゾール容器内の圧力が上昇した際、安全弁が開放されることでエアゾール容器内の圧力を外部に排出させることができ、エアゾール容器が破裂することを抑制できる。また、第1の態様のエアゾール容器に設けられた安全弁は、従来のように噴射装置内に設けられたものと異なり、エアゾール容器内の圧力のみを外部に排出させることができ、圧力弁の開放時にエアゾール容器内の内容物が噴出されず、周りが汚れることを抑制することができる。
また、第2の態様のエアゾール容器によれば、エアゾール容器の形状に合わせた縦長の安全弁を形成することができるので、よりエアゾール容器の破裂に対しての安全性を高めることができるようになる。また、バネ体の弾性力を変更することで所望する圧力により安全弁を開放することができるように設定することができるようになるので、様々な種類のエアゾール容器に対応することができるようになる。
また、第3の態様のエアゾール容器によれば、開閉部に装着させたOリング等の環状の第1弾性部材により排気通路が密閉されるため、内容物の漏れをより抑制することができる。さらに、開閉部に装着された環状の第1弾性部材が容器内の圧力により広がらないように第1弾性部材の側面側を覆うように壁部が形成されていることで、第1環状部材が圧力により変形されることを抑制し、安全弁が開放される圧力を一定に保つことができるようになる。また、第1弾性部材が角部と当接されることで、これらは面ではなく線で当接されるようになるため、第1弾性部材が多少変形したとしても、角部に当接する第1段西部材の面積は変わらないため、第1弾性部材の変形が安全弁の作動する圧力に影響することを抑制することができる。
また、第4の態様のエアゾール容器によれば、容器内部から安全弁を介して排気孔までを連通されるため、容器内の高圧を効率よく排出することができるようになる。
また、第5の態様のエアゾール容器によれば、エアゾール容器本体と前記内側ハウジングの間に切り欠いた隙間を形成することで、連通部を容易に形成することができるようになる。
また、第6の態様のエアゾール容器によれば、安全弁を構成するバネ体が支持される支持部材は、支持部材に形成された爪部と弁体に形成された溝とで係合することにより固定することができるので、簡単な構成で支持部材の固定を行うことができるようになる。
また、第7の態様のエアゾール容器によれば、安全弁を構成する支持部材が移動自在に取り付けられているので、支持部材の支持部で支持されているバネ体の長さを調整することができ、且つ、支持部材を任意の位置で固定することができるので、バネ体の弾性力の調整ができるようになる。そのため、同じ構造の安全弁を用いても、使用されるエアゾール容器の大きさ及び形状並びに噴射される内容物の種類等に合わせ、安全弁が開放される作動圧を調整することができるようになる。
また、第8の態様のエアゾール容器によれば、安全弁を構成するバネ体の長さを支持部材の下方に設けられたナットを上下に移動させることで安全弁の作動圧を調整することができ、簡単な構成で固定機構を形成することができる。
また、第9の態様のエアゾール容器によれば、ハウジングがエアゾール容器本体に装着されたとき、ハウジングの段部の下側に弾性部材が設けられていることで、エアゾール容器本体の首部とハウジングの段部との間からの漏れを抑制することができる。
また、第10の態様のエアゾール容器によれば、ハウジングがエアゾール容器本体に装着されたとき、ハウジングの小径部の外側に環状の弾性部材が設けられていることで、エアゾール容器本体の首部の内側とハウジングの小径部との間からの漏れを抑制することができる。
図1Aは実施形態1にかかるエアゾール容器の側面図であり、図1Bは図1AのIB−IB線での断面図である。 図1Bの一部を拡大した部分拡大図である。 図2の一部を拡大し安全弁の開放状態を示した部分拡大図である。 図4Aは安全弁が閉じた状態の部分拡大図であり、図4Bは安全弁が閉じた状態の部分拡大図である。 図5Aは変形例1のエアゾール容器の安全弁を拡大した部分拡大図であり、図5Bは変形例1のエアゾール容器の安全弁の他の固定状態を示した部分拡大図である。 変形例2のエアゾール容器の図2に対応する拡大断面図である。 他の例のエアゾール容器を示す図2に対応する拡大断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、実施形態及び図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのエアゾール容器の一例を示すものであって、本発明をこの実施形態に記載されたエアゾール容器に特定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
[実施形態1]
図1〜図4を参照して実施形態1にかかるエアゾール容器について説明する。図1に示すように、実施形態1にかかるエアゾール容器10は、噴霧させる内容物が高圧ガスと共に充填されるエアゾール容器本体11と、エアゾール容器本体11に充填された内容物を噴射させる噴射装置47と、エアゾール容器本体11と噴射装置47のフランジ部49との間に設けられ、安全弁21が設けられた内側ハウジング16と、噴射装置47及び内側ハウジング16をエアゾール容器本体11に固定させる外側ハウジング41と、外側ハウジングが覆われるカバー体50とで構成されている。そして、エアゾール容器10は噴射機構48を操作することで、エアゾール容器本体11内に充填された内容物を噴射させるものである。以下、各構成について説明する。
まず、エアゾール容器本体11について説明する。エアゾール容器本体11は、図1及び図2に示すように、一方に開口12を有し、この開口12側に所定長さ延設された中空の首部13が形成され、他方に底部15を有し、首部13より大径の胴部14を有する有底の筒状体で形成されている。この開口12には内側ハウジング16の一部、及び、噴射装置47の一部がエアゾール容器本体11内に収容される際に挿入される部分となる。また、首部13は円筒状に形成され、内側は挿入された内側ハウジング16が密接して取り付けられる部分となり、また、外側は外側ハウジング41が取り付けられる部分となる。
次に、噴射装置47について説明する。噴射装置47は、エアゾール容器本体11内の内容物が噴射される噴射ノズルと、噴射の操作を行う操作ボタンと、操作ボタンの押圧により内容物を送り出す噴射バルブ及びステム等からなる噴射機構と、エアゾール容器本体11内から内容物が送り出されるチューブ等で構成されている。また、噴射装置47には組み立てられたとき外側ハウジング41によりエアゾール容器本体11及び内側ハウジング16と固定されるフランジ部49が形成されている。なお、この噴射装置47の構成については公知のものであるので詳細な説明は省略する。
次に、内側ハウジング16及びこの内側ハウジング16に設けられる安全弁21について説明する。まず、内側ハウジング16は、エアゾール容器本体11と噴射装置47のフランジ部49との間に設けられるものであり、一方及び他方に開口を有する筒状体で形成されている。また、内側ハウジング16の筒状体は首部13の内側に密接して挿入される小径部18と、噴射装置47が取り付けられる大径部17とを有しており、この小径部18と大径部17の境には段部19が形成されている。
この段部19は、エアゾール容器本体11の首部13の上端部に載置される部分となる。なお、内側ハウジング16の小径部18の外側面には環状の第3弾性部材としてのOリング20が設けられており、エアゾール容器本体11の首部13の内部との隙間から内容物が漏れ出すのをより抑制することができる。また、環状の第3弾性部材としては、Oリングに限らず、パッキン等を設けるようにしてもよい。
また、内側ハウジング16の小径部18の内側には安全弁21を構成する小径の筒状体で内側ハウジング16と一体に形成された弁体保持部22が設けられている。この弁体保持部22は、小径の筒状体の上方側に後述する弁体32の径の最も大きい部分が挿通できる大きさの大開口部24が形成されており、この大開口部24の上端には大開口部24を塞ぐための蓋体40が取り付けられている。
また、小径の筒状体の下方側には弁体32の棒状体が摺動可能な大きさの小開口部27が形成され、エアゾール容器本体11の内部に向かって延設された延設部23が形成されている。この延設部23を弁体32が摺動することで弁体32は直線的に可動することができる。また、小径の筒状体の大開口部24と小開口部27との間には、大開口部24より小さい径であり、小開口部27より大きい径の排気通路26が形成されている。そして、径の異なる大開口部24と排気通路26との間には段状の角部25aを有する接合部25が形成されている。なお、この接合部25の角部25aは、後述する弁体32の開閉部33が当接される部分となる。
さらに、この接合部25の上方には排気通路26と連通し、内側ハウジング16の外側に向かって形成された上部開孔28を有し、接合部25の下方には排気通路26と連通し、内側ハウジング16の外側に向かって形成された下部開孔29を有している。また、内側ハウジング16の段部19には、エアゾール容器本体11の首部13の端部に載置された部分の上部開孔28と連通する位置に、内側ハウジング16の外部と連通する隙間部31が形成されている。
また、内側ハウジング16の弁体保持部22の下方側には、エアゾール容器本体11の内部と連通する部分に、下部開孔29と連通する流入路30が形成されている。このように形成されることで、内側ハウジング16の弁体保持部22には、エアゾール容器本体11の内部から順に流入路30、下部開孔29、排気通路26、上部開孔28、隙間部31と連通するような排気路が形成されていることになる。
次に、安全弁21について説明する。安全弁21は弁体保持部22に保持される弁体32と、弁体32の下方に取り付けられた支持部材36と、弁体保持部22と支持部材36の間に設けられたバネ体39とで構成されている。
弁体32は、所定長さの棒状体で形成されており、上方に配置される側には、弁体保持部22の排気通路26よりも大きい径で形成されて段状の接合部25の角部25aと当接される開閉部33が設けられている。この開閉部33には下方向が開放された環状の溝で形成された第1装着部33aが形成され、この第1装着部33aには環状の第1弾性部材としてOリング34が装着されている。また、開閉部33の第1装着部33aには、このOリング34が径方向に広がることが抑制される壁部33bが形成されている。そして、この第1装着部33aに装着されたOリング34が段状の接合部25の角部25aと当接されるようになる。このようにすることでOリング34がエアゾール容器本体11内の圧力により変形されることを抑制し、安全弁21が開放される圧力を一定に保つことができるようになる。
そして、この弁体32の開閉部33と弁体保持部22の接合部25とで排気通路26の開閉が行われる弁部となっている。また、弁体32の開閉部33が形成された以外の部分は、直線状で形成され弁体保持部22の小開口部27と摺動される大きさの径で形成され、弁体32の下側に配置される側には支持部材36が係合される係合部としての凹部35が形成されている。
支持部材36は、弁体32の下側に取り付けられており、弁体32に形成された凹部35と係合するような爪部38を一端に有し、また、環状に突出して形成された支持部37を有する筒状の部材で形成されている。また、支持部材36と弁体保持部22との間にはバネ体39が設けられている。このバネ体39は、一方は弁体保持部22の延設部23がバネ体39の内部に嵌入されており、他方は支持部材36の上側の一部がバネ体39の内部に嵌入されており、支持部材36の支持部37に支持されている。このバネ体39は、弁体32を下方向に引っ張るように働いており、弁体保持部22の接合部25に弁体32の開閉部33を押し付けるようにされている。
このような構成とすることで、実施形態1のエアゾール容器10に設けられる安全弁21は、エアゾール容器10の形状に合わせた縦長の安全弁21を形成することができるので、よりエアゾール容器10の安全性を高めることができるようになる。また、バネ体39の弾性力を変更することで所望する圧力により安全弁21を開放することができるように設定することができるようになるので、様々な種類のエアゾール容器10に対応することができるようになる。
次に、外側ハウジング41について説明する。外側ハウジング41は、一方に上方開口部42を有し、他方に下方開口部44が形成された筒状体で形成されており、内側ハウジング16及び噴射装置47を覆い、これらをエアゾール容器本体11に固定するものである。上方開口部42は、噴射装置47の一部が突出される大きさで形成され、この上方開口部42の周囲には、噴射装置47に設けられたフランジ部49と対応するように形成された爪状の圧着部43が環状に設けられている。
一方、下方開口部44は、エアゾール容器本体11の首部13が挿入される大きさで形成されている。また、外側ハウジング41の筒状体の下方開口部44側の内側には、エアゾール容器本体11の首部13の外側に取り付けられたとき固定される固定部45が形成されている。この固定部45は、エアゾール容器本体11の首部13の外側と外側ハウジング41の内側とが螺合されるようなネジ溝がそれぞれに形成されている。さらに、外側ハウジング41の筒状体の側面には、外側と内側が貫通される排出路46が少なくとも1つ形成されている。
また、カバー体50は、外側ハウジング41が覆われるような大きさで形成されている。カバー体50の上方には噴射装置47が突出される上側開口部51が形成され、下方には外側ハウジング41を挿入可能な大きさの下側開口部52が形成されており、カバー体50の下側開口部52側には排出孔53が設けられている。また、カバー体50の内側と外側ハウジング41の外側との間には空間54が設けられており、この空間54により、外側ハウジング41の排出路46とカバー体50の排出孔53とが連通されている。
次に、エアゾール容器10の組み立ての一例について説明する。エアゾール容器10の組み立ては、まず、内側ハウジング16に安全弁21の組み立てを行う。安全弁21の組み立ては、内側ハウジング16の弁体保持部22に開閉部33の第1装着部33aにOリング34を装着させた弁体32を上方の大開口部24から挿入し、小開口部27から突出させる。そして、この突出させた弁体32の先端側に支持部材36を取付ける。この取り付けは支持部材36の爪部38と弁体32の凹部35とを係合させて行う。このとき、内側ハウジング16の弁体保持部22と支持部材36との間にバネ体39が設けられる。そして、弁体保持部22の大開口部24の端部側を塞ぐように蓋体40を取り付ける。
次に、エアゾール容器本体11の上方に内側ハウジング16を載せ、また、噴射装置47の一部、例えば、噴射ノズルや操作ボタン等の一部の組み立てを除いて組み立てられた噴射装置47を内側ハウジング16の上に取り付ける。この取り付けは、エアゾール容器本体11の首部13の内側に内側ハウジング16の小径部18を挿入し、内側ハウジング16の段部19がエアゾール容器本体11の首部13の端部に載置されるようにし、取り付けられた内側ハウジング16の上方から噴射装置47の一部をエアゾール容器本体11内に配置させ、噴射装置47に設けられたフランジ部49が内側ハウジング16の大開口部24の端部と当接するようにされる。
次に、外側ハウジング41を取り付ける。この取り付けは、外側ハウジング41の下方開口部44からエアゾール容器本体11に取り付けられた内側ハウジング16及び噴射装置47を覆うように被せ、外側ハウジング41とエアゾール容器本体11を螺合により固定させる。このとき、外側ハウジング41の上方開口部42側に形成された圧着部43を噴射装置47のフランジ部49に圧着させ、外側ハウジング41を螺合することで、内側ハウジング16、噴射装置47及び外側ハウジング41が完全に固定されるようになる。その後、カバー体50を噴射装置47側から外側ハウジング41を覆うように取り付けを行う。このとき、カバー体50の下方開口部52側から噴射装置47及び外側ハウジング41を挿入し、上側開口部51から噴射装置47が突出するように取り付けられる。そして、エアゾール容器本体11内に内容物を充填し、残りの噴射装置47を組み立てることで、実施形態1のエアゾール容器10の組み立てが完了する。
次に、図2〜図4を参照して実施形態1のエアゾール容器10の安全弁21の動作について説明する。通常、エアゾール容器10の安全弁21は、図2及び図4Aに示すように、バネ体39の力により弁体32が下方に引っ張られていることで、弁体保持部22の接合部25の角部25aに弁体32の開閉部33のOリング34が圧着されることにより塞がれている。一方、エアゾール容器10が高温下に置かれ、エアゾール容器10内の圧力が上昇しているような場合、図3及び図4Bに示すように、内部の圧力が逃げ場を求めて、内側ハウジング16に形成された流入路30、下部開孔29及び排気通路26に流れ込み、排気通路26を塞いでいる安全弁21の開閉部33を上方に押圧する圧力がかかる。
そして、この圧力がバネ体39が弁体32を引っ張る力を超えたとき、開閉部33が上方へ押圧されて開閉部33と接合部25との間に隙間ができ、この隙間から圧力が抜け出す。その後、内側ハウジング16の上部開孔28及び隙間部31、外側ハウジング41の排出路46、カバー体50と外側ハウジング41との間の空間54を通り、カバー体50の下方の排出孔53から圧力が外部へ排出されるようになる。
このような構成とすることで、安全弁21は内側ハウジング16に形成されており、エアゾール容器10内の圧力のみを外部に排出させることができるため、安全弁21の開放時にエアゾール容器10内の内容物が噴出されず、周りが汚れることを抑制することができる。
[変形例1]
次に、図5を参照して変形例1のエアゾール容器10Aについて説明する。実施形態1のエアゾール容器10に設けられた安全弁21では、安全弁21が開放される圧力を変更するためには、所望する圧力に対応するバネ体39の弾性力を選択して安全弁21に組み込むことで行うようにしている。一方、変形例1のエアゾール容器10Aでは、安全弁21Aを構成するバネ体39を共通のものとしても、任意の弾性力が得られる安全弁21Aが設けられている。なお、変形例1のエアゾール容器10Aは、実施形態1のエアゾール容器10に対して安全弁21Aの一部の構成が異なるのみなので、主に安全弁21Aの構成について説明し、他の共通する構成には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
変形例1のエアゾール容器10Aの安全弁21Aは、内側ハウジング16の弁体保持部22に保持される弁体32Aと、弁体32Aの下方に取り付けられた支持部材36Aと、弁体保持部22と支持部材36Aの間に設けられたバネ体39と、支持部材36Aの下側の位置で弁体に取り付けられた固定機構としてのナット55で構成されている。
弁体32Aは、所定長さの棒状体で形成されており、上方に配置される側には、弁体保持部22の排気通路26よりも大きい径で形成されて接合部25の角部25aと当接される開閉部33が設けられている。この開閉部33には下方向が開放された環状の溝で形成された第1装着部33aが形成され、この第1装着部33aには環状の第1弾性部材としてOリング34が装着されている。また、開閉部33の第1装着部33aには、このOリング34が径方向に広がることが抑制される壁部33bが形成されている。そして、この第1装着部33aに装着されたOリング34が段状の接合部25の角部25aと当接されるようになる。このとき、Oリング34と角部25aとは面ではなく線で接するようになるため、Oリング34が多少変形したとしても、角部25と接する面積は同じとなり、安全弁が作動する圧力に影響を受けることが抑制されるようになる。そして、この弁体32の開閉部33と弁体保持部22の接合部25とで排気通路26の開閉が行われる弁部となっていることは、実施形態1と同様である。
一方、変形例1のエアゾール容器10Aの安全弁21Aを構成する弁体32Aは、弁体32Aの開閉部33が形成された以外の部分は、直線状で形成され弁体保持部22の小開口部27と摺動される大きさの径で形成され、弁体32Aの下側に配置される側には支持部材36Aが係合される係合部としてのネジ溝35Aが所定長さに亘って形成されている。
支持部材36Aは、弁体32Aの下側の所定の位置に取り付けられており、環状に突出して形成された支持部37Aを有する筒状の部材で形成されている。また、支持部材36Aの下側には固定機構としてのナット55が設けられており、このナット55が弁体32Aに形成されたネジ溝35Aに螺合されることで支持部材の位置決め及び固定が行われる。
また、支持部材36Aと弁体保持部22との間にはバネ体39が設けられている。このバネ体39は、一方は弁体保持部22の延設部23がバネ体39の内部に嵌入されており、他方は支持部材36Aの上側の一部がバネ体39の内部に嵌入されており、支持部材36Aの支持部37Aに支持されている。このバネ体39は、弁体32Aを下方向に引っ張るように働いており、弁体保持部22の接合部25に弁体32Aの開閉部33を押し付けるようにされている。なお、他の構成は実施形態1と共通するので説明は省略する。
次に、変形例1のエアゾール容器10Aの組み立てについて説明する。なお、変形例1のエアゾール容器10Aの組み立ては安全弁21Aの構成以外は実施形態1のエアゾール容器10と共通するので、安全弁21Aの組み立てについてのみ説明する。安全弁21Aの組み立ては、内側ハウジング16の弁体保持部22の開閉部33にOリング34を装着させた弁体32Aを上方の大開口部24から挿入し、小開口部27から突出させる。そして、この突出させた弁体32Aの先端側に支持部材36Aを取付ける。この取り付けは弁体32Aに支持部材36Aを通し、その下側にナット55を取り付けることで行う。
このとき、内側ハウジング16の弁体保持部22と支持部材36Aとの間にバネ体39が設けられる。そして、弁体32Aに取り付けたナット55を回動させ弁体32Aのネジ溝35Aが形成された部分に沿って上下に移動させ、支持部材36Aに設けられたバネ体39を伸縮させ所定の弾性力が得られるような任意の位置でナット55を固定させる。このようにして安全弁21Aを組み立てた後は、安全弁21Aが組み立てられた内側ハウジング16を用いて実施形態1のエアゾール容器10Aの組み立と同様に行うことで変形例1のエアゾール容器10Aが完成する。
このような構成とすることで、変形例1のエアゾール容器10Aに設けられる安全弁21Aは、実施形態1の安全弁21と同様に、エアゾール容器10Aの形状に合わせた縦長の安全弁を形成することができるので、よりエアゾール容器10Aの安全性を高めることができるようになる。また、安全弁21Aを構成する支持部材36Aがナット55を固定させる位置によりバネ体39の長さを容易に調整することができ、安全弁の作動圧を容易に調整することができる。すなわち、図5Aに示したエアゾール容器10Aではバネ体39がより縮んだ状態で固定されているので、安全弁21Aの開放にはより高い圧力を必要とするように設定することができ、また、図5Bに示したエアゾール容器10Aではバネ体39がより伸びた状態で固定されているので、安全弁21Aはより低い圧力で開放するように設定することができる。
さらに、ナット55を移動させることで支持部材36Aを任意の位置で固定することで、バネ体39の弾性力の調整ができるようになるため、使用されるエアゾール容器の大きさ及び形状並びに噴射される内容物の種類等に合わせ、安全弁21Aが開放される圧力を調整することが同じ構造の安全弁を用い行うことができるようになる。なお、この固定機構に用いられるのはナットに限られず、公知の構成を適用することができる。なお、安全弁の動作については実施形態1と共通するので説明は省略する。
[変形例2]
次に、図6を参照して変形例2のエアゾール容器10Bについて説明する。実施形態1のエアゾール容器10のエアゾール容器本体11と内側ハウジング16との間には環状の弾性部材としてOリング20が設けられている。一方、変形例2のエアゾール容器10Bでは、環状の第2弾性部材としてエアゾール容器本体11の首部13の上方端部と内側ハウジング16Bとの間にパッキン20Bを設けた場合を説明する。なお、変形例2のエアゾール容器10Bは、実施形態1のエアゾール容器10に対して内側ハウジング16Bの一部の構成とパッキン20Bを設けたこと以外は、実施形態1のエアゾール容器10と共通するので、共通する構成には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
図6に示すように、変形例2のエアゾール容器10Bには、エアゾール容器本体11の首部13の上方端部と内側ハウジング16Bとの間にパッキン20Bが設けられている。
内側ハウジング16Bは、エアゾール容器本体11と噴射装置47のフランジ部49との間に設けられるものであり、一方及び他方に開口を有する筒状体で形成されている。また、内側ハウジング16Bの筒状体は首部13の内側に密接して挿入される小径部18Bと、噴射装置47が取り付けられる大径部17Bとを有しており、この小径部18Bと大径部17Bの境には段部19Bが形成されている。
この段部19Bは、エアゾール容器本体11の首部13の上端部に載置される部分となる。このとき、段部19Bの下側にはエアゾール容器本体11の首部の上方端部との間に、環状の第2弾性部材としてのパッキン20Bが設けられており、このパッキン20Bが設けられるために、段部19Bの下側は溝状の第2装着部19Baが形成されている。なお、パッキンとしては任意の形状のパッキンを選択して用いることができるが、変形例2では平パッキン20Bが用いられている。
また、内側ハウジング16Bの小径部18Bの内側には安全弁21Bを構成する小径の筒状体で一体に形成された弁体保持部22Bが設けられている。この弁体保持部22Bは、小径の筒状体の上方側に後述する弁体32の径の最も大きい部分が挿通できる大きさの大開口部24Bが形成されており、この大開口部24Bの上端には大開口部24Bを塞ぐための蓋体40が取り付けられている。
また、小径の筒状体の下方側には弁体32の棒状体が摺動可能な大きさの小開口部27Bが形成され、エアゾール容器本体11の内部に向かって延設された延設部23Bが形成されている。この延設部23Bを弁体32が摺動することで弁体32は直線的に移動することができる。また、小径の筒状体の大開口部24Bと小開口部27Bとの間には、大開口部24Bより小さい径であり、小開口部27Bより大きい径の排気通路26Bが形成されている。そして、大開口部24Bと排気通路26Bとの間には段状の角部25Baを有する接合部25Bが形成されている。
さらに、この接合部25Bの上方には排気通路26Bと連通し、内側ハウジング16Bの外側に向かって形成された上部開孔28Bを有し、接合部25Bの下方には排気通路26Bと連通し内側ハウジング16Bの外側に向かって形成された下部開孔29Bを有している。また、上部開孔28Bは内側ハウジング16Bの外部と連通する部分には、上部開孔28Bと連通する連通部31Bが形成されている。
また、内側ハウジング16Bの弁体保持部22Bの下方側には、エアゾール容器本体11の内部と連通する部分に、下部開孔29Bと連通する流入路30Bが形成されている。このように形成されることで、内側ハウジング16Bの弁体保持部22Bには、エアゾール容器本体11の内部から順に流入路30B、下部開孔29B、排気通路26B、上部開孔28B、連通部31Bと連通するような排気路が形成されていることになる。なお、安全弁及び他の構成については実施形態1と共通するので説明は省略し、また、エアゾール容器の組み立ても実施形態1と共通するので説明は省略する。
このような構成とすることで、変形例2のエアゾール容器10Bでは実施形態1のエアゾール容器10と異なる構成を有していても実施形態1のエアゾール容器10と同様の効果を奏するエアゾール容器10Bを得ることができ、設計の幅が広がり、使用者の望む形状でエアゾール容器を構成することができるようになる。
また、安全弁が働いたときの内部の圧力が外部へ排気される流れも略実施形態1と同様である。なお、実施形態1のエアゾール容器10では上部開孔28から外側ハウジング41の排出路46へは、エアゾール容器本体11の首部13の上方端部と内側ハウジング16の段部19との間に形成された隙間部31(図3参照)を通過して排出している。一方、変形例2のエアゾール容器10Bでは、上部開孔28Bから外側ハウジング41の排出路46へは、上部開孔28Bから連続して内側ハウジング16Bを開孔した連通部31Bを通ることにより排気することとなる。なお、他の構成は実施形態1と共通するので説明は省略する。
なお、実施形態1では内側ハウジング16の小径部に第3弾性部材としてのOリング20を設けた場合を示し、変形例2ではエアゾール容器本体11の首部13の上端部に載置される段部19Bの下側にはエアゾール容器本体11の首部の上方端部との間に環状の第2弾性部材としてのパッキン20Bを設けた場合を説明したが、これに限らず、図7に示すエアゾール容器10Cのように、Oリング20とパッキン20Bの両方設けるようにしてもよい。このようにすることで、よりエアゾール容器10C内からの漏れをより確実に抑制することができるようになる。なお、第2弾性部材及び第3弾性部材を両方設けたこと以外の構成は、実施形態1及び変形例2の構成と共通するので詳細な説明は省略する。
10、10A、10B、10C:エアゾール容器
11:エアゾール容器本体
12:開口
13:首部
14:胴部
15:底部
16、16B:内側ハウジング
17、17B:大径部
18、18B:小径部
19Ba:第2装着部
19、19B:段部
20:Oリング(第3弾性部材)
20B:パッキン(第2弾性部材)
21、21A、21B:安全弁
22、22B:弁体保持部
23、23B:延設部
24、24B:大開口部
25、25B:接合部
25a、25Ba:角部
26、26B:排気通路
27、27B:小開口部
28、28B:上部開孔
29、29B:下部開孔
30、30B:流入路
31、31B:隙間部
32、32A:弁体
33:開閉部
33a:第1装着部
33b:壁部
34:Oリング(第1弾性部材)
35:凹部
35A:ネジ溝
36、36A:支持部材
37、37A:支持部
38:爪部
39:バネ体
40:蓋体
41:外側ハウジング
42:上方開口部
43:圧着部
44:下方開口部
45:固定部
46:排出路
47:噴射装置
48:噴射機構
49:フランジ部
50:カバー体
51:上側側開口部
52:下側開口部
53:排出孔
54:空間
55:ナット

Claims (10)

  1. 一方に開口を有し、前記開口側に所定長さの首部が設けられ、有底筒状に形成されたエアゾール容器本体と、
    前記エアゾール容器本体の内容物を噴射させる噴射機構と、前記エアゾール容器本体に固定されるフランジ部と、を有する噴射装置と、
    を有するエアゾール容器であって、
    前記エアゾール容器本体と前記噴射装置のフランジ部との間には、筒状体で形成され、前記首部の内側に密接に挿入される小径部と、前記噴射装置が取り付けられる大径部と、前記首部の上方端部に載置される段部と、を有する内側ハウジングが設けられ、
    前記内側ハウジングの外側には前記噴射装置の前記フランジ部と共に前記エアゾール容器本体に固定される外側ハウジングが設けられ、
    前記外側ハウジングには前記外側ハウジングが覆われるカバー体が設けられ、
    前記内側ハウジングの内面側には前記エアゾール容器本体内が高圧となったときに内部の圧力を開放する安全弁が設けられ、
    前記外側ハウジングには前記安全弁が開放されたときに圧力が排出される少なくとも1つの排出路が形成され、
    前記カバー体には前記排出路と外気とが連通される少なくとも1つの排出孔が形成されていることを特徴とするエアゾール容器。
  2. 前記安全弁は、
    一方に開閉部、他方に係合部を有する棒状体で形成された弁体と、
    前記内側ハウジングの内部側に、前記弁体の前記開閉部が当接される接合部と、前記接合部が形成された排気通路と、前記弁体が挿通される小径筒状体で形成された弁体保持部と、前記弁体の前記係合部に取り付けられた環状に突出した支持部を有する支持部材と、前記エアゾール容器本体の内部側に設けられた前記弁体保持部と前記支持部材の前記支持部との間に設けられたバネ体と、を有し、
    前記開閉部は、前記バネ体により前記排気通路の前記接合部に圧着されることで前記排気通路が塞がれ、前記エアゾール容器の内部の前記圧力が高くなったとき、前記圧力により前記開閉部が前記接合部から離間することで前記圧力が開放されることを特徴とする請求項1に記載のエアゾール容器。
  3. 前記接合部は、前記排気通路の内周に沿って段状に形成されており、
    前記開閉部は、前記段状に形成された前記接合部の角部と当接される環状の第1弾性部材が装着された環状の溝からなる第1装着部が形成され、
    前記第1装着部には、装着された前記第1弾性部材の側面側が覆われる壁部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のエアゾール容器。
  4. 前記弁体保持部の前記接合部の上部及び下部には、前記排気通路と連通する上部開孔及び下部開孔が形成され、
    前記下部開孔は前記内側ハウジングに形成された前記エアゾール容器本体の内部と連通する流入路と連通され、
    前記上部開孔は前記内側ハウジングに形成された前記外側ハウジングの排気口と連通する連通部と連通され、
    前記連通路は前記外側ハウジングに形成された前記排出路と連通され、
    前記排出路は前記カバー体に形成された前記排出孔と連通されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のエアゾール容器。
  5. 前記連通部は、前記エアゾール容器本体の前記首部の上方端部と前記内側ハウジングの前記段部との間に、前記内側ハウジングの一部を切り欠いて形成された前記上部開孔と連通する隙間部で構成されていることを特徴とする請求項4に記載のエアゾール容器。
  6. 前記弁体の前記係合部には凹部が形成されており、
    前記支持部材には前記凹部と係合される爪部が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のエアゾール容器。
  7. 前記支持部材は、前記弁体の前記係合部を移動自在に取り付けられており、且つ、前記係合部の所定の位置で固定される固定機構を有していることを特徴とする請求項2、3又は6に記載のエアゾール容器。
  8. 前記弁体の前記係合部には所定長さに渡りネジ溝が形成されており、
    前記固定機構は前記ネジ溝と前記支持部材の下方側に設けられたナットで構成されており、
    前記ナットを移動させ、所定の位置で前記ナットを固定させることによって前記バネ体の長さが調整されることを特徴とする請求項7に記載のエアゾール容器。
  9. 前記内側ハウジングの前記段部の下側には、環状の第2弾性部材が装着された第2装着部が形成されており、
    前記第2弾性部材は、前記エアゾール容器本体の前記首部の上方端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエアゾール容器。
  10. 前記内側ハウジングの前記小径部の外周には、環状の第3弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は9に記載のエアゾール容器。
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