JP2014085712A - 通信装置、電子メールシステム、メール削除方法及びメール削除プログラム - Google Patents

通信装置、電子メールシステム、メール削除方法及びメール削除プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】メールサーバに保存された電子メールについて、セキュリティ性を確保しつつ、確実に削除することができる通信装置、電子メールシステム、メール削除方法及びメール削除プログラムを提供する。
【解決手段】通信装置4は、通信ネットワークを介して外部装置と通信処理を行う通信処理手段41と、通信ネットワーク上のメールサーバを経由して相手通信装置宛てに電子メールを送信するメール送信手段43と、送信した電子メールについて相手通信装置から受信完了を示す受信確認信号を受信すると、メールサーバによる認証が成功したことを条件に、メールサーバに記憶されている送信対象の電子メールの削除をそのメールサーバに指示する削除指示手段43と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、メールサーバを介して相互に電子メールを送受信する通信装置、その通信装置を有する電子メールシステム、メール削除方法及びメール削除プログラムに関する。
近年、電子メールを送受信する電子メールシステムでは、SSL(Secure Socket Layer)等の暗号化技術を用いて電子メールを送受信することにより、伝送路上のセキュリティ性を高めている。しかし、メールサーバに格納されたまま保管された電子メールは、悪意の第三者がメールサーバに不法にアクセスした場合などに内容が閲覧される危険性がある。
例えば送信側の通信装置が、予め暗号化した電子メールを送信することにより、メールサーバに格納された電子メールの内容が第三者に閲覧されることを防止できる。その場合、送信側の通信装置では電子メールを暗号化してから送信し、受信側の通信装置では受信した電子メールを復号する必要があり、これらの操作は利用者にとってわずらわしいものとなっていた。
このような利用者のわずらわしさを回避するためには、メールサーバに格納された電子メールを削除することが考えられる。特許文献1には、メールサーバのメールボックスから電子メールを受信すると、受信した電子メールの送信元アドレス及び件名情報が所定条件を満たす場合に、その電子メールをメールサーバのメールボックスから削除する通信端末装置が開示されている。
また、特許文献2には、誤って送信してしまった電子メールを削除するシステムが開示されている。このシステムでは、送信側端末から誤送信メールの削除を要求する削除メールが送信される。この削除メールは、送信者の送信メールボックスが登録されている送信側メールサーバを経由して誤送信メールの宛先アドレスの利用者の受信メールボックスが登録されている受信側メールサーバに送信される。受信側メールサーバは削除メールを受信すると、対象のメールを検索して削除する。
特開2008−242823号公報 特開2003−174481号公報
特許文献1に記載された通信端末装置は、電子メールを受信したときに、その電子メールを、受信したメールサーバのメールボックスから削除することができる。しかしながら、送信側のメールサーバが電子メールを削除するタイミングは、送信側のメールサーバの仕様に依存するため、送信側のメールサーバに電子メールが残ってしまう場合がある。通信端末装置は、送信側のメールサーバのメールボックスからは電子メールを削除することはできない。
また、特許文献2に記載されたシステムでは、送信側端末が電子メールを送信した後で、送信側端末からの要求により、受信側メールサーバに保存された電子メールを削除することができる。しかし、本来、送信側端末は受信側メールサーバに保存された電子メールを削除する権限を有しておらず、送信側端末が受信側メールサーバに保存された受信者宛ての電子メールを自由に削除できると、セキュリティ上の問題が生じる。
そこで、本発明は、メールサーバに保存された電子メールについて、セキュリティ性を確保しつつ、確実に削除することができる通信装置、電子メールシステム、メール削除方法及びメール削除プログラムを提供することを目的とする。
かかる課題を解決するための本発明は、通信装置を提供する。係る通信装置は、通信ネットワークを介して外部装置と通信処理を行う通信処理手段と、通信ネットワーク上のメールサーバを経由して相手通信装置宛てに電子メールを送信するメール送信手段と、送信した電子メールについて相手通信装置から受信完了を示す受信確認信号を受信すると、メールサーバによる認証が成功したことを条件に、メールサーバに記憶されている送信対象の電子メールの削除をそのメールサーバに指示する削除指示手段と、を有する。
かかる通信装置において、受信確認信号は、受信完了した電子メールを特定するための電子メールの識別情報を含み、削除指示手段は、受信確認信号に含まれる識別情報を含む削除指示信号を生成し、その削除指示信号をメールサーバに送信することにより、送信対象の電子メールの削除を指示することが好ましい。
また、かかる通信装置において、識別情報は、電子メールの宛先アドレス、件名及び送信日時のうちの少なくとも一つを含むことが好ましい。
また、かかる通信装置において、削除指示手段は、受信確認信号を受信すると、通信処理部を介してメールサーバに認証を要求し、その認証が成功すると電子メールの削除を指示することが好ましい。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信ネットワーク上のメールサーバを介して相手通信装置宛ての電子メールを送信する通信装置におけるメール削除方法が提供される。係るメール削除方法は、メールサーバに相手通信装置宛ての電子メールを送信するステップと、送信した電子メールについて相手通信装置から受信完了を示す受信確認信号を受信すると、メールサーバによる認証が成功したことを条件に、メールサーバに記憶されている送信対象の電子メールの削除をそのメールサーバに指示するステップと、を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信ネットワーク上のメールサーバを介して相手通信装置宛ての電子メールを送信する通信装置に実行させるメール削除プログラムが提供される。係るメール削除プログラムは、メールサーバに相手通信装置宛ての電子メールを送信する処理と、送信した電子メールについて相手通信装置から受信完了を示す受信確認信号を受信すると、メールサーバによる認証が成功したことを条件に、メールサーバに記憶されている送信対象の電子メールの削除をそのメールサーバに指示する処理と、を通信装置に実行させる命令を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信ネットワーク上の第1のメールサーバおよび第2のメールサーバを介して相手通信装置から送信された電子メールを受信する通信装置が提供される。係る通信装置は、通信ネットワークを介して外部装置と通信処理を行う通信処理手段と、相手通信装置が第2のメールサーバを介して送信した自己の通信装置宛ての電子メールを第1のメールサーバから受信するメール受信手段と、電子メールを受信すると第1のメールサーバに記憶されている受信対象の電子メールの削除をそのメールサーバに指示する削除指示手段と、電子メールを受信すると第2のメールサーバに記憶されている相手通信装置が送信した電子メールを削除することを要求する削除要求信号を相手通信装置に送信する削除要求手段と、を有する。
かかる通信装置において、削除要求手段は、削除要求信号に電子メールを特定するための電子メールの識別情報を含ませることが好ましい。
また、かかる通信装置において、削除要求手段は、電子メールから宛先アドレス、件名及び送信日時のうちの少なくとも一つを読み出し、識別情報に含ませることが好ましい。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信ネットワーク上の第1のメールサーバおよび第2のメールサーバを介して相手通信装置から送信された受信する通信装置におけるメール削除方法が提供される。係るメール削除方法は、相手通信装置が第2のメールサーバを介して送信した自己の通信装置宛ての電子メールを第1のメールサーバから受信するステップと、電子メールを受信したとき第1のメールサーバに記憶されている受信対象の電子メールの削除を指示するステップと、電子メールを受信したとき第2のメールサーバに記憶されている相手通信装置が送信した電子メールを削除することを要求する削除要求信号を相手通信装置に送信するステップと、を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信ネットワーク上の第1のメールサーバおよび第2のメールサーバを介して相手通信装置から送信された受信する通信装置に実行させるメール削除プログラムが提供される。係るメール削除プログラムは、相手通信装置が第2のメールサーバを介して送信した自己の通信装置宛ての電子メールを第1のメールサーバから受信する処理と、電子メールを受信したとき第1のメールサーバに記憶されている受信対象の電子メールの削除を指示する処理と、電子メールを受信したとき第2のメールサーバに記憶されている相手通信装置が送信した電子メールを削除することを要求する削除要求信号を相手通信装置に送信する処理と、を通信装置に実行させる命令を含む。
かかる課題を解決するための本発明の他の形態によれば、通信ネットワーク上の第1のメールサーバ及び第2のメールサーバを介して電子メールを送受信する第1の通信装置及び第2の通信装置を有する電子メールシステムが提供される。係る電子メールシステムにおいて、第1の通信装置は、外部と通信処理を行う第1の通信処理手段と、第1のメールサーバを経由して第2の通信装置宛てに電子メールを送信するメール送信手段と、送信した電子メールについて第2の通信装置から受信完了を示す受信確認信号を受信すると、第1のメールサーバによる認証が成功したことを条件に、第1のメールサーバに記憶されている送信対象の電子メールの削除を指示する送信メール削除指示手段と、を有し、第2の通信装置は、外部と通信処理を行う第2の通信処理手段と、第1の通信装置から送信された電子メールを第2のメールサーバから受信するメール受信手段と、電子メールを受信すると第2のメールサーバに記憶されている受信対象の電子メールの削除を指示する受信メール削除指示手段と、電子メールを受信すると第1の通信装置に対してその電子メールの受信完了を示す受信確認信号を送信する受信確認通知手段と、を有する。
かかる電子メールシステムにおいて、第1のメールサーバは、第1の記憶手段と、第1の通信装置から受信した送信対象の電子メールを第1の記憶手段に記憶するとともに、第2のメールサーバに電子メールを送信する送信処理手段と、第1の通信装置から電子メールの削除を指示されたとき第1の記憶手段に記憶している送信対象の電子メールを削除する送信メール削除手段と、を有し、第2のメールサーバは、第2の記憶手段と、第1のメールサーバから送信された受信対象の電子メールを第2の記憶手段に記憶するとともに、第2の通信端末に電子メールを送信する受信処理手段と、第2の通信装置から電子メールの削除を指示されたとき第2の記憶手段に記憶している受信対象の電子メールを削除する受信メール削除手段と、を有することが好ましい。
さらに、かかる電子メールシステムにおいて、受信確認通知手段は、電子メールを受信すると第1の通信装置宛ての受信確認信号を第2のメールサーバに送信し、第2のメールサーバは、さらに、第2の通信装置から受信確認信号を受信するとその受信確認信号を第1のメールサーバに転送する第2の受信確認転送手段を有し、第1のメールサーバは、さらに、第2のメールサーバから受信確認信号を受信するとその受信確認信号を第1の通信装置に転送する第1の受信確認転送手段を有することが好ましい。
さらに、かかる電子メールシステムにおいて、受信確認通知手段は、受信した電子メールの送信元アドレスを受信確認信号に含ませ、第1の記憶手段は、電子メールの送信元の第1の通信装置のIPアドレスを記憶し、第1の受信確認転送手段は、第2のメールサーバから受信した受信確認信号に含まれる送信元アドレスから送信元の第1の通信装置のIPアドレスを特定し、そのIPアドレスを用いて第1の通信装置に対し受信確認信号を送信することが好ましい。
また、かかる電子メールシステムにおいて、メール送信手段は、送信する電子メールに第1の通信装置のIPアドレスを含ませ、受信確認通知手段は、受信した電子メールから送信元の第1の通信装置のIPアドレスを読み出し、その読み出したIPアドレスを用いて第1の通信装置に対し受信確認信号を送信することが好ましい。
本発明に係る通信装置、電子メールシステム、メール削除方法及びメール削除プログラムは、メールサーバに保存された電子メールについて、セキュリティ性を確保しつつ、確実かつ速やかに削除することができるという効果を奏する。
電子メールシステムの全体システム構成を示す概略構成図である。 電子メールシステムにおける電子メールの送受信処理の動作シーケンス図である。 通信装置の機能ブロック図である。 制御部により実行される受信メール削除指示処理の動作を示すフローチャートである。 制御部により実行される送信メール削除指示処理の動作を示すフローチャートである。 メールサーバの機能ブロック図である。
以下、本発明の一実施形態による電子メールシステムについて図を参照しつつ説明する。
本発明の一実施形態による電子メールシステムでは、電子メールを受信する通信装置は、受信側のメールサーバによる認証が成功したことを条件に、電子メールを受信するとともに受信側のメールサーバにその電子メールの削除を指示する。さらに電子メールを受信した通信装置は、その電子メールを送信した通信装置に対して、送信側のメールサーバにその電子メールの削除を指示するように要求する。この削除要求は、電子メールを受信したことを示す受信確認の通知とすることができる。その電子メールを送信した通信装置は、電子メールの削除要求を受けると、送信側のメールサーバによる認証を受け、認証が成功したことを条件に、送信側のメールサーバにその電子メールの削除を指示する。このように、電子メールシステムは、各メールサーバによる認証が成功した通信装置がそのメールサーバに保存された電子メールの削除を指示することにより、セキュリティ性を確保しつつ、送達が完了された電子メールを確実に削除することができる。
図1は、本発明の一実施形態による電子メールシステムの全体システム構成を示す図である。図1に示すように、電子メールシステム1は、メールサーバ2、3と、通信装置4、5とを有する。メールサーバ2、3、及び通信装置4、5はネットワーク6に接続される。ネットワーク6は、例えばインターネット網、携帯電話通信網、イントラネット等のネットワークで構成される。
なお、電子メールシステム1が有する通信装置又はメールサーバはそれぞれ2台に限定されず、3台以上であってもよい。
メールサーバ2、3は、それぞれ各通信装置4、5間の電子メールの送受信を中継する。メールサーバ2、3は、電子メールを例えばSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)/POP(Post Office Protocol)のプロトコルに従って送受信し、保存するサーバである。あるいは、メールサーバ2、3は、電子メールを例えばIMAP(Internet Message Access Protocol)のプロトコルに従って送受信し、保存するサーバでもよい。
通信装置4、5は、それぞれ、例えばパーソナルコンピュータや携帯電話等の電子メールを送受信可能な装置である。本実施形態では、通信装置4を用いて電子メールを送信する送信者はメールサーバ2へのアカウントを有し、通信装置5を用いて電子メールを受信する受信者はメールサーバ3へのアカウントを有しているものとする。
図2は、電子メールシステム1における電子メールの送受信処理の動作シーケンス図である。この動作シーケンス図では、通信装置4から通信装置5に電子メールを送信する例について説明する。通信装置4、5には、電子メールを送受信するためのメールクライアントが実装され、このアプリケーション上で以下の動作が実行される。なお、ブラウザを用いてWebメールサーバにアクセスする態様としてもよい。
まず、通信装置4は、メールサーバ2の認証を受けるために、認証要求信号を送信する(ステップS101)。認証要求信号には、例えば通信装置4を用いて電子メールを送信する送信者についてのアカウント及びパスワードが含まれる。
メールサーバ2は、認証要求信号を受信すると、認証要求信号に含まれるアカウント及びパスワードを用いて認証処理を行い、認証成功と判定したか認証失敗と判定したかを示す認証応答信号を通信装置4に送信する(ステップS102)。このとき、メールサーバ2は、認証成功と判定した通信装置4が通信に用いたIPアドレスをそのアカウントと関連付けて記憶しておく。なお、メールサーバ2は、通信装置4が通信に用いる固定IPアドレスをそのアカウントと紐付けて予め記憶しておいてもよい。
通信装置4は、認証成功と判定されたことを示す認証応答信号をメールサーバ2から受信すると、宛先アドレスに受信者の電子メールアドレスが記載された電子メールを、SMTPのプロトコルに従ってメールサーバ2に送信する(ステップS103)。なお、メールサーバ2がIMAP方式のサーバである場合、電子メールはHTTPS(Hypertext Transfer Protocol over Secure Socket Layer)のプロトコルに従って通信装置4からメールサーバ2に送信される。
メールサーバ2は、電子メールを受信すると、受信した電子メールを保存する(ステップS104)。そして、受信した電子メールから宛先アドレスを読み出し、読み出した宛先アドレスにより特定される送信先のメールサーバ3にその電子メールを転送する(ステップS105)。なお、電子メールは、例えばSMTPのプロトコルに従って、メールサーバ2からメールサーバ3に送信される。
メールサーバ3は、メールサーバ2から電子メールを受信すると、受信した電子メールを保存する(ステップS106)。
一方、通信装置5は、利用者のアカウントに対して配信された電子メールをメールサーバ3から取得するにあたって、メールサーバ3の認証を受けるため認証要求信号を送信する(ステップS107)。認証要求信号には、例えば通信装置5を用いて電子メールを受信する受信者についてのアカウント及びパスワードが含まれる。
メールサーバ3は、認証要求信号を受信すると、認証要求信号に含まれるアカウント及びパスワードを用いて認証処理を行い、認証応答信号を通信装置5に送信する(ステップS108)。
通信装置5は、認証成功と判定されたことを示す認証応答信号をメールサーバ3から受信すると、電子メールの取得を要求するメール取得要求信号をメールサーバ3に送信する(ステップS109)。メール取得要求信号は、例えばPOPのプロトコルに従って、通信装置5からメールサーバ3に送信される。あるいは、メールサーバ3がIMAP方式のサーバである場合、メール取得要求信号は、IMAPのプロトコルに従って、通信装置5からメールサーバ3に送信される。
メールサーバ3は、メール取得要求信号を受信すると、通信装置5について認証処理を行ったアカウントについての未配達の電子メールを検索し、そのアカウントについての電子メールを検出すると、その電子メールを通信装置5にPOPのプロトコルに従って送信する(ステップS110)。通信装置5は、ダウンロードした電子メールを保存するとともに、モニタに表示させる。なお、メールサーバ3がIMAP方式のサーバである場合、電子メールはIMAPのプロトコルに従って通信装置5に送信され、通信装置5に表示される。
通信装置5は、電子メールをメールサーバ3から受信すると、その電子メールの削除を指示する受信メール削除指示信号を生成し、メールサーバ3に送信する(ステップS111)。受信メール削除指示信号には、送信元アドレス、宛先アドレス、件名、送信日時等の、削除する電子メールを特定するための識別情報が含まれる。
メールサーバ3は、受信メール削除指示信号を受信すると、受信した受信メール削除指示信号に含まれる識別情報で特定される電子メールを検索する。そして、その識別情報で特定される電子メールを検出すると、その電子メールを削除する(ステップS112)。
メールサーバ3における電子メールの削除処理は、通信装置5を操作している利用者のアカウントが認証されている状態であることを条件とする。ここでは、S108で認証されたセッションが継続中であるため改めて認証を受ける必要はないが、一旦セッションが切れている場合は再度認証を受ける処理を実行する。
さらに、通信装置5は、メールサーバ3から受信したメールの送信元の通信装置4に対し、送信側のメールサーバ2から電子メールを削除することを要求する削除要求を通知する。具体的には、通信装置4から送信された電子メールの受信を完了したことを示す受信確認信号をメールサーバ3に送信する(ステップS113)。受信確認信号には、受信完了した電子メール、すなわち削除する対象の電子メールを特定するための識別情報と、削除する電子メールの送信元アドレスとが含まれる。識別情報は、送信元アドレス、宛先アドレス、件名、送信日時等を含み、特に宛先アドレス、件名及び送信日時のうちの少なくとも一つを含む。なお、受信確認信号に、受信した電子メールの削除を要求するコードを含ませてもよい。
メールサーバ3は、受信確認信号を受信すると、受信確認信号に含まれる送信元アドレスを読み出し、読み出した送信元アドレスにより特定される送信元のメールサーバ2にその受信確認信号を転送する(ステップS114)。
メールサーバ2は、受信確認信号を受信すると、受信確認信号に含まれる送信元アドレスを読み出し、読み出した送信元アドレスにより送信元のアカウントを特定する。そして、特定したアカウントと関連付けて記憶しているIPアドレスを用い、通信装置4に受信確認信号を転送する(ステップS115)。
通信装置4は、受信確認信号を受信すると、再度メールサーバ2の認証を受けるために、認証要求信号を送信する(ステップS116)。
メールサーバ2は、認証要求信号を受信すると、認証要求信号に含まれるアカウント及びパスワードを用いて認証処理を行い、認証応答信号を通信装置4に送信する(ステップS117)。
通信装置4は、認証成功と判定されたことを示す認証応答信号をメールサーバ2から受信すると、受信確認信号で指定された電子メールの削除を指示する送信メール削除指示信号を生成し、メールサーバ2に送信する(ステップS118)。なお、送信メール削除指示信号には、受信確認信号に含まれる、削除対象の電子メールの識別情報が含まれる。
メールサーバ2は、送信メール削除指示信号を受信すると、受信した送信メール削除指示信号に含まれる識別情報で特定された電子メールを検索し、その識別情報で特定される電子メールを検出すると、その電子メールを削除する(ステップS119)。
なお、ステップS103でメールサーバ2に電子メールを送信した後も通信装置4とメールサーバ2の間の接続が継続している場合、ステップS101〜S102における認証結果を用いて送信メール削除指示信号の送信を行ってもよい。削除要求の対象となっている送信元アカウントについて認証されている状態である場合、ステップS116〜S117の認証要求信号及び認証応答信号の送受信処理は省略することができる。
次に、本発明を適用した通信装置4の詳細について説明する。なお、通信装置4及び通信装置5の構成は同じであるため、以下では代表して通信装置4について説明する。図3に、通信装置4の機能ブロック図を示す。図3に示すように、通信装置4は、通信処理部41と、表示部42と、操作部43と、記憶部44と、制御部45とを有する。
通信処理部41は、イーサネット(登録商標)等の通信規格に従い、ネットワーク6に通信装置を接続するためのインターフェース回路及びそのドライバソフトウェア等で構成される。電子メールを送信する側の場合、通信処理部41は、制御部45の制御に従って、認証要求信号、電子メール及び送信メール削除指示信号をネットワーク6を介して送信側のメールサーバ2に送信するとともに、ネットワーク6を介してメールサーバ2から受信した認証応答信号及び受信確認信号を制御部45に送信する。一方、電子メールを受信する側の場合、通信処理部41は、制御部45の制御に従って、認証要求信号、メール取得要求信号、受信メール削除指示信号及び受信確認信号をネットワーク6を介して受信側のメールサーバ3に送信するとともに、ネットワーク6を介してメールサーバ3から受信した認証応答信号及び電子メールを制御部45に送信する。
表示部42は、液晶ディスプレイ、タッチパネルディスプレイなどの表示デバイスで構成され、電子メールの作成画面又は表示画面、制御部45から受け取った各種情報等を表示する。
操作部43は、利用者が通信装置4を操作するための操作インターフェースである。操作部43は、キーボード等の入力装置で構成され、利用者からの各種操作を受け付け、それらの操作に対応する信号を制御部45へ出力する。なお、表示部42をタッチパネルディスプレイで構成した場合、タッチパネルディスプレイに利用者が各種操作を入力するためのキーボード画面を表示することにより、操作部43の機能を実現してもよい。その場合、操作部43は、そのキーボード画面を利用者が操作することにより、それらの操作に対応する信号を制御部45へ出力する。
記憶部44は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)を有する。記憶部44は、通信装置5を制御するためのコンピュータプログラム(電子メールクライアントを含む)、各種パラメータ及び各種データを記憶し、制御部45との間でこれらの情報を入出力する。各種データには、メールサーバのIPアドレス、電子メール利用者のアカウント、パスワード、電子メールアドレス、メールサーバから受信した電子メール等が含まれる。
制御部45は、一個または複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。なお、制御部45は、集積回路、ファームウェア、マイクロプロセッサなどで構成されてもよい。そして、制御部45は、電子メールを受信したとき、受信側のメールサーバにその電子メールの削除を指示するとともに、その電子メールを送信した通信装置に対して受信確認を通知し、送信側のメールサーバにその電子メールの削除を指示することを要求する。一方、制御部45は、電子メールを受信した通信装置5から電子メール受信確認の通知を受けると、送信側のメールサーバにその電子メールの削除を指示する。
以下、制御部45について詳細に説明する。なお、以下では、電子メールの送信制御については、ネットワーク6を介してメールサーバ2と通信し、電子メールの受信制御については、ネットワーク6を介してメールサーバ3と通信するものとして説明する。
制御部45は、メールサーバ2、3の認証を受けるための認証要求手段として機能する。制御部45は、操作部43から利用者による認証の要求指示の操作に対応する信号を受信すると、メールサーバ2又は3の認証を受けるために、記憶部44に予め記憶しておいたメールサーバ2又は3のIPアドレス、及び操作部43で入力された或いは記憶部44に記憶されている利用者のアカウント及びパスワードを読み出す。そして、制御部45は、読み出したアカウント及びパスワードを含む認証要求信号を通信処理部41を介してメールサーバ2又は3に送信する。なお、制御部45は、記憶部44に記憶しておいたメールサーバ2又は3のIPアドレス宛てに認証要求信号を送信する。さらに、制御部45は、認証応答信号を通信処理部41を介してメールサーバ2又は3から受信し、受信した認証応答信号が認証成功と判定したことを示すか否かにより、メールサーバ2又は3による認証に成功したか否かを判定する。
また、制御部45は、指定の宛先アドレスに対して電子メールを送信するメール送信手段として機能する。制御部45は、操作部43を介した利用者の操作に従って電子メールを作成する。そして、制御部45は、操作部43から利用者によるメールの送信指示の操作に対応する信号を受信すると、メールサーバ2にて送信元のアカウントが認証されている状態であることを条件に、作成した電子メールを通信処理部41を介してメールサーバ2に送信する。前述したように、電子メールは、例えばSMTPのプロトコルまたはIMAPのプロトコルに従って送信される。
また、制御部45は、指定のアカウントに対して送信された電子メールを受信するメール受信手段として機能する。制御部45は、操作部43から利用者によるメールの受信指示の操作に対応する信号を受信すると、メールサーバ3にて指定アカウントが認証されている状態であることを条件に、メール取得要求信号を通信処理部41を介してメールサーバ3に送信し、電子メールを通信処理部41を介してメールサーバ3から受信する。前述したように、メール取得要求信号及び電子メールは、例えばPOPのプロトコルまたはIMAPのプロトコルに従って送信される。さらに、制御部45は、操作部43を介した利用者の操作に従って、受信した電子メールを表示部42に表示させる。
また、制御部45は、メールサーバ3に対して受信メールを削除させる受信メール削除指示手段として機能する。制御部45は、メールサーバ3から電子メールを受信すると、受信した電子メールから送信元アドレス、宛先アドレス、件名、送信日時等の当該電子メールを特定するための情報を読み出す。そして、制御部45は、受信した電子メールから読み出した情報を、削除する電子メールの識別情報として含む受信メール削除指示信号を生成し、通信処理部41を介してメールサーバ3に送信する。
また、制御部45は、電子メールを受信完了したことを送信元のアカウントに通知する受信確認通知手段として機能する。本実施形態では、受信確認の通知は、受信した電子メールを送信元のメールサーバ2から削除するトリガとして用いられるため、メールサーバ2からの電子メールの削除を要求する送信メール削除要求手段としての機能を担っている。制御部45は、受信した電子メールから読み出した当該電子メールを特定するための情報を、削除する電子メールの識別情報として含み、且つ受信した電子メールの送信元アドレスを、削除する電子メールの送信元アドレスとして含む受信確認信号を、通信処理部41を介してメールサーバ3に送信する。
また、制御部45は、メールサーバ2に対して送信メールを削除させる送信メール削除指示手段として機能する。制御部45は、電子メールを受信した側の通信装置5により送信された受信確認信号を通信処理部41を介してメールサーバ2から受信すると、受信確認信号に含まれる送信元アドレスで特定されるアカウントについて、メールサーバ2にて認証されている状態であることを条件に、受信した受信確認信号に含まれる、削除する電子メールを特定する識別情報を読み出し、読み出した識別情報を含む送信メール削除指示信号を生成し、通信処理部41を介してメールサーバ2に送信する。対象のアカウントが認証されていない状態であれば、上記の認証要求手段を実行させて再度認証を行う。ここでの認証要求は、利用者の認証要求操作を待って実行してもよいが、受信確認信号の受信に伴い記憶しているアカウントおよびパスワードを用いて自動的に実行させてもよい。なお、受信確認信号を受信したとき、対象のアカウントが認証されている状態であるか否かにかかわらず、当該アカウントについて再度認証し直す構成としてもよい。
図4は、制御部45により実行される受信メール削除指示処理の動作を示すフローチャートである。
制御部45は、操作部43から利用者によるメールの受信指示の操作に対応する信号を受信すると(ステップS201)、メールサーバ3による認証にすでに成功しているか否かを判定する(ステップS202)。メールサーバ3による認証にすでに成功している場合、制御部45は、ステップS206へ処理を移行する。一方、メールサーバ3による認証に成功していない場合、制御部45は、認証要求信号を通信処理部41を介して受信側のメールサーバ3に送信する(ステップS203)。次に、制御部45は、メールサーバ3から認証応答信号を受信するまで待機し(ステップS204)、認証応答信号を受信すると、受信した認証応答信号が認証成功と判定したことを示すか否かにより、メールサーバ3による認証に成功したか否かを判定する(ステップS205)。
メールサーバ3による認証に失敗した場合、制御部45は、一連の処理を終了する。一方、メールサーバ3による認証に成功した場合、又はステップS202でメールサーバ3による認証にすでに成功していた場合、制御部45は、メール取得要求信号を通信処理部41を介してメールサーバ3に送信する(ステップS206)。制御部45は、メールサーバ3から電子メールを受信するまで待機し(ステップS207)、電子メールを受信すると、受信メール削除指示信号を生成し、通信処理部41を介してメールサーバ3に送信する(ステップS208)。さらに、制御部45は、送信側の通信装置宛ての受信確認信号を通信処理部41を介してメールサーバ3に送信し(ステップS209)、一連の処理を終了する。
図5は、制御部45により実行される送信メール削除指示処理の動作を示すフローチャートである。
制御部45は、受信側の通信装置5により送信された受信確認信号を通信処理部41を介して送信側のメールサーバ2から受信すると(ステップS301)、認証要求信号を通信処理部41を介してメールサーバ2に送信する(ステップS302)。次に、制御部45は、メールサーバ2から認証応答信号を受信するまで待機し(ステップS303)、認証応答信号を受信すると、受信した認証応答信号が認証成功と判定したことを示すか否かにより、メールサーバ2による認証に成功したか否かを判定する(ステップS304)。メールサーバ2による認証に失敗した場合、制御部45は、一連のステップを終了する。一方、メールサーバ2による認証に成功した場合、制御部45は、受信した受信確認信号に含まれる識別情報を読み出し、読み出した識別情報を含む送信メール削除指示信号を生成し、通信処理部41を介してメールサーバ3に送信し(ステップS305)、一連の処理を終了する。
なお、上述したように、ステップS301において削除要求の対象となっている送信元アカウントが既に認証されている状態であればステップS302〜S304の処理を省略することもできる。
次に、本発明を適用したメールサーバ2の詳細について説明する。なお、メールサーバ2及びメールサーバ3の構成は同じであるため、以下では代表してメールサーバ2について説明する。図6に、メールサーバ2の機能ブロック図を示す。図6に示すように、メールサーバ2は、通信処理部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。
通信処理部21は、イーサネット(登録商標)等の通信規格に従い、ネットワーク6にメールサーバを接続するためのインターフェース回路及びそのドライバソフトウェア等で構成される。通信処理部21は、ネットワーク6を介して通信装置4、通信装置5又は他のメールサーバから受信した認証要求信号、電子メール、送信メール削除指示信号、受信メール削除指示信号又は受信確認信号を制御部23に送信する。さらに、通信処理部21は、制御部23の制御に従って、認証応答信号、電子メール又は受信確認信号をネットワーク6を介して通信装置4、通信装置5又は他のメールサーバに送信する。
記憶部22は、ROM、RAM等の半導体メモリ、HDDを有する。記憶部22は、メールサーバ2を制御するためのコンピュータプログラム、各種パラメータ及び各種データを記憶し、制御部23との間でこれらの情報を入出力する。各種データには、登録された各利用者についてのアカウント及びパスワードが含まれる。
また、記憶部22には、送信者についてのアカウントごとに、送信側の通信装置から受信した電子メールを保存する送信メールボックスが記憶され、受信者についてのアカウントごとに、他のメールサーバから受信した電子メールを保存する受信メールボックスが記憶される。
制御部23は、一個または複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。そして、制御部23は、電子メールの送受信を制御するとともに、通信装置からの指示に従って、保存している電子メールを削除する。そのために、制御部23は、そのプロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールとして、認証手段231と、送信処理手段232と、受信処理手段233と、削除手段234と、受信確認転送手段235とを有する。
なお、制御部23が有するこれらの各部は、独立した集積回路、ファームウェア、マイクロプロセッサなどで構成されてもよい。
以下、制御部23の各部について詳細に説明する。
認証手段231は、通信処理部21を介して通信装置4又は通信装置5から認証要求信号を受信すると、受信した認証要求信号に含まれるアカウント及びパスワードを読み出し、記憶部22に予め登録されたアカウント及びパスワードと照合する。そして、一致した場合は認証成功と判定し、一致しない場合は認証失敗と判定して、認証応答信号を通信処理部21を介して、認証要求信号を送信してきた通信装置に送信する。また、認証手段231は、認証成功と判定した通信装置のIPアドレスをそのアカウントと関連付けて記憶部22に記憶しておく。
送信処理手段232は、通信処理部21を介して送信側の通信装置4から電子メールを受信すると、通信装置4のIPアドレスに基づいて、通信装置4が認証成功と判定された通信装置であるか否かを判定する。そして、通信装置4が認証成功と判定された通信装置でない場合、電子メールの送信を拒否することを示す応答を通信処理部21を介して通信装置4に送信する。一方、通信装置4が認証成功と判定された通信装置である場合、受信した電子メールから送信元アドレスを読み出し、読み出した送信元アドレスから特定されるアカウントの送信メールボックスにその電子メールを保存する。
さらに、送信処理手段232は、受信した電子メールから宛先アドレスを読み出し、読み出した宛先アドレスから特定される送信先のメールサーバにその電子メールを送信する。 なお、送信処理手段232は、電子メールの送信に失敗した場合に再送できるように送信済みの電子メールを送信メールボックスに保存しておく。
受信処理手段233は、通信処理部21を介して他のメールサーバから電子メールを受信すると、受信した電子メールから宛先アドレスを読み出し、読み出した宛先アドレスから特定されるアカウントの受信メールボックスにその電子メールを保存する。
さらに、受信処理手段233は、通信処理部21を介して受信側の通信装置5からメール取得要求信号を受信すると、通信装置5のIPアドレスに基づいて、通信装置5が認証成功と判定された通信装置であるか否かを判定する。そして、受信処理手段233は、通信装置5が認証成功と判定された通信装置でない場合、メール取得要求を拒否することを示す応答信号を通信処理部21を介して通信装置5に送信する。一方、受信処理手段233は、通信装置5が認証成功と判定された通信装置である場合、記憶部22から、認証手段231により通信装置5のIPアドレスと関連付けて記憶されたアカウントを読み出す。そして、そのアカウントの受信メールボックスに保存された電子メールを読み出し、通信処理部21を介して通信装置5に送信する。
削除手段234は、受信メール削除指示信号を通信処理部21を介して受信側の通信装置5から受信すると、受信した受信メール削除指示信号に含まれる、削除する電子メールの宛先アドレスを読み出し、読み出した宛先アドレスからアカウントを特定する。さらに、受信した受信メール削除指示信号に含まれる、削除する電子メールの送信元アドレス、件名及び送信日時を読み出し、特定したアカウントの受信メールボックスから、送信元アドレス、件名及び送信日時が、読み出した送信元アドレス、件名及び送信日時と一致する電子メールを検索する。そして、それらが一致する電子メールを検出すると、その電子メールを削除すべき電子メールとして特定し、削除する。
同様に、削除手段234は、送信メール削除指示信号を通信処理部21を介して送信側の通信装置4から受信すると、受信した送信メール削除指示信号に含まれる、削除する電子メールの送信元アドレスを読み出し、読み出した送信元アドレスからアカウントを特定する。さらに、受信した送信メール削除指示信号に含まれる、削除する電子メールの宛先アドレス、件名及び送信日時を読み出し、特定したアカウントの送信メールボックスから、宛先アドレス、件名及び送信日時が、読み出した宛先アドレス、件名及び送信日時と一致する電子メールを検索する。そして、それらが一致する電子メールを検出すると、その電子メールを削除すべき電子メールとして特定し、削除する。
受信確認転送手段235は、受信確認信号を通信処理部21を介して通信装置5又は他のメールサーバから受信すると、受信した受信確認信号に含まれる送信元アドレスを読み出し、読み出した送信元アドレスから送信元のメールサーバのアドレスを特定し、特定したアドレス宛てにその受信確認信号を転送する。また、読み出した送信元アドレスが記憶部22に登録されている利用者のアドレスである場合、その送信元アドレスからアカウントを特定し、そのアカウントに関連付けて記憶されたIPアドレスを読み出す。受信確認転送手段235は、読み出したIPアドレスを受信確認信号を転送すべき通信装置4のアドレスとして特定し、そのIPアドレス宛てに受信確認信号を転送する。
以上説明してきたように、本発明を適用した電子メールシステムでは、電子メールを受信する通信装置5は、受信側のメールサーバ3による認証が成功したことを条件に、電子メールを受信するとともに受信側のメールサーバ3にその電子メールの削除を指示する。さらに電子メールを受信した通信装置5は、その電子メールを送信した通信装置4に対して、送信側のメールサーバ2に受信確認を通知することでその電子メールの削除を要求する。受信確認通知を受けた通信装置4は、送信側のメールサーバ2による認証を受け、認証が成功したことを条件に、送信側のメールサーバ2にその電子メールの削除を指示する。これにより、受信側の通信装置5にて電子メールが受信完了されたとき、送信側メールサーバ2および受信側メールサーバ3に保存されている当該電子メールを確実かつ速やかに削除することができる。また、各メールサーバによる認証が成功した通信装置がそのメールサーバに保存された電子メールの削除を指示するので、セキュリティ性を確保しつつ電子メールを削除することができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例えば、電子メールを送信する通信装置4は、電子メールを開封確認要求のメッセージとともに送信し、受信側の通信装置5から電子メールの開封確認の返送を受信したタイミングで、メールサーバ3に送信メール削除指示信号を送信してもよい。
また、電子メールを受信した通信装置5は、受信側のメールサーバ3及び送信側のメールサーバ2を介さずに、電子メールを送信した通信装置4に直接受信確認信号を送信してもよい。その場合、例えば、ポートフォワーディング技術を利用し、通信装置4が接続する不図示のゲートウェイ装置に通信装置4へフォワードするポートを予め設定しておく。通信装置4の制御部は、そのゲートウェイ装置のグローバルIPアドレス及び通信装置4へフォワードするポートとして設定したポート番号を、自装置のIPアドレスとして、電子メールの所定領域(例えば本文の先頭等)に含ませて、その電子メールを送信する。一方、通信装置5の制御部は、受信した電子メールの所定領域に記載されたIPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスを受信確認信号を送信すべき電子メール送信元の通信装置4のアドレスとして特定し、受信確認信号を送信する。あるいは、通信装置4にグローバルIPアドレスが割り当てられている場合は、通信装置4の制御部は、そのグローバルIPアドレスを自装置のアドレスとして、電子メールの所定領域に含ませてもよい。
また、送信側のメールサーバ2は、受信側のメールサーバ3から受信確認信号を受信すると、送信元のアドレスに関連付けて記憶されたIPアドレスを持つ通信装置4に、受信確認信号を転送する構成としたが、受信した受信確認信号を自動転送せず記憶部22に記憶しておく構成としてもよい。この場合、受信確認信号に含まれる送信元のアドレスで特定されるアカウントについて、次に認証が成功したとき、認証成功の結果の通知とともに、受信確認信号を送信する。
このように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
1 電子メールシステム
2、3 メールサーバ
4、5 通信装置
21、41 通信処理部
24、42 記憶部
25、43 制御部

Claims (16)

  1. 通信ネットワークを介して外部装置と通信処理を行う通信処理手段と、
    前記通信ネットワーク上のメールサーバを経由して相手通信装置宛てに電子メールを送信するメール送信手段と、
    前記送信した電子メールについて前記相手通信装置から受信完了を示す受信確認信号を受信すると、前記メールサーバによる認証が成功したことを条件に、前記メールサーバに記憶されている送信対象の前記電子メールの削除を当該メールサーバに指示する削除指示手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記受信確認信号は、前記受信完了した電子メールを特定するための前記電子メールの識別情報を含み、
    前記削除指示手段は、前記受信確認信号に含まれる前記識別情報を含む削除指示信号を生成し、当該削除指示信号を前記メールサーバに送信することにより、前記送信対象の電子メールの削除を指示する、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記識別情報は、前記電子メールの宛先アドレス、件名及び送信日時のうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記削除指示手段は、前記受信確認信号を受信すると、前記通信処理部を介して前記メールサーバに認証を要求し、当該認証が成功すると前記電子メールの削除を指示する、請求項1〜3の何れか一項に記載の通信装置。
  5. 通信ネットワーク上のメールサーバを介して相手通信装置宛ての電子メールを送信する通信装置におけるメール削除方法であって、
    前記メールサーバに相手通信装置宛ての電子メールを送信するステップと、
    前記送信した電子メールについて前記相手通信装置から受信完了を示す受信確認信号を受信すると、前記メールサーバによる認証が成功したことを条件に、前記メールサーバに記憶されている送信対象の前記電子メールの削除を当該メールサーバに指示するステップと、
    を含むメール削除方法。
  6. 通信ネットワーク上のメールサーバを介して相手通信装置宛ての電子メールを送信する通信装置に実行させるメール削除プログラムであって、
    前記メールサーバに相手通信装置宛ての電子メールを送信する処理と、
    前記送信した電子メールについて前記相手通信装置から受信完了を示す受信確認信号を受信すると、前記メールサーバによる認証が成功したことを条件に、前記メールサーバに記憶されている送信対象の前記電子メールの削除を当該メールサーバに指示する処理と、
    を前記通信装置に実行させる命令を含むメール削除プログラム。
  7. 通信ネットワーク上の第1のメールサーバおよび第2のメールサーバを介して相手通信装置から送信された電子メールを受信する通信装置であって、
    前記通信ネットワークを介して外部装置と通信処理を行う通信処理手段と、
    前記相手通信装置が前記第2のメールサーバを介して送信した自己の通信装置宛ての電子メールを前記第1のメールサーバから受信するメール受信手段と、
    前記電子メールを受信すると前記第1のメールサーバに記憶されている受信対象の前記電子メールの削除を当該メールサーバに指示する削除指示手段と、
    前記電子メールを受信すると前記第2のメールサーバに記憶されている前記相手通信装置が送信した前記電子メールを削除することを要求する削除要求信号を前記相手通信装置に送信する削除要求手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  8. 前記削除要求手段は、前記削除要求信号に前記電子メールを特定するための前記電子メールの識別情報を含ませる、請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記削除要求手段は、前記電子メールから宛先アドレス、件名及び送信日時のうちの少なくとも一つを読み出し、前記識別情報に含ませる、請求項8に記載の通信装置。
  10. 通信ネットワーク上の第1のメールサーバおよび第2のメールサーバを介して相手通信装置から送信された受信する通信装置におけるメール削除方法であって、
    前記相手通信装置が前記第2のメールサーバを介して送信した自己の通信装置宛ての電子メールを前記第1のメールサーバから受信するステップと、
    前記電子メールを受信したとき前記第1のメールサーバに記憶されている受信対象の前記電子メールの削除を指示するステップと、
    前記電子メールを受信したとき前記第2のメールサーバに記憶されている前記相手通信装置が送信した前記電子メールを削除することを要求する削除要求信号を前記相手通信装置に送信するステップと、
    を含むメール削除方法。
  11. 通信ネットワーク上の第1のメールサーバおよび第2のメールサーバを介して相手通信装置から送信された受信する通信装置に実行させるメール削除プログラムであって、
    前記相手通信装置が前記第2のメールサーバを介して送信した自己の通信装置宛ての電子メールを前記第1のメールサーバから受信する処理と、
    前記電子メールを受信したとき前記第1のメールサーバに記憶されている受信対象の前記電子メールの削除を指示する処理と、
    前記電子メールを受信したとき前記第2のメールサーバに記憶されている前記相手通信装置が送信した前記電子メールを削除することを要求する削除要求信号を前記相手通信装置に送信する処理と、
    を前記通信装置に実行させる命令を含むメール削除プログラム。
  12. 通信ネットワーク上の第1のメールサーバ及び第2のメールサーバを介して電子メールを送受信する第1の通信装置及び第2の通信装置を有する電子メールシステムであって、
    前記第1の通信装置は、
    外部と通信処理を行う第1の通信処理手段と、
    前記第1のメールサーバを経由して前記第2の通信装置宛てに電子メールを送信するメール送信手段と、
    前記送信した電子メールについて前記第2の通信装置から受信完了を示す受信確認信号を受信すると、前記第1のメールサーバによる認証が成功したことを条件に、前記第1のメールサーバに記憶されている送信対象の前記電子メールの削除を指示する送信メール削除指示手段と、を有し、
    前記第2の通信装置は、
    外部と通信処理を行う第2の通信処理手段と、
    前記第1の通信装置から送信された前記電子メールを前記第2のメールサーバから受信するメール受信手段と、
    前記電子メールを受信すると前記第2のメールサーバに記憶されている受信対象の前記電子メールの削除を指示する受信メール削除指示手段と、
    前記電子メールを受信すると前記第1の通信装置に対して当該電子メールの受信完了を示す受信確認信号を送信する受信確認通知手段と、を有することを特徴とする電子メールシステム。
  13. 前記第1のメールサーバは、
    第1の記憶手段と、
    前記第1の通信装置から受信した送信対象の前記電子メールを前記第1の記憶手段に記憶するとともに、前記第2のメールサーバに前記電子メールを送信する送信処理手段と、
    前記第1の通信装置から前記電子メールの削除を指示されたとき前記第1の記憶手段に記憶している前記送信対象の電子メールを削除する送信メール削除手段と、を有し、
    前記第2のメールサーバは、
    第2の記憶手段と、
    前記第1のメールサーバから送信された受信対象の前記電子メールを前記第2の記憶手段に記憶するとともに、前記第2の通信端末に前記電子メールを送信する受信処理手段と、
    前記第2の通信装置から前記電子メールの削除を指示されたとき前記第2の記憶手段に記憶している前記受信対象の電子メールを削除する受信メール削除手段と、を有する請求項12に記載の電子メールシステム。
  14. 前記受信確認通知手段は、前記電子メールを受信すると前記第1の通信装置宛ての前記受信確認信号を第2のメールサーバに送信し、
    前記第2のメールサーバは、さらに、前記第2の通信装置から前記受信確認信号を受信すると当該受信確認信号を前記第1のメールサーバに転送する第2の受信確認転送手段を有し、
    前記第1のメールサーバは、さらに、前記第2のメールサーバから前記受信確認信号を受信すると当該受信確認信号を前記第1の通信装置に転送する第1の受信確認転送手段を有する、請求項13に記載の電子メールシステム。
  15. 前記受信確認通知手段は、受信した前記電子メールの送信元アドレスを前記受信確認信号に含ませ、
    前記第1の記憶手段は、前記電子メールの送信元の前記第1の通信装置のIPアドレスを記憶し、
    前記第1の受信確認転送手段は、前記第2のメールサーバから受信した前記受信確認信号に含まれる前記送信元アドレスから前記送信元の前記第1の通信装置のIPアドレスを特定し、当該IPアドレスを用いて前記第1の通信装置に対し前記受信確認信号を送信する、請求項14に記載の電子メールシステム。
  16. 前記メール送信手段は、送信する前記電子メールに前記第1の通信装置のIPアドレスを含ませ、
    前記受信確認通知手段は、受信した前記電子メールから送信元の前記第1の通信装置のIPアドレスを読み出し、当該読み出したIPアドレスを用いて前記第1の通信装置に対し前記受信確認信号を送信する、請求項12に記載の電子メールシステム。
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