JP2014072826A - 視聴領域推定装置、視聴領域推定方法、及びプログラム - Google Patents

視聴領域推定装置、視聴領域推定方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが自ら視聴領域を指定せずとも、視聴する映像に応じた視聴領域を取得する。
【解決手段】視聴領域推定装置は、映像操作情報と該映像操作情報に対応する映像とに基づいて、映像内の視聴領域における画像の特徴を学習し、学習結果を示す視聴領域推定ルールを生成する視聴領域特徴学習部と、ユーザがこれから視聴する映像内の各部分領域の画像の特徴と視聴領域推定ルールとに基づいて、該ユーザが視聴する該映像における視聴領域を推定する視聴領域推定部とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、視聴領域推定装置、視聴領域推定方法、及びプログラムに関する。
サッカー・野球・ラグビー・アメリカンフットボール・コンサートなど広い会場において行われるスポーツやイベントでは、人それぞれ視聴したい対象が異なることが想像される。広く一般に普及しているテレビでは、万人に合わせた視点・視聴領域により放送が行われており、視聴したい領域を見ることができない場合がある。そこで、会場全体を撮影し、視聴者の指定により好みの領域を表示する視聴形態が提案されている(例えば、非特許文献1)。
非特許文献1に記載の技術で提案される視聴形態の場合、好みの領域が視聴可能となるものの、好みの領域を指定することが必要となる。これに対して、好みが類似する他者と視聴領域を共有することにより、領域を指定する手間を軽減する方法が提案されている(例えば、非特許文献2)。
H. Kimata, M. Isogai, H. Noto, M. Inoue, K. Fukazawa, and N. Matsuura, "Interactive Panorama Video Distribution System," Proceedings of Telecom World 2011 Technical Symposium at ITU, pp.45-50, 2011. 越智大介、木全英明、能登肇、小島明、「インタラクティブなパノラマ映像視聴からのカメラワーク生成に関する一検討」、VR学研報Vol.17、No.CS−1、pp.7−10、2012年
しかしながら、非特許文献2に記載の方法は、他者による視聴の履歴が既に存在し蓄積されていれば利用可能であるが、他者がまだ視聴していない映像(コンテンツ)に対して適用することができない。そのため、生中継のような映像には適用が困難であるという問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、ユーザ(視聴者)が自ら視聴領域を指定せずとも、視聴する映像に応じた視聴領域を得ることができる視聴領域推定装置、視聴領域推定方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明の視聴領域推定装置は、ユーザが視聴可能な映像を予め記憶している映像記憶装置と、前記映像を視聴した際にユーザが選択した視聴領域を示す映像操作情報を映像ごとに予め記憶している映像操作記憶装置と、ユーザが前記映像を視聴する際の視聴領域を推定する視聴領域推定装置とを具備する映像視聴システムにおける視聴領域推定装置であって、前記映像操作情報と該映像操作情報に対応する前記映像とに基づいて、前記映像内の視聴領域における画像の特徴を学習し、学習結果を示す視聴領域推定ルールを生成する視聴領域特徴学習部と、ユーザがこれから視聴する映像内の各部分領域の画像の特徴と前記視聴領域推定ルールとに基づいて、該ユーザが視聴する該映像における視聴領域を推定する視聴領域推定部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記の視聴領域推定装置において、前記映像操作記憶装置に記憶されている映像操作情報のうち、これから前記映像を視聴するユーザと志向が類似するユーザに対応する映像操作情報、又は、これから視聴する前記映像と類似する映像に対応する映像操作情報を選択する学習対象選択部を更に備え、前記視聴領域特徴学習部は、前記学習対象選択部が選択した映像操作情報と該映像操作情報に対応する映像とに基づいて、前記映像内の視聴領域における画像の特徴を学習することを特徴とする。
また、本発明は、上記の視聴領域推定装置において、前記映像記憶装置に記憶されている映像のうち視聴した映像のリストをユーザごとに予め記憶しているユーザ情報記憶装置を更に備え、前記学習対象選択部は、これから映像を視聴するユーザが既に視聴した映像と重複する映像を視聴した他のユーザの映像操作情報を選択することを特徴とする。
また、本発明は、上記の視聴領域推定装置において、前記映像記憶装置に記憶されている映像ごとにそれぞれのジャンルを予め記憶している映像情報記憶装置を更に備え、前記学習対象選択部は、これから映像を視聴するユーザが既に視聴した映像と重複する映像を視聴した他のユーザの映像操作情報のうち、これから視聴する映像に類似した映像に対応する映像操作情報を選択することを特徴とする。
また、本発明は、上記の視聴領域推定装置において、パーティクルフィルタを用いて映像内における視聴領域に対する確率分布を算出する視聴領域事前確率分布予測部を更に備え、前記視聴領域推定部は、ユーザがこれから視聴する前記映像内の各部分領域の画像の特徴と、前記視聴領域推定ルールと、前記視聴領域事前確率分布予測部が算出した確率分布とに基づいて、該ユーザが視聴する該映像における視聴領域を推定することを特徴とする。
また、本発明の視聴領域推定方法は、ユーザが視聴可能な映像を予め記憶している映像記憶装置と、前記映像を視聴した際にユーザが選択した視聴領域を示す映像操作情報を映像ごとに予め記憶している映像操作記憶装置と、ユーザが前記映像を視聴する際の視聴領域を推定する視聴領域推定装置とを具備する映像視聴システムにおける視聴領域推定装置が行う視聴領域推定方法であって、前記映像操作情報と該映像操作情報に対応する前記映像とに基づいて、前記映像内の視聴領域における画像の特徴を学習し、学習結果を示す視聴領域推定ルールを生成する視聴領域特徴学習ステップと、ユーザがこれから視聴する映像内の各部分領域の画像の特徴と前記視聴領域推定ルールとに基づいて、該ユーザが視聴する該映像における視聴領域を推定する視聴領域推定ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、上記の視聴領域推定装置としてコンピュータを機能させる。
この発明によれば、映像が視聴された際に選択された視聴領域における画像の特徴に基づいて視聴領域の特徴を学習し、学習結果に基づいて、これから視聴される映像内の空間的な一部の領域(部分領域)のうち視聴領域として選択される可能性の高い部分領域を視聴領域に選択する。
これにより、他のユーザがまだ視聴していない映像を視聴する場合であっても、ユーザが視聴領域を指定することなく、該ユーザが視聴する映像に応じた視聴領域を取得することができる。
本発明の関連技術における映像視聴システム100の構成例を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態における視聴領域推定装置10を含む映像視聴システム1の構成例を示す概略ブロック図である。 同実施形態における映像操作記憶装置102が記憶する映像操作テーブルの一例を示す図である。 同実施形態における視聴行動ファイル(PlayLog_i_j_k.txt)の一例を示す図である。 同実施形態における視聴行動ファイルに含まれる情報の一例を示す概略図である。 同実施形態における視聴領域特徴学習部11の学習の処理を示すフローチャートである。 同実施形態における視聴領域推定部13の推定の処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における視聴領域推定装置20を含む映像視聴システム2の構成例を示す概略ブロック図である。 第3の実施形態における視聴領域推定装置30を含む映像視聴システム3の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるユーザ情報記憶装置35が記憶している視聴映像テーブルの一例を示す図である。 同実施形態における学習対象選択部311が学習の対象とする映像操作情報を選択する処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態における視聴領域推定装置40を含む映像視聴システム4の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における映像情報記憶装置46が記憶している映像情報テーブルの一例を示す図である。 同実施形態における学習対象選択部411が学習の対象とする映像操作情報を選択する処理を示すフローチャートである。 第5の実施形態における視聴領域推定装置50を含む映像視聴システム5の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における視聴領域推定部53と視聴領域事前確率分布予測部57とによる視聴領域の推定の処理を示すフローチャートである。
(関連技術)
本発明に係る実施形態について説明する前に、本発明の視聴領域推定装置に関連する技術における映像視聴装置について説明する。
図1は、本発明の関連技術における映像視聴システム100の構成例を示す概略ブロック図である。映像視聴システム100は、ユーザによる操作を受け付けて、蓄積されている映像のうち特定の領域の映像を表示する。映像視聴システム100は、映像記憶装置101、映像操作記憶装置102、操作入力部103、視聴インタフェース部104、表示部105、及び、制御部106を具備している。
映像記憶装置101には、スポーツやコンサートなどのイベントが行われる広い会場全体を撮影した映像(コンテンツ)が記憶されている。映像操作記憶装置102には、映像記憶装置101に記憶されている映像ごとに、当該映像が視聴された際に、会場全体を撮影した映像のうち視聴者が選択した領域である視聴領域を示す情報を含む映像操作情報が映像に対応付けられて記憶されている。なお、視聴者が選択した視聴領域は、例えば、映像内のフレームや先頭からの経過時間などに対応付けられていてもよい。以下、映像は時系列に連続する画像から構成されるものとして説明する。
操作入力部103は、ユーザの操作を受け付けて、選択された映像や、当該映像を視聴するユーザが視聴したい視聴領域などを示す視聴情報を入力する。視聴インタフェース部104は、操作入力部103に入力された情報を制御部106に出力する。また、視聴インタフェース部104は、制御部106から入力される映像を表示部105に出力する。表示部105は、例えば、ディスプレイなどの表示装置やプロジェクタなどの投影装置であり、視聴インタフェース部104が出力する映像を表示する。
制御部106は、視聴インタフェース部104から出力される視聴情報に基づいて、ユーザが選択した映像を映像記憶装置101から読み出す。制御部106は、読み出した映像においてユーザが視聴したい視聴領域の映像を選択し、選択した領域の映像を視聴インタフェース部104に出力する。制御部106は、視聴情報に含まれる情報であってユーザが映像において選択した視聴領域を示す情報を映像操作情報として映像操作記憶装置102に記憶させる。
なお、ユーザが視聴したい視聴領域を示す情報として、他のユーザの映像操作情報を指定する情報が視聴情報に含まれていてもよい。この場合、制御部106は、ユーザが指定した他のユーザの操作履歴情報を映像操作記憶装置102から読み出し、読み出した操作履歴情報が示す視聴領域の映像を選択し、選択した領域の映像を視聴インタフェース部104に出力する。
映像視聴システム100は上述の構成を備えることでユーザの操作に応じた映像を出力する。ユーザは映像視聴システム100を操作することにより、視聴する映像において自らが視聴したい視聴領域を指定して視聴することが可能となる。
(第1の実施形態)
以下、上述の関連技術における映像視聴システム100に基づいて、本発明に係る各実施形態における視聴領域推定装置を図面を参照して説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態における視聴領域推定装置10を含む映像視聴システム1の構成例を示す概略ブロック図である。映像視聴システム1は、視聴領域推定装置10、映像記憶装置101、映像操作記憶装置102、操作入力部103、視聴インタフェース部104、表示部105、及び、制御部106を具備している。本実施形態の映像視聴システム1は、関連技術において示した映像視聴システム100(図1)の構成に加えて、視聴領域推定装置10を更に具備している。視聴領域推定装置10は、視聴領域特徴学習部11、視聴領域推定ルール記憶装置12、及び、視聴領域推定部13を備えることを特徴としている。
なお、映像記憶装置101、映像操作記憶装置102、操作入力部103、視聴インタフェース部104、表示部105、制御部106それぞれの構成及び動作は、関連技術において説明した構成及び動作と同じであるので、その説明を省略する。
ここで、映像操作記憶装置102に記憶される映像操作情報の例を説明する。図3は、本実施形態における映像操作記憶装置102が記憶する映像操作テーブルの一例を示す図である。映像操作テーブルは、ユーザID、コンテンツID、視聴回数、及び、視聴行動ファイル名の各項目の列を有する。ユーザIDは、映像を視聴するユーザを一意に識別する情報である。コンテンツIDは、映像記憶装置101に記憶されている映像(コンテンツ)を一意に識別する情報である。視聴回数は、ユーザIDで識別されるユーザが、コンテンツIDで識別される映像を視聴した回数である。視聴行動ファイル名は、ユーザが選択した視聴領域を示す情報が含まれる視聴行動ファイルを特定するファイル名である。映像操作テーブルにおける各行は、映像操作情報に対応し、ユーザIDとコンテンツIDとの組み合わせごとに存在する。
図4は、本実施形態における視聴行動ファイル(PlayLog_i_j_k.txt)の一例を示す図である。視聴行動ファイルは、時刻、視聴中心、及び、ズームの各項目の列を有する。時刻は、映像の視聴時刻を示す情報である。視聴中心は、ユーザが選択した視聴領域の中心を示す情報である。ズームは、ユーザが選択した視聴領域の画角又は視聴領域の大きさを示す情報である。視聴中心及びズームの各項目の値は時刻に対応付けられている。すなわち、映像が始まる開始時刻「1」から映像が終了する終了時刻「Max(j)」までの各時刻に視聴中心及びズームの値が対応付けられている。
図5は、本実施形態における視聴行動ファイルに含まれる情報の一例を示す概略図である。同図に示すように、時刻ごとに、会場全体映像においてユーザが指定する視聴領域の中心(時刻tの例では、(x,y))とその視聴領域の大きさ(時刻tの例ではF)とが対応付けられている。なお、視聴領域は、時刻ごとに定めるようにしてもよいし、映像のフレームごと、又は複数のフレームごとに定めるようにしてもよい。
視聴領域特徴学習部11は、映像操作記憶装置102に記憶されている映像操作情報と、映像記憶装置101に記憶されている映像とに基づいて、ユーザが視聴した映像における視聴領域の映像(又は画像)の特徴(以下、視聴領域特徴という。)を学習する。視聴領域特徴学習部11は、例えば、SVM(Support Vector Machine)やニューラルネットワークなどの識別器を用いて構成し、視聴領域特徴を学習する。視聴領域特徴学習部11は、学習した視聴領域特徴を視聴領域推定ルールとして視聴領域推定ルール記憶装置12に記憶させる。
視聴領域推定ルール記憶装置12は、視聴領域推定ルールをユーザと映像との組み合わせごとに対応付けて記憶する。視聴領域推定ルールは、例えば、条件と当該条件が成立した場合に実行される動作との組み合わせからなるIF−THENルールのような形式で定めるようにしてもよい。また、視聴領域推定ルールは、ユーザが認識可能なルールとして定めずともよく、ニューラルネットワークによる識別器などにおけるルールのようにブラックボックス化されていてもよい。
視聴領域推定部13は、視聴領域推定ルール記憶装置12に記憶される視聴領域推定ルールを読み出す。視聴領域推定部13は、読み出した視聴領域推定ルールと、映像記憶装置101に記憶されている映像であってユーザが視聴する映像とに基づいて、ユーザの視聴領域を推定する。視聴領域推定部13は、推定した視聴領域を示す情報を制御部106に出力する。
以下、視聴領域特徴学習部11の処理を説明する。図6は、本実施形態における視聴領域特徴学習部11の学習の処理を示すフローチャートである。
視聴領域特徴学習部11は、学習の処理を開始すると、視聴領域特徴の学習対象となる各ユーザの映像操作情報を映像操作記憶装置102から検出して読み出し、読み出した映像操作情報に対応する映像を映像記憶装置101から読み出す(ステップS101)。
視聴領域特徴学習部11は、読み出した映像操作情報に含まれる視聴領域の画像を当該映像操作情報に対応する映像から取得し、取得した視聴領域の画像を正例にする(ステップS102)。視聴領域特徴学習部11は、読み出した各映像における時刻ごとに正例を定める。
視聴領域特徴学習部11は、読み出した映像操作情報に含まれる視聴領域以外の領域をランダムに選択し、選択した領域の画像を当該映像操作情報に対応する映像から取得し、取得した領域の画像を負例にする(ステップS103)。すなわち、各映像においてユーザに視聴されなかった領域が負例となる。視聴領域特徴学習部11は、正例と同様に、読み出した各映像における時刻ごとに負例を定める。
視聴領域特徴学習部11は、正例の画像を予め定められたサイズ(K[ピクセル]×K[ピクセル])のブロックに分割する(ステップS104)。
視聴領域特徴学習部11は、分割した正例の各ブロックについて平均色RGBを算出する(ステップS105)。
視聴領域特徴学習部11は、算出したすべての正例のブロックの平均色RGBを並べたものを正例の特徴ベクトルにする(ステップS106)。
視聴領域特徴学習部11は、負例の画像を上述のサイズ(K[ピクセル]×K[ピクセル])のブロックに分割する(ステップS107)。
視聴領域特徴学習部11は、分割した負例の各ブロックについて平均色RGBを算出する(ステップS108)。
視聴領域特徴学習部11は、算出したすべての負例のブロックの平均色RGBを並べたものを負例の特徴ベクトルにする(ステップS109)。
視聴領域特徴学習部11は、ステップS106において生成した正例の特徴ベクトルと、ステップS109において生成した負例の特徴ベクトルとに基づいた学習を行う(ステップS110)。
視聴領域特徴学習部11は、ステップS110における学習により得られた学習結果を視聴領域推定ルールとして視聴領域推定ルール記憶装置12に記憶させる(ステップS111)。
視聴領域特徴学習部11は、上述のようにして、映像操作情報と映像とに基づいて視聴領域特徴を学習し、学習結果として視聴領域推定ルールを視聴領域推定ルール記憶装置12に記憶させる。
なお、図6に示されたフローチャートでは、特徴としてRGB色空間での平均色を用いた場合を例にして説明したが、特徴はRGB空間での平均色に限ることなく、他のものであってもよい。例えば、ブロックの色ヒストグラムを利用してもよいし、RGB色空間ではなくHSV色空間で特徴を算出するようにしてもよい。また、色以外の特徴として、部分領域の画像においてエッジ抽出を行い、エッジの量や方向等を特徴量とするようにしてもよい。また、これらを単独で利用するのではなく、組み合わせて一つの特徴量とするようにしてもよい。また、これら以外の特徴量を用いるようにしてもよい。視聴領域特徴学習部11では、さまざまな特徴が学習において特徴選択され、状況に応じて重み付けされて利用されることを想定している。
次に、視聴領域推定部13の処理を説明する。図7は、本実施形態における視聴領域推定部13の推定の処理を示すフローチャートである。
視聴領域推定部13は、推定の処理を開始すると、視聴領域の推定対象となるユーザが視聴する映像を映像記憶装置101から読み出す(ステップS121)。
視聴領域推定部13は、視聴領域の推定対象となるユーザに対応する視聴領域推定ルールを視聴領域推定ルール記憶装置12から読み出す(ステップS122)。
視聴領域推定部13は、以下に説明するステップS123からステップS126までの処理を、ステップS121において読み出した映像の時刻ごとに繰り返して行う。
視聴領域推定部13は、映像の時刻i(i=1,2,…,Max(j))における画像の各部分領域の特徴抽出を行う(ステップS123)。ここで、部分領域は、例えば、画像内の空間的な一部の領域であって予め定められた大きさの領域であり、画像をラスタスキャン(左上から右下にかけて水平方向に順に走査)することにより得られる領域である。また、部分領域の特徴抽出は、視聴領域特徴学習部11が視聴領域特徴を学習する際に用いた特徴(例えば、RGB色空間での平均色)を算出することである。
視聴領域推定部13は、ステップS122において読み出した視聴領域推定ルールと、各部分領域の抽出した特徴とを用いて、各部分領域が視聴領域であることの確からしさを算出する(ステップS124)。例えば、視聴領域推定ルールを生成する際にSVMを用いた場合、視聴領域推定部13は、SVMにより部分領域が視聴領域であることの確からしさ、すなわち視聴領域らしさを算出する。SVMの判定では、現在評価する対象の部分領域について、正例:視聴領域であるか、又は負例:非視聴領域であるかのいずれかに分類する。更に、識別境界からの距離により、その度合い、すなわち視聴領域らしさを表すものとする。
視聴領域推定部13は、各部分領域に対して算出した視聴領域らしさのうち、最も視聴領域らしい部分領域を視聴領域の推定結果とする(ステップS125)。
視聴領域推定部13は、視聴領域の推定結果、すなわち視聴領域と推定した部分領域を示す情報を制御部106に出力する(ステップS126)。
上述のように、本実施形態における映像視聴システム1では、映像操作記憶装置102に記憶されているユーザの映像操作情報と、映像記憶装置101に記憶されている映像であって当該映像操作情報に対応する映像とに基づいて、ユーザが映像を視聴した際の視聴領域から該ユーザの好みの視聴領域を視聴領域推定装置10が逐次的に推定する。これにより、ユーザが映像記憶装置101に記憶されている映像、又はライブ放送や生中継などの映像を視聴する際に、他のユーザの映像操作情報が存在しない場合であっても、ユーザ自ら視聴領域を指定せずに、該ユーザの好みの視聴領域で映像を視聴することができる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態における視聴領域推定装置20を含む映像視聴システム2の構成例を示す概略ブロック図である。映像視聴システム2は、視聴領域推定装置20、映像記憶装置101、映像操作記憶装置102、操作入力部103、視聴インタフェース部104、表示部105、及び、制御部106を具備している。視聴領域推定装置20は、視聴領域特徴学習部21、視聴領域推定ルール記憶装置12、及び、視聴領域推定部13を備えている。本実施形態の映像視聴システム2は、第1の実施形態において示した映像視聴システム1における視聴領域特徴学習部11を視聴領域特徴学習部21に代えた構成となっている。視聴領域特徴学習部21は、学習対象選択部211、及び、学習部212を有することを特徴としている。
なお、映像記憶装置101、映像操作記憶装置102、操作入力部103、視聴インタフェース部104、表示部105、制御部106、視聴領域推定ルール記憶装置12、視聴領域推定部13それぞれの構成及び動作は、関連技術又は第1の実施形態において説明した構成及び動作と同じであるので、その説明を省略する。
学習対象選択部211は、ユーザ、映像、映像中の時刻(映像再生開始からの経過時間)などの類似度に従って、映像操作記憶装置102に記憶されている映像操作情報のうち学習対象にする映像操作情報を選択する。
学習部212は、学習対象選択部211が選択した映像操作情報と、映像記憶装置101に記憶されている映像であって当該映像操作情報に対応する映像とに基づいて、ユーザが視聴している領域の映像特徴(視聴領域特徴)を学習する。学習部212の動作は、第1の実施形態における視聴領域特徴学習部11の動作と同様である。
本実施形態における映像視聴システム2では、学習部212が視聴領域特徴を学習する際に、学習対象となる映像操作情報を学習対象選択部211が映像操作記憶装置102に記憶されている映像操作情報から選択する。このとき、学習対象選択部211が、ユーザ、映像、映像中の時刻の類似度に従って、映像操作情報を選択する。例えば、同一ユーザの映像操作情報を学習対象にしたり、同一映像に対応する映像操作情報を学習対象にしたりする。これにより、視聴領域推定装置20は、よりユーザの好みの視聴領域を適切に推定することが可能となる。
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態における視聴領域推定装置30を含む映像視聴システム3の構成を示す概略ブロック図である。映像視聴システム3は、視聴領域推定装置30、映像記憶装置101、映像操作記憶装置102、操作入力部103、視聴インタフェース部104、表示部105、及び、制御部106を具備している。視聴領域推定装置30は、視聴領域特徴学習部31、視聴領域推定ルール記憶装置12、視聴領域推定部13、及び、ユーザ情報記憶装置35を備えている。本実施形態の映像視聴システム3は、第2の実施形態において示した映像視聴システム2における視聴領域特徴学習部21を視聴領域特徴学習部31に代え、ユーザ情報記憶装置35を加えた構成となっている。視聴領域特徴学習部31は、学習対象選択部311、及び、学習部212を有することを特徴としている。
なお、映像記憶装置101、映像操作記憶装置102、操作入力部103、視聴インタフェース部104、表示部105、制御部106、視聴領域推定ルール記憶装置12、視聴領域推定部13、学習部212それぞれの構成及び動作は、関連技術や第1又は第2の実施形態において説明した構成及び動作と同じであるので、その説明を省略する。
ユーザ情報記憶装置35には、映像記憶装置101に記憶されている映像のうち、ユーザが視聴した映像を示す視聴映像リストがユーザごとに記憶されている。図10は、本実施形態におけるユーザ情報記憶装置35が記憶している視聴映像テーブルの一例を示す図である。同図に示すように、視聴映像テーブルは、ユーザID、及び、視聴映像リストの項目の列を有している。各行はユーザごとに存在し、当該ユーザを識別するユーザIDと当該ユーザが視聴した映像のリストである視聴映像リストとが対応付けられて視聴映像テーブルに記憶されている。視聴映像リストは映像を識別するコンテンツIDが含まれる。
学習対象選択部311は、ユーザ情報記憶装置35に記憶されている各ユーザの視聴映像リストに基づいてユーザ間の類似度を算出し、算出した類似度に従って、映像操作記憶装置102に記憶されている映像操作情報のうち、学習対象にする映像操作情報を選択する。
図11は、本実施形態における学習対象選択部311が学習の対象とする映像操作情報を選択する処理を示すフローチャートである。
学習対象選択部311は、映像操作情報の選択を開始すると、視聴領域特徴の学習対象となるユーザの視聴映像リストをユーザ情報記憶装置35から読み出す(ステップS301)。
学習対象選択部311は、ステップS301で読み出した視聴映像リストと、ユーザ情報記憶装置35に記憶されている他のユーザそれぞれの視聴映像リストとの重複度合いを算出し、算出した重複度合いを類似度とする(ステップS302)。重複度合いを表す値としてはF値などを利用することができる。
例えば、図10に示した視聴映像リストを用いて重複度合いの算出方法を説明する。ここでは、視聴領域特徴の学習対象となるユーザのユーザIDを「m」として説明する。
ユーザmの視聴映像リスト「5,l,k,M」と、ユーザ1の視聴映像リスト「1,2,5,l,k」との重複度合いを求める。ユーザmの視聴映像リストに含まれる4つのコンテンツIDのうち3つのコンテンツIDがユーザ1の視聴映像リストに含まれるコンテンツIDと重複する。一方、ユーザ1の視聴映像リストに含まれる5つのコンテンツIDのうち3つのコンテンツIDがユーザmの視聴映像リストに含まれるコンテンツIDと重複する。この場合、重複度合いF値=2×(3/4)×(3/5)÷(3/4+3/5)=2/3となる。
また、ユーザmの視聴映像リストと、ユーザMの視聴映像リストとの重複度合いF値は、同様に求められる。ユーザmの映像視聴リストに含まれる4つのコンテンツIDのうち3つのコンテンツIDがユーザMの映像視聴リストに含まれるコンテンツIDと重複する。一方、ユーザMの映像視聴リストに含まれる12のコンテンツIDのうち3つのコンテンツIDがユーザmの映像視聴リストに含まれるコンテンツIDと重複する。すなわち、この場、F値=2×(3/4)×(3/12)÷(3/4+3/12)=3/8となる。
学習対象選択部311は、ステップS302において算出した各ユーザの視聴映像リストに対する類似度のうち、予め定められた閾値以上の類似度のユーザを選択し、選択したユーザの映像操作情報を学習対象として決定する(ステップS303)。
学習対象選択部311は、ステップS303において決定したユーザの映像操作情報を映像操作記憶装置102から読み出し、読み出した映像操作情報を学習部212に出力する(ステップS304)。
上述のように、本実施形態における映像視聴システム3では、視聴した映像の類似度が高いユーザ、すなわち似た志向を持つユーザの映像操作情報を学習対象選択部311が選択する。学習部212は、学習対象選択部311が選択した映像操作情報、及び映像記憶装置101に記憶されている映像のうち当該映像操作情報に対応する映像に基づいて視聴領域特徴を学習する。
同様な志向を持つユーザ同士の視聴領域は互いに類似する可能性が高いので、同様の志向を持つユーザの映像操作情報に基づいて映像視聴特徴を学習し、視聴領域を推定することにより、より高精度な視聴領域の推定が可能となる。
なお、図11に示されたフローチャートでは、ステップS302において他のユーザの映像視聴リストとの類似度を算出すると説明したが、視聴領域特徴の学習対象となるユーザの映像視聴リストに対しても類似度を算出するようにしてもよい。この場合、学習対象となるユーザの映像操作情報も学習に含まれることになり、視聴領域の推定精度が向上する。
(第4の実施形態)
図12は、第4の実施形態における視聴領域推定装置40を含む映像視聴システム4の構成を示す概略ブロック図である。映像視聴システム4は、視聴領域推定装置40、映像記憶装置101、映像操作記憶装置102、操作入力部103、視聴インタフェース部104、表示部105、及び、制御部106を具備している。視聴領域推定装置40は、視聴領域特徴学習部41、視聴領域推定ルール記憶装置12、視聴領域推定部13、ユーザ情報記憶装置35、及び、映像情報記憶装置46を備えている。本実施形態の映像視聴システム4は、第3の実施形態において示した映像視聴システム3における視聴領域特徴学習部31を視聴領域特徴学習部41に代え、映像情報記憶装置46を加えた構成となっている。視聴領域特徴学習部41は、学習対象選択部411、及び、学習部212を有することを特徴としている。
なお、映像記憶装置101、映像操作記憶装置102、操作入力部103、視聴インタフェース部104、表示部105、制御部106、視聴領域推定ルール記憶装置12、視聴領域推定部13、学習部212、ユーザ情報記憶装置35それぞれの構成及び動作は、関連技術や第1〜第3の実施形態において説明した構成及び動作と同じであるので、その説明を省略する。
映像情報記憶装置46には、映像記憶装置101に記憶されている映像ごとに、当該映像のジャンル、当該映像のシリーズ名、及び、当該映像の視聴時間の長さを含む映像情報が記憶されている。図13は、本実施形態における映像情報記憶装置46が記憶している映像情報テーブルの一例を示す図である。同図に示すように、映像情報テーブルは、コンテンツID、ジャンル、シリーズ、及び、長さの各項目の列を有している。各行は映像(コンテンツ)ごとに存在し、当該映像を識別するコンテンツID、ジャンル、シリーズ、及び、長さそれぞれの項目値が対応付けられた映像情報が映像情報テーブルに記憶されている。
学習対象選択部411は、ユーザ情報記憶装置35に記憶されている各ユーザの視聴映像リストと、映像情報記憶装置46に記憶されている各映像の映像情報とに基づいて、映像操作記憶装置102に記憶されている映像操作情報のうち学習対象にする映像操作情報を選択する。
図14は、本実施形態における学習対象選択部411が学習の対象とする映像操作情報を選択する処理を示すフローチャートである。
学習対象選択部411は、映像操作情報の選択を開始すると、視聴領域特徴の学習対象となるユーザの視聴映像リストをユーザ情報記憶装置35から読み出す(ステップS401)。
学習対象選択部411は、ステップS401で読み出した視聴映像リストと、ユーザ情報記憶装置35に記憶されている他のユーザそれぞれの視聴映像リストとの重複度合いを算出し、算出した重複度合いを類似度とする(ステップS402)。学習対象選択部411が重複度合いを算出する手順は、第3の実施形態における学習対象選択部311が重複度合いを算出する手順と同様である。
学習対象選択部411は、ステップS402において算出した各ユーザの視聴映像リストに対する類似度のうち、予め定められた閾値以上の類似度のユーザを選択する(ステップS403)。
学習対象選択部411は、選択したユーザの視聴映像リストに含まれる映像のジャンルを映像情報記憶装置46から読み出し、視聴領域特徴の学習対象となるユーザがこれから視聴する映像のジャンルと同じ又は類似するジャンルの映像を選択する。学習対象選択部411は、選択した映像に対応する映像操作情報を映像操作記憶装置102から読み出し、読み出した映像操作情報を学習対象の映像操作情報に決定する(ステップS404)。
学習対象選択部411は、ステップS404において決定した映像操作情報を学習部212に出力する(ステップS405)。
上述のように、本実施形態における映像視聴システム4では、学習対象選択部411が視聴した映像の類似度が高いユーザの映像操作情報のうち、これからユーザが視聴する映像と同じジャンルの映像に対応する映像操作情報を選択する。学習部212は、学習対象選択部411が選択した映像操作情報、及び当該映像操作情報に対応する映像に基づいて視聴領域特徴を学習する。
同様な志向を持つユーザ同士の視聴領域は互いに類似する可能性が高く、更に同一ジャンルの映像では視聴領域が類似するので、上述のようにして選択した映像操作情報及び当該映像操作情報に対応する映像に基づいた学習により、視聴領域の推定の精度を更に高精度にすることが可能となる。
(第5の実施形態)
図15は、第5の実施形態における視聴領域推定装置50を含む映像視聴システム5の構成を示す概略ブロック図である。映像視聴システム5は、視聴領域推定装置50、映像記憶装置101、映像操作記憶装置102、操作入力部103、視聴インタフェース部104、表示部105、及び、制御部106を具備している。視聴領域推定装置50は、視聴領域特徴学習部11、視聴領域推定ルール記憶装置12、視聴領域推定部53、及び、視聴領域事前確率分布予測部57を備えている。本実施形態の映像視聴システム5は、第1の実施形態において示した映像視聴システム1における視聴領域推定部13を視聴領域推定部53に代え、視聴領域事前確率分布予測部57を加えた構成となっている。視聴領域推定装置50は、視聴領域推定部53、及び、視聴領域事前確率分布予測部57を備えることを特徴としている。
なお、映像記憶装置101、映像操作記憶装置102、操作入力部103、視聴インタフェース部104、表示部105、制御部106、視聴領域特徴学習部11、視聴領域推定ルール記憶装置12それぞれの構成及び動作は、関連技術や第1の実施形態において説明した構成及び動作と同じであるので、その説明を省略する。
第1の実施形態における視聴領域推定部13では、「候補となる部分領域すべてについて」、視聴領域らしさを算出し、算出した視聴領域らしさが最も高い部分領域を視聴領域としている。この場合、一時刻ごとに視聴領域が大きく変化して視聴しにくくなることがある。
そこで、本実施形態の映像視聴システム5では、視聴領域事前確率分布予測部57を設け、視聴領域事前確率分布予測部57がパーティクルフィルタを用いて視聴領域の位置及びサイズに対する確率分布を算出する。
視聴領域推定部53は、視聴領域推定ルール記憶装置12に記憶される視聴領域推定ルールと、映像記憶装置101に記憶されている映像であってユーザが視聴する映像と、視聴領域事前確率分布予測部57が算出する確率分布に基づいて、ユーザの視聴領域を推定する。具体的には、視聴領域推定部53は、各部分領域の視聴領域らしさに対する重み付け平均により視聴領域を推定する。
図16は、本実施形態における視聴領域推定部53と視聴領域事前確率分布予測部57とによる視聴領域の推定の処理を示すフローチャートである。
視聴領域推定部53は、推定の処理を開始すると、視聴領域の推定対象となるユーザが視聴する映像を映像記憶装置101から読み出す(ステップS501)。
視聴領域推定部53は、視聴領域の推定対象となるユーザに対応する視聴領域推定ルールを視聴領域推定ルール記憶装置12から読み出す(ステップS502)。
視聴領域推定部53及び視聴領域事前確率分布予測部57は、以下に説明するステップS503からステップS507までの処理を、ステップS501において読み出した映像の時刻ごとに繰り返して行う。
視聴領域事前確率分布予測部57は、次の時刻において視聴される視聴領域の位置及びサイズ(画角又は焦点距離)を予測する(ステップS503)。視聴領域の位置及びサイズのダイナミクスが既知の場合には、視聴領域事前確率分布予測部57は当該ダイナミクスに従って、視聴領域の位置及びサイズを予測する。ダイナミクスが不明である場合には、ランダムウォークモデルに従った状態遷移に基づいて、視聴領域の位置及びサイズを予測する。パーティクルフィルタでは、パーティクルと呼ばれる状態仮説の密度により確率分布を表現する。したがって、ステップS503では視聴領域事前確率分布予測部57が複数の状態仮説を生成することになる。
視聴領域推定部53は、ステップS503において視聴領域事前確率分布予測部57が生成した状態仮説ごとに、以下のステップS504とステップS505の各処理を行う。
視聴領域推定部53は、ステップS501において読み出した映像と現在の視聴位置とに基づいて、状態仮説に対応する視聴領域候補の画像を取得する(ステップS504)。
視聴領域推定部53は、取得した各画像について特徴抽出を行い、ステップS502において読み出した視聴領域推定ルールに基づいて視聴領域らしさを算出する(ステップS505)。本実施形態における特徴抽出は、第1の実施形態において説明した特徴抽出と同様の処理である。
視聴領域推定部53は、状態仮説ごとに算出した視聴領域らしさに対する重み付け平均を行うことにより視聴領域を算出する(ステップS506)。
視聴領域推定部53は、算出した視聴領域を制御部106に出力する(ステップS507)。
上述のように、本実施形態における映像視聴システム5では、パーティクルフィルタを用いて視聴領域を推定することにより、時刻ごとに視聴領域が大きく変化して視聴しにくくなることを抑えることができる。
なお、上述の第2から第4の実施形態における視聴領域推定装置に対して、第5の実施形態における視聴領域推定装置50が有する視聴領域事前確率分布予測部57を設けるようにしてもよい。
なお、本発明における視聴領域推定装置の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより視聴領域特徴学習部、視聴領域推定ルール記憶装置、視聴領域推定部、ユーザ情報記憶装置、映像情報記憶装置、視聴領域事前確率分布予測部57などが行う処理を行わせるようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1、2、3、4、5、100…映像視聴システム
10、20、30、40、50…視聴領域推定装置
11、21、31、41…視聴領域特徴学習部
12…視聴領域推定ルール記憶装置
13、53…視聴領域推定部
35…ユーザ情報記憶装置
46…映像情報記憶装置
57…視聴領域事前確率分布予測部
101…映像記憶装置
102…映像操作記憶装置
103…操作入力部
104…視聴インタフェース部
105…表示部
106…制御部
211、311、411…学習対象選択部
212…学習部

Claims (7)

  1. ユーザが視聴可能な映像を予め記憶している映像記憶装置と、前記映像を視聴した際にユーザが選択した視聴領域を示す映像操作情報を映像ごとに予め記憶している映像操作記憶装置と、ユーザが前記映像を視聴する際の視聴領域を推定する視聴領域推定装置とを具備する映像視聴システムにおける視聴領域推定装置であって、
    前記映像操作情報と該映像操作情報に対応する前記映像とに基づいて、前記映像内の視聴領域における画像の特徴を学習し、学習結果を示す視聴領域推定ルールを生成する視聴領域特徴学習部と、
    ユーザがこれから視聴する映像内の各部分領域の画像の特徴と前記視聴領域推定ルールとに基づいて、該ユーザが視聴する該映像における視聴領域を推定する視聴領域推定部と
    を備えることを特徴とする視聴領域推定装置。
  2. 請求項1に記載の視聴領域推定装置であって、
    前記映像操作記憶装置に記憶されている映像操作情報のうち、これから前記映像を視聴するユーザと志向が類似するユーザに対応する映像操作情報、又は、これから視聴する前記映像と類似する映像に対応する映像操作情報を選択する学習対象選択部を更に備え、
    前記視聴領域特徴学習部は、
    前記学習対象選択部が選択した映像操作情報と該映像操作情報に対応する映像とに基づいて、前記映像内の視聴領域における画像の特徴を学習する
    ことを特徴とする視聴領域推定装置。
  3. 請求項2に記載の視聴領域推定装置であって、
    前記映像記憶装置に記憶されている映像のうち視聴した映像のリストをユーザごとに予め記憶しているユーザ情報記憶装置を更に備え、
    前記学習対象選択部は、
    これから映像を視聴するユーザが既に視聴した映像と重複する映像を視聴した他のユーザの映像操作情報を選択する
    ことを特徴とする視聴領域推定装置。
  4. 請求項3に記載の視聴領域推定装置であって、
    前記映像記憶装置に記憶されている映像ごとにそれぞれのジャンルを予め記憶している映像情報記憶装置を更に備え、
    前記学習対象選択部は、
    これから映像を視聴するユーザが既に視聴した映像と重複する映像を視聴した他のユーザの映像操作情報のうち、これから視聴する映像に類似した映像に対応する映像操作情報を選択する
    ことを特徴とする視聴領域推定装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の視聴領域推定装置であって、
    パーティクルフィルタを用いて映像内における視聴領域に対する確率分布を算出する視聴領域事前確率分布予測部を更に備え、
    前記視聴領域推定部は、
    ユーザがこれから視聴する前記映像内の各部分領域の画像の特徴と、前記視聴領域推定ルールと、前記視聴領域事前確率分布予測部が算出した確率分布とに基づいて、該ユーザが視聴する該映像における視聴領域を推定する
    ことを特徴とする視聴領域推定装置。
  6. ユーザが視聴可能な映像を予め記憶している映像記憶装置と、前記映像を視聴した際にユーザが選択した視聴領域を示す映像操作情報を映像ごとに予め記憶している映像操作記憶装置と、ユーザが前記映像を視聴する際の視聴領域を推定する視聴領域推定装置とを具備する映像視聴システムにおける視聴領域推定装置が行う視聴領域推定方法であって、
    前記映像操作情報と該映像操作情報に対応する前記映像とに基づいて、前記映像内の視聴領域における画像の特徴を学習し、学習結果を示す視聴領域推定ルールを生成する視聴領域特徴学習ステップと、
    ユーザがこれから視聴する映像内の各部分領域の画像の特徴と前記視聴領域推定ルールとに基づいて、該ユーザが視聴する該映像における視聴領域を推定する視聴領域推定ステップと
    を有することを特徴とする視聴領域推定方法。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の視聴領域推定装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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