JP2014067622A - 蓄電素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】容量を低下させることなく、異物の移動を効果的に阻止する。
【解決手段】ケーシング4からそれぞれ外部に露出する露出部を有する正極外部端子13及び負極外部端子14と、外部端子13及び14にそれぞれ接続される正極集電体18及び負極集電体19と、いずれも帯状の負極27、正極26及びセパレータ28からなり、負極27と正極26との間にセパレータ28を配置し、セパレータ28に対して正極26と負極27とを幅方向の反対側にそれぞれ位置をずらせた状態で巻回してなり、正極26が正極集電体18に接続され、負極27が負極集電体19に接続される電極体7と、電極体7の巻回部分の中心孔30内に収容され、正極側又は負極側の少なくともいずれか一方に配置され、電極体7を扁平状に変形させる際、中心孔30を閉鎖する閉鎖要素31と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、蓄電素子及びその製造方法に関するものである。
従来、蓄電素子として、例えば、次のような構成のものが公知である。
特許文献1では、第1金属箔からなる第1金属部が捲回された第1金属捲回部の径方向内側に第1端子溶接部を配置している。そして、第1端子溶接部に凹部を形成し、この凹部に凹部対向金属部を圧接している。この状態で、抵抗溶接により、第1金属捲回部と第1端子溶接部とを一体化している。これにより、電池内部への異物の侵入が防止される。
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、第1金属捲回部と第1端子溶接部の一体化には抵抗溶接を利用している。通常、負極側である第1金属捲回部と第1端子溶接部には銅が使用される。抵抗溶接時、銅箔からなる第1金属捲回部から銅片が発生することは避けられない。発生した銅片が正極側の、通常、アルミニウムからなる第2金属捲回部に至ると、この第2金属捲回部が溶融し、場合によっては短絡の問題が発生する。
また、前記特許文献1に記載された発明では、金属箔の座屈を抑制することにより、スパッタの発生に伴う電極体への異物の付着、及び、電池内部への異物の混入を抑えている。このため、第1金属捲回部の径方向内側の全領域に亘って第1端子溶接部が隙間なく密着する。このため、第1金属捲回部内に保持可能な電解液の容量が抑制される。つまり、蓄電素子の容量が低下するという問題がある。
特開2009−176482号公報
本発明は、負極側から正極側への小片の移動を効果的に阻止することができ、しかも製造工程で電解液を内部へと十分に浸漬させることのできる蓄電素子及びその製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
ケーシングと、
前記ケーシングからそれぞれ外部に露出する露出部を有する正極外部端子及び負極外部端子と、
前記ケーシングの内部に配置され、前記正極外部端子及び前記負極外部端子にそれぞれ接続される正極集電体及び負極集電体と、
いずれも帯状の負極、正極及びセパレータからなり、負極と正極との間にセパレータを配置し、セパレータに対して正極と負極とを幅方向の反対側にそれぞれ位置をずらせた状態で巻回してなり、前記ケーシングの内部に配置され、前記正極が前記正極集電体に接続され、前記負極が前記負極集電体に接続される電極体と、
前記電極体の巻回部分の中心孔内の少なくとも一部に配置され、前記中心孔を閉鎖する閉鎖要素と、
を備えたものである。
この構成により、たとえ負極から小片が脱落し、脱落した小片が正極側へと移動しようとしても、閉鎖要素によって電極体の中心孔を介して正極に至ることはない。したがって、小片が正極に至ることによる不具合は発生しない。
閉鎖要素は、前記電極体の巻回部分の中心孔内の前記負極側又は前記正極側のいずれか一方であるのが好ましい。
この構成により、製造過程で、注入した電解液を、閉鎖要素によって閉鎖されていない反対側の隙間を介して電極体内へと浸漬させることができ、電気容量の低下を防止することができる。
前記閉鎖要素は、前記電極体の巻回部分の中心孔内の正極側に配置するのが好ましい。
この構成により、中心孔内の負極側に余剰の電解液を貯留可能なスペースを形成することができる。このため、たとえ蓄電素子を傾けて正極が下方側に位置したとしても、小片は中心孔内に捕捉され、又、電解液も中心孔に貯留されて下方側への流動量が抑制される。したがって、脱落した小片の正極側への移動が効果的に阻止される。
前記閉鎖要素は、平面視矩形状のシート状部材であればよい。
この構成により、閉鎖要素を簡単かつ安価に製作することができる。
前記閉鎖要素は、前記電極体の中心孔のうち、少なくともターン部を閉鎖する接着剤であってもよい。
この構成により、電極体の中心孔を構成する内面に接着部を塗布するという簡単な作業だけで、電極体を扁平状に変形させるだけで中心孔を閉鎖することができる。
前記正極側が鉛直方向下方側に位置し、前記負極側が鉛直方向上方側に位置するように配置して使用することができる。
前記閉鎖要素は、絶縁材料で構成するのが好ましい。
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、
蓄電素子の製造方法を、
負極と正極との間にセパレータを配置し、セパレータに対して正極と負極とを幅方向の反対側にそれぞれ位置をずらせた状態で巻回し、
電極体の巻回部分の中心孔内であって、前記正極側又は前記負極側の少なくともいずれか一方に閉鎖要素を配置し、
前記電極体を扁平状に変形させて、前記閉鎖要素によって中心孔を閉鎖するようにしたものである。
この場合、前記閉鎖要素は、中心線を挟んで両側に突出部分を有するように変形させて挿入し、前記電極体を扁平状に変形させる際、中心孔の形状変化に追随して平坦状とするのが好ましい。
これによれば、閉鎖要素の長さを、電極体を扁平状に変形させた後の中心孔の長さと合致させることができ、中心孔を完全に閉鎖することができる。
本発明によれば、電極体の中心孔内の負極側又は正極側のいずれか一方に閉鎖要素を備えるようにしたので、一方の極で小片が脱落してとしても、中心孔を介して他方の極に至ることはなく、不具合を発生させることがない。また、閉鎖要素は一方の極側に設けた場合、他方の極側から電極体内へと電解液を注液しやすく、電解液の供給範囲が制限されて電気容量の低下をもたらすこともない。
本実施形態に係る非水電解質二次電池の斜視図である。 図1から電池容器を取り外した状態を示す分解斜視図である。 図1に示す非水電解質二次電池の分解斜視図である。 (a)は図2に示す非水電解質二次電池の電池容器以外の部分と、絶縁シートとを示す斜視図、(b)はその側面図である。 (a)は図3の電極体の作成途中(シート状部材を挿入した状態)の側面図、(b)は電極体を厚さ方向から押し潰した状態の正面図、(c)は(b)の側面図である。 本実施形態に係る非水電解質二次電池を横向きにして取り付ける際の、電解液及び銅片の状態を示す概略正面図である。 本実施形態に係る非水電解質二次電池を横向きにした際の電解液の流動ルートを示す側面図である。 他の実施形態に係る電極体の作成途中(シート状部材を挿入した状態)の側面図、(b)は電極体を厚さ方向から押し潰した状態の正面図、(c)は(b)の側面図である。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。
図1及び図2は、本実施形態に係る非水電解質二次電池(以下、単に電池1と記載する。)を示す。この電池1は、電池容器2と蓋体3とで構成されるケーシング4と、前記蓋体3から露出する露出面を有する外部端子5と、前記ケーシング4の内部に配置され、前記外部端子5に接続される集電体6と、前記ケーシング4の内部に配置され、前記集電体6に接続される電極体7とを備える。
電池容器2は、上面が開口する略直方体形状で、アルミニウムやアルミニウム合金等で構成されている。電池容器2の底面及び内側面には、図4に示す絶縁シート8が配置されるようになっている。絶縁シート8には、後述するように、幅方向に並設される電極体7の底面側の隙間に侵入する閉鎖片9a、9bが一体化されている。閉鎖片9a、9bは、発泡ポリエチレン等の弾性を有する材料からなり、上端に向かうに従って徐々に幅寸法が小さくなる形状、すなわち、並設される電極体7の両下方側円弧面に沿った形状に形成されている。
図3に示すように、蓋体3は、平面視矩形状の長尺な金属製の板状である。蓋体3の中央部には上面側から段付きとなる略楕円形状の開口部10が形成されている。この開口部10には金属製の安全弁11が、押えリング12によって装着されている。安全弁11には、略H字状の薄肉部が形成されている。薄肉部は、内圧が異常に上昇した場合に裂け、内部を減圧する。
また、蓋体3には、開口部10から両端側に向かって、順次、貫通孔3a、及び、逃がし凹部3bがそれぞれ形成されている。貫通孔3aには、後述する補助端子16が挿通し、接続端子15と集電体6とを連結する。逃がし凹部3bには、後述する第1パッキン24の凹部24bにより形成された下方側に突出した部分(凸部)が配置される。なお、蓋体3の一部には、図示しないが、小径の注液孔が形成され、注液後に栓体によって閉鎖されるようになっている。
外部端子5は、正極外部端子13と負極外部端子14からなる。正極外部端子13は、接続端子15、補助端子16、及び、接続ボルト17で構成され、負極外部端子14は接続端子15及び接続ボルト17で構成されている。これらは全てアルミニウム、アルミニウム合金等の導電性材料で形成されている。正極側の接続端子15は、板状で、補助端子16の軸部が挿通する貫通孔15aと、接続ボルト17のボルト部17aが螺合されるネジ孔15bとが形成されている。負極側の接続端子15は、同じく板状で、ネジ孔15bが形成されているが、下面から突起15c(後述する軸部16bに相当する。)が形成されている点で相違する。補助端子16は、接続端子15と、後述する集電体6とを接続するためのものである。接続ボルト17は、ボルト部17aと、その下端部の鍔部17bとで構成されている。
集電体6は、アルミニウム、アルミニウム合金等からなる正極集電体18と、銅、銅合金等からなる負極集電体19とからなる。これら集電体6はいずれも、長尺な金属製板材をプレス加工することにより、接続受部20と、その両側部からそれぞれ延びる脚部21とを形成されている。各接続受部20には、貫通孔20aと開口部22とが形成されている。正極集電体18の接続受部20の貫通孔20aには、上面側から補助端子16の軸部16bが接合される。負極集電体19の接続受部20の貫通孔20aには、上面側から接続端子15の突起15cが接合される。また、各接続受部20には矩形状の開口部22が形成されている。
脚部21は、接続受部20の一縁部から90度捩った状態で、直交する方向に延び、電極体7の両端面に沿って配置される。そして、脚部21は電極体7の正極26又は負極27に、クリップ23を介して接続される。
外部端子5と蓋体3との間、及び、蓋体3と集電体6との間には、第1パッキン24及び第2パッキン25がそれぞれ配置されている。両パッキン24及び25には、貫通孔24a及び25aと凹部24b及び25bとがそれぞれ形成されている。パッキン24、25の外縁部の4箇所には貫通孔24cが形成され、そこにはステンレス製のボール(図示せず)がそれぞれ配置される。
電極体7は、アルミニウム箔からなる正極26と、銅箔からなる負極27と、多孔性の樹脂フィルムからなり、正極26と負極27の間に配置されるセパレータ28と、を備えている。正極26、負極27及びセパレータ28はいずれも帯状で、セパレータ28に対して正極26と負極27とを幅方向の反対側にそれぞれ位置をずらせた状態で、巻芯29の周囲に巻回されて扁平状となっている。巻芯29には、例えば、ポリエチレンシート等が使用されている。
図5に示すように、電極体7の中心孔30、すなわち扁平状に巻回されることにより形成された(Z方向に)縦長の孔には、正極側から閉鎖要素の一例であるシート状部材31が挿入される。シート状部材31は、発泡ポリエチレン等で構成されており、可撓性を有する。したがって、このシート状部材31を電極体7の中心孔30に挿入する際には、波形に変形させることができ、その両端部を電極体7の中心孔30の両端部に当接させることができる。電極体7を厚み方向(X方向)に押し潰すことにより、シート状部材31は、偏ることなく、スリット状に変形する中心孔30の形状変化に追随してスムーズに伸長する。そして、シート状部材31は、正極26のセパレータ28からはみ出した部分に沿って、変形後の中心孔30を閉鎖する。つまり、シート状部材31の長さは、変形後の中心孔30の長さと一致する。
また、前記シート状部材31は、発砲ポリエチレン等で構成する場合、独立気泡(独立した穴の構造)の部材を用いることも可能であるが、電解液の浸透性から、連続気泡(連続した隙間が形成された構造)の部材を用いるのが好ましい。隙間の大きさに起因して、独立気泡の部材は後述する小片だけではなく電解液の移動を阻止する一方、連続気泡の部材であれば、小片の移動を阻止するが、電解液の移動は可能であるためである。
図3に示すように、厚み(X)方向に押し潰された電極体7は、2つ一組で厚み(X)方向に並設された状態で、結束シート32が巻き付けられて一体化される。結束シート32を巻き付けた状態では、その両端側にセパレータ28がはみ出し、さらにセパレータ28から正極26と負極27がそれぞれはみ出す。はみ出した正極26及び負極27の各2箇所には、クリップ23を介して正極集電体18及び負極集電体19の両脚部21がそれぞれ接続される。正極26・クリップ23間、クリップ23・正極集電体18間、及び、負極27・クリップ23間、クリップ23・負極集電体19間は、例えば、超音波溶接により接続される。
図2に示すように、電極体7の両端側下半部は、保護シート33によって覆われている。保護シート33は、耐熱性に優れた材料からなるフィルム状の構成であるのが好ましい。耐熱性に優れた材料とすることにより、電極体7からの熱により変形等の不具合を発生させることがない。また、フィルム状とすることにより、占有スペースを抑制して、電極体7が小さくなることを防止することができる。ここでは、保護シート33として、片面に接着剤が塗布されたアクリルテープを使用している。但し、保護シート33は、耐熱性に優れていればよく、接着剤や粘着剤が塗布されている必要はない。この場合、別途、保護シート33を粘着テープ等で貼着すればよい。
電極体7は、クリップ23を介して接続された各集電体6が電池容器2の長手方向(Y方向)の両端部にそれぞれ位置するようにして、電池容器2の幅(短手)方向(X方向)に2列で、電池容器2に収容される。このとき、電池容器2の底面に配置した絶縁シート8の閉鎖片9a、9bが、図4(b)に示すように、電極体7の下方側湾曲面で形成される隙間へと侵入し、圧接することにより隙間を閉鎖する。
次に、前記構成の電池1の製造方法について説明する。
まず、帯状の正極26、負極27及びセパレータ28を搬送し、図示しない回転体に装着した巻芯29に巻き取り、扁平状とする。このとき、セパレータ28に対して正極26と負極27とを幅方向の反対側にそれぞれ位置をずらせる。これにより、一端側に正極26がはみ出し、他端側に負極27がはみ出す。
そして、形成された扁平状の筒状体の中心孔30に、正極側からシート状部材31を挿入する。シート状部材31は波形に屈曲させた状態で挿入し、その両端部を縦長の中心孔30の両端側にそれぞれ当接させる。続いて、筒状体を両側から押し潰す。これにより、中心孔30はさらに縦長のスリット状となり、シート状部材31はその形状変化に合わせてフラット状となる。この結果、スリット状となった中心孔30は、筒状体の一端側からはみ出した正極26に沿う位置で、シート状部材31によって完全に閉鎖される。
前述のように、シート状部材31を、予め波形に形成している場合、剛性が高められているので、中心孔30内へとスムーズに挿入することができる。この場合、シート状部材31の波形は、中心線を挟んで山型の突出部分を同数とすることにより、中心孔30に挿入した状態でバランス良く位置決めすることができる。
次いで、押し潰された扁平状となった筒状体を厚み(X)方向に並設し、これらの外周に結束シート32を巻き付けて一体化する。そして、一体化された筒状体の両端面下半部に保護シート33を貼着する。保護シート33は、筒状体の両端面だけでなく、筒状体の端面に沿った側面部分にも貼着するのが好ましい。これにより、保護シート33の貼着状態を強固で安定したものとすることができる。
また、蓋体3の両端側上面に第1パッキン24をそれぞれ配置する。各第1パッキン24の上面には、その凹部24bに接続ボルト17の鍔部17bを配置し、さらにその上方に接続端子15を配置する。接続ボルト17のボルト部17aは、接続端子15の貫通孔15aを貫通して上方に突出する。一方、蓋体3の両端側下面に第2パッキン25を介して集電体6をそれぞれ配置する。そして、補助端子16により接続端子15と集電体6とを接続し、第1パッキン24、蓋体3、及び、第2パッキン25を挟持する。
集電体6等を一体化された蓋体3と電極体7とは、集電体6の脚部21と電極体7の負極27又は正極26とをクリップ23を介して超音波溶接することにより接続する。そして、電池容器2の底面に閉鎖片9a、9bを一体化された絶縁シート8を挿入し、さらに電極体7を挿入する。このとき、電極体7の下方側で湾曲面によって形成される隙間に閉鎖片9a、9bが圧接して閉鎖される。電池容器2の上方開口部を蓋体3で閉鎖し、閉鎖部分を溶接等で封止する。さらに、蓋体3に形成した注液孔を介して電解液を注入した後、この注液孔を封止することにより電池1を完成する。
以上のようにして完成した電池1は、シート状部材31は、筒状体の中心孔30に対して正極側に配置されており、筒状体、詳しくは、そこからはみ出した正極26には後述するクリップ23によって集電体6の脚部21が超音波溶着されている。このため、電池完成後に電極体7の正極側が厚み方向(図1中、矢印X方向)に膨らむことがない。したがって、シート状部材31による中心孔30の閉鎖状態が維持される(シート状部材31を負極側に配置する場合でも同じ。)。
なお、シート状部材31を中心孔30の中央部分に配置する場合、電極体7の中央部分が厚み方向に膨らんだとしても、シート状部材31の形状が追随せず、隙間が発生することがある。したがって、前述のように、シート状部材31は、電極体7の両端部のいずれかに配置するのが好ましい。但し、シート状部材31をスポンジ等の弾性変形可能な材料で構成すれば、中心孔30の中央部分に配置することができる。すなわち、電極体7が厚み方向に変形したとしても、シート状部材31が弾性変形して追随し、隙間を発生させることはない。
また、シート状部材31を中心孔30の両端部又は全体に配置する場合、注液する電解液が電極体7の内部へとスムーズに浸透せず、所望の電気容量を得ることが難しい。
また、電池1は、例えば、複数個を厚さ方向に並設し、接続ボルト17を介してバスバーによって直列接続する。このとき、接続ボルト17の極性を隣接する電池1間で逆極性とする。これにより、バスバーの接続距離を最小限に抑えることができる。
ところで、電池1を形成する際、負極集電体19の脚部21と負極27のセパレータ28からのはみ出し部分とが超音波溶接により接続されている。このため、銅箔である負極27から銅片34が脱落する恐れがある。脱落した銅片34は、電池1内の余剰の電解液(電極体7に保持されずに流動可能な電解液)を流動し、正極側に至る恐れがある。特に、銅片34は、図6(a)から(c)に示すように、電池をマイナス側が上方側(プラス側が下方側)となるように電池1を回転させた場合に移動する可能性が高い。
この場合、電解液の流動ルートとしては、図7に示すように、A〜Eの5通りのルートが考えられる。Aルートは閉鎖片9a、9bによって閉鎖され、B及びCルートはシート状部材31によって閉鎖されている。このため、銅片34が、中心孔30や、電極体7の下方負極側の隙間を通って正極側へと流動することがない。しかも、閉鎖片9a、9b及びシート状部材31によって閉鎖されるのは正極側である。このため、中心孔30や電極体7の下方正極側の隙間には、電解液を貯留可能なスペースが形成される。したがって、D,Eルートを流動する負極側から正極側への電解液の流量も抑制することができる。
また、A〜Cルートに形成されるスペースに銅片34を捕捉することも期待できる。そして、A〜Cルートに形成されるスペースに銅片34を補足することにより、ルートD、Eの流動する電解液による銅片34の移動を抑制することができる。さらに、電極体7の正極側端面下半部は、保護シート33によって覆われている。このため、たとえ銅片34が電極体7と電池容器2の間を流動して下方側に移動したとしても、正極側から電極体7内へと流入することがない。なお、正極側で小片(アルミ片)が発生して負極側に移動したとしても、負極に不具合を発生させることもない。
このように、前記構成の電池1であれば、溶接時に発生した銅片34が正極側に移動して不具合を発生させることがない。すなわち、正極側への銅片34の移動が阻止できない場合、この銅片34がアルミ製の正極側に付着する。付着した銅は正極電位の影響を受けて電解液中に溶出する。溶出した銅イオンが負極に到達すると、その表面で析出する。そして、析出量が大きくなると、セパレータ28を突き破って正極側に至ることがあり、微小短絡回路が形成される。この結果、微小短絡回路に電流が流れて局所的に発熱し、セパレータを溶融させて微小な貫通孔が形成されるので、電池の容量低下が大きくなり、電池に所望の性能を発揮させることができなくなる。なお、正極側で小片(アルミ片)が発生して負極側に移動したとしても、アルミ片には酸化被膜が形成されているので、負極上に付着しても溶出することなく、電池の容量低下にはつながらない。
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
前記実施形態では、電極体7の中心孔30に、閉鎖要素としてシート状部材31を挿入することにより銅片34の移動を阻止するようにしたが、次のように構成することも可能である。
例えば、図8(a)に示すように、電極体7の縦長中心孔30で、正極側の上下端側に閉鎖要素として接着剤35を塗布し、厚み方向(図中、矢印方向)に押し潰す。これにより、図8(b)、(c)に示すように、接着剤を塗布していない中央部分では対向面が密着し、隙間の発生しやすい両端部は接着剤によって閉鎖される。この構成によっても、前記シート状部材31を挿入する場合と同様に、中心孔30を介して銅片34が正極側(セパレータ28からはみ出した部分)に移動することを適切に防止することができる。
また、前記実施形態では、電極体7を幅方向に2列で設けた構成の蓄電素子について説明したが、1列や3列以上であっても、前記本発明に係る閉鎖要素を備えた構成を採用することが可能である。
また、前記実施形態では、蓄電素子の一例として非水電解質二次電池を例に挙げて説明したが、鉛蓄電池等の種々の電池1のほか、キャパシタ等にも採用することができる。
1…電池
2…電池容器
3…蓋体
4…ケーシング
5…外部端子
6…集電体
7…電極体
8…絶縁シート
9a、9b…閉鎖片
10…開口部
11…安全弁
12…押えリング
13…正極外部端子
14…負極外部端子
15…接続端子
16…補助端子
17…接続ボルト
18…正極集電体
19…負極集電体
20…接続受部
21…脚部
22…開口部
23…クリップ
24…第1パッキン
25…第2パッキン
26…正極
27…負極
28…セパレータ
29…巻芯
30…中心孔
31…シート状部材(閉鎖要素)
32…結束シート
33…保護シート
34…銅片
35…接着剤

Claims (9)

  1. ケーシングと、
    前記ケーシングからそれぞれ外部に露出する露出部を有する正極外部端子及び負極外部端子と、
    前記ケーシングの内部に配置され、前記正極外部端子及び前記負極外部端子にそれぞれ接続される正極集電体及び負極集電体と、
    いずれも帯状の負極、正極及びセパレータからなり、負極と正極との間にセパレータを配置し、セパレータに対して正極と負極とを幅方向の反対側にそれぞれ位置をずらせた状態で巻回してなり、前記ケーシングの内部に配置され、前記正極が前記正極集電体に接続され、前記負極が前記負極集電体に接続される電極体と、
    前記電極体の巻回部分の中心孔内の少なくとも一部に配置され、前記中心孔を閉鎖する閉鎖要素と、
    を備えたことを特徴とする蓄電素子。
  2. 閉鎖要素は、前記電極体の巻回部分の中心孔内の前記負極側又は前記正極側のいずれか一方であることを特徴とする請求項1に記載の蓄電要素。
  3. 前記閉鎖要素は、前記電極体の巻回部分の中心孔内の正極側に配置したことを特徴とする請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記閉鎖要素は、平面視矩形状のシート状部材であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  5. 前記閉鎖要素は、前記電極体の中心孔のうち、少なくともターン部を閉鎖する接着剤であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  6. 前記正極側が鉛直方向下方側に位置し、前記負極側が鉛直方向上方側に位置するように配置して使用することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  7. 前記閉鎖要素は、絶縁材料からなることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  8. 負極と正極との間にセパレータを配置し、セパレータに対して正極と負極とを幅方向の反対側にそれぞれ位置をずらせた状態で巻回し、
    電極体の巻回部分の中心孔内であって、前記正極側又は前記負極側の少なくともいずれか一方に閉鎖要素を配置し、
    前記電極体を扁平状に変形させて、前記閉鎖要素によって中心孔を閉鎖することを特徴とする蓄電素子の製造方法。
  9. 前記閉鎖要素は、中心線を挟んで両側に突出部分を有するように変形させて挿入し、前記電極体を扁平状に変形させる際、中心孔の形状変化に追随して平坦状とすることを特徴とする請求項8に記載の蓄電要素の製造方法。
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