JP2014091140A - Method for manufacturing high strength pressed component and press die - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動車の高強度プレス部品の製造方法及びプレス金型に関する。特に、高強度プレス部品の曲げ加工及びコイニング加工を一のプレス型で行う製造方法、及びその製造方法に用いるプレス金型に関する。 The present invention relates to a method for manufacturing a high-strength press part of an automobile and a press die. In particular, the present invention relates to a manufacturing method in which bending and coining of high-strength press parts are performed with a single press die, and a press die used in the manufacturing method.
一般に、自動車のシャシー部品に用いる高強度プレス部品は、走行時に車輪等から受ける繰り返し荷重に対する耐疲労強度の確保が重要な課題である。そのため、例えば、トーションビーム式リヤサスペンションにおけるトーションビーム(図1を参照)のように、長尺物で横断面が略U字状をなす高強度プレス部品については、予め鋼板を展開形状に打ち抜き加工後、その展開形状の鋼板を略U字状に曲げ加工した上で、曲げ加工品における側壁フランジの板端部をコイニング加工して、前記耐疲労強度を向上させる製造方法が知られている(例えば、特許文献1、2を参照)。
In general, for high-strength press parts used for automobile chassis parts, it is important to ensure fatigue resistance against repeated loads received from wheels during running. Therefore, for example, for a high-strength press part having a long U-shaped cross section, such as a torsion beam in a torsion beam type rear suspension (see FIG. 1), a steel plate is punched into a developed shape in advance, A manufacturing method is known in which the developed shape steel plate is bent into a substantially U shape, and then the end portion of the side wall flange in the bent product is coined to improve the fatigue resistance (for example, (See
例えば、特許文献1では、長尺物で横断面が略U字状をなすトーションビームについて、曲げ加工とコイニング加工とを別々のプレス金型及び別々の工程で行う方法を開示している(図15、図16を参照)。すなわち、図15に示すように、プレス金型210において、トーションビームの略U字形状に合致する下型ポンチ211の凸部211Pと上型ダイス212の凹部212Dとの間に展開形状に打ち抜き加工された鋼板W1を挟み込みながら、上型ダイス212を矢印P1の方向に下降して曲げ加工する。そして、図16に示すように、プレス金型220において、クッションピン222を介してフローティングされたポンチ223の上面223Pに、曲げ加工品W2をセットした後、上型ダイス224を矢印P2の方向に下降して、上型ダイス224の下面224Dでポンチ223を押し下げる。そして、曲げ加工品W2における側壁フランジの板端部W2E1、W2E2
をコイニング刃221Mの凹溝221M1、221M2内に挿入してコイニング加工す
る。
For example,
Is inserted into the concave grooves 221M1 and 221M2 of the coining
特許文献1に記載された製造方法によれば、曲げ加工用のプレス金型210とコイニング加工用のプレス金型220とが、別々に必要となるが、曲げ加工において伸びフランジ成形される箇所があっても、曲げ加工用のプレス金型210における上型ダイス212の凹部212Dを下方に延長して曲げ刃212Bの食い込み量を増加することによって、曲げ加工後におけるフランジ先端の反りを防止することができる。そのため、コイニング加工を行うとき、曲げ加工で伸びフランジ成形される箇所における側壁フランジの板端部W2E1、W2E2を、コイニング刃221Mの凹溝221M1、221M2内に確実に挿
入して押圧することができる。したがって、曲げ加工によって、側壁フランジの板端部における引張残留応力が増大されるとともに、板厚が減少して、疲労強度が低下する箇所について、確実にコイニング加工を施すことによって引張残留応力を低減又は圧縮残留応力に変更させ、板厚の増加(増肉)等を行うことによって、疲労強度の向上を図ることができる。
According to the manufacturing method described in
一方、特許文献2では、同じく長尺物で横断面が略U字状をなす中間ビームについて、曲げ加工とコイニング加工とを同一のプレス金型及び同一の工程で行う方法を開示している(図17を参照)。すなわち、図17に示すように、曲げダイス312と曲げポンチ311とコイニング刃314とを備えた1つの成形装置300を用いて、曲げ加工とコイニング加工とを同一の工程で行う。この成形装置300における曲げダイス312の下面には、中間ビームの外側形状と略同一形状の曲げ加工部312Dが形成され、曲げ加工部312Dの開口付近には所定半径のガイド部(曲げ刃)312Gが形成されている。また、曲げポンチ311は、下型315に対して昇降可能に支持されたクッションピン313に取付けられている。また、曲げポンチ311の上面には、中間ビームの内側形状と略同一形状の曲げ加工部311Pが形成されている。コイニング刃314は、下型315上に載置されており、その中心にはクッションピン313が挿通される貫通孔を備えている。クッションピン313は、プレス設備のクッション手段(図示は省略)により、曲げポンチ311を曲げダイス312に向かって弾性的に突出させるように付勢されている。
On the other hand,
上記成形装置300において、上型316と下型315を離間させた状態で、展開形状に打ち抜き加工された鋼板V1を曲げダイス312と曲げポンチ311との間に配置し、上型316を矢印P3の方向に下降する。当初、鋼板V1は、曲げダイス312の曲げ加工部312Dと曲げポンチ311の曲げ加工部311Pによって挟み込まれて、その幅方向に屈曲するように曲げ加工される(図17の左側)。さらに上型316を矢印P4の方向に下降すると、曲げ加工品V2の側壁フランジの板端部V2Sがコイニング刃314に当接してコイニング加工される(図17の右側)。コイニング加工された板端部V3Cは、面粗度が向上し、板厚が増肉される共に、引張残留応力から圧縮残留応力に転換されることによって、疲労強度の向上を図ることができる。
In the forming
しかしながら、特許文献1、2の製造方法には、以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1の製造方法では、曲げ加工用のプレス金型210とコイニング加工用のプレス金型220とが、別々に必要となるため、プレス金型の製作費用が増大すると同時に、プレス金型を取り付けるプレス設備が複数台必要となる等、生産コスト及び生産設備上の制約が増大する問題があった。
また、特許文献2の製造方法では、曲げダイス312の下面には、中間ビームの外側形状と略同一形状の曲げ加工部312Dが形成され、曲げ加工部312Dの開口付近には所定半径のガイド部(曲げ刃)312Gが形成されているので、コイニング刃314は、上記曲げダイス312の曲げ加工部312D及びガイド部(曲げ刃)312Gと干渉しない構造とせざるを得ない。具体的には、コイニング刃314の上端314Tには、側壁フランジの板端部V2Sの先端面を当接するだけの平坦面を形成することはできるが、特許文献1のコイニング刃221Mにおける凹溝221M1、221M2のように、フランジの
板端部V2Sを挿入する凹溝を形成することができない。したがって、フランジの板端部V2Sは、コイニング刃314の上端314Tに形成した平坦面によって、先端面のみがコイニング加工(「平コイニング」とも言う)されることになる。このような先端面のみを押し潰す平コイニングでは、コイニング加工中に板端部V2Sが座屈したり、コイニング加工中に板端部V2Sの一部が、曲げダイス312とコイニング刃314との隙間や曲げポンチ311とコイニング刃314との隙間に流入して、板端部V2Sにバリ状の突起(マクレ)が発生したり、板端部V2Sの両角をR状又は面取り状に潰すコイニング加工(「Rコイニング」とも言う)が行えず、板端部V2Sに必要な形状や十分な圧縮残留応力を与えられないという問題があった。
However, the manufacturing methods of
That is, in the manufacturing method of
In the manufacturing method of
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、生産コスト及び生産設備上の制約を増大させることなく、確実に側壁フランジの板端部をコイニング加工することによって疲労強度の向上を図ることができる高強度プレス部品の製造方法及びその製造方法に用いるプレス金型を提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and improves the fatigue strength by reliably coining the plate end portion of the side wall flange without increasing the production cost and restrictions on the production equipment. An object of the present invention is to provide a method for producing a high-strength press part capable of achieving the above and a press die used in the production method.
上記課題を解決するために、本発明に係る高強度プレス部品の製造方法は、次のような構成を有している。
(1)展開形状に打ち抜き加工された鋼板を、全体で凹形状の成形部を有する曲げダイス及び曲げ刃と、凸形状の成形部を有する曲げポンチとで挟み込んで略U字状断面に曲げ加工した後に、前記略U字状断面における側壁フランジの板端部をコイニング刃の凹溝に挿入してコイニング加工する高強度プレス部品の製造方法であって、
前記曲げ加工時に前記曲げ刃を前記板端部と当接させ、前記コイニング加工前に前記曲げ刃を前記コイニング刃から離間する方向へ移動させることを特徴とする。
In order to solve the above-described problems, a method for manufacturing a high-strength press part according to the present invention has the following configuration.
(1) A steel sheet punched into a developed shape is sandwiched between a bending die and a bending blade having a concave shaped portion as a whole and a bending punch having a convex shaped portion and bent into a substantially U-shaped cross section. After that, it is a manufacturing method of a high-strength press part for coining by inserting the plate end portion of the side wall flange in the substantially U-shaped cross section into the concave groove of the coining blade,
The bending blade is brought into contact with the plate end during the bending process, and the bending blade is moved away from the coining blade before the coining process.
(1)の発明においては、曲げ加工時に曲げ刃を板端部と当接させ、コイニング加工前に曲げ刃をコイニング刃から離間する方向へ移動させるので、曲げ加工時には板端部を曲げ刃が規制して板端部の反り(スプリングバック)を防止することができ、また、曲げ加工後のコイニング加工前には曲げ刃がコイニング刃から離間して、コイニング刃の凹溝に板端部を確実に挿入させることができる。すなわち、曲げ加工時に曲げ刃を板端部と当接させることによって、曲げ加工された板端部を曲げ刃によって曲げポンチに押え付け、例えば、伸びフランジ成形箇所においても板端部の反り(スプリングバック)を規制することができる。また、曲げ加工後のコイニング加工前に、曲げ刃をコイニング刃から離間する方向へ移動させるので、コイニング加工時にコイニング刃と曲げ刃が干渉せず、板端部をコイニング刃の凹溝内に、確実に挿入させてコイニング加工することができる。したがって、略U字状断面に成形する高強度プレス部品における曲げ加工と板端部のコイニング加工(特に、Rコイニング)とを、一のプレス金型を用いて確実に行うことができる。
よって、(1)の発明によれば、生産コスト及び生産設備上の制約を増大させることなく、確実に側壁フランジの板端部をコイニング加工することによって高強度プレス部品の疲労強度の向上を図ることができる。
In the invention of (1), the bending blade is brought into contact with the plate edge during bending, and the bending blade is moved away from the coining blade before coining. It is possible to prevent warping (spring back) of the plate edge by regulating, and before the coining after bending, the bending blade is separated from the coining blade and the plate edge is placed in the groove of the coining blade. It can be surely inserted. That is, the bending edge is pressed against the bending punch by the bending blade by bringing the bending blade into contact with the edge of the plate at the time of bending, for example, warping of the plate edge (spring Back) can be regulated. In addition, since the bending blade is moved in a direction away from the coining blade before coining after bending, the coining blade and the bending blade do not interfere during coining, and the plate edge portion is in the concave groove of the coining blade. It can be inserted securely and coined. Therefore, the bending process and the coining process (particularly, R coining) of the high-strength press part formed into a substantially U-shaped cross section can be reliably performed using one press mold.
Therefore, according to the invention of (1), the fatigue strength of the high-strength press part is improved by reliably coining the plate end portion of the side wall flange without increasing the production cost and the restrictions on the production equipment. be able to.
(2)(1)に記載された高強度プレス部品の製造方法において、
前記曲げ刃の移動後で前記コイニング加工前に、前記コイニング刃を前記曲げポンチに近接する方向へ移動させて、前記凹溝内に前記板端部を挿入すること特徴とする。
(2) In the method for producing a high-strength press part described in (1),
After the bending blade is moved and before the coining process, the coining blade is moved in a direction close to the bending punch, and the plate end portion is inserted into the concave groove.
(2)の発明においては、曲げ刃の移動後でコイニング加工前に、コイニング刃を曲げポンチに近接する方向へ移動させて、凹溝内に板端部を挿入するので、曲げポンチを昇降させることなく、確実に板端部を凹溝内に挿入してから、コイニング加工することができる。例えば、特許文献2の方法のように、曲げポンチをクッションピンに取り付けて、曲げ加工時に曲げポンチを上昇させ、コイニング加工時に曲げポンチを下降させなくてもよい。そのため、高強度プレス部品の内、形状の全範囲を加工する曲げポンチを、例えば下型に固定することができ、一般に伸びフランジ成形箇所等の一部範囲に限定できるコイニング刃を、小型化して移動させることができる。したがって、プレス金型構造を簡素化して型費を低減することができる。また、ダイクッション機構を備えるプレス設備を使用しなくてもよいので、生産設備上の制約をより一層低減することができる。
よって、(2)の発明によれば、生産コスト及び生産設備上の制約をより一層低減して、確実にフランジの板端部をコイニング加工することができる。
In the invention of (2), since the coining blade is moved in the direction close to the bending punch after the bending blade is moved and before the coining process, the end of the plate is inserted into the groove, so that the bending punch is raised and lowered. Without any problem, coining can be performed after the end of the plate has been securely inserted into the groove. For example, as in the method of
Therefore, according to the invention of (2), it is possible to further reduce the restrictions on the production cost and the production equipment, and to reliably coin the flange plate end.
(3)(1)又は(2)に記載された高強度プレス部品の製造方法において、
前記曲げダイスの開口下端には、前記曲げ刃をプレス方向と交差する方向へ移動可能に備え、
前記曲げ加工後に、前記曲げダイスを前記曲げポンチと離間する方向に所定長さ移動させてから、前記曲げ刃をプレス方向と交差する方向へ移動させ、その後、前記曲げダイスを再度前記曲げポンチと近接する方向に移動させて前記板端部をコイニング加工すること特徴とする。
(3) In the method for producing a high-strength press part described in (1) or (2),
At the lower end of the opening of the bending die, the bending blade is provided so as to be movable in a direction crossing the press direction,
After the bending process, the bending die is moved by a predetermined length in a direction away from the bending punch, and then the bending blade is moved in a direction crossing the pressing direction, and then the bending die is again moved to the bending punch. The plate edge portion is coined by moving the plate in the approaching direction.
(3)の発明においては、曲げダイスの開口下端には、曲げ刃をプレス方向と交差する方向へ移動可能に備え、曲げ加工後に、曲げダイスを曲げポンチと離間する方向に所定長さ移動させてから曲げ刃をプレス方向と交差する方向へ移動させるので、曲げダイスと曲げ刃との間に作用する曲げ加工に伴う成形荷重の反力を減少させた上で、曲げ刃を移動させることができる。そのため、曲げ刃の移動に要する力を低減でき、曲げ刃の移動装置を簡素化できる。また、その後、曲げダイスを再度曲げポンチと近接する方向に移動させて板端部をコイニング加工するので、同一のプレス金型を2回ストロークするだけで、曲げ加工とコイニング加工の両方を行うことができる。ここで、曲げダイスを移動させる所定長さは、任意に選定できるが、必ずしもプレス設備の下死点から上死点まで移動させる長さである必要はない。曲げダイスをプレス設備の下死点から上死点までの長さを移動させない場合、曲げダイスを再度曲げポンチと近接する方向に移動させるストローク長を減少でき、サイクルタイムの短縮に貢献できる。
その結果、プレス金型の製作に要する型費を低減できると同時に、プレス生産性も向上することができる。
よって、(3)の発明によれば、生産コスト及び生産設備上の制約をより一層低減して、確実にフランジの板端部をコイニング加工することができる。
In the invention of (3), the bending die is provided at the lower end of the opening of the bending die so as to be movable in a direction crossing the press direction, and after bending, the bending die is moved by a predetermined length in a direction away from the bending punch. Since the bending blade is moved in the direction that intersects the press direction, it is possible to move the bending blade while reducing the reaction force of the forming load accompanying the bending process that acts between the bending die and the bending blade. it can. Therefore, the force required to move the bending blade can be reduced and the bending blade moving device can be simplified. After that, the bending die is moved again in the direction close to the bending punch to coin the plate edge, so that both bending and coining can be performed by only two strokes of the same press die. Can do. Here, the predetermined length for moving the bending die can be arbitrarily selected, but it is not necessarily required to be the length for moving from the bottom dead center to the top dead center of the press facility. When the bending die is not moved from the bottom dead center to the top dead center of the press facility, the stroke length for moving the bending die again in the direction close to the bending punch can be reduced, which contributes to shortening of the cycle time.
As a result, it is possible to reduce the mold cost required for manufacturing the press mold and improve the press productivity.
Therefore, according to the invention of (3), restrictions on the production cost and production equipment can be further reduced, and the plate end portion of the flange can be reliably coined.
(4)(1)又は(2)に記載された高強度プレス部品の製造方法において、
前記曲げダイスには、前記略U字状断面における凸状部に当接する凹形状の成形部を有する入子を備え、
前記曲げ加工後に、前記曲げダイス及び前記曲げ刃を前記曲げポンチと離間する方向に所定長さ移動させてから、前記入子のみを前記曲げポンチに近接する方向へ移動させ、その後、前記曲げダイス及び前記曲げ刃を再度前記曲げポンチと近接する方向に移動させて前記板端部をコイニング加工すること特徴とする。
(4) In the method for producing a high-strength press part described in (1) or (2),
The bending die includes a nest having a concave shaped portion that abuts on the convex portion in the substantially U-shaped cross section,
After the bending process, the bending die and the bending blade are moved by a predetermined length in a direction away from the bending punch, and then only the insert is moved in a direction close to the bending punch, and then the bending die. In addition, the edge of the plate is coined by moving the bending blade again in the direction approaching the bending punch.
(4)の発明においては、曲げダイスには、略U字状断面における凸状部に当接する凹形状の成形部を有する入子を備え、曲げ加工後に、曲げダイス及び曲げ刃を曲げポンチと離間する方向に所定長さ移動させてから、入子のみを曲げポンチに近接する方向へ移動させるので、入子に作用する曲げ加工に伴う成形荷重の反力を減少させた上で、入子を移動させることができる。そのため、入子の移動に要する力を低減でき、入子の移動装置を簡素化できる。また、その後、曲げダイス及び曲げ刃を再度曲げポンチと近接する方向に移動させて板端部をコイニング加工するので、同一のプレス金型を2回ストロークするだけで、曲げ加工とコイニング加工の両方を行うことができる。ここで、曲げダイス及び曲げ刃を再度曲げポンチと近接する方向に移動させる距離は、曲げ加工後に、曲げダイス及び曲げ刃を曲げポンチと離間する方向に移動させる距離から、入子のみを曲げポンチに近接する方向に移動させる距離を差し引いた長さである。そのため、曲げダイス及び曲げ刃を再度曲げポンチと近接する方向に移動させたときには、入子は予め曲げポンチに近接した位置に移動しているので、入子の成形部が高強度プレス部品の略U字状断面における凸状部を押圧することによって、板端部をコイニング加工する。したがって、板端部をコイニング加工する際に、曲げ刃とコイニング刃との干渉を回避することができる。なお、この方法によれば、曲げダイス及び曲げ刃を再度曲げポンチと近接する方向に移動させるストローク長を減少でき、サイクルタイムの短縮に貢献できる。
その結果、プレス金型の製作に要する型費を低減できると同時に、プレス生産性も向上することができる。
よって、(4)の発明によれば、生産コスト及び生産設備上の制約をより一層低減して、確実にフランジの板端部をコイニング加工することができる。
In the invention of (4), the bending die is provided with a nest having a concave shaped portion that comes into contact with the convex portion in the substantially U-shaped cross section, and the bending die and the bending blade are bent and punched after the bending process. After moving a predetermined length in the separating direction, only the insert is moved in the direction close to the bending punch, so the reaction force of the forming load accompanying the bending process acting on the insert is reduced, and the insert Can be moved. Therefore, the force required to move the nest can be reduced, and the nest moving device can be simplified. After that, the bending die and the bending blade are moved again in the direction close to the bending punch to coin the plate end, so that both the bending and coining processes can be performed with only two strokes of the same press die. It can be performed. Here, the distance for moving the bending die and the bending blade in the direction close to the bending punch again is the distance for moving the bending die and the bending blade away from the bending punch after the bending process. It is the length obtained by subtracting the distance to move in the direction closer to. Therefore, when the bending die and the bending blade are moved again in the direction close to the bending punch, the insert is moved to a position close to the bending punch in advance. The plate edge is coined by pressing the convex part in the U-shaped cross section. Accordingly, interference between the bending blade and the coining blade can be avoided when coining the end portion of the plate. In addition, according to this method, the stroke length which moves a bending die and a bending blade again in the direction which adjoins a bending punch can be reduced, and it can contribute to shortening of cycle time.
As a result, it is possible to reduce the mold cost required for manufacturing the press mold and improve the press productivity.
Therefore, according to the invention of (4), it is possible to further reduce the restrictions on the production cost and the production equipment, and to reliably coin the flange plate end.
上記課題を解決するために、本発明に係る高強度プレス部品の製造方法に用いるプレス金型は、次のような構成を有している。
(5)展開形状に打ち抜き加工された鋼板を挟み込んで略U字状断面に曲げ加工する全体で凹形状の成形部を有する曲げダイス及び曲げ刃と、凸形状の成形部を有する曲げポンチと、前記略U字状断面における側壁フランジの板端部を挿入してコイニング加工する凹溝を有するコイニング刃とを備える高強度プレス部品の製造方法に用いるプレス金型であって、
前記曲げ加工時に前記曲げ刃は前記板端部と当接可能とし、前記コイニング加工前に前記曲げ刃は前記板端部から離間する方向へ移動可能としたことを特徴とする。
In order to solve the above-described problems, a press die used in the method for manufacturing a high-strength press part according to the present invention has the following configuration.
(5) Bending dies and bending blades having a concavely shaped molded part as a whole and sandwiching a steel sheet punched into a developed shape and bending it into a substantially U-shaped cross section; a bending punch having a convex shaped part; A press die used in a method of manufacturing a high-strength press part comprising a coining blade having a concave groove for coining by inserting a plate end of a side wall flange in the substantially U-shaped cross section,
The bending blade can be brought into contact with the plate end during the bending process, and the bending blade can be moved away from the plate end before the coining process.
(5)の発明においては、曲げ加工時に曲げ刃は板端部と当接可能とし、コイニング加工前に曲げ刃は板端部から離間する方向へ移動可能としたので、曲げ加工時には板端部を曲げ刃が規制して板端部の反り(スプリングバック)を防止することができ、また、曲げ加工後のコイニング加工前には曲げ刃がコイニング刃から離間して、コイニング刃の凹溝に板端部を確実に挿入させることができる。すなわち、曲げ加工時に曲げ刃を板端部と当接させることによって、曲げ加工された板端部を曲げ刃によって曲げポンチに押え付け、例えば、伸びフランジ成形箇所においても板端部の反り(スプリングバック)を規制することができる。また、曲げ加工後のコイニング加工前に、曲げ刃をコイニング刃から離間する方向へ移動させるので、コイニング加工時にコイニング刃と曲げ刃が干渉せず、板端部をコイニング刃の凹溝内に、確実に挿入させることができる。したがって、略U字状断面に成形する高強度プレス部品における曲げ加工と板端部のコイニング加工(特に、Rコイニング)とを、一のプレス金型を用いて確実に行うことができる。
よって、(5)の発明によれば、生産コスト及び生産設備上の制約を増大させることなく、確実にフランジの板端部をコイニング加工することによって高強度プレス部品の疲労強度の向上を図ることができる。
In the invention of (5), the bending blade can be brought into contact with the plate end during bending, and the bending blade can be moved away from the plate end before coining. The bending blade can be controlled to prevent warping of the plate edge (spring back), and the bending blade is separated from the coining blade before coining after the bending process, so that it is in the concave groove of the coining blade. A board edge part can be inserted reliably. That is, the bending edge is pressed against the bending punch by the bending blade by bringing the bending blade into contact with the edge of the plate at the time of bending, for example, warping of the plate edge (spring Back) can be regulated. In addition, since the bending blade is moved in a direction away from the coining blade before coining after bending, the coining blade and the bending blade do not interfere during coining, and the plate edge portion is in the concave groove of the coining blade. It can be surely inserted. Therefore, the bending process and the coining process (particularly, R coining) of the high-strength press part formed into a substantially U-shaped cross section can be reliably performed using one press mold.
Therefore, according to the invention of (5), the fatigue strength of the high-strength press parts can be improved by reliably coining the plate end of the flange without increasing the production cost and the restrictions on the production equipment. Can do.
(6)(5)に記載された高強度プレス部品の製造方法に用いるプレス金型において、
前記コイニング刃は、前記曲げ加工後に前記曲げポンチに近接する方向へ移動して、前記凹溝内に前記板端部を挿入可能としたこと特徴とする。
(6) In a press die used in the method for producing a high-strength press part described in (5),
The coining blade is moved in a direction close to the bending punch after the bending process, so that the plate end can be inserted into the concave groove.
(6)の発明においては、コイニング刃は、曲げ加工後に曲げポンチに近接する方向へ移動して、凹溝内に板端部を挿入可能としたので、曲げポンチを昇降させることなく、確実に側壁フランジの板端部を凹溝内に挿入してから、コイニング加工することができる。例えば、特許文献2のプレス金型のように、曲げポンチをクッションピンに取り付けて、曲げ加工時に曲げポンチを上昇させ、コイニング加工時に曲げポンチを下降させなくてもよい。そのため、高強度プレス部品の内、形状の全範囲を加工する曲げポンチを、例えば下型に固定することができ、一般に伸びフランジ成形箇所等の一部範囲に限定できるコイニング刃を、小型化して移動させることができる。したがって、プレス金型構造を簡素化して型費を低減することができる。また、ダイクッション機構を備えるプレス設備を使用しなくてもよいので、生産設備上の制約をより一層低減することができる。なお、コイニング刃は、曲げ加工後に曲げポンチに近接する方向へ移動する際、コイニング刃の上面と曲げポンチの下面とが密着することが、好ましい。コイニング加工による板端部のマクレを低減できるからである。
よって、(6)の発明によれば、生産コスト及び生産設備上の制約をより一層低減して、確実にフランジの板端部をコイニング加工することができる。
In the invention of (6), the coining blade moves in the direction close to the bending punch after bending, and the end of the plate can be inserted into the groove, so that the bending punch can be reliably moved up and down. Coining can be performed after inserting the plate end of the side wall flange into the groove. For example, like the press die of
Therefore, according to the invention of (6), it is possible to further reduce the restrictions on the production cost and production equipment, and to reliably coin the flange plate end.
(7)(5)又は(6)に記載された高強度プレス部品の製造方法に用いるプレス金型において、
前記曲げダイスの開口下端には、前記曲げ刃をプレス方向と交差する方向へ移動可能に備えること特徴とする。
(7) In a press die used in the method for producing a high-strength press part described in (5) or (6),
The lower end of the opening of the bending die is provided with the bending blade movably in a direction crossing the press direction.
(7)の発明においては、曲げダイスの開口下端には、曲げ刃をプレス方向と交差する方向へ移動可能に備えるので、プレス設備のスライドラムを所定長さ上昇して、曲げダイスと曲げ刃との間に作用する曲げ加工に伴う成形荷重の反力を減少させれば、曲げ刃を簡単に移動させることができる。そのため、曲げ刃の移動に要する力を低減でき、曲げ刃の移動装置を簡素化できる。また、その後、プレス設備のスライドラムを再下降させて板端部をコイニング加工すれば、同一のプレス金型を2回ストロークするだけで、曲げ加工とコイニング加工の両方を行うことができる。その結果、プレス金型の製作に要する型費を低減できると同時に、プレス生産性も向上することができる。
よって、(7)の発明によれば、生産コスト及び生産設備上の制約をより一層低減して、確実にフランジの板端部をコイニング加工することができる。
In the invention of (7), since the bending blade is provided at the lower end of the opening of the bending die so as to be movable in the direction intersecting the pressing direction, the slide ram of the press equipment is raised by a predetermined length, and the bending die and the bending blade are provided. The bending blade can be easily moved by reducing the reaction force of the molding load that accompanies the bending process between the two. Therefore, the force required to move the bending blade can be reduced and the bending blade moving device can be simplified. After that, if the slide ram of the press facility is lowered again and the end portion of the plate is coined, both bending and coining can be performed only by two strokes of the same press die. As a result, it is possible to reduce the mold cost required for manufacturing the press mold and improve the press productivity.
Therefore, according to the invention of (7), the plate cost of the flange can be reliably coined by further reducing the production cost and restrictions on the production equipment.
(8)(5)又は(6)に記載された高強度プレス部品の製造方法に用いるプレス金型において、
前記曲げダイスには、前記略U字状断面における凸状部に当接する凹形状の成形部を有する入子を備え、該入子のみを前記曲げポンチと近接する方向へ移動可能としたこと特徴とする。
(8) In a press die used in the method for producing a high-strength press part described in (5) or (6),
The bending die includes a nest having a concave shaped portion that abuts on a convex portion in the substantially U-shaped cross section, and only the nest is movable in a direction close to the bending punch. And
(8)の発明においては、曲げダイスには、略U字状断面における凸状部に当接する凹形状の成形部を有する入子を備え、該入子のみを曲げポンチと近接する方向へ移動可能としたので、プレス設備のスライドラムを所定長さ上昇して、入子に作用する曲げ加工に伴う成形荷重の反力を減少させれば、入子のみを簡単に移動させることができる。そのため、入子の移動に要する力を低減でき、入子の移動装置を簡素化できる。また、その後、プレス設備のスライドラムを再下降させて板端部をコイニング加工すれば、同一のプレス金型を2回ストロークするだけで、曲げ加工とコイニング加工の両方を行うことができる。その結果、プレス金型の製作に要する型費を低減できると同時に、プレス生産性も向上することができる。
よって、(8)の発明によれば、生産コスト及び生産設備上の制約をより一層低減して、確実にフランジの板端部をコイニング加工することができる。
In the invention of (8), the bending die is provided with a nest having a concave shaped part that abuts on the convex part in the substantially U-shaped cross section, and only the nest is moved in a direction close to the bending punch. Since the slide ram of the press facility is raised by a predetermined length to reduce the reaction force of the forming load accompanying the bending process that acts on the insert, only the insert can be moved easily. Therefore, the force required to move the nest can be reduced, and the nest moving device can be simplified. After that, if the slide ram of the press facility is lowered again and the end portion of the plate is coined, both bending and coining can be performed only by two strokes of the same press die. As a result, it is possible to reduce the mold cost required for manufacturing the press mold and improve the press productivity.
Therefore, according to the invention of (8), it is possible to further reduce the restrictions on the production cost and production equipment, and to reliably coin the plate end of the flange.
本発明によれば、生産コスト及び生産設備上の制約を増大させることなく、確実にフランジの板端部をコイニング加工することによって疲労強度の向上を図ることができる高強度プレス部品の製造方法及びその製造方法に用いるプレス金型を提供することができる。 According to the present invention, a method for manufacturing a high-strength press part capable of improving fatigue strength by reliably coining the plate end portion of the flange without increasing production cost and production facility restrictions, and A press die used in the manufacturing method can be provided.
次に、本発明に係る実施形態である高強度プレス部品の製造方法及びその製造方法に用いるプレス金型について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、本実施形態に係る高強度プレス部品の構造を簡単に説明した上で、本実施形態に係る第1の実施例及び第2の実施例の各プレス金型を用いて、高強度プレス部品の製造方法及びプレス金型の動作等を詳細に説明する。 Next, a manufacturing method of a high-strength press part which is an embodiment according to the present invention and a press die used in the manufacturing method will be described in detail with reference to the drawings. First, after briefly explaining the structure of the high-strength press part according to the present embodiment, the high-strength press part is used by using the press dies of the first and second examples according to the present embodiment. The manufacturing method and the operation of the press mold will be described in detail.
<高強度プレス部品の構造>
まず、本実施形態に係る高強度プレス部品の構造について、自動車のトーションビーム式リヤサスペンションに用いるトーションビームの例で、簡単に説明する。図1に、本実施形態に係る製造方法により製造した高強度プレス部品の斜視図を示す。図2に、図1に示す高強度プレス部品におけるA−A断面図を示す。図3に、図2示すC部詳細図を示す。
<Structure of high strength pressed parts>
First, the structure of a high-strength press part according to the present embodiment will be briefly described with an example of a torsion beam used for a torsion beam type rear suspension of an automobile. FIG. 1 is a perspective view of a high-strength press part manufactured by the manufacturing method according to the present embodiment. FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA in the high-strength press part shown in FIG. FIG. 3 is a detailed view of the part C shown in FIG.
図1、図2に示すように、高強度プレス部品であるトーションビーム10は、車両後方へ膨出した凸状部1と、凸状部1から車両前方へ折り曲げられた側壁フランジ部2、3とを備えて、全体として略U字状断面を形成する長尺のプレス部品である。ここで、矢印Xは車両幅方向を示し、矢印Yは車両上下方向を示し、矢印Zは車両前後方向を示す。凸状部1の車両幅方向両端付近は、車両後方へ傾斜するように湾曲している。また、側壁フランジ部2、3の車両幅方向両端には、二股状の舌片部4、5が形成されている。舌片部4、5は、車両前後方向に延びるトレーリングアームに接合されている。また、トレーリングアームの前端は、車体側に対して揺動可能に連結されている。トレーリングアームに接合されたトーションビーム10には、車軸を懸架するコイルスプリングやショックアブソーバ等を介して路面からの振動や捻じれモーメントが伝わることになる。なお、図1には、トレーリングアーム、車軸、コイルスプリング等は、煩雑となるので図示を省略している。
As shown in FIGS. 1 and 2, a
トーションビーム10の素材は、例えば、板厚が6mm程度で引張強度が600MPa程度の高張力鋼板を、展開形状に打ち抜き加工して使用する。また、展開形状に打ち抜き加工された鋼板は、プレス金型にて略U字状断面に曲げ加工される。鋼板を略U字状断面に曲げ加工するとき、凸状部1が湾曲している場合、側壁フランジ部2、3の先端側が伸びフランジ成形となる箇所(B1、B2、B3、B4の範囲)がある。伸びフランジ成形となる側壁フランジ部2、3の先端側をなす板端部21、31では、曲げ加工後の板厚が元の素材板厚より減少し、引張内部応力が蓄積される等の理由から、疲労強度が低下し易い。
As the material of the
そのため、図1に示すように、伸びフランジ成形となる箇所(B1、B2、B3、B4の範囲)の板端部21、31を、曲げ加工後にコイニング加工を行うことによって、図3に示すように、板端部21、31の板厚を素材板厚より増加(増肉)させ、板端部21、31の先端面に残る打ち抜き加工によるバリ等を除去して先端の両角にR又は面取りを形成し、先端を平滑な平坦面に形成する。図3では、コイニング加工した板端部21、31の断面を拡大して図示いるが、素材の鋼板Z1を2点鎖線で示し、コイニング加工後の板端部21、31を実線で示している。板端部21、31における車両上下方向の側面21a、21e、31a、31eは、素材側面より5〜10%程度拡張されている。板端部21、31における先端面21c、31cは、素材板厚の20〜30%程度潰されている。また、板端部21、31における両角21b、21d、31b、31dには、0.4〜2mm程度のR又は面取りが形成されている。
Therefore, as shown in FIG. 3, as shown in FIG. 3, by performing the coining process after bending the
<第1の実施例>
次に、本実施形態に係る第1の実施例について、高強度プレス部品の曲げ加工及びコイニング加工を同一のプレス金型で行う製造方法を詳細に説明する。併せて、プレス金型の動作等を詳細に説明する。図4に、本実施形態に係る第1の実施例について、曲げ加工途中におけるプレス金型の模式的断面図を示す。図5に、同第1の実施例について、曲げ加工完了時におけるプレス金型の模式的断面図を示す。図6に、同第1の実施例について、曲げ加工完了後に曲げダイスを上昇し、曲げ刃を移動した時におけるプレス金型の模式的断面図を示す。図7に、同第1の実施例について、曲げ刃移動後にコイニング刃を曲げポンチに近接する方向へ移動した時におけるプレス金型の模式的断面図を示す。図8に、同第1の実施例について、コイニング加工完了時におけるプレス金型の模式的断面図を示す。
<First embodiment>
Next, with respect to the first example according to the present embodiment, a manufacturing method for performing bending and coining of a high-strength press part with the same press mold will be described in detail. In addition, the operation of the press die will be described in detail. FIG. 4 shows a schematic cross-sectional view of a press die in the middle of bending for the first example according to the present embodiment. FIG. 5 shows a schematic cross-sectional view of a press die at the time of completion of the bending process in the first embodiment. FIG. 6 shows a schematic cross-sectional view of the press die when the bending die is raised and the bending blade is moved after the bending process is completed in the first embodiment. FIG. 7 is a schematic cross-sectional view of the press die when the coining blade is moved in the direction close to the bending punch after the bending blade is moved in the first embodiment. FIG. 8 shows a schematic cross-sectional view of the press die when the coining process is completed in the first embodiment.
図4に示すように、第1の実施例のプレス金型100は、曲げポンチ11と、曲げダイス12と、曲げ刃13と、コイニング刃14と、曲げ刃移動装置15と、コイニング刃移動装置16と、コイニング台17と、下型本体18と、上型本体19とを備えている。図4は、上型本体19が矢印Q1の方向に下降した曲げ加工途中の状態を図示している。
As shown in FIG. 4, the press die 100 according to the first embodiment includes a bending
下型本体18、上型本体19は、プレス設備に装着するU溝を有し、上下方向のガイド部を備えた型台である。
曲げポンチ11は、下型本体18の台上端に固着されている。ただし、曲げポンチ11の下端11bは、少なくともコイニング加工する範囲では、コイニング加工時にコイニング刃14と干渉しない高さに形成されている。
曲げポンチ11の上面には、凸形状の成形部11aが形成されている。凸形状の成形部11aは、トーションビーム10における凸状部1及び側壁フランジ部2、3の板内側形状と略同一の形状である。凸形状の成形部11aには、展開形状に打ち抜き加工された鋼板(素材)Z1が、載置される。
The lower mold
The bending
A convex shaped
曲げダイス12は、上型本体19の台下端に固着されている。
曲げダイス12の下面には、凹形状の成形部12aが形成されている。曲げダイス12の開口下端12bには、曲げ刃13をプレス方向と交差する方向へ移動可能に備えている。曲げダイス12の開口下端12bは、凹形状の成形部12aを挟んで隣接する水平方向に形成された下端である。曲げ刃13には、板端部Z2Sと当接する成形部13aが形成されている。成形部13aの下端には、所定の角Rが形成されている。また、曲げダイス12の成形部12a及び曲げ刃13の成形部13aの形状は、トーションビーム10における凸状部1及び側壁フランジ部2、3の板外側形状と略同一の形状である。曲げダイス12の成形部12aと曲げ刃13の成形部13aとによって、全体で連続した凹形状の成形部を形成している。
The bending die 12 is fixed to the lower end of the
A concave shaped
曲げ刃13は、所定の高さを有し、上端13eと下端13bとが平行に形成されている。曲げ刃13は、曲げ刃13の上端13eが曲げダイス12の開口下端12bと摺接して、水平方向の外方へ移動可能である。曲げ刃13の外方側端13cには、曲げ刃移動装置15が連結されている。曲げ刃移動装置15は、エア・シリンダ等を駆動源とする簡単な駆動装置である。
The
コイニング刃14は、略矩形状のブロック体である。コイニング刃14の上端14tには、コイニング加工される板端部Z2Sが挿入される凹溝14mが形成されている。凹溝14mの下端両角は、R又は面取りが形成されている。コイニング刃14は、凹溝14mの下端中央にて、垂直方向に分割されている。コイニング刃14の下端は、矩形状のコイニング台17に嵌合されている。
The coining
コイニング台17は、下型本体18の台上端に載置されている。下型本体18の上端には、コイニング台17に隣接して、コイニング刃移動装置16が配設されている。コイニング刃移動装置16は、平行な上端16bと下端16cを有するスペーサブロックをエア・シリンダ等の駆動源によって水平方向に移動させる簡単な駆動装置である。スペーサブロックのコイニング台17に隣接する側には、傾斜面16aが形成されている。傾斜面16aは、コイニング台17を昇降させる案内面となる。
The coining table 17 is placed on the upper end of the
はじめに、図4に示すように、上型本体19が矢印Q1の方向に下降すると、曲げポンチ11の成形部11aに載置された鋼板(素材)Z1は、曲げダイス12の成形部12aと曲げ刃13の成形部13aとによって下方に折り曲げられ、曲げポンチ11の成形部11aに沿うように曲げ加工される。
First, as shown in FIG. 4, when the
さらに、図5に示すように、上型本体19が、矢印Q2の方向に下降すると、鋼板(素材)Z1は、曲げポンチ11の成形部11aと曲げダイス12及び曲げ刃13の成形部12a、13aとによって挟み込まれて、曲げ加工品Z2は、形状凍結(塑性変形)され、曲げ加工が完了する。このとき、曲げ刃13の下端13bは、曲げ加工品Z2の板端部Z2Sより下方に下降してコイニング刃14の上端14tに近接するが、干渉はしない。曲げ加工品Z2の板端部Z2Sは、曲げ刃13の成形部13aに当接し、板外側への反り(スプリングバック)が規制されている。
Further, as shown in FIG. 5, when the
次に、図6に示すように、上型本体19が、矢印Q3の方向に所定長さ上昇する。上型本体19が所定長さ上昇すると、曲げダイス12及び曲げ刃13の成形部12a、13aと曲げ加工品Z2との当接面に、隙間が生じる。そのため、曲げダイス12及び曲げ刃13に作用する曲げ加工に伴う成形荷重の反力が減少する。その結果、曲げダイス12の開口下端12bと曲げ刃13の上端13eとの間における摺接抵抗も、減少する。したがって、上型本体19が、矢印Q3の方向に所定長さ上昇した後、曲げ刃移動装置15によって、曲げ刃13を矢印Q4の方向へ移動させる。曲げ刃13は、コイニング加工時にコイニング刃14及びコイニング台17と干渉しない位置まで離間する。ここで、上型本体19が、矢印Q3の方向に上昇する所定長さは、曲げダイス12と曲げ刃13との間に作用する曲げ加工に伴う成形荷重の反力を略零にできる程度の長さが、好ましい。所定長さは、高強度プレス部品の材質、板厚、断面形状等によるが、例えば10mm程度である。
Next, as shown in FIG. 6, the
次に、図7に示すように、コイニング刃移動装置16のスペーサブロックを矢印Q5の方向へ移動させる。スペーサブロックの傾斜面16a及び上端16bによってコイニング台17の下端17aを押し上げて、コイニング台17に嵌合されたコイニング刃14を、曲げポンチ11に近接する方向(矢印Q6の方向)へ移動させる。コイニング刃14の上端14tが曲げポンチ11の下端11bに当接すると、コイニング刃14の凹溝14m内に曲げ加工品Z2の板端部Z2Sが挿入される。曲げ加工品Z2の板端部Z2Sがコイニング刃14の凹溝14m内に挿入されると、曲げ加工品Z2は僅かに上昇して、曲げポンチ11の成形部11aとの間に隙間が形成される。曲げ加工品Z2は、曲げダイス12の成形部12aとの間にも隙間が形成されている。このとき、曲げ刃13の成形部13aとコイニング台17の側壁17bとの間にも、干渉しないように隙間が形成されている。
Next, as shown in FIG. 7, the spacer block of the coining
次に、図8に示すように、上型本体19が、矢印Q7の方向に再下降する。上型本体19が再下降すると、曲げダイス12の成形部12aと曲げポンチ11の成形部11aとの間に曲げ加工品Z2が挟圧されると同時に、曲げ加工品Z2の板端部Z2Sがコイニング刃14の凹溝14m内に押圧される。その結果、曲げ加工品Z2の板端部Z2Sは、コイニング加工される。すなわち、図3に示すように、曲げ加工品Z2の板端部Z2Sは、板厚が素材板厚より増加(増肉)させられ、板端部Z2Sの先端面に残る打ち抜き加工によるバリ等を除去して先端の両角にR又は面取りが形成され、先端が平滑な平坦面に形成される。
以上のように、第1の実施例によれば、一つのプレス金型100を用いて、上型本体19を2回昇降動作させる間に、高強度プレス品の曲げ加工とコイニング加工とを行うことができる。
Next, as shown in FIG. 8, the
As described above, according to the first embodiment, a
<第2の実施例>
次に、本実施形態に係る第2の実施例について、高強度プレス部品の曲げ加工及びコイニング加工を同一のプレス金型で行う製造方法を詳細に説明する。併せて、プレス金型の動作等を詳細に説明する。図9に、本実施形態に係る第2の実施例について、曲げ加工途中におけるプレス金型の模式的断面図を示す。図10に、同第2の実施例について、曲げ加工完了時におけるプレス金型の模式的断面図を示す。図11に、同第2の実施例について、曲げ加工完了後に曲げダイスを上昇し、曲げ刃を移動した時におけるプレス金型の模式的断面図を示す。図12に、同第2の実施例について、曲げ刃移動後に入子を曲げポンチに近接する方向へ移動した時におけるプレス金型の模式的断面図を示す。図13に、同第2の実施例について、入子移動後にコイニング刃を曲げポンチに近接する方向へ移動した時におけるプレス金型の模式的断面図を示す。図14に、同第2の実施例について、コイニング加工完了時におけるプレス金型の模式的断面図を示す。
<Second embodiment>
Next, regarding the second example according to the present embodiment, a manufacturing method for performing bending and coining of a high-strength press part with the same press mold will be described in detail. In addition, the operation of the press die will be described in detail. FIG. 9 shows a schematic cross-sectional view of a press die in the middle of bending for the second example according to the present embodiment. FIG. 10 shows a schematic cross-sectional view of the press die at the time of completion of the bending process in the second embodiment. FIG. 11 shows a schematic cross-sectional view of the press die when the bending die is raised and the bending blade is moved after the bending process is completed in the second embodiment. FIG. 12 shows a schematic cross-sectional view of the press die when the insert is moved in the direction close to the bending punch after the bending blade is moved in the second embodiment. FIG. 13 shows a schematic cross-sectional view of the press die when the coining blade is moved in the direction close to the bending punch after the nested movement in the second embodiment. FIG. 14 shows a schematic cross-sectional view of a press die at the time of completion of coining in the second embodiment.
図9に示すように、第2の実施例のプレス金型101は、曲げポンチ11と、曲げダイス22と、入子221と、曲げ刃23と、入子移動装置24と、コイニング刃14と、コイニング刃移動装置16と、コイニング台17と、下型本体18と、上型本体19とを備えている。図9は、上型本体19が矢印Q1方向に下降した曲げ加工途中の状態を図示している。
第2の実施例のプレス金型101は、曲げダイス22と、入子221と、曲げ刃23と、入子移動装置24とが、第1の実施例のプレス金型100と相違するのみであり、他は共通している。したがって、第1の実施例のプレス金型100と共通する曲げポンチ11と、コイニング刃14と、コイニング刃移動装置16と、コイニング台17と、下型本体18と、上型本体19については、第1の実施例のプレス金型100と同一の符号を付して、原則として説明は省略する。以下に、相違点を詳述する。
As shown in FIG. 9, the press die 101 of the second embodiment includes a bending
The press die 101 of the second embodiment is different from the press die 100 of the first embodiment only in the bending die 22, the
図9に示すように、曲げダイス22は、上型本体19の台下端に固着されている。曲げダイス22の下面には、凹形状の成形部22a(図示せず)が形成されている。ただし、曲げダイス22には、少なくともコイニング加工する範囲(B1、B2、B3、B4の範囲)において、トーションビーム10の略U字状断面における凸状部に当接する入子221を備えている。入子221の下面には、凹形状の成形部221aが形成されている。
As shown in FIG. 9, the bending die 22 is fixed to the lower end of the
入子221の左右両側には、曲げ刃23が配設されている。曲げ刃23の上端23cは、上型本体19に固着されている。曲げ刃23には、板端部Z2Sと当接する成形部23aが形成されている。曲げ刃23の成形部23a上方には、入子221の側端221bと摺接する摺接部23eが形成されている。曲げ刃23の成形部23aの下端には、所定の角Rが形成されている。曲げ刃23の下端23bは、水平方向に形成されている。また、入子221の成形部221a及び曲げ刃23の成形部23aの形状は、トーションビーム10における凸状部1及び側壁フランジ部2、3の板外側形状と略同一の形状である。曲げダイス22の成形部22aと、入子221の成形部221aと、曲げ刃23の成形部23aとによって、全体で連続した凹形状の成形部を形成する。
Bending
入子221は、曲げポンチ11と近接する方向へ移動可能である。上型本体19の台下端には、曲げ刃23に隣接して、入子移動装置24が配設されている。入子移動装置24は、平行な上端24cと下端24bを有するスペーサブロックをエア・シリンダ等の駆動源によって水平方向に進退移動させる簡単な駆動装置である。スペーサブロックの曲げ刃23に隣接する側には、傾斜面24aが形成されている。傾斜面24aは、入子221を昇降させる案内面となる。なお、曲げ刃23には、スペーサブロックの進退移動する通路を確保するため、貫通孔23fが形成されている。
The
はじめに、図9に示すように、上型本体19が矢印Q1の方向に下降すると、曲げポンチ11の成形部11aに載置された鋼板(素材)Z1は、曲げダイス22の成形部22aと、入子221の成形部221aと、曲げ刃23の成形部23aとによって下方に折り曲げられ、曲げポンチ11の成形部11aに沿うように曲げ加工される。
First, as shown in FIG. 9, when the
さらに、図10に示すように、上型本体19が、矢印Q2の方向に下降すると、鋼板(素材)Z1は、曲げポンチ11の成形部11aと曲げダイス22、入子221及び曲げ刃23の各成形部22a、221a、23aとによって挟み込まれて、曲げ加工品Z2は、形状凍結(塑性変形)され、曲げ加工が完了する。このとき、曲げ刃23の下端23bは、曲げ加工品Z2の板端部Z2Sより下方に下降してコイニング刃14の上端14tに近接するが、干渉はしない。曲げ加工品Z2の板端部Z2Sは、曲げ刃23の成形部23aに当接し、板外側への反り(スプリングバック)が規制されている。
Further, as shown in FIG. 10, when the upper die
次に、図11に示すように、上型本体19が、矢印Q8の方向に所定長さ上昇する。上型本体19が、矢印Q8の方向に所定長さ上昇することによって、曲げ刃23は、コイニング加工時に曲げ刃23の下端23bがコイニング刃14の上端14tと干渉しない位置まで離間する。ここで、上型本体19が、矢印Q8の方向に上昇する所定長さは、曲げ刃23の下端23bが、曲げ加工完了時の下降位置から曲げ加工品Z2の板端部Z2Sと離間する位置まで移動する距離が好ましい。所定の長さは、高強度プレス部品の材質、板厚、断面形状等によるが、例えば90〜100mm程度である。上型本体19が所定長さ上昇すると、曲げダイス22、入子221、及び曲げ刃23の各成形部22a、221a、23aと曲げ加工品Z2との当接面に、隙間が生じる。また、曲げ加工品Z2は僅かに上昇して、曲げポンチ11の成形部11aとの間にも隙間が形成される。そのため、曲げダイス22、入子221、及び曲げ刃23に作用する曲げ加工に伴う成形荷重の反力が減少する。その結果、入子221の側端221bと曲げ刃23の摺接部23eとの間における摺接抵抗も、減少する。
Next, as shown in FIG. 11, the
したがって、上型本体19が、矢印Q8の方向に所定長さ上昇した後、図12に示すように、入子移動装置24のスペーサブロックを矢印Q9の方向へ移動させて、入子221を矢印Q10の方向へ下降させる。入子221は、曲げポンチ11に近接する位置まで移動する。
Therefore, after the
次に、図13に示すように、コイニング刃移動装置16のスペーサブロックを矢印Q11の方向へ移動させる。スペーサブロックの傾斜面16a及び上端16bによってコイニング台17の下端17aを押し上げて、コイニング台17に嵌合されたコイニング刃14を、曲げポンチ11に近接する方向(矢印Q12の方向)へ移動させる。コイニング刃14の上端14tが曲げポンチ11の下端11bに当接すると、コイニング刃14の凹溝14m内に曲げ加工品Z2の板端部Z2Sが挿入される。このとき、曲げ刃23の下端23bとコイニング刃14の上端14tとの間には、コイニング加工時に干渉しないだけの隙間が形成されている。
Next, as shown in FIG. 13, the spacer block of the coining
次に、図14に示すように、上型本体19が、矢印Q13の方向に再下降する。上型本体19が再下降すると、入子221の成形部221aと曲げポンチ11の成形部11aとの間に曲げ加工品Z2が挟圧されると同時に、曲げ加工品Z2の板端部Z2Sがコイニング刃14の凹溝14m内に押圧される。その結果、曲げ加工品Z2の板端部Z2Sは、コイニング加工される。すなわち、図3に示すように、曲げ加工品Z2の板端部Z2Sは、板厚が素材板厚より増加(増肉)させられ、板端部Z2Sの先端面に残る打ち抜き加工によるバリ等を除去して先端の両角にR又は面取りが形成され、先端が平滑な平坦面に形成される。
以上のように、第2の実施例によれば、一つのプレス金型101を用いて、上型本体19を2回昇降動作させる間に、高強度プレス品の曲げ加工とコイニング加工とを行うことができる。
Next, as shown in FIG. 14, the
As described above, according to the second embodiment, a
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態(第1の実施例、第2の実施例)に係る高強度プレス品の製造方法によれば、曲げ加工時に曲げ刃13、23を板端部Z2Sと当接させ、コイニング加工前に曲げ刃13、23をコイニング刃14から離間する方向へ移動させるので、曲げ加工時には板端部Z2Sを曲げ刃13、23が規制して板端部Z2Sの反り(スプリングバック)を防止することができ、また、曲げ加工後のコイニング加工前には曲げ刃13、23がコイニング刃14から離間して、コイニング刃14の凹溝14mに板端部Z2Sを確実に挿入させることができる。すなわち、曲げ加工時に曲げ刃13、23を板端部Z2Sと当接させることによって、曲げ加工された板端部Z2Sを曲げ刃13、23によって曲げポンチ11に押え付け、例えば、伸びフランジ成形箇所においても板端部Z2Sの反り(スプリングバック)を規制することができる。また、曲げ加工後のコイニング加工前に、曲げ刃13、23をコイニング刃14から離間する方向へ移動させるので、コイニング加工時に曲げダイス12、22が下降してもコイニング刃14と曲げ刃13、23が干渉せず、板端部Z2Sをコイニング刃14の凹溝14m内に、確実に挿入させてコイニング加工することができる。したがって、略U字状断面に成形する高強度プレス部品における曲げ加工と板端部のコイニング加工(特に、Rコイニング)とを、一のプレス金型100、101を用いて確実に行うことができる。
<Effect>
As described above in detail, according to the method for manufacturing a high-strength press product according to the present embodiment (first example, second example), the
また、本実施形態(第1の実施例、第2の実施例)によれば、曲げ刃13、23の移動後でコイニング加工前に、コイニング刃14を曲げポンチ11に近接する方向へ移動させて、凹溝14m内に板端部Z2Sを挿入するので、曲げポンチ11を昇降させることなく、確実に板端部Z2Sを凹溝14m内に挿入してから、コイニング加工することができる。例えば、図17に示す特許文献2の方法のように、曲げポンチ311をクッションピン313に取り付けて、曲げ加工時に曲げポンチ311を上昇させ、コイニング加工時に曲げポンチ311を下降させなくてもよい。そのため、高強度プレス部品の内、形状の全範囲を加工する曲げポンチ11を、例えば下型本体18に固定することができ、一般に伸
びフランジ成形箇所等の一部範囲(B1、B2、B3、B4の範囲)に限定できるコイニング刃14を、小型化して移動させることができる。したがって、プレス金型構造を簡素化して型費を低減することができる。また、ダイクッション機構を備えるプレス設備を使用しなくてもよいので、生産設備上の制約をより一層低減することができる。
Further, according to the present embodiment (first example, second example), the coining
また、本実施形態(第1の実施例)によれば、曲げダイス12の開口下端12bには、曲げ刃13をプレス方向と交差する方向へ移動可能に備え、曲げ加工後に、曲げダイス12を所定長さ上昇させてから曲げ刃13をプレス方向と交差する方向へ移動させるので、曲げダイス12と曲げ刃13との間に作用する曲げ加工に伴う成形荷重の反力を減少させた上で、曲げ刃13を移動させることができる。そのため、曲げ刃13の移動に要する力を低減でき、曲げ刃移動装置15を簡素化できる。また、その後、曲げダイス12を再下降させて板端部Z2Sをコイニング加工するので、同一のプレス金型100を2回ストロークするだけで、曲げ加工とコイニング加工の両方を行うことができる。ここで、曲げダイス12を、必ずしも上死点まで上昇させる必要はない。曲げダイス12を上死点まで上昇させない場合、再下降時のストローク長を減少でき、サイクルタイムの短縮に貢献できる。
その結果、プレス金型100の製作に要する型費を低減できると同時に、プレス生産性も向上することができる。なお、所定長さは、曲げダイス12と曲げ刃13との間に作用する曲げ加工に伴う成形荷重の反力を略零にできる程度の長さが、好ましい。所定長さは、高強度プレス部品の材質、板厚、断面形状等によるが、例えば10mm程度である。
Further, according to the present embodiment (first example), the opening
As a result, the die cost required for manufacturing the press die 100 can be reduced, and the press productivity can be improved. The predetermined length is preferably such a length that the reaction force of the forming load accompanying the bending process acting between the bending die 12 and the
また、本実施形態(第2の実施例)によれば、曲げダイス22には、略U字状断面における凸状部1に当接する凹形状の成形部221aを有する入子221を備え、曲げ加工後に、曲げダイス22及び曲げ刃23を所定長さ上昇させてから、入子221のみを曲げポンチ11に近接する方向へ移動させるので、入子221に作用する曲げ加工に伴う成形荷重の反力を減少させた上で、入子221を移動させることができる。そのため、入子221の移動に要する力を低減でき、入子移動装置24を簡素化できる。また、その後、曲げダイス22及び曲げ刃23を再下降させて板端部Z2Sをコイニング加工するので、同一のプレス金型101を2回ストロークするだけで、曲げ加工とコイニング加工の両方を行うことができる。ここで、曲げダイス22及び曲げ刃23を再下降させる長さは、曲げ加工後に、曲げダイス22及び曲げ刃23を上昇させる所定長さから、入子221のみを曲げポンチ11に近接する方向に移動させる長さを減算した長さである。そのため、曲げダイス22及び曲げ刃23を再下降させたときには、入子221は予め曲げポンチ11に近接した位置に移動しているので、入子221の成形部221aが曲げ加工品Z2の略U字状断面における凸状部を押圧することによって、曲げ加工品Z2の板端部Z2Sをコイニング加工する。したがって、板端部Z2Sをコイニング加工する際に、曲げ刃23とコイニング刃14との干渉を回避することができる。なお、この方法によれば、曲げダイス22及び曲げ刃23を再下降させるストローク長を減少でき、サイクルタイムの短縮に貢献できる。
その結果、プレス金型の製作に要する型費を低減できると同時に、プレス生産性も向上することができる。なお、所定の長さは、曲げ刃23の下端23bが、曲げ加工完了時の下降位置から曲げ加工品Z2の板端部Z2Sと離間する位置まで移動する距離が好ましい。所定の長さは、高強度プレス部品の材質、板厚、断面形状等によるが、例えば90〜100mm程度である。
Moreover, according to this embodiment (2nd Example), the bending die 22 is equipped with the nest | insert 221 which has the concave
As a result, it is possible to reduce the mold cost required for manufacturing the press mold and improve the press productivity. The predetermined length is preferably a distance by which the
また、他の実施形態(第1の実施例、第2の実施例)に係る高強度プレス部品の製造方法に用いるプレス金型によれば、曲げ加工時に曲げ刃13、23は板端部Z2Sと当接可能とし、コイニング加工前に曲げ刃13、23は板端部Z2Sから離間する方向へ移動可能としたので、曲げ加工時には板端部Z2Sを曲げ刃13、23が規制して板端部Z2Sの反り(スプリングバック)を防止することができ、また、曲げ加工後のコイニング加工前には曲げ刃13、23がコイニング刃14から離間して、コイニング刃14の凹溝14mに板端部Z2Sを確実に挿入させることができる。すなわち、曲げ加工時に曲げ刃13、23を板端部Z2Sと当接させることによって、曲げ加工された板端部Z2Sを曲げ刃13、23によって曲げポンチ11に押え付け、例えば、伸びフランジ成形箇所においても板端部Z2Sの反り(スプリングバック)を規制することができる。また、曲げ加工後のコイニング加工前に、曲げ刃13、23をコイニング刃14から離間する方向へ移動させるので、コイニング加工時に曲げダイス12、22が下降してもコイニング刃14と曲げ刃13、23が干渉せず、板端部Z2Sをコイニング刃14の凹溝14m内に、確実に挿入させてコイニング加工することができる。したがって、略U字状断面に成形する高強度プレス部品10における曲げ加工と板端部21、31のコイニング加工(特に、Rコイニング)とを、一のプレス金型を用いて確実に行うことができる。
Moreover, according to the press die used for the manufacturing method of the high-strength press part which concerns on other embodiment (1st Example, 2nd Example), the
また、他の実施形態(第1の実施例、第2の実施例)によれば、コイニング刃14は、曲げ加工後に曲げポンチ11に近接する方向へ移動して、凹溝14m内に板端部Z2Sを挿入可能としたので、曲げポンチ11を昇降させることなく、確実に側壁フランジの板端部Z2Sを凹溝14m内に挿入してから、コイニング加工することができる。例えば、図17に示す特許文献2のプレス金型のように、曲げポンチ311をクッションピン313に取り付けて、曲げ加工時に曲げポンチ311を上昇させ、コイニング加工時に曲げポンチ311を下降させなくてもよい。そのため、高強度プレス部品の内、形状の全範囲を加工する曲げポンチ11を、例えば下型本体18に固定することができ、一般に伸びフランジ成形箇所等の一部範囲(B1、B2、B3、B4の範囲)に限定できるコイニング刃14を、小型化して移動させることができる。したがって、プレス金型構造を簡素化して型費を低減することができる。また、ダイクッション機構を備えるプレス設備を使用しなくてもよいので、生産設備上の制約をより一層低減することができる。なお、コイニング刃14は、曲げ加工後に曲げポンチ11に近接する方向へ移動する際、コイニング刃14の上端14tと曲げポンチ11の下端11bとが密着することが、好ましい。コイニング加工による板端部Z2Sのマクレを低減できるからである。
Moreover, according to other embodiment (1st Example, 2nd Example), the coining
また、他の実施形態(第1の実施例)によれば、曲げダイス12の開口下端12bには、曲げ刃13をプレス方向と交差する方向へ移動可能に備えるので、上型本体19を所定長さ上昇して、曲げダイス12と曲げ刃13との間に作用する曲げ加工に伴う成形荷重の反力を減少させれば、曲げ刃13を簡単に移動させることができる。そのため、曲げ刃13の移動に要する力を低減でき、曲げ刃移動装置15を簡素化できる。また、その後、上型本体19を再下降させて板端部Z2Sをコイニング加工すれば、同一のプレス金型100を2回ストロークするだけで、曲げ加工とコイニング加工の両方を行うことができる。その結果、プレス金型100の製作に要する型費を低減できると同時に、プレス生産性も向上することができる。
According to another embodiment (first example), the
また、他の実施形態(第2の実施例)によれば、曲げダイス22には、略U字状断面における凸状部1に当接する凹形状の成形部221aを有する入子221を備え、該入子221のみを曲げポンチ11と近接する方向へ移動可能としたので、曲げダイス22及び曲げ刃23を所定長さ上昇して、入子221に作用する曲げ加工に伴う成形荷重の反力を減少させれば、入子221のみを簡単に移動させることができる。そのため、入子221の移動に要する力を低減でき、入子移動装置24を簡素化できる。また、その後、曲げダイス22及び曲げ刃23を再下降させて板端部Z2Sをコイニング加工すれば、同一のプレス金型101を2回ストロークするだけで、曲げ加工とコイニング加工の両方を行うことができる。その結果、プレス金型101の製作に要する型費を低減できると同時に、プレス生産性も向上することができる。
Moreover, according to other embodiment (2nd Example), the bending die 22 is equipped with the nest | insert 221 which has the concave
上述した実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で変更することができる。
(1)例えば、上記第1の実施例、及び第2の実施例では、コイニング刃移動装置16を備え、曲げ刃13、23の移動後でコイニング加工前に、コイニング刃14を曲げポンチ11に近接する方向へ移動させて、凹溝14m内に板端部Z2Sを挿入する方法を採っている。しかし、これに限ることはない。
例えば、曲げポンチ11を油圧シリンダ等で昇降させることによって、曲げ加工前にコイニング刃14から曲げポンチ11を離間させ、曲げ加工後のコイニング加工前にコイニング刃14と曲げポンチ11を当接させることによって、コイニング加工前にコイニング刃14の凹溝14m内に板端部Z2Sを挿入する方法としてもよい。この場合、コイニング刃移動装置16は、不要となる。
(2)例えば、上記第1の実施例、及び第2の実施例では、曲げダイス12、22、曲げ刃13、23を上型本体19に配設し、曲げポンチ11、コイニング刃14を下型本体18に配設したが、これに限ることはなく、曲げダイス12、22、曲げ刃13、23を下型本体18に配設し、曲げポンチ11、コイニング刃14を上型本体19に配設してもよい。いずれの場合も、曲げダイス12、22、曲げ刃13、23と曲げポンチ11、コイニング刃14を近接、離間して曲げ加工とコイニング加工を一つのプレス金型で行うことができるからである。
The embodiment described above can be changed without changing the gist of the present invention.
(1) For example, in the said 1st Example and 2nd Example, the coining
For example, by raising and lowering the bending
(2) For example, in the first embodiment and the second embodiment, the bending dies 12, 22, and the
本発明は、特に自動車の高強度プレス部品の製造方法及びその製造方法に用いるプレス金型に利用できる。 INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention can be used particularly for a method for producing a high-strength press part of an automobile and a press die used for the method.
1 凸状部
2、3 側壁フランジ部
21、31 板端部
10 トーションビーム(高強度プレス部品)
Z1 鋼板(素材)
Z2 曲げ加工品
Z2S 曲げ加工品の板端部
11 曲げポンチ
11a 曲げポンチの成形部
12、22 曲げダイス
12a、22a 曲げダイスの成形部
221 入子
221a 入子の成形部
13、23 曲げ刃
13a、23a 曲げ刃の成形部
14 コイニング刃
14m コイニング刃の凹溝
15 曲げ刃移動装置
16 コイニング刃移動装置
17 コイニング台
18 下型本体
19 上型本体
100、101 プレス金型
DESCRIPTION OF
Z1 steel plate (material)
Z2 bending product Z2S bending
Claims (8)
前記曲げ加工時に前記曲げ刃を前記板端部と当接させ、前記コイニング加工前に前記曲げ刃を前記コイニング刃から離間する方向へ移動させることを特徴とする高強度プレス部品の製造方法。 After the steel sheet punched into a developed shape is sandwiched between a bending die and a bending blade having a concave shaped portion as a whole, and a bending punch having a convex shaped portion, and bent into a substantially U-shaped cross section, A method of manufacturing a high-strength press part that performs coining by inserting a plate end portion of a side wall flange in the substantially U-shaped cross section into a concave groove of a coining blade,
A manufacturing method of a high-strength press part, wherein the bending blade is brought into contact with the plate end during the bending process, and the bending blade is moved away from the coining blade before the coining process.
前記曲げ刃の移動後で前記コイニング加工前に、前記コイニング刃を前記曲げポンチに近接する方向へ移動させて、前記凹溝内に前記板端部を挿入することを特徴とする高強度プレス部品の製造方法。 In the manufacturing method of the high intensity | strength press part described in Claim 1,
A high-strength press part that moves the coining blade in a direction close to the bending punch after the movement of the bending blade and before the coining processing, and inserts the plate end into the concave groove. Manufacturing method.
前記曲げダイスの開口下端には、前記曲げ刃をプレス方向と交差する方向へ移動可能に備え、
前記曲げ加工後に、前記曲げダイスを前記曲げポンチと離間する方向に所定長さ移動させてから、前記曲げ刃をプレス方向と交差する方向へ移動させ、その後、前記曲げダイスを再度前記曲げポンチと近接する方向に移動させて前記板端部をコイニング加工することを特徴とする高強度プレス部品の製造方法。 In the manufacturing method of the high intensity | strength press part described in Claim 1 or Claim 2,
At the lower end of the opening of the bending die, the bending blade is provided so as to be movable in a direction crossing the press direction,
After the bending process, the bending die is moved by a predetermined length in a direction away from the bending punch, and then the bending blade is moved in a direction crossing the pressing direction, and then the bending die is again moved to the bending punch. A manufacturing method of a high-strength press part, wherein the plate end portion is coined by being moved in a direction of approaching.
前記曲げダイスには、前記略U字状断面における凸状部に当接する凹形状の成形部を有する入子を備え、
前記曲げ加工後に、前記曲げダイス及び前記曲げ刃を前記曲げポンチと離間する方向に所定長さ移動させてから、前記入子のみを前記曲げポンチに近接する方向へ移動させ、その後、前記曲げダイス及び前記曲げ刃を再度前記曲げポンチと近接する方向に移動させて前記板端部をコイニング加工することを特徴とする高強度プレス部品の製造方法。 In the manufacturing method of the high intensity | strength press part described in Claim 1 or Claim 2,
The bending die includes a nest having a concave shaped portion that abuts on the convex portion in the substantially U-shaped cross section,
After the bending process, the bending die and the bending blade are moved by a predetermined length in a direction away from the bending punch, and then only the insert is moved in a direction close to the bending punch, and then the bending die. And a method of manufacturing a high-strength press part, wherein the edge of the plate is coined by moving the bending blade again in the direction approaching the bending punch.
前記曲げ加工時に前記曲げ刃は前記板端部と当接可能とし、前記コイニング加工前に前記曲げ刃は前記板端部から離間する方向へ移動可能としたことを特徴とするプレス金型。 Bending dies and bending blades having a concave-shaped forming part as a whole, sandwiching a steel sheet punched into a developed shape and bending it into a substantially U-shaped cross section, a bending punch having a convex-shaped forming part, A press die for use in a method of manufacturing a high-strength press part comprising a coining blade having a concave groove for coining by inserting a plate end of a side wall flange in a letter-shaped cross section,
The press die, wherein the bending blade can be brought into contact with the plate end during the bending process, and the bending blade can be moved away from the plate end before the coining.
前記コイニング刃は、前記曲げ加工後に前記曲げポンチに近接する方向へ移動して、前記凹溝内に前記板端部を挿入可能としたことを特徴とするプレス金型。 In the press die used for the manufacturing method of the high intensity | strength press part described in Claim 5,
The press die, wherein the coining blade moves in a direction close to the bending punch after the bending process so that the plate end portion can be inserted into the concave groove.
前記曲げダイスの開口下端には、前記曲げ刃をプレス方向と交差する方向へ移動可能に備えることを特徴とするプレス金型。 In the press die used for the manufacturing method of the high intensity | strength press part described in Claim 5 or Claim 6,
The press die, wherein the bending die is provided at the lower end of the opening of the bending die so as to be movable in a direction crossing the pressing direction.
前記曲げダイスには、前記略U字状断面における凸状部に当接する凹形状の成形部を有する入子を備え、該入子のみを前記曲げポンチと近接する方向へ移動可能としたことを特徴とするプレス金型。
In the press die used for the manufacturing method of the high intensity | strength press part described in Claim 5 or Claim 6,
The bending die includes a nest having a concave shaped portion that abuts on a convex portion in the substantially U-shaped cross section, and only the nest is movable in a direction close to the bending punch. A featured press mold.
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