JP2014086754A - 管理ノードおよび無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】無線通信システムにおいて、各ノードの通信状況に応じた、良好な通信環境を提供する。
【解決手段】2以上のノードによって構成される無線通信システムは、当該無線通信システムを管理する管理ノードを備える。管理ノードは、無線通信システムにおけるノード間の通信状態において条件が成立したと判断した場合に、無線通信システム内のノードに、通信状態に関連付けられた通信のパターンで通信する指示を出力する。
【選択図】図19
【解決手段】2以上のノードによって構成される無線通信システムは、当該無線通信システムを管理する管理ノードを備える。管理ノードは、無線通信システムにおけるノード間の通信状態において条件が成立したと判断した場合に、無線通信システム内のノードに、通信状態に関連付けられた通信のパターンで通信する指示を出力する。
【選択図】図19
Description
本発明は、管理ノードおよび無線通信システムに関し、特に、2以上のノードによって構成される無線通信システムを構成する管理ノード、および、そのような無線通信システムに関する。
従来、無線通信システムは、移動端末における通信等、幅広い範囲で採用されている。このようなシステムの一例として、宅内の省電力のために複数の消費電力測定器(以下、「タップ」とも称する)と、複数の消費電力測定器を制御するための制御装置とを含む通信システムが知られている。このような通信システムには、一般的に近距離無線通信の通信方式が採用される。通信方式の一例としては、ZigBee(登録商標)が挙げられる。
ZigBee(登録商標)のネットワークに存在するノードは、コーディネータと、ルータと、エンドデバイスとに分けられる。コーディネータは、ネットワークの中に必ず1台存在し、ネットワークの外部へデータを流したり受け取ったり、またネットワークの管理機能を持つノードである。管理機能としては、ネットワークの立ち上げ、デバイスの加入/離脱/再加入、論理ネットワークアドレスの割り振り、ルーティング、ルーティングの保守、セキュリティレベルの設定等が挙げられる。ルータとは、複数段数に渡ってデータの転送を行うマルチホッピングにおいて、効率よく安定して目的のノードにデータが届くように、通信を制御するノードである。エンドデバイスは、ネットワークの末端に位置するノードである。エンドデバイスは、データの転送は行なわない。
ZigBee(登録商標)は、コーディネータを頂点とするツリー型のネットワークを構築する。なお、ZigBee(登録商標)では、コーディネータおよびルータから離れた位置にあり受信信号強度が低いエンドデバイスは、ネットワークに参加することが出来ない。
このような無線通信ネットワークの構築に関し、種々の技術が提案されている。たとえば、特許文献1(特開2010−035068号公報)は、複数の基地局の無線端末から構成される無線ネットワークシステムにおいて、無線端末の通信制御部が、親局と子局の間の通信品質を測定し、収集し、そして、収集した通信品質から最適な通信経路を選択する技術を開示する。
しかしながら、従来の技術では、通信経路の再構築は、ユーザからの指示を待って行なわれていた。これにより、ネットワークにおける通信状態が悪化しても、再構築が行なわれない場合があった。
このため、従来の技術では、無線通信システムにおいて、当該システムを構成する各ノードにおける通信状態に応じた、良好な通信環境を提供することができない場合があった。
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、無線通信システムにおいて、各ノードの通信状況に応じた、良好な通信環境を提供することである。
ある局面に従った管理ノードは、2以上のノードによって構成される無線通信システムを管理する管理ノードであって、無線通信システムにおけるノード間の通信状態を取得する取得手段と、無線通信システムにおいて、通信状態についての条件であって、当該無線通信システム内のノード間の通信態様を変更するための条件を記憶する条件記憶手段と、無線通信システムにおけるノード間の通信状態に関連付けて、当該無線通信システムにおけるノード間の通信のパターンを記憶するパターン記憶手段と、無線通信システム内の各ノードの通信状態を取得する取得手段と、取得手段が取得した各ノードの通信状態に基づいて、条件が成立したか否かを判断する判断手段とを備え、判断手段は、条件が成立したと判断した場合に、無線通信システム内のノードに、取得手段が取得した通信状態に関連付けられた通信のパターンで通信する指示を出力する。
好ましくは、無線通信システム内の他のノードにデータの転送を行なう中継ノードごとに、当該中継ノードと直接通信するノードとによって構成されるグループを設定する設定手段をさらに備え、条件は、グループごとの通信態様についての条件である。
好ましくは、条件記憶手段は、無線通信システム内の通信についての2以上のセキュリティレベルごとに、条件を記憶し、判断手段は、セキュリティレベルの入力を受け付け、入力されたセキュリティレベルに応じた条件が成立したか否かを判断する。
好ましくは、判断手段は、条件が成立したと判断した場合であって、パターン記憶手段に通信状態に関連付けられた通信のパターンが記憶されていない場合には、無線通信システム内のノードにネットワークの再構築の指示を出力し、当該再構築後の通信のパターンを通信状態に関連付けてパターン記憶手段に記憶する。
さらに好ましくは、パターン記憶手段は、セキュリティレベルが高くなるほど多くのパターンを記憶する。
さらに好ましくは、判断手段は、セキュリティレベルが高くなるほど、条件が成立したと判断してから短い時間で、指示を出力する。
別の局面に従えば、2以上のノードによって構成される無線通信システムを管理する管理ノードのコンピュータを制御する方法が提供される。当該方法は、コンピュータに、無線通信システムにおけるノード間の通信状態を取得するステップと、無線通信システムにおいて、通信状態についての条件であって、当該無線通信システム内のノード間の通信態様を変更するための条件を記憶するステップと、無線通信システムにおけるノード間の通信状態に関連付けて、当該無線通信システムにおけるノード間の通信のパターンを記憶するステップと、無線通信システム内の各ノードの通信状態を取得するステップと、取得した各ノードの通信状態に基づいて、条件が成立したか否かを判断するステップとを含む。判断するステップは、条件が成立したと判断した場合に、無線通信システム内のノードに、取得手段が取得した通信状態に関連付けられた通信のパターンで通信する指示を出力することを含む。
さらに別の局面に従えば、2以上のノードによって構成される無線通信システムを管理する管理ノードのコンピュータによって実行されるプログラムが提供される。当該プログラムは、コンピュータに、無線通信システムにおけるノード間の通信状態を取得するステップと、無線通信システムにおいて、通信状態についての条件であって、当該無線通信システム内のノード間の通信態様を変更するための条件を記憶するステップと、無線通信システムにおけるノード間の通信状態に関連付けて、当該無線通信システムにおけるノード間の通信のパターンを記憶するステップと、無線通信システム内の各ノードの通信状態を取得するステップと、取得した各ノードの通信状態に基づいて、条件が成立したか否かを判断するステップとを実行させる。判断するステップは、条件が成立したと判断した場合に、無線通信システム内のノードに、取得手段が取得した通信状態に関連付けられた通信のパターンで通信する指示を出力することを含む。
他の局面に従った無線通信システムは、2以上のノードによって構成される無線通信システムであって、2以上のノードは、無線通信システムを管理する管理ノードを含み、管理ノードは、無線通信システムにおけるノード間の通信状態を取得する取得手段と、無線通信システムにおいて、通信状態についての条件であって、当該無線通信システム内のノード間の通信態様を変更するための条件を記憶する条件記憶手段と、無線通信システムにおけるノード間の通信状態に関連付けて、当該無線通信システムにおけるノード間の通信のパターンを記憶するパターン記憶手段と、無線通信システム内の各ノードの通信状態を取得する取得手段と、取得手段が取得した各ノードの通信状態に基づいて、条件が成立したか否かを判断する判断手段とを含み、判断手段は、条件が成立したと判断した場合に、無線通信システム内のノードに、取得手段が取得した通信状態に関連付けられた通信のパターンで通信する指示を出力する。
ある局面によれば、各ノードの通信状態に基づいて、当該通信状態について予め定められた条件が成立したと判断されると、無線通信システムにおけるネットワークの再構築が行なわれる。
これにより、上記条件が成立することによりネットワークの再構築が実行される。したがって、無線通信システムにおいて、各ノードの通信状況に応じた、良好な通信環境を提供できる。
以下、図面を参照しつつ、中継ノードおよび当該中継ノードを含む無線通信システムの実施の形態を含むネットワークについて説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[第1の実施の形態]
<A.ネットワークの概要>
図1は、本発明の実施の形態に係るネットワークの概略構成を示した図である。図1を参照して、ネットワークZは、低速無線通信ネットワーク(主に、ZigBee(登録商標)を想定)を示す。ネットワークEは、高速通信ネットワーク(主に、Ethernet(登録商標)やWiFi(登録商標)を想定)を示す。本実施の形態において、無線通信システムとは、たとえば、低速無線通信ネットワークを構成するハードウェア要素の少なくとも一部を意味する。
<A.ネットワークの概要>
図1は、本発明の実施の形態に係るネットワークの概略構成を示した図である。図1を参照して、ネットワークZは、低速無線通信ネットワーク(主に、ZigBee(登録商標)を想定)を示す。ネットワークEは、高速通信ネットワーク(主に、Ethernet(登録商標)やWiFi(登録商標)を想定)を示す。本実施の形態において、無線通信システムとは、たとえば、低速無線通信ネットワークを構成するハードウェア要素の少なくとも一部を意味する。
ネットワークZは、HTTP(HyperText Transfer Protocol)サーバ機能を有するモニタ1001と、ブロードバンドルータ1002と、パーソナルコンピュータ1003と、複数のタップ1004a,1004b,1004cと、複数の家電機器(エアーコンディショナ1005,冷蔵庫1006,テレビ1007など)と、タブレット端末1008とを備える。
エアーコンディショナ1005の電源プラグ1051は、タップ1004aのソケットに差し込まれている。同様に、冷蔵庫1006の電源プラグ1061は、タップ1004bのソケットに差し込まれている。また、テレビ1007の電源プラグ1071は、タップ1004cのソケットに差し込まれている。
タップ1004a、1004b、1004cは、それぞれ、宅内に設置されたコンセント1015,1016,1017に取り付けられている。これにより、タップ1004a,1004b、1004cは、給電される。
タップ1004a、1004b、1004cは、各々に接続される各家電の消費電力を測定する消費電力測定器である。たとえば、タップ1004aは、エアーコンディショナ1005の消費電力を測定する。タップ1004a、1004b、1004cの各々は、測定した消費電力をモニタ1001に送信する。なお、以下では、説明の便宜上、タップ1004a,1004b,1004cを区別することなく表す場合には、「タップ1004」と表記する。
モニタ1001および複数のタップ1004の各々は、低速無線通信モジュールを備える。また、モニタ1001と複数のタップ1004とにより、低速無線通信ネットワークZ(以下、単に「ネットワークZ」とも称する)を構成している。モニタ1001は、Ethernet(登録商標)によりブロードバンドルータ1002に接続されている。モニタ1001は、ネットワークZのゲートウェイとして機能する。モニタ1001は、複数のタップ1004と低速度で無線通信する。
ブロードバンドルータ1002は、インターネットに接続されていてもよい。パーソナルコンピュータ1003は、Ethernet(登録商標)により、ブロードバンドルータ1002に接続される。なお、パーソナルコンピュータ1003は、WiFi(登録商標)により、ブロードバンドルータ1002に接続されてもよい。
パーソナルコンピュータ1003は、ブラウザ(HTTPクライアント)が動作する一般的なパソコンである。パーソナルコンピュータ1003は、パーソナルコンピュータ1003のブラウザを経由してモニタ1001のHTTPサーバと通信する。このようにして、パーソナルコンピュータ1003は、モニタ1001のさまざまな設定を行なうことができる。このHTTPサーバとHTTPクライアントの働きによって、貧弱な入力装置しか持たないモニタ1001でも、複雑な設定を行なうことができる。
タブレット端末1008は、ブロードバンドルータ1002を介して、モニタ1001と通信する。タブレット端末1008は、WiFi(登録商標)により、ブロードバンドルータ1002に接続される。なお、タブレット端末1008は、Ethernet(登録商標)により、ブロードバンドルータ1002に接続されてもよい。
タブレット端末1008は、消費電力に関する各種の表示を行なうことができる。タブレット端末1008は、たとえば、ネットワークZにおける消費電力を表示できる。また、タブレット端末1008は、たとえば、ユーザによって選択された家電の消費電力を表示できる。
以下では、ネットワークZとして、家電向けの短距離無線通信規格の一つであるZigBee(登録商標)を用いた例について説明する。なお、ZigBee(登録商標)は、Blootooth(登録商標)よりも低速かつ伝送距離も短いが、省電力かつ低コストという利点がある。
<B.モニタ1001の構成>
図2は、モニタ1001の外観を表した図である。図2(A)は、モニタ1001の斜視図である。図2(B)は、モニタ1001の側面図である。図2(C)は、モニタ1001の他の側面の要部拡大図である。
図2は、モニタ1001の外観を表した図である。図2(A)は、モニタ1001の斜視図である。図2(B)は、モニタ1001の側面図である。図2(C)は、モニタ1001の他の側面の要部拡大図である。
図2(A)を参照して、モニタ1001は、発光部1103と、アンテナ1107とを備える。発光部1103は、モニタ1001の動作状態等を表示するための3つのLED(Light Emitting Diode)1103a,1103b,1103cにより構成される。
LED1103aは、モニタ1001の電源がオン・オフの状態を示すための発光素子(電源LED)である。LED1103bは、タップ1004との通信状態を表示するための発光素子(タップLED)である。LED1103cは、ブロードバンドルータ1002との通信状態を表示するための発光素子(ルータLED)である。
アンテナ1107は、モニタ1001が各タップ1004a,1004b,1004cと通信するために用いられる。
図2(B)を参照して、モニタ1001は、発光部1103が設けられた表面とは反対側の表面に、ペアリングボタン1108をさらに備える。ペアリングボタン1108は、モニタ1001をペアリング許可状態に遷移させるためのボタンである。
図2(C)を参照して、モニタ1001は、発光部1103が設けられた表面およびペアリングボタン1108が設けられた表面とは異なる表面に、スライドスイッチ1109をさらに備える。スライドスイッチ1109は、ユーザの操作によりスライドする。スライドスイッチ1109は、ペアリング位置、ノーマル位置、およびリーブ位置のうちのいずれか1つの位置をとることができる。スライドスイッチ1109は、ペアリング(ネットワークへの参加)を行なう際、リーブ(ネットワークからの離脱)を行なう際に用いられる。スライドスイッチ1109は、通常の使用時にはノーマル位置に設定される。
図3は、モニタ1001のブロック図である。図3を参照して、モニタ1001は、制御部1101と、発光部1103と、高速通信インターフェイス部1104と、電源部1105と、無線RF(Radio Frequency)内蔵通信コントローラ部1106と、アンテナ1107と、ペアリングボタン1108と、スライドスイッチ1109と、図示しないリセットスイッチとを備える。
無線RF内蔵通信コントローラ部1106は、CPU(Central Processing Unit)1161と、ROM(Read Only Memory)1162と、RAM(Random Access Memory)1163と、GPIO(General Purpose Input/Output)1164と、無線RF部1165と、制御部1101との間で通信するためのUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)1166とを含む。なお、無線RF内蔵通信コントローラ部1106が、ZigBee(登録商標)コーディネータ部に該当する。また、ROM1162と、RAM1163と、UART1166と、GPIO1164と、無線RF部1165とは、それぞれ、CPU1161に接続されている。
無線RF内蔵通信コントローラ部1106は、アンテナ1107と接続されている。無線RF内蔵通信コントローラ部1106は、ネットワークZ上に存在する通信機器との間の通信を制御する。
制御部1101のOS(Operating System)は、たとえばLinux(登録商標)を用いることができる。制御部1101は、CPU1161に比べて高性能なCPUを備えており、またメモリも豊富である。当該構成によって、モニタ1001は、高度な情報処理を実現できる。
高速通信インターフェイス部1104は、ブロードバンドルータ1002とEthernet(登録商標)またはWiFi(登録商標)を用いて通信するためのインターフェイスである。電源部1105は、制御部1101と無線RF内蔵通信コントローラ部1106とに電力を供給する。
制御部1101は、発光部1103と、高速通信インターフェイス部1104と、電源部1105と、無線RF内蔵通信コントローラ部1106と、ペアリングボタン1108と、スライドスイッチ1109とに接続されている。制御部1101は、モニタ1001の全体的な動作を制御する。制御部1101は、ペアリングボタン1108およびスライドスイッチ1109からの入力を受け付ける。また、制御部1101は、発光部1103に出力指示を出す。
次に、ユーザがペアリングを行なうときの操作の概要について説明する。まず、ユーザが、スライドスイッチ1109をノーマル位置からペアリング位置にスライドさせる。その後、ユーザは、ペアリングボタン1108を押す。これにより、予め定められた時間(たとえば60秒間)、モニタ1001がペアリング許可状態となる。なお、この間、制御部1101は、発光部1103を予め定められた状態で発光させる。そして、モニタ1001がペアリング許可状態にあるときに、ユーザがタップ1004をコンセントに差すことにより、モニタ1001とタップ1004とのペアリングが行なわれる。
<C.タップ1004の構成>
図4は、タップ1004の斜視図である。図4を参照して、タップ1004は、プラグ差込用のソケット2101と、プラグ2102と、LED2105と、設定ボタン2106とを備える。タップの使用時には、ユーザは、家電機器の電源プラグをソケット2101に差し込むとともに、宅内に設置されたコンセントにプラグ2102を差し込む(図1参照)。なお、ソケット2101の形状は、接続される家電機器の電源プラグの形状に応じて決まる。
図4は、タップ1004の斜視図である。図4を参照して、タップ1004は、プラグ差込用のソケット2101と、プラグ2102と、LED2105と、設定ボタン2106とを備える。タップの使用時には、ユーザは、家電機器の電源プラグをソケット2101に差し込むとともに、宅内に設置されたコンセントにプラグ2102を差し込む(図1参照)。なお、ソケット2101の形状は、接続される家電機器の電源プラグの形状に応じて決まる。
図5は、タップ1004のハードウェア構成を表した図である。図5を参照して、タップ1004は、ソケット2101と、プラグ2102と、シャント抵抗2103と、電源部2104と、LED2105と、設定ボタン2106と、アンテナ2107と、電力センサ部2110と、低速無線通信モジュール2120と、配線2131と、配線2132と、配線2133とを備える。
電力センサ部2110は、電圧入力ADC部2111と、電流入力ADC部2112と、乗算器2113と、デジタル/周波数変換部2114とを含む。低速無線通信モジュール2120は、CPU2121と、ROM2122と、RAM2123と、GPIO2124と、無線RF部2125とを含む。
配線2132と配線2133とは、シャント抵抗2103により接続されている。シャント抵抗2103は電流を測定するために使われる微小な(数百マイクロΩ)抵抗である。
ソケット2101とプラグ2102とは、配線2131〜2133およびシャント抵抗2103で接続されている。配線2131は、プラグ2102の一方の端子およびソケット2101の一方の端子に接続されている。配線2132は、プラグ2102の他方の端子とシャント抵抗2103の一方の端部とに接続されている。配線2133は、ソケット2101の他方の端子とシャント抵抗2103の他方の端部とに接続されている。
電源部2104は、配線2132に接続されている。電源部2104は、交流を直流に変換する。電源部2104は、変換により得られた直流電力を電力センサ部2110と低速無線通信モジュール2120とに与える。
電圧入力ADC部2111は、配線2131と、配線2132とに接続されている。電圧入力ADC部2111は、配線2131と配線2132との間の電圧(電位差)を、デジタル信号にて乗算器2113に出力する。
電流入力ADC部2112は、配線2132と、配線2133とに接続されている。電流入力ADC部2112は、シャント抵抗2103に流れる電流の電流値を、デジタル信号にて乗算器2113に出力する。
乗算器2113は、電圧入力ADC部2111からの出力と、電流入力ADC部2112からの出力とを乗算し、当該乗算により得られたデジタル信号をデジタル/周波数変換部2114に出力する。
デジタル/周波数変換部2114は、入力されたデジタル信号を周波数信号に変換する。デジタル/周波数変換部2114は、変換により得られた周波数信号を、低速無線通信モジュール2120のGPIO2124に出力する。
CPU2121は、GPIO2124から取得した上記周波数信号をデータ変換する。無線RF部2125は、データ変換により得られた信号を、アンテナ2107を用いてモニタ1001に送信する。
ROM2122には、CPU2121が実行するプログラム等が格納されている。RAM2123は、CPU2121が処理するデータおよび処理したデータを一時的に格納する。
LED2105は、タップ1004のデータ処理状態を、点滅および/または点灯させる色等により表す。設定ボタン2106は、ユーザによるタップ1004の初期設定等のために用いられる。
CPU2121は、また、アンテナ2107を介して受信した信号を、適宜変換し、本明細書に記載される処理に利用する。
<D.タブレット端末1008の構成>
図6は、タブレット端末1008のハードウェア構成を表した図である。図6を参照して、タブレット端末1008は、CPU4010と、タッチスクリーン4020と、時計4030と、メモリ4040と、ボタン4050と、通信インターフェイス4060と、スピーカ4070とを含む。タッチスクリーン4020は、ディスプレイ4021と、タッチパネル(タブレット)4022とで構成され、ディスプレイ4021の表面にタッチパネル4022が敷設されている。ただし、タブレット端末1008は、タッチパネル4022を有していなくともよい。
図6は、タブレット端末1008のハードウェア構成を表した図である。図6を参照して、タブレット端末1008は、CPU4010と、タッチスクリーン4020と、時計4030と、メモリ4040と、ボタン4050と、通信インターフェイス4060と、スピーカ4070とを含む。タッチスクリーン4020は、ディスプレイ4021と、タッチパネル(タブレット)4022とで構成され、ディスプレイ4021の表面にタッチパネル4022が敷設されている。ただし、タブレット端末1008は、タッチパネル4022を有していなくともよい。
メモリ4040は、各種のRAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスクなどによって実現される。メモリ4040は、CPU4010によって実行される、OS、各種の制御プログラム、並びにCPU4010によって読み出されるテーブル等の各種データテーブルを格納する。
CPU4010は、メモリ4040に記憶されている各種のプログラムを実行することによって、各種の情報処理などを実行する。ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
ディスプレイ4021は、CPU4010によって制御されることによって、たとえば、各家電機器1005〜1007の消費電力を表示する。タッチパネル4022は、ユーザの指によるタッチ操作を検出して、タッチ座標などをCPU4010に入力する。CPU4010は、タッチパネル4022を介して、ユーザからの命令を受け付ける。
ボタン4050は、タブレット端末1008の表面に配置される。決定キー、方向キー、テンキーなどの複数のボタンがタブレット端末1008に配置されても良い。ボタン4050は、ユーザからの命令を受け付ける。ボタン4050は、ユーザからの命令をCPU4010に入力する。
通信インターフェイス4060は、CPU4010によって制御されることによって、ブロードバンドルータ1002を介して、モニタ1001と通信する。通信インターフェイス4060は、上述したように、たとえばWiFi(登録商標)により、ブロードバンドルータ1002と通信する。
スピーカ4070は、CPU4010からの命令に基づいて、音声を出力する。たとえば、CPU4010は、音声データに基づいて、スピーカ4070に音声を出力させる。時計4030は、CPU4010からの命令に基づいて、現在の日付や時刻をCPU4010に入力する。
<E.実装例>
図7は、タップ1004およびモニタ1001における実装方法を説明するための図である。つまり、図7は、タップ1004およびモニタ1001におけるソフトウェア構造を説明するための図である。
図7は、タップ1004およびモニタ1001における実装方法を説明するための図である。つまり、図7は、タップ1004およびモニタ1001におけるソフトウェア構造を説明するための図である。
図7を参照して、タップ1004は、ZigBee(登録商標)アプリケーション3401と、Z−STACK ZigBee(登録商標)プロトコルスタック3402とを含む。ZigBee(登録商標)アプリケーション3401は、電力測定用のマイコン(図示せず)から消費電力に関する情報を取得して、当該情報を予め定められたフォーマットに変換する。ZigBee(登録商標)アプリケーション3401は、当該予め定められたフォーマットにて、消費電力に関する情報をモニタ1001に送る。Z−STACK ZigBee(登録商標)プロトコルスタック3402は、IEEE802.15.4を利用する通信機器のポートフォリオおよびプラットフォーム向けのZigBee(登録商標)準拠プロトコルスタックである。
モニタ1001の無線RF内蔵通信コントローラ部1106(ZigBeeコーディネータ部)は、ZigBee(登録商標)アプリケーション3111と、Z−STACK ZigBee(登録商標)プロトコルスタック3112と、UART1166とを含む。ZigBee(登録商標)アプリケーション3111は、上述した消費電力に関する情報をタップ1004から受信する。Z−STACK ZigBee(登録商標)プロトコルスタック3112は、タップ1004におけるZ−STACK ZigBee(登録商標)プロトコルスタック3402と同様、IEEE802.15.4を利用する通信機器のポートフォリオおよびプラットフォーム向けのZigBee(登録商標)準拠プロトコルスタックである。UART1166は、上述したように、制御部1101との間で通信するためのトランスミッタである。
モニタ1001の制御部1101(図3参照)は、ZigBee(登録商標)マネージャ3121と、Z−STACKモニタライブラリ3122と、UART3123と、LED&スイッチ制御3124と、UDP/IP(User Datagram Protocol / Internet Protocol)ポート12131と、Ethernet(登録商標)3125とを含む。ZigBee(登録商標)マネージャ3121は、制御部1101に格納されているアプリケーションの1つである。なお、制御部1101に格納される他のアプリケーションとして、タップ1004の情報を収集するためのタップ情報収集アプリがある。
ZigBee(登録商標)マネージャ3121は、ZigBee(登録商標)のノードを管理する。ZigBee(登録商標)マネージャ3121は、ZigBee(登録商標)のネットワークZに、どのようなノードが存在するのかを判断する。さらに、ZigBee(登録商標)マネージャ3121は、ZigBee(登録商標)のノードに変化があった場合には当該変化を検知し、当該変化を他のアプリケーションに通知等する。
また、ZigBee(登録商標)マネージャ3121は、LED&スイッチ制御3124を監視している。具体的には、ZigBee(登録商標)マネージャ3121は、LED1103a,1103b,1103cの発光を制御し、かつペアリングボタン1108およびスライドスイッチ1109からの入力を処理するためのプログラムである。ZigBee(登録商標)マネージャ3121は、サーバの形態をとっており、他の機器からアクセスがあった場合に当該他の機器に返答(ZigBee上位プロトコルに基づく通信)をする。さらに、ZigBee(登録商標)マネージャ3121は、モニタ発見サーバとしての機能と、ペアリングを行なうための機能(ペアリングアプリ)とを有する。
Z−STACKモニタライブラリ3122は、直接、UART3123とデータの遣り取りをすることにより、無線RF内蔵通信コントローラ部1106と通信をする。Z−STACKモニタライブラリ3122は、UART3123によりデータを無線RF内蔵通信コントローラ部1106に送信すると、無線RF内蔵通信コントローラ部1106から何らかの応答を、UART3123を介して受け付ける。より詳しくは、ZigBee(登録商標)マネージャ3121と、タップ情報収集アプリと、後述する機器制御ライブラリ3802(図8参照)とが、Z−STACKモニタライブラリ3122を介して、ZigBeeと通信する。なお、Z−STACKモニタライブラリ3122が発信するコマンドは、無線RF内蔵通信コントローラ部1106に対するものもあれば、タップ1004に対するものもある。
UDP/IPポート12131は、UDP/IPのポートの1つである。UDP/IPポート12131は、データをUDPのパケットに変換する。UDP/IPポート12131は、Ethernet(登録商標)3125を用いて、ブロードバンドルータ1002と通信する。たとえば、UDP/IPポート12131は、Ethernet(登録商標)3125を用い、上記のZigBee上位プロトコル、および、モニタ発見プロトコルに基づいた通信が可能である。なお、本明細書では、「UDP/IPポート12131」における数字“12131”はポート番号を意味する。
図8は、タブレット端末1008における実装方法を説明するための図である。つまり、図8は、タブレット端末1008におけるソフトウェア構造を説明するための図である。
図8を参照して、タブレット端末1008は、UI(User Interface)アプリケーション3801と、機器制御ライブラリ3802と、UDP/IPポート(ポートは任意)3803と、WiFi(登録商標)3804と、モニタ発見アプリケーション3805と、UDP/IPポート(ポートは任意)3806と、WiFi(登録商標)3807とを備える。なお、「UDP/IPポート3803」および「UDP/IPポート3806」における数字“3803”および“3806”は参照符号であって、ポート番号を表すものではない。
UIアプリケーション3801は、タブレット端末1008のディスプレイ4021にUIを表示するためのアプリケーションである。機器制御ライブラリ3802は、モニタ1001等の他の通信機器を制御するために用いられるライブラリである。モニタ発見アプリケーション3805は、タブレット端末1008がモニタ1001を発見するためのアプリケーションである。
UDP/IPポート3803,3806は、UDP/IPのポートの1つである。UDP/IPポート3803,3806は、データをUDPのパケットに変換する。UDP/IPポート3803,3806は、それぞれWiFi(登録商標)3804,3807を用いて、ブロードバンドルータ1002と通信する。具体的には、UDP/IPポート3803は、WiFi(登録商標)3804を用いて、上記のZigBee上位プロトコルとに基づいた通信を行なう。UDP/IPポート3806は、WiFi(登録商標)3807を用いて、モニタ発見プロトコルとに基づいた通信を行なう。
ここで、モニタ発見アプリケーション3805を用いてモニタ1001を発見する手法について説明すると以下の通りである。まず、タブレット端末1008は、モニタ発見プロトコルを用いて予め定められた信号をブロードキャストする。当該ブロードキャストに基づき、タブレット端末1008は、同じLAN(Local Area Network)セグメントにあるモニタから応答を受け取る。タブレット端末1008は、当該応答に含まれるIPアドレス(つまり、応答のあったモニタのIPアドレス)を取得する。これにより、タブレット端末1008は、モニタ1001を発見することができる。なお、タブレット端末1008は、当該IPアドレスに対して、機器制御ライブラリ3802を設定する。
<F.ネットワーク構成の変形例>
(f1.第1の変形例)
次に、モニタ1001の代替構成について説明する。図9は、ネットワークZの制御装置としてタブレット端末を用いた場合における、ネットワークの概略構成を示した図である。具体的には、図9は、モニタ1001、パーソナルコンピュータ1003、およびタブレット端末1008の代わりに、タブレット端末1009を用いたネットワークZの構成を示した図である。
(f1.第1の変形例)
次に、モニタ1001の代替構成について説明する。図9は、ネットワークZの制御装置としてタブレット端末を用いた場合における、ネットワークの概略構成を示した図である。具体的には、図9は、モニタ1001、パーソナルコンピュータ1003、およびタブレット端末1008の代わりに、タブレット端末1009を用いたネットワークZの構成を示した図である。
図9を参照して、ネットワークZは、タブレット端末1009と、ブロードバンドルータ1002と、複数のタップ1004a,1004b,1004cと、複数の家電機器(エアーコンディショナ1005,冷蔵庫1006,テレビ1007など)とを備える。また、タブレット端末1009と、複数のタップ1004と、複数の家電機器1005〜1007とにより、低速無線通信ネットワークZを構成する。タブレット端末1009は、ブロードバンドルータ1002とWiFi(登録商標)等の高速無線通信により接続される。
図10は、タブレット端末1009のブロック図である。タブレット端末1009は、制御部1901と、操作部1902と、表示部1903と、高速通信インターフェイス部1904と、電源部1905と、低速無線通信モジュール1906と、アンテナ1907とを備える。
操作部1902は、操作キー、タッチセンサ等の入力デバイスである。表示部1903は、液晶ディスプレイ等の出力デバイスである。高速通信インターフェイス部1904は、ブロードバンドルータ1002との間で無線通信を行なうためのインターフェイスである。電源部1905は、制御部1901と低速無線通信モジュール1906とに電力を供給する。
制御部1901は、操作部1902、表示部1903と、高速通信インターフェイス部1904と、電源部1905と、低速無線通信モジュール1906とに接続されている。制御部1901は、タブレット端末1009の全体的な動作を制御する。制御部1901は、操作部1902からの入力を受け付ける。また、制御部1901は、表示部1903に出力指示を出す。
より詳しくは、制御部1901は、CPUと、RAMと、ROMと、UARTと、GPIOとで構成される。RAMと、ROMと、UARTと、GPIOとは、それぞれ、CP
Uに接続されている。
Uに接続されている。
低速無線通信モジュール1906は、アンテナ1107と接続されている。低速無線通信モジュール1906は、低速無線通信ネットワークZにおける消費電力測定器との間の通信を制御する。低速無線通信モジュール1906は、CPUと、RAMと、ROMと、UARTと、GPIOと、無線RF(Radio Frequency)部で構成される。RAMと、R
OMと、UARTと、GPIOとは、それぞれ、CPUに接続されている。
OMと、UARTと、GPIOとは、それぞれ、CPUに接続されている。
タブレット端末1009は、以上のような構成を有することにより、モニタ1001とパーソナルコンピュータ1003とタブレット端末1008を用いた構成の場合と同様の効果を奏する。
(f2.第2の変形例)
上記においては、パーソナルエリアネットワークとしてZigBee(登録商標)を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。パーソナルエリアネットワークとして、マルチホップをサポートするような他の通信方式にも適用することができる。
上記においては、パーソナルエリアネットワークとしてZigBee(登録商標)を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。パーソナルエリアネットワークとして、マルチホップをサポートするような他の通信方式にも適用することができる。
<G.無線RF内蔵通信コントローラ部1106の機能構成>
図11は、モニタ1001の無線RF内蔵通信コントローラ部1106の機能構成を表わした図である。図11を参照して、無線RF内蔵通信コントローラ部1106は、通信部11061と、取得部11062と、設定部11063と、特定部11064と、指示部11065とを含む。
図11は、モニタ1001の無線RF内蔵通信コントローラ部1106の機能構成を表わした図である。図11を参照して、無線RF内蔵通信コントローラ部1106は、通信部11061と、取得部11062と、設定部11063と、特定部11064と、指示部11065とを含む。
通信部11061は、モニタ1001がタップ1004等の他の機器と通信するために機能し、たとえば無線RF部1165によって実現される。
取得部11062は、無線通信システムにおけるノード(タップ1004等)間の通信状態を取得し、たとえばCPU1161が所定のプログラムを実行することによって実現される。
設定部11063は、無線通信システムを構成する2以上のノード(タップ1004等)のグループ分けを実行し、たとえばCPU1161が所定のプログラムを実行することによって実現される。
特定部11064は、取得部11062が取得した各ノードの通信強度に基づいて、無線通信システムを構成するノード(タップ1004等)のうち、通信強度が所定の強度を下回ったノードを特定し、たとえばCPU1161が所定のプログラムを実行することによって実現される。
指示部11065は、特定部11064が特定したノードが属するグループのノードに対して、ネットワークの再構築等を指示を生成し、通信部11061を介して当該指示を各ノードに出力し、たとえばCPU1161が所定のプログラムを実行することによって実現される。
<H.低速無線通信モジュール2120の機能構成>
図12は、タップ1004の低速無線通信モジュール2120の機能構成を表わした図である。図12を参照して、低速無線通信モジュール2120は、通信部21201と、参加要求部21202と、機能切替部21203と、情報処理部21204とを含む。
図12は、タップ1004の低速無線通信モジュール2120の機能構成を表わした図である。図12を参照して、低速無線通信モジュール2120は、通信部21201と、参加要求部21202と、機能切替部21203と、情報処理部21204とを含む。
通信部21201は、ネットワークZ(図1参照)において、タップ1004が他のノードと通信するために機能し、たとえば無線RF部2125によって実現される。
第1の実施の形態では、上記のように、通信部21201は、ネットワークZにおいて、エンドデバイスとルータのいずれとしても機能できる。このため、ネットワークZにおける通信方式としてZigBee(登録商標)が採用された場合、通信部21201を実現する物理デバイスは、IEEE 802.15.4の規定に従ってフル機能を備えた、FFD(Full−Function Device)である。
参加要求部21202は、通信部21201を介して、ネットワークZのコーディネータに対して当該ネットワークZへの参加の要求を送信し、たとえばCPU2121が所定のプログラムを実行することによって実現される。
機能切替部21203は、通信部21201の機能をルータとエンドデバイスとの間で切替える。本明細書では、低速無線通信モジュール2120における通信部21201の機能(ルータまたはエンドデバイス)を、ネットワークZ内でのタップ1004の機能として言及する場合がある。
情報処理部21204は、他のノードから送信されてきた情報に基づいてLED2105の点灯等の処理を実行し、また、電力センサ部2110から出力された情報を通信部21201を介して他のノードに送信する。情報処理部21204は、たとえば、所定のプログラムを実行するCPU2121およびGPIO2124によって実現される。
<I.無線通信システムにおけるグループ分け>
上記したように、第1の実施の形態では、ネットワークのコーディネータは、無線通信システムを構成するノードをグループ分けし、グループ単位で、ネットワークの再構築を指示する。以下、無線通信システムにおけるグループ分けについて説明する。
上記したように、第1の実施の形態では、ネットワークのコーディネータは、無線通信システムを構成するノードをグループ分けし、グループ単位で、ネットワークの再構築を指示する。以下、無線通信システムにおけるグループ分けについて説明する。
図13は、無線通信システムを構成するノード群の一例を模式的に示す図である。
図13に示された無線通信システムは、12のノードを含む。12のノードは、1のモニタ1001と、11のタップ1004(タップ1004−1〜1004−11)を含む。図13では、ノード間の通信が、ノード間に記載された線によって示されている。また、図13において、各ノードの中に示された文字列は、各ノードの機能を意味する。より具体的には、「Co」は、コーディネータを意味する。「Ro」は、ルータを意味する。「Ed」は、エンドデバイスを意味する。
図13に示された無線通信システムは、12のノードを含む。12のノードは、1のモニタ1001と、11のタップ1004(タップ1004−1〜1004−11)を含む。図13では、ノード間の通信が、ノード間に記載された線によって示されている。また、図13において、各ノードの中に示された文字列は、各ノードの機能を意味する。より具体的には、「Co」は、コーディネータを意味する。「Ro」は、ルータを意味する。「Ed」は、エンドデバイスを意味する。
図13の無線通信システムにおいて、モニタ1001は、コーディネータとして機能する。タップ1004−3,1004−6,1004−9は、ルータとして機能する。タップ1004−1,1004−2,1004−4,1004−5,1004−7,1004−8,1004−10,1004−11は、エンドデバイスとして機能する。タップ1004−1〜1004−6は、直接モニタ1001と通信する。タップ1004−7は、タップ1004−6を介して、モニタ1001と通信する。タップ1004−8,1004−9は、タップ1004−3を介して、モニタ1001と通信する。タップ1004−10,1004−11は、タップ1004−9およびタップ1004−3を介して、モニタ1001と通信する。
モニタ1001の設定部11063は、無線通信システムを構成するノードに対して、中継ノードごとに、グループを設定する。グループには、中継ノードと、当該中継ノードと直接通信するノードとが含まれる。ここで、中継ノードとは、他のノードにデータを転送する機能を有するノードであり、たとえばコーディネータまたはルータによって実現される。
より具体的には、グループ分けでは、コーディネータは、まず、自機、および、自機と直接通信するノードに対して、1つ目のグループを設定する。1つ目のグループでは、コーディネータが、中継ノードである。以下の説明では、各グループ内で、コーディネータ、または、通信経路上でコーディネータに最も近い中継ノードを、適宜「リーダ」とも呼ぶ。
次に、コーディネータは、当該1つ目のグループのノードのうち、ルータとして機能しているノードをリーダとするグループを設定する。次に、コーディネータは、コーディネータと直接通信しないルータをリーダとするグループを、コーディネータに近い順に設定する。コーディネータは、上記の順でグループを設定する際に、すでに設定されているグループにおいてリーダとして機能するノードは、新たなグループには加えない。
図14は、設定部11063による、図13に示された無線通信システムに対するグループ分けの一例を示す図である。図14を参照して、無線通信システムに対するグループ分けの内容を説明する。図14には、グループA〜Dが示されている。
グループAは、モニタ1001と、モニタ1001と直接通信するタップ1004−1〜1004−6とを含む。グループAでは、無線通信システムのコーディネータであるモニタ1001が、リーダである。
グループBは、タップ1004−6と、当該タップ1004−6と直接通信するタップ1004−7とを含む。グループBでは、ルータとして機能するタップ1004−6が、リーダである。上記の順でグループが設定された場合、すでに設定されているグループにおいてリーダとして機能するノードは、新たなグループには加えられない。上記の順によれば、グループBが設定される前に、コーディネータであるモニタ1001をリーダとするグループAが設定されている。したがって、モニタ1001は、タップ1004−6と直接通信するが、グループBには含まれない。
グループCは、タップ1004−3と、当該タップ1004−3と直接通信するタップ1004−8,1004−9とを含む。グループCでは、ルータとして機能するタップ1004−3が、リーダである。
グループDは、タップ1004−3と、当該タップ1004−9と直接通信するタップ1004−10,1004−11とを含む。グループDでは、ルータとして機能するタップ1004−9が、リーダである。上記の順によれば、グループDが設定される前に、ルータであるタップ1004−3をリーダとするグループCが設定されている。したがって、タップ1004−3は、タップ1004−9と直接通信するが、グループDには含まれない。
モニタ1001の設定部11063は、図14に示されたようなグループ分けを行なった後、その結果をRAM1163等に格納する。
<J.ネットワーク再構築処理の概要>
第1の実施の形態の無線通信システムでは、ネットワークの再構築が上記したグループごとに指示される。以下、図15〜図17を参照して、第1の実施の形態におけるネットワークの再構築の概要を説明する。図15〜図17は、第1の実施の形態におけるネットワーク再構築処理の概要を説明するための図である。
第1の実施の形態の無線通信システムでは、ネットワークの再構築が上記したグループごとに指示される。以下、図15〜図17を参照して、第1の実施の形態におけるネットワークの再構築の概要を説明する。図15〜図17は、第1の実施の形態におけるネットワーク再構築処理の概要を説明するための図である。
図15には、図14に示された状態から、モニタ1001が移動した状態が示されている。図15では、ノード間を結ぶ線の幅は、ノード間の通信における電波強度を示している。線の幅が太いほど、通信の電波強度が高いことを意味する。
図15に示されるようにモニタ1001が移動したことにより、モニタ1001とタップ1004−1,1004−4〜1004−6のそれぞれとの距離が、図14に示された各ノード間の距離よりも長くなっている。これにより、モニタ1001とタップ1004−1,1004−4〜1004−6のそれぞれとの間の通信における電波強度が低くなり、また、タップ1004−6とタップ1004−7の間の通信における電波強度が低くなっている。特に、タップ1004−1,1004−5〜1004−7における電波強度は、通信に支障をきたす程度まで低くなっている。
モニタ1001は、無線通信システムを構成するタップ1004−1〜1004−11のそれぞれの通信強度を、たとえば一定時間ごとに、連続的に取得している。そして、モニタ1001は、タップ1004−1,1004−5〜1004−7の通信の電波強度が低くなったことを検出すると、タップ1004−1,1004−5〜1004−7が属するグループのノードに対して、ネットワークの再構築を指示する。図15の例では、タップ1004−1,1004−5,1004−6はグループAに属し、タップ1004−6,1004−7はグループBに属する。したがって、モニタ1001は、グループAおよびグループBに属するノードに対して、ネットワークの再構築を指示する。
ただし、図15に示されたようにモニタ1001が移動しても、グループA,B以外のグループ(グループC,D)のノードの電波強度は低下しない。したがって、モニタ1001は、グループC,Dのノードについては、ネットワークの再構築は行なわない。
モニタ1001は、ネットワークの再構築の指示において、まず、対象となるグループのすべてのノードに対して、ルータとして機能することを指示する。図15の例では、モニタ1001は、グループAおよびグループBのすべてのノードに対して、ルータとして機能することを指示する。これに応じて、グループAとグループBのすべてのノードが、図16に示されるように、ルータとして機能する。その後、グループAおよびグループB内で、ネットワークが再構築される。これにより、グループA内のノード間の接続態様が、変更される。接続態様の変更は、図16に示されたノード間を結ぶ線の態様が、図15に示されたノード間を結ぶ線の態様に対して変更されていることによって示されている。
再構築の後、各グループのリーダは、ルータとして機能する必要のないノードに対して、当該ノードの機能をエンドデバイスへと変更することを指示する。より具体的には、モニタ1001は、ネットワーク通信の末端に位置するノード(タップ1004−1)の機能を、エンドデバイスに変更させる。タップ1004−6は、ネットワーク通信の末端に位置するノード(タップ1004−7)の機能を、エンドデバイスに変更させる。これにより、図17に示されるように、タップ1004−1,1004−7の機能が、エンドデバイス(Ed)へと切り替わる。
<K.ネットワークの再構築処理のフロー>
次に、図15〜図17を参照して説明したネットワークの再構築の処理のフローについて、説明する。図18は、図15〜図17に示されたネットワークの再構築の処理のフローチャートである。
次に、図15〜図17を参照して説明したネットワークの再構築の処理のフローについて、説明する。図18は、図15〜図17に示されたネットワークの再構築の処理のフローチャートである。
図18を参照して、ネットワークの構築が完了すると、コーディネータ(モニタ1001の無線RF内蔵通信コントローラ部1106)は、ステップS1〜S4で、グループA〜Dの各ノードのネットワーク通信の電波強度を取得する。そして、少なくとも1つのグループのノードの電波強度が予め設定された閾値以下である(少なくとも1のノードの電波強度が弱い)場合には、ステップS5へ、処理が進められる。一方、すべてのグループのノードの電波強度が閾値を超えている(全てのノードが、十分な電波強度で通信できている)場合には、コーディネータは、ステップS1〜S4の処理を継続する。
ステップS5では、属するノードの電波強度が上記閾値以下となったグループのリーダが、コーディネータに、新たな状態でネットワークに参加することを要求する。図18の例では、グループA〜Dのうち、グループBのリーダが、ステップS5で当該要求をコーディネータに出力している。これに応じて、コーディネータは、上記グループのリーダに、当該グループ内のネットワークの再構成を指示する。これに応じて、ステップS6で、当該リーダは、自機の状態を「通常状態」から「再設定状態」とする。
ステップS8に示されるように、各グループの各ノードは、当該ノードが属するグループのリーダの状態を、一定時間ごとに取得している。そして、自機が属するグループのリーダの状態が「再構築状態」となったことを検出すると、ステップS9で、各ノードは、コーディネータに対してネットワークへの参加要求を出力する。コーディネータは、各ノードからのネットワーク参加要求に応じて、当該グループ内のネットワークにおける通信網を再構築する。再構築の際には、一時的に、当該グループ内のすべてのノードは、コーディネータからの指示に基づいて、ルータとして機能する。これにより、図15および図16を参照して説明したように、当該グループ内のネットワークの再構築が行なわれる。
再構築が完了すると、ステップS10で、ネットワークの再構築が行なわれたグループの新しいリーダ(再構築の前後でリーダが変更されない場合もあり得る)は、当該グループ内の一部の子機(リーダ以外のノード)の機能をエンドデバイスに変更する。より具体的には、図17を参照して説明したように、ネットワークの末端に位置するノードに対して、機能をエンドデバイスに変更するように指示する。
そして、ステップS11で、当該リーダは、自機の状態を「再設定状態」から「通常状態」に変更する。
以上説明した第1の実施の形態では、無線通信システムを構成するグループが、中継ノードを中心とするグループに分けられる。そして、ノードの移動等により通信の不具合が生じた場合、不具合が生じたノードが属するグループについてのみ、ネットワークの再構築を行なう。これにより、不具合が生じていないためネットワークの再構築が不要なグループのノードについて、無駄にネットワークの再構築が試みられることを回避できる。
[第2の実施の形態]
<ネットワークの再構築処理の概要>
無線通信システムの第2の実施の形態は、ネットワーク全体として、または、無線通信システムにおいて設定されたグループ単位で、通信品質を一定以上のレベルで維持する。
<ネットワークの再構築処理の概要>
無線通信システムの第2の実施の形態は、ネットワーク全体として、または、無線通信システムにおいて設定されたグループ単位で、通信品質を一定以上のレベルで維持する。
無線通信システムの第2の実施の形態では、コーディネータ(無線RF内蔵通信コントローラ部1106)は、無線通信システムを構成するノードの通信パターン(最適化リスト)と、通信状態に不具合(通信不能、または、電波強度が閾値より低くなった)が生じたノードのパターン(通信不具合パターン)とを、互いに関連付けて、不揮発性の記憶装置(図3では図示略)に格納している。最適化リストは、無線通信システムにおいて、どのノードがどのノードと通信するかを特定するパターンである。通信不具合パターンは、無線通信システム内のどのノードにおいて通信に不具合が生じたかを示すパターンである。そして、コーディネータは、無線通信システムにおいて、実際に、通信に不具合が発生したノードのパターンを取得し、当該パターンに対応した最適化リストに対応するパターンに沿うように、無線通信システム内の各ノードの通信を制御する。
第2の実施の形態のネットワークの再構築について、図19を参照してより具体的に説明する。図19は、第2の実施の形態のネットワークの再構築の態様を説明するための図である。
図19の(A)は、ある時点での無線通信システムにおけるノード間の接続態様の一例が示されている。図19の(A)に示された無線通信システムは、図14に示された無線通信システムにタップ1004−12が追加されたものに相当する。タップ1004−12は、タップ1004−6を介してモニタ1001と通信し、グループBに属する。
図19の(A)に示されたような無線通信システムにおいて、障害物の発生等により、タップ1004−2〜1004−5における通信強度が低下した場合を想定する。このとき、コーディネータであるモニタ1001は、無線通信システム内の各ノードの通信強度を定期的に取得することにより、タップ1004−2〜1004−5において通信に不具合が発生したことを検出する。
これに応じて、モニタ1001は、自機において格納されている通信不具合パターンを参照し、タップ1004−2〜タップ1004−5に不具合が生じることを示すパターンを検索する。そして、当該パターンが格納されている場合には、モニタ1001は、当該パターンに関連付けて格納されている最適化リストを取得する。そして、モニタ1001は、取得した最適化リストに従ってノード間の接続態様を制御するために、無線通信システムにおけるネットワークを再構築する。
図19の(B)は、当該再構築の結果の一例を示す図である。図19の(B)に示された接続態様では、図19の(A)に示された接続態様と比較して、タップ1004−2の接続相手は、モニタ1001からタップ1004−1へと変更されている。タップ1004−3の接続相手は、モニタ1001からタップ1004−2へと変更されている。タップ1004−4の接続相手は、モニタ1001からタップ1004−5へと変更されている。タップ1004−5の接続相手は、モニタ1001からタップ1004−6へと変更されている。そして、タップ1004−1,1004−2,1004−5の機能が、エンドデバイスからルータへ変更されている。
<無線RF内蔵通信コントローラ部1106の機能構成>
図20を参照して、第2の実施の形態のモニタ1001の無線RF内蔵通信コントローラ部1106の機能構成を説明する。図20は、第2の実施の形態の無線RF内蔵通信コントローラ部1106の機能構成を表した図である。
図20を参照して、第2の実施の形態のモニタ1001の無線RF内蔵通信コントローラ部1106の機能構成を説明する。図20は、第2の実施の形態の無線RF内蔵通信コントローラ部1106の機能構成を表した図である。
図20では、図11と比較して、指示部11065の構成がより詳細に記載されている。図20を参照して、指示部11065は、ネットワーク最適化情報記憶部11065Aと、通信不具合パターン記憶部11065Bと、最適化リスト記憶部11065Cと、セキュリティレベル記憶部11065Dと、指示情報生成部11065Eとを含む。
ネットワーク最適化情報記憶部11065Aは、ネットワーク最適化情報を記憶する。ネットワーク最適化情報とは、ネットワークの再構築を行なうための条件等を特定する情報である。ネットワーク最適化情報記憶部11065Aは、たとえば、上記したような、無線RF内蔵通信コントローラ部1106に設けられた不揮発性の記憶装置によって実現される。ネットワーク最適化情報の具体例は、図21および図22を参照して後述する。
通信不具合パターン記憶部11065Bは、上記の通信不具合パターンを記憶し、たとえば、無線RF内蔵通信コントローラ部1106の不揮発性記憶装置によって実現される。
最適化リスト記憶部11065Cは、上記の最適化リストを記憶し、たとえば、無線RF内蔵通信コントローラ部1106の不揮発性記憶装置によって実現される。
セキュリティレベル記憶部11065Dは、モニタ1001に対して入力された、セキュリティレベルを特定する情報を記憶し、たとえばRAM1163によって実現される。
指示情報生成部11065Eは、無線通信システム内の各ノードの通信状態(通信の電波強度等)を取得し、当該通信状態に基づいてネットワークの再構築の態様を決定し、そして、各ノードにネットワークの再構築を実現するための指示を出力する。指示情報生成部11065Eは、たとえば、CPU1161と無線RF部1165とによって実現される。
<ネットワーク最適化情報の具体例>
図21および図22は、第2の実施の形態におけるネットワーク最適化情報の内容の具体例を模式的に示す図である。
図21および図22は、第2の実施の形態におけるネットワーク最適化情報の内容の具体例を模式的に示す図である。
まず図21を参照して、ネットワーク最適化情報は、「セキュリティレベル」と「項目」と「内容」とを含む。「セキュリティレベル」は、モニタ1001において設定されているセキュリティレベルに対応する。
「項目」は、「実行条件」と「バックアップリスト数」と「最適化実行までの時間」とを含む。「実行条件」は、ネットワークの再構築を実行する条件である。「バックアップリスト数」は、最適化リストとして保持されるパターンの数である。「最適化実行までの時間」は、上記「実行条件」が成立してからネットワークの再構築のための指示を出力するまでの時間である。
「内容」は、「項目」に規定される各項目の内容を特定する情報である。
ネットワーク最適化情報には、モニタ1001において設定されているセキュリティレベルごとに、どのような条件でネットワークの再構築が開始されるか、ネットワーク最適化情報記憶部11065Aに何件の最適化リストを格納するか、および、上記条件が成立してからどのタイミングで無線通信システムの各ノードに再構築のための指示が出力されるかを特定する情報が格納されている。
ネットワーク最適化情報には、モニタ1001において設定されているセキュリティレベルごとに、どのような条件でネットワークの再構築が開始されるか、ネットワーク最適化情報記憶部11065Aに何件の最適化リストを格納するか、および、上記条件が成立してからどのタイミングで無線通信システムの各ノードに再構築のための指示が出力されるかを特定する情報が格納されている。
モニタ1001では、「高」「中」「低」の三段階で、セキュリティレベルが設定され得る。
ネットワーク最適化情報に従ったネットワークの再構築の具体例として、セキュリティレベルとして「高」が設定されている場合の例を説明する。
「実行条件」の設定内容に対応して、無線通信システムを構成するノードのうち1台以上のノードにおいて通信に不具合が生じたことを条件として、ネットワークの再構築のための処理が開始される。「不具合」とは、たとえば、ノードにおける通信の電波強度が所定の閾値以下となったことである。この場合、バックアップリスト数が「50」と設定されていることに対応して、最適化リスト記憶部11065Cには、50の最適化リスト(ネットワークにおけるノード間の接続パターン)が格納されている。そして、「最適化実行までの時間」が「10秒」と設定されていることに対応して、指示情報生成部11065Eは、上記条件が成立したと判断してから10秒後に、ネットワーク再構築のための指示を各ノードに出力する。
より具体的には、指示情報生成部11065Eは、上記条件が成立した時点で、無線通信システム内のどのノードに通信の不具合が生じているかを特定し、当該特定の結果に基づいて、通信不具合パターン記憶部11065Bに格納された通信不具合パターンのうち現状に適合するものを取得する。そして、指示情報生成部11065Eは、最適化リスト記憶部11065Cから、取得した通信不具合パターンに関連付けられて格納されている最適化リストを取得する。そして、指示情報生成部11065Eは、取得した最適化リストに従った接続態様でノードが通信するように、無線通信システム内の各ノードに指示を出力する。
図21のネットワーク最適化情報において、「実行条件」は、無線通信システムによって構成されるネットワーク全体に適用される代わりに、各グループに適用されても良い。これにより、指示情報生成部11065Eは、グループごとに、各ノードの通信状態に基づいて、「実行条件」が成立しているか否かを判断する。たとえば、指示情報生成部11065Eは、セキュリティレベルが「高」に設定されている場合、少なくとも1つのグループにおいて1台のノードに通信上の不具合が発生していると判断すると、上記のようにネットワーク再構築のための指示を各ノードに出力する。
図22には、ネットワーク最適化情報の他の具体例が示されている。
図22に示されたネットワーク最適化情報は、図21のものと同様に、「セキュリティレベル」「項目」「内容」を含む。図22のものでは、「実行条件」として、グループごとの、通信の不具合によるタイムアウトの発生回数が規定されている。指示情報生成部11065Eは、グループごとに、各ノードの通信状態に基づいて、「実行条件」が成立しているか否かを判断する。たとえば、セキュリティレベルが「中」に設定されている場合、指示情報生成部11065Eは、ネットワークが構築されてから、または、前回のネットワークの再構築が行なわれてから、少なくとも1つのグループにおいて、通信の不具合によるタイムアウトが5回以上発生したと判断すると、上記のようにネットワーク再構築のための指示を各ノードに出力する。
図22に示されたネットワーク最適化情報は、図21のものと同様に、「セキュリティレベル」「項目」「内容」を含む。図22のものでは、「実行条件」として、グループごとの、通信の不具合によるタイムアウトの発生回数が規定されている。指示情報生成部11065Eは、グループごとに、各ノードの通信状態に基づいて、「実行条件」が成立しているか否かを判断する。たとえば、セキュリティレベルが「中」に設定されている場合、指示情報生成部11065Eは、ネットワークが構築されてから、または、前回のネットワークの再構築が行なわれてから、少なくとも1つのグループにおいて、通信の不具合によるタイムアウトが5回以上発生したと判断すると、上記のようにネットワーク再構築のための指示を各ノードに出力する。
なお、図21を参照して説明したような、ネットワーク全体において「実行条件」が成立しているか否かを判断する場合においても、「実行条件」は、タイムアウトの発生回数を用いて特定される場合もあり得る。
<ネットワークの再構築処理>
図23および図24を参照して、第2の実施の形態におけるネットワークの再構築処理について、より具体的に説明する。図23および図24は、第2の実施の形態におけるネットワークの再構築処理の内容を説明するための図である。なお、ここでは、「実行条件」がグループごとに判断される例について、説明する。
図23および図24を参照して、第2の実施の形態におけるネットワークの再構築処理について、より具体的に説明する。図23および図24は、第2の実施の形態におけるネットワークの再構築処理の内容を説明するための図である。なお、ここでは、「実行条件」がグループごとに判断される例について、説明する。
指示情報生成部11065Eは、定期的に無線通信システムの各ノードの通信状態を検出し、当該検出の結果に基づいて、各グループの通信状態が上記した「実行条件」(図21または図22参照)に該当するか否かを判断する。そして、指示情報生成部11065Eは、少なくとも1つのグループの通信状態が上記「実行条件」に該当すると判断すると、当該グループ内のネットワークの再構築のための処理を開始する。
より具体的には、指示情報生成部11065Eは、図23にステップ1として示されるように、たとえば、グループAのノードの通信状態が上記「実行条件」に該当すると判断する。なお、図23において、各グループを構成するノードは、図19の(A)に示された要素と、図25に示されたように対応する。
図19の(A)に示されたように、タップ1004−2〜1004−5において通信の不具合が発生した場合、指示情報生成部11065Eは、この状態が、ネットワーク最適化情報において、当該指示情報生成部11065Eで設定されているセキュリティレベルに対応する「実行条件」に該当するか否かを判断する。そして、該当すると判断すると、指示情報生成部11065Eは、通信の不具合が発生したノードのパターン(タップ1004−2〜1004−5において通信の不具合が発生している、というパターン)と一致するパターンが通信不具合パターン記憶部11065Bに格納されているか否かを判断する。
指示情報生成部11065Eは、通信の不具合が発生したノードのパターンと一致するパターンが通信不具合パターン記憶部11065Bに格納されていると判断すると、ステップ2−1へ処理を進める。一方、指示情報生成部11065Eは、一致するパターンが格納されていないと判断すると、ステップ2−2(後述する図24参照)へ処理を進める。
ステップ2−1では、指示情報生成部11065Eは、通信の不具合が発生したノードのパターンと一致する通信不具合パターンを特定し、特定した通信不具合パターンに関連付けられて記憶されている最適化リストを特定する。
図23では、通信不具合パターン記憶部11065Bに格納されている通信不具合パターンが、パターンP1,P2,P3…として示されている。最適化リスト記憶部11065Cに格納されている最適化リストが、リストL1,L2,L3…として示されている。パターンP1は、リストL1に関連付けられている。パターンP2,P3は、それぞれ、リストL2,L3に関連付けられている。図23の例では、指示情報生成部11065Eは、パターンP3を特定し、これに基づき、リストL3を特定する。
そして、指示情報生成部11065Eは、特定した最適化リストに記載される通信経路で無線通信システムの各ノードが通信するように、各ノードに通信態様を指示する。
図24を参照して、ステップ2−2では、指示情報生成部11065Eは、「実行条件」に該当すると判断したグループ(図23の例では、グループA)のネットワークを、第1の実施の形態を参照して説明したように再構築する。そして、指示情報生成部11065Eは、ステップ1で取得した通信の不具合を発生したノードのパターンを、新たなパターン(図24のパターンPA)として通信不具合パターン記憶部11065Bに格納し、さらに、第1の実施の形態を参照して説明したような再構築の結果を、新たな最適化リスト(図24のリストLA)として、パターンPAに関連付けて、最適化リスト記憶部11065Cに格納する。
新たに最適化リストを格納することによって、最適化リスト記憶部11065Cに格納される最適化リストの数が、ネットワーク最適化情報のバックアップリスト数で特定する数を超える場合には、指示情報生成部11065Eは、すでに格納されている最適化リストのうち最も古く作成されたものを削除して、新たに生成した最適化リストを最適化リスト記憶部11065Cに格納する。なお、最適化リスト記憶部11065Cに格納されているリストに対して優先順位が割り振られている場合、指示情報生成部11065Eは、優先順位の低いものを削除して新たに作成した最適化リストを格納しても良い。
[変形例]
第1および第2の実施の形態では、ノードの一例としてタップ1004が挙げられた。なお、ノードは、ネットワークに接続するための通信機能を有している端末であれば、タップに限定されない。ノードを実現する装置としては、たとえば、スマートフォンや携帯電話機、ノート型パソコン、タブレット型端末等の種々の装置が挙げられる。
第1および第2の実施の形態では、ノードの一例としてタップ1004が挙げられた。なお、ノードは、ネットワークに接続するための通信機能を有している端末であれば、タップに限定されない。ノードを実現する装置としては、たとえば、スマートフォンや携帯電話機、ノート型パソコン、タブレット型端末等の種々の装置が挙げられる。
今回開示された実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。実施の形態およびその変形例において開示された技術は、可能な限り単独でも組み合わせても実施され得ることが意図される。
1001 モニタ、1004,1004−1〜1004−12 タップ、1106 無線RF内蔵通信コントローラ部、1161,2121 CPU、2120 低速無線通信モジュール、11061,21201 通信部、11062 取得部、11063 設定部、11064 特定部、11065 指示部、11065A ネットワーク最適化情報記憶部、11065B 通信不可パターン記憶部、11065C 最適化リスト記憶部、11065D セキュリティレベル記憶部、11065E 指示情報生成部、21202 参加要求部、21203 機能切替部、21204 情報処理部。
Claims (5)
- 2以上のノードによって構成される無線通信システムを管理する管理ノードであって、
前記無線通信システムにおけるノード間の通信状態を取得する取得手段と、
前記無線通信システムにおいて、前記通信状態についての条件であって、当該無線通信システム内のノード間の通信態様を変更するための条件を記憶する条件記憶手段と、
前記無線通信システムにおけるノード間の通信状態に関連付けて、当該無線通信システムにおけるノード間の通信のパターンを記憶するパターン記憶手段と、
前記無線通信システム内の各ノードの通信状態を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した各ノードの通信状態に基づいて、前記条件が成立したか否かを判断する判断手段とを備え、
前記判断手段は、前記条件が成立したと判断した場合に、前記無線通信システム内のノードに、前記取得手段が取得した前記通信状態に関連付けられた通信のパターンで通信する指示を出力する、管理ノード。 - 前記無線通信システム内の他のノードにデータの転送を行なう中継ノードごとに、当該中継ノードと直接通信するノードとによって構成されるグループを設定する設定手段をさらに備え、
前記条件は、前記グループごとの前記通信態様についての条件である、請求項1に記載の管理ノード。 - 前記条件記憶手段は、前記無線通信システム内の通信についての2以上のセキュリティレベルごとに、前記条件を記憶し、
前記判断手段は、
セキュリティレベルの入力を受け付け、
入力されたセキュリティレベルに応じた前記条件が成立したか否かを判断する、請求項1または請求項2に記載の管理ノード。 - 前記判断手段は、
前記条件が成立したと判断した場合であって、前記パターン記憶手段に前記通信状態に関連付けられた通信のパターンが記憶されていない場合には、前記無線通信システム内のノードにネットワークの再構築の指示を出力し、
当該再構築後の通信のパターンを前記通信状態に関連付けて前記パターン記憶手段に記憶する、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の管理ノード。 - 2以上のノードによって構成される無線通信システムであって、
前記2以上のノードは、前記無線通信システムを管理する管理ノードを含み、
前記管理ノードは、
前記無線通信システムにおけるノード間の通信状態を取得する取得手段と、
前記無線通信システムにおいて、前記通信状態についての条件であって、当該無線通信システム内のノード間の通信態様を変更するための条件を記憶する条件記憶手段と、
前記無線通信システムにおけるノード間の通信状態に関連付けて、当該無線通信システムにおけるノード間の通信のパターンを記憶するパターン記憶手段と、
前記無線通信システム内の各ノードの通信状態を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した各ノードの通信状態に基づいて、前記条件が成立したか否かを判断する判断手段とを含み、
前記判断手段は、前記条件が成立したと判断した場合に、前記無線通信システム内のノードに、前記取得手段が取得した前記通信状態に関連付けられた通信のパターンで通信する指示を出力する、無線通信システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012231707A JP2014086754A (ja) | 2012-10-19 | 2012-10-19 | 管理ノードおよび無線通信システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018117224A (ja) * | 2017-01-17 | 2018-07-26 | 富士通株式会社 | 無線通信制御方法、無線通信制御装置及び無線通信制御プログラム |
-
2012
- 2012-10-19 JP JP2012231707A patent/JP2014086754A/ja active Pending
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