JP2014072572A - 無線通信端末及びそれを用いた無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】微弱な電波で通信するネットワークにおいて消費電力を低減する。
【解決手段】信号処理部12内の電文生成部123は、ADC121からのセンサ情報を示す12ビットデジタル信号と、そのデジタル信号の上位側に合成した6ビットのIDとからなる計18ビットの電文を生成する。電文分割部124は、入力された18ビットの電文を上位2ビットと下位16ビットとに分割する。拡散符号決定処理部125は、電文分割部124から供給される上位2ビットで4通りの拡散符号を決定する。周波数決定処理部126は、メモリ122の周波数テーブルを参照して、電文分割部124から供給される16ビットのうち上位側の8ビットで「1」の周波数値を、下位側の8ビットで「0」の周波数値を決定する。周波数切り替え部127は、入力される拡散符号と周波数値とに応じた周波数変更信号を生成し、無線通信部13に供給する。
【選択図】図2

Description

本発明は無線通信端末及びそれを用いた無線通信システムに係り、特に微弱無線規格を採用したセンサーネットワークを構成する無線通信端末及びそれを用いた無線通信システムに関する。
可搬型の移動体である無線通信端末を用いた無線通信システムでは、無線通信端末が電池を動作電源とするため、特に大きな電力を必要とする無線通信を行う無線通信端末では、低消費電力化が求められている。デジタル変調された被変調波信号を無線送受信する無線端末では、低消費電力化のため1シンボルの情報量を増加させて通信時間を低減するためにデータを多値化して、例えば多値のFSK(Frequency Shift Keying:周波数偏移変調)や、多値のQAM(Quadrature Amplitude Modulation:直角位相振幅変調)などの変調方式で変調されたデジタル変調波を送受信している。
また、無線LAN(Local Area Network)システムでは、消費電力などのパラメータによって、CCK(Complimentary Code Keying:相補型符号変調)方式とOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)方式とを切り替えるシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。ここで、CCK方式は、直接スペクトラム拡散方式の一種で、予め用意した複数の拡散符号の中から情報に応じて1つの拡散符号を選択し、選択した拡散符号によってスペクトラム拡散を行う変調方式である。一方、OFDM方式は、多数の搬送波を各々信号波でQAM変調するとともに、変調する狭帯域信号波の位相が隣り合う搬送波間で直交するように周波数軸上に変調した多数の搬送波を周波数分割多重配置する変調方式である。
特開2004−328267号公報
しかるに、多値のFSKは4値程度であり、多値化が十分ではない。一方、多値のQAMは256QAMの多値化があり、更には1024QAMのという多値化もあるが、多値の値が大きくなるほどシンボル間の振幅・位相距離が近くなるため、S/N低下が問題となり、振幅や位相を多値化することは特に微弱無線規格を採用したセンサーネットワークを構成する無線通信端末のような信号強度が微弱な無線通信端末に適用することは困難である。更に、特許文献1記載のネットワークは、CCK方式及びOFDM方式の一方が選択使用される構成であり、消費電力の低減化は困難である。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、微弱な電波で通信するネットワークにおいて消費電力を低減した無線通信端末及びそれを用いた無線通信システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、第1の発明の無線通信端末は、所定の情報を検出してセンサ信号を出力するセンサ手段と、前記センサ信号に基づいて(N1+N2)ビット(N1、N2は自然数で、N1<N2)のビット数のデジタルデータを生成し、そのデジタルデータのうち前記N1ビットでN3ビット(N3はN2より小で、N1より大なる自然数)の拡散符号を決定し、前記N2ビットで2値のビット値に各々対応した2つの周波数を決定する信号処理を行う信号処理手段と、前記信号処理手段により決定された前記拡散符号の各ビットを、そのビット値に応じて前記信号処理手段により決定された前記2つの周波数のいずれかの周波数で変調した変調波を生成して無線送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明の無線通信端末は、前記信号処理手段が、前記N2ビットが8ビット以上の複数ビットであるとき、その複数ビットを2分割した上位側ビットにより前記2値のビット値のうち第1のビット値を変調する第1の周波数を決定し、前記2分割した下位側ビットにより前記2値のビット値のうち第2のビット値を変調する第2の周波数を決定することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第3の発明の無線通信端末は、前記第1の周波数は予め設定された周波数範囲を前記上位側ビットでM分割(ただし、M=2N2/2)した周波数のうちのいずれか一の周波数であり、前記第2の周波数は前記周波数範囲を前記下位側ビットで前記M分割した周波数のうちのいずれか一の周波数であることを特徴とする。ここで、第1乃至第3の発明において、前記送信手段は、微弱無線電波規格に準拠して前記変調波を無線送信する。
また、上記の目的を達成するため、第5の発明の無線通信端末は、第1の発明の無線通信端末により無線送信された前記変調波を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記変調波に対して高速フーリエ変換を施し、連続する時系列スペクトラムを生成する変換手段と、前記時系列スペクトラムに対して相関処理を施して前記N3ビットの拡散符号の復調出力を算出し、その拡散符号の復調出力に基づいて前記N1ビットのデータを復調するとともに、前記相関処理により得られた2種類のピークに対応した2種類の周波数の組み合わせから前記N2ビットのデータを復調する復調手段とを備えることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第6の発明の無線端末は、第5の発明の前記受信手段が、微弱無線電波規格に準拠して前記変調波を受信することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第7の発明の無線通信システムは、微弱無線電波規格に準拠して無線通信する複数の無線通信端末によりネットワークを構成する無線通信システムであって、前記複数の無線通信端末のそれぞれは送信側端末及び受信側端末のどちらか一方又は両方を有し、前記送信側端末は、所定の情報を検出してセンサ信号を出力するセンサ手段と、前記センサ信号に基づいて(N1+N2)ビット(N1、N2は自然数で、N1<N2)のビット数のデジタルデータを生成し、そのデジタルデータのうち前記N1ビットでN3ビット(N3はN2より小で、N1より大なる自然数)の拡散符号を決定し、前記N2ビットで2値のビット値に各々対応した2つの周波数を決定する信号処理を行う信号処理手段と、前記信号処理手段により決定された前記拡散符号の各ビットを、そのビット値に応じて前記信号処理手段により決定された前記2つの周波数のいずれかの周波数で変調した変調波を生成して無線送信する送信手段とを備え、
前記受信側端末は、前記変調波を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記変調波に対して高速フーリエ変換を施し、連続する時系列スペクトラムを生成する変換手段と、前記時系列スペクトラムに対して相関処理を施して前記N3ビットの拡散符号の復調出力を算出し、その拡散符号の復調出力に基づいて前記N1ビットのデータを復調するとともに、前記相関処理により得られた2種類のピークに対応した2種類の周波数の組み合わせから前記N2ビットのデータを復調する復調手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、微弱な電波でも1シンボルの情報量を従来に比べて増加させることができることから、通信時間を低減でき、これにより消費電力を低減することができる。また、本発明によれば、従来に比べて微弱な電波でも判別しやすいことから受信感度を増加させることができ、従来と同程度の電力使用量を許容する場合は、従来に比べてよりシンボルレートを低減でき、より長距離の無線通信ができる。
本発明の無線通信端末の送信側無線通信端末の一実施の形態の全体ブロック図である。 図1の要部の一実施の形態のブロック図である。 図1中の拡散符号決定処理部と周波数決定処理部の一例の動作説明図である。 図2中のPLL回路の一例のブロック図である。 本発明の無線通信端末の受信側無線通信端末の一実施の形態の全体ブロック図である。 図5中のCCK、FSK復調部の一例の動作説明図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施の形態の無線通信端末は、322MHz以下の周波数を用いて無線通信を行う、微弱電波規格を採用したセンサネットワークシステムで用いられる。なお、本実施の形態が適用される微弱電波規格は、例えば無線設備から3mの距離での電界強度が、322MHz以下の周波数領域では500μV/m以下であり、322MHz〜10GHzの周波数領域では35μV/m以下であり、110GHz〜150GHzの周波数領域では周波数が高くなるほど35μV/mから500μV/mまで直線的に増加する線分で示される電界強度以下の強度であり、150GHz以上の周波数領域では500μV/m以下に規定された、無線局の免許不要な規格である。また、本実施の形態の無線通信端末は、センサから得た情報を無線送信する送信側無線通信端末(以下、無線センサ端末ともいう)と、無線送信された信号を受信して復調する受信側無線通信端末とを備える。
図1は、本発明の無線通信端末の送信側無線通信端末の一実施の形態の全体ブロック図、図2は図1の要部の一実施の形態のブロック図を示す。図1において、送信側無線通信端末である無線センサ端末10は、センサ11、信号処理部12、無線通信部13及び電源14より構成される。センサ11は、微弱電波規格を採用したセンサネットワークシステムで送受信されるセンサ信号を出力する検出器で、例えば圧力、温度、湿度、照度その他、所望の検出対象のセンサ情報を取得し、それをアナログ信号であるセンサ信号に変換して信号処理部12へ出力する。
信号処理部12は、図2に示すように、AD変換器(ADC)121、メモリ122、電文生成部123、電文分割部124、周波数決定処理部125及び拡散符号決定処理部126よりなる。ADC121は、センサ11からのアナログ信号であるセンサ信号を、例えば12ビットのデジタル信号に変換する。メモリ122は、後述する周波数決定及び拡散符号決定のためのテーブルと、この無線センサ端末10に固有の予め割り当てられた例えば6ビットの識別番号(ID)とを記憶している。
電文生成部123は、ADC121からのセンサ情報を示す12ビットデジタル信号と、そのデジタル信号の上位側に合成した6ビットのIDとからなる計18ビットの電文を生成して電文分割部124に供給する。電文分割部124は、入力された18ビットの電文を上位2ビットと下位16ビットとに分割し、上位2ビットを拡散符号決定処理部125に供給し、下位16ビットを周波数決定処理部126に供給する。
拡散符号決定処理部125は、電文分割部124から供給される上位2ビットで4(=22)通りの拡散符号を決定する。周波数決定処理部126は、メモリ122の周波数テーブルを参照して、電文分割部124から供給される16ビットのうち上位側の8ビットで「1」の周波数値を、下位側の8ビットで「0」の周波数値を決定する。すなわち、メモリ122に記憶されている周波数テーブルは、例えば310.05MHz〜322.75MHzの周波数範囲を入力16ビットの上位側8ビットの値に応じて255(≒28)通りに分割した上位テーブル部と、310.00MHz〜322.80MHzの周波数範囲を入力16ビットの下位側8ビットの値に応じて256(=28)通りに分割した下位テーブル部とからなる。なお、実際には上記の周波数テーブルを構成する2つのテーブル部は、公知の容量削減方法で入力6ビットに応じた周波数値が得られるように構成されている。
周波数切り替え部127は、拡散符号決定処理部125により決定された拡散符号と周波数決定処理部126により決定された周波数値とに応じた周波数変更信号を生成し、図1及び図2に示す無線通信部13に供給する。周波数変更信号は、後述するように拡散符号及び決定された周波数値に対応した周波数で変調された変調波を無線通信部13から出力するために用いられる。
図1の無線通信部13は、図2に示すように位相同期ループ(PLL:Phase Locked Loop)回路131と電力増幅器(PA:Power Amplifier)132とからなる。PLL回路131は拡散符号決定処理部125から供給される拡散符号で、周波数決定処理部126で決定された周波数を変調した変調波を生成する。この変調波は、拡散符号のビット値が「0」のときは周波数決定処理部126で決定された「0」のときの第1の周波数であり、拡散符号のビット値が「1」のときは周波数決定処理部126で決定された「1」のときの第2の周波数のCCKとFSKとを組み合わせた変調波である。PA132は、PLL回路131から出力された変調波を電力増幅して送信信号として送信アンテナ(図示せず)から微弱電波で送信させる。
上記の送信変調波は、拡散符号のビット値が「1」のときは255通りの周波数から選択された一の周波数でFSK変調され、「0」のときは256通りの周波数から選択された一の周波数でFSK変調された信号で、実際には256値の多値FSKとCCKとを組み合わせた変調波である。
次に、拡散符号決定処理部125と周波数決定処理部126の動作を、図3とともに更に具体的に説明する。
図3は、図1中の拡散符号決定処理部125と周波数決定処理部126の一例の動作説明図を示す。図3中、図2と同一構成部分には同一符号を付してある。図2及び図3に示すように、18ビットデータがMSBから順に「01 1100 1001 0110 0010」である場合(図2及び図3では右端をMSBとしている)、拡散符号決定処理部125では上位2ビット「01」が入力され、拡散符号用テーブルを参照してその2ビット「01」に定められた4ビットの値「0001」を拡散符号として生成して出力する。
一方、周波数決定処理部126は、310.05MHz〜322.75MHzの周波数範囲を入力16ビットの上位側8ビットの値に応じて255(≒28)通りに分割した周波数をビット値「1」の周波数とし、310.00MHz〜322.80MHzの周波数範囲を入力16ビットの下位側8ビットの値に応じて256(=28)通りに分割した周波数をビット値「0」の周波数として決定する。従って、周波数決定処理部126は、図3に示すように下位16ビットの「1100 1001 0110 0010」が入力されたときは、そのうち上位側の8ビットの値「1100 1001」で上位テーブル部を参照してビット値「1」の周波数として317.15MHzを決定し、下位側の8ビットの値「0110 0010」で下位テーブル部を参照してビット値「0」の周波数として315.0MHzを決定する。これら決定された拡散符号と周波数は図3では図示を省略した周波数切り替え部127により周波数変更信号とされてPLL回路131に供給される。
次に、図2及び図3に示したPLL回路131の構成及び動作について説明する。図4は、PLL回路131の一例のブロック図を示す。図4において、PLL回路131は、入力基準信号発生器21で発生した入力基準信号を基準信号分周器22で分周して位相比較器23の第1の比較用入力端子に供給する一方、電圧制御発振器(VCO:Voltage Control Oscillator)25から出力された信号周波数をプログラマブル分周器26で分周して位相比較器23の第2の比較用入力端子に供給し、位相比較器23で2つの比較用入力端子に供給された信号の位相誤差に応じたレベルの位相誤差信号を出力させてループフィルタ24を通してVCO25に印加し、その出力発振周波数を上記位相誤差が最小となるように可変制御することで、入力基準信号に位相同期した出力信号を出力する公知の構成である。
ただし、PLL回路131は、信号処理部12から供給される周波数変更信号に応じて変調波を発生する点に特徴がある。例えば、図3に示した18ビットの送信データ入力時には、周波数切り替え部127から拡散符号決定処理部125で決定された4ビットの拡散符号「0001」の各ビット値毎に、拡散符号のビット値が「0」か「1」であるかに対応した周波数決定処理部126で決定された周波数(「0」のときは315.00MHz、「1」のときは317.15MHz)がVCO25から出力されるように、PLL回路131は、周波数変更信号により基準信号分周器22の分周比とプログラマブル分周器26の分周比とを同期して切り替える。これにより、VCO25からは4ビットの拡散符号で変調された変調波が出力される。
次に、受信側無線通信端末について説明する。図5は、本発明の無線通信端末の受信側無線通信端末の一実施の形態の全体ブロック図を示す。図5において、受信側無線通信端末30は、アナログフロントエンド31、高速フーリエ変換器(FFT:Fast Fourier Transform)32、メモリ33、CCK、FSK復調部34から大略構成されている。メモリ33には、拡散符号を決定するための拡散符号復調用テーブルと、周波数から送信データを決定するデータ復調用テーブルとを少なくとも記憶している。データ復調用テーブルは図3とともに説明した周波数決定テーブルとは逆に2つの周波数から16ビットデータを算出するためのテーブルである。
次に、本実施の形態の動作について説明する。図5に示す受信側無線通信端末30では、まず、図1の無線センサ端末10から微弱電波規格に準拠した電界強度で送信された電波を図示しない受信アンテナで受信し、アナログフロントエンド31によりデジタル化された受信信号を出力する。高速フーリエ変換器32は、アナログフロントエンド31から出力されたデジタル受信信号を公知の高速フーリエ変換(FFT)して、時系列の連続的なスペクトルを生成する。この際、FFTの周期は拡散符号速度の整数分の1とする。
CCK、FSK復調部34は、高速フーリエ変換器(以下、FFTとも記す)32から供給された連続的なスペクトラムに基づいて、拡散符号との相関係数を算出し、その相関係数でメモリ33に記憶されている拡散符号復調用テーブルを参照して変調された拡散符号を復調し、更にその復調信号でメモリ33に記憶されているデータ復調用テーブルを参照して受信信号中の16ビットのデータを復調する。そして、CCK、FSK復調部34は、拡散符号を復調した2ビットと、その下位側の16ビットの復調データとを合成して18ビットの復調データを出力する。
次に、CCK、FSK復調部34の動作を、図6とともに更に具体的に説明する。
図6は、図5中のCCK、FSK復調部34の一例の動作説明図を示す。図6中、図5と同一構成部分には同一符号を付してある。CCK、FSK復調部34は、拡散符号復調部341及びデータ復調部342を備える。拡散符号復調部341は受信変調波のCCK部分を復調する。データ復調部342は受信変調波のFSK部分を復調する。図5及び図6に示すように、図3とともに説明したデータ内容の変調波が受信された場合、高速フーリエ変換器32では、公知のFFT処理により315.00MHzでピーク値を示すスペクトラムが3つ順次検出された後、317.15MHzでピーク値を示すスペクトラムが1つ検出される。
CCK、FSK復調部34は、拡散符号復調部341において検出されたこの時系列スペクトラムのうち、低周波側の3つのスペトラム結果を示す各々「−1」の値を乗算係数「−1」の乗算器で乗算し、高周波側の1つのスペクトラム結果を示す「1」の値を乗算係数「+1」の乗算器で乗算して、それら4つの乗算結果を加算して相関係数を算出する。従って、この場合の相関係数は「4」となる。なお、所定値以上のピークが得られない場合のスペクトラム結果は「0」の値を示す。続いて、CCK、FSK復調部34の拡散符号復調部341は、この相関係数「4」でメモリ33に記憶されていた拡散符号復調用テーブルを参照して、「0001」の復調拡散符号を得るとともに、2ビットの「01」の値を復調する。
続いて、CCK、FSK復調部34は、データ復調部342において低周波側のスペクトル結果である315.0MHzを「0」とし、高周波側のスペクトル結果である317.15MHzを「1」とする組み合わせによりメモリ33に記憶されている復調データ用テーブルを参照して、「1100 1001 0110 0010」という16ビットデータを得る。そして、CCK、FSK復調部34は、この16ビットデータとその上位側に復調拡散符号から得た2ビットのデータ「01」とを時系列的に合成して計18ビットの復調データを得る。
なお、図6では説明を理解しやすくするためにスベトクラムのピークを明確に示しているが、実際には微弱信号の場合には1つのピークが明確に得られず、かつ、相関をとった後でないとピークの周波数は検出できない。そのため、256チャンネルすべてにおいて相関係数をしらみつぶしに求める相関処理を行い、それらの相関係数のうち最大値の相関係数に基づきどの周波数で、どの拡散符号を用いているかを探索する。
このように、本実施の形態の無線通信端末によれば、微弱な電波でも振幅や位相に比べて判別を行いやすい周波数を変化させる項目として多値化しているため、1シンボルの情報量を従来に比べて増加させることができ、その結果、通信時間を低減できることから消費電力を低減することができる。また、従来に比べて微弱な電波でも判別しやすいことから受信感度を従来よりも増加させることができる。一方、従来と同程度の電力使用量を許容する場合は、従来に比べてよりシンボルレートを低減でき、より長距離の無線通信ができる。
なお、本実施の形態の無線通信端末では、周波数の多値化により占有チャンネル幅が桁違いに多いという問題があるが、本発明の主要な用途は322MHz以下の周波数を用いて無線通信を行う、微弱無線規格を採用したセンサネットワークシステム(無線通信システム)を想定している。この無線通信システムで使用する無線センサ端末は、多くの場合送信データ量が少なく、遅くとも数ミリ秒で終了するため、同じ帯域を用いている他の無線センサ端末での電波の衝突が起こりにくい。また、微弱無線規格は電波強度のみが規定されており、占有する周波数帯域には制限が無く、電波法で問題となることはない。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば下位16ビットのうち上位側8ビットで「0」の周波数を決定し、下位側8ビットで「1」の周波数を決定するようにしてもよく、また、周波数を決定するためのビット数は16ビットに限定されるものではないし、拡散符号を決定するビット数は2ビットに限定されるものではない。本発明は16値以上のFSKと2値以上のCCKとを組み合わせた変調方式を適用するようにしてもよい。
10 送信側無線通信端末(無線センサ端末)
11 センサ
12 信号処理部
13 無線通信部
14 電源
30 受信側無線通信端末
31 アナログフロントエンド
32 高速フーリエ変換器(FFT)
33、122 メモリ
34 CCK、FSK復調部
121 AD変換器(ADC)
123 電文生成部
124 電文分割部
125 拡散符号決定処理部
126 周波数決定処理部
127 周波数切り替え部
131 位相同期ループ(PLL)回路
132 電力増幅器(PA)
341 拡散符号復調部
342 データ復調部

Claims (7)

  1. 所定の情報を検出してセンサ信号を出力するセンサ手段と、
    前記センサ信号に基づいて(N1+N2)ビット(N1、N2は自然数で、N1<N2)のビット数のデジタルデータを生成し、そのデジタルデータのうち前記N1ビットでN3ビット(N3はN2より小で、N1より大なる自然数)の拡散符号を決定し、前記N2ビットで2値のビット値に各々対応した2つの周波数を決定する信号処理を行う信号処理手段と、
    前記信号処理手段により決定された前記拡散符号の各ビットを、そのビット値に応じて前記信号処理手段により決定された前記2つの周波数のいずれかの周波数で変調した変調波を生成して無線送信する送信手段と
    を備えることを特徴とする無線通信端末。
  2. 前記信号処理手段は、前記N2ビットが8ビット以上の複数ビットであるとき、その複数ビットを2分割した上位側ビットにより前記2値のビット値のうち第1のビット値を変調する第1の周波数を決定し、前記2分割した下位側ビットにより前記2値のビット値のうち第2のビット値を変調する第2の周波数を決定することを特徴とする請求項1記載の無線通信端末。
  3. 前記第1の周波数は予め設定された周波数範囲を前記上位側ビットでM分割(ただし、M=2N2/2)した周波数のうちのいずれか一の周波数であり、前記第2の周波数は前記周波数範囲を前記下位側ビットで前記M分割した周波数のうちのいずれか一の周波数であることを特徴とする請求項1記載の無線通信端末。
  4. 前記送信手段は、微弱無線電波規格に準拠して前記変調波を無線送信することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の無線通信端末。
  5. 請求項1記載の無線通信端末により無線送信された前記変調波を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記変調波に対して高速フーリエ変換を施し、連続する時系列スペクトラムを生成する変換手段と、
    前記時系列スペクトラムに対して相関処理を施して前記N3ビットの拡散符号の復調出力を算出し、その拡散符号の復調出力に基づいて前記N1ビットのデータを復調するとともに、前記相関処理により得られた2種類のピークに対応した2種類の周波数の組み合わせから前記N2ビットのデータを復調する復調手段と
    を備えることを特徴とする無線通信端末。
  6. 前記受信手段は、微弱無線電波規格に準拠して前記変調波を受信することを特徴とする請求項5記載の無線通信端末。
  7. 微弱無線電波規格に準拠して無線通信する複数の無線通信端末によりネットワークを構成する無線通信システムであって、
    前記複数の無線通信端末のそれぞれは送信側端末及び受信側端末のどちらか一方又は両方を有し、
    前記送信側端末は、
    所定の情報を検出してセンサ信号を出力するセンサ手段と、
    前記センサ信号に基づいて(N1+N2)ビット(N1、N2は自然数で、N1<N2)のビット数のデジタルデータを生成し、そのデジタルデータのうち前記N1ビットでN3ビット(N3はN2より小で、N1より大なる自然数)の拡散符号を決定し、前記N2ビットで2値のビット値に各々対応した2つの周波数を決定する信号処理を行う信号処理手段と、
    前記信号処理手段により決定された前記拡散符号の各ビットを、そのビット値に応じて前記信号処理手段により決定された前記2つの周波数のいずれかの周波数で変調した変調波を生成して無線送信する送信手段と
    を備え、前記受信側端末は、
    前記変調波を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記変調波に対して高速フーリエ変換を施し、連続する時系列スペクトラムを生成する変換手段と、
    前記時系列スペクトラムに対して相関処理を施して前記N3ビットの拡散符号の復調出力を算出し、その拡散符号の復調出力に基づいて前記N1ビットのデータを復調するとともに、前記相関処理により得られた2種類のピークに対応した2種類の周波数の組み合わせから前記N2ビットのデータを復調する復調手段と
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
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