以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本実施形態に係る方法
2.本実施形態に係る電磁波判定装置
3.本実施形態に係るプログラム
(本実施形態に係る方法)
本実施形態に係る電磁波判定装置の構成について説明する前に、まず、本実施形態に係る電磁波判定方法と、本実施形態に係る電波電力回収方法とについて、説明する。以下では、本実施形態に係る電磁波判定装置が、本実施形態に係る電磁波判定方法に係る処理、を行う場合を例に挙げて、本実施形態に係る電磁波判定方法について説明する。また、以下では、本実施形態に係る電磁波判定装置が、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理、を行う場合を例に挙げて、本実施形態に係る電波電力回収方法について説明する。
(I)本実施形態に係る電磁波判定方法
本実施形態に係る電磁波判定装置は、アンテナなどにより受信されて当該アンテナなどから伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する(電磁波判定処理)。
より具体的には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、電磁波に基づく信号から計測される、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向のうちの、1または2以上に基づいて、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するかを判定する。なお、本実施形態に係る電磁波判定処理の具体例については、後述する。
ここで、上記電磁波に基づく信号に基づく、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向の各指標(本実施形態に係る電磁波判定処理における判定の対象となる電磁波の特性)の計測は、本実施形態に係る電磁波判定装置が備える電磁波計測部(後述する)が行ってもよいし、本実施形態に係る電磁波判定装置の外部装置が行ってもよい。本実施形態に係る電磁波判定装置の外部装置が上記各指標の計測を行う場合、本実施形態に係る電磁波判定装置は、当該外部装置から計測の結果を取得し、取得された計測の結果に基づいて、本実施形態に係る電磁波判定処理を行う。
本実施形態に係る電磁波判定装置が、電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定することによって、電磁波に基づく信号を電力に変換する装置(以下、「変換装置」と示す場合がある。)は、例えば、本実施形態に係る電磁波判定装置において所定の特性を有すると判定された電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。
また、本実施形態に係る電磁波判定装置が、電磁波に基づく信号が電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定することによって、本実施形態に係る変換装置は、本実施形態に係る電磁波判定装置において所定の特性を有すると判定されない電磁波に基づく信号を、電力に変換せずに処理に用いることが可能となる。例えば、本実施形態に係る電磁波判定装置が、テレビ放送の信号や、GPSの信号、通信に用いられる信号など、所定の機能の実現に利用される電磁波に基づく信号を、所定の特性を有する信号と判定しないことによって、上述したテレビ放送の信号やGPSの信号の受信感度不良などの望ましくない事態の発生は防止される。
なお、本実施形態に係る電磁波判定装置において所定の特性を有すると判定された場合における、本実施形態に係る電磁波判定装置における処理は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る電磁波判定装置が、テレビ放送の信号や、GPSの信号、通信に用いられる信号など、所定の機能の実現に利用される電磁波に基づく信号を、所定の特性を有する信号と判定する場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、本実施形態に係る電磁波判定装置において所定の特性を有すると判定された電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させずに処理に用いてもよい。
例えば上記のように、本実施形態に係る電磁波判定装置が、本実施形態に係る電磁波判定方法に係る処理として(1)電磁波判定処理を行うことによって、本実施形態に係る電磁波判定装置は、本実施形態に係る変換装置による電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。
ここで、本実施形態に係る変換装置は、例えば、本実施形態に係る電磁波判定装置の外部装置であってもよいし、本実施形態に係る電磁波判定装置であってもよい。
本実施形態に係る変換装置が外部装置である場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、判定結果に基づく電力を選択的に変換させるための制御信号を、本実施形態に係る変換装置に送信することによって、本実施形態に係る変換装置による電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させる。また、本実施形態に係る変換装置が本実施形態に係る電磁波判定装置である場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、後述する本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理によって、電磁波に基づく信号を選択的に電力に変換する。
(II)本実施形態に係る電波電力回収方法
上記では、本実施形態に係る方法に係る処理として、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するかを判定する本実施形態に係る電磁波判定方法に係る処理を示した。しかしながら、本実施形態に係る方法は、上記本実施形態に係る電磁波判定方法に限られない。例えば、本実施形態に係る電磁波判定装置は、さらに、本実施形態に係る電磁波判定処理における判定結果に基づいて、電磁波に基づく信号を選択的に電力に変換してもよい。
より具体的には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、上記本実施形態に係る電磁波判定方法に係る処理と同様に、アンテナなどにより受信されて当該アンテナなどから伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する(電磁波判定処理)。
そして、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するかの判定結果に基づいて、電磁波に基づく信号を電力に変換する(変換処理)。
ここで、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定された場合に、電磁波に基づく信号を電力に変換するが、本実施形態に係る変換処理は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る電磁波判定装置が、テレビ放送の信号や、GPSの信号、通信に用いられる信号など、所定の機能の実現に利用される電磁波に基づく信号を、所定の特性を有する信号と判定する場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定されない場合に、電磁波に基づく信号を電力に変換してもよい。
例えば上記のように、本実施形態に係る電磁波判定装置が、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理として(1)電磁波判定処理および(2)変換処理を行うことによって、本実施形態に係る電磁波判定装置は、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。なお、本実施形態に係る(1)の処理(電磁波判定処理)および(2)の処理(変換処理)の具体例については、後述する。
(本実施形態に係る電磁波判定装置)
次に、上述した本実施形態に係る方法に係る処理を行うことが可能な本実施形態に係る電磁波判定装置の構成の一例を説明しつつ、本実施形態に係る方法に係る処理についてより具体的に説明する。なお、以下では、本実施形態に係る電磁波判定装置が、本実施形態に係る方法に係る処理として、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行う構成を有する場合、すなわち、本実施形態に係る電磁波判定装置が、(1)の処理(電磁波判定処理)および(2)の処理(変換処理)を行う場合を主に例に挙げる。
[1]第1の実施形態に係る電磁波判定装置
[1−1]第1の実施形態に係る電磁波判定装置の構成例
図1は、第1の実施形態に係る電磁波判定装置100Aの構成の一例を示すブロック図である。電磁波判定装置100Aは、例えば、電磁波検出部102と、電波計測部104と、電波判定部106と、電力変換部108とを備える。
また、電磁波判定装置100Aは、例えば、電磁波判定装置100A全体を制御する制御部(図示せず)や、ROM(Read Only Memory。図示せず)、RAM(Random Access Memory。図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。電磁波判定装置100Aは、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により上記各構成要素間を接続する。
ここで、制御部(図示せず)は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)や、各種処理回路などで構成される。また、制御部(図示せず)は、例えば、電波計測部104、および/または、電波判定部106の役目を果たしてもよい。
ROM(図示せず)は、例えば、制御部(図示せず)や、電波計測部104、電波判定部106などの各部が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、例えば、制御部(図示せず)や、電波計測部104、電波判定部106などの各部により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記憶部(図示せず)は、電磁波判定装置100Aが備える記憶手段であり、例えば、アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)などが挙げられる。また、記憶部(図示せず)は、電磁波判定装置100Aから着脱可能であってもよい。
操作部(図示せず)は、電磁波判定装置100Aが備える操作手段である。操作部(図示せず)としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。
表示部(図示せず)は、電磁波判定装置100Aが備える表示手段である。表示部(図示せず)としては、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)ともよばれる。)などが挙げられる。なお、表示部(図示せず)は、例えばタッチスクリーンなど、表示とユーザ操作とが可能なデバイスであってもよい。
電磁波検出部102は、電磁波を検出する。より具体的には、電磁波検出部102は、電磁波を受信し、受信した電磁波に基づく信号を電磁波計測部104に伝達する。
ここで、電磁波検出部102が受信する電磁波に基づく信号としては、例えば、RF(Radio Frequency)信号や、テレビ放送の信号、GPSの信号などが挙げらえるが、本実施形態に係る電磁波に基づく信号は、上記に限られない。本実施形態に係る電磁波に基づく信号は、任意の周波数、任意の波長、任意の波形を有する電磁波に対応する信号であってもよい。
図1では、電磁波検出部102が、所定の範囲の帯域の電磁波を受信するアンテナ(以下、「広帯域アンテナ」と示す場合がある。)を備えている例を示している。つまり、第1の実施形態に係る電磁波検出部102は、対応する所定の範囲の帯域の電磁波を受信し、受信された電磁波に基づく信号を電磁波計測部104に伝達する。ここで、図1では1つのアンテナを示しているが、第1の実施形態に係る電磁波検出部102は、例えば、複数のアンテナ(アレー素子)を備えるアレーアンテナであってもよい。
なお、本実施形態に係る電磁波検出部102は、図1に示すような広帯域アンテナを備える構成に限られない。本実施形態に係る電磁波検出部102の他の例については、後述する他の実施形態において示す。
電磁波計測部104は、伝達される電磁波に基づく信号に基づいて、本実施形態に係る電磁波判定処理における判定の対象となる電磁波の特性を計測する。より具体的には、電磁波計測部104は、例えば、伝達される電磁波に基づく信号から、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向のうちの1または2以上を計測する。
ここで、電磁波計測部104は、例えば、電磁波に基づく信号の周波数や帯域幅を電磁波に基づく信号から計測することによって、電磁波の周波数帯域特性を計測する。また、電磁波計測部104は、例えば、さらにチャネルを電磁波の周波数帯域特性として計測してもよい。
また、電磁波計測部104は、例えば、電磁波に基づく信号に基づいて電力の大きさ(例えば、[dBm]で表される。)を計測することによって、電磁波の強度を計測する。また、電磁波計測部104は、例えば、電磁波に基づく信号の波形を計測することによって、電磁波の波形を計測する。
また、電磁波計測部104は、例えば、電磁波検出部102が備えるアレーアンテナを構成するアレー素子それぞれから伝達される電磁波に基づく信号の位相差に基づいて電磁波の到来方向を推定することによって、電磁波の到来方向を計測する。
なお、電磁波計測部104における電磁波の到来方向に係る推定は、上記に限られない。例えば、電磁波計測部104は、電磁波検出部102が受信した電磁波における、電磁波の送信源から電磁波検出部102までの反射回数を、さらに推定することも可能である。電磁波計測部104は、例えば、電磁波の送信源の位置の情報と、本実施形態に係る電磁波判定装置の位置の情報と、電磁波の送信源の位置および本実施形態に係る電磁波判定装置の位置が含まれる領域における建物の位置の情報と、当該建物の形状の情報とに基づいて、レイトレース法を用いることによって、電磁波の送信源から電磁波検出部102までの反射回数を推定する。なお、電磁波の送信源から電磁波検出部102までの反射回数の推定方法は、上記に限られず、電磁波計測部104は、例えば、反射回数の推定が可能な任意の方法を用いて、電磁波の送信源から電磁波検出部102までの反射回数を推定することが可能である。
電磁波計測部104は、伝達される電磁波に基づく信号と、電磁波の特性の計測結果を示す信号(デジタル信号、または、アナログ信号)とを、電磁波判定部106に伝達する。
電磁波判定部106は、上記(1)の処理(電磁波判定処理)を主導的に行う役目を果たし、伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する。
より具体的には、電磁波判定部106は、例えば電磁波計測部104から伝達される電磁波の特性の計測結果を示す信号に基づいて、電磁波に基づく信号から計測される、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向のうちの、1または2以上に基づいて、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するかを判定する。
〔i〕電磁波判定部106における判定の第1の例(電磁波の周波数帯域特性に基づく判定の例)
電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の周波数帯域特性が、設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する。また、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の周波数帯域特性としてチャネルが計測されるときには、設定されるチャネルと計測されたチャネルとが対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定してもよい。
なお、上述したように、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の周波数帯域特性が、設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有しないと判定することも可能である。以下では、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が、設定される周波数に対応するときに、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する場合を例に挙げる。
ここで、本実施形態に係る設定される周波数としては、例えば、比吸収率(Specific Absorption Ratio:SAR)の観点から人体への被ばく量が制限される周波数、人体の所定の部位で共振する周波数、通信に用いられていない周波数、取得されたユーザ情報に基づく周波数、電磁波の送信源との間の距離に基づく周波数、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する周波数、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する周波数のうちの、1または2以上が挙げられる。
比吸収率の観点から人体への被ばく量が制限される周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、比吸収率の観点から人体への被ばく量が制限される周波数を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。つまり、比吸収率の観点から人体への被ばく量が制限される周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、人体に有害な電磁波に基づく信号を選択的に電力に変換することが実現される。
よって、比吸収率の観点から人体への被ばく量が制限される周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、健康促進や疾病予防などの効果を奏することができる。
また、人体の所定の部位で共振する周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、人体の所定の部位で共振する周波数を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。ここで、本実施形態に係る人体の所定の部位としては、例えば、腕や、足、内臓、骨格などが挙げられる。また、人体の所定の部位で共振する周波数としては、例えば、すい臓であれば、1[GHz]の1波長、500[MHz]の0.5波長、250[MHz]の0.25波長、2[GHz]の2波長がなど挙げられる。また、人体の所定の部位で共振する周波数としては、例えば、肝臓であれば、2[GHz]の1波長、1[GHz]の0.5波長、500[MHz]の0.25波長、4[GHz]の2波長などが挙げられる。
つまり、人体の所定の部位で共振する周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、例えば、人体の所定の部位に対応する疾病を有する人体に有害な電磁波に基づく信号を選択的に電力に変換することが実現される。
よって、人体の所定の部位で共振する周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、疾病の悪化防止や疾病予防などの効果を奏することができる。
また、通信に用いられていない周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、通信に用いられていない周波数を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。ここで、通信に用いられていない周波数としては、例えば、700[MHz]帯、800[MHz]帯、900[MHz]帯、2.4[GHz]帯、2.7[GHz]帯、5[GHz]帯以外の周波数帯が挙げられる。
なお、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の周波数帯域特性が、設定される周波数に対応するときに、電磁波に基づく信号が所定の特性を有しないと判定する場合には、通信に用いられている周波数が設定されていてもよい。上記の場合においても、電磁波判定装置100Aは、例えば、通信に用いられていない周波数を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能である。ここで、通信に用いられている周波数としては、例えば、700[MHz]帯、800[MHz]帯、900[MHz]帯、2.4[GHz]帯、2.7[GHz]帯、5[GHz]帯が挙げられる。
つまり、通信に用いられていない周波数(または、通信に用いられている周波数)が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有する(または、電磁波に基づく信号が所定の特性を有しない)と判定することによって、例えば、通信に用いられる電磁波に基づく信号を選択的に電力に変換しないことが実現される。
よって、通信に用いられていない周波数(または、通信に用いられている周波数)が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有する(または、電磁波に基づく信号が所定の特性を有しない)と判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、通信が阻害されることを防止することができる。また、通信が阻害されることが防止されることによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、テレビ放送の信号やGPSの信号の受信感度不良など、望ましくない事態の発生を防止することができる。
また、取得されたユーザ情報に基づく周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、ユーザ情報に対応するユーザに対応する周波数を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。
ここで、本実施形態に係るユーザ情報(データ)としては、例えば、ユーザの疾病状態を示す情報や、ユーザの各部位(例えば、頭や、腕、足、内臓、骨格など)の大きさなどを示す身体に関する情報、年齢や性別、身長、体重などの個人情報、ユーザの位置を示す情報などが挙げられる。電磁波判定部106は、例えば、サーバなどの外部装置からユーザ情報を取得するが、本実施形態に係るユーザ情報の取得先は、外部装置に限られない。例えば、電磁波判定部106は、記憶部(図示せず)や接続されている外部記録媒体からユーザ情報を読み出すことによって、ユーザ情報を取得してもよい。
ユーザの疾病状態を示す情報に基づいて電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かを判定する場合には、電磁波判定装置100Aは、例えば、ユーザの疾病状態を示す情報が示す疾病状態に対応する上記人体の所定の部位で共振する周波数を設定して、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かを判定する。よって、電磁波判定装置100Aは、ユーザ情報に対応する特定のユーザに有害な電磁波に基づく信号を選択的に電力に変換することができるので、当該ユーザの健康促進や疾病予防などの実現を図ることができる。
また、上記身体に関する情報や上記個人情報に基づいて電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かを判定する場合には、電磁波判定装置100Aは、例えば、ユーザに対応する周波数を設定して、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かを判定する。ここで、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記身体に関する情報や上記個人情報に係る各指標と設定する周波数とが対応付けられたテーブルなどを参照することによって、ユーザに対応する周波数を設定する。よって、電磁波判定装置100Aは、ユーザ情報に対応する特定のユーザに有害な電磁波に基づく信号を選択的に電力に変換することができるので、当該ユーザの健康促進や疾病予防などの実現を図ることができる。
また、ユーザの位置を示す情報に基づいて電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かを判定する場合には、電磁波判定部106は、例えば、ユーザの位置と自装置(電磁波判定装置100A)の位置とに基づくユーザと自装置との間の距離に基づいて、ユーザと自装置との間の距離に対応する周波数を設定して、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かを判定する。ここで、電磁波判定部106は、例えば、距離と設定する周波数とが対応付けられたテーブルなどを参照することによって、ユーザと自装置との間の距離に対応する周波数を設定する。上記のように、ユーザと自装置との間の距離に対応する周波数を設定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、選択的に電力に変換させる電磁波に基づく信号を、ユーザと自装置との間の距離に基づいて調整することが可能となる。
なお、ユーザの位置を示す情報に基づいて電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かを判定する場合における処理は、上記に限られない。例えば、電磁波判定部106は、ユーザの位置を示す情報に基づいて、当該ユーザが位置している環境を特定し、特定された環境に対応する周波数を設定して、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かを判定してもよい。上記のように、電磁波判定部106が、設定されているユーザの位置を示す情報に基づき特定された環境に対応する周波数を設定して判定を行うことによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、乗り物における優先席や病院などのように電磁波を発生する機器の使用が制限される場所や、コンサートホール、美術館、博物館、電車やバスなどの車内、飛行機の機内、人の密集地などのように静寂が所望される場所に対応する電磁波に基づく信号を選択的に電力に変換することが可能となる。よって、電磁波判定装置100Aは、例えば、ペースメーカなどの医療機器への影響の低減や、携帯電話などによる静寂が求められる環境における静寂の妨害を防止することができる。
取得されたユーザ情報に基づく周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応するときに、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する場合には、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記のような効果を奏することができる。
また、電磁波の送信源との間の距離に基づく周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、電磁波の送信源と自装置(電磁波判定装置100A)との距離に対応する周波数を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。電磁波判定部106は、例えば、距離と設定する周波数とが対応付けられたテーブルなどを参照することによって、電磁波の送信源との間の距離に対応する周波数を設定する。
ここで、例えば、電磁波の送信源が、基地局などのように強い電磁波を発生させる電磁波の発生源である場合や、高圧送電線や変電所などのように低周波磁場を発生させる電磁波の発生源である場合には、電磁波の送信源との距離が近い程、人体に影響を及ぼす恐れがある。よって、電磁波の送信源との間の距離に基づく周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、健康促進や疾病予防などの効果を奏することができる。
また、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、航空機や、船舶、鉄道、自動車などが備えている電子機器の誤動作を引き起こす可能性がある周波数を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。
よって、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、電子機器の誤操作を誘発する電磁波を選択的に電力に変換させることができ、事故などのリスクを低減することができる。
また、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、コンサートホール、美術館、博物館、電車やバスなどの車内、飛行機の機内、人の密集地などのように静寂が所望される場所の環境(基準環境)に対応する電磁波に基づく信号を選択的に電力に変換することが可能となる。
ここで、電磁波判定部106は、例えば、ユーザの位置を示す情報に基づいて、静寂が要求される基準環境にユーザがいるかを判定し、当該基準環境にユーザがいると判定した場合に、当該基準環境に対応する周波数を設定する。電磁波判定部106は、例えば、上述した取得されたユーザ情報に基づく周波数を設定する場合と同様に、外部装置や記憶部(図示せず)、外部記録媒体からユーザの位置を示す情報を読み出すことによって、ユーザの位置を示す情報を取得するが、電磁波判定部106におけるユーザの位置を示す情報の取得方法は、上記に限られない。例えば、電磁波判定部106は、操作部(図示せず)やリモート・コントローラなどの外部操作装置から、位置を指定するユーザ操作に応じた操作信号を受信することによって、ユーザの位置を示す情報を取得してもよい。
よって、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する周波数が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の周波数帯域特性が設定される周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、携帯電話などによる静寂が求められる環境における静寂の妨害を防止することができる。
また、本実施形態に係る設定される周波数が、複数設定されている場合には、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の周波数帯域特性が、設定されているいずれかの周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する。なお、上述したように、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の周波数帯域特性が、設定されているいずれかの周波数に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有しないと判定することも可能である。
〔ii〕電磁波判定部106における判定の第2の例(電磁波の強度に基づく判定の例)
電磁波判定部は、例えば、計測される電磁波の強度が、設定される強度に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する。
なお、上述したように、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の強度が、設定される強度に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有しないと判定することも可能である。以下では、電磁波判定部106が、計測される電磁波の強度が、設定される強度に対応するときに、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する場合を例に挙げる。
ここで、本実施形態に係る設定される強度としては、例えば、取得されたユーザ情報に基づく強度、電磁波の送信源との間の距離に基づく強度、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する強度、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する強度のうちの、1または2以上が挙げられる。
取得されたユーザ情報に基づく強度が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の強度が設定される強度に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、ユーザ情報に対応するユーザに対応する強度を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。
よって、取得されたユーザ情報に基づく強度が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の強度が設定される強度に対応するときに、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する場合には、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、“ユーザの健康促進や疾病予防などの実現”や、“ペースメーカなどの医療機器への影響の低減や、携帯電話などによる静寂が求められる環境における静寂の妨害を防止”などの効果を奏することができる。
また、電磁波の送信源との間の距離に基づく強度が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の強度が設定される強度に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、電磁波の送信源と自装置(電磁波判定装置100A)との距離に対応する強度を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。
よって、電磁波の送信源との間の距離に基づく強度が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の強度が設定される強度に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、健康促進や疾病予防などの効果を奏することができる。
また、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する強度が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の強度が設定される強度に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、航空機や、船舶、鉄道、自動車などが備えている電子機器の誤動作を引き起こす可能性がある強度を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。
よって、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する強度が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の強度が設定される強度に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、電子機器の誤操作を誘発する電磁波を選択的に電力に変換させることができ、事故などのリスクを低減することができる。
また、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する強度が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の強度が設定される強度に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、コンサートホール、美術館、博物館、電車やバスなどの車内、飛行機の機内、人の密集地などのように静寂が所望される場所の環境(基準環境)に対応する電磁波に基づく信号を選択的に電力に変換することが可能となる。
よって、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する強度が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の強度が設定される強度に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、携帯電話などによる静寂が求められる環境における静寂の妨害を防止することができる。
また、本実施形態に係る設定される強度が、複数設定されている場合には、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の強度が、設定されているいずれかの強度に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する。なお、上述したように、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の強度が、設定されているいずれかの強度に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有しないと判定することも可能である。
〔iii〕電磁波判定部106における判定の第3の例(電磁波の波形に基づく判定の例)
電磁波判定部は、例えば、計測される電磁波の波形が、設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する。
なお、上述したように、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の波形が、設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有しないと判定することも可能である。以下では、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が、設定される波形に対応するときに、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する場合を主に例に挙げる。
ここで、本実施形態に係る設定される波形としては、例えば、変調復調方式に基づく波形、所定の高調波成分を含むパルス波形、デューティサイクルが所定以上の波形、取得されたユーザ情報に基づく波形、電磁波の送信源との間の距離に基づく波形、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する波形、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する波形のうちの、1または2以上が挙げられる。
変調復調方式に基づく波形が設定される場合、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応しない場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有しないと判定する。そして、電磁波判定装置100Aは、例えば、設定されている変調復調方式に基づく波形を有しない電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させる。
ここで、本実施形態に係る変調復調方式に基づく波形としては、例えば、スペクトラム拡散やOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)など、局所的な電力ピークを抑える処理が行われている波形が挙げられる。本実施形態に係る変調復調方式に基づく波形が、局所的な電力ピークを抑える処理が行われている波形である場合には、電磁波判定部106は、計測される電磁波の波形が、局所的な電力ピークを抑える処理が行われている波形でない場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有しないと判定する。
なお、本実施形態に係る変調復調方式に基づく波形は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る変調復調方式に基づく波形は、スペクトラム拡散やOFDMなど局所的な電力ピークを抑える処理が行われていない波形であってもよい。
本実施形態に係る変調復調方式に基づく波形が、局所的な電力ピークを抑える処理が行われていない波形である場合には、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する。そして、電磁波判定装置100Aは、例えば、設定されている変調復調方式に基づく波形を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させる。
図2は、変調復調方式に基づく波形の一例を示す説明図である。図2に示すAは、スペクトラム拡散が行われる前の信号の一例を示しており、図2に示すBは、スペクトラム拡散が行われた後の信号の一例を示している。
例えば図2に示すように、変調復調方式に応じて電磁波に基づく信号のピーク電力は大きく変動しうる。また、電磁波に基づく信号のピーク電力が大きければ大きい程、人体に与える影響が大きくなることから、人体の健康を害する可能性がより高まる。
よって、変調復調方式に基づく波形が設定され、電磁波判定部106が、例えば、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応しない場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有しないと判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、健康促進や疾病予防などの効果を奏することができる(例えば、本実施形態に係る変調復調方式に基づく波形が、局所的な電力ピークを抑える処理が行われている波形である場合)。また、変調復調方式に基づく波形が設定され、電磁波判定部106が、例えば、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する場合においても、電磁波判定装置100Aは、例えば、健康促進や疾病予防などの効果を奏することができる(例えば、本実施形態に係る変調復調方式に基づく波形が、局所的な電力ピークを抑える処理が行われていない波形である場合)。
また、所定の高調波成分を含むパルス波形が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、所定の高調波成分を含むパルス波形を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。つまり、所定の高調波成分を含むパルス波形が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、人体に有害である可能性が高い電磁波に基づく信号を選択的に電力に変換することが実現される。
よって、所定の高調波成分を含むパルス波形が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、健康促進や疾病予防などの効果を奏することができる。
また、デューティサイクルが所定以上の波形が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、デューティサイクルが所定以上の波形を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。つまり、デューティサイクルが所定以上の波形が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、人体に有害である可能性が高い電磁波に基づく信号を選択的に電力に変換することが実現される。
よって、デューティサイクルが所定以上の波形が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、健康促進や疾病予防などの効果を奏することができる。
取得されたユーザ情報に基づく波形が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、ユーザ情報に対応するユーザに対応する波形を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。
よって、取得されたユーザ情報に基づく波形が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応するときに、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する場合には、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、“ユーザの健康促進や疾病予防などの実現”や、“ペースメーカなどの医療機器への影響の低減や、携帯電話などによる静寂が求められる環境における静寂の妨害を防止”などの効果を奏することができる。
また、電磁波の送信源との間の距離に基づく波形が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、電磁波の送信源と自装置(電磁波判定装置100A)との距離に対応する波形を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。
よって、電磁波の送信源との間の距離に基づく波形が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、健康促進や疾病予防などの効果を奏することができる。
また、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する波形が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、航空機や、船舶、鉄道、自動車などが備えている電子機器の誤動作を引き起こす可能性がある波形を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。
よって、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する波形が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、電子機器の誤操作を誘発する電磁波を選択的に電力に変換させることができ、事故などのリスクを低減することができる。
また、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する波形が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、コンサートホール、美術館、博物館、電車やバスなどの車内、飛行機の機内、人の密集地などのように静寂が所望される場所の環境(基準環境)に対応する電磁波に基づく信号を選択的に電力に変換することが可能となる。
よって、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する波形が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の波形が設定される波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、携帯電話などによる静寂が求められる環境における静寂の妨害を防止することができる。
また、本実施形態に係る設定される波形が、複数設定されている場合には、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の波形が、設定されているいずれかの波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する。なお、上述したように、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の波形が、設定されているいずれかの波形に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有しないと判定することも可能である。
〔iv〕電磁波判定部106における判定の第4の例(電磁波の到来方向に基づく判定の例)
電磁波判定部は、例えば、計測される電磁波の到来方向が、設定される到来方向に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する。また、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の到来方向が、電磁波の送信源から所定の反射回数以内で伝搬されたときの伝搬方向である場合、または、電磁波の送信源から所定の反射回数より少ない反射回数で伝搬されたときの伝搬方向である場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定してもよい。
なお、上述したように、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の到来方向が、設定される到来方向に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有しないと判定することも可能である。以下では、電磁波判定部106が、計測される電磁波の到来方向が、設定される到来方向に対応するときに、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する場合を例に挙げる。
ここで、本実施形態に係る設定される到来方向としては、例えば、電磁波の送信源との間に遮蔽物がない方向、取得されたユーザ情報に基づく方向、電磁波の送信源との間の距離に基づく方向、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する方向、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する方向のうちの、1または2以上が挙げられる。
電磁波の送信源との間に遮蔽物がない方向(LOS(Line of Sight)である方向)が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の到来方向が設定される到来方向に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、電磁波の送信源との間に遮蔽物がない方向から到来した電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。ここで、電磁波の送信源と自装置(電磁波判定装置100A)との間に遮蔽物がない方向から到来した電磁波は、より大きな電力ピークを有する可能性があることから、人体の健康を害する可能性がより高い。
よって、電磁波の送信源との間に遮蔽物がない方向が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の到来方向が設定される到来方向に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、健康促進や疾病予防などの効果を奏することができる。
取得されたユーザ情報に基づく方向が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の方向が設定される方向に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、ユーザ情報に対応するユーザに対応する方向を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。
よって、取得されたユーザ情報に基づく方向が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の方向が設定される方向に対応するときに、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する場合には、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、“ユーザの健康促進や疾病予防などの実現”や、“ペースメーカなどの医療機器への影響の低減や、携帯電話などによる静寂が求められる環境における静寂の妨害を防止”などの効果を奏することができる。
また、電磁波の送信源との間の距離に基づく方向が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の方向が設定される方向に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、電磁波の送信源と自装置(電磁波判定装置100A)との距離に対応する方向を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。
よって、電磁波の送信源との間の距離に基づく方向が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の方向が設定される方向に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、健康促進や疾病予防などの効果を奏することができる。
また、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する方向が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の方向が設定される方向に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、航空機や、船舶、鉄道、自動車などが備えている電子機器の誤動作を引き起こす可能性がある方向を有する電磁波に基づく信号を、選択的に電力に変換させることが可能となる。
よって、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する方向が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の方向が設定される方向に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、電子機器の誤操作を誘発する電磁波を選択的に電力に変換させることができ、事故などのリスクを低減することができる。
また、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する方向が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の方向が設定される方向に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、コンサートホール、美術館、博物館、電車やバスなどの車内、飛行機の機内、人の密集地などのように静寂が所望される場所の環境(基準環境)に対応する電磁波に基づく信号を選択的に電力に変換することが可能となる。
よって、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する方向が設定され、電磁波判定部106が、計測される電磁波の方向が設定される方向に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定することによって、電磁波判定装置100Aは、例えば、上記電磁波判定部106における判定の第1の例の場合と同様に、携帯電話などによる静寂が求められる環境における静寂の妨害を防止することができる。
また、本実施形態に係る設定される方向が、複数設定されている場合には、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の方向が、設定されているいずれかの方向に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定する。なお、上述したように、電磁波判定部106は、例えば、計測される電磁波の方向が、設定されているいずれかの方向に対応する場合に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有しないと判定することも可能である。
〔v〕電磁波判定部106における判定の第5の例(上記判定の第1の例に係る処理〜上記判定の第4の例に係る処理の組み合わせに係る判定の例)
電磁波判定部106は、上記判定の第1の例に係る処理〜上記判定の第4の例に係る処理のうちの、2以上の任意の例に係る処理を、組み合わせることも可能である。組み合わせた処理を行う場合、電磁波判定部106は、例えば、各処理を独立に行う。
電磁波判定部106は、例えば、上記判定の第1の例に係る処理〜上記判定の第5の例に係る処理のいずれかの処理を行うことによって、伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する。
伝達される電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定された場合(または、伝達される電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定されない場合)には、電磁波判定部106は、例えば、判定結果に基づく電力を選択的に変換させるための制御信号と、電磁波に基づく信号とを、電力変換部108へ伝達する。よって、上記の場合には、電力変換部108によって電磁波に基づく信号が電力に変換される。
また、伝達される電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定されない場合(または、伝達される電磁波に基づく信号が所定の特性を有すると判定された場合)には、電磁波判定部106は、例えば、電磁波に基づく信号を電力変換部108へ伝達しない。よって、上記の場合には、電力変換部108によって電磁波に基づく信号が電力に変換されないこととなる。また、上記の場合には、電磁波判定部106は、例えば、伝達される電磁波に基づく信号をグランドラインを通して捨ててもよいし、電磁波検出部102が備えるアンテナを介して電磁波を反射させてもよい。
電磁波判定部106は、例えば、上記第1の例に係る処理〜上記第5の例に係る処理のいずれかの処理を行う。なお、電磁波判定部106における処理が、上記第1の例に係る処理〜上記第5の例に係る処理に限られないことは、言うまでもない。
電力変換部108は、上記(2)の処理(変換処理)を主導的に行う役目を果たし、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するかの判定結果に基づいて、電磁波に基づく信号を電力に変換する。
ここで、電力変換部108は、例えば、整流回路を備え、電磁波判定部106から伝達される電磁波に基づく信号を整流して、直流信号に変換する。なお、電力変換部108の構成は、整流回路を備える構成に限られない。例えば、電力変換部108は、インバータやトランスなどを備え、伝達される電磁波に基づく信号を交流信号に変換する構成であってもよい。
第1の実施形態に係る電磁波判定装置100Aは、例えば図1に示す構成によって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Aは、例えば図1に示す構成によって、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。
[1−2]第1の実施形態に係る電磁波判定装置の構成の変形例
なお、第1の実施形態に係る電磁波判定装置の構成は、図1に示す構成に限られない。
例えば、第1の実施形態に係る電磁波判定装置は、図1に示す電磁波検出部102を備えない構成をとることが可能である。上記の構成であっても、第1の実施形態の変形例に係る電磁波判定装置は、例えば、電磁波検出部102と同様の機能を有する外部装置から伝達される電磁波に基づく信号に基づいて、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行うことが可能である。よって、上記の構成であっても、第1の実施形態の変形例に係る電磁波判定装置は、図1に示す電磁波判定装置100Aと同様の効果を奏することができる。
また、第1の実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、図1に示す電磁波検出部102および電磁波検出部104を備えない構成をとることが可能である。上記の構成であっても、第1の実施形態の変形例に係る電磁波判定装置は、例えば、電磁波検出部102と同様の機能を有する外部装置から伝達される電磁波に基づく信号と、電磁波検出部104と同様の機能を有する外部装置から伝達される検出結果を示す信号とに基づいて、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行うことが可能である。よって、上記の構成であっても、第1の実施形態の変形例に係る電磁波判定装置は、図1に示す電磁波判定装置100Aと同様の効果を奏することができる。
また、第1の実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、図1に示す電磁波検出部102、電磁波検出部104、および電力変換部108を備えない構成をとることが可能である。上記の構成であっても、第1の実施形態の変形例に係る電磁波判定装置は、例えば、電磁波検出部102と同様の機能を有する外部装置から伝達される電磁波に基づく信号と、電磁波検出部104と同様の機能を有する外部装置から伝達される検出結果を示す信号とに基づいて、上記(1)の処理(電磁波判定処理)を行うことができる。また、上記の構成であっても、第1の実施形態の変形例に係る電磁波判定装置は、例えば、電力変換部108と同様の機能を有する外部装置に対して、判定結果に基づく制御信号と電磁波に基づく信号とを伝達することによって、当該外部装置に上記(2)の処理(変換処理)を行わせることができる。
よって、図1に示す電磁波検出部102、電磁波検出部104、および電力変換部108を備えない構成であっても、第1の実施形態の変形例に係る電磁波判定装置は、本実施形態に係る電磁波判定方法に係る処理を行うことが可能であるので、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。
また、第1の実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、上記(1)の処理(電磁波判定処理)に係る情報を検出することが可能なセンサや、上記(1)の処理(電磁波判定処理)に係る情報を検出することが可能なシステムを構成するデバイスをさらに備えていてもよい。本実施形態に係るセンサとしては、例えば、人体の年齢の判定に係る情報(例えば、容姿・皮膚の画像、発汗成分、体臭などを示す情報)を得ることが可能なセンサや、人体との距離の判定に係る情報を得ることが可能なセンサ(例えば、赤外線センサ、静電容量センサ、温度センサなど)、位置情報を得ることが可能なセンサ(例えば、GPSモジュールや、WLAN(Wireless Local Area Network)モジュールなど)が挙げられる。また、本実施形態に係るシステムを構成するデバイスとしては、例えば、電磁波の送信源の位置情報を得ることが可能なシステムを構成するデバイス(例えば、GPSモジュールや、WLAN Place engineに係るモジュール、ケータイ位置情報システムに係るモジュールなど)が挙げられる。
さらに、第1の実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、電力送信部を備え、電磁波に基づく信号が変換された電力または電源から得られた電力を、有線または無線で外部装置へ送信することも可能である。本実施形態に係る電力送信部については、後述する。
[1−3]第1の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例
次に、第1の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例について説明する。以下では、第1の実施形態に係る電磁波判定装置が図1に示す構成を有する場合を例に挙げて、第1の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例について説明する。
図3は、第1の実施形態に係る電磁波判定装置100Aにおける処理の一例を示す流れ図である。ここで、図3に示すステップS104の処理が上記(1)の処理(電磁波判定処理)に該当し、図3に示すステップS106の処理が上記(2)の処理(変換処理)に該当する。
電磁波判定装置100Aは、電磁波が検出されたか否かを判定する(S100)。電磁波判定装置100Aは、例えば、電磁波に基づく信号が検出された場合に電磁波が検出されたと判定する。
ステップS100において電磁波が検出されたと判定されない場合には、電磁波判定装置100Aは、処理を進めない。
また、ステップS100において電磁波が検出されたと判定された場合には、電磁波判定装置100Aは、例えば、電磁波に基づく信号を計測、解析する(S102)。
電磁波判定装置100Aは、ステップS102の計測、解析の結果と、設定されている、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向のうちの、1または2以上とに基づいて、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であるか否かを判定する(S104)。ここで、ステップS104の処理は、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かの判定に該当する。
ステップS104の処理に係る設定されている各指標としては、例えば、電磁波判定装置100Aに予め設定されているものが挙げられるが、ステップS104の処理に係る設定されている各指標は、上記に限られない。例えば、ステップS104の処理に係る設定されている各指標は、クラウドシステムを構成するサーバなどの外部装置から取得されてもよい。また、ステップS104の処理に係る設定されている各指標は、例えば、電磁波判定装置100Aの周辺の環境に関する情報(例えば、電磁波判定装置100Aの位置を示す情報や、電磁波判定装置100Aから所定の範囲内に存在する人に対応する疾病の情報など)に基づいて設定されてもよい。また、ステップS104の処理に係る設定されている各指標は、例えば、音声認識の結果(例えば、飛行機などの乗り物において“電源を切ってください”などの所定の音声が検出された場合など)に基づいて設定されてもよい。
ステップS104において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定されない場合には、電磁波判定装置100Aは、例えば、ステップS100からの処理を繰り返す。
また、ステップS104において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定された場合には、電磁波判定装置100Aは、例えば、電磁波に基づく信号を電力に変換する(S106)。電磁波判定装置100Aは、例えば、電磁波に基づく信号を、直流信号または交流信号に変換することによって、電磁波に基づく信号を電力に変換する。
電磁波判定装置100Aは、例えば、電磁波に基づく信号の電力への変換を続けるか否かを判定する(S108)。電磁波判定装置100Aは、例えば、ステップS104において検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定され続けている場合に、磁波に基づく信号の電力への変換を続けると判定する。
ステップS108において電磁波に基づく信号の電力への変換を続けると判定される場合には、電磁波判定装置100Aは、ステップS106からの処理を繰り返す。
また、ステップS108において電磁波に基づく信号の電力への変換を続けると判定されない場合には、電磁波判定装置100Aは、一定時間が経過したか否かを判定する(S110)。ここで、ステップS110の処理に係る一定時間は、例えば、予め設定されている固定の時間であってもよいし、電磁波判定装置100Aのユーザや電磁波判定装置100Aの製造メーカなどによって変更可能な可変値であってもよい。
ステップS110において一定時間が経過したと判定されない場合には、電磁波判定装置100Aは、一定時間が経過したと判定されるまで処理を進めない。
また、ステップS110において一定時間が経過したと判定された場合には、電磁波判定装置100Aは、ステップS100からの処理を繰り返す。
電磁波判定装置100Aは、例えば図3に示す処理を行うことによって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Aは、例えば図3に示す処理を行うことによって、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。なお、第1の実施形態に係る電磁波判定装置における処理が、図3に示す例に限られないことは、言うまでもない。
[2]第2の実施形態に係る電磁波判定装置
[2−1]第2の実施形態に係る電磁波判定装置の構成例
図4は、第2の実施形態に係る電磁波判定装置100Bの構成の一例を示すブロック図である。電磁波判定装置100Bは、例えば、電磁波検出部102と、電波計測部104と、電波判定部106と、電力変換部108とを備える。
また、電磁波判定装置100Bは、例えば、電磁波判定装置100B全体を制御する制御部(図示せず)や、ROM(図示せず)、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。電磁波判定装置100Bは、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
電磁波検出部102は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、電磁波を検出する。より具体的には、電磁波検出部102は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、電磁波を受信し、受信した電磁波に基づく信号を電磁波計測部104に伝達する。
図4では、電磁波検出部102が、共振周波数が可変する周波数可変アンテナを備えている例を示している。つまり、第2の実施形態に係る電磁波検出部102は、設定されている共振周波数に対応する帯域の電磁波を受信し、受信された電磁波に基づく信号を電磁波計測部104に伝達する。ここで、図4では1つのアンテナを示しているが、第2の実施形態に係る電磁波検出部102は、例えば、複数のアンテナ(アレー素子)を備えるアレーアンテナであってもよい。
また、電磁波検出部102は、例えば、キャパシタとインダクタとを有する共振回路を備え、当該キャパシタの静電容量、および/または、当該インダクタのインダクタンスが可変することによって、共振周波数が可変する。ここで、電磁波検出部102の共振周波数は、例えば、電磁波計測部104や制御部(図示せず)などの電磁波判定装置100Bが備える他の構成要素によって調整される。なお、図4では、電磁波検出部102が備える周波数可変アンテナの共振周波数が、電磁波計測部104から伝達される信号によって調整される例を示している。
電磁波計測部104は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波計測部104と同様に、伝達される電磁波に基づく信号に基づいて、本実施形態に係る電磁波判定処理における判定の対象となる電磁波の特性を計測する。
また、電磁波計測部104は、例えば、本実施形態に係る電磁波判定処理における判定の対象となる電磁波の特性の計測結果に基づいて、電磁波検出部102が備える周波数可変アンテナの共振周波数を調整する調整信号を、電磁波検出部102に伝達する。また、電磁波判定装置100Bにおける、周波数可変アンテナの共振周波数の調整に係る処理の一例については、後述する。
電磁波判定部106は、上記(1)の処理(電磁波判定処理)を主導的に行う役目を果たす。電磁波判定部106は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定部106と同様に、伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する。
電力変換部108は、上記(2)の処理(変換処理)を主導的に行う役目を果たす。電力変換部108は、図1に示す第1の実施形態に係る電力変換部108と同様に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するかの判定結果に基づいて、電磁波に基づく信号を電力に変換する。
第2の実施形態に係る電磁波判定装置100Bは、例えば図4に示す構成によって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Bは、例えば図4に示す構成によって、例えば図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定装置100Aと同様に、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。
[2−2]第2の実施形態に係る電磁波判定装置の構成の変形例
なお、第2の実施形態に係る電磁波判定装置の構成は、図4に示す構成に限られない。例えば、第2の実施形態に係る電磁波判定装置は、上記第1の実施形態に係る電磁波判定装置の変形例と同様の変形例に係る構成をとることができる。
[2−3]第2の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例
次に、第2の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例について説明する。以下では、第2の実施形態に係る電磁波判定装置が図4に示す構成を有する場合を例に挙げて、第2の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例について説明する。
図5は、第2の実施形態に係る電磁波判定装置100Bにおける処理の一例を示す流れ図である。ここで、図5に示すステップS204の処理が上記(1)の処理(電磁波判定処理)に該当し、図5に示すステップS206の処理が上記(2)の処理(変換処理)に該当する。
電磁波判定装置100Bは、図3のステップS100と同様に、電磁波が検出されたか否かを判定する(S200)。ステップS200において電磁波が検出されたと判定されない場合には、電磁波判定装置100Bは、処理を進めない。
また、ステップS200において電磁波が検出されたと判定された場合には、電磁波判定装置100Bは、例えば、電磁波に基づく信号を計測、解析する(S202)。
電磁波判定装置100Bは、例えば、図3のステップS104と同様に、ステップS202の計測、解析の結果と、設定されている、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向のうちの、1または2以上とに基づいて、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であるか否かを判定する(S204)。ここで、ステップS204の処理は、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かの判定に該当する。
ステップS204において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定されない場合には、電磁波判定装置100Bは、後述するステップS210の処理を行う。
また、ステップS204において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定された場合には、電磁波判定装置100Bは、例えば、図3のステップS106と同様に、電磁波に基づく信号を電力に変換する(S206)。
電磁波判定装置100Bは、例えば、図3のステップS108と同様に、電磁波に基づく信号の電力への変換を続けるか否かを判定する(S208)。ステップS208において電磁波に基づく信号の電力への変換を続けると判定される場合には、電磁波判定装置100Bは、ステップS206からの処理を繰り返す。
また、ステップS208において電磁波に基づく信号の電力への変換を続けると判定されない場合、または、ステップS204において検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定されない場合には、電磁波判定装置100Bは、電磁波検出部102が備える周波数可変アンテナの共振周波数を変更する(S210)。そして、電磁波判定装置100Bは、ステップS200からの処理を繰り返す。
電磁波判定装置100Bは、例えば図5に示す処理を行うことによって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Bは、例えば図5に示す処理を行うことによって、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。なお、第2の実施形態に係る電磁波判定装置における処理が、図5に示す例に限られないことは、言うまでもない。
[3]第3の実施形態に係る電磁波判定装置
[3−1]第3の実施形態に係る電磁波判定装置の構成例
図6は、第3の実施形態に係る電磁波判定装置100Cの構成の一例を示すブロック図である。電磁波判定装置100Cは、例えば、電磁波検出部102と、電波計測部104と、電波判定部106と、電力変換部108とを備える。
また、電磁波判定装置100Cは、例えば、電磁波判定装置100C全体を制御する制御部(図示せず)や、ROM(図示せず)、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。電磁波判定装置100Cは、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
電磁波検出部102は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、電磁波を検出する。より具体的には、電磁波検出部102は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、電磁波を受信し、受信した電磁波に基づく信号を電磁波計測部104に伝達する。
図6では、電磁波検出部102が、電磁波を検出する指向性が可変する可変指向性アンテナを備えている例を示している。つまり、第3の実施形態に係る電磁波検出部102は、設定されている指向性から到来する電磁波を受信し、受信された電磁波に基づく信号を電磁波計測部104に伝達する。ここで、図6では1つのアンテナを示しているが、第3の実施形態に係る電磁波検出部102は、例えば、複数のアンテナ(アレー素子)を備えるアレーアンテナであってもよい。
また、電磁波検出部102における指向性は、例えば、電磁波計測部104や制御部(図示せず)などの電磁波判定装置100Cが備える他の構成要素によって制御される。なお、図6では、電磁波検出部102が備える可変指向性アンテナの指向性が、電磁波計測部104から伝達される信号によって調整される例を示している。
電磁波計測部104は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波計測部104と同様に、伝達される電磁波に基づく信号に基づいて、本実施形態に係る電磁波判定処理における判定の対象となる電磁波の特性を計測する。
また、電磁波計測部104は、例えば、本実施形態に係る電磁波判定処理における判定の対象となる電磁波の特性の計測結果に基づいて、電磁波検出部102が備える可変指向性アンテナの指向性を調整する調整信号を、電磁波検出部102に伝達する。また、電磁波判定装置100Bにおける、可変指向性アンテナの指向性の調整に係る処理の一例については、後述する。
電磁波判定部106は、上記(1)の処理(電磁波判定処理)を主導的に行う役目を果たす。電磁波判定部106は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定部106と同様に、伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する。
電力変換部108は、上記(2)の処理(変換処理)を主導的に行う役目を果たす。電力変換部108は、図1に示す第1の実施形態に係る電力変換部108と同様に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するかの判定結果に基づいて、電磁波に基づく信号を電力に変換する。
第3の実施形態に係る電磁波判定装置100Cは、例えば図6に示す構成によって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Cは、例えば図6に示す構成によって、例えば図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定装置100Aと同様に、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。
[3−2]第3の実施形態に係る電磁波判定装置の構成の変形例
なお、第3の実施形態に係る電磁波判定装置の構成は、図6に示す構成に限られない。例えば、第3の実施形態に係る電磁波判定装置は、上記第1の実施形態に係る電磁波判定装置の変形例と同様の変形例に係る構成をとることができる。
[3−3]第3の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例
次に、第3の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例について説明する。以下では、第3の実施形態に係る電磁波判定装置が図6に示す構成を有する場合を例に挙げて、第3の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例について説明する。
図7は、第3の実施形態に係る電磁波判定装置100Cにおける処理の一例を示す流れ図である。ここで、図7に示すステップS304の処理が上記(1)の処理(電磁波判定処理)に該当し、図7に示すステップS306の処理が上記(2)の処理(変換処理)に該当する。
電磁波判定装置100Cは、図3のステップS100と同様に、電磁波が検出されたか否かを判定する(S300)。ステップS300において電磁波が検出されたと判定されない場合には、電磁波判定装置100Cは、処理を進めない。
また、ステップS300において電磁波が検出されたと判定された場合には、電磁波判定装置100Cは、例えば、電磁波に基づく信号を計測、解析する(S302)。
電磁波判定装置100Cは、例えば、図3のステップS104と同様に、ステップS302の計測、解析の結果と、設定されている、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向のうちの、1または2以上とに基づいて、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であるか否かを判定する(S304)。ここで、ステップS304の処理は、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かの判定に該当する。
ステップS304において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定されない場合には、電磁波判定装置100Cは、後述するステップS310の処理を行う。
また、ステップS304において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定された場合には、電磁波判定装置100Cは、例えば、図3のステップS106と同様に、電磁波に基づく信号を電力に変換する(S306)。
電磁波判定装置100Cは、例えば、図3のステップS108と同様に、電磁波に基づく信号の電力への変換を続けるか否かを判定する(S308)。ステップS308において電磁波に基づく信号の電力への変換を続けると判定される場合には、電磁波判定装置100Cは、ステップS306からの処理を繰り返す。
また、ステップS308において電磁波に基づく信号の電力への変換を続けると判定されない場合、または、ステップS304において検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定されない場合には、電磁波判定装置100Cは、電磁波検出部102が備える可変指向性アンテナの指向性を変更する(S310)。そして、電磁波判定装置100Cは、ステップS300からの処理を繰り返す。
電磁波判定装置100Cは、例えば図7に示す処理を行うことによって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Cは、例えば図7に示す処理を行うことによって、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。なお、第3の実施形態に係る電磁波判定装置における処理が、図7に示す例に限られないことは、言うまでもない。
[4]第4の実施形態に係る電磁波判定装置
[4−1]第4の実施形態に係る電磁波判定装置の構成例
図8は、第4の実施形態に係る電磁波判定装置100Dの構成の一例を示すブロック図である。電磁波判定装置100Dは、例えば、電磁波検出部102と、電波計測部104と、電波判定部106と、電力変換部108とを備える。
また、電磁波判定装置100Dは、例えば、電磁波判定装置100D全体を制御する制御部(図示せず)や、ROM(図示せず)、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。電磁波判定装置100Dは、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
電磁波検出部102は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、電磁波を検出する。より具体的には、電磁波検出部102は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、電磁波を受信し、受信した電磁波に基づく信号を電磁波計測部104に伝達する。
図8では、電磁波検出部102が、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、広帯域アンテナを備えている例を示している。また、第4の実施形態に係る電磁波検出部102は、広帯域アンテナ(所定の範囲の帯域の電磁波を受信するアンテナ)が受信可能な帯域の電磁波に基づく信号を増幅する増幅器をさらに備えている。ここで、図8では1つのアンテナを示しているが、第4の実施形態に係る電磁波検出部102は、例えば、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、複数のアンテナ(アレー素子)を備えるアレーアンテナであってもよい。
つまり、第4の実施形態に係る電磁波検出部102は、対応する所定の範囲の帯域の電磁波を受信し、受信された電磁波に基づく信号を増幅器で増幅する。そして、第4の実施形態に係る電磁波検出部102は、増幅された電磁波に基づく信号を電磁波計測部104に伝達する。
電磁波計測部104は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波計測部104と同様に、伝達される電磁波に基づく信号に基づいて、本実施形態に係る電磁波判定処理における判定の対象となる電磁波の特性を計測する。
また、電磁波計測部104は、例えば、本実施形態に係る電磁波判定処理における判定の対象となる電磁波の特性の計測結果に基づいて、電磁波検出部102が備える周波数可変アンテナの共振周波数を調整する調整信号を、電磁波検出部102に伝達する。また、電磁波判定装置100Dにおける、周波数可変アンテナの共振周波数の調整に係る処理の一例については、後述する。
電磁波判定部106は、上記(1)の処理(電磁波判定処理)を主導的に行う役目を果たす。電磁波判定部106は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定部106と同様に、伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する。
電力変換部108は、上記(2)の処理(変換処理)を主導的に行う役目を果たす。電力変換部108は、図1に示す第1の実施形態に係る電力変換部108と同様に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するかの判定結果に基づいて、電磁波に基づく信号を電力に変換する。
第4の実施形態に係る電磁波判定装置100Dは、例えば図8に示す構成によって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Dは、例えば図8に示す構成によって、例えば図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定装置100Aと同様に、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。
[4−2]第4の実施形態に係る電磁波判定装置の構成の変形例
なお、第4の実施形態に係る電磁波判定装置の構成は、図8に示す構成に限られない。例えば、第4の実施形態に係る電磁波判定装置は、上記第1の実施形態に係る電磁波判定装置の変形例と同様の変形例に係る構成をとることができる。
[4−3]第4の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例
第4の実施形態に係る電磁波判定装置は、上述した第1の実施形態に係る電磁波判定装置と同様の処理を行うことが可能である。つまり、第4の実施形態に係る電磁波判定装置は、上述した第1の実施形態に係る電磁波判定装置と同様に、例えば図3に示すような処理を行うことによって、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を実現し、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。
[5]第5の実施形態に係る電磁波判定装置
[5−1]第5の実施形態に係る電磁波判定装置の構成例
図9は、第5の実施形態に係る電磁波判定装置100Eの構成の一例を示すブロック図である。電磁波判定装置100Eは、例えば、電磁波検出部102と、電波計測部104と、電波判定部106と、電力変換部108とを備える。
また、電磁波判定装置100Eは、例えば、電磁波判定装置100E全体を制御する制御部(図示せず)や、ROM(図示せず)、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。電磁波判定装置100Eは、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
電磁波検出部102は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、電磁波を検出する。より具体的には、電磁波検出部102は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、電磁波を受信し、受信した電磁波に基づく信号を電磁波計測部104に伝達する。
図9では、電磁波検出部102が、図4に示す第2の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、共振周波数が可変する周波数可変アンテナを備えている例を示している。また、第5の実施形態に係る電磁波検出部102は、周波数可変アンテナにおける共振周波数の信号を増幅する増幅器をさらに備えている。ここで、図9では1つのアンテナを示しているが、第5の実施形態に係る電磁波検出部102は、例えば、図4に示す第2の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、複数のアンテナ(アレー素子)を備えるアレーアンテナであってもよい。
つまり、第2の実施形態に係る電磁波検出部102は、設定されている共振周波数に対応する帯域の電磁波を受信し、受信された電磁波に基づく信号を増幅器で増幅する。そして、第5の実施形態に係る電磁波検出部102は、増幅された電磁波に基づく信号を電磁波計測部104に伝達する。
また、電磁波検出部102が備える周波数可変アンテナの共振周波数と、電磁波検出部102が備える増幅器が増幅する周波数とは、例えば、電磁波計測部104や制御部(図示せず)などの電磁波判定装置100Eが備える他の構成要素によって調整される。なお、図9では、電磁波検出部102が備える周波数可変アンテナの共振周波数と、増幅器が増幅する周波数とが、電磁波計測部104から伝達される信号によって調整される例を示している。
電磁波計測部104は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波計測部104と同様に、伝達される電磁波に基づく信号に基づいて、本実施形態に係る電磁波判定処理における判定の対象となる電磁波の特性を計測する。
また、電磁波計測部104は、例えば、本実施形態に係る電磁波判定処理における判定の対象となる電磁波の特性の計測結果に基づいて、電磁波検出部102が備える周波数可変アンテナの共振周波数を調整する調整信号を、電磁波検出部102に伝達する。また、電磁波判定装置100Eにおける、周波数可変アンテナの共振周波数の調整に係る処理の一例については、後述する。
電磁波判定部106は、上記(1)の処理(電磁波判定処理)を主導的に行う役目を果たす。電磁波判定部106は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定部106と同様に、伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する。
電力変換部108は、上記(2)の処理(変換処理)を主導的に行う役目を果たす。電力変換部108は、図1に示す第1の実施形態に係る電力変換部108と同様に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するかの判定結果に基づいて、電磁波に基づく信号を電力に変換する。
第5の実施形態に係る電磁波判定装置100Eは、例えば図9に示す構成によって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Eは、例えば図9に示す構成によって、例えば図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定装置100Aと同様に、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。
[5−2]第5の実施形態に係る電磁波判定装置の構成の変形例
なお、第5の実施形態に係る電磁波判定装置の構成は、図9に示す構成に限られない。例えば、第5の実施形態に係る電磁波判定装置は、上記第1の実施形態に係る電磁波判定装置の変形例と同様の変形例に係る構成をとることができる。
[5−3]第5の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例
第5の実施形態に係る電磁波判定装置は、上述した第2の実施形態に係る電磁波判定装置と同様の処理を行うことが可能である。つまり、第5の実施形態に係る電磁波判定装置は、上述した第2の実施形態に係る電磁波判定装置と同様に、例えば図5に示すような処理を行うことによって、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を実現し、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。
[6]第6の実施形態に係る電磁波判定装置
[6−1]第6の実施形態に係る電磁波判定装置の構成例
図10は、第6の実施形態に係る電磁波判定装置100Fの構成の一例を示すブロック図である。電磁波判定装置100Fは、例えば、電磁波検出部102と、電波計測部104と、通信判定部110と、電波判定部106と、切り換え部112と、電力変換部108と、通信部114とを備える。
また、電磁波判定装置100Fは、例えば、電磁波判定装置100F全体を制御する制御部(図示せず)や、ROM(図示せず)、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。電磁波判定装置100Fは、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
電磁波検出部102は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、電磁波を検出する。より具体的には、電磁波検出部102は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、電磁波を受信し、受信した電磁波に基づく信号を電磁波計測部104に伝達する。
ここで、電磁波検出部102が備えるアンテナとしては、例えば、図1に示す広帯域アンテナや、図4に示す周波数可変アンテナ、図6に示す指向性可変アンテナが挙げられる。なお、図10では1つのアンテナを示しているが、第6の実施形態に係る電磁波検出部102は、例えば、複数のアンテナ(アレー素子)を備えるアレーアンテナであってもよい。また、第6の実施形態に係る電磁波検出部102は、図8や図9に示すように増幅器をさらに備えていてもよい。
電磁波計測部104は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波計測部104と同様に、伝達される電磁波に基づく信号に基づいて、本実施形態に係る電磁波判定処理における判定の対象となる電磁波の特性を計測する。また、電磁波検出部102が備えるアンテナが周波数可変アンテナや指向性可変アンテナである場合には、電磁波計測部104は、例えば、共振周波数や指向性を調整する制御信号を、電磁波検出部102に伝達してもよい。
通信判定部110は、例えば、伝達される電磁波に基づく信号が通信に用いられる信号であるかを判定する。通信判定部110は、例えば、電磁波に基づく信号の周波数帯域特性や波形などに基づいて、電磁波に基づく信号が通信に用いられる信号であるかを判定する。
なお、通信判定部110における判定に係る処理は、上記に限られない。例えば、通信判定部110は、通信部114において通信に係る処理(通信動作)が行われているかを判定してもよい。
通信判定部110において電磁波に基づく信号が通信に用いられる信号であると判定された場合、または、通信部114において通信に係る処理が行われていると判定された場合には、通信判定部110は、例えば、電磁波判定部106に判定結果を伝達する。また、通信判定部110において電磁波に基づく信号が通信に用いられる信号であると判定された場合、または、通信部114において通信に係る処理が行われていると判定された場合には、通信判定部110は、例えば、通信部114に電磁波に基づく信号を伝達させるための切換信号を、切り換え部112に伝達する。
また、通信判定部110は、電磁波計測部104から伝達される電磁波に基づく信号を、電磁波判定部106へ伝達する。
電磁波判定部106は、上記(1)の処理(電磁波判定処理)を主導的に行う役目を果たす。電磁波判定部106は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定部106と同様に、伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する。
伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有すると判定した場合には、電磁波判定部106は、例えば、電力変換部108に電磁波に基づく信号を伝達させるための切換信号と、伝達される電磁波に基づく信号とを、切り換え部112に伝達する。
また、電磁波判定部106は、例えば、電磁波に基づく信号が通信に用いられる信号であるまたは通信部114において通信に係る処理が行われていることを示す判定結果を示す信号が、通信判定部110から伝達された場合には、上記(1)の処理(電磁波判定処理)を行わない。上記(1)の処理(電磁波判定処理)を行わない場合には、電磁波判定部106は、例えば、通信判定部110から伝達される電磁波に基づく信号を、切り換え部112に伝達する。
切り換え部112は、通信判定部110から伝達される切換信号(通信判定部110における判定結果の一例)、または、電磁波判定部106から伝達される切換信号(電磁波判定部106における判定結果の一例)に基づいて、電力変換部108または通信部114に処理を行わせる。
切り換え部112は、例えば、1または2以上のスイッチング素子を備え、切換信号に応じてスイッチングを行うことにより、電磁波判定部106と、電力変換部108または通信部114とを接続することによって、電力変換部108または通信部114に処理を行わせる。なお、本実施形態に係るスイッチング素子としては、電磁波判定部106と、電力変換部108または通信部114とを接続することが可能な、任意のスイッチング素子が挙げられる。
図11は、第6の実施形態に係る電磁波判定装置100Fが備える切り換え部112の一例を説明するための説明図である。ここで、図11では、切り換え部112が、スイッチSW1〜SW3の3つのスイッチング素子を備える構成の一例を示している。また、図11では、増幅器や乗算器、交流発振器などを併せて示している。
切り換え部112は、例えば、通信に係る信号の送信を行う場合には、スイッチSW1を“2”側、スイッチSW2を“2”側、スイッチSW3を“1”側に接続する。また、切り換え部112は、例えば、通信に係る信号の受信を行う場合には、スイッチSW1を“1”側、スイッチSW2を“1”または“2”側、スイッチSW3を“1”または“2”側に接続する。また、切り換え部112は、例えば、通信に係る信号の送受信を行わない場合(電磁波に基づく信号の選択的な電力への変換または送電を行う場合)には、スイッチSW1を“2”側、スイッチSW2を“1”側、スイッチSW3を“2”側に接続する。
切り換え部112は、例えば、図11の構成において上記のようなスイッチングを行うことによって、電力変換部108または通信部114に処理を行わせる。なお、切り換え部112を構成するスイッチング素子の数、および構成が、図11に示す構成に限られないことは、言うまでもない。
再度図10を参照して、第6の実施形態に係る電磁波判定装置100Fの構成の一例について説明する。電力変換部108は、上記(2)の処理(変換処理)を主導的に行う役目を果たす。電力変換部108は、図1に示す第1の実施形態に係る電力変換部108と同様に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するかの判定結果に基づいて、電磁波に基づく信号を電力に変換する。
通信部114は、外部装置との間における通信に係る処理を行う。ここで、通信部114としては、独立した通信デバイスが挙げられるが、通信部114の構成は、上記に限られない。例えば、本実施形態にっかある電磁波判定装置では、制御部(図示せず)が通信部114の一部または全部の役目を果たすことも可能である。
第6の実施形態に係る電磁波判定装置100Fは、例えば図10に示す構成によって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Fは、例えば図10に示す構成によって、例えば図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定装置100Aと同様に、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。また、電磁波判定装置100Fは、例えば図10に示す構成によって、電磁波に基づく信号の電力の変換と、電磁波に基づく信号を用いた通信とを切り換えることができる。
[6−2]第6の実施形態に係る電磁波判定装置の構成の変形例
なお、第6の実施形態に係る電磁波判定装置の構成は、図10に示す構成に限られない。例えば、第6の実施形態に係る電磁波判定装置は、上記第1の実施形態に係る電磁波判定装置の変形例と同様の変形例に係る構成をとることができる。
また、第6の実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、切り換え部112を備えない構成をとることが可能である。上記の構成であっても、第6の実施形態の変形例に係る電磁波判定装置は、上記(1)の処理(電磁波判定処理)を行うことが可能であり、また、例えば切り換え部112と同様の機能を有する外部装置において切り換えが行われることによって、上記(2)の処理(変換処理)を選択的に行うことが可能である。よって、上記の構成であっても、第6の実施形態の変形例に係る電磁波判定装置は、図10に示す電磁波判定装置100Fと同様の効果を奏することができる。
また、第6の実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、図10に示す通信部114を備えない構成をとることが可能である。上記の構成であっても、第6の実施形態の変形例に係る電磁波判定装置は、上記(1)の処理(電磁波判定処理)を行うことが可能であり、また、例えば電磁波に基づく信号を通信部114と同様の機能を有する外部装置に伝達することによって、当該外部装置に上記(2)の処理(変換処理)を行わせることが可能である。よって、上記の構成であっても、第6の実施形態の変形例に係る電磁波判定装置は、図10に示す電磁波判定装置100Fと同様の効果を奏することができる。
[6−3]第6の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例
次に、第6の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例について説明する。以下では、第6の実施形態に係る電磁波判定装置が図10に示す構成を有する場合を例に挙げて、第6の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例について説明する。
図12は、第6の実施形態に係る電磁波判定装置100Fにおける処理の一例を示す流れ図である。ここで、図12に示すステップS408の処理が上記(1)の処理(電磁波判定処理)に該当し、図12に示すステップS412の処理が上記(2)の処理(変換処理)に該当する。
電磁波判定装置100Fは、図3のステップS100と同様に、電磁波が検出されたか否かを判定する(S400)。ステップS400において電磁波が検出されたと判定されない場合には、電磁波判定装置100Fは、処理を進めない。
また、ステップS400において電磁波が検出されたと判定された場合には、電磁波判定装置100Fは、例えば、電磁波に基づく信号を計測、解析する(S402)。
電磁波判定装置100Fは、通信動作を行うか否かを判定する(S404)。ここで、電磁波判定装置100Fは、例えば、通信動作が行われている場合や、ステップS402の計測、解析の結果が、電磁波に基づく信号が通信に用いられる信号であることを示す場合に、通信動作を行うと判定する。
ステップS404において通信動作を行うと判定された場合には、電磁波判定装置100Fは、切り換え部112を通信部114に切り換え、通信に係る処理を行う(S406)。そして、電磁波判定装置100Fは、例えば、後述するステップS410の処理を行う。
また、ステップS404において通信動作を行うと判定されない場合には、電磁波判定装置100Fは、例えば、図3のステップS104と同様に、ステップS402の計測、解析の結果と、設定されている、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向のうちの、1または2以上とに基づいて、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であるか否かを判定する(S408)。ここで、ステップS408の処理は、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かの判定に該当する。
ステップS408において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定されない場合、または、ステップS406の処理が行われると、電磁波判定装置100Fは、図3のステップS110と同様に、一定時間が経過したか否かを判定する(S410)。
ステップS410において一定時間が経過したと判定されない場合には、電磁波判定装置100Fは、一定時間が経過したと判定されるまで処理を進めない。また、ステップS410において一定時間が経過したと判定された場合には、電磁波判定装置100Fは、ステップS400からの処理を繰り返す。
また、ステップS408において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定された場合には、電磁波判定装置100Fは、例えば、切り換え部112を電力変換部108に切り換え、図3のステップS106と同様に、電磁波に基づく信号を電力に変換する(S412)。
また、ステップS412の処理が行われると、電磁波判定装置100Fは、図3のステップS110と同様に、一定時間が経過したか否かを判定する(S410)。
ステップS410において一定時間が経過したと判定されない場合には、電磁波判定装置100Fは、一定時間が経過したと判定されるまで処理を進めない。
また、ステップS410において一定時間が経過したと判定された場合には、電磁波判定装置100Fは、ステップS406と同様に、切り換え部112を通信部114に切り換え、通信に係る処理を行う(S416)。そして、電磁波判定装置100Fは、例えば、ステップS400からの処理を繰り返す。
電磁波判定装置100Fは、例えば図12に示す処理を行うことによって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Fは、例えば図12に示す処理を行うことによって、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。なお、第6の実施形態に係る電磁波判定装置における処理が、図12に示す例に限られないことは、言うまでもない。
[7]第7の実施形態に係る電磁波判定装置
[7−1]第7の実施形態に係る電磁波判定装置の構成例
図13は、第7の実施形態に係る電磁波判定装置100Gの構成の一例を示すブロック図である。電磁波判定装置100Gは、例えば、電磁波検出部102と、電波計測部104と、電波判定部106と、通信判定部110と、切り換え部112と、電力変換部108と、通信部114とを備える。
また、電磁波判定装置100Gは、例えば、電磁波判定装置100G全体を制御する制御部(図示せず)や、ROM(図示せず)、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。電磁波判定装置100Gは、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
電磁波検出部102は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、電磁波を検出する。より具体的には、電磁波検出部102は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、電磁波を受信し、受信した電磁波に基づく信号を電磁波計測部104に伝達する。
ここで、電磁波検出部102が備えるアンテナとしては、例えば、図1に示す広帯域アンテナや、図4に示す周波数可変アンテナ、図6に示す指向性可変アンテナが挙げられる。なお、図13では1つのアンテナを示しているが、第7の実施形態に係る電磁波検出部102は、例えば、複数のアンテナ(アレー素子)を備えるアレーアンテナであってもよい。また、第7の実施形態に係る電磁波検出部102は、図8や図9に示すように増幅器をさらに備えていてもよい。
電磁波計測部104は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波計測部104と同様に、伝達される電磁波に基づく信号に基づいて、本実施形態に係る電磁波判定処理における判定の対象となる電磁波の特性を計測する。また、電磁波検出部102が備えるアンテナが周波数可変アンテナや指向性可変アンテナである場合には、電磁波計測部104は、例えば、共振周波数や指向性を調整する制御信号を、電磁波検出部102に伝達してもよい。
電磁波判定部106は、上記(1)の処理(電磁波判定処理)を主導的に行う役目を果たす。電磁波判定部106は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定部106と同様に、伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する。
伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有すると判定した場合には、電磁波判定部106は、例えば、電力変換部108に電磁波に基づく信号を伝達させるための切換信号と、伝達される電磁波に基づく信号とを、通信判定部110に伝達する。
また、伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有すると判定しない場合には、電磁波判定部106は、例えば、伝達される電磁波に基づく信号を、通信判定部110に伝達する。
通信判定部110は、例えば、図10に示す第6の実施形態に係る通信判定部110と同様に、伝達される電磁波に基づく信号が通信に用いられる信号であるかを判定する。なお、通信判定部110における判定に係る処理は、上記に限られない。例えば、通信判定部110は、通信部114において通信に係る処理(通信動作)が行われているかを判定してもよい。
通信判定部110において電磁波に基づく信号が通信に用いられる信号であると判定された場合(、または、通信部114において通信に係る処理が行われていると判定された場合)には、通信判定部110は、例えば、通信部114に電磁波に基づく信号を伝達させるための切換信号と、伝達される電磁波に基づく信号とを、切り換え部112に伝達する。
また、通信判定部110において電磁波に基づく信号が通信に用いられる信号であると判定されず、電磁波判定部106から電力変換部108に電磁波に基づく信号を伝達させるための切換信号が伝達された場合(または、かつ通信部114において通信に係る処理が行われていると判定されない場合)には、通信判定部110は、例えば、電力変換部108に電磁波に基づく信号を伝達させるための切換信号と、伝達される電磁波に基づく信号とを、切り換え部112に伝達する。
また、通信判定部110において電磁波に基づく信号が通信に用いられる信号であると判定されず、電磁波判定部106から電力変換部108に電磁波に基づく信号を伝達させるための切換信号が伝達されていない場合(または、かつ通信部114において通信に係る処理が行われていると判定されない場合)には、通信判定部110は、例えば、伝達される電磁波に基づく信号をグランドラインを通して捨てる。なお、上記の場合、通信判定部110は、例えば、電磁波検出部102が備えるアンテナを介して電磁波を反射させてもよい。
切り換え部112は、例えば、図10に示す第6の実施形態に係る切り換え部112と同様に、電磁波判定部106から伝達される切換信号(電磁波判定部106における判定結果の一例)、または、通信判定部110から伝達される切換信号(通信判定部110における判定結果の一例)に基づいて、電力変換部108または通信部114に処理を行わせる。切り換え部112は、例えば図11の構成を有するが、第7の実施形態に係る切り換え部112の構成は、図11に示す構成に限られない。
。電力変換部108は、上記(2)の処理(変換処理)を主導的に行う役目を果たす。電力変換部108は、図1に示す第1の実施形態に係る電力変換部108と同様に、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するかの判定結果に基づいて、電磁波に基づく信号を電力に変換する。
通信部114は、外部装置との間における通信に係る処理を行う。ここで、通信部114としては、独立した通信デバイスが挙げられるが、通信部114の構成は、上記に限られない。例えば、本実施形態にっかある電磁波判定装置では、制御部(図示せず)が通信部114の一部または全部の役目を果たすことも可能である。
第7の実施形態に係る電磁波判定装置100Gは、例えば図13に示す構成によって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Gは、例えば図13に示す構成によって、例えば図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定装置100Aと同様に、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。また、電磁波判定装置100Gは、例えば図13に示す構成によって、電磁波に基づく信号の電力の変換と、電磁波に基づく信号を用いた通信とを切り換えることができる。
[7−2]第7の実施形態に係る電磁波判定装置の構成の変形例
なお、第7の実施形態に係る電磁波判定装置の構成は、図13に示す構成に限られない。例えば、第7の実施形態に係る電磁波判定装置は、上記第1の実施形態に係る電磁波判定装置の変形例と同様の変形例に係る構成をとることができる。
また、第7の実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、上記第6の実施形態に係る電磁波判定装置の変形例と同様の変形例に係る構成をとることができる。
[7−3]第7の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例
次に、第7の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例について説明する。以下では、第7の実施形態に係る電磁波判定装置が図13に示す構成を有する場合を例に挙げて、第7の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例について説明する。
図14は、第7の実施形態に係る電磁波判定装置100Gにおける処理の一例を示す流れ図である。ここで、図14に示すステップS504の処理が上記(1)の処理(電磁波判定処理)に該当し、図14に示すステップS512の処理が上記(2)の処理(変換処理)に該当する。
電磁波判定装置100Gは、図3のステップS100と同様に、電磁波が検出されたか否かを判定する(S500)。ステップS500において電磁波が検出されたと判定されない場合には、電磁波判定装置100Gは、処理を進めない。
また、ステップS500において電磁波が検出されたと判定された場合には、電磁波判定装置100Gは、例えば、電磁波に基づく信号を計測、解析する(S502)。
ステップS502の処理が行われると、電磁波判定装置100Gは、例えば、図3のステップS104と同様に、ステップS502の計測、解析の結果と、設定されている、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向のうちの、1または2以上とに基づいて、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であるか否かを判定する(S504)。ここで、ステップS504の処理は、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かの判定に該当する。
ステップS504において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定されない場合には、電磁波判定装置100Gは、例えば、後述するステップS510の処理を行う。
また、ステップS504において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定された場合には、電磁波判定装置100Gは、図12のステップS404と同様に、通信動作を行うか否かを判定する(S506)。
ステップS506において通信動作を行うと判定された場合には、電磁波判定装置100Gは、切り換え部112を通信部114に切り換え、通信に係る処理を行う(S508)。
ステップS508の処理が行われると、または、ステップS504において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定されない場合には、電磁波判定装置100Gは、例えば、図3のステップS110と同様に、一定時間が経過したか否かを判定する(S510)。
ステップS510において一定時間が経過したと判定されない場合には、電磁波判定装置100Gは、一定時間が経過したと判定されるまで処理を進めない。また、ステップS510において一定時間が経過したと判定された場合には、電磁波判定装置100Gは、ステップS500からの処理を繰り返す。
また、ステップS506において通信動作を行うと判定されない場合には、電磁波判定装置100Gは、例えば、切り換え部112を電力変換部108に切り換え、図3のステップS106と同様に、電磁波に基づく信号を電力に変換する(S512)。
また、ステップS512の処理が行われると、電磁波判定装置100Gは、図3のステップS110と同様に、一定時間が経過したか否かを判定する(S514)。
ステップS514において一定時間が経過したと判定されない場合には、電磁波判定装置100Gは、一定時間が経過したと判定されるまで処理を進めない。
また、ステップS514において一定時間が経過したと判定された場合には、電磁波判定装置100Gは、ステップS508と同様に、切り換え部112を通信部114に切り換え、通信に係る処理を行う(S516)。そして、電磁波判定装置100Gは、例えば、ステップS500からの処理を繰り返す。
電磁波判定装置100Gは、例えば図14に示す処理を行うことによって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Gは、例えば図14に示す処理を行うことによって、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。なお、第7の実施形態に係る電磁波判定装置における処理が、図14に示す例に限られないことは、言うまでもない。
[8]第8の実施形態に係る電磁波判定装置
[8−1]第8の実施形態に係る電磁波判定装置の構成例
図15は、第8の実施形態に係る電磁波判定装置100Hの構成の一例を示すブロック図である。電磁波判定装置100Hは、例えば、電磁波検出部102と、電波計測部104と、通信判定部110と、電波判定部106と、切り換え部112と、通信部114と、電力変換部108と、電力送信部116とを備える。つまり、図15に示す電磁波判定装置100Hは、図10に示す第6の実施形態に係る電磁波判定装置100Fの構成に加え、電力送信部116をさらに備えている。
また、電磁波判定装置100Hは、例えば、電磁波判定装置100H全体を制御する制御部(図示せず)や、ROM(図示せず)、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。電磁波判定装置100Hは、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
電磁波検出部102、電波計測部104、通信判定部110、電波判定部106、切り換え部112、通信部114、および電力変換部108それぞれは、図10に示す第6の実施形態に係る電磁波検出部102、電波計測部104、通信判定部110、電波判定部106、切り換え部112、通信部114、および電力変換部108それぞれと同様の機能、構成を有する。
電力送信部116は、電力変換部108において変換された直流信号または交流信号を、有線または無線で外部装置へ送信する。つまり、電磁波判定装置100Hは、電力送信部116を備えることによって、電源の役目を果たすことが可能となる。また、電磁波判定装置100Hは、電力送信部116を備えることによって、電磁波の送信源の役目を果たしうる。
なお、電力送信部116が外部装置へ送信する直流信号または交流信号(電力)は、電力変換部108において変換された直流信号または交流信号に限られない。例えば、電力送信部116は、電力変換部108において変換された直流信号または交流信号だけでなく、内部電源や外部電源から得られた電力に基づく直流信号または交流信号を、有線または無線で、センサーネットデバイスなどの外部装置へ送信してもよい。つまり、電力送信部116は、例えば、電磁波に基づく信号が変換された電力または電源から得られた電力を、外部装置へ送信することが可能である。
具体例を挙げると、例えば900[MHz]帯が通信に使用されていないときには、電力送信部116は、900[MHz]帯の交流信号を、電磁波としてセンサーネットデバイスなどの外部装置へ送信する(無線で送信する場合)。送信された電磁波の一部は、外部装置により受信されて電源として用いられ、また、外部装置により受信されなかった電磁波の一部は、例えば、電磁波検出部102により検出されて、電力変換部108により選択的に電力に変換される。また、電力送信部116は、電力変換部108により変換された直流信号または交流信号(電力)を、再度外部装置へ送信する。
第8の実施形態に係る電磁波判定装置100Hは、基本的に図10に示す第6の実施形態に係る電磁波判定装置100Fと同様の構成を有するので、例えば図15に示す構成によって、図10に示す第6の実施形態に係る電磁波判定装置100Fと同様に、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Hは、例えば図15に示す構成によって、例えば図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定装置100Aと同様に、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。
また、電磁波判定装置100Hは、例えば図15に示す構成によって、電磁波に基づく信号の電力の変換と、電磁波に基づく信号を用いた通信とを切り換えることができ、また、変換した電力を、有線または無線により外部装置へと送信することができる。よって、電磁波判定装置100Hは、例えば図15に示す構成によって、例えばセンサーネットデバイスなどの外部装置への給電を行うことができる。
[8−2]第8の実施形態に係る電磁波判定装置の構成の変形例
なお、第8の実施形態に係る電磁波判定装置の構成は、図15に示す構成に限られない。例えば、第8の実施形態に係る電磁波判定装置は、上記第6の実施形態に係る電磁波判定装置の変形例と同様の変形例に係る構成をとることができる。
[8−3]第8の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例
次に、第8の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例について説明する。以下では、第8の実施形態に係る電磁波判定装置が図15に示す構成を有する場合を例に挙げて、第8の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例について説明する。
図16は、第8の実施形態に係る電磁波判定装置100Hにおける処理の一例を示す流れ図である。ここで、図16に示すステップS612の処理が上記(1)の処理(電磁波判定処理)に該当し、図16に示すステップS614の処理が上記(2)の処理(変換処理)に該当する。
電磁波判定装置100Hは、図3のステップS100と同様に、電磁波が検出されたか否かを判定する(S600)。ステップS600において電磁波が検出されたと判定されない場合には、電磁波判定装置100Hは、処理を進めない。
また、ステップS600において電磁波が検出されたと判定された場合には、電磁波判定装置100Hは、例えば、電磁波に基づく信号を計測、解析する(S602)。
電磁波判定装置100Hは、図12のステップS404と同様に、通信動作を行うか否かを判定する(S604)。
ステップS604において通信動作を行うと判定された場合には、電磁波判定装置100Hは、切り換え部112を通信部114に切り換え、通信に係る処理を行う(S606)。
ステップS606の処理が行われると、電磁波判定装置100Hは、図3のステップS110と同様に、一定時間が経過したか否かを判定する(S608)。
ステップS608において一定時間が経過したと判定されない場合には、電磁波判定装置100Hは、一定時間が経過したと判定されるまで処理を進めない。また、ステップS608において一定時間が経過したと判定された場合には、電磁波判定装置100Hは、ステップS600からの処理を繰り返す。
また、ステップS604において通信動作を行うと判定されない場合には、電磁波判定装置100Hは、切り換え部112を電力変換部108に切り換える(S610)。
電磁波判定装置100Hは、例えば、図3のステップS104と同様に、ステップS602の計測、解析の結果と、設定されている、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向のうちの、1または2以上とに基づいて、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であるか否かを判定する(S612)。ここで、ステップS612の処理は、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かの判定に該当する。
また、ステップS612において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定された場合には、電磁波判定装置100Hは、例えば、切り換え部112を電力変換部108に切り換え、図3のステップS106と同様に、電磁波に基づく信号を電力に変換する(S614)。そして、電磁波判定装置100Hは、ステップS614において変換した電力(直流信号または交流信号)を、有線または無線で送信する(S616)。
ステップS612において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定されない場合、または、ステップS614、S616の処理が行われると、電磁波判定装置100Hは、図3のステップS110と同様に、一定時間が経過したか否かを判定する(S618)。
ステップS618において一定時間が経過したと判定されない場合には、電磁波判定装置100Hは、例えば、ステップS612からの処理を繰り返す。また、ステップS618において一定時間が経過したと判定された場合には、電磁波判定装置100Hは、ステップS606と同様に、切り換え部112を通信部114に切り換え、通信に係る処理を行う(S620)。そして、電磁波判定装置100Hは、例えば、ステップS600からの処理を繰り返す。
電磁波判定装置100Hは、例えば図16に示す処理を行うことによって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Hは、例えば図16に示す処理を行うことによって、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。なお、第8の実施形態に係る電磁波判定装置における処理は、図16に示す例に限られない。例えば、電磁波判定装置100Hは、図12に示す処理に基づく処理(例えば、図12に示すステップS412の処理の後に図16に示すステップS616の処理)を行うことも可能である。
[9]第9の実施形態に係る電磁波判定装置
[9−1]第9の実施形態に係る電磁波判定装置の構成例
図17は、第9の実施形態に係る電磁波判定装置100Iの構成の一例を示すブロック図である。電磁波判定装置100Iは、例えば、電磁波検出部102と、電波計測部104と、電波判定部106と、電磁波選択・分配部118と、切り換え部112A、112B、112C(以下では、総称して「切り換え部112」と示す場合がある。)と、電力変換部108A、108B、108C(以下では、総称して「電力変換部108」と示す場合がある。)と、通信部114A、114B、114C(以下では、総称して「通信部114」と示す場合がある。)とを備える。
また、電磁波判定装置100Iは、例えば、電磁波判定装置100I全体を制御する制御部(図示せず)や、ROM(図示せず)、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。電磁波判定装置100Iは、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
電磁波検出部102は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、電磁波を検出する。より具体的には、電磁波検出部102は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102と同様に、電磁波を受信し、受信した電磁波に基づく信号を電磁波計測部104に伝達する。
ここで、電磁波検出部102が備えるアンテナとしては、例えば、図1に示す広帯域アンテナや、図4に示す周波数可変アンテナ、図6に示す指向性可変アンテナが挙げられる。なお、図13では1つのアンテナを示しているが、第9の実施形態に係る電磁波検出部102は、例えば、複数のアンテナ(アレー素子)を備えるアレーアンテナであってもよい。また、第9の実施形態に係る電磁波検出部102は、図8や図9に示すように増幅器をさらに備えていてもよい。
電磁波計測部104は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波計測部104と同様に、伝達される電磁波に基づく信号に基づいて、本実施形態に係る電磁波判定処理における判定の対象となる電磁波の特性を計測する。また、電磁波検出部102が備えるアンテナが周波数可変アンテナや指向性可変アンテナである場合には、電磁波計測部104は、例えば、共振周波数や指向性を調整する制御信号を、電磁波検出部102に伝達してもよい。
電磁波判定部106は、上記(1)の処理(電磁波判定処理)を主導的に行う役目を果たす。電磁波判定部106は、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定部106と同様に、伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する。
伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有すると判定した場合には、電磁波判定部106は、例えば、判定結果を示す信号と、伝達される電磁波に基づく信号とを、電磁波選択・分配部118に伝達する。
切り換え部112A、112B、112Cと、電力変換部108A、108B、108Cと、通信部114A、114B、114Cとは、それぞれ図10に示す切り換え部112、電力変換部108、および通信部114と同様の機能、構成を有する。
電磁波選択・分配部118は、電磁波判定部106から伝達される判定結果を示す信号に基づいて、電力変換部108における伝達される電磁波に基づく信号の処理、および/または、通信部114における伝達される電磁波に基づく信号の処理を制御する。
より具体的には、電磁波選択・分配部118は、例えば電磁波判定部106において1または2以上の電磁波に基づく信号が検出された場合には、どの電磁波に基づく信号を電力に変換させ、どの電磁波に基づく信号を通信に使用するかを判定する。そして、電磁波選択・分配部118は、判定結果に基づいて、切り換え部112A、112B、112Cのうちの1または2以上に、切換信号と対応する電磁波に基づく信号とを伝達することによって、電力変換部108および/または通信部114に処理を行わせる。
つまり、第9の実施形態に係る電磁波判定装置100Iは、電磁波選択・分配部118を備えることによって、電磁波に基づく信号の電力への変換と、電磁波に基づく信号を用いた通信との両立を図ることが可能となる。
例えば電磁波判定部106において2.4[GHz]の電磁波に基づく信号と、5[GHz]の電磁波に基づく信号とが検出された場合を例に挙げると、電磁波選択・分配部118は、例えば所定の指標に基づいて、どちらの電磁波に基づく信号を電力に変換すべきかを判定する。ここで、上記所定の指標としては、例えば、通信に用いる周波数やチャネルなどの通信に係る指標の優先度を示す情報(データ)が挙げられる。上記所定の指標は、例えば、予め設定されたものであってもよいし、ユーザ操作などによって設定されたものであってもよい。
例えば、水の共振周波数である2.4[GHz]の優先度が、5[GHz]の優先度よりも高い場合には、電磁波選択・分配部118は、2.4[GHz]の電磁波に基づく信号を、電力に変換すべき信号であると判定する。そして、電磁波選択・分配部118は、2.4[GHz]の電磁波に基づく信号と、電力変換部108に処理を行わせるための切換信号とを、切り換え部112Aに伝達する。また、電磁波選択・分配部118は、5[GHz]の電磁波に基づく信号と、通信部114に処理を行わせるための切換信号とを、切り換え部112Bに伝達する。よって、上記の場合には、2.4[GHz]の電磁波に基づく信号が電力変換部108Aにより電力に変換され、5[GHz]の電磁波に基づく信号が通信部114Bに伝達されることから、電磁波判定装置100Iでは、電磁波に基づく信号の電力への変換と、電磁波に基づく信号を用いた通信との両立が図られる。
第9の実施形態に係る電磁波判定装置100Iは、例えば図17に示す構成によって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Iは、例えば図17に示す構成によって、例えば図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定装置100Aと同様に、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。また、電磁波判定装置100Iは、例えば図17に示す構成によって、電磁波に基づく信号の電力の変換と、電磁波に基づく信号を用いた通信との両立を図ることができる。
[9−2]第9の実施形態に係る電磁波判定装置の構成の変形例
なお、第9の実施形態に係る電磁波判定装置の構成は、図17に示す構成に限られない。例えば、第9の実施形態に係る電磁波判定装置は、上記第6の実施形態に係る電磁波判定装置の変形例と同様の変形例に係る構成をとることができる。
また、図17では、切り換え部112、電力変換部108、および通信部114の組を3つ備える構成を示したが、第9の実施形態に係る電磁波判定装置は、2または4以上の、切り換え部112、電力変換部108、および通信部114の組を備える構成であってもよい。
[9−3]第9の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例
次に、第9の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例について説明する。以下では、第9の実施形態に係る電磁波判定装置が図17に示す構成を有する場合を例に挙げて、第9の実施形態に係る電磁波判定装置における処理の一例について説明する。
図18は、第9の実施形態に係る電磁波判定装置100Iにおける処理の一例を示す流れ図である。ここで、図18に示すステップS704の処理が上記(1)の処理(電磁波判定処理)に該当し、図18に示すステップS708の処理が上記(2)の処理(変換処理)に該当する。
電磁波判定装置100Iは、図3のステップS100と同様に、電磁波が検出されたか否かを判定する(S700)。ステップS700において電磁波が検出されたと判定されない場合には、電磁波判定装置100Iは、処理を進めない。
また、ステップS700において電磁波が検出されたと判定された場合には、電磁波判定装置100Iは、例えば、電磁波に基づく信号を計測、解析する(S702)。
ステップS702の処理が行われると、電磁波判定装置100Iは、例えば、図3のステップS104と同様に、ステップS702の計測、解析の結果と、設定されている、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向のうちの、1または2以上とに基づいて、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であるか否かを判定する(S704)。ここで、ステップS704の処理は、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かの判定に該当する。
ステップS704において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定されない場合には、電磁波判定装置100Iは、例えば、後述するステップS710の処理を行う。
また、ステップS704において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定された場合には、電磁波判定装置100Iは、どの電磁波に基づく信号を通信に使い、どの電磁波に基づく信号を電力に変換するかを判定し、対応する電力変換部108と対応する通信部114とを選択する(S706)。
ステップS706の処理を行うと、電磁波判定装置100Iは、選択された通信部114で通信に係る処理を行い、および/または、選択された電力変換部で電磁波に基づく信号を電力に変換する(S708)。
ステップS708の処理を行うと、または、ステップS704において検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定されない場合には、電磁波判定装置100Iは、例えば、図3のステップS110と同様に、一定時間が経過したか否かを判定する(S710)。
ステップS710において一定時間が経過したと判定されない場合には、電磁波判定装置100Iは、一定時間が経過したと判定されるまで処理を進めない。
また、ステップS710において一定時間が経過したと判定された場合には、電磁波判定装置100Iは、例えば、ステップS700からの処理を繰り返す。
電磁波判定装置100Iは、例えば図18に示す処理を行うことによって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Iは、例えば図18に示す処理を行うことによって、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。また、例えば図18に示す処理を行うことによって、電磁波判定装置100Iは、電磁波に基づく信号の電力の変換と、電磁波に基づく信号を用いた通信との両立を図ることができる。なお、第9の実施形態に係る電磁波判定装置における処理が、図18に示す例に限られないことは、言うまでもない。
[10]第10の実施形態に係る電磁波判定装置
[10−1]第10の実施形態に係る電磁波判定装置の構成例
図19は、第10の実施形態に係る電磁波判定装置100Jの構成の一例を示すブロック図である。電磁波判定装置100Jは、例えば、電磁波検出部102と、電波計測部104と、電波判定部106と、電力変換部108と、発電部120と、電源制御部122とを備える。つまり、図19に示す電磁波判定装置100Jは、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定装置100Aの構成に加え、発電部120および電源制御部122を備えている。
また、電磁波判定装置100Jは、例えば、電磁波判定装置100J全体を制御する制御部(図示せず)や、ROM(図示せず)、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。電磁波判定装置100Jは、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
電磁波検出部102、電波計測部104、電波判定部106、および電力変換部108それぞれは、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波検出部102、電波計測部104、電波判定部106、および電力変換部108それぞれと同様の機能、構成を有する。
発電部120は、電磁波判定装置100Jが備える発電手段である。発電部120における発電は、例えば電源制御部122によって制御される。ここで、図19では、発電部120が、光発電を行う光発電部120Aと、モータなどの運動により発電を行う運動系発電部120Bと、温度差によって発電を行う温度差発電部120Cと、風力により発電を行う風力発電部120D、…を備える構成を示している。なお、発電部120の構成が、図19に示す例に限られないことは、言うまでもない。
電源制御部122は、例えば、電力変換部108における電磁波に基づく信号の電力への変換状態に基づいて、発電部120における発電量を制御する。例えば、電源制御部122は、電力変換部108において変換された電力量と、所定の閾値とを比較し、当該電力量が閾値以上の場合(または、当該電力量が閾値より大きい場合)には、発電部120における発電量を小さくする。また、電源制御部122は、例えば、電力変換部108において変換された電力量が所定の閾値より小さい場合(または、当該電力量が閾値以下の場合)には、発電部120における発電量を大きくする。
電源制御部122が例えば上記のような処理を行うことによって、電磁波判定装置100Jは、電力を安定して得ることが可能となる。よって、電磁波判定装置100Jは、例えば電源制御部122を備えることによって、安定した電源の役目を果たすことが可能となる。ここで、電源制御部122としては、MPUや各種処理回路などが挙げられる。また、電磁波判定装置100Jでは、制御部(図示せず)が電源制御部122の役目を果たしてもよい。
第10の実施形態に係る電磁波判定装置100Jは、例えば図19に示す構成によって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、電磁波判定装置100Jは、例えば図19に示す構成によって、例えば図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定装置100Aと同様に、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。
また、電磁波判定装置100Jは、例えば図19に示す構成によって、各種発電デバイスとの協調により、外部装置に対してより安定した電力の供給を図ることができ、当該外部装置の電源の一部または全部を供給することが可能となる。
[10−2]第10の実施形態に係る電磁波判定装置の構成の変形例
なお、第10の実施形態に係る電磁波判定装置の構成は、図19に示す構成に限られない。例えば、第10の実施形態に係る電磁波判定装置は、上記第1の実施形態に係る電磁波判定装置の変形例と同様の変形例に係る構成をとることができる。
また、第10の実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、発電部120、および/または、電源制御部122を備えない構成をとることも可能である。上記の構成であっても、第10の実施形態の変形例に係る電磁波判定装置は、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行うことが可能であり、また、発電部120、電源制御部122と同様の機能を有する外部装置によって制御された発電が行われることによって、安定した電力を得ることが可能となる。
また、図19では、図1に示す第1の実施形態に係る電磁波判定装置100Aの構成に加えて発電部120および電源制御部122をさらに備える構成を示したが、第10の実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、上述した第2の実施形態に係る電磁波判定装置〜第9の実施形態に係る電磁波判定装置(変形例も含む)の構成に加えて発電部120および電源制御部122をさらに備える構成をとってもよい。
[11]本実施形態に係る電磁波判定装置における他の処理
本実施形態に係る電磁波判定装置における処理は、上述した第1の実施形態に係る電磁波判定装置〜第10の実施形態に係る電磁波判定装置において示した処理に限られない。例えば、本実施形態に係る電磁波判定装置が、上記(1)の処理(電磁波判定処理)に係る情報を検出することが可能なセンサや、上記(1)の処理(電磁波判定処理)に係る情報を検出することが可能なシステムを構成するデバイスを備えている場合には、当該センサやデバイスにより検出された情報(データ)に基づいて、処理を行うことも可能である。
[11−1]第1の例
図20は、本実施形態に係る電磁波判定装置における他の処理の第1の例を説明するための流れ図である。ここで、図20は、本実施形態に係る電磁波判定装置が、人体の年齢の判定に係る情報(例えば、容姿・皮膚の画像、発汗成分、体臭などを示す情報)を得ることが可能なセンサを備えている場合における処理の一例を示している。ここで、図20に示すステップS806の処理が上記(1)の処理(電磁波判定処理)に該当し、図20に示すステップS808の処理が上記(2)の処理(変換処理)に該当する。
本実施形態に係る電磁波判定装置は、図1のステップS100と同様に、電磁波が検出されたか否かを判定する(S800)。ステップS800において電磁波が検出されたと判定されない場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、処理を進めない。
また、ステップS800において電磁波が検出されたと判定された場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、電磁波に基づく信号を計測、解析する(S802)。
また、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、人体の年齢の判定に係る情報(例えば、容姿・皮膚の画像、発汗成分、体臭などを示す情報)を得ることが可能なセンサによって、年齢を計測する(S804)。ここで、ステップS804において年齢を計測する対象としては、本実施形態に係る電磁波判定装置のユーザが挙げられるが、ステップS804において年齢を計測する対象は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る電磁波判定装置は、上記センサの検出範囲に存在する複数の人体の年齢を計測してもよい。
なお、図20では、ステップS802の処理が行われた後に、ステップS804の処理が行われる例を示しているが、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS802の処理と、ステップS804の処理とを独立に行うことが可能である。よって、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS804の処理の後に、ステップS802の処理を行ってもよいし、ステップS802の処理と、ステップS804の処理とを同期して行ってもよい。
本実施形態に係る電磁波判定装置は、ステップS802の計測、解析の結果と、ステップS804の計測の結果と、設定されている、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向のうちの、1または2以上とに基づいて、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であるか否かを判定する(S806)。本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS804において計測された年齢に基づいて、指標を設定し、図1のステップ104と同様に、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であるか否かを判定する。ここで、ステップS806の処理は、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かの判定に該当する。
ステップS806において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定されない場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS800からの処理を繰り返す。
また、ステップS806において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定された場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、図1のステップS106と同様に、電磁波に基づく信号を電力に変換する(S808)。
本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、例えば、図1のステップS108と同様に、電磁波に基づく信号の電力への変換を続けるか否かを判定する(S810)。
ステップS810において電磁波に基づく信号の電力への変換を続けると判定される場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、ステップS808からの処理を繰り返す。
また、ステップS810において電磁波に基づく信号の電力への変換を続けると判定されない場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS800からの処理を繰り返す。
本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば図20に示す処理を行うことによって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば図20に示す処理を行うことによって、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。なお、本実施形態に係る電磁波判定装置における第1の例に係る他の処理は、図20に示す例に限られない。例えば、本実施形態に係る電磁波判定装置は、上述した第1の実施形態に係る電磁波判定装置〜第10の実施形態に係る電磁波判定装置において示した処理において、さらに計測された年齢に基づく処理を行うことが可能である。
[11−2]第2の例
図21は、本実施形態に係る電磁波判定装置における他の処理の第2の例を説明するための流れ図である。ここで、図21は、本実施形態に係る電磁波判定装置が、人体との距離の判定に係る情報を得ることが可能なセンサ(例えば、赤外線センサ、静電容量センサ、温度センサなど)を備えている場合における処理の一例を示している。ここで、図21に示すステップS906の処理が上記(1)の処理(電磁波判定処理)に該当し、図21に示すステップS908の処理が上記(2)の処理(変換処理)に該当する。
本実施形態に係る電磁波判定装置は、図1のステップS100と同様に、電磁波が検出されたか否かを判定する(S900)。ステップS900において電磁波が検出されたと判定されない場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、処理を進めない。
また、ステップS900において電磁波が検出されたと判定された場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、電磁波に基づく信号を計測、解析する(S902)。
また、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、人体との距離の判定に係る情報を得ることが可能なセンサ(例えば、赤外線センサ、静電容量センサ、温度センサなど)によって、人体との距離を計測する(S904)。ここで、ステップS904において距離を計測する対象としては、本実施形態に係る電磁波判定装置のユーザが挙げられるが、ステップS904において距離を計測する対象は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る電磁波判定装置は、上記センサの検出範囲に存在する複数の人体との距離を計測してもよい。
なお、図21では、ステップS902の処理が行われた後に、ステップS904の処理が行われる例を示しているが、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS902の処理と、ステップS904の処理とを独立に行うことが可能である。よって、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS904の処理の後に、ステップS902の処理を行ってもよいし、ステップS902の処理と、ステップS904の処理とを同期して行ってもよい。
本実施形態に係る電磁波判定装置は、ステップS902の計測、解析の結果と、ステップS904の計測の結果と、設定されている、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向のうちの、1または2以上とに基づいて、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であるか否かを判定する(S906)。本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS904において計測された距離に基づいて、指標を設定し、図1のステップ104と同様に、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であるか否かを判定する。ここで、ステップS906の処理は、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かの判定に該当する。
ステップS906において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定されない場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS900からの処理を繰り返す。
また、ステップS906において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定された場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、図1のステップS106と同様に、電磁波に基づく信号を電力に変換する(S908)。
本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、例えば、図1のステップS108と同様に、電磁波に基づく信号の電力への変換を続けるか否かを判定する(S910)。
ステップS910において電磁波に基づく信号の電力への変換を続けると判定される場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、ステップS908からの処理を繰り返す。
また、ステップS910において電磁波に基づく信号の電力への変換を続けると判定されない場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS900からの処理を繰り返す。
本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば図21に示す処理を行うことによって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば図21に示す処理を行うことによって、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。なお、本実施形態に係る電磁波判定装置における第2の例に係る他の処理は、図21に示す例に限られない。例えば、本実施形態に係る電磁波判定装置は、上述した第1の実施形態に係る電磁波判定装置〜第10の実施形態に係る電磁波判定装置において示した処理において、さらに計測された人体との距離に基づく処理を行うことが可能である。
[11−3]第3の例
図22は、本実施形態に係る電磁波判定装置における他の処理の第3の例を説明するための流れ図である。ここで、図22は、本実施形態に係る電磁波判定装置が、位置情報を得ることが可能なセンサ(例えば、GPSモジュールや、WLANモジュールなど)、および電磁波の送信源の位置情報を得ることが可能なシステムを構成するデバイス(例えば、GPSモジュールや、WLAN Place engineに係るモジュール、ケータイ位置情報システムに係るモジュールなど)を備えている場合における処理の一例を示している。ここで、図22に示すステップS1006の処理が上記(1)の処理(電磁波判定処理)に該当し、図22に示すステップS1008の処理が上記(2)の処理(変換処理)に該当する。
本実施形態に係る電磁波判定装置は、図1のステップS100と同様に、電磁波が検出されたか否かを判定する(S1000)。ステップS1000において電磁波が検出されたと判定されない場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、処理を進めない。
また、ステップS1000において電磁波が検出されたと判定された場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、電磁波に基づく信号を計測、解析する(S1002)。
また、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、位置情報を得ることが可能なセンサ(例えば、GPSモジュールや、WLANモジュールなど)によって自装置の位置を特定し、電磁波の送信源の位置情報を得ることが可能なシステムを構成するデバイス(例えば、GPSモジュールや、WLAN Place engineに係るモジュール、ケータイ位置情報システムに係るモジュールなど)によって電磁波の送信源を特定することによって、電磁波の送信源との距離を計測する(S1004)。
なお、図22では、ステップS1002の処理が行われた後に、ステップS1004の処理が行われる例を示しているが、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS1002の処理と、ステップS1004の処理とを独立に行うことが可能である。よって、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS1004の処理の後に、ステップS1002の処理を行ってもよいし、ステップS1002の処理と、ステップS1004の処理とを同期して行ってもよい。
本実施形態に係る電磁波判定装置は、ステップS1002の計測、解析の結果と、ステップS1004の計測の結果と、設定されている、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向のうちの、1または2以上とに基づいて、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であるか否かを判定する(S1006)。本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS1004において計測された電磁波の送信源との距離に基づいて、指標を設定し、図1のステップ104と同様に、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であるか否かを判定する。ここで、ステップS1006の処理は、電磁波に基づく信号が所定の特性を有するか否かの判定に該当する。
ステップS1006において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定されない場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS1000からの処理を繰り返す。
また、ステップS1006において、検出された電磁波が電力に変換すべき電磁波であると判定された場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、図1のステップS106と同様に、電磁波に基づく信号を電力に変換する(S1008)。
本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、例えば、図1のステップS108と同様に、電磁波に基づく信号の電力への変換を続けるか否かを判定する(S1010)。
ステップS1010において電磁波に基づく信号の電力への変換を続けると判定される場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、ステップS1008からの処理を繰り返す。
また、ステップS1010において電磁波に基づく信号の電力への変換を続けると判定されない場合には、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば、ステップS1000からの処理を繰り返す。
本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば図22に示す処理を行うことによって、上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)を行う。したがって、本実施形態に係る電磁波判定装置は、例えば図22に示す処理を行うことによって、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を行い、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。なお、本実施形態に係る電磁波判定装置における第3の例に係る他の処理は、図22に示す例に限られない。例えば、本実施形態に係る電磁波判定装置は、上述した第1の実施形態に係る電磁波判定装置〜第10の実施形態に係る電磁波判定装置において示した処理において、さらに計測された電磁波の送信源との距離に基づく処理を行うことが可能である。
以上、本実施形態として電磁波判定装置を挙げて説明したが、本実施形態は、かかる形態に限られない。例えば、本実施形態は、アンテナ同軸端子などのアンテナにより受信された電波に基づく信号が伝達されうる端子に接続可能なデバイスや、携帯電話やスマートフォンなどの通信装置、PC(Personal Computer)などのコンピュータ、タブレット型の装置、映像/音楽再生装置(または映像/音楽記録再生装置)、ゲーム機、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置など、様々な電子機器に適用することができる。また、本実施形態は、例えば、腕時計やベルト、シャツ、帽子、ネックレス、コルセットなどのような衣類やアクセサリなどに、ウェアラブルデバイス(例えば、プリンテッドエレクトロニクスなどで形成される)として組み込まれていてもよい。また、本実施形態は、例えば、家具や、住宅の設備、車両、航空機、遊具、静寂が要求される場所(例えば、電車やバスなどの車内や、コンサートホール、美術館、博物館、プラネタリウム、教育現場、映画館など)に設置される設備などの物品設備に適用することが可能である。さらに、本実施形態は、例えば、道路や、ガードレール、電柱などのインフラに係る設備に、埋め込まれたり付されたりしてもよい。
(本実施形態に係るプログラム)
コンピュータを、本実施形態に係る電磁波判定装置として機能させるためのプログラム(例えば、“上記(1)の処理(電磁波判定処理)”や、“上記(1)の処理(電磁波判定処理)および上記(2)の処理(変換処理)”など、本実施形態に係る電磁波判定方法に係る処理や、本実施形態に係る電波電力回収方法に係る処理を実行することが可能なプログラム)が、コンピュータにおいて実行されることによって、電磁波に基づく信号の選択的な電力の変換を実現させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、コンピュータを、本実施形態に係る電磁波判定装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本実施形態は、さらに、上記プログラムを記憶させた記録媒体も併せて提供することができる。
上述した構成は、本実施形態の一例を示すものであり、当然に、本開示の技術的範囲に属するものである。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する電磁波判定部を備える、電磁波判定装置。
(2)
前記電磁波判定部は、前記電磁波に基づく信号から計測される、電磁波の周波数帯域特性、電磁波の強度、電磁波の波形、電磁波の到来方向のうちの、1または2以上に基づいて、前記電磁波に基づく信号が前記所定の特性を有するかを判定する、(1)に記載の電磁波判定装置。
(3)
前記電磁波判定部は、計測される前記電磁波の周波数帯域特性が、設定される周波数に対応する場合に、前記電磁波に基づく信号が前記所定の特性を有すると判定する、(2)に記載の電磁波判定装置。
(4)
前記設定される周波数は、比吸収率の観点から人体への被ばく量が制限される周波数、人体の所定の部位で共振する周波数、通信に用いられていない周波数、取得されたユーザ情報に基づく周波数、前記電磁波の送信源との間の距離に基づく周波数、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する周波数、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する周波数のうちの、1または2以上である、(3)に記載の電磁波判定装置。
(5)
前記電磁波判定部は、計測される前記電磁波の強度が、設定される強度に対応する場合に、前記電磁波に基づく信号が前記所定の特性を有すると判定する、(2)〜(4)のいずれか1項に記載の電磁波判定装置。
(6)
前記設定される強度は、取得されたユーザ情報に基づく強度、前記電磁波の送信源との間の距離に基づく強度、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する強度、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する強度のうちの、1または2以上である、(5)に記載の電磁波判定装置。
(7)
前記電磁波判定部は、計測される前記電磁波の波形が、設定される波形に対応する場合に、前記電磁波に基づく信号が前記所定の特性を有すると判定する、(2)〜(6)のいずれか1項に記載の電磁波判定装置。
(8)
前記設定される波形は、変調復調方式に基づく波形、所定の高調波成分を含むパルス波形、デューティサイクルが所定以上の波形、取得されたユーザ情報に基づく波形、前記電磁波の送信源との間の距離に基づく波形、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する波形、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する波形のうちの、1または2以上である、(7)に記載の電磁波判定装置。
(9)
前記電磁波判定部は、計測される前記電磁波の到来方向が、設定される到来方向に対応する場合に、前記電磁波に基づく信号が前記所定の特性を有すると判定する、(2)〜(8)のいずれか1項に記載の電磁波判定装置。
(10)
前記設定される到来方向は、前記電磁波の送信源との間に遮蔽物がない方向、取得されたユーザ情報に基づく方向、前記電磁波の送信源との間の距離に基づく方向、電子機器の誤動作を引き起こす可能性を有する方向、静寂が要求される基準環境における静寂を妨害する可能性を有する方向のうちの、1または2以上である、(9)に記載の電磁波判定装置。
(11)
前記電磁波判定部は、計測される前記電磁波の到来方向が、前記電磁波の送信源から所定の反射回数以内で伝搬されたときの伝搬方向である場合、または、前記電磁波の送信源から所定の反射回数より少ない反射回数で伝搬されたときの伝搬方向である場合に、前記電磁波に基づく信号が前記所定の特性を有すると判定する、(2)〜(10)のいずれか1項に記載の電磁波判定装置。
(12)
前記電磁波に基づく信号から、前記電磁波の周波数帯域特性、前記電磁波の強度、前記電磁波の波形、前記電磁波の到来方向のうちの1または2以上を計測する電磁波計測部をさらに備え、
前記電磁波判定部は、前記電磁波計測部により計測された、前記電磁波の周波数帯域特性、前記電磁波の強度、前記電磁波の波形、前記電磁波の到来方向のうちの、1または2以上に基づいて、前記電磁波に基づく信号が前記所定の特性を有するかを判定する、(2)〜(11)のいずれか1項に記載の電磁波判定装置。
(13)
前記電磁波に基づく信号が前記所定の特性を有するかの判定結果に基づいて、前記電磁波に基づく信号を電力に変換する電力変換部をさらに備える、(1)〜(12)のいずれか1項に記載の電磁波判定装置。
(14)
外部装置との間における通信に係る処理を行う通信部と、
前記電磁波に基づく信号が通信に用いられる信号であるかを判定する通信判定部と、
前記電磁波判定部における判定結果、または、前記通信判定部における判定結果に基づいて、前記電力変換部または前記通信部に処理を行わせる切り換え部と、
をさらに備える、(13)に記載の電磁波判定装置。
(15)
前記電磁波に基づく信号が変換された電力または電源から得られた電力を、外部装置へ送信する電力送信部をさらに備える、(13)、または(14)に記載の電磁波判定装置。
(16)
電磁波を検出する電磁波検出部をさらに備え、
前記電磁波判定部は、前記電磁波検出部において検出された電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する、(1)〜(15)のいずれか1項に記載の電磁波判定装置。
(17)
前記電磁波検出部は、所定の範囲の帯域の電磁波を受信するアンテナを備える、(16)に記載の電磁波判定装置。
(18)
前記電磁波検出部は、前記アンテナが受信可能な帯域の電磁波に基づく信号を増幅する増幅器をさらに備える、(17)に記載の電磁波判定装置。
(19)
前記電磁波検出部は、共振周波数が可変する周波数可変アンテナを備える、(16)に記載の電磁波判定装置。
(20)
前記電磁波検出部は、前記周波数可変アンテナにおける共振周波数の信号を増幅する増幅器をさらに備える、(19)に記載の電磁波判定装置。
(21)
前記電磁波検出部は、電磁波を検出する指向性が可変する可変指向性アンテナを備える、(16)に記載の電磁波判定装置。
(22)
伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する電磁波判定部を備える、電子機器。
(23)
伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定するステップと、
前記電磁波に基づく信号が前記所定の特性を有するかの判定結果に基づいて、前記電磁波に基づく信号を電力に変換するステップと、
を有する、電磁波電力回収方法。
(24)
伝達される電磁波に基づく信号が、電力に変換させる対象となる所定の特性を有するかを判定する機能を、コンピュータに実現させるためのプログラム。