JP2014092520A - 磁場測定装置および磁場測定方法 - Google Patents

磁場測定装置および磁場測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セルに入射する光の量を、設定値を含む所定の範囲内に収める磁場測定装置を提供する。
【解決手段】磁場測定装置1は、アルカリ金属原子を内部に収容したガスセル50と、アルカリ金属原子と相互作用するレーザービームを、ガスセル50に出射する光源10と、レーザービームを光源10からガスセル50側に導く光ファイバー20と、光ファイバー20を通過した光の量を調節する液晶パネル30と、液晶パネル30により調節された光の量を測定する光量モニター120と、光量モニター120により測定された光の量に基づいて、液晶パネル30により調節された光の量が設定値を含む所定の範囲内に収まるように、液晶パネル30を制御するCPU901とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、磁場を測定する技術に関する。
アルカリ金属ガスが封入されたセルに直線偏光を入射させ、偏光面の回転角に応じて磁場を測定する光ポンピング式磁気センサーが知られている。特許文献1には、ガラス製のセルに設けられたレーザー照射光通過部に通電して温度制御を行なうことにより、レーザー照射光通過部への原子の付着を防ぐことが記載されている。
特開2009−10547号公報
特許文献1に記載の技術は、セルに入射するレーザービームの量を調節するものではなかった。これに対して本発明は、磁気測定装置において、セルに入射する光の量を、設定値を含む所定の範囲内に収めることを目的とする。
本発明は、アルカリ金属原子を内部に収容したセルと、前記アルカリ金属原子と相互作用する光を、前記セルに出射する光源と、前記光を前記光源から前記セル側に導くシングルモード光ファイバーと、前記シングルモード光ファイバーを通過した光の量を調節する光量調節部と、前記光量調節部により調節された光の量を測定する光量測定部と、前記光量測定部により測定された光の量に基づいて、前記光量調節部により調節された光の量が設定値を含む所定の範囲内に収まるように、前記光量調節部を制御する制御部とを有する磁場測定装置を提供する。この磁場測定装置によれば、シングルモード光ファイバーが光源からセル側に光を導く場合において、セルに入射する光の量を、設定値を含む所定の範囲内に収めることができる。
好ましい態様において、前記セルの温度を測定する温度測定部と、前記温度と、磁気に対する感度との関係を示す複数のパラメーターを、前記セルに入射する光の量毎に記憶する記憶部とを有し、前記制御部は、前記温度測定部により測定された温度において、前記感度が予め定められた目標値になる前記光の量を、前記パラメーターに基づいて特定し、当該特定された光の量を、前記設定値として設定することを特徴とする。この磁場測定装置によれば、セルの温度が変化する場合に、磁気に対する感度を目標値に近づけることができる。
別の好ましい態様において、前記セルの温度を測定する温度測定部と、前記温度と、磁気に対する感度との関係を示す複数のパラメーターを、前記セルに入射する光の量毎に記憶する記憶部とを有し、前記感度は、前記光の量がある範囲に含まれる場合において、当該光の量が増加すると上昇し、前記制御部は、前記セルに入射する光の量が前記範囲に含まれており、且つ、前記温度測定部により測定された温度と前記セルに入射する光の量とにより定まる前記感度が、予め定められた目標値を下回る場合には、前記設定値を上昇させることを特徴とする。この磁場測定装置によれば、磁気に対する感度が目標値を下回る場合に設定値を低下させるときに比べて、磁気に対する感度を目標値に近づけることができる。
別の好ましい態様において、前記セルの温度を測定する温度測定部と、前記温度と、磁気に対する感度との関係を示す複数のパラメーターを、前記セルに入射する光の量毎に記憶する記憶部とを有し、前記感度は、前記光の量がある範囲に含まれる場合において、当該光の量が増加すると上昇し、前記制御部は、前記セルに入射する光の量が前記範囲に含まれており、且つ、前記温度測定部により測定された温度と前記セルに入射する光の量とにより定まる前記感度が、予め定められた目標値を上回る場合には、前記設定値を下降させることを特徴とする。この磁場測定装置によれば、磁気に対する感度が目標値を上回る場合に設定値を上昇させるときに比べて、磁気に対する感度を目標値に近づけることができる。
別の好ましい態様において、前記セルの温度を測定する温度測定部と、前記温度と、磁気に対する感度との関係を示す複数のパラメーターを、前記セルに入射する光の量毎に記憶する記憶部とを有し、前記感度は、前記光の量がある範囲に含まれる場合において、当該光の量が増加すると低下し、前記制御部は、前記セルに入射する光の量が前記範囲に含まれており、且つ、前記温度測定部により測定された温度と前記セルに入射する光の量とにより定まる前記感度が、予め定められた目標値を下回る場合には、前記設定値を下降させることを特徴とする。この磁場測定装置によれば、磁気に対する感度が目標値を下回る場合に設定値を上昇させるときに比べて、磁気に対する感度を目標値に近づけることができる。
別の好ましい態様において、前記セルの温度を測定する温度測定部と、前記温度と、磁気に対する感度との関係を示す複数のパラメーターを、前記セルに入射する光の量毎に記憶する記憶部とを有し、前記感度は、前記光の量がある範囲に含まれる場合において、当該光の量が増加すると低下し、前記制御部は、前記セルに入射する光の量が前記範囲に含まれており、且つ、前記温度測定部により測定された温度と前記セルに入射する光の量とにより定まる前記感度が、予め定められた目標値を上回る場合には、前記設定値を上昇させることを特徴とする。この磁場測定装置によれば、磁気に対する感度が目標値を上回る場合に設定値を低下させるときに比べて、磁気に対する感度を目標値に近づけることができる。
また、本発明は、アルカリ金属原子を内部に収容したセルに対して、前記アルカリ金属原子と相互作用する光を出射するステップと、シングルモード光ファイバーにより前記光を前記セル側に導くステップと、前記シングルモード光ファイバーを通過した光の量を、光量調節部により調節するステップと、前記光量調節部により調節された光の量を測定するステップと、測定された前記光の量に基づいて、前記光量調節部により調節された前記光の量が設定値を含む所定の範囲内に収まるように、前記光量調節部を制御するステップと、前記セルを透過した光に基づいて磁気を測定するステップとを有する磁場測定方法を提供する。この磁場測定方法によれば、シングルモード光ファイバーが光をセル側に導く場合において、セルに入射する光の量を、設定値を含む所定の範囲内に収めることができる。
比較例に係る磁場測定装置の構成を示す図。 レーザービームの光量と磁場の測定の感度との関係を示す図。 ガスセルの内部の温度と磁場の測定の感度との関係を示す図。 本発明の一実施形態に係る磁場測定装置の構成を示すブロック図。 液晶パネルの構造を示す図。 磁場測定装置の動作を示すフローチャート。 温度と感度との関係をレーザービームの光量毎に例示した図。
1.概要
図1は、比較例に係る磁場測定装置2の構成を示す図である。磁場測定装置2は、非線形光学回転(Nonlinear Magneto-Optical Rotation、NMOR)を用いた磁場測定装置である。磁場測定装置2は、光源10と、光ファイバー20と、偏光板31と、コネクター40と、ガスセル50と、偏光分離器60と、PD(Photo Detector、光検出器)70と、PD80と、制御部90と、表示装置100とを有する。ガスセル50内には、気体の状態のアルカリ金属原子が封入されている。アルカリ金属原子は、照射される光の偏光方向に応じてスピン偏極し、磁化された状態になる。この磁化ベクトルは、測定軸(レーザービームの進行方向)に直交する軸に対して定常的に傾いている。レーザービームがガスセル50を通過するとき、ファラデー効果によってその偏光面が回転する。偏光面の回転角は、測定軸方向の磁場の強さに比例する。レーザービームの偏光面の回転角をPD70およびPD80により検出することで、磁場が測定される。
磁場測定装置2において、光源10から偏光板31までのレーザービームの伝播には、シングルモードの光ファイバー20が用いられる。光ファイバー20において、コアのわずかな歪みまたは外部からの応力(環境的な温度変化または機械的な振動)などによりランダムな複屈折が生じると、光ファイバー20を通過するレーザービームの偏光方向が変化する。偏光方向が変化するとガスセル50に入射するレーザービームの光量が変化する。また、光ファイバー20として偏波保持ファイバー(複屈折ファイバー)を用いた場合であっても、光源10により出射されるレーザービームの偏光方向と、偏波保持ファイバーの高速軸または低速軸との間にずれが生じて偏光方向が変化し、ガスセル50に入射するレーザービームの光量が変化する場合がある。
図2は、ガスセル50に入射するレーザービームの光量と磁場の測定の感度(以下、単に「感度」という)との関係を示す図である。横軸は、ガスセル50に入射するレーザービームの光量Aを表す。縦軸は、磁場測定装置による感度Xを表す。図2に示す通り、感度Xは、光量Aの値に応じて変化する。したがって、光量Aが変化すると、たとえ磁場が一定であっても観測される磁場の値が変動してしまう。光量Aと感度Xとの関係は、例えば、凸型の曲線により表される。図2に示す曲線では、光量がAmのときに感度が最大値のXmになっており、光量Amと感度Xmとにより表される点は変曲点である。したがって、光量AがAmを下回る場合には、光量Aが増加すると感度Xは上昇する。また、光量AがAmを上回る場合には、光量Aが増加すると感度Xは低下する。本発明に係る磁場測定装置は、ガスセル50に入射するレーザービームの光量が変動して感度が変動することを防止する。
図3は、ガスセル50の内部の温度(以下、単に「ガスセル50の温度」という)と感度との関係を示す図である。横軸は、ガスセル50の温度Tを表す。縦軸は、磁場測定装置による感度Xを表す。ガスセル50の温度が上昇すると、気化したアルカリ金属原子の数が増加するため、感度は上昇する。本発明に係る磁場測定装置は、ガスセル50の温度が磁場を測定する度に異なる場合でも、ガスセル50に入射するレーザービームの光量と感度との関係を利用して感度を予め定められた目標値に近づける。
2.構成
図4は、本発明の一実施形態に係る磁場測定装置1の構成を示すブロック図である。この例で、磁場測定装置1は、心磁または脳磁等、生体から発生される磁場を生体の状態の指標として測定する生体状態測定装置(心磁計または脳磁計等)に用いられる。磁場測定装置1は、光源10と、光ファイバー20と、液晶パネル30と、コネクター40と、ガスセル50と、偏光分離器60と、PD70と、PD80と、制御部90と、表示装置100と、無偏光分離器110と、光量モニター120と、温度センサー130と、ドライバー140とを有する。
光源10は、セシウムの吸収線に応じた波長(例えばD1線に相当する894nm)のレーザービームを出力する装置、例えばチューナブルレーザーである。光源10から出力されるレーザービームは、連続的に一定の光量を有する、いわゆるCW(Continuous Wave)光である。光ファイバー20は、光源10により出力されたレーザービームを、ガスセル50側に導く部材である。光ファイバー20には、例えば、基本モードのみを伝播するシングルモードの光ファイバーが用いられる。液晶パネル30(光量調節部の一例)は、光ファイバー20を通過したレーザービームの量を調節するパネルである。コネクター40は、光ファイバー20を液晶パネル30に接続するための部材である。コネクター40は、ねじ込み式で、光ファイバー20を液晶パネル30に接続させる。
図5は、液晶パネル30の構造を示す図である。液晶パネル30は、例えば、TN(Twisted Nematic)型であり、液晶層301と、配向膜302と、偏光板303と、透明電極304とを有する。液晶層301は、ネマティック液晶の液晶分子300を含む層である。配向膜302は、一定方向に微細な溝が設けられた一対の膜である。配向膜302aおよび302bは、液晶層301を挟んで対向するように設けられる。配向膜302aと302bとは、互いの溝が直交するように配置される。図5(a)に示すように、液晶層301が配向膜302に挟まれると、配向膜302aと接触した液晶分子300は配向膜302aの溝に沿って矢印aの方向に並び、配向膜302bと接触した液晶分子300は配向膜302bの溝に沿って矢印bの方向に並ぶ。また、矢印aの方向に並んだ液晶分子300と矢印bの方向に並んだ液晶分子300との間に位置する液晶分子300は、配向膜302aから配向膜302bに向かうに従って矢印aから矢印bの方向に次第に向きを変えながら並ぶ。したがって、液晶分子300は90°ねじれた状態で配向される。偏光板303は、レーザービームを特定方向に偏光させ、直線偏光にする一対の素子である。偏光板303aと偏光板303bとは、配向膜302を挟むように設けられる。液晶パネル30は、ノーマリーホワイトモードであり、電圧を印加しない状態で透過率が最大となり、所定の電圧を印加した状態で透過率は最小となる。具体的には、配向膜302a側の偏光板303aは、偏光方向が配向膜302aの溝に沿うように配置される。また、配向膜302b側の偏光板303bは、偏光方向が配向膜302bの溝に沿うように配置される。すなわち、偏光板303aと偏光板303bとは、偏光方向が直交するように配置される。透明電極304は、液晶層301に電圧を印加するための2枚の電極である。透明電極304を介して、電源から液晶層301に電圧が印加されると、液晶分子300の配向状態は、印加される電圧に応じて変化する。
液晶層301に電圧が印加されていない場合、図5(a)に示すように、液晶分子300はねじれた状態で配向されるため、偏光板303a側から入射したレーザービームの偏光面は90°回転する。この場合、レーザービームは、偏光板303bを通過する。液晶層301に電圧が印加された場合、図5(b)に示すように、液晶分子300は電界の方向に沿って配向されるため、偏光板303a側から入射したレーザービームの偏光面は回転しない。この場合、レーザービームは、偏光板303bにより遮断される。液晶パネル30は、印加される電圧に応じて液晶分子300の配向を変化させ、透過させる直線偏光の量を調節する。
再び図4を参照する。ガスセル50は、内部に空隙を有する箱(セル)であり、この空隙にはアルカリ金属原子(この例ではセシウム)が封入されている。ガスセル50は、石英ガラスまたはホウケイ酸ガラス等の無機材料により形成される。ガスセル50に封入されているアルカリ金属原子は、測定時には少なくとも一部が気化する。アルカリ金属ガスには、希ガス等の不活性ガスが混ぜられていてもよい。また、ガスセル50の内壁は、パラフィン等によりコーティングされていてもよい。
偏光分離器60は、入射したレーザービームを、互いに直交する2つの偏光成分のビームに分離する素子である。偏光分離器60は、例えば、ウォラストンプリズムまたは偏光ビームスプリッターである。PD70およびPD80は、レーザービームの波長に感度を有する検出器であり、入射光の光量に応じた電流を制御部90に出力する。PD70およびPD80が磁場を発生すると測定に影響を与える可能性があるので、非磁性の材料で構成されることが望ましい。PD70およびPD80は、ガスセル50からみて偏光分離器60と同じ側に配置される。
レーザービームの経路に沿って説明すると、上記の素子は、以下のように配置されている。レーザービームの経路の最上流には光源10が位置し、以下、上流側から、光ファイバー20、コネクター40、液晶パネル30、無偏光分離器110、ガスセル50、偏光分離器60、およびPD70(PD80)の順で配置されている。レーザービームの進行について説明すると、光源10から出力されたレーザービームは、光ファイバー20に導かれて液晶パネル30に到達する。液晶パネル30に到達したレーザービームは、偏光度がより高い直線偏光になる。ガスセル50を透過しているレーザービームは、ガスセル50に封入されているアルカリ金属原子を励起(光ポンピング)させる。このとき、レーザービームは、磁場の強さに応じた偏光面回転作用を受けて偏光面が回転する。ガスセル50を透過したレーザービームは偏光分離器60により2つの偏光成分のビームに分離される。2つの偏光成分のビームの光量は、PD70およびPD80で計測(プロービング)される。
制御部90は、磁場測定装置1の各部の動作を制御するコンピュータである。制御部90は、CPU(Central Processing Unit)901とRAM(Random Access Memory)902とROM(Read Only Memory)903とを有する。CPU901は、プログラムを実行することにより磁場測定装置1の各部を制御する制御装置である。RAM902は、データを記憶する揮発性の記憶装置である。ROM903は、各種のプログラムおよびデータを記憶した不揮発性の記憶装置である。CPU901は、PD70およびPD80により計測されたビームの光量を示す信号をそれぞれ受け取る。CPU901は、受け取った各信号に基づいて、レーザービームの偏光面の回転角を計測する。偏光面の回転角は、レーザービームの伝播方向の磁場の強さに基づく関数で表される(例えば、D.バドカー、外5名,「原子の共鳴非線形磁気光学回転効果」,レビュー・オブ・モダン・フィジクス誌,米国,米国物理学会,2002年10月,第74巻,第4号,p.1153−1201の数式(2)を参照。数式(2)は線形光学回転に関するものであるが、NMORの場合もほぼ同様の式を用いることができる)。CPU901は、偏光面の回転角からレーザービームの伝播方向における磁場の強さを測定する。表示装置100は、制御部90により測定された磁場の強さを表示する。
無偏光分離器110は、液晶パネル30により偏光された直線偏光の偏光方向を変えることなく、ガスセル50に向かう直線偏光と光量モニター120に向かう直線偏光とに分離する。つまり、無偏光分離器110により分離された直線偏光は、一部が光量モニター120に到達し、残りがガスセル50に入射する。なお、無偏光分離器110に替えて、液晶パネル30を透過したS波またはP波の直線偏光をある一定の比率で分離する偏光分離器が用いられてもよい。光量モニター120に到達する直線偏光の量はガスセル50に入射する直線偏光の量に比べて極めて少なく、液晶パネル30を透過する直線偏光の量をガスセル50に入射する直線偏光の量と近似しても、感度に支障は生じない。光量モニター120は、入射した光の量に応じた電圧をCPU901に出力する。温度センサー130は、ガスセル50の温度を測定する。温度センサー130には、例えば、熱電対が用いられる。
ドライバー140は、液晶パネル30を駆動する装置である。ドライバー140は、CPU901からの信号を受けて、2枚の透明電極304間に印加される電圧(以下、印加電圧という)を制御する。具体的には、CPU901は、光量モニター120により検出された直線偏光の量に基づいて、液晶パネル30を透過する直線偏光の量が設定値になるように、液晶パネル30の透過率の設定値を決定する。さらに、CPU901は、透過率を設定値にするための電圧値を決定する。CPU901は、この電圧値の電圧を液晶パネル30に印加するように命令する信号を、ドライバー140に出力する。ROM903は、透過率を印加電圧に変換するための情報(例えばテーブル)を記憶している。CPU901は、この情報を参照して、透過率の設定値を電圧に変換する。ドライバー140は、CPU901からの信号により示される電圧値を有する印加電圧を、液晶パネル30に印加する。このようにして、CPU901は、液晶パネル30を透過する光の量を制御する。なお、光量の設定値は、ガスセル50の温度の平均値と当該設定値とにより決まる感度が目標値になるように、予め初期値が定められている。
3.動作
図6は、磁場測定装置1の動作を示すフローチャートである。以下の処理は、例えば、ユーザが図示せぬ入力部を操作して磁場測定装置1を起動したことを契機として開始される。磁場測定装置1が起動されると、光源10からレーザービームが出力される。ステップS1において、CPU901は、ガスセル50の温度を測定する。具体的には、CPU901は、ガスセル50の温度を示す信号を、温度センサー130から取得する。CPU901は、測定された温度をRAM902に記憶する。なお、測定中のガスセル50の温度を一定にするため、磁場測定装置1は図示せぬヒーターおよび温度制御装置を備えている。図6の処理が行われている間、この温度制御装置は、温度センサー130により測定されるガスセル50の温度が一定になるようにヒーターを制御する。
ステップS2において、CPU901は、液晶パネル30を透過するレーザービームの光量の設定値を設定する。ROM903には、ガスセル50の温度と、感度との関係(図3)を示す複数のパラメーターが、ガスセル50に入射するレーザービームの光量毎に記憶されている。CPU901は、これらのパラメーターを参照して光量の設定値を設定する。具体的には以下の通りである。この例で、ROM903は、温度と感度との関係を示すパラメーターとして、行方向に温度が、列方向に感度が割り当てられ、与えられた温度および感度における光量がセルに記載されたテーブルを記憶している。CPU901は、例えば、このテーブルにおいて、温度の測定値を挟む2つの温度に対応する行と、感度の目標値を挟む2つの感度に対応する列が交わる4つのセルに記載された4つの光量の値を用いて線形補間を行なうことにより、感度が予め定められた目標値になるレーザービームの光量を特定する。一定温度で光量Aが増加すると感度Xが上昇する領域において、感度が目標値を下回る場合には、CPU901は、光量の設定値を上昇させる。この領域において感度が目標値を上回る場合には、CPU901は、光量の設定値を下降させる。また、一定温度で光量Aが増加すると感度Xが低下する領域において、感度が目標値を下回る場合には、CPU901は、光量の設定値を下降させ、感度が目標値を上回る場合には、CPU901は、光量の設定値を上昇させる。
図7は、ガスセル50の温度と感度との関係を、ガスセル50に入射するレーザービームの光量毎に例示した図である。図7において、光量A1から光量Anまでは、An>An−1>An−2>Am>A3>A2>A1の関係にある。感度X0は、感度の目標値である。図7(a)は、光量AがAmを下回る場合の特性を示し、図7(b)は、光量AがAmを上回る場合の特性を示している。図7(a)の例では、全温度領域において、光量Aが増加すると感度Xが上昇する。したがって、ガスセル50の温度Tとガスセル50に入射するレーザービームの光量Aとにより定まる感度Xが目標値X0を下回る場合には、CPU901は、光量の設定値を上昇させる。例えば、ガスセル50の温度がT1で、且つ、ガスセル50に入射するレーザービームの光量がA1である場合に定まる感度X1は、目標値X0を下回っている。したがって、CPU901は、感度が目標値X0になる光量A2に設定値を上昇させる。
また、図7(a)において、温度Tと光量Aとにより定まる感度Xが目標値X0を上回る場合には、CPU901は、光量の設定値を下降させる。例えば、ガスセル50の温度がT1で、且つ、ガスセル50に入射するレーザービームの光量がA3である場合に定まる感度X3は、目標値X0を上回っている。したがって、CPU901は、感度が目標値X0になる光量A2に設定値を下降させる。
図7(b)の例では、全温度領域において、光量Aが増加すると感度Xが低下する。したがって、温度Tと光量Aとにより定まる感度Xが目標値X0を下回る場合には、CPU901は、光量の設定値を下降させる。例えば、ガスセル50の温度がT1で、且つ、ガスセル50に入射するレーザービームの光量がAnである場合に定まる感度Xnは、目標値X0を下回っている。したがって、CPU901は、感度が目標値X0になる光量An−1に設定値を下降させる。
また、図7(b)において、温度Tと光量Aとにより定まる感度Xが目標値X0を上回る場合には、CPU901は、設定値を上昇させる。例えば、ガスセル50の温度がT1で、且つ、ガスセル50に入射するレーザービームの光量がAn−2である場合に定まる感度Xn−2は、目標値X0を上回っている。したがって、CPU901は、感度が目標値X0になる光量An−1に設定値を上昇させる。
再び図6を参照する。ステップS3において、CPU901は、ドライバー140を制御して、液晶パネル30を透過するレーザービームの光量を設定値に近づける。CPU901は、光量モニター120に入射した直線偏光の量に基づいて、ガスセル50に入射するレーザービームの光量を測定する。光量モニター120に入射する直線偏光の量と、ガスセル50に入射するレーザービームの光量とは比例関係にあり、当該関係を示す関数は、予めROM903に記憶されている。CPU901は、測定したレーザービームの光量が設定値よりも大きい場合には液晶パネル30の透過率の設定値を低下させ、また、設定値よりも小さい場合には液晶パネル30の透過率の設定値を上昇させて、液晶パネル30を透過するレーザービームの光量を設定値を含む所定の範囲内に収める。ステップS4において、CPU901は、液晶パネル30を透過するレーザービームの光量が設定値になったか否かを判断する。具体的には、CPU901は、光量モニター120により測定したレーザービームの光量と、設定値との偏差が予め定められた閾値を下回ったか否かを判断する。レーザービームの光量が設定値になったと判断された場合(ステップS4:YES)、CPU901は、処理をステップS5に移行する。レーザービームの光量が設定値になっていないと判断された場合(ステップS4:NO)、CPU901は、ステップS3の処理を繰り返す。ステップS5において、CPU901は、磁場の強さを測定する。
ステップS1からステップS4の処理が行なわれると、感度は、予め定められた目標値に近づく。本実施形態によれば、光源10により出力されたレーザービームの偏光方向が光ファイバー20を通過する過程で変化する場合であっても、一定の感度で磁場の測定が行なわれる。また、ガスセル50の温度が磁場を測定する度に異なる場合であっても、一定の感度で磁場の測定が行なわれる。
4.変形例
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下で説明する変形例のうち、2つ以上のものが組み合わされて用いられてもよい。
実施形態に示したガスセル50に入射するレーザービームの光量と感度との関係、およびガスセル50の温度と感度との関係は、ガスセル50の形状と材料、または封入されたアルカリ金属原子の種類と量などの各種条件により変化する。したがって、感度とレーザービームの光量またはガスセル50の温度との関係が上述の関係に当てはまらない場合に、本発明における液晶パネル30の制御が行なわれてもよい。例えば、ガスセル50の温度が上昇する場合に、感度は直線的に上昇してもよい。また、別の例で、ガスセル50の温度がある温度を超えると、感度は下降してもよい。
ステップS2において、CPU901が新たな設定値を設定する方法は、線形補間を行なう方法に限らない。例えば、感度、ガスセル50の温度、およびレーザービームの光量の関係を表す関数がROM903に記憶されており、CPU901は、測定されたガスセル50の温度で感度が予め定められた目標値になるレーザービームの光量を、当該関数に基づいて特定し、特定された光量を新たな設定値として設定してもよい。
上述の実施形態では、液晶パネル30を透過する直線偏光の量をガスセル50に入射する直線偏光の量と近似できる場合について説明したが、これらが近似できない場合に本発明における液晶パネル30の制御が行なわれてもよい。この場合、図6のステップS3において、CPU901は、液晶パネル30を透過するレーザービームの光量を、光量モニター120に入射した直線偏光の量を設定値に加算した値に近づける。
上述の実施形態では、ヒーターおよび温度制御装置によりガスセル50の温度が一定に保たれた状態で図6の処理が行なわれる場合について説明したが、磁場測定装置は、ヒーターおよび温度制御装置を有していなくてもよい。この場合、磁場の強さが測定されている間に温度センサー130により温度の変化が検知されると、ステップS1以降の処理が再び行なわれる。
本発明が適用される磁場測定装置の構成は、図2に示したものに限らない。例えば、磁場測定装置1は、液晶パネル30に替えて、印加される電圧に応じて光の吸収率が変化するエレクトロクロミック分子を用いたパネルを有していてもよい。また、上述の実施形態では、磁場測定装置が単一のガスセル50を有する一チャンネルセンサーである場合について説明したが、磁場測定装置は、アレイ状に配置された複数のガスセル50を有する多チャンネルセンサーであってもよい。
1,2…磁場測定装置、10…光源、20…光ファイバー、30…液晶パネル、300…液晶分子、301…液晶層、302…配向膜、303…偏光板、304…透明電極、31…偏光板、40…コネクター、50…ガスセル、60…偏光分離器、70,80…PD、90…制御部、901…CPU、902…RAM、903…ROM、100…表示装置、110…無偏光分離器、120…光量モニター、130…温度センサー、140…ドライバー

Claims (7)

  1. アルカリ金属原子を内部に収容したセルと、
    前記アルカリ金属原子と相互作用する光を、前記セルに出射する光源と、
    前記光を前記光源から前記セル側に導くシングルモード光ファイバーと、
    前記シングルモード光ファイバーを通過した光の量を調節する光量調節部と、
    前記光量調節部により調節された光の量を測定する光量測定部と、
    前記光量測定部により測定された光の量に基づいて、前記光量調節部により調節された光の量が設定値を含む所定の範囲内に収まるように、前記光量調節部を制御する制御部と
    を有する磁場測定装置。
  2. 前記セルの温度を測定する温度測定部と、
    前記温度と、磁気に対する感度との関係を示す複数のパラメーターを、前記セルに入射する光の量毎に記憶する記憶部とを有し、
    前記制御部は、前記温度測定部により測定された温度において、前記感度が予め定められた目標値になる前記光の量を、前記パラメーターに基づいて特定し、当該特定された光の量を、前記設定値として設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁場測定装置。
  3. 前記セルの温度を測定する温度測定部と、
    前記温度と、磁気に対する感度との関係を示す複数のパラメーターを、前記セルに入射する光の量毎に記憶する記憶部とを有し、
    前記感度は、前記光の量がある範囲に含まれる場合において、当該光の量が増加すると上昇し、
    前記制御部は、前記セルに入射する光の量が前記範囲に含まれており、且つ、前記温度測定部により測定された温度と前記セルに入射する光の量とにより定まる前記感度が、予め定められた目標値を下回る場合には、前記設定値を上昇させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁場測定装置。
  4. 前記セルの温度を測定する温度測定部と、
    前記温度と、磁気に対する感度との関係を示す複数のパラメーターを、前記セルに入射する光の量毎に記憶する記憶部とを有し、
    前記感度は、前記光の量がある範囲に含まれる場合において、当該光の量が増加すると上昇し、
    前記制御部は、前記セルに入射する光の量が前記範囲に含まれており、且つ、前記温度測定部により測定された温度と前記セルに入射する光の量とにより定まる前記感度が、予め定められた目標値を上回る場合には、前記設定値を下降させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁場測定装置。
  5. 前記セルの温度を測定する温度測定部と、
    前記温度と、磁気に対する感度との関係を示す複数のパラメーターを、前記セルに入射する光の量毎に記憶する記憶部とを有し、
    前記感度は、前記光の量がある範囲に含まれる場合において、当該光の量が増加すると低下し、
    前記制御部は、前記セルに入射する光の量が前記範囲に含まれており、且つ、前記温度測定部により測定された温度と前記セルに入射する光の量とにより定まる前記感度が、予め定められた目標値を下回る場合には、前記設定値を下降させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁場測定装置。
  6. 前記セルの温度を測定する温度測定部と、
    前記温度と、磁気に対する感度との関係を示す複数のパラメーターを、前記セルに入射する光の量毎に記憶する記憶部とを有し、
    前記感度は、前記光の量がある範囲に含まれる場合において、当該光の量が増加すると低下し、
    前記制御部は、前記セルに入射する光の量が前記範囲に含まれており、且つ、前記温度測定部により測定された温度と前記セルに入射する光の量とにより定まる前記感度が、予め定められた目標値を上回る場合には、前記設定値を上昇させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁場測定装置。
  7. アルカリ金属原子を内部に収容したセルに対して、前記アルカリ金属原子と相互作用する光を出射するステップと、
    シングルモード光ファイバーにより前記光を前記セル側に導くステップと、
    前記シングルモード光ファイバーを通過した光の量を、光量調節部により調節するステップと、
    前記光量調節部により調節された光の量を測定するステップと、
    測定された前記光の量に基づいて、前記光量調節部により調節された前記光の量が設定値を含む所定の範囲内に収まるように、前記光量調節部を制御するステップと、
    前記セルを透過した光に基づいて磁気を測定するステップと
    を有する磁場測定方法。
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