JP2014087232A - 回転電機 - Google Patents

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Taizo Kusadome
泰三 草留
Masaki Saijo
正起 西條
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Abstract

【課題】冷却性能を向上させることができる回転電機を提供すること。
【解決手段】リヤプレート14における駆動軸15の軸方向反出力端側に、冷媒通路20に冷媒を供給する供給口14hを設けた。さらに、本体部12における供給口14hと冷媒通路20との間に、供給口14hに連通するとともに駆動軸15の軸方向において供給口14hとは反対側が閉塞する閉塞穴31と、駆動軸15の軸方向から見て閉塞穴31の一部に重なるとともに冷媒通路20の周方向において供給口14hとは反対側で冷媒通路20に一部が連通する連通孔32とを形成した。そして、閉塞穴31及び連通孔32により形成される壁311,321により、供給口14hから供給される冷媒の流れ方向が冷媒通路20の周方向となるように冷媒を案内するようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷媒が流れる冷媒通路を備えた回転電機に関する。
回転電機のハウジングに、冷媒が流れる冷媒通路を形成したものが、例えば特許文献1に記載されている。図7に示すように、特許文献1の回転電機100のハウジング101は略円筒形状であるとともに、ハウジング101には環状の冷媒通路102が軸方向に延びるように形成されている。ハウジング101の後側端面には、冷媒通路102の開口を閉鎖するリヤブラケット103が取り付けられるとともに、リヤブラケット103には、冷媒通路102に連通するとともに冷媒を導入する導入口104と、導入口104から導入されて冷媒通路102を流れた冷媒が排出される排出口105とが設けられている。
また、冷媒通路102内には略C字状のリング部材106が配設されている。リング部材106の外周面には、軸方向に所定の間隔をあけてガイド部材107が複数突設されている。そして、導入口104から冷媒通路102内に導入された冷媒は、冷媒通路102内を軸方向に流れるとともに、各ガイド部材107により区画された周方向に延びる複数の流路にそれぞれ流れ込んで、排出口105に至るまで周方向に流れる。このように冷媒通路102内を流れる冷媒によって、回転電機100が冷却される。
特開2004−364429号公報
しかしながら、特許文献1の回転電機100では、導入口104から冷媒通路102内に導入された冷媒は、各ガイド部材107により区画された周方向に延びる複数の流路にそれぞれ流れ込む前に、冷媒通路102内を軸方向に流れるようになっている。このため、複数の流路のうちの導入口104側に位置する流路ほど、周方向に流れる冷媒の量が少なくなってしまい、回転電機100全体が均一に冷却され難く、回転電機100における冷却性能のさらなる向上が望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、冷却性能を向上させることができる回転電機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ハウジング内に駆動軸が収容されるとともに、前記ハウジングの内側にはステータが固定されており、前記ステータの内側には前記駆動軸と一体回転するロータが配設されており、前記ハウジングには、前記駆動軸の軸方向に延びる環状の冷媒通路が形成されている回転電機であって、前記ハウジングにおける軸方向側には、前記冷媒通路に冷媒を供給する供給口が設けられており、前記ハウジングにおける前記供給口と前記冷媒通路との間には、前記供給口から供給される冷媒の流れ方向が前記冷媒通路の周方向となるように冷媒を案内する案内部が設けられていることを要旨とする。
この発明によれば、供給口と冷媒通路との間で、供給口からの冷媒の流れ方向が冷媒通路の周方向となるように、冷媒が案内部により案内される。よって、冷媒通路内に流れ込んだ冷媒には、案内部により冷媒通路の周方向への流れ成分が付加されているので、冷媒通路に流れ込んだ冷媒を駆動軸の軸方向に加えて冷媒通路の周方向にも流すことができる。よって、従来技術のように、供給口から冷媒通路内に流れ込んだ冷媒が、冷媒通路の周方向に流れる前に冷媒通路内を軸方向に沿って流れることで、冷媒通路における供給口側を流れる冷媒の量が少なくなってしまうことが無く、冷媒を冷媒通路の周方向に効率良く流すことができ、回転電機の冷却性能を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記案内部は、前記供給口に連通するとともに前記駆動軸の軸方向において前記供給口とは反対側が閉塞する閉塞穴と、前記駆動軸の軸方向から見て前記閉塞穴の一部に重なるとともに前記冷媒通路の周方向において前記供給口とは反対側で前記冷媒通路に一部が連通する連通孔とで少なくとも形成される壁であることを要旨とする。
この発明によれば、供給口から供給された冷媒は、閉塞穴及び連通孔に流れ込む。ここで、閉塞穴内に流れ込んだ冷媒は、閉塞穴内において、供給口とは反対側に位置する壁によって、冷媒の流れ方向が冷媒通路の周方向となるように案内される。さらに、冷媒は、連通孔内において、駆動軸の軸方向における供給口とは反対側に位置する壁によって、冷媒の流れ方向が冷媒通路の周方向となるように案内される。よって、例えば、供給口と冷媒通路との間に、供給口から供給される冷媒の流れ方向を冷媒通路の周方向となるような供給パイプを案内部として別途配設すること無く、ハウジングを利用して、供給口から供給される冷媒の流れ方向が冷媒通路の周方向となるように冷媒を案内することができる。よって、部品点数を極力抑えることができるとともに、回転電機の構成を簡素化することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記ハウジングはダイカスト成形で製造されており、前記閉塞穴及び前記連通孔のうちの少なくとも一つは、前記ハウジングがダイカスト成形により製造された後に穿設されていることを要旨とする。
例えば、閉塞穴及び連通孔をダイカスト成形で形成する場合、穴を形成するハウジングの壁にバリが形成されてしまったり、金型の形状が複雑になってしまったり等の不具合が生じてしまう。しかし、この発明のように、閉塞穴及び連通孔のうちの少なくとも一つを、ハウジングがダイカスト成形により製造された後に穿設することで、閉塞穴及び連通孔を容易に形成し易くすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記ハウジングにおける軸方向側には、前記冷媒通路内を流れる冷媒が排出される排出口が設けられており、前記冷媒通路内における前記供給口と前記排出口との間であって、前記冷媒を案内する方向とは反対の周方向側には、前記冷媒通路内における前記供給口側と前記排出口側との連通を一部分だけ維持した状態で、前記供給口と前記排出口とを隔てる隔壁が設けられていることを要旨とする。
この発明によれば、供給口から冷媒通路内に供給された冷媒が、回転電機の冷却に寄与することなく、排出口を介して排出されてしまうことを、隔壁によって抑制することができる。また、冷媒通路内における供給口側と排出口側との連通を一部分だけ維持した状態で隔壁を設けているため、供給口側から冷媒通路内を流れて排出口側に流れる冷媒の流れが隔壁によって堰き止められて、冷媒が排出口付近に滞留してしまうことを抑制することができる。よって、排出口付近に冷媒が滞留して回転電機の冷却効率に影響を及ぼしてしまうことを回避することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記冷媒通路内の前記隔壁における前記供給口側と前記排出口側との連通が、前記冷媒通路内における前記駆動軸の軸方向一端側で維持されており、前記供給口及び前記排出口は、前記ハウジングにおける前記駆動軸の軸方向他端側に設けられており、前記隔壁が前記冷媒通路内における前記駆動軸の軸方向他端側に設けられていることを要旨とする。
この発明によれば、例えば、冷媒通路内の隔壁における供給口側と排出口側との連通を、冷媒通路内における駆動軸の軸方向他端側で維持する場合に比べると、供給口から冷媒通路内に供給された冷媒が、回転電機の冷却に寄与することなく、排出口を介して排出されてしまうことを、隔壁によってさらに抑制し易くすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記冷媒通路が前記駆動軸の軸方向一端側に開口するとともに、前記駆動軸の軸方向他端側で閉塞しており、前記ハウジングは、前記冷媒通路の開口を塞ぐ蓋部材を有し、前記供給口が前記ハウジングにおける前記駆動軸の軸方向他端側に設けられていることを要旨とする。
この発明によれば、冷媒通路の開口を塞ぐ蓋部材を用いて案内部を設ける場合に比べると、案内部を容易に設けることができる。
この発明によれば、冷却性能を向上させることができる。
実施形態におけるモータを示す側断面図。 図1における1−1線断面図。 冷媒通路を周方向に沿って展開して示す部分断面図。 (a)は連通孔をドリルによって穿設している状態を示す部分断面図、(b)は閉塞穴及び連通孔を示す部分断面図。 (a)は別の実施形態における連通孔をドリルによって穿設している状態を示す部分断面図、(b)は閉塞穴及び連通孔を示す部分断面図。 別の実施形態における冷媒通路を周方向に沿って展開して示す部分断面図。 従来例における回転電機の分解斜視図。
以下、本発明を回転電機としてのモータ(回転電動機)に具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。なお、本実施形態のモータは、駆動軸の回転駆動力を減速機を介して駆動輪に伝達するために車両に搭載されるものである。
図1に示すように、モータ10のハウジング11は、円筒状の本体部12と、本体部12の一端開口部12aを閉塞する円板状のフロントプレート13と、本体部12の他端開口部12bを閉塞する円板状のリヤプレート14とから形成されている。本体部12、フロントプレート13、及びリヤプレート14は金属材料(例えばアルミニウム)により形成されるとともに、ダイカスト成形で製造されている。
本体部12内には駆動軸15が収容されている。駆動軸15の出力端側(一端側)は、第1軸受B1を介してフロントプレート13に回転可能に支持されるとともに、駆動軸15の反出力端側(他端側)は、第2軸受B2を介してリヤプレート14に回転可能に支持されている。駆動軸15の出力端は、フロントプレート13を貫通してハウジング11外へ突出している。駆動軸15の出力端には、変速機Gが取り付けられている。
本体部12の内周面にはステータ16(固定子)が固定されている。ステータ16は、本体部12の他端開口部12bを介して本体部12内に挿入されるとともに、焼き嵌めによって本体部12の内周面に固定されている。ステータ16は、本体部12の内周面に固定された環状のステータコア16aのティース(図示せず)にコイル16bが捲回されて構成されている。ステータコア16aは、磁性体(電磁鋼板)であるコア板16cを複数枚積層することで構成されている。ステータ16の内側には駆動軸15と一体回転するロータ17(回転子)が配設されている。ロータ17は、駆動軸15に止着されたロータコア17aと、ロータコア17aに埋設された複数の永久磁石17bとから構成されている。ロータコア17aは、磁性体(電磁鋼板)であるコア板17cを複数枚積層することで構成されている。
図1及び図2に示すように、本体部12には、駆動軸15の軸方向に延びるとともにステータ16及びロータ17を取り囲む環状の冷媒通路20が形成されている。冷媒通路20内にはモータ10を冷却する冷媒が流れている。冷媒通路20は、駆動軸15の軸方向において、駆動軸15の出力端側に開口するとともに、駆動軸15の反出力端側で閉塞している。ここで、本体部12はダイカスト成形で製造されている。よって、冷媒通路20は、金型内に金属材料(アルミニウム)の溶湯を注入し、金属材料の溶湯が固化した後に、金型を容易に引き抜くことができるように、開口側に向かうにつれて拡径している。そして、冷媒通路20の開口はフロントプレート13により塞がれている。よって、本実施形態では、フロントプレート13は、冷媒通路20の開口を塞ぐ蓋部材に相当する。
図3に示すように、リヤプレート14には冷媒通路20に冷媒を供給する供給口14hが形成されている。供給口14hは、リヤプレート14における駆動軸15の軸方向反出力端側に配置されている。供給口14hには図示しない冷媒供給源が接続されている。また、リヤプレート14には、冷媒通路20内を流れる冷媒が排出される排出口14eが形成されている。排出口14eは、リヤプレート14における駆動軸15の軸方向反出力端側に配置されている。本体部12には、冷媒通路20と排出口14eとを連通する連通流路12rが形成されている。
本体部12における供給口14hと冷媒通路20との間には、供給口14hに連通するとともに駆動軸15の軸方向において供給口14hとは反対側が閉塞する閉塞穴31が形成されている。閉塞穴31は駆動軸15の軸方向に沿って延びている。さらに、本体部12における供給口14hと冷媒通路20との間には、駆動軸15の軸方向から見て閉塞穴31の一部に重なるとともに冷媒通路20の周方向において供給口14hとは反対側で冷媒通路20に一部が連通する連通孔32が形成されている。連通孔32は、駆動軸15の軸方向に沿って延びている。そして、供給口14hと冷媒通路20とは、閉塞穴31及び連通孔32を介して連通している。
図4(a)に示すように、閉塞穴31は、本体部12がダイカスト成形で製造される際に形成されるものである。そして、連通孔32は、駆動軸15の軸方向から見て閉塞穴31の一部に重なるとともに冷媒通路20の周方向において供給口14hとは反対側で冷媒通路20に一部が連通するようにドリル40によって穿設されている。すなわち、連通孔32は、本体部12がダイカスト成形により製造された後に穿設されている。また、ドリル40の先端は尖っている。よって、図4(b)に示すように、連通孔32内において、駆動軸15の出力端側(駆動軸15の軸方向における供給口14hとは反対側)に位置する壁321は、冷媒通路20の周方向において供給口14hとは反対側で冷媒通路20に繋がるように傾斜している。
図3に示すように、冷媒通路20内における供給口14hと排出口14eとの間であって、冷媒を案内する方向(図3の紙面において下方)とは反対の周方向側には、冷媒通路20内において、本体部12における駆動軸15の反出力端側から出力端側へ、フロントプレート13における本体部12側の端面の手前まで延びる隔壁35が形成されている。隔壁35の先端とフロントプレート13との間には隙間35sが空いている。そして、この隙間35sによって、冷媒通路20内における供給口14h側と排出口14e側との連通が、冷媒通路20内における駆動軸15の出力端側で維持されている。よって、隔壁35は、冷媒通路20内における供給口14h側と排出口14e側との連通を一部分だけ維持した状態で、冷媒通路20内における駆動軸15の軸方向反出力端側で供給口14hと排出口14eとを隔てている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
モータ10において、冷媒供給源から供給口14hに供給された冷媒は、閉塞穴31及び連通孔32に流れ込む。ここで、閉塞穴31内に流れ込んだ冷媒は、閉塞穴31内において、供給口14hとは反対側に位置する壁311によって、冷媒の流れ方向が冷媒通路20の周方向となるように案内される。さらに、冷媒は、連通孔32内において、駆動軸15の出力端側に位置する壁321によって、冷媒の流れ方向が冷媒通路20の周方向となるように案内される。よって、壁311,321は、供給口14hから供給される冷媒の流れ方向が冷媒通路20の周方向となるように冷媒を案内する案内部として機能している。
そして、冷媒通路20内に流れ込んだ冷媒には、壁311,321により冷媒通路20の周方向への流れ成分が付加されるため、冷媒通路20に流れ込んだ冷媒は、駆動軸15の軸方向に加えて冷媒通路20の周方向にも流れて連通流路12r及び排出口14eを介して外部へ排出される。よって、冷媒が冷媒通路20内を周方向に効率良く流れるため、従来技術のように、供給口14hから冷媒通路20内に流れ込んだ冷媒が、冷媒通路20の周方向に流れる前に冷媒通路20内を軸方向に沿って流れることで、冷媒通路20における供給口14h側を流れる冷媒の量が少なくなってしまうことが無い。その結果、モータ10の冷却性能が向上している。
また、隔壁35によって、冷媒通路20内における駆動軸15の軸方向反出力端側で供給口14hと排出口14eとが隔たれている。よって、供給口14hから冷媒通路20内に供給された冷媒が、モータ10の冷却に寄与することなく、排出口14eを介して排出されてしまうことが、隔壁35によって抑制されている。また、冷媒通路20内における供給口14h側と排出口14e側との連通が隙間35sによって維持されている。よって、供給口14h側から冷媒通路20内を流れて排出口14e側に流れる冷媒の流れが隔壁35によって堰き止められて、冷媒が排出口14e付近における駆動軸15の軸方向出力端側に滞留してしまうことが抑制されている。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)リヤプレート14における駆動軸15の軸方向反出力端側に、冷媒通路20に冷媒を供給する供給口14hを設けた。さらに、本体部12における供給口14hと冷媒通路20との間に、供給口14hから供給される冷媒の流れ方向が冷媒通路20の周方向となるように冷媒を案内する壁311,321を設けた。これによれば、供給口14hと冷媒通路20との間で、供給口14hからの冷媒の流れ方向が冷媒通路20の周方向となるように、冷媒が壁311,321により案内される。このため、冷媒通路20内に流れ込んだ冷媒には、壁311,321により冷媒通路20の周方向への流れ成分が付加されているので、冷媒通路20に流れ込んだ冷媒を駆動軸15の軸方向に加えて冷媒通路20の周方向にも流すことができる。よって、従来技術のように、供給口14hから冷媒通路20内に流れ込んだ冷媒が、冷媒通路20の周方向に流れる前に冷媒通路20内を駆動軸15の軸方向に沿って流れることで、冷媒通路20における供給口14h側を流れる冷媒の量が少なくなってしまうことが無く、冷媒を冷媒通路20の周方向に効率良く流すことができ、モータ10の冷却性能を向上させることができる。
(2)本体部12における供給口14hと冷媒通路20との間に、供給口14hに連通するとともに駆動軸15の軸方向において供給口14hとは反対側が閉塞する閉塞穴31と、駆動軸15の軸方向から見て閉塞穴31の一部に重なるとともに冷媒通路20の周方向において供給口14hとは反対側で冷媒通路20に一部が連通する連通孔32とを形成した。そして、閉塞穴31及び連通孔32により形成される壁311,321により、供給口14hから供給される冷媒の流れ方向が冷媒通路20の周方向となるように冷媒を案内するようにした。これによれば、例えば、供給口14hと冷媒通路20との間に、供給口14hから供給される冷媒の流れ方向を冷媒通路20の周方向となるような供給パイプを案内部として別途配設すること無く、本体部12を利用して、供給口14hから供給される冷媒の流れ方向が冷媒通路20の周方向となるように冷媒を案内することができる。よって、部品点数を極力抑えることができるとともに、モータ10の構成を簡素化することができる。
(3)連通孔32を、本体部12がダイカスト成形により製造された後に穿設した。例えば、閉塞穴31及び連通孔32をダイカスト成形で形成する場合、穴を形成する本体部12の壁にバリが形成されてしまったり、金型の形状が複雑になってしまったり等の不具合が生じてしまう。しかし、本実施形態のように、連通孔32を、本体部12がダイカスト成形により製造された後に穿設することで、閉塞穴31及び連通孔32を容易に形成し易くすることができる。
(4)冷媒通路20内における供給口14hと排出口14eとの間であって、冷媒を案内する方向とは反対の周方向側に、冷媒通路20内における供給口14h側と排出口14e側との連通を一部分だけ維持した状態で、供給口14hと排出口14eとを隔てる隔壁35を設けた。これによれば、供給口14hから冷媒通路20内に供給された冷媒が、モータ10の冷却に寄与することなく、排出口14eを介して排出されてしまうことを、隔壁35によって抑制することができる。また、冷媒通路20内における供給口14h側と排出口14e側との連通を一部分だけ維持した状態で隔壁35を設けているため、供給口14h側から冷媒通路20内を流れて排出口14e側に流れる冷媒の流れが隔壁35によって堰き止められて、冷媒が排出口14e付近における駆動軸15の軸方向出力端側に滞留してしまうことを抑制することができる。よって、排出口14e付近における駆動軸15の軸方向出力端側に冷媒が滞留してモータ10の冷却効率に影響を及ぼしてしまうことを回避することができる。
(5)冷媒通路20内における供給口14h側と排出口14e側との連通を、冷媒通路20内における駆動軸15の軸方向出力端側で維持し、隔壁35を冷媒通路20内における駆動軸15の軸方向反出力端側に設けた。これによれば、例えば、冷媒通路20内における供給口14h側と排出口14e側との連通を、冷媒通路20内における駆動軸15の軸方向反出力端側で維持する場合に比べると、供給口14hから冷媒通路20内に供給された冷媒が、モータ10の冷却に寄与することなく、排出口14eを介して排出されてしまうことを、隔壁35によってさらに抑制し易くすることができる。また、駆動軸15の軸方向出力端側を開口するように冷媒通路20をダイカスト成形した場合に好適である。
(6)冷媒通路20を駆動軸15の軸方向出力端側に開口させるとともに、駆動軸15の軸方向反出力端側で閉塞させた。さらに、冷媒通路20の開口をフロントプレート13によって閉鎖するとともに、供給口14hを、リヤプレート14における駆動軸15の軸方向反出力端側に設けた。これによれば、例えば、冷媒通路20の開口を塞ぐフロントプレート13を用いて、冷媒の流れ方向が冷媒通路20の周方向となるように冷媒を案内する壁を設ける場合に比べると、構成を簡素化させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図5(a)及び(b)に示すように、連通孔42が、駆動軸15の軸方向に対して交差するように延びていてもよい。連通孔42は、閉塞穴31の開口側からドリル40を駆動軸15の軸方向に対して交差するように挿入して、閉塞穴31と冷媒通路20とが連通するように本体部12を貫通させることで形成されている。
○ 図6に示すように、供給口14hと冷媒通路20との間に、供給口14hから供給される冷媒の流れ方向を冷媒通路20の周方向となるような供給パイプ50を案内部として別途配設してもよい。供給パイプ50は、その供給口14h側の部位が駆動軸15の軸方向に延びるとともに、冷媒通路20側に向かうにつれて冷媒通路20の周方向に向けて屈曲する屈曲部50aが設けられている。そして、供給パイプ50における屈曲部50aよりも冷媒通路20側の部位が冷媒通路20の周方向に延びている。
○ 実施形態において、閉塞穴31及び連通孔32に加えて本体部12に閉塞穴や孔をさらに形成するとともに、当該閉塞穴や孔により形成される壁を利用して、供給口14hから供給される冷媒の流れ方向が冷媒通路20の周方向となるように冷媒を案内するようにしてもよい。また、本体部12に、冷媒通路20に一部が連通する連通孔を形成し、当該連通孔により形成される壁のみを利用して、供給口14hから供給される冷媒の流れ方向が冷媒通路20の周方向となるように冷媒を案内するようにしてもよい。
○ 実施形態において、閉塞穴31及び連通孔32が、本体部12がダイカスト成形により製造された後に本体部12に穿設されていてもよい。
○ 実施形態において、閉塞穴31及び連通孔32が、本体部12がダイカスト成形で製造される際に形成されるものであってもよい。
○ 実施形態において、冷媒通路20を、駆動軸15の軸方向反出力端側に開口させるとともに、駆動軸15の軸方向出力端側で閉塞させてもよい。そして、フロントプレート13に供給口を形成してもよい。
○ 実施形態において、冷媒通路20内における供給口14h側と排出口14e側との連通が、例えば、冷媒通路20内における駆動軸15の軸方向の中央部で維持されていてもよい。
○ 実施形態において、冷媒通路20内における供給口14hと排出口14eとの間に隔壁35を設けなくてもよい。
○ 実施形態において、例えば、駆動軸15の出力端にプーリが取り付けられていてもよい。
○ 本発明を、例えば発電機に具体化してもよい。
10…回転電機としてのモータ(回転電動機)、11…ハウジング、13…蓋部材としてのフロントプレート、14e…排出口、14h…供給口、15…駆動軸、16…ステータ、17…ロータ、20…冷媒通路、31…閉塞穴、32,42…連通孔、35…隔壁、50…案内部としての供給パイプ、311,321…案内部として機能する壁。

Claims (6)

  1. ハウジング内に駆動軸が収容されるとともに、前記ハウジングの内側にはステータが固定されており、前記ステータの内側には前記駆動軸と一体回転するロータが配設されており、前記ハウジングには、前記駆動軸の軸方向に延びる環状の冷媒通路が形成されている回転電機であって、
    前記ハウジングにおける軸方向側には、前記冷媒通路に冷媒を供給する供給口が設けられており、
    前記ハウジングにおける前記供給口と前記冷媒通路との間には、前記供給口から供給される冷媒の流れ方向が前記冷媒通路の周方向となるように冷媒を案内する案内部が設けられていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記案内部は、前記供給口に連通するとともに前記駆動軸の軸方向において前記供給口とは反対側が閉塞する閉塞穴と、前記駆動軸の軸方向から見て前記閉塞穴の一部に重なるとともに前記冷媒通路の周方向において前記供給口とは反対側で前記冷媒通路に一部が連通する連通孔とで少なくとも形成される壁であることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記ハウジングはダイカスト成形で製造されており、
    前記閉塞穴及び前記連通孔のうちの少なくとも一つは、前記ハウジングがダイカスト成形により製造された後に穿設されていることを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記ハウジングにおける軸方向側には、前記冷媒通路内を流れる冷媒が排出される排出口が設けられており、
    前記冷媒通路内における前記供給口と前記排出口との間であって、前記冷媒を案内する方向とは反対の周方向側には、前記冷媒通路内における前記供給口側と前記排出口側との連通を一部分だけ維持した状態で、前記供給口と前記排出口とを隔てる隔壁が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記冷媒通路内の前記隔壁における前記供給口側と前記排出口側との連通が、前記冷媒通路内における前記駆動軸の軸方向一端側で維持されており、
    前記供給口及び前記排出口は、前記ハウジングにおける前記駆動軸の軸方向他端側に設けられており、
    前記隔壁が前記冷媒通路内における前記駆動軸の軸方向他端側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記冷媒通路が前記駆動軸の軸方向一端側に開口するとともに、前記駆動軸の軸方向他端側で閉塞しており、
    前記ハウジングは、前記冷媒通路の開口を塞ぐ蓋部材を有し、
    前記供給口が前記ハウジングにおける前記駆動軸の軸方向他端側に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の回転電機。
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