JP2014085824A - タッチパネル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】透光板に対して浅い入射角を有して入射される赤外線の光が該透光板よって反射されることによる誤検出を抑制できる赤外線遮断式のタッチパネル装置を提供する。
【解決手段】画像を表示する表示画面101と、表示画面101に沿って赤外光を走査する発光素子911の列と、発光素子911の列に対応する受光素子の列と、発光素子911の列又は受光素子の列を覆う短冊形の透光板81とを備え、表示画面101上の遮光物の位置を検出するタッチパネル装置において、透光板81が、その幅方向における発光素子911の発光部913の位置と整合する範囲に透光部812を設けることにより、透光部812の範囲を必要最小限にして、透光板81全体の幅を狭める。
【選択図】図8

Description

本発明は、画像を表示する表示画面と、該表示画面に沿って赤外線の光を走査する発光素子の列と、該発光素子の列に対応する受光素子の列と、前記発光素子の列又は受光素子の列を覆う透光板とを備え、前記表示画面上の遮光物の位置を検出するタッチパネル装置に関する。
近年、表示画面上に書き込まれた情報に係る座標を検知して、該表示画面上に表示されている画像に対して上書きすることにより、重ねて表示し、あるいは、書き込まれた情報をコンピュータにリアルタイムで取り込むことが出来る電子ホワイトボードが普及している。
電子ホワイトボードで使用される座標入力、座標検知方法としては、種々の方式が提案されているが、その一つとして赤外線を用いた赤外線遮断式がある。図13は赤外線遮断式の電子ホワイトボードにおける、座標検知及び座標入力を説明する説明図である。
斯かる赤外線遮断式の電子ホワイトボード200においては、表示部201の縦方向の1辺(図示せず)と横方向の1辺とに赤外線の光を発光する多数のLED1,2,3…を各々1列に等間隔で配列し、該LEDの列と対向する辺に受光素子1,2,3…(フォトトランジスタ)を該LEDの列と同間隔で1列に配列し、対向するLED・受光素子対を順次走査して、X方向(横)とY方向(縦)について赤外線の光の遮断物の有無を検出し、該遮断物の位置を入力位置として認識するものである。
例えば、LED3から発光される赤外線の光が遮光物Sによって遮光された場合、受光素子1,2,3…における受光量が低減する。このような受光素子1,2,3…での受光量の変化に基づき、遮光物Sの有無及び位置(座標)が検出できる。本例では、1つのLEDの発光に対し、複数の受光素子にて受光量の変化を検出する方式としている。
一方、特許文献1では、遮光物有りと検知された場合、遮光を検知した受光素子に対する発光量を増加させる、又は当該受光素子の感度を上げて走査を繰り返し、遮光物有りとの判定が続く場合は、誤検知でないと判断し、途中で遮光物無しとの判定が行われた場合は、水滴等が付着していると判断することにより、水滴の付着による誤検知の問題を解決できる赤外線遮断式タッチパネル装置が開示されてある。
特開2005−339342号公報
上述した赤外線遮断式の電子ホワイトボードにおいては、LED及び受光素子が配置されているベゼル部と、表示画面との境界に、前記LEDからの赤外線の光を透過させる透過フィルタを設けている。これによって、LED又は受光素子において外部からの不要な入射光を遮断すると共に、実装基板を保護することが出来る。
しかし、前記透過フィルタに、何れかのLEDからの赤外線の光が浅い角度で入射すると、前記透過フィルタによって入射光が反射され、斯かる光の反射・回折光によって誤検知が生じることがある。以下においては、このような誤検知を招く反射・回折光のことを迷光という。
例えば、図13に示すように、LED1及びLED2が発光する赤外線の光が所定の幅を持って広がり、一部の光が浅い入射角(内角)をなして、縦方向に配設された透過フィルタ202に入射した場合、斯かる反射光は透過フィルタ202によって反射され、受光素子1及び受光素子2に向かって進行する。従って、受光素子1及び受光素子2おいては前記反射光が受光されて受光量が変わるので、遮光物Sの検出に影響を及ぼす。
しかしながら、特許文献1に係る電子ホワイトボードでは、このような問題を解決出来ない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画像を表示する表示画面と、該表示画面に沿って赤外光を走査する発光素子の列と、該発光素子の列に対応する受光素子の列と、前記発光素子の列又は受光素子の列を覆う短冊形の透光板とを備え、前記表示画面上の遮光物の位置を検出するタッチパネル装置において、前記透光板が、その幅方向における前記発光素子の発光部の位置と整合する範囲に透光部を設けることにより、該透光部の範囲を必要最小限にして、前記透光板の幅を狭め、上述したように、浅い入射角を有して入射される赤外線の光の透光板よる反射を抑制できるタッチパネル装置を提供することにある。
本発明に係るタッチパネル装置は、画像を表示する表示画面と、該表示画面に沿って赤外光を走査する発光素子の列と、該発光素子の列に対応する受光素子の列と、前記発光素子の列又は受光素子の列を覆う短冊形の透光板とを備え、前記表示画面上の遮光物の位置を検出するタッチパネル装置において、前記透光板は、その幅方向における前記発光素子の発光部の位置と整合する範囲に透光部を有していることを特徴とする。
本発明にあっては、前記透光板の幅方向に沿う方向における前記発光素子の発光部の位置と整合する位置に該当する該透光板の幅方向の範囲に、前記発光素子が発した赤外光が出入射する透光部を制限し、前記透光板の幅を狭める。
本発明に係るタッチパネル装置は、前記透光板は、前記表示画面側の一縁部に、入射赤外光を発光元に反射する膜状の再帰反射部を設けていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記再帰反射部が、前記透光板の前記表示画面側の一縁部に設けられており、該再帰反射部は該透光板と浅い入射角(内角)をなしながら入射する赤外光をその発光元に向かって反射させる。
本発明に係るタッチパネル装置は、前記透光板は、前記表示画面側の一縁部に、入射赤外光を吸収する膜状の光吸収部を設けていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記光吸収部が、前記透光板の前記表示画面側の一縁部に設けられており、該光吸収部は該透光板と浅い入射角をなしながら入射する赤外光を吸収する。
本発明に係るタッチパネル装置は、前記透光板は、前記一縁部に対向する他縁部に、前記再帰反射部を設けていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記再帰反射部は、前記透光板の前記他縁部に設けられており、該再帰反射部は該透光板と浅い入射角をなしながら入射する赤外光をその発光元に向かって反射させる。
本発明に係るタッチパネル装置は、前記透光板は、前記一縁部に対向する他縁部に、前記光吸収部を設けていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記光吸収部が、前記透光板の前記他縁部に設けられており、該光吸収部は該透光板と浅い入射角をなしながら入射する赤外光を吸収する。
本発明に係るタッチパネル装置は、前記透光板は、入射赤外光を発光元に反射させる再帰反射膜層に入射赤外光を吸収する光吸収膜層が積層された、膜状の光反射吸収部を、前記表示画面側の一縁部に設けていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記光反射吸収部が、前記透光板の前記表示画面側の一縁部に設けられており、該光反射吸収部は該透光板と浅い入射角をなしながら入射する赤外光をその発光元に反射させ、また吸収する。
本発明に係るタッチパネル装置は、前記透光板は、前記一縁部に対向する他縁部に、前記光反射吸収部を設けていることを特徴とする。
本発明にあっては、前記光反射吸収部が、前記透光板の前記他縁部に設けられており、該光反射吸収部は該透光板と浅い入射角をなしながら入射する赤外光をその発光元に反射させ、また吸収する。
本発明によれば、発光素子による赤外光の発光に必要な最小限の範囲にて、前記透光部を設けることにより、前記透光板全体の幅を出来るだけ狭め、上述したように、浅い入射角を有して入射される赤外光が透光板よって反射されることによる誤検出の発生を抑制できる。
本発明の実施の形態1の電子ホワイトボードを概念的に表示した概念図である。 本発明の実施の形態1の電子ホワイトボードの要部構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1の電子ホワイトボードのタッチパネル部における、制御部の要部構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1の電子ホワイトボードにおける、光の走査の処理を説明する機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1の電子ホワイトボードにおける、走査及び遮光物の検出を説明する説明図である。 本発明の実施の形態1に係る電子ホワイトボードにおける、表示部の隅部を示す部分的正面図である。 図6のA−B線による断面図である。 本発明の実施の形態1に係る電子ホワイトボードにおける、透光板と発光素子との関係を説明する説明図である。 図7中の矢印方向から透光板を見た場合の、透光板の構成を説明する説明図である。 本発明の実施の形態2に係る電子ホワイトボードにおける、透光板の構成を説明する説明図である。 本発明の実施の形態3に係る電子ホワイトボードにおいて、発光素子及び基板の構成を示す部分的横断面図である。 本発明の実施の形態4に係る電子ホワイトボードにおいて、透光板及び枠体の構成を示す部分的横断面図である。 赤外線遮断式の電子ホワイトボードにおける、座標検知及び座標入力を説明する説明図である。
以下、本発明に係るタッチパネル装置を、いわゆる電子ホワイトボードに適用した場合を例に挙げて、図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の電子ホワイトボード100を概念的に表示した概念図であり、図2は本発明の実施の形態1の電子ホワイトボード100の要部構成を示す機能ブロック図である。
本発明の実施の形態1の電子ホワイトボード100は、表示部100Aとタッチパネル部100Bとを有しており、タッチパネル部100Bは、赤外線を発光する発光素子及び赤外線を受光する受光素子を備え、遮光物の位置を検出する、いわゆる赤外線遮断式タッチパネルとなっている。電子ホワイトボード100においては、例えば、表示部100AはHDMIを介して、タッチパネル部100BはUSBを介してパーソナルコンピュータ(以下、PCと言う。)と接続されている。本実施例では、表示部100Aとタッチパネル部100Bとは映像表示と座標指示との機能別に、各々独立した形で構成しているが、表示と座標指示との同期を図る等の目的で、統合的に構成・制御しても良い。また、映像表示、座標指示のI/Fは、HDMI、USBに限らず、他の方式を用いても良い。
表示部100Aは、例えばLCD又はEL(Electroluminescence)パネル等からなり、PCからの映像出力および、タッチパネル部100BとPCを介して利用者から受け付ける文字、線画等が表示される。また、表示部100Aの表示画面を囲むようにタッチパネル部100Bが設けられている。
タッチパネル部100Bは制御部1と、ROM2と、RAM3、I/F部5、走査部9とを備えており、I/F部5を介して前記PCとの座標データの送受信を行う。
タッチパネル部100Bの制御部1は、走査部9による走査結果に係る座標に基づき、文字、線画等の筆記・描画をPCを介して受け付けることで、表示部100Aに文字、線画等を表示させる。
ROM2には制御プログラムが予め格納されており、RAM3はデータを一時的に記憶し、記憶順、記憶位置等に関係なく読み出すことが可能である。また、RAM3は、例えば、ROM2から読み出されたプログラム、該プログラムを実行することにより発生する各種データ等を記憶する。
制御部1は、ROM2に予め格納されている制御プログラムをRAM3上にロードして実行することによって、バスを介して上述した各種ハードウェアの制御を行い、タッチパネル部100Bを機能させる。
図3は本発明の実施の形態1の電子ホワイトボード100のタッチパネル部100Bにおける、制御部1の要部構成を示す機能ブロック図である。制御部1は、CPU11と、座標算出部12と、遮光物管理部13と、検出部14とを備えている。
座標算出部12は、ペン形入力器又は指等の遮光物の表示部100Aの表示画面上の座標を算出する。詳しくは、タッチパネル部100Bによって、表示部100Aの表示画面上の光遮断が検出された場合に送られる、後述する強度信号に基づき、斯かる遮光物の座標を算出する。
遮光物管理部13は、走査部9の走査によって検出される遮光物の位置(座標)を管理する。例えば、遮光物管理部13は、斯かる遮光物が移動する場合、遮光物の移動を表す座標履歴を記憶する。
検出部14は、表示部100Aの表示画面上における、1又は複数の遮光物の位置を検出する。詳しくは、タッチパネル部100Bの走査部9が表示部100Aの表示画面上の全領域に対して光の走査を行い、タッチパネル部100Bから取得される該広域走査の結果に係る強度信号に基づき、検出部14は表示部100Aの表示画面上の遮光物の座標を検出する。
また、CPU11は、走査部9の発光素子及び受光素子の制御を行なう。
タッチパネル部100Bは、上記したように、赤外線遮断式タッチパネルである。すなわち、図示しないペン形入力装置又は指等の先端が表示部100Aの表示画面の直近に近づいたことにより光遮断が検出されることによって、斯かる遮光物(ペン形入力装置又は指等)の位置を検出する。すなわち、走査結果、受光素子から得られる信号(強度信号)が制御部1に送出され、これに基づき、座標算出部12は斯かる遮光物の座標を算出する。このようにして、タッチパネル部100Bは、利用者から表示部100A上の位置指定、文字、線画等の入力を受け付ける。
タッチパネル部100Bは、表示部100Aの表示画面に沿って赤外線の光(以下、赤外光と言う。)を走査する走査部9を備えており、走査部9は、赤外光を照射する複数の発光素子を有する発光部91と、対応する発光素子からの赤外光を受光する複数の受光素子を有する受光部92と、制御部1(CPU11)からの発光信号及び受光信号を夫々の発光部91及び受光部92に割り当てるアドレスデコーダ93と、光遮断の検出に用いられる受光部92からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ94とを備えている。
図4は本発明の実施の形態1の電子ホワイトボード100における、光の走査の処理を説明する機能ブロック図である。
発光部91は、図示しないマルチプレクサを有しており、発光素子の夫々は該マルチプレクサに接続されている。また、受光部92も、図示しないマルチプレクサを有しており、受光素子の夫々は該マルチプレクサに接続されている。更に、発光部91の各発光素子は、受光部92の何れか一つ受光素子と対応(対向)するように構成されている。
制御部1のCPU11は、複数の発光素子を発光させるための発光信号をアドレスデコーダ93Aへ出力すると共に、複数の受光素子を受光させるための受光信号をアドレスデコーダ93Bへ出力する。アドレスデコーダ93Aは、CPU11からの信号に応じて、発光素子の内、発光に係る何れかの発光素子を特定する信号を発光部91に出力し、またアドレスデコーダ93Bは、CPU11からの信号に応じて、受光素子の内で、前記特定された発光素子に対応する受光素子を特定する信号を受光部92に出力する。
このように特定された発光素子は赤外光を発光し、対応する受光素子は赤外光を受光する。この際、該受光素子によって受光した赤外光の強度を電圧値で示す強度信号がA/Dコンバータ94に出力される。A/Dコンバータ94は前記強度信号を例えば、8ビットのデジタル信号に変換し、変換後の強度信号を制御部1に出力する。制御部1は、全ての受光素子からの強度信号を取得するために、各受光素子から強度信号を取得する処理を順次繰り返す。
制御部1のCPU11は、各受光素子から取得した強度信号に基づき、該受光素子での受光量を計算する。CPU11は、計算された受光量が予め定められている閾値を超過している場合は、当該受光素子が受光する赤外光の光路は遮断されていないと判定する。また、計算された受光量が、予め定められている閾値以下である場合は、当該受光素子が受光する赤外光の光路が遮断されていると判定する。
このようなCPU11の判定結果に基づき、座標算出部12及び検出部14は遮光物の位置を算出する。すなわち、座標算出部12及び検出部14は、赤外光の光路が遮断されている受光素子を特定し、特定された受光素子の位置に基づき、表示部100Aの表示画面上の遮光物の座標を算出する処理を行う。
以下に、前記走査及び遮光物の検出について詳しく説明する。図5は本発明の実施の形態1の電子ホワイトボード100における、走査及び遮光物の検出を説明する説明図である。
表示部100Aの表示画面は矩形状であり、該表示画面の図面視右側及び下側には、表示部100Aの縁に沿って複数の発光素子911、911、…の列が並設されている。発光素子911は、例えば、赤外光を発光する発光ダイオード(LED)である。図中には、各発光素子911が発光する赤外光の光路を実線の矢印にて示している。
右側の複数の発光素子911、911、…は、夫々の発光素子911が発光する赤外光の光路が前記表示画面に沿って互いに平行をなすように設けられており、下側の発光素子911、911、…も同様に設けられている。
すなわち、図5における左右方向(x軸方向)たる右側の発光素子911、911、…と、上下方向(y軸方向)たる下側の複数の発光素子911、911、…とは、その光路が相互直交するように設けられている。
また、表示部100Aの表示画面上であって、発光素子911、911、…と対向する位置には、受光素子921、921、…が設けられている。
すなわち、表示部100Aの表示画面の左側及び上側には、縁に沿って複数の受光素子921、921、…の列が並設されている。受光素子921は、赤外光を受光する受光ダイオードである。発光素子911、911、…からの赤外光は、対向配置された受光素子921、921、…によって受光されるように構成されている。
発光素子の場合と同様に、上側の受光素子921、921、…と、左側の受光素子921、921、…とは、受光すべき赤外光の光路が相互直交するように設けられている。
走査部9は、表示部100Aの表示画面における、X軸方向の一端から他端まで、またY軸方向の一端から他端まで、1つずつ発光素子911を順次発光させていき、表示部100Aの表示画面の遮光物の位置、大きさ等が上述したように検出される。
図6は本発明の実施の形態1に係る電子ホワイトボード100における、表示部100Aの隅部を示す部分的正面図であり、図7は図6のA−B線による断面図である。
電子ホワイトボード100は、表示部100Aの表示画面101と、表示画面101の縁に沿って周設されたベゼル部8とを備えている。
ベゼル部8は、表示画面101の縁部を保持する空洞の枠体82を有しており、枠体82の内側には発光素子911、911、…が収納されている。ベゼル部8の表示画面101側の端部には、透光板81が設けられている。
透光板81は、上述したように、X軸方向及びY軸方向に並設された発光素子911、911、…及び受光素子921、921、…を覆うように設けられた、短冊状の板材である。透光板81は、発光素子911、911、…が発する赤外光を透過させると共に、外部から枠体82の内側の発光素子911、911、及び…受光素子921、921、…が見えないようにする目隠しの役割と、発光素子・受光素子を実装した基板を保護する役割を担っている。
透光板81は、幅Lが、例えば、16mmであり、裏側の両長辺部が枠体82の端部によって支えられた状態にて、該端部に、接着剤などによって粘着されている。また、透光板81は、一方の長辺が表示画面101と略接するようにし、表示画面101と特定の傾斜角θを成すように設けられている。
前記特定の傾斜角θは、例えば、70°〜45°のように設計する。これによって、図13にて示したように、発光素子911(又は受光素子921)の列を覆う透光板81に浅い入射角度にて入射する赤外光を、表示画面101の正面方向に反射・回避させ、直接反射による誤検知を抑制することができる。
このように、透光板81の傾斜角度θによって、迷光による座標誤検知を抑制することが可能となるが、一般的に、赤外線は距離に依存してビーム径が広がっていく拡散光であるため、発光素子のレンズおよび焦点距離、枠体82の寸法に応じて、一定量の迷光が依然として残ることになる。このため、本発明に係る電子ホワイトボード100においては、透光板自体の不要な反射を防止するために、以下のような機構を有している。
枠体82の内側には、表示画面101と直交配置された基板912に、発光素子911、911、…が実装されており、発光素子911、911、…の発光部が発する赤外光は透光板81を透過して、対向側の受光素子921、921、…を向けて進行する。
図8は本発明の実施の形態1に係る電子ホワイトボード100における、透光板81と発光素子911との関係を説明する説明図である。
透光板81は、発光素子911、911、…からの赤外光を透過させる透光部812と、該透光板81の端側から浅い入射角度にて入射される他の発光素子からの赤外光の反射を防止する上部反射防止部811及び下部反射防止部813とを備えている。ここで、上部反射防止部811の長辺の幅をL1、透光部812の幅をL2、下部反射防止部813の幅をL3とする。すなわち透光板の長辺の幅L=L1+L2+L3となる。また、透光板81は、後述するように、再帰反射膜部811A、再帰反射膜部813A、光吸収膜部811B、又は光吸収膜部813Bを有している。
図9は図7中の矢印方向から透光板81を見た場合の、透光板81の構成を説明する説明図である。
透光部812は、透光板81の幅方向における、発光素子911の発光部913に整合する範囲に該当する。より詳しくは、透光部812の幅L2は、発光素子911の発光部913の外形寸法をWとすれば、L2=W/sinθなる式で表すことができる。従って、透光部812は、発光部913の外形寸法Wに整合する範囲L2を、透光板81の幅方向において有する。
また、透光板81の一方の長辺側には、上部反射防止部811(他縁部)が設けられており、他方の長辺側には、下部反射防止部813(一縁部)設けられている。より詳しくは、透光部812を挟んで、表示画面101側には、下部反射防止部813が設けられており、反対側には、上部反射防止部811が設けられている。透光板81の幅方向における、上部反射防止部811、透光部812及び下部反射防止部813の幅は、例えば、夫々6mm、6mm及び4mmである。
上部反射防止部811は、再帰反射膜部811A又は光吸収膜部811Bを有しており、下部反射防止部813は、再帰反射膜部813A又は光吸収膜部813Bを有している。すなわち、上部反射防止部811及び下部反射防止部813が共に、再帰反射膜部又は光吸収膜部を有する構成であってもよく、上部反射防止部811及び下部反射防止部813が、各々再帰反射膜部又は光吸収膜部を有する構成であってもよい。再帰反射膜部811A、813Aは入射されて来る赤外光をその発光元の方向に反射させる。また、光吸収膜部811B、813Bは入射されて来る赤外光を吸収する。
再帰反射膜部811A、813Aは、例えば、マイクロプリズム型、ビーズ型等の再帰反射材により構成される。マイクロプリズム型は、例えば、入射された赤外光を発光元に反射する三面体キューブ層を有するものであり、ビーズ型は、反射膜層の表側にガラスビーズの層を設けたものであり、これらは公知の技術であるので、詳しい説明を省略する。
光吸収膜部811B、813Bは、例えば、アゾ系、アミニウム系、アンスラキノン系、シアニン系、ジイモニウム系、ジチオール金属錯体系、スクアリリウム系、ナフタロシアニン系、フタロシアニン系等の化合物を含む。
また、これに限らず、研磨等の表面ブラスト加工、つや消しコート剤塗布、AR(Anti Refrection)フィルム、モスアイフィルムの貼付など、LEDから照射する赤外光の波長をより吸収・拡散する加工、色素・塗料の塗布、フィルム貼付等が望ましい。
再帰反射膜部811A、813A、光吸収膜部811B、813Bは、上部反射防止部811及び/又は下部反射防止部813の表側に成膜されている。
以上の構成によって、透光板81の端側から浅い入射角度にて入射される他の発光素子からの赤外光を発光元に反射され、及び/又は吸収されるので、前記迷光に起因する遮光物の誤検出を防止することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る電子ホワイトボード100は、実施の形態1に係る電子ホワイトボード100と略等しい構成を有しているが、透光板81の構成において相違する。
図10は本発明の実施の形態2に係る電子ホワイトボード100における、透光板81の構成を説明する説明図である。
実施の形態2に係る電子ホワイトボード100においては、上部反射防止部811及び/又は下部反射防止部813が、再帰反射膜部811A、813A及び光吸収膜部811B、813Bを共に有するように構成されている。
例えば、図10Aに示すように、上部反射防止部811及び下部反射防止部813には光反射吸収膜部811C、813Cが夫々設けられている。更に、光反射吸収膜部811C、813Cは、再帰反射膜部811A、813Aの表面に光吸収膜部811B、813Bが成膜された構成を有している(図10B参照)。
このような構成によって、光反射吸収膜部811C、813Cが、当該透光板81の端側から浅い入射角度にて透光板81に入射される赤外光を発光元に反射させると共に、吸収するので、反射された赤外光に起因する遮光物の誤検出を防止することができる。
本実施の形態においては、上部反射防止部811及び下部反射防止部813が共に光反射吸収膜部を有する場合を例として説明したが、これに限るものでなく、例えば、これらの何れか一方のみが光反射吸収膜部を有し、他方は再帰反射膜部又は吸収膜部を有するように構成しても良い。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る電子ホワイトボード100は、実施の形態1に係る電子ホワイトボード100と略等しい構成を有しているが、発光素子911、911、…及び基板912の構成において相違する。
図11は本発明の実施の形態3に係る電子ホワイトボード100において、発光素子911、911、…及び基板912の構成を示す部分的横断面図である。
基板912は、短冊状を有しており、その面方向と、表示画面101の面方向とが平行するように、枠体82の内側に設けられている。
発光素子911は、透光板81の幅方向において発光部913が透光部812と整合するように設けられており、基板912とリード線914、914によって接続されている。また、発光素子911は、発光部913から発せられ、透光部812を透過して進行する赤外光の光路が表示画面101の面に沿うように実装されている。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る電子ホワイトボード100は、実施の形態1に係る電子ホワイトボード100と略等しい構成を有しているが、透光板81及び枠体82の構成において相違する。
図12は本発明の実施の形態4に係る電子ホワイトボード100において、透光板81及び枠体82の構成を示す部分的横断面図である。
実施の形態4に係る電子ホワイトボード100において、枠体82は、その端部に、透光板81を保持する溝83、83が形成されている。すなわち、枠体82の溝83、83によって、透光板81の上部反射防止部811側長辺部及び下部反射防止部813側長辺部が夫々係止される。
溝83、83の内側は、透光板81の両長辺部にならう形状を有しいており、透光板81が、摺動可能に、係止されている。例えば、透光板81の組み込みの際には、溝83、83の一方の開口端から透光板81を溝83、83の内側に挿入して摺動させれば良い。
溝83、83の部分であって、透光板81が係止された状態において、表示画面101の表側から視認される露出部には、上部反射防止部811又は下部反射防止部813と同様、再帰反射膜部又は光吸収膜部を設けている。
すなわち、溝83、83の露出部であって、上部反射防止部811側の露出部83Aと、下部反射防止部813側の露出部83Bとは、その表側表面に、再帰反射膜部及び/又は光吸収膜部が形成されている。
このような構成によって、透光板81の端側から浅い入射角度にて透光板81に入射される赤外光がベゼル部8によって反射されることを防ぎ、これに起因する反射光により遮光物の誤検出が生じることを未然に防止できる。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
以上の記載においては、発光素子911、911、…を覆う透光板81を例にあげて説明したが、これに限るものでなく、受光素子921、921、…を覆う透光板81においても、同様であることは言うまでもない。
81 透光板
91 発光部
92 受光部
100 電子ホワイトボード
100A 表示部
100B タッチパネル部
101 表示画面
811 上部反射防止部
812 透光部
813 下部反射防止部
811A、813A 再帰反射膜部
811B、813B 光吸収膜部
811C、813C 光反射吸収膜部
911 発光素子
921 受光素子

Claims (7)

  1. 画像を表示する表示画面と、該表示画面に沿って赤外光を走査する発光素子の列と、該発光素子の列に対応する受光素子の列と、前記発光素子の列又は受光素子の列を覆う短冊形の透光板とを備え、前記表示画面上の遮光物の位置を検出するタッチパネル装置において、
    前記透光板は、その幅方向における前記発光素子の発光部の位置と整合する範囲に透光部を有していることを特徴とするタッチパネル装置。
  2. 前記透光板は、
    前記表示画面側の一縁部に、入射赤外光を発光元に反射する膜状の再帰反射部を設けていることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル装置。
  3. 前記透光板は、
    前記表示画面側の一縁部に、入射赤外光を吸収する膜状の光吸収部を設けていることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル装置。
  4. 前記透光板は、
    前記一縁部に対向する他縁部に、前記再帰反射部を設けていることを特徴とする請求項2に記載のタッチパネル装置。
  5. 前記透光板は、
    前記一縁部に対向する他縁部に、前記光吸収部を設けていることを特徴とする請求項3に記載のタッチパネル装置。
  6. 前記透光板は、
    入射赤外光を発光元に反射させる再帰反射膜層に入射赤外光を吸収する光吸収膜層が積層された、膜状の光反射吸収部を、前記表示画面側の一縁部に設けていることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル装置。
  7. 前記透光板は、前記一縁部に対向する他縁部に、前記光反射吸収部を設けていることを特徴とする請求項6に記載のタッチパネル装置。
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