JP2014093485A - 集光型太陽光発電モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】ドーム型フレネルレンズを用いた集光型太陽光発電モジュールにおいて、ドーム型フレネルレンズとこれを固定するレンズ固定枠の間の隙間の形成を抑制すること、及び、モジュール内部に侵入した埃の除去や摩耗した集光レンズの交換を容易化すること。
【解決手段】集光型太陽光発電モジュール10は、集光装置20と、太陽電池セル30と、レシーバ40とを備えている。集光装置20は、複数個のドーム型フレネルレンズ22a連結している集光レンズ22と、集光レンズ22の側面を支持するレンズ固定枠24とを備えている。レンズ固定枠24は、集光レンズ22と同一の材料からなる。さらに、集光型太陽光発電モジュール10は、集光装置20とレシーバ40とを分離するための分離手段50を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、集光型太陽光発電モジュールに関し、さらに詳しくは、集光装置により集光された高エネルギーの太陽光を太陽電池セルに照射することによって発電を行う集光型太陽光発電モジュールに関する。
太陽光発電モジュールは、太陽光をそのまま太陽電池セルに照射する非集光型と、集光装置を用いて集光された太陽光を太陽電池セルに照射する集光型に大別される。これらの内、集光型太陽光発電モジュールは、太陽電池セルを小さくすることができるので、変換効率の良い高価なセルを使用しても電力製造コストに与える影響が小さい。そのため、集光型太陽光発電モジュールは、安価な電力を効率よく製造できるという利点がある。
太陽光を集光するための集光レンズとしては、
(1)平板の裏面(太陽光が入射する面とは反対側の面)に、太陽光を集光するための凹凸が形成された平板型レンズ(例えば、特許文献1参照)、
(2)球殻の裏面(太陽光が入射する面とは反対側の面)に、太陽光を集光するための凹凸が形成されたドーム型フレネルレンズ(例えば、特許文献2参照)
などが知られている。
集光型太陽光発電モジュールを屋外で使用すると、集光レンズの表面に塵や埃が堆積し、変換効率が低下する。変換効率を回復させるためには、集光レンズの表面に堆積した塵や埃を水洗浄で除去する必要がある。しかしながら、平板型レンズは、水洗浄を行っても、表面に塵や埃が滞留しやすいという欠点がある。これに対し、ドーム型フレネルレンズは、水洗浄により塵や埃がドームの谷間に容易に流れ落ちるので、洗浄性に優れているという利点がある。
ドーム型フレネルレンズの平面形状は正方形であるが、側面形状はアーチ型になっている。そのため、ドーム型フレネルレンズと、これを固定するためのレンズ固定枠とは、通常、側面で接合されている。また、モジュール内部への水や埃の侵入を防ぐために、両者の間には、接着剤(互いの材料を隙間なく密着させるもの)又は封止剤(互いの材料を密着・接着させることなく、両者の隙間を塞ぐもの)が充填されている。
さらに、集光型太陽光発電モジュールは、従来、一旦設置されると、半永久的に使用できると考えられていた。そのため、従来のモジュールにおいて、集光装置は、モジュール本体に固定されており、容易に分離できない構造になっている。
しかしながら、従来、ドーム型フレネルレンズはアクリル樹脂等の樹脂が用いられているのに対し、レンズ固定枠はAl等の金属材料が用いられている。そのため、温度変化が激しい環境下において長期間使用すると、ドーム型フレネルレンズとレンズ固定枠との熱膨張係数が異なるために、両者の間に隙間が形成される場合があった。両者の間に隙間が形成されると、モジュール内部に水や埃が侵入し、モジュール特性を低下させる原因となる。
さらに、集光型太陽光発電モジュールを屋外において長期間使用すると、隙間から水や埃が侵入するだけでなく、集光レンズの表面が砂塵等により摩耗し、光透過性が低下する。しかしながら、従来の集光型太陽光発電モジュールは、集光装置とモジュール本体とが容易に分離できない構造であるために、モジュール内部に侵入した埃の除去や、摩耗した集光レンズの交換を容易に行うことができないという問題があった。
特開2010−205989号公報 特開2006−313809号公報
本発明が解決しようとする課題は、ドーム型フレネルレンズを用いた集光型太陽光発電モジュールにおいて、ドーム型フレネルレンズとこれを固定するレンズ固定枠の隙間からの水や埃の侵入を抑制することにある。
また、本発明が解決しようとする他の課題は、ドーム型フレネルレンズを用いた集光型太陽光発電モジュールにおいて、モジュール内部に侵入した埃の除去や摩耗した集光レンズの交換を容易化することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る集光型太陽光発電モジュールは、以下の構成を備えていることを要旨とする。
(1)前記集光型太陽光発電モジュールは、
太陽光を集光するための集光装置と、
前記集光装置で集光された太陽光を受光する太陽電池セルと、
上部が開口した箱形を呈し、内底面に前記太陽電池セルを固定し、上部に前記集光装置を固定するためのレシーバと
を備えている。
(2)前記集光装置は、
複数個のドーム型フレネルレンズが一方向又は互いに直交する二方向に連結している集光レンズと、
前記集光レンズの側面を支持するレンズ固定枠と
を備えている。
(3)前記レンズ固定枠は、前記集光レンズとの熱膨張係数差Δαが45×10-6-1以下である材料からなる。
(4)前記集光型太陽光発電モジュールは、前記集光装置と前記レシーバとを分離するための分離手段を備えている。
本発明に係る集光型太陽光発電モジュールの2番目は、以下の構成を備えていることを要旨とする。
(1)前記集光型太陽光発電モジュールは、
太陽光を集光するための集光装置と、
前記集光装置で集光された太陽光を受光する太陽電池セルと、
上部が開口した箱形を呈し、内底面に前記太陽電池セルを固定し、上部に前記集光装置を固定するためのレシーバと
を備えている。
(2)前記集光装置は、
複数個のドーム型フレネルレンズが一方向又は互いに直交する二方向に連結している集光レンズと、
前記集光レンズの側面を支持するレンズ固定枠と
を備えている。
(3)前記レンズ固定枠は、前記集光レンズとの熱膨張係数差Δαが45×10-6-1以下である材料からなる。
さらに、本発明に係る集光型太陽光発電モジュールの3番目は、以下の構成を備えていることを要旨とする。
(1)前記集光型太陽光発電モジュールは、
太陽光を集光するための集光装置と、
前記集光装置で集光された太陽光を受光する太陽電池セルと、
上部が開口した箱形を呈し、内底面に前記太陽電池セルを固定し、上部に前記集光装置を固定するためのレシーバと
を備えている。
(2)前記集光装置は、
複数個のドーム型フレネルレンズが一方向又は互いに直交する二方向に連結している集光レンズと、
前記集光レンズの側面を支持するレンズ固定枠と
を備えている。
(3)前記集光型太陽光発電モジュールは、前記集光装置と前記レシーバとを分離するための分離手段を備えている。
ドーム型フレネルレンズを用いた集光型太陽光発電モジュールにおいて、レンズ固定枠の材料として、集光レンズとほぼ同等の熱膨張係数を有する材料を用いると、温度変化が激しい環境下において長期間使用した場合であっても、集光レンズとレンズ固定枠との間に隙間が形成され難くなる。その結果、モジュール特性の低下を抑制することができる。
また、ドーム型フレネルレンズを用いた集光型太陽光発電モジュールにおいて、分離手段を設けると、集光装置とレシーバとを容易に分離することができる。その結果、モジュール内部に侵入した埃の除去や摩耗した集光レンズの交換を容易に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る集光型太陽光発電モジュールの概略断面図である。 ドーム型フレネルレンズの平面図(図2(a))及び正面図(図2(b))である。 従来の集光型太陽光発電モジュールの概略断面図である。 分離手段を備えた集光型太陽光発電モジュールの外観写真(左図:分離前、右図:分離後)である。
以下に、本発明の一実施の形態について詳細に説明する。
[1. 集光型太陽光発電モジュール(1)]
図1に、本発明の第1の実施の形態に係る集光型太陽光発電モジュールの概略断面図を示す。図1において、集光型太陽光発電モジュール10は、集光装置20と、太陽電池セル30、30…と、レシーバ40と、分離手段50とを備えている。
[1.1. 集光装置]
集光装置20は、太陽光を集光するための装置である。本発明において、集光装置20は、複数個のドーム型フレネルレンズ22a、22a…が一方向(x方向)又は互いに直行する二方向(x方向及びy方向)に連結している集光レンズ22と、集光レンズ22の側面を支持するレンズ固定枠24とを備えている。
図2に、ドーム型フレネルレンズの平面図及び正面図を示す。なお、ドーム型フレネルレンズ22aの裏面(太陽光が入射する面と反対の面)には、太陽光を集光するための凹凸が形成されているが、図2においては、その図示を省略してある。
ドーム型フレネルレンズ22aは、図2に示すように、先端が球殻状になっている。また、ドーム型フレネルレンズ22aの平面形状は正方形であるが、その側面形状はアーチ型になっている。この場合、レンズ固定枠24の先端形状を、ドーム型フレネルレンズ22aの側面のアーチに倣う形状とし、レンズ固定枠24の先端にドーム型フレネルレンズ22aを接合することも考えられる。しかしながら、このような形状を有するレンズ固定枠24を作製するのは難しい。
そのため、図1の右上図に示すように、ドーム型フレネルレンズ22aとレンズ固定枠24とは、側面で接合されている。また、モジュール10内部への水や埃の侵入を防ぐために、両者は、接着剤又は封止剤(図示せず)で固定されている。
本実施の形態において、レンズ固定枠24は、集光レンズ22との熱膨張係数差Δαが45×10-6-1以下である材料が用いられている。この点が従来とは異なる。
熱膨張係数差Δαに起因する隙間の形成を抑制するためには、レンズ固定枠24と集光レンズ22との熱膨張係数差Δαは小さいほど良い。特に、レンズ固定枠24は、集光レンズ22と同一の材料からなるのが好ましい。
さらに、熱膨張係数差Δαに起因する隙間の形成を抑制するためには、レンズ固定枠24は、レンズ固定枠24及び集光レンズ22との熱膨張係数差Δαが45×10-6-1以下である材料からなる接着剤又は封止剤で集光レンズ22に固定されているのが好ましい。特に、レンズ固定枠24は、レンズ固定枠24及び集光レンズ22と同一の材料からなる接着剤又は封止剤で集光レンズ22に固定されているのが好ましい。
例えば、集光レンズ22がアクリル樹脂(AS)(α=65〜68×10-6-1)からなる場合、レンズ固定枠24としてアクリル樹脂、ABS樹脂(α=65〜95×10-6-1)、塩化ビニル(α=50〜100×10-6-1)、又は、PET(α=65×10-6-1)を用い、かつ、両者をアクリル系接着剤、又は、シリコーン樹脂で固定(接着又は封止)するのが好ましい。
[1.2. 太陽電池セル]
太陽電池セル30、30…は、照射された光を電力に変換するためのセルである。本発明において、太陽電池セル30、30…の構造や、これを構成する材料は、特に限定されるものではなく、種々の構造及び材料からなるセルを用いることができる。
太陽電池セルは、一般に、裏面電極、光起電力効果を奏する半導体層、及び上部電極がこの順で積層された構造を備えている。半導体層の表面には、反射防止膜が形成される場合もある。半導体層としては、例えば、結晶シリコン、InGaP/InGaAs/Geに代表されるIII-V族化合物半導体などが知られている。
本実施の形態において、太陽電池セル30、30…は、レシーバ40の内底面に固定されている。レシーバ40には、太陽電池セル30、30…による発電に必要な各種の構成要素が設けられる。図1において、図示は省略されているが、レシーバ40の内底面の上に、絶縁層及びプレートがこの順で形成され、プレートの上には、太陽電池セル30、30…がリード電極を介して固定されている。
本実施の形態において、太陽電池セル30、30…の上面には、ホモジナイザー(二次光学系)32、32…が設けられている。ホモジナイザー32、32…は、集光装置20により集光された太陽光を太陽電池セル30、30…に導くためのものである。ホモジナイザー32、32…は必ずしも必要ではないが、ホモジナイザー32、32…を設けると、導かれた光を側面で繰り返し全反射させることにより、光のエネルギーを均一化させることができる。ホモジナイザー32、32…は、その下端面が太陽電池セル30、30…に対向するように、太陽電池セル30、30…の真上位置に立設される。
[1.3. レシーバ]
レシーバ40は、上部が開口した箱形を呈し、内底面に太陽電池セル30、30…を固定し、上部に集光装置20を固定するためのものである。本実施の形態において、レシーバ40は、後述する分離手段50により、集光装置20と分離可能になっている。
レシーバ40は、単に太陽電池セル30、30…を固定する機能だけでなく、太陽電池セル30、30…で発生した熱を放熱させる機能も備えている必要がある。そのためには、少なくともレシーバ40の底面は、放熱性の高い材料を用いる必要がある。このような放熱性の高い材料としては、Al、Cuなどがある。
レシーバ40の側壁部分や集光装置20との接合部分の材料は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な材料を選択することができる。例えば、レシーバ40の全体を放熱性の高い材料で構成しても良い。あるいは、レシーバ40の底面のみを放熱性の高い材料で構成し、レシーバ40の側壁部分や集光装置20との接合部分を他の材料で構成しても良い。
[1.4. 分離手段]
本実施の形態に係る集光型太陽光発電モジュール10は、集光装置20とレシーバ40とを分離するための分離手段50を備えている。この点が従来とは異なる。
分離手段50は、集光装置20とレシーバ40とを着脱自在に締結することができ、かつ、モジュール内部への水分や埃の侵入を抑制可能なものであれば良い。
図1に示す例において、レンズ固定枠24(集光装置20)の下端は、内側に向かってL字型に折れ曲がっている。また、レシーバ40の上端は、外側に向かってL字型に折れ曲がっている。レンズ固定枠24とレシーバ40とは、水平方向の面を重ね合わせるようにして固定されている。
また、図1に示す例において、分離手段50は、
(1)集光装置20の下端とレシーバ40の上端と間に挿入されたOリング52と、
(2)集光装置20とレシーバ40とを着脱自在に締結する締結手段54と
を備えている(図1の右下図参照)。
図1に示す例において、締結手段54には、
(a)セル固定部40の上端の側面(又は、集光装置20の下端の側面)に固定されたベルト54aと、
(b)集光装置20の下端の側面(又は、セル固定部40の上端の側面)に固定された、ベルト54aの先端を引っ掛けるためのフック54b
からなる(いわゆる、「パッチン錠」)。
その他の締結手段54としては、例えば、ボルトとナットによるものなどがある。
[2. 集光型太陽光発電モジュール(1)の作用]
図3に、従来の集光型太陽光発電モジュールの概略断面図を示す。従来の集光型太陽光発電モジュール10’は、レシーバ40の全体に放熱性の高い材料(Al、Cuなどの金属材料)が用いられ、かつ、レンズ固定枠24’にも放熱性の高い材料が用いられていた。一方、ドーム型フレネルレンズを用いた集光型太陽光発電モジュールにおいて、ドーム型フレネルレンズ(集光レンズ22)には、アクリル樹脂等の樹脂が用いられていた。そのため、温度変化が激しい環境下において長期間使用すると、図3の右図に示すように、集光レンズ22とレンズ固定枠24’との熱膨張係数が異なるために、両者の間に隙間が形成される場合があった。両者の間に隙間が形成されると、モジュール内部に水や埃が侵入し、モジュール特性を低下させる原因となる。
また、従来の集光型太陽光発電モジュール10’は、レンズ固定枠24’とレシーバ40とが容易に分離できない構造になっていた。これは、集光型太陽光発電モジュール10’は半永久的に使用することができ、部品交換が不要と考えられていたためである。
しかしながら、集光型太陽光発電モジュール10’を屋外において長期間使用すると、隙間から水や埃が侵入するだけでなく、集光レンズ22の表面が砂塵等により摩耗し、光透過性が低下する。また、従来の集光型太陽光発電モジュール10’は、集光装置とモジュール本体とが容易に分離できない構造であるために、モジュール内部に侵入した埃の除去や、摩耗した集光レンズの交換を容易に行うことができなかった。
これに対し、ドーム型フレネルレンズ22a、22a…を用いた集光型太陽光発電モジュール10において、レンズ固定枠24の材料として、集光レンズ22とほぼ同等の熱膨張係数を有する材料を用いると、温度変化が激しい環境下において長期間使用した場合であっても、集光レンズ22とレンズ固定枠24との間に隙間が形成され難くなる。その結果、モジュール特性の低下を抑制することができる。
さらに、集光レンズ22とレンズ固定枠24とを、これらとほぼ同等の熱膨張係数を有する材料からなる接着剤又は封止剤で固定すると、モジュール特性の低下をさらに抑制することができる。
また、ドーム型フレネルレンズ22a、22a…を用いた集光型太陽光発電モジュール10において、分離手段50を設けると、集光装置20とレシーバ40とを容易に分離することができる。図4に、分離手段50を備えた集光型太陽光発電モジュール10の外観写真(左図:分離前、右図:分離後)を示す。図4左図に示すように、本実施の形態に係る集光型太陽光発電モジュール10は、外観上、従来のモジュールと差異はない。しかしながら、図4右図に示すように、分離手段50を備えているため、集光装置20を容易に取り外すことができる。その結果、モジュール内部に侵入した埃の除去や摩耗した集光レンズ22の交換を容易に行うことができる。
[3. 集光型太陽光発電モジュール(2)]
本発明の第2の実施の形態に係る集光型太陽光発電モジュールは、以下の構成を備えている。
(1)前記集光型太陽光発電モジュールは、
太陽光を集光するための集光装置と、
前記集光装置で集光された太陽光を受光する太陽電池セルと、
上部が開口した箱形を呈し、内底面に前記太陽電池セルを固定し、上部に前記集光装置を固定するためのレシーバと
を備えている。
(2)前記集光装置は、
複数個のドーム型フレネルレンズが一方向又は互いに直交する二方向に連結している集光レンズと、
前記集光レンズの側面を支持するレンズ固定枠と
を備えている。
(3)前記レンズ固定枠は、前記集光レンズとの熱膨張係数差Δαが45×10-6-1以下である材料からなる。
すなわち、本実施の形態に係る集光型太陽光発電モジュールは、分離手段を備えていない点以外は、第1の実施の形態に係る集光型太陽光発電モジュールと同一の構成を備えている。
この場合、前記レンズ固定枠は、前記集光レンズと同一の材料からなるのが好ましい。
また、前記レンズ固定枠は、前記レンズ固定枠及び前記集光レンズとの熱膨張係数差Δαが45×10-6-1以下である材料からなる接着剤又は封止剤で前記集光レンズに固定されているのが好ましい。特に、前記レンズ固定枠は、前記レンズ固定枠及び前記集光レンズと同一の材料からなる接着剤又は封止剤で前記集光レンズに固定されているのが好ましい。
本実施の形態に係る集光型太陽光発電モジュールのその他の点については、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
[4. 集光型太陽光発電モジュール(2)の作用]
ドーム型フレネルレンズを用いた集光型太陽光発電モジュールにおいて、レンズ固定枠の材料として、集光レンズとほぼ同等の熱膨張係数を有する材料を用いると、温度変化が激しい環境下において長期間使用した場合であっても、集光レンズとレンズ固定枠との間に隙間が形成され難くなる。その結果、モジュール特性の低下を抑制することができる。
また、レシーバの全体が放熱性の高い材料からなる場合、レシーバとレンズ固定枠とを固定すると、レシーバの熱膨張によってレンズ固定枠も膨張する場合がある。しかしながら、レンズ固定枠を集光レンズとほぼ同等の熱膨張係数を有する材料を用いることによって、従来に比べてレンズ固定枠の膨張を抑制することができる。
[5. 集光型太陽光発電モジュール(3)]
本発明の第3の実施の形態に係る集光型太陽光発電モジュールは、以下の構成を備えている。
(1)前記集光型太陽光発電モジュールは、
太陽光を集光するための集光装置と、
前記集光装置で集光された太陽光を受光する太陽電池セルと、
上部が開口した箱形を呈し、内底面に前記太陽電池セルを固定し、上部に前記集光装置を固定するためのレシーバと
を備えている。
(2)前記集光装置は、
複数個のドーム型フレネルレンズが一方向又は互いに直交する二方向に連結している集光レンズと、
前記集光レンズの側面を支持するレンズ固定枠と
を備えている。
(3)前記集光型太陽光発電モジュールは、前記集光装置と前記レシーバとを分離するための分離手段を備えている。
すなわち、本実施の形態に係る集光型太陽光発電モジュールは、レンズ固定枠の材料が限定されない点以外は、第1の実施の形態に係る集光型太陽光発電モジュールと同一の構成を備えている。
この場合、前記分離手段は、
前記集光装置の下端と前記レシーバの上端と間に挿入されたOリングと、
前記集光装置と前記レシーバとを着脱自在に締結する締結手段と
を備えているものが好ましい。
本実施の形態に係る集光型太陽光発電モジュールのその他の点については、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
[6. 集光型太陽光発電モジュール(3)の作用]
ドーム型フレネルレンズを用いた集光型太陽光発電モジュールにおいて、分離手段を設けると、集光装置とレシーバとを容易に分離することができる。その結果、モジュール内部に侵入した埃の除去や摩耗した集光レンズ22の交換を容易に行うことができる。
本発明に係る集光型太陽光発電モジュールは、工場や住宅に電力を供給するための発電装置として使用することができる。
10 集光型太陽光発電モジュール
20 集光装置
22 集光レンズ
22a ドーム型フレネルレンズ
24 レンズ固定枠
40 レシーバ
50 分離手段

Claims (9)

  1. 以下の構成を備えた集光型太陽光発電モジュール。
    (1)前記集光型太陽光発電モジュールは、
    太陽光を集光するための集光装置と、
    前記集光装置で集光された太陽光を受光する太陽電池セルと、
    上部が開口した箱形を呈し、内底面に前記太陽電池セルを固定し、上部に前記集光装置を固定するためのレシーバと
    を備えている。
    (2)前記集光装置は、
    複数個のドーム型フレネルレンズが一方向又は互いに直交する二方向に連結している集光レンズと、
    前記集光レンズの側面を支持するレンズ固定枠と
    を備えている。
    (3)前記レンズ固定枠は、前記集光レンズとの熱膨張係数差Δαが45×10-6-1以下である材料からなる。
    (4)前記集光型太陽光発電モジュールは、前記集光装置と前記レシーバとを分離するための分離手段を備えている。
  2. 前記レンズ固定枠は、前記集光レンズと同一の材料からなる請求項1に記載の集光型太陽光発電モジュール。
  3. 前記レンズ固定枠は、前記レンズ固定枠及び前記集光レンズとの熱膨張係数差Δαが45×10-6-1以下である材料からなる接着剤又は封止剤で前記集光レンズに固定されている請求項1又は2に記載の集光型太陽光発電モジュール。
  4. 前記分離手段は、
    前記集光装置の下端と前記レシーバの上端と間に挿入されたOリングと、
    前記集光装置と前記レシーバとを着脱自在に締結する締結手段と
    を備えている請求項1から3までのいずれか1項に記載の集光型太陽光発電モジュール。
  5. 以下の構成を備えた集光型太陽光発電モジュール。
    (1)前記集光型太陽光発電モジュールは、
    太陽光を集光するための集光装置と、
    前記集光装置で集光された太陽光を受光する太陽電池セルと、
    上部が開口した箱形を呈し、内底面に前記太陽電池セルを固定し、上部に前記集光装置を固定するためのレシーバと
    を備えている。
    (2)前記集光装置は、
    複数個のドーム型フレネルレンズが一方向又は互いに直交する二方向に連結している集光レンズと、
    前記集光レンズの側面を支持するレンズ固定枠と
    を備えている。
    (3)前記レンズ固定枠は、前記集光レンズとの熱膨張係数差Δαが45×10-6-1以下である材料からなる。
  6. 前記レンズ固定枠は、前記集光レンズと同一の材料からなる請求項5に記載の集光型太陽光発電モジュール。
  7. 前記レンズ固定枠は、前記レンズ固定枠及び前記集光レンズとの熱膨張係数差Δαが45×10-6-1以下である材料からなる接着剤又は封止剤で前記集光レンズに固定されている請求項5又は6に記載の集光型太陽光発電モジュール。
  8. 以下の構成を備えた集光型太陽光発電モジュール。
    (1)前記集光型太陽光発電モジュールは、
    太陽光を集光するための集光装置と、
    前記集光装置で集光された太陽光を受光する太陽電池セルと、
    上部が開口した箱形を呈し、内底面に前記太陽電池セルを固定し、上部に前記集光装置を固定するためのレシーバと
    を備えている。
    (2)前記集光装置は、
    複数個のドーム型フレネルレンズが一方向又は互いに直交する二方向に連結している集光レンズと、
    前記集光レンズの側面を支持するレンズ固定枠と
    を備えている。
    (3)前記集光型太陽光発電モジュールは、前記集光装置と前記レシーバとを分離するための分離手段を備えている。
  9. 前記分離手段は、
    前記集光装置の下端と前記レシーバの上端と間に挿入されたOリングと、
    前記集光装置と前記レシーバとを着脱自在に締結する締結手段と
    を備えている請求項8に記載の集光型太陽光発電モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101573325B1 (ko) 2014-09-17 2015-12-03 한국에너지기술연구원 차양장치
JP2018113852A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 アナログ・ディヴァイシス・グローバル・アンリミテッド・カンパニー 共通アイソレータを越えた電力転送とフィードバック

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