JP2014068438A - 給電システム - Google Patents

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守男 茅野
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Takuya Shirasaka
卓也 白坂
Kosuke Higashitani
幸祐 東谷
Kenichi Shimizu
研一 清水
Yasutaka Sakai
靖貴 堺
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Abstract

【課題】構成が複雑化することを防止しつつ、複数の外部給電回路の所望の給電効率を確保する。
【解決手段】第1外部給電装置12は、燃料電池スタック21と電圧調整器23との間に接続可能であり、第2外部給電装置13は、電圧調整器23とバッテリ22との間に接続可能である。ECU61は、燃料電池スタック21の出力電圧が第1外部給電装置12の適正電圧に一致するようにして電圧調整器23の電圧変換を制御する。ECU61は、バッテリ22の残容量SOCと出力電圧との対応関係の情報を記憶しており、バッテリ22の出力電圧が第2外部給電装置13の適正電圧に一致するようにして残容量SOCを制御する。ECU61は、燃料電池スタック21の出力電力と、燃料電池車両11から第1外部給電装置12および第2外部給電装置13へと供給される供給電力とを一致させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、給電システムに関する。
従来、例えば、電圧変換手段を介して並列に接続された燃料電池および2次電池と、燃料電池と電圧変換手段との間に接続された第1電力供給部と、電圧変換手段と2次電池との間に接続された第2電力供給部と、を備える電源システムが知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開2010−259281号公報 特開2009−43548号公報
ところで、上記従来技術に係る電源システムにおいては、システムの構成が複雑化することを防止しつつ、2つの第1電力供給部および第2電力供給部の所望の給電効率を確保することが望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、構成が複雑化することを防止しつつ、複数の外部給電回路の所望の給電効率を確保することが可能な給電システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1の発明に係る給電システムは、電動車両(例えば、実施の形態での燃料電池車両11)と、該電動車両に着脱可能な2つの第1外部給電装置(例えば、実施の形態での第1外部給電装置12)および第2外部給電装置(例えば、実施の形態での第2外部給電装置13)と、を備える給電システム(例えば、実施の形態での給電システム10)であって、前記電動車両は、電源(例えば、実施の形態での燃料電池スタック21)と、蓄電装置(例えば、実施の形態でのバッテリ22)と、前記電源と前記蓄電装置との間で電圧変換可能な電圧変換装置(例えば、実施の形態での電圧調整器23)と、前記第1外部給電装置の適正電圧を取得する第1適正電圧取得手段(例えば、実施の形態でのECU61)と、前記第2外部給電装置の適正電圧を取得する第2適正電圧取得手段(例えば、実施の形態でのECU61)と、制御手段(例えば、実施の形態でのECU61)と、を備え、前記第1外部給電装置は、前記電源と前記電圧変換装置との間に接続可能であり、前記第2外部給電装置は、前記電圧変換装置と前記蓄電装置との間に接続可能であり、前記制御手段は、前記電源の出力電圧が前記第1適正電圧取得手段によって取得された前記適正電圧に一致するようにして前記電圧変換装置の電圧変換を制御し、前記制御手段は、前記蓄電装置の出力電圧が前記第2適正電圧取得手段によって取得された前記適正電圧に一致するようにして前記蓄電装置の残容量を制御し、前記制御手段は、前記電源の出力電力と、前記電動車両から前記第1外部給電装置および前記第2外部給電装置へと供給される供給電力とを一致させる。
さらに、本発明の第2の発明に係る給電システムでは、前記電源は燃料電池スタックである。
本発明の第1の発明に係る給電システムによれば、電動車両の制御手段による電圧変換装置の制御によって、第1外部給電装置に印加される電源の出力電圧と第2外部給電装置に印加される蓄電装置の出力電圧とを各適正電圧に一致させることができる。
これにより、例えば第1外部給電装置および第2外部給電装置のそれぞれに対応して個別に電圧を制御するための構成を設ける場合などに比べて、給電システムの構成が複雑化することを防止しつつ、2つの第1外部給電装置および第2外部給電装置の所望の給電効率を確保することができる。
また、例えば電動車両の状態の変化などに応じて、電源の状態や蓄電装置の残容量が変化する場合であっても、制御手段による出力電圧や残容量の制御によって、2つの第1外部給電装置および第2外部給電装置の所望の給電効率および給電可能時間を確保することができる。
本発明の第2の発明に係る給電システムによれば、電圧変換装置による電圧変換に加えて、燃料電池スタックのストイキを制御することによって、2つの第1外部給電装置および第2外部給電装置の所望の給電効率を確保することができ、柔軟性および汎用性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る給電システムの構成図である。 本発明の実施の形態に係る燃料電池システムの構成図である。 本発明の実施の形態に係る給電システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る給電システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る給電システムにおける燃料電池スタックの出力電圧と第1外部給電装置の給電効率(第1給電効率)との対応関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る給電システムにおける燃料電池スタックの通常ストイキ制御および低ストイキ制御における発電電力と出力電圧との対応関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る給電システムにおける燃料電池スタックの通常ストイキ制御および低ストイキ制御における出力電圧と出力電流との対応関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る給電システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る給電システムにおけるバッテリの出力電圧と第2外部給電装置の給電効率(第2給電効率)との対応関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る給電システムにおけるバッテリの出力電圧と発電係数との対応関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る給電システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る給電システムにおける、外部給電の要求電力と外部給電要求フラグと発電電力と燃料電池スタックの目標出力電圧とエアストイキの制御モードを示すフラグと目標バッテリ電圧と残容量SOCと、の対応関係の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る給電システムについて添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による給電システム10は、例えば図1に示すように、燃料電池車両11と、この燃料電池車両11とは別体に設けられた複数、例えば2つの第1外部給電装置12および第2外部給電装置13と、を備えて構成され、外部の複数、例えば2つの交流機器などの第1外部負荷14および第2外部負荷15に対して電力を供給する。
燃料電池車両11は、例えば、燃料電池車両11の複数の箇所に、燃料電池車両11の電源に接続された複数、例えば2つの第1給電口11aおよび第2給電口11bを備えている。
第1外部給電装置12は、例えば、燃料電池車両11に設けられた第1給電口11aに着脱可能に嵌合される給電コネクタ12aを備えている。
給電コネクタ12aは、例えば、第1給電口11aに設けられた複数の端子に電気的に接続可能な複数のコネクタピンを備えている。
第2外部給電装置13は、例えば、燃料電池車両11に設けられた第2給電口11bに着脱可能に嵌合される給電コネクタ13aを備えている。
給電コネクタ13aは、例えば、第2給電口11bに設けられた複数の端子に電気的に接続可能な複数のコネクタピンを備えている。
燃料電池車両11の電源(例えば、後述する燃料電池スタック21およびバッテリ22など)と第1外部給電装置12とは、燃料電池車両11の第1給電口11aに第1外部給電装置12の給電コネクタ12aが嵌合され、この嵌合に伴って第1給電口11aの複数の端子に給電コネクタ12aの複数のコネクタピンが接続されることによって、電気的に接続される。
また、第1外部給電装置12は、例えば、第1外部負荷14を電気的に接続可能な電力出力部12bを備え、給電コネクタ12aから入力された燃料電池車両11の直流電力を交流電力に変換して、この変換後の交流電力を電力出力部12bから第1外部負荷14に供給可能である。
燃料電池車両11の電源(例えば、後述する燃料電池スタック21およびバッテリ22など)と第2外部給電装置13とは、燃料電池車両11の第2給電口11bに第2外部給電装置13の給電コネクタ13aが嵌合され、この嵌合に伴って第2給電口11bの複数の端子に給電コネクタ13aの複数のコネクタピンが接続されることによって、電気的に接続される。
また、第2外部給電装置13は、例えば、第2外部負荷15を電気的に接続可能な電力出力部13bを備え、給電コネクタ12aから入力された燃料電池車両11の直流電力を交流電力に変換して、この変換後の交流電力を電力出力部13bから第2外部負荷15に供給可能である。
燃料電池車両11は、例えば、燃料電池スタック21と、バッテリ22と、電圧調整器(VCU)23と、走行用モータ24と、パワードライブユニット(PDU)25と、エアポンプ26と、エアポンプ用インバータ(APINV)27と、ダウンバータ(DV)28と、12Vバッテリ29と、バッテリプリチャージ部30およびバッテリコンタクタ部31と、FCプリチャージ部32およびFCコンタクタ部33と、第1外部給電プリチャージ部34および第1外部給電コンタクタ部35と、第2外部給電プリチャージ部36および第2外部給電コンタクタ部37と、制御装置38と、を備えて構成されている。
燃料電池スタック21は、例えば、陽イオン交換膜などからなる固体高分子電解質膜を、アノード触媒およびガス拡散層からなる燃料極(アノード)21Aと、カソード触媒およびガス拡散層からなる酸素極(カソード)21Cとで挟持してなる電解質電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる燃料電池セルを多数組積層して構成されている。そして、燃料電池セルの積層体は一対のエンドプレートによって積層方向の両側から挟み込まれている。
燃料電池スタック21のカソード21Cには酸素を含む酸化剤ガス(反応ガス)である空気がエアポンプ26から供給可能であり、アノード21Aには水素を含む燃料ガス(反応ガス)が高圧の水素タンク(図示略)などから供給可能である。
そして、反応ガスの供給時に、アノード21Aのアノード触媒上で触媒反応によりイオン化された水素は、適度に加湿された固体高分子電解質膜を介してカソード21Cへと移動し、この移動に伴って発生する電子が外部回路に取り出され、直流電力を発生する。このときカソード21Cにおいては、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。
バッテリ22は、例えば、高圧系のリチウムイオン型などの2次電池であり、電圧調整器23を介して燃料電池スタック21に接続されている。
電圧調整器23は、例えば、DC−DCコンバータなどを備え、燃料電池スタック21とバッテリ22との間での電力の授受に対して電圧調整を行なう。
なお、電圧調整器23は、例えば、バッテリ22側に平滑コンデンサ23aを備えている。
走行用モータ24は、例えば、U相、V相、W相の3相のDCブラシレスモータであって、パワードライブユニット25による制御に応じて力行運転および発電運転可能である。
例えば、走行用モータ24は、各相のコイルに交流の相電流が通電されることで力行運転を行ない、変速機(T/M)24aを介して駆動輪Wを駆動する。また、燃料電池車両11の減速時などにおいて駆動輪側から駆動力が伝達されることで発電運転(回生運転)を行ない、発電電力(回生電力)を出力する。
パワードライブユニット25は、例えば、トランジスタなどのスイッチング素子を複数用いてブリッジ接続してなるブリッジ回路および平滑コンデンサなどを具備するパルス幅変調(PWM)によるインバータを備えて構成されている。
このインバータは、例えば走行用モータ24の力行運転時において、制御装置38から出力されるPWM信号に基づき、各相毎に対をなす各スイッチング素子のオン(導通)/オフ(遮断)を切り替える。これによって、バッテリ22から電圧調整器23を介して供給される直流電力あるいは燃料電池スタック21から供給される直流電力を3相交流電力に変換し、走行用モータ24の各相のコイルへの通電を順次転流させることで交流の各相電流を通電する。
一方、例えば走行用モータ24の発電運転時において、インバータは、走行用モータ24のロータの回転角に基づいて同期がとられたゲート信号に応じて各スイッチング素子をオン(導通)/オフ(遮断)させ、走行用モータ24から出力される交流の発電電力を直流電力に変換する。
エアポンプ26は、例えば、エアポンプ用インバータ27から出力される交流電力によって回転駆動されるポンプ駆動用モータ(図示略)を備える電動コンプレッサであって、外部から空気を取り込んで圧縮し、圧縮後の空気を反応ガスとして燃料電池スタック21のカソードに供給する。
エアポンプ用インバータ27は、例えば、パルス幅変調(PWM)によるPWMインバータなどであり、制御装置38から出力される制御信号に基づき、バッテリ22から電圧調整器23を介して供給される直流電力あるいは燃料電池スタック21から供給される直流電力によって、エアポンプ26のポンプ駆動用モータを回転駆動し、ポンプ駆動用モータの回転数を制御する。
ダウンバータ28は、例えば、DC−DCコンバータなどを備え、バッテリ22の高圧の端子間電圧あるいは燃料電池スタック21から電圧調整器23を介して印加される高圧の電圧を低圧の所定電圧(12V)まで降圧して、降圧後の所定電圧の電力によって12Vバッテリ29を充電する。
12Vバッテリ29は、例えば、制御装置38および各種補機類からなる電気負荷を駆動するための低圧の所定電圧の電力を出力する。
バッテリプリチャージ部30およびバッテリコンタクタ部31は、例えば、バッテリ22と、電圧調整器23およびダウンバータ28との間に設けられている。
バッテリプリチャージ部30は、例えば、直列に接続されたプリチャージコンタクタ41およびプリチャージ抵抗42により構成されている。
バッテリコンタクタ部31は、例えば、燃料電池車両11の正極側の高圧ライン(HV+)においてバッテリ22の正極端子に接続された正極側バッテリコンタクタ43と、負極側の高圧ライン(HV−)においてバッテリ22の負極端子に接続された負極側バッテリコンタクタ44と、により構成されている。
そして、バッテリプリチャージ部30は、正極側バッテリコンタクタ43の両端に(つまり、正極側バッテリコンタクタ43に並列に)接続されている。
FCプリチャージ部32およびFCコンタクタ部33は、例えば、燃料電池スタック21と、電圧調整器23およびパワードライブユニット25との間に設けられている。
FCプリチャージ部32は、例えば、直列に接続されたプリチャージコンタクタ45およびプリチャージ抵抗46により構成されている。
FCコンタクタ部33は、例えば、燃料電池車両11の正極側の高圧ライン(HV+)において燃料電池スタック21の正極端子に接続された正極側FCコンタクタ47と、負極側の高圧ライン(HV−)において燃料電池スタック21の負極端子に接続された負極側FCコンタクタ48と、により構成されている。
そして、FCプリチャージ部32は、正極側FCコンタクタ47の両端に(つまり、正極側FCコンタクタ47に並列に)接続されている。
第1外部給電プリチャージ部34および第1外部給電コンタクタ部35は、例えば、FCプリチャージ部32およびFCコンタクタ部33と、第1給電口11aとの間に設けられている。
第1外部給電プリチャージ部34は、例えば、直列に接続されたプリチャージコンタクタ51およびプリチャージ抵抗52により構成されている。
第1外部給電コンタクタ部35は、例えば、燃料電池車両11の正極側の高圧ライン(HV+)において正極側FCコンタクタ47に接続された正極側第1外部給電コンタクタ53と、負極側の高圧ライン(HV−)において負極側FCコンタクタ48に接続された負極側第1外部給電コンタクタ54と、により構成されている。
そして、第1外部給電プリチャージ部34は、正極側第1外部給電コンタクタ53の両端に(つまり、正極側第1外部給電コンタクタ53に並列に接続されている。
第2外部給電プリチャージ部36および第2外部給電コンタクタ部37は、例えば、バッテリプリチャージ部30およびバッテリコンタクタ部31と、第2給電口11bとの間に設けられている。
第2外部給電プリチャージ部36は、例えば、直列に接続されたプリチャージコンタクタ55およびプリチャージ抵抗56により構成されている。
第2外部給電コンタクタ部37は、例えば、燃料電池車両11の正極側の高圧ライン(HV+)において正極側バッテリコンタクタ43に接続された正極側第2外部給電コンタクタ57と、負極側の高圧ライン(HV−)において負極側バッテリコンタクタ44に接続された負極側第2外部給電コンタクタ58と、により構成されている。
そして、第2外部給電プリチャージ部36は、正極側第2外部給電コンタクタ57の両端に(つまり、正極側第2外部給電コンタクタ57に並列に接続されている。
そして、各コンタクタ41,43,44,45,47,48,51,53,54,55,57,58は、例えば、制御装置38から出力される制御信号に基づき、導通および遮断を切り替え可能である。
制御装置38は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの電子回路により構成されるECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)61を備えている。
ECU61は、例えば、パワードライブユニット25の電力変換動作を制御することによって走行用モータ24の力行運転および発電運転を制御する。
例えば、ECU61は、各種のセンサやスイッチなどから出力される信号に基づき、走行用モータ24の目標トルクを算出し、実際に走行用モータ24から出力されるトルクを目標トルクに一致させるようにして、走行用モータ24に通電される電流に対するフィードバック制御などを実行する。
ECU61は、例えば、エアポンプ用インバータ27の電力変換動作や反応ガスの流路に設けられた各種バルブの開閉や電圧調整器23の電圧調整動作などを制御することによって、燃料電池スタック21への反応ガスの供給および燃料電池スタック21の発電量(発電電力)を制御する。
ECU61は、例えば、各種のセンサやスイッチなどから出力される信号、さらに、第1外部給電装置12および第2外部給電装置13から出力される信号などに基づき、バッテリ22を含む高圧電装系の監視および保護などの制御を行なう。
例えば、ECU61は、イグニッションスイッチ71およびパワースイッチ72などの各指令信号と、速度センサ73およびアクセルペダル開度センサ74およびブレーキペダルスイッチ(図示略)などの各検出信号とに基づき、燃料電池車両11の運転状態を制御する。
なお、イグニッションスイッチ71は、運転者の操作に応じて燃料電池車両11の起動および停止を指示する指令信号(IGSW)を出力する。
また、パワースイッチ72は、運転者の操作に応じて燃料電池スタック21の起動(例えば、エアポンプ26の起動など)を指示する指令信号(PSW)を出力する。
また、速度センサ73は、燃料電池車両11の速度を検出する。
また、アクセルペダル開度センサ74は、運転者によるアクセルペダルの踏み込みに応じたアクセルペダルのストローク量(アクセル開度)を検出する。
また、ブレーキペダルスイッチは、運転者によるブレーキペダルの操作有無を検出する。
また、例えば、ECU61は、バッテリ22の端子間電圧(バッテリ電圧)VBを検出するバッテリ電圧センサ75および電流IBを検出するバッテリ電流センサ76および温度TBを検出するバッテリ温度センサ77の各検出信号に基づき、残容量SOC(State Of Charge)などの各種の状態量を算出する。
そして、算出した各種の状態量に基づいて、バッテリプリチャージ部30およびバッテリコンタクタ部31の導通および遮断を制御することによって、バッテリ22の充電および放電を制御する。
さらに、ECU61は、燃料電池車両11に接続された第1外部給電装置12および第2外部給電装置13への給電および第1外部給電装置12および第2外部給電装置13の電力変換動作を制御するとともに、第1外部給電装置12および第2外部給電装置13の異常有無を検知する。
例えば、ECU61は、第1外部給電プリチャージ部34および第1外部給電コンタクタ部35と第2外部給電プリチャージ部36および第2外部給電コンタクタ部37との導通および遮断を制御することによって、第1外部給電装置12および第2外部給電装置13への給電を制御する。
なお、ECU61には、各種のセンサやスイッチなどとともに、燃料電池車両11の各種の状態を表示する計器類からなるメータ78が接続されている。
第1外部給電装置12および第2外部給電装置13は、例えば、同一の構成を有し、互いに異なる所定の各出力電圧(例えば、200Vと100Vとなど)の電力を外部に出力可能であって、それぞれ、少なくとも1つ以上のインバータ81と、インバータ制御装置82と、を備えて構成されている。
各インバータ81は、例えば、トランジスタなどのスイッチング素子を複数用いてブリッジ接続してなるブリッジ回路および平滑コンデンサなどを備え、インバータ制御装置82から出力されるスイッチング指令信号に基づき、各スイッチング素子のオン(導通)/オフ(遮断)を切り替える。これによって、燃料電池車両11に設けられた各給電口11a,11bに嵌合された各給電コネクタ12a,13aを介して燃料電池車両11の電源(例えば、燃料電池スタック21と、バッテリ22となど)から供給される直流電力を交流電力に変換し、変換後の交流電力を各外部負荷14,15に供給可能である。
なお、各インバータ81は、例えば、平滑コンデンサ81aを介して各外部給電コンタクタ部35,37に接続されている。
各インバータ制御装置82は、例えば、燃料電池車両11のECU61から供給される制御用電力によって作動し、ECU61から出力される各種の指令信号に応じて、各インバータ81の電力変換動作および各給電コネクタ12a,13aの電磁ロック83の動作を制御することによって各外部負荷14,15への給電を制御する。
なお、各インバータ81の正極側および負極側の入力端子は、燃料電池車両11の各給電口11a,11bに各外部給電装置12,13の給電コネクタ12a,13aが嵌合されることによって、各電磁ロック83を介して、燃料電池車両11の正極側および負極側の高圧ライン(HV+),(HV−)に接続可能となる。
各電磁ロック83は、インバータ制御装置82の制御によって、インバータ81の正極側および負極側の入力端子と、燃料電池車両11の正極側および負極側の高圧ライン(HV+),(HV−)との間の電気的な接続と遮断とを切り替える。
また、各インバータ制御装置82は、例えば、インバータ81の入力電圧(インバータ電圧VI)を検出するインバータ電圧センサ84の検出信号に基づき、各外部給電装置12,13の状態に係る情報の信号を出力する。
各インバータ制御装置82は、例えば、給電コネクタ12aに備えられた各コネクタピンに接続されている。
また、燃料電池車両11の各給電口11a,11bは、各給電コネクタ12a,13aの各コネクタピンに接続される各端子を備え、制御装置38のECU61は、適宜の信号線によって各給電口11a,11bの各端子に接続されている。
これらにより、燃料電池車両11のECU61と、各インバータ制御装置82とは、燃料電池車両11の各給電口11a,11bに各外部給電装置12,13の給電コネクタ12a,13aが嵌合され、この嵌合に伴って各給電口11a,11bの複数の端子に各給電コネクタ12a,13aの複数のコネクタピンが接続された状態において、相互に各種の信号を送受信可能である。
なお、燃料電池車両11のECU61と各インバータ制御装置82との間で送受信される信号は、例えば、各外部給電装置12,13から各外部負荷14,15への電力の出力要求(外部給電要求)を指示する信号と、各外部給電装置12,13から各外部負荷14,15への電力の出力許可を指示する信号と、燃料電池車両11から各外部給電装置12,13への給電の許可および禁止を指示する信号と、各給電口11a,11bと各給電コネクタ12a,13aとの嵌合有無を示す信号(例えば、嵌合信号など)と、ECU61から各インバータ制御装置82へと供給される制御用電圧の信号と、各インバータ電圧センサ84により検出された各インバータ電圧(検出値)VIの検出結果の信号と、各外部給電装置12,13が要求する適正電圧を指示する信号と、などである。
なお、第1外部給電装置12および第2外部給電装置13が要求する各適正電圧は、例えば、燃料電池スタック21から供給された電力に基づいて第1外部給電装置12および第2外部給電装置13から第1外部負荷14および第2外部負荷15に所定の各出力電圧を出力する際の給電効率(例えば、電圧変換動作などを含む給電時の動作の効率)が所定値以上となるために要する入力電圧などである。
燃料電池車両11のECU61は、例えば、各給電口11a,11bと各給電コネクタ12a,13aとの嵌合時に各外部給電装置12,13から出力される信号などに基づいて、各外部給電装置12,13の適正電圧を把握する。
燃料電池スタック21は、例えば図2に示すように、燃料電池システム100を構成している。
そして、給電システム10は、例えば、燃料電池システム100を備えている。
燃料電池システム100は、例えば、燃料電池スタック(FC)21と、ガス供給系100aと、冷却系100bと、を備えている。
ガス供給系100aは、例えば、インテイク101と、エアポンプ(AP)26と、空冷式インタークーラ(IC)103と、加湿器104と、圧力制御弁105と、インジェクション106と、水素タンク107と、タンク内水素遮断弁108と、第1水素供給弁109と、水素遮断弁110と、第2水素供給弁111と、エゼクタ112と、気液分離器113と、循環弁114と、空気取入弁115と、パージ弁116と、排気弁117と、ドレイン弁118と、希釈器120と、希釈補助弁121と、第1〜第5温度センサ122a〜122eと、流量センサ123と、第1〜第4圧力センサ124a〜124dと、を備えている。
インテイク101は、例えば、燃料電池スタック21のカソード供給口21aに一端が接続されたカソードガス流路100Aの他端(つまり、ガス流通方向の上流端)に設けられている。
エアポンプ26は、例えば、カソードガス流路100Aにおいてインテイク101よりも下流側に設けられ、制御装置38により駆動制御されるエアーコンプレッサーなどを備えている。
エアポンプ26は、例えば、インテイク101を介して外部から空気を取り込んで圧縮し、圧縮後の空気をカソードガス流路100Aに排出する。
なお、例えば、インテイク101とエアポンプ26との間のカソードガス流路100Aには第1温度センサ122aおよび流量センサ123が備えられ、第1温度センサ122aおよび流量センサ123は、エアポンプ26によって外部から取り込まれる空気の温度T1および流量G1を検出し、検出結果の信号を出力する。
空冷式インタークーラ103は、例えば、カソードガス流路100Aにおいてエアポンプ26よりも下流側に設けられ、エアポンプ26から排出された空気を冷却し、冷却後の空気をカソードガス流路100Aに排出する。
加湿器104は、例えば、空冷式インタークーラ103とカソード供給口21aとの間でカソードガス流路100Aに接続されるとともに、燃料電池スタック21のカソード排出口21bに一端(つまり、排出ガス流通方向の上流端)が接続されたカソードガス排出流路100Bに接続され、中空糸膜などの水透過膜を備えて構成されている。
加湿器104は、例えば、燃料電池スタック21のカソード21Cから排出された空気などの排出ガス(カソードオフガス)を加湿用のガスとして用いて、カソードガス流路100Aの空気(カソードガス)を加湿する。
加湿器104は、例えば、エアポンプ26から供給された空気と燃料電池スタック21のカソード21Cから排出された湿潤状態の排出ガスとを水透過膜を介して接触させることで、排出ガスに含まれる水分(特に、水蒸気)のうち水透過膜の膜穴を透過した水分を空気(カソードガス)に添加する。
なお、加湿器104を迂回するようにしてカソードガス流路100Aに接続されたカソードガス迂回流路100Cには第1圧力センサ124aが備えられ、第1圧力センサ124aはカソードガス迂回流路100C内の空気の圧力P1を検出し、検出結果の信号を出力する。
また、カソード排出口21bと加湿器104との間のカソードガス排出流路100Bには第2温度センサ122bが備えられ、第2温度センサ122bは、カソード排出口21bから排出されたカソードオフガスの温度T2を検出し、検出結果の信号を出力する。
圧力制御弁105は、例えば、カソードガス排出流路100Bにおいて加湿器104の下流側と希釈器120との間に設けられ、制御装置38の制御によって、カソードガス排出流路100B内のカソードオフガスの圧力を制御する。
インジェクション106は、例えば、カソードガス流路100Aにおいて空冷式インタークーラ103と加湿器104との間から分岐する信号ガス流路100Dに設けられ、信号ガス流路100D内の空気の圧力を信号圧として第2水素供給弁111に供給する。
水素タンク107は、例えば、燃料電池スタック21のアノード供給口21cに一端が接続されたアノードガス流路100Eの他端(つまり、ガス流通方向の上流端)に設けられ、圧縮された水素を貯留し、水素を排出可能である。
タンク内水素遮断弁108は、例えば、水素タンク107に設けられ、水素タンク107からの水素の排出を遮断可能である。
なお、水素タンク107とタンク内水素遮断弁108との間のアノードガス流路100Eには第3温度センサ122cが備えられ、第3温度センサ122cは、水素タンク107から排出される水素の温度T3を検出し、検出結果の信号を出力する。
第1水素供給弁109は、例えば、アノードガス流路100Eにおいてタンク内水素遮断弁108よりも下流側に設けられ、制御装置38の制御などによって、水素タンク107から排出された水素の圧力を減圧し、減圧後の水素をアノードガス流路100Eに排出する。
なお、タンク内水素遮断弁108と第1水素供給弁109との間のアノードガス流路100Eには第2圧力センサ124bが備えられ、第2圧力センサ124bは、第1水素供給弁109よりも上流側におけるアノードガス流路100E内の水素の圧力P2を検出し、検出結果の信号を出力する。
水素遮断弁110は、例えば、アノードガス流路100Eにおいて第1水素供給弁109よりも下流側に設けられ、制御装置38の制御などによって、アノードガス流路100E内の水素の流通を遮断可能である。
なお、第1水素供給弁109と水素遮断弁110との間のアノードガス流路100Eには第3圧力センサ124cが備えられ、第3圧力センサ124cは、第1水素供給弁109よりも下流側におけるアノードガス流路100E内の水素の圧力P3を検出し、検出結果の信号を出力する。
第2水素供給弁111は、例えば、アノードガス流路100Eにおいて水素遮断弁110の下流側に設けられ、インジェクション106から供給される信号圧に応じた圧力の水素を、アノードガス流路100Eに排出し、燃料電池スタック21のアノード21Aとカソード21Cとの間の極間差圧を所定圧に保持する。
エゼクタ112は、例えば、アノードガス流路100Eにおいて第2水素供給弁111よりも下流側に設けられている。
エゼクタ112は、例えば、アノードガス流路100Eの上流側に接続されたノズル112aと、アノードガス流路100Eの下流側に接続された排出管112bと、燃料電池スタック21のアノード排出口21dに一端(つまり、排出ガス流通方向の上流端)が接続されたアノードガス排出流路100Fから分岐するアノードガス循環流路100Gに接続された副流導入管112cと、を備えている。
エゼクタ112は、例えば、燃料電池スタック21のアノード21Aを通過してアノード排出口21dから排出された未反応の水素を含む排出ガス(アノードオフガス)の一部を、第2水素供給弁111からアノードガス流路100Eに供給された水素に混合して、燃料電池スタック21のアノード21Aに再び供給する。
気液分離器113は、例えば、アノードガス排出流路100Fに設けられ、アノードガス排出流路100F内の排出ガス(アノードオフガス)に含まれる水分を分離し、分離後の排出ガスをガス排出口113aから排出し、分離後の水分を水分排出口113bから排出する。
なお、気液分離器113には第4温度センサ122dが備えられ、第4温度センサ122dは、気液分離器113内の排出ガスの温度T4を検出し、検出結果の信号を出力する。
循環弁114は、例えば、気液分離器113のガス排出口113aとエゼクタ112の副流導入管112cとを接続するアノードガス循環流路100Gに設けられた逆止弁などである。
循環弁114は、例えば、気液分離器113からエゼクタ112へと向かう方向とされる順方向のガス流通を許容し、エゼクタ112から気液分離器113へと向かう方向とされる逆方向のガス流通を遮断する。
空気取入弁115は、例えば、カソードガス流路100Aにおいて空冷式インタークーラ103と加湿器104との間から分岐してアノードガス流路100Eにおいてエゼクタ112とアノード供給口21cとの間に接続される空気取入流路100Hに設けられている。
空気取入弁115は、例えば、制御装置38の制御によって、掃気用などの空気をカソードガス流路100Aからアノードガス流路100Eに供給可能である。
なお、空気取入弁115とアノードガス流路100Eとの間の空気取入流路100Hには第4圧力センサ124dが備えられ、第4圧力センサ124dは、空気取入弁115よりも下流側における空気取入流路100H内の空気の圧力P4を検出し、検出結果の信号を出力する。
パージ弁116は、例えば、アノードガス排出流路100Fにおいて気液分離器113のガス排出口113aと希釈器120との間に設けられ、制御装置38の制御によって、気液分離器113のガス排出口113aから排出された排出ガスを希釈器120に供給可能である。
排気弁117は、例えば、アノードガス排出流路100Fにおいて気液分離器113のガス排出口113aとカソードガス排出流路100Bにおいて圧力制御弁105と希釈器120との間とを接続するガス排出流路100Jに設けられている。
排気弁117は、例えば、制御装置38の制御によって、空気取入弁115を介してアノードガス流路100Eに導入された後に気液分離器113から排出された掃気用などの空気を、ガス排出流路100Jおよびカソードガス排出流路100Bを介して希釈器120に供給可能である。
ドレイン弁118は、例えば、気液分離器113の水分排出口113bとアノードガス排出流路100Fにおいてパージ弁116と希釈器120との間とを接続する水分排出流路100Kに設けられ、制御装置38の制御によって、気液分離器113の水分排出口113bから排出された水分を希釈器120に供給可能である。
希釈器120は、例えば、パージ弁116から排出された排出ガスの水素濃度を、圧力制御弁105から排出された空気と希釈補助弁121から排出された空気とにより希釈し、希釈後の水素濃度が所定濃度以下に低減された排出ガスを外部(例えば、大気中など)に排出可能である。
希釈補助弁121は、例えば、カソードガス流路100Aにおいて空冷式インタークーラ103と加湿器104との間から分岐する希釈補助流路100Lに設けられ、制御装置38の制御によって、希釈補助流路100L内の空気を希釈器120に供給可能である。
冷却系100bは、例えば、ウォーターポンプ(WP)131と、ラジエータ132と、ラジエータファン133と、サーモスタットバルブ134と、熱交換器135と、イオン交換器136と、を備えている。
ウォーターポンプ131は、例えば、エアポンプ26と同軸であって、エアポンプ26と同調して回転可能とされ、燃料電池スタック21内に設けられた冷媒流路を経由する冷媒循環流路100Mにおいて冷媒供給口21e側に設けられ、冷媒循環流路100M内の冷却媒体である冷却水を取り込んで昇圧し、昇圧後の冷却水を冷媒供給口21eへと排出する。
ラジエータ132は、例えば、冷媒循環流路100Mにおいて冷媒排出口21f側に設けられ、冷媒排出口21fから排出された冷却水を、自然送風あるいはラジエータファン133による強制送風によって冷却し、冷却後の冷却水を冷媒循環流路100Mに排出する。
なお、例えば、冷媒循環流路100Mにおいて冷媒排出口21fよりも下流側には第5温度センサ122eが備えられ、第5温度センサ122eは、冷媒排出口21fから排出される冷却水の温度T5を検出し、検出結果の信号を出力する。
サーモスタットバルブ134は、例えば、内部を流通する冷却水の温度に応じて、燃料電池スタック21の冷媒排出口21fから排出された冷却水と、ラジエータ132から排出された冷却水と、を切り替えてウォーターポンプ131に供給可能である。
サーモスタットバルブ134は、例えば、冷却水が所定温度以下の場合には、燃料電池スタック21の冷媒排出口21fから排出された冷却水を、ラジエータ132を迂回してウォーターポンプ131に供給する。一方、例えば、冷却水が所定温度よりも高い場合には、燃料電池スタック21の冷媒排出口21fから排出された後にラジエータ132を経由した冷却水をウォーターポンプ131に供給する。
熱交換器135は、例えば、冷媒循環流路100Mにおいてウォーターポンプ131と燃料電池スタック21の冷媒供給口21eとの間から分岐する分岐冷媒流路100Nに設けられ、冷媒循環流路100Mから分岐冷媒流路100Nに流通した一部の冷却水によって、アノードガス流路100Eにおける第2水素供給弁111とエゼクタ112との間で水素を冷却する。
なお、分岐冷媒流路100Nにおける冷媒流通方向で熱交換器135よりも下流側には気液分離器113が設けられ、気液分離器113は、分岐冷媒流路100N内の冷却水によって冷却される。
イオン交換器136は、例えば、分岐冷媒流路100Nにおいて気液分離器113よりも下流側に設けられ、冷却液中に存在するイオンを除去し、冷却液の導電率を低下させ、イオン除去後の冷却水を、冷媒循環流路100Mにおける燃料電池スタック21の冷媒排出口21fとラジエータ132およびサーモスタットバルブ134との間へと排出する。
本実施の形態による給電システム10は上記構成を備えており、次に、この給電システム10の動作、特に、ECU61の動作について説明する。
ECU61は、例えば、燃料電池車両11に接続される第1外部給電装置12および第2外部給電装置13の各適正電圧を、推定あるいは各外部給電装置12,13から出力される信号の受信などによって取得する。
そして、燃料電池スタック21の出力電圧(発電電圧)が第1外部給電装置12の適正電圧に一致するようにして電圧調整器23の動作(電圧変換など)を制御する。
ECU61は、例えば、バッテリ22の残容量SOCとバッテリ22の端子間電圧(バッテリ電圧)との対応関係の情報を記憶しており、バッテリ電圧が第2外部給電装置13の適正電圧に一致するようにして、バッテリ22の残容量SOCを制御する。
なお、バッテリ22の残容量SOCとバッテリ電圧との対応関係は、例えば、バッテリ電圧の増大に伴い、残容量SOCが増大傾向に変化するなどである。
ECU61は、例えば、電圧調整器23によって燃料電池スタック21の出力電力を制御することによって、あるいは、燃料電池車両11に搭載された走行用モータ24や空調装置などの各種補機類の消費電力を制御することによって、バッテリ22の充電および放電と残容量SOCとを制御する。
ECU61は、例えば、燃料電池スタック21の出力電力が、燃料電池車両11から第1外部給電装置12および第2外部給電装置13へと供給される供給電力に等しくなるようにして、電圧調整器23の動作(電圧変換など)を制御する。
以下に、ECU61の動作の一例について説明する。
先ず、例えば図3に示すステップS01においては、第1外部給電装置12および第2外部給電装置13の少なくとも何れかから各外部負荷14,15への電力の出力要求(外部給電要求)によって外部給電の実施が指示されているか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS02に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、後述するステップS03に進む。
そして、ステップS02においては、走行用モータ24の駆動による燃料電池車両11の走行中などの運転状態であると判断して、走行用モータ24の駆動などに要する要求電力に応じたPDU電圧(パワードライブユニット25の1次側の端子間電圧)の目標値を設定する。そして、燃料電池スタック21の出力電圧(発電電圧)あるいはバッテリ22の端子間電圧(バッテリ電圧)を電圧変換して得られる電圧調整器23の出力電圧が、PDU電圧の目標値に一致するようにして、電圧調整器23の電圧変換を制御し、エンドに進む。
また、ステップS03においては、燃料電池車両11に第1外部給電装置12が接続されているか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS04に進む。
一方、この判定結果が「NO」場合には、後述するステップS07に進む。
そして、ステップS04においては、燃料電池車両11に第2外部給電装置13が接続されているか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS05に進み、このステップS05においては、第1及び第2外部給電の処理を実行して、エンドに進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS06に進み、このステップS06においては、第1外部給電の処理を実行して、エンドに進む。
また、ステップS07においては、燃料電池車両11に第2外部給電装置13が接続されているか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS08に進み、このステップS08においては、第2外部給電の処理を実行して、エンドに進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、エンドに進む。
以下に、上述したステップS06における第1外部給電の処理について説明する。
先ず、例えば図4に示すステップS11においては、第1外部給電コンタクタ部35を遮断状態から接続状態へと切り替える。
次に、ステップS12においては、燃料電池スタック21を冷却する冷却水の温度(例えば、第5温度センサ122eにより検出される温度T5など)は所定温度以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS13に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS14に進む。
なお、所定温度は、例えば、後述する低ストイキ制御に起因する燃料電池スタック21の温度上昇を許容可能な温度範囲の上限温度などである。
そして、ステップS13においては、燃料電池スタック21の制御モードとして低ストイキ制御を設定し、燃料電池スタック21の出力電圧(発電電圧)の目標値(目標発電電圧)として、第1外部給電装置12の適正電圧(第1適正電圧V1)を設定し、ステップS15に進む。
また、ステップS14においては、燃料電池スタック21の制御モードとして通常ストイキ制御を設定し、ステップS15に進む。
なお、第1適正電圧V1は、例えば図5に示すように、第1外部給電装置12の給電効率(第1給電効率)が所定値E1以上となるために要する第1外部給電装置12の入力電圧(つまり、燃料電池スタック21の出力電圧)に対する所定の電圧範囲(例えば、下限電圧VFa以上かつ上限電圧VFb以下の電圧範囲)内の電圧などである。
また、第1給電効率は、例えば、燃料電池スタック21から第1外部給電装置12に供給される直流電力に基づいて第1外部給電装置12から第1外部負荷14に所定の出力電圧(例えば、交流200Vなど)を出力する際の電圧変換動作などを含む第1外部給電装置12の給電時の動作の効率である。
なお、通常ストイキ制御および低ストイキ制御は、ストイキ(例えば、カソードに供給される空気に対して設定されるエアストイキなど)を制御することによって、燃料電池スタック21の動作特性、例えば出力電力(発電電力)と出力電圧(発電電圧)と出力電流との対応関係などを制御する制御モードである。
なお、ストイキは、例えば、燃料電池スタック21に供給される反応ガスの理論消費量に対する供給量の比率を示す。
通常ストイキ制御は、例えば、燃料電池スタック21の発電効率を優先させるようになどして設定されたストイキ(通常ストイキ)を維持することによって、例えば図6および図7に示すような電力−電圧特性(通常ストイキ)および電流−電圧特性(通常ストイキ)によって燃料電池スタック21を動作させる制御モードである。
なお、例えば図6に示す電力−電圧特性(通常ストイキ)では、出力電圧の増大に伴って、発電電力が変化率を増大させるようにしつつ低下傾向に変化する。
また、例えば図7に示す電流−電圧特性(通常ストイキ)では、出力電流の増大に伴って、出力電圧が変化率を低下させるようにしつつ低下傾向に変化する。
低ストイキ制御は、例えば、通常ストイキ制御の通常ストイキに比べて、より小さな値のストイキ(低ストイキ)を維持することによって、例えば図6および図7に示すような電力−電圧特性(低ストイキ)および電流−電圧特性(低ストイキ)によって燃料電池スタック21を動作させる制御モードである。
なお、例えば図6および図7に示す電力−電圧特性(低ストイキ)および電流−電圧特性(低ストイキ)では、出力電圧が通常ストイキ制御の動作特性に比べて低下したように、あるいは出力電圧が通常ストイキ制御の動作特性に比べて所定閾値VT以下に規制されたようになどして変化する。
そして、ステップS15においては、燃料電池スタック21の発電電力の目標値(目標発電電力)として、第1外部給電装置12からの要求に応じて燃料電池車両11から第1外部給電装置12へと供給される電力(第1要求電力W1)を設定する。
そして、燃料電池スタック21の制御モードに応じて電圧調整器23の動作(電圧変換など)を制御し、リターンに進む。
このステップS15においては、例えば、燃料電池スタック21の制御モードに低ストイキ制御が設定されている場合には、燃料電池スタック21の実際の出力電圧が目標発電電圧に一致するように、かつ燃料電池スタック21の実際の発電電力が目標発電電力に一致するようにして、電圧調整器23の動作を制御する。
一方、例えば、燃料電池スタック21の制御モードに通常ストイキ制御が設定されている場合には、燃料電池スタック21の実際の発電電力が目標発電電力に一致するようにして、電圧調整器23の動作を制御する。この場合、燃料電池スタック21の出力電圧は、例えば図6に示すような通常ストイキの電力−電圧特性によって規定される実際の発電電力に応じた出力電圧になる。
例えば、燃料電池スタック21は、燃料電池車両11の走行中における走行用モータ24への電力供給から各外部給電装置12,13への給電に亘る広範囲の電圧範囲での電力供給を行なうように制御される。
そして、燃料電池スタック21は、例えば、燃料電池車両11の走行中における走行用モータ24への電力供給時などのように、外部給電時に比べて、より高い出力電圧が必要とされる場合に発電効率を優先させた動作などが可能になるようにして、動作特性が設定されている。
この燃料電池スタック21に対して、走行用モータ24への電力供給時に比べて、より低い出力電圧が必要とされる外部給電時においては、温度の上昇に対する余裕がある状態であれば、低ストイキ制御を実行する。この低ストイキ制御によれば、通常ストイキ制御に比べて発熱量が増大する一方で、発電電力を第1要求電力W1に一致させた状態で出力電圧を第1外部給電装置12の適正電圧まで低下させることができるように設定されている。これにより、第1外部給電装置12の給電効率を所定値E1以上にすることができる。
一方、温度の上昇に対する余裕がない状態(つまり、温度上昇に起因して燃料電池スタック21の劣化などの不具合が発生する可能性がある場合など)であれば、通常ストイキ制御を実行する。この通常ストイキ制御によれば、発電電力を第1要求電力W1に一致させた状態で出力電圧が第1外部給電装置12の適正電圧よりも高くなることによって、第1外部給電装置12を給電効率が所定値E1よりも低い領域で動作させる必要が生じる場合がある。しかしながら、第1外部給電装置12による電圧変換動作などによって、第1外部負荷14に所定の出力電圧(例えば、交流200Vなど)を出力可能である。
以下に、上述したステップS08における第2外部給電の処理について説明する。
先ず、例えば図8に示すステップS21においては、第2外部給電コンタクタ部37を遮断状態から接続状態へと切り替える。
次に、ステップS22においては、バッテリ電圧は所定電圧範囲内であるか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS23に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS24に進む。
なお、所定電圧範囲は、例えば図9に示すように、第2外部給電装置13の給電効率(第2給電効率)が所定値E2以上となるために要する第2外部給電装置13の入力電圧(つまり、バッテリ電圧)に対する所定の電圧範囲(例えば、下限電圧VBa以上かつ上限電圧VBb以下の電圧範囲)などである。
そして、ステップS23においては、燃料電池スタック21の発電電力の目標値(目標発電電力)として、第2外部給電装置13からの要求に応じて燃料電池車両11から第2外部給電装置13へと供給される電力(第2要求電力W2)を設定する。
そして、燃料電池スタック21の実際の発電電力が目標発電電力に一致するようにして、電圧調整器23の動作を制御し、リターンに進む。
また、ステップS24においては、燃料電池スタック21の発電電力の目標値(目標発電電力)として、第2外部給電装置13からの要求に応じて燃料電池車両11から第2外部給電装置13へと供給される電力(第2要求電力W2)に所定の発電係数Kを乗じて得られる値を設定する。
そして、燃料電池スタック21の実際の発電電力が目標発電電力に一致するようにして、電圧調整器23の動作を制御し、リターンに進む。
なお、所定の発電係数Kは、例えば、バッテリ22の充放電に伴う残容量SOCの変化によってバッテリ電圧を所定の電圧範囲内の値(例えば、第2外部給電装置13の適正電圧である第2適正電圧V2など)へと変更するようにして、図10に示すように、バッテリ電圧に対して所定の対応関係を有している。
この所定の対応関係では、例えば、第2給電効率が所定値E2以上となる電圧範囲を指定する下限電圧VBaおよび上限電圧VBbに対して、バッテリ電圧が下限電圧VBaよりも低下することに伴い、発電係数Kが「1」から増大傾向に変化し、バッテリ電圧が上限電圧VBbよりも増大することに伴い、発電係数Kが「1」から低下傾向に変化するように設定されている。
すなわち、所定の発電係数Kは、バッテリ電圧が所定電圧範囲内から逸脱している場合には、燃料電池車両11から第2外部給電装置13へと供給される電力(第2要求電力W2)を基準として燃料電池スタック21の発電電力を増減させることによって、バッテリ22の充放電を制御する。そして、バッテリ22の充放電に伴う残容量SOCの変化によって、バッテリ22の残容量SOCとバッテリ電圧との所定の対応関係に応じて、バッテリ電圧を所定の電圧範囲内の値(例えば、第2外部給電装置13の適正電圧である第2適正電圧V2など)へと変更する。
以下に、上述したステップS05における第1及び第2外部給電の処理について説明する。
先ず、例えば図11に示すステップS31においては、第1外部給電コンタクタ部35を遮断状態から接続状態へと切り替える。
次に、ステップS32においては、燃料電池スタック21を冷却する冷却水の温度(例えば、第5温度センサ122eにより検出される温度T5など)は所定温度以上であるか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS33に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS34に進む。
なお、所定温度は、例えば、低ストイキ制御に起因する燃料電池スタック21の温度上昇を許容可能な温度範囲の上限温度などである。
そして、ステップS33においては、燃料電池スタック21の制御モードとして低ストイキ制御を設定し、燃料電池スタック21の出力電圧(発電電圧)の目標値(目標発電電圧)として、第1外部給電装置12の適正電圧(第1適正電圧V1)を設定し、ステップS35に進む。
また、ステップS34においては、燃料電池スタック21の制御モードとして通常ストイキ制御を設定し、ステップS35に進む。
そして、ステップS35においては、第2外部給電コンタクタ部37を遮断状態から接続状態へと切り替える。
次に、ステップS36においては、バッテリ電圧は所定電圧範囲内であるか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、ステップS37に進む。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS38に進む。
なお、所定電圧範囲は、例えば図9に示すように、第2外部給電装置13の給電効率(第2給電効率)が所定値E2以上となるために要する第2外部給電装置13の入力電圧(つまり、バッテリ電圧)に対する所定の電圧範囲(例えば、下限電圧VBa以上かつ上限電圧VBb以下の電圧範囲)などである。
そして、ステップS37においては、目標発電電力として、第1要求電力W1と第2要求電力W2とを加算して得られる値を設定する。そして、燃料電池スタック21の制御モードに応じて電圧調整器23の動作(電圧変換など)を制御し、リターンに進む。
また、ステップS38においては、目標発電電力として、第1要求電力W1と第2要求電力W2とを加算して得られる値に所定の発電係数Kを乗じて得られる値((W1+W2)×K)を設定する。そして、燃料電池スタック21の制御モードに応じて電圧調整器23の動作(電圧変換など)を制御し、リターンに進む。
なお、ステップS37およびステップS38においては、例えば、燃料電池スタック21の制御モードに低ストイキ制御が設定されている場合には、燃料電池スタック21の実際の出力電圧が目標発電電圧に一致するように、かつ燃料電池スタック21の実際の発電電力が目標発電電力に一致するようにして、電圧調整器23の動作を制御する。
一方、例えば、燃料電池スタック21の制御モードに通常ストイキ制御が設定されている場合には、燃料電池スタック21の実際の発電電力が目標発電電力に一致するようにして、電圧調整器23の動作を制御する。この場合、燃料電池スタック21の出力電圧は、例えば図6に示すような通常ストイキの電力−電圧特性によって規定される実際の発電電力に応じた出力電圧になる。
例えば図12に示すように、燃料電池車両11の停止状態で外部給電要求が無い状態(外部給電要求フラグ=0)である時刻t0から時刻t1においては、各外部給電装置12,13から要求される外部給電の要求電力はゼロである。これに伴い、燃料電池スタック21のエアストイキに係る制御モードは通常ストイキ制御に設定され、燃料電池スタック21の発電電力はゼロである。そして、目標発電電圧は、例えば通常ストイキ制御での動作特性に応じた発電電力のゼロに対応する所定第1電圧VF1(例えば、第1外部給電装置12の適正電圧(第1適正電圧V1)よりも大きい電圧など)に設定される。さらに、バッテリ電圧の目標値(目標バッテリ電圧)は、例えば、第2外部給電装置13の適正電圧(第2適正電圧V2)よりも大きい所定第1目標電圧VB1とされ、残容量SOCは所定第1残容量SOC1である。
そして、例えば時刻t1において、第2外部給電装置13から第2外部負荷15への出力要求を示す信号が発生した状態(外部給電要求フラグ=1)になると、第2外部給電装置13から要求される外部給電の要求電力は第2要求電力W2になる。
これに伴い、目標バッテリ電圧は所定第1目標電圧VB1から第2適正電圧V2に向かい徐々に低下させられ、残容量SOCは放電により低下傾向に変化する。
そして、燃料電池スタック21の発電電力は所定の第1発電電力PF1とされ、目標発電電圧は、例えば通常ストイキ制御での動作特性に応じた第1発電電力PF1に対応する所定第2電圧VF2(例えば、所定第1電圧VF1よりも小さい電圧など)に設定される。
これらによって、バッテリ22の放電と燃料電池スタック21の発電とによって、燃料電池車両11から第2外部給電装置13へと第2要求電力W2が供給される。
そして、例えば時刻t2において、目標バッテリ電圧が第2適正電圧V2に到達し、残容量SOCが所定第2残容量SOC2に到達すると、燃料電池スタック21の発電電力は第2要求電力W2に等しくされる。そして、目標発電電圧は、例えば通常ストイキ制御での動作特性に応じた第2要求電力W2に対応する所定第3電圧VF3(例えば、所定第2電圧VF2よりも小さい電圧など)に設定される。これらによって、燃料電池スタック21の発電によって、燃料電池車両11から第2外部給電装置13へと第2要求電力W2が供給される。
そして、例えば時刻t3において、第2外部給電装置13から第2外部負荷15への出力要求を示す信号に加えて、第1外部給電装置12から第1外部負荷14への出力要求を示す信号が発生した状態(外部給電要求フラグ=3)になると、第1外部給電装置12および第2外部給電装置13から要求される外部給電の要求電力は第1要求電力W1と第2要求電力W2との和(W1+W2)になる。これに伴い、燃料電池スタック21のエアストイキに係る制御モードは低ストイキ制御に設定され、目標発電電圧は第1適正電圧V1
に設定され、燃料電池スタック21の発電電力は第1要求電力W1と第2要求電力W2との和(W1+W2)に等しくされる。
なお、例えば時刻t4以降において、燃料電池スタック21の発電電力が所定電力を超えた場合には、燃料電池スタック21のエアストイキに係る制御モードは低ストイキ制御から通常ストイキ制御に切り替えられる。
なお、所定電力は、例えば、図6に示す所定電力WTのように低ストイキ制御と通常ストイキ制御との動作特性が一致する領域の下限電力などであって、第1要求電力W1と第2要求電力W2との和(W1+W2)などである。
そして、目標発電電圧は、例えば通常ストイキ制御での動作特性に応じた実際の発電電力に対応する電圧などに設定される。
上述したように、本実施の形態による給電システム10によれば、燃料電池車両11のECU61による電圧調整器23の制御によって、第1外部給電装置12に印加される燃料電池スタック21の出力電圧と第2外部給電装置13に印加されるバッテリ22の出力電圧とを第1外部給電装置12および第2外部給電装置13の各適正電圧に一致させることができる。
これにより、例えば第1外部給電装置12および第2外部給電装置13のそれぞれに対応して個別に電圧を制御するための構成を設ける場合などに比べて、給電システム10の構成が複雑化することを防止しつつ、2つの第1外部給電装置12および第2外部給電装置13の所望の給電効率を確保することができる。
また、例えば燃料電池車両11の状態の変化などに応じて、燃料電池スタック21の状態やバッテリ22の残容量SOCが変化する場合であっても、ECU61による燃料電池スタック21およびバッテリ22の各出力電圧や残容量SOCの制御によって、2つの第1外部給電装置12および第2外部給電装置13の所望の給電効率および給電可能時間を確保することができる。
さらに、電圧調整器23の制御に加えて、燃料電池スタック21のストイキを制御することによって、2つの第1外部給電装置12および第2外部給電装置13の所望の給電効率を確保することができ、給電システム10の柔軟性および汎用性を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態において、第1外部給電装置12および第2外部給電装置13はインバータ81を備え、交流機器である第1外部負荷14および第2外部負荷15に対して、燃料電池車両11の直流電力を交流電力に変換して供給するとしたが、これに限定されず、例えば、第1外部負荷14および第2外部負荷15が直流機器である場合、あるいは、第1外部負荷14および第2外部負荷15がインバータを備える場合などにおいて、第1外部給電装置12および第2外部給電装置13のインバータ81およびインバータ制御装置82は省略されてもよい。
この場合には、例えば、第1外部給電装置12および第2外部給電装置13の各適正電圧は、第1外部負荷14および第2外部負荷15の各適正電圧に一致させればよい。
なお、上述した実施の形態において、燃料電池車両11のECU61と、インバータ制御装置82とは、例えば、外部の通信機器(例えば、無線通信の携帯端末など)との間で無線通信可能とされてもよい。この場合、ECU61と、インバータ制御装置82とは、外部の通信機器から送信される制御信号によって制御可能である。
例えば、ECU61は、携帯端末などから無線送信される外部給電要求および第1外部給電装置12および第2外部給電装置13の各適正電圧を受信して、燃料電池スタック21およびバッテリ22の各出力電圧が各適正電圧に一致するようにして、電圧調整器23の動作を制御可能である。
なお、上述した実施の形態において、給電システム10は燃料電池車両11を備えるとしたが、これに限定されず、燃料電池車両11の代わりに、例えばハイブリッド車両などの他の電動車両を備えてもよい。
これに伴い、第1外部給電装置12および第2外部給電装置13に給電する車両側の電源は、燃料電池スタック21やバッテリ22の他に、電動車両に搭載されたキャパシタや内燃機関により駆動される発電機などであってもよい。
以上、説明した本実施形態は、本発明を実施するうえでの一例を示すものであり、本発明が前記した実施形態に限定して解釈されるものではないことは言うまでもない。
10 給電システム
11 燃料電池車両(電動車両)
12 第1外部給電装置
13 第2外部給電装置
21 燃料電池スタック(電源)
22 バッテリ(蓄電装置)
23 電圧調整器(電圧変換装置)
25 走行用モータ
36 制御装置
61 ECU(制御手段、第1適正電圧取得手段、第2適正電圧取得手段)
81 インバータ

Claims (2)

  1. 電動車両と、該電動車両に着脱可能な2つの第1外部給電装置および第2外部給電装置と、を備える給電システムであって、
    前記電動車両は、
    電源と、
    蓄電装置と、
    前記電源と前記蓄電装置との間で電圧変換可能な電圧変換装置と、
    前記第1外部給電装置の適正電圧を取得する第1適正電圧取得手段と、
    前記第2外部給電装置の適正電圧を取得する第2適正電圧取得手段と、
    制御手段と、を備え、
    前記第1外部給電装置は、前記電源と前記電圧変換装置との間に接続可能であり、
    前記第2外部給電装置は、前記電圧変換装置と前記蓄電装置との間に接続可能であり、
    前記制御手段は、前記電源の出力電圧が前記第1適正電圧取得手段によって取得された前記適正電圧に一致するようにして前記電圧変換装置の電圧変換を制御し、
    前記制御手段は、前記蓄電装置の出力電圧が前記第2適正電圧取得手段によって取得された前記適正電圧に一致するようにして前記蓄電装置の残容量を制御し、
    前記制御手段は、前記電源の出力電力と、前記電動車両から前記第1外部給電装置および前記第2外部給電装置へと供給される供給電力とを一致させることを特徴とする給電システム。
  2. 前記電源は燃料電池スタックであることを特徴とする請求項1に記載の給電システム。
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