JP2014078836A - High-frequency signal line and method of manufacturing the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、高周波信号線路及びその製造方法に関し、より特定的には、高周波信号の伝送に用いられる高周波信号線路及びその製造方法に関する。 The present invention relates to a high-frequency signal line and a manufacturing method thereof, and more particularly to a high-frequency signal line used for transmission of a high-frequency signal and a manufacturing method thereof.
従来の高周波信号線路に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の信号線路が知られている。該信号線路は、積層体、信号線及び2つのグランド導体を備えている。積層体は、複数の絶縁シートが積層されて構成されている。信号線は、積層体内に設けられている。2つのグランド導体は、積層体内において積層方向から信号線を挟んでいる。これにより、信号線と2つのグランド導体とは、ストリップライン構造をなしている。
As an invention related to a conventional high-frequency signal line, for example, a signal line described in
更に、グランド導体には、積層方向から平面視したときに、信号線と重なる複数の開口が設けられている。これにより、複数の開口が設けられている位置においては信号線とグランド導体との間に容量が形成されにくくなる。よって、信号線の特性インピーダンスを小さくしすぎることなく、信号線とグランド導体との積層方向における距離を小さくすることが可能となる。その結果、高周波信号線路の薄型化を図ることが可能となる。以上のような高周波信号線路は、2つの回路基板間の接続等に用いられる。 Further, the ground conductor is provided with a plurality of openings that overlap with the signal lines when viewed in plan from the stacking direction. This makes it difficult to form a capacitor between the signal line and the ground conductor at a position where a plurality of openings are provided. Therefore, it is possible to reduce the distance between the signal line and the ground conductor in the stacking direction without reducing the characteristic impedance of the signal line too much. As a result, it is possible to reduce the thickness of the high-frequency signal line. The high-frequency signal line as described above is used for connection between two circuit boards.
ところで、特許文献1に記載の信号線路では、挿入損失を低減しようとすると、製造時に絶縁シートが損傷するおそれがある。より詳細には、信号線路において挿入損失を低減するためには、信号線の厚みを大きくして、信号線の断面積を大きくすればよい。
By the way, in the signal line of
しかしながら、信号線の厚みが大きくなれば、導体層を信号線に加工するためのエッチング工程に必要な時間も長くなる。エッチング工程は、導体層が全面に形成された絶縁シートがローラから送り出されて、エッチング液が導体層に吹き付けられることによって行われる。そして、エッチング工程の後には、絶縁シートの搬送が行われながら、絶縁シートの圧着工程が行われる。そのため、エッチング工程の処理速度が低下すると、エッチング工程後の圧着工程の処理速度もエッチング工程の処理速度に合わせて低下させなくてはならない。すなわち、信号線路の製造に要する時間が長くなってしまう。 However, as the thickness of the signal line increases, the time required for the etching process for processing the conductor layer into the signal line also increases. The etching process is performed by feeding an insulating sheet having a conductor layer formed on the entire surface from a roller and spraying an etching solution onto the conductor layer. And after an etching process, the crimping | compression-bonding process of an insulating sheet is performed, conveying an insulating sheet. For this reason, when the processing speed of the etching process is reduced, the processing speed of the crimping process after the etching process must be reduced in accordance with the processing speed of the etching process. That is, it takes a long time to manufacture the signal line.
そこで、エッチング工程の処理速度を向上させるために、より強い酸性を有するエッチング液を使用することが考えられる。ところが、より強い酸性を有するエッチング液では、絶縁シートが損傷してしまうおそれがある。 Therefore, in order to improve the processing speed of the etching process, it is conceivable to use an etching solution having stronger acidity. However, the etchant having stronger acidity may damage the insulating sheet.
そこで、本発明の目的は、挿入損失を低減しつつ、誘電体層の損傷を抑制できる高周波信号線路及びその製造方法を提供することである。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a high-frequency signal line that can suppress damage to a dielectric layer while reducing insertion loss, and a method for manufacturing the same.
本発明の一形態に係る高周波信号線路は、第1の主面及び第2の主面を有する第1の誘電体層及び第3の主面及び第4の主面を有する第2の誘電体層が積層されてなる誘電体素体と、前記第1の誘電体層の前記第2の主面に形成されている線状の第1の信号線と、前記第2の誘電体層の前記第3の主面に形成されている線状の第2の信号線と、前記第1の信号線と積層方向において対向する第1のグランド導体と、を備えており、前記第2の主面と前記第3の主面とが対向しており、前記第1の信号線と前記第2の信号線とは、互いに対向し、かつ、互いに電気的に接続されていること、を特徴とする。 A high-frequency signal transmission line according to an aspect of the present invention includes a first dielectric layer having a first main surface and a second main surface, and a second dielectric having a third main surface and a fourth main surface. A dielectric body formed by laminating layers, a linear first signal line formed on the second main surface of the first dielectric layer, and the second dielectric layer. A second linear signal line formed on a third main surface, and a first ground conductor facing the first signal line in the stacking direction, and the second main surface And the third main surface are opposed to each other, and the first signal line and the second signal line are opposed to each other and are electrically connected to each other. .
本発明の一形態に係る高周波信号線路の製造方法は、第1の主面及び第2の主面を有する第1の誘電体層の該第2の主面に線状の第1の信号線を形成する工程と、第3の主面及び第4の主面を有する第2の誘電体層の該第3の主面に線状の第2の信号線を形成する工程と、前記第2の主面と前記第3の主面とが対向すると共に、前記第1の信号線と前記第2の信号線とが対向するように前記第1の誘電体層及び前記第2の誘電体層を積層する工程と、を備えていること、を特徴とする。 A method of manufacturing a high-frequency signal line according to an aspect of the present invention includes a first signal line that is linear on the second main surface of a first dielectric layer having a first main surface and a second main surface. Forming a linear second signal line on the third main surface of the second dielectric layer having the third main surface and the fourth main surface, and the second The first dielectric layer and the second dielectric layer so that the main surface of the first and third main surfaces face each other, and the first signal line and the second signal line face each other. And a step of laminating.
本発明によれば、挿入損失を低減しつつ、誘電体層の損傷を抑制できる。 According to the present invention, it is possible to suppress damage to the dielectric layer while reducing insertion loss.
以下に、本発明の実施形態に係る高周波信号線路及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。 Hereinafter, a high-frequency signal line and a manufacturing method thereof according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
(第1の実施形態)
(高周波信号線路の構成)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る高周波信号線路の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る高周波信号線路10の外観斜視図である。図2は、図1の高周波信号線路10の誘電体素体12の分解図である。図3は、図1のA−Aにおける断面構造図である。以下では、高周波信号線路10の積層方向をz軸方向と定義する。また、高周波信号線路10の長手方向をx軸方向と定義し、x軸方向及びz軸方向に直交する方向をy軸方向と定義する。
(First embodiment)
(Configuration of high-frequency signal line)
The configuration of the high-frequency signal line according to the first embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is an external perspective view of a high-frequency
高周波信号線路10は、例えば、携帯電話等の電子機器内において、2つの高周波回路を接続するために用いられるフラットケーブルである。高周波信号線路10は、図1及び図2に示すように、誘電体素体12、外部端子16a〜16d、信号線20,21、基準グランド導体22、補助グランド導体24、スルーホール導体T1〜T4及びコネクタ100a,100bを備えている。
The high-
誘電体素体12は、図1に示すように、z軸方向から平面視したときに、x軸方向に延在する可撓性を有する板状部材であり、線路部12a、接続部12b,12cを含んでいる。誘電体素体12は、図2に示すように、保護層14、誘電体シート18a、接着層19、誘電体シート18b及び保護層15がz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に積層されて構成されている積層体である。以下では、誘電体素体12のz軸方向の正方向側の主面を表面と称し、誘電体素体12のz軸方向の負方向側の主面を裏面と称す。
As shown in FIG. 1, the
線路部12aは、図1に示すように、x軸方向に延在している。接続部12b,12cはそれぞれ、線路部12aのx軸方向の負方向側の端部及びx軸方向の正方向側の端部に接続されており、矩形状をなしている。接続部12b,12cのy軸方向の幅は、線路部12aのy軸方向の幅よりも大きい。
As shown in FIG. 1, the line portion 12a extends in the x-axis direction. The connecting
誘電体シート18a,18bは、図2に示すように、z軸方向から平面視したときに、x軸方向に延在しており、誘電体素体12と同じ形状をなしている。誘電体シート18a,18bは、ポリイミドや液晶ポリマ等の可撓性を有する熱可塑性樹脂により構成されている。以下では、誘電体シート18a,18bのz軸方向の正方向側の主面を表面と称し、誘電体シート18a,18bのz軸方向の負方向側の主面を裏面と称す。
As shown in FIG. 2, the
誘電体シート18aの厚さD1は、図3に示すように、誘電体シート18bの厚さD2と略等しい。誘電体シート18a,18bの積層後において、厚さD1,D2は、例えば、50μm〜300μmである。本実施形態では、厚さD1,D2は100μmである。
As shown in FIG. 3, the thickness D1 of the
また、誘電体シート18aは、図2に示すように、線路部18a−a及び接続部18a−b,18a−cにより構成されている。誘電体シート18bは、線路部18b−a及び接続部18b−b,18b−cにより構成されている。線路部18a−a,18b−aは、線路部12aを構成している。接続部18a−b,18b−bは、接続部12bを構成している。接続部18a−c,18b−cは、接続部12cを構成している。
Further, as shown in FIG. 2, the
接着層19は、図2に示すように、z軸方向から平面視したときに、x軸方向に延在しており、誘電体素体12と同じ形状をなしている。ただし、接着層19には、開口Opが設けられている。開口Opは、z軸方向から平面視したときに、x軸方向に延在しており、後述する信号線20,21と一致した状態で重なっている。接着層19は、誘電体シート18aと誘電体シート18bとの間に設けられて、誘電体シート18aと誘電体シート18bとを接着している。これにより、誘電体シート18aの裏面と誘電体シート18bの表面とが接着層19を介して対向している。
As shown in FIG. 2, the
また、接着層19は、誘電体シート18a,18bよりも変形しやすい材料により作製されていることが好ましい。接着層19の材料は、例えば、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂系接着剤や液晶ポリマやポリイミド等の熱可塑性樹脂系接着剤である。ただし、接着層19は、誘電体シート18a,18bよりも低い軟化温度を有する材料によって作製されていてもよい。接着層19の厚さD3は、後述する信号線20の厚さ及び信号線21の厚さの合計と略等しい。よって、誘電体シート18a,18bの積層後において、厚さD3は、例えば、20μm〜100μmである。本実施形態では、厚さD3は50μmである。
The
信号線20は、図2に示すように、高周波信号が伝送され、誘電体素体12に設けられている導体である。本実施形態では、信号線20は、誘電体シート18aの裏面上に形成されており、x軸方向に延在する直線状の導体である。信号線20のx軸方向の負方向側の端部は、図2に示すように、接続部18a−bの中央に位置している。信号線20のx軸方向の正方向側の端部は、図2に示すように、接続部18a−cの中央に位置している。信号線20は、銀や銅を主成分とする比抵抗の小さな金属材料により作製されている。ここで、信号線20が誘電体シート18aの裏面に形成されているとは、誘電体シート18aの裏面にめっきにより形成された金属箔がパターニングされて信号線20が形成されていることや、誘電体シート18aの裏面に張り付けられた金属箔がパターニングされて信号線20が形成されていることを指す。また、信号線20の表面には平滑化が施されるので、信号線20が誘電体シート18aに接している面の表面粗さは信号線20が誘電体シート18aに接していない面の表面粗さよりも大きくなる。
As shown in FIG. 2, the
信号線21は、図2に示すように、高周波信号が伝送され、誘電体素体12に設けられている導体である。本実施形態では、信号線21は、誘電体シート18bの表面上に形成されており、x軸方向に延在する直線状の導体である。信号線21のx軸方向の負方向側の端部は、図2に示すように、接続部18b−bの中央に位置している。信号線21のx軸方向の正方向側の端部は、図2に示すように、接続部18b−cの中央に位置している。信号線21は、銀や銅を主成分とする比抵抗の小さな金属材料により作製されている。ここで、信号線21が誘電体シート18bの表面に形成されているとは、誘電体シート18bの表面にめっきにより形成された金属箔がパターニングされて信号線21が形成されていることや、誘電体シート18bの表面に張り付けられた金属箔がパターニングされて信号線21が形成されていることを指す。また、信号線21の表面には平滑化が施されるので、信号線21が誘電体シート18bに接している面の表面粗さは信号線21が誘電体シート18bに接していない面の表面粗さよりも大きくなる。
As shown in FIG. 2, the
ここで、信号線20と信号線21とは、図2及び図3に示すように、互いに対向していると共に、開口Op内に位置している。本実施形態では、信号線20と信号線21とは、同じ形状を有しているので、z軸方向から平面視したときに、一致した状態で重なっている。更に、信号線20と信号線21とは接触している。より詳細には、信号線20が誘電体シート18aに接触していない面と信号線21が誘電体シート18bに接触していない面とが接触している。
Here, as shown in FIGS. 2 and 3, the
基準グランド導体22は、図2に示すように、信号線20よりもz軸方向の正方向側に設けられているベタ状の導体層である。より詳細には、基準グランド導体22は、誘電体シート18aの表面に形成され、z軸方向において、誘電体シート18aを介して信号線20と対向している。基準グランド導体22には、信号線20と重なる位置には開口が設けられていない。基準グランド導体22は、銀や銅を主成分とする比抵抗の小さな金属材料により作製されている。ここで、基準グランド導体22が誘電体シート18aの表面に形成されているとは、誘電体シート18aの表面にめっきにより形成された金属箔がパターニングされて基準グランド導体22が形成されていることや、誘電体シート18aの表面に張り付けられた金属箔がパターニングされて基準グランド導体22が形成されていることを指す。また、基準グランド導体22の表面には平滑化が施されるので、図3に示すように、基準グランド導体22が誘電体シート18aに接している面の表面粗さは基準グランド導体22が誘電体シート18aに接していない面の表面粗さよりも大きくなる。
As shown in FIG. 2, the
また、基準グランド導体22は、図2に示すように、線路部22a及び端子部22b,22cにより構成されている。線路部22aは、線路部18a−aの表面に設けられ、x軸方向に沿って延在している。端子部22bは、線路部18a−bの表面に設けられ、矩形状の環をなしている。端子部22bは、線路部22aのx軸方向の負方向側の端部に接続されている。端子部22cは、接続部18a−cの表面に設けられ、矩形状の環をなしている。端子部22cは、線路部22aのx軸方向の正方向側の端部に接続されている。
Further, as shown in FIG. 2, the
補助グランド導体24は、図2に示すように、信号線21よりもz軸方向の負方向側に設けられているベタ状の導体層である。より詳細には、補助グランド導体24は、誘電体シート18bの裏面に形成され、z軸方向において、誘電体シート18bを介して信号線21と対向している。補助グランド導体24には、信号線21と重なる位置には開口が設けられていない。補助グランド導体24は、銀や銅を主成分とする比抵抗の小さな金属材料により作製されている。ここで、補助グランド導体24が誘電体シート18bの裏面に形成されているとは、誘電体シート18bの裏面にめっきにより形成された金属箔がパターニングされて補助グランド導体24が形成されていることや、誘電体シート18bの裏面に張り付けられた金属箔がパターニングされて補助グランド導体24が形成されていることを指す。また、補助グランド導体24の表面には平滑化が施されるので、図3に示すように、補助グランド導体24が誘電体シート18bに接している面の表面粗さは補助グランド導体24が誘電体シート18bに接していない面の表面粗さよりも大きくなる。
As shown in FIG. 2, the
また、補助グランド導体24は、図2に示すように、線路部24a及び端子部24b,24cにより構成されている。線路部24aは、線路部18b−aの裏面に設けられ、x軸方向に沿って延在している。端子部24bは、線路部18b−bの裏面に設けられ、矩形状の環をなしている。端子部24bは、線路部24aのx軸方向の負方向側の端部に接続されている。端子部24cは、接続部18b−cの裏面に設けられ、矩形状の環をなしている。端子部24cは、線路部24aのx軸方向の正方向側の端部に接続されている。
Further, as shown in FIG. 2, the
外部端子16aは、図2に示すように、接続部18a−bの表面上の中央に形成されている矩形状の導体である。よって、外部端子16aは、z軸方向から平面視したときに、信号線20と重なっている。外部端子16bは、図2に示すように、接続部18a−cの表面上の中央に形成されている矩形状の導体である。よって、外部端子16bは、z軸方向から平面視したときに、信号線20と重なっている。外部端子16cは、図2に示すように、接続部18b−bの裏面上の中央に形成されている矩形状の導体である。よって、外部端子16cは、z軸方向から平面視したときに、信号線20と重なっている。外部端子16dは、図2に示すように、接続部18b−cの裏面上の中央に形成されている矩形状の導体である。よって、外部端子16dは、z軸方向から平面視したときに、信号線20と重なっている。
As shown in FIG. 2, the
外部端子16a〜16dは、銀や銅を主成分とする比抵抗の小さな金属材料により作製されている。また、外部端子16a,16bの表面には、Ni/Auめっきが施されている。ここで、外部端子16a,16bが誘電体シート18aの表面に形成されているとは、誘電体シート18aの表面にめっきにより形成された金属箔がパターニングされて外部端子16a,16bが形成されていることや、誘電体シート18aの表面に張り付けられた金属箔がパターニングされて外部端子16a,16bが形成されていることを指す。また、外部端子16a,16bの表面には平滑化が施されるので、外部端子16a,16bが誘電体シート18aに接している面の表面粗さは外部端子16a,16bが誘電体シート18aに接していない面の表面粗さよりも大きくなる。同様に、外部端子16c,16dが誘電体シート18bの裏面に形成されているとは、誘電体シート18bの裏面にめっきにより形成された金属箔がパターニングされて外部端子16c,16dが形成されていることや、誘電体シート18bの裏面に張り付けられた金属箔がパターニングされて外部端子16c,16dが形成されていることを指す。また、外部端子16c,16dの裏面には平滑化が施されるので、外部端子16c,16dが誘電体シート18bに接している面の表面粗さは外部端子16c,16dが誘電体シート18bに接していない面の表面粗さよりも大きくなる。
The
外部端子16a〜16d、信号線20,21、基準グランド導体22及び補助グランド導体24は、略等しい厚さを有している。外部端子16a〜16d、信号線20,21、基準グランド導体22及び補助グランド導体24の厚さは、例えば、10μm〜20μmである。
The
以上のように、信号線20,21は、基準グランド導体22及び補助グランド導体24によってz軸方向の両側から挟まれている。すなわち、信号線20,21、基準グランド導体22及び補助グランド導体24は、トリプレート型のストリップライン構造をなしている。また、信号線20と基準グランド導体22との間隔(z軸方向における距離)は、図3に示すように誘電体シート18aの厚さD1と略等しく、例えば、50μm〜300μmである。本実施形態では、信号線20と基準グランド導体22との間隔は、100μmである。また、信号線21と補助グランド導体24との間隔(z軸方向における距離)は、図3に示すように誘電体シート18bの厚さD2と略等しく、例えば、50μm〜300μmである。本実施形態では、信号線21と補助グランド導体24との間隔は、100μmである。
As described above, the
複数のスルーホール導体T1は、図2及び図3に示すように、信号線20,21よりもy軸方向の正方向側において誘電体シート18a、接着層19及び誘電体シート18bをz軸方向に貫通しており、x軸方向に一列に等間隔に並んでいる。スルーホール導体T1のz軸方向の正方向側の端部は、基準グランド導体22に接続されている。スルーホール導体T1のz軸方向の負方向側の端部は、補助グランド導体24に接続されている。これにより、スルーホール導体T1は、基準グランド導体22と補助グランド導体24とを接続している。スルーホール導体T1は、誘電体シート18a、接着層19及び誘電体シート18bを貫通するスルーホールの内周面にめっきによりニッケルまたは金等を主成分とする金属膜が形成されることによって形成されている。
2 and 3, the plurality of through-hole conductors T1 connect the
複数のスルーホール導体T2は、図2及び図3に示すように、信号線20,21よりもy軸方向の負方向側において誘電体シート18a、接着層19及び誘電体シート18bをz軸方向に貫通しており、x軸方向に一列に等間隔に並んでいる。スルーホール導体T2のz軸方向の正方向側の端部は、基準グランド導体22に接続されている。スルーホール導体T2のz軸方向の負方向側の端部は、補助グランド導体24に接続されている。これにより、スルーホール導体T2は、基準グランド導体22と補助グランド導体24とを接続している。スルーホール導体T2は、誘電体シート18a、接着層19及び誘電体シート18bを貫通するスルーホールの内周面にめっきによりニッケルまたは金等を主成分とする金属膜が形成されることによって形成されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the plurality of through-hole conductors T2 connect the
スルーホール導体T3は、図2に示すように、誘電体シート18a、接着層19及び誘電体シート18bをz軸方向に貫通しており、外部端子16aと信号線20のx軸方向の負方向側の端部と信号線21のx軸方向の負方向側の端部と外部端子16cとを接続している。スルーホール導体T4は、図2に示すように、誘電体シート18a、接着層19及び誘電体シート18bをz軸方向に貫通しており、外部端子16bと信号線20のx軸方向の正方向側の端部と信号線21のx軸方向の正方向側の端部と外部端子16dとを接続している。これにより、信号線20,21は、外部端子16a,16b間に接続されている。また、信号線20と信号線21とが電気的に接続されている。スルーホール導体T3,T4は、誘電体シート18a、接着層19及び誘電体シート18bを貫通するスルーホールの内周面にめっきによりニッケルまたは金等を主成分とする金属膜が形成されることによって形成されている。
As shown in FIG. 2, the through-hole conductor T3 passes through the
保護層14は、誘電体シート18aの表面の略全面を覆っている絶縁膜である。これにより、保護層14は、基準グランド導体22を覆っている。保護層14は、例えば、レジスト材等の可撓性樹脂からなる。
The
また、保護層14は、図2に示すように、線路部14a及び接続部14b,14cにより構成されている。線路部14aは、線路部18a−aの表面の全面を覆うことにより、線路部22aを覆っている。保護層14の線路部14aには、x軸方向に一列に等間隔に並ぶ開口O1が設けられている。開口O1は、z軸方向から平面視したときに、スルーホール導体T1と重なっている。更に、保護層14の線路部14aには、x軸方向に一列に等間隔に並ぶ開口O2が設けられている。開口O2は、z軸方向から平面視したときに、スルーホール導体T2と重なっている。
Moreover, the
接続部14bは、線路部14aのx軸方向の負方向側の端部に接続されており、接続部18a−bの表面を覆っている。ただし、接続部14bには、開口Ha〜Hdが設けられている。開口Haは、接続部14bの中央に設けられている矩形状の開口である。外部端子16aは、開口Haを介して外部に露出している。また、開口Hbは、開口Haよりもy軸方向の正方向側に設けられている矩形状の開口である。開口Hcは、開口Haよりもx軸方向の負方向側に設けられている矩形状の開口である。開口Hdは、開口Haよりもy軸方向の負方向側に設けられている矩形状の開口である。端子部22bは、開口Hb〜Hdを介して外部に露出することにより、外部端子として機能する。
The connecting
接続部14cは、線路部14aのx軸方向の正方向側の端部に接続されており、接続部18a−cの表面を覆っている。ただし、接続部14cには、開口He〜Hhが設けられている。開口Heは、接続部14cの中央に設けられている矩形状の開口である。外部端子16bは、開口Heを介して外部に露出している。また、開口Hfは、開口Heよりもy軸方向の正方向側に設けられている矩形状の開口である。開口Hgは、開口Heよりもx軸方向の正方向側に設けられている矩形状の開口である。開口Hhは、開口Heよりもy軸方向の負方向側に設けられている矩形状の開口である。端子部22cは、開口Hf〜Hhを介して外部に露出することにより、外部端子として機能する。
The connecting
保護層15は、誘電体シート18bの裏面の略全面を覆っている絶縁膜である。これにより、保護層15は、補助グランド導体24を覆っている。保護層15は、例えば、レジスト材等の可撓性樹脂からなる。保護層15には、x軸方向に一列に等間隔に並ぶ開口O3が設けられている。更に、保護層15には、x軸方向に一列に等間隔に並ぶ開口O4が設けられている。また、接続部14b,14cには、それぞれ開口O5,O6が設けられている。開口O3は、z軸方向から平面視したときに、スルーホール導体T1と重なっている。開口O4は、z軸方向から平面視したときに、スルーホール導体T2と重なっている。開口O5は、z軸方向から平面視したときに、スルーホール導体T3と重なっている。開口O6は、z軸方向から平面視したときに、スルーホール導体T4と重なっている。
The
コネクタ100a,100bはそれぞれ、図1に示すように、接続部12b,12cの表面上に実装される。コネクタ100a,100bの構成は同じであるので、以下にコネクタ100bの構成を例に挙げて説明する。図4は、高周波信号線路10のコネクタ100bの外観斜視図である。図5は、高周波信号線路10のコネクタ100bの断面構造図である。
As shown in FIG. 1, the
コネクタ100bは、図1、図4及び図5に示すように、コネクタ本体102、外部端子104,106、中心導体108及び外部導体110により構成されている。コネクタ本体102は、矩形状の板部材に円筒部材が連結された形状をなしており、樹脂等の絶縁材料により作製されている。
As shown in FIGS. 1, 4, and 5, the
外部端子104は、コネクタ本体102の板部材のz軸方向の負方向側の面において、外部端子16bと対向する位置に設けられている。外部端子106は、コネクタ本体102の板部材のz軸方向の負方向側の面において、開口Hf〜Hhを介して露出している端子部22cに対応する位置に設けられている。
The
中心導体108は、コネクタ本体102の円筒部材の中心に設けられており、外部端子104と接続されている。中心導体108は、高周波信号が入力又は出力する信号端子である。外部導体110は、コネクタ本体102の円筒部材の内周面に設けられており、外部端子106と接続されている。外部導体110は、接地電位に保たれるグランド端子である。
The
以上のように構成されたコネクタ100bは、図4及び図5に示すように、外部端子104が外部端子16bと接続され、外部端子106が端子部22cと接続されるように、接続部12cの表面上に実装される。これにより、信号線20は、中心導体108に電気的に接続されている。また、基準グランド導体22及び補助グランド導体24は、外部導体110に電気的に接続されている。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
高周波信号線路10は、以下に説明するように用いられる。図6は、高周波信号線路10が用いられた電子機器200をy軸方向から平面視した図である。図7は、高周波信号線路10が用いられた電子機器200をz軸方向から平面視した図である。
The high-
電子機器200は、高周波信号線路10、回路基板202a,202b、レセプタクル204a,204b、バッテリーパック(金属体)206及び筐体210を備えている。
The
回路基板202aには、例えば、アンテナを含む送信回路又は受信回路が設けられている。回路基板202bには、例えば、給電回路が設けられている。バッテリーパック206は、例えば、リチウムイオン2次電池であり、その表面が金属カバーにより覆われた構造を有している。回路基板202a、バッテリーパック206及び回路基板202bは、x軸方向の負方向側から正方向側へとこの順に並んでいる。
The
レセプタクル204a,204bはそれぞれ、回路基板202a,202bのz軸方向の負方向側の主面上に設けられている。レセプタクル204a,204bにはそれぞれ、コネクタ100a,100bが接続される。これにより、コネクタ100a,100bの中心導体108には、回路基板202a,202b間を伝送される例えば2GHzの周波数を有する高周波信号がレセプタクル204a,204bを介して印加される。また、コネクタ100a,100bの外部導体110には、回路基板202a,202b及びレセプタクル204a,204bを介して、グランド電位に保たれる。これにより、高周波信号線路10は、回路基板202a,202b間を接続している。
The
ここで、誘電体素体12の表面(より正確には、保護層14)は、バッテリーパック206に対して接触している。そして、誘電体素体12とバッテリーパック206とは、接着剤等により固定されている。
Here, the surface of the dielectric body 12 (more precisely, the protective layer 14) is in contact with the
(高周波信号線路の製造方法)
以下に、高周波信号線路10の製造方法について図面を参照しながら説明する。図8ないし図11は、高周波信号線路10の工程断面図である。以下では、一つの高周波信号線路10が作製される場合を例にとって説明するが、実際には、大判の誘電体シートが積層及びカットされることにより、同時に複数の高周波信号線路10が作製される。
(Manufacturing method of high frequency signal line)
Below, the manufacturing method of the high frequency signal track |
まず、両主面の全面に銅箔(金属膜)が形成された熱可塑性樹脂からなる誘電体シート18a,18bを準備する。具体的には、誘電体シート18a,18bの両主面に銅箔を張り付ける。また、更に、誘電体シート18a,18bの銅箔の表面に、例えば、防錆のための亜鉛鍍金を施して、平滑化する。誘電体シート18a,18bは、液晶ポリマである。また、銅箔の厚さは、10μm〜20μmである。
First,
次に、誘電体シート18aの表面上に形成された銅箔をパターニングすることにより、図2及び図8に示すように、外部端子16a,16b及び基準グランド導体22を誘電体シート18aの表面上に形成し、信号線20を誘電体シート18aの裏面上に形成する。具体的には、誘電体シート18aの表面の銅箔上に、図2に示す外部端子16a,16b及び基準グランド導体22と同じ形状のレジストを印刷し、誘電体シート18aの裏面の銅箔上に、図2に示す信号線20と同じ形状のレジストを印刷する。そして、銅箔に対してエッチング処理を施すことにより、レジストにより覆われていない部分の銅箔を除去する。その後、レジスト液を吹き付けてレジストを除去する。これにより、図2及び図8に示すような、外部端子16a,16b及び基準グランド導体22が誘電体シート18aの表面上にフォトリソグラフィ工程により形成され、信号線20が誘電体シート18aの裏面上にフォトリソグラフィ工程により形成される。
Next, by patterning the copper foil formed on the surface of the
次に、図2及び図8に示すように、信号線21を誘電体シート18bの表面上に形成し、外部端子16c,16d及び補助グランド導体24を誘電体シート18bの裏面上に形成する。なお、外部端子16c,16d、信号線21及び補助グランド導体24の形成工程は、外部端子16a,16b、信号線20及び基準グランド導体22の形成工程と同じであるので説明を省略する。
Next, as shown in FIGS. 2 and 8, the
次に、図9に示すように、誘電体シート18a、接着層19及び誘電体シート18bをz軸方向の正方向側から負方向側へとこの順に積み重ねて誘電体素体12を形成する。この際、誘電体シート18aの裏面と誘電体シート18bの表面とが接着層19を介して対向するとともに、信号線20と信号線21とが対向するように、誘電体シート18a、接着層19及び誘電体シート18bを積層する。そして、誘電体シート18a、接着層19及び誘電体シート18bに対してz軸方向の正方向側及び負方向側から熱及び圧力を加えることにより、接着層19を軟化させて、誘電体シート18a,18bを接着する。なお、接着層19が常温で粘着性を有するものである場合には、必ずしも熱を加えなくてもよい。
Next, as shown in FIG. 9, the
次に、図10に示すように、樹脂(レジスト)ペーストをスクリーン印刷により塗布することにより、誘電体シート18aの表面上に基準グランド導体22を覆う保護層14を形成する。
Next, as shown in FIG. 10, a
次に、図10に示すように、樹脂(レジスト)ペーストをスクリーン印刷により塗布することにより、誘電体シート18bの裏面上に補助グランド導体24を覆う保護層15を形成する。
Next, as shown in FIG. 10, a
次に、図11に示すように、誘電体素体12のスルーホール導体T1〜T4が形成される位置にレーザービームを照射して、スルーホールを形成する。スルーホールは、パンチによって形成してもよい。
Next, as shown in FIG. 11, a laser beam is irradiated to the positions where the through-hole conductors T1 to T4 of the
次に、図3に示すように、スルーホールの内周面にめっきにより金属膜を形成して、スルーホール導体T1〜T4を形成する。金属膜の材料は、例えば、ニッケルまたは金等である。 Next, as shown in FIG. 3, a metal film is formed on the inner peripheral surface of the through hole by plating to form through-hole conductors T1 to T4. The material of the metal film is, for example, nickel or gold.
最後に、接続部12b,12c上の外部端子16a,16b及び端子部22b,22c上にはんだを用いてコネクタ100a,100bを実装する。これにより、図1に示す高周波信号線路10が得られる。
Finally, the
(効果)
以上のように構成された高周波信号線路10及びその製造方法によれば、挿入損失を低減できる。より詳細には、高周波信号線路10及びその製造方法では、信号線20は誘電体シート18aの裏面に形成され、信号線21は誘電体シート18bの表面に形成されている。そして、信号線20と信号線21とは、互いに対向し、かつ、電気的に接続されている。これにより、信号線20と信号線21とは、1本の信号線を構成するようになる。よって、信号線20及び信号線21からなる信号線の厚みは、信号線20の厚みと信号線21の厚みとの合計となる。したがって、信号線20及び信号線21からなる信号線の断面積が大きくなり、高周波信号線路10の挿入損失が低減される。
(effect)
According to the high-frequency
また、高周波信号線路10及びその製造方法によれば、誘電体シート18a,18bの損傷を抑制できる。より詳細には、高周波信号線路10の信号線は、信号線20,21により構成されている。そのため、信号線20と信号線21とを別の工程で形成することが可能となる。よって、信号線20の厚さを有する導体層をエッチングにて加工することにより、信号線20を形成することができ、信号線21の厚さを有する導体層をエッチングにて加工することにより、信号線21を形成することができる。そのため、信号線20,21からなる信号線の形成のために、信号線20の厚さと信号線21の厚さの合計の厚さを有する導体層をエッチングする必要がない。その結果、より強い酸性を有するエッチング液を用いる必要がない。以上より、信号線20,21からなる信号線の形成工程において、誘電体シート18a,18bに損傷が発生することが抑制される。
Moreover, according to the high frequency signal track |
また、高周波信号線路10及びその製造方法によれば、高周波信号線路10を容易に曲げることが可能となる。より詳細には、高周波信号線路10を曲げる際には、例えば、外周側に位置する信号線20が伸び、内周側に位置する信号線21が縮む。そのため、信号線20と信号線21とにずれが生じる。そこで、高周波信号線路10では、信号線20と信号線21とは接触している。信号線20,21は金属により構成されているので、信号線20と信号線21との間で滑りが発生しやすい。その結果、高周波信号線路10が曲げられた際に、信号線20と信号線21との間で容易にずれが生じるようになる。
Moreover, according to the high frequency signal track |
また、信号線20と信号線21とは、誘電体シート18a,18bに接している面よりも表面粗さが小さい面同士が接触している。したがって、高周波信号線路10が曲げられた際に、信号線20と信号線21との間でさらに滑りが発生しやすく、容易にずれが生じるようになる。以上より、高周波信号線路10を容易に曲げることが可能となる。
Further, the
また、高周波信号線路10が曲げられた際に、信号線20と信号線21との間で滑りが発生しやすいことから信号線20,21と基準グランド導体22,補助グランド導体24間の距離が変わりにくい。したがって容量値が変動しにくく、高周波信号線路10の特性インピーダンスが変動しにくい。
Further, when the high-
(第1の変形例)
以下に、第1の変形例に係る高周波信号線路の構成について図面を参照しながら説明する。図12は、第1の変形例に係る高周波信号線路10aの誘電体素体12の分解図である。図13は、高周波信号線路10aのA−Aにおける断面構造図である。図14は、高周波信号線路10aが分解された状態での断面構造図である。高周波信号線路10aの外観斜視図については、図1を援用する。
(First modification)
The configuration of the high-frequency signal line according to the first modification will be described below with reference to the drawings. FIG. 12 is an exploded view of the
高周波信号線路10aは、補助グランド導体24の開口30の有無、及び、接着層19の形状において、高周波信号線路10と相違する。より詳細には、補助グランド導体24の線路部24aには、図13に示すように、x軸方向に沿って並び、かつ、長方形状をなす複数の開口30が設けられている。これにより、線路部24aは、梯子状をなしている。また、補助グランド導体24において、隣り合う開口30に挟まれた部分をブリッジ部60と呼ぶ。ブリッジ部60は、y軸方向に延在している。複数の開口30及び複数のブリッジ部60は、z軸方向から平面視したときに、信号線20,21に交互に重なっている。そして、本実施形態では、信号線20,21は、開口30及びブリッジ部60のy軸方向の中央をx軸方向に横切っている。
The high-frequency signal line 10 a differs from the high-
また、図13に示すように、補助グランド導体24と信号線21とのz軸方向における距離は、基準グランド導体22と信号線20とのz軸方向における距離よりも小さい。具体的には、信号線20と基準グランド導体22との間隔(z軸方向における距離)は、図14に示すように誘電体シート18aの厚さD1と略等しく、例えば、50μm〜300μmである。本実施形態では、信号線20と基準グランド導体22との間隔は、100μmである。一方、信号線21と補助グランド導体24との間隔(z軸方向における距離)は、図14に示すように誘電体シート18bの厚さD2と略等しく、例えば、10μm〜100μmである。本実施形態では、信号線21と補助グランド導体24との間隔は、50μmである。
As shown in FIG. 13, the distance between the
以上のように構成された高周波信号線路10bでは、信号線20,21からなる信号線の特性インピーダンスは、インピーダンスZ1とインピーダンスZ2との間を周期的に変動する。より詳細には、信号線20,21からなる信号線において開口30と重なっている区間A1では、信号線20,21からなる信号線と補助グランド導体24との間に相対的に小さな容量が形成される。そのため、区間A1における信号線20,21からなる信号線の特性インピーダンスは、相対的に高いインピーダンスZ1となる。
In the high-frequency signal transmission line 10b configured as described above, the characteristic impedance of the signal line including the
一方、信号線20,21からなる信号線においてブリッジ部60と重なっている区間A2では、信号線20,21からなる信号線と補助グランド導体24との間に相対的に大きな容量が形成される。そのため、区間A2における信号線20,21からなる信号線の特性インピーダンスは、相対的に低いインピーダンスZ2となる。そして、区間A1と区間A2とは、x軸方向に交互に並んでいる。よって、信号線20,21からなる信号線の特性インピーダンスは、インピーダンスZ1とインピーダンスZ2との間を周期的に変動する。インピーダンスZ1は、例えば、55Ωであり、インピーダンスZ2は、例えば、45Ωである。そして、信号線20,21からなる信号線全体の平均の特性インピーダンスは、例えば、50Ωである。
On the other hand, a relatively large capacitance is formed between the signal line composed of the
また、高周波信号線路10aでは、誘電体シート18aと誘電体シート18bとの間において、y軸方向における両端には、接着層19が設けられていない。すなわち、高周波信号線路10aの接着層19のy軸方向の幅は、高周波信号線路10の接着層19のy軸方向の幅よりも小さい。そして、高周波信号線路10aでは、z軸方向から平面視したときに、接着層19の外縁は、誘電体素体12の外縁内に収まっている。これにより、誘電体素体12の外縁近傍では、誘電体シート18aと誘電体シート18bとが接合されるようになり、誘電体シート18aと誘電体シート18bとの間から接着層19が露出しなくなる。以上のような高周波信号線路10aでは、積層後の接着層19は、図14に示す積層前の接着層19よりも圧着によってy軸方向に広がっている。
In the high-frequency signal line 10a, the
なお、高周波信号線路10aにおいて、高周波信号線路10と同様に接着層19が設けられていてもよい。
In the high frequency signal line 10a, the
以上のように構成された高周波信号線路10aでは、高周波信号線路10と同様に、挿入損失が低減される。
In the high-frequency signal line 10 a configured as described above, the insertion loss is reduced as in the high-
また、高周波信号線路10aによれば、高周波信号線路10と同様に、誘電体シート18a,18bの損傷を抑制できる。
Moreover, according to the high frequency signal track | line 10a, like the high frequency signal track |
また、高周波信号線路10aによれば、高周波信号線路10と同様に、高周波信号線路10bを容易に曲げることが可能となる。
Further, according to the high-frequency signal line 10 a, as with the high-
また、高周波信号線路10aによれば、薄型化を図ることができる。より詳細には、高周波信号線路10aでは、区間A1において、信号線20,21は、z軸方向から平面視したときに、補助グランド導体24と重なっていない。そのため、信号線20,21と補助グランド導体24との間に容量が形成されにくい。したがって、信号線20,21と補助グランド導体24とのz軸方向における距離を小さくしても、信号線20,21と補助グランド導体24との間に形成される容量が大きくなり過ぎない。よって、信号線20,21の特性インピーダンスが所定の特性インピーダンス(例えば、50Ω)からずれにくい。その結果、高周波信号線路10aによれば、信号線20,21の特性インピーダンスを所定の特性インピーダンスに維持しつつ、薄型化を図ることが可能である。
Moreover, according to the high frequency signal track | line 10a, thickness reduction can be achieved. More specifically, in the high-frequency signal transmission line 10a, in the section A1, the
また、高周波信号線路10aによれば、高周波信号線路10aがバッテリーパック206のような金属体に貼り付けられた場合に、信号線20,21の特性インピーダンスが変動することが抑制される。より詳細には、高周波信号線路10aは、信号線20,21とバッテリーパック206との間にベタ状の基準グランド導体22が位置するように、バッテリーパック206に貼り付けられる。これにより、信号線20,21とバッテリーパック206とが開口を介して対向しなくなり、信号線20,21とバッテリーパック206との間に容量が形成されることが抑制される。その結果、高周波信号線路10aがバッテリーパック206に貼り付けられることによって、信号線20,21の特性インピーダンスが低下することが抑制される。
Further, according to the high-frequency signal line 10a, when the high-frequency signal line 10a is attached to a metal body such as the
(第2の変形例)
以下に、第2の変形例に係る高周波信号線路の構成について図面を参照しながら説明する。図15は、第2の変形例に係る高周波信号線路10bの誘電体素体12の分解図である。図16は、高周波信号線路10aのA−Aにおける断面構造図である。高周波信号線路10aの外観斜視図については、図1を援用する。
(Second modification)
The configuration of the high-frequency signal line according to the second modification will be described below with reference to the drawings. FIG. 15 is an exploded view of the
高周波信号線路10bは、接着層19の形状において高周波信号線路10と相違する。より詳細には、高周波信号線路10bの接着層19には、図15に示すように、開口Opが設けられていない。そのため、図16に示すように、信号線20と信号線21とは接触しておらず、接着層19を介して対向している。
The high frequency signal line 10 b is different from the high
以上のように構成された高周波信号線路10bでは、高周波信号線路10と同様に、挿入損失が低減される。
In the high-frequency signal line 10 b configured as described above, the insertion loss is reduced as in the high-
また、高周波信号線路10bによれば、高周波信号線路10と同様に、誘電体シート18a,18bの損傷を抑制できる。
Moreover, according to the high frequency signal track | line 10b, like the high frequency signal track |
また、高周波信号線路10bによれば、高周波信号線路10bを容易に曲げることが可能となる。より詳細には、高周波信号線路10bを曲げる際には、例えば、外周側に位置する信号線20が伸び、内周側に位置する信号線21が縮む。そのため、信号線20と信号線21とにずれが生じる。そこで、信号線20と信号線21との間には、誘電体シート18a,18bよりも変形しやすい接着層19が設けられている。これにより、信号線20が伸び信号線21が縮んだ際に、接着層19が変形するようになる。その結果、高周波信号線路10が曲げられた際に、信号線20と信号線21との間で容易にずれが生じるようになる。
Moreover, according to the high frequency signal track | line 10b, it becomes possible to bend the high frequency signal track | line 10b easily. More specifically, when the high-frequency signal line 10b is bent, for example, the
また、信号線20と信号線21とは、誘電体シート18a,18bに接している面よりも表面粗さが小さい面同士が接着層19に接触している。また、接着層19と信号線20,21との固着力は、接着層19と誘電体シート18a,18bとの固着力よりも小さい。したがって、高周波信号線路10bが曲げられた際に、信号線20,21と接着層19の間で滑りが発生しやすく、容易にずれが生じるようになる。以上より、高周波信号線路10bを容易に曲げることが可能となる。
Further, the
また、高周波信号線路10bが曲げられた際に、信号線20と信号線21との間で滑りが発生しやすいことから信号線20,21と基準グランド導体22,補助グランド導体24間の距離が変わりにくい。したがって容量値が変動しにくく、高周波信号線路10bの特性インピーダンスが変動しにくい。
Further, when the high-frequency signal line 10b is bent, slippage is likely to occur between the
(第3の変形例)
以下に、第3の変形例に係る高周波信号線路の構成について図面を参照しながら説明する。図17は、第3の変形例に係る高周波信号線路10cの誘電体素体12の分解図である。図18は、高周波信号線路10cのA−Aにおける断面構造図である。高周波信号線路10cの外観斜視図については、図1を援用する。
(Third Modification)
The configuration of the high-frequency signal line according to the third modification will be described below with reference to the drawings. FIG. 17 is an exploded view of the
高周波信号線路10cは、接着層19の有無において高周波信号線路10と相違する。より詳細には、高周波信号線路10cには、接着層19が設けられていない。よって、誘電体シート18aと誘電体シート18bとは直接に接着されている。そのため、誘電体シート18aの裏面及び誘電体シート18bの表面には、UV処理やプラズマ処理を施して表面改質を行っておくことが好ましい。これにより、誘電体シート18aと誘電体シート18bとを加熱・加圧することによって、誘電体シート18aと誘電体シート18bとを接着することが可能となる。
The high frequency signal line 10 c is different from the high
以上のように構成された高周波信号線路10cでは、高周波信号線路10と同様に、挿入損失が低減される。
In the high-frequency signal line 10 c configured as described above, the insertion loss is reduced as in the high-
また、高周波信号線路10cによれば、高周波信号線路10と同様に、誘電体シート18a,18bの損傷を抑制できる。
Moreover, according to the high frequency signal track | line 10c, like the high frequency signal track |
また、高周波信号線路10cによれば、高周波信号線路10と同様に、高周波信号線路10cを容易に曲げることが可能となる。
Further, according to the high-frequency signal line 10 c, similarly to the high-
(第4の変形例)
以下に、第4の変形例に係る高周波信号線路の構成について図面を参照しながら説明する。図19は、第4の変形例に係る高周波信号線路10dの誘電体素体12の分解図である。図20は、高周波信号線路10dのA−Aにおける断面構造図である。高周波信号線路10dの外観斜視図については、図1を援用する。
(Fourth modification)
The configuration of the high-frequency signal line according to the fourth modification will be described below with reference to the drawings. FIG. 19 is an exploded view of the
高周波信号線路10dは、信号線20の線幅と信号線21の線幅とが異なっている点において、高周波信号線路10cと相違する。より詳細には、図19及び図20に示すように、信号線20の線幅は、信号線21の線幅よりも大きい。また、z軸方向から平面視したときに、信号線21は、信号線20内に収まっている。
The high frequency signal line 10d is different from the high frequency signal line 10c in that the line width of the
以上のような高周波信号線路10dでは、誘電体素体12の積層・圧着時に、信号線20が変形する。より詳細には、信号線20は、図20に示すように、z軸方向の正方向側(すなわち、誘電体シート18bの表面から誘電体シート18aの裏面に向かう方向)に突出するように湾曲する。
In the high-frequency signal line 10d as described above, the
以上のように構成された高周波信号線路10dでは、高周波信号線路10と同様の理由により、挿入損失が低減される。
In the high-frequency signal line 10d configured as described above, the insertion loss is reduced for the same reason as the high-
また、高周波信号線路10dによれば、高周波信号線路10と同様に、誘電体シート18a,18bの損傷を抑制できる。
Moreover, according to the high frequency signal track | line 10d, like the high frequency signal track |
また、高周波信号線路10dによれば、高周波信号線路10と同様に、高周波信号線路10dを容易に曲げることが可能となる。
Further, according to the high-frequency signal line 10d, similarly to the high-
また、高周波信号線路10dでは、以下の理由によっても、挿入損失を低減できる。より詳細には、信号線20に電流が流れると、縁端効果により、信号線20のy軸方向の両端から基準グランド導体22へと集中して電気力線が発生する。このように、電気力線が信号線20のy軸方向の両端から集中して発生すると、信号線20のy軸方向の両端に電流が集中して流れるようになる。よって、信号線20において電流が流れる領域が狭くなり、信号線20に電流が流れにくくなる。
Further, in the high frequency signal line 10d, the insertion loss can be reduced also for the following reason. More specifically, when a current flows through the
そこで、信号線20は、y軸方向の中央がz軸方向の正方向側に突出するように湾曲している。これにより、信号線20のy軸方向の両端は、信号線20のy軸方向の中央よりも基準グランド導体22から離れている。そのため、信号線20のy軸方向の両端から電気力線が集中して発生することが抑制される。その結果、信号線20の全体に電流が流れるようになり、信号線20に電流が流れやすくなる。以上より、高周波信号線路10bでは、挿入損失が低減される。
Therefore, the
また、高周波信号線路10dでは、以下の理由によっても、挿入損失を低減できる。図21は、湾曲していない信号線20の断面構造図及び平面図、並びに、電流分布を示した図である。図22は、湾曲した信号線20の断面構造図及び平面図、並びに、電流分布を示した図である。
Further, in the high frequency signal line 10d, the insertion loss can be reduced also for the following reason. FIG. 21 is a cross-sectional structure diagram and a plan view of the
図21及び図22に示すように、信号線20に電流が流れると、電流の周囲を周回するように磁界が発生する。そして、電磁誘導によって、電流を妨げる反電流が発生する。ここで、図21及び図22に示すように、信号線20のy軸方向の中央部分を流れる電流のy軸方向の両側には、反電流が流れる。一方、信号線20のy軸方向の正方向側の端部を流れる電流には、y軸方向の負方向側にしか反電流が流れない。同様に、信号線20のy軸方向の負方向側の端部を流れる電流には、y軸方向の正方向側にしか反電流が流れない。よって、信号線20では、信号線20のy軸方向の中央部分の電流値が、信号線20のy軸方向の両端の電流値よりも小さくなる。
As shown in FIGS. 21 and 22, when a current flows through the
ここで、図22に示す信号線20のy軸方向の幅は、図21に示す信号線20のy軸方向の幅よりも狭い。そのため、図21に示す信号線20に流れる電流の総和と図22に示す信号線20に流れる電流の総和とが等しい場合には、図22に示す信号線20のy軸方向の中央部分に流れる電流が、図21に示す信号線20のy軸方向の中央部分に流れる電流よりも大きくなる。これにより、信号線20の全体に電流が流れるようになり、信号線20に電流が流れやすくなる。以上より、高周波信号線路10bでは、挿入損失が低減される。すなわち、信号線20の端部に表皮効果が表れているので、幅の狭い湾曲した信号線20のほうが、表皮効果が出にくく、挿入損失が小さくできる。
Here, the width of the
(その他の実施形態)
本発明に係る高周波信号線路及びその製造方法は、高周波信号線路10,10a〜10d及びその製造方法に限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
(Other embodiments)
The high-frequency signal line and the manufacturing method thereof according to the present invention are not limited to the high-
なお、高周波信号線路10,10a〜10dの構成を組み合わせてもよい。
In addition, you may combine the structure of the high frequency signal track |
保護層14,15は、スクリーン印刷によって形成されているが、フォトリソグラフィ工程によって形成されてもよい。 The protective layers 14 and 15 are formed by screen printing, but may be formed by a photolithography process.
なお、高周波信号線路10,10a〜10dにおいて、コネクタ100a,100bが実装されていなくてもよい。この場合、高周波信号線路10,10a〜10dの端部と回路基板とがはんだによって接続される。なお、高周波信号線路10,10a〜10dの一方の端部のみにコネクタ100aが実装されてもよい。
In addition, the
また、コネクタ100a,100bは、高周波信号線路10の表面に実装されているが、高周波信号線路10の裏面に実装されていてもよい。また、コネクタ100aが高周波信号線路10の表面に実装され、コネクタ100bが高周波信号線路10の裏面に実装されてもよい。
The
また、高周波信号線路10,10a〜10dにおいて、基準グランド導体22及び補助グランド導体24の少なくともいずれか一方が設けられていなくてもよい。
Further, in the high-frequency
なお、高周波信号線路10,10a〜10dは、フラットケーブルとしてだけでなくアンテナフロントエンドモジュールなどRF回路基板における高周波信号線路として用いられてもよい。
The high-
以上のように、本発明は、高周波信号線路及びその製造方法に有用であり、特に、挿入損失を低減しつつ、誘電体層の損傷を抑制できる点において優れている。 As described above, the present invention is useful for a high-frequency signal line and a method for manufacturing the same, and is particularly excellent in that damage to the dielectric layer can be suppressed while reducing insertion loss.
Op 開口
T1〜T4 スルーホール導体
10,10a〜10d 高周波信号線路
12 誘電体素体
14,15 保護層
18a,18b 誘電体シート
19 接着層
20,21 信号線
22 基準グランド導体
24 補助グランド導体
30 開口
Op Openings T1 to T4 Through-
Claims (11)
前記第1の誘電体層の前記第2の主面に形成されている線状の第1の信号線と、
前記第2の誘電体層の前記第3の主面に形成されている線状の第2の信号線と、
前記第1の信号線と積層方向において対向する第1のグランド導体と、
を備えており、
前記第2の主面と前記第3の主面とが対向しており、
前記第1の信号線と前記第2の信号線とは、互いに対向し、かつ、互いに電気的に接続されていること、
を特徴とする高周波信号線路。 A dielectric body formed by laminating a first dielectric layer having a first main surface and a second main surface and a second dielectric layer having a third main surface and a fourth main surface;
A linear first signal line formed on the second main surface of the first dielectric layer;
A linear second signal line formed on the third main surface of the second dielectric layer;
A first ground conductor facing the first signal line in the stacking direction;
With
The second main surface and the third main surface are opposed to each other;
The first signal line and the second signal line are opposed to each other and electrically connected to each other;
A high-frequency signal line characterized by
更に備えており、
前記第1のグランド導体は、前記第1の誘電体層の前記第1の主面に設けられていること、
を特徴とする請求項1に記載の高周波信号線路。 A second ground conductor provided on the fourth main surface of the second dielectric layer;
In addition,
The first ground conductor is provided on the first main surface of the first dielectric layer;
The high-frequency signal transmission line according to claim 1.
更に備えていること、
を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の高周波信号線路。 An adhesive layer that bonds the first dielectric layer and the second dielectric layer;
More
The high-frequency signal line according to claim 1, wherein the high-frequency signal line is characterized in that:
を特徴とする請求項3に記載の高周波信号線路。 The adhesive layer is more deformable than the first dielectric layer and the second dielectric layer;
The high-frequency signal transmission line according to claim 3.
を特徴とする請求項3又は請求項4のいずれかに記載の高周波信号線路。 Between the first dielectric layer and the second dielectric layer, the extending direction in which the first signal line and the second signal line extend and the width direction perpendicular to the stacking direction The adhesive layer is not provided at both ends in
The high-frequency signal transmission line according to claim 3, wherein:
前記第1の信号線は、前記第2の主面から前記第1の主面に向かう方向に突出するように湾曲していること、
を特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の高周波信号線路。 The line width of the first signal line is larger than the line width of the second signal line,
The first signal line is curved so as to protrude from the second main surface in a direction toward the first main surface;
The high-frequency signal transmission line according to any one of claims 3 to 5, wherein
を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の高周波信号線路。 The first signal line and the second signal line are in contact with each other;
The high-frequency signal transmission line according to claim 1, wherein
を特徴とする請求項2ないし請求項7のいずれかに記載の高周波信号線路。 A plurality of openings arranged along the second signal line are provided in the second ground conductor;
The high-frequency signal transmission line according to any one of claims 2 to 7, wherein
を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の高周波信号線路。 The dielectric body has flexibility;
The high-frequency signal transmission line according to claim 1, wherein
第3の主面及び第4の主面を有する第2の誘電体層の該第3の主面に線状の第2の信号線を形成する工程と、
前記第2の主面と前記第3の主面とが対向すると共に、前記第1の信号線と前記第2の信号線とが対向するように前記第1の誘電体層及び前記第2の誘電体層を積層する工程と、
を備えていること、
を特徴とする高周波信号線路の製造方法。 Forming a linear first signal line on the second main surface of the first dielectric layer having the first main surface and the second main surface;
Forming a linear second signal line on the third main surface of the second dielectric layer having a third main surface and a fourth main surface;
The first dielectric layer and the second main surface are arranged such that the second main surface and the third main surface face each other, and the first signal line and the second signal line face each other. Laminating a dielectric layer;
Having
A method of manufacturing a high-frequency signal transmission line.
前記第2の誘電体層の前記第4の主面に第2のグランド導体を形成する工程と、
を更に備えていること、
を特徴とする請求項10に記載の高周波信号線路の製造方法。 Forming a first ground conductor on the first main surface of the first dielectric layer;
Forming a second ground conductor on the fourth main surface of the second dielectric layer;
Further comprising
The method for manufacturing a high-frequency signal transmission line according to claim 10.
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