JP2014075667A - 携帯通信装置及びアンテナ切替方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定したアンテナ性能を確保できる携帯通信装置等を提供する。
【解決手段】携帯電話機は、880MHz帯に共振特性を有する第1のエレメント5及び、880MHzと1.5GHzとの間の1.1GHzに共振特性を有する第2のエレメント6を含むアンテナ本体2を有する。携帯電話機は、アンテナ本体2と高周波回路12との間を接続するスイッチ21と、アンテナ本体2と高周波回路12との間を、スイッチ21と並列に接続するコンデンサ22とを有する。携帯電話機は、スイッチ21のONに応じて第1のエレメント5を第1の周波数に共振させると共に、スイッチ21のOFFに応じてアンテナ本体2と高周波回路12との間のコンデンサ22を通じて、第2のエレメント6を第2の周波数に共振させる制御回路を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯通信装置及びアンテナ切替方法に関する。
近年、携帯電話機では、高速データ通信規格であるLTE(Long Term Evolution、登録商標、以下同様)のサービスが開始されている。LTEサービスの提供を受ける携帯電話機では、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を採用し、下り通信に、メインアンテナの他に、サブアンテナを用いることがある。
また、LTEサービスで使用する周波数も、例えば、従来の2GHz帯のみから、例えば、880MHz帯や1.5GHz帯等の周波数帯も加わったことで、マルチバンド化が進んでいる。従って、携帯電話機では、複数の周波数帯に対応したマルチアンテナを要することとなる。
その一方、携帯電話機は、携帯電話機自体の小型化に伴って内部スペースも狭く、その限られたスペースの中でアンテナ装置を実装することが求められている。従って、アンテナ装置自体も小型化することが求められている。
国際公開第2009/019782号 特開2009−224945号公報 実用新案登録第3104150号公報 特開2012−23493号公報 特開平10−98405号公報 特開2012−60380号公報
しかしながら、携帯電話機のアンテナ装置では、例えば、1.5GHzが880MHzの略2倍であるため、双方に流れる電流が逆相の関係となることで、880MHz帯のエレメントを流れる電流が1.5GHz帯のエレメントを流れる電流をキャンセルする。その結果、1.5GHz帯のエレメントに十分な電流が流れにくくなるため、アンテナ性能が低下してしまう。
また、携帯電話機のアンテナ装置では、単一のエレメントを整合回路で切替えて使用し、例えば、880MHz帯のアンテナ長のエレメントを1.5GHz帯に整合させるために小容量のコンデンサを備えたものが知られている。しかしながら、アンテナ装置では、コンデンサの容量を小さくし、共振周波数が1.5GHzの場合、そのコンデンサのインピーダンスが高くなる。その結果、1.5GHz帯のエレメントに十分な電流が流れにくくなるため、アンテナ性能が低下してしまう。
一つの側面では、安定したアンテナ性能を確保できる携帯通信装置及びアンテナ切替方法を提供することを目的とする。
一つの案では、携帯通信装置が、第1の周波数に共振特性を有する第1のエレメント及び、前記第1の周波数と、当該第1の周波数よりも高い第2の周波数との間の第3の周波数に共振特性を有する第2のエレメントを含むアンテナ本体を有する。更に、携帯通信装置は、前記アンテナ本体と高周波回路との間を接続するスイッチと、前記アンテナ本体と前記高周波回路との間を、前記スイッチと並列に接続するコンデンサとを有する。更に、携帯通信装置は、前記スイッチのオンに応じて前記第1のエレメントを前記第1の周波数に共振させる制御回路を有する。更に、制御回路は、前記スイッチのオフに応じて前記アンテナ本体と前記高周波回路との間の前記コンデンサを通じて、前記第2のエレメントを前記第2の周波数に共振させる。
開示の態様では、安定したアンテナ性能を確保できる。
図1は、実施例1のアンテナ装置外観の一例を示す説明図である。 図2は、実施例1のアンテナ本体の一例を示す説明図である。 図3は、実施例1のアンテナ装置の一例を示す説明図である。 図4は、実施例1のアンテナ装置のアンテナ放射特性の一例を示す説明図である。 図5Aは、実施例1のアンテナ装置に関わるスイッチON時のVSWR特性の一例を示す説明図である。 図5Bは、実施例1のアンテナ装置に関わるスイッチOFF時のVSWR特性の一例を示す説明図である。 図6は、実施例2のアンテナ本体の一例を示す説明図である。 図7は、実施例2のアンテナ装置のアンテナ放射特性の一例を示す説明図である。 図8Aは、実施例2のアンテナ装置に関わるスイッチON時のVSWR特性の一例を示す説明図である。 図8Bは、実施例2のアンテナ装置に関わるスイッチOFF時のVSWR特性の一例を示す説明図である。 図9は、実施例3のアンテナ本体の一例を示す説明図である。 図10は、実施例3のアンテナ装置のアンテナ放射特性の一例を示す説明図である。 図11Aは、実施例3のアンテナ装置に関わるスイッチON時のVSWR特性の一例を示す説明図である。 図11Bは、実施例3のアンテナ装置に関わるスイッチOFF時のVSWR特性の一例を示す説明図である。 図12は、実施例4のアンテナ本体の一例を示す説明図である。 図13は、実施例4のアンテナ装置の一例を示す説明図である。 図14は、実施例4のアンテナ装置のアンテナ放射特性の一例を示す説明図である。 図15Aは、実施例4のアンテナ装置に関わるスイッチON時のVSWR特性の一例を示す説明図である。 図15Bは、実施例4のアンテナ装置に関わるスイッチOFF時のVSWR特性の一例を示す説明図である。
以下、図面に基づいて、本願の開示する携帯通信装置及びアンテナ切替方法の実施例を詳細に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
図1は、実施例1のアンテナ装置1外観の一例を示す説明図である。図1に示すアンテナ装置1は、例えば、携帯電話機のアンテナ装置である。アンテナ装置1は、アンテナ本体2と、回路基板3と、電池部4とを有する。アンテナ本体2は、給電点7を基点にして、第1のエレメント5と第2のエレメント6とに分岐する2分岐モノポールアンテナである。
第1のエレメント5は、第1の周波数帯、例えば、880MHzを中心とする880MHz帯に共振する共振特性を有するアンテナ素子である。第2のエレメント6は、第1の周波数帯と、第2の周波数帯、例えば、1.5GHzとの間の第3の周波数帯、例えば、1.1GHzを中心とする1.1GHz帯に共振する共振特性を有するアンテナ素子である。
図2は、実施例1のアンテナ本体2の一例を示す説明図である。図2に示すアンテナ本体2は、前述した通り、給電点7を基点に第1のエレメント5及び第2のエレメント6に分岐する。第1のエレメント5は、880MHz帯の共振特性を有しているため、第2のエレメント6に対応したアンテナ長に比較して長い。これに対して、第2のエレメント6は、1.1GHz帯の共振特性を有しているため、第1のエレメント5に対応したアンテナ長に比較して短い。
図3は、実施例1のアンテナ装置1の一例を示す説明図である。図3に示すアンテナ装置1は、アンテナ本体2と、整合回路11と、高周波回路12と、並列回路13と、制御回路14とを有する。高周波回路12は、アンテナ本体2に高周波電力を通電する回路である。並列回路13は、アンテナ本体2と高周波回路12との間を接続するスイッチ21と、アンテナ本体2と高周波回路12との間を、スイッチ21と並列に接続するコンデンサ22とを有する。コンデンサ22は、第2のエレメント6の共振周波数を、例えば1.1GHzから1.5GHzに整合する。また、例えば1.1GHzから1.5GHzに整合するコンデンサ22の容量は、例えば、0.75pFとすると、1.5GHz時のコンデンサ22のインピーダンスは約140Ωとなる。その結果、1.5GHz時の第2のエレメント6への電流が流れ易くなる。制御回路14は、並列回路13内のスイッチ21をON又はOFFに制御する。
第1のエレメント5の共振周波数を880MHz、第2のエレメント6の共振周波数を1.1GHzに設定しているため、第1のエレメント5及び第2のエレメント6の共振周波数も近く、電流分布も近くなる。その結果、例えば、第1のエレメント5及び第2のエレメント6の逆相の電流発生がなくなるため、第2のエレメント6への電流が流れ易くなる。
次に実施例1のアンテナ装置1の動作について説明する。図4は、実施例1のアンテナ装置1のアンテナ放射特性の一例を示す説明図である。制御回路14は、並列回路13内のスイッチ21のONに応じて、アンテナ本体2と高周波回路12との間をショートする。そして、第1のエレメント5は、880MHz帯に共振する放射素子として動作する。この際、図4に示す通り、第1のエレメント5の放射効率は、−4.8dBとなる。尚、880MHz帯の第1のエレメント5の放射効率の目標値は−5dBであるため、その目標値を達成していることになる。
また、制御回路14は、並列回路13内のスイッチ21のOFFに応じて、アンテナ本体2と高周波回路12との間のコンデンサ22のみで接続する。そして、第2のエレメント6は、コンデンサ22によって共振周波数を1.1GHz帯から1.5GHz帯に整合し、1.5GHz帯に共振する放射素子として動作する。この際、図4に示す通り、第2のエレメント6の放射効率は、−3.8dBとなる。尚、1.5GHz帯の第2のエレメント6の放射効率の目標値は−4dBであるため、その目標値を達成していることになる。
図5Aは、実施例1のスイッチON時のアンテナ装置1に関わるVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)特性の一例を示す説明図である。図5Aに示す第1のエレメント5のVSWR値は、880MHz付近で「3」程度である。また、第2のエレメント6のVSWR値は、1.1GHz付近で「3」程度である。尚、VSWR値は、小さくなるに連れてアンテナ性能も高くなる指標である。
図5Bは、実施例1のスイッチOFF時のアンテナ装置1に関わるVSWR特性の一例を示す説明図である。図5Bに示す第1のエレメント5のVSWR値は、約1GHz付近で「6」程度であるものの、第2のエレメント6のVSWR値は、1.5GHz付近で「4」程度である。
すなわち、アンテナ装置1は、スイッチ21のONに応じて第1のエレメント5が880MHz帯に共振する放射素子として動作し、スイッチ21のOFFに応じて第2のエレメント6が1.5GHz帯に共振する放射素子として動作する。
実施例1のアンテナ装置1では、第2のエレメント6の共振周波数を880MHzと1.5GHzとの間の1.1GHzに設定し、スイッチ21のOFFに応じてコンデンサ22を通じて第2のエレメント6を1.5GHzに共振させる。その結果、第1のエレメント5及び第2のエレメント6の共振周波数が近いため逆相の電流が発生せず、第2のエレメント6に電流が流れ易くなるため、安定したアンテナ性能を確保できる。
アンテナ装置1では、第2のエレメント6を1.1GHzから1.5GHzに整合させる量が少ないため、使用するコンデンサ22の容量を小さくする必要はなく、例えば、0.75pF程度で済む。その結果、1.5GHz時にコンデンサ22のインピーダンスは、約140Ω程度で済むため、第2のエレメント6に電流が流れ易く、安定したアンテナ性能を確保できる。
実施例1のアンテナ装置1は、第1のエレメント5と第2のエレメント6との先端部位の配置間隔を狭くした。しかしながら、第2のエレメント6の引き回しを変えて、第1のエレメント5と第2のエレメント6との先端部位の配置間隔を広くしても良く、この場合の実施の形態につき、実施例2として以下に説明する。尚、実施例1のアンテナ装置1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図6は、実施例2のアンテナ本体2Aの一例を示す説明図である。図6に示すアンテナ本体2Aは、第2のエレメント6Aの引き回しを変更して、第1のエレメント5と第2のエレメント6Aとの先端部位の配置間隔を広くした。そして、第1のエレメント5と第2のエレメント6Aとの先端部位の配置間隔を広くすることで、第1のエレメント5と第2のエレメント6Aとの間の電磁誘導の容量結合を小さくする。
図7は、実施例2のアンテナ装置1のアンテナ放射特性の一例を示す説明図である。制御回路14は、並列回路13内のスイッチ21のONに応じて、アンテナ本体2Aと高周波回路12との間をショートする。そして、第1のエレメント5は、880MHz帯に共振する放射素子として動作する。この際、図7に示す通り、第1のエレメント5の放射効率は、−4.6dBとなる。
また、制御回路14は、並列回路13内のスイッチ21のOFFに応じて、アンテナ本体2Aと高周波回路12との間のコンデンサ22のみで接続する。そして、第2のエレメント6Aは、コンデンサ22によって共振周波数を1.3GHz帯から1.5GHz帯に整合し、1.5GHz帯に共振する放射素子として動作する。この際、図7に示す通り、第2のエレメント6Aの放射効率は、−3.9dBとなる。
図8Aは、実施例2のスイッチON時のアンテナ装置1に関わるVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)特性の一例を示す説明図である。図8Aに示す第1のエレメント5のVSWR値は、880MHz付近で「3」程度である。また、第2のエレメント6AのVSWR値は、1.3GHz付近で「3」程度である。
図8Bは、実施例2のスイッチOFF時のアンテナ装置1に関わるVSWR特性の一例を示す説明図である。図8Bに示す第1のエレメント5のVSWR値は、約1.1GHz付近で「7」程度であるものの、第2のエレメント6AのVSWR値は、1.5GHz付近で「4」程度である。
実施例2のアンテナ装置1では、第1のエレメント5と第2のエレメント6Aとの先端側部位の間隔を広くして第1のエレメント5と第2のエレメント6Aとの間の容量結合を小さくした場合でも、実施例1と同程度のアンテナ性能を確保できる。
尚、実施例1のアンテナ装置1は、第1のエレメント5を直線形状にしたが、第1のエレメント5をメアンダ形状にしても良く、この場合の実施の形態につき、実施例3として以下に説明する。尚、実施例1のアンテナ装置1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図9は、実施例3のアンテナ本体2Bの一例を示す説明図である。図9に示すアンテナ本体2Bは、第1のエレメント5Aをメアンダ形状とし、第1のエレメント5Aと第2のエレメント6との間を隣接配置し、第1のエレメント5Aと第2のエレメント6との間の容量結合を大きくする。
図10は、実施例3のアンテナ装置1のアンテナ放射特性の一例を示す説明図である。制御回路14は、並列回路13内のスイッチ21のONに応じて、アンテナ本体2Bと高周波回路12との間をショートする。そして、第1のエレメント5Aは、880MHz帯に共振する放射素子として動作する。この際、図10に示す通り、第1のエレメント5Aの放射効率は、−4.7dBとなる。
また、制御回路14は、並列回路13内のスイッチ21のOFFに応じて、アンテナ本体2Bと高周波回路12との間のコンデンサ22のみで接続する。そして、第2のエレメント6は、コンデンサ22によって共振周波数を1.2GHz帯から1.5GHz帯に整合し、1.5GHz帯に共振する放射素子として動作する。この際、図10に示す通り、第2のエレメント6の放射効率は、−3.5dBとなる。
図11Aは、実施例3のスイッチON時のアンテナ装置1に関わるVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)特性の一例を示す説明図である。図11Aに示す第1のエレメント5AのVSWR値は、880MHz付近で「3」程度である。また、第2のエレメント6のVSWR値は、1.2GHz付近で「3」程度である。
図11Bは、実施例3のスイッチOFF時のアンテナ装置1に関わるVSWR特性の一例を示す説明図である。図11Bに示す第2のエレメント6のVSWR値は、1.5GHz付近で「4」程度である。
実施例3のアンテナ装置1では、第1のエレメント5Aをメアンダ形状にして第1のエレメント5Aと第2のエレメント6との間の容量結合を大きくした場合でも、小型化を図りながら、実施例1と同程度のアンテナ性能を確保できる。
尚、実施例3のアンテナ装置1は、第1のエレメント5Aをメアンダ形状にしたが、直線形状にし、第1のエレメント5Aを直線形状にしてアンテナ長が短くなった分、直列のインダクタで共振周波数を補間するようにしても良い。この場合の実施の形態につき、実施例4として以下に説明する。尚、実施例1のアンテナ装置と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図12は、実施例4のアンテナ本体2Cの一例を示す説明図である。図12に示すアンテナ本体2Cは、第1のエレメント5Bと第2のエレメント6との間を隣接配置すると共に、第1のエレメント5Bのアンテナ長を短くした分、インダクタ23を使用して第1のエレメント5Bの共振周波数を880MHzに共振させるようにした。
図13は、実施例4のアンテナ装置1の一例を示す説明図である。図13に示すアンテナ装置1は、アンテナ本体2Cと、高周波回路12と、並列回路13と、制御回路14とを有する。並列回路13は、アンテナ本体2Cと高周波回路12との間を直列に接続するスイッチ21及びインダクタ23と、アンテナ本体2Cと高周波回路12との間を接続するコンデンサ22とを有する。インダクタ23は、第1のエレメント5Bの共振周波数を880MHzに下げる。尚、インダクタ23のインダクタンス値は、コンデンサ22を0.75pFとした場合、3.3nHである。
図14は、実施例4のアンテナ装置1のアンテナ放射特性の一例を示す説明図である。制御回路14は、並列回路13内のスイッチ21のONに応じて、アンテナ本体2Cと高周波回路12との間をインダクタ23経由でショートする。そして、第1のエレメント5Bは、アンテナ長を短くした分、インダクタ23によって共振周波数を下げ、880MHz帯に共振する放射素子として動作する。この際、図14に示す通り、第1のエレメント5Bの放射効率は、−4.5dBとなる。
また、制御回路14は、並列回路13内のスイッチ21のOFFに応じて、アンテナ本体2Cと高周波回路12との間のコンデンサ22のみで接続する。そして、第2のエレメント6は、コンデンサ22によって共振周波数を1.3GHz帯から1.5GHz帯に整合し、1.5GHz帯に共振する放射素子として動作する。この際、図14に示す通り、第2のエレメント6の放射効率は、−3.5dBとなる。
図15Aは、実施例4のスイッチON時のアンテナ装置1に関わるVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)特性の一例を示す説明図である。図15Aに示す第1のエレメント5BのVSWR値は、880MHz付近で「3」程度である。また、第2のエレメント6のVSWR値は、1.3GHz付近で「10」程度である。
図15Bは、実施例4のスイッチOFF時のアンテナ装置1に関わるVSWR特性の一例を示す説明図である。図15Bに示す第1のエレメント5BのVSWR値は、1.25GHz付近で「7」程度である。また、第2のエレメント6のVSWR値は、1.5GHz付近で「3」程度である。
実施例4のアンテナ装置1では、第1のエレメント5Bのアンテナ長を短くして、第1のエレメント5Bの共振周波数をインダクタ23で補間した場合でも、実施例1と同程度のアンテナ性能を確保できる。また、第1のエレメント5Bのアンテナ長を短くしたことでアンテナ装置1全体を小型化できる。
尚、上記実施例では、第2のエレメント6を880MHzと1.5GHzとの間の周波数、例えば、1.1GHz〜1.3GHz程度にしたが、これら数値に限定されるものではない。
また、上記実施例では、第1の周波数として880MHz、第2の周波数として1.5GHzを例示したが、これら数値に限定されるものではない。
1 アンテナ装置
2 アンテナ本体
2A アンテナ本体
2B アンテナ本体
2C アンテナ本体
5 第1のエレメント
5A 第1のエレメント
5B 第1のエレメント
6 第2のエレメント
6A 第2のエレメント
13 並列回路
14 制御回路
21 スイッチ
22 コンデンサ
23 インダクタ

Claims (4)

  1. 第1の周波数に共振特性を有する第1のエレメント及び、前記第1の周波数と、当該第1の周波数よりも高い第2の周波数との間の第3の周波数に共振特性を有する第2のエレメントを含むアンテナ本体と、
    前記アンテナ本体と高周波回路との間を接続するスイッチと、
    前記アンテナ本体と前記高周波回路との間を、前記スイッチと並列に接続するコンデンサと、
    前記スイッチのオンに応じて前記第1のエレメントを前記第1の周波数に共振させると共に、前記スイッチのオフに応じて前記アンテナ本体と前記高周波回路との間の前記コンデンサを通じて、前記第2のエレメントを前記第2の周波数に共振させる制御回路と
    を有することを特徴とする携帯通信装置。
  2. 前記アンテナ本体と前記高周波回路との間に前記スイッチと直列なインダクタを接続したことを特徴とする請求項1に記載の携帯通信装置。
  3. 前記第1のエレメントは、
    前記第1の周波数の共振特性に対応したアンテナ長を有し、
    前記第2のエレメントは、
    前記第3の周波数の共振特性に対応したアンテナ長を有することを特徴とする請求項1に記載の携帯通信装置。
  4. 携帯通信装置のアンテナ切替方法であって、
    前記携帯通信装置は、
    第1の周波数に共振特性を有する第1のエレメント及び、前記第1の周波数と、当該第1の周波数よりも高い第2の周波数との間の第3の周波数に共振特性を有する第2のエレメントを含むアンテナ本体と高周波回路との間を接続するスイッチのオンに応じて前記第1のエレメントを前記第1の周波数に共振させ、
    前記スイッチのオフに応じて前記アンテナ本体と前記高周波回路との間のコンデンサを通じて前記第2のエレメントを前記第2の周波数に共振させる
    各処理を実行することを特徴とするアンテナ切替方法。
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